説明

置換ビアリールキノリン−4−イルアミン類縁体

式Iの置換ビアリールキノリン−4−イルアミン類縁体を提供する。 このような化合物は、インビトロ又はインビボにおいて特定の受容体活性を調節するために使用できるリガンドであり、ヒト、ペット動物及び家畜における病的な受容体活性に伴う疾患の治療に特に有用である。このような化合物用いた医薬組成物及び方法がこのような疾患を治療するために提供され、そしてこのようなリガンドを受容体の局在化検討のために用いる方法が提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化001】

[式中、
Y及びZは、それぞれ独立してN又はCRであり;
の各々は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノ、アミノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、又はモノ−若しくはジ−(C−Cアルキル)アミノであり;
は、
(i)水素、ハロゲン又はシアノであるか;
(ii)式:−R−M−R−Rので表される基であるか;又は
(式中、
は、C−Cアルキレン、又はR若しくはRと結合して、Rからそれぞれ独立して選ばれる0〜2個の置換基で置換されている4〜10員の炭素環又は複素環を形成し;
Mは、存在しないか、又は単共有結合、O、S、SO、SO、C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、O−C(=O)O、C(=O)N(R)、OC(=O)N(R)、N(R)C(=O)、N(R)C(=O)O、N(R)SO、SON(R)又はN(R)であり、Rが単共有結合の場合には、MはN(R)C(=O)Oではなく;
は、存在しないか、単共有結合、又はRからそれぞれ独立して選ばれる0〜3個の置換基で置換されているC−Cアルキレンであり;そして
及びRは、もし存在するなら、
(a)それぞれ独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルケニル、4〜10員の炭素環若しくは複素環、又はRと結合して4〜10員の炭素環若しくは複素環を形成し(ここにおいて、水素ではないR及びRの各々は、Rからそれぞれ独立して選ばれる0〜6個の置換基で置換されている);又は
(b)一緒になって、Rからそれぞれ独立して選ばれる0〜6個の置換基で置換されている4〜10員の炭素環又は複素環を形成し、
但し、Y及びZの両方がNである場合、RはNHではない)
(iii)Rと共に、オキソ及びC−Cアルキルから、それぞれ独立して選ばれる0〜3個の置換基で置換されている縮合した5〜7員の環を形成し;
は、水素、ハロゲン、COOH、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、又はRと共に縮合した置換されていてもよい環を形成し;
Arは、フェニル又は6員の複素環であって、フェニル及び6員の複素環の各々が、
(i)結合点に対してメタ又はパラにある1個の環員炭素原子が、ハロゲン、シアノ、ニトロ及び式:LRの基から、選ばれる1個の置換基で置換されており、そして
(ii)その他の何れかの環員炭素原子が、ハロゲン、シアノ、ニトロ及び式:LRの基から、それぞれ独立して選ばれる1〜3個の更なる置換基で置換されていてもよく;
Arは、オキソ及び式:LRの基からそれぞれ独立して選ばれる0〜6個の置換基で置換されている、6〜10員のアリール又は5〜10員のヘテロアリールであり;
Lは、単共有結合、O,C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、OC(=O)O、SO、N(R)、C(=O)N(R)、N(R)C(=O)、N(R)S(O)、S(O)N(R)及びN[S(O)]S(O)からそれぞれそれぞれ独立して選ばれ(ここにおいて、
mは、0、1及び2からそれぞれ独立して選ばれ;
は、水素、、C−Cアルキル、C−Cアルカノイル及びC−Cアルキルスルホニルからそれぞれ独立して選ばれ;そして
は、C−Cアルキルである);
は、
(i)水素(但し、Lが結合のときはRは水素ではない);及び
(ii)それぞれがRからそれぞれ独立して選ばれる0〜6個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、(C−Cシクロアルキル)C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキルエーテル、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ及び(3〜7員のヘテロシクロ)C−Cアルキル;
からそれぞれ独立して選ばれ;そして
は、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノカルボニル、アミノスルホニル、シアノ、ニトロ、オキソ、COOH、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルカノイル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルキルエーテル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cハロアルキル、モノ−又はジ−(C−Cアルキル)アミノC−C4、アルキル、C−Cアルキルスルホニル、モノ−又はジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニル、モノ−又はジ−(C−Cアルキル)アミノスルホニル、(3〜7員の炭素環)C−Cアルキル及び(4〜7員の複素環)C−Cアルキルからそれぞれ独立して選ばれる]
で表される化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
ZがNである、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項3】
YがNである、請求項1又は請求項2に記載の化合物又はその塩。
【請求項4】
YがCHである、請求項2に記載の化合物又はその塩。
【請求項5】
Y及びZが、CHである、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項6】
Arが、
(a)ハロゲン、シアノ及び式:LRの基及び
(b)一緒になって、Rからそれぞれ独立して選ばれる0〜3個の置換基で置換されている、縮合した5〜7員の複素環を形成する基、
からそれぞれ独立して選ばれる0〜3個の置換基で置換されている、フェニル又は6員のヘテロアリールである、請求項1〜5の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項7】
Arが、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cシアノアルキル、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルカノイル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cハロアルキルスルホニル、アミノ、並びにモノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノから、それぞれ独立して選ばれる0、1又は2個の置換基で置換されている、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項6に記載の化合物又はその塩。
【請求項8】
Arが、置換されていないか、又はハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cシアノアルキル、C−Cアルカノイル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキルスルホニル若しくはC−Cハロアルキルスルホニルで置換されている、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項7に記載の化合物又はその塩。
【請求項9】
前記化合物が、式:
【化002】

(式中、
Aは、CH又はNであり;
B、D及びEは、それぞれ独立してCH、CR又はNであり(但し、B、D及びEのうち少なくとも1つは、CRである);
は、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ又はC−Cハロアルコキシであり;そして
は、ハロゲン、シアノ及び式:LRの基からそれぞれ独立して選ばれる)
で表される、請求項1〜8の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項10】
B及びEがCHであり、そしてDがCRである、請求項9に記載の化合物又はその塩。
【請求項11】
D及びEがCHであり、そしてBがCRである、請求項9に記載の化合物又はその塩。
【請求項12】
A及びBがNであり、そしてDがCRである、請求項9に記載の化合物又はその塩。
【請求項13】
が、
(i)ハロゲン、シアノ、COOH又はアミノカルボニル;又は
(ii)ヒドロキシ、ハロゲン、C−Cアルキル、シアノ及びCOOHから、それぞれ独立して選ばれる0〜2個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cカルボキシアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキルエーテル、モノ−若しくはジ−(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキル、モノ−若しくはジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニル、(4〜7員のヘテロシクロアルキル)C−Cアルキル、(4〜7員のヘテロシクロアルキル)Cアルカノイル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cハロアルキルスルホニル、又はC−Cアルカノイルアミノ;
である、請求項9〜12の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項14】
前記化合物が、式:
【化003】

(式中、
Q及びKは、それぞれ独立して、CH又はNであり;
J及びGは、それぞれ独立して、CR11又はNであり;
10は、ハロゲン、シアノ及び式:LRの基から選ばれ;そして
11の各々は、水素、ハロゲン、シアノ及び式:LRの基からそれぞれ独立して選ばれる)
で表される、請求項9〜13の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項15】
前記化合物が、式:
【化004】

(式中、
Q、K、J及びGのうちの、少なくとも1つ、そして2つ以下はNであり;
は、
(i)ハロゲン、シアノ、COOH又はアミノカルボニル;又は
(ii)ヒドロキシ、ハロゲン、C−Cアルキル、シアノ及びCOOHから、それぞれ独立して選ばれる0〜2個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cカルボキシアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキルエーテル、モノ−若しくはジ−(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキル、モノ−若しくはジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニル、(4〜7員のヘテロシクロアルキル)C−Cアルキル、(4〜7員のヘテロシクロアルキル)Cアルカノイル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cハロアルキルスルホニル又はC−Cアルカノイルアミノであり;そして
10は、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cシアノアルキル、C−Cアルカノイル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキルスルホニル又はC−Cハロアルキルスルホニルである)
で表される、請求項14に記載の化合物又はその塩。
【請求項16】
前記化合物が、式:
【化005】

(式中、
Q及びKは、それぞれ独立して、CH又はNであり;
J及びGは、それぞれ独立して、CR11又はNであり;
10は、ハロゲン、シアノ及び式:LRの基から選ばれ;そして
11の各々は、水素、ハロゲン、シアノ及び式:LRの基から、それぞれ独立して選ばれる)
で表される、請求項9〜13の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項17】
前記化合物が、式:
【化006】

(式中、
Q、K、J及びGのうちの、少なくとも1つ、そして2つ以下はNであり;
は、
(i)ハロゲン、シアノ、COOH又はアミノカルボニル;又は
(ii)ヒドロキシ、ハロゲン、C−Cアルキル、シアノ及びCOOHから、それぞれ独立して選ばれる0〜2個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cカルボキシアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキルエーテル、モノ−若しくはジ−(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキル、モノ−若しくはジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニル、(4〜7員のヘテロシクロアルキル)C−Cアルキル、(4〜7員のヘテロシクロアルキル)Cアルカノイル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cハロアルキルスルホニル又はC−Cアルカノイルアミノであり;そして
10は、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cシアノアルキル、C−Cアルカノイル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキルスルホニル又はC−Cハロアルキルスルホニルである)
で表される、請求項16に記載の化合物又はその塩。
【請求項18】
が、
(i)水素、ヒドロキシ又はハロゲン;又は
(ii)ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、オキソ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ並びにC−Cハロアルキルから、それぞれ独立して選ばれる0〜4個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、(C−Cシクロアルキル)C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルキルエーテル、モノ−若しくはジ−(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキル、フェニルC−Cアルキル又は(4〜7員の複素環)C−Cアルキルである、
請求項1〜17の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項19】
が、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、オキソ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ、C−Cアルキル並びにC−Cハロアルキルから、それぞれ独立して選ばれる0〜4個の置換基で置換されている、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルエーテル、モノ−若しくはジ−(C−Cアルキル)アミノ、モルホリニルC−Cアルキル、ピペラジニルC−Cアルキル、ピペリジニルC−Cアルキル、アゼチジニルC−Cアルキル、ピロリジニルC−Cアルキル、フェニルC−Cアルキル又はピリジルC−Cアルキルである、
請求項18に記載の化合物又はその塩。
【請求項20】
前記化合物が、式:
【化007】

(式中、
Arは、
(a)ハロゲン、シアノ及び式:LRaの基、並びに
(b)一緒になって、Rからそれぞれ独立して選ばれる0〜3個の置換基で置換されている、縮合した5〜7員の複素環を形成する基から、
それぞれ独立して選ばれる0〜3個の置換基で置換されている、フェニル又は6員のヘテロアリールであり;
及びRは、
(i)それぞれ独立して、(a)水素;(b)Rからそれぞれ独立して選ばれる0〜6個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルカノン、C−Cアルカノイル、C−Cアルキルエーテル、C−C10アリールC−Cアルキル、(5〜10員の複素環)C−Cアルキル及びC−Cアルキルスルホニル;並びに(c)Rと共に、Rからそれぞれ独立して選ばれる0〜6個の置換基で置換されている、4〜10員の複素環を形成する基から、選ばれるか;又は
(ii)それらが結合しているNと一緒になって、Rからそれぞれ独立して選ばれる0〜6個の置換基で置換されている、4〜10員の複素環を形成し;
及びRは、
(i)水素、ヒドロキシ、C−Cアルキル、及びR又はRと一緒になって、置換されていてもよい複素環を形成する基から、それぞれ独立して選ばれるか;又は
(ii)一緒になって、ケト基を形成し;そして
nは、1、2又は3である)
で表される、請求項1〜17の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項21】
前記化合物が、式:
【化008】

(式中、
Arは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cシアノアルキル、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルカノイル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cハロアルキルスルホニル、アミノ並びにモノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノから、それぞれ独立して選ばれる0、1又は2個の置換基で置換されている、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル又はピリダジニルであり;
Aは、CH又はNであり;
B、D及びEは、それぞれ独立してCH、CR又はNであり(但し、B、D及びEのうちの少なくとも1つは、CRである);
は、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ又はC−Cハロアルコキシであり;そして
は、ハロゲン、シアノ及び式:LRの基から、それぞれ独立して選ばれる)
で表される、請求項20に記載の化合物又はその塩。
【請求項22】
及びRが、それぞれ独立して
(i)水素;又は
(ii)ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、オキソ、COOH、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ及びC−Cハロアルコキシから、それぞれ独立して選ばれる0〜4個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル又はC−Cアルキルスルホニルである、
請求項20又は請求項21に記載の化合物又はその塩。
【請求項23】
及びRが、一緒になって、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、オキソ、COOH、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ及びC−Cハロアルコキシから、それぞれ独立して選ばれる0〜4個の置換基で置換されている、アゼチジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン又はピペラジンを形成する、
請求項20又は請求項21に記載の化合物又はその塩。
【請求項24】
及びRの各々が、水素及びC−Cアルキルからそれぞれ独立して選ばれる、請求項20〜23の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項25】
nが1である、請求項20〜24の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項26】
前記化合物が、式:
【化009】

(式中、
Arは、
(a)ハロゲン、シアノ及び式:LRaの基、並びに
(b)一緒になって、Rからそれぞれ独立して選ばれる0〜3個の置換基で置換されている、縮合した5〜7員の複素環を形成する基から、
それぞれ独立して選ばれる0〜3個の置換基で置換されている、フェニル又は6員のヘテロアリールであり;
は、
(i)水素;
(ii)Rからそれぞれ独立して選ばれる0〜6個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−C10アリールC−Cアルキル及び(5〜10員の複素環)C−Cアルキル;及び
(iii)Rと一緒になって、Rからそれぞれ独立して選ばれる0〜6個の置換基で置換されている、4〜10員の複素環を形成する基から、選ばれ;
及びRは、それぞれ独立して、
(i)水素、ヒドロキシ、C−Cアルキル、及びR又はRと一緒になって、置換されていてもよい複素環を形成する基から、それぞれ独立して選ばれるか;又は
(ii)一緒になってケト基を形成する;そして
nは、1、2又は3である):
で表される、請求項1〜17の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項27】
前記化合物が、式:
【化010】

(式中、
Arは、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cシアノアルキル、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルカノイル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cハロアルキルスルホニル、アミノ並びにモノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノから、それぞれ独立して選ばれる0、1又は2個の置換基で置換されている、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルであり;
Aは、CH又はNであり;
B、D及びEは、それぞれ独立して、CH、CR又はNであり(但し、B、D及びEのうちの少なくとも1つは、CRである);
は、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ又はC−Cハロアルコキシであり;そして
は、ハロゲン、シアノ及び式:LRの基からそれぞれ独立して選ばれる)
で表される、請求項26に記載の化合物又はその塩。
【請求項28】
が、
(i)水素;又は
(ii)ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、オキソ、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ並びにモノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノから、それぞれ独立して選ばれる0〜4個の置換基で置換されている、C−Cアルキルである、請求項26又は請求項27に記載の化合物又はその塩。
【請求項29】
及びRの各々が、水素及びC−Cアルキルからそれぞれ独立して選ばれる、請求項26〜28の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項30】
nが1である、請求項27〜29の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項31】
前記化合物が、カプサイシン受容体作動のインビトロ試験において、検出可能な程度の作動活性を示さない、請求項1〜30の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項32】
前記化合物が、カプサイシン受容体のカルシウム非固定化試験において、1マイクロモル以下のIC50値を有する、請求項1〜30の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項33】
請求項1〜30の何れか一項に記載の少なくとも1つの化合物又はその塩を、生理学的に許容される担体又は賦形剤と共に含有する医薬組成物。
【請求項34】
請求項1〜30の何れか一項に記載の少なくとも1つの化合物又はその塩及び少なくとも1つのCOX−2阻害剤を、生理学的に許容される担体又は賦形剤と共に含有する医薬組成物。
【請求項35】
前記COX−2阻害剤が、VIOXXである、医薬組成物。
【請求項36】
請求項1〜30の何れか一項に記載の少なくとも1つの化合物又はその塩を、カプサイシン受容体を発現する細胞と接触させ、これによりカプサイシン受容体のカルシウム伝達を低減することを含んでなる、細胞のカプサイシン受容体のカルシウム伝達を低減する方法。
【請求項37】
前記細胞を、動物体内でインビボ接触させる、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記細胞が、神経細胞である、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記細胞が、尿路上皮細胞である、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
前記細胞が、肺細胞である、請求項36に記載の方法。
【請求項41】
接触中に前記化合物又はその塩を動物の体液中に存在させる、請求項37に記載の方法。
【請求項42】
前記化合物又はその塩を、5マイクロモル以下の濃度で動物の血液中に存在させる、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記化合物又はその塩を、1マイクロモル以下の濃度で動物の血液中に存在させる、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記動物がヒトである、請求項37に記載の方法。
【請求項45】
前記化合物を経口で投与する、請求項37に記載の方法。
【請求項46】
バニロイドリガンドがカプサイシン受容体に結合するのを検出可能な程度阻害するのに十分な量で、請求項1〜30の何れか一項に記載の少なくとも1つの化合物又はその塩を、カプサイシン受容体に接触させることを含んでなる、バニロイドリガンドがインビトロでカプサイシン受容体に結合するのを阻害する方法。
【請求項47】
バニロイドリガンドがインビトロでクローンのカプサイシン受容体を発現する細胞に結合するのを検出可能な程阻害するのに十分な量で、請求項1〜30の何れか一項に記載の少なくとも1つの化合物又はその塩を。カプサイシン受容体を発現している細胞に接触させ、これによりバニロイドリガンドが患者におけるカプサイシン受容体に結合するのを阻害することを含んでなる、バニロイドリガンドが患者におけるカプサイシン受容体に結合するのを阻害する方法。
【請求項48】
前記化合物を、5マイクロモル以下の濃度で患者の血液中に存在させる、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記化合物を、1マイクロモル以下の濃度で患者の血液中に存在させる、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
請求項1〜30の何れか一項に記載の少なくとも1つの化合物又はその塩の治療有効量を、患者に投与し、これにより患者の疾患を軽減することを含んでなる、患者のカプサイシン受容体調節の応答に関連する疾患を治療する方法。
【請求項51】
前記患者が、(i)カプサイシンへの暴露、(ii)熱への暴露による火傷若しくは炎症、(iii)光への暴露による火傷若しくは炎症、(iv)催涙ガス、感染性物質、大気汚染若しくは唐辛子スプレーへの暴露による、火傷、気管支収縮若しくは炎症、又は(v)酸への暴露による火傷又は炎症に患っている、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記疾患が、喘息又は慢性閉塞性肺疾患である、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
請求項1〜30の何れか一項に記載の少なくとも1つの化合物又はその塩の治療有効量を、疼痛を患っている患者に投与し、これにより患者の疼痛を軽減することを含んでなる、患者の疼痛を治療する方法。
【請求項54】
前記化合物を、5マイクロモル以下の濃度で患者の血液中に存在させる、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記化合物を、1マイクロモル以下の濃度で患者の血液中に存在させる、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記患者が、神経性疼痛に患っている、請求項53に記載の方法。
【請求項57】
前記患者が、乳房切除後疼痛症候群、切断痛、幻肢痛、口腔内神経性疼痛、歯痛、ヘルペス後神経痛、糖尿病性神経障害、反射交感神経性ジストロフィー、三叉神経痛、変形性関節症、関節リウマチ、繊維筋痛、ギラン・バーレ症候群、知覚異常性大腿神経痛、口内焼灼感症候群、両側性末梢神経障害、灼熱痛、神経炎、ニューロン炎、神経痛、AIDS関連神経障害、MS関連神経障害、脊髄損傷関連の疼痛、手術関連の疼痛、筋骨格の疼痛、背中の疼痛、頭痛、片頭痛、狭心症、陣痛、痔、消化不良、シャルコー痛、腸内ガス、生理、ガン、毒汚染、過敏性腸症候群、炎症性大腸炎及び外傷から選ばれる病気に苦しんでいる、請求項53に記載の方法。
【請求項58】
患者がヒトである、請求項53に記載の方法。
【請求項59】
請求項1〜30の何れか一項に記載の化合物又はその塩の治療有効量を、患者に投与し、これにより患者の痒みを軽減ことを含んでなる、患者の痒みを治療する方法。
【請求項60】
請求項1〜30の何れか一項に記載の化合物又はその塩の治療有効量を、患者に投与し、これにより患者の咳又はしゃっくりを軽減ことを含んでなる、患者の咳又はしゃっくりを治療する方法。
【請求項61】
請求項1〜30の何れか一項に記載の化合物又はその塩の治療有効量を、患者に投与し、これにより患者の尿失禁又は過活動膀胱を軽減ことを含んでなる、患者の尿失禁又は過活動膀胱を治療する方法。
【請求項62】
請求項1〜30の何れか一項に記載の化合物又はその塩の治療有効量を、患者に投与し、これにより患者の減量を促進ことを含んでなる、肥満患者の減量を促進する方法。
【請求項63】
請求項1〜30の何れか一項に記載の少なくとも1つの化合物又はその塩及び少なくとも1つのCOX−2阻害剤を包含する医薬組成物の治療有効量を、疼痛を患っている患者に投与し、これにより患者の疼痛を軽減ことを含んでなる、患者の疼痛を治療する方法。
【請求項64】
前記COX−2阻害剤が、VIOXXである、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記化合物又はその塩が、放射性標識されている、請求項1〜30の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項66】
(a)当該化合物がカプサイシン受容体と結合することが可能な条件下で、請求項1〜30の何れか一項に記載の化合物又はその塩を、サンプルに接触させること;及び
(b)カプサイシン受容体に結合した化合物の量を検出し、それによりサンプル中のカプサイシン受容体の有無を決定すること;
の工程からなる、サンプル中のカプサイシン受容体の有無を決定する方法。
【請求項67】
前記化合物が、請求項61に記載の放射性標識されている化合物であり、検出の工程が、
(i)結合した化合物から結合していない化合物を分離すること;及び
(ii)サンプル中の結合した化合物の有無を検出すること;
の工程からなる、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
(a)VR1調節剤がカプサイシン受容体と結合することが可能な条件下で、請求項61に記載の放射性標識されている化合物又はその塩をカプサイシン受容体に接触させ、これにより結合した標識のVR1調節剤を生成する;
(b)テスト薬剤の非存在下に於ける結合した標識のVR1調節剤の量に対応するシグナルを検出する;
(c)結合した標識のVR1調節剤をテスト薬剤と接触させる;
(d)テスト薬剤の存在下に於ける結合した標識のVR1調節剤の量に対応するシグナルを検出する;そして
(e)工程(b)で検出したシグナルと比較して、工程(d)で検出されたシグナルの減少量を検出し、これよりカプサイシン受容体に結合する薬剤を同定する;
ことよりなる、カプサイシン受容体に結合する薬剤を同定する方法。
【請求項69】
(a)容器中の請求項33〜35の何れか一項に記載の医薬組成物;及び
(b)当該組成物を疼痛の治療に用いるための説明書;
を含有してなる、包装された医薬製剤。
【請求項70】
(a)容器中の請求項33〜35の何れか一項に記載の医薬組成物;及び
(b)当該組成物を咳又はしゃっくりの治療に用いるための説明書;
を含有してなる、包装された医薬製剤。
【請求項71】
(a)容器中の請求項33〜35の何れか一項に記載の医薬組成物;及び
(b)当該組成物を肥満の治療に用いるための説明書;
を含有してなる、包装された医薬製剤。
【請求項72】
(a)容器中の請求項33〜35の何れか一項に記載の医薬組成物;及び
(b)当該組成物を尿失禁又は過活動膀胱の治療に用いるための説明書;
を含有してなる、包装された医薬製剤。
【請求項73】
カプサイシン受容体調節の応答に関連する疾患を治療する薬剤を製造するための、請求項1〜30の何れか一項に記載の化合物又はその塩の使用。
【請求項74】
疾患が、疼痛、喘息、慢性閉塞性肺疾患、咳、しゃっくり、肥満症、尿失禁、過活動膀胱、カプサイシンへの暴露、熱への暴露による火傷若しくは炎症、光への暴露による火傷若しくは炎症、催涙ガス、感染性物質、大気汚染若しくは唐辛子スプレーへの暴露による火傷、気管支収縮若しくは炎症、又は酸への暴露による火傷若しくは炎症である、請求項73に記載の使用。

【公表番号】特表2008−515988(P2008−515988A)
【公表日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−536852(P2007−536852)
【出願日】平成17年10月12日(2005.10.12)
【国際出願番号】PCT/US2005/036732
【国際公開番号】WO2006/042289
【国際公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願人】(500015456)ニューロジェン・コーポレーション (48)
【Fターム(参考)】