説明

耐性HBV菌株の治療のためのβ−L−2’−デオキシヌクレオシド及び併用療法

【課題】突然変異を有する薬剤耐性B型肝炎ウイルスに対して活性であるβ−L−2’−デオキシヌクレオシドの提供。
【解決手段】β−L−2’−デオキシヌクレオシド又は医薬適合性のその塩、エステルもしくはプロドラッグを投与することを含む、宿主においてラミブジン耐性HBV(M552V)を治療するための方法。さらに、β−L−2’−デオキシヌクレオシド又は医薬適合性のその塩、エステルもしくはプロドラッグを投与することを含む、ナイーブ宿主においてラミブジン耐性HBV(M552V)突然変異が起こることを予防するための方法。(3−L−2’−デオキシヌクレオシド又は医薬適合性のその塩、エステルもしくはプロドラッグを投与することを含む、宿主においてHBV二重突然変異株(L528M/M552V)の出現を予防する及び/又は抑制するための方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
場合により医薬適合性の担体又は賦形剤中に、β−L−2’−デオキシチミジン又は医薬適合性のその塩、エステルもしくはプロドラッグの有効量を含有する、薬剤耐性型HBVに感染した宿主の治療のための医薬組成物。
【請求項2】
場合により医薬適合性の担体又は賦形剤中に、β−L−2’−デオキシシチジン又は医薬適合性のその塩、エステルもしくはプロドラッグの有効量を含有する、薬剤耐性型HBVに感染した宿主の治療のための医薬組成物。
【請求項3】
場合により医薬適合性の担体又は希釈剤中に、式:
【化1】

[式中、
及びRは、独立して水素、直鎖、分枝もしくは環状アルキル、アシル、アセチル、ブチリル、CO−アルキル、CO−アリール、CO−アルコキシアルキル、CO−アリールオキシアルキル、CO−置換アリール、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アラルキルスルホニル、アミノ酸残基、一、二もしくは三リン酸又はリン酸誘導体であり;
Yは、OR、NR又はSRであり;
は、H、直鎖、分枝もしくは環状アルキル、アシル、アセチル、ブチリル、CO−アルキル、CO−アリール、CO−アルコキシアルキル、ハロゲン、OR、NR又はSRから成る群より選択され;及び
、R、R及びRは、独立してH、直鎖、分枝もしくは環状アルキル、ジアルキルアミノアルキレン、アシル、アセチル、ブチリル、CO−アルキル、CO−アリール、CO−アルコキシアルキル、CO−アリールオキシアルキル、CO−置換アリール、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アラルキルスルホニル、アミノ酸残基、一、二もしくは三リン酸又はリン酸誘導体である。]
の化合物又は医薬適合性のその塩、エステルもしくはプロドラッグの有効量を含有する、DNAポリメラーゼ領域内の552コドンにおけるメチオニンからバリンへの突然変異を示す薬剤耐性型HBVに感染した宿主の治療のための医薬組成物。
【請求項4】
場合により医薬適合性の担体又は希釈剤中に、式:
【化2】

[式中、
及びRは、独立して水素、直鎖、分枝もしくは環状アルキル、アシル、アセチル、ブチリル、CO−アルキル、CO−アリール、CO−アルコキシアルキル、CO−アリールオキシアルキル、CO−置換アリール、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アラルキルスルホニル、アミノ酸残基、一、二もしくは三リン酸又はリン酸誘導体であり;及び
及びRは、独立してH、直鎖、分枝もしくは環状アルキル、ジアルキルアミノアルキレン、アシル、アセチル、ブチリル、CO−アルキル、CO−アリール、CO−アルコキシアルキル、CO−アリールオキシアルキル、CO−置換アリール、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アラルキルスルホニル、アミノ酸残基、一、二もしくは三リン酸又はリン酸誘導体である。]
の化合物又は医薬適合性のその塩、エステルもしくはプロドラッグの有効量を含有する、DNAポリメラーゼ領域内の552コドンにおけるメチオニンからバリンへの突然変異を示す薬剤耐性型HBVに感染した宿主の治療のための医薬組成物。
【請求項5】
及び/又はRがHである、請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項6】
及び/又はRがHである、請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項7】
、R又はRの少なくとも1つが、式:
C(O)C(R)(R)(NR1011
[式中、
は、アミノ酸の側鎖、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ環であるか、又は場合によりR10に結合して環構造を形成することができ;
は、水素、アルキル又はアリールであり;及び
10及びR11は、独立して水素、アシル又はアルキルである。]
のアミノ酸残基である、請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項8】
前記アミノ酸残基がL−バリニルである、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項9】
場合により医薬適合性の担体又は賦形剤中に、式:
【化3】

の化合物又は医薬適合性のその塩、エステルもしくはプロドラッグの有効量を含有する、DNAポリメラーゼ領域内の552コドンにおけるメチオニンからバリンへの突然変異を示す薬剤耐性型HBVに感染した宿主の治療のための医薬組成物。
【請求項10】
場合により医薬適合性の担体又は賦形剤中に、式:
【化4】

の化合物又は医薬適合性のその塩、エステルもしくはプロドラッグの有効量を含有する、DNAポリメラーゼ領域内の552コドンにおけるメチオニンからバリンへの突然変異を示す薬剤耐性型HBVに感染した宿主の治療のための医薬組成物。
【請求項11】
場合により医薬適合性の担体又は賦形剤中に、式:
【化5】

の化合物又は医薬適合性のその塩、エステルもしくはプロドラッグの有効量を含有する、DNAポリメラーゼ領域内の552コドンにおけるメチオニンからバリンへの突然変異を示す薬剤耐性型HBVに感染した宿主の治療のための医薬組成物。
【請求項12】
場合により医薬適合性の担体又は賦形剤中に、式:
【化6】

の化合物又は医薬適合性のその塩、エステルもしくはプロドラッグの有効量を含有する、DNAポリメラーゼ領域内の552コドンにおけるメチオニンからバリンへの突然変異を示す薬剤耐性型HBVに感染した宿主の治療のための医薬組成物。
【請求項13】
場合により医薬適合性の担体又は賦形剤中に、式:
【化7】

[式中、
及びRは、独立して水素、直鎖、分枝もしくは環状アルキル、アシル、アセチル、ブチリル、CO−アルキル、CO−アリール、CO−アルコキシアルキル、CO−アリールオキシアルキル、CO−置換アリール、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アラルキルスルホニル、アミノ酸残基、一、二もしくは三リン酸又はリン酸誘導体であり;及び
は、水素、直鎖、分枝もしくは環状アルキル、ジアルキルアミノアルキレン、アシル、アセチル、ブチリル、CO−アルキル、CO−アリール、CO−アルコキシアルキル、CO−アリールオキシアルキル、CO−置換アリール、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アラルキルスルホニル、アミノ酸残基、一、二もしくは三リン酸又はリン酸誘導体である。]
の化合物又は医薬適合性のその塩、エステルもしくはプロドラッグの有効量を含有する、DNAポリメラーゼ領域内の552コドンにおけるメチオニンからバリンへの突然変異を示す薬剤耐性型HBVに感染した宿主の治療のための医薬組成物。
【請求項14】
がHである、請求項13に記載の医薬組成物。
【請求項15】
及び/又はRがHである、請求項13に記載の医薬組成物。
【請求項16】
又はRの少なくとも1つが、式:
C(O)C(R)(R)(NR1011
[式中、
は、アミノ酸の側鎖、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ環であるか、又は場合によりR10に結合して環構造を形成することができ;
は、水素、アルキル又はアリールであり;及び
10及びR11は、独立して水素、アシル又はアルキルである。]
のアミノ酸残基である、請求項13に記載の医薬組成物。
【請求項17】
前記アミノ酸残基がL−バリニルである、請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項18】
場合により医薬適合性の担体又は賦形剤中に、式:
【化8】

の化合物又は医薬適合性のその塩、エステルもしくはプロドラッグの有効量を含有する、DNAポリメラーゼ領域内の552コドンにおけるメチオニンからバリンへの突然変異を示す薬剤耐性型HBVに感染した宿主の治療のための医薬組成物。
【請求項19】
場合により医薬適合性の担体又は賦形剤中に、式:
【化9】

の化合物又は医薬適合性のその塩、エステルもしくはプロドラッグの有効量を含有する、DNAポリメラーゼ領域内の552コドンにおけるメチオニンからバリンへの突然変異を示す薬剤耐性型HBVに感染した宿主の治療のための医薬組成物。
【請求項20】
場合により医薬適合性の担体又は賦形剤中に、式:
【化10】

の化合物又は医薬適合性のその塩、エステルもしくはプロドラッグの有効量を含有する、DNAポリメラーゼ領域内の552コドンにおけるメチオニンからバリンへの突然変異を示す薬剤耐性型HBVに感染した宿主の治療のための医薬組成物。
【請求項21】
場合により医薬適合性の担体又は賦形剤中に、式:
【化11】

の化合物又は医薬適合性のその塩、エステルもしくはプロドラッグの有効量を含有する、DNAポリメラーゼ領域内の552コドンにおけるメチオニンからバリンへの突然変異を示す薬剤耐性型HBVに感染した宿主の治療のための医薬組成物。
【請求項22】
1つ以上の他の抗HBV薬の有効量をさらに含有する、請求項1から21のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項23】
前記の他の抗HBV薬が、3TC、FTC、L−FMAU、DAPD、DXG、ファンシクロビル、ペンシクロビル、BMS−200475、ビスpom PMEA(アデフォビル、ジピボキシル)、ロブカビル、ガンシクロビル、テノフォビル、Lfd4C、フォスカルネット(ホスホノギ酸三ナトリウム)、イソプリノシン、レバミゾール、N−アセチルシスチン(NAC)、インターフェロン、ペグ化インターフェロン、ISS、リバビリン、PC1323又はポリアデンサイクリックポリウリジル酸から成る群より選択される、請求項22に記載の医薬組成物。
【請求項24】
前記の他の抗HBV薬の少なくとも1つがインターフェロンである、請求項23に記載の医薬組成物。
【請求項25】
前記インターフェロンが、インターフェロンα、ペグ化インターフェロンα、インターフェロンα−2a、インターフェロンα−2b、ペグ化インターフェロンα−2a、ペグ化インターフェロンα−2b、ROFERON(登録商標)−A(インターフェロンα−2a)、PEGASYS(登録商標)(ペグ化インターフェロンα−2a)、INTRON(登録商標)A(インターフェロンα−2b)、PEG−INTRON(登録商標)(ペグ化インターフェロンα−2b)、インターフェロンβ、インターフェロンγ、インターフェロンτ、インターフェロンω、コンセンサスインターフェロン、INFERGEN(インターフェロンアルファコン−1)、OMNIFERON(天然インターフェロン)、REBIF(インターフェロンβ−1a)、ωインターフェロン、経口インターフェロンα、インターフェロンγ−1b、SuperFeron(天然ヒトマルチサブタイプIFN−α)及びHuFeron(ヒトIFN−β)から成る群より選択される、請求項24に記載の医薬組成物。
【請求項26】
前記宿主が哺乳類である、請求項1から25のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項27】
前記宿主がヒトである、請求項26に記載の医薬組成物。
【請求項28】
前記1つ以上のほかの抗HBV薬が、L−2’,3’−ジデオキシ−3’−チアシチジン(ラミブジン)である請求項22に記載の医薬組成物。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8a】
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【図8b】
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【図9a】
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【図9b】
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【図10a】
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【図10b】
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【図11a】
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【図11b】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2008−273960(P2008−273960A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−99992(P2008−99992)
【出願日】平成20年4月8日(2008.4.8)
【分割の表示】特願2004−536551(P2004−536551)の分割
【原出願日】平成15年9月15日(2003.9.15)
【出願人】(502423808)イデニクス(ケイマン)リミテツド (16)
【Fターム(参考)】