説明

診断支援システム

【課題】小規模な医療機関に応じた診断支援システムであって、医師が患者と撮影画像の対応付けを効率よく簡易に行うことができる診断支援システムを提供する。
【解決手段】診断支援システム1では、画像生成装置2により検査対象が撮影され、その撮影画像のデータが撮影時刻の情報とともに生成されて、サーバ4において記憶される。また、レコーダ7では前記撮影が行われる撮影室内で、撮影される検査対象に関する音を記録した録音データがその録音時刻の情報とともに生成され、サーバ4において記憶される。その後、撮影画像について検査対象情報を対応付ける際には、制御装置3において当該撮影画像の撮影時刻に対応する録音時刻の録音データがサーバ4から読み出されて音再生部によりその録音データに基づく音再生が行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小規模な医療機関において診察のワークフローに応じて動作する小規模な診断支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、病院等の大規模な医療機関では、患者を受け付けて検査、診察を終了するまでの一連のワークフローを支援する大規模診断支援システムが開発されている(例えば、特許文献1参照)。ワークフローは例えば、(1)患者の受付登録、(2)検査撮影、(3)検像(撮影画像の画質確認)、(4)診察(撮影画像の読影)、(5)会計等の順番で各作業が異なる場所で行われる。診断システムではこのワークフローに合わせて、(1)患者情報の登録処理、(2)検査撮影による撮影画像のデジタル化(コンソール機能)、(3)撮影画像に対する画像処理、(4)読影のための撮影画像の表示処理(ビューア機能)、(5)会計処理等、各作業に応じた処理機能を複数端末に分散させ、各端末はネットワークに接続して連携させている。
【0003】
上記大規模診断支援システムでは、医師や技師、受付オペレータ等、複数人が離れた場所で複数の患者を並行して取り扱う。そのため、患者と撮影画像の取り違えを防止し、各作業員間における作業の連携及び各端末間における処理の連携をとるために、上記(1)の段階で撮影オーダ情報と呼ばれる指示情報を生成している。撮影オーダ情報には、患者自身に関する患者情報や、撮影日時や撮影部位等の撮影に関する撮影情報等が含まれており、この撮影オーダ情報に基づいて撮影対象の患者や撮影部位等を判別することができる。さらに、撮影により生成された撮影画像データにこの撮影オーダ情報が対応付けて保存することにより、撮影オーダ情報を元に各撮影画像を識別できるとともに統括的に管理することができる。
【特許文献1】特開2003−224703号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、開業医等の小規模な医療機関では、医師と看護士等、少人数で上記のワークフローをこなすことが多く、医師一人で全ての作業を行う場合も多い。その場合、患者一人を受け付けてから診察が終了するまで他の患者は扱わないため、患者と撮影画像を取り違えるようなことはほとんどない。このような状況においても上記の大規模診断支援システムをそのまま適用すると、受付時に撮影オーダ情報を発行するための登録処理を経なければならず、煩雑である。また、システムの設置スペースも限られているため、上記のような機能分散型の大型システムは最適なものではなかった。
【0005】
また、クリニック等で患者を一人づつ扱う場合、撮影画像も一枚づつ連続的に生成されるため、撮影画像は患者単位で順次得られることとなる。また、撮影画像はその直後に医師が観察する場合が多い。よって、上記大規模診断支援システムのように、撮影オーダ情報により患者と撮影画像の対応付けを行うよりは医師が診察時に撮影画像を観察しながら当該撮影画像と患者とを手動操作で対応付けた方が、効率が良い場合も考えられる。
【0006】
本発明の課題は、小規模な医療機関に応じた診断支援システムであって、医師が患者と撮影画像の対応付けを効率よく簡易に行うことができる診断支援システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、診断支援システムにおいて、
検査対象を撮影し、その撮影画像のデータを撮影時刻の情報とともに生成する画像生成手段と、
前記生成された撮影画像のデータをその撮影時刻の情報とともに記憶する画像記憶手段と、
前記撮影が行われる撮影室内で、撮影される検査対象に関する音を記録した録音データをその録音時刻の情報とともに生成する録音手段と、
前記生成された録音データをその録音時刻の情報とともに記憶する音記憶手段と、
前記記憶された録音データに基づいて音再生を行う再生手段と、
検査対象情報を対応付ける撮影画像の撮影時刻に対応する録音時刻の録音データを前記音記憶手段から読み出して前記再生手段により再生させる音制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の診断支援システムにおいて、
検査対象に関する検査対象情報を入力するための操作手段と、
前記画像記憶手段に記憶された撮影画像のデータに前記入力された検査対象情報を対応付けて前記画像記憶手段に記憶させる情報制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の診断支援システムにおいて、
前記画像生成手段を複数備えて、これら複数の画像生成手段に各画像生成手段を個々に識別するための識別情報を設定し、
前記画像記憶手段は、前記撮影画像をそのデータ生成を行った画像生成手段の識別情報とともに記憶し、
前記音記憶手段は、前記録音データをその録音が行われた撮影室内に設置されている前記画像生成手段の識別情報とともに記憶し、
前記音制御手段は、前記検査対象情報を対応付ける撮影画像のデータ生成を行った画像生成手段の識別情報に対応する録音データを前記音記憶手段から読み出して前記再生手段により再生させることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の診断支援システムにおいて、
前記検査対象情報は、検査対象となった患者の氏名及び撮影部位の情報、若しくは患者の氏名及び撮影を行った画像生成手段の名称を示す情報であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、撮影画像をその撮影時刻の情報により管理することができるとともに、録音データをその録音時刻の情報により管理することができる。一般に、小規模な医療機関では診察室の医師と撮影室の助手との協働により運用されるケースが多く、助手は撮影室でX線発生装置の設定や患者のポジショニング等の撮影準備を終えると、診察室の医師に対し、X線爆射が可能である旨を診察室の医師に声で伝え、医師はこの助手の準備完了の声を聴いて、X線爆射用のスイッチを押すというスタイルが多い。よって、複数ある撮影画像のうち、検査対象が切り替わるタイミングが不明確な場合にはその撮影画像の撮影時刻に対応する録音時刻の録音データを再生することにより、医師はその再生された撮影室内の音に基づいて検査対象の患者が切り替わるタイミングを容易に判断することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、医師が判断した検査対象について検査対象情報を入力することにより、当該検査対象情報を撮影画像に対応付けて保存することができ、当該検査対象情報により撮影画像の管理を行うことができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、撮影画像をそのデータを生成した画像生成手段の識別情報により管理することができるとともに、録音データをその録音を行った撮影室内にある画像生成手段の識別情報により管理することができる。よって、画像生成手段が複数の撮影室に分散して設置されている場合には、撮影画像に対応する画像生成手段の識別情報の録音データを再生することにより、医師はその撮影画像の撮影時の音を聴くことができる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、検査対象の患者氏名及び撮影部位、或いは検査対象の患者氏名及び画像生成手段の種類により撮影画像を管理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
まず、構成を説明する。
図1に、本実施形態における診断支援システム1のシステム構成を示す。診断支援システム1は、開業医やクリニック等の比較的小規模の医療機関に適用され、患者の受付から検査撮影、医師の診察、会計までの一連の作業を支援するためのシステムである。
【0016】
診断支援システム1は、図1に示すように超音波撮影装置2a、内視鏡撮影装置2b、CR(Computed Radiography)撮影装置2c等の画像生成装置2、制御装置3、サーバ4、受付装置11a、携帯端末24、レコーダ7を備えて構成されている。レコーダ7を除く各構成装置はLAN等のネットワーク6を介して互いに通信可能に接続されている。通信方式は、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)規格が適用されている。なお、携帯端末24の接続は無線によるものである。
【0017】
図2に、診断支援システム1の各構成装置が医療機関に配置された例を示す。
図2に示す医療機関は、待合室、X線撮影室、検査室の複数エリアに分割されている。待合室には受付装置11a、診察室には制御装置3、サーバ4、超音波撮影装置2a、検査室には内視鏡撮影装置2b、X線撮影室にはCR撮影装置2cと、各エリアに分散して配置されている。また、レコーダ7は超音波撮影装置2a、内視鏡撮影装置2b、CR撮影装置2cが設置される各撮影室内にそれぞれ設置されている。なお、携帯端末24は医師や看護士等によって携帯されるものであり、何れかの場所に固定して設置されるものではない。
【0018】
患者は受付において受付手続を行った後、診察室に移動し、医師による問診を受ける。そして、検査撮影の必要があると判断されれば、撮影室や検査室に移動し、撮影、検査を受けて再度、診察室に戻る。検査や撮影の結果を受けて医師の診察を受けると、再度受付で会計や投薬の受け取りをする。診断支援システム1は、このような一連の動作を同一フロア等、比較的短い移動で行うことができる小規模な医療機関に適用されるのである。
【0019】
以下、各構成装置について説明する。
受付装置11aは、受け付けた患者の氏名、性別等の検査対象情報の入力を受け付けて処理するレセプトコンピュータである。受付装置11aは、検査対象情報が入力された受付患者について受け付けた順に連番で受付番号を付与し、この受付番号順に検査対象情報をリスト化する(これを検査対象リストという)。作成された検査対象リストのデータが制御装置3に送信される。
【0020】
図3に、検査対象リスト例を示す。
検査対象リストは、検査対象となる患者の一覧を示す検査対象リストであり、図3に示すように患者の氏名等の検査対象情報と、受付番号とが対応付けられた簡易なものが作成される。なお、性別や生年月日等の他の検査対象情報の項目を検査対象リストに設けることとしてもよい。
受付装置11aでは、患者を受け付ける毎に受け付けた新規の患者をこの検査対象リストに加え、会計処理が終了する毎に検査対象リストから会計処理が終了した患者を削除して、検査対象リストを更新する。
【0021】
更新した検査対象リストは更新がある毎に制御装置3に送信する構成としてもよいし、ある一定時間がくるとそのときの更新リストを送信する構成としてもよい。
また、来院患者が薬を取りに来たのみである等、診察を受けない場合や、病状の経過観察等のように検査撮影の対象とならない患者がいる場合には、検査対象リストにおいてその旨を示す識別情報を当該患者に対して付しておき、検査対象リストを制御装置3に送信する際には当該識別情報が付されている患者を検査対象リストから排除したものを送信する構成としてもよい。
【0022】
また、受付装置11aは会計処理を行う。受付装置11aはプリンタに接続され、検査撮影及び診察終了後、オペレータにより入力された検査結果情報、診察結果情報又は処方箋情報等に基づいて、患者毎の診察費用を算出し、請求書をプリンタにより出力する。また、処方箋情報に基づいて処方箋のプリント出力も行う。
【0023】
制御装置3は、医師が制御操作を行うためのコンソールであり、医師の指示操作に従って、画像生成装置2における撮影画像のデジタル化に係る画像生成条件や、撮影画像の画像処理条件、撮影画像とその撮影対象となった患者に関する検査対象情報との対応付けを行う等、画像制御を行う。また、制御装置3は、検査撮影により得られた撮影画像を表示するビューアとしても機能する。
なお、この制御装置3において診察時の所見、シェーマの入力、レポート作成等が可能な電子カルテ機能を実現することとしてもよい。
【0024】
図4に、制御装置3の内部構成を示す。
図4に示すように、制御装置3は、制御部31、操作部32、表示部33、通信部34、記憶部35、音再生部36、I/F37を備えて構成されている。
【0025】
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等を備え、記憶部35に記憶されている各種制御プログラムを読み出し、当該制御プログラムとの協働により、各種演算を行うとともに各部32〜36の動作を集中制御する。
【0026】
また、制御部31は撮影画像に対し、階調変換処理、周波数強調処理等の各種画像処理を施す。
【0027】
操作部32は、キーボードやマウスを備え、これらの操作に応じた操作信号を生成して制御部31に出力する。
【0028】
表示部33は、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイを備え、制御部31の制御に従ってこのディスプレイ上に操作画面の他、検査対象リスト、撮影画像等の各種表示を行う。
【0029】
通信部34は、ネットワークインターフェイスカード等の通信用インターフェイスを備え、ネットワーク6上の外部装置と通信を行う。例えば、通信部34は画像生成装置2から撮影画像のデータを受信したり、撮影画像に画像処理を施した処理画像等をサーバ4に送信する。
【0030】
記憶部35は、制御部31で実行可能な制御プログラムや画像処理プログラム、各プログラムで必要なパラメータ、データ等を記憶している。
【0031】
音再生部36は、信号処理部、スピーカ等を備えて構成され、制御部31により入力された音データを信号処理部により音信号(アナログ信号)に変換し、当該音信号に基づいてスピーカにより音出力を行う。
【0032】
I/F37は、カード型等メモリ等、小型のメモリを接続するスロットを備えたインターフェイスであり、制御部31の制御に従ってこのスロットに接続されたメモリ内のデータの読出及び書込を行う。
【0033】
次に、画像生成装置2について説明する。
画像生成装置2は、撮影によって患者の撮影画像のデータを生成するものであり、超音波撮影装置2a、内視鏡撮影装置2b、CR撮影装置2cが含まれる。これら画像生成装置2で生成された撮影画像のデータは撮影が行われる毎に制御装置3に送信される。
【0034】
超音波撮影装置2a、内視鏡撮影装置2b、CR撮影装置2cの各画像生成装置2には、各画像生成装置2を個々に識別するための識別情報として装置IDが設定されている。以下の説明では、超音波撮影装置2aには装置ID「01」、内視鏡撮影装置2bには装置ID「02」、CR撮影装置2cには装置ID「03」が予め設定されているものとする。各画像生成装置2は、この予め設定された装置IDを記憶し、自装置で生成した撮影画像にその装置IDの情報を付帯させる。
【0035】
以下、各装置について説明する。
超音波撮影装置2aは、超音波を出力する超音波プローブを備えている。超音波撮影装置2aは、超音波プローブから体内に超音波を送り、体内組織に反射した音波(エコー信号)を再び超音波プローブで受信し、当該エコー信号に基づいて撮影画像を生成する。
【0036】
超音波撮影装置2aは、アナログ信号からデジタル信号への信号変換等を行う変換装置21を介してネットワーク6に接続されている。変換装置21は、前記信号変換の他、データ形式の変換を行う。例えば、外部から入力されたデータが超音波撮影装置2aで適用されているデータ形式と外部で適用されているデータ形式とを相互に変換する。
【0037】
内視鏡撮影装置2bは、管の先端に小型のカメラが設けられた撮影部を備えて構成されている。撮影部は、照明用のLED(Light Emitting diode)、光学レンズ、CCD(Charge Coupled Device)等の光学素子からなり、光学レンズで集光した光学像をCCDにより撮像する。撮像により得られた画像信号は信号処理部によりデジタル変換された後、制御装置3へ送信される。
【0038】
CR撮影装置2cは、カセッテを用いて放射線撮影を行うものであり、図2に示すように撮影装置22、読取装置23から構成されている。カセッテは筐体内に放射線を検出する蛍光体プレートを収容したものである。なお、カセッテに代えて、X線量に応じた画像データを直接生成するFPD(Flat Panel Detector)を適用することとしてもよい。FPDは筐体内に光電変換素子がマトリクス上に配置されたものである。この場合、読取装置23は設けられず、撮影装置22においてFPDからデータが抽出されて制御装置3へ送信される構成となる。
【0039】
撮影装置22は、放射線源、カセッテを装着する撮影台等から構成されている。放射線源から患者に対して放射線を照射し、当該患者を透過した透過放射線をカセッテ内の蛍光体プレートで検出する。
【0040】
読取装置23は、カセッテを装填が可能に構成され、当該カセッテの蛍光体プレートから撮影画像を読み取って、その画像データを生成するものである。
図5に、読取装置23の内部構成を示す。
読取装置23は、図5に示すように制御部231、操作部232、表示部233、通信部234、記憶部235、画像生成部236、信号処理部237等を備えて構成されている。
【0041】
制御部231は、CPU、RAM等から構成され、記憶部235に記憶された各種制御プログラムに従って各種演算を行う、或いは各部232〜237の動作を集中制御する。また、制御部231はCPUのクロック信号により計時が可能である。
【0042】
操作部232は、操作ボタン等を備えて構成され、当該操作ボタンが押下されるとその操作信号を生成して制御部231に出力する。
【0043】
表示部233は、ディスプレイを備え、制御部231の表示制御に従って、検査対象の患者を通知する患者通知画面、その他各種操作画面を表示する。
【0044】
通信部234は、ネットワークインターフェイスカード等を備えてネットワーク6上の各外部装置と通信を行う。例えば、通信部234は画像生成部236により生成された撮影画像のデータを、制御部231の制御に従って制御装置3に送信する。
【0045】
記憶部235は、制御部231で実行可能な各種制御プログラム、プログラムの実行に必要なパラメータやデータ等を記憶している。
また、記憶部235は、超音波撮影装置2a、内視鏡撮影装置2b、CR撮影装置2cの各画像生成装置を個々に識別するための識別情報として予めCR撮影装置2cに設定されている撮影装置IDを記憶している。
【0046】
画像生成部236は、カセッテを装填可能に構成され、当該装填されたカセッテから放射線画像を読み取る。読取時には、当該装填されたカセッテ内の蛍光体プレートに励起光を照射し、その励起光を光電変換することにより、蛍光体プレートにより検出された放射線の放射線量に応じた画像信号(アナログ信号)を生成する。
【0047】
信号処理部237は、画像生成部236により生成された画像信号に輝度補正等の各種信号処理を施した後、A/D変換によりデジタル画像データを生成する。
【0048】
サーバ4は、撮影画像やレポート情報、電子カルテ、レコーダ7による録音データ等を記憶するデータベース5を備え、これらデータを一括管理するものである。
サーバ4は、撮影画像に付帯された検査対象情報、撮影時刻情報及び装置IDを参照し、検査対象毎、撮影が行われた時刻毎、或いは装置ID毎に撮影画像を読出可能にデータベース化してデータベース5に保存し、管理する。同様に、録音データに付帯された録音時間帯を示す時刻情報を参照し、この録音時間帯毎に録音データを読出可能にデータベース化してデータベース5に保存し、管理する。
【0049】
携帯端末24は、CPU、記憶部の他、表示部や通信部等を備えた携帯型のコンピュータである。例えば、PDA(Personal Digital Assistant)やノート型のPC(Personal Computer)等が挙げられる。
携帯端末24は制御装置3から検査対象リスト又は検査対象の患者のみを通知する患者通知画面を受信し、これを表示する。
【0050】
レコーダ7は、マイクの他、制御部、メモリ、音信号処理部等を備え、音信号処理部においてマイクにより入力される音のデータ(録音データ)を生成し、制御部によりこれをメモリに記録する。録音データは音のデータとその音が録音された録音時刻のデータからなる。
【0051】
メモリはレコーダ7に対して脱着可能な小型のものを適用し、このメモリを他の外部装置に装着することにより、外部装置においてメモリ内のデータを読み出すこととしてもよいし、メモリはレコーダ7に固定のものを適用してUSB等のI/Fにより外部装置に有線接続させ、メモリ内のデータを読み出せる構成としてもよい。
【0052】
次に、上記診断支援システム1の動作について、医師のワークフローと併せて説明する。
最初に、図6を参照してCR撮影装置2c、制御装置3における動作を中心に撮影時の動作を説明した後、図7を参照して制御装置3において撮影画像と検査対象情報とを対応付ける際の動作について説明する。なお、図6は一患者分の撮影を行った際の動作を示すフローチャートであり、図7は全ての患者の撮影が終了した後に行われる動作を示すフローチャートである。
【0053】
看護士等の撮影助手は診察を開始する前にレコーダ7による撮影室内における録音を開始するため、録音開始操作を行う。録音は午前の診察、午後の診察等、診察時間に分けて行うこととしてもよいが、撮影が連続的に行われる間は録音も連続して行うことが好ましい。撮影と録音の時間帯を一致させるためである。
レコーダ7では、図6に示すように、録音開始操作から録音終了操作が行われるまで、連続して撮影室内の録音が行われ、その録音データがメモリに記録される(ステップS1)。
【0054】
そして、患者が診察に訪れると、受付装置11aにおいて患者の受付処理が行われる。オペレータ(受付者)が患者の氏名等を聞き、受付装置11aに入力する。このとき入力する情報は、氏名、性別等の患者を識別できる程度の簡単なものである。
【0055】
診断支援システム1では、受付装置11aにおいて入力された患者の検査対象情報に基づき、受け付けた患者の一覧を示す検査対象リスト(図3参照)が作成される。作成された検査対象リストはネットワーク6を介して制御装置3に送信される。
【0056】
制御装置3では、検査対象リストが受信されると、制御部31の制御により表示部33上に検査対象リストが表示される。検査対象リストには、図3に示すように受付番号とともに、診察を待っている受付患者の氏名が一覧表示されている。受付番号は、受付患者を一時的に識別するために受付装置11aにおいて発行された番号であり、患者の受付順に連番で付されている。
【0057】
医師は、制御装置3上で表示された検査対象リストを参照し、先頭の受付番号1、つまり最初に受け付けを行った患者を確認して診察室内へ誘導し、診察を行う。なお、1人の患者についての診察、撮影が終了するまで他の患者の診察、撮影は行われない。
そして、検査撮影の必要があれば画像生成装置2における撮影作業に移行する。以下、CR撮影装置2cにより放射線撮影を行う場合について説明するが、他の超音波撮影装置2a、内視鏡撮影装置2bにおいて撮影を行う場合も同様の処理が行われる。また、ここでは一人の患者についての撮影が終了するまで他の患者の撮影は行われないものとする。
【0058】
制御装置3では、検査対象リストを受診した時点で制御部31により、受付番号とは別に、検査対象リストにおいて先頭の患者から順にリスト番号1〜mが付与される。そして、現在の検査対象(検査、診察の順番が回ってきた患者)を示すリスト番号nがn=1に初期設定されるとともに、リスト番号nの患者に関する検査対象情報(患者氏名、受付番号の情報)が検査対象リストから取得されてCR撮影装置2cに送信される。
【0059】
CR撮影装置2cでは、制御装置3から受信された検査対象情報に基づいて、患者通知画面が表示され、この患者通知画面において患者の氏名、受付番号が表示され、当該患者が次の検査対象であることが示される。
看護士等の撮影助手は、この患者通知画面により検査対象の患者を確認し、検査対象の患者を撮影室に案内すると、撮影作業を行う。このとき、撮影助手は「Aさんの撮影を開始します」等と発声し、検査対象に関する情報(検査対象の患者氏名と撮影を開始する事実)を診察室にいる医師に伝える。この間、レコーダ7ではその撮影助手の発声が録音されている。
【0060】
その後、CR撮影装置2cでは、撮影者の操作に応じて放射線照射が行われ、放射線撮影が行われる。一患者について撮影方向を変えて撮影する等、複数回撮影を行う場合には、カセッテを交換して連続撮影を行う。その後、撮影に用いた複数のカセッテをCR撮影装置2cの読取装置23に順次装填し、読取を行わせる。
【0061】
このようにして一患者分の撮影作業が終了すると、撮影助手は「Aさんの撮影が終了しました」等と発声し、診察室にいる医師に検査対象に関する情報を伝えた後、検査対象の患者を診察室へ案内する。レコーダ7では撮影開始時と同様にこの発声が録音される。
そして、撮影助手は撮影に用いたカセッテを読取装置23に装填し、操作部232を介して読取開始の操作を行う。
【0062】
読取装置23では、カセッテから撮影画像が読み取られてそのデータが生成されると(ステップS2)、制御部231において現在時刻が取得されるとともに、記憶部235から装置IDが読み出され、その撮影時刻情報及び装置IDの情報が生成された撮影画像のヘッダ領域に書き込む等して付帯される。付帯情報が付帯された撮影画像のデータは通信部234を介して制御装置3へ転送される(ステップS3)。なお、CR撮影装置2cは撮影装置22と読取装置23が別体構成とされているため、撮影と画像生成の時刻にずれが生じるが、一般的に撮影後時間をおかずに読取が行われるため、CR撮影装置2cでは画像生成の時刻を撮影時刻とみなして取り扱うこととする。
【0063】
制御装置3では、撮影画像が受信されると、当該撮影画像にコントラストを調整する階調変換処理や、鮮鋭性を調整する周波数強調処理等の各種画像処理が施された後、表示部33上に当該撮影画像が表示される。
図8にその表示例を示す。
図8に示す画像確認画面dでは、制御装置3において画像処理された各撮影画像d1、画像処理条件の変更操作を行うための操作バーd2が表示されている。また、表示された撮影画像の検査対象となった患者の受付番号、患者氏名、その撮影部位を入力するための入力領域d3〜d5が設けられている。さらに、画面右下には保留ボタンd6、検査終了ボタンd7が設けられている。
【0064】
医師は、撮影画像を観察して画質を確認するとともに、患者の診察を行う。そして、表示された各撮影画像を当該患者の撮影画像として確定する際には、入力領域d3〜d5において、操作部32により受付番号、氏名、撮影部位の情報を入力した後、検査終了ボタンd7を操作する。
制御装置3では、入力された患者氏名及び撮影部位の情報は検査対象に関する検査対象情報として撮影画像に付帯されて、サーバ4に転送される(ステップS5;N、S7、S8)。サーバ4では、撮影画像に付帯された患者氏名、装置IDを参照し、患者氏名、装置IDを元に撮影画像データがデータベース化され、データベース5に保存される。
【0065】
なお、一旦確定を保留し、診察後に撮影画像の確定を行うことも可能である。この場合、医師は保留ボタンd6を押下操作する。
制御装置3では、保留ボタンd6が押下されると(ステップS5;Y)、制御部31の制御により、表示されている撮影画像が保留画像として記憶部35内に一旦保存される(ステップS6)。
【0066】
以上が、一患者分の撮影が行われた際の診断支援システム1における動作である。
次に、保留画像について確定操作を行う際の制御装置3の動作について、図7を参照して説明する。
【0067】
午前の診察時間が終了した等、ある単位時間分の診察の終了とともに、撮影者はレコーダ7の録音終了操作を行う。レコーダ7では、録音終了操作に応じて録音終了処理が行われる。
その後、撮影者がレコーダ7から録音データが記録されたメモリを抜き出して制御装置3に装着する、或いはレコーダ7を制御装置3のI/F37に接続し、メモリ内のデータを制御装置3に転送させる。また、操作部32を介してレコーダ7が設置されていた撮影室内にある画像生成装置2の装置IDを入力する。
【0068】
制御装置3では、制御部31の制御により、I/F37を介してメモリから録音データが読み出され、当該録音データに操作部32を介して入力された装置IDの情報が付帯されてサーバ4に転送される(ステップS11)。サーバ4では、録音時刻、装置IDの情報によりその録音データを読み出すことができるように、当該録音データがデータベース化され、管理される。
【0069】
その後、医師は保留画像について確定操作を行う場合、画像生成装置2の装置IDを入力する。
制御装置3では、制御部31により、操作部32から入力された装置IDに対応する保留画像のデータが記憶部35から読み出され、表示部33において図9に示すような画像確認画面e上に表示される(ステップS12)。
画像確認画面eでは、保留画像として記憶部35に保存された各撮影画像が一画像づつ切替表示される(図中、符号e1で示す画像)。このとき、各撮影画像の付帯情報から装置ID、撮影時刻の情報e2、e3がそれぞれ読み出されて画像確認画面e上に表示される。
【0070】
医師は、画像確認画面eにおいて検査対象リストと照合することにより、その撮影時刻e3等の表示情報から保留画像e1の患者が分かるのであれば、その患者氏名、受付番号、撮影部位を入力領域e4〜e6に入力する。
【0071】
制御装置3では、操作部32を介して患者氏名、受付番号、撮影部位の検査対象情報が入力されると(ステップS15)、制御部31により保留画像e1にこれら入力情報が検査対象情報として付帯され、サーバ4に送信される(ステップS16)。サーバ4では、検査対象情報により保留画像がデータベース化され、管理される。
【0072】
しかし、患者毎の撮影の間隔や一患者についての撮影回数等によっては、容易に保留画像の患者を判別できない場合もある。図10を参照してその例を説明する。
図10は、ある診察時間帯において装置ID「03」のCR撮影装置2cにおいて連続して撮影された撮影画像をその撮影時刻毎に示した図である。図中、かっこ内の数字は撮影画像の撮影順を示している。ここで、撮影順1の撮影画像g1(撮影時刻9:49:05)と撮影順2の撮影画像g2(撮影時刻10:05:30)、或いは撮影順3の撮影画像g3(撮影時刻10:12:00)と撮影順4の撮影画像g4(撮影時刻10:30:20)はその撮影間隔が15分以上空いていることから、患者が切り替わっていると判別することが可能である。
【0073】
しかしながら、撮影順2の撮影画像g2(撮影時刻10:05:30)と撮影順3の撮影画像g3(撮影時刻10:12:00)はその撮影間隔からは同一患者について2回撮影が行われたものなのか、患者が切り替わっているのか、その判別が難しく、撮影画像g2、g3の患者が不明確となる。このような場合には、その撮影時刻の、装置ID「03」のCR撮影装置2cが設置されている撮影室内における録音データを再生し、撮影室内における撮影者の音声を聞くことにより、患者が切替わるタイミングを確認することができる。つまり、患者が切り替わるときには撮影者が診察室にいる医師に向かって検査対象の患者氏名、撮影の開始及び終了の旨、声をかけているため、この音声が録音されているはずである。
【0074】
よって、各撮影画像の撮影時刻と、撮影開始の音声及び撮影終了の音声が録音されている録音時刻とを照合することにより、各撮影画像を患者単位で識別することができる。また、患者氏名の音声により当該患者を特定することも可能である。図10では、撮影開始の音声があった時刻を黒の矢印で、撮影終了の音声があった時刻を白の矢印で示している。この黒の矢印と白の矢印の間に撮影されている撮影画像は一患者分の撮影画像であり、撮影開始及び終了とともに録音されている患者氏名の音声から当該撮影画像の患者を特定することができる。
【0075】
医師は録音データを再生する際には、画像確認画面eにおいて録音再生ボタンe7を操作する。制御装置3では、録音再生ボタンe7の操作に応じて画像生成装置2の装置ID、日付、時間帯等の録音データの検索キーワードの入力画面が表示されるので、医師は操作部32を介して撮影が行われた画像生成装置2の装置ID、日付、撮影時刻等を入力する。
制御装置3では、入力された装置ID、日付、撮影時刻に対応する装置ID及び録音時刻の録音データがサーバ4から読み出される。そして、読み出された録音データに基づいて音再生部36により再生が行われる(ステップS14)。
【0076】
録音データの音再生により、医師は保留画像について患者を特定し、画像確認画面eにおいてその検査対象情報(受付番号、患者氏名、撮影部位)を入力した後、画像確定を指示するOKボタンe8を押下する。
制御装置3ではこれらの操作に応じて、保留画像に入力された検査対象情報が対応付けられてサーバ4へ保存され(ステップS15、S16)、本処理を終了する。検査対象情報の対応付けにより保留画像の保留状態が解消され、サーバ4では検査対象情報によりその撮影画像の管理が行われる。
【0077】
以上のように、本実施形態によれば、装置ID、撮影時刻の情報を撮影画像に付帯させ、これにより撮影画像を管理する。また、撮影室内で録音された録音データに、その撮影室内に設置されている画像生成装置2の装置IDを付帯して、この付帯情報により録音データを管理する。
【0078】
そして、保留画像について検査対象情報を対応付ける際には、保留画像の装置ID、撮影時刻に対応する録音時刻の録音データを読み出して再生することにより、医師は撮影時に発声された撮影者の撮影開始及び撮影終了の音声から容易に患者が切替わるタイミングを判別することができる。よって、保留画像の撮影時刻とこの患者の切替タイミングとから、医師は複数ある保留画像のそれぞれについて対応する患者を判別することができ、患者と保留画像の対応付けを効率よく簡易に行うことができる。
【0079】
また、装置IDによって撮影画像、録音データを管理しているので、検査対象情報を対応付ける撮影画像の装置IDによりその画像生成装置2が設置されていた撮影室内の録音データを特定して読み出すことができる。これにより医師は画像生成装置2が複数の撮影装置に分散して設置されている場合であっても、その装置IDをキーワードとして撮影画像の撮影時の音を聴くことが可能となる。
【0080】
また、録音データは各撮影室における撮影履歴としても利用することができる。
【0081】
なお、上述した実施形態では、検査対象情報として患者氏名、撮影部位等の情報を撮影画像に対応付けることとしたが、これに限らず、患者氏名と撮影が行われた画像生成装置2の種類や名称(例えば、「超音波撮影装置」、「CR撮影装置」等の種類や、機種名称「CRT2003」等)を対応付けることとしてもよい。この場合、画像生成装置2の種類や名称をキーワードとして撮影画像の検索を行うことができる。
【0082】
また、上記説明では、一患者分の撮影前後でその患者氏名、撮影の開始及び終了を告げる撮影助手の言葉をレコーダ7で記録する場合を説明したが、図11に示すように一患者について撮影部位(例えば、左乳房、右乳房)を変えて複数撮影を行う場合にはその撮影毎に「Bさん左乳房の撮影準備ができました」、「Bさん右乳房の撮影準備ができました」と撮影部位を特定して声をかけることが多い。この場合、録音データの再生により患者氏名、撮影の開始及び終了のタイミングに加えて撮影部位についても医師は把握することが可能となる。
【0083】
さらに、一患者についてCR撮影装置2cで撮影した後、超音波撮影装置2aで撮影する等、複数種類の画像生成装置2を用いた場合で各画像生成装置2により得られた撮影画像に対し、検査対象情報を対応付ける場合にも、録音データ、検査対象リストにより正確な対応付けが可能である。例えば、図11に示すように患者A、B、Cについて撮影を行った場合について考える。このうち、患者Bについて撮影された超音波画像に検査対象情報を対応付けるとすると、CR撮影装置2cの装置IDに対応する録音データの再生により、医師は患者BについてのCR撮影装置2cでの撮影終了時刻を把握する。次に超音波撮影装置2aの装置IDに対応する録音データを再生し、CR撮影装置2cでの撮影終了時刻のすぐ後に撮影開始の発声がなされている時刻を確認する。当該発声時刻に近い撮影時刻の超音波画像が患者BについてCR撮影装置2cの後に撮影された超音波画像であると判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本実施形態における診断支援システムのシステム構成を示す図である。
【図2】図1の診断支援システムを小規模な医療機関に適用した一例を示す図である。
【図3】検査対象である患者の検査対象リストの一例を示す図である。
【図4】図1の制御装置の内部構成を示す図である。
【図5】図2の読取装置の内部構成を示す図である。
【図6】撮影時におけるレコーダ、画像生成装置、制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】撮影後における制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】撮影画像についての画像確認画面例を示す図である。
【図9】保留画像についての画像確認画面例を示す図である。
【図10】録音した音声と、撮影画像の時間的な対応関係を示す図である。
【図11】一検査対象につき、複数種類の画像生成装置を用いて撮影した場合の各撮影画像の時間的な対応関係を示す図である。
【符号の説明】
【0085】
1 診断支援システム
2 画像生成装置
2a 超音波撮影装置
2b 内視鏡撮影装置
2c CR撮影装置
22 撮影装置
23 読取装置
11a 受付装置
3 制御装置
31 制御部
32 操作部
4 サーバ
24 携帯端末
7 レコーダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検査対象を撮影し、その撮影画像のデータを撮影時刻の情報とともに生成する画像生成手段と、
前記生成された撮影画像のデータをその撮影時刻の情報とともに記憶する画像記憶手段と、
前記撮影が行われる撮影室内で、撮影される検査対象に関する音を記録した録音データをその録音時刻の情報とともに生成する録音手段と、
前記生成された録音データをその録音時刻の情報とともに記憶する音記憶手段と、
前記記憶された録音データに基づいて音再生を行う再生手段と、
検査対象情報を対応付ける撮影画像の撮影時刻に対応する録音時刻の録音データを前記音記憶手段から読み出して前記再生手段により再生させる音制御手段と、
を備えることを特徴とする診断支援システム。
【請求項2】
検査対象に関する検査対象情報を入力するための操作手段と、
前記画像記憶手段に記憶された撮影画像のデータに前記入力された検査対象情報を対応付けて前記画像記憶手段に記憶させる情報制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の診断支援システム。
【請求項3】
前記画像生成手段を複数備えて、これら複数の画像生成手段に各画像生成手段を個々に識別するための識別情報を設定し、
前記画像記憶手段は、前記撮影画像をそのデータ生成を行った画像生成手段の識別情報とともに記憶し、
前記音記憶手段は、前記録音データをその録音が行われた撮影室内に設置されている前記画像生成手段の識別情報とともに記憶し、
前記音制御手段は、前記検査対象情報を対応付ける撮影画像のデータ生成を行った画像生成手段の識別情報に対応する録音データを前記音記憶手段から読み出して前記再生手段により再生させることを特徴とする請求項1又は2に記載の診断支援システム。
【請求項4】
前記検査対象情報は、検査対象となった患者の氏名及び撮影部位の情報、若しくは患者の氏名及び撮影を行った画像生成手段の名称を示す情報であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の診断支援システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−275237(P2007−275237A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−104271(P2006−104271)
【出願日】平成18年4月5日(2006.4.5)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】