説明

組み立て要素、多層ボード、および当該組み立て要素を作るためのパネル形要素

組み立て要素であって、少なくとも二つのパネル形要素(2、3)からなり、これらの各要素がへり領域(4、5)を有していて、これらの領域に、外形加工された部分(8、9)の形の連結手段(6、7)が存在して、それぞれ、それぞれのへり領域(4、5)の縦方向に延びており、また、当該パネル要素が、それぞれのへり領域(4、5)に対して横方向に延びる端面(10、11)を有していて、当該外形加工された部分(8、9)がかみ合い方式で当該パネル形要素(2、3)を相互連結することを可能にする組み立て要素において、
少なくとも一つのパネル形要素(2、3)が、端面(10、11)の位置に、当該へり領域(4、5)に形成された外形加工された部分(8、9)の少なくとも一部を隠す手段(12)を有する、
ことを特徴とする組み立て要素。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組み立て要素、多層ボード、および当該組み立て要素を作るためのパネル形要素に関する。
【0002】
より詳しくは、本発明は、相互に連結される少なくとも二つのパネル形要素からなる組み立て要素に関する。ここで、本発明は、少なくとも二つ以上のパネル形要素からなる任意の形の組み立て要素に関する。この組み立て要素は、使用分野には関係せず、また、当該組み立て要素が実質的にもっぱらパネル形要素からなるか、またはこれらのパネル形要素がそれだけで当該組み立て要素の部品を構成するかどうかには、関係しない。
【0003】
本発明は任意の用途に使用できるが、特に意図するのは、家具、壁および壁カバーの分野での使用である。この場合、本発明は、特に、パネル形要素間の連結、およびそのようなパネル形要素に使用するのに特に適した多層ボードに関する。
【0004】
さらに詳しくは、本発明は、滑らかなやり方で実施することができ、組み立てられていない状態で販売されていて購入者自身が組み立てなければならない家具に使用するのに適したパネル形要素の間の連結に関する。特に、本発明は、いわゆる平箱包装家具に関する。
【背景技術】
【0005】
公知のように、家具パネルはいろいろなやり方で相互連結される。標準的な方法は、パネルを、開口内に押し込まれ、接着剤によって固定されるだぼによって、連結することからなる。しかし、これは自作を行う人にあまり向いた方法とはいえない。
【0006】
やはり公知のように、多数のピン、ねじ、クランプピン、その他の形の、家具用の連結付属品が供給されている。一方では、これらの多数の付属品は、使用者が家具の組み立てを順序にしたがって行うのを困難にし、他方では、製造者はこれらの付属部品をすべて家具部品とともに梱包しなければならず、それには追加の費用と作業とが必要になる。特に、すべての部品が平箱包装で配送される、いわゆる平箱包装家具の場合、平箱包装における簡単な製造と構成に関しても、家具を自分で組み立てなければならない購入者にとっての作業のしやすさに関しても、販売パッケージをできるだけ簡単な形に保つのが好ましい。
【0007】
また、すでに、二つ以上の各パネルがそのへりにおいて相互に回転してかみ合うことを可能にする連結手段によって、家具パネルを連結することが提案されている。しかし、この提案解決策は、いくつかの欠点を有する。それらの欠点のため、現在までのところ、家具パネルの組み立てに対する便利な解決策、およびより大きな全体に対するやり方の簡単な解決策は存在しない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明は、組み立て要素に関するものであり、その組み立て部品は、便利なやり方で連結することができ、さらにまた、当該組み立て要素とともに使用する連結手段は、好ましくは、容易に製造することができるような種類のものであり、また、家具の美的な外見を最小限にしかまたはまったく損なわないように、技術開発された連結要素が提供されるような種類のものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的のために、本発明は、第一の側面において、
組み立て要素であって、少なくとも二つのパネル形要素からなり、これらの各要素がへり領域を有していて、これらの領域に、外形加工された部分の形の連結手段が存在して、それぞれ、当該へり領域の縦方向に延びており、また、当該パネル要素が、それぞれのへり領域に対して横方向に延びる端面を有していて、当該外形加工された部分がかみ合い方式で当該パネル形要素を連結することを可能にする組み立て要素において、
少なくとも一つの当該パネル形要素が、端面の位置において、当該へり領域に形成された当該外形加工された部分の少なくとも一部を隠す手段を有する、
ことを特徴とする組み立て要素、
に関する。
【0010】
これらの手段により、外形加工された部分の構造が組み立て要素の外側に対して影響を及ぼすことがなく、外表面を最適なやり方で仕上げることができる。外形加工部分の成形において、当該部分の外側への影響を考慮する必要がないので、製造者は、さらに、十分な連結特性に関して制限を受けることなく、外形加工された部分を最適化できる可能性が生じる。
【0011】
第一の可能性においては、当該手段は、当該端面において、カバー材料のストリップが備えられて、当該へり領域に隣接する場所において、このストリップが当該外形加工された部分の外形輪郭とは異なる外形輪郭を有する、ように構成される。
【0012】
一つの好ましい実施形態においては、カバー材料の当該ストリップは、当該へり領域に隣接した直線的輪郭外形を有する。明らかに、このやり方において、通常の直線的カバーストリップが使用できる。
【0013】
好ましくは、さらに、カバー材料のストリップは、当該へり領域の位置において、当該へり領域がパネル形要素の表面に配置されている場合に、このパネル表面の面内に配置された外形輪郭を有し、また、当該へり領域が側面へりに配置されている場合、実質的にこの側面へりのかどへりの間に延びている。
【0014】
カバー材料のストリップは、好ましくは、接着されたへりストリップ特にラミネートストリップまたはABSストリップ(アクリロニトリルブタジエンスチレンの合成材料ストリップ)からなる。後者は、ラミネートストリップよりも強く、したがってより大きな損傷に対する抵抗を有する、という利点を与える。
【0015】
第二の可能性においては、当該外形加工された部分は、第一のへり領域に少なくとも一つの凹部を有し、当該手段は、当該端面のへりに隣接する当該凹部の少なくとも一部分を満たす充填材料からなる。ここで、当該充填材料は、充填コンパウンドおよび挿入ピースからなることかできる。
【0016】
第三の可能性においては、当該へり領域において、当該外形加工された部分は、当該狭いへりからある距離にわたってのみ作られており、当該狭いへりの近くに配置されたへり領域の端に、外形輪郭を有しないパネル部分が存在する。
【0017】
当該第一の側面の好ましい実施形態においては、当該手段は、当該パネル形要素が連結された状態において、両方の当該外形加工された部分が、端面を見たとき、隠されるように作られる。やはり好ましいのは、当該パネル形要素が、相互連結されるとき、当該パネル形要素が直線構成の端外形の端面を有し、特に、パネル形要素が直線構成の側面で密着するようになっていることである。
【0018】
前記連結手段は、任意のタイプのものとすることができるが、二つの当該パネル形要素を横方向に連結できるように作られる。これは、二つのそのようなパネル形要素を、外形加工された部分を備えた当該へり領域を対向させて配置することができ、そのような位置から、適当な変位によって相互連結することができる、ということを意味する。この運動は、回転運動、および/またはスナップ動作による連結が行われる変位、とすることができる。
【0019】
当該連結手段は、好ましくは、タングおよび溝ならびにロック要素を有し、当該ロック要素は、パネル形要素の正常な相互使用位置において、当該タングと当該溝が引き離されることに抵抗する。
【0020】
本発明の第二の側面において、本発明は、
組み立て要素であって、少なくとも二つのパネル形要素からなり、これらの各要素がへり領域を有していて、これらの領域に、外形加工された部分の形の連結手段が存在して、それぞれ、当該へり領域の縦方向に延びており、また、当該パネル要素が、それぞれの当該へり領域に対して横方向に延びる端面を有していて、当該外形加工された部分がかみ合い方式で当該パネル形要素を連結することを可能にする組み立て要素において、
少なくとも一つのパネル形要素が、当該端面の位置において、カバー材料のストリップの形のカバーを有し、また、当該パネル形要素に属する当該外形加工された部分が、当該カバー材料のストリップまで連続的に延びている、
ことを特徴とする組み立て要素、
に関する。この側面により、より経済的な解決策が与えられるが、にもかかわらず、やはり当該外形加工された部分の前端の確かな仕上がりが得られる。
【0021】
第三の側面において、本発明は、
組み立て要素であって、少なくとも二つのパネル形要素からなり、これらの各要素がへり領域を有していて、これらの領域に、外形加工された部分の形の連結手段が存在して、それぞれ、当該へり領域の縦方向に延びており、また、当該パネル要素が、それぞれのへり領域に対して横方向に延びる端面を有していて、当該外形加工された部分がかみ合い方式で当該パネル形要素を連結する組み立て要素において、
少なくとも一つのパネル形要素の当該外形加工された部分が、当該端面まで連続的に延びていて、この側面において当該外形加工された部分の外形輪郭が見えるようになっており、また、当該組み立て要素が、追加要素特にフロントパネルを有し、当該追加要素が、少なくとも一つの使用位置において、当該外形輪郭の前部に配置され、実質的に当該外形輪郭を覆って隠すようになっている、
ことを特徴とする組み立て要素、
に関する。
【0022】
実際の使用において、当該追加要素は、ドアたとえば食器戸棚のドアであって、当該ドアは、閉鎖状態のとき、実質的に当該外形輪郭を覆うようになっている。
【0023】
ここでも、少なくとももっともしばしば起こる使用位置において、当該外形加工された部分を隠すのに、簡単で経済的な解決策が与えられる。
【0024】
第四の側面において、本発明は、
壁部分または家具要素の形の組み立て要素であって、
少なくとも二つのパネル形要素を有し、少なくとも一つのパネル形要素好ましくは両方が、少なくとも二つの構造材料層、すなわちそれぞれ第一の材料層と第二の材料層からなるボードからなり、当該パネル形要素が、外形加工された部分の形の連結手段を備えていて、これらの連結手段が、組み立てられた状態において、当該パネル形要素を、かみ合い方式で相互連結させる、
ことを特徴とする組み立て要素、
に関する。
【0025】
この側面は、二つの構造材料層を使用することによって、パネル形要素を最適化する可能性が得られる、という利点を与える。たとえば、一つの材料層を、そこに丈夫な連結手段を作るような材質とすることができ、他の材料層を、パネル形要素に大きな厚さと強度とを経済的なやり方で与えるような材質のものとすることができる。
【0026】
好ましくは、外形加工された部分を、ボード材料自身に、特に機械切削加工たとえばフライス削りによって備える。
【0027】
少なくとも二つの構造材料層の使用は、ある角度好ましくは90°で相互連結されるパネル形要素の場合に特に有効である。
【0028】
一つの特定実施形態においては、第四の側面による組み立て要素は、当該パネル形要素が、当該連結手段によってある角度で連結され、ここで当該連結手段が当該ボード材料と一体のタングと溝を有し、また、ロック手段が当該タングと当該溝に存在し、当該ロック手段が当該タングと当該溝のゆるみはずれに抵抗し、これらのロック手段がロック要素からなり、これらのロック要素がすべてそれぞれのかどの内側に最近接配置された当該タングの側面に沿って配置されていることを特徴とする。したがって、当該ロック要素は、外側かどからある距離に配置され、それによって、大きな荷重がかかったときにどこかの部分が引き裂かれる危険が最小限に抑えられる。
【0029】
ここで、好ましくは、そのような組み立て要素は、パネル形要素が外側で一つの平面をなすかど連結部、したがって付き出た部分のないかど連結部を形成するように、作るべきである。
【0030】
第四の側面による組み立て要素は、好ましくは、多層ボードを使用し、当該ボードは、さらにまた、下記特徴、
- 第一の材料層(56)がMDF(中密度ファイバーボード)またはHDF(高密度ファイバーボード)であること、
- 第二の材料層(57)がパーティクルボードであること、
- 第二の材料層(57)が軽量の木基材のボードであること、
- 第一の材料層(56)が第二の材料層(57)よりも小さな厚さを有すること、
- 第一の材料層(56)が第二の材料層(57)の厚さの0.7倍よりも小の厚さを有すること、
- 当該多層ボードが、少なくともその全厚の90%にわたって、当該第一の材料層(56)と当該第二の材料層(57)からなること、
- 第一の材料層(56)と第二の材料層(57)が、相互接着された、特に接着剤で相互接着された個別のボードからなること、
- 第一の材料層(56)と第二の材料層(57)が、一体プレス構造の一部分を構成し、ここで当該第一の層が好ましくは木材繊維を基材とし、当該第二の層が木材粒子を基材とすること、
- かど連結の場合、第一の材料層(56)が当該第二の層に対して内側に配置されること、
のうち一つ以上を有する。
【0031】
詳しい説明から明らかになるように、明らかに、連結手段およびそれに属するロック要素は、少なくとも部分的に第一の材料層に作るのが好ましい。
【0032】
第一、第二、第三および第四の側面は、同一平面内で連結されるパネル形要素にも、ある角度をなすように連結されるパネル形要素にも使用できる側面である。
【0033】
第五の側面において、本発明は、
組み立て要素であって、少なくとも二つのパネル形要素からなり、これらの各要素がボード材料からなり、ある角度をなすように相互連結されている組み立て要素において、
当該パネル形要素が、実質的に当該ボード材料自身に外形加工部分として作られるタングと溝を有する連結手段によって連結され、ここで、当該タングが第一の側面とそれと反対側の第二の側面を有し、また当該連結手段がさらにロック要素をも有し、これらの要素が、連結状態において、タングと溝のゆるみはずれを防止する、
ことを特徴とする組み立て要素、
に関する。
【0034】
第五の側面による組み立て要素の好ましい実施形態においては、当該連結手段が、下記の特徴のうち一つ以上を有する。
- 当該ロック手段が、当該タングの一つの側面にだけ存在し、したがって他の側面がロック要素を備えていない。
- 当該ロック手段が当該タングにおける少なくとも一つのロック部分と当該溝における当該ロック部分と協働する少なくとも一つのロック部分とからなり、ここで、当該ロック部分が当該タングの弾性的に曲げられる部分において当該タングに備えられ、当該ロック要素が同時に当該タングの一側面ともなる。
- 当該タングの当該弾性的部分が、末端において、当該タングの残りの部分よりも遠くまで突き出ている。
- 当該弾性的部分が、スロットによって、当該タングの残りの部分から分離されていて、当該スロットが、好ましくは、当該パネル形要素が相互連結する平面よりも深いところまで達している。
- 当該タングが、スナップ運動を可能にするために、分裂させてあり、ここで、当該タングの当該スロットが、好ましくは、当該パネル形要素が相互連結する平面よりも深いところまで達している。
- 当該ロック手段が、当該タングの一つの側面にだけ配置され、ここでこの側面が、当該かどの内側に最近接配置されている、当該タングの側面である。
- 当該連結手段および当該ロック要素が、スナップ運動による連結を可能にする。
- 当該連結手段および当該ロック要素が、スナップ運動による連結だけでなく回転運動による連結をも可能にする。
- 当該タングが、パネル形要素の末端、言い換えると、当該要素の端側面に配置され、当該溝が、他のパネル形要素の側壁に配置される。
- 当該パネル形要素が、プレスされ固結された木材要素からなるボード材料、たとえば、パーティクルボード、または木材ファイバーボードたとえばMDFもしくはHDF、で作られ、ここで、当該連結手段が、当該パネル形要素の面の末端まで延びるタングを有し、当該溝が、当該溝が備えられているパネル形要素の面に垂直に延びている。
【0035】
第五の側面によるさらにもう一つ好ましい実施形態においては、
当該パネル形要素が、少なくとも二つの構造材料層、それぞれ第一の材料層と第二の材料層からなり、ここで、当該組み立て要素が、さらに、下記の特徴のうち任意のものを有する。
- 当該タングが、第一の材料層に配置された側面と、第二の材料層に配置された反対側面とを有する。
- 第一の材料層の材料が、第二の材料層の材料よりも微細な構造を有し、ここで、当該ロック要素の少なくとも一つが、第一の材料層に配置され、特に当該材料層と一体に作られていて、当該ロック要素の正確な成形が可能である。
- 第一の材料層の材料が、第二の材料層の材料よりも微細な構造を有し、ここで、当該タングおよび当該溝両方のロック要素が、当該パネル形要素の第一の材料層に配置されたロック要素からなる。
【0036】
当該ロック要素が、微細な材料たとえばMDFまたはHDFで作られるので、引き裂かれた粒子がロック作用に不利な影響を及ぼす危険が小さくなる。また、より小さな許容差を課することができる。
【0037】
また、第五の側面による組み立て要素においては、好ましくは、パネル形要素(2、3)が、これらによって形成されるかどの外側において、同一面内で相互連結され、当該かどが突き出たパネル部分を有しないようにされる。
【0038】
第六の側面において、本発明は、
少なくとも一部が、スペースを完全に包囲する一組のパネル形要素からなる組み立て要素であって、
当該パネル形要素が、当該パネル形要素のへりに一体化された外形加工された部分の形の連結手段によって、当該スペースを完全に包囲するように相互連結され、当該外形加工された部分が、すべてのこれらのパネル形要が横方向に相互連結されうるようにする、
ことを特徴とする組み立て要素、
に関する。好ましくは、当該スペースが、四つのパネル形要素によって包囲され、これらのパネル形要素が、これらの要素のへりに一体に作られた、外形加工された部分の形の連結手段によって、順次に横方向に相互連結され、それによって四つのかどを有する一つの要素が作られる。さらに、ここで好ましくは、当該四つのパネル形要素が、外形加工された部分を有していて、これらの部分は、当該四つのパネル形要素が下記の方式のうち少なくとも一つによって相互連結することができるように構成されている。
- 当該パネル形要素が四つのかどのうち三つで少なくとも回転運動によって相互連結でき、相互に隣接するパネル形要素が、第四のかどにおいて、少なくともスナップ運動によって横方向に相互連結できる。
- 当該パネル形要素が、四つすべてのかどにおいてスナップ運動によって横方向に相互連結できる。
- 四つの当該パネル形要素のうち三つを、少なくとも二つの連続するかどにおいて回転運動により相互連結することができ、第四のパネル形要素を、少なくともスナップ運動によって他のパネル形要素に、より詳しくはこれらの間に、取り付けることができる。
【0039】
第六の側面により、組み立てが簡単になるという利点が与えられる。
【0040】
第七の側面において、本発明は、少なくとも三つの連続側面に、パネル形要素によって形成されるカバーが備えられる基本構造を有する組み立て要素であって、これらのパネル形要素が、連結手段によって相互連結されること、を特徴とする組み立て要素、に関する。そのような組み立て要素は、当該連結手段により、当該カバーを当該基本構造のまわりに簡単に備えて、また正しい位置に保持することを可能にする。実用的実施形態においては、当該パネル形要素が、ボード材料からなり、連結手段が、少なくとも当該ボード材料自身に外形加工された部分によって形成される。
【0041】
当該基本構造は任意の要素から成ることができる。この基本構造は、たとえば、台所家具、冷蔵庫、たとえばワイン保存戸棚、その他のための枠組みにかかわる。
【0042】
第八の側面において、本発明は、いくつかの側面にカバーを備えた冷蔵庫によって構成される基本構造からなる組み立て要素であって、当該カバーが、ラミネートカバーを備えた木基材のボードで作られたパネル形要素からなること、を特徴とする組み立て要素、に関する。この第八の側面により、経済的なやり方でカバーを備えることができる。当該木基材のボードは、たとえば、MDFまたはHDFボードである。
【0043】
第九の側面において、本発明は、少なくとも二つのパネル形要素からなる壁部分または家具要素の形の組み立て要素であって、当該パネル要素が、ロック要素を使用する連結手段によって連結され、当該ロック要素が、パネル形要素のうち一つのもののへりに挿入ピースとして作られること、を特徴とする組み立て要素、に関する。そのような挿入ピースの使用により、ロック、湾曲その他に関して、連結手段がパネル形要素自身のボード材料で作られる場合とは異なる特性が得られるという利点が与えられる。したがって、二つのパネル形要素間の連結を相当に最適化することができ、そのようにして、より丈夫なロックが実現できるが、ボード材料自身により大きな荷重が加わることはない。
【0044】
挿入ピースを使用するそのような連結手段の好ましい特性は、以下の説明と特許請求の範囲によって明らかになるであろう。
【0045】
第十の側面において、本発明は、多層ボードであって、少なくとも二つの構造材料層、すなわち第一の材料層と第二の材料層からなり、これらの両方が木材複合物として作られており、第一の材料層の材料が第二の材料層の材料よりも微細な構造を有すること、を特徴とする多層ボード、に関する。
【0046】
“木材複合物”という言葉は、少なくとも木を基材とする要素とこれらの要素を相互連結する結合剤とからなる複合物を意味する。これらの要素は、たとえば、木材粒子および/または木材繊維および/または木粉(おがくずとも呼ばれる)からなる。複数形で“これらの要素”というときには、この言葉は、ある量の要素粒子にかかわることを意味するだけであり、異なる種類のもの、たとえば繊維と粒子が同一層内に含まれていなければならない、ということを意味するものではない。しかし、後者も排除されない。
【0047】
“(よりも)微細な”構造というのは、特に、第一の材料層の断面が、第二の材料層断面よりも微細な構造を示す、ということである。
【0048】
そのような、“微細な”構造は、たとえば、微細な木材要素を第一の材料層に使用し、かつ/または好ましい充填材を第一の材料層に使用して、気孔の少ない構造が得られ、かつ/または第一の材料層により大きな密度が与えられるようにすることによって得られる。
【0049】
明らかに、そのようなボードは、実質的に木基材で作られるので、割合に経済的なやり方で製造されるが、同時に、価値ある使用可能性を有する。各材料層を用途に合わせて最適化することができるからである。
【0050】
この多層ボードは、好ましくは、下記の可能性のうち一つ以上を満たす構造を有する。
- 当該第一の材料層が木材繊維材料特にMDFまたはHDFを基材として作られている。
- 当該第二の材料層が木材粒子を基材として作られており、特にパーティクルボードからなる。
- 当該第二の材料層が軽量の木基材の層、たとえば、軽量木基材ボードとして作られている。そのような軽量木基材層またはボードは、一つ以上の軽量充填材を含む木材複合物からなる。
- 当該軽量木基材ボードが、充填材として、少なくとも発泡合成材料および/または亜麻チップその他を含む。
- 当該第一の材料層が当該第二の層よりも小さな厚さを有する。
- 当該第一の材料層が当該第二の層の厚さの0.7倍よりも小の厚さを有する。
- 当該多層ボードが、少なくともその全厚の90%にわたって、当該第一の材料層と当該第二の材料層からなる。
- 当該第一の材料層と当該第二の材料層が、粒子特に木材粒子からなるが、当該第一の材料層が、平均として、当該第二の材料層よりも微細な木材粒子および/またはより多くの結合剤を含む。
- 当該第一の材料層と当該第二の材料層が、相互接着された、特に接着剤で相互接着された個別のボードからなる。
- 当該第一の材料層と当該第二の材料層が、一体プレス構造の一部分を構成する。その結果、これら二つの層は一回の作業で作ることができる。
【0051】
ここで注意すべきことは、第一および第二の材料層に関して、上でまとめた可能性のすべての可能な組合せが、それぞれ本発明の範囲内にあるということである。ただし、相互に矛盾する特徴を含む組合せは除外される。
【0052】
明らかに、“構造”層という言葉において、層は、各々の層が複合ボードの厚さの主要要素部分を形成する断面で見た層と解釈すべきである。したがって、たとえば、もっぱら滑らかな表面を得るために、外被、たとえばボードの表面の微細粒子の薄層として使用される層は、構造層とはみなされない。好ましくは、第一および第二の材料層は、それぞれ、複合ボードの全厚の少なくとも25%より好ましくは少なくとも30%の厚さを有する。
【0053】
明らかに、“微細な構造”という言葉で意図する相違は、目的に合わせて実際に使用する製造方法によって、具体的には、互いに異なる材料、互いに異なる材料ブレンド、または異なる比率の材料を使用することによって、得られる相違にかかわるものであるが、たとえば純粋にプレスで材料塊をプレスおよび固結したときの結果である密度分布は、本発明で意図する“相違”とはみなされない。公知のように、プレスの場合、中心よりも表面で大きな圧縮が起こる。
【0054】
注意すべきことは、全厚に対してそれぞれが相当な厚さを有する少なくとも二つの構造層を有し、第一の材料層がプレス木材複合物からなり、第二の材料層がより軽量のプレス複合材料からなるボードは、また、第一の材料が第二の材料層よりも微細な構造を有するかどうかには関係なく、有用である。このことに関して、本発明は、その第十一の側面において、少なくとも二つの構造材料層からなり、そのうち第一の材料層がプレス木材複合物からなり、第二の材料層がより軽量特に軽量タイプのプレス複合材料からなることを特徴とするボードにも関する。好ましくは、当該第一の材料層は、実質的に、さらに好ましくはもっぱら、木材複合物、たとえばプレスされ結合剤で固結された木材要素たとえば木材粒子および/または繊維から成る木材複合物からなる。したがって、この第一の材料層は、たとえば、パーティクルボードまたはMDF/HDFボードからなるか、またはこれと同等のものとなる。当該第二の材料層の複合材料は、好ましくは、複合物、たとえば、下記の一連のもの、
- 発泡合成材料を含む木材、たとえば、発泡合成材料を含む木材粒子および/または発泡合成材料を含む木材繊維、
- 亜麻、特に、亜麻くずからとられた亜麻粒子、
- わら、
- 草、たとえば干草、麻繊維またはネピアグラス、
- 発泡合成材料および/または木材粒子と組み合わせた、亜麻および/またはわらおよび/または草を基材として作られた複合物、
から選択される一つ以上の材料を基材として作られた、結合剤を含む材料粒子である。
【0055】
明らかに、さらに別の材料を当該複合材料にブレンドすることができる。
【0056】
当該発泡合成材料は、あらかじめ発泡させたものとすることもできるが、ボードの製造時に発泡させることもできる。このとき、発泡合成材料は、全体をプレスしてボードとする前に、たとえば、発泡粒子の形たとえば顆粒の形で木材要素の間に取り込むことができる。
【0057】
本発明の第十一の側面においては、第一の材料層および第二の材料層は、好ましくは、一体プレス構造の一部分となるが、二つの材料層のそれぞれを個別製造ボードとし、そのあとこれらのボードを相互付着させることも排除されない。
【0058】
明らかに、第十一の側面においては、“構造層”という言葉において、層は、断面で見たとき、それぞれが複合ボードの厚さの主要要素部分を形成するものと理解すべきである。したがって、たとえば、もっぱら外被として、たとえば滑らかな表面を得るためのボードの表面の微細粒子の薄層として、形成される層は、構造層とはみなされない。好ましくは、第一および第二の材料層は、それぞれ複合ボードの全厚の少なくとも25%およびさらに好ましくは少なくとも30%の厚さを有する。
【0059】
明らかに、第十および第十一の側面のボードは、前記二つの構造材料層のほかに、別の構造材料層を有することができる。一つの特定実施形態においては、このボードは、少なくとも三つの構造材料層を有するサンドイッチパネルとすることができ、その場合好ましくは、前記三つの材料層の二つの隣接材料層を、前記第一および第二の材料層とする。
【0060】
しかし、二つの構造材料層しかないボードは、製造が容易であるという利点を有する。また、その場合、各層が全厚に対して割合に大きな比率を有するようにすることができ、これは、連結部分を材料層の一つに作らなければならない場合に、有利である。
【0061】
もちろん、第十および第十一の側面のボードは、一つの平坦側面または両方の平坦側面に、たとえばメラミン樹脂処理および/またはプリントおよび/またはラッカー塗布した仕上げ層を備えることができる。
【0062】
注意すべきことは、第十または第十一の側面のボードが一体プレス構造として作られる場合には、第一の材料層と第二の材料層との間の移行は漸進的に起こるようにすることができる、ということである。この移行における中心線を境界線とみなすことができる。
【0063】
さらに、好ましくは、第十または第十一の側面による当該多層ボードは、当該多層ボードがパネル形要素として作られ、このパネル形要素が、少なくとも二つのへりに、間に配置された外形加工された連結ピースの仲介があってもなくても、かみ合い方式で複数のそのようなパネル形要素を相互連結する連結手段を備えており、これらの連結手段が、下記特徴のうち一つ以上を有することを特徴とする。
- 当該連結手段が、少なくとも二つのそのようなパネル形要素の同一面内での好ましくは直接の相互連結を可能にする。
- 当該連結手段が、少なくとも二つのそのようなパネル形要素のある角度をなす相互連結、すなわち直接のそのような相互連結または別に説明する仲介ピースによるそのような相互連結、を可能にする。
- 当該連結手段が、タングおよび溝ならびにロック要素からなり、このロック要素が、当該パネル形要素の少なくともある相互位置において、一つのパネル形要素のタングが他のパネル形要素の溝からはずれるのを防止する。
- 当該ロック要素が、当該タングの一側面のみに存在し、したがって他の側面が当該ロック要素を有しない。
- 当該ロック手段が、当該タングの少なくとも一つのロック部分と、当該ロック部分と協働する当該溝内の少なくとも一つのロック部分とからなり、ここで、当該タングの当該ロック部分が、当該タングの弾性的に曲げられる部分に備えられており、このロック部分がまた当該タングの側面を構成する。
- 当該タングの当該弾性的部分が当該タングの残りの部分よりも遠くまで末端方向に突き出ている。
- 当該弾性的部分がスロットによってタングの残りの部分から分離されている。
- 当該ロック手段が、当該タングの一側面にのみ配置され、ここで、この側面が、当該かどの内側に最近接配置されているタングの側面である。
- 当該タングが、当該第一の材料層に配置されている側面と、当該第二の材料層に配置されている反対側面とからなる。
- 当該ロック要素のうち少なくとも一つが、当該第一の材料層に配置され、特に、当該材料層と一体に作られている。
- 当該ロック要素が、当該タングと当該溝とのどちらにおいても、当該第一の材料層に配置されている。
- 当該タングおよび当該溝の全体と、それに属するロック要素とが、当該第一の材料層の材料内に作られる。ここで、溝という言葉は、少なくともその側面が互いに向かい合っているようなものを意味する。
【0064】
本発明においては、上にまとめて示したすべての特徴は、相互に矛盾しない限り、随意に組み合わせることができる。
【0065】
本発明の独立の第十二の側面においては、
組み立て要素であって、
相互にある角度をなす少なくとも二つのパネル形要素、および両方のパネル形要素と協働できる少なくとも一つの連結ピースからなる組み立て要素において、
当該パネル形要素のうち少なくとも一つが、連結手段が存在する一つのへり領域を有し、当該連結手段が、当該へり領域の縦方向に延びている外形加工された部分の形であり、当該連結ピースが、当該連結ピースの長さ方向に延びる少なくとも一つの外形加工された部分を有し、また、当該外形加工された部分が、かみ合い方式で、当該パネル形要素と当該連結ピースとを横方向に相互連結することを可能にし、そのようにしてこれらを相互連結することを特徴とする組み立て要素、
に関する。
【0066】
そのような組み立て要素の利点は、集成が容易であり、また、かど連結部の形成のために、小さな要素、たとえば、ねじ、連結ピン、クランプシステム、その他を使用することが排除できる、ということである。また、この組み立て要素は製造が容易である。当該連結ピースは、製造者が随意に選択できるいろいろな材料で作ることができ、当該連結ピースのために、パネル形要素とは異なる材料を選択することができる。
【0067】
当該パネル形要素は、たとえば、積層木材複合物ボードたとえば積層パーティクルボードもしくは木材繊維ボード、または多層ボードたとえばすでに前述したもの、からなる。また、別様に被覆された木材複合物ボードも考慮される。
【0068】
当該連結ピースは、好ましくは、外形加工されたラスとして作られる。これらのラスは、たとえば、押出しによって、または機械加工たとえばフライス削りによって直線状ラスに必要な外形輪郭を与えることによって、作ることができる。
【0069】
当該連結ピースを作ることのできる実用的な材料のいくつかの例としては、MDF、HDF、むくの木材、アルミニウム、または、合成材料特にナイロン、PET、PP、PVCその他がある。もちろん、当該外形加工された部分には、カバー、たとえば、プリントおよび/または一つ以上のラッカー層および/または包囲物(encasing)、を備えることができる。包囲物の場合、任意のフィルム、たとえば、紙、PP、PVC、PET、化粧板、その他を使用することができる。
【0070】
当該連結ピースは、いろいろな長さとすることができる。これらの連結ピースの最終長さは、それが使用される家具の奥行きと同じにすることができ、あるいはこれと異なるようにすることができる。たとえば、短い連結ピースを使用して、たとえば、そのうち少なくとも二つを家具の一つのへりに沿って互いにある距離に配置しなければならないような場合も排除されない。そのような場合、これらの連結ピースは数cmの長さあるいはさらに1 cm以下の長さを有するようにすることができる。
【0071】
好ましくは、パネル形要素の当該外形加工された部分は、当該パネル形要素と一体に作られる。
【0072】
当該外形加工された部分は、好ましくは、パル形要素と連結ピースとが少なくともスナップ運動によって相互連結できるように構成される。さらに好ましくは、これらの部分は、一つの連結部の位置において、組み立て者の選択により、スナップ動作によっても回転動作によっても、相互連結できるように構成される。
【0073】
外形加工された部分には、好ましくは、タングと溝の連結を使用し、ここで、当該タングと当該溝とには、ゆるみはずれを防止するロック部分またはロック要素が備えられる。当該タングは、好ましくは、パネル形要素の末端に配置され、当該溝は連結ピース内に配置される。好ましくは、タングは、スナップ動作のために分裂させてある。ここで、有利なのは、タング内に存在するスロットが、この目的のために、取り付けられた状態で、パネル形要素が連結ピースに連結する面よりも深いところまで延びている、ということである。
【0074】
第十二の側面の組み立て要素は、好ましくは、家具要素である。この組み立て要素は、任意の種類の家具要素にかかわりうる。実際的用途は、モジュール式の懸垂式食器戸棚または床置き式食器戸棚である。もう一つの用途は、台所の食器戸棚、たとえば基本キッチンモジュール組み立てのための食器戸棚としての使用であり、そのあと、これに、たとえば前壁、調理台、その他を取り付けることにより、台所設置者がさらに仕上げを行うことができる。
【0075】
かどの構成においては、好ましくは、かどで連結される両方のパネル形要素が、外形加工された部分による前記方式によって連結ピースに連結される。注意すべきことは、一重かど連結におけるタングと溝は、好ましくは、常に、外側かどではなく内側かどに近く配置される、ということである。
【0076】
また、連結ピースは、T連結、十字連結または同一面内での連結を行い、複数の家具モジュールを次々に相互に隣接させることができるように、使用することができる。
【0077】
側壁を、モジュールの上壁、底壁それぞれに連結しなければならない場合、好ましくは、当該連結ピースを、かどへりに沿って取り付ける。特に、好ましくは、側壁、上壁および底壁の間すべてでそのようなモジュールの要素部分を、このやり方すなわち連結ピースで取り付ける。
【0078】
第十三の側面において、本発明は、
パネル形要素で作られた側壁、上壁および底壁を有する相互隣接配置された少なくとも二つのモジュールからなる組み立て要素であって、
当該モジュールが相互連結される当該側壁が、単一の共通パネル形要素からなり、この共通パネル形要素とこれらのモジュールの上壁との間に第一の連結構造が存在し、この共通パネル形要素とこれらのモジュールの底壁との間に第二の連結構造が存在し、また、当該連結構造の少なくとも一つの位置において、パネル形要素の一つが、このパネル形要素に形成された外形加工された部分によって、他のパネル形要素に直接的または間接的に連結されること、
を特徴とする組み立て要素、
に関する。
【0079】
第十三の側面の技法により、それぞれのモジュールを迅速に集成することができる。この場合、高さ調節と個別側壁間の連結とを別々に行う必要がない。さらに、モジュール間に、単一の共通パネル形要素しか必要でないということのために、スペースが節約される。
【0080】
一つの好ましい実施形態の場合、当該連結構造で相互連結されるすべてのパネル形要素が、仲介ピースを使用するかしないかにかかわりなく、当該要素に備えられた外形加工された部分によって、相互連結される。
【0081】
ここで使用する連結手段および/または連結ピースにおいては、好ましくは、先行側面に関して述べた実施形態を使用する。
【0082】
第十一の側面は、台所食器戸棚を作る場合、特に、台所設置者に基本構造として提供されるモジュールにおいて、特に有利である。これらのモジュールに、たとえば、フロントパネル、調理台、使用できる追加の水平カバーおよび各種付属品を備えることによって、これらのモジュールから完全な台所食器戸棚が作られる。
【0083】
第十四の側面において、本発明は、また、厚さの主要部分にわたって、プレス木材複合物からなり、当該複合物が、少なくとも木材要素と結合剤とからなるボードであって、当該木材複合物において、その構成によって、小さな厚さの補強層が形成されること、を特徴とするボード、にも関する。“小さな厚さ”という言葉は、当該補強層が、当該ボードの全厚に比して小さな厚さしか有さないということ、すなわち、断面で見たとき、当該補強層が少ししか存在しないということを意味する。
【0084】
注意すべきことは、当該補強層は、木材複合物内に作られるということであり、これが意味するのは、当該補強層がボードと一体となるようにされるということであり、これは個別の層が接着剤その他によって、あらかじめ作られた他のボード形層の間に付着させられるのでもかまわない。
【0085】
第十四の側面のそのようなボードの利点は、一方では、経済的なやり方で作ることができるということであり、他方では、多くの用途において、有利な特徴を与えるということである。
【0086】
しかし、このボードはプレス木材複合物から出発し、したがってもっとも重要な基材は木であるという事実により、費用は割合に低く抑えられる。さらに、補強層がある厚さにわたってのみ形成されるということのため、補強層のために必要な材料の量と費用とが低く抑えられる。
【0087】
明らかに、そのようなボードは、たとえば、家具パネルを作る場合に有効に使用できる。その場合、このボードによって製造される家具パネルは、特に、大きな曲げ抵抗を示し、そのため、たとえば棚板として使用する場合、これらのパネルは、急速にたわむことがなく、かつ/またはより大きな荷重を支えることができる。
【0088】
一つの特定実施形態においては、このボードは、ボード材料で作られた連結手段が備えられるパネルの製造に使用され、この連結手段は、ロック部分またはロック要素からなり、これらの連結手段は少なくとも部分的には補強層内に形成される。これにより、得られる連結手段が、同様のボードで作られるが、当該補強層が存在しないパネルの場合に比して、丈夫である、という利点が与えられる。その結果、たとえば、丈夫な連結部とすることができ、連結部分に、割れおよび/または裂けの発生なしでより大きな荷重を加えることができる。他方、本発明において可能なのは、たとえば低密度したがって低品質の木材複合物によって、安価なボードを作り、それでも、補強層により、通常またはそれ以上の強度を有する連結手段を当該ボード内に作ることができる、ということである。その実用的な用途は、たとえば、MDFでパネルを作る際に、当該パネルの厚さの少なくとも一部分において、補強層を一体化し、補強層の位置において、ボードの強度が大きくなるようにすることからなり、したがって、このようなMDFボードは、多くの用途において、高価なHDFボードの代用品として使用することができる。
【0089】
したがって、本発明は、へりに連結手段を備え、当該連結手段がかみ合い方式で直接的または間接的なパネルの相互連結を可能にする、床パネル、家具パネルおよび天井パネルとして特に有用である。
【0090】
明らかに、一般に補強層の位置は、ボードが使用される用途に応じて選択することができる。また、明らかに、ボードに二つ以上の補強層を備えることもできる。
【0091】
好ましくは、補強層は、好ましくは割合均一に、実質的にボード全体に広がっている。このことにより与えられる利点は、パネルがボードのどの位置から作られるか、たとえばのこ引きにより切り出されるかとは無関係に、常に、補強連結手段をへりに作ることができる、ということである。
【0092】
第十四の側面によるボードは、好ましくは、他の材料と組み合わせる場合も組み合わせない場合も、パーティクルボードおよびMDF/HDFボードの通常の製造において普通であるような、木材複合物のマット状の層のプレスによって得られるタイプのボードにかかわる。
【0093】
本発明の第十四の側面によるボードに使用する木材複合物は、好ましくは、結合剤を含む木材繊維からなる。特に、好ましくは、木材複合物は、補強層が一体化されたMDFまたはHDFボードとして作られる。
【0094】
しかし、ここで他の木材複合物、たとえば、粒子その他を使用し、したがって第十四の側面によるボードが、一体化された補強層を有するパーティクルボードからなるようにすることは、排除されない。
【0095】
補強層は別のやり方で作ることができる。
【0096】
補強層は、たとえば、少なくとも一つの方向において、残りの木材要素よりも大きな強度を与える、局所的に使用される木材要素で作ることができる。その一例は、木材繊維層を含むパーティクルボードである。この場合、たとえばMDFまたはHDFと同等の木材繊維層は、粒子からなるボードの部分において、より大きなボードの面内での引っ張り強度を示す。そのような用途において、好ましくは、木材繊維層はボードの片面のみに配置するかまたは両面からある距離にあるように中央に配置するかして、この補強層に連結手段が形成されるようにする。
【0097】
本発明の第十四の側面においては、補強層は、必ずしも、木材複合物からなる必要はなく、他の材料を使用する補強層とすることもできる。たとえば、この補強層は、木材複合物間の層を形成するか、またはある厚さにわたって木材複合物と混合されるガラス繊維からなることができる。このガラス繊維は、好ましくは、プレスによって固結させられるばらばらの繊維粒子として投入される。
【0098】
本発明のもう一つの有効なやり方は、使用する結合剤によって補強層を作ることである。第一の可能性においては、ボードを、補強層の位置により多くの結合剤を有するように作ることである。ここで、このやり方は、ボードの残りの部分に使用されるものと同じ結合剤の結合剤追加量、および/または結合効果を有する別の材料の追加量に関係しうる。結合剤の量を多くすれば、よりよい結合とより堅固な材料が得られ、さらにまた、補強層の位置におけるボードの強度も増大する。
【0099】
補強すべき層に使用できる特定結合剤としては、エラストマーおよび/または熱可塑性樹脂がある。具体的には、好ましくは、非発泡のポリウレタンを使用し、特に熱可塑性ポリウレタンを使用する。
【0100】
補強層は、ボードすなわち素材ボードの表面、およびボード内部すなわちボードの二つの平坦側面からある距離に、隣接するように取り付けることができる。たとえば、表面での衝撃抵抗の大きなボードとしたい場合には、明らかに、補強層をその表面に取りつけるのが好ましい。たとえば、ボードのへりに丈夫な連結手段を備えうるようにしたい場合には、好ましくは、補強層が、連結手段の補強に最大の寄与をするボードの厚さ部分に存在するようにする。
【0101】
明らかに、本発明は、本発明の第十四の側面によるボードからなるパネルにもかかわる。より詳しくは、少なくとも部分的に補強層内に作られる連結手段を有するパネルである。ここで、このパネルは、家具パネル、壁または天井パネル、および床パネルにかかわりうる。
【0102】
注意すべきことは、結合剤としてエラストマーおよび/または熱可塑性樹脂を使用することにより、また、雑音の減衰、特に衝撃雑音たとえば床を歩くときの足音の減衰、および侵入雑音(penetrating noise)の減衰に関して、良好な特性が与えられる、ということである。これと関連して、本発明は、その第十五の側面において、その厚さの主要部分にわたって、結合剤によって結合された木材要素からなるプレス木材複合物からなるボードであって、小さな厚さにわたって、エラストマーおよび/または熱可塑性樹脂、特にポリウレタンまたはポリウレタン基材の生成物、特に熱可塑性ポリウレタンの層を備えていることを特徴とするボードに関する。このような材料を小さな厚さだけ、言い換えると全厚にわたらないように使用することにより、費用が低く抑えられる。しかし、効率的なのは、この材料が、全厚の一部分だけであるとしても、一つの層としてボード全体に存在することである。
【0103】
明らかに、この場合、この材料は、プレスされたボードの一部分を構成する一つの層となる。エラストマーおよび/または熱可塑性樹脂特にポリウレタンは、たとえば木材要素の間に配置され、かつ/または木材要素に含浸させられる。そのために、エラストマーおよび/または熱可塑性樹脂特にポリウレタンまたはポリウレタン基の生成物は、木材複合物の通常の結合剤と組み合わせて、または当該層が形成されるべき位置における木材複合物の代替物として、木材要素に加えることができる。
【0104】
木材要素は、粒子および/または木材繊維からなることができ、当該ボードは、たとえば、木材パーティクルボードまたは木材ファイバーボードたとえばMDFおよびHDFと同様のやり方で作ることができる。その場合、二つの木材複合物から出発する。これら二つの木材複合物の一方は、他の結合剤との組合せでもそうでなくても、エラストマーおよび/または熱可塑性樹脂特にポリウレタンまたはポリウレタン基の生成物により、少なくとも接着された一つの木材要素であり、他方は、当該エラストマーおよび/または熱可塑性樹脂特にポリウレタンまたはポリウレタン基の生成物を含まないか、またはかなり少ない量だけこれを含む結合剤によって接着された木材要素である。これらの木材複合物から出発して、処理された木材複合物を積み重ねることにより、いろいろな層からなるマットを作ることができ、それからこのマットをプレスすることにより、本発明によるボードが得られる。
【0105】
あるいは、通常の結合剤で接着した同じ木材複合物から出発することもできる。この場合、プレスすべきマットを作るときに、当該エラストマーおよび/または当該熱可塑性樹脂を、たとえば噴霧その他によって、加える。
【0106】
第十五の側面によるボードの製造において、ボードに、層の形のエラストマーおよび/または熱可塑性樹脂、特にポリウレタンまたはポリウレタン基の生成物、さらにまた特に熱可塑性ポリウレタンを備える他の可能性が排除されるわけではない。たとえば、一つの可能性として、すでに形成されているパーティクルボードまたは木材ファイバーボードの上面にそれぞれの材料を含浸させることによって、当該層を形成させることができる。
【0107】
エラストマーおよび/または熱可塑性樹脂、特にポリウレタンまたはポリウレタン基の生成物、特に熱可塑性ポリウレタンは、ボードの表面近傍、特に、好ましくはこの表面に隣接させて配置するのが最適である。したがって、そのようなボードは、これから床パネル、特に当該ボードを構成する基材層の頂部の薄い最上層を有する床パネルを製造するための基材ボードとして特に有用であると考えられる。そのような用途においては、それぞれの層が当該最上層の直下または当該最上層から非常に小さな距離にあるので、足音減衰効果がはっきりと観測される。これは、おそらく、当該層が、大なり小なり、もっとも固い層に対する弾性的下敷きとなるからであろう。
【0108】
前記効果は、当該ボードを形成する、ラミネート層特にDPL(直圧ラミネート)を備えた床パネル、の場合に特に有用である。この場合、最上層は硬質で薄いものである。硬さのために、上を歩いた場合、通常、望ましくない足音がする。しかし、この最上層が薄く、当該減衰層が直下またはほとんど直下に存在するので、良好な減衰効果が得られる。また、他の最上層を有する床パネルの場合にも、たとえば、HPL(高圧ラミネート)の最上層を有する床パネル、または一つ以上のプリントおよび/または一つ以上のラッカー層、たとえば下塗り、装飾ペイント層、透明最上層、その他からなる最上層を有する床パネルの場合にも、改善が見られる。
【0109】
特に、直接プリントボードの場合、下塗りの介在のあるなしを問わず、透明保護層が備えられているかいなかを問わず、しかし、樹脂に浸漬した一つ以上の紙からなる通常のラミネート層を除き、本発明は、その有効性を示す。というのは、この場合、発生する足音そのものが小さく、また十分に減衰されるからである。
【0110】
エラストマーおよび/またはポリウレタン、特に、ポリウレタンまたはポリウレタン基の生成物特に熱可塑性ポリウレタンの層は、その上表面が、歩かれる床パネルの表面の下、好ましくは2 mm以内さらに好ましくは1 mm以内に配置される。
【0111】
当然のことながら、本発明は上記特徴を有する床パネルにも関する。
【0112】
第十六の側面において、本発明は、組み立て要素であって、少なくとも二つのパネル形要素を有し、これらの要素が、ある角度をなして、連結手段によって相互連結されており、これらの要素のうち一つが背壁部品となり、もう一方が背壁部品に対して垂直に延びる部品となっている組み立て要素において、少なくとも一つのパネル形要素が、当該連結手段を形成するために、一つの領域詳しくはへり領域を有し、この領域に、連結手段が、それぞれの領域の縦方向に延びる外形加工された部分の形で存在し、ここで、この外形加工された部分が、当該パネル形要素がかみ合い方式で直接的または間接的に相互連結することを可能にして、そのようにして相互連結することができること、を特徴とする組み立て要素、に関する。ここで、当該外形加工された部分は、通常やはり外形加工された部分からなる、前者の外形加工された部分が係合すべき部分とともに、好ましくは、それぞれのパネル形要素が直接的または間接的にかみ合い方式で横方向に相互連結できるように構成されている。“横方向”というのは、パネル形要素が、それぞれの外形加工された部分が並列に対向配置された位置から、相互連結できる、ということを意味する。より詳しくは、回転および/またはスナップ運動により、直接的に、または連結ピースの仲介により、相互連結できる、ということである。本発明の第十六の側面による組み立て要素が与える利点は、組み立てが非常に簡単であり、また背壁部品とのロック連結により、特に安定な構造が得られる、ということである。
【0113】
“かみ合い”連結という言葉は、パネル形要素が連結状態になって正常な相互配置をとると同時に、引き離されることがなくなる、ということを意味すると理解すべきである。そのような連結は、好ましくは、たとえば、他の側面に関してすでに前述した追加のロック要素が存在する、タングと溝の連結として実施される。
【0114】
第十六の側面の実施形態に関して、特に実用的な構造は、当該縦方向が高さ方向に延びていて、当該連結が背壁部品と一つ以上の直立側壁および/または直立中間壁との間で作用するようになっているようなものである。好ましくは、第十六の側面にしたがって、背壁と通常の二つの側壁との間に少なくとも二つの連結手段が使用される。一つ以上の直立中間壁が使用される場合にも、やはり好ましくは、これらの一つ以上さらに好ましくはすべてが、やはり、第十六の側面の連結手段によって背壁部品に連結される。
【0115】
当該連結手段が高さ方向に延びている組み立て要素の一つの付加的利点は、そのような要素が人の身長よりも高いとき、連結手段の端面が見えず、したがって当該外形加工された部分が上向きの端から見えないように特別な手段を使用する必要がない、ということである。ここで、棚板その他は、好ましくは、通常の支持手段によって、側壁および/または中間壁の間に配置され、側壁パネルおよび/または隔壁の前向き端面を、単なる直線にすることができる。言い換えると、端面に、何らかの方法で隠す必要のある連続的な外形加工された部分が存在しない。
【0116】
第十六の側面は直立連結に関して特に有利であるが、背壁部品とパネル形要素との間、たとえば背壁部品と棚板、底板または上板との間の、水平連結にも使用できる。
【0117】
第十六の側面の好ましい実施形態においては、どちらのパネル形要素にも外形加工された部分が備えられ、これらのパネル形要素は、直接に相互係合させられる。これによる利点は、独立の連結ピースが必要でなく、製造費が低く抑えられる、ということである。
【0118】
しかし、これは、変形実施形態において、パネル形要素間の仲介ピース、たとえば第十二の側面によって作られた外形加工されたラスとして、配置される一つ以上の連結ピースを使用することができるということを、排除するものではない。
【0119】
注意すべきことは、背壁部品として作られる前記パネル形要素は、複数のセグメントからなることができ、これらのそれぞれを、直接的または間接的に、外形加工された部分により、相互連結することができる、ということである。間接的連結においては、好ましくは一つ以上のラス形連結ピースが使用され、これらは、またそれぞれ、好ましくはやはり外形加工された部分によって、それぞれ連結ピースおよび中間壁のへりにおいて、中間壁と連結することができる。
【0120】
第十六の側面によって作られる家具の特に実用的な実施形態においては、側壁と背壁部品との間に、それぞれのパネル形要素に直接形成された外形加工された部分によるかど連結が存在し、一方、背壁部品と中間壁との間に、連結ピースが使用される。
【0121】
明らかに、本発明の第十六の側面による実施形態は、棚板を有する棚の形の家具に対して特に適している。明らかに、この用途およびその他の用途において、家具または一つの家具という言葉は、広い意味に解釈すべきであり、したがって、家具というのは、特に、定置式の食器戸棚、懸垂式の食器戸棚その他の形の家具を意味することができ、また大きな集成品の形の家具、たとえばウォールキャビネット、衣装棚、大きな棚、たとえば店舗用のもの、その他を意味することができる。
【0122】
さらに、本発明は、パネル形要素のうち少なくとも一つ、好ましくは両方が、それぞれ多層ボードたとえば前述のもので作られた、たとえば前述または下記の組み立て要素にも関する。
【0123】
また、本発明は、同一の連結位置において、いくつかの前記側面の特徴を組み合わせたパネル形要素にもかかわる。もちろん、これらの特徴は矛盾してはならない。したがって、本発明は、そのような特徴のすべての可能な組み合わせをも含む。
【0124】
明らかに、本発明は、使用分野によらず、少なくとも二つ以上の前述のパネル形要素からなる任意の形の組み立て要素にかかわる。ここで、当該組み立て要素が実質的に当該パネル形要素のみからなっていてもよく、またはこれらのパネル形要素が当該組み立て要素の一部分をなすだけであってもよい。
【0125】
本発明は多くの用途に使用できるが、いろいろな前述の側面において、特に、家具、壁および壁カバーの分野で使用することを意図する。同一面内での連結の場合、本発明は、たとえば連結されて壁または壁カバーを作るパネル形要素にかかわりうるが、あるいは、これらのパネル形要素は連結されて家具の大きなパネル、たとえば多数のパネル形要素で作られるテーブルトップとなる。そのようなテーブルトップにおいては、端面は、このテーブルトップの横方向へりとなる。ある角度をなす連結の場合、本発明は、たとえば、食器戸棚のいろいろな側面を形成するパネル形要素にかかわりうる。
【0126】
家具の分野における本発明のいくつかの可能な用途は、下記のものである。
- テーブル、たとえば、パーティテーブル、スポーツテーブル特に卓球台その他。ここで、テーブルトップが多数の当該連結できるまたは連結されるパネル形要素からなる。
- 食器戸棚。ここで、パネル形要素が少なくとも一つの垂直または水平壁を構成する。
- 浴室家具または台所戸棚。
- まわりにカバーケーシングが備えられる基本構造を有する食器戸棚。ここで。当該組み立て要素がカバーケーシングまたはその一部分を構成する。
- ワイン保存戸棚。
- 平箱包装家具。
【0127】
テーブルトップの場合、パネル形要素は、系統的に順次連結すべき部分からなることができる。しかし、変形実施形態においては、これらの要素は、順次配置されるものと同様に隣接配置されるテーブルトップの部分、たとえば四半分を構成することもできる。
【0128】
明らかに、本発明は、他の要素とともに本発明の組み立て要素を構成することのできるパネル形要素にも関する。
【0129】
本発明のさらなる特徴は、以下の詳細な説明と特許請求の範囲とから理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0130】
以下、本発明の特徴をより十分に示すために、添付の図面を参照しつつ、いくつかの好ましい実施形態を、非限定例として、説明する。
【0131】
図1〜17には、組み立て要素1と、少なくとも前記第一の側面にしたがって製造されたその要素部分とを示す。
【0132】
ここで、組み立て要素1は、二つのパネル形要素2、3を有する。これらの要素は、それぞれへり領域4、5を有し、これらの領域には、連結手段6、7が外形加工された部分8、9の形で存在して、それぞれ当該へり領域4、5の長さ方向に延びている。さらに、これらのパネル要素は、それぞれ少なくとも一つの端面10、11を有し、これらの端面は、それぞれのへり領域4、5に垂直に延びており、ここで、当該連結手段6、7より詳しくは外形加工された部分8、9により、パネル形要素2、3はかみ合い方式で連結することができる。本発明の第一の側面においては、少なくとも一つのパネル形要素、この例では、両方のパネル形要素2、3は、手段12を有し、この手段により、それぞれの端面10、11の位置で、外形加工された部分8、9の少なくとも一部分が隠される。
【0133】
連結手段6、7は、図1に示すように、パネル形要素2、3が対向して存在し、横方向に相互連結できるようになっている種類のものである。このことについては、以下で説明する。
【0134】
この例に示すように、連結手段6、7は、好ましくは、タング13および溝14ならびにロック要素15、16を有し、これらのロック要素は、パネル形要素2、3の通常の相互使用位置においては、連結状態を示す図14からわかるように、タングと溝がゆるんではずれるのに抵抗する。
【0135】
図1〜17に示す特定実施形態の特徴は、溝14がリップ17、18によって限られ、これらのうち一つのリップ17は、当該パネル形要素3のへり19から外に突き出ている。さらに、凹部20がパネル形要素2に備えられ、この凹部は、連結状態において、リップ17の突き出た部分のための空所を与え、また、図15から明らかなように、この突き出た部分の自由回転運動を可能にする。
【0136】
これらの図に示す例では、前記手段12は、それぞれの端面10、11に、カバー材料ストリップ21、22を備え、これらのストリップは、前記へり領域の隣に、それぞれ外形輪郭23、24を有し、これらの外形輪郭は、当該外形加工された部分のそれぞれの外形輪郭25、26と異なっている。これらの外形輪郭はすべて図17に示されている。この図に示すように、外形輪郭23および24は、直線構成となっており、その結果、簡単な仕上げが可能である。
【0137】
さらに、カバー材料ストリップ21、22は、それぞれの側面へりのかどへり27、28の間に延びる前記へり領域の位置に、外形輪郭を有しており、したがってカバー材料はそのかどにおいて突き出ることがなく、そのため、たとえば折れ破損による損傷を受ける危険が小さくなる。
【0138】
ここに示す例の場合、ストリップ形カバー材料21、22の端は、直角の端輪郭を有し、より具体的には、パネル形要素が直線構成の側面で相互に密着するようになっているので、前記直線構成の外形輪郭23および24ならびに外形線29、30、31および32によって形成されている。これらの外形線は、パネル形要素の大きな表面が終わる、パネル形要素のかどへり33、34、35および36によって決定される。
【0139】
外形加工された部分の突き出た部分37、38は、それぞれのへり領域において、前記端面から距離Aまで延びるように、言い換えると、距離Aまで除去されるように作られている。
【0140】
カバー材料ストリップは、任意の適当な材料からなることができる。実用的な実施形態においては、好ましくは、接着へりストリップを使用し、特に、接着へりストリップとしての使用が周知のラミネートストリップまたはABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)ストリップを使用する。ラミネートストリップが与える利点は、同じ色および/または同じパターンにすることが容易であるということである。というのは、ラミネートは、パネル形要素2、3の大表面を被覆することができるからである。しかし、ABSストリップは、より丈夫であり、かつ容易に傷が付かないという利点を与える。
【0141】
そのような接着可能なストリップは、公知のやり方で張り付けることができる。通常そのような張り付けは、ストリップを、接着剤を介在させて、被覆すべき端面に対して、回転させ、ストリップを、たとえば切断カッターによって、端で自動的に切断することによって行う。注意すべきことは、そのような切断カッター39は、同時に、前述のように、当該端面から距離Aまで突き出た部分37、38を除去するためにも使用できるようになっているということである。そのため、この除去のために特別の作業が必要でない。この切断作業を、図7および11に模式的に示す。
【0142】
注意すべきことは、そのような切断カッター39による切除は、非常に小さな角度たとえば2°で実施することができ、したがって、この切断カッターは、パネル内に深く貫入していく位置において、パネルからわずかにそれた向きに向いている、ということである。そのため、切断カッター39が、可能な許容差によるずれの結果として、当該パネル形要素の平坦面内に食い込むのが避けられる。
【0143】
好ましくは、これらのパネル形要素は、片側または両側にカバーを有する。そのようなカバーは、任意の種類のものとすることができ、たとえば、HPLタイプまたはDPLタイプのラミネートの形とすることができる。また、他のカバーとして考慮されるものは、たとえば、箔、ラッカー層であり、これらは、多層からなるものであってもそうでないものであってもよい。図1〜17の例においては、薄いラミネートカバー40、41が示されている。
【0144】
注意すべきことは、ラミネートカバーの場合、好ましくは、パネル形要素の製造において、すでに片面または両面に積層されている大きなボードから出発して、このボードから小さなパネル形要素2、3を作る、ということである。
【0145】
連結手段6、7の構造に応じて、パネル形要素2、3は、一つ以上の周知の方法で連結することができ、場合によっては分離することができる。図1〜17に示す実施形態の場合、連結手段6、7は、回転運動および並進とスナップの運動により、必要に応じてパネル形要素2および3を連結することを可能にする。回転運動Wは図15に示してあり、並進運動Tは図16に示してある。後者の場合、リップ17が一時的に湾曲して、スナップ効果を与える。
【0146】
一般に注意すべきことは、連結手段6、7は、具体的にはある位置で重なり合うようにして、パネル要素2および3が、取り付けられた状態で、相互に永続的に引き合うようにすることができる、ということである。この引き合いの状態は、“プレテンション”とも呼ばれ、床パネルの分野では公知であり、たとえば、文献WO 97/47834号明細書に記載されている。
【0147】
図1〜17は、連結された状態のパネル形要素2、3が同一平面内にある実施形態を示す。しかし、明らかに、本発明はそのような実施形態のみに限定されるものではなく、パネル形要素がある角度をなして連結される実施形態にも適用できる。このことは、以下に示す他の例から理解されるであろう。
【0148】
明らかに、連結手段6、7は、パネル形要素の二つ以上の側面に備えることもできる。たとえば、パネル形要素が二つの反対へりに相補的連結手段たとえば前記連結手段6および7を有する場合、明らかに、複数のこれらの要素を順次に相互連結することができる。そのように連結されたパネル形要素42の一例を図18に示す。ここでは、これらの要素が、二つの端要素43とともに、テーブルトップ44を形成している。端要素43は、要素42を限る縦方向のへりにのみ連結手段を有している。本発明において、要素42、43は、端面に、カバー材料ストリップ45を備えている。また、外向きの縦方向のへり46も、そのようなカバー材料を備えている。ここに示すテーブルは、当該テーブルトップの部品の取り扱いと輸送とが容易である、という利点を与える。また、このようなテーブルトップは、いくつかの要素42を付け加えたり取り去ったりして、容易に拡大または縮小することができる。したがって、本発明は、大きな構成のテーブル、たとえば長いパーティテーブルまたはたとえば卓球遊戯のためのスポーツテーブルを作るのに特に適している。そのようなテーブルは、たとえば、使用しないときに保管するのが容易であるという利点をも与える。明らかに、適当な支持構造物48および脚49が備えられる。
【0149】
図19は、本発明の変形を示す。ここでは、前記手段12は、突き出た部分37、38がある距離にわたって短縮されている。ここでは、突き出た部分38を有するパネル形要素3のみが示されている。ここでは、外形加工された部分を有する凹部50が、充填材料51によって、端面この場合11の位置で充填されている。その結果、それぞれのパネル形要素、この場合、示されている要素3それぞれが直線的なかど輪郭を得る。
【0150】
充填材料51は、隣接側面と同一平面になるように仕上げられる充填コンパウンドからなることができ、あるいは、それぞれの凹部50に備えられる挿入ピースからなることができる。充填材料51が、その外見において、それぞれのパネル形要素の基材と調和するようにすれば、端面11へのカバーの追加は必ずしも必要でなくなる。しかし、ここにストリップ形のカバー材料を使用する場合、充填材料はこの部分に対して支持体となる。というのは、この位置にも、接着剤が使用できるからである。そのような充填材料51の使用は、また、この技法がラッカー塗布家具たとえばラッカー塗布MDF/HDF食器戸棚にも使用できるという利点をも与える。
【0151】
図20は、一つの変形を模式的に示す図である。ここでは、外形の凹部が、たとえばフライス53によって、大きな凹部52となるように拡大されている。このフライスは、パネル形要素3の材料を距離Aにわたって通過する。この技法が与える利点は、凹部が直角断面を有するように作ることができ、そうすることにより、挿入ピース51を、凹部52内に接着剤で取り付けることのできる小さな四角いブロックとして、簡単なやり方で作ることができる、ということである。フライス加工により、それぞれの突き出た部分この場合突き出た部分38も、距離Aまで切除することができる。
【0152】
明らかに、同じやり方を他のパネル形要素2にも使用することができる。
【0153】
図21は、ある角度で相互連結される少なくとも二つのパネル形要素2および3からなる組み立て要素1、または少なくともその一部分を示し、この全体は本発明の前記第二および第三の側面の一例となる。ここで、パネル形要素2および3は、タング13および溝14の形の外形加工された部分8、9によって、この場合相互回転により、相互連結されるようになっている。タング13は、パネル形要素2の横方向端面のへり領域4に配置されている。溝14は、パネル形要素3のへり領域5の大きな表面の一つに配置されている。この場合、へり領域というのは、へりの近くにある領域ということである。この例の場合、高さ方向の距離Eにわたって延びる領域である。本発明の第二の側面においては、パネル形要素2、3は、それぞれのへり領域4、5に対して垂直に延びる端面10、11を有している。当該外形加工された部分は、パネル形要素がかみ合い方式で相互に連結するのを可能にしている。パネル形要素2、3は、それぞれ、端面上に、カバー材料ストリップ21、22の形のカバーを備えている。また、外形加工された部分は、前記カバー材料ストリップ21、22まで連続して延びるように作られている。
【0154】
第三の側面においては、図21の実施形態には、追加要素53、より詳しくはフロントパネルこの場合ドアたとえば食器戸棚のドアも備えられている。この追加要素は、少なくとも使用状態G、この場合ドアを閉じた状態、においては、ここでは全体を参照番号54で示す連結手段の外形輪郭の前方に配置されていて、事実上当該外形輪郭を覆っていて見えないようにしている。
【0155】
注意すべきことは、本発明の前記パネル形要素はいろいろなやり方で作ることができるということである。そのようなパネル形要素に関する第一の可能性においては、同一または実質的に同一材料からなる単純ボード、たとえば単純MDFボード(中密度ファイバーボード)もしくはHDFボード(高密度ファイバーボード)、または、場合によっては外表面に微細な木材粒子を備えた従来のパーティクルボードを使用することができる。単純ボードというのは、ただ一つの基本構造材料が使用されていることを意味するが、他の薄い層たとえばカバーが存在することは排除されない。代替実施形態として、このパネル形要素は、多層ボードからなり、その場合、好ましくは、本発明の前記第四の側面にしたがって製造される。
【0156】
図14においては、変形実施形態が破線55で示されている。ここでは、パネル形要素2、3が、少なくとも二つの構造材料層、すなわち第一の材料層56と第二の材料層57とからなるボードで作られている。
【0157】
冒頭に述べたように、パネル形要素を構成する多層ボードは、いろいろなやり方で作ることができる。特に重要なのは、下記のようなやり方である。
- 第一の材料層56がMDF(中密度ファイバーボード)またはHDF(高密度ファイバーボード)である。
- 第二の材料層57がパーティクルボードである。
- 第二の材料層57が、合成発泡体材料を含む軽量の木基材のボードたとえばパーティクルボードである。
- 第一の材料層56が、第二の材料層57よりも小さな厚さを有する。
- 第一の材料層56が、第二の材料層57の厚さの0.7倍よりも小さい厚さを有する。
- 多層ボードが、少なくとも全厚の90%を占める、前記第一の材料層と前記第二の材料層57とからなる。
- 第一の材料層56と第二の材料層57とが、互いに接着、特に接着剤で互いに接着された個別のボードからなる。
- 第一の材料層56と第二の材料層57とが、一体プレス構造の一部分をなし、ここで第一の材料層56が好ましくは木材繊維を基材とし、第二の材料層57が木材粒子を基材とする。
【0158】
図14に示すように、連結手段6、7または少なくともロック要素15、16は、第一の材料層56内に配置される。
【0159】
図22は、本発明による組み立て要素1を示す。この組み立て要素は、四つのパネル形要素58、59、60および61からなる。この組み立て要素は、たとえば、食器戸棚特に懸垂式食器戸棚に関するものであり、ここでは、パネル形要素58、60が側壁を構成し、パネル形要素59および61がそれぞれ上壁および底壁を構成する。パネル形要素58および60は、実質的に、ただ一つの構造材料層好ましくはMDFまたはHDFで作られたボード材料からなる。パネル形要素59および61は、二つの材料層56および57この場合互いに接着剤で接着された二つのボード材料の層を備えた複合ボードからなる。この場合、材料層56は、MDFまたはHDFボードからなり、材料層57は、パーティクルボードからなる。ここで、両材料層は互いに接着剤で接着される。図23の拡大図からわかるように、連結手段6、7は、好ましくは、MDFまたはHDF内にのみ作られ、パーティクルボード材料は、もっぱら低費用で大きな厚さとするためにのみ役立つ。
【0160】
図24および25には、一つの変形を示す。ここでは、パネル形要素59および61の第一の材料層56が組み立て要素1の内側面に密着配置されている。このことの利点は、第一の材料層に形成される連結手段が端62からかなりの距離Xのところに配置される、ということである。これによって、家具が大きな荷重を受けたときに、かどの引き離しの危険がかなり小さくなる。
【0161】
図26に示すのは、やはり本発明の第一の側面による、図24に示す組み立て要素1の端面がストリップ形カバー材料63、64、65、66からなるカバーを備え、それによって連結手段6、7の外形加工された部分を見えないようにすることができる、ということである。一つの重要な特徴は、簡単な四角のストリップを使用することができ、ここで、各ストリップの四つのかど67すべてが実際に下のボード材料に連結して、これらの材料に密着する。明らかに、パネル形要素58、59、60、61は、ストリップ形カバー材料63、64、65、66からなるカバーとは別に、他の側面にもカバーを備えることができる。
【0162】
図27は、一つの変形を示し、ここでは、パネル形要素58、59、60および61が、それぞれ二つの構造材料層56および57からなる。この場合、第一の構造材料層56はMDFまたはHDFボードからなり、第二の材料層57はパーティクルボードからなる。さらに、全体に、必要なラミネートカバー68が備えられている。全体の端面上には、図26と同様に、単純な四角形のカバー材料のストリップを備えることができ、ここで明らかに、パネル形要素の製造時に、たとえばパネル形要素を連結する前に、ラミネートカバー68およびカバー材料のストリップが張り付けられる。
【0163】
注意すべきことは、図27に示す構造は、それぞれのパネル形要素を組み立て要素1の三つのかど位置で相互に回転させて連結することができ、ただ第四のかどにおいてのみ、スナップ連結をする必要がある、ということである。その結果、次のように作業をすすめることができる。第一に、パネル形要素59を、回転運動W1によって、パネル形要素58に連結する。次に、パネル形要素60を、回転運動W2によって、パネル形要素59に連結する。ここで、この要素60には、同時に、破線で示す位置Pにくるまでかるく力を加え、それによって、次に、回転運動W3によって、パネル形要素61をパネル形要素58に連結するのに十分なスペースが作り出されるようにする。最後に、要素1を、スナップ運動Sによりパネル形要素60をパネル形要素61に連結することによって、完全に組み立てられた形で得ることができる。明らかに、このやり方では、使用者が簡単にパネル形要素を相互連結することができ、たとえば食器戸棚その他をこのやり方で組み立てることができる。
【0164】
図28および29は、使用すべきパネル形要素として、実質的にただ二つの構造を使用するだけでよいということを示している。
【0165】
この場合も、連結手段として、それぞれタング13および溝14ならびにロック要素15および16が使用されている。
【0166】
図28および29ならびに図30の拡大図から明らかなように、この場合、下記の特徴を有する連結手段が使用される。
- 当該ロック要素15、16は、タング13の一つの側面69にのみ存在し、他の側面70にはロック要素が存在しない。
- ロック要素は、タング13の少なくとも一つのロック部分15と、溝14内の当該ロック部分と協働する少なくとも一つのロック部分16とからなり、ここで、ロック要素15は、タング13上に、当該タングの弾性的に曲がりうる部分71に備えられている。当該部分71は同時にタングの側面69を構成している。
- タングの当該弾性的に曲がりうる部分71は、外向きに、タングの残りの部分からさらに突き出ている。
- 当該弾性的部分71は、スロット72によって、タング13の残りの部分から分離されている。
- 当該ロック要素は、タングの一側面にのみ存在し、ここでは、この側面は、かど73の内側にもっとも近い位置にあるタングの側面69である。
【0167】
注意すべきことは、一つ以上の前記特徴を有する連結手段は、同一平面内で相互連結することのできるパネル形要素、および、たとえば、二つの層からなるここに示す構造とは異なる構造のパネル形要素に対して、使用することもできる、ということである。
【0168】
図27および30が示すのは、また、パネル形要素が少なくとも二つの構造材料層それぞれ第一の材料層および第二の材料層からなるとき、この組み立て要素はさらに下記の特徴を有することができる、ということである。
- タングは、第一の材料層56に配置された側面69と、第二の材料層57に配置された反対側面70とを有する。
- 第一の材料層56の材料は、第二の材料層57の材料よりも微細な構造を有し、当該ロック要素15、16のうち少なくとも一つは、第一の材料層に配置され、特に当該材料層と一体に作られる。
- 第一の材料層56の材料層は、第二の材料層57の材料よりも微細な構造を有し、ロック要素は、タングおよび溝において、それぞれロック要素15、16からなり、これらはどちらも、それぞれのパネル形要素の第一の材料層に配置されている。
【0169】
図21〜27および30が示すのは、パネル形要素が、本発明により、当該要素によって作られるかどの外側において同一平面をなすように相互連結され、それぞれの外部かどが直線構成であって突き出たパネル部分がないようになっている、ということである。
【0170】
図30は、また、ふたたび、パネル形要素の大きな平坦側面に備えられた連結手段が、特殊な構成により、へりから適当な距離だけ離れたところに作られうる、ということを示している。言い換えると、図30の溝は、パネル形要素の第二の材料層57の上部へりからかなりの距離のところにある、ということである。それとの関連で、好ましくは、外側面からタングまでの距離Zは、パネル形要素の厚さTHの1/3よりも大とする。
【0171】
冒頭に述べたように、本発明は、また、多層ボードそのものにも関する。この多層ボードは、少なくとも二つの材料層それぞれ第一の材料層および第二の材料層からなり、これら二つの層は、木材複合物で作られ、ここで、第一の材料層の材料は第二の材料層の材料よりも微細な構造を有する、という特徴を有する。図31および32には、例として、いろいろの変形が可能な二つの実施形態を示す。
【0172】
たとえば、図31は、第一の材料層56が木材繊維材料を基材として作られ、たとえばMDFボードまたはHDFボードからなり、第二の材料層57が木材粒子を基材として作られており、具体的にはパーティクルボードからなり、二つのボードが接着剤で相互接着されている。さらに、この多層ボードは片側または両側にラミネートカバー74を有することができる。また、他の層を備えることもできる。たとえば、両側にメラミン樹脂を備えた二つのボード、接着剤で相互接着された一つのMDFまたはHDFボードと一つのパーティクルボードから出発することができる。
【0173】
図32は、変形を模式的に示す図である。ここでは、第一の材料層56と第二の材料層57とが一体プレス構造の部分をなしている。このような構造は、パーティクルボードの製造過程において、成形することによって作ることができる。この成形は、プレスされる粒子のマットに対してなされるだけでなく、これとの組合せで、マットに繊維の層を、好ましくはその片側に取り込んで、全体を一回のプレスで固結させることによっても、なされる。全体には、ラミネートカバー74を備えても備えなくてもよい。
【0174】
図33および34は、本発明の一つの特定側面を示すさらにもう一つの組み立て要素1を示す。一部分しか示さないが、組み立て要素1は、ここでは、壁または家具要素を構成し、ある種の特徴を有している。すなわち、連結手段6、7が使用され、当該手段は、ロック要素ここでは16を備え、このロック要素は、パネル要素の一つこの場合パネル要素3のへりに備えられた挿入ピースとして作られている。より詳しくは、この挿入ピースは、可動ロック部分75を備えたストリップからなり、このロック部分は、他方のパネル形要素2に成形されたロック要素15と協働することができる。
【0175】
より詳しくは、この挿入ピースは、断面で見ると、異なる材料特性を有する複数の材料好ましくは合成材料で作られたストリップからなる。このことにより、挿入ピースの要素部分に、その機能に応じて、異なる特性を与えることができる、という利点が得られる。特に、ある部分を他の部分よりも柔軟にすることができる。
【0176】
この例では、ストリップは、既述のロック部分75のほかに、取り付け部分76、およびこれらの部分の間に配置されたヒンジ部分77をも有している。ロック部分75および取り付け部分76は、ヒンジ部分77よりも硬質で剛性の合成材料で作られている。これは、一方では、ロック部分75が連結状態において良好なロックを与え、また、取り付け部分が、この目的のために備えられた凹部78内に安定に備えられるようにするためであり、他方では、ロック部分がヒンジ部分77によって柔軟に動くようにするためである。注意すべきことは、このヒンジ部分77は、ヒンジの機能を有するだけでなく、ロック部分75をその自由端が図33の状態をとる静止位置まで外向きに押す弾性物質として機能する、ということである。
【0177】
もっとも好ましい実施形態においては、挿入ピースは同時押出しによって製造されるストリップから作られる。
【0178】
パネル形要素1および2は、図33の位置から出発して、これらを相互に押しつけて、タング13と溝14をはめ合わせるだけで、簡単に連結することができる。このとき、ロック部分75がまず側方に回転し、次にふたたび外向きに動いて、ロック要素15の背後に配置され、図34のロック状態が得られる。
【0179】
注意すべきことは、場合によっては、凹部79を、当該外形の縦方向に備えることができる、ということである。この凹部は、パネル形要素2および3の連結解除を行うときに有用となりうる。そのような凹部には、連結状態において、小さなピンを押し込むことができる。このピンは、ロック部分75を弾性的に内側に押して、ロックを解除するのに十分な太さでなければならない。組み立て要素1の前面に、通常使用時に凹部が見えないように、たとえば接着へりストリップによって仕上げが施されている場合、凹部79へのアクセスが、組み立て要素1の背面に沿ってのみ、たとえば食器戸棚の背面に沿ってのみ、可能であるということに注意すべきである。
【0180】
挿入ピースによるそのような連結は、家具のかど連結に使用するのに、特に適している。一方では、そのようなピースにより安定な連結が可能になるからであり、他方では、連結時に、ねじり力その他を及ぼすことなく、簡単にタングを溝に押し込むことができるからである。
【0181】
注意すべきことは、そのような組み立て要素1は、それぞれのパネル形要素だけでなく他の要素をも有することができる、ということである。これらのうちには、パネル形要素からなる構造物を補強する、特に剛性を有する状態とする要素が含まれうる。たとえば、四つのかどを有する構造たとえば小さな食器戸棚その他、たとえば図22、24、27および33、34に示すようなものの場合、この目的のために、パネル形要素の間に矩形の背面パネルを備えることができる。この背面パネルは、単にひとつのボードからなることができ、このボードは、パネル形要素の間に、たとえばこれらの要素の連結時に、備えられ、周囲全体に沿って延びる溝内に配置される。
【0182】
明らかに、当該他の要素は、少なくとも食器戸棚においては、たとえば棚板、中間支柱、ドアその他からなる。
【0183】
本発明の第十一の側面によるボードに関しては、図には特定の実施形態を示さない。というのは、その構造は、冒頭に述べた実施形態から十分にはっきりしているからである。しかし、図32は、材料層56および57それぞれが第十一の側面に関して述べたような材料で作られた場合、その一例となりうる。
【0184】
図35〜37は、三つの状態に関して、断面を示し、本発明によるさらにもう一つの組み立て要素のかど構造、特に本発明の第五の側面にしたがうもの、を示している。連結手段6、7、具体的にはタング13と溝14およびロック要素15と16は、パネル形要素2、3内に一体に、たとえば、フライス加工によって当該要素に作られる外形加工部分8および9の形に、作られる。
【0185】
タング13は、パネル形要素2の外端に配置され、溝14は、パネル形要素3の側面に配置される。そのような配置と構成は、パネル形要素が、ボードとなるようにプレスされた複合物の形のボード材料からなる場合に、丈夫な連結手段を与える。
【0186】
この実施形態が示すのは、溝72は、パネル形要素2、3が相互接続している面よりも深い位置まで延びることができるということであり、これはタングの弾性に対して有益である。
【0187】
図35〜37のパネル形要素2、3は、好ましくは、MDFまたはHDFからなる。
【0188】
図38、39および40は、図35〜37に示すかど構造を使用する、いくつかの組み立て要素、特に家具要素を示す。
【0189】
図38の構成においては、水平のパネル形要素2が垂直パネル形要素3の間に備えられ、図39は変形を示し、水平のパネル形要素3が、垂直パネル形要素2に対して、それぞれ頂部および底部に備えられている。用途に応じて、ひとつ以上の解決策を選択することができる。たとえば、懸垂型食器戸棚の場合、水平のパネル形要素が側へりにおいて見えないのが好ましいときには、図38の実施形態が適当である。また、図39に示す実施形態は、床置き式食器戸棚により適しており、この場合、連結手段は、頂部から下方への大きな荷重に対してのみ相互かみ合いが強くなり、連結部分の引き離しの危険が排除される。
【0190】
図40は、パネル形要素3の同じへり領域に複数の溝14が存在しうるということを示す。この場合、いくつかのパネル形要素2、3のT連結または十字連結が可能になる。
【0191】
図41〜43は、本発明の第十二の側面にしたがって作られた組み立て要素1この場合家具を示す。この組み立て要素1は、ある角度をなすパネル形要素80と、それぞれ二つの隣接パネル形要素と協働する連結ピース81とを有する。少なくとも一つのパネル形要素80、この場合パネル形要素80のどれもが、連結手段6がそれぞれのへり領域4の縦方向に延びる外形加工された部分8の形で存在するへり領域4を有し、また、連結ピース81が、へり領域の縦方向に延びる少なくとも一つ、この場合それぞれ二つの外形加工された部分9を有し、外形加工された部分8および9により、パネル形要素80および連結ピース81がかみ合い方式で横方向に相互連結できるようになっており、また同じ方式で、パネル形要素80が連結ピース81の仲介により相互連結できるようになっている。
【0192】
外形加工された部分8および9は、好ましくは、タング13および溝14の形に作られる。好ましくは、ここで使用するタング13および溝14は、冒頭においてまたは他の実施形態に関して述べた特徴のうち一つ以上を有する。特に、図35〜37に関して説明した分裂タング13の使用が有効である。やはり使用が好ましい外形加工された部分は、少なくとも、パネル形要素80をスナップ動作によって連結ピースに取り付けうることを可能にするものであり、さらに好ましくは、これらの要素をスナップ動作および回転によって相互連結しうることを可能にするものである。
【0193】
図43に明瞭に示されているように、連結ピース81はラスの形に作ることができる。
【0194】
ひとつ以上の連結ピース81を使用する当該組み立て要素1の他の可能な特徴は、冒頭に述べたので、ここでは繰返さない。
【0195】
図44は、当該組み立て要素に背壁部品82をどのように備えることができるかを示す。そのために、当該背壁部品82は、パネル形要素80の受け座83特に溝に配置することができる。場合によっては、受け座84も連結ピース81に備えることができる。組み立てのあと、背壁部品82は、自然に正しい位置に保持される。さらに、この方式により、全体に安定性が与えられる。明らかに、本発明の他の側面のすべての組み立て要素においても、この方式で背壁部品を使用することができる。
【0196】
また、連結ピースの使用により、同一平面内の連結、T連結または十字連結を使用して、複数の家具モジュールが隣同士および上下に作られうるようにすることができる。そのような連結ピースの実施形態を、図45および46にそれぞれ参照番号81A、81Bおよび81Cで示す。
【0197】
明らかに、第十二の側面の組み立て要素の要素部分は、端面に、本発明の第一の側面の場合と同様に、それぞれの外加工された部分が見えないようにする手段特にカバーを備えることもできる。図47には、一例として、連結ピース81の外端におけるそのようなカバー85を示す。
【0198】
本発明の第三の側面におけると同様に、パネル形要素80と連結ピース81の協働する外形加工された部分も、フロントパネルたとえば閉じた状態のドアによって覆うことができる。
【0199】
図48は、連結ピース81の外側かどが丸められる変形を示す。
【0200】
図49は、本発明の第十三の側面による実施形態を模式的に示す図である。この実施形態は、パネル形要素ここでは80と80Dからなる側壁、上壁および底壁を有する、隣接配置された少なくとも二つのモジュール86からなる組み立て要素に関するものであり、この組み立て要素の特徴は、モジュール同士が隣接する側壁は単一の共通パネル形要素ここでは80Dからなり、この共通パネル形要素80Dとモジュール86の上壁との間に第一の連結構造物87が存在し、この共通パネル形要素80Dとモジュール86の底壁との間に第二の連結構造物が存在し、さらに、少なくとも一つの当該連結構造物の位置において、パネル形要素の一つが、このパネル形要素に形成された外形加工された部分により、他のパネル形要素に直接または間接に連結される、ということである。図49の例においては、連結ピース81Bが、図46に示されているように、構造物87と88の連結のために使用されるという事実を考慮すると、明らかに、ピース81Bに連結するすべてのパネル形要素80、80Dは、図42に関して述べたような、一体成形の、外形加工された部分8を有しなければならない。
【0201】
図49は、また、前記モジュールをどのように台所家具として使用できるかをも示す。その場合、そのようなモジュールの下に必要な脚89を備えることができ、またカウンタートップ90を取り付けることができる。ここには示さないが、フロント部品その他の付属品も取り付けることができる。
【0202】
注意すべきことは、図40の組み立て要素の構成も、本発明の第十三の側面を満たすものである、ということである。
【0203】
図50および51には、ボード91を有するパネル形要素を示す。また、図52および53には、ボード91の部分を示し、これらの部分は、本発明の第十四の側面にしたがって作られており、この側面に応じて、ボード91と一体化された補強層92を備えている。
【0204】
図50においては、このボードは、家具その他のためのパネル形要素2、3に関係しており、図51においては、パネル形要素は床パネル93の形で示されている。どちらの場合も、補強層92は、ボード91の全厚ではなく、厚さの一部にわたって、連結手段の位置に備えられており、この場合、少なくとも、ロック要素またはロック部分15、16は、この層92内に配置され、したがって補強されるようになっている。もちろん、製造者が補強が必要であると考えるかどうかに応じて、変形が可能である。最上層94を有する床パネルの場合、連続的なひずみにより、へりの近く、この最上層94の直下で、引き裂きも起こりうる。特に、ラミネートの場合そうである。その場合、最上層94の直下またはほとんど直下に配置された小さな厚さの補強層92Aを備えるのが好ましいと考えられる。
【0205】
図52は、たとえば図50で使用するボードを示す。場合によっては、ボード50は、たとえばラミネートカバー74で被覆することができる。図53は、補強層92が中央に備えられたボードを示す。
【0206】
第十四の側面の他の特徴は、たとえば、ボードと補強層とを作ることのできる材料については、冒頭に述べたので、ここでは繰り返さない。
【0207】
図50〜52は、少なくとも、ボード91および層92の材料が冒頭に述べたこの第十五の側面の材料要件を満たす場合に、本発明の第十五の側面の実施形態ともなっている。このとき、層92は必ずしも補強する必要はない。
【0208】
明らかに、この第十五の側面は、たとえば、層92Aが最上層94の直下に配置されているとき、特に床パネルの場合に利点を有する。これも、冒頭で詳細に述べた。
【0209】
図54〜65は、本発明のいくつかの実施形態を示す。ここでは、少なくとも前述の第十六の側面が使用されている。
【0210】
図54は、棚の形の組み立て要素1が示されている。この棚は、複数のパネル形要素、この場合、背壁部品94、側壁95、96、底壁部品97、上壁部品98および棚板99、からなる。
【0211】
図55の断面に示すように、連結手段100が背壁部品94として作用するパネル形要素と側壁95、96として作用するパネル形要素との間に備えられ、この手段により、組み立て部品1は、冒頭に述べた本発明の前記第十六の側面を満たす。側壁95、96は、背壁94に対して垂直に延びており、これらの壁は、外形加工された部分8、9の連結を可能にする領域この場合へり領域4、5を備えている。
【0212】
第十六の側面で使用される外形加工された部分8、9に対しては、好ましくは、ロック要素が存在するタングおよび溝を使用する。ここで示す第十六の側面の実施形態においては、たとえば図35〜37に示すものと同様の、外形加工された部分8、9が存在する。これらの部分においては、溝にはまる分裂タングが使用されている。明らかに、タングと溝のこのような実施形態またはそれらのもののある種の特徴は、第十六の側面にしたがって作られる連結手段100と組み合わせても有効である。第十六の側面の特定実施形態においては、当該連結手段100は、たとえば、前述のタングと溝の連結に関して述べた特徴の一つ以上を有するタングおよび溝を備えている。これらの特徴は上で十分に述べたので、ここでは特には繰返さない。
【0213】
しかし、注意すべきことは、第十六の側面による実施形態においては、他の形のタングと溝を使用することも排除されない、ということである。たとえば図33および34に示すように挿入ピースとして作られたロック要素の使用も可能である。
【0214】
図54および55に示す実施形態の場合、背壁部品94が側壁95と96との間に備えられている。
【0215】
図56および57に示す変形の場合、背壁部品94は側壁95および96の裏のへりの背後まで延びている。
【0216】
連結手段100は、好ましくは、側壁95、96が、少なくとも、どちらの実施形態でも矢印101で示すような回転運動によって、背壁部品94と連結することができるように作られる。ここで、連結手段100は、好ましくは、側壁95、96が背壁部品94に垂直またはほとんど垂直である位置を越えて回転するのを許容しないかまたは少なくともそれに抵抗するように構成される。その場合、側壁95、96の間に、たとえばここでは単に模式的に示す通常の支持手段102によって、底壁部品97および/または上壁部品98および/または棚板99をそなえることにより、側壁95、96が内側に向かって戻るのを防ぐことができる。
【0217】
しかし、注意すべきことは、ここには示さない変形によって、側壁95、96と当該要素部品97、98、99のうち一つ以上との間の連結手段を、相互に嵌め合わされる外形加工された部分の形に作ることも排除されない、ということである。
【0218】
図58は、一つの変形を示す平面分解図である。この場合も中間壁103が存在し、この壁は、高さ方向に延びる外形加工された部品8および9によって背壁部品94に連結することができる。簡明なように、棚板は示していない。
【0219】
図59および60は、もう一つの変形であり、ここでは、背壁部品94として働くパネル形要素が複数のセグメント104からなる。これらのセグメントは、連結ピース81Aによって相互連結されている。図61はその変形である。背壁部品94をセグメントに分割することにより、包装と輸送とがより容易になりうる。また、いろいろなセグメント数のモジュール構造とすることができる。
【0220】
図62〜65には、一つ以上の連結ピース81Bを有する他の変形を示す。この連結ピースは、さらにそれぞれ中間壁103に対する連結手段を有する。そのような連結ピース81Bの利点は、そのへりに集まる三つのパネル形要素すなわち二つのセグメント104および中間壁103を、滑らかなやり方で相互連結することができる、ということである。
【0221】
注意すべきことは、特定の一部側面においては、本発明は一つの家具において同一のセグメント104のみで構成することができ、そうすれば組み立てが容易になる、ということである。図62および64に示す実施形態は、その例である。
【0222】
独立の連結ピースたとえば前述の連結ピース81を背壁部品94と側壁95、96との間のかどに使用することも排除されないが、簡単さと美的な問題とにより、かどに連結ピースを有しない実施形態が好ましい。
【0223】
注意すべきことは、図54〜65に示す実施形態のすべてを、実質的にもっぱら回転運動のみによって、したがってスナップ運動によらずに、相互連結できる連結手段によって作ることも可能である、ということである。
【0224】
明らかに、本発明は、第十六の側面によって組み立て要素を作ることを意図するパネル形要素にも関する。
【0225】
図に示す第十六の側面は、もっぱら棚の形の例によって示すが、明らかに、他の家具その他にも適用できる。
【0226】
図66は、かど連結のもう一つの特定実施形態を示す。これは、特に、本発明の第五の側面を満たすものである。図66の実施形態の独自性は、パネル形要素2、3が少なくとも部分的にマイター継手によって相互連結されるが、それでもこれらは外形加工された部分8、9によって相互連結される、という点にある。これが意味するのは、この連結が下記の三つの特徴のうち一つ以上を有するということである。これらは、ここで、すべて使用可能である。
- パネル形要素2、3のかどへり105および106ならびにかどへり107および108は、マイター継手の対角線109の位置で相互連結される。
- パネル形要素2、3の間の接触面の少なくとも一部分110が当該対角線109と一致する。
- パネル形要素2、3の各々は、その端面がカバー材料のストリップによって仕上げられており、これらのストリップはマイター継手において線111に合わせて連結される。
【0227】
ここに示す実施形態の独自性は、タングおよび溝が配置されている面112が対角線109に垂直でなく、パネル形要素の一つの面に一致または大体一致し、かつ、示されているように、好ましくはタングが備えられているパネル形要素2の面に一致または大体一致する、ということである。これにより、パネル形要素3の平坦側面に垂直な力を及ぼすことにより、当該側面は自然にタングおよび溝の延長部に配置され、したがってパネル形要素は最適なやり方で相互連結されうる。しかし、変形においては、タングおよび溝を別の向きに作ることも排除されない。
【0228】
図67〜69には、本発明の特定の使用例を示し、ここでは、組み立て要素1は引出しである。この場合の独自性は、少なくとも二つ、この場合それ以上の要素部品、より具体的には直立壁が、パネル形要素2、3として作られている、ということであり、これらの要素は、本発明にしたがって、タング13と溝14の形の連結手段6、7によってある角度をなすように相互連結され、ここでも、連結手段6、7はロック要素15、16を有し、これらのロック要素は、連結状態において、タングと溝が相互にずれるのを防ぎ、すなわち、少なくとも簡単に引き離されるのを防ぐ。
【0229】
より詳しくは、ここに示す例の引出しは、それぞれ引出しの背壁113および前壁114をなす二つのパネル形要素2、ならびにそれぞれ引出しの二つの側壁115および116をなす二つのパネル形要素3を有する。さらに、この引出しは、底板117を有し、この底板は、好ましくは簡単に、図69に示すように、それぞれのパネル形要素2、3の溝118に配置される。
【0230】
ここに示す例では、引出しは、独立のフロントパネル119をも備えており、このパネルは前壁114に、たとえばねじ120によって取り付けられる。
【0231】
明らかに、この場合の連結手段6、7は、垂直方向に延びる外形加工された部分を有する。全体の構成は、好ましくは、図68に示すようである。より具体的には、タング13は、背壁113および前壁114の末端に配置され、溝14は、側壁115、116の内向きの面に配置されている。このようにして、引出しを使用し、それを引き出すときに、そこで及ぼされる力が、タングおよび溝の連結方向に垂直な方向を有し、引出しを引き出すときに及ぼされる力が連結手段を相互に引き離す力を決して生じない、という利点が得られる。
【0232】
ここに示す引出しを組み立てるとき、好ましくは、下記の手順に従う。
【0233】
まず、側壁たとえば116を取り、背壁113と前壁114を、回転運動により当該タング13を側壁116のそれぞれの溝14に取り付けることにより、側壁116に備え付ける。そのあと、底板117は、側壁115を備えなければならない側部から、背壁113および前壁114の溝118内に滑り込ませて、当該底板も側壁116の溝118のへりに定置されるようにすることができる。次に、側壁115を、背壁113と前壁114のまだ自由な末端に、それぞれのタングと溝をスナップ動作により相互にはめ合せることにより、取り付ける。これは、たとえば、引出しを立て、側壁116を下にして、この位置で側壁115をたたいて、背壁113および前壁114のそのとき上を向いているタング13まで下げるようにすることによって、実行することができる。
【0234】
注意すべきことは、底板117は、好ましくは、この底板が一つのへり121において、側壁116の溝118内に完全に定置されたとき、この底板が反対へり122において、そこに存在するタング13の末端を越えるところまで到達するような寸法を有する、ということである。図68においては、この超過長さを距離Fで示す。これにより、側壁115が背壁113と前壁114の末端に備えられたとき、まずこの側壁115が、それに備えられた溝118が底板117の突き出た部分を覆うように、配置されなければならず、そのときにのみ、スナップ連結が可能であるという効果が与えられ、このことが有する利点は、全体をたたいて相互に連結する前に、底板117が確実に側壁115の溝118内に定置される、ということである。この備えがない場合に起こりうることは、側壁115を順次に押して、たたいて、背壁113と前壁114の末端に当該側壁が固定されるようにするとき、底板がそれぞれの溝118の前方に正しく配置されず、そのため底板が損傷を受ける、ということである。注意すべきことは、図68においては、底板117の外周のみを破線で示し、溝118は示していない、ということである。
【0235】
ねじ120の代わりに、フロントパネル119を引出しの残りの部分にスナップ動作によって固定するような連結手段123を使用することもできる。これらの連結手段123を、図68に、代替手段として模式的に示す。これらの連結手段123としては、たとえば、側壁115と116の末端とフロントパネル119の内側面とに作られた、嵌めあわされる外形加工された部分も使用できる。
【0236】
最後に、図67には、パネル形要素のへり特に上部へりに、カバー材料の直線状ストリップ特にラミネートストリップ124その他を貼り付けて、本発明の第一の側面にしたがって、連結手段6、7の外形加工された部分を見えないように隠すことができる、ということも示されている。
【0237】
注意すべきことは、引出しは、前述のように、本発明の第十六の側面の適用例ともなる、ということである。その場合、背壁113は、第十六の側面で必要とされる背壁部品ともなる。しかし、これは、本発明が、背壁に対しては前述の連結手段を使用しないが、本発明の連結手段が引き出しの他の場所に使用される引出しにもかかわるということを排除するものではない。
【0238】
図70は、図68にF70で示す部分の拡大図である。本発明においては、この図に示す連結手段は、好ましくは、いくつかの独自の特徴を有する。これらの特徴について、以下図70を参照しつつ、概説するが、それらの大部分はすでに前述し、また図に示したものである。しかし、それぞれ、かど連結に使用される本発明の別々の側面であると考えなければならない。たとえば、本発明のこれらの側面は相互に組み合わせる必要はない。しかし、二つ以上の特徴の任意のすべての組合せが可能である。また、本発明のこれらの側面は、引出しに関して示した使用のみに限定されるものではなく、パネル形要素間のいずれのかど連結にも使用することができる。たとえば、本発明は、ある角度をなして相互連結される少なくとも二つのパネル形要素2、3からなる組み立て要素1であって、パネル形要素2、3がタング13と溝14からなる連結手段6、7によって連結され、溝14が好ましくは実質的にボード材料自身に外形加工された部分として作られ、当該連結手段6、7がさらにロック要素15、16をも有し、当該ロック要素が連結状態において、タングと溝とが引き離されるのを防ぐことを特徴とする組み立て要素1にも関する。ここで、当該組み立て要素、より具体的には、当該連結手段の一つは、下記の特徴のうち一つ以上を有する。
- タング13が、パネル形要素2の末端に配置され、溝14が、他のパネル形要素3の側壁内に、言い換えるとその大きな側面のうちいずれかに、配置される。
- タング13が、スナップ連結によって、溝14にはめ合わされる。これは、たとえば、タング13を有するそれぞれのパネル形要素2をその平面内で溝14に向かって押すことにより、またはその逆により、なされる。
- タング13が、回転運動によって、溝14にはめ合わされる。
- タング13と溝14とが、回転運動によっても並進によるスナップ運動によっても相互連結でき、これらの運動を組み立て者が選択できるように構成されている。
- タング13のロック要素15が、内部かどに向かう向きのタング13の側面に配置されている。
- タング13が、分裂している。
- タング13が、分裂しており、その結果、二つの部分125と126が存在し、これらの部分のうち一つだけ、この場合部分125だけが、ロック要素15を備えている。部分125は弾性的に曲げることのできる部分71としても作用する。
- タング13が、分裂しており、その結果、二つの部分125と126が存在し、これらの部分のうち一つだけが、ロック要素15を備えている。ここで、ロック要素15を備えた部分125が、他の部分126よりも遠くまで末端方向に延びている。
- タング13が、分裂していて、スロット72が、パネル形要素2、3が相互連結する基本平面よりも深いところまで延びている。
- タング13が、分裂していて、ロック要素15が内部かどに向かう向きのスロットの側面に配置されているタング13の部分にだけ存在する。これの利点は、溝を有するパネル形要素の端が弱い場所に荷重を受けない、ということである。
- タング13を、相互並進運動によって溝14にスナップばめすることができる。ここで、当該タングは分裂しており、この分裂タング13の二つの部分のうち一つには、ロック要素が備えられ、またその部分125は弾性的に曲げることができる。
- タング13を、相互並進運動によって溝14にスナップばめすることができる。ここで、タング13は分裂しており、この分裂タングの二つの部分のうち一つには、ロック要素15が備えられ、またその部分125はスロットに向かって弾性的に曲げることができ、また、当該スロットは、幅B1を有し、この幅は、スナップ連結時にロック要素15によってなされる最大横方向変位B2以上である。
- 分裂または非分裂タング13が、全体としてパネル形要素に対して中心からずらして配置してあり、内部かどに対向配置されている側面に対して反対側面に対してよりも近く配置されている。
- 内部かどに配置されているパネル形要素の側面から、タングまでの距離Zが、それぞれのパネル形要素2の全厚THの1/3よりも大きい。
- 溝14の深さDGが、当該溝が配置されているパネル形要素の厚さB3の1/3〜2/3の範囲の値である。
- 内部かどに配置される、それぞれのパネル形要素の側面にあるタング13が、ロック要素15を備えており、ここで、横方向にもっとも遠くまで突き出ているロック要素15の部分が、パネルの前記側面から距離B4に配置されており、この距離は2 mmよりも小さく、より好ましくは、1 mmよりも小である。
- タング13が備えられているパネル形要素2の厚さが、溝が配置されているパネル形要素3の厚さよりも大きい。
- 溝14を有するパネル形要素3の末端127が、タング13を有するパネル形要素2の側面の延長部または大体その延長部に配置され、また当該末端は外部かどに配置される。変形においては、この末端127は、パネル形要素2を越えて突き出ている。
- タング13および/または溝14が、結合剤を含む粒子および/または繊維のマットをプレスによって固結して製造されるボード材料から作られたパネル形要素に備えられ、ここで、タングと溝の連結手段が、弾性的に曲げられる部分、すなわちこの例では、ロック要素15を有するタング13の部分125を有し、ここで、この弾性的に曲げられる部分がボードに実質的に平行な向きに延びている。このことの利点は、この弾性的に曲げられる部分が割合に曲げやすく、引き裂かれることがないということである。というのは、そのようなボードは、引き裂き力に対する抵抗に関して、ボードの面内で、たとえば当該面に垂直な方向においてよりもかなり大きな安定性を示すからである。
- 連結手段が、垂直に延びるパネル形要素の間のかど連結を行うために使用される。
- 連結状態において、一つ以上のスペースがタングの外面と溝の壁との間に存在する。このことの利点は、存在しうる妨害粒子がこれらのスペース内に押しやられうるということである。
【0239】
注意すべきことは、図に示す前記寸法は、好ましくは、複合または非複合の基材ボードによって決定される、ということである。すなわち、基材ボード上に存在しうるカバー、たとえば前記ラミネートカバー40、41、または図70に参照番号128で全体を示すカバーの厚さを考慮することなく決定される。変形においては、これらの厚さを寸法に含めることもできる。好ましくは、カバーが2 mmよりも大の場合に、そうすることができる。このカバーは、いわば、構造要素として機能しうるからである。
【0240】
明らかに、上で一覧したことは、実質的に、それぞれの構成パネル形要素2、3を横方向に相互連結させることのできるタイプの連結手段6、7にかかわる。ここで“横方向”という言葉が意味するのは、すでに述べたように、これらの手段を、タングおよび溝に沿って相互配置し、それから、相互回転運動もしくは並進とスナップの運動、または回転と並進が組み合わされた運動によって、相互連結することができる、ということである。このことは、ある種の用途においては、上記とは異なり、それぞれのパネル形要素を別の非横方向のやり方で連結することをも除外するものではない。非横方向のやり方というのは、たとえば、外形加工された部分を、通常のあり継ぎと同様に、縦方向に滑らせて相互連結する、ということを意味する。
【0241】
さらに、明らかに、これらの特徴の大部分は、少なくとも一つの連結手段が、前述のように、組み立て要素の別の部分好ましくは別のパネル形要素と連結される独立の連結ピースたとえば連結ピース81の部分であるような実施形態においても使用することができる。
【0242】
明らかに、すべての前記連結手段は、好ましくは、パネル形要素2、3にプレテンションが与えられるようにはめ合わされて、パネル形要素2、3が連結状態において、相互に引き合うように、作られる。図70の実施形態においては、これは、たとえば、ロック要素15および16の輪郭面が相互に少し重なり、弾性的に曲げることのできる部分71が最終連結状態において弾性的に曲げられたままになるようにすることによって、実現できる。このように作られた弾性部分71は、図70においては破線で変形として示されている。ここで、曲げられる弾性的部分は、曲げによって生じた力が、ロック要素15、16によって、パネル形要素2を引っ張る力成分を与えて、タングがパネル形要素3の溝内に永続的に存在するように、作ることができる。
【0243】
本発明の別の特定側面においては、タングおよび/または溝が少なくとも部分的に補強される。図50においては、これがすでに層構造によって示してある。変形においては、局所的補強を行うこともできる。図71にその例を示す。その独自性は、タング13の曲げることのできる部分125に補強剤129が含浸させられ、溝14と、端面すなわち溝が備えられているパネル形要素3の端127との間の材料部分、およびロック要素16とそのまわりの領域にも補強剤129が含浸させられている、ということである。明らかに、そのような補強はこれらの場所のいずれか一つのみに実施することかでき、また他の可能な場所にも実施することができる。これらの補強のすべては、かど連結部に過剰な力が加わったときに、それぞれの部分が割れたり裂けたりすることがないようにするためのものである。そのような補強は、また、部分125の弾性を高めるのにも寄与しうる。
【0244】
そのような補強は、たとえば、外形輪郭のフライス加工の前または後に、補強剤たとえばポリウレタンを含浸させることによって行うことができる。
【0245】
明らかに、経済的理由により、タング13および溝14は、好ましくは、パネル形要素2、3のボード材料から、たとえば必要なフライス加工により、一体に製造される。しかし、これは、タングおよび/または溝および/またはこれらが存在するへり領域の一部分が、別の材料で作られることを排除するものではない。その可能性を図72に示す。この場合、それぞれのへり領域に、パネル形要素2とは異なる別の材料で作られた、タング13となる挿入ピースがはめ込まれている。そのような挿入ピース130は、たとえば、合成材料たとえばPVCその他からなるが、本体のボード材料は、たとえば、木基材のものであり、たとえばパーティクルボードまたはHDFまたはMDFからなる。その他の可能性も排除されない。たとえば、挿入ピースをMDFまたはHDFで作り、ボード材料をパーティクルボードとすることができる。
【0246】
そのような挿入ピース130は、あらかじめ作っておいて、パネル形要素のへりに取り付けることができる。しかし、また、図72に模式的に示すように、材料塊131をそれぞれのへりに沿ってたとえば押出しによって配置し、固化したら、これからそれぞれの連結手段この場合タング13を、たとえばフライス加工によって成形することもできる。このとき、材料塊131は、接着効果によって、かつ/または溝132のへりの背後に付着することによって、パネル形要素に保持することができる。
【0247】
本発明のさらにもう一つの重要な実施形態においては、質的に異なるボード材料を、溝を有するパネル形要素とタングを有するパネル形要素とのために使用することができる。ここで、たいていの場合溝である、もっとも重要でない連結部分を有するパネル形要素は、低品質のボード材料で作ることができ、したがってこのパネル要素のためには、安価な材料を使用することができる。実地においてこれが意味するのは、たとえば、溝を有するパネル形要素をパーティクルボードで作り、タングを有するパネル形要素をMDFまたはHDFで作る、ということである。
【0248】
本件の発明者は、意外にも、通常のパーティクルボードの場合でも、タングと溝のどちらもパーティクルボード内に作ることができる、ということも発見した。その場合、両方ともパーティクルボードに作ると、脆弱な連結が生じると予想される。チップがタングから剥ぎ取られて良好な連結を妨害しうるからである。それに反して、発明者が見出したところでは、この場合でも、かど連結において、良好な結果が得られた。この場合、分裂タングが特に有利である。というのは、この場合、二つの部分が、タングと溝の表面の間に剥ぎ取られた部分がはいったときに、より大きく動くことができるからであり、かつ/または、スロットが、剥ぎ取られた粒子が集まることのできるスペースとなり、連結が妨害されることがないからである。
【0249】
特に、パーティクルボードを使用する実施形態の場合、補強剤を、たとえば図71に示すように、使用するのが有効でありうる。
【0250】
もう一つの独自の特徴によれば、本発明の組み立て要素は、一つ以上のパネルを有し、そのようなパネルは、反対位置の二つのへり領域に、タングの形の、前述のような連結手段を有し、好ましくは、溝の形の他の連結手段を有しない。また、好ましくは、この場合、他のパネルは、溝の形の連結手段のみを有する。同一のパネル形要素にタングと溝を使用しないことにより、パネル形要素をよりよく最適化して、より簡単に製造することができる。この場合、たとえば、前述のように、溝のみを有するパネル形要素は、パーティクルボードで作ることができ、また、この要素にタングが存在しないことにより、より高価な材料たとえばMDFまたはHDFに切り換える必要がない。
【0251】
明らかに、図に示す実施形態では、冒頭に述べた一つ以上の側面を使用している。ただし、これらの図面の説明において、そのことをそのつどはっきりと述べるということはしていない。
【0252】
やはり明らかなことは、すべての前述の外形加工された部分を、任意の適当な技法によって作ることができる、ということである。このパネル形要素の場合、この製造は、好ましくは、たとえば、いろいろな角度に配置されたフライスによるフライス加工によって、行われる。しかし、連結ピースの場合、押出しによっても製造することができ、また場合によっては、さらに機械加工によって仕上げることができる。
【0253】
前述の連結技法に関して、本発明は、特に家具パネルを製造する場合に使用することを意図するが、明らかに、他の分野での使用、たとえば、壁パネル、箱型要素たとえば梱包および保管箱、その他での使用も可能である。
【0254】
注意すべきことは、前記かど連結手段は90°で連結するのに特に適当であるが、90°とは異なる角度の連結での使用も排除されない。
【0255】
明らかに、本発明は、ラミネートカバーを備えたパネル形要素の実施形態のみに限定されるものではなく、他の任意のパネル形要素、たとえば、化粧板で被覆されたパネル、多層パネル、いわゆる“人造木材(engineered wood)”製のパネル、任意のカバーを備えたパネル、その他にも使用することができる。
【0256】
もう一つの一般的特徴は、本発明の組み立て要素が、一周するように連結された四つのパネル形要素からなり、これらのパネルを本発明の連結手段によって相互連結することができ、したがって四つの連結手段がかどに備えられる場合、少なくとも一つの連結手段をスナップ連結によって連結することができる、という点にある。また、好ましくは、少なくとも二つの他の連結手段が回転によって連結できるようにする。もっとも好ましい実施形態においては、同一のパネル形要素に配置された少なくとも二つの連結手段が少なくとも回転によって連結できるようにし、二つの対向連結手段が少なくとも並進とスナップ運動によって連結できるようにする。
【0257】
本発明は、例として図に示し、以上で説明した実施形態のみに限定されるものではない。逆に、本発明の前記組み立て要素、前記多層ボードおよび前記パネル形要素は、本発明の範囲を逸脱することなく、いろいろな形と寸法とで作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0258】
【図1】本発明による組み立て要素を組み立てていない状態で示す図である。
【図2】図1の矢印F2で示す部分を拡大して示す図である。
【図3】図1の矢印F3で示す部分を拡大して示す図である。
【図4】図2に線IV-IVで示されている断面の図である。
【図5】図2に線V-Vで示されている断面の図である。
【図6】図5に線VI-VIで示されている断面の図である。
【図7】図5に線VII-VIIで示されている断面の図である。
【図8】図3に線VIII-VIIIで示されている断面の図である。
【図9】図3に線IX-IXで示されている断面の図である。
【図10】図9に線X-Xで示されている断面の図である。
【図11】図9に線XI-XIで示されている断面の図である。
【図12】図5に線XII-XIIで示されている断面の図である。
【図13】図8に線XIII-XIIIで示されている断面の図である。
【図14】組み立てられた状態の図1の組み立て要素の断面を示す図である。
【図15】組み立て要素のパネル形要素がどのように連結できるかを示す図である。
【図16】組み立て要素のパネル形要素がどのように連結できるかを示す図である。
【図17】端面の連結が完成した状態の当該組み立て要素を示す図である。
【図18】テーブルの形に作られた本発明の組み立て要素を示す図である。
【図19】組み立て要素とするためのパネル形部品の二つの変形を示す図である。
【図20】組み立て要素とするためのパネル形部品の二つの変形を示す図である。
【図21】二つのパネル形要素がある角度をなして連結される、本発明の組み立て要素を示す図である。
【図22】本発明によるもう一つの組み立て要素を示す断面図である。
【図23】図22にF23で示す部分の拡大図である。
【図24】本発明によるもう一つの組み立て要素を示す断面図である。
【図25】図24にF25で示す部分の拡大図である。
【図26】図24の組み立て要素の正面図である。
【図27】本発明によるもう一つの組み立て要素の断面図である。
【図28】図27の組み立て要素の二つのパネル形要素を示す図である。
【図29】図27の組み立て要素の二つのパネル形要素を示す図である。
【図30】図27にF30で示す部分の拡大図である。
【図31】本発明による多層ボードの二つの実施形態を示す図である。
【図32】本発明による多層ボードの二つの実施形態を示す図である。
【図33】本発明によるもう一つの組み立て要素のかどの構造を、二つの位置に関して示す断面図である。
【図34】本発明によるもう一つの組み立て要素のかどの構造を、二つの位置に関して示す断面図である。
【図35】本発明によるさらにもう一つの組み立て要素のかどの構造を、三つの位置に関して示す断面図である。
【図36】本発明によるさらにもう一つの組み立て要素のかどの構造を、三つの位置に関して示す断面図である。
【図37】本発明によるさらにもう一つの組み立て要素のかどの構造を、三つの位置に関して示す断面図である。
【図38】図35〜37のかどの構造を使用する組み立て要素を示す図である。
【図39】図35〜37のかどの構造を使用する組み立て要素を示す図である。
【図40】図35〜37のかどの構造を使用する組み立て要素を示す図である。
【図41】独立の連結ピースがかどに使用される、本発明による組み立て要素を示す図である。
【図42】図41に線XLII-XLIIで示されている断面の拡大図である。
【図43】図41の連結ピースをそれだけ取り出して示す図である。
【図44】図41の組み立て要素と同様であるが背壁が存在する組み立て要素のいくつかの要素部品を示す分解図である。
【図45】連結ピースのいろいろな実施形態を示す、組み立て要素の分解図である。
【図46】連結ピースのいろいろな実施形態を示す、組み立て要素の分解図である。
【図47】図43の連結ピースの変形を示す図である。
【図48】図42の実施形態の変形を示す図である。
【図49】本発明によるもう一つの組み立て要素を模式的に示す図である。
【図50】パネル形要素が補強層を有する、本発明による組み立て要素の、連結されたかどの部分を示す図である。
【図51】補強層を有する、本発明による床パネルを示す図である。
【図52】本発明の一つの特定側面によって作られた、さらに二つのボードを模式的に示す図である。
【図53】本発明の一つの特定側面によって作られた、さらに二つのボードを模式的に示す図である。
【図54】本発明による、家具の形のもう一つの組み立て要素を示す図である。
【図55】図54に線LV-LVで示されている断面の図である。
【図56】図54の実施形態の変形を示す図である。
【図57】図54に線LVII-LVIIで示されている断面の図である。
【図58】本発明による組み立て要素の一つの背壁と二つの側壁とを示す模式分解図である。
【図59】図58の実施形態の変形を示す斜視図である。
【図60】図59の要素の平面図である。
【図61】本発明のいろいろな変形を、図60と同様の平面図として示す図である。
【図62】本発明のいろいろな変形を、図60と同様の平面図として示す図である。
【図63】本発明のいろいろな変形を、図60と同様の平面図として示す図である。
【図64】本発明のいろいろな変形を、図60と同様の平面図として示す図である。
【図65】本発明のいろいろな変形を、図60と同様の平面図として示す図である。
【図66】本発明によるさらにもう一つのかど連結を示す図である。
【図67】本発明によるもう一つの組み立て要素を示す図である。
【図68】図67に線LXVIII-LXVIIIで示されている断面の図である。
【図69】図68に線LXIX-LXIXで示されている断面の図である。
【図70】図68にF70で示されている部分の拡大図である。
【図71】本発明によって使用できる連結手段の二つの変形を示す図である。
【図72】本発明によって使用できる連結手段の二つの変形を示す図である。
【符号の説明】
【0259】
1 組み立て要素
2 パネル要素
3 パネル要素
4 へり領域
5 へり領域
6 連結手段
7 連結手段
8 外形加工された部分
9 外形加工された部分
10 端面
11 端面
12 8、9を隠すための手段
13 タング
14 溝
15 ロック要素
16 ロック要素
17 リップ
18 リップ
19 へり
20 凹部
21 カバー材料ストリップ
22 カバー材料ストリップ
23 外形輪郭
24 外形輪郭
25 外形輪郭
26 外形輪郭
27 かどへり
28 かどへり
29 外形線
30 外形線
31 外形線
32 外形線
33 かどへり
34 かどへり
35 かどへり
36 かどへり
37 突き出た部分
38 突き出た部分
39 切断カッター
40 薄いラミネートカバー
41 薄いラミネートカバー
42 パネル形要素
43 端要素
44 テーブルトップ
45 カバー材料ストリップ
46 縦方向のへり
48 支持構造物
49 脚
50 凹部
51 充填材料(挿入ピース)
52 凹部
53 フライス(図20)
53 追加要素(図21)
54 連結手段の外形輪郭
55 変形実施形態
56 第一の材料層
57 第二の材料層
58 パネル形要素
59 パネル形要素
60 パネル形要素
61 パネル形要素
62 端
63 ストリップ形カバー材料
64 ストリップ形カバー材料
65 ストリップ形カバー材料
66 ストリップ形カバー材料
67 かど
68 ラミネートカバー
69 13の側面
70 13の側面
71 弾性的に曲がりうる部分
72 スロット
73 かど
74 ラミネートカバー
75 可動ロック部分
76 取り付け部分
77 ヒンジ部分
78 凹部
79 凹部
80 パネル形要素
80D パネル形要素
81 連結ピース
81A 連結ピースの実施形態
81B 連結ピースの実施形態
81C 連結ピースの実施形態
82 背壁部品
83 受け座
84 受け座
85 カバー
86 モジュール
87 連結構造物
88 連結構造物
89 脚
90 カウンタートップ
91 ボード
92 補強層
92A 補強層
93 床パネル
94 最上層(図51)
94 背壁部品(図54)
95 側壁
96 側壁
97 底壁部品
98 上壁部品
99 棚板
100 連結手段
101 矢印
102 支持手段
103 中間壁
104 パネル形要素のセグメント
105 かどへり
106 かどへり
107 かどへり
108 かどへり
109 マイター継手の対角線
110 2、3の接触面の一部分
111 線
112 面
113 背壁
114 前壁
115 側壁
116 側壁
117 底板
118 溝
119 フロントパネル
120 ねじ
121 へり
122 へり
123 連結手段
124 ラミネートストリップ
125 15の部分
126 15の部分
127 3の末端
128 カバー
129 補強剤
130 挿入ピース
131 材料塊
132 溝
A 距離
B1 幅
B2 最大横方向変位
B3 厚さ
B4 距離
DG 14の深さ
E 距離
F 距離
G 使用状態
T 並進運動
TH パネル形要素の厚さ
W 回転運動
W1 回転運動
W2 回転運動
W3 回転運動
X 距離
Z 距離

【特許請求の範囲】
【請求項1】
組み立て要素であって、少なくとも二つのパネル形要素(2、3)からなり、これらの各要素がへり領域(4、5)を有していて、これらの領域に、外形加工された部分(8、9)の形の連結手段(6、7)が存在して、それぞれ、それぞれのへり領域(4、5)の縦方向に延びており、また、当該パネル要素が、それぞれのへり領域(4、5)に対して横方向に延びる端面(10、11)を有していて、当該外形加工された部分(8、9)がかみ合い方式で当該パネル形要素(2、3)を相互連結することを可能にする組み立て要素において、
少なくとも一つのパネル形要素(2、3)が、端面(10、11)の位置に、当該へり領域(4、5)に形成された外形加工された部分(8、9)の少なくとも一部を隠す手段(12)を有する、
ことを特徴とする組み立て要素。
【請求項2】
当該手段(12)が、カバー材料のストリップ(21、22、45)が端面に貼り付けられ、当該カバー材料が、当該へり領域(4、5)の近くにおいて、当該外形加工された部分(8、9)の外形輪郭(25、26)とは異なる外形輪郭(23、24)を有するように、構成されていることを特徴とする請求項1に記載の組み立て要素。
【請求項3】
カバー材料のストリップ(21、22、45)が、当該へり領域(4、5)の近くにおいて、直線構成の外形輪郭(23、24)を有することを特徴とする請求項2に記載の組み立て要素。
【請求項4】
カバー材料のストリップ(21、22、45)が、当該へり領域(4、5)の位置において、へり領域(4、5)がパネル形要素の表面に配置されている場合に、実質的にこの表面の面内に配置された外形輪郭(23、24)を有し、また、へり領域(4、5)が側面へりに配置されている場合、実質的にこの側面へりのかどへりの間に延びている外形輪郭(23、24)を有することを特徴とする請求項1または2に記載の組み立て要素。
【請求項5】
カバー材料のストリップ(21、22)が、接着されたへりストリップ特にラミネートストリップまたはABSストリップからなることを特徴とする請求項2から4の中のいずれか一つに記載の組み立て要素。
【請求項6】
当該外形加工された部分が第一のへり領域(4、5)に少なくとも一つの凹部(50)を有し、当該手段(12)が当該端面(10、11)に隣接する凹部(50)の少なくとも一部分を満たす充填材料(51)からなることを特徴とする請求項1に記載の組み立て要素。
【請求項7】
充填材料(51)が充填コンパウンドまたは挿入ピースからなることを特徴とする請求項6に記載の組み立て要素。
【請求項8】
外形加工された部分が、当該へり領域(4、5)において、当該端面からある距離(A)まで延びており、外形加工された部分を備えていないパネル部分が、端面に隣接配置されているへり領域(4、5)の端に存在するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の組み立て要素。
【請求項9】
当該手段(12)が、パネル形要素(2、3、42、43)が連結された状態において、両方の外形加工された部分(8、9)が、端面を見たとき、隠されるように作られていることを特徴とする請求項1から8の中のいずれか一つに記載の組み立て要素。
【請求項10】
パネル形要素(2、3、42、43)が、相互連結されるとき、パネル形要素が長方形の端外形の端面を有し、特に、パネル形要素が直線構成の側面で密着するようになっていることを特徴とする請求項9に記載の組み立て要素。
【請求項11】
連結手段(6、7)が、タング(13)および溝(14)ならびにロック要素(15、16)を有し、当該ロック要素が、パネル形要素(2、3)の正常な相互使用位置において、タング(13)と溝(14)が引き離されることに抵抗することを特徴とする請求項1から10の中のいずれか一つに記載の組み立て要素。
【請求項12】
正常な使用状態において、当該二つのパネル形要素(2、3)が同一平面内にあることを特徴とする請求項1から11の中のいずれか一つに記載の組み立て要素。
【請求項13】
正常な使用状態において、当該二つのパネル形要素(2、3)が、ある角度をなすように、特に90°をなすように、連結されることを特徴とする請求項1から11の中のいずれか一つに記載の組み立て要素。
【請求項14】
組み立て要素であって、少なくとも二つのパネル形要素(2、3)からなり、これらの各要素がへり領域(4、5)を有していて、これらの領域に、外形加工された部分(8、9)の形の連結手段(6、7)が存在して、それぞれ、それぞれのへり領域(4、5)の縦方向に延びており、また、当該パネル要素が、それぞれのへり領域(4、5)に対して横方向に延びる端面を有していて、当該外形加工された部分(8、9)がかみ合い方式で当該パネル形要素(2、3)を連結することを可能にする組み立て要素において、
少なくとも一つのパネル形要素が、当該端面の位置において、カバー材料のストリップ(21、22)の形のカバーを有し、また、当該パネル形要素に属する当該外形加工された部分が、当該カバー材料のストリップ(21、22)まで連続的に延びている、
ことを特徴とする組み立て要素。
【請求項15】
組み立て要素であって、少なくとも二つのパネル形要素(2、3)からなり、これらの各要素がへり領域(4、5)を有していて、これらの領域に、外形加工された部分(8、9)の形の連結手段(6、7)が存在して、それぞれ、それぞれのへり領域(4、5)の縦方向に延びており、また、当該パネル要素が、それぞれのへり領域(4、5)に対して横方向に延びる端面を有していて、当該外形加工された部分(8、9)がかみ合い方式で当該パネル形要素(2、3)を連結する組み立て要素において、
少なくとも一つのパネル形要素(2、3)の当該外形加工された部分が、当該端面まで連続的に延びていて、この側面において当該外形加工された部分の外形輪郭が見えるようになっており、また、当該組み立て要素(1)が、追加要素(53)特にフロントパネルを有し、当該追加要素が、少なくとも一つの使用位置(G)において、当該外形輪郭の前部に配置され、実質的に当該外形輪郭を覆って隠すようになっている、
ことを特徴とする組み立て要素。
【請求項16】
当該追加要素(53)がドアであって、当該ドアが、閉鎖状態のとき、実質的に当該外形輪郭を覆うようになっていることを特徴とする請求項15に記載の組み立て要素。
【請求項17】
壁部分または家具要素の形の組み立て要素であって、
少なくとも二つのパネル形要素(2、3; 58、59、60、61)を有し、少なくとも一つのパネル形要素(2、3)好ましくは両方が、少なくとも二つの構造材料層、すなわちそれぞれ第一の材料層(56)と第二の材料層(57)からなるボードからなり、当該パネル形要素(2、3; 58、59、60、61)が、外形加工された部分(8、9)の形の連結手段(6、7)を備えていて、これらの連結手段が、組み立てられた状態において、当該パネル形要素(2、3; 58、59、60、61)を、かみ合い方式で相互連結させる、
ことを特徴とする組み立て要素。
【請求項18】
当該外形加工された部分(8、9)が、当該ボード材料そのものに備えられ、より具体的には、機械切削加工特にフライス加工によって備えられることを特徴とする請求項17に記載の組み立て要素。
【請求項19】
当該パネル形要素(2、3; 58、59、60、61)が、ある角度好ましくは90°をなすように相互連結されることを特徴とする請求項18に記載の組み立て要素。
【請求項20】
当該パネル形要素(2、3; 58、59、60、61)が、当該連結手段(6、7)によってある角度で連結され、ここで連結手段(6、7)が当該ボード材料と一体のタング(13)と溝(14)を有し、また、ロック手段がタング(13)と溝(14)に存在し、当該ロック手段がタング(13)と溝(14)のゆるみはずれに抵抗し、これらのロック手段がロック要素(15、16)からなり、これらのロック要素がすべて当該かどの内側に最近接配置されたタング(13)の側面(69)に沿って配置されていることを特徴とする請求項19に記載の組み立て要素。
【請求項21】
当該パネル形要素(2、3; 58、59、60、61)が、外側に、滑らかなかどであって、突き出た部分を有しないかど連結部を形成することを特徴とする請求項19または20に記載の組み立て要素。
【請求項22】
当該ボードが、下記特徴、
- 第一の材料層(56)がMDF(中密度ファイバーボード)またはHDF(高密度ファイバーボード)であること、
- 第二の材料層(57)がパーティクルボードであること、
- 第二の材料層(57)が軽量の木基材のボードであること、
- 第一の材料層(56)が第二の材料層(57)よりも小さな厚さを有すること、
- 第一の材料層(56)が第二の材料層(57)の厚さの0.7倍よりも小の厚さを有すること、
- 当該多層ボードが、少なくともその全厚の90%にわたって、当該第一の材料層(56)と当該第二の材料層(57)からなること、
- 第一の材料層(56)と第二の材料層(57)が、相互接着された、特に接着剤で相互接着された個別のボードからなること、
- 第一の材料層(56)と第二の材料層(57)が、一体プレス構造の一部分を構成し、ここで当該第一の層が好ましくは木材繊維を基材とし、当該第二の層が木材粒子を基材とすること、
- かど連結の場合、第一の材料層(56)が当該第二の材料層(57)に対して内側に配置されること、
のうち一つ以上を有することを特徴とする請求項17から21の中のいずれか一つに記載の組み立て要素。
【請求項23】
連結手段(6、7)が、組み立てられるパネル形要素が回転および/またはスナップ動作によって横方向に連結することができるように構成されていることを特徴とする請求項17から22の中のいずれか一つに記載の組み立て要素。
【請求項24】
組み立て要素であって、少なくとも二つのパネル形要素(2、3)からなり、これらの各要素がボード材料からなり、ある角度をなすように相互連結されている組み立て要素において、
当該パネル形要素(2、3)が、実質的に当該ボード材料自身に外形加工部分(8、9)として作られるタング(13)と溝(14)を有する連結手段(6、7)によって連結され、ここで、タング(13)が第一の側面(69)とそれと反対側の第二の側面(70)を有し、また当該連結手段(6、7)がさらにロック要素(15、16)をも有し、これらの要素が、連結状態において、タング(13)と溝(14)のゆるみはずれを防止する、
ことを特徴とする組み立て要素。
【請求項25】
当該連結手段(6、7)が、下記の特徴、
- 当該ロック手段(15、16)が、タング(13)の一つの側面(69)にだけ存在し、したがって他の側面(70)がロック要素(15、16)を備えていないこと、
- 当該ロック手段がタング(13)における少なくとも一つのロック部分(15)と溝(14)における当該ロック部分と協働する少なくとも一つのロック部分(16)とからなり、ここで、ロック要素(15)がタング(13)の弾性的に曲げられる部分(71)においてタング(13)に備えられ、当該ロック要素が同時にタング(13)の側面(69)ともなること、
- タング(13)の当該弾性的に曲げられる部分(71)が、末端において、タング(13)の残りの部分よりも遠くまで突き出ていること、
- 当該弾性的部分が、スロット(72)によって、タング(13)の残りの部分から分離されていること、
- 当該ロック要素(15、16)が、タング(13)の一つの側面にだけ配置され、ここでこの側面が、当該かどの内側に最近接配置されている、タング(13)の側面(69)であること、
のうち一つ以上を有することを特徴とする請求項24に記載の組み立て要素。
【請求項26】
パネル形要素(2、3)が、少なくとも二つの構造材料層、それぞれ第一の材料層(56)と第二の材料層(57)からなり、ここで、この組み立て要素(1)が、さらに、下記の特徴、
- タング(13)が、第一の材料層(56)に配置された側面(69)と、第二の材料層(57)に配置された反対側面(70)とを有すること、
- 第一の材料層(56)の材料が、第二の材料層(57)の材料よりも微細な構造を有し、ここで、当該ロック要素(15、16)の少なくとも一つが、第一の材料層(56)に配置され、特に当該材料層と一体に作られていること、
- 第一の材料層(56)の材料が、第二の材料層(57)の材料よりも微細な構造を有し、ここで、タング(13)および溝(14)両方のロック要素(15、16)が、それぞれのパネル形要素の第一の材料層(56)に配置されること、
のうちいずれかを有することを特徴とする請求項24または25に記載の組み立て要素。
【請求項27】
パネル形要素(2、3)が、これらによって形成されるかどの外側において、同一面内で相互連結され、それぞれのかどが突き出たパネル部分を有しないようになっていることを特徴とする請求項24から26の中のいずれか一つに記載の組み立て要素。
【請求項28】
少なくとも一部が、スペースを完全に包囲する一組のパネル形要素(58、59、60、61)からなる組み立て要素であって、
パネル形要素(58、59、60、61)が、パネル形要素のへりに一体化された外形加工された部分(8、9)の形の連結手段(6、7)によって、当該スペースを完全に包囲するように相互連結され、当該外形加工された部分が、すべてのこれらのパネル形要素(58、59、60、61)が横方向に相互連結されうるようにする、
ことを特徴とする組み立て要素。
【請求項29】
当該スペースが、四つのパネル形要素(58、59、60、61)によって包囲され、これらのパネル形要素が、これらの要素のへりに一体に作られた、外形加工された部分(8、9)の形の連結手段(6、7)によって、順次に横方向に相互連結され、それによって四つのかどを有する一つの要素が作られることを特徴とする請求項28に記載の組み立て要素。
【請求項30】
当該四つのパネル形要素(58、59、60、61)が、外形加工された部分(8、9)を有していて、これらの部分が、当該四つのパネル形要素(58、59、60、61)が下記の方式、
- パネル形要素(58、59、60、61)が四つのかどのうち三つで少なくとも回転運動によって相互連結でき、第四のかどで相互連結されるパネル形要素が、少なくともスナップ運動によって横方向に相互連結できること、
- パネル形要素(58、59、60、61)が、四つすべてのかどにおいてスナップ運動によって横方向に相互連結できること、
- 四つのパネル形要素のうち三つを、少なくとも二つの連続するかどにおいて回転運動により相互連結することができ、第四のパネル形要素を、少なくともスナップ運動によって他のパネル形要素に、より詳しくはこれらの間に、取り付けることができること、
のうち少なくとも一つで相互連結できるように構成されていることを特徴とする請求項29に記載の組み立て要素。
【請求項31】
パネル形要素(2、3)が、これらの要素によって作られるかどの外側において同一面内にあるように相互連結され、それぞれのかどが突き出たパネル部分を有しないようになっていることを特長とする請求項28から30の中のいずれか一つに記載の組み立て要素。
【請求項32】
少なくとも三つの連続側面に、パネル形要素(2、3; 58、59、60、61)によって形成されるカバーが備えられる基本構造を有する組み立て要素であって、
これらのパネル形要素(2、3; 58、59、60、61)が、連結手段(6、7)によって相互連結されること、
を特徴とする組み立て要素。
【請求項33】
当該連結手段(6、7)が、また、基本構造のまわりのパネル形要素(2、3; 58、59、60、61)がそれぞれの位置に固定されたままになるように、備えられていることを特徴とする請求項32に記載の組み立て要素。
【請求項34】
パネル形要素(2、3; 58、59、60、61)が、ボード材料からなり、連結手段(6、7)が、少なくとも部分的に当該ボード材料自身の外形加工された部分(8、9)によって形成されることを特徴とする請求項32または33に記載の組み立て要素。
【請求項35】
いくつかの側面にカバーを備えた冷蔵庫によって構成される基本構造からなる組み立て要素であって、
当該カバーが、ラミネートカバーを備えた木基材のボードで作られたパネル形要素(2、3)からなること、
を特徴とする組み立て要素。
【請求項36】
少なくとも二つのパネル形要素(2、3)からなる壁部分または家具要素の形の組み立て要素であって、
当該パネル要素が、ロック要素(16)を使用する連結手段(6、7)によって連結され、当該ロック要素が、パネル形要素(2、3)のうちの一つのもののへりに挿入ピースとして作られること、
を特徴とする組み立て要素。
【請求項37】
当該挿入ピースが、可動ロック要素(75)を備えたストリップからなり、当該ロック要素が他方のパネル形要素に形成されたロック要素(15)と協働することができるということを特徴とする請求項36に記載の組み立て要素。
【請求項38】
当該ストリップが、下記の特徴、
- 当該ストリップが、断面でみたとき、異なる材料特性を有する複数の材料で作られていること、
- 当該ストリップが合成材料で作られていること、
- 当該ストリップが同時押出しによって作られること、
- 当該ストリップが、可動ロック部分(75)、取り付け部分(76)、および、これらの二つの部分の間に配置された、より柔軟な材料で作られたヒンジ部分(77)からなること、
の一つ以上を有することを特徴とする請求項37に記載の組み立て要素。
【請求項39】
パネル形要素(2、3)がかど連結部を有することを特徴とする請求項36、37または38に記載の組み立て要素。
【請求項40】
多層ボードであって、
少なくとも二つの材料層、すなわち第一の材料層(56)と第二の材料層(57)からなり、これらの両方が木材複合物として作られており、第一の材料層(56)の材料が第二の材料層(57)の材料よりも微細な構造を有すること、
を特徴とする多層ボード。
【請求項41】
当該多層ボードが、下記可能性、
- 第一の材料層(56)が木材繊維材料特にMDFまたはHDFを基材として作られていること、
- 第二の材料層(57)が木材粒子を基材として作られており、特にパーティクルボードからなること、
- 第二の材料層(57)が軽量の木基材のボードとして作られていること、
- 第一の材料層(56)が当該第二の層よりも小さな厚さを有すること、
- 第一の材料層(56)が当該第二の層の厚さの0.7倍よりも小の厚さを有すること、
- 当該多層ボードが、少なくともその全厚の90%にわたって、当該第一の材料層(56)と当該第二の材料層(57)からなること、
- 第一の材料層(56)と第二の材料層(57)が、相互接着された、特に接着剤で相互接着された個別のボードからなること、
- 第一の材料層(56)と第二の材料層(57)が、一体プレス構造の一部分を構成すること、
のうち一つ以上による構造を有することを特徴とする請求項40に記載の多層ボード。
【請求項42】
当該多層ボードがパネル形要素として作られ、このパネル形要素が、少なくとも二つのへりに、かみ合い方式で複数のそのようなパネル形要素(2、3; 58、59、60、61)を相互連結する連結手段(6、7)を備えており、これらの連結手段(6、7)が、下記特徴、
- 連結手段(6、7)が、少なくとも二つのそのようなパネル形要素(2、3)の同一面内での相互連結を可能にすること、
- 連結手段(6、7)が、少なくとも二つのそのようなパネル形要素(2、3; 58、59、60、61)のある角度をなす相互連結を可能にすること、
- 連結手段(6、7)が、タング(13)および溝(14)ならびにロック要素(15、16)からなり、このロック要素が、パネル形要素(2、3)の少なくともある相互位置において、一つのパネル形要素のタング(13)が他のパネル形要素の溝(14)からはずれるのを防止すること、
- 当該ロック要素(15、16)が、タング(13)の一側面(69)のみに存在し、したがって他の側面(70)がロック要素(15、16)を有しないこと、
- ロック手段が、タング(13)の少なくとも一つのロック要素(15)と、当該ロック要素と協働する溝(14)内の少なくとも一つのロック要素(16)とからなり、ここで、タング(13)のロック要素が、タング(13)の弾性的に曲げられる部分(71)に備えられており、このロック要素がまたタング(13)の側面(69)を構成すること、
- タング(13)の当該弾性的に曲げられる部分(71)がタング(13)の残りの部分よりも遠くまで末端方向に突き出ていること、
- 当該弾性的部分がスロット(72)によってタング(13)の残りの部分から分離されていること、
- 当該ロック手段が、タング(13)の一側面にのみ配置され、ここで、この側面が、当該かどの内側に最近接配置されているタング(13)の側面(69)であること、
- タング(13)が、第一の材料層(56)に配置されている側面(69)と、第二の材料層(57)に配置されている反対側面(70)とからなること、
- 当該ロック要素(15、16)のうち少なくとも一つが、第一の材料層(56)に配置され、特に、当該材料層と一体に作られていること、
- 当該ロック要素(15、16)が、タング(13)と溝(14)とのどちらにおいても、第一の材料層(56)に配置されていること、
のうち一つ以上を有することを特徴とする請求項40または41に記載の多層ボード。
【請求項43】
パネル形要素(2、3; 58、59、60、61)の少なくとも一つ好ましくは両方または全部が、請求項40から42の中のいずれか一つに記載の多層ボードからなることを特徴とする請求項1から39の中のいずれか一つに記載の組み立て要素。
【請求項44】
パネル形要素(2、3; 58、59、60、61)の当該連結の領域において、請求項1から39および43の二つ以上に記載の特徴を、これらの特徴が矛盾しない限り、組み合わせていることを特徴とする組み立て要素。
【請求項45】
組み立て要素(1)が家具の一部分からなるかまたはこれを構成することを特徴とする請求項1から39の中のいずれか一つまたは43または44に記載の組み立て要素。
【請求項46】
下記の家具、
- テーブルたとえばパーティテーブル、スポーツテーブル特に卓球台その他、ここで、テーブルトップが複数の当該連結可能なまたは連結されたパネル形要素(2、3; 42、43)からなるもの、
- 食器戸棚、ここで、パネル形要素(2、3; 58、59、60、61)が少なくとも垂直または水平壁を構成するもの、
- 浴室家具または台所食器戸棚、
- まわりにカバーケーシングが備えられた基本構造を有する食器戸棚、ここで、組み立て要素(1)がカバーケーシングまたはその一部分を構成するもの、
- ワイン保存戸棚、
- 平箱包装家具、
の一つに関係し、またはその一部分を構成することを特徴とする請求項45に記載の組み立て要素。
【請求項47】
パネル形要素であって、少なくとも第二のパネル形要素とともに、請求項1から39および43から46の中のいずれか一つに記載の組み立て要素(1)を作るのに適していることを特徴とするパネル形要素。
【請求項48】
ボードであって、少なくとも二つの構造材料層からなり、ここで、第一の材料層がプレス木材複合物からなり、第二の材料層が低重量特に軽量タイプのプレス複合材料からなることを特徴とするボード。
【請求項49】
当該第一の材料層が、実質的に、木材複合物、たとえばプレスされ結合剤で固結された木材要素から成る木材複合物からなり、当該第二の材料層の複合材料が、複合物、すなわち、下記の一連のもの、
- 発泡合成材料を含む木材、たとえば、発泡合成材料を含む木材粒子および/または発泡合成材料を含む木材繊維、
- 亜麻、特に、亜麻くずからとられた亜麻粒子、
- わら、
- 草、たとえば干草、麻繊維またはネピアグラス、
- 発泡合成材料および/または木材粒子と組み合わせた、亜麻および/またはわらおよび/または草を基材として作られた複合物、
から選択される一つ以上の材料を基材として作られた、結合剤を含む材料粒子であることを特徴とする請求項48に記載のボード。
【請求項50】
組み立て要素であって、
相互にある角度をなす少なくとも二つのパネル形要素(80)、および両方のパネル形要素(80)と協働できる少なくとも一つの連結ピース(81)からなる組み立て要素において、
パネル形要素(80)のうち少なくとも一つが、連結手段(6)が存在する一つのへり領域を有し、当該連結手段が、当該へり領域の縦方向に延びている外形加工された部分(8)の形であり、当該連結ピース(81)が、当該連結ピースの長さ方向に延びる少なくとも一つの外形加工された部分(9)を有し、また、当該外形加工された部分(8、9)が、かみ合い方式で、パネル形要素(80)と連結ピース(81)とを横方向に相互連結することを可能にし、そのようにしてこれらを相互連結することを特徴とする組み立て要素。
【請求項51】
連結ピース(81)が外形加工されたラスとして作られることを特徴とする請求項50に記載の組み立て要素。
【請求項52】
外形加工された部分(8、9)が、パネル形要素(80)と連結ピース(81)とが少なくともスナップ運動によって相互連結することができるように構成され、より好ましくは、これらの外形加工された部分が、同一の連結位置において、スナップ運動だけでなく回転運動によっても連結できるように構成されることを特徴とする請求項50または51に記載の組み立て要素。
【請求項53】
連結ピース(81)が、当該ピースに連結される両方のパネル形要素(80)が外形加工された部分による前記方法で連結ピース(81)に連結されるかど連結部を与えることを特徴とする請求項50から52の中のいずれか一つに記載の組み立て要素。
【請求項54】
パネル形要素で作られた側壁、上壁および底壁を有する相互隣接配置された少なくとも二つのモジュール(86)からなる組み立て要素であって、
当該モジュールが相互連結される当該側壁が、単一の共通パネル形要素(80D)からなり、この共通パネル形要素(80D)とこれらのモジュールの上壁との間に第一の連結構造(87)が存在し、この共通パネル形要素(80D)とこれらのモジュールの底壁との間に第二の連結構造(88)が存在し、当該連結構造の少なくとも一つの位置において、パネル形要素の一つが、このパネル形要素に形成された外形加工された部分によって、他のパネル形要素に直接的または間接的に連結されること、
を特徴とする組み立て要素。
【請求項55】
厚さの主要部分にわたって、プレス木材複合物からなり、当該複合物が、少なくとも木材要素と結合剤とからなるボードであって、
当該木材複合物において、その構成によって、小さな厚さの補強層(92、92A)が形成されること、
を特徴とするボード。
【請求項56】
ボード材料からなる連結手段を備えたパネルとして作られ、当該連結手段がロック部分を有し、これらの連結手段が少なくとも部分的に補強層(92)内に作られることを特徴とする請求項55に記載のボード。
【請求項57】
補強層(92、92A)が、実質的にボード全体にひろがっているが、しかし、好ましくは割合に均一に小さな厚さにわたってのみ存在することを特徴とする請求項55または56に記載のボード。
【請求項58】
パーティクルボードおよびMDF/HDFボードの通常の製造で普通に行われる、木材複合物のマット状の層のプレスによって得られるタイプであることを特徴とする請求項55から57の中のいずれか一つに記載のボード。
【請求項59】
当該ボードに使用される当該木材複合物が、MDFまたはHDFボードとして作られ、次に当該補強層が一体取り付けされることを特徴とする請求項55から58の中のいずれか一つに記載のボード。
【請求項60】
補強層(92、92A)が、塗布された結合剤によって作られることを特徴とする請求項55から59の中のいずれか一つに記載のボード。
【請求項61】
当該補強層が、エラストマーおよび/または熱可塑性物質および/またはポリウレタンからなることを特徴とする請求項60に記載のボード。
【請求項62】
厚さの主要部分にわたって、結合剤によって結合された木材要素からなるプレス木材複合物で作られたボードであって、
小さな厚さにわたって、エラストマーおよび/または熱可塑性物質および/またはポリウレタンおよび/またはポリウレタン基材の生成物の層を備えていること、
を特徴とするボード。
【請求項63】
当該層が熱可塑性ポリウレタンであることを特徴とする請求項62に記載のボード。
【請求項64】
当該木材要素が、粒子および/または木材繊維からなり、特に、MDFまたはHDFタイプのパーティクルボードまたは木材繊維板として作られることを特徴とする請求項62または63に記載のボード。
【請求項65】
当該層が、当該ボードの表面の近くに配置され、特にこの表面に隣接して配置されることを特徴とする請求項62から64の中のいずれか一つに記載のボード。
【請求項66】
床パネルであって、請求項65に記載のボードで作られ、ここで、このボードの当該層が配置されている側面上に、当該床パネルの上側面となる最上層(94)が備えられること、
を特徴とする床パネル。
【請求項67】
最上層(94)が、ラミネート層特にDPL(直圧ラミネート)であることを特徴とする請求項66に記載の床パネル。
【請求項68】
最上層(94)が、一つ以上のプリントおよび/または一つ以上のラッカー層、たとえばプライマー、装飾塗料層、透明最上層、その他であることを特徴とする請求項66に記載の床パネル。
【請求項69】
当該層の上側面が、人が歩く当該床パネルの表面直下、2 mm以内、好ましくは1 mm以内に配置されることを特徴とする請求項66から68の中のいずれか一つに記載の床パネル。
【請求項70】
組み立て要素であって、
少なくとも二つのパネル形要素を有し、これらの要素が、ある角度をなして、連結手段(100)によって相互連結されており、これらの要素のうち一つが背壁部品(94)となり、もう一方が背壁部品(94)に対して垂直に延びる部品となっている組み立て要素において、
少なくとも一つのパネル形要素が、当該連結手段を形成するために、一つの領域詳しくはへり領域を有し、この領域に、連結手段が、それぞれの領域の縦方向に延びる外形加工された部分(8、9)の形で存在し、ここで、この外形加工された部分が、当該パネル形要素がかみ合い方式で直接的または間接的に相互連結することを可能にして、そのようにして相互連結することができること、
を特徴とする組み立て要素。
【請求項71】
当該縦方向が高さ方向に延びており、当該連結手段が背壁部品(94)と一つ以上の直立側壁(95、96)および/または一つ以上の直立中間壁(103)との間で作用することを特徴とする請求項70に記載の組み立て要素。
【請求項72】
引出しであって、当該連結手段(6、7)が、少なくとも当該引出しの側壁(115、116)と背壁(114)との間の連結を行うために使用され、また好ましくは、当該引出しの四つのかどすべてに使用されることを特徴とする請求項70または71に記載の組み立て要素。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【公表番号】特表2012−511986(P2012−511986A)
【公表日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−541642(P2011−541642)
【出願日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際出願番号】PCT/IB2009/054812
【国際公開番号】WO2010/070472
【国際公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【出願人】(511146934)
【Fターム(参考)】