説明

訪問者管理システム、訪問者管理方法、および管理装置

【課題】シンプルでかつ安価な構成により、配達員等を装った強盗事件を防止することのできる訪問者管理システムを提供する。
【解決手段】登録者の位置を示す登録者位置情報を送信する位置情報送信装置100と、訪問者を検出した場合に、住宅識別情報を管理装置300に送信する訪問者検出装置200と、訪問者検出装置200から住宅識別情報を受信し、さらに位置情報送信装置100から登録者位置情報を受信する第1受信手段と、住宅位置記憶手段において住宅識別情報に対応付けられている住宅位置情報を特定する位置情報特定手段と、登録者位置情報が示す位置と住宅位置情報が示す位置の間の距離が予め定めた閾値未満であると判定した場合に、訪問者が登録者であると確認できたことを示す確認情報を訪問者検出装置200に送信する第3送信手段とを有する管理装置300とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅への訪問者を管理する訪問者管理システム、訪問者管理方法、および管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、宅配便業者や郵便局の配達員を装った強盗事件が発生している。これらの犯人は、配達員の制服を模した服を着用して訪問することがある。このため、住人は、ドアスコープを用いて訪問者を確認した場合であっても怪しい人物ではないと信用して玄関のドアを開けてしまい、この隙に犯人に住宅内に入られて金品が強奪されるというケースが少なくない。
【0003】
このような犯罪を防止するためのものとして、IDカード読み取り機能を搭載したインターホンが知られている。これは、住宅を訪問する配達員等がIDカードを携帯し、このIDカードにより訪問者の認証を行うものである。また、配達員等が自身の画像を記録したICタグを携帯し、住宅に設置された読み取り装置においてこれを読み取ることにより訪問者の認証を行うシステムも知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−292921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述のようなIDカードやICタグを利用した認証を行うシステムにおいては、IDカードやICタグの読み取りを行う機器や、照合を行う機器などシステムを構成する要素が多く、システム全体が高価になるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、シンプルでかつ安価な構成により、配達員等を装った強盗事件を防止することのできる訪問者管理システム、訪問者管理方法、および管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、住宅に設置された訪問者検出装置と、前記訪問者検出装置とネットワークを介して通信を行い、前記住宅への訪問者を管理する管理装置と、前記管理装置に登録された登録者が携帯する位置情報送信装置とを備えた訪問者管理システムであって、前記位置情報送信装置は、前記登録者の位置を特定する位置特定手段と、前記位置特定手段により特定された位置を示す登録者位置情報を、前記ネットワークを介して前記管理装置に送信する第1送信手段とを有し、前記訪問者検出装置は、前記住宅への前記訪問者を検出する訪問者検出手段と、前記住宅を識別する住宅識別情報を記憶する住宅識別情報記憶手段と、前記訪問者検出手段が前記訪問者を検出した場合に、前記住宅識別情報を前記管理装置に送信する第2送信手段とを有し、前記管理装置は、前記訪問者検出装置から前記住宅識別情報を受信し、さらに前記位置情報送信装置から前記登録者位置情報を受信する第1受信手段と、前記住宅識別情報と前記住宅の住宅位置を示す住宅位置情報とを対応付けて記憶する住宅位置記憶手段と、前記第1受信手段が前記住宅識別情報を受信した場合に、前記住宅位置記憶手段において前記住宅識別情報に対応付けられている前記住宅位置情報を特定する位置情報特定手段と、前記第1受信手段が受信した前記登録者位置情報が示す位置と前記位置情報特定手段が特定した前記住宅位置情報が示す位置の間の距離が予め定めた閾値未満であるか否かを判定する距離判定手段と、前記距離判定手段が前記距離が前記閾値未満であると判定した場合に、前記訪問者が前記登録者であると確認できたことを示す確認情報を前記訪問者検出装置に送信する第3送信手段とを有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の他の形態は、住宅の住人が利用する情報処理装置と、前記住宅への訪問者を管理する管理装置と、前記管理装置に登録された登録者が携帯する位置情報送信装置とを備えた訪問者管理システムであって、前記位置情報送信装置は、前記登録者の位置を特定する位置特定手段と、前記位置特定手段により特定された位置を示す登録者位置情報を、前記ネットワークを介して前記管理装置に送信する第1送信手段とを有し、前記情報処理装置は、前記住宅を識別する住宅識別情報を記憶する住宅識別情報記憶手段と、前記登録者の情報を要求する要求情報および前記住宅識別情報をネットワークを介して前記管理装置に送信する第2送信手段とを有し、前記管理装置は、前記情報処理装置から前記要求情報および前記住宅識別情報を受信し、さらに前記位置情報送信装置から前記登録者位置情報を受信する受信手段と、前記住宅識別情報と前記住宅の住宅位置を示す住宅位置情報とを対応付けて記憶する住宅位置記憶手段と、前記受信手段が前記住宅識別情報を受信した場合に、前記住宅位置記憶手段において前記住宅識別情報に対応付けられている前記住宅位置情報を特定する位置情報特定手段と、前記受信手段が受信した前記登録者位置情報が示す位置と前記位置特定手段が特定した前記住宅位置情報が示す位置の間の距離が予め定めた閾値未満であるか否かを判定する距離判定手段と、前記距離判定手段が前記距離が前記閾値未満であると判定した場合に、前記訪問者が前記登録者であると確認できたことを示す確認情報を前記情報処理装置に送信する第3送信手段とを有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の他の形態は、住宅に設置された訪問者検出装置と、前記訪問者検出装置とネットワークを介して通信を行い、前記住宅への訪問者を管理する管理装置と、前記管理装置に登録された登録者が携帯する位置情報送信装置とを備えた訪問者管理システムにおける訪問者管理方法であって、前記訪問者検出装置は、前記住宅を識別する住宅識別情報を記憶する住宅識別情報記憶手段を備え、前記管理装置は、前記住宅識別情報と前記住宅の住宅位置を示す住宅位置情報とを対応付けて記憶する住宅位置記憶手段を備え、前記位置情報送信装置の位置特定手段が、前記登録者の位置を特定する位置特定ステップと、前記位置情報送信装置の第1送信手段が、前記位置特定ステップにおいて特定された位置を示す登録者位置情報を、前記ネットワークを介して前記管理装置に送信する第1送信ステップと、前記訪問者検出装置の訪問者検出手段が、前記住宅への前記訪問者を検出する訪問者検出ステップと、前記訪問者検出装置の第2送信手段が、前記訪問者検出ステップにおいて前記訪問者が検出された場合に、前記住宅識別情報記憶手段に記憶されている前記住宅識別情報を前記管理装置に送信する第2送信ステップと、前記管理装置の受信手段が、前記訪問者検出装置から前記住宅識別情報を受信し、さらに前記位置情報送信装置から前記登録者位置情報を受信する受信ステップと、前記管理装置の位置情報特定手段が、前記受信ステップにおいて前記住宅識別情報を受信した場合に、前記住宅位置記憶手段において前記住宅識別情報に対応付けられている前記住宅位置情報を特定する位置情報特定ステップと、前記管理装置の距離判定手段が、前記受信ステップにおいて受信した前記登録者位置情報が示す位置と前記位置情報特定ステップにおいて特定した前記住宅位置情報が示す位置の間の距離が予め定めた閾値未満であるか否かを判定する距離判定ステップと、前記管理装置の第3送信手段が、前記距離判定ステップにおいて、前記距離が前記閾値未満であると判定した場合に、前記訪問者が前記登録者であると確認できたことを示す確認情報を前記訪問者検出装置に送信する第3送信ステップとを有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の他の形態は、住宅の住人が利用する情報処理装置と、前記住宅への訪問者を管理する管理装置と、前記管理装置に登録された登録者が携帯する位置情報送信装置とを備えた訪問者管理システムにおける訪問者管理方法であって、前記情報処理装置は、前記住宅を識別する住宅識別情報を記憶する住宅識別情報記憶手段を備え、前記管理装置は、前記住宅識別情報と前記住宅の住宅位置を示す住宅位置情報とを対応付けて記憶する住宅位置記憶手段を備え、前記位置情報送信装置の位置特定手段が、前記登録者の位置を特定する位置特定ステップと、前記位置情報送信装置の第1送信手段が、前記位置特定ステップにおいて特定された位置を示す登録者位置情報を、前記ネットワークを介して前記管理装置に送信する第1送信ステップと、前記情報処理装置の第2送信手段が、前記登録者の情報を要求する要求情報および前記住宅識別情報をネットワークを介して前記管理装置に送信する第2送信ステップと、前記管理装置の受信手段が、前記情報処理装置から前記要求情報および前記住宅識別情報を受信し、さらに前記位置情報送信装置から前記登録者位置情報を受信する受信ステップと、前記管理装置の位置情報特定手段が、前記受信ステップにおいて前記住宅識別情報を受信した場合に、前記住宅位置記憶手段において前記住宅識別情報に対応付けられている前記住宅位置情報を特定する位置情報特定ステップと、前記管理装置の距離判定手段が、前記受信ステップにおいて受信した前記登録者位置情報が示す位置と前記位置特定ステップにおいて特定した前記住宅位置情報が示す位置の間の距離が予め定めた閾値未満であるか否かを判定する距離判定ステップと、前記管理装置の第3送信手段が、前記距離判定ステップにおいて前記距離が前記閾値未満であると判定した場合に、前記訪問者が前記登録者であると確認できたことを示す確認情報を前記情報処理装置に送信する第3送信ステップとを有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の他の形態は、住宅に設置された訪問者検出装置および予め登録された登録者が携帯する位置情報送信装置とネットワークを介して通信を行い、前記住宅への訪問者を管理する管理装置であって、前記訪問者検出装置が前記住宅への訪問者を検出した場合に、前記訪問者検出装置から、当該訪問者検出装置が設置された住宅を識別する住宅識別情報を受信し、さらに前記位置情報送信装置から、当該位置情報送信装置を携帯する登録者の位置を示す登録者位置情報を受信する受信手段と、前記住宅識別情報と前記住宅の住宅位置を示す住宅位置情報とを対応付けて記憶する住宅位置記憶手段と、前記受信手段が前記住宅識別情報を受信した場合に、前記住宅位置記憶手段において前記住宅識別情報に対応付けられている前記住宅位置情報を特定する位置情報特定手段と、前記受信手段が受信した前記登録者位置情報が示す位置と前記位置情報特定手段が特定した前記住宅位置情報が示す位置の間の距離が予め定めた閾値未満であるか否かを判定する距離判定手段と、前記距離判定手段が前記距離が前記閾値未満であると判定した場合に、前記訪問者が前記登録者であると確認できたことを示す確認情報を前記訪問者検出装置に送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の他の形態は、住宅の住人が利用する情報処理装置および前記管理装置に登録された登録者が携帯する位置情報送信装置とネットワークを介して通信を行い、前記住宅への訪問者を管理する管理装置であって、前記情報処理装置から前記登録者の情報を要求する要求情報および前記住宅を識別する住宅識別情報を受信し、さらに前記位置情報送信装置から前記登録者の位置を示す登録者位置情報を受信する受信手段と、前記住宅識別情報と前記住宅の住宅位置を示す住宅位置情報とを対応付けて記憶する住宅位置記憶手段と、前記受信手段が前記住宅識別情報を受信した場合に、前記住宅位置記憶手段において前記住宅識別情報に対応付けられている前記住宅位置情報を特定する位置情報特定手段と、前記受信手段が受信した前記登録者位置情報が示す位置と前記位置特定手段が特定した前記住宅位置情報が示す位置の間の距離が予め定めた閾値未満であるか否かを判定する距離判定手段と、前記距離判定手段が前記距離が前記閾値未満であると判定した場合に、前記訪問者が前記登録者であると確認できたことを示す確認情報を前記情報処理装置に送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、位置情報送信装置が、管理装置に登録された配達員の位置を示す登録者位置情報を管理装置に送信し、管理装置は、登録者位置情報に基づいて住宅近辺に、登録された配達員がいるか否かを判断し、判断結果を住人に通知するので、住人は玄関を開ける前に、訪問者が管理装置に登録された配達員であるか否かを判断することができる。したがって、このように、シンプルかつ安価な構成で、配達員を装った強盗犯罪を未然に防ぐことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、訪問者管理システム10の全体構成を示す図である。
【図2】図2は、位置情報送信装置100の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、インターホン装置200の構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、管理装置300の構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、住宅位置記憶部302のデータ構成を模式的に示す図である。
【図6】図6は、訪問者管理システム10による訪問者管理処理を示すシーケンス図である。
【図7】図7は、第2の実施の形態にかかる訪問者管理システム10による訪問者管理処理を示すシーケンス図である。
【図8】図8は、第3の実施の形態にかかる位置情報送信装置110の構成を示すブロック図である。
【図9】図9は、第3の実施の形態にかかる訪問者管理システムによる訪問者管理処理を示すシーケンス図である。
【図10】図10は、第4の実施の形態にかかるインターホン装置260の構成を示すブロック図である。
【図11】図11は、第4の実施の形態にかかる訪問者管理システムによる訪問者管理処理を示すシーケンス図である。
【図12】図12は、第5の実施の形態にかかる管理装置310の構成を示すブロック図である。
【図13】図13は、住宅位置記憶部312のデータ構成を模式的に示す図である。
【図14】図14は、第5の実施の形態にかかる訪問者管理システムによる訪問者管理処理を示すシーケンス図である。
【図15】図15は、モニタ254に表示された地図画像を示す図である。
【図16】図16は、第6の実施の形態にかかる訪問者管理システム20の全体構成を示すブロック図である。
【図17】図17は、第6の実施の形態にかかる訪問者管理システム20による訪問者管理処理を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる訪問者管理システム、訪問者管理方法、および訪問者管理装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0016】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかる訪問者管理システム10の全体構成を示す図である。訪問者管理システム10は、位置情報送信装置100と、訪問者検出装置としてのインターホン装置200と、管理装置300とを備えている。これらは、ネットワーク12を介して接続されている。訪問者管理システム10においては、管理装置300が住宅への訪問者を管理する。具体的には、管理装置300は、宅配便業者の従業員である配達員など住宅を訪問する人を登録者として登録しておく。そして、誰かが住宅を訪れた場合には、この人物が登録者か否かを判断し、インターホン装置200を介して住人に通知する。なお、管理装置300の登録者としては、配達員のほか警備会社の警備員など、住宅を訪問することのある人物であればよく、配達員に限定されるものではない。
【0017】
位置情報送信装置100は、管理装置300に登録された配達員が携帯するものであり、定期的に位置情報送信装置100を携帯する配達員の位置を特定し、管理装置300に配達員の位置を通知する。インターホン装置200は、インターホン子機220と、インターホン親機250とを有しており、各住宅に設置される。インターホン子機220は、訪問者等が住人を呼び出すための呼出釦などを備えており、玄関の外側に設置される。インターホン親機250は、インターホン子機220の呼出釦が押下されると呼出音を発して住人に通知する機能などを備えており、宅内に設置される。インターホン親機250は、玄関に設置されたインターホン子機220の呼出釦が押下されると、管理装置300に問い合わせを行い、玄関にいる人物が管理装置300に登録された配達員、すなわち登録者であるか否かの判定結果を管理装置300から受け取る。そして、判定結果をインターホン親機250のモニタに表示する。これにより、住人は、玄関にいる人物が管理装置300に登録された配達員であるか否かを知ることができる。
【0018】
図2は、位置情報送信装置100の構成を示すブロック図である。位置情報送信装置100は、位置特定部101と、登録者記憶部102と、通信部103と、装着検知部104と、動作制御部105とを備えている。
【0019】
位置特定部101は、位置情報送信装置100を携帯する登録者の現在位置を特定する。位置特定部101は、具体的には、複数のGPS(Global Positioning System)衛星が発信する電波を受信し、これらの電波に基づいて現在位置を算出する。位置特定部101は、さらに地磁気センサや高度センサを有し、GPS衛星から得られた測位情報だけでなく、これらのセンサから出力される測位情報に基づいて、現在位置を特定してもよい。これにより、より高精度に現在位置を特定することができる。位置特定部101は、現在位置を示す登録者位置情報を通信部103を介して管理装置300に送信する。
【0020】
登録者記憶部102は、位置情報送信装置100に登録されている登録者に関する情報である登録者情報を記憶する。登録者情報は、登録者を識別する登録者IDおよび登録者の氏名を含んでいる。登録者情報は、登録者の所属する会社の会社名、登録者の所属会社のロゴマーク、配送センター名、配送センターのロゴマークなどをさらに含んでもよい。
【0021】
通信部103は、ネットワーク12を介してインターホン装置200と各種情報を送受信する。装着検知部104は、位置情報送信装置100が登録者に携帯されているか否か、すなわち登録者の身体または登録者が身に付けている制服に装着されているか否かを判定する。装着検知部104は、具体的には人体検知装置であり、人体に近接しているか否かを検知する。位置情報送信装置100が登録者により身体または制服に装着されていれば、人体が近接しており人体が検知される。また、装着されていなければ、人体は近接していないため人体は検知されない。したがって、人体検出装置により、位置情報送信装置100の装着の有無を検知することができる。動作制御部105は、装着検知部104の検知結果に基づき、位置情報送信装置100が登録者に装着されていない場合には、位置特定部101、登録者記憶部102、および通信部103の動作を禁止する。これにより、第三者による位置情報送信装置100の悪用を防止することができる。
【0022】
位置情報送信装置100は、例えば携帯電話であってもよい。この場合には、携帯電話に搭載されている位置検出機能を利用し、携帯電話網を介して管理装置300に位置情報等を送信する。
【0023】
図3は、インターホン装置200の構成を示すブロック図である。インターホン装置200は、インターホン子機220と、インターホン親機250とを有している。インターホン子機220は、近接センサ221と、カメラ222と、マイク223と、スピーカ224と、呼出釦225と、照明226と、検知情報取得部230と、画像情報取得部231と、カメラ制御部232と、通話制御部233と、呼出釦押下情報取得部234と、照明制御部235と、通信部236を有している。
【0024】
近接センサ221は、人体を検知する。近接センサ221は、赤外線の受光量の変化をもとに人を検知する赤外線センサ、赤外線などが遮られることで人を検知する遮断センサ、電磁波の乱れにより人を検知する気配センサなどの各種センサまたはこれらの組み合わせである。
【0025】
カメラ222は、訪問者が呼出釦225を押下した際に、訪問者の顔を撮影できるような位置および角度に設置されている。カメラ222は、近接センサ221が人体を検知した場合や、呼出釦225が押下された場合に、画像を撮影する。
【0026】
呼出釦225は、訪問者が住人に訪問を報知するため、訪問者によって押下される。マイク223は、訪問者等の音声を集音する。スピーカ224は、インターホン親機250から入力された住人の音声を出力する。照明226は、訪問者をカメラ222が明瞭に撮像するためインターホン子機220近傍が暗い場合に点灯する。
【0027】
検知情報取得部230は、近接センサ221が人体を検知した場合に近接センサ221から検知情報を取得する。画像情報取得部231は、カメラ222が撮像した画像情報を取得する。カメラ制御部232は、カメラ222の撮像開始や終了を制御する。通話制御部233は、マイク223によって集音された音声を取得し、インターホン親機250から入力された音声をスピーカ224から出力するよう制御する。
【0028】
呼出釦押下情報取得部234は、呼出釦225が押下された旨を示す呼出釦押下情報を取得する。照明制御部235は、照明226の点灯および消灯を制御する。通信部236は、画像情報取得部231によって取得された画像情報や、通話制御部233によって取得された音声情報等のインターホン親機250との通信を制御する。
【0029】
インターホン親機250は、第1通信部251と、住宅ID記憶部252と、第2通信部253と、モニタ254と、マイク255と、スピーカ256と、入出力制御部257とを有している。
【0030】
第1通信部251は、インターホン子機220と各種情報を送受信する。住宅ID記憶部252は、インターホン装置200が設置されている住宅を識別する住宅IDを記憶している。なお、住宅IDは、管理装置300により設定される情報であり、例えば、インターホン装置200のユーザへの提供時や、インターホン装置200の管理装置300への登録時に予め設定される。
【0031】
図4は、管理装置300の構成を示すブロック図である。管理装置300は、通信部301と、住宅位置記憶部302と、位置情報特定部303と、距離判定部304とを備えている。通信部301は、ネットワーク12を介して位置情報送信装置100およびインターホン装置200と各種情報を送受信する。住宅位置記憶部302は、図5に示すように、管理装置300に登録されている住宅の住宅IDと住宅位置情報とを対応付けて記憶している。住宅位置情報は、住宅の位置を示す情報である。例えば、GPS衛星から得られた経度および緯度を示す情報である。位置情報特定部303は、通信部301が住宅IDを受信すると、住宅位置記憶部302を参照し、受信した住宅IDに対応付けられている住宅位置情報を特定する。
【0032】
距離判定部304は、通信部301が位置情報送信装置100から受信した登録者位置情報と、位置情報特定部303が特定した住宅位置情報とに基づいて、登録者の位置と住宅の位置の間の距離が予め登録されている閾値より小さいか否かを判定し、通信部301を介して判定結果をインターホン装置200に送信する。
【0033】
図6は、本実施の形態にかかる訪問者管理システム10による訪問者管理処理を示すシーケンス図である。インターホン装置200においては、呼出釦225の押下の有無を監視し、呼出釦225が押下されると(ステップS100,Yes)、インターホン親機250の第2通信部253は、住宅ID記憶部252に記憶されている住宅IDを管理装置300に送信する(ステップS102)。なお、呼出釦225は、訪問者検出手段に相当する。
【0034】
一方、位置情報送信装置100においては、位置特定部101は、登録者の現在位置を特定する(ステップS200)。そして、通信部103は、位置特定部101により得られた登録者位置情報と、登録者記憶部102に登録されている登録者情報を管理装置300に送信する(ステップS202)。さらに、位置情報送信装置100は、予め定められた一定時間が経過すると(ステップS206,Yes)、再び位置特定(ステップS100)と、登録者位置情報および登録者情報の送信(ステップS202)を行う。このように、定期的に登録者の位置を特定し、位置を特定する毎に登録者位置情報および登録者情報を管理装置300に送信する。なお、一定時間は、例えば、10分、20分など任意に設定することができる。
【0035】
管理装置300においては、通信部301がインターホン装置200から住宅IDを受信すると(ステップS102)、位置情報特定部303は、住宅位置記憶部302において、受信した住宅IDに対応付けられている住宅位置情報を特定する(ステップS104)。次に、距離判定部304は、位置情報送信装置100から既に受信している登録者位置情報のうち最新のものを利用し、登録者位置情報に示される登録者の位置と住宅位置情報に示される住宅の位置の間の距離を算出し、この距離と予め設定されている閾値とを比較する。なお、管理装置300に複数の配達員が登録者として登録されている場合には、管理装置300は、すべての登録者からそれぞれ登録者位置情報および登録者情報を定期的に受信しており、距離判定部304は、各位置情報送信装置100から受信したすべての登録者位置情報が示す登録者の位置それぞれと住宅の位置との間の距離と閾値との比較を行う。これにより、住宅の近辺に登録者がいるか否かを判定する(ステップS106)。このように、住宅から離れた位置にいる登録者を排除することにより、住宅近隣地域にいる登録者の情報のみを住人に通知することができる。
【0036】
次に、通信部301は、距離判定部304による判定結果をネットワーク12を介してインターホン装置200に送信する(ステップS108)。登録者と住宅の間の距離が閾値未満である場合には、訪問者は管理装置300に登録された登録者である可能性が高い。したがって、通信部301は、訪問者が登録された配達員であると確認できたことを示す確認情報を判定結果としてインターホン装置200に送信する(ステップS108)。なお、このとき、判定結果とともに、位置情報送信装置100から受信した登録者情報をインターホン装置200に送信する。さらに、登録者位置情報をインターホン装置200に送信してもよい。
【0037】
また、登録者と住宅の間の距離が閾値以上である場合には、住宅近辺には登録者はおらず、訪問者は登録者ではない可能性が高い。そこで、訪問者の確認がとれない旨を示す情報を判定結果としてインターホン装置200に送信する(ステップS108)。
【0038】
インターホン装置200においては、インターホン親機250の第2通信部253が管理装置300から判定結果を受信すると、判定結果をモニタ254に表示する(ステップS110)。なお、登録者情報および登録者位置情報を併せて受信している場合には、これらも併せてモニタ254に表示する。
【0039】
なお、判定結果、登録者情報および登録者位置情報は、モニタ254への表示に替えて、またはモニタ254への表示とともに、スピーカ256から音声出力してもよい。
【0040】
以上のように、本実施の形態によれば、呼出釦225が押下されると、インターホン装置200が自動的に管理装置300に問い合わせ、インターホン装置200が設置された住宅への訪問者が登録者であるか否かを判定し、判定結果をインターホン装置200に送り返す。これにより、住人は、インターホン装置200から出力された判定結果を参照することにより、玄関を開ける前に、訪問者が管理装置300に登録された配達員などであるか否かを知ることができる。したがって、宅配便業者等の制服を模した服を着用した人物が訪れた場合であっても、本物か否かを正確に判断することができる。
【0041】
第1の変更例としては、位置情報送信装置100は、登録者位置情報のみを管理装置300に送信することとしてもよい。
【0042】
第2の変更例としては、インターホン装置200は、呼出釦225の押下に替えて、カメラ222が訪問者を撮影した場合または近接センサ221が人物を検出した場合に、訪問者を検出したとして住宅IDを送信することとしてもよい。ここで、カメラ222および近接センサ221は、訪問者検出手段に相当する。
【0043】
第3の変更例としては、訪問者検出装置は、インターホン装置200に限定されるものではなく、インターホン装置200にかえて例えば警備装置を備えてもよい。警備装置は、本実施の形態において説明したインターホン装置200のインターホン子機220に相当する手段と、インターホン親機250に相当する手段とを備え、さらに不審者を検出した場合に警備センターに通知する機能などを備えている。
【0044】
(第2の実施の形態)
図7は、第2の実施の形態にかかる訪問者管理システム10による訪問者管理処理を示すシーケンス図である。本実施の形態においては、管理装置300は、インターホン装置200から住宅IDを受信した場合に、位置情報送信装置100に位置情報の送信を要求する。したがって、位置情報送信装置100は、定期的に管理装置300に登録者位置情報および登録者情報を送信するのに替えて、管理装置300から要求を受信した場合にのみ登録者位置情報および登録者情報を送信する。
【0045】
具体的には、管理装置300においては、通信部301は、住宅IDを受信すると(ステップS102)、登録者位置情報を送信する旨の要求を位置情報送信装置100に送信する(ステップS120)。位置情報送信装置100においては、通信部103が管理装置300から要求を受信すると、位置特定部101は、登録者の現在位置を特定する(ステップS122)。そして、通信部103は、位置特定部101により得られた登録者位置情報および登録者情報を管理装置300に送信する(ステップS124)。
【0046】
管理装置300においては、住宅IDを受信すると(ステップS102)、通信部301による位置情報送信装置100への要求の送信と並行して、位置情報特定部303が住宅位置を特定する(ステップS104)。そして、位置情報送信装置100から登録者位置情報および登録者情報を受信すると、距離判定部304は、住宅と登録者の間の距離の判定を行う(ステップS106)。これ以降の処理は、図6を参照しつつ説明した第1の実施の形態にかかる訪問者管理システム10における処理と同様である。
【0047】
このように、管理装置300から要求を受信した場合にのみ、位置情報送信装置100による位置特定および登録者位置情報等の送信を行うことにより、位置情報送信装置100の動作にかかる消費電力の削減および送信にかかる通信コストの削減を実現することができる。
【0048】
なお、本実施の形態にかかる訪問者管理システムのこれ以外の構成および処理は、第1の実施の形態にかかる訪問者管理システムの構成および処理と同様である。
【0049】
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態にかかる訪問者管理システムにおいては、位置情報送信装置は、当該位置情報送信装置を携帯する登録者が、配送センター以外の位置において配送車から降りた場合に、登録者の位置特定などの動作を開始する。
【0050】
図8は、第3の実施の形態にかかる位置情報送信装置110の構成を示すブロック図である。位置情報送信装置110は、第1の実施の形態にかかる位置情報送信装置100の位置特定部101と、登録者記憶部102と、装着検知部104と、動作制御部105に加えて、バッテリー監視部111と、車両位置記憶部112と、位置判定部113と、第1通信部114と、第2通信部115と、暗号鍵記憶部116と、回答作成部117をさらに備えている。
【0051】
位置情報送信装置110は、配送車のエンジンキーとカールコードなどの接続線により接続されている。このように接続されていることにより、エンジンキーの紛失を防止することができる。なお、エンジンキーは、配送車のドア、荷台扉の施錠、開錠にも使用することができる。位置情報送信装置110は、配送車のバッテリー、イグニッション部、エンジンキーおよび接続線を介して位置情報送信装置110内に設けられているバッテリーへの給電を行う。バッテリー監視部111は、このバッテリーへの給電の有無を監視する。バッテリーへの給電が停止している場合には、エンジンキーがイグニッションに接続されていない。すなわち、登録者が配送車から降りていることがわかる。すなわち、バッテリー監視部111は、降車検出手段に相当する。
【0052】
車両位置記憶部112は、登録者が乗車する配送車の配送業務が行われていない場合の停止位置を車両位置として記憶している。車両位置は、例えば配送センターの位置などである。位置判定部113は、位置特定部101により特定された現在位置が車両位置記憶部112に記憶されている車両位置と異なるか否かを判定する。これにより、配送中であるか否かを判定することができる。
【0053】
第1通信部114は、第1の実施の形態にかかる位置情報送信装置100の通信部103に相当し、ネットワーク12を介して管理装置300と各種情報を送受信する。
【0054】
第2通信部115は、配送車のドア部と通信を行う。暗号鍵記憶部116は、暗号鍵を記憶している。なお、配送車のドア部にも同一の暗号鍵が記憶されている。回答作成部117は、第2通信部115を介して配送車のドア部から質問を受信すると、質問に対する回答を作成し、第2通信部115を介して回答を配送車のドア部に送信する。
【0055】
第2通信部115、暗号鍵記憶部116および回答作成部117による処理は、配送車のドア部による当該位置情報送信装置110の認証時に実行される。具体的には、配送車のドア部は、ドア部に設けられた鍵穴にエンジンキーが差し込まれたことを検知すると、エンジンキーに接続している位置情報送信装置110に対し、質問としてメッセージMを送信する。位置情報送信装置110の第2通信部115が、エンジンキーを介して質問としてのメッセージMを受信すると、回答作成部117は、暗号鍵記憶部116に記憶されている暗号鍵Kと、メッセージMとを連結させた後、この値のハッシュ値を作成する。そして、得られたハッシュ値を回答として第2通信部115を介して配送車のドア部に送信する。
【0056】
配送車のドア部は、回答としてハッシュ値を受信すると、自身が記憶している暗号鍵KとメッセージMとを連結させた後にハッシュ値を作成し、作成したハッシュ値と位置情報送信装置110から受信したハッシュ値とが一致するか否かを判定する。両者が一致すれば、自身が作成した質問に対し正しい回答を受信したことになる。両者が一致しなければ、正しい回答は受信されなかったことになる。配送車のドア部は、正しい回答が受信できなかった場合には、配送車に設置された警報装置を作動させる。これにより、位置情報送信装置110の悪用を防止することができる。
【0057】
図9は、第3の実施の形態にかかる訪問者管理システムによる訪問者管理処理を示すシーケンス図である。位置情報送信装置110のバッテリー監視部111は、位置情報送信装置110のバッテリーへの給電の有無を監視する。バッテリーへの給電が停止したことを検知した場合、すなわち登録者が配送車から降りたことを検知した場合には(ステップS210,Yes)、位置特定部101は、登録者の現在位置を特定する(ステップS212)。次に、位置判定部113は、位置特定部101により特定された登録者の現在位置とバッテリー監視部111に記憶されている車両位置とを比較する。車両位置と異なる場合には(ステップS214,Yes)、配送センター以外の位置にいる、すなわち配送中であると考えられる。したがって、この場合には、第1通信部114は、登録者位置情報および登録者情報を管理装置300に送信する(ステップS216)。そして、一定時間が経過すると(ステップS218,Yes)、再びステップS212に戻り、位置特定部101は、登録者の現在位置を特定する。このように、登録者が配送車を降りた時点から、定期的に現在位置の特定と、登録者位置情報の送信を開始する。
【0058】
なお、ステップS214において、現在位置が車両位置と等しい場合には(ステップS214,No)、車両は配送センターなどに停止しており、配送中ではないと考えられる。したがって、住宅の近辺にいる可能性は低く、管理装置300に登録者位置情報等を送信する必要性は低い。したがって、この場合には、登録者位置情報等の送信を行わずに、ステップS212に戻る。
【0059】
このように、第3の実施の形態にかかる訪問者管理システムにおいては、登録者が配送車を降りた後に位置の特定を行うので、常に位置特定および登録者位置情報の送信を行う場合に比べて、位置情報送信装置100の動作による消費電力を削減することができる。さらに、登録者位置情報の送信にかかる通信コストを削減することができる。
【0060】
なお、これ以外の第3の実施の形態にかかる訪問者管理システムの構成および処理は、他の実施の形態にかかる訪問者管理システムの構成および処理と同様である。
【0061】
本実施の形態においては、バッテリーへの給電が停止したことおよび登録者の現在位置が車両位置から異なることの2つの条件を満たす場合に、登録者位置情報等の送信を開始することとしたが、他の例としては、バッテリーへの給電が停止したことのみを条件として、定期的な位置特定部101による現在位置の特定および第1通信部114による登録者位置情報の送信を開始してもよい。また、他の例としては、現在位置が車両位置から異なることのみを条件として、定期的な第1通信部114による登録者位置情報の送信を開始してもよい。これらの場合にも、位置情報送信装置100の動作による消費電力の削減および管理装置300への情報の送信にかかる通信コストの削減を実現することができる。
【0062】
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態にかかる訪問者管理システムにおいては、インターホン装置は、カメラで訪問者の画像を撮影した場合に、管理装置に対し住宅IDを送信する。さらに、インターホン装置は、撮影した訪問者の位置を特定し、管理装置から受信した登録者の位置と比較して、訪問者が管理装置に登録された配達員か否かを判定する。
【0063】
図10は、第4の実施の形態にかかるインターホン装置260の構成を示すブロック図である。インターホン装置260のインターホン親機270は、他の実施の形態にかかるインターホン親機の構成に加えて、さらに訪問者位置特定部271と、訪問者位置照合部272を有している。訪問者位置特定部271は、インターホン子機220のカメラ222が訪問者を撮影すると、その位置を特定する。具体的には、訪問者位置特定部271は、カメラ222の設置位置を示す位置情報を記憶しておき、この位置と撮影方向および距離とに基づいて、撮影した訪問者の位置を特定する。
【0064】
本実施の形態にかかる第2通信部253は、登録者位置情報を受信する。訪問者位置照合部272は、第2通信部253を介して受信した登録者位置情報に示される登録者の位置と、訪問者位置特定部271が特定した訪問者の位置とを比較する。両者が一致した場合には、訪問者は登録者であると判断し、登録者である旨をモニタ254に表示する。
【0065】
図11は、第4の実施の形態にかかる訪問者管理システムによる訪問者管理処理を示すシーケンス図である。インターホン子機220のカメラ222が訪問者を撮影すると(ステップS130,Yes)、訪問者位置特定部271は、撮影した訪問者の位置を特定する(ステップS132)。さらに、インターホン親機270の第2通信部253は、住宅IDを送信する(ステップS102)。なお、訪問者の位置を特定する処理と住宅IDを送信する処理とを行うタイミングは本実施の形態に限定されるものではなく、訪問者位置の特定と住宅IDの送信は並行して行ってもよいし、住宅IDの送信を先に行ってもよい。
【0066】
また、管理装置300においては、距離判定部304による距離判定(ステップS106)の後、距離判定部304による判定結果とともに、登録者位置情報および登録者情報を送信する(ステップS134)。
【0067】
インターホン親機270の第2通信部253が管理装置300から判定結果、登録者位置情報および登録者情報を受信すると(ステップS134)、訪問者位置照合部272は、登録者位置情報に示される登録者の位置と、訪問者位置特定部271が特定した訪問者の位置とを比較する。すなわち、訪問者の位置を照合する(ステップS136)。そして、モニタ254は、入出力制御部257による照合結果を表示する(ステップS138)。なお、このとき、モニタ254は、管理装置300における判定結果、登録者位置情報および登録者情報を併せて表示してもよい。
【0068】
このように、第4の実施の形態にかかる訪問者管理システムにおいては、訪問者による呼出釦225の押下を待つことなく、訪問者が玄関先に到着した時点で訪問者が登録者か否かの判定を行うことができるので、住人はより迅速に訪問者が登録者か否かを知ることができる。
【0069】
なお、第4の実施の形態にかかる訪問者管理システムのこれ以外の構成および処理は、他の実施の形態にかかる訪問者管理システムの構成および処理と同様である。
【0070】
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態にかかる訪問者管理システムにおいては、管理装置は、判定結果とともに登録者の位置を示す住宅近辺の地図をインターホン装置に送信する。
【0071】
図12は、第5の実施の形態にかかる管理装置310の構成を示すブロック図である。第5の実施の形態にかかる管理装置310は、他の実施の形態にかかる管理装置の構成に加えて、地図編集部311をさらに備えている。また、住宅位置記憶部312は、図13に示すように、住宅IDに対応付けて、住宅位置情報だけでなく、地図画像を記憶している。なお、地図画像は、住宅位置を含む地図であり、例えば、住宅位置を中心として半径20〜30m程度の領域を示す地図である。また、住宅位置には住宅を示すアイコンが表示されている。地図編集部311は、住宅位置記憶部312に記憶されている地図画像を編集する。
【0072】
図14は、第5の実施の形態にかかる訪問者管理システムによる訪問者管理処理を示すシーケンス図である。管理装置310においては、距離判定部304による距離判定(ステップS106)の後、登録者と住宅の間の距離が閾値未満である場合には(ステップS140,Yes)、地図編集部311は、住宅位置記憶部312において、ステップS102において受信した住宅IDに対応付けられている地図画像を抽出し、抽出した地図画像を編集する(ステップS142)。具体的には、住宅位置記憶部312において住宅IDに対応付けられている地図画像中の登録者の位置に登録者を示すアイコンを追加する。
【0073】
そして、通信部301は登録者と住宅の間の距離が閾値未満である場合には、訪問者は登録された配達員であるとの判定結果と、地図編集部311による編集後の地図画像とをインターホン装置に送信する(ステップS144)。このとき、登録者の登録者位置情報および登録者情報を併せて送信してもよい。登録者と住宅の間の距離が閾値以上である場合には、訪問者の確認が取れないとの判定結果のみをインターホン装置に送信する(ステップS144)。インターホン装置においては、判定結果を受信すると、判定結果をモニタ254に表示する。判定結果とともに地図画像を受信した場合には、判定結果と地図画像とをモニタ254に表示する。
【0074】
図15は、モニタ254に表示された地図画像を示す図である。このように、住宅を中心とした近隣エリアの地図が表示される。さらに、住宅を示すアイコンと登録者としての配達員を示すアイコンが地図中に表示されている。これにより、住人は視覚的に配達員の位置を把握することができる。このように、管理装置310から送られてくる情報に基づいて訪問者を判断するので、訪問者が本物の配達員であるか否かを正確に判断することができる。
【0075】
なお、第5の実施の形態にかかる訪問者管理システムのこれ以外の構成および処理は、他の実施の形態にかかる訪問者管理システムの構成および処理と同様である。
【0076】
第1の変更例としては、第5の実施の形態にかかる管理装置310は、各住宅IDに対応付けてそれぞれの住宅に対応する地図画像を記憶していたが、これに替えて、すべての住宅を含む1つの広域の地図画像を保持していてもよい。この場合には、地図編集部311は、住宅位置情報に示される住宅位置を中心とする所定の範囲の地図画像を抜き出し、この地図画像に対して編集を行い、インターホン装置に送信する。
【0077】
(第6の実施の形態)
図16は、第6の実施の形態にかかる訪問者管理システム20の全体構成を示すブロック図である。訪問者管理システム20は、位置情報送信装置100と、管理装置320と、住人が利用する情報処理装置としての携帯電話400とを備えている。第6の実施の形態にかかる訪問者管理システム20においては、管理装置320は、住人が所持する携帯電話400に対して、訪問者が登録者か否かの判定結果を送信する。
【0078】
管理装置320の構成は、図12を参照しつつ説明した第5の実施の形態にかかる管理装置310の構成とほぼ同様である。ただし、通信部301は、インターホン装置200にかえて住人の携帯電話400に判定結果等を送信する。
【0079】
図17は、第6の実施の形態にかかる訪問者管理システム20による訪問者管理処理を示すシーケンス図である。管理装置320に登録されている住宅の住人は、例えば玄関に設置されている呼出釦が押下されたことにより、玄関先に訪問者が訪れたことを知った場合には、携帯電話400を操作して、住宅IDを管理装置320に送信する(ステップS300)。なお、住宅IDは、住人が携帯電話400を操作して管理装置320において利用契約を締結した際に管理装置320から付与される。このとき管理装置320の住宅位置記憶部にも同様に住宅IDが登録される。
【0080】
管理装置320においては、通信部301が携帯電話400から住宅IDを受信すると(ステップ300)、位置情報特定部303が住宅位置を特定する(ステップS104)。そして、距離判定部304による距離判定が行われた後(ステップS106)、通信部301は、判定結果を携帯電話400に送信する(ステップS302)。携帯電話400は、判定結果を受信すると、判定結果を携帯画面に表示する(ステップS304)。例えば、携帯電話400において、IDやパスワードを入力して専用サイトにログインし、このサイトにおいて判定結果を閲覧する。
【0081】
このように、第6の実施の形態にかかる訪問者管理システム20によれば、インターホン装置が設置されていない場合であっても、訪問者が配達員であるか否かを、玄関を開ける前に判断することができる。
【0082】
なお、これ以外の第6の実施の形態にかかる訪問者管理システム20の構成および処理は、他の実施の形態にかかる訪問者管理システムの構成および処理と同様である。
【0083】
第6の実施の形態の変更例としては、情報処理装置として携帯電話400に替えて携帯型の警備装置を用いてもよい。また他の例としては、携帯電話400に替えて、住宅に設置された警備装置を用いてもよい。このように、情報処理装置は、住宅IDを記憶する手段、管理装置との送受信を行う手段、訪問者が登録者か否かの判定結果を住人に通知する手段を備えるものであればよく、実施の形態に限定されるものではない。
【0084】
また、実施例を説明するにあたり住宅位置情報および登録者の位置情報をxy座標の2次元としているが、高さ方向の情報を登録および収集することにより、高層建築物において訪問者が配送員であるか否かを、玄関を開ける前に判断することができる。このとき位置情報送信装置は、高度計等を利用して高さ方向の位置情報を検出することが可能となるよう構成する。
【符号の説明】
【0085】
10,20 訪問者管理システム
12 ネットワーク
100,110 位置情報送信装置
101 位置特定部
102 登録者記憶部
103 通信部
104 装着検知部
105 動作制御部
111 バッテリー監視部
112 車両位置記憶部
113 位置判定部
114 第1通信部
115 第2通信部
116 暗号鍵記憶部
117 回答作成部
200,260 インターホン装置
220 インターホン子機
221 近接センサ
222 カメラ
223 マイク
224 スピーカ
225 呼出釦
250,270 インターホン親機
251 第1通信部
252 住宅ID記憶部
253 第2通信部
300,310,320 管理装置
301 通信部
302,312 住宅位置記憶部
303 位置情報特定部
304 距離判定部
311 地図編集部
400 携帯電話

【特許請求の範囲】
【請求項1】
住宅に設置された訪問者検出装置と、前記訪問者検出装置とネットワークを介して通信を行い、前記住宅への訪問者を管理する管理装置と、前記管理装置に登録された登録者が携帯する位置情報送信装置とを備えた訪問者管理システムであって、
前記位置情報送信装置は、
前記登録者の位置を特定する位置特定手段と、
前記位置特定手段により特定された位置を示す登録者位置情報を、前記ネットワークを介して前記管理装置に送信する第1送信手段と
を有し、
前記訪問者検出装置は、
前記住宅への前記訪問者を検出する訪問者検出手段と、
前記住宅を識別する住宅識別情報を記憶する住宅識別情報記憶手段と、
前記訪問者検出手段が前記訪問者を検出した場合に、前記住宅識別情報を前記管理装置に送信する第2送信手段と
を有し、
前記管理装置は、
前記訪問者検出装置から前記住宅識別情報を受信し、さらに前記位置情報送信装置から前記登録者位置情報を受信する第1受信手段と、
前記住宅識別情報と前記住宅の住宅位置を示す住宅位置情報とを対応付けて記憶する住宅位置記憶手段と、
前記第1受信手段が前記住宅識別情報を受信した場合に、前記住宅位置記憶手段において前記住宅識別情報に対応付けられている前記住宅位置情報を特定する位置情報特定手段と、
前記第1受信手段が受信した前記登録者位置情報が示す位置と前記位置情報特定手段が特定した前記住宅位置情報が示す位置の間の距離が予め定めた閾値未満であるか否かを判定する距離判定手段と、
前記距離判定手段が前記距離が前記閾値未満であると判定した場合に、前記訪問者が前記登録者であると確認できたことを示す確認情報を前記訪問者検出装置に送信する第3送信手段と
を有することを特徴とする訪問者管理システム。
【請求項2】
前記位置情報送信装置は、当該位置情報送信装置を携帯する前記登録者を示す登録者情報を記憶する登録者記憶手段をさらに有し、
前記第1送信手段は、前記登録者位置情報とともに前記登録者情報を送信し、
前記管理装置の前記第1受信手段は、前記訪問者検出装置から前記登録者位置情報とともに前記登録者情報を受信し、
前記管理装置の前記第3送信手段は、さらに前記登録者情報を前記訪問者検出装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の訪問者管理システム。
【請求項3】
前記登録者記憶手段が記憶する前記登録者情報は、前記登録者の氏名を含むことを特徴とする請求項2に記載の訪問者管理システム。
【請求項4】
前記登録者記憶手段が記憶する前記登録者情報は、前記登録者の属する会社名を含むことを特徴とする請求項2または3に記載の訪問者管理システム。
【請求項5】
前記登録者記憶手段が記憶する前記登録者情報は、前記登録者の属する会社を示す画像を含むことを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の訪問者管理システム。
【請求項6】
前記位置情報送信装置の前記第1送信手段は、定期的に前記登録者位置情報を前記管理装置に送信することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の訪問者管理システム。
【請求項7】
前記位置情報送信装置は、前記登録者が車両から降りたことを検出する降車検出手段をさらに備え、
前記第1送信手段は、前記降車検出手段が前記登録者が前記車両を降りたことを検出した場合に、定期的に前記登録者位置情報を前記管理装置に送信することを特徴とする請求項6に記載の訪問者管理システム。
【請求項8】
前記位置情報送信装置は、
前記登録者の乗車する車両の待機位置として予め登録されている車両位置を示す車両位置情報を記憶する車両位置記憶手段と、
前記位置特定手段が特定した前記登録者の位置と前記車両位置記憶手段が記憶する前記車両位置情報が示す前記車両位置とが一致するか否かを判定する位置判定手段と
をさらに有し、
前記第1送信手段は、前記位置判定手段が前記登録者の位置が前記車両位置と異なると判定した場合に、定期的に前記登録者位置情報を前記管理装置に送信することを特徴とする請求項6に記載の訪問者管理システム。
【請求項9】
前記管理装置の前記第3送信手段は、前記第1受信手段が前記訪問者検出装置から前記住宅識別情報を受信した場合に、前記ネットワークを介して前記位置情報送信装置に前記登録者位置情報の要求を送信し、
前記位置情報送信装置は、前記ネットワークを介して前記管理装置から前記登録者位置情報の要求を受信する第2受信手段をさらに有し、
前記位置情報送信装置の前記第1送信手段は、前記第2受信手段が前記要求を受信した場合に、前記登録者位置情報を前記管理装置に送信することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の訪問者管理システム。
【請求項10】
前記位置情報送信装置は、
当該位置情報送信装置が前記登録者の身体または制服に装着されていることを検知する装着検知手段と、
前記装着検知手段が当該位置情報送信装置が前記登録者の身体または制服に装着されていることを検知しない場合に、前記第1送信手段による前記登録者位置情報の送信を禁止する動作制御手段と
をさらに有することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の訪問者管理システム。
【請求項11】
前記管理装置の前記住宅位置記憶手段は、前記住宅識別情報に対応付けて前記住宅位置を含む地図画像をさらに記憶し、
前記管理装置は、前記距離判定手段が前記距離が前記閾値未満であると判定した場合に、前記地図画像中の前記登録者位置情報が示す登録者の位置に印を追加する編集手段をさらに備え、
前記第3送信手段は、さらに前記編集手段により前記印が追加された前記地図画像を前記訪問者検出装置に送信することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の訪問者管理システム。
【請求項12】
住宅の住人が利用する情報処理装置と、前記住宅への訪問者を管理する管理装置と、前記管理装置に登録された登録者が携帯する位置情報送信装置とを備えた訪問者管理システムであって、
前記位置情報送信装置は、
前記登録者の位置を特定する位置特定手段と、
前記位置特定手段により特定された位置を示す登録者位置情報を、前記ネットワークを介して前記管理装置に送信する第1送信手段と
を有し、
前記情報処理装置は、
前記住宅を識別する住宅識別情報を記憶する住宅識別情報記憶手段と、
前記登録者の情報を要求する要求情報および前記住宅識別情報をネットワークを介して前記管理装置に送信する第2送信手段と
を有し、
前記管理装置は、
前記情報処理装置から前記要求情報および前記住宅識別情報を受信し、さらに前記位置情報送信装置から前記登録者位置情報を受信する受信手段と、
前記住宅識別情報と前記住宅の住宅位置を示す住宅位置情報とを対応付けて記憶する住宅位置記憶手段と、
前記受信手段が前記住宅識別情報を受信した場合に、前記住宅位置記憶手段において前記住宅識別情報に対応付けられている前記住宅位置情報を特定する位置情報特定手段と、
前記受信手段が受信した前記登録者位置情報が示す位置と前記位置特定手段が特定した前記住宅位置情報が示す位置の間の距離が予め定めた閾値未満であるか否かを判定する距離判定手段と、
前記距離判定手段が前記距離が前記閾値未満であると判定した場合に、前記訪問者が前記登録者であると確認できたことを示す確認情報を前記情報処理装置に送信する第3送信手段と
を有することを特徴とする訪問者管理システム。
【請求項13】
住宅に設置された訪問者検出装置と、前記訪問者検出装置とネットワークを介して通信を行い、前記住宅への訪問者を管理する管理装置と、前記管理装置に登録された登録者が携帯する位置情報送信装置とを備えた訪問者管理システムにおける訪問者管理方法であって、
前記訪問者検出装置は、前記住宅を識別する住宅識別情報を記憶する住宅識別情報記憶手段を備え、
前記管理装置は、前記住宅識別情報と前記住宅の住宅位置を示す住宅位置情報とを対応付けて記憶する住宅位置記憶手段を備え、
前記位置情報送信装置の位置特定手段が、前記登録者の位置を特定する位置特定ステップと、
前記位置情報送信装置の第1送信手段が、前記位置特定ステップにおいて特定された位置を示す登録者位置情報を、前記ネットワークを介して前記管理装置に送信する第1送信ステップと、
前記訪問者検出装置の訪問者検出手段が、前記住宅への前記訪問者を検出する訪問者検出ステップと、
前記訪問者検出装置の第2送信手段が、前記訪問者検出ステップにおいて前記訪問者が検出された場合に、前記住宅識別情報記憶手段に記憶されている前記住宅識別情報を前記管理装置に送信する第2送信ステップと、
前記管理装置の受信手段が、前記訪問者検出装置から前記住宅識別情報を受信し、さらに前記位置情報送信装置から前記登録者位置情報を受信する受信ステップと、
前記管理装置の位置情報特定手段が、前記受信ステップにおいて前記住宅識別情報を受信した場合に、前記住宅位置記憶手段において前記住宅識別情報に対応付けられている前記住宅位置情報を特定する位置情報特定ステップと、
前記管理装置の距離判定手段が、前記受信ステップにおいて受信した前記登録者位置情報が示す位置と前記位置情報特定ステップにおいて特定した前記住宅位置情報が示す位置の間の距離が予め定めた閾値未満であるか否かを判定する距離判定ステップと、
前記管理装置の第3送信手段が、前記距離判定ステップにおいて、前記距離が前記閾値未満であると判定した場合に、前記訪問者が前記登録者であると確認できたことを示す確認情報を前記訪問者検出装置に送信する第3送信ステップと
を有することを特徴とする訪問者管理方法。
【請求項14】
住宅の住人が利用する情報処理装置と、前記住宅への訪問者を管理する管理装置と、前記管理装置に登録された登録者が携帯する位置情報送信装置とを備えた訪問者管理システムにおける訪問者管理方法であって、
前記情報処理装置は、前記住宅を識別する住宅識別情報を記憶する住宅識別情報記憶手段を備え、
前記管理装置は、前記住宅識別情報と前記住宅の住宅位置を示す住宅位置情報とを対応付けて記憶する住宅位置記憶手段を備え、
前記位置情報送信装置の位置特定手段が、前記登録者の位置を特定する位置特定ステップと、
前記位置情報送信装置の第1送信手段が、前記位置特定ステップにおいて特定された位置を示す登録者位置情報を、前記ネットワークを介して前記管理装置に送信する第1送信ステップと、
前記情報処理装置の第2送信手段が、前記登録者の情報を要求する要求情報および前記住宅識別情報をネットワークを介して前記管理装置に送信する第2送信ステップと、
前記管理装置の受信手段が、前記情報処理装置から前記要求情報および前記住宅識別情報を受信し、さらに前記位置情報送信装置から前記登録者位置情報を受信する受信ステップと、
前記管理装置の位置情報特定手段が、前記受信ステップにおいて前記住宅識別情報を受信した場合に、前記住宅位置記憶手段において前記住宅識別情報に対応付けられている前記住宅位置情報を特定する位置情報特定ステップと、
前記管理装置の距離判定手段が、前記受信ステップにおいて受信した前記登録者位置情報が示す位置と前記位置特定ステップにおいて特定した前記住宅位置情報が示す位置の間の距離が予め定めた閾値未満であるか否かを判定する距離判定ステップと、
前記管理装置の第3送信手段が、前記距離判定ステップにおいて前記距離が前記閾値未満であると判定した場合に、前記訪問者が前記登録者であると確認できたことを示す確認情報を前記情報処理装置に送信する第3送信ステップと
を有することを特徴とする訪問者管理方法。
【請求項15】
住宅に設置された訪問者検出装置および予め登録された登録者が携帯する位置情報送信装置とネットワークを介して通信を行い、前記住宅への訪問者を管理する管理装置であって、
前記訪問者検出装置が前記住宅への訪問者を検出した場合に、前記訪問者検出装置から、当該訪問者検出装置が設置された住宅を識別する住宅識別情報を受信し、さらに前記位置情報送信装置から、当該位置情報送信装置を携帯する登録者の位置を示す登録者位置情報を受信する受信手段と、
前記住宅識別情報と前記住宅の住宅位置を示す住宅位置情報とを対応付けて記憶する住宅位置記憶手段と、
前記受信手段が前記住宅識別情報を受信した場合に、前記住宅位置記憶手段において前記住宅識別情報に対応付けられている前記住宅位置情報を特定する位置情報特定手段と、
前記受信手段が受信した前記登録者位置情報が示す位置と前記位置情報特定手段が特定した前記住宅位置情報が示す位置の間の距離が予め定めた閾値未満であるか否かを判定する距離判定手段と、
前記距離判定手段が前記距離が前記閾値未満であると判定した場合に、前記訪問者が前記登録者であると確認できたことを示す確認情報を前記訪問者検出装置に送信する送信手段と
を備えたことを特徴とする管理装置。
【請求項16】
住宅の住人が利用する情報処理装置および前記管理装置に登録された登録者が携帯する位置情報送信装置とネットワークを介して通信を行い、前記住宅への訪問者を管理する管理装置であって、
前記情報処理装置から前記登録者の情報を要求する要求情報および前記住宅を識別する住宅識別情報を受信し、さらに前記位置情報送信装置から前記登録者の位置を示す登録者位置情報を受信する受信手段と、
前記住宅識別情報と前記住宅の住宅位置を示す住宅位置情報とを対応付けて記憶する住宅位置記憶手段と、
前記受信手段が前記住宅識別情報を受信した場合に、前記住宅位置記憶手段において前記住宅識別情報に対応付けられている前記住宅位置情報を特定する位置情報特定手段と、
前記受信手段が受信した前記登録者位置情報が示す位置と前記位置特定手段が特定した前記住宅位置情報が示す位置の間の距離が予め定めた閾値未満であるか否かを判定する距離判定手段と、
前記距離判定手段が前記距離が前記閾値未満であると判定した場合に、前記訪問者が前記登録者であると確認できたことを示す確認情報を前記情報処理装置に送信する送信手段と
を備えたことを特徴とする管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−198238(P2010−198238A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−41358(P2009−41358)
【出願日】平成21年2月24日(2009.2.24)
【出願人】(000202361)綜合警備保障株式会社 (266)
【出願人】(305027401)公立大学法人首都大学東京 (385)
【Fターム(参考)】