説明

置換二環式ピリミドン誘導体

式(1)で表されるピリミドン誘導体もしくはその塩またはその溶媒和物もしくはその水和物。
(式中、Yは、2つの水素原子、硫黄原子、酸素原子またはC1−2アルキル基および水素原子を表し、Zは、結合、酸素原子、水素原子またはC1−3アルキル基で置換された窒素原子、硫黄原子、場合により置換されたメチレン基を表し、Rは、2,3,4−ピリジン環または2,4,5−ピリジン環(前記環は、場合により置換されている。)を表し、Rは、ベンゼン環またはナフタレン環(前記環は、場合により置換されている。)を表し、Rは、水素原子、C1−6アルキル基またはハロゲン原子を表し、Rは、水素原子またはC1−6アルキル基を表し、Rは、水素原子、場合により置換されたC1−6アルキル基を表し、Rは、水素原子、C1−6アルキル基またはハロゲン原子を表し、Rは、水素原子またはC1−6アルキル基を表し、nは、0から3を表し、mは、0から1を表し、oは、0から2を表す。)本発明はまた、GSK3βの異常な活性によって引き起こされるアルツハイマー病のような神経変性疾患の予防的および/または治療的処置のために使用される、該誘導体またはその塩を有効成分として含む薬剤に関する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、GSK3βの異常活性によって引き起こされる神経変性疾患の予防的および/または治療的処置用の薬剤の有効成分として有用な化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
GSK3β(グリコーゲン・シンターゼ・キナーゼ3β)は、代謝、分化および生存の調節において重要な役割を果たすプロリン指向性セリン・トレオニンキナーゼである。GSK3βは最初リン酸化することができ、従ってグリコーゲンの合成を阻害できる酵素として特定された。後に、GSK3βは、アルツハイマー病および複数のタウパシーにおいて,同じく過剰リン酸化されていることが見出されているエピトープ中のタウ・タンパク質をリン酸化する酵素であるタウ・タンパク質・キナーゼ1(TPK1)と同一であることが認識された。興味深いことに、GSK3βのタンパク質・キナーゼB(AKT)によるリン酸化は、GSK3βのキナーゼ活性の損失を招き、この阻害は、神経栄養因子のいくつかの作用を調節する可能性があるとの仮説がたてられた。更に、細胞の生存に関与しているタンパク質であるβ−カテニンのGSK3βによるリン酸化は、ユビキチン化依存性プロテオソーム経路によるβ−カテニンの分解をもたらす。
従って、GSK3β活性の阻害は、神経栄養活性をもたらし得るようである。実際に、GSK3βの非競合的阻害剤であるリチウムが、いくつかのモデルにおいて神経突起生成を増強し、また、Bcl−2のような生存因子の誘導およびP53およびBaxのようなプロアポトーシス因子の発現の阻害により、ニューロンの生存を増加する証拠がある。
最近の研究は、βアミロイドが、GSK3β活性およびタウ・タンパク質のリン酸化を増加することを示した。更に、この過剰リン酸化ならびにβアミロイドの神経毒性作用は、塩化リチウムにより、およびGSK3βアンチセンスmRNAによって遮断される。これらの観察は、GSK3βが、アルツハイマー病における2つの主要病理学的過程、即ち、異常APP(アミロイド前駆タンパク質)の処理およびタウ・タンパク質の過剰リン酸化の間を結ぶものである可能性を強く示唆している。
【0003】
タウ・タンパク質の過剰リン酸化は、ニューロンの細胞骨格不安定化をもたらすが、上述のように、このキナーゼの過度の活性は、アポトーシスおよび抗アポトーシス因子の発現の調節を通して生存に影響するので、異常なGSK3β活性の病理学的帰結は、単にタウ・タンパク質の病理学的リン酸化によるだけでない可能性が高い。
更に、βアミロイド誘発GSK3β活性の増加は、リン酸化をもたらし、従って、エネルギー産生およびアセチルコリン合成における極めて重要な酵素であるピルビン酸デヒドロゲナーゼの阻害をもたらすことが示されている。
【0004】
これらの実験的観察全体は、GSK3βが、神経病理学的帰結およびアルツハイマー病ならびに他の急性および慢性神経変性疾患およびGSK3βが調整されていない他の病変に関連する認識および注意の欠損の治療に適用を見出し得ることを示している(Nature reviews Vol.3,June 2004,p.479−487;Trends in Pharmacological Sciences Vol.25 No.9,Sept.2004,p.471−480;Journal of neurochemistry 2004, 89,1313−1317;Medicinal Research Reviews, Vol. 22, No.4,373−384,2002)。
【0005】
神経変性疾患は、パーキンソン病、タウパシー(例えば、前頭側頭型認知症、大脳皮質基底変性症、ピック病、進行性核上麻痺)、ウィルソン病、ハンチントン病(The Journal of biological chemistry Vol.277,No.37,IssueofSeptember13,pp.33791−33798,2002)プリオン病(Biochem.J.372,p.129−136,2003)および、血管性認知症、急性脳卒中および他の外傷、脳血管障害(例えば、年齢に関連した斑状変性)、脳・脊髄外傷、筋委縮性側索硬化症(European Journalof Neuroscience,Vol.22,pp.301-309,2005)、末梢神経障害、網膜症および緑内障を含むが、これらに限定されない。最近の研究は、GSK3βの阻害が、胚幹細胞(ESC)のニューロンの分化をもたらし、ヒトおよびマウスのESCの再生およびそれらの多分化能を支えていることを示した。これは、GSK3βの阻害が、再生医療において適用を持ち得るであろうことを示唆している(Nature Medicine10,p.55−63,2004)。
【0006】
GSK3βの阻害剤は、双極性障害(躁うつ病)のような他の神経系障害の治療においても適用を見出し得る。例えば、リチウムは50年以上に亘って気分安定剤として使用されており、双極性障害の主要治療である。リチウムの治療効果は、用量(1−2mM)(この用量でリチウムは、GSK3βの直接の阻害剤である。)で観察される。リチウムの作用機構は明らかでないが、GSK3βの阻害剤は、リチウムの気分安定化作用を模倣するために使用され得る。Akt−GSK3βシグナル伝達における変化は、統合失調症の病因において関係しているとみられている。
更に、GSK3βの阻害は、結腸直腸癌、前立腺癌、乳癌、非小細胞肺癌、甲状腺癌、T細胞またはB細胞白血病および複数のウイルス性腫瘍のような癌の治療に有用であり得るであろう。例えば、GSK3βの活性型は、結腸直腸癌患者の腫瘍の中で増加していることが示されており、結腸直腸癌細胞におけるGSK3βの阻害は、p53依存性アポトーシスを活性化し、腫瘍の成長に拮抗する。GSK3βの阻害はまた、前立腺癌細胞系においてTRAIL誘発アポトーシスを増強する。GSK3βはまた、有糸分裂紡錘体の動力学においても役割があり、GSK3βの阻害剤は、クロモソームの運動を妨げ、微小管の安定化、およびタキソールの低用量で観察されるのと類似した前中期様停止をもたらす。GSK3β阻害剤の他の可能な適用は非インスリン依存性糖尿病(II型糖尿病のような)、肥満および脱毛症の治療を含む。
最近、ヒト遺伝学および動物試験は、骨密度増加の主要調整剤としてのWnt/LPR5経路の役割を指摘している。GSK3βの阻害は、公認されたWntシグナル伝達の必然的活性化をもたらす。不十分なWntシグナル伝達は、減少した骨密度の障害において関係しているとみなされているので、GSK3β阻害剤はまた、減少した骨密度の障害、骨関連病変、骨粗鬆症を治療するためにも用いられ得る。
ヒトGSK3βの阻害剤はまた、熱帯熱マラリア原虫(プラスモディウム・ファルシパルム/Plasmodium falciparum)に見られるこの酵素と類似するpfGSK3も阻害し得るので、その結果、それらはマラリアの治療のために用いられ得るであろう(Biochimica et Biophysica Acta 1697,181−196,2004)。
最近のデータによれば、GSK3β阻害剤は、尋常性天疱瘡(ペムフィガス・ブルガリス/Pemphigus vulgaris)の治療または予防に用いられ得るであろう。
最近の研究は、GSK3β阻害剤の治療が、好中球および巨核球の回復を改善したことを示している。従って、GSK3β阻害剤は、癌化学療法によって誘発された好中球減少症の治療に有用であろう。
【発明の開示】
【0007】
本発明の目的は、異常なGSK3β活性によって引き起こされる疾患、より詳細には神経変性疾患の予防的および/または治療的処置のための薬剤の有効成分として有用な化合物を提供することである。より詳細には、その目的は、アルツハイマー病のような神経変性疾患の予防および/または治療を可能にする薬剤の有効成分として有用な新規化合物を提供することである。
従って、本発明の発明者らはGSK3βに対する阻害活性を有する化合物を特定した。その結果、発明者らは、下記の式(I)によって表される化合物が、所望の活性を有し、上記の疾患の予防的および/または治療的処理のための薬剤の有効成分として有用であることを見出した。
【0008】
本発明は、従って、本発明の目的として、式(1)で表されるピリミドン誘導体もしくはその塩、またはその溶媒和物もしくはその水和物を提供する。
【0009】
【化3】

(式中、
Yは、2つの水素原子、硫黄原子、酸素原子またはC1−2アルキル基および水素原子を表し、
Zは、結合、酸素原子、水素原子またはC1−3アルキル基で置換された窒素原子、硫黄原子、C1−6アルキル基、ヒドロキシル基、C1−6アルコキシル基、C1−2過ハロゲン化アルキル基またはアミノ基から選ばれる1つまたは2つの基により場合により置換されたメチレン基を表し、
は、2,3,4−ピリジン環または2,4,5−ピリジン環(前記環は、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシル基またはハロゲン原子により場合により置換されている。)を表し、
は、ベンゼン環またはナフタレン環(前記環は、C1−6アルキル基、C3−7シクロアルキル基、C3−7シクロアルキル−C1−6アルキル基、ハロゲン原子、C1−2過ハロゲン化アルキル基、C1−3ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシル基、C3−5シクロアルキル基により場合により置換されたC1−6アルコキシル基、C1−2過ハロゲン化アルコキシ基、C1−6アルキルスルホニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、C1−6モノアルキルアミノ基、C2−12ジアルキルアミノ基、アセトキシ基またはアミノスルホニル基から選ばれる1から4の置換基により場合により置換されている。)を表し、
は、水素原子、C1−6アルキル基またはハロゲン原子を表し、
は、水素原子またはC1−6アルキル基を表し、
は、水素原子、ハロゲン原子、フェニル基、ヒドロキシル基またはC1−6アルコキシル基から選ばれる1から4の置換基により場合により置換されたC1−6アルキル基を表し、Rは、水素原子、C1−6アルキル基またはハロゲン原子を表し、
は、水素原子またはC1−6アルキル基を表し、
nは、0から3を表し、mは、0から1を表し、oは、0から2を表す。)
【0010】
本発明のもう1つの態様に従って、有効成分として式(1)で表されるピリミドン誘導体および生理学的に許容できるその塩ならびにその溶媒和物およびその水和物からなる群から選ばれる物質を含む薬剤が提供される。その薬剤の好適な実施形態として、異常なGSK3β活性により引き起こされる疾患の予防的および/または治療的処置に用いられる上述の薬剤、および神経変性疾患および更に、非インスリン依存性糖尿病(II型糖尿病のような)および肥満、マラリア、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症、脱毛症または結腸直腸癌、前立腺癌、乳癌、非小細胞肺癌、甲状腺癌、T細胞またはB細胞白血病、複数のウイルス性腫瘍のような癌および骨関連の病変の予防的および/または治療的処置に用いられる上述の薬剤が提供される。この薬剤は再生医療においても適用を見出し得るであろう。
【0011】
本発明の更なる実施形態として、その疾患が神経変性疾患であり、その疾患がアルツハイマー病、パーキンソン病、タウパシー(例えば、前頭側頭型認知症、大脳皮質基底変性症、ピック病、進行性核上麻痺)、ウィルソン病、ハンチントン病、プリオン病および、血管性認知症、急性脳卒中および他の外傷、脳血管障害(例えば、年齢に関連した斑状変性)、脳・脊髄外傷、筋委縮性側索硬化症、末梢神経障害、網膜症および緑内障からなる群から選ばれ、有効成分としての上記物質と1つ以上の医薬添加剤とを含む医薬組成物である上述の薬剤が提供される。
本発明の更なる実施形態として、その骨関連の病変が、骨粗鬆症である上述の薬剤が提供される。
【0012】
本発明は更に、式(1)で表されるピリミドン誘導体および生理学的に許容できるその塩ならびにその溶媒和物およびその水和物からなる群から選ばれる物質を有効成分として含むGSK3β活性の阻害薬剤を提供する。
【0013】
本発明の更なる態様によれば、異常なGSK3β活性によって引き起こされる神経変性疾患の予防的および/または治療的処置のための方法が提供され、その方法は、式(1)で表されるピリミドン誘導体および生理学的に許容できるその塩ならびにその溶媒和物およびその水和物からなる群から選ばれる物質の予防的および/または治療的有効量を患者に投与する段階、および上述の薬剤の製造のために、式(1)で表されるピリミドン誘導体および生理学的に許容できるその塩ならびにその溶媒和物およびその水和物からなる群から選ばれる物質の使用を含む。
【0014】
本明細書で用いられる、C1−6アルキル基は、例えば、メチル基(MeまたはCH)、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、1,1−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基等の1から6の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基を表す。
【0015】
1−6アルコキシ基は、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等の1から4の炭素原子を有するアルキルオキシ基を表す。
【0016】
ハロゲン原子は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を表す。
【0017】
1−2過ハロゲン化アルキル基は、すべての水素原子が、ハロゲノ、例えば、CFまたはCにより置換されたアルキル基を表す。
【0018】
1−3ハロゲン化アルキル基は、少なくとも1つの水素が、ハロゲン原子で置換されていないアルキル基を表す。
【0019】
1−6モノアルキルアミノ基は、例えば、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、ペンチルアミノ基、イソペンチルアミノ基等の1つのC1−6アルキル基で置換されたアミノ基を表す。
【0020】
2−12ジアルキルアミノ基は、例えば、ジメチルアミノ基、エチルメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、メチルプロピルアミノ基およびジイソプロピルアミノ基等2つのC1−6アルキル基で置換されたアミノ基を表す。
【0021】
脱離基Lは、容易に開裂され、置換される基を表し、そのような基は、例えば、トシル、メシル、臭化物等であってよい。
【0022】
前述の式(I)で表される化合物は、塩を形成してよい。塩の例は、酸基が存在する場合は、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムおよびカルシウムのようなアルカリ金属およびアルカリ土類金属の塩、アンモニアの塩、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)ピペラジン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、エタノールアミン、N−メチルグルカミンおよびL−グルカミンのようなアミン、またはリジン、δ−ヒドロキシリジンおよびアルギニンのような塩基性アミノ酸との塩を含む。酸性化合物の塩基付加塩は、当分野で周知の標準的手順によって調製される。
【0023】
塩基が存在する場合、例は、塩酸、臭化水素酸のような鉱酸との塩、酢酸、プロピオン酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸等の有機酸との塩を含む。
【0024】
塩基性化合物の酸付加塩は、適切な酸を含むアルコール水溶液に遊離塩基を溶解すること、およびその溶液を蒸発させることにより、または有機溶媒中でその遊離塩基および酸を反応させることにより塩を単離する(この場合、その塩は、直接分離するか、または第二の有機溶媒を用いて沈澱するか、またはその溶液の濃縮により得られ得る。)ことを含む、当分野で周知の標準的手順により調製されるが、これらに限定されない。酸付加塩を調製するために用いられ得る酸は、遊離塩基と混合した場合に、薬学的に許容できる塩、即ち、その塩のアニオンが、その塩の薬学的用量において動物組織に比較的無毒であり、遊離塩基に固有の有益な性質が、そのアニオンに起因する副作用によって危険にさらされない塩を作る酸が好適である。その塩基性の化合物の医学的に許容できる塩が好適であるが、すべての酸付加塩は、本発明の範囲内である。
【0025】
前述の式(1)で表されるピリミドン誘導体およびその塩に加えて、その溶媒和物およびその水和物も本発明の範囲内である。
【0026】
前述の式(1)で表されるピリミドン誘導体は、1つ以上の不斉炭素原子を有して良い。このような不斉炭素原子の立体化学に関しては、それらは独立に(R)および(S)の立体配置のいずれであってよく、その誘導体は、光学異性体のような立体異性体またはジアステレオ異性体として存在してよい。純粋な形のすべての立体異性体、立体異性体のすべての混合物、ラセミ化合物等は本発明の範囲内である。
【0027】
本発明の化合物の例を後掲の表1に示すが、本発明の範囲はこれらの化合物によって制限されない。
【0028】
本発明の目的はまた、式(I)で表される化合物(式中、m、n、oは上記に定義したとおりである。)を含み、式中、
(1)Rが、3−もしくは4−ピリジン環または4−もしくは5−ピリミジン環(前記環は、C1−2アルキル基、C1−2アルコキシ基またはハロゲン原子により場合により置換されている。)を表し、および/または
(2)Rが、ベンゼン環またはナフタレン環(前記環は、C1−3アルキル基、C3−5シクロアルキル基、C3−5シクロアルキル−C1−4アルキル基、ハロゲン原子、C1−2過ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシル基、C3−5シクロアルキル基によりば場合により置換されたC1−3アルコキシ基、C1−2過ハロゲン化アルコキシ基、C1−6アルキルスルホニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、C1−3モノアルキルアミノ基またはC2−6ジアルキルアミノ基から選ばれる1から4の置換基で場合により置換されている。)を表し、および/または
(3)Rが、水素原子、C1−3アルキル基またはハロゲン原子を表し、
(4)Rが、水素原子またはC1−3アルキル基を表し、および/または
(5)Rが、水素原子、C1−3アルコキシカルボニル基またはハロゲン原子、フェニル基、ヒドロキシル基またはC1−3アルコキシル基から選ばれる1から4の置換基により場合により置換されたC1−3アルキル基を表し、および/または
(6)Rが、水素原子、C1−3アルキル基またはハロゲン原子を表し、および/または
(7)Rが、水素原子またはC1−3アルキル基を表し、および/または
(8)Yが、2つの水素原子、酸素原子またはC1−2アルキル基および水素原子を表し、および/または
(9)Zが、結合、酸素原子、水素原子またはC1−3アルキル基で置換された窒素原子、C1−3アルキル基、ヒドロキシル基、C1−3アルコキシル基、C1−2過ハロゲン化アルキル基またはアミノ基から選ばれる1つまたは2つの基により場合により置換されたメチレン基を表し、および/または
(10)nが、0から3を表し、
(11)mが、0から1を表し、oが、1から2を表し、およびより詳細には、R、R、R、R、R、R、R、m、n、o、YおよびZは上で定義されたとおりである。
本発明のもう1つの目的は、式(I)で表される化合物(式中、m、n、oは上に定義したとおりである。)を含み、式中、
(1)Rが、非置換4−ピリジン環または4−ピリミジン環を表し、および/または
(2)Rが、ベンゼン環またはナフタレン環(前記環は、C1−3アルキル基、C1−2過ハロゲン化アルキル基、C3−4シクロアルキル基、C3−4シクロアルキル−C1−3アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、C3−4シクロアルキル基により場合により置換されたC1−3アルコキシ基、C1−2過ハロゲン化アルコキシ基またはC1−3アルキルスルホニル基から選ばれる1から4の置換基により場合により置換されている。)を表し、および/または
(3)Rが、水素原子またはハロゲン原子を表し、および/または
(4)Rが、水素原子を表し、および/または
(5)Rが、水素原子を表し、および/または
(6)Rが、水素原子、C1−6アルキ基を表し、
(7)Rが、水素原子を表し、および/または
(8)Yが、2つの水素原子または酸素原子を表し、および/または
(9)Zが、結合、酸素原子、水素原子で置換された窒素原子を表し、および/または
(10)nが、0から1を表し、および/または
(11)mが、0から1を表し、oが、1から2を表し、およびより詳細には、R、R、R、R、R、R、R、m、n、o、YおよびZは上で定義されたとおりである。
【0029】
本発明の更なる目的は、下に定義する式の表1の化合物の群を含む。
1.(+/−)N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
2.(+/−)2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
3.(+/−)N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−2−フェニルアセトアミド
4.(+/−)フェニル(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)カルバメート
5.(+/−)N−(4−フルオロフェニル)−N−1−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6>7,8)9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ウレア
6.(+/−)N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−N−フェニルウレア
7.(+/−)9−[(2−メトキシベンジルl)アミノ]−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
8.(+/−)3−フルオロ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
9.(+/−)4−イソプロポキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
10.(+/−)2−クロロ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
11.(+/−)4−フルオロ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
12.(+/−)3−シアノ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
13.(+/−)2−クロロ−5−フルオロ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
14.(+/−)2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
15.(+/−)4−フルオロ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−2−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
16.(+/−)4−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
17.(+/−)N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−2−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
18.(+/−)2−クロロ−4−フルオロ−5−ニトロ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
19.(+/−)N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−2−ナフタミド
20.(+/−)3−クロロ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
21.(+/−)2,6−ジメトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
22.(+/−)3−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン-9-イル)ベンズアミド
23.(+/−)2−フルオロ−6−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
24.(+/−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
25.(+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
26.(+/−)2−エトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
27.(+/−)N−(3−ブロモ−4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−2−メトキシベンズアミド
28.(+/−)4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
29.(+/−)N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−2−(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
30.(+/−)2−イソプロポキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
31.(+/−)2−(シクロプロピルメトキシ)−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
32.(+/−)4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
33.(+/−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル]ベンズアミド
34.(+/−)2−シクロプロピルメトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル]ベンズアミド
35.(+/−)N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−2−ナフタミド
36.(+/−)3−クロロ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
37.(+/−)5−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
38.(+/−)4−アミノ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
39.(+/−)2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−4−トリフルオロメチルベンズアミド
40.(+/−)5−(エチルスルホニル)−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
41.(+/−)2,3−ジメトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
42.(−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
43.(+)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
44.(+/−)5−ブロモ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
45.(+/−)2−{[(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)アミノ]カルボニル}酢酸フェニル
46.(+/−)2−ヒドロキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
47.(+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
48.(+)4−クロロ−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4/−/−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
49.(−)4−クロロ−2−メトキシ−N−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
50.(+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−メチルN−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
51.(+)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
52.(−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
53.(+/−)5−クロロ−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−ベンズアミド
54.(+/−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−ベンズアミド
55.(+/−)4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−ベンズアミド
56.(+/−)2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−4−トリフルオロメチルベンズアミド
57.(+/−)2−フルオロ−6−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−ベンズアミド
58.(+/−)2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−ベンズアミド
59.(+/−)5−ブロモ−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−ベンズアミド
60.(+/−)−4−ジメチルアミノ−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−ベンズアミド
61.(+/−)−2,4−ジメトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−ベンズアミド
【0030】
本発明の更なる目的は、下に定義する表2の化合物の群を含む。
1.(+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−8−イル)−ベンズアミド
2.(+/−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−8−イル)−ベンズアミド
3.(+/−)4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−8−イル)−ベンズアミド
4.(+/−)5−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−8−イル)−ベンズアミド
5.(+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−8−イル)−ベンズアミド
6.(+/−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−8−イル)−ベンズアミド
【0031】
本発明の更なる目的は、下に定義する式の表3の化合物の群を含む。
1.(+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
2.(+/−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
3.(+/−)5−クロロ−2−メトキシ−N−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
4.(+/−)4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
5.(+/−)4−アミノ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
6.(+/−)2−メトキシ−N−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
7.(+/−)5−(アミノスルホニル)−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
8.(+/−)2−ヒドロキシ−N−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
9.(+/−)5−ブロモ−2−メトキシ−N−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
10.(+/−)2,4−ジメトキシ−N−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
11.(+/−)2−{[(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)アミノ]カルボニル}酢酸フェニル
12.(+/−)2,3−ジメトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
13.(+/−)2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)−5−(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
14.(+/−)2,5−ジメトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7)8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
15.(+)4−フルオロ−2−メトキシ−N−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
16.(−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
17.(+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
18.(+/−)5−ブロモ−2−メトキシ−N−(オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
19.(+/−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
20.(+/−)2−メトキシ−N−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
21.(+/−)5−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
22.(+/−)4−アミノ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
23.(+/−)2−{[(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)アミノ]カルボニル}酢酸フェニル
24.(+/−)2,4−ジメトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
25.(+)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
26.(−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
【0032】
更なる目的として、本発明は、前述の式(I)によって表されるピリミドン化合物を調製するための方法にも関する。
【0033】
これらの化合物は、例えば下に説明する方法に従って調製され得る。
【0034】
調製方法
前述の式(I)によって表されるピリミドン化合物は、スキーム1に記述した方法に従って調製され得る。
【0035】
【化4】

(上記スキームにおいて、R、R、R、R、R、R、R、m、n、o、YおよびZの定義は、式(I)の化合物について既に記述したものと同じである。)
この方法に従って、上記式(III)によって表されるピリミドン誘導体(式中、R、R、R、R、R、R、R、m、n、oは、式(I)の化合物にについて定義した通りである。)を、テトラヒドロフラン、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアセタミドまたはクロロホルムのような溶媒中で、0℃から130℃の範囲の適した温度において通常の空気下で、トリエチルアミン、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムのような塩基と反応させ、ついで式(II)の化合物(式中、R、Z、Yおよびnは、式(I)の化合物にについて定義した通りであり、Lは、好適には塩素、臭素またはメシル基を表す。)と反応させ、前述の式(I)の化合物を得る。
【0036】
替わりに、式(I)の化合物(式中、Yは、2つの水素原子を表す。)は、当業者に周知の方法に従って、式(II)の化合物(式中、Yは、酸素原子を表し、Lは、水素原子を表す。)の式(III)の化合物(式中、R、R、R、R、R、R、mおよびoは、式(I)の化合物について定義した通りであり、Rは水素である。)による還元アミノ化によって調製され得る。
【0037】
式(II)の化合物は、商業的に利用可能でありまたは当業者に周知の方法に従って合成され得る。
【0038】
式(III)の化合物は、スキーム2に定義した方法に従って調製され得る。
【0039】
【化5】

(上記スキームにおいて、R、R、R、R、R、R、mおよびoの定義は、既に記述したものと同じである。)
この方法に従って、式(IV)の3−ケトエステル(式中、RおよびRは、式(I)の化合物について定義した通りであり、Rは、例えば、メチルまたはエチルのようなナアルキル基ある。)を式(V)の化合物(式中、R、R、R、mおよびoは、式(I)の化合物について定義した通りであり、Pgは、例えば、フタルイミド基のような、適した保護基である)と反応させる。この反応は、炭酸カリウムのような塩基の存在下で、メタノール、エタノール等のアルコール性溶媒中で、25℃から140℃の範囲の適した温度で、通常の空気下で実施し得る。
【0040】
更に、式(III)の化合物(式中、Rは、水素原子を表す。)は、式(III)の化合物(式中、Rは、臭素原子または塩素原子のようなハロゲン原子である。)を与えるためにハロゲン化され得る。この反応は、ブロモスクシンイミドまたはクロロスクシンイミドまたは臭素の存在下で、酢酸またはプロピオン酸のような酸性媒体中で実施され得る。
【0041】
更に、式(IV)の化合物(式中、Rは、フッソ原子を表す。)は、Tetrahedron Letters,Vol.30,No.45,pp6113−6116,1989に記述されている方法との類似的に得られ得る。
【0042】
更に、式(IV)の化合物(式中、Rは、水素原子を表す。)は、特許DE2705582に記述されている方法との類似性によって得られ得る。
【0043】
更なる目的として、本発明は、式(I)の化合物の中間体としての式(III)の化合物にも関する。
【0044】
式(IV)の化合物は、商業的に利用可能であり、または当業者に周知の方法に従って合成し得る。
【0045】
例えば、式(IV)の化合物(式中、Rは、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基またはハロゲン原子により場合により置換されているピリジン環またはピリミジン環を表す。)は、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基またはハロゲン原子により場合により置換されているイソニコチン酸またはピリミジンカルボン酸それぞれを、対応するマロン酸モノエステルと反応させることにより調製され得る。この反応は、例えば1.1‘−カルボニルビス−1H−イミダゾールのようなカプリング剤の存在下で、テトラヒドロフランのような溶媒中、20℃から70℃の範囲の温度で、当業者に周知の方法を用いて実施され得る。
【0046】
式(V)の化合物は、当業者に周知の方法に従って合成され得る。
【0047】
例えば、式(V)の化合物(式中、m、o、R、RおよびRは式(I)の化合物について定義した通りであり、例えば、フタルイミド基のような、適した保護基Pgである。)は、式(VI)の化合物から出発して、スキーム3に定義した方法に従って調製され得る。用いられ得る条件を化学的実施例に示す。
【0048】
【化6】

【0049】
式(VI)の化合物は、Heterocycles(1996),42(2),537−42,Enantiomer(2001),6(5),275−279,Synthesis(1991),(5),417−20,.Liebigs Annalen der Chemie(1987),(7),647−8.Archiv der Pharmazie(Weinheim,Germany)(1989),322(8),499−505に記述されている類似の方法によって合成され得る。
【0050】
式(VI)および式(V)の化合物は、WO96/14844に記述されている方法に従って合成され得る。
【0051】
上記の反応において、機能基の保護または脱保護が、場合により必要である。適した保護基Pgは、機能基の種類によって選ばれ得、文献に記述されている方法が適用され得る。保護基、保護および脱保護の方法の例は、例えば、Protective groups in Organic Synthesis Greene et al.,3rdEd.(John Wiley&Sons,Inc.,NewYork)1999に与えられている。
【0052】
本発明の化合物は、GSK3βに対して阻害活性を有する。従って、本発明の化合物は、異常なGSK3β活性によって引き起こされる疾患、より詳細にはアルツハイマー病のような神経変性疾患の予防的および/または治療的処理を可能にする薬剤の調製のための有効成分として有用である。更に、本発明の化合物はまた、パーキンソン病、タウパシー(例えば、前頭側頭型認知症、大脳皮質基底変性症、ピック病、進行性核上麻痺)、ウィルソン病、ハンチントン病、プリオン病および血管性認知症を含む他の認知症、急性脳卒中および他の外傷、脳血管障害(例えば、年齢に関係した斑状変性)、脳・脊髄損傷、筋委縮性側索硬化症、末梢神経障害、網膜症および緑内障、およびインスリン非依存性糖尿病(II型糖尿病等)および肥満のような他の疾患、マラリア、躁うつ病、統合失調症、脱毛症、または結腸直腸癌、前立腺癌、乳癌、非小細胞肺癌、甲状腺癌、T細胞またはB細胞白血病、複数のウイルス性腫瘍のような癌および骨関連病変のような神経変性疾患の予防的および/または治療的処置用の薬剤の調製のための有効成分として有用である。この薬剤はまた、再生医療にも適用を見出し得る。
【0053】
本発明は、更に異常なGSK3β活性によって引き起こされる神経変性疾患及び前述疾患の治療方法に関し、その方法は、その治療方法を必要とする哺乳動物の生体に式(I)の化合物の有効量を投与することを含む。
【0054】
本発明の薬剤の有効成分として、前述の式(I)によって表される化合物からなる群から選ばれる物質および薬理学的に許容できるその塩ならびにその溶媒和物およびその水和物が使用され得る。その物質自体が、本発明の薬剤として投与され得るが、有効成分としての前述の物質および1つ以上の医薬添加剤を含む医薬組成物の剤型でその薬剤を投与することが望ましい。本発明の薬剤の有効成分として、前述の物質の2つ以上が組み合わせて使用され得る。上記の医薬組成物は、上記の疾患の治療のためのもう1つの薬剤の有効成分で補給され得る。医薬組成物の種類は特に制限されず、その成分は、経口または非経口投与のためのいずれかの製剤として提供され得る。例えば、その医薬組成物は、例えば、経口投与のための医薬組成物の剤型(例えば、顆粒、細顆粒、粉末、硬カプセル、軟カプセル、シロップ、乳剤、懸濁剤、溶液等)に製剤化されてよく、または静脈内、筋肉内または皮下投与用の注射剤、点滴剤、経皮製剤、経粘膜製剤、点鼻剤、吸入剤、坐剤等のような非経口投与のための医薬組成物の剤型に製剤化されてよい。注射剤または点滴剤は凍結乾燥製剤の剤型のような粉末の製剤として調製され得、使用直前に生理食塩水のような適切な水性媒体に溶解して使用され得る。ポリマーで被覆された製剤のような徐放製剤は脳内に直接投与され得る。
【0055】
医薬組成物の製造のために使用される医薬添加剤の種類、有効成分に対する医薬添加剤の比率およびその医薬組成物の調製方法は、当業者によって適切に選択され得る。無機もしくは有機物質または固体もしくは液体が、医薬添加剤として用いられ得る。一般に、医薬添加剤は、有効成分の重量に基づいて、1重量%から90重量%までの範囲の比率で加えられ得る。
【0056】
固体の医薬組成物の調製のために使用される賦形剤の例は、例えば、乳糖、蔗糖、澱粉、タルク、セルローズ、デキストリン、カオリン、炭酸カルシウム等を含む。経口投与用の液体組成物の調製のために、水または植物油のような従来の不活性希釈剤が用いられ得る。その液体組成物は、その不活性希釈剤に加えて、湿潤剤、懸濁助剤、甘味剤、芳香剤、着色剤および保存剤のような助剤を含み得る。その液体組成物は、ゼラチンのような吸収性物質で作られたカプセルに充填され得る。非経口投与用の組成物(例えば、注射剤、坐剤)の調製のために使用される溶媒または懸濁媒体の例は、水、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ベンジルアルコール、オレイン酸エチル、レシチン等を含む。坐剤のために使用される基材の例は、例えば、カカオ脂、乳化カカオ脂、ラウリン酸脂質、ワイテップゾル(witepsol)を含む。
【0057】
本発明の薬剤の投与量および頻度は、特に制限されず、それらは、予防的および/または治療的処置の目的、疾患の種類、患者の体重または年齢、疾患の重症度等の条件によって適切に選択され得る。一般に、成人への経口投与の1日用量は、0.01から1,000mg(有効成分の重量)であってよく、その用量は、1日1回または分割用量で1日数回、または数日に1回投与され得る。その薬剤が注射として使用される場合は、投与が、成人に対して0.001から100mg(有効成分の重量)の1日用量で連続的にまたは間欠的に行われるのが好ましい。
(化学的実施例)
【実施例1】
【0058】
(表1の化合物 No.2)
(+/−)2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
1.1 (+/−)2−(2−メトキシ−3,4,5,6−テトラヒドロピリジン−3−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン
無水ジクロロメタン294mL中のトリメチルオキソニウムテトラフルオロボレート13.475g(91.1mmol)の溶液に、(+/−)−3−フタルイミドピペリジン−2−オン((Heterocycles(1996),42(2),537−42,Enantiomer(2001),6(5),275−279,Synthesis(1991),(5),417−20))22.25g(91.1mmol)を加え、得られた混合物を室温で12時間攪拌した。その混合物を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液で加水分解し、ジクロロメタンで抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒を蒸発させて黄色油として純粋な製品23.22g(99%)を得た。その化合物をそのまま次の段階で使用した。
RMN1H(CDCI;200MHz)
δ(ppm):7.92−7.66(m,4H);4.87−4.69(m,1H);3.74−3.60(m,2H);3.56(s,3H);2.40−1.62(m,4H).
【0059】
1.2 (+/−)2−(2−アミノ−3,4,5,6−テトラヒドロピリジン−3−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン塩酸塩(1:1).
メタノール409mLに溶解した(+/−)2−(2−メトキシ−3,4,5,6−テトラヒドロピリジン−3−イル)−1H−イドール−1,3(2H)−ジオン23.224g(89.92mmol)の溶液に、室温で塩化アンモニウム4.81g(89.92mmol)を加えた。得られた混合物を還流下で12時間攪拌した。冷却した溶液を蒸発させて溶媒を除去した。その残留物をジエチルエーテルと共に粉砕し、ろ過して白色粉末として純粋な製品23.8g(95%)を得た。
【0060】
Mp:242−244C.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):8.92(brs,2H);8.02−7.85(m,4H);5.28(t,1H);3.58−3.12(m,2H);2.15−1.78(m,4H).
【0061】
1.3 (+/−)2−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−1H−インドール−1,3(2H)−ジオン
トルエン50mL中の(+/−)2−(2−アミノ−3,4,5,6−テトラヒドロピリジン−3−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン塩酸塩(1:1)9.166g(32.77mmol)の懸濁液に、ナトリウムメタノラート(メタノール10mL中のナトリウム0.754g(32.77mmol)から新鮮に調製した)を加え、その反応混合物を室温で1時間攪拌した。その混合物を蒸発乾固し、トルエン50mLに溶解し、3−(ピリジン−4−イル)−3−オキソプロピオン酸エチル4.87g(25.21mmol)を加えた。得られた溶液を還流下で12時間攪拌した。冷却した溶液を蒸発させて溶媒を除去した。その混合物をジクロロメタンに溶解し、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発乾固した。その残留物を、97/3/0.3の割合のジクロロメタン/メタノール/アンモニア水溶液(29%)の混合物を用いて溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、白色固体として、所望の化合物3.2g(34%)を得た。
Mp:211−213℃.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):8.50(d,2H);8.09−7.78(m,4H);7.60(d,2H);7.08(s,1H);5.60−5.39(m,1H);4.28−4.06(m,1H);3.88−3.65(m,1H);2.55−2.08(m,4H).
【0062】
1.4 (+/−)9−アミノ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
エタノール24mL中に溶解した(+/−)2−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−1H−ドール−1,3(2H)−ジオン3.2g(8.59mmol)の溶液に、ヒドラジン水和物2.09mL(43mmol)を加え、得られた混合物を還流下で2時間攪拌した。その混合物ろ過し、得られた固体をジクロロメタンと共に24時間粉砕し、ろ過し、得られたろ液を蒸発乾固した。得られた残留物を98/2から96/4の割合のジクロロメタン/メタノールの混合物を用いて溶出してシリカゲルで精製し、褐色固体として所望の化合物1.37g(66%)を得た。
Mp:144−146℃.
RMNH(CDCI−d;200MHz)
δ(ppm):8.77(d,2H);7.85(d,2H);6.89(s,1H);4.26−3.91(m,3H);2.48−1.61(m,6H).
【0063】
1.5 (+/−)2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6)7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
テトラヒドロフラン2.2mL中に溶解した(+/−)9−アミノ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン0.080g(0.33mmol)の溶液に、トリエチルアミン60μl(0.40mmol)および2−メトキシ塩化ベゾイル50μl(0.40mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌した。
【0064】
水を加え、その混合物をジクロロメタンで抽出した。その抽出物を塩化アンモニウムの飽和水溶液で洗浄し、乾燥し、蒸発させた。その残留物をジエチルエーテルと共に粉砕し、ろ過して黄色粉末として純粋な製品0.105g(84%)を得た。
【0065】
Mp:155−157℃.
RMNH(CDCI;200MHz)
δ(ppm):9.26(brs,1H);8.76(d,2H);8.30(d,1H);7.88(d,2H);7.52(t,1H);7.22−7.03(m,2H);6.92(s,1H);5.26−5.08(m,1H);4.55(dt,1H);3.93(s,3H);3.92−3.71(m,1H);3.08−2.85(m,1H);2.38−1.94(m,2H);1.78−1.53(m,1H).
【実施例2】
【0066】
(表1の化合物 No.7)
(+/−)9−[(2−メトキシベンジル)アミノ]−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン塩酸塩(2:1).
トルエン2mL中の(+/−)9−アミノ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン0.080g(0.33mmol)の溶液に、2−メトキシベンズアルデヒド0.045g(0.33mmol)を加え、得られた溶液をディーン・スターク(Dean Star)装置中で3時間還流した。
【0067】
得られた混合物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、蒸発させた。残留物をメタノール2mLに溶解し、酢酸でpHを6に調整し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム0.042(0.66mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌した。その反応混合物を濃縮し、その残留物をジクロロメタンに溶解し、塩化アンモニウムの飽和水溶液、塩化ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発させた。塩基をその塩酸塩に変換し、純粋な製品0.081gを得た。
【0068】
Mp:230−232℃.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.76(brs,1H);8.90(d,2H);8.50(d,2H);7.60−7.29(m,2H);7.38(s,1H);7.13−6.88(m,2H);4.70−4.49(m,1H)セミコロン4.36(dd,2H);4.06−3.65(m,2H);3.72(s,3H);2.70−1.87(m,4H).
【実施例3】
【0069】
(表1の化合物 No.6)
(+/−)N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−NI−フェニルウレア.
10℃でジクロロメタン1mLに溶解した(+/−)9−アミノ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン0.07g(0.29mmol)の溶液に、10℃で1mLに溶解したフェニルイソシアネート0.034g(0.29mmol)を加えた。その混合物を室温で1時間攪拌した。
その反応混合物を濃縮し、その残留物を90/10/1の割合のジクロロメタン/メタノール/アンモニア水溶液(29%)の混合物を用いて溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにかけた。その残留物をジエチルエーテルと共に粉砕し、ろ過して褐色粉末として、純粋な製品0.088g(84%)を得た。
【0070】
Mp:254−256℃.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):8.90(brs,1H);8.61(d,2H);8.03(d,2H);7.43(d,2H);7.27(t,2H);7.11(s,1H);6.92(t,1H);6.72(brs,1H);4.95−4.78(m,1H);4.17−3.73(m,2H);2.39−2.18(m,1H);2.13−1.60(m,3H).
【実施例4】
【0071】
(表1の化合物 No.4)
(+/−)フェニル(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)カルバメート
0℃でテトラヒドロフラン4mLに溶解した(+/−)9−アミノ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン0.07g(0.29mmol)の溶液に、トリエチルアミン29.2μl(0.29mmol)およびフェニルクロロホルマート50μl(0.32mmol)を加えた。得られた混合物を0℃で45分間攪拌し、室温で16時間温めた。
【0072】
塩化アンモニウムの飽和水溶液を加え、その反応混合物を酢酸エチルで抽出した。その抽出物を乾燥し、蒸発させた。その残留物をジエチルエーテルと共に粉砕し、ろ過して白色粉末として純粋な製品0.068g(65%)を得た。
【0073】
Mp:193−195℃
RMNH(CDCI−d;200MHz)
δ(ppm):8.72(d,2H);8.22(brs,1H);8.04(d,2H)セミコロン7.50−7.35(m,2H);7.30−7.08(m,3H);7.12(s,1H);4.89−4.70(m,1H);3.92(t,2H);2.35−1.80(m,4H).
【実施例5】
【0074】
(表1の化合物 No.14)
(+/−)2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
5.1 (+/−)2−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン
実施例1(段階13)に記述した方法との類似性によって、3−(ピリジン−4−イル)−3−オキソプロピオン酸エチルの代わりに、3−(4−ピリミジニル)−3−オキソプロピオン酸エチル(特許DE2705582に記述された方法との類似性によって調製した)を用いて、該化合物を白色粉末として得た。
Mp.:279.9−280.9℃.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.21(s,1H);8.75(d,1H);8.01−7.81(m,4H);7.52(d,1H);7.19(s,1H);5.58−5.40(m,1H);4.26−4.09(m,1H);3.89−3.68(m,1H);2.48−2.02(m,4H.).
【0075】
5.2 (+/−)9−アミノ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
実施例1(段階14)に記述した方法との類似性によって、(+/−)2−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンの代わりに、(+/−)2−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2-a]ピリミジン−9−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンを用いて、該化合物を褐色粉末として得た。
Mp.:111−113℃.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.29(s,1H);8.99(d,1H);8.43(d,1H)セミコロン7.18(s,1H);4.02−3.75(m,3H);2.25(brs;2H);2.23−1.75(m,3H);1.74−1.48(m,1H).
【0076】
5.3 (+/−)2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
実施例1(段階15)に記述した方法との類似性によって、(+/−)9−アミノ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オンの代わりに(+/−)9−アミノ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2-a]ピリミジン−4−オンを用いて、該化合物を白色粉末として得た。
【0077】
Mp:249−251℃.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.30(s,1H);9.02(d,1H);8.96(brs,1H);8.18(d,1H);7.83(d,1H);7.58−7.43(m,1H);7.28−7.14(m,2H);7.07(t,1H);5.26−5.08(m,1H);4.11−3.75(m,2H);3.88(s,3H);2.26−2.44(m,1H);2.18−1.69(m,3H).
【実施例6】
【0078】
(表1の化合物 No.42)
(−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
(+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド(表1の化合物 No.29)196mg(0.476mmol)を、メタノール/ジクロロメタン/ジイソプロピルエチルアミン/ヘプタンの混合物を用いて溶出するキラル分取HPLC(CHIRALCEL OD−1 20μm 350×80mm)で分離し、遊離塩基の形で純粋な製品95mgを得た。
【0079】
Mp:174−176℃.[α]D20=−46.9°(c=0.387,DMSO).
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.40(s,1H);9.15(d,1H);9.05(d,1H);8.25(d,1H);7.90(d,1H);7.35(s,1H);7.3(s,1H);7.15(d,1H);5.20(m,1H);4.11−3.85(m,2H);3.35(s,3H);2.44−1.80(m,4H).
【実施例7】
【0080】
(表1の化合物 No.43)
(+)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル-6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド(表1の化合物 No.29)196mg(0.476mmol)を、メタノール/ジクロロメタン/ジイソプロピルエチルアミン/ヘプタンの混合物を用いて溶出するキラル分取HPLC(CHIRALCEL OD−1 20μm 350×80mm)で分離し、遊離塩基の形で純粋な製品100mgを得た。
【0081】
Mp:175−177℃[α]D20=+42.5°(c=0.287,DMSO).
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm)9.40(s,1H);9.15(d,1H);9.05(d,1H);8.25(d,1H);7.90(d,1H);7.35(s,1H);7.3(s,1H);7.15(d,1H);5.20(m,1H);4.11−3.85(m,2H);3.35(s,3H);2.44−1.80(m,4H).
【実施例8】
【0082】
(表2の化合物 No.1)
(+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−8−イル)−ベンズアミド
8.1 2−(2−メトキシ−4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−3−イル)−イソインドール−1,3−ジオン
実施例1(段階1.1)に記述した方法との類似性によって、3−フタルイミドピペリジンー2−オンの代わりに、2−(2−オキソ−ピロリジン−3−イル)−イソインドール−1 ,3−ジオン(Heterocycles(1996),42(2),537−42,Enantiomer(2001),6(5),275−279,Synthesis(1991),(5),417−20)に記述された方法との類似性によって調製した。)を用いて、該化合物を白色粉末として得た。
【0083】
Mp.:139−141℃.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):7.95−7.70(m,4H);5.20(dd,1H);3.90−3.50(m,5H);2.50−2.10(m,2H).
【0084】
8.2 2−(2−アミノ−4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−3−イル)−イソインドール−1 ,3−ジオン塩酸塩(1:1)
実施例1(段階12)に記述した方法との類似性によって、2−(2−メトキシ−3,4,5,6−テトラヒドロピリジン−3−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンの代わりに、2−(2−メトキシ−4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−3−イル)−イソインドール−1,3−ジオンを用いて、該化合物を白色粉末として得た。
Mp.:121−123℃.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.25−8.80(brs,3H);7.95−7.70(m,4H);5.65(dd,1H);3.90−3.50(m,2H);2.50−2.20(m,2H).
【0085】
8.3 2−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8−テトラヒドロ-ピロロ[1,2−a]ピリミジン−8−イル)−イソインドール−1,3−ジオン
実施例1(段階1.3)に記述した方法との類似性によって、3−(ピリジン−4−イル)−3−オキソプロピオン酸エチルの代わりに、3−(4−ピリミジニル)−3−オキソプロピオン酸エチル(特許DE2705582に記載の方法との類似性によって調製した)を用い、および2−(2−アミノ−4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−3−イル)−イソインドール−1,3−ジオンを用いて、該化合物を白色粉末として得た。
Mp.:180−182℃.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.25(s,1H);8.85(d,1H);8.01−7.80(m,5H);7.25(s,1H);5.90(dd,1H);4.40−3.90(m,2H);2.80−2.60(m,2H).
【0086】
8.4 8−アミノ−2−ピリミジン−4−イル−7,8−ジヒドロ−6H−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−4−オン
実施例1(段階1.4)に記述した方法との類似性によって、(+/−)2−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンの代わりに、2−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8−テトラヒドロ-ピロール[1,2−a]ピリミジン−8−イル)−イソインドール−1,3−ジオンを用いて、該化合物を褐色粉末として得た。
Mp.:187−189℃.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.40(s,1H);9.10(d,1H);8.40(d,1H);7.30(s,1H);4.30(dd,1H);4.20−3.70(m,2H);2.00−1.70(m,2H).
【0087】
8.5 (+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−8−イル)−ベンズアミド
実施例1(段階1.5)に記述した方法との類似性によって、(+/−)9−アミノ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オンの代わりに、8−アミノ−2−ピリミジン−4−イル−7,8−ジヒドロ−6H−ピロール[1,2−a]ピリミジン−4−オンを用いて、該化合物を白色粉末として得た。
【0088】
Mp:237−239℃.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.35(s,1H);9.02(d,1H);8.96(brd,1H);8.20(d,1H);7.80(d,1H);7.35−7.20(m,2H);7.15(dd,1H);5.55(dd,1H);4.20−3.80(m,5H);2.60−2.20(m,2H).
【実施例9】
【0089】
(表3の化合物 No.2)
(+/−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
9.1 2−(7−メトキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−アゼピン−6−イル)−1H-イソインドール−1,3(2H)−ジオン
実施例1(段階1.1)に記述した方法との類似性によって、3−フタルイミドピペリジン−2−オンの代わりに、α−アミノ−ε−カプロラクタム一塩酸塩(商業的に利用可能)を用いて、該化合物を黄色油として得た。
RMNH(CDCI;200MHz)
δ(ppm):7.92−7.66(m,4H);5.10(d,1H);3.90−3.70(m,1H);3.50(s,3H);3.40−3.30(m,1H);2.70−2.50(m,1H);2.1(m,1H)1.90−1.20(m,4H).
【0090】
9.2 2−(2−イミノアゼピン−3−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン塩酸塩(1:1)
実施例1(段階1.2)に記述した方法との類似性によって、2−(2−メトキシ−3,4,5,6−テトラヒドロピリジン−3−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンの代わりに、2−(7−メトキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−アゼピン−6−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンを用いて、該化合物を白色粉末として得た。
Mp.:120−122℃.
RMNH(CDCI;200MHz)
δ(ppm):9.40(brs,1H);8.70(brs,1H);8.20−7.60(m,4H);5.28(brt,1H);3.90−3.40(m,3H);2.30−1.30(m,5H).
【0091】
9.3 (+/−)2−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン
実施例1(段階1.3)に記述した方法との類似性によって、3−(ピリジン−イル)−3−オキソプロピオン酸エチルの代わりに、3−(4−(ピリミジニル)−3−オキソプロピオン酸エチル(特許DE2705582に記述された方法との類似性によって調製した)および2−(2−イミノアゼピン−3−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン塩酸塩(1:1)を用いて、該化合物を白色粉末として得た。
Mp.:250−252℃.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.30(s,1H);8.60(d,1H);8.00(m,3H);7.40(m,1H);7.20(m,2H);4.70(d,2H);3.50(m,2H);2.00−1.50(m,4H);1.3(m,1H).
【0092】
9.4 (+/−)10−アミノ−2−ピリミジン−4−イル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−4(6H)−オン
実施例1(段階1.4)に記述した方法との類似性によって、(+/−)2−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ-4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンの代わりに、(+/−)2−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンを用いて、該化合物を褐色粉末として得た。
Mp.:157−159℃.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.30(s,1H);9.00(d,1H);8.40(d,1H);7.20(s,1H);5.00−4.80(m,1H);4.25(d,1H);3.80−3.60(dd,1H);2.00−1.20(m,6H).
【0093】
9.5 (+/−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
実施例1(段階1.5)に記述した方法との類似性によって、(+/−)9−アミノ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オンの代わりに、(+/−)10−アミノ−2−ピリミジン−4−イル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−4(6H)−オンを用い、該化合物を白色粉末として得た。
【0094】
Mp:324−326℃
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.32(m,2H);9.05(d,2H);8.25(d,1H);8.00(t,1H);7.30(s,1H);7.15(d,1H);6.90(dd,1H);5.40(d,1);5.00(dd,1H);4.00(s,3H);2.20−1.80(m,H);1.30(m,1H).
【実施例10】
【0095】
(表3の化合物 No.15)
(+)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
(+/−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド(表3の化合物N2)143g(0.35mmol)を、エタノールを用いて溶出するキラル分取HPLC(CHIRALCEL OD−CSP 50×250mm)で分離し、遊離塩基の形で純粋な製品0.033gを得た。f:9.0分
Mp:241.7℃.[α]D20=+4.6°(c=0.167,DMSO).
δ(ppm):9.32(m,2H);9.05(d,2H);8.25(d,1H);8.00(t,1H);7.30(s,1H);7.15(d,1H);6.90(dd,1H);5.40(d,1H);5.00(dd,1H);4.00(s,3H);2.20−1.80(m,5H);1.30(m,1H).
【実施例11】
【0096】
(表3の化合物 No.16)
(−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
(+/−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド(表3の化合物N2)143mg(0.35mmol)を、エタノールを用いて溶出してキラル分取HPLC(CHIRALCEL OD−CSP 50×250mm)で分離し、遊離塩基の形で純粋な製品0.035gを得た。f:7.1分
Mp:232.7−233.2℃.[α]D20=−5.3°(c=0.135,DMSO).
δ(ppm):9.32(m,2H);9.05(d,2H);8.25(d,1H);8.00(t,1H);7.30(s,1H);7.15(d,1H);6.90(dd,1H);5.40(d,1H);5.00(dd,1H);4.00(s,3H);2.20−1.80(m,5H);1.30(m,1H).
【実施例12】
【0097】
(表1の化合物 No.47)
(+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
12.1 2−(2−メトキシ−3−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロピリジン−3−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン
実施例1(段階1.1)に記述した方法との類似性によって、3−フタルイミドピペリジン−2−オンの代わりに、2−(3−メチル−2−オキソ−ピペリジン−3−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(Liebigs Annalen der Chemie(1987),(7),647−8.Archiv der Pharmazie (Weinheim, Germany)(1989),322(8),499−505,(Heterocycles(1996),42(2),537−42,Enantiomer(2001),6(5),275−279,Synthesis(1991),(5),417−20に記述された方法との類似性によって調製された)を用いて、該化合物を黄色油として得た。
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):7.80(m,4H);3.40(m,4H);2.30−2.10(m,1H);1.90−1.70(m,5H)1.65−1.40(m,2H).
【0098】
12.2 2−(2−アミノ−3−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロピリジン−3−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン塩酸塩(1:1)
実施例1(段階1.2)に記述した方法との類似性によって、2−(2−メトキシ−3,4,5,6−テトラヒドロピリジン-3−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンの代わりに、2−(2−メトキシ−3−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロピリジン−3−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンを用いて、該化合物を白色粉末として得た。
Mp.:165−167℃.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):7.70−7.10(m,4H);3.20−3.00(m,2H);2.40−2.20(m,1H);1.80−1.60(m,3H),1.20(s,3H).
【0099】
12.3 (+/−) 2−(1−メチル−5−オキソ−7−ピリミジン−4−イル−1 ,2,3,4,4a,5−ヘキサヒドロナフタレン−1− イル)−1 H−イソインドール−1 ,3(2H)−ジオン
実施例1(段階1.3)に記述した方法との類似性によって、3−(ピリジン−4−イル)−3−オキソプロピオン酸エチルの代わりに、3−(4− ピリミジニル)−3−オキソプロピオン酸エチル(特許DE2705582に記載の方法との類似性によって調製した)を用い、および2-(2−アミノ−3−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロピリジン−3−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン塩酸塩(1:1)を用いて、該化合物を白色粉末として得た。
Mp.:184−186℃.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.25(s,1H);8.80(d,1H);8.00(d,2H);7.80(m,4H);7.20(s,1H);4.30−4.10(dt,1H);3.80−3.60(m,1H);2.50(m,1H);2.15(s,3H),2.10−1.80(m,2H).
【0100】
12.4 (+/−)5−アミノ−5−メチル−3−ピリミジン−4−イル−6,7,8,8a−テトラヒドロナフタレン−1(5H)−オン
実施例1(段階1.4)に記述した方法との類似性によって、(+/−)2−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンの代わりに、(+/−)2−(1−メチル−5−オキソ−7−ピリミジン−4−イル−1,2,3,4,4a,5−ヘキサヒドロナフタレン−1−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンを用いて、該化合物を褐色粉末として得た。
Mp.:138−140℃.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.25(s,1H);9.00(d,1H);8.40(d,2H);7.15(s,1H);4.00−3.70(m,2H);2.30(brs,2H);2.10−1.70(m,3H);1.45(s,3H).
【0101】
12.5 (+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
実施例1(段階1.5)に記述した方法との類似性によって、(+/−)9−アミノ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オンの代わりに、(+/−)5−アミノ−5−メチル−3−ピリミジン−4−イル−6,7,8,8a−テトラヒドロナフタレン−1(5H)−オンを用いて、該化合物を白色粉末として得た。
【0102】
Mp:192−194℃.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.30(s,1H);9.00(d,1H);8.80(brs,1H);8.20(d,1H);7.50(d,1H);7.20(d,1H);7.15(s,1H);7.05(dd,1H);4.40−4.20(brd,1H);3.90(s,3H);3.70−3.50(m,1H);2.50(m,1H);2.20−1.90(m,3H);1.70(s,3H).
【実施例13】
【0103】
(表1の化合物 No.48)
(+)4−クロロ−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
(+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド(表1の化合物 No.47)480g(1.13mmol)を、イソプロパノール/ヘプタンの混合物を用いて溶出するキラル分取HPLC(CHIRALCEL OD−CSP 20μm 250×50mm)で分離して、遊離塩基の形で該純粋な製品181mgを得た。
【0104】
Mp:181.7℃.[α]D20=+132.°(c=0.2618,DMSO).
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.30(s,1H);9.00(d,1H);8.80(brs,1H);8.20(d,1H);7.50(d,1H);7.20(d,1H);7.15(s,1H);7.05(dd,1H);4.40−4.20(brd,1H);3.90(s,3H);3.70−3.50(m,1H);2.50(m,1H);2.20−1.90(m,3H);1.70(s,3H).
【実施例14】
【0105】
(表1の化合物 No.49)
(−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
(+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド(表1の化合物 No.47)480mg(1.13mmol)を、イソプロパノール/ヘプタンの混合物を用いて溶出するキラル分取HPLC(CHIRALCEL OD−CSP 20μm 250×50mm)で分離して、遊離塩基の形で純粋な製品202mgを得た。
【0106】
Mp:182.7℃.[α]D20=−126.1°(c=0.4055,DMSO).
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.30(s,1H);9.00(d,1H);8.80(brs,1H);8.20(d,1H);7.50(d,1H);7.20(d,1H);7.15(s,1H);7.05(dd,1H);4.40−4.20(brd,1H);3.90(s,3H);3.70−3.50(m,1H);2.50(m,1H);2.20−1.90(m,3H);1.70(s,3H).
【実施例15】
【0107】
(表2の化合物 No.5)
(+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−8−イル)−ベンズアミド
15.1 (+/−)2−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−8−イル)−イソインドール−1,3−ジオン
実施例1(段階1.3)に記述した方法との類似性によって、3−(4−ピリジニル)−3−オキソプロピオン酸エチル(特許DE2705582記述された方法との類似性によって調製した)を使用し、および2−(2−アミノ−4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−3−イル)−イソインドール−1,3−ジオンを使用し、該化合物を白色粉末として得た。
Mp.:224−226℃.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):8.60(d,2H);8.00−7.70(m,6H);7.05(s,1H);5.90(t,1H);4.40−4.20(m,1H);3.80−4.10(m,1H);2.70−2.40(m,2H).
【0108】
15.2 (+/−)8−アミノ−2−ピリジン−4−イル−7,8−ジヒドロ−6H−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−4−オン
実施例1(段階1.4)に記述した方法との類似性によって、(+/−)2−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンの代わりに、2−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8−テトラヒドロ-ピロロ[1,2−a]ピリミジン−8−イル)−イソインドール−1,3−ジオンを使用して、該化合物を褐色粉末として得た。
【0109】
Mp.:187−189℃
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):8.70(d,2H);8.00(d,2H);7.00(s,1H);4.40−4.20(m,1H);3.90−4.10(m,1H);3.90−3.60(m,1H);2.60−2.30(m,1H);1.70−2.00(m,1H).
【0110】
15.3 (+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−8−イル)−ベンズアミド
実施例1(段階1.5)に記述した方法との類似性によって、(+/−)9−アミノ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オンの代わりに、8−アミノ−2−ピリジン−4−イル−7,8−ジヒドロ−6H−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−4−オンを用いて、該化合物を白色粉末として得た。
【0111】
Mp:303−305℃.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):8.90(d,1H);8.70(d,2H);8.00(d,2H);7.80(d,1H);7.25(s,1H);7.15−6.90(m,2H);5.50(m,1H);4.20(m,1H);3.95−3.70(m,4H);2.60(m,1H);2.20(m,1H).
【実施例16】
【0112】
(表3の化合物 No.19)
(+/−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
16.1 (+/−)2−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン
実施例1(段階1.3)に記述した方法との類似性によって、3−(ピリジン−4−イル)−3−オキソプロピオン酸エチルを使用し、および2−(2−イミノアゼピン−3−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン塩酸塩(1:1)を使用して、該化合物を白色粉末として得た。
Mp.:250−252℃.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):8.40(d,2H);8.00−7.80(m,4H);7.50(d,2H);7.08(s,1H);5.65(brd,1H);5.10(brd,1H);3.75(m,1H);2.80−2.3(m,1H);2.10−1.70(m,4H);1.4(m,1H).
【0113】
16.2 (+/−)10−アミノ−2−ピリジン−4−イル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−4(6H)−オン
実施例1(段階1.4)に記述した方法との類似性によって、(+/−)2−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンの代わりに、(+/−)2−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンを用いて、該化合物を褐色粉末として得た。
Mp.:181−183℃.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):8.70(d,2H);8.10(d,2H);7.50(d,2H);7.10(s,1H);4.90(brd,1H);4.25(d,1H);3.75(ddd,1H);2.00−1.70(m,2H);1.60−1.20(m,4H).
【0114】
16.3 (+/−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8)9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
実施例1(段階1.5)に記述した方法との類似性によって、(+/−)9−アミノ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ-4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オンの代わりに、(+/−)10−アミノ−2−ピリジン−4−イル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−4(6H)−オンを用いて、該化合物を白色粉末として得た。
【0115】
Mp:218−22O℃.
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.40(d,1H);8.80(d,2H);8.00(m,3H);7.20−6.85(m,3H);5.40(m,1H);5.00(m,1H);3.95(s,3H);3.65(m,1H);2.25−1.15(m,6H).
【実施例17】
【0116】
(表1の化合物 No.51)
(+)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
(+/−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド0.556g(1.42mmol)を、エタノールを用いて溶出するキラル分取HPLC(Daicel CHIRALCEL OD−H 20μm 50×220mm)で分離して、遊離塩基の形で純粋な製品0.162gを得た。
【0117】
Mp:>240℃(dec).[α]D20=+54.7°(c=0.321,DMSO)
MNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.40(s,1H);9.05(d,1H);8.90(d,1H);8.20(d,1H);7.90(dd,1H);7.25(s,1H);7.10(dd,1H);6.90(ddd,1H);5.15(m,1H);4.00(m,2H);3.90(s,3H);2.30(m,1H);2.10(m,2H);1.80(m,1H).
【実施例18】
【0118】
(表1の化合物 No.52)
(−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
(+/−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド0.556g(1.42mmol)を、エタノールを用いて溶出するキラル分取HPLC(Daicel CHIRALCEL OD−H 20μm 50×220mm)で分離して、遊離塩基の形で純粋な製品0.174gを得た。
【0119】
Mp:>240℃(dec).[α]D20=−53.9°(c=0.231,DMSO).
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.40(s,1H);9.05(d,1H);8.90(d,1H);8.20(d,1H);7.90(dd,1H);7.25(s,1H);7.10(del,1H);6.90(ddd,1H);5.15(m,1H);4.00(m,2H);3.90(s,3H);2.30(m,1H);2.10(m,2H);1.80(m,1H).
【実施例19】
【0120】
(表3の化合物 No.25)
(+)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
19.1 (−)10−アミノ−2−ピリミジン−4−イル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−4(6H)−オン
9.4(+/−)10−アミノ−2−ピリミジン−4−イル−7,8,9,10−テドロピリミド[1,2−a]アゼピン−4(6H)−オン(実施例9の化合物9.4)20g(77.73mmol)を、エテノールを用いて溶出するキラル分取HPLC(Daicel CHIRALCEL AD 20μm 50×220mm)で分離して、遊離塩基の形で純粋な製品9.05gを得た。
Mp.:117.8℃.[α]D20=−59.76°(c=0.619,DMSO).
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.3(s,1H);9.0(d,1H);8.4(d,1H);7.2(s,1H);5.0−4.8(m,1H);4.25(d,1H);3.8−3.6(dd,1H);2.0−1.2(m,6H).
【0121】
19.2 (+)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
実施例1(段階1.5)に記述した方法との類似性によって、(+/−)9−アミノ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン-オンの代わりに、(−)10−アミノ−2−ピリミジン−4−イル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−4(6H)−オンを用いて、該化合物を白色粉末として得た。
【0122】
Mp.:210−212℃.[α]D20=+8.99°(c=0.403,DMSO).
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.47(bd,1H);9.40(s,1H);8.90(d,1H);8.20(m,2H);7.55(s,1H);7.10(m,2H);7.15(d,1H);5.50(m,2H);4.00(s,3H);3.55(m,1H);2.50(bd,1H);2.20(m,2H);1.80−1.40(m,3H).
【実施例20】
【0123】
(表3の化合物 No.26)
(−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
20.1 (+)10−アミノ−2−ピリミジン−4−イル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−4(6H)−オン
(+/−)10−アミノ−2−ピリミジン−4−イル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−4(6H)−オン20g(77.73mmol)を、エタノールを用いて溶出するキラル分取HPLC(Daicel CHIRALCEL AD 20μm 50×220mm)で分離して、遊離塩基の形で純粋な製品9.17gを得た。
Mp.:118℃.[α]D20=+59.97°(c=0.691,DMSO).
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.3(s,1H);9.0(d,1H);8.4(d,1H);7.2(s,1H);5.0−4.8(m,1H);4.25(d,1H);3.8−3.6(dd,1H);2.0−1.2(m,6H).
【0124】
20.2 (−) 4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1 ,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
実施例1(段階1.5)に記述した方法との類似性によって、(+/−)9−アミノ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オンの代わりに、(+)10−アミノ−2−ピリミジン−4−イル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−4(6H)−オンを用いて、該化合物を白色粉末として得た。
【0125】
Mp.:212−214℃.[α]D20=−8.8°(c=0.510,DMSO).
RMNH(DMSO−d;200MHz)
δ(ppm):9.47(bd,1H);9.40(s,1H);8.90(d,1H);8.20(m,2H);7.55(s,1H);7.10(m,2H);7.15(d,1H);5.50(m,2H);4.00(s,3H);3.55(m,1H);2.50(bd,1H);2.20(m,2H);1.80−1.40(m,3H).
【0126】
本発明を説明している、前述の式(I)の化合物ついての化学構造および物理学的データのリストを表1に示す。これらの化合物は、実施例の方法に従って調製された。表中、mおよびoは、1を表し、Phはフェニル基を表し、Meは、メチル基を表し、(Rot)は、鏡像体化合物の左施性または右施性を示す。
【0127】
【化7】

【0128】
【表1】






【0129】
本発明を説明している、前述の式(I)の化合物ついての化学構造および物理学的データのリストを表2に示す。これらの化合物は、実施例の方法に従って調製された。表中、mは、1を表し、oは、1を表し、(Rot)は、鏡像体化合物の左施性または右施性を示す。
【0130】
【化8】

【0131】
【表2】

【0132】
本発明を説明している、前述の式(I)の化合物ついての化学構造および物理学的データのリストを表3に示す。これらの化合物は、実施例の方法に従って調製された。表3中、mは、1を表し、oは、2を表し、(Rot)は、鏡像体化合物の左施性または右施性を示す。
【0133】
【化9】

【0134】
【表3】




【0135】
(試験例)
GSK3βに対する本発明の薬剤の阻害活性
2つの異なるプロトコールを用い得る。
【0136】
第一のプロトコール:事前にリン酸化したGS1ペプチド7.5μMおよびATP(33P−ATP300,000cpmを含む)10μMをGSK3βの存在下、室温で1時間、Tris−HCI25mM,pH7.5,DTT0.6mM,MgCI6mM,EGTA0.6mM,BSA緩衝液0.05mg/ml中で温置した(全体の反応容量:100マイクロリッター)。
【0137】
第二のプロトコール:事前にリン酸化したGS1ペプチド4.1μMおよびATP(33P−ATP260,000cpmを含む)42μMをGSK3βの存在下、室温で2時間、Mes−NaOH80mM,pH6.5,酢酸マウネシウム1mM,EGTA0.5mM,2-メルカプトエタノール5mM,0.02パーセントTween20,10パーセントグリセロール緩衝液中で温置した。阻害剤は、DMSO中で可溶化された(反応培体中の最終溶媒濃度;1%)。
【0138】
その反応を、25gのポリリン酸(85%P)、126mLの85%HPO、HOの500ml溶液の100マイクロリッターで停止し、ついで使用前に1:100に希釈した。ついで、その反応混合物の一定分量をWhatman p81陽イオン交換ろ過器に移し、上記の溶液ですすいだ。取り込まれた33Pの放射能を液体シンチレーション分光で測定した。
【0139】
リン酸化GS1ペプチドは次の配列を有した:
NH2−YRRAAVPPSPSLSRHSSPHQS(P)EDEE−COOH.(Woodgett,J.R.(1989)Analytical Biochemistry 180,237−241.
【0140】
本発明の化合物のGSK3β活性は、IC50で示され、一例としての、表1および表2の化合物のIC50の範囲は、0.1ナノモルから3マイクロモル濃度の間である。
【0141】
例えば、表1の化合物番号33は、0.005μMのIC50を示す。
【0142】
配合例
(1)錠剤
下記の成分を常法により混合し、従来の装置を用いて圧縮した。
【0143】
実施例1の化合物 30mg
結晶性セルローズ 60mg
コーンスターチ 100mg
乳糖 200mg
ステアリン酸マグネシウム 4mg
(2)軟カプセル
下記の成分を常法により混合し、軟カプセルに充填した。
【0144】
実施例1の化合物 30mg
オリーブ油 300mg
レシチン 20mg
(1)非経口製剤
下記の成分を常法により混合し、1mlのアンプル含まれた注射液を調製した。
【0145】
実施例1の化合物 3mg
塩化ナトリウム 4mg
注射用蒸留水 1ml
【産業上の利用可能性】
【0146】
本発明の化合物は、GSK3βの阻害活性を有し、GSK3βの異常活性によって引き起こされる疾患、より詳細には神経変性疾患の予防的および/または治療的処置用の薬剤の有効成分として有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)で表されるピリミドン誘導体もしくはその塩またはその溶媒和物もしくはその水和物
【化1】

(式中、
Yは、2つの水素原子、硫黄原子、酸素原子またはC1−2アルキル基および水素原子を表し、
Zは、結合、酸素原子、水素原子またはC1−3アルキル基で置換された窒素原子、硫黄原子、C1−6アルキル基、ヒドロキシル基、C1−6アルコキシル基、C1−2過ハロゲン化アルキル基またはアミノ基から選ばれる1つまたは2つの基により場合により置換されたメチレン基を表し、
は、2,3,4−ピリジン環または2,4,5−ピリジン環(前記環は、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシル基またはハロゲン原子により場合により置換されている。)を表し、
は、ベンゼン環またはナフタレン環(前記環は、C1−6アルキル基、C3−7シクロアルキル基、C3−7シクロアルキル−C1−6アルキル基、ハロゲン原子、C1−2過ハロゲン化アルキル基、C1−3ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシル基、C3−5シクロアルキル基により場合により置換されたC1−6アルコキシル基、C1−2過ハロゲン化アルコキシ基、C1−6アルキルスルホニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、C1−6モノアルキルアミノ基、C2−12ジアルキルアミノ基、アセトキシ基またはアミノスルホニル基から選ばれる1から4の置換基により場合により置換されている。)を表し、
は、水素原子、C1−6アルキル基またはハロゲン原子を表し、
は、水素原子またはC1−6アルキル基を表し、
は、水素原子、ハロゲン原子、フェニル基、ヒドロキシル基またはC1−6アルコキシル基から選ばれる1から4の置換基により場合により置換されたC1−6アルキル基を表し、Rは、水素原子、C1−6アルキル基またはハロゲン原子を表し、
は、水素原子またはC1−6アルキル基を表し、
nは、0から3を表し、mは、0から1を表し、oは、0から2を表す。)。
【請求項2】
が、非置換4−ピリジン環または非置換4−ピリミジン環を表す、請求項1に記載のピリミドン誘導体もしくはその塩またはその溶媒和物もしくはその水和物。
【請求項3】
が、3−もしくは4−ピリジン環または4−もしくは5−ピリミジン環(前記環は、C1−2アルキル基、C1−2アルコキシ基またはハロゲン原子により場合により置換されている。)を表し、
が、ベンゼン環またはナフタレン環(前記環は、C1−3アルキル基、C3−5シクロアルキル基、C3−5シクロアルキル−C1−4アルキル基、ハロゲン原子、C1−3ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシル基、C3−5シクロアルキル基により場合により置換されたC1−3アルコキシル基、C1−2過ハロゲン化アルコキシ基、C1−6アルキルスルホニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、C1−3モノアルキルアミノ基またはC2−6ジアルキルアミノ基から選ばれる1から4の置換基で場合により置換されている。)を表し、
が、水素原子、C1−3アルキル基またはハロゲン原子を表し、
が、水素原子またはC1−3アルキル基を表し、
が、水素原子、C1−3アルコキシカルボニル基またはハロゲン原子、フェニル基、ヒドロキシル基またはC1−3アルコキシル基から選ばれる1から4の置換基により場合により置換されたC1−3アルキル基を表し、
が、水素原子、C1−3アルキル基またはハロゲン原子を表し、
が、水素原子またはC1−3アルキル基を表し、
Yが、2つの水素原子、酸素原子またはC1−2アルキル基および水素原子を表し、
Zが、結合、酸素原子、水素原子またはC1−3アルキル基で置換された窒素原子、C1−3アルキル基、ヒドロキシル基、C1−3アルコキシル基、C1−2過ハロゲン化アルキル基またはアミノ基から選ばれる1つまたは2つの基により場合により置換されたメチレン基を表し、
nが、0から3を表し、mが、0から1を表し、oが、1から2を表す、請求項1に記載のピリミドン誘導体もしくはその塩またはその溶媒和物もしくはその水和物。
【請求項4】
が、非置換4−ピリジン環または4−ピリミジン環を表し、
が、ベンゼン環またはナフタレン環(前記環は、C1−3アルキル基、C1−2過ハロゲン化アルキル基、C3−4シクロアルキル基、C3−4シクロアルキル−C1−3アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、C3−4シクロアルキル基により場合により置換されたC1−3アルコキシ基、C1−2過ハロゲン化アルコキシ基またはC1−3アルキルスルホニル基から選ばれる1から4の置換基により場合により置換されている。)を表し、
が、水素原子またはハロゲン原子を表し、
が、水素原子を表し、
が、水素原子を表し、
が、水素原子、C1−6アルキ基を表し、
が、水素原子を表し、
Yが、2つの水素原子または酸素原子を表し、
Zが、結合、酸素原子、水素原子で置換された窒素原子を表し、
nが、0から1を表し、
mが、0から1を表し、oが、1から2を表す、
請求項1に記載のピリミドン誘導体もしくはその塩またはその溶媒和物もしくはその水和物。
【請求項5】
式(III)で表される、ピリミドン誘導体
【化2】

(式中、R、R、R、R、R、R、R、mおよびoは、請求項1に記載の式(I)の化合物について定義された通りである。)。
【請求項6】
下記からなる群から選ばれる、請求項1に記載のピリミドン誘導体もしくはその塩またはその溶媒和物もしくはその水和物:
・(+/−)N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−2−フェニルアセトアミド
・(+/−)フェニル(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)カルバメート
・(+/−)N−(4−フルオロフェニル)−N’−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ウレア
・(+/−)N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−N’−フェニルウレア
・(+/−)9−[(2−メトキシベンジルl)アミノ]−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
・(+/−)3−フルオロ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)4−イソプロポキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)2−クロロ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)4−フルオロ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)3−シアノ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)2−クロロ−5−フルオロ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)4−フルオロ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−2−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
・(+/−)4−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
・(+/−)N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−2−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
・(+/−)2−クロロ−4−フルオロ−5−ニトロ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−2−ナフタミド
・(+/−)3−クロロ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)2,6−ジメトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)3−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン-9-イル)ベンズアミド
・(+/−)2−フルオロ−6−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)2−エトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)N−(3−ブロモ−4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−2−メトキシベンズアミド
・(+/−)4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−2−(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
・(+/−)2−イソプロポキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)2−(シクロプロピルメトキシ)−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル]ベンズアミド
・(+/−)2−(シクロプロピルメトキシ)−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル]ベンズアミド
・(+/−)N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−2−ナフタミド
・(+/−)3−クロロ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)5−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)4−アミノ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−4−トリフルオロメチルベンズアミド
・(+/−)5−(エチルスルホニル)−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)2,3−ジメトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)5−ブロモ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)2−{[(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)アミノ]カルボニル}酢酸フェニル
・(+/−)2−ヒドロキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+)4−クロロ−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−メチル−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)ベンズアミド
・(+/−)5−クロロ−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−ベンズアミド
・(+/−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−ベンズアミド
・(+/−)4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−ベンズアミド
・(+/−)2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−4−トリフルオロメチルベンズアミド
・(+/−)2−フルオロ−6−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−ベンズアミド
・(+/−)2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−ベンズアミド
・(+/−)5−ブロモ−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−ベンズアミド
・(+/−)−4−ジメチルアミノ−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−ベンズアミド
・(+/−)−2,4−ジメトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)−ベンズアミド
・(+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−8−イル)−ベンズアミド
・(+/−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−8−イル)−ベンズアミド
・(+/−)4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−8−イル)−ベンズアミド
・(+/−)5−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−8−イル)−ベンズアミド
・(+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−8−イル)−ベンズアミド
・(+/−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピリミジン−8−イル)−ベンズアミド
・(+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
・(+/−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
・(+/−)5−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
・(+/−)4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
・(+/−)4−アミノ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
・(+/−)2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
・(+/−)5−(アミノスルホニル)−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
・(+/−)2−ヒドロキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
・(+/−)5−ブロモ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
・(+/−)2,4−ジメトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
・(+/−)2−{[(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)アミノ]カルボニル}酢酸フェニル
・(+/−)2,3−ジメトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
・(+/−)2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)−5−(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
・(+/−)2,5−ジメトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
・(+)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
・(−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
・(+/−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
・(+/−)5−ブロモ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
・(+/−)4−フルオロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
・(+/−)2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
・(+/−)5−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
・(+/−)4−アミノ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
・(+/−)2−{[(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)アミノ]カルボニル}酢酸フェニル
・(+/−)2,4−ジメトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
・(+)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド
・(−)4−クロロ−2−メトキシ−N−(4−オキソ−2−ピリミジン−4−イル−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)ベンズアミド。
【請求項7】
請求項1に記載の式(1)で表されるピリミドン誘導体もしくはその塩またはその溶媒和物もしくはその水和物からなる群から選ばれる物質を有効成分として含む薬剤。
【請求項8】
請求項1に記載の式(1)で表されるピリミドン誘導体もしくはその塩またはその溶媒和物もしくはその水和物の群から選ばれるGSK3β阻害剤。
【請求項9】
異常なGSK3β活性によって引き起こされる疾患の予防的および/または治療的処置用の薬剤の調製のための、請求項1から3に記載の化合物の使用。
【請求項10】
神経変性疾患の予防的および/または治療的処置用の薬剤の調製のための、請求項1から3に記載の化合物の使用。
【請求項11】
神経変性疾患が、アルツハイマー病、パーキンソン病、タウパシー、ウィルソン病、ハンチントン病、プリオン病、血管性認知症、急性脳卒中、外傷、脳血管障害、脳髄損傷、脊髄損傷、筋委縮性側索硬化症、末梢神経障害、網膜症または緑内障からなる群から選ばれる、請求項8に記載の化合物の使用。
【請求項12】
インスリン非依存性糖尿病、肥満、マラリア、双極性障害、統合失調症、骨粗鬆症、脱毛症または癌の予防的および/または治療的処置用の薬剤の調製のための、請求項1から4に記載の化合物の使用。
【請求項13】
癌が、乳癌、非小細胞肺癌、甲状腺癌、T細胞またはB細胞白血病またはウイルス性腫瘍である、請求項10に記載の使用。
【請求項14】
尋常性天疱瘡の治療または予防用の薬剤の調製のための請求項1から3に記載の化合物の使用。
【請求項15】
癌化学療法によって誘発された好中球減少症の処置用薬剤の調製のための請求項1から3に記載の化合物の使用。

【公表番号】特表2009−516676(P2009−516676A)
【公表日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−540723(P2008−540723)
【出願日】平成18年11月21日(2006.11.21)
【国際出願番号】PCT/IB2006/004046
【国際公開番号】WO2007/057790
【国際公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願人】(504456798)サノフイ−アベンテイス (433)
【出願人】(000002956)田辺三菱製薬株式会社 (225)
【Fターム(参考)】