説明

表示装置

【課題】簡単な構成で、間接照明と直接照明とを実現する。
【解決手段】表示装置としてのシフトインジケータ3は、表示板4と、仕切部材5と、光源装置6とを備えている。表示板4と仕切部材5との間には、透光性の導光部材は設けられていない。白色の間接LED61NRの光は、横筒51によって縦筒50Rと縦筒50Nとに分配する。これにより、文字記号43Rと文字記号42Nとが白色に照明される。縦筒50R内には、オレンジ色の直接LED63Rが配置されている。Rモードが選択されると、直接LED63Rが点灯する。直接LED63Rの光は、文字記号43Rを直接に照明する。これにより、文字記号43Rがオレンジ色に照明される。このとき、縦筒50Rから横筒51を経由して縦筒50Nへ漏れ出すオレンジ色の光の量は少ない。しかも、漏れたオレンジ色の光は弱められる。このため、文字記号42Nへのオレンジ色の光の漏れが低減される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、間接照明による表示と直接照明による表示とを切換えることができる表示装置に関する
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、車両の走行モードを表示する表示装置を開示している。この装置では、ひとつの記号を共通の第1の色で照明する第1照明状態と、ひとつの記号を共通色とは異なる第2の色で照明する第2照明状態とを切換えている。第1の色としては、白色光が用いられている。第2の色としては、オレンジ色または緑色が用いられている。さらに、この装置では、複数の記号を隣接して配置している。複数の記号の直下には、第1の色の光源からの光を複数の記号へと導く導光板が設けられている。導光板は、複数の記号の下にわたって広がっている。複数の記号のそれぞれの直下には、第2の色の光源が置かれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−233466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
導光板を備える従来技術は、部品点数が多いという問題点があった。また、導光板は、表示装置の価格を高くするという問題点があった。
【0005】
さらに、別の観点では、従来技術の構成では、特定のひとつの記号を第2の色の光源から照明すると、その光が導光板を通じて隣接する他の記号にも漏れ出すことがあった。このような光の漏れは、照明品位とも呼ばれる照明の質を低下させていた。特に、夜間のような暗い環境下では、わずかな光の漏れでも、視認されやすいという問題点があった。
【0006】
また、特許文献1に開示されるように、導光板を経由した光の漏れを低減するために、導光板の形状を改良することが提案されている。しかし、導光板の形状が複雑化するという問題点があった。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成で、間接照明による表示と、直接照明による表示とを実現できる表示装置を提供することである。
【0008】
本発明の他の目的は、簡単な構成で、ひとつの記号から他の記号への光の漏れを低減することができる表示装置を提供することである。
【0009】
本発明のさらに他の目的は、導光板を用いることなく、複数の記号を第1の光で照明することができ、しかも、ひとつの記号を第1の光と異なる第2の光で照明しても、他の記号への第2の光の漏れを低減することができる表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
【0011】
請求項1に記載の発明は、背後からの照明によって表示される記号を有する表示板(4)と、記号を間接的に照明する間接光源と、記号を直接に照明する直接光源とを含む複数の光源(60)を有する光源装置(6)と、表示板と光源装置との間に配置された仕切部材(5)であって、記号の背後に配置された一端の開口と、直接光源を囲む他端の開口とを有し、光源装置から表示板へ向かう縦方向に延びる縦貫通穴を区画する直接縦筒(50R、50N、50D、50B、50P)、および縦方向に関して間接光源を覆うとともに、直接縦筒の光源装置に近い位置に形成された連通口を介して縦貫通穴と連通する凹部を区画する横筒(51)を有する仕切部材(5)とを備える表示装置という技術的手段を採用する。
【0012】
この発明によると、間接光源の光は、凹部内で反射、散乱された後に、連通口を介して縦貫通穴に供給される。この結果、間接照明光は、凹部と縦貫通穴とを経由して表示板に到達し、記号を表示する。直接光源の光は、縦貫通穴を通って表示板に到達し、記号を表示する。従って、表示板と光源装置との間に透光性の導光板を配置することなく、間接照明による表示と、直接照明による表示とを実現することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、表示板(4)は、背後からの照明によって表示される他の記号をさらに有し、仕切部材(5)は、他の記号の背後に配置された一端の開口を有し、光源装置から表示板へ向かう縦方向に延びる他の縦貫通穴を区画する他の縦筒(50R、50N、50D、50B、50P、50F、50M)をさらに有し、
横筒(51)が区画する凹部は、他の縦筒の光源装置に近い位置に形成された他の連通口を介して他の縦貫通穴と連通しているという技術的手段を採用する。
【0014】
この発明によると、間接光源の光は、凹部内で反射、散乱された後に、他の連通口を介して他の縦貫通穴にも供給される。この結果、間接照明光は、凹部と他の縦貫通穴とを経由して表示板に到達し、他の記号を表示する。従って、横筒を共用して、他の記号においても間接照明による表示を実現することができる。さらに、直接光源の光は、一の縦貫通穴から凹部を経由して他の縦貫通穴へ到達する過程において弱められる。このため、一の縦貫通穴から他の縦貫通穴への、一の記号を照明するための直接光源の光の漏れが低減される。
【0015】
請求項3に記載の発明は、複数の光源(60)は、他の記号を直接に照明する他の直接光源をさらに含み、他の縦筒(50R、50N、50D、50B、50P)は、他の直接光源を囲む他端の開口を有しているという技術的手段を採用する。
【0016】
この発明によると、他の直接光源の光は、他の縦貫通穴を通って表示板に到達し、他の記号を表示する。従って、他の記号においても、間接照明による表示と、直接照明による表示とを実現することができる。さらに、他の直接光源の光は、他の縦貫通穴から凹部を経由して一の縦貫通穴へ到達する過程において弱められる。このため、他の縦貫通穴から一の縦貫通穴への、他の記号を照明するための他の直接光源の光の漏れが低減される。
【0017】
請求項4に記載の発明は、直接縦筒(50R、50N、50D、50B、50P)と他の縦筒(50R、50N、50D、50B、50P、50F、50M)とは隣接して配置されており、横筒(51)は、直接縦筒(50R、50N、50D、50B、50P)と他の縦筒(50R、50N、50D、50B、50P、50F、50M)との側方に配置されているという技術的手段を採用する。この発明によると、一の縦貫通穴から凹部を通り他の縦貫通穴へ到達する光の経路の長さを長くすることができる。このため、直接光源の光の漏れが低減される。
【0018】
請求項5に記載の発明は、直接縦筒(50R、50N、50D、50B、50P)と他の縦筒(50R、50N、50D、50B、50P、50F、50M)とは隣接して配置されており、横筒(51)は、直接縦筒(50R、50N、50D、50B、50P)と他の縦筒(50R、50N、50D、50B、50P、50F、50M)とに重複して配置されているという技術的手段を採用する。この発明によると、横筒を2つの縦筒の側方へ突出させることなく配置することができる。
【0019】
請求項6に記載の発明は、光源装置(6)は、複数の光源(60)としての発光ダイオードを実装した回路基板(64)を備え、仕切部材(5)は回路基板(64)上に配置されており、連通口は、縦筒と横筒との間の仕切板に形成されており、回路基板の表面からの発光ダイオードの出射面の高さ(HD)と、回路基板の表面からの連通口の高さ(HW)とが、ほぼ等しいという技術的手段を採用する。この発明によると、直接光源としての発光ダイオードの光が連通口へ直接に到達することが抑制される。この結果、直接光源の光の凹部へ漏れが低減される。
【0020】
請求項7に記載の発明は、間接光源の光源輝度は、直接光源の光源輝度より高いという技術的手段を採用する。この発明によると、間接光源の光源輝度は、直接光源の光源輝度より高い。しかし、間接光源は間接照明によって記号を照明する。このため、記号が過剰に明るく照明されることが回避される。一方、直接光源は直接照明によって記号を照明する。このため、低い光源輝度であっても、記号が必要な明るさで照明される。さらに、直接光源の輝度を抑えることができるため、直接光源の光の漏れが低減される。
【0021】
請求項8に記載の発明は、背後からの照明によって表示される複数の記号(40)を有する表示板(4)と、記号を照明する複数の光源(60)を有する光源装置(6)と、
表示板と光源装置との間に配置された仕切部材(5)とを備え、
複数の記号は、複数のモードを選択するための選択装置の操作方法を示す第1操作記号(41F)、複数のモードを選択するための選択装置の操作方法を示す第2操作記号(41M)、選択されているモードを示す第1モード記号(43R、42N、42D、42P)、および選択されているモードを示す第2モード記号(42B)を含み、
複数の光源は、第1操作記号(41F)と第1モード記号(43R、42N、42D、42P)とを間接的に照明する第1間接光源(61NR、61DF、61PF)、第2操作記号(41M)と第2モード記号(42B)とを間接的に照明する第2間接光源(61BM)、第1モード記号を直接に照明する第1直接光源(63R、62N、62D、62P)、および第2モード記号を直接に照明する第2直接光源(62B)を含み、
仕切部材(5)は、第1操作記号の背後に配置された一端の開口を有し、光源装置から表示板へ向かう縦方向に延びる縦貫通穴を区画する第1間接縦筒(50F)、第2操作記号の背後に配置された一端の開口を有し、光源装置から表示板へ向かう縦方向に延びる縦貫通穴を区画する第2間接縦筒(50M)、第1モード記号の背後に配置された一端の開口と、第1直接光源を囲む他端の開口とを有し、光源装置から表示板へ向かう縦方向に延びる縦貫通穴を区画する第1直接縦筒(50R、50N、50D、50P)、第2モード記号の背後に配置された一端の開口と、第2直接光源を囲む他端の開口とを有し、光源装置から表示板へ向かう縦方向に延びる縦貫通穴を区画する第2直接縦筒(50B)、縦方向に関して第1の間接光源(61NR、61DF、61PF)を覆い、第1直接縦筒の光源装置に近い位置に形成された連通口を介して第1直接縦筒内の縦貫通穴と連通し、さらに第1間接縦筒の光源装置に近い位置に形成された連通口を介して第1間接縦筒内の縦貫通穴と連通する凹部を区画する第1横筒(51NR、51DF、51PF)、および縦方向に関して第2の間接光源(61BM)を覆い、第2直接縦筒の光源装置に近い位置に形成された連通口を介して第2直接縦筒内の縦貫通穴と連通し、さらに第2間接縦筒の光源装置に近い位置に形成された連通口を介して第2間接縦筒内の縦貫通穴と連通する凹部を区画する第2横筒(51BM)を有する表示装置という技術的手段を採用する。
【0022】
この発明によると、第1操作記号と第1モード記号と第1間接光源と第1直接光源と第1間接縦筒と第1直接縦筒と第1横筒とによって、ひとつのユニットが構成される。また、第2操作記号と第2モード記号と第2間接光源と第2直接光源と第2間接縦筒と第2直接縦筒と第2横筒とによって、ひとつのユニットが構成される。各ユニットにおいて、表示板と光源装置との間に透光性の導光板を配置することなく、間接照明による表示と、直接照明による表示とが実現される。さらに、各ユニットにおいて、直接縦筒から間接縦筒への光の漏れが低減される。さらに、2つのユニットを独立して構成しているため、それらを異なる表示状態にすることができる。例えば、第1操作記号をR、N、Dモードへの操作方法を示す記号とし、第2操作記号をBモードへの操作方法を示す記号とすることができる。
【0023】
請求項9に記載の発明は、背後からの照明によって表示される複数の記号(40)を有する表示板(4)と、記号を照明する複数の光源(60)を有する光源装置(6)と、表示板と光源装置との間に配置された仕切部材(5)とを備え、
複数の記号は、選択されているモードを示す複数の第1モード記号(43R、42N)、複数のモードを選択するための選択装置の操作方法を示す操作記号(41M)、および選択されているモードを示す第2モード記号(42B)を含み、
複数の光源は、複数の第1モード記号(43R、42N)とを間接的に照明する第1間接光源(61NR)、操作記号(41M)と第2モード記号(42B)とを間接的に照明する第2間接光源(61BM)、複数の第1モード記号を直接に照明する複数の第1直接光源(63R、62N)、および第2モード記号を直接に照明する第2直接光源(62B)を含み、
仕切部材(5)は、操作記号の背後に配置された一端の開口を有し、光源装置から表示板へ向かう縦方向に延びる縦貫通穴を区画する間接縦筒(50M)、第1モード記号の背後に配置された一端の開口と、第1直接光源を囲む他端の開口とを有し、光源装置から表示板へ向かう縦方向に延びる縦貫通穴を区画する複数の第1直接縦筒(50R、50N)、第2モード記号の背後に配置された一端の開口と、第2直接光源を囲む他端の開口とを有し、光源装置から表示板へ向かう縦方向に延びる縦貫通穴を区画する第2直接縦筒(50B)、縦方向に関して第1の間接光源(61NR)を覆い、複数の第1直接縦筒の光源装置に近い位置に形成された連通口を介して複数の第1直接縦筒内の縦貫通穴と連通する凹部を区画する第1横筒(51NR)、および縦方向に関して第2の間接光源(61BM)を覆い、第2直接縦筒の光源装置に近い位置に形成された連通口を介して第2直接縦筒内の縦貫通穴と連通し、さらに間接縦筒の光源装置に近い位置に形成された連通口を介して間接縦筒内の縦貫通穴と連通する凹部を区画する第2横筒(51BM)を有する表示装置という技術的手段を採用する。
【0024】
この発明によると、複数の第1モード記号と第1間接光源と第1直接光源と複数の第1直接縦筒と第1横筒とによって、ひとつのユニットが構成される。また、操作記号と第2モード記号と第2間接光源と第2直接光源と第2間接縦筒と第2直接縦筒と第2横筒とによって、ひとつのユニットが構成される。各ユニットにおいて、表示板と光源装置との間に透光性の導光板を配置することなく、間接照明による表示と、直接照明による表示とが実現される。さらに、各ユニットにおいて、直接縦筒から他の縦筒への光の漏れが低減される。さらに、2つのユニットを独立して構成しているため、それらを異なる表示状態にすることができる。例えば、第1モード記号をR、Nモードを示す記号とし、操作記号をBモードへの操作方法を示す記号とすることができる。
【0025】
なお、特許請求の範囲および上記手段の項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明を適用した第1実施形態のメータ装置を示す平面図である。
【図2】第1実施形態の表示装置であるシフトインジケータを示す平面図である。
【図3】第1実施形態のシフトインジケータを示す分解斜視図である。
【図4】第1実施形態のシフトインジケータの前面を示す斜視図である。
【図5】第1実施形態のシフトインジケータの裏面を示す斜視図である。
【図6】第1実施形態のシフトインジケータの前面を示す斜視図である。
【図7】図6のVII−VII断面を示す断面図である。
【図8】図6のVIII−VIII断面を示す断面図である。
【図9】図6のIX−IX断面を示す部分断面図である。
【図10】第1実施形態における光の漏れ経路を示す斜視図である。
【図11】本発明を適用した第2実施形態のシフトインジケータを示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
【0028】
(第1実施形態)
図1は、本発明を適用した第1実施形態のメータ装置を示す平面図である。メータ装置1は、車両に搭載された車両用表示装置である。車両は内燃機関と電動機とを走行用動力源として併用するハイブリッド車である。
【0029】
車両には、複数のモードのうちの一部を選択するための選択装置2が設けられている。複数のモードのうちの一部としては、単一のモードまたは複数のモードの組合せが選択される。複数のモードには、車両の運行状態に関連する複数のモードが含まれている。複数のモードには、車両を後退させるためのRモード、車両の駆動系と動力源とを遮断するためのNモード、車両を前進させるためのDモード、Dモードにおいて減速時の電力回生量を増加させるためのBモード、および車両を停車させるためのPモードが含まれている。選択装置2は、運転者によって操作されるシフトレバー21を備える。シフトレバー21は、Rモード、Nモード、Dモード、およびBモードを選択することを可能としている。Bモードは、Dモードにおいてのみ選択可能な組合せモードである。選択装置2は、パーキングブレーキ装置22を備えている。パーキングブレーキ装置22が操作されることによってPモードが選択される。さらに、選択装置2は、制御装置23を備えている。制御装置23は、シフトレバー21とパーキングブレーキ装置22との操作状態を示す信号を入力し、選択されているモードに対応した出力信号を出力する。この出力信号は、後述する複数の光源の点灯または消灯を制御する。
【0030】
メータ装置1には、表示装置としてのシフトインジケータ3が含まれている。シフトインジケータ3は、選択装置2からの出力信号に応答して、選択されているモードを表示する。
【0031】
図2は、第1実施形態の表示装置であるシフトインジケータ3を示す平面図である。シフトインジケータ3の表示板4には、複数の記号40が配置されている。表示板4は、アクリルまたはポリカーボネート等の透光性樹脂の板と、その表面および/または裏面に印刷された印刷層とを有する。印刷層によって、複数の記号40が表されている。印刷層は、黒色遮光性のインクで形成されたインク部と、非印刷部または透光部とを有する。非印刷部または透光部が、記号の形状をもっている。表示板4の非印刷部または透光部には、光を散乱させて一様な明るさを実現するための細かい凹凸部が形成されている。細かい凹凸部は、しぼ加工面とも呼ばれる。
【0032】
よって、複数の記号40のそれぞれは、表示板4の背後から照明されることによって、照明光を透過させる。この結果、記号40は、明るくなり、表示状態となる。さらに、一部の記号40の表示状態は、照明の態様を切換えることによって、その記号の存在を示すだけの第1表示状態と、その記号で示されるモードが選択されたことを示す第2表示状態とに切換えられる。
【0033】
照明の態様は、照明光の特性を切換えることによって切換えられる。具体的には、第1の特性をもつ光と、第2の特性をもつ光とが切換えて供給される。第2の特性の光と、第1の特性の光とは、人が識別できるように異なっている。第1の特性をもつ光として、背景色としての第1の色の光が供給される。第1の色は、白色である。第1の色は、複数の記号に供給する共通色、あるいは背景として用いられているから背景色とも呼ぶことができる。白色光による照明は、複数の記号40の存在を視認できるようにすることが目的である。第2の特性をもつ光として、選択されたモードを他のモードから識別可能に示すための第2の色の光が供給される。第2の色は、第1の色とは異なる。第2の色は、オレンジ色または緑色である。第2の色の光は、選択されたモードに相当する記号だけに向けて、第1の色の光に加えて供給される。第2の色は、シフトインジケータ3上においてひとつの記号を目立たせる色である。第2の色は、表示色あるいは特定色とも呼ぶことができる。
【0034】
複数の記号40には、シフトレバー2の操作方法または操作方向を示す操作記号41F、41Mと、複数のモードを示す文字記号43R、42N、42D、42B、42Pとが含まれている。操作記号41Fは、第1操作記号とも呼ばれる。操作記号41Fには、シフトレバー2のホームポジションを示す丸記号と、Rモード、Nモード、Dモードへの操作方向を示す3つの矢印記号とが含まれている。操作記号41Mには、Bモードへの操作方向を示すひとつの矢印記号が含まれている。操作記号41Mは、第2操作記号とも呼ばれる。文字記号は、印に置き換えることができるから、モード記号とも呼ぶことができる。Pモードを示す記号42Pは、文字と枠とで構成されている。ここで、文字記号43R、42N、42D、42Pは、第1モード記号とも呼ばれる。文字記号42Bは第2モード記号とも呼ばれる。
【0035】
車両の電源スイッチがON位置に操作されている間中、操作記号41Fと、複数の文字記号43R、42N、42D、42Pとが白色光で照明されることによって表示される。操作記号41Fは、車両の電源スイッチがON位置に操作されている間中、白色光だけで照明される第1の単色記号である。よって、複数の記号41F、43R、42N、42D、42Pは、車両の電源スイッチがON位置に操作されている間中、第1の色の光で照明される第1記号群を形成している。
【0036】
操作記号41Mと文字記号42Bとは、文字記号42Dが表示されているDモードにおいてのみ、白色光で照明される。したがって、操作記号41Mと文字記号42Bとは、第1記号群とは独立して白色光による照明を遮断可能な第2記号群を形成している。操作記号41Mは、白色光だけで照明される第2の単色記号である。
【0037】
さらに、選択されたモードに相当する文字記号43R、42N、42D、42Pのいずれかが選択的に第2の色で照明され、表示される。さらに、DモードにおいてBモードが選択されると、文字記号42Dに加えて、文字記号42Bも、第2の色の光で同時に照明される。文字記号43Rはオレンジ色の光を供給される。他の文字記号42N、42D、42B、42Pは、緑色の光を供給される。よって、文字記号43R、42N、42D、42P、42Bは、色が第1の色と第2の色とに変化する変色記号とも呼ぶことができる。
【0038】
図3は、シフトインジケータ3を示す分解斜視図である。シフトインジケータ3は、表示板4と、仕切部材5と、光源装置6とを有する。表示板4と光源装置6との間に、仕切部材5だけが配置されている。仕切部材5の上端は、表示板4の裏面にほぼ密着して配置されている。仕切部材5は、照明光を通すための複数の通路を区画する部材である。仕切部材5は、照明すべき複数の範囲を互いに区画する部材でもある。仕切部材5の直下には、光源装置6が配置される。表示板4と仕切部材5との間には、表示板4と平行な横方向、すなわちX−Y平面に沿って光を案内することができる透光性の導光板は設けられていない。表示板4と仕切部材5との間には、表示板4と平行な横方向への光の通過を許容する大きな隙間も設けられていない。仕切部材5の下側端面は、光源装置6の回路基板64上に当接している。仕切部材5の下側端面と光源装置6との間に、0.5mm程度の隙間を設けてもよい。
【0039】
光源装置6は、単色記号と変色記号とを間接的に照明する間接光源61と、変色記号を直接に照明する直接光源62、63とを含む複数の光源60を備えている。複数の光源60は、複数の発光ダイオード(以下LEDという)60によって提供されている。複数のLED60は、複数の間接LED61NR、61DF、61BM、61PFと、複数の直接LED62N、62D、62B、62P、63Rとを備えている。間接LED61NR、61DF、61BM、61PFは、間接照明のための第1の色の光を供給する。第1の色は、第1表示状態を提供する。第1の色は、白色である。直接LED62N、62D、62B、62P、63Rは、直接照明のための第2の色の光を供給する。第2の色は、第2表示状態を提供する。第2の色は、第1の色とは異なる色である。直接LED62N、62D、62B、62P、63Rには、緑色のLED62N、62D、62B、62Pと、オレンジ色のLED63Rとが含まれている。間接LED61NR、61DF、61PFは、第1間接光源とも呼ばれる。間接LED61BMは第2間接光源とも呼ばれる。直接LED63R、62N、62D、62Pは第1直接光源とも呼ばれる。直接LED62Bは第2直接光源とも呼ばれる。
【0040】
複数のLED60は、回路基板64上に実装されている。回路基板64上には、白色の印刷層65がスクリーン印刷によって形成されている。印刷層65は、光を反射させるために有効である。印刷層65は、仕切部材5で覆われる範囲、または複数のLED60の配置範囲にほぼ対応して形成されている。印刷層65は、少なくとも後述する光の通路に対応して形成されている。
【0041】
複数の間接LED61NR、61DF、61BM、61PFは、複数の直接LED62N、62D、62B、62P、63Rの配置範囲の外側に、分散して配置されている。間接LED61は、2つの記号に隣接して、その側方に位置するように配置されている。例えば、間接LED61NRは、文字記号43Rと文字記号42Nとの両方に隣接するように、これらの記号43R、42Nの直下から側方に離れて配置されている。間接LED61DFは、文字記号42Dと操作記号41Fとの両方に隣接するように、これらの記号42D、41Fの直下から側方に離れて配置されている。間接LED61BMは、文字記号42Bと操作記号41Mとの両方に隣接するように、これらの記号42B、41Mの直下から側方に離れて配置されている。間接LED61PFは、文字記号42Pと操作記号41Fとの両方に隣接するように、これらの記号42P、41Fの直下から側方に離れて配置されている。
【0042】
複数の直接LED62N、62D、62B、62P、63Rのそれぞれは、複数の記号42N、42D、42B、42P、43Rいずれかひとつに対応付けられている。直接LED62、63は、対応する記号の下に配置されている。直接LED62、63は、それらの光の照射方向が、対応する記号に直接に指向するように配置されている。
【0043】
光源装置6は、回路基板64を左ハンドル車用にも転用できるように構成されている。回路基板64は、左右対称になるように、LED設置用のランドが設けられている。図中において、LED62Vは、左ハンドル車用の直接LED62Nの位置を示している。この実施形態では、LED62Vの位置には、LEDは設けられていない。
【0044】
図4は、第1実施形態のシフトインジケータ3の前面を示す斜視図である。この図は、表示板4を透視した状態を示している。この図では、複数の記号40と仕切部材5との対応関係を示すために複数の記号40が図示されている。
【0045】
図5は、第1実施形態のシフトインジケータ3の裏面を示す斜視図である。この図は、回路基板64を透視した状態を示している。この図では、複数のLED60と仕切部材5との対応関係を示すために複数のLED60が図示されている。
【0046】
図6は、第1実施形態のシフトインジケータ3の前面を示す斜視図である。図7は、図6のVII−VII断面を示す断面図である。図8は、図6のVIII−VIII断面を示す断面図である。図9は、図6のIX−IX断面を示す部分断面図である。
【0047】
図4および図5において、仕切部材5は、白色の樹脂を成形することによって形成されている。仕切部材5は、ほぼ箱状に形成されている。仕切部材5は、ひとつのLED60からの光を、対応付けられたひとつまたは複数の記号40まで直接に、または間接的に導くための通路を区画している。これら通路は空気で充たされている。仕切部材5は、複数の縦仕切50と、複数の横仕切51とを備えており、それらの集合体と見ることができる。縦仕切50は、縦筒50とも呼ぶことができる。縦筒50は、その内部に縦貫通穴を区画している。横仕切51は、光源装置6側の端面と、隣接する縦筒50と接する側面とが開口したカバー部材51または横筒51とも呼ぶことができる。横筒51は、凹部を区画している。縦貫通穴と、凹部とは、通路を提供する。
【0048】
仕切部材5は、角筒状の外筒と、その内部を複数の通路に仕切っている複数の仕切板とを備える部材として見ることもできる。また、仕切部材5は、その表裏面を縦方向に貫通する複数の縦貫通穴と、その裏面から縦方向に延びる複数の凹部とを形成する部材とも見ることができる。
【0049】
縦筒50は、光源装置6から表示板4へ向かう縦方向(Z軸の方向)に沿って延びる縦貫通穴を区画している。隣接する2つの縦筒50は、それらの間の壁を共用して構成されている。縦筒50は、縦方向Zに沿って広がる縦仕切板によって形成されている。
【0050】
複数の縦筒50は、ひとつの縦筒50が、ひとつの記号40に対応するように形成され、配列されている。縦筒50は、対応する記号40の背後に配置された一端開口を有している。一端開口は、対応する記号40だけを包含できる大きさを有している。
【0051】
また、複数の縦筒50は、直接縦筒50R、50N、50D、50P、50Bと、間接縦筒50F、50Mとを含んでいる。角筒状の直接縦筒50Rは、文字記号43Rの直下に位置している。角筒状の直接縦筒50Nは、文字記号42Nの直下に位置している。角筒状の直接縦筒50Dは、文字記号42Dの直下に位置している。角筒状の直接縦筒50Pは、文字記号42Pの直下に位置している。角筒状の直接縦筒50Bは、文字記号42Bの直下に位置している。直接縦筒50R、50N、50D、50P、50Bは、変色記号43R、42N、42D、42P、42Bの下に配置されている。直接縦筒50R、50N、50D、50Pは第1直接縦筒とも呼ばれる。直接縦筒50Bは第2直接縦筒とも呼ばれる。断面T字型の間接縦筒50Fは、操作記号41Fの直下に位置している。角筒状の間接縦筒50Mは、操作記号41Mの直下に位置している。間接縦筒50F、50Mは、単色記号41F、41Mの下に配置されている。間接縦筒50Fは第1間接縦筒とも呼ばれる。間接縦筒50Mは第2間接縦筒とも呼ばれる。
【0052】
直接縦筒50R、50N、50D、50P、50Bは、直接LED62N、62D、62B、62P、63Rの対応するひとつだけを囲む他端開口を有している。他端開口は、対応する直接LED62N、62D、62B、62P、63Rだけを包含できる大きさを有している。直接縦筒50R、50N、50D、50P、50Bのそれぞれは、シフトインジケータ3の縦方向(Z軸方向)に沿って真っ直ぐに延びる筒状である。直接縦筒50R、50N、50D、50P、50Bのそれぞれによって区画される縦貫通穴は、一端開口と他端開口との間を、縦方向にまっすぐに延びている。この結果、複数の直接縦筒50R、50N、50D、50P、50Bのそれぞれの両端には、対応する記号40と、対応する第2の色のLEDとが直接に対向するように位置づけられる。
【0053】
直接縦筒50R、50N、50D、50P、50Bのそれぞれは、直接照明通路を区画形成している。直接照明通路は、直接LED62N、62D、62B、62P、63Rのひとつが、文字記号42N、42D、42B、42P、43Rのひとつを直接に照明することを可能としている。
【0054】
間接縦筒50F、50Mのそれぞれは、下端開口を有しているが、その下端開口の範囲内にはLEDがない。間接縦筒50Fは、その縦方向の中間に中間板54Fを有する。中間板54Fは、間接縦筒50F内を、上部空間と下部空間とに仕切っている。中間板54Fには、縦連通口55Fが開設されている。縦連通口55Fは、操作記号41Fのおおよその形状に対応して、ほぼT字型に開設されている。さらに、間接縦筒50Fには、光を反射して操作記号41Fへ到達させるための斜面56Fが形成されている。斜面56Fは、縦連通口55Fを通して供給される間接照明光を操作記号41Fへ向けて案内するように傾斜している。間接縦筒50Mは、その縦方向の中間に中間板54Mを有する。中間板54Mは、間接縦筒50M内を、上部空間と下部空間とに仕切っている。中間板54Mには、縦連通口55Mが開設されている。縦連通口55Mは、間接縦筒50Mに対応する横筒51BMから最も離れた部位に設けられている。縦連通口55Mの形状、大きさ、および位置は、操作記号41Mに到達する第1の色の光の量と分布とを調節するように設定されている。縦連通口55Fの形状、大きさ、および位置は、操作記号41Fに到達する第1の色の光の量と分布とを調節するように設定されている。これら縦連通口55M、55Fは、操作記号41Mと操作記号41Fとがほぼ同程度の明るさとなるように調節される。
【0055】
間接縦筒50M、50Fのそれぞれは、間接照明通路の一部を区画形成している。間接照明通路は、間接LED61NR、61DF、61BM、61PFのひとつが、操作記号41M、41Fのひとつを間接的に照明することを可能としている。
【0056】
複数の横筒51のそれぞれは、表示板4と光源装置6とに対して平行な横方向(X−Y平面に沿った方向)に沿って広がる扁平な凹部を区画している。複数の横筒51は、直方体状に形成された仕切部材5の3辺に分散して設けられている。横筒51は、仕切部材5の下部から光源装置6に沿って延び出している。横筒51は、光源装置6に面する下側に間接LED61を囲む開口を有する。横筒51は、対応する間接LED61を縦方向に関して、すなわち光の出射方向に関して覆っている。これにより、間接LED61からの光は必ず横筒51の内面で反射される。さらに、横筒51が区画する凹部は、縦筒50の光源装置6に近い位置に形成された連通口を介して縦筒50が区画している縦貫通穴と連通している。連通口は、表示板4よりも光源装置6に近い位置に開設されている。言い換えると、連通口は、直接LED62、63の出射方向に関して、直接LED62、63と直接に対向しないように開設されている。連通口の位置、および連通口の縦方向への高さは、直接LED62、63から横筒51内の凹部への直接光の入射を低減するように、または望ましくは阻止するように設定されている。光源連通口は、縦筒50の光源装置6側の端部に形成されている。連通口は、縦筒50と横筒51との間に位置する仕切板の縁に設けられた切欠き部分または貫通穴によって形成することができる。連通口は、縦方向と直交する方向(X−Y平面に沿った方向)に向けて開口している。横筒51NR、51DF、51PFは、第1横筒とも呼ばれる。横筒51BMは、第2横筒とも呼ばれる。
【0057】
図5および図7において、横筒51PFは、縦筒50Pと縦筒50Fとの側方に位置している。横筒51PFは、その下側に、間接LED61PFを包含する大きさの下開口端を有している。横筒51PFは、その横側に、直接縦筒50P内の下部空間に連通する横連通口52Pと、間接縦筒50F内の下部空間に連通する横連通口53F1とを有している。よって、横筒51PFは、間接LED61PFからの光を直接縦筒50Pと間接縦筒50Fとに分岐させて供給する分岐通路を提供している。横連通口52Pは、直接縦筒50Pと横筒51PFとの境界に開口する部分52P1と、直接縦筒50Pと間接縦筒50Fとの境界に開口する部分52P2とを有している。部分52P2は、中間板54Fより下に配置されている。このため、縦方向(Z軸方向)に沿って表示板4から見た場合に、部分52P2は、中間板54Fによって覆い隠されている。言い換えると、中間板54Fは、横筒51PFによって区画されている間接照明のための凹部を、間接縦筒50F内にまで延長することによって延長凹部を形成している。横連通口52Pの形状、大きさ、高さ(Z軸方向)は、直接縦筒50Pへ導入される間接LED61PFの光量を調節するように設定されている。よって、横連通口52Pは、光量を調節するための横筒絞りでもある。横連通口53F1は、横筒51PFと間接縦筒50Fとの間の境界の全体にわたって広がっている。よって、横連通口53F1は、光量を調節することを意図していない。ただし、操作記号41Fへの光量は、縦筒絞りとしての縦連通口55Fによって調節されている。
【0058】
図5および図7において、横筒51NRは、縦筒50Rと縦筒50Nとの側方に位置している。横筒51NRは、その下側に、間接LED61NRを包含する大きさの下開口端を有している。横筒51NRは、その横側に、直接縦筒50R内の下部空間に連通する横連通口52Rと、直接縦筒50N内の下部空間に連通する横連通口52Nとを有している。よって、横筒51NRは、間接LED61NRからの光を直接縦筒50Nと直接縦筒50Rとに分岐させて供給する分岐通路を提供している。横連通口52Rは、直接縦筒50Rと横筒51NRとの境界に形成されている。横連通口52Rの形状、大きさ、高さ(Z軸方向)は、直接縦筒50Rへ導入される間接LED61NRの光量を調節するように設定されている。よって、横連通口52Rは、光量を調節するための横筒絞りでもある。横連通口52Nは、直接縦筒50Nと横筒51NRとの境界に形成されている。横連通口52Nの形状、大きさ、高さ(Z軸方向)は、直接縦筒50Nへ導入される間接LED61NRの光量を調節するように設定されている。よって、横連通口52Nは、光量を調節するための横筒絞りでもある。
【0059】
図5および図8において、横筒51DFは、縦筒50Dと縦筒50Fとの側方に位置している。横筒51DFは、その下側に、間接LED61DFを包含する大きさの下開口端を有している。横筒51DFは、その横側に、直接縦筒50D内の下部空間に連通する横連通口52Dと、間接縦筒50F内の下部空間に連通する横連通口53F2とを有している。よって、横筒51DFは、間接LED61DFからの光を直接縦筒50Dと間接縦筒50Fとに分岐させて供給する分岐通路を提供している。横連通口52Dは、直接縦筒50Dと横筒51DFとの境界に形成されている。横連通口52Dの形状、大きさ、高さ(Z軸方向)は、直接縦筒50Dへ導入される間接LED61DFの光量を調節するように設定されている。よって、横連通口52Dは、光量を調節するための横筒絞りでもある。横連通口53F2は、横筒51DFと間接縦筒50Fとの間の境界の全体にわたって広がっている。よって、横連通口53F2は、光量を調節することを意図していない。ただし、操作記号41Fへの光量は、縦筒絞りとしての縦連通口55Fによって調節されている。
【0060】
図5および図9において、横筒51BMは、縦筒50Mと縦筒50Bとの側方に位置している。横筒51DFと横筒51BMとは、一連の板材によって形成されている。横筒51BMは、その下端に、間接LED61BMを包含する大きさの下開口端を有している。間接LED61BMは、他の間接LED61NR、61DF、61PFから独立して消灯される。このため、他の横筒51PF、51NR、51DFからの光が横筒51BM内に侵入しないように、横筒51BMの周囲の縦仕切板は回路基板64に接触するように形成されている。同様の理由により、直接縦筒50Bと間接縦筒50Mとの周囲の縦仕切板は回路基板64に接触するように形成されている。横筒51BMは、その横側に、直接縦筒50B内の下部空間に連通する横連通口52Bと、間接縦筒50M内の下部空間に連通する横連通口53Mとを有している。よって、横筒51BMは、間接LED61BMからの光を直接縦筒50Bと間接縦筒50Mとに分岐させて供給する分岐通路を提供している。横連通口52Bは、直接縦筒50Bと横筒51BMとの境界に形成されている。横連通口52Bの形状、大きさ、高さ(Z軸方向)は、直接縦筒50Bへ導入される間接LED61BMの光量を調節するように設定されている。よって、横連通口52Bは、光量を調節するための横筒絞りでもある。横連通口53Mは、横筒51BMと間接縦筒50Mとの間の境界の全体にわたって広がっている。よって、横連通口53Mは、光量を調節することを意図していない。ただし、操作記号41Mへの光量は、縦筒絞りとしての縦連通口55Mによって調節されている。
【0061】
図5に図示されるように、横連通口52R、52N、52D、52B、52Pは、直接LED63R、62N、62D、62B、62Pの側方において開口している。直接LED63R、62N、62D、62B、62Pは、表示板4に指向するようにそれらの上面に光出射面を有している。よって、直接LED63R、62N、62D、62B、62Pから出た光が、横連通口52R、52N、52D、52B、52Pに直接的に入射することが回避されている。この結果、第2の色の光の漏れが抑制される。
【0062】
図7に図示されるように、横連通口52R、52N、52D、52B、52Pの高さHWと、直接LED63R、62N、62D、62B、62Pの高さHDとは、ほぼ等しく設定されている。横連通口52R、52N、52D、52B、52Pの縦方向への高さHWは、63R、62N、62D、62B、62Pから横筒51NR、51DF、51BM、51PF内の凹部への直接光の入射を低減するように、または望ましくは阻止するように設定されている。高さHWは、回路基板64の表面から連通口の上縁までの高さである。高さHDは、回路基板64の表面からのLEDの出射面の高さである。この構成も、直接LED63R、62N、62D、62B、62Pから出た光が、横連通口52R、52N、52D、52B、52Pに直接的に入射することを回避するために貢献している。なお、高さHWと高さHDとの関係は、HW≒HD、かつHW>HDに設定することができる。高さHWは、高さHDより僅かに高い上限高さより低く設定することができる。これにより、第2の色の光の漏れが抑制される。
【0063】
この実施形態では、仕切部材5は、少なくともひとつの直接縦筒50と、その直接縦筒50に連結された少なくともひとつの横筒51とを備える。これにより、直接縦筒50の上に位置する記号が、間接照明と直接照明とによって選択的に表示される。仕切部材5は、少なくとも2つの縦筒50と、それら2つの縦筒50に連結された少なくともひとつの横筒51とを備える。これにより、ひとつの横筒51によって2つの縦筒50に間接照明が提供される。仕切部材5は、少なくとも2つの縦筒50と、それら2つの縦筒50に連結された少なくともひとつの横筒51とを一組のユニットとして、複数のユニットを備える。これにより、多数の記号を表示することが可能となる。ひとつのユニットは、少なくとも2つの直接縦筒50R、50Nを備えることができる。ひとつのユニットは、直接縦筒50D、50P、50Bの少なくともひとつと、間接縦筒50F、50Mの少なくともひとつとを備えることができる。
【0064】
この実施形態では、ひとつの直接縦筒は、第2の色の光が直接光源から直接に記号へ到達することを可能とする直接照明通路を提供する。さらに、直接縦筒と横筒とは、第1の色の光が間接光源から反射、散乱した後に間接的に記号へ到達することを可能とする間接照明通路を提供する。よって、直接照明通路は、間接照明通路の一部を提供している。間接照明通路は、直接照明通路の下部に連結している。この結果、直接照明通路の下部から第1の色の光が供給される。さらに、ひとつの横筒内の凹部は、少なくともひとつの直接縦筒を含む複数の縦筒内の縦貫通穴に連通している。これにより、ひとつの横筒は、複数の縦筒に第1の色の光を供給する。すなわち、間接照明通路は、第1の色の光が分岐して複数の記号に到達することを可能とするように、分岐通路として形成されている。ひとつの横筒から第1の色の光を供給される複数の縦筒には、複数の直接縦筒を含むことができる。また、ひとつの横筒から第1の色の光を供給される複数の縦筒には、直接縦筒と、間接縦筒とを含むことができる。
【0065】
図2および図3に戻り、複数の記号40が白色で照明されるとき、それらの記号40上における輝度は、20cd/m程度である。一方、文字記号43R、42N、42D、42Pがオレンジ色または緑色で照明されるとき、それらの文字記号上における輝度は200cd/m程度である。これにより、選択されているモードに対応する文字記号が、背景表示としての白色よりも明確により明るく、着色されて表示される。このような低輝度の背景表示と、高輝度の選択表示とを提供するために、複数のLED60の光源輝度が選定されている。ここで、白色の間接LED61NR、61DF、61PF、61BMの光は、複数の横筒51内において乱反射した後に、複数の記号40に到達する。一方で、オレンジ色または緑色の直接LED63R、62N、62D、62B、62Pの光は、直接に記号40に到達する。このような光の経路の違いを考慮して、間接LED61NR、61DF、61PF、61BMには、直接LED63R、62N、62D、62B、62Pより高い光源輝度をもつ高輝度LEDが用いられている。これにより、背景表示のための光を、仕切部材5と回路基板64との間の乱反射によって提供しても、表示板4上において必要な輝度を実現することができる。また、記号が過剰に明るく照明されることも回避される。さらに、直接LED63R、62N、62D、62B、62Pの輝度を抑えることができる。このため、オレンジ色または緑色の光の漏れが抑制される。さらに、複数のLED60のそれぞれの輝度は、表示板4上において必要な輝度が得られるように、供給される電流を調節することによって調節されている。
【0066】
制御装置23は、車両の電源スイッチがON位置に操作されている間中、間接LED61NR、61DF、61PFを点灯させる。これにより、選択可能なモードの存在が表示されるとともに、シフトレバー21の操作方向が表示される。制御装置23は、シフトレバー21またはパーキングブレーキ装置22によって特定のモードが選択されると、選択されたモードに対応する直接LED63R、62N、62D、62B、62Pを点灯させる。制御装置23は、Rモードが選択されている時にだけ、オレンジ色のLED63Rを点灯させる。制御装置23は、Nモードが選択されている時にだけ、緑色のLED62Nを点灯させる。制御装置23は、Dモードが選択されている時にだけ、緑色のLED62Dを点灯させる。制御装置23は、Pモードが選択されている時にだけ、緑色のLED62Pを点灯させる。制御装置23は、Dモードが選択されている時にだけ、間接LED61BMを点灯させる。さらに、制御装置23は、Dモードが選択され、かつBモードが選択されている時にだけ、緑色のLED62Bを点灯させる。
【0067】
図10は、第1実施形態における第2の色の光の漏れ経路を示す斜視図である。複数の縦筒50が区画する複数の縦貫通穴は、表示板4に近い上端部においては、互いに分離されており、独立している。仕切部材5は、表示板4に近い上端部において、複数の縦筒50の間の光の漏れを遮断する仕切りを提供している。隣接する2つの縦筒50が区画する縦貫通穴は、それら縦筒50の下部においてのみ、すなわち表示板4とは反対側の端部においてのみ連通している。このため、直接縦筒50R、50N、50D、50B、50Pに配置された直接LED63R、62N、62D、62B、62Pの光は、数回の反射を経てから、他の縦筒50へ到達する。また、隣接する2つの縦筒50が区画する縦貫通穴は、共通の横筒51内の凹部、または中間板54F、54Mによって延長された延長凹部を通して連通されている。よって、直接縦筒50R、50N、50D、50B、50Pに配置された直接LED63R、62N、62D、62B、62Pの光は、凹部または延長凹部内で反射されてから、他の縦筒50へ到達する。さらに、横筒51は、縦筒50の側方へ突出して形成されているから、横筒51内の凹部を経由する漏洩光は長い経路を与えられる。これらの構成により、直接縦筒50R、50N、50D、50B、50Pからの漏洩光は弱められた後に、他の縦筒50に到達する。これにより、第2の色の光の漏れが抑制される。
【0068】
文字記号43Rと文字記号42Nとは、白色に照明される。Rモードが選択されると、直接LED63Rが点灯する。直接LED63Rの光は、文字記号43Rを直接に照明する。これにより、文字記号43Rがオレンジ色に照明される。このとき、直接縦筒50Rから横筒51NRを経由して直接縦筒50Nへ漏れ出すオレンジ色の光の量は、横連通口52Rと横連通口52Nとの位置、大きさ、高さによって少なく制限される。しかも、漏れたオレンジ色の光は、横筒51NR内で反射することによって減衰し、弱められる。さらに、間接LED61NRの白い光がオレンジ色の光をかき消す。このため、文字記号42Nへのオレンジ色の光の漏れが低減される。また、Nモードが選択されると、直接LED62Nが点灯する。直接LED62Nの光は、文字記号42Nを直接に照明する。これにより、文字記号42Nが緑色に照明される。このとき、直接縦筒50Nから横筒51NRを経由して直接縦筒50Rへ漏れ出す緑色の光の量は、横連通口52Nと横連通口52Rとの位置、大きさ、高さによって少なく制限される。しかも、漏れた緑色の光は、横筒51NR内で反射することによって減衰し、弱められる。さらに、間接LED61NRの白い光が緑色の光をかき消す。このため、文字記号43Rへのオレンジ色の光の漏れが低減される。
【0069】
文字記号42Pと操作記号41Fとは、白色に照明される。Pモードが選択されると、直接LED62Pが点灯する。直接LED62Pの光は、文字記号42Pを直接に照明する。これにより、文字記号42Pが緑色に照明される。このとき、直接縦筒50Pから間接縦筒50Fへ漏れ出す緑色の光の量は、横連通口52Pの位置、大きさ、高さによって少なく制限される。しかも、漏れた緑色の光は、中間板54Fより下の間接縦筒50F内で反射することによって減衰し、弱められる。さらに、間接LED61PFの白い光が緑色の光をかき消す。このため、操作記号41Fへの緑色の光の漏れが低減される。
【0070】
文字記号42Dと操作記号41Fとは、白色に照明される。Dモードが選択されると、直接LED62Dが点灯する。直接LED62Dの光は、文字記号42Dを直接に照明する。これにより、文字記号42Dが緑色に照明される。このとき、直接縦筒50Dから横筒51DFを経由して間接縦筒50Fへ漏れ出す緑色の光の量は、横連通口52Dと横連通口53F2との位置、大きさ、高さによって少なく制限される。しかも、漏れた緑色の光は、横筒51DF内で反射することによって減衰し、弱められる。さらに、間接LED61DFの白い光が緑色の光をかき消す。このため、操作記号41Fへの緑色の光の漏れが低減される。
【0071】
文字記号42Bと操作記号41Mとは、白色に照明される。Bモードが選択されると、直接LED62Bが点灯する。直接LED62Bの光は、文字記号42Bを直接に照明する。これにより、文字記号42Bが緑色に照明される。このとき、直接縦筒50Bから横筒51BMを経由して間接縦筒50Mへ漏れ出す緑色の光の量は、横連通口52Bと横連通口53Mとの位置、大きさ、高さによって少なく制限される。しかも、漏れた緑色の光は、横筒51BM内で反射することによって減衰し、弱められる。しかも、漏れた緑色の光は、中間板54Mより下の間接縦筒50M内で反射することによって減衰し、弱められる。さらに、間接LED61BMの白い光が緑色の光をかき消す。このため、操作記号41Mへの緑色の光の漏れが低減される。
【0072】
従って、ひとつの直接縦筒50から他の縦筒50への直接LED63R、62N、62D、62B、62Pの光の漏れが抑制される。具体的には、隣接した2つの縦筒50の一方から他方への直接LED63R、62N、62D、62B、62Pの光の漏れが抑制される。より具体的には、ひとつの横筒51を共有する2つの縦筒50の一方から他方への直接LED63R、62N、62D、62B、62Pの光の漏れが抑制される。
【0073】
この実施形態によると、導光板を用いることなく、複数の記号を第1の光で照明することができる。しかも、ひとつの記号を第1の光と異なる第2の光で照明しても、他の記号への第2の光の漏れを低減することができる。この結果、簡単な構成で、ひとつの記号から他の記号への光の漏れを低減することができる。
【0074】
(第2実施形態)
図11は、本発明を適用した第2実施形態のシフトインジケータ3を示す部分断面図である。図11は、図2における文字記号43Rと文字記号42Nとの範囲における縦断面(X軸方向)を示している。仕切部材205は、直接縦筒50Rと直接縦筒50Nとの間に、横筒251NRを備えている。横筒251NRは、直接縦筒50Rおよび直接縦筒50Nと重複して配置されている。横筒251NRは、直接縦筒50Rと直接縦筒50Nとの間を仕切る仕切板250NRの下端に、仕切板250NRと一体に形成されている。横筒251NRは、文字記号43Rおよび文字記号42Nとも重複して配置されている。横筒251NRと直接縦筒50Rとの間には、横連通口252Rが設けられている。横筒251NRと直接縦筒50Nとの間には、横連通口252Nが設けられている。さらに、横筒251NRの下には、間接LED261NRが配置されている。間接LED261NRは、直接LED63Rと、直接LED62Nとの間に配置されている。この実施形態によると、横筒251NRが、仕切部材205の側方へ突出することなく配置される。直接縦筒50Rと直接縦筒50Nとは、直接LED63Rまたは直接LED62Nを取り去ることによって間接縦筒として利用されてもよい。この第2実施形態の構成は、他の隣接する2つの縦筒50に適用することができる。
【0075】
この実施形態でも、導光板を用いることなく、複数の記号を第1の光で照明することができる。しかも、ひとつの記号を第1の光と異なる第2の光で照明しても、他の記号への第2の光の漏れを低減することができる。この結果、簡単な構成で、ひとつの記号から他の記号への光の漏れを低減することができる。
【0076】
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
【0077】
上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
【0078】
例えば、上記実施形態では、光源としてLEDを用いたが、電球などの光源を用いることができる。また、白、オレンジ、および緑に代えて、または加えて、他の色の光を用いることができる。第1の色は、淡黄色または淡青色などの淡い色とすることができる。第2の色は、黄色または青色などの鮮明な色とすることができる。また、直接照明光と、間接照明光との強さ、明滅などの特性を異ならせることによって、ひとつの記号の表示状態を切換えてもよい。また、表示板4は、記号部分を透光性とする構成に代えて、記号部分を遮光性としてもよい。また、ひとつの横筒から、3つ以上の複数の縦筒に間接照明のための光を供給してもよい。また、ひとつの縦筒内に複数の直接LEDを配置してもよい。さらに、ひとつの横筒内に複数の間接LEDを配置してもよい。
【符号の説明】
【0079】
1 メータ装置
2 選択装置
3 シフトインジケータ
4 表示板
5 仕切部材
6 光源装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
背後からの照明によって表示される記号を有する表示板(4)と、
前記記号を間接的に照明する間接光源と、前記記号を直接に照明する直接光源とを含む複数の光源(60)を有する光源装置(6)と、
前記表示板と前記光源装置との間に配置された仕切部材(5)であって、
前記記号の背後に配置された一端の開口と、前記直接光源を囲む他端の開口とを有し、前記光源装置から前記表示板へ向かう縦方向に延びる縦貫通穴を区画する直接縦筒(50R、50N、50D、50B、50P)、および
前記縦方向に関して前記間接光源を覆うとともに、前記直接縦筒の前記光源装置に近い位置に形成された連通口を介して前記縦貫通穴と連通する凹部を区画する横筒(51)を有する仕切部材(5)とを備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記表示板(4)は、背後からの照明によって表示される他の記号をさらに有し、
前記仕切部材(5)は、
前記他の記号の背後に配置された一端の開口を有し、前記光源装置から前記表示板へ向かう縦方向に延びる他の縦貫通穴を区画する他の縦筒(50R、50N、50D、50B、50P、50F、50M)をさらに有し、
前記横筒(51)が区画する前記凹部は、前記他の縦筒の前記光源装置に近い位置に形成された他の連通口を介して前記他の縦貫通穴と連通していることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記複数の光源(60)は、前記他の記号を直接に照明する他の直接光源をさらに含み、
前記他の縦筒(50R、50N、50D、50B、50P)は、前記他の直接光源を囲む他端の開口を有していることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記直接縦筒(50R、50N、50D、50B、50P)と前記他の縦筒(50R、50N、50D、50B、50P、50F、50M)とは隣接して配置されており、
前記横筒(51)は、前記直接縦筒(50R、50N、50D、50B、50P)と前記他の縦筒(50R、50N、50D、50B、50P、50F、50M)との側方に配置されていることを特徴とする請求項2または3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記直接縦筒(50R、50N、50D、50B、50P)と前記他の縦筒(50R、50N、50D、50B、50P、50F、50M)とは隣接して配置されており、
前記横筒(51)は、前記直接縦筒(50R、50N、50D、50B、50P)と前記他の縦筒(50R、50N、50D、50B、50P、50F、50M)とに重複して配置されていることを特徴とする請求項2または3に記載の表示装置。
【請求項6】
前記光源装置(6)は、前記複数の光源(60)としての発光ダイオードを実装した回路基板(64)を備え、
前記仕切部材(5)は前記回路基板(64)上に配置されており、
前記連通口は、前記縦筒と前記横筒との間の仕切板に形成されており、
前記回路基板の表面からの前記発光ダイオードの出射面の高さ(HD)と、前記回路基板の表面からの前記連通口の高さ(HW)とが、ほぼ等しいことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の表示装置。
【請求項7】
前記間接光源の光源輝度は、前記直接光源の光源輝度より高いことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の表示装置。
【請求項8】
背後からの照明によって表示される複数の記号(40)を有する表示板(4)と、
前記記号を照明する複数の光源(60)を有する光源装置(6)と、
前記表示板と前記光源装置との間に配置された仕切部材(5)とを備え、
前記複数の記号は、
複数のモードを選択するための選択装置の操作方法を示す第1操作記号(41F)、
複数のモードを選択するための選択装置の操作方法を示す第2操作記号(41M)、
選択されているモードを示す第1モード記号(43R、42N、42D、42P)、および
選択されているモードを示す第2モード記号(42B)を含み、
前記複数の光源は、
前記第1操作記号(41F)と前記第1モード記号(43R、42N、42D、42P)とを間接的に照明する第1間接光源(61NR、61DF、61PF)、
前記第2操作記号(41M)と前記第2モード記号(42B)とを間接的に照明する第2間接光源(61BM)、
前記第1モード記号を直接に照明する第1直接光源(63R、62N、62D、62P)、および
前記第2モード記号を直接に照明する第2直接光源(62B)を含み、
前記仕切部材(5)は、
前記第1操作記号の背後に配置された一端の開口を有し、前記光源装置から前記表示板へ向かう縦方向に延びる縦貫通穴を区画する第1間接縦筒(50F)、
前記第2操作記号の背後に配置された一端の開口を有し、前記光源装置から前記表示板へ向かう縦方向に延びる縦貫通穴を区画する第2間接縦筒(50M)、
前記第1モード記号の背後に配置された一端の開口と、前記第1直接光源を囲む他端の開口とを有し、前記光源装置から前記表示板へ向かう縦方向に延びる縦貫通穴を区画する第1直接縦筒(50R、50N、50D、50P)、
前記第2モード記号の背後に配置された一端の開口と、前記第2直接光源を囲む他端の開口とを有し、前記光源装置から前記表示板へ向かう縦方向に延びる縦貫通穴を区画する第2直接縦筒(50B)、
前記縦方向に関して前記第1の間接光源(61NR、61DF、61PF)を覆い、前記第1直接縦筒の前記光源装置に近い位置に形成された連通口を介して前記第1直接縦筒内の縦貫通穴と連通し、さらに前記第1間接縦筒の前記光源装置に近い位置に形成された連通口を介して前記第1間接縦筒内の縦貫通穴と連通する凹部を区画する第1横筒(51NR、51DF、51PF)、および
前記縦方向に関して前記第2の間接光源(61BM)を覆い、前記第2直接縦筒の前記光源装置に近い位置に形成された連通口を介して前記第2直接縦筒内の縦貫通穴と連通し、さらに前記第2間接縦筒の前記光源装置に近い位置に形成された連通口を介して前記第2間接縦筒内の縦貫通穴と連通する凹部を区画する第2横筒(51BM)を有する
ことを特徴とする表示装置。
【請求項9】
背後からの照明によって表示される複数の記号(40)を有する表示板(4)と、
前記記号を照明する複数の光源(60)を有する光源装置(6)と、
前記表示板と前記光源装置との間に配置された仕切部材(5)とを備え、
前記複数の記号は、
選択されているモードを示す複数の第1モード記号(43R、42N)、
複数のモードを選択するための選択装置の操作方法を示す操作記号(41M)、および
選択されているモードを示す第2モード記号(42B)を含み、
前記複数の光源は、
前記複数の第1モード記号(43R、42N)とを間接的に照明する第1間接光源(61NR)、
前記操作記号(41M)と前記第2モード記号(42B)とを間接的に照明する第2間接光源(61BM)、
前記複数の第1モード記号を直接に照明する複数の第1直接光源(63R、62N)、および
前記第2モード記号を直接に照明する第2直接光源(62B)を含み、
前記仕切部材(5)は、
前記操作記号の背後に配置された一端の開口を有し、前記光源装置から前記表示板へ向かう縦方向に延びる縦貫通穴を区画する間接縦筒(50M)、
前記第1モード記号の背後に配置された一端の開口と、前記第1直接光源を囲む他端の開口とを有し、前記光源装置から前記表示板へ向かう縦方向に延びる縦貫通穴を区画する複数の第1直接縦筒(50R、50N)、
前記第2モード記号の背後に配置された一端の開口と、前記第2直接光源を囲む他端の開口とを有し、前記光源装置から前記表示板へ向かう縦方向に延びる縦貫通穴を区画する第2直接縦筒(50B)、
前記縦方向に関して前記第1の間接光源(61NR)を覆い、前記複数の第1直接縦筒の前記光源装置に近い位置に形成された連通口を介して前記複数の第1直接縦筒内の縦貫通穴と連通する凹部を区画する第1横筒(51NR)、および
前記縦方向に関して前記第2の間接光源(61BM)を覆い、前記第2直接縦筒の前記光源装置に近い位置に形成された連通口を介して前記第2直接縦筒内の縦貫通穴と連通し、さらに前記間接縦筒の前記光源装置に近い位置に形成された連通口を介して前記間接縦筒内の縦貫通穴と連通する凹部を区画する第2横筒(51BM)を有する
ことを特徴とする表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−185995(P2011−185995A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−48173(P2010−48173)
【出願日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】