説明

補強体構造

【課題】剛性を確保することが可能で、且つ広い範囲で荷重が受けられる補強体構造を提供する。
【解決手段】左右一対のシートの内側面に対向する左右一対の側壁31,32と、これら側壁31,32同士を連結するとともに車幅方向に延びる補強部材36とを備えた補強体21の構造であって、左右一対の側壁31,32と補強部材36とがフロアのトンネル部45aに共締めされる。補強体21に作用する荷重は、一方の側壁31(又は側壁32)から補強部材36を介して他方の側壁32(又は側壁31)に伝わるから、荷重が左右の側壁31,32と補強部材36とからなる剛性の高い補強体21で支えられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、左右のシート間に配置された補強体構造の改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両が側面衝突されたときに、車体の側面から入力される衝突荷重を、シートを介して左右のシート間に配置されたコンソールボックスで受けて車体の変形を抑え、車室内の乗員の空間を確保する技術が知られている。コンソールボックスは補強材等を用いて剛性が高められている。
【0003】
このような従来の補強体構造として、コンソールボックス内に補強部材が内蔵されたもの(例えば、特許文献1参照。)、コンソールボックスの下部に補強部材が一体に形成されたもの(例えば、特許文献1参照。)がある。
【0004】
特許文献1の第4図及び第5図を以下の図10、図11で説明する。なお、符号は振り直した。
図10、図11に示されるように、センターコンソール100の内側には、フロアパネル101のトンネル部102に上方に開口する箱形の第3補強部材104が複数のボルト103で取付けられている。
【0005】
特許文献2の図3及び図4を以下の図12、図13で説明する。なお、符号は振り直した。
図12、図13に示されるように、コンソールボックス110は、ボックス本体111と、このボックス本体111の中央部に設けられた収納体112と、この収納体112の下部に一体成形された補強部材113とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭62−210151号公報
【特許文献2】特開2005−335523公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図10及び図11に記載された第3補強部材104は、上部が開口しているために剛性が小さくなり、第3補強部材104の上部に側方から荷重が作用したときに変形しやすい、即ち、荷重を十分に支えることが難しい。
【0008】
図12及び図13において、コンソールボックス110では、補強部材113が、コンソールボックス110の左右の側壁間に車幅方向に延びるように配置され、コンソールボックス110に作用する荷重が左右の側壁と補強部材113との両方で受けられるから、剛性が高くなる。しかしながら、一対の側壁と補強部材113とは、個別にフロアのトンネルなどの車体側部材に取付けられているので、更に剛性を高めるには、側壁や補強部材113の強度を高めたり厚さを厚くしたりしなくてはならず、重量が増加する。
【0009】
本発明の目的は、剛性を確保することが可能で、且つ車体側部材を有効に活用し、軽量な補強体構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に係る発明は、左右一対のシートの内側面に対向する左右一対の側壁と、これら側壁同士を連結するとともに車幅方向に延びる補強部とを備えた補強体構造であって、左右一対の側壁と補強部とが車体側部材に共締めされることを特徴とする。
【0011】
左右一対の側壁同士が車幅方向に延びる補強部で連結されることで、補強体に作用する荷重が一方の側壁から補強部を介して他方の側壁に伝わるから、荷重が左右の側壁と補強部との両方で受けられ、且つ補強部材は荷重が伝わる方向である車幅方向に延びるから、補強部の剛性が高くなり、ひいては補強体の剛性が高くなる。
更に、補強体は左右一対の側壁と補強部とが車体側部材に共締めされるから、荷重は左右の側壁と補強部との両方で受けられ、共締めした部位にて車体側部材に伝達される。
【0012】
請求項2に係る発明は、左右一対の側壁の下端に車幅方向外側に延びる側壁フランジ部を備え、これらの側壁フランジ部と車体側部材としての車体フロアとの間に補強部の下端に設けられた車幅方向に延びる補強部フランジ部が挟み込まれて共締めされることを特徴とする。
車体フロアの上に補強部フランジ部を重ね、補強部フランジ部の上に側壁フランジ部を重ねて共締めすることで、側壁及び補強部の車体フロアへの締結が容易になる。
【0013】
請求項3に係る発明は、補強部が、前後一対の前壁部及び後壁部と、これらの前壁部及び後壁部の上端同士を連結する上壁部とから断面コ字形状に形成され、前壁部及び後壁部の下端に補強部フランジ部が設けられることを特徴とする。
補強部は単純な断面コ字形状であっても、車幅方向に荷重を受けるときには、前壁部、後壁部及び上壁部からなる3辺で受けることになり、剛性が高くなる。
【0014】
請求項4に係る発明は、前壁部及び後壁部のそれぞれの下端部が、それぞれの上端部よりも前後方向に広がるように配置されていることを特徴とする。
側壁に伝わった荷重を広くなった補強部で確実に受ける。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に係る発明では、左右一対のシートの内側面に対向する左右一対の側壁と、これら側壁同士を連結するとともに車幅方向に延びる補強部とを備えた補強体構造であって、左右一対の側壁と補強部とが車体側部材に共締めされるので、シートから伝わった側面衝突荷重を側壁と補強部との両方で受け、共締めした部位にて車体側部材に伝達する構造であるため、側壁と補強部とからなる補強体の剛性を重量の増加なしに高めることができる。従って、車体の変形を抑えることができ、車室内の乗員空間を確保することができる。
【0016】
請求項2に係る発明では、左右一対の側壁の下端に車幅方向外側に延びる側壁フランジ部を備え、これらの側壁フランジ部と車体側部材としての車体フロアとの間に補強部の下端に設けられた車幅方向に延びる補強部フランジ部が挟み込まれて共締めされるので、車体フロアの上方から補強部フランジ部と側壁フランジ部とを重ねて締結でき、側壁と補強部との車体フロアへの締結作業を容易に行うことができる。
【0017】
請求項3に係る発明では、補強部が、前後一対の前壁部及び後壁部と、これらの前壁部及び後壁部の上端同士を連結する上壁部とから断面コ字形状に形成され、前壁部及び後壁部の下端に補強部フランジ部が設けられるので、補強部の簡易且つ軽量な構造で剛性の高い補強体を形成することができる。
【0018】
請求項4に係る発明では、前壁部及び後壁部のそれぞれの下端部が、それぞれの上端部よりも前後方向に広がるように配置されているので、補強部の前後の広い範囲で補強体を補強することができるので、シートが移動したり変形したとしてもシートから伝わる側面衝突荷重を補強体で確実に受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係る補強体構造を備えた車室の要部斜視図である。
【図2】本発明に係る補強体構造を備えた車室の要部正面図である。
【図3】本発明に係る補強体構造が付設されたコンソールボックスの斜視図である。
【図4】本発明に係る補強体構造を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る補強部材を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る補強体構造を示す横断面図である。
【図7】本発明に係る補強体構造を示す側面図である。
【図8】本発明に係る補強体構造の構成部材を示す平面図である。
【図9】本発明に係る補強体構造の作用を示す作用図である。
【図10】従来の第1補強体構造を示す横断面図である。
【図11】従来の第1補強体構造を示す縦断面図である。
【図12】従来の第2補強体構造を示す縦断面図である。
【図13】従来の第2補強体構造を示す要部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、説明中の左、右、前、後は車両に乗車した運転者を基準にした向きを示している。また、図面は符号の向きに見るものとする。
【実施例】
【0021】
本発明の実施例を説明する。
図1に示すように、車両の車室10内に、前席を構成する左右のシート11,12が配置され、これらのシート11,12の間にコンソールボックス13が配置されている。
シート11は、乗員が着座するシートクッション15と、このシートクッション15の後部に前後スイング自在に取付けられて乗員の背もたれとなるシートバック16とからなる。図では、シートクッション15を構成するシートクッションフレーム15aとシートバック16を構成するシートバックフレーム16aのみ示している。なお、シート12についてもシート11と同様の構造を有する。
【0022】
図2に示すように、コンソールボックス13は、下部に、シート11又はシート12側から伝わる荷重を受ける補強体21が付設されている。
シート11におけるシートクッションフレーム15aの外側面15bに対向してサイドボディを構成するセンタピラー22が位置し、シート11におけるシートクッションフレーム15aの内側面15cに対向して補強体21の左側面21Lが対向し、シート12におけるシートクッションフレーム15aの内側面15dに対向して補強体21の右側面21Rが対向している。
【0023】
図3に記載された矢印(FRONT)は車両前方を表している(以下同じ。)。
図3に示すように、コンソールボックス13は、樹脂製のコンソールボックス本体26と、このコンソールボックス本体26の上部開口部縁部に開閉自在に取付けられたリッド27とからなり、コンソールボックス本体26の下部の内部に補強体21が設けられている。
コンソールボックス本体26は、補強体21のほぼ全体を覆う形状を有し、補強体21は、外部からほとんど見えないようになっている。
【0024】
図4に示すように、補強体21は、左右の側壁31,32及びこれらの側壁31,32の上端を繋ぐ上壁33からなる断面コ字形状の外側部材35と、この外側部材35の側壁31,32同士を連結して外側部材35を補強する補強部材36とからなる。なお、符号37,38は外側部材35の前後の開口部を塞ぐために外側部材35に取付けられたカバー部材である。
補強部材36は、外側部材35の上記前後の開口部から内側に挿入されて組み付けられる。
【0025】
上壁33及びカバー部材37,38は、それぞれ剛性を高めるために車幅方向に延びるように型押しにより形成された溝であるビード33a,37a,38aを複数備える。
補強部材36は、補強部本体39と、この補強部本体39の前端部に取付けられた前部連結部材41とからなる。
【0026】
図5に示されるように、補強部材36の補強部本体39は、前後に設けられた前壁部39C及び後壁部39Dと、これらの前壁部39C及び後壁部39Dのそれぞれの上端部を一体に連結する上壁部39Eと、後壁部39Dの下端部から後方に延びる後部水平部39Hと、この後部水平部39Hの左右両側から左右側方に突出するフランジ部39a,39bとからなり、前壁部39C、後壁部39D、上壁部39Eのそれぞれの左縁部及び右縁部にそれぞれ内面取付部39F,39G(手前側の符号39Fのみ示す。)が一体に形成され、内面取付部39F,39Gがそれぞれ外側部材35(図4参照)の側壁31,32(側壁31は図4参照)の内面に接合される。
【0027】
前側連結部材41は、前後方向に延びる前部水平部41Cと、この前部水平部41Cの左右両側から左右側方に突出するフランジ部41a,41b(手前側の符号41aのみ図示)とを一体に備え、前部水平部41Cの後端が補強部本体39の前壁部39Cの下端に取付けられる。
【0028】
図6に示されるように、コンソールボックス13は、車室10のフロア45の車幅方向中央部に形成されたトンネル部45aの上方に配置されている。
補強体21は、コンソールボックス13のコンソールボックス本体26の下部に形成された下部凹部26a内に配置されるとともにトンネル部45aの上面に取付けられている。
【0029】
補強体21の取付構造としては、詳しくは、車体側部材としてのトンネル部45aの下面側に補強パネル46が取付けられ、この補強パネル46の下面に複数のナット48が取付けられ、補強体21における補強部材36のフランジ部39aと外側部材35のフランジ部31bとにそれぞれ開けられたボルト挿通穴に斜め上方からボルト47が通されるとともにボルト47がトンネル部45aと補強パネル46とを貫通し、このボルト45の先端がナット48にねじ結合され、同様に、補強体21における補強部材36のフランジ部39bと外側部材35のフランジ部32bとにそれぞれ開けられたボルト挿通穴に斜め上方からボルト47が通されるとともにボルト47がトンネル部45aと補強パネル46とを貫通し、このボルト47の先端がナット48にねじ結合される。
【0030】
また、外側部材35及び補強部材36の他のフランジ部のトンネル部45a及び補強パネル46への締結も上記と同様である。なお、ナット48により、トンネル部45a、補強パネル46間の距離が保たれる。符号51はフロア45に敷かれたマットである。
【0031】
図7に示すように、補強部本体39は、前壁部39C、後壁部39D及び上壁部39Eが断面コ字形状に形成され、内面取付部39F,39G(手前側の符号39Fのみ図示)がそれぞれ外側部材35(図4参照)の側壁31,32(側壁31は図4参照)の内面に接合され、前壁部39Cの下端が前側連結部材41に取付けられている。
【0032】
前壁部39Cは、上端部よりも下端部が前方に位置するように傾斜し、後壁部39Dは、上端部よりも下端部が後方に位置するように傾斜している、即ち、補強部本体39の前壁部39C及び後壁部39Dのそれぞれの下端部は、それぞれの上端部よりも前後方向に広がるように形成されている。
【0033】
このように補強部本体39の下端部の前後寸法を上端部の前後寸法よりも大きくして側面視台形状に形成することで、補強部本体39の側方からの投影面積を大きくすることができ、側方からの荷重を広い面積で確実に受けることができる。
【0034】
図8に示すように、外側部材35は、側壁31の下端部から側方に突出するフランジ部31a,31bと、側壁32の下端部から側方に突出するフランジ部32a,32bとを一体に備える。
【0035】
補強部本体39は、後壁部39Dの下端からトンネル部45a(図6参照)の上面に沿って後方に延びる後部水平部39Hと、この後部水平部39Hの左右両側から左右側方に突出するフランジ部39a,39bとを一体に備え、前部連結部材41は、前壁部39Cの下端からトンネル部45aの上面に沿って前方に延びる前部水平部41Cと、この前部水平部41Cの左右両側から左右側方に突出するフランジ部41a,41bとを一体に備える。
【0036】
上記の補強部材36の前側のフランジ部41a,41bの上に外側部材35の前側のフランジ部31a,32aがそれぞれ重ねられ、補強部材36の後側のフランジ部39a,39bの上に外側部材35の後側のフランジ部31b,32bがそれぞれ重ねられ、ボルト47(図6参照)が各フランジ部の各ボルト挿通穴に挿通され、ボルト47の先端がナット48(図5参照)にねじ込まれてトンネル部45a(図5参照)に共締めされる。
【0037】
以上に述べた補強体21の作用を次に説明する。
図9において、白抜き矢印Aで示すように、センタピラー22に側方から車両が衝突して衝突荷重が作用すると、センタピラー22は、白抜き矢印Bで示すように、車体内方に変形してシート11の外側面15bに当たり、シートクッションフレーム15aに衝突荷重が伝わる。
【0038】
この結果、シートクッションフレーム15aは、白抜き矢印Cで示すように、車体内方に移動してシート11の内側面15cが補強体21の左側面21Lに当たり、補強体21に衝突荷重が伝わる。
【0039】
これにより、補強体21は衝突荷重を支えるとともに、衝突荷重の一部を、白抜き矢印Dで示すように、フロアのトンネル部45aに伝え、また、白抜き矢印Eで示すように、補強体21が側方に移動して補強体21の右側面21Rが隣のシート12の内側面15dに当たって衝突荷重をシート12に伝える。
更に、矢印Fで示すように、シート12のシートクッションフレーム15aが外側方に移動して隣接するセンタピラーに当たり、このセンタピラーに衝突荷重を伝える。
【0040】
このように、シート11,12間に補強体21を設けることで、補強体21で衝突荷重を支えることができ、センタピラー22、シート11の変位を抑えることができる。
また、補強体21は隣接するシート12に当たることで、シート12や間接的にシート12の近傍のセンタピラーに支えられるため、補強体21の移動・変形を抑えることができ、センタピラー22、シート11の変位をより一層抑えることができる。
【0041】
上記の図2、図5に示したように、左右一対のシート11,12の内側面15c,15dに対向する左右一対の側壁31,32と、これら側壁31,32同士を連結するとともに車幅方向に延びる補強部としての補強部材36とを備えた補強体21の構造であって、左右一対の側壁31,32と補強部材36とが車体側部材としてのフロア45に共締めされるので、シート11,12から伝わった側面衝突荷重を側壁31,32と補強部材36との両方で受け、共締めした部位にて車体側部材、詳しくは、フロア45のトンネル部45aに伝達する構造であるため、側壁31,32と補強部材36とからなる補強体21の重量を増加させないで補強体21の剛性を高めることができる。従って、車体の変形を抑えることができ、車室10内の乗員空間を確保することができる。
【0042】
上記の図5、図7に示したように、左右一対の側壁31,32の下端に車幅方向外側に延びる側壁フランジ部としてのフランジ部31a,31b,32a,32bを備え、これらのフランジ部31a,31b,32a,32bと車体側部材としてのフロア45(詳しくは、トンネル部45a)との間に補強部材36の下端に設けられた車幅方向に延びる補強部フランジ部としてのフランジ部39a,39b、41a,41bが挟み込まれて共締めされるので、トンネル部45aの上方からフランジ部41a,39a,41b,39bとフランジ部31a,31b,32a,32bとをそれぞれ重ねて締結でき、側壁31,32と補強部材36とのフロア45への締結作業を容易に行うことができる。
【0043】
上記の図6、図7に示したように、補強部材36が、前後一対の前壁部39C及び後壁部39Dと、これらの前壁部39C及び後壁部39Dの上端同士を連結する上壁部39Eとから断面コ字形状に形成され、前壁部39C及び後壁部39Dの下端にフランジ部41a,41b,39a,39bが設けられるので、補強部材36の簡易且つ軽量な構造で剛性の高い補強体21を形成することができる。
【0044】
上記の図6に示したように、前壁部39C及び後壁部39Dのそれぞれの下端部が、それぞれの上端部よりも前後方向に広がるように配置されているので、補強部材36の前後の広い範囲で補強体21を補強することができるので、シート11,12(図1参照)が移動したとしてもシート11,12から伝わる側面衝突荷重を補強体21で確実に受けることができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明の補強体構造は、自動車に好適である。
【符号の説明】
【0046】
10…車室、11,12…シート、15c,15d…内側面、21…補強体、31,32…側壁、31a,31b,32a,32b…側壁フランジ部(フランジ部)、36…補強部(補強部材)、39a,39b,41a,41b…補強部フランジ部(フランジ部)、39C…前壁部、39D…後壁部、39E…上壁部、45,45a…車体側部材(フロア、トンネル部)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対のシートの内側面に対向する左右一対の側壁と、これら側壁同士を連結するとともに車幅方向に延びる補強部とを備えた補強体構造であって、
前記左右一対の側壁と前記補強部とが車体側部材に共締めされることを特徴とする補強体構造。
【請求項2】
前記左右一対の側壁の下端に車幅方向外側に延びる側壁フランジ部を備え、これらの側壁フランジ部と前記車体側部材としての車体フロアとの間に前記補強部の下端に設けられた車幅方向に延びる補強部フランジ部が挟み込まれて共締めされることを特徴とする請求項1記載の補強体構造。
【請求項3】
前記補強部は、前後一対の前壁部及び後壁部と、これらの前壁部及び後壁部の上端同士を連結する上壁部とから断面コ字形状に形成され、前記前壁部及び後壁部の下端に前記補強部フランジ部が設けられることを特徴とする請求項2記載の補強体構造。
【請求項4】
前記前壁部及び前記後壁部のそれぞれの下端部は、それぞれの上端部よりも前後方向に広がるように配置されていることを特徴とする請求項3記載の補強体構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−228561(P2010−228561A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−77508(P2009−77508)
【出願日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】