説明

花粉除去装置および花粉除去システム

【課題】従来のエアーシャワー装置では、吹出風で人体に付着した花粉及び塵埃を除去する手段が一般的であるが、静電気により付着しているものは吹出風のみでは吹き飛びにくいため、すべて取りきれないという課題がある。また除電を実施する手段としてコロナ放電を行うものがあるが、人体に有害なオゾンが発生するため、人体の健康上に悪影響を及ぼすという課題がある。
【解決手段】微細な水滴を噴霧させる微細水噴霧手段4と、吹出風により人体に付着した花粉や粉塵を吹き飛ばす花粉分離手段5を備えたことで、人体に有害なオゾンを発生させずにムラ無く除電でき、確実に花粉や塵埃を吹き飛ばすことができる花粉除去装置1を提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に建築物の屋外と屋内を結ぶ出入り口に設置され、花粉及び塵埃を除去することができる花粉除去装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種に類似の花粉分離装置は、エアーシャワーとしてクリーンルームに使用され、人体に付着した微小な塵埃を吹き飛ばし、クリーンルーム内の清浄度を保持するために使用されてきたものを転用して、マンションやホテルなどに使用されることがあった。さらに最近の花粉の飛散による花粉症の症状が発生する患者が急増していることや、さまざまな有害の塵埃が増加することでアレルギーが増加しているため、社会問題になっており、一般家庭においても、住宅に侵入する花粉を最低限にしたい要望が増えている。従来家庭に使用するエアーシャワーの考え方は、図12に示すような構成や図13に示すような構成が一般的であった(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
以下、その構成について図12及び図13を参照しながら説明する。
【0004】
図12に示すように、吹出本体101の背面に給気口102を備え、内部貫流ファン103と、この貫流ファン103を回転させるモータ104を備え、屋外出入口105の対向する側に長尺吹出口106にほぼ対応する長さの長尺吸込口107を備えた吸込本体108を設けている。またこの吸込本体108の内部には、排気用の送風機109と、屋外に開口した排気口110とを設けている。そしてこれらの吹出本体101および吸込本体108は金具などで簡単に取り付けられるようになっている。
【0005】
上記構成により、吹出本体101の内部のモータ104を駆動すると、貫流ファン103が回転し、給気口102より室内空気が吸い込まれ、長尺吹出口106より高速空気流を形成する。そしてこの高速空気流は屋外出入口105を通過する人の着衣などに付着した花粉を吹き飛ばした後、花粉を含んだ汚染空気となり、長尺吸込口107より吸込本体108に回収された後、 送風機109により排気口110を介して屋外に排気処理される。
【0006】
また図13に示すように、住宅の屋外出入口105の前の軒天井111に、下方に空気を吹き出すスポット送風機112を埋設したものがある。
【0007】
上記構成において、軒天井111に設けたスポット送風機112によって、帰宅した人の頭髪や衣類についた花粉や塵埃を吹き落とすことができる。
【0008】
また、従来の工場に使用されるエアーシャワー装置では、噴流を使用するだけでなくコロナ放電を使用した方法も行われており、図14及び図15に示すような構成が一般的であった(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。
【0009】
以下、その構成について図14及び図15を参照しながら説明する。
【0010】
図14に示すエアシャワー装置113は、 エアーシャワー用ノズル114を備えている。エアーシャワー用ノズル114は、清浄エアーの導入口115より吹出口116の開口面積を小さくした金属製(ステンレスなど)のエアーノズル本体117の内部に放電ユニット118を設置した。放電ユニット118は長手方向に湾曲させた長方形のバネ板119の湾曲の内側の両端部に、絶縁体(プラスチック)のブロック120を取りつけ、このブロック120にタングステン線を用いた微細な針状の放電針121を一端が露出するように差し込み、他端を電気導線122とブロック120内で接続した。この接続を容易にするため、ブロック120を2分割にして、接続箇所とバネ板119との距離を保ち、電気的に絶縁させた。各電気導線122は、コロナ放電を発生させる高圧電源の出力端子にそれぞれ接続させた。このエアーシャワー用ノズル114は、清浄エアーが正と負に交互にイオン化され、かつパルス上に放射されるので、空気流によるダストの除去に加え、静電気を帯びた微細なダストも静電気の中和により容易に除去でき、帯電物からの除電も短時間に行えるようになるという効果がある。
【特許文献1】特開平6−267182号公報
【特許文献2】特開平9−89345号公報
【特許文献3】実開平2−8555号公報
【特許文献4】特開平7−37383号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
このような従来の花粉除去装置では、屋外に飛散する花粉及び塵埃は、屋外と屋内を出入りする人体及び洗濯物や布団などに付着し、屋内に持ち込まれる。それによりアレルギー患者は、屋内でも花粉及び塵埃が原因によるアレルギーを発症して困っている。このように、屋内空気が汚れることで、人体に悪影響を及ぼしているため、屋外から持ち込まれる花粉及び塵埃を確実に屋内に持ち込まない手段が要望されている。
【0012】
そもそも、花粉及び塵埃が人体などに付着する状態は2種類あり、一つは静電気によって発生する静電誘引によるもの、つまりプラスに帯電しているものとマイナスに帯電しているものが電気的に引き合うことにより付着するものと、もう一つは物理的に付着しているものがある。
【0013】
よって、従来、クリーンな環境が必要な半導体工場及び食品工場に設置されるエアーシャワー装置では、例えばコロナ放電を用いて除電して電気的な付着力を低減し、送風によって花粉及び塵埃を吹き飛ばして除去しているが、コロナ放電によってオゾンが発生してしまうため、 人体に有害であるという課題があり、 またコロナ放電により発生した電子は、吹出風で飛ばして吹き付けるため、吹出風の方向によって電子が人体と接触する部位が限定される。すなわち、吹出風の方向によって人体に降りかかる電子はムラができ、除電されない部位があるという課題がある。本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、屋内に持ち込まれる花粉及び塵埃を入室前に除去するものである。また、従来のコロナ放電を用いず、オゾンを発生することがないため、人体に無害であり、また除電ムラが発生しない花粉除去装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の花粉除去装置は、上記目標を達成するため微細な水滴を噴霧させることにより人体に帯電した静電気を空気中に放電して除電を行う微細水噴霧手段と、人体に付着した花粉及び塵埃を分離する花粉分離手段を備えたことを特徴とする。そして、本発明によれば屋内に持ち込まれる花粉及び塵埃を入室前に除去するものである。また、従来のコロナ放電を用いず、オゾンを発生することがないため、人体に無害であるとともに除電ムラが発生しないことができる花粉除去装置が得られる。
【0015】
また、花粉分離手段は、吹出風を吹き付けることで風圧により人体に付着した花粉及び塵埃を分離できるように、送風機と前記送風機により空気を取り入れる吸込口と、吹出風を発生させる吹出口を備えたことを特徴とする。
【0016】
また、微細水噴霧手段により微細な水滴を人体の頭上から噴霧することを特徴とする。
【0017】
また、軒下に洗濯物を干すことができる物干し竿が設置される出入口において、微細な水滴を噴霧させる微細水噴霧手段と、花粉分離手段から発生する吹出風を前記洗濯物に吹き当てることが可能に設置したことを特徴とする。
【0018】
また、花粉分離手段は、吹出口から吹出される吹出風の反力により回転運動をするように軸受によって保持された回転ノズルにより構成され、前記回転ノズルから発生する吹出風により付着した花粉を吹き飛ばすことを特徴とする。
【0019】
また、人の出入りを検知する検知手段を備え、屋外から屋内に入室する人を検知した際は、微細水噴霧手段と花粉分離手段の両方を動作させ、屋内から屋外に外出する人を検知した際は、微細水噴霧手段のみ動作させることを特徴とする。
【0020】
また、水に高電圧を印加することにより水を霧化させる静電霧化手段を備えたことを特徴とする。
【0021】
また、花粉分離手段を構成する送風機の吸込口に、花粉回収手段としてのアレルゲン不活化作用を有するフィルターを備えたことを特徴とする。
【0022】
また、花粉分離手段を構成する送風機の一部に温風を吹きだすためのヒータを設けたことを特徴とする。
【0023】
また、玄関を含む出入口の屋外上部に設置したことを特徴とする。
【0024】
また、玄関を含む出入口の屋外横の壁面に設置したことを特徴とする。
【0025】
また、 玄関を含む出入口の屋外地面に固定ができるように構成されたことを特徴とする。
【0026】
また、玄関を含む出入口の屋外に閉空間を設け、前記閉空間内に設置したことを特徴とする。
【0027】
また、玄関を含む出入口の屋内に閉空間を設け、前記閉空間内に設置したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば微細な水滴を噴霧させることにより人体に帯電した静電気を空気中に放電して除電を行う微細水噴霧手段と、人体に付着した花粉及び塵埃を分離する花粉分離手段を備えたことにより微細水を人体の周囲に噴霧することで、人体の周囲に微細水が滞留し、人体全体を覆うため、帯電した静電気をムラ無く除電でき、電気的な引き合いにより付着していた花粉及び塵埃の付着力を低減することができる。それにより、花粉分離手段により確実に花粉及び塵埃を人体から分離できるため、屋内へ持ち込むことがないという効果のある花粉除去装置を提供できる。
【0029】
また、花粉分離手段は、吹出風を吹き付けることで風圧により人体に付着した花粉及び塵埃を分離できるように、送風機と前記送風機により空気を取り入れる吸込口と、吹出風を発生させる吹出口を備えたことにより、吹出風を人体に当てることで付着した花粉及び塵埃を吹き飛ばして分離させることにより花粉及び塵埃を手で触ることなく除去することができるため、屋内に花粉を持ち込むことがないという効果のある花粉除去装置を提供できる。
【0030】
また、微細水噴霧手段により微細な水滴を人体の頭上から噴霧することにより屋外において花粉及び塵埃が重力によって落下する際に、人体に堆積しやすい頭髪部と双肩部を中心に微細水を接触させることで、花粉及び塵埃が多く付着する場所に効率良く除電が行え、花粉分離手段によって確実に除去できるため、屋内へ持ち込むことがないという効果のある花粉除去装置を提供できる。
【0031】
また、軒下に洗濯物を干すことができる物干し竿が設置される出入口において、微細な水滴を噴霧させる微細水噴霧手段と、花粉分離手段から発生する吹出風を前記洗濯物に吹き当てることが可能に設置したことにより洗濯物に花粉及び塵埃が付着するのを防止したり、付着したものを除去することができるため、取り入れ時に屋内に持ち込むことがないという効果のある花粉除去装置を提供できる。
【0032】
また、花粉分離手段は、吹出口から吹出される吹出風の反力により回転運動をするように軸受によって保持された回転ノズルから構成される。前記回転ノズルから発生する吹出風により付着した花粉を吹き飛ばすことに加え、回転ノズルが回転運動することから人体に周期的に吹出風を当てられる。よって、人体に付着した花粉及び塵埃に吹出風の風圧だけでなく、慣性力も加えられることで、さらに強い力で吹き飛ばせ、確実に除去することができるため、屋内へ持ち込むことがないという効果のある花粉除去装置を提供できる。
【0033】
また、人の出入りを検知する検知手段を備え、屋外から屋内に入室する人を検知した際は、微細水噴霧手段と花粉分離手段の両方を動作させ、屋内から屋外に外出する人を検知した際は、微細水噴霧手段のみ動作させることにより人の出入を検知する検知手段を設けることで、外出する人を検知した場合は、微細水噴霧手段のみ運転させることで、人体に帯電した静電気を外出前に取り除くことができ、外気に飛散する花粉及び塵埃と電気的な引き合いにより付着するのを未然に防ぐことができる。これにより、帰宅時に人体に付着する花粉及び塵埃が少なく、確実に除去することができるため、屋内へ持ち込むことがない。また、検知手段を設けることで、自動で運転や停止を制御できるため、人が操作する煩わしさがないという効果のある花粉除去装置を提供できる。
【0034】
また、水に高電圧を印加することにより水を霧化させる静電霧化手段を備えたことにより静電霧化によるナノサイズの超微細水を発生させることで、周囲に漂う悪臭を脱臭することができるとともに、付着した臭いを脱臭することができるという効果のある花粉除去装置を提供できる。
【0035】
また、花粉分離手段を構成する送風機の吸込口に、花粉回収手段としてのアレルゲン不活化作用を有するフィルターを備えたことにより花粉分離手段から吹出される吹出風により人体から分離した花粉及び塵埃を捕集することができる。また、アレルゲン不活化作用により、フィルターに残存した花粉及び塵埃を不活化させることで、捕集されたアレルゲンは不活化され、フィルターメンテナンス時などに捕集された花粉及び塵埃が飛散したとしても人体にアレルギー反応が起こることがないという効果のある花粉除去装置を提供できる。
【0036】
また、花粉分離手段を構成する送風機の一部に温風を吹き出すためのヒータを備えることにより、冷風感を与えることがなく、快適に使用することができる。また、人体や衣服が濡れた状態であれば、温風乾燥させることもできるという効果のある花粉除去装置を提供できる。
【0037】
また、玄関を含む出入口の屋外上部に設置することで、玄関の出入の邪魔にならず、且つ人体に花粉及び塵埃が堆積しやすい頭髪部と双肩部全体に吹出風を当てることで、花粉及び塵埃の取り残しが無く、確実に除去でき、屋内に持ち込むことがないという効果のある花粉除去装置を提供できる。
【0038】
また、玄関を含む出入口の屋外横の壁面に設置することで、 玄関の出入の邪魔にならず且つ人体の側面全体に吹出風を当てることで人体に吹出風が当たる接触面積を広くでき、効率が良く確実な花粉及び塵埃の除去が可能であり、屋内へ持ち込むことがないという効果のある花粉除去装置を提供できる。
【0039】
また、玄関を含む出入口の屋外地面に固定ができるように構成されたことにより設置場所を選ばずに設置することで、どの出入口から入室しても花粉及び塵埃を除去でき、屋内へ持ち込むことがないという効果のある花粉除去装置を提供できる。
【0040】
また、玄関を含む出入口の屋外に閉空間を設け、花粉除去装置を前記閉空間内に設置したことにより、花粉除去装置によって人体に付着した花粉及び塵埃を除去した後に、外気風により再度付着することを防止することで屋内へ持ち込むことがないという効果のある花粉除去システムを提供できる。
【0041】
また、玄関を含む出入口の屋内に閉空間を設け、花粉除去装置を前記閉空間内に設置したことにより、屋内と分離した空間で花粉及び塵埃を除去することで、屋内で花粉及び塵埃を撒き散らすことがないという効果のある花粉除去システムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
本発明の請求項1記載の発明は、微細な水滴を噴霧させることにより人体に帯電した静電気を空気中に放電して除電を行う微細水噴霧手段と、人体に付着した花粉及び塵埃を分離する花粉分離手段を備えたものであり、微細水を人体の周囲に噴霧することで、人体周辺空気を加湿されて人体表面に帯びている電荷が空気中に放電しやすくなることから除電される。それに加え、微細水発生により、微細水自身がマイナス極性の電位を持ち、プラス極性に帯電したものを電気的に中和して除電する作用も有する。また、微細水噴霧により除電を行うため、人体に有害なオゾンを発生させることがなく安全である。また、微細水を作成する過程で使用する微小な風量の送風以外に微細水を飛ばすための送風が必要ないことと、軽微な重量の微細水であるため重力の影響を受けにくく、空中に長く浮遊することができるため、人体全体を覆う空間にムラ無く滞留することで、除電ムラが発生しないという作用を有する。
【0043】
また、花粉分離手段は、吹出風を吹き付けることで風圧により人体に付着した花粉及び塵埃を分離できるように、送風機と前記送風機により空気を取り入れる吸込口と、吹出風を発生させる吹出口を備えたものであり、花粉分離手段は、送風機と、前記送風機により外気を取り入れる吸込口と、吹出風を発生させる吹出口を備えたものであり、吹出風をから得られる風圧を花粉及び塵埃に伝えて分離させることができるという作用を有する。
【0044】
また、微細水噴霧手段により微細な水滴を人体の頭上から噴霧するものであり、屋外において花粉及び塵埃が重力によって落下する際に人体に堆積しやすい頭髪部と双肩部を中心に微細水を接触させることができるという作用を有する。
【0045】
また、軒下に洗濯物を干すことができる物干し竿が設置される出入口において、微細な水滴を噴霧させる微細水噴霧手段と、花粉分離手段から発生する吹出風を前記洗濯物に吹き当てることが可能に設置したものであり、花粉除去装置は、軒下に洗濯物を干すことができる物干し竿が設置される出入口において、 微細な水滴を噴霧させる微細水噴霧手段と花粉分離手段から発生する吹出風を洗濯物に吹き当てることが可能なように設置したことにより、 洗濯物への静電気の帯電を防止でき、花粉及び塵埃が付着することを防止したり付着した花粉及び塵埃を除去することができるという作用を有する。
【0046】
また、花粉分離手段は、吹出口から吹出される吹出風の反力により回転運動をするように軸受によって保持された回転ノズルにより構成され、前記回転ノズルから発生する吹出風により付着した花粉を吹き飛ばすものであり、回転ノズルから発生する吹出風を当てることで、吹出風の風圧で花粉及び塵埃を吹き飛ばせるだけでなく、周期的に噴流が当たることにより人体の頭髪や衣服をはためかせることで、花粉及び塵埃にさらに慣性力を与えることができるという作用を有する。
【0047】
また、人の出入りを検知する検知手段を備え、屋外から屋内に入室する人を検知した際は、微細水噴霧手段と花粉分離手段の両方を動作させ、屋内から屋外に外出する人を検知した際は、微細水噴霧手段のみ動作させるものであり、人の出入を検知する検知手段を設けることで、入室時には微細水噴霧手段と花粉分離手段を運転させ、外出時には微細水噴霧手段のみを動作させる制御が可能となるという作用を有する。
【0048】
また、水に高電圧を印加することにより水を霧化させる静電霧化手段を備えたものであり、 静電霧化によるナノサイズの超微細水を発生させることができるという作用を有する。
【0049】
また、花粉分離手段を構成する送風機の吸込口に、花粉回収手段としてのアレルゲン不活化作用を有するフィルターを備えたものであり、花粉分離手段の運転時には、吸込口の周囲の空気に含まれる花粉及び塵埃及び人体から分離した花粉及び塵埃を捕集することができる。また、アレルゲン不活化作用により、フィルターに残存した花粉及び塵埃を不活化させることができるという作用を有する。
【0050】
また、花粉分離手段を構成する送風機の一部に温風を吹きだすためのヒータを設けたものであり、人体に適度な温風を吹き出すことができるという作用を有する。
【0051】
また、玄関を含む出入口の屋外上部に設置したものであり、人体の頭上から吹出風を発生させることができるため、屋外において花粉及び塵埃が重力によって落下する際に人体に堆積しやすい頭髪部と双肩部全体に吹出風が当てることができるという作用を有する。
【0052】
また、玄関を含む出入口の屋外横の壁面に設置したものであり、玄関を含む出入口の屋外横の壁面に設置することで、直立した人体の側面に対し、上下方向に長手となる吹出風を当てることで人体に当たる吹出風の接触面積を広くすることができるという作用を有する。
【0053】
また、玄関を含む出入口の屋外地面に固定ができるように構成されたものであり、屋外地面に固定ができるようにすることで、建築物の構造上壁面取付けができない出入口においても屋外地面に固定することが可能となるため、設置場所を選ばずに設置することができるという作用を有する。
【0054】
また、玄関を含む出入口の屋外に閉空間を設け、花粉除去装置を前記閉空間内に設置したものであり、玄関を含む出入口の屋外に閉空間を設け、前記閉空間内に花粉除去装置を設置することで、人体に付着した花粉及び塵埃を除去した後に、外気風により再度付着することが防止できるという作用を有する。
【0055】
また、玄関を含む出入口の屋内に閉空間を設け、花粉除去装置を前記閉空間内に設置したものであり、玄関を含む出入口の屋内に閉空間を設け、前記閉空間内に花粉除去装置を設置することで、屋内と分離した空間で花粉及び塵埃を除去することができるという作用を有する。
【0056】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0057】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について図を参照しながら説明する。
【0058】
図1及び図2に示すように、花粉除去装置1は、建築物の屋外と屋内を人が出入り可能な出入口2としての例えば玄関及び窓の屋外上部の壁面に固定され、人体を検知することができる検知手段3としての赤外線センサと、検知手段3からの検知信号を受けて微細水噴霧手段4及び花粉分離手段5の動作を制御する制御手段6としてのマイコンを搭載した制御回路が備えられている。また、微細水噴霧手段4としての例えば2流体式ノズルが出入口2に向かって備えられ、一方では水を貯めることができる水タンク7は、水タンク7に蓄えられた水を供給する水ポンプ8と、微細水噴霧手段4とをゴム製の水チューブ9によって接続されており、また一方では、高圧空気を吹出す空気ポンプ10としての例えば電磁式エアーポンプがゴム製の空気チューブ11が接続されている。ここで、微細水噴霧手段4としての2流体式ノズルの構造は、図3に示すように、内管12と外管13の2重管構造となっており、端部は円錐形状に先細りに縮小し、噴霧部14が設けられている。内管12は水が流入されるよう水チューブ9と接続され、外管13は高圧空気が供給されるよう空気チューブ11と接続されている。また、花粉分離手段5として吹出風の風圧により人体に付着した花粉及び塵埃を除去するための送風機15は、例えばシロッコファンを用い、送風機15により吸気される空気を取り入れる吸込口16と出入口2に向かって吹出風を発生する吹出口17が花粉除去装置1の外郭に備えられている。
【0059】
上記構成において、屋外から入室する人を検知手段3で検知し、制御手段6によってまず、微細水噴霧手段4を動作させるため、一方では空気ポンプ10を運転させ、高圧空気が微細水噴霧手段4としての2流体式ノズルの外管13に空気チューブ11を経由して供給し、もう一方では、水ポンプ8を運転させると水タンク7から水チューブ9を経由して水を汲み上げ、内管12へ供給されることで噴霧部14で水と高圧空気が混合されることにより水が微細化し、 微細水となって人体に向かって空気と共に噴霧される。これにより、人体の周囲の空気が加湿され、人体に帯電した静電気は、空気中の水蒸気によって空気中に放電しやすくなり、除電される。また、微細水の粒子径を細かくすればするほど微細水の表面積が大きくなり、人体と接触して電子の受け渡しを行う機会が多くなり、効率良く除電を行うことができる。また、微細水の粒子径を10μm以下とすることで、人体と接触しても1粒当たりの水分量が少ないため、人体が濡れることがなく、眼鏡などのガラス製品が曇ることが無い。また、微細水の発生過程において水滴が微細に分裂する際に粒子径の小さい水滴はマイナスに帯電しやすくなるため、人体に帯電した静電気を電気的に中和する働きがあり、人体に付着した花粉及び塵埃の付着力を弱められる。
【0060】
微細水噴霧手段4によって人体の除電が行われた後、花粉分離手段5としての吹出風により人体に付着した花粉及び塵埃を除去するための送風機15が運転開始する。送風機15によって吸込口16から空気を取り入れて、吹出口17から吹出風が発生することで人体に付着した花粉及び塵埃を吹き飛ばすことができる。
【0061】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、実施の形態1と同一部分については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0062】
屋外において花粉及び塵埃が重力によって落下する際に人体の頭髪部と双肩部は、最も花粉及び塵埃が堆積しやすい場所であり、頭髪部と双肩部に付着した花粉及び塵埃を如何に効率よく除去できるかが一つのポイントである。そこで、微細水噴霧手段4から噴霧する微細水を人体の頭上から噴霧することで、頭髪部と双肩部を中心に微細水を接触させることで効率良く除電が行え、 花粉分離手段5によって確実に除去することができる。また、微細水の粒子径を10μm以下とすることで、微細水一粒当たりの水分量が少なくなるため、頭髪や衣服が濡れることがなく、髪形を崩してしまうことや、衣服が湿ってしまうことがない。
【0063】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は、実施の形態1または2と同一部分については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0064】
図4に示すように、花粉除去装置1は、軒下に洗濯物を干すことができる物干し竿が設置された出入口2において、微細水噴霧手段4は、検知手段3により洗濯物の有無を検知し、洗濯物を検知した場合は、定期的に微細水噴霧手段4と花粉分離手段5を運転させ、洗濯物に帯電した静電気を除電し、洗濯物に付着した花粉及び塵埃を除去することができる。花粉除去装置1の運転の制御について、一般的に、洗濯物を外干しして乾燥するまでの時間は、洗濯物の種類や外気温湿度、日射の有無によって様々であるが、洗濯物がまだ湿っている状態では静電気が起こりにくく、花粉及び塵埃が静電気によって付着することが少ないため、洗濯物を検知直後は、花粉分離手段5のみを運転させることで、花粉及び塵埃が外気風に乗って洗濯物に付着することを未然に防止させ、また、洗濯物に付着したものを分離させることができる。且つ、吹出風によって洗濯物の乾燥がより早く行われることにもつながる。次に、洗濯物を検知して数時間経過後であれば、洗濯物が乾燥し、帯電しやすくなるため、微細水噴霧手段4と花粉分離手段5を運転させることで効果的に洗濯物に花粉及び塵埃が付着することを防止できる。
【0065】
また、花粉除去装置1は出入口2の近傍に設置することにより、洗濯物を干す際、及び洗濯物を取り入れる際の人の出入りも検知し、微細水噴霧手段4と花粉分離手段5を運転させることで、人体に帯電した静電気を除電し、付着した花粉及び塵埃を除去することができる。
【0066】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4は、実施の形態1から3のいずれかと同一部分については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0067】
図5に示すように、花粉分離手段5として吹出風を発生させる際、回転運動を行う回転ノズル18に吹出口17を設けたものである。回転ノズル18は、回転軸19を中心に円盤状に形成されており、 内部には吹出風が通過する吹出風路20が設けられている。また、回転ノズル18の一端は軸受21により保持されることで回転自在となり、他端には吹出風を発生するスリット状の吹出口17が設置されている。花粉分離手段5が運転を開始すると送風機15は空気流を発生させ、吹出風路20を通過して回転ノズル18の吹出口17から吹出風を発生させる。その際、吹出口17を傾斜させ、且つ回転軸19に対して偏心した位置に設けることで回転ノズル18は吹出風の反力により回転力を得ることができ、モータ等を設置することなく回転ノズル18が回転運動を行え、吹出口17は回転軸19を中心に回転しながら吹出風を発生させることができる。これにより、人体に当たる吹出風は周期的に同じ場所に当たるため、頭髪や衣服をなびかせられ、通常の吹出風の風圧に加えて慣性力を与えることができ、 付着した花粉や塵埃を確実に分離させることができる。
【0068】
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5は、実施の形態1から4のいずれかと同一部分については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0069】
図6に示すように、建築物の出入口2の屋外に設置された花粉分離装置1の動作を制御するため、出入する人を検知する検知手段3を屋内と屋外に一つずつ設けることで、入室する人を検知する場合は、屋外の検知手段3により、微細水噴霧手段4と花粉分離手段5を動作させ、外出する人を検知する場合は、屋内の検知手段により検知した後、屋外の検知手段で検知することで微細水噴霧手段4のみを実施する制御が可能となる。
【0070】
また、図7に示すように屋内または屋外に閉空間を設けて花粉分離装置1が設置される場合は、閉空間内と屋外にそれぞれ検知手段を設置し、入室する人を検知する場合は、屋外の検知手段3により検知した後、閉空間内の検知手段3で検知することで微細水噴霧手段4及び花粉分離手段5を動作させ、外出する人を検知する場合は、閉空間内の検知手段により検知して微細水噴霧手段4のみを動作させる制御とすることで、入室する人に対しては、微細水噴霧手段4に加えて花粉分離手段5を行うことで確実に花粉及び塵埃を分離させ、屋内へ持ち込まなくすることができ、外出する人に対しては、あらかじめ微細水噴霧手段4により除電のみを行うことで人体と外気に浮遊している花粉及び塵埃とが電気的に引き合うことがなく、未然に付着を防止できる。
【0071】
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6は、実施の形態1から5のいずれかと同一部分については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0072】
図8に示すように、花粉除去装置に静電霧化装置22を設けることにより、ナノサイズの超微細水を作ることができ、脱臭効果を発揮できる。
【0073】
以下に静電霧化装置22の構成を記載する。貯水部23と、貯水部23の水を外部に位置する先端側へ搬送する搬送部24と、搬送部24に対向するように配置された電極25と 搬送部24と印加電極26との間に高電圧を印加する電圧印加部27とを備えて搬送部24と印加電極26との間に高電圧を印加することにより搬送部24の水が霧化してナノサイズの超微細水を発生させる。これにより、ナノサイズの超微細水が有している活性種によるところの空空気中の臭気成分や付着物についての脱臭機能を有効に利用することができるため、出入口2の周囲の空気を脱臭すること及び人体への付着臭を軽減させることができる。
【0074】
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7は、実施の形態1から6のいずれかと同一部分については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0075】
図2に示すように、吸込口16にアレルゲン不活化作用としての抗アレルゲン剤を付加したフィルター28を設置することで、吸込口16から空気と共に吸気された花粉及び塵埃を捕集することが可能である。これにより、人体から分離した花粉及び塵埃と、外気に浮遊している花粉及び塵埃を吸気しても吹出口17から吹き出されて人体に再付着することがない。また、アレルゲン不活化作用により、捕集された花粉及び塵埃は不活化され、メンテナンスの際にフィルターから脱落して飛散したとしても、人体にアレルギー反応を起こすアレルゲンを不活化しているため、アレルギーが発症することがない。
【0076】
(実施の形態8)
本発明の実施の形態8は、実施の形態1から7のいずれかと同一部分については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0077】
図2に示すように、花粉分離手段5としての送風機15と吹出口17との経路間に温風を吹き出すためのヒータ29、例えばPTCヒータを備えることで、深夜など外気温度が低い状態であっても、花粉分離手段5の吹出口17から温風を出すことで冷風感を与えることがなく、快適に使用することができる。また、雨などにより濡れた体を乾燥させることも可能である。
【0078】
(実施の形態9)
本発明の実施の形態9は、実施の形態1から8のいずれかと同一部分については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0079】
図9に示すように、花粉除去装置1は、建築物の玄関を含む出入口2の屋外横の壁面にねじ止め等により設置することで、直立した人体に対し、上下方向に長手となる吹出風を当てることで人体に吹出風が当たる接触面積を広くでき、効率が良く確実な花粉及び塵埃の除去が可能である。この際、微細水噴霧手段4は、人体の頭上から噴霧されるよう花粉除去装置1の上部に設置することで、頭髪部と双肩部を中心に微細水を接触させることができ、効率良く除電が行える。
【0080】
(実施の形態10)
本発明の実施の形態10は、実施の形態1から9のいずれかと同一部分については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0081】
図7に示すように、玄関を含む出入口2の屋内に閉空間を設け、閉空間内に花粉除去装置1を設置することで、人体に付着した花粉や塵埃を除去した後に、外気風により再度付着することが防止できる。
【0082】
(実施の形態11)
実施の形態1から10のいずれかと同一部分については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。図10に示すように、花粉除去装置1を設置する閉空間は、出入口2と閉空間をつないで2重扉とすることで、空調された屋内空気を屋外に漏らすことがないため、空調エネルギーのロスを軽減することができる。
【0083】
(実施の形態12)
本発明の実施の形態12は、実施の形態1から11のいずれかと同一部分については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。図11に示すように、花粉除去装置1は、屋外地面にアンカー等により固定ができるようにすることで、構造上壁面取付けが不可能な出入口において取り付けが可能となる。
【0084】
また、出入口2に設置して屋内への花粉及び塵埃を持ち込みを無くす用途のみに限らず、屋外での工事現場に設置して、発生する塵埃の付着防止や、道路脇に設置して、歩行者へディーゼル粉塵の付着防止を目的とした使用も可能である。
【産業上の利用可能性】
【0085】
建築物の出入口において、人体に付着した花粉及び塵埃を除去するのに有効であるため、住宅及びクリーンな環境が必要とされる食品工場、病院、電子部品工場において作業員が出入する際に付着した異物を除去する用途に適応できる。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の実施の形態1及び2の外観を示す外観図
【図2】同実施の形態1、2、7および8の花粉除去装置の構造を示す縦断面図
【図3】同実施の形態1の微細水噴霧手段の構造を示す断面図
【図4】本発明の実施の形態3の外観を示す斜視図
【図5】本発明の実施の形態4の回転ノズルを示す断面図
【図6】本発明の実施の形態5の構成を示す断面図
【図7】同実施の形態5及び本発明の実施の形態10の構成を示す断面図
【図8】本発明の実施の形態6の静電霧化装置の構造を示す断面図
【図9】本発明の実施の形態9の外観を示す外観図
【図10】本発明の実施の形態11の構成を示す断面図
【図11】本発明の実施の形態12の構成を示す断面図
【図12】従来のエアーシャワー装置の一例を示す斜視図
【図13】従来のエアーシャワー装置の別の一例を示す断面図
【図14】従来のエアーシャワー装置の別の一例を示す斜視図
【図15】従来の除電手段の一例を示す正面断面図
【符号の説明】
【0087】
1 花粉除去装置
2 出入口
3 検知手段
4 微細水噴霧手段
5 花粉分離手段
6 制御手段
7 水タンク
8 水ポンプ
9 水チューブ
10 空気ポンプ
11 空気チューブ
12 内管
13 外管
14 噴霧部
15 送風機
16 吸込口
17 吹出口
18 回転ノズル
19 回転軸
20 吹出風路
21 軸受
22 静電霧化装置
23 貯水部
24 搬送部
25 電極
26 印加電極
27 電圧印加部
28 フィルター
29 ヒータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物の出入口近傍に備えられ、屋外から屋内へ持ち込まれる花粉を取り除くための花粉除去装置において、微細な水滴を噴霧させることにより人体に帯電した静電気を空気中に放電して除電を行う微細水噴霧手段と、人体に付着した花粉及び塵埃を分離する花粉分離手段を備えたことを特徴とする花粉除去装置。
【請求項2】
花粉分離手段は、吹出風を吹き付けることで風圧により人体に付着した花粉及び塵埃を分離できるように、送風機と前記送風機により空気を取り入れる吸込口と、吹出風を発生させる吹出口を備えたことを特徴とする請求項1記載の花粉除去装置。
【請求項3】
微細水噴霧手段により微細な水滴を人体の頭上から噴霧することを特徴とする請求項1または2に記載の花粉除去装置。
【請求項4】
軒下に洗濯物を干すことができる物干し竿が設置される出入口において、微細な水滴を噴霧させる微細水噴霧手段と、花粉分離手段から発生する吹出風を前記洗濯物に吹き当てることが可能に設置したことを特徴とする請求項1または2に記載の花粉除去装置。
【請求項5】
花粉分離手段は、吹出口から吹出される吹出風の反力により回転運動をするように軸受によって保持された回転ノズルにより構成され、前記回転ノズルから発生する吹出風により付着した花粉を吹き飛ばすことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の花粉除去装置。
【請求項6】
人の出入りを検知する検知手段を備え、屋外から屋内に入室する人を検知した際は、微細水噴霧手段と花粉分離手段の両方を動作させ、屋内から屋外に外出する人を検知した際は、微細水噴霧手段のみ動作させることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の花粉除去装置。
【請求項7】
水に高電圧を印加することにより水を霧化させる静電霧化手段を備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の花粉除去装置。
【請求項8】
花粉分離手段を構成する送風機の吸込口に、花粉回収手段としてのアレルゲン不活化作用を有するフィルターを備えたことを特徴とする請求項1から7のいずれか記載の花粉除去装置。
【請求項9】
花粉分離手段を構成する送風機の一部に温風を吹き出すためのヒータを設けたことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の花粉除去装置。
【請求項10】
玄関を含む出入口の屋外上部に設置したことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の花粉除去装置。
【請求項11】
玄関を含む出入口の屋外横の壁面に設置したことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の花粉除去装置。
【請求項12】
玄関を含む出入口の屋外地面に固定ができるように構成されたことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の花粉除去装置。
【請求項13】
玄関を含む出入口の屋外に閉空間を設け、請求項1から3のいずれか、または請求項5から9のいずれかに記載の花粉除去装置を前記閉空間内に設置したことを特徴とする花粉除去システム。
【請求項14】
玄関を含む出入口の屋内に閉空間を設け、請求項1から3及び請求項5から9のいずれか記載の花粉除去装置を前記閉空間内に設置したことを特徴とする花粉除去システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−20130(P2008−20130A)
【公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−192332(P2006−192332)
【出願日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】