説明

能動型検出装置および自動ドア開閉制御装置

【課題】プリズムを用いた能動型検出装置において、検出エリアの設定の自由度と精度を高める。
【解決手段】AIR方式センサ1では、投光プリズム片P1はプリズム面19を有しており、受光プリズム片P2はプリズム面19’を有しており、各面を通過する光によりそれぞれ形成される第1投光エリアおよび第1受光エリアを有しており、両面が同一角度に設定されることにより、第1投光エリアと第1受光エリアが同一方向に形成され第1の検出エリアへの投受光を行うことができるようになっている。投光プリズム片P1はプリズム面20を有しており、受光プリズム片P2はプリズム面19’の頂点付近部分を有しており、各面を通過する光によりそれぞれ形成される第2投光エリアおよび第2受光エリアを有しており、第2投光エリアおよび第2受光エリアが同一方向に形成される又は設定されないことで、第1の検出エリアとは異なる第2の検出エリアを形成することの有効・無効を任意に設定可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、能動型検出装置およびそれを用いた自動ドア開閉制御装置、特に、プリズムを用いて検出エリアを設定するものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動ドアの近傍の無目や壁面に設置される自動ドアセンサのような物体検出装置には、人体を検知するために、例えば、能動型赤外線(Active Infrared:以下、「AIR」と記す。)方式のセンサが内蔵されている。AIR方式のセンサは、近赤外線を投光する投光素子(例えば、発光ダイオード)と、近赤外線を受光する受光素子(例えば、フォトダイオード)と投光レンズ、受光レンズ、光学フィルタ等を含んだ光学系により、検出エリアを設定している。光学フィルタとは、投光素子以外の光(例えば、可視光)をカットするための部材である。発光ダイオードは近赤外線を投光しており、検出エリア内の対象物から反射光をフォトセンサが受光することで、反射光量の変化に基づいて対象物体を検出する。
【0003】
能動型検出装置では、投光素子から発生した近赤外線を所定の方向に向けるための可変技術が必要とされている。なぜなら、例えば、自動ドアセンサの場合は、検出エリアと自動ドアセンサの位置関係が一律に決まらず、そのため必要に応じて発射光の向きを変更しなければならないからである。
その場合、第一に、光学系に可変機構を持たせることが考えられる。この場合、検出エリアを可変にしても照射及び受光エネルギーの変化が少ない利点があるものの、光学系を回転駆動するために内部に空間が必要であり、装置が大型化してしまう。
【0004】
第二に、投受光素子を固定しておき、レンズまたは他の光学部分の位置を変化させる方法、もしくはレンズや他の光学部分を固定し、投受光素子の位置を変化させる方法も知られている。この場合、素子から発生するアナログ信号に電気的なノイズが発生しにくい利点があるものの、素子とレンズの位置関係によって感度がばらついて好ましくない場合がある。
【0005】
第三に、プリズムをレンズの前に設けて、投受光を屈折させる方法も知られている。プリズムは、光学フィルタでもある検出窓の内面にプリズム片を形成して実現される。この場合、光学系の移動や形状の変更が不要であるため、センサの小型化・薄型化ができる(例えば、特許文献1を参照。)。
【特許文献1】特開平2004−170128号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記従来の能動型検出装置では、プリズムの片面に複数のプリズム片を形成して、各プリズム片の一辺を主な屈折面として設計している。そのため、構造上、プリズム片の他の面が検出エリア以外の他のエリアに投受光を行ってしまうことがある。この本来望まない検出エリアのことを以下「漏れエリア」と呼ぶ。漏れエリアによって、能動型検出装置は検出エリアと異なるエリアでの被検出物を検出していまい、そのために例えば自動ドアの誤動作が生じてしまう。
【0007】
具体的には、能動型検出装置が自動ドアセンサに用いられている場合、自動ドアに対して検出エリアの左右片側に漏れエリアが発生することや、自動ドアに対して検出エリアの後ろ側に漏れエリアが発生することが考えられる。前者の場合は本来必要の無いまたは望ましくないエリアに人が近づいた場合に自動ドアが開いてしまい、後者の場合は自動ドア自体が検出されて自動ドアが開いてしまう。
【0008】
図14にそのような従来の投光プリズム216と受光プリズム217の構成を示す。
投光プリズム216は、内側に(投光部側に)複数のプリズム片Pが形成されており、外側に(検出エリア側に)に化粧面216aを有している。プリズム片Pは、同一の形状であり、プリズム面219とプリズム面221とを有している。プリズム面219は化粧面216aに対して傾斜した面であり、プリズム面221は化粧面216aに対して垂直に延びる面であり、両者がプリズム片Pの頂点を形成している。受光プリズム217は、投光プリズム216と全く同じ形状である。
【0009】
ここで、投光部から投光プリズム216の化粧面216aに対して垂直方向に光が入っている場合について説明する。光は、投光プリズム216のプリズム面219の全ての領域に入るが、図に示す領域Aに入った場合と領域Bに入った場合で異なる方向に出て行く。図から明らかなように、領域Aに入った光は、図右側に屈折して、化粧面216aから光L1として出て行く。一方、領域Bに入った光は、同じく図右側に屈折するが、次にプリズム面221に反射して図左側に向けられ、化粧面216aから光L3として出て行く。受光プリズム217における光路も同様である。以上より、図右側に投射される光L1によって検出エリアが形成される一方、図左側に投射される光L2によって別の検出エリアが形成される。
【0010】
しかし、本来は光L1による検出エリアが設計上望ましいものであり、光L3によって形成される検出エリアは、いわゆる漏れエリア、つまり、本来は検出が望ましくないものである。
漏れエリアの問題を解決するためには、感度による調整を行ったり、プリズムの不要な面に遮光用シールを貼って光を遮ったり、不要な辺にシボ加工を施して光を拡散させたりしている。しかし、感度を下げる場合には、必要な検出エリアの感度も低くなってしまう。また、遮光用シールやシボ加工では、不要なエリアを完全に消すことはできない。光の拡散があるためである。さらに、シールを用いる場合は、シール貼り付け作業の費用が発生し、そもそも小型のプリズム片が形成されたプリズムに対してはシールを貼ることが不可能である。さらに、シボ加工では、金型費が高額になる。
【0011】
本発明の課題は、プリズムを用いた能動型検出装置において、検出エリアの設定の自由度と精度を高めることにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1に記載の能動型検出装置は、投受光によって検出エリア内の対象物体を検出するための装置であって、投光部と、受光部と、投光部の近傍に配置された投光プリズムと、受光部の近傍に配置された受光プリズムとを備えている。投光プリズムは、複数の投光プリズム片を有している。受光プリズムは、複数の受光プリズム片を有している。投光プリズム片は第1投光プリズム面を有しており、受光プリズム片は第1受光プリズム面を有しており、第1投光プリズム面および第1受光プリズム面を通過する光によりそれぞれ形成される第1投光エリアおよび第1受光エリアを有しており、第1投光プリズム面と第1受光プリズム面が同一角度に設定されることにより、第1投光エリアと第1受光エリアが同一方向に形成され第1の検出エリアへの投受光を行うことができるようになっている。投光プリズム片は第2投光プリズム面を有しており、受光プリズム片は第2受光プリズム面を有しており、第2投光プリズム面および第2受光プリズム面を通過する光によりそれぞれ形成される第2投光エリアおよび第2受光エリアを有しており、第2投光エリアおよび第2受光エリアが同一方向に形成される又は設定されないことで、第1の検出エリアとは異なる第2の検出エリアを形成することの有効・無効を任意に設定可能である。
【0013】
この装置では、投光部から投光プリズムに向けて光が投射される。光は、投光プリズムのプリズム片の第1投光プリズム面を通って第1の検出エリアに向けられる。第1検出エリア内に被検出物があると、その反射光が受光プリズムに戻る。光は、受光プリズムのプリズム片の第1受光プリズム面を通って、受光部に戻る。このようにして、第1の検出エリア内にある対象物体の検出が行われる。
【0014】
第2投光プリズム面および第2受光プリズム面は、第1の検出エリアとは異なる第2の検出エリアを形成することの有効・無効を任意に設定可能である。つまり、第2投光プリズム面と第2受光プリズム面によって第2の検出エリアを形成することもできるし、または、第2投光プリズム面と第2受光プリズム面とによっていかなる検出エリアも形成されないように設定することができる。後者の場合、感度調整や遮光用シールを用いなくてもいわゆる漏れエリアを形成することがない。
【0015】
請求項2に記載の能動型検出装置では、請求項1において、第2投光エリアおよび第2受光エリアが同一方向に形成される又は設定されないかは、第2投光プリズム面と第2受光プリズム面が同一角度に設定される又は設定されないことにより決定される。
この装置では、第2投光プリズム面と第2受光プリズム面の角度設定によって、第2投光エリアおよび第2受光エリアが同一方向に形成される又は設定されないかが決定される。
【0016】
請求項3に記載の能動型検出装置では、請求項1または2において、投光プリズム片と受光プリズム片それぞれにある投光プリズム面と受光プリズム面の組合せの種類が3以上の組合せについてそれぞれ検出エリアを形成することの有効・無効を任意に設定可能である。
【0017】
請求項4に記載の自動ドア開閉制御装置は、自動ドアの開閉を行うための自動ドア開閉制御装置であって、自動ドア駆動部と、自動ドアの近傍の検出エリアを検出して、自動ドア駆動部に各種信号を送信する、請求項1〜3のいずれかに記載の能動型検出装置とを備えている。
この装置では、能動型検出装置が検出エリア内に人を検出すると、自動ドア駆動部に各種信号を送信する。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る能動型検出装置では、プリズムの設定によって、複数の検出エリアを設定できるので検出エリアの設定の自由度が向上したり、または、不要な検出エリアを形成しないので検出エリアの設定の精度が向上したりする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
1.能動型検出装置の基本構造
図1は、本発明の一実施形態としてのAIR方式センサ1(能動型検出装置)の模式構成図である。AIR方式センサ1は、制御部2と、電源部3と、出力部4と、投光回路5と、投光素子6と、投光レンズ7と、受光回路8と、受光素子9と、受光レンズ10と、検出窓11とを有している。光学系(投光素子6、受光素子9、投光レンズ7、受光レンズ10、検出窓11の内側に施されたプリズム片)が、検出エリアを設定している。
【0020】
制御部2は、CPU、ROM、RAM等のハードウェアと、プログラム等のソフトウェアから構成されるコンピュータである。電源部3は、例えば、制御部2に電気を供給可能である。出力部4は、制御部2からの信号に基づいて、外部に駆動信号を出力可能である。投光回路5は、制御部2からの駆動信号に基づいて、投光素子6を駆動する。投光素子6は、例えば、発光ダイオードからなり、近赤外線を発射可能である。投光レンズ7は投光素子6の前方に配置されている。受光レンズ10は受光素子9の前方に配置されている。検出窓11は、薄板状の光学フィルタであり、投光レンズ7と受光レンズ10の前方(投光素子6および受光素子9側と反対側)に配置されている。検出窓11の内側にはプリズム片を設けても良いし、プリズム付き検出窓が嵌め換える事のできるようにしても良い。この場合、プリズムを交換することで異なる検出エリアを設定することが可能なためである。投光素子6から発射された光は、投光レンズ7を通過し、さらに検出窓11から発射光13として外部に出て行く。検出エリアである地面Gから反射した反射光14は、検出窓11に入り、さらに受光レンズ10を通って、受光素子9に戻る。受光回路8は、検出信号を制御部2に送信する。制御部2は人間が検出されたか否かを判定し、人間が検出された場合は出力部に4に信号を送る。出力部4は、自動ドア駆動部(ドアエンジンコントローラ)15に例えばドア開放信号や開放維持信号に対応する出力信号を送信する。自動ドア駆動部15は、出力信号に従って、モータを有するドアエンジン(図示せず)を駆動する。
【0021】
図2は、AIR方式センサ1に用いられる検出窓11(プリズム付き)の側面図である。検出窓11のプリズムは、投光プリズム16と、受光プリズム17とを有している。投光プリズム16は、化粧面16aと、複数のプリズム片P2を有している。受光プリズム17は、化粧面17aと、複数のプリズム片P1を有している。化粧面16a,16bは、この実施例では平坦であるが、なめらかに湾曲する湾曲面であっても良い。複数のプリズム片P1,P2は、検出窓11の短手方向(図2の奥行き方向)に延びる突起であり、検出窓11の長手方向(図2の左右方向)に並んでいる。なお、検出窓11は化粧面16aおよび化粧面17aが装置の外側を向くようにすることで、プリズム片P1,P2にゴミが付くのを防止することができる。ただし、プリズム片が装置の化粧面側を向くように配置しても良い。また、プリズムとしては、投光プリズムと、受光プリズムが分離していても良い。
なお、光学系のうち、投光素子6と投光レンズ7と受光素子9と受光レンズ10は一つのユニットを構成し、ユニットごとに上下や左右に揺動可能でも良い。
【0022】
2.能動型検出装置の具体例
図3は能動型検出装置が用いられた自動ドアセンサの一例の正面図であり、図4は能動型検出装置が用いられた自動ドアセンサの一例の上面図である。この実施例では、前述の能動型検出装置一対が一つのケースに収められて一つのセンサを構成している。
【0023】
AIR方式センサ100は、細長い樹脂製のケース122と、これの上部及び外周部を覆う樹脂製の化粧カバー123とを備えている。化粧カバー123は、ケース122に着脱自在である。図4は、化粧カバー123を取り外して示すケース122の平面図である。ケース122は、各種部品(後述)が取りつけられているベース124と、これを上方から覆ってベース124に固定される樹脂製の内カバー125とを有している。
【0024】
AIR方式センサ100は、一対のAIR方式センサ101をケース122及び化粧カバー123内に有している。一対のAIR方式センサ101の各々は、投光素子106と、投光レンズ107と、受光素子109と、受光レンズ110と、検出窓116とから構成されている。これら部品は前述の部品と同様である。さらに、ケース122内には、投光回路105や受光回路108が設けられている。検出窓116は、薄板状の光学フィルタであり、投光レンズ107と受光レンズ110の前方に配置されている。検出窓116の内側には、プリズム片が設けられている。検出窓116は、化粧カバー123の前壁に形成した開口窓に設けられている。
【0025】
投光素子106から発せられた光は、投光レンズ107と検出窓116を通って、外部に発射光113として出て行く。検出エリアで被検出物に反射した反射光114は、検出窓116と受光レンズ110を通って、受光素子109に戻る。
なお、各AIR方式センサ101の光学系のうち、投光素子106と投光レンズ107と受光素子109と受光レンズ110は一つのユニットを構成し、ユニットごとに上下や左右に揺動可能でも良い。
なお、受光ユニットが一つであり、その両側に一対の投光ユニットが設けられていても良い。
【0026】
3.プリズムの実施例
投光プリズムと受光プリズムの組合せについて説明する。各投光プリズムと受光プリズムは同一形状部分を有するとともに、異なる形状部分をも有している。以下の説明では、理解を容易にするために、異なる実施例においても同一形状部分については同一・類似の数字を当てている。
【0027】
また、以下の説明では、投光プリズムと受光プリズムの光路を説明するために、投光プリズムと受光プリズムに対してプリズム面側から(図上側から)光が化粧面に対して垂直に入射される場合について説明する。なお、図の左右は、実際の装置取付け状態の左右であるとは限らない。
【0028】
第1実施例
図5は、プリズム構造の第1実施例を示す部分概略図である。
受光プリズム17は、化粧面17aと、その反対側の複数のプリズム片P1を有している。プリズム片P1は、プリズム面19’と、プリズム面21’とを有している。プリズム面19’は、化粧面17aに対して所定角度を傾いた傾斜面であり、図左から右側に向かって高くなっている。プリズム面21’は、化粧面17aに対して垂直に延びる面であり、隣接するプリズム面19’の両端(最も高い部分と最も低い部分)を結んでいる。なお、化粧面17aに対して垂直な光が上側から入る場合は、プリズム面19’はプリズムに光が入る面であり、化粧面17aはプリズムから光が出る面であり、プリズム面21’はプリズム内で光が内面反射する面である。
【0029】
投光プリズム16は、化粧面16aと、その反対側の複数のプリズム片P2を有している。プリズム片P2は、プリズム片P1とは異なり、プリズム面19と、プリズム面20と、プリズム面21とを有している。プリズム面19は、化粧面16aに対して所定角度を傾いた傾斜面であり、図左から右側に向かって高くなっている。プリズム面21は、化粧面16aに対して垂直に延びる面である。プリズム面20は、プリズム片P2の頂点部分に設けられた面であり、化粧面16aに対して平行に延びている。なお、プリズム片P2のプリズム面19の傾斜角度と、プリズム片P1のプリズム面19’の傾斜角度は同一である。なお、プリズム面19,20はプリズムに光が入る面であり、化粧面16aはプリズムから光が出る面である。
【0030】
投光プリズム16のプリズム片P2に入射する光は、プリズム面19とプリズム面20に入射する。プリズム面19(領域A)に入射した光は図右側に屈折し、光L1として化粧面16aから出て行く。しかし、プリズム面20(領域B)に入射した光は、直進して、化粧面16aから光L2として出て行く。
受光プリズム17のプリズム片P1に入射する光は、プリズム面19’に入射する。光は、プリズム面19’によって図右側に屈折し、光L1として化粧面17aから出て行く。しかし、プリズム面19’の頂点付近の部分では、光は、プリズム面19’によって図右側に屈折するが、プリズム面21’に反射して図左側に向けられそのまま化粧面17aから光L3として出て行く。
【0031】
以上より、光L1によって図右側に検出エリアが形成される。なお、投光プリズム16においてプリズム面20に入射された光は直進して出て行き、受光プリズム17においてプリズム面19’の頂点付近に入射された光は図左側に出ていく。このように光の投受光の向きが異なるため、傾斜面の頂部付近の入射光によって別の検出エリアが形成されることがない。
【0032】
上記作用を別の表現で説明すると、投光プリズム片P2はプリズム面20(第2投光プリズム面)を有しており、受光プリズム片P1はプリズム面19’の頂点付近部分(第2受光プリズム面)を有しており、両者を通過する光によりそれぞれ形成される第2投光エリアおよび第2受光エリアを有しており、第2投光エリアおよび第2受光エリアが同一方向に形成されないことで、第1の検出エリアとは異なる第2の検出エリアを形成することが無効に設定されている。
【0033】
第2実施例
図6は、プリズム構造の第2実施例を示す部分概略図である。この場合は、前記実施例に比較して、投光プリズムと受光プリズムの形状が入れ替わっている。
上記作用を別の表現で説明すると、投光プリズム片P2はプリズム面19’の頂点付近部分(第2投光プリズム面)を有しており、受光プリズム片P1はプリズム面20(第2受光プリズム面)を有しており、両者を通過する光によりそれぞれ形成される第2投光エリアおよび第2受光エリアを有しており、第2投光エリアおよび第2受光エリアが同一方向に形成されないことで、第1の検出エリアとは異なる第2の検出エリアを形成することが無効に設定されている。
【0034】
第3実施例
図7は、プリズム構造の第3実施例を示す部分概略図である。
受光プリズム47は、図5の受光プリズム17と同様の形状である。
投光プリズム46は、化粧面46aと、その反対側の複数のプリズム片P3を有している。プリズム片P3は、プリズム面48と、プリズム面49とを有している。プリズム面48は、化粧面16aに対して所定角度を傾いた傾斜面であり、図左から右側に向かって高くなっている。プリズム面49は、化粧面46aに対して所定角度を傾いた傾斜面であり、図右側から左側に向かって高くなっており、プリズム面48とともに頂点を形成している。なお、投光プリズム46のプリズム面48の傾斜角度と受光プリズム47のプリズム面19’の傾斜角度は同一である。なお、プリズム面48はプリズムに光が入る面であり、化粧面46aはプリズムから光が出る面である。
【0035】
投光プリズム46のプリズム片P3に入射する光は、プリズム面48とプリズム面49に入射する。光は、プリズム面48によって図右側に屈折し、光L1として化粧面46aから出て行く。しかし、プリズム面49では、光は臨界角を超えているため反射して図右側に向けられ、別のプリズム片P3のプリズム面48を通過して化粧面46aから光L4として出て行く。
【0036】
以上より、光L1によって図右側に検出エリアが形成される。また、投光プリズム46においてプリズム面49に入射された光は図右側に出て行き、受光プリズム47においてプリズム面19’の頂点付近に入射された光は図左側に出ていく。このように光の投受光の向きが異なるため、傾斜面の頂部付近の入射光による別の検出エリアが形成されることがない。
【0037】
なお、投光プリズムのプリズム片の形状と受光プリズムのプリズム片の形状は入れ替わっていても良く、プリズム面49の傾斜角度が臨界角以内である場合では光が左側に屈折し化粧面46aから出て行くが光L3と方向が平行でなければ、別の検出エリアが形成されることがない。
上記作用を別の表現で説明すると、投光プリズム片P3はプリズム面49(第2投光プリズム面)を有しており、受光プリズム片P1はプリズム面19’の頂点付近部分(第2受光プリズム面)を有しており、両者を通過する光によりそれぞれ形成される第2投光エリアおよび第2受光エリアを有しており、第2投光エリアおよび第2受光エリアが同一方向に形成されないことで、第1の検出エリアとは異なる第2の検出エリアを形成することが無効に設定されている。
以上に述べた第1〜第3実施例では、漏れエリアが形成されることがない。つまり、自動ドアセンサの検出精度が向上している。
【0038】
第4実施例
図8は、プリズム構造の第4実施例を示す部分概略図である。
受光プリズム67は、化粧面67aと、その反対側の複数のプリズム片P1、P5を有している。プリズム片P1とプリズム片P5は交互に設けられ、異なる角度によって光を異なる側に向けることができる。
【0039】
プリズム片P1は、プリズム面71’と、プリズム面73’とを有している。プリズム面71’は、化粧面67aに対して所定角度を傾いた傾斜面であり、図左から右側に向かって高くなっている。プリズム面73’は、化粧面67aに対して垂直に延びる面である。なお、化粧面67aに対して垂直な光が上側から入る場合は、プリズム面71’はプリズムに光が入る面であり、化粧面67aはプリズムから光が出る面であり、プリズム面73’はプリズム内で光が内面反射する面である。
【0040】
プリズム片P5は、プリズム面68’と、プリズム面70’とを有している。プリズム面68’は、化粧面67aに対して所定角度を傾いた傾斜面であり、図左から右側に向かって高くなっている。プリズム面70’は、化粧面67aに対して垂直に延びる面である。なお、プリズム面68’の傾斜角度は、プリズム面71’の傾斜角度より小さくなっている。なお、化粧面67aに対して垂直な光が上側から入る場合は、プリズム面68’はプリズムに光が入る面であり、化粧面67aはプリズムから光が出る面であり、プリズム面70’はプリズム内で光が内面反射する面である。
【0041】
投光プリズム66は、化粧面66aと、その反対側の複数のプリズム片P2、P4を有している。プリズム片P2とプリズム片P4は交互に設けられ、異なる角度によって光を異なる側に向けることができる。
プリズム片P2は、プリズム面71と、プリズム面72と、プリズム面73とを有している。プリズム面71は、化粧面66aに対して所定角度を傾いた傾斜面であり、図左から右側に向かって高くなっている。プリズム面73は、化粧面66aに対して垂直に延びる面である。プリズム面72は、プリズム片P2の頂点部分に設けられた面であり、化粧面66aに平行に延びている。なお、プリズム面71,72はプリズムに光が入る面であり、化粧面66aはプリズムから光が出る面である。
【0042】
プリズム片P4は、プリズム面68と、プリズム面69と、プリズム面70とを有している。プリズム面68は、化粧面66aに対して所定角度を傾いた傾斜面であり、図左から右側に向かって高くなっている。プリズム面70は、化粧面66aに対して垂直に延びる面である。プリズム面69は、プリズム片P4の頂点部分に設けられた面であり、化粧面66aに平行に延びている。プリズム面68の傾斜角度は、プリズム面71の傾斜角度より小さくなっている。さらに、投光プリズム66のプリズム面71の傾斜角度と受光プリズム67のプリズム面71’の傾斜角度は同一であり、投光プリズム66のプリズム面68の傾斜角度と受光プリズム67のプリズム面68’の傾斜角度は同一である。なお、プリズム面68,69はプリズムに光が入る面であり、化粧面66aはプリズムから光が出る面である。
【0043】
投光プリズム66のプリズム片P2に入射する光は、プリズム面71とプリズム面72に入射する。光は、プリズム面71によって図右側に屈折し、光L1として化粧面66aから出て行く。しかし、プリズム面72においては、光は直進して、化粧面66aから光L2として出て行く。投光プリズム66のプリズム片P4に入射する光は、プリズム面68とプリズム面69に入射する。光は、プリズム面68によって図右側に屈折し、光L5として化粧面66aから出て行く。しかし、プリズム面69においては、光は直進して、化粧面66aから光L2として出て行く。
【0044】
受光プリズム67のプリズム片P1に入射する光は、プリズム面71’に入射する。光は、プリズム面71’によって図右側に屈折し、光L1として化粧面67aから出て行く。しかし、プリズム面71’の頂点付近の部分では、光は、プリズム面71’によって図右側に屈折するが、プリズム面73’に反射して図左側に向けられ、そのまま化粧面67aから光L3として出て行く。受光プリズム67のプリズム片P5に入射する光は、プリズム面68’に入射する。光は、主に、プリズム面68’によって図右側に屈折し、光L5として化粧面67aから出て行く。しかし、プリズム面68’の頂点付近の部分では、光は、プリズム面68’によって図右側に屈折するが、プリズム面70’に反射して図左側に向けられ、そのまま化粧面67aから光L3として出て行く。
【0045】
以上より、光L1によって図右側に第1の検出エリアが形成される。さらに、光L5によって図右側に第2の検出エリアが形成される。一方、投光プリズム66のプリズム片P2においてプリズム面72に入射された光は直進し、受光プリズム67のプリズム片P1においてプリズム面71’の頂点付近に入射された光は図左側に出ていく。さらに、投光プリズム66のプリズム片P4においてプリズム面69に入射された光は直進し、受光プリズム67のプリズム片P5においてプリズム面68’の頂点付近に入射された光は図左側に出ていく。
【0046】
このように、各プリズム片の構造によって、図の右側に第1の検出エリアと第2の検出エリアが形成される。また、各プリズム片の頂点付近では光の投受光の向きが異なるため、傾斜面の頂部付近の入射光によって別の検出エリアが形成されることがない。
上記作用を別の表現で説明すると、投光プリズム片P2はプリズム面72(第2投光プリズム面)を有しており、受光プリズム片P1はプリズム面71’の頂点付近部分(第2受光プリズム面)を有しており、両者を通過する光によりそれぞれ形成される第2投光エリアおよび第2受光エリアを有しており、第2投光エリアおよび第2受光エリアが同一方向に形成されないことで、第1の検出エリアとは異なる第2の検出エリアを形成することが無効に設定されている。
【0047】
投光プリズム片P4はプリズム面69(第3投光プリズム面)を有しており、受光プリズム片P5はプリズム面68’の頂点付近部分(第3受光プリズム面)を有しており、両者を通過する光によりそれぞれ形成される第3投光エリアおよび第3受光エリアを有しており、第3投光エリアおよび第3受光エリアが同一方向に形成されないことで、第1の検出エリアとは異なる第3の検出エリアを形成することが無効に設定されている。
【0048】
また、投光プリズム片P4はプリズム面68(第4投光プリズム面)を有しており、受光プリズム片P5はプリズム面68’の頂点付近以外の部分(第4受光プリズム面)を有しており、両者を通過する光によりそれぞれ形成される第4投光エリアおよび第4受光エリアを有しており、第4投光エリアおよび第4受光エリアが同一方向に形成されることで、第1の検出エリアとは異なる第4の検出エリアを形成することが有効に設定されている。
【0049】
なお、投光プリズムと受光プリズムとで形状が入れ替わっていても良い。さらに、一対のプリズにおいてプリズム片P1とプリズム片P2のみが入れ替わっていても良いし、プリズム片P4とプリズム片P5のみが入れ替わっていても良い。
【0050】
第5実施例
図9は、プリズム構造の第5実施例を示す部分概略図である。
受光プリズム87は、化粧面87aと、その反対側の複数のプリズム片P1、P6を有している。プリズム片P1とプリズム片P6は、交互に設けられ、異なる角度によって光を異なる側に向けることができる。
プリズム片P1は、プリズム面91’と、プリズム面93’とを有している。プリズム面91’は、化粧面87aに対して所定角度を傾いた傾斜面であり、図左から右側に向かって高くなっている。プリズム面93’は、化粧面87aに対して垂直に延びる面である。なお、化粧面87aに対して垂直な光が上側から入る場合は、プリズム面91’はプリズムに光が入る面であり、化粧面87aはプリズムから光が出る面であり、プリズム面93’はプリズム内で光が内面反射する面である。
【0051】
プリズム片P6は、プリズム面88と、プリズム面89と、プリズム面90とを有している。プリズム面88は、化粧面87aに対して所定角度を傾いた傾斜面であり、図左から右側に向かって高くなっている。プリズム面89は、化粧面87aに対して所定角度を傾いた傾斜面であり、図右から左側に向かって高くなっている。プリズム面89は、化粧面87aに対して垂直に延びる面である。プリズム面88の傾斜角度は、プリズム面91’の傾斜角度より小さくなっている。なお、化粧面87aに対して垂直な光が上側から入る場合は、プリズム面88,89はプリズムに光が入る面であり、化粧面87aはプリズムから光が出る面である。
【0052】
投光プリズム86は、化粧面86aと、その反対側の複数のプリズム片P2、P6を有している。プリズム片P2とプリズム片P6は交互に設けられ、異なる角度によって光を異なる側に向けることができる。
プリズム片P2は、プリズム面91と、プリズム面92と、プリズム面93とを有している。プリズム面91は、化粧面86aに対して所定角度を傾いた傾斜面であり、図左から右側に向かって高くなっている。プリズム面93は、化粧面86aに対して垂直に延びる面である。プリズム面92は、プリズム片P2の頂点部分に設けられた面であり、化粧面66aに平行に延びている。なお、プリズム面91,92はプリズムから光が入る面であり、化粧面86aはプリズムに光が入る面である。
【0053】
投光プリズム86のプリズム片P6は、受光プリズム87のプリズム片P6と同様である。
投光プリズム86のプリズム片P2に入射する光は、プリズム面91とプリズム面92に入射する。光は、プリズム面91によって図右側に屈折し、光L1として化粧面86aから出て行く。しかし、プリズム面92においては、光は直進して、化粧面86aから光L2として出て行く。投光プリズム86のプリズム片P6に入射する光は、プリズム面88とプリズム面89に入射する。光は、プリズム面88によって図右側に屈折し、光L5として化粧面86aから出て行く。また、光は、プリズム面89によって図左側に屈折し、光L6として化粧面86aから出て行く。
【0054】
受光プリズム87のプリズム片P1に入射する光は、プリズム面91’に入射する。光は、主に、プリズム面91’によって図右側に屈折し、光L1として化粧面87aから出て行く。しかし、プリズム面91’の頂点付近の部分では、光は、プリズム面91’によって図右側に屈折するが、プリズム面93’に反射して図左側に向けられ、そのまま化粧面87aから光L3として出て行く。受光プリズム87のプリズム片P6のプリズム片P6に入射する光は、プリズム面88とプリズム面89に入射する。光は、プリズム面88によって図右側に屈折し、光L5として化粧面86aから出て行く。また、光は、プリズム面89によって図左側に屈折し、光L6として化粧面86aから出て行く。
【0055】
以上より、光L1によって図右側に第1の検出エリアが形成される。さらに、光L5によって図右側に第2の検出エリアが形成される。さらに、光L6によって図左側に第3の検出エリアが形成される。一方、投光プリズム86のプリズム片P2においてプリズム面92に入射された光は直進し、受光プリズム87のプリズム片P1においてプリズム面91’の頂点付近に入射された光は図左側に出ていくので、検出エリアは形成されない。このように、各プリズム片の構造によって、図の右側に第1の検出エリアと第2の検出エリアが形成され、図の左側に第3の検出エリアが形成される。また、各プリズム片P1,P2の頂点付近では光の投受光の向きが異なるため、傾斜面の頂部付近の入射光によって別の検出エリアが形成されることがない。
【0056】
上記作用を別の表現で説明すると、投光プリズム片P2はプリズム面91(第2投光プリズム面)を有しており、受光プリズム片P1はプリズム面91’の頂点付近部分(第2受光プリズム面)を有しており、両者を通過する光によりそれぞれ形成される第2投光エリアおよび第2受光エリアを有しており、第2投光エリアおよび第2受光エリアが同一方向に形成されないことで、第1の検出エリアとは異なる第2の検出エリアを形成することが無効に設定されている。
【0057】
投光プリズム片P6はプリズム面89(第3投光プリズム面)を有しており、受光プリズム片P6はプリズム面89(第3受光プリズム面)を有しており、両者を通過する光によりそれぞれ形成される第3投光エリアおよび第3受光エリアを有しており、第3投光エリアおよび第3受光エリアが同一方向に形成されることで、第1の検出エリアとは異なる第3の検出エリアを形成することが有効に設定されている。
さらに投光プリズム片P6はプリズム面88(第4投光プリズム面)を有しており、受光プリズム片P6はプリズム面88(第4受光プリズム面)を有しており、両者を通過する光によりそれぞれ形成される第4投光エリアおよび第4受光エリアを有しており、第4投光エリアおよび第4受光エリアが同一方向に形成されることで、第1の検出エリアおよび第3の検出エリアとも異なる第4の検出エリアを形成することが有効に設定されている。
【0058】
4.能動型検出装置の応用例
図10は、第1応用例としてのAIR方式センサ1の正面図である。AIR方式センサ1は、自動ドア機構31の上部に設けられ、自動ドア32に貼付けられているタッチシールもしくはプレート33近傍に発射光13を向け反射光14を得ている。この場合、例えば、AIR方式センサ1の右側に漏れエリアが形成されることがないため、自動ドア機構31の誤動作が生じにくい。誤動作とは、例えば、タッチシールもしくはプレート33から離れたところに人が来た場合に自動ドア32が開くようなケースである。このAIR方式センサ1には、前記実施例1〜3が適用可能である。
【0059】
図11は、第2応用例としてのAIR方式センサ1の側面図である。AIR方式センサ1は、自動ドア機構31の上部に設けられ、自動ドア32から前方に離れたところに発射光13を向けて反射光14を得ている。この場合、例えば、AIR方式センサ1の後側に漏れエリアが形成されることがないため、自動ドア機構31の誤動作が生じにくい。例えば、自動ドア32自体を検出してしまい、自動ドア32が開いたりするようなケースである。このAIR方式センサ1には、前記実施例1〜3が適用可能である。
【0060】
図12は、第3応用例としてのAIR方式センサ51の正面斜視図である。AIR方式センサ51は、自動ドア機構52の上部に設けられ、発射光13と反射光14によって、自動ドア機構52の前方の複数の検出エリア53,54,55,56を形成している。検出エリア53,54,55,56は、図左右方向に並べられている。この場合、複数の検出エリアを設定することができ、自動ドアの制御を精度よく行うことができる。具体的には、自動ドア機構52の横幅サイズに合致して検出エリアを設定しているため、横方向の侵入または斜め侵入に対する検出が可能になる。また、漏れエリアが形成されることがないため、自動ドア機構52の誤動作が生じにくい。このAIR方式センサ51には、前記実施例4〜5が適用可能である。
【0061】
図13は、第4応用例としてのAIR方式センサ51の正面斜視図である。AIR方式センサ51は、自動ドア機構52の上部に設けられ、発射光13と反射光14によって、自動ドア機構52の前方の複数の検出エリア57,58,59,60を形成している。検出エリア57、58,59,60は、図前後方向に並べられている。この場合、複数の検出エリアを設定することができ、自動ドアの制御を精度よく行うことができる。具体的には、ドア近傍に検出エリアを設定することでドア近傍に立ち止まっている人の安全を確保できたり、ドア遠方に検出エリアを設定することで自動ドアの応答性を良くできたりする。また、漏れエリアが形成されることがないため、自動ドア機構52の誤動作が生じにくい。このAIR方式センサ51には、前記実施例4〜5が適用可能である。
【0062】
本発明はかかる上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
前記実施例ではプリズムは複数のプリズム片が形成された複合プリズムであったが、単一のプリズム片からなるプリズムであっても良い。
前記実施例ではプリズム片はプリズムの長手方向に並んでいたが、プリズム片がプリズムの短手方向に並んでいていても良い。さらに、異なる種類のプリズムを一つのユニット内の一対のAIR方式センサに別々に用いても良い。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明に係る能動型検出装置は、防犯センサ、警備センサ、自動ドアセンサや、それらセンサを組み込んだ各種システムにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の一実施形態としてのAIR方式センサの模式構成図。
【図2】AIR方式センサに用いられるプリズムの側面図。
【図3】AIR方式センサの一例の正面図。
【図4】AIR方式センサの一例の上面図。
【図5】プリズム構造の第1実施例を示す部分概略図。
【図6】プリズム構造の第2実施例を示す部分概略図。
【図7】プリズム構造の第3実施例を示す部分概略図。
【図8】プリズム構造の第4実施例を示す部分概略図。
【図9】プリズム構造の第5実施例を示す部分概略図。
【図10】第1応用例としてのAIR方式センサの正面図。
【図11】第2応用例としてのAIR方式センサの側面図。
【図12】第3応用例としてのAIR方式センサの正面斜視図。
【図13】第4応用例としてのAIR方式センサの正面斜視図。
【図14】従来のプリズム構造の部分概略図。
【符号の説明】
【0065】
1 AIR方式センサ
2 制御部
3 電源部
4 出力部
5 投光回路
6 投光素子
7 投光レンズ
8 受光回路
9 受光素子
10 受光レンズ
11 プリズム
16 投光プリズム
17 受光プリズム
19 プリズム面
19’ プリズム面
20 プリズム面
21’ プリズム面
31 自動ドア機構
32 ドア
33 タッチセンサ
P1〜P6 プリズム片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
投受光によって検出エリア内の対象物体を検出するための能動型検出装置であって、
投光部と、
受光部と、
前記投光部の近傍に配置された投光プリズムと、
前記受光部の近傍に配置された受光プリズムとを備え、
前記投光プリズムは、複数の投光プリズム片を有しており、
前記受光プリズムは、複数の受光プリズム片を有しており、
前記投光プリズム片は第1投光プリズム面を有しており、前記受光プリズム片は第1受光プリズム面を有しており、前記第1投光プリズム面および前記第1受光プリズム面を通過する光によりそれぞれ形成される第1投光エリアおよび第1受光エリアを有しており、前記第1投光プリズム面と前記第1受光プリズム面が同一角度に設定されることにより、前記第1投光エリアと前記第1受光エリアが同一方向に形成され第1の検出エリアへの投受光を行うことができるようになっており、
前記投光プリズム片は第2投光プリズム面を有しており、前記受光プリズム片は第2受光プリズム面を有しており、前記第2投光プリズム面および前記第2受光プリズム面を通過する光によりそれぞれ形成される第2投光エリアおよび第2受光エリアを有しており、前記第2投光エリアおよび前記第2受光エリアが同一方向に形成される又は設定されないことで、前記第1の検出エリアとは異なる第2の検出エリアを形成することの有効・無効を任意に設定可能である、
能動型検出装置。
【請求項2】
前記第2投光エリアおよび前記第2受光エリアが同一方向に形成される又は設定されないかは、前記第2投光プリズム面と前記第2受光プリズム面が同一角度に設定される又は設定されないことにより決定される、請求項1に記載の能動型検出装置。
【請求項3】
前記投光プリズム片と前記受光プリズム片それぞれにある投光プリズム面と受光プリズム面の組合せの種類が3以上の組合せについてそれぞれ検出エリアを形成することの有効・無効を任意に設定可能である、請求項1または2に記載の能動型検出装置。
【請求項4】
自動ドアの開閉を行うための自動ドア開閉制御装置であって、
自動ドア駆動部と、
前記自動ドアの近傍の検出エリア内にある物体を検出して、前記自動ドア駆動部に各種信号を送信する、請求項1〜3のいずれかに記載の能動型検出装置と、
を備えた自動ドア開閉制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−122044(P2009−122044A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−298176(P2007−298176)
【出願日】平成19年11月16日(2007.11.16)
【出願人】(000103736)オプテックス株式会社 (116)
【Fターム(参考)】