説明

胃腸系へのLFA−1アンタゴニストの送達

本発明は、LFA−1アンタゴニストを胃腸系に送達することにより障害および疾患を治療するための組成物および方法を提供する。方法は、LFA−1アンタゴニストを送達して、局所治療を行うことを包含する。一態様では、LFA−1アンタゴニストまたは薬学的に許容されるその塩もしくはエステルと、経口投与に適した賦形剤とを含み、ここで、前記LFA−1アンタゴニストが、被験体に投与された場合に約2mL/分/kgを超える全身クリアランス速度を有する医薬製剤を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
LFA−1アンタゴニストまたは薬学的に許容されるその塩もしくはエステルと、経口投与に適した賦形剤とを含み、前記LFA−1アンタゴニストが、被験体に投与された場合に約2mL/分/kgを超える全身クリアランス速度を有する医薬製剤。
【請求項2】
前記LFA−1アンタゴニストが、被験体への投与後約4時間以内に、約1μMを超える局所組織濃度を達成する、請求項1に記載の製剤。
【請求項3】
前記LFA−1アンタゴニストの前記局所組織濃度が、被験体への投与後少なくとも約8時間は約10nMを超える濃度に維持される、請求項2に記載の製剤。
【請求項4】
前記LFA−1アンタゴニストが、直接競合アンタゴニストである、請求項1に記載の製剤。
【請求項5】
前記LFA−1アンタゴニストが、下記の構造を有する式IまたはIIの化合物および/または薬学的に許容されるその塩もしくはエステルを含む、請求項1に記載の製剤:
【化13】

[式中、RおよびRは、それぞれ独立に、水素、アミノ酸側鎖、−(CHOH、−(CHアリール、−(CHヘテロアリール(ここで、mは0〜6である)、−CH(R1A)(OR1B)、−CH(R1A)(NHR1B)、U−T−Q、またはU−T−Qで場合により置換されている脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族もしくはヘテロ脂環式部分であり、
Uは、存在しないか、−O−、−S(O)0〜2−、−SON(R1A)、−N(R1A)−、−N(R1A)C(=O)−、−N(R1A)C(=O)−O−、−N(R1A)C(=O)−N(R1B)−、−N(R1A)−SO−、−C(=O)−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)−、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−C(=O)−N(R1A)−、−OC(=O)N(R1A)−、−C(=N−R1E)−、−C(=N−R1E)−O−、−C(=N−R1E)−N(R1A)−、−O−C(=N−R1E)−N(R1A)−、−N(R1A)C(=N−R1E)−、−N(R1A)C(=N−R1E)−O−、−N(R1A)C(=N−R1E)−N(R1B)−、−P(=O)(OR1A)−O−または−P(=O)(R1A)−O−であり;
Tは、存在しないか、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分であり;
Qは、水素、ハロゲン、シアノ、イソシアネート、−OR1B;−SR1B;−N(R1B、−NHC(=O)OR1B、−NHC(=O)N(R1B、−NHC(=O)R1B、−NHSO1B、−NHSON(R1B、−NHSONHC(=O)OR1B、−NHC(=O)NHSO1B、−C(=O)NHC(=O)OR1B、−C(=O)NHC(=O)R1B、−C(=O)NHC(=O)N(R1B、−C(=O)NHSO1B、−C(=O)NHSON(R1B、C(=S)N(R1B、−SO1B、−SOOR1B、−SON(R1B、−SO−NHC(=O)OR1B、−OC(=O)−N(R1B、−OC(=O)R1B、−OC(=O)NHC(=O)R1B、−OC(=O)NHSO1B、−OSO1B、または脂肪族 ヘテロ脂肪族、アリールもしくはヘテロアリール部分であるか、またはRおよびRは一緒になって、脂環式または複素環式部分であるか、または一緒に、
【化14】

であり、
1AおよびR1Bの各々の出現は独立に、水素、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、複素環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分、−C(=O)R1Cまたは−C(=O)NR1C1Dであり;ここで、R1CおよびR1Dの各々の出現は独立に、水素、ヒドロキシル、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分であり;R1Eは、水素、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、複素環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分、−CN、−OR1C、−NR1C1Dまたは−SO1Cであり;
は、−C(=O)OR3A、−C(=O)H、−CHOR3A、−CHOC(=O)−アルキル、−C(=O)NH(R3A)、−CHであり;ここで、R3Aの各々の出現は独立に、水素、保護基、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアルキルアリール ヘテロアルキルヘテロアリール部分、または薬学的に許容される塩もしくはエステルであるか、またはR3Aは、RおよびRと一緒になって、複素環式部分を形成し;ここで、Xは、F、BrまたはIから選択されるハロゲンであり;
4AおよびR4Bは独立に、F、Cl、BrまたはIから選択されるハロゲンであり;RB1、RB2およびRは独立に、水素または置換もしくは非置換低級アルキルであり;
ARは、単環式または多環式アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、脂環式または複素環式部分であり;
Lは、存在しないか、またはV−W−X−Y−Zであり、ここで、V、W、X、YおよびZの各々の出現は独立に、存在しないか、C=O、NRL1、−O−、−C(RL1)=、=C(RL1)−、−C(RL1)(RL2)、C(=N−ORL1)、C(=NRL1)、−N=、S(O)0〜2;置換もしくは非置換C1〜6アルケニリデンまたはC2〜6アルケニリデン(alkenylidine)鎖であり、ここで、2個までの非隣接メチレン単位は独立に、場合のより−C(=O)−、−CO−、−C(=O)C(=O)−、−C(C=O)NRL3−、−OC(=O)−、−OC(=O)NRL3−、−NRL3NRL4−、−NRL3NRL4C(=O)−、−NRL3C(=O)−、NRL3CO−、NRL3C(=O)NRL4−、−S(=O)−、−SO−、−NRL3SO−、−SONRL3、−NRL3SONRL4、−O−、−S−または−NRL3−により置き換えられており;ここで、RL3およびRL4の各々の出現は独立に、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールもしくはアシル;または脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分であり;RL1およびRL2の各々の出現は独立に、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシル、アミノ、保護アミノ、チオ、保護チオ、ハロゲン、シアノ、イソシアネート、カルボキシ、カルボキシアルキル、ホルミル、ホルミルオキシ、アジド、ニトロ、ウレイド、チオウレイド、チオシアナト、アルコキシ、アリールオキシ、メルカプト、スルホンアミド、ベンズアミド、トシルまたは脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分であるか、またはRL1およびRL2の1つまたは複数の出現は、一緒になって、またはV、W、X、YまたはZの1つと一緒になって、脂環式または複素環式部分を形成しているか、またはアリールまたはヘテロアリール部分を形成している]。
【請求項6】
前記LFA−1アンタゴニストが下記式の1つを有する、請求項1に記載の製剤。
【化15】

【化16】

【請求項7】
前記LFA−1アンタゴニストがナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩またはカルシウム塩である、請求項5または6に記載の製剤。
【請求項8】
前記LFA−1アンタゴニストが、T細胞のICAM−1への結合を、約100nMの濃度で約50%以上阻害する、請求項1に記載の製剤。
【請求項9】
前記製剤が、錠剤、カプセル剤、懸濁液剤、散剤、結晶形態、坐剤、微粒子またはナノ粒子の形態である、請求項1に記載の製剤。
【請求項10】
前記賦形剤が、水、緩衝水溶液、界面活性剤、揮発性液体、デンプン、ポリオール、造粒剤、微晶性セルロース、希釈剤、滑沢剤、酸、塩基、塩、乳剤、油、湿潤剤、キレート剤、抗酸化剤、滅菌液、錯化剤または崩壊剤である、請求項1に記載の製剤。
【請求項11】
前記界面活性剤が、オレイン酸、塩化セチルピリジニウム、大豆レシチン、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン−エチレンジアミンブロックコポリマー、ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロックコポリマーまたはヒマシ油エトキシレートである、請求項9に記載の製剤。
【請求項12】
局所浸透増強剤をさらに含む、請求項1に記載の製剤。
【請求項13】
局所浸透増強剤が、スルホキシド、エーテル、界面活性剤、アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、ポリオール、アミド、テルペン、アルカノンまたは有機酸である、請求項11に記載の製剤。
【請求項14】
5−アミノサリチレート(5−ASA)化合物、コルチコステロイド、抗生物質、カルシニューリン阻害剤または免疫調節剤である少なくとも1種の追加的な治療剤をさらに含む、請求項1に記載の製剤。
【請求項15】
前記5−ASA化合物が、スルファサラジン、オサラジンまたはメサラミンである、請求項14に記載の製剤。
【請求項16】
前記コルチコステロイドが、プレドニゾンまたはブデソニドである、請求項14に記載の製剤。
【請求項17】
前記抗生物質が、メトロニダゾールまたはシプロフロキサシンである、請求項14に記載の製剤。
【請求項18】
前記免疫調節剤が、6−メルカプトプリン、アザチオプリン、メトトレキセート、インフリキシマブまたはアダリムマブである、請求項14に記載の製剤。
【請求項19】
前記カルシニューリン阻害剤が、シクロスポリン、タクロリムス、ピメクロリムスまたはシロリムスである、請求項14に記載の製剤。
【請求項20】
前記LFA−1アンタゴニストが、下記式を有する化合物である、請求項1に記載の製剤。
【化17】

【請求項21】
前記LFA−1アンタゴニストが、結晶形態A、B、C、DもしくはE、非晶質形態またはこれらの組合せのいずれかである、請求項20に記載の製剤。
【請求項22】
前記LFA−1アンタゴニストが、請求項20に記載の化合物の形態Aである、請求項21に記載の製剤。
【請求項23】
被験体における胃腸系の1つまたは複数の組織の炎症性関連障害または免疫関連障害を治療する方法であって、それを必要とする前記被験体に、LFA−1アンタゴニストまたは薬学的に許容されるその塩もしくはエステルと、薬学的に許容される賦形剤とを含み、前記LFA−1アンタゴニストが、被験体に投与された場合に約2mL/分/kgを超える全身クリアランス速度を有する製剤を投与する工程を含む方法。
【請求項24】
投与後に、投与後約4時間以内は、前記LFA−1アンタゴニストが、前記製剤が送達された上皮表面の約1mm以内において治療有効濃度で存在し、血漿中では治療有効レベル未満で存在する、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記LFA−1アンタゴニストが、前記被験体への投与後約4時間以内は、約10nMより高い局所組織濃度を有する、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記LFA−1アンタゴニストが、前記被験体への投与後約4時間以内は、約1μMより高い局所組織濃度および血漿中で測定して約100nM未満の全身濃度を有する、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記LFA−1アンタゴニストが、被験体への投与後少なくとも約8時間は、約10nMより高い前記局所組織濃度を維持する、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記LFA−1アンタゴニストの前記局所組織濃度は、前記製剤が適用された上皮表面の約1mm以内に存在する、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記LFA−1アンタゴニストが直接競合アンタゴニストである、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
前記LFA−1アンタゴニストが、下記の構造を有する式(I)または(II)の化合物および/または薬学的に許容されるその塩もしくはエステルである、請求項23に記載の方法:
【化18】

[式中、RおよびRは、それぞれ独立に、水素、アミノ酸側鎖、−(CHOH、−(CHアリール、−(CHヘテロアリール(ここで、mは0〜6である)、−CH(R1A)(OR1B)、−CH(R1A)(NHR1B)、U−T−Q、またはU−T−Qで場合により置換されている脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族もしくはヘテロ脂環式部分であり、
Uは、存在しないか、−O−、−S(O)0〜2−、−SON(R1A)、−N(R1A)−、−N(R1A)C(=O)−、−N(R1A)C(=O)−O−、−N(R1A)C(=O)−N(R1B)−、−N(R1A)−SO−、−C(=O)−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)−、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−C(=O)−N(R1A)−、−OC(=O)N(R1A)−、−C(=N−R1E)−、−C(=N−R1E)−O−、−C(=N−R1E)−N(R1A)−、−O−C(=N−R1E)−N(R1A)−、−N(R1A)C(=N−R1E)−、−N(R1A)C(=N−R1E)−O−、−N(R1A)C(=N−R1E)−N(R1B)−、−P(=O)(OR1A)−O−または−P(=O)(R1A)−O−であり;
Tは、存在しないか、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分であり;
Qは、水素、ハロゲン、シアノ、イソシアネート、−OR1B;−SR1B;−N(R1B、−NHC(=O)OR1B、−NHC(=O)N(R1B、−NHC(=O)R1B、−NHSO1B、NHSON(R1B、−NHSONHC(=O)OR1B、−NHC(=O)NHSO1B、−C(=O)NHC(=O)OR1B、−C(=O)NHC(=O)R1B、−C(=O)NHC(=O)N(R1B、−C(=O)NHSO1B、−C(=O)NHSON(R1B、−C(=S)N(R1B、−SO1B、−SOOR1B、−SON(R1B、−SO−NHC(=O)OR1B、−OC(=O)−N(R1B、−OC(=O)R1B、−OC(=O)NHC(=O)R1B、−OC(=O)NHSO1B、−OSO1B、または脂肪族 ヘテロ脂肪族、アリールもしくはヘテロアリール部分であるか、またはRおよびRは一緒になって、脂環式または複素環式部分であるか、または一緒に、
【化19】

であり、
1AおよびR1Bの各々の出現は独立に、水素、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、複素環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分、−C(=O)R1C、または−C(=O)NR1C1Dであり;ここで、R1CおよびR1Dの各々の出現は独立に、水素、ヒドロキシルまたは脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分であり;R1Eは、水素、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、複素環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分、−CN、−OR1C、−NR1C1Dまたは−SO1Cであり;
は、−C(=O)OR3A、−C(=O)H、−CHOR3A、−CHOC(=O)−アルキル、−C(=O)NH(R3A)、−CHであり;ここで、R3Aの各々の出現は独立に、水素、保護基、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアルキルアリール ヘテロアルキルヘテロアリール部分、または薬学的に許容される塩もしくはエステルであるか、またはR3Aは、RおよびRと一緒になって、複素環式部分を形成し;ここで、Xは、F、BrまたはIから選択されるハロゲンであり;
4AおよびR4Bは独立に、F、Cl、BrまたはIから選択されるハロゲンであり;RB1、RB2およびRは独立に、水素または置換もしくは非置換低級アルキルであり;
ARは、単環式または多環式アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、脂環式または複素環式部分であり;
Lは、存在しないか、またはV−W−X−Y−Zであり、ここで、V、W、X、YおよびZの各々の出現は独立に、存在しないか、C=O、NRL1、−O−、−C(RL1)=、=C(RL1)−、−C(RL1)(RL2)、C(=N−ORL1)、C(=NRL1)、−N=、S(O)0〜2;置換もしくは非置換C1〜6アルケニリデンまたはC2〜6アルケニリデン(alkenylidine)鎖であり、ここで、2個までの非隣接メチレン単位は独立に、場合により−C(=O)−、−CO−、−C(=O)C(=O)−、−C(C=O)NRL3−、−OC(=O)−、−OC(=O)NRL3−、−NRL3NRL4−、−NRL3NRL4C(=O)−、−NRL3C(=O)−、NRL3CO−、NRL3C(=O)NRL4−、−S(=O)−、−SO−、−NRL3SO−、−SONRL3、−NRL3SONRL4、−O−、−S−または−NRL3−により置き換えられており;ここで、RL3およびRL4の各々の出現は独立に、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールもしくはアシル;または脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分であり;RL1およびRL2の各々の出現は独立に、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシル、アミノ、保護アミノ、チオ、保護チオ、ハロゲン、シアノ、イソシアネート、カルボキシ、カルボキシアルキル、ホルミル、ホルミルオキシ、アジド、ニトロ、ウレイド、チオウレイド、チオシアナト、アルコキシ、アリールオキシ、メルカプト、スルホンアミド、ベンズアミド、トシル、または脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分であるか、またはRL1およびRL2の1つまたは複数の出現は、一緒になって、またはV、W、X、YまたはZの1つと一緒になって、脂環式または複素環式部分を形成しているか、またはアリールまたはヘテロアリール部分を形成している]。
【請求項31】
前記LFA−1アンタゴニストが下記式の1つを有する、請求項23に記載の方法。
【化20】

【化21】

【請求項32】
前記LFA−1アンタゴニストが、下記の式を有する化合物である、請求項23に記載の方法。
【化22】

【請求項33】
前記LFA−1アンタゴニストが、請求項32に記載の化合物の結晶形態A、B、C、DもしくはE、非晶質形態またはこれらの組合せのいずれかである、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記LFA−1アンタゴニストが、請求項32に記載の化合物の形態Aである、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記LFA−1アンタゴニストが、約100nMの濃度でICAM−1へのT細胞の結合を約50%以上阻害する、請求項23に記載の方法。
【請求項36】
前記製剤が、錠剤、カプセル剤、懸濁液剤、散剤、結晶形態、坐剤、微粒子またはナノ粒子である、請求項23に記載の方法。
【請求項37】
前記製剤を肛門粘膜に適用する、請求項23に記載の方法。
【請求項38】
前記製剤を経口投与する、請求項23に記載の方法。
【請求項39】
前記被験体に追加的な治療剤を投与する工程をさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項40】
前記追加的な治療剤の投与が、前記LFA−1アンタゴニスト治療剤または薬学的に許容されるその塩もしくはエステルの投与と同時、その前、またはその後である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記追加的な治療剤が、抗酸化剤、抗炎症剤、抗菌剤、抗脈管形成剤または抗アポトーシス剤である、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
前記追加的な治療剤が、5−アミノサリチレート(5−ASA)化合物、コルチコステロイド、抗生物質、カルシニューリン阻害剤または免疫調節剤である、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記5−ASA化合物が、スルファサラジン、オサラジンまたはメサラミンである、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記コルチコステロイドが、プレドニゾンまたはブデソニドである、請求項42に記載の方法。
【請求項45】
前記抗生物質が、メトロニダゾールまたはシプロフロキサシンである、請求項42に記載の方法。
【請求項46】
前記免疫調節剤が、6−メルカプトプリン、アザチオプリン、メトトレキセート、インフリキシマブまたはアダリムマブである、請求項42に記載の方法。
【請求項47】
前記カルシニューリン阻害剤が、シクロスポリン、タクロリムス、ピメクロリムスまたはシロリムスである、請求項42に記載の方法。
【請求項48】
前記局所炎症性関連障害または免疫関連障害が、炎症性腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎または口腔扁平苔癬である、請求項23に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図1G】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公表番号】特表2011−516607(P2011−516607A)
【公表日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−505026(P2011−505026)
【出願日】平成21年4月15日(2009.4.15)
【国際出願番号】PCT/US2009/002385
【国際公開番号】WO2009/128932
【国際公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【出願人】(510274005)サーコード コーポレイション (6)
【Fターム(参考)】