糖鎖関連遺伝子、およびその利用
【課題】糖鎖関連遺伝子阻害による、生体組織レベルの線維形成の抑制剤の提供。
【解決手段】糖鎖を構成する糖の中の一つであるN−アセチルガラクトサミンの4位または6位の硫酸基転移酵素の機能を阻害するインヒビターとしてが、硫酸基転移酵素遺伝子の発現を抑えるsiRNAや硫酸基の脱硫酸化酵素を含む、線維形成性疾患の治療用または予防用の薬剤及び組織線維形成抑制剤のスクリーニング方法。
【解決手段】糖鎖を構成する糖の中の一つであるN−アセチルガラクトサミンの4位または6位の硫酸基転移酵素の機能を阻害するインヒビターとしてが、硫酸基転移酵素遺伝子の発現を抑えるsiRNAや硫酸基の脱硫酸化酵素を含む、線維形成性疾患の治療用または予防用の薬剤及び組織線維形成抑制剤のスクリーニング方法。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
N−アセチルガラクトサミンの4位または6位の硫酸化インヒビターを成分とする、組織線維形成抑制剤。
【請求項2】
生体組織の線維形成に対して抑制効果を有することを特徴とする、請求項1に記載の薬剤。
【請求項3】
前記インヒビターがN−アセチルガラクトサミンの4位または6位の硫酸基転移酵素の機能を阻害する活性を有する、請求項1または2に記載の薬剤。
【請求項4】
前記インヒビターが、N−アセチルガラクトサミンの4位または6位の硫酸基転移酵素遺伝子の発現を抑えるsiRNAである、請求項3に記載の薬剤。
【請求項5】
前記インヒビターがN−アセチルガラクトサミンの4位または6位の硫酸基の脱硫酸化酵素である、請求項1または2に記載の薬剤。
【請求項6】
線維形成性疾患の治療用または予防用の、請求項1〜5のいずれかに記載の薬剤。
【請求項7】
糖鎖を構成するN−アセチルガラクトサミンの4位または6位の硫酸化を阻害する化合物を選択する工程を含む、組織線維形成抑制剤のスクリーニング方法。
【請求項8】
以下の工程(a)〜(c)を含む、組織線維形成抑制剤のスクリーニング方法。
(a)N−アセチルガラクトサミンまたはN−アセチルガラクトサミンを含有する糖鎖と、被検化合物を接触させる工程
(b)N−アセチルガラクトサミンの4位または6位について硫酸化の程度を測定する工程
(c)被検化合物を接触させない場合と比較して、硫酸化の程度を低下させる化合物を選択する工程
【請求項9】
以下の工程(a)〜(c)を含む、組織線維形成抑制剤のスクリーニング方法。
(a)N−アセチルガラクトサミンの4位または6位の硫酸基転移酵素と、被検化合物を接触させる工程
(b)前記酵素の硫酸基転移活性を測定する工程
(c)被検化合物を接触させない場合と比較して、前記活性を低下させる化合物を選択する工程
【請求項10】
以下の工程(a)〜(c)を含む、組織線維形成抑制剤のスクリーニング方法。
(a)N−アセチルガラクトサミンの4位または6位の硫酸基転移酵素をコードする遺伝子を発現する細胞に、被検化合物を接触させる工程
(b)前記細胞における遺伝子の発現量を測定する工程
(c)被検化合物を接触させない場合と比較して、前記遺伝子の発現量を低下させる化合物を選択する工程
【請求項11】
以下の工程(a)〜(c)を含む、組織線維形成抑制剤のスクリーニング方法。
(a)N−アセチルガラクトサミンの4位または6位の硫酸基転移酵素をコードする遺伝子の転写調節領域とレポーター遺伝子とが機能的に結合した構造を有するDNAを含む細胞または細胞抽出液と、被検化合物を接触させる工程
(b)前記レポーター遺伝子の発現量を測定する工程
(c)被検化合物を接触させない場合と比較して、前記レポーター遺伝子の発現量を低下させる化合物を選択する工程
【請求項12】
以下の工程(a)および(b)を含む、線維形成性疾患の治療または予防のための医薬組成物の製造方法。
(a)被検試料から、請求項7〜11のいずれかに記載の方法により、組織線維形成抑制剤を選択する工程
(b)前記薬剤と医薬的に許容される担体とを混合する工程
【請求項1】
N−アセチルガラクトサミンの4位または6位の硫酸化インヒビターを成分とする、組織線維形成抑制剤。
【請求項2】
生体組織の線維形成に対して抑制効果を有することを特徴とする、請求項1に記載の薬剤。
【請求項3】
前記インヒビターがN−アセチルガラクトサミンの4位または6位の硫酸基転移酵素の機能を阻害する活性を有する、請求項1または2に記載の薬剤。
【請求項4】
前記インヒビターが、N−アセチルガラクトサミンの4位または6位の硫酸基転移酵素遺伝子の発現を抑えるsiRNAである、請求項3に記載の薬剤。
【請求項5】
前記インヒビターがN−アセチルガラクトサミンの4位または6位の硫酸基の脱硫酸化酵素である、請求項1または2に記載の薬剤。
【請求項6】
線維形成性疾患の治療用または予防用の、請求項1〜5のいずれかに記載の薬剤。
【請求項7】
糖鎖を構成するN−アセチルガラクトサミンの4位または6位の硫酸化を阻害する化合物を選択する工程を含む、組織線維形成抑制剤のスクリーニング方法。
【請求項8】
以下の工程(a)〜(c)を含む、組織線維形成抑制剤のスクリーニング方法。
(a)N−アセチルガラクトサミンまたはN−アセチルガラクトサミンを含有する糖鎖と、被検化合物を接触させる工程
(b)N−アセチルガラクトサミンの4位または6位について硫酸化の程度を測定する工程
(c)被検化合物を接触させない場合と比較して、硫酸化の程度を低下させる化合物を選択する工程
【請求項9】
以下の工程(a)〜(c)を含む、組織線維形成抑制剤のスクリーニング方法。
(a)N−アセチルガラクトサミンの4位または6位の硫酸基転移酵素と、被検化合物を接触させる工程
(b)前記酵素の硫酸基転移活性を測定する工程
(c)被検化合物を接触させない場合と比較して、前記活性を低下させる化合物を選択する工程
【請求項10】
以下の工程(a)〜(c)を含む、組織線維形成抑制剤のスクリーニング方法。
(a)N−アセチルガラクトサミンの4位または6位の硫酸基転移酵素をコードする遺伝子を発現する細胞に、被検化合物を接触させる工程
(b)前記細胞における遺伝子の発現量を測定する工程
(c)被検化合物を接触させない場合と比較して、前記遺伝子の発現量を低下させる化合物を選択する工程
【請求項11】
以下の工程(a)〜(c)を含む、組織線維形成抑制剤のスクリーニング方法。
(a)N−アセチルガラクトサミンの4位または6位の硫酸基転移酵素をコードする遺伝子の転写調節領域とレポーター遺伝子とが機能的に結合した構造を有するDNAを含む細胞または細胞抽出液と、被検化合物を接触させる工程
(b)前記レポーター遺伝子の発現量を測定する工程
(c)被検化合物を接触させない場合と比較して、前記レポーター遺伝子の発現量を低下させる化合物を選択する工程
【請求項12】
以下の工程(a)および(b)を含む、線維形成性疾患の治療または予防のための医薬組成物の製造方法。
(a)被検試料から、請求項7〜11のいずれかに記載の方法により、組織線維形成抑制剤を選択する工程
(b)前記薬剤と医薬的に許容される担体とを混合する工程
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
【図75】
【図76】
【図77】
【図78】
【図2】
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【図4】
【図5】
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【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
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【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
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【図28】
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【図30】
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【図45】
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【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
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【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
【図75】
【図76】
【図77】
【図78】
【公開番号】特開2011−37847(P2011−37847A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−173610(P2010−173610)
【出願日】平成22年8月2日(2010.8.2)
【分割の表示】特願2009−547912(P2009−547912)の分割
【原出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(505156709)株式会社ステリック再生医科学研究所 (16)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月2日(2010.8.2)
【分割の表示】特願2009−547912(P2009−547912)の分割
【原出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(505156709)株式会社ステリック再生医科学研究所 (16)
【Fターム(参考)】
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