行動検出システム
【課題】 低コストでかつ日頃の徘徊の程度のような行動パターンを容易に検出可能な行動検出システムを提供する。
【解決手段】 行動検出システムは、人が保持し、トリガー信号に応答してID番号を出力するIDタグと、それぞれが異なる機能を提供する複数の位置にそれぞれ設けられ、トリガー信号を発信するトリガー信号発信部と、IDタグの出力したID番号を受信するトリガー信号受信部と、複数のトリガー信号受信部に接続され、トリガー信号受信部の受信したID番号をその受信時刻とともに保持するデータ保持手段と、データ保持手段の保持するデータの中から、特定の人のデータを抽出する抽出手段と、抽出手段の抽出したデータに基づいて、所望の表示を行なう表示手段とを含む。
【解決手段】 行動検出システムは、人が保持し、トリガー信号に応答してID番号を出力するIDタグと、それぞれが異なる機能を提供する複数の位置にそれぞれ設けられ、トリガー信号を発信するトリガー信号発信部と、IDタグの出力したID番号を受信するトリガー信号受信部と、複数のトリガー信号受信部に接続され、トリガー信号受信部の受信したID番号をその受信時刻とともに保持するデータ保持手段と、データ保持手段の保持するデータの中から、特定の人のデータを抽出する抽出手段と、抽出手段の抽出したデータに基づいて、所望の表示を行なう表示手段とを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、徘徊老人等の行動をモニターできる行動検出システムに関し、特に、徘徊老人の介護に有効に利用できる行動検出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
徘徊老人等に移動体通信端末を付設し、その位置情報で位置を常時検出するシステムがたとえば、特開2001−359147号公報(特許文献1)に記載されている。
【0003】
同公報によれば、移動体通信端末を携行する徘徊老人等が、老人ホームの周辺地域である特定点近傍エリアを逸脱したことを、老人ホームに設けられた基準体端末と移動体通信端末との交信状況によって検知したときは、PHSシステムやGPSシステムを利用して移動体通信端末を有する徘徊老人の所在位置を検出している。
【特許文献1】特開2001−359147号公報(段落番号0012〜0030等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の徘徊老人の位置検出は、上記のように行なわれていた。PHSや、GPS等の設備を使用するため、設備が複雑で高価になるという問題があった。一方で、個々の徘徊老人が今どこにいるのかとか、個々の徘徊老人ごとの、日頃の徘徊の程度等を知ることはできなかった。
【0005】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、低コストでかつ日頃の徘徊の程度のような行動パターンを容易に検出可能な行動検出システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明にかかる行動検出システムは、人が保持し、トリガー信号に応答してID番号を出力するIDタグと、それぞれが異なる機能を提供する複数の位置にそれぞれ設けられ、トリガー信号を発信するトリガー信号発信部と、IDタグの出力したID番号を受信するID受信部と、複数のID受信部に接続され、ID受信部の受信したID番号をそのID受信部を特定するデータおよび受信時刻とともに保持するデータ保持手段と、ユーザの要求に応じて、データ保持手段の保持するデータの中から、データを抽出する抽出手段と、抽出手段の抽出したデータに基づいて、所望の表示を行なう表示手段とを含む。
【0007】
それぞれが異なる機能を提供する複数の位置には、トリガー信号を発信するトリガー信号発信部が設けられる。人がトリガー信号発信部近づくと、それに応答してその人を特定するID番号が出力される。このID番号は、受信時刻およびID番号を受信した位置を特定するデータとともにデータ保持手段に保持される。管理者は、所望のデータを抽出して表示できるため、たとえば、特定の人の行動パターンを知ることができる。
【0008】
その結果、PHSやGPS等の通信システムを利用することなく、低コストでかつ日頃の徘徊の程度のような行動パターンを容易に検出可能な行動検出システムを提供できる。
【0009】
好ましくは、抽出手段は、特定の人の現在位置を抽出する。
【0010】
さらに好ましくは、抽出手段は、特定の人の特定の時間における位置を抽出する。
【0011】
なお、特定の人の所望の期間の行動をアニメーションで表示するアニメーション表示手段を含んでもよい。
【0012】
この発明の一つの実施の形態によれば、さらに警報手段を含み、行動検出システムは、所定の施設に設けられ、所定の施設においては、移動可能な領域が予め定められ、人が移動可能な領域から逸脱したことを検出する逸脱検出手段と、逸脱検出手段が人が移動可能な領域から逸脱したことを検出したときは、警報手段を作動させる。
【0013】
この発明の他の実施の形態によれば、さらに警報手段を含み、特定の位置に設けられたID受信部が、同じID番号の連続して所定の時間以上受信したときは、警報手段を作動させる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施の形態に係る行動検出システムを、老人ホームにおける徘徊老人の徘徊動作を検出するのに適用した場合の例を説明するための、老人ホームの模式的平面図である。
【0015】
図1を参照して、老人ホーム10は、その出入口11と、食堂12と、個々の老人用の個室13と、バス14と、トイレ15と、廊下16と、複数の老人が談話等のできるコーナ17とを含む。個室13には、個々の老人用のベッド18が設けられている。
【0016】
上記のような、出入口11、食堂12、ベッド18等の、老人に対して、それぞれが異なる機能を提供する場所には、それぞれ、トリガー信号を発信するトリガー信号発信器が設けられている。ここでは、トリガー信号発信器はそれぞれ○印で示し、その参照番号は、場所を特定する参照番号にaを付けて示す。すなわち、ベッド18に設けられたトリガー信号発信器は18aで示す。
【0017】
次に、このトリガー信号発信器18aについて説明する。図2は、トリガー信号発信器18aの構成を示すブロック図である。トリガー信号発信器18aは、トリガー発信アンテナ32に接続され、トリガー信号を発信するトリガー信号発信部31と、トリガー信号に応じて、老人等が保持するIDタグ40からのID番号を受信するID受信部33とを含む。
【0018】
老人がトリガー信号発信部31に近づいて、老人が保持するIDタグ40が、トリガー発信アンテナ32の発信するトリガー信号を受信すると、IDタグ40は、そのID番号を出力する。出力されたID番号は、ID受信部33で受信されると、ネットワーク34を介して接続された管理装置の受信部52に送信される。なお、ここでは、ベッド18に設けられたトリガー信号発信器18aについて説明したが、他の位置に設けられた他の全てのトリガー信号発信器についても同様の構成を有し、同様の動作を行なう。また、管理装置については、後述する。
【0019】
次にIDタグ40について説明する。図3は、IDタグ40を示すブロック図である。IDタグ40は受信用アンテナ51とトリガー信号検知部41と、電池49と、スィッチ42と固有のID番号を発生する、ID番号発生部43とを含む。ID番号発生部43はアドレス計数部45とID番号記憶部46と発振器47と出力回路48と、ID番号発生部43と、所定のデータを格納しているメモリ52と、全体を制御するマイコン50とから構成される。
【0020】
受信用アンテナ51は、トリガー信号発信器11a〜18aに接続されたトリガー信号発信アンテナからのトリガー信号を受信するようになっており、トリガー信号検知部41は、受信用アンテナ51で受信された信号が、トリガー信号であると認識したときにスイッチ42をONするようになっている。スイッチ42がONされると、ID番号発生部43に電源が供給されて、このID番号発生部43からそのIDタグ40に対応するID番号および、受信用アンテナ51で受信したトリガー信号のIDとが送信用アンテナ44を介して出力される。このように出力されたID番号は発振器47によって高周波信号に変換されて出力回路48を介して送信用アンテナ44から送信される。
【0021】
メモリ52には、トリガー信号発信器11a〜18aの発信する、それぞれが異なる、各トリガー信号のパターンを格納させ、トリガー信号を受信すると、そのパターンからトリガー信号発信器の位置を特定するようにしてもよい。
【0022】
ここでIDタグ40に設けられた発振器47からはID番号が発信され、このID番号をID受信部33が受信する。
【0023】
次に、IDタグ40の動作について説明する。図4は、IDタグ40の動作を示すフローチャートである。
【0024】
図4を参照して、IDタグ40は、まず、トリガー信号を検出する(ステップS11、以下、ステップを省略する)。トリガー信号を受信すると(S11でYES)、マイコン50を起動して(S12)、トリガー信号を取り込む(S13)。トリガー信号は、同期信号を含むヘッダと、トリガーIDと、誤り検出用のパリティデータとフッタとを有している。このヘッダから同期信号、パリティデータ、およびトリガーIDとを取り出し(S14〜S16)、データの送信準備を行なう(S17)。
【0025】
トリガー信号から取り出したトリガーIDと、ID番号記憶部46に格納されているIDタグのID番号とから、データの準備を行ない(S18)、RF(無線周波数)を発信し(S19)、準備したデータを送信して、RFをオフする(S20、S21)。
【0026】
ID受信部33は、受信したトリガー信号のIDと自己の場所を示すデータ(出入口11、食堂12等を特定するデータ)とを受信部52に送信するため、どのIDタグを有する人がどのように移動したかを確実に検出できる。
【0027】
次に管理装置50について説明する。図5は、管理装置50の構成を示すブロック図である。図5を参照して、管理装置50は、管理装置全体を説明するCPU等からなる制御部51と、複数のトリガー信号発信器(11a、12a、・・・等)のID受信部33にネットワーク34を介して接続された受信部52と、標準電波を受信して、時刻を検出する計時部53と、受信部52の受信した、ID受信部33を特定するデータおよびID番号を計時部で検出した時刻情報とともに格納するデータ保持部(データ保持手段)54と、データ保持部54の保持したデータの中から所望のデータを抽出する抽出部(抽出手段)55と、抽出されたデータに基づいて、データの解析を行い、その結果を表示可能な液晶等で構成された表示部(表示手段)56とを含む。ここで、抽出されたデータの解析は制御部51が行なう。
【0028】
次に、管理装置50の動作について説明する。図6は、管理装置50の制御部51が行なう動作を示すフローチャートである。図6を参照して、制御部51は、外部から受信部52がデータを受信すると、それをデータ保持部54に保持する(S32)。表示部56は、管理者との入力インターフェイスとなり、これを介して、管理者から、各種データの表示要求があれば(S33)、必要に応じて抽出部55によってデータを抽出し、制御部51で解析し、要求されたデータを表示部56に表示する(S34)。なお、具体的な表示例については、後述する。
【0029】
次に、具体的なデータ保持の例について説明する。図7は、データ保持部54が保持するデータの保持例を示す模式図である。図7を参照して、データ保持部54は、受信部52の受信したデータ順に時間軸で整理された、IDタグを有している老人の動きを検出するデータを保持する。ここで、場所としてはたとえば、出入口であれば11、食堂であれば12、トイレであれば15といった番号で記録してもよい。このデータに基づいて、制御部51は、後の処理を容易に行うために、図8に示すようなデータを準備する。
【0030】
すなわち、データ保持部54は、図7に示した基礎データに基づいて、IDタグ40を有している人ごとに、時刻とその所在地を示す場所データとを組としたデータも保持している。
【0031】
また、合わせて、場所をベースとする記録領域も有している。この場合は、データの組は、時刻と人になる。なお、このデータの持ち方はこれに限るものではなく、任意の持ち方をしてもよいが、後で説明する、表示したい内容を抽出しやすい形式で格納しておくのがよい。
【0032】
次に具体的な表示例について説明する。図9は、図6において、S34で示したデータ表示のサブルーチンの内容を示すフローチャートであり、図10は、表示部56に表示されるデフォルトの画面表示例を示す図であり、図11は、詳細データの表示例を示す図である。図9から図11を参照して、ユーザである管理者からの要求に応じて表示部56に表示される内容について説明する。
【0033】
図10に示すように、デフォルトの表示画面においては、中央部に図1に示したような、老人ホームの全体の概略図61が示されており、その左側に管理者が表示可能な選択項目が示されている。注目者欄62には老人ホームの入居者の名前が表示されており、ここから、注目したい人を選択可能である。ここで、たとえばBさんを注目者として選択し(図9においてS41)、「今どこ」ボタン63を押すと(S42,S43)、Bさんの所在位置が老人ホームの全体の概略図61上で、たとえば、ブリンク等で表示される(S44)。
【0034】
また、S42において、トレースボタン64を押すと(S45)、たとえば、図11に示すように、詳細データとして、その人を注目者として、たとえば24時間前から現在時点までのその人の存在した位置(出入口、トイレ、コーナ等)が、一覧で表示される(S46)。
【0035】
たとえば、図11において、出入口等の場所の表示の横に24時間分の直線を引き、その直線上にその人が存在した時間帯にたとえば○印を付けてその場所にその人がいたことを示している。
【0036】
このような詳細データがあれば、その人が1日夜中に何回トイレに行くとか、どの程度の頻度で徘徊するのか等を知ることができる。したがって、それを用いて、注目者の行動パターンを知ることができ、注目者に適したケアプラン等を容易にたてることができる。この時間表示については、8時間とか、12時間等といった、所望の時間が設定できるようにしてもよい。
【0037】
また、図11の最下欄に示すように、一日の行動量を移動距離(たとえばm)や消費カロリー量として表示してもよい。従来は、歩数計等を用いなければこのようなデータは検出できなかったが、このシステムにおいては、制御部51が詳細な位置データから、容易に演算可能である。
【0038】
特定の注目者を選択して、アニメボタン66を押すと(S47)、その人の、指定された時間内の行動がアニメーションで表示される(S48)。これは、図11に示した詳細データに基づいて、指定された時間内において、特定の人をたとえば○印で表示し、それを、画像の早送りの状態で表示するものである。このように表示すると、その人の行動パターンをより容易に知ることができる。なお、注目する人は複数であってもよい。
【0039】
なお、観測点ボタン65を押すと(S41でNO,S49)、各観測点、たとえば、出入口11、食堂12、トイレ15、・・・ごとに、そこに居た人を時間毎に詳細に表示する(S50、S51)。ここで、観測点ボタンを押して選択可能となる場所としては、上記のような具体的な場所に加えて、「全員検出」ボタンを設けてもよい。この全員検出ボタンが選択されると、現時点での全IDタグ保持者の位置の表示がリアルタイムで行なわれる。
【0040】
次に警報について説明する。老人(注目者)には、移動可能な許容された行動領域が予め定められている。施設内外の所定の位置には、注目者が移動可能な領域から逸脱したことを検出するためのトリガー信号発信器が逸脱検出手段として設けられている。このようなトリガー信号発信器からID番号が管理装置50に入力されたときは、このアラーム67が警報手段として作動し、表示が点滅するとともに、警報音がなる。
【0041】
また、たとえば、老人が、トイレ15に長く留まっていれば、倒れている可能性や、風邪をひいてしまうこともあり、確認が必要となる。したがって、確認が必要な特定の位置に設けられたID受信部は、同じID番号を連続して所定の時間以上受信したときは、アラーム67を用いて警報を発するのが好ましい。
【0042】
以上のように、この発明によれば、徘徊老人のような人の行動パターンを、PHSや、GPSや、監視カメラシステムのような、設備費のかかるインフラを使用することなく、また、その人に特に意識させることなく、暖かく人の行動を見守ることができる行動検出システムを提供できる。
【0043】
なお、上記実施の形態においては、老人ホームに入居している老人のみがIDタグを使用した場合について説明したが、これに限らず、老人ホームの看護士等のスタッフがIDタグを保持してもよい。こうすれば、看護士の行動パターンもわかるため、注目者に対してどの程度看護士の世話が必要かもわかる。さらに、看護士の業務分析や業務量調査および介護度の記録にもなる。
【0044】
さらに、入居者である、老人等の一日の行動記録を知ることができるため、それをデータとしてまとめて、メールでその家族に送信してもよい。
【0045】
なお、ベッド等の同じ位置に長期間特定の人が存在する場合があるが、この場合は、常時IDタグが起動され、常時ID番号を出力することになる。このような場合は、たとえば、ID受信部が、連続して同じID番号を1分間受けたときは、その後は、その信号を受けなくなったときにその旨のデータを管理装置に送信するようにしてもよい。
【0046】
また、上記実施の形態においては、トリガー信号発信器にトリガー信号発信部とID受信部とを設けた場合について説明したが、これに限らず、ID受信用の受信器は別途設けてもよい。
【0047】
また、上記実施の形態によれば、行動検出システムを老人ホームにおける徘徊老人の行動パターンの検出に適用した場合について説明したが、これに限らず、任意の施設等における人の行動パターンの検出に適用できる。
【0048】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】この発明にかかる行動検出システムを老人ホームに適用した場合の老人ホームの模式的平面図である。
【図2】トリガー信号発信器の構成を示すブロック図である。
【図3】IDタグの構成を示すブロック図である。
【図4】IDタグの動作を示すフローチャートである。
【図5】管理装置の構成を示すブロック図である。
【図6】管理装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】データ保持部が保持する基礎データの保持状態を示す図である。
【図8】データ保持部が保持する整理されたデータの保持状態を示す図である。
【図9】データ表示の内容を示すフローチャートである。
【図10】表示部への表示例を示す図である。
【図11】表示部への表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0050】
10 老人ホーム、11 出入口11、12 食堂、13 個室13、14 バス、15 トイレ、16 廊下、17 コーナ、18 ベッド、18a トリガー信号発信器18a、31 トリガー信号発信部、32 トリガー発信アンテナ、33 ID受信部、34 ネットワーク、40 IDタグ。
【技術分野】
【0001】
この発明は、徘徊老人等の行動をモニターできる行動検出システムに関し、特に、徘徊老人の介護に有効に利用できる行動検出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
徘徊老人等に移動体通信端末を付設し、その位置情報で位置を常時検出するシステムがたとえば、特開2001−359147号公報(特許文献1)に記載されている。
【0003】
同公報によれば、移動体通信端末を携行する徘徊老人等が、老人ホームの周辺地域である特定点近傍エリアを逸脱したことを、老人ホームに設けられた基準体端末と移動体通信端末との交信状況によって検知したときは、PHSシステムやGPSシステムを利用して移動体通信端末を有する徘徊老人の所在位置を検出している。
【特許文献1】特開2001−359147号公報(段落番号0012〜0030等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の徘徊老人の位置検出は、上記のように行なわれていた。PHSや、GPS等の設備を使用するため、設備が複雑で高価になるという問題があった。一方で、個々の徘徊老人が今どこにいるのかとか、個々の徘徊老人ごとの、日頃の徘徊の程度等を知ることはできなかった。
【0005】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、低コストでかつ日頃の徘徊の程度のような行動パターンを容易に検出可能な行動検出システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明にかかる行動検出システムは、人が保持し、トリガー信号に応答してID番号を出力するIDタグと、それぞれが異なる機能を提供する複数の位置にそれぞれ設けられ、トリガー信号を発信するトリガー信号発信部と、IDタグの出力したID番号を受信するID受信部と、複数のID受信部に接続され、ID受信部の受信したID番号をそのID受信部を特定するデータおよび受信時刻とともに保持するデータ保持手段と、ユーザの要求に応じて、データ保持手段の保持するデータの中から、データを抽出する抽出手段と、抽出手段の抽出したデータに基づいて、所望の表示を行なう表示手段とを含む。
【0007】
それぞれが異なる機能を提供する複数の位置には、トリガー信号を発信するトリガー信号発信部が設けられる。人がトリガー信号発信部近づくと、それに応答してその人を特定するID番号が出力される。このID番号は、受信時刻およびID番号を受信した位置を特定するデータとともにデータ保持手段に保持される。管理者は、所望のデータを抽出して表示できるため、たとえば、特定の人の行動パターンを知ることができる。
【0008】
その結果、PHSやGPS等の通信システムを利用することなく、低コストでかつ日頃の徘徊の程度のような行動パターンを容易に検出可能な行動検出システムを提供できる。
【0009】
好ましくは、抽出手段は、特定の人の現在位置を抽出する。
【0010】
さらに好ましくは、抽出手段は、特定の人の特定の時間における位置を抽出する。
【0011】
なお、特定の人の所望の期間の行動をアニメーションで表示するアニメーション表示手段を含んでもよい。
【0012】
この発明の一つの実施の形態によれば、さらに警報手段を含み、行動検出システムは、所定の施設に設けられ、所定の施設においては、移動可能な領域が予め定められ、人が移動可能な領域から逸脱したことを検出する逸脱検出手段と、逸脱検出手段が人が移動可能な領域から逸脱したことを検出したときは、警報手段を作動させる。
【0013】
この発明の他の実施の形態によれば、さらに警報手段を含み、特定の位置に設けられたID受信部が、同じID番号の連続して所定の時間以上受信したときは、警報手段を作動させる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施の形態に係る行動検出システムを、老人ホームにおける徘徊老人の徘徊動作を検出するのに適用した場合の例を説明するための、老人ホームの模式的平面図である。
【0015】
図1を参照して、老人ホーム10は、その出入口11と、食堂12と、個々の老人用の個室13と、バス14と、トイレ15と、廊下16と、複数の老人が談話等のできるコーナ17とを含む。個室13には、個々の老人用のベッド18が設けられている。
【0016】
上記のような、出入口11、食堂12、ベッド18等の、老人に対して、それぞれが異なる機能を提供する場所には、それぞれ、トリガー信号を発信するトリガー信号発信器が設けられている。ここでは、トリガー信号発信器はそれぞれ○印で示し、その参照番号は、場所を特定する参照番号にaを付けて示す。すなわち、ベッド18に設けられたトリガー信号発信器は18aで示す。
【0017】
次に、このトリガー信号発信器18aについて説明する。図2は、トリガー信号発信器18aの構成を示すブロック図である。トリガー信号発信器18aは、トリガー発信アンテナ32に接続され、トリガー信号を発信するトリガー信号発信部31と、トリガー信号に応じて、老人等が保持するIDタグ40からのID番号を受信するID受信部33とを含む。
【0018】
老人がトリガー信号発信部31に近づいて、老人が保持するIDタグ40が、トリガー発信アンテナ32の発信するトリガー信号を受信すると、IDタグ40は、そのID番号を出力する。出力されたID番号は、ID受信部33で受信されると、ネットワーク34を介して接続された管理装置の受信部52に送信される。なお、ここでは、ベッド18に設けられたトリガー信号発信器18aについて説明したが、他の位置に設けられた他の全てのトリガー信号発信器についても同様の構成を有し、同様の動作を行なう。また、管理装置については、後述する。
【0019】
次にIDタグ40について説明する。図3は、IDタグ40を示すブロック図である。IDタグ40は受信用アンテナ51とトリガー信号検知部41と、電池49と、スィッチ42と固有のID番号を発生する、ID番号発生部43とを含む。ID番号発生部43はアドレス計数部45とID番号記憶部46と発振器47と出力回路48と、ID番号発生部43と、所定のデータを格納しているメモリ52と、全体を制御するマイコン50とから構成される。
【0020】
受信用アンテナ51は、トリガー信号発信器11a〜18aに接続されたトリガー信号発信アンテナからのトリガー信号を受信するようになっており、トリガー信号検知部41は、受信用アンテナ51で受信された信号が、トリガー信号であると認識したときにスイッチ42をONするようになっている。スイッチ42がONされると、ID番号発生部43に電源が供給されて、このID番号発生部43からそのIDタグ40に対応するID番号および、受信用アンテナ51で受信したトリガー信号のIDとが送信用アンテナ44を介して出力される。このように出力されたID番号は発振器47によって高周波信号に変換されて出力回路48を介して送信用アンテナ44から送信される。
【0021】
メモリ52には、トリガー信号発信器11a〜18aの発信する、それぞれが異なる、各トリガー信号のパターンを格納させ、トリガー信号を受信すると、そのパターンからトリガー信号発信器の位置を特定するようにしてもよい。
【0022】
ここでIDタグ40に設けられた発振器47からはID番号が発信され、このID番号をID受信部33が受信する。
【0023】
次に、IDタグ40の動作について説明する。図4は、IDタグ40の動作を示すフローチャートである。
【0024】
図4を参照して、IDタグ40は、まず、トリガー信号を検出する(ステップS11、以下、ステップを省略する)。トリガー信号を受信すると(S11でYES)、マイコン50を起動して(S12)、トリガー信号を取り込む(S13)。トリガー信号は、同期信号を含むヘッダと、トリガーIDと、誤り検出用のパリティデータとフッタとを有している。このヘッダから同期信号、パリティデータ、およびトリガーIDとを取り出し(S14〜S16)、データの送信準備を行なう(S17)。
【0025】
トリガー信号から取り出したトリガーIDと、ID番号記憶部46に格納されているIDタグのID番号とから、データの準備を行ない(S18)、RF(無線周波数)を発信し(S19)、準備したデータを送信して、RFをオフする(S20、S21)。
【0026】
ID受信部33は、受信したトリガー信号のIDと自己の場所を示すデータ(出入口11、食堂12等を特定するデータ)とを受信部52に送信するため、どのIDタグを有する人がどのように移動したかを確実に検出できる。
【0027】
次に管理装置50について説明する。図5は、管理装置50の構成を示すブロック図である。図5を参照して、管理装置50は、管理装置全体を説明するCPU等からなる制御部51と、複数のトリガー信号発信器(11a、12a、・・・等)のID受信部33にネットワーク34を介して接続された受信部52と、標準電波を受信して、時刻を検出する計時部53と、受信部52の受信した、ID受信部33を特定するデータおよびID番号を計時部で検出した時刻情報とともに格納するデータ保持部(データ保持手段)54と、データ保持部54の保持したデータの中から所望のデータを抽出する抽出部(抽出手段)55と、抽出されたデータに基づいて、データの解析を行い、その結果を表示可能な液晶等で構成された表示部(表示手段)56とを含む。ここで、抽出されたデータの解析は制御部51が行なう。
【0028】
次に、管理装置50の動作について説明する。図6は、管理装置50の制御部51が行なう動作を示すフローチャートである。図6を参照して、制御部51は、外部から受信部52がデータを受信すると、それをデータ保持部54に保持する(S32)。表示部56は、管理者との入力インターフェイスとなり、これを介して、管理者から、各種データの表示要求があれば(S33)、必要に応じて抽出部55によってデータを抽出し、制御部51で解析し、要求されたデータを表示部56に表示する(S34)。なお、具体的な表示例については、後述する。
【0029】
次に、具体的なデータ保持の例について説明する。図7は、データ保持部54が保持するデータの保持例を示す模式図である。図7を参照して、データ保持部54は、受信部52の受信したデータ順に時間軸で整理された、IDタグを有している老人の動きを検出するデータを保持する。ここで、場所としてはたとえば、出入口であれば11、食堂であれば12、トイレであれば15といった番号で記録してもよい。このデータに基づいて、制御部51は、後の処理を容易に行うために、図8に示すようなデータを準備する。
【0030】
すなわち、データ保持部54は、図7に示した基礎データに基づいて、IDタグ40を有している人ごとに、時刻とその所在地を示す場所データとを組としたデータも保持している。
【0031】
また、合わせて、場所をベースとする記録領域も有している。この場合は、データの組は、時刻と人になる。なお、このデータの持ち方はこれに限るものではなく、任意の持ち方をしてもよいが、後で説明する、表示したい内容を抽出しやすい形式で格納しておくのがよい。
【0032】
次に具体的な表示例について説明する。図9は、図6において、S34で示したデータ表示のサブルーチンの内容を示すフローチャートであり、図10は、表示部56に表示されるデフォルトの画面表示例を示す図であり、図11は、詳細データの表示例を示す図である。図9から図11を参照して、ユーザである管理者からの要求に応じて表示部56に表示される内容について説明する。
【0033】
図10に示すように、デフォルトの表示画面においては、中央部に図1に示したような、老人ホームの全体の概略図61が示されており、その左側に管理者が表示可能な選択項目が示されている。注目者欄62には老人ホームの入居者の名前が表示されており、ここから、注目したい人を選択可能である。ここで、たとえばBさんを注目者として選択し(図9においてS41)、「今どこ」ボタン63を押すと(S42,S43)、Bさんの所在位置が老人ホームの全体の概略図61上で、たとえば、ブリンク等で表示される(S44)。
【0034】
また、S42において、トレースボタン64を押すと(S45)、たとえば、図11に示すように、詳細データとして、その人を注目者として、たとえば24時間前から現在時点までのその人の存在した位置(出入口、トイレ、コーナ等)が、一覧で表示される(S46)。
【0035】
たとえば、図11において、出入口等の場所の表示の横に24時間分の直線を引き、その直線上にその人が存在した時間帯にたとえば○印を付けてその場所にその人がいたことを示している。
【0036】
このような詳細データがあれば、その人が1日夜中に何回トイレに行くとか、どの程度の頻度で徘徊するのか等を知ることができる。したがって、それを用いて、注目者の行動パターンを知ることができ、注目者に適したケアプラン等を容易にたてることができる。この時間表示については、8時間とか、12時間等といった、所望の時間が設定できるようにしてもよい。
【0037】
また、図11の最下欄に示すように、一日の行動量を移動距離(たとえばm)や消費カロリー量として表示してもよい。従来は、歩数計等を用いなければこのようなデータは検出できなかったが、このシステムにおいては、制御部51が詳細な位置データから、容易に演算可能である。
【0038】
特定の注目者を選択して、アニメボタン66を押すと(S47)、その人の、指定された時間内の行動がアニメーションで表示される(S48)。これは、図11に示した詳細データに基づいて、指定された時間内において、特定の人をたとえば○印で表示し、それを、画像の早送りの状態で表示するものである。このように表示すると、その人の行動パターンをより容易に知ることができる。なお、注目する人は複数であってもよい。
【0039】
なお、観測点ボタン65を押すと(S41でNO,S49)、各観測点、たとえば、出入口11、食堂12、トイレ15、・・・ごとに、そこに居た人を時間毎に詳細に表示する(S50、S51)。ここで、観測点ボタンを押して選択可能となる場所としては、上記のような具体的な場所に加えて、「全員検出」ボタンを設けてもよい。この全員検出ボタンが選択されると、現時点での全IDタグ保持者の位置の表示がリアルタイムで行なわれる。
【0040】
次に警報について説明する。老人(注目者)には、移動可能な許容された行動領域が予め定められている。施設内外の所定の位置には、注目者が移動可能な領域から逸脱したことを検出するためのトリガー信号発信器が逸脱検出手段として設けられている。このようなトリガー信号発信器からID番号が管理装置50に入力されたときは、このアラーム67が警報手段として作動し、表示が点滅するとともに、警報音がなる。
【0041】
また、たとえば、老人が、トイレ15に長く留まっていれば、倒れている可能性や、風邪をひいてしまうこともあり、確認が必要となる。したがって、確認が必要な特定の位置に設けられたID受信部は、同じID番号を連続して所定の時間以上受信したときは、アラーム67を用いて警報を発するのが好ましい。
【0042】
以上のように、この発明によれば、徘徊老人のような人の行動パターンを、PHSや、GPSや、監視カメラシステムのような、設備費のかかるインフラを使用することなく、また、その人に特に意識させることなく、暖かく人の行動を見守ることができる行動検出システムを提供できる。
【0043】
なお、上記実施の形態においては、老人ホームに入居している老人のみがIDタグを使用した場合について説明したが、これに限らず、老人ホームの看護士等のスタッフがIDタグを保持してもよい。こうすれば、看護士の行動パターンもわかるため、注目者に対してどの程度看護士の世話が必要かもわかる。さらに、看護士の業務分析や業務量調査および介護度の記録にもなる。
【0044】
さらに、入居者である、老人等の一日の行動記録を知ることができるため、それをデータとしてまとめて、メールでその家族に送信してもよい。
【0045】
なお、ベッド等の同じ位置に長期間特定の人が存在する場合があるが、この場合は、常時IDタグが起動され、常時ID番号を出力することになる。このような場合は、たとえば、ID受信部が、連続して同じID番号を1分間受けたときは、その後は、その信号を受けなくなったときにその旨のデータを管理装置に送信するようにしてもよい。
【0046】
また、上記実施の形態においては、トリガー信号発信器にトリガー信号発信部とID受信部とを設けた場合について説明したが、これに限らず、ID受信用の受信器は別途設けてもよい。
【0047】
また、上記実施の形態によれば、行動検出システムを老人ホームにおける徘徊老人の行動パターンの検出に適用した場合について説明したが、これに限らず、任意の施設等における人の行動パターンの検出に適用できる。
【0048】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】この発明にかかる行動検出システムを老人ホームに適用した場合の老人ホームの模式的平面図である。
【図2】トリガー信号発信器の構成を示すブロック図である。
【図3】IDタグの構成を示すブロック図である。
【図4】IDタグの動作を示すフローチャートである。
【図5】管理装置の構成を示すブロック図である。
【図6】管理装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】データ保持部が保持する基礎データの保持状態を示す図である。
【図8】データ保持部が保持する整理されたデータの保持状態を示す図である。
【図9】データ表示の内容を示すフローチャートである。
【図10】表示部への表示例を示す図である。
【図11】表示部への表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0050】
10 老人ホーム、11 出入口11、12 食堂、13 個室13、14 バス、15 トイレ、16 廊下、17 コーナ、18 ベッド、18a トリガー信号発信器18a、31 トリガー信号発信部、32 トリガー発信アンテナ、33 ID受信部、34 ネットワーク、40 IDタグ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人が保持し、トリガ信号に応答してID番号を出力するIDタグと、
それぞれが異なる機能を提供する複数の位置にそれぞれ設けられ、前記トリガ信号を発信するトリガ信号発信部と、
前記IDタグの出力したID番号を受信するID受信部と、
複数の前記ID受信部に接続され、前記ID受信部の受信したID番号をそのID受信部を特定するデータおよび、受信時刻とともに保持するデータ保持手段と、
ユーザの要求に応じて、前記データ保持手段の保持しているデータの中からデータを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段の抽出したデータに基づいて、所望の表示を行なう表示手段とを含む、行動検出システム。
【請求項2】
前記抽出手段は、特定の人の現在位置を抽出する、請求項1に記載の行動検出システム。
【請求項3】
前記抽出手段は、特定の人のある時間における位置を抽出する、請求項1または2に記載の行動検出システム。
【請求項4】
前記表示手段は、特定の人の所望の期間の行動をアニメーションで表示する、請求項1から3のいずれかに記載の行動検出システム。
【請求項5】
さらに警報手段を含み、
前記行動検出システムは、所定の施設に設けられ、
前記所定の施設においては、移動可能な領域が予め定められ、
前記人が前記移動可能な領域から逸脱したことを検出する逸脱検出手段と、
前記逸脱検出手段が前記人が前記移動可能な領域から逸脱したことを検出したときは、前記警報手段を作動させる、請求項1から4のいずれかに記載の行動検出システム。
【請求項6】
さらに警報手段を含み、
特定の位置に設けられた前記ID受信部が、同じID番号を連続して所定の時間以上受信したときは、前記警報手段を作動させる、請求項1から4のいずれかに記載の行動検出システム。
【請求項1】
人が保持し、トリガ信号に応答してID番号を出力するIDタグと、
それぞれが異なる機能を提供する複数の位置にそれぞれ設けられ、前記トリガ信号を発信するトリガ信号発信部と、
前記IDタグの出力したID番号を受信するID受信部と、
複数の前記ID受信部に接続され、前記ID受信部の受信したID番号をそのID受信部を特定するデータおよび、受信時刻とともに保持するデータ保持手段と、
ユーザの要求に応じて、前記データ保持手段の保持しているデータの中からデータを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段の抽出したデータに基づいて、所望の表示を行なう表示手段とを含む、行動検出システム。
【請求項2】
前記抽出手段は、特定の人の現在位置を抽出する、請求項1に記載の行動検出システム。
【請求項3】
前記抽出手段は、特定の人のある時間における位置を抽出する、請求項1または2に記載の行動検出システム。
【請求項4】
前記表示手段は、特定の人の所望の期間の行動をアニメーションで表示する、請求項1から3のいずれかに記載の行動検出システム。
【請求項5】
さらに警報手段を含み、
前記行動検出システムは、所定の施設に設けられ、
前記所定の施設においては、移動可能な領域が予め定められ、
前記人が前記移動可能な領域から逸脱したことを検出する逸脱検出手段と、
前記逸脱検出手段が前記人が前記移動可能な領域から逸脱したことを検出したときは、前記警報手段を作動させる、請求項1から4のいずれかに記載の行動検出システム。
【請求項6】
さらに警報手段を含み、
特定の位置に設けられた前記ID受信部が、同じID番号を連続して所定の時間以上受信したときは、前記警報手段を作動させる、請求項1から4のいずれかに記載の行動検出システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−236128(P2006−236128A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−51709(P2005−51709)
【出願日】平成17年2月25日(2005.2.25)
【出願人】(501429531)株式会社マトリックス (14)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年2月25日(2005.2.25)
【出願人】(501429531)株式会社マトリックス (14)
【Fターム(参考)】
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