説明

警備用データ管理システムおよび警備用データ管理方法

【課題】警備用データを安全にかつ簡単に管理することが可能な、警備用データ管理システムおよび警備用データ管理方法を提供する。
【解決手段】振分けサーバ205は、警備用データを受信すると、その警備用データを送信するデータサーバを決定し、警備用データに管理番号を付与して振分けデータを生成し、その振分けデータを、選択されたデータサーバに送信する。データサーバ206の制御部206cは、振分けデータを受信すると、時計部206aから時刻情報を取得し、その時刻情報を保存時刻として振分けデータに付与し、その振分けデータを格納部206bに格納する。確認用端末209の取得部209bは、受付部209aから保存時刻を受け付けると、その保存時刻が付与されている振分けデータを、複数のデータサーバ206ないし208から収集し、その振分けデータ(警備用データ)を表示部209cに表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、警備用データ管理システムおよび警備用データ管理方法に関し、特には、警備用データを分散して管理する警備用データ管理システムおよび警備用データ管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
犯罪の増加により、一般家庭でもセキュリティへの関心が強まっている。そのため、警備会社が提供している警備サービスの利用が増加している。
【0003】
警備会社は、安価にサービスを提供するために、インターネットなどの安価な公衆ネットワークを利用して、警備サービスを提供するようになってきている。
【0004】
図10は、従来の警備サービスシステムの一例を示したブロック図である。
【0005】
図10において、警備会社の監視センタ100には、サーバ101と、データ格納部102とが設置される。サーバ101は、インターネット等の公衆ネットワーク103を介して、警備端末104ないし106と通信する。
【0006】
警備端末104ないし106は、警備データおよび警報データ等の警備用データを、公衆ネットワーク103を介してサーバ101に提供する。なお、警備データは、警備の開始を表す警備開始情報、および、警備の解除を表す警備解除情報のいずれかであり、警報データは、防犯センサ等のセンサ(不図示)が不審物を検出した際に発生される。サーバ101は、その警備用データを、データ格納部102に格納する。
【0007】
一方、近年、公衆ネットワークを介した不正アクセスが増加し、また、それに伴い、個人情報および機密情報の漏洩が増加している。
【0008】
監視センタ100には、警備サービスの加入者の氏名、住所および連絡先などの個人情報が保管されており、個人情報が漏洩した場合は、警備会社の信頼が低下する。
【0009】
さらに、警備データは、警備の開始および解除を示すため、外出時刻および帰宅時刻といった加入者の生活パターンが、加入者の警備データから推測される。よって、警備データも、重要な個人情報の1つであり、この警備データが犯罪に使われる可能性があると考えられる。
【0010】
このため、警備会社は、安価なサービスを提供すると同時に、情報管理の安全性も望んでいる。
【0011】
特許文献1(特開2002−281021号公報)には、データのセキュリティを高めるためにデータを分散して管理するデータ分散管理システムが記載されている。
【0012】
このシステムでは、受付コンピュータは、管理対象データを受け付けると、その管理対象データに受付番号を付与し、その後、その管理対象データを複数のデータ切片に分割し、その後、各データ切片に、該受付番号とデータ順番号とからなる切片番号データ、および、タイムスタンプを挿入する。
【0013】
その後、受付コンピュータは、各データ切片を暗号化し、その暗号化された各データ切片を、複数の格納コンピュータに格納していく。その後、受付コンピュータは、各データ切片に付けられたタイムスタンプを格納する。
【0014】
また、受付コンピュータは、管理対象データのデータ復元要求を受け付けると、その管理対象データの各データ切片に対応するタイムスタンプを用いて、暗号化された各データ切片を複数の格納コンピュータから取得し、その後、各データ切片を復号し、その後、各データ切片から切片番号データを抽出し、その切片番号データを用いて、各データ切片を復元する。
【特許文献1】特開2002−281021号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
特許文献1には、データ分散管理システムが、警備システムとして使用される点は記載されていない。また、このデータ分散管理システムでは、管理対象データを格納コンピュータに振り分ける受付コンピュータが、各データ切片に対してデータ順番号を付与するため、管理対象データを振り分けるコンピュータが、データ順番号を管理するという煩わしい処理を行う。
【0016】
本発明の目的は、警備用データを安全にかつ簡単に管理することが可能な、警備用データ管理システムおよび警備用データ管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的を達成するために、本発明の警備用データ管理システムは、警備端末と、前記警備端末と通信する振分け装置と、前記振分け装置と通信する複数の格納装置と、前記複数の格納装置と通信する確認用端末と、を含む警備用データ管理システムであって、前記警備端末は、時刻を表す時刻情報を生成する生成部と、警備用データを受け付けた場合に、前記生成部から前記時刻情報を取得し、該時刻情報を該警備用データに付与し、該時刻情報が付与された警備用データを、前記振分け装置に送信する送信制御部と、を含み、前記振分け装置は、前記警備端末から前記警備用データを受け付けた場合に、該警備用データを、前記複数の格納装置のいずれかに提供する提供部を含み、前記複数の格納装置のそれぞれは、前記警備用データを格納するための格納部と、前記振分け装置から前記警備用データを受け付けた場合に、該警備用データを前記格納部に格納する制御部と、を含み、前記確認用端末は、時刻情報を受け付ける時刻情報受付部と、前記時刻情報受付部にて受け付けられた時刻情報を格納している前記格納装置を、前記複数の格納装置から特定し、該特定された格納装置から、該時刻情報が付与されている警備用データを取得する取得部と、前記取得部が取得した警備用データを表示する表示部と、を含む。
【0018】
また、本発明の警備用データ管理方法は、警備端末と、前記警備端末と通信する振分け装置と、格納部を有し前記振分け装置と通信する複数の格納装置と、前記複数の格納装置と通信する確認用端末と、を含む警備用データ管理システムが行う警備データ用データ管理方法であって、前記警備端末が、時刻を表す時刻情報を生成する生成ステップと、前記警備端末が、警備用データを受け付けた場合に、前記時刻情報を取得し、該時刻情報を該警備用データに付与し、該時刻情報が付与された警備用データを、前記振分け装置に送信する送信制御ステップと、前記振分け装置が、前記警備端末から前記警備用データを受け付けた場合に、該警備用データを、前記複数の格納装置のいずれかに提供する提供ステップと、前記格納装置が、前記振分け装置から前記警備用データを受け付けた場合に、該警備用データを前記格納部に格納する格納ステップと、前記確認用端末が、時刻情報を受け付ける時刻情報受付ステップと、前記確認用端末が、前記受け付けられた時刻情報を格納している前記格納装置を、前記複数の格納装置から特定し、該特定された格納装置から、該時刻情報が付与されている警備用データを取得する取得ステップと、前記確認用端末が、前記取得された警備用データを表示する表示ステップと、を含む。
【0019】
上記発明によれば、警備用データは、複数の格納装置のいずれかに格納される。このため、複数の格納装置のいずれかから警備用データが漏洩しても、他の格納装置に格納されている警備用データは漏洩せず、警備用データの漏洩の被害を少なくすることが可能になる。
【0020】
また、振分け装置は、警備用データを分割しないため、データ切片に対してデータ順番号を付与する処理を行わない。このため、警備用データを振り分ける振分け装置の負荷が大きくなることを防止できる。
【0021】
したがって、警備用データを安全にかつ簡単に管理することが可能になる。
【0022】
また、本発明の警備用データ管理システムは、警備端末と、前記警備端末と通信する振分け装置と、前記振分け装置と通信する複数の格納装置と、前記複数の格納装置と通信する確認用端末と、を含む警備用データ管理システムであって、前記警備端末は、時刻を表す時刻情報を生成する生成部と、警備用データを受け付けた場合に、前記生成部から前記時刻情報を取得し、該時刻情報を発生時刻として該警備用データに付与し、該発生時刻が付与された警備用データを、前記振分け装置に送信する送信制御部と、を含み、前記振分け装置は、前記警備端末から前記警備用データを受け付けた場合に、該警備用データを分割することによって生成される複数の部分データのいずれかに前記発生時刻が含まれるように、該警備用データを分割して前記複数の部分データを生成し、各部分データに、共通の管理情報を付与する分割部と、前記分割部にて前記管理情報が付与された複数の部分データを、該部分データごとに、前記複数の格納装置のいずれかに提供する提供部と、を含み、前記複数の格納装置のそれぞれは、前記複数の格納装置での基準時刻を示す時刻情報を出力する時計部と、前記部分データを格納するための格納部と、前記振分け装置から前記部分データを受け付けた場合に、前記時計部から前記時刻情報を取得し、該時刻情報を保存時刻として該部分データに付与し、該保存時刻が付与された部分データを前記格納部に格納する制御部と、を含み、前記確認用端末は、時刻情報を受け付ける時刻情報受付部と、前記時刻情報受付部にて受け付けられた時刻情報を前記発生時刻として格納している前記格納装置を、前記複数の格納装置から特定し、該特定された格納装置から、該発生時刻が付与されている部分データを取得し、該取得された部分データに付与されている管理情報を有する他の部分データを前記複数の格納装置から取得する取得部と、前記取得部にて取得された部分データに付与されている保存時刻に基づいて該部分データを並べて前記警備用データを復元する復元部と、前記復元部にて復元された警備用データを表示する表示部と、を含む。
【0023】
また、本発明の警備用データ管理方法は、警備端末と、前記警備端末と通信する振分け装置と、格納部を有し前記振分け装置と通信する複数の格納装置と、前記複数の格納装置と通信する確認用端末と、を含む警備用データ管理システムが行う警備用データ管理方法であって、前記警備端末が、時刻を表す時刻情報を生成する生成ステップと、前記警備端末が、警備用データを受け付けた場合に、前記時刻情報を取得し、該時刻情報を発生時刻として該警備用データに付与し、該発生時刻が付与された警備用データを、前記振分け装置に送信する送信制御ステップと、前記振分け装置が、前記警備端末から前記警備用データを受け付けた場合に、該警備用データを分割することによって生成される複数の部分データのいずれかに前記発生時刻が含まれるように、該警備用データを分割して前記複数の部分データを生成し、各部分データに、共通の管理情報を付与する分割ステップと、前記振分け装置が、前記管理情報が付与された複数の部分データを、該部分データごとに、前記複数の格納装置のいずれかに提供する提供ステップと、前記格納装置が、前記複数の格納装置での基準時刻を示す基準時刻情報を出力する出力ステップと、前記格納装置が、前記振分け装置から前記部分データを受け付けた場合に、前記基準時刻情報を取得し、該基準時刻情報を保存時刻として該部分データに付与し、該保存時刻が付与された部分データを前記格納部に格納する格納ステップと、前記確認用端末が、時刻情報を受け付ける時刻情報受付ステップと、前記確認用端末が、前記受け付けられた時刻情報を前記発生時刻として格納している前記格納装置を、前記複数の格納装置から特定し、該特定された格納装置から、該発生時刻が付与されている部分データを取得し、該取得された部分データに付与されている管理情報を有する他の部分データを前記複数の格納装置から取得する取得ステップと、前記確認用端末が、前記取得された部分データに付与されている保存時刻に基づいて該部分データを並べて前記警備用データを復元する復元ステップと、前記確認用端末が、前記復元された警備用データを表示する表示ステップと、を含む。
【0024】
上記発明によれば、発生時刻が付与された警備用データは分散されて部分データとして複数の格納装置に格納される。振分け装置は、復元時に使用される共通の管理番号を、各部分データに付与し、また、各格納装置は、部分データの並び順を規定するための保存時刻を部分データに付与する。
【0025】
警備用データが分散されて複数の格納装置に格納されるため、警備用データの漏洩を防ぐことが可能になる。また、振分け装置が、部分データの並び順を規定するための情報を部分データに付与しなくて済むため、警備用データを振り分ける振分け装置の負荷が大きくなることを防止できる。
【0026】
したがって、警備用データを安全にかつ簡単に管理することが可能になる。
【0027】
前記提供部は、前記各部分データを、前記警備用データでの並び順で提供していき、前記復元部は、前記部分データを、前記保存時刻が古い順に並べて、前記警備用データを復元することが望ましい。
【0028】
上記発明によれば、保存時刻に基づいて、警備用データを容易に復元することが可能になる。
【0029】
なお、前記振分け装置は複数あり、前記警備端末は、前記複数の振分け装置のいずれかを選択する選択部をさらに含み、前記送信制御部は、前記選択部にて選択された振分け装置に、前記時刻情報が付与された警備用データを送信することが望ましい。
【0030】
上記発明によれば、警備用データが、1つの振分け装置に集中して送信されることを防止できる。このため、警備用データが特定の振分け装置から漏洩する不都合が生じても、他の振分け装置に送信された警備用データが漏洩してしまうことを防止できる。
【0031】
また、本発明の警備用データ管理システムは、警備端末と、前記警備端末と通信する複数の振分け装置と、前記複数の振分け装置と通信する複数の格納装置と、前記複数の格納装置と通信する確認用端末と、を含む警備用データ管理システムであって、前記警備端末は、時刻を表す時刻情報を生成する生成部と、警備用データを受け付けた場合に、前記生成部から前記時刻情報を取得し、その後、前記警備用データを分割して複数の分割データを生成し、各分割データに、該時刻情報を発生時刻として付与する付与部と、前記付与部にて前記発生時刻が付与された複数の分割データを、該分割データごとに、前記複数の振分け装置のいずれかに供給する供給部と、を含み、前記複数の振分け装置のそれぞれは、前記警備端末から前記分割データを受け付けた場合に、該分割データを分割することによって生成される複数の部分データのいずれかに前記発生時刻が含まれるように、該分割データを分割して前記複数の部分データを生成し、各部分データに、共通の管理情報を付与する分割部と、前記分割部にて前記管理情報が付与された複数の部分データを、該部分データごとに、前記複数の格納装置のいずれかに提供する提供部と、を含み、前記複数の格納装置のそれぞれは、前記複数の格納装置での基準時刻を示す時刻情報を出力する時計部と、前記部分データを格納するための格納部と、前記振分け装置から前記部分データを受け付けた場合に、前記時計部から前記時刻情報を取得し、該時刻情報を保存時刻として該部分データに付与し、該保存時刻が付与された部分データを前記格納部に格納する制御部と、を含み、前記確認用端末は、時刻情報を受け付ける時刻情報受付部と、前記時刻情報受付部にて受け付けられた時刻情報を前記発生時刻として格納している前記格納装置を、前記複数の格納装置から特定し、該特定された格納装置から、該発生時刻が付与されている複数の部分データを取得し、該取得された複数の部分データのそれぞれに付与されている管理情報を有する他の部分データを前記複数の格納装置から取得する取得部と、前記取得部にて取得された部分データに付与されている保存時刻および管理情報に基づいて該部分データを並べて前記警備用データを復元する復元部と、前記復元部にて復元された警備用データを表示する表示部と、を含む。
【0032】
また、本発明の警備用データ管理方法は、警備端末と、前記警備端末と通信する複数の振分け装置と、格納部を有し前記複数の振分け装置と通信する複数の格納装置と、前記複数の格納装置と通信する確認用端末と、を含む警備用データ管理システムが行う警備用データ管理方法であって、前記警備端末が、時刻を表す時刻情報を生成する生成ステップと、前記警備端末が、警備用データを受け付けた場合に、前記時刻情報を取得し、その後、前記警備用データを分割して複数の分割データを生成し、各分割データに、該時刻情報を発生時刻として付与する付与ステップと、前記警備端末が、前記発生時刻が付与された複数の分割データを、該分割データごとに、前記複数の振分け装置のいずれかに供給する供給ステップと、前記振分け装置が、前記警備端末から前記分割データを受け付けた場合に、該分割データを分割することによって生成される複数の部分データのいずれかに前記発生時刻が含まれるように、該分割データを分割して前記複数の部分データを生成し、各部分データに、共通の管理情報を付与する分割ステップと、前記振分け装置が、前記管理情報が付与された複数の部分データを、該部分データごとに、前記複数の格納装置のいずれかに提供する提供ステップと、前記格納装置が、前記複数の格納装置での基準時刻を示す基準時刻情報を出力する出力ステップと、前記格納装置が、前記振分け装置から前記部分データを受け付けた場合に、前記基準時刻情報を取得し、該基準時刻情報を保存時刻として該部分データに付与し、該保存時刻が付与された部分データを前記格納部に格納する格納ステップと、前記確認用端末が、時刻情報を受け付ける時刻情報受付ステップと、前記確認用端末が、前記受け付けられた時刻情報を前記発生時刻として格納している前記格納装置を、前記複数の格納装置から特定し、該特定された格納装置から、該発生時刻が付与されている複数の部分データを取得し、該取得された複数の部分データのそれぞれに付与されている管理情報を有する他の部分データを前記複数の格納装置から取得する取得ステップと、前記確認用端末が、前記取得された部分データに付与されている保存時刻および管理情報に基づいて該部分データを並べて前記警備用データを復元する復元ステップと、前記確認用端末が、前記復元された警備用データを表示する表示ステップと、を含む。
【0033】
上記発明によれば、警備用データが分散されて分割データとして複数の振分け装置に提供される。このため、分割データが特定の振分け装置から漏洩する不都合が生じても、警備用データが復元される可能性を低くできる。また、振分け装置が、部分データの並び順を規定するための情報を部分データに付与しなくて済むため、警備用データを振り分ける振分け装置の負荷を軽減できる。
【0034】
したがって、警備用データを安全にかつ簡単に管理することが可能になる。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、警備用データを安全にかつ簡単に管理することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0037】
図1は、本発明の一実施例の警備用データ管理システムを示したブロック図である。
【0038】
図1において、警備用データ管理システムは、警備端末201ないし203と、振分けサーバ205と、データサーバ206ないし208と、確認用端末209とを含む。振分けサーバ205と、データサーバ206ないし208と、確認用端末209とは、監視センタ210に設置されている。なお、警備端末の数は3台に限らず適宜変更可能である。また、データサーバの数も3台に限らず適宜変更可能である。
【0039】
警備端末201ないし203は、インターネット等の公衆ネットワーク204を介して、振分けサーバ205と接続されている。
【0040】
警備端末201ないし203は、入力部(不図示)が操作されて警備状態が変更された場合に、警備の開始または警備の解除を表す警備データを送信し、また、接続中の火災センサ等の防災センサ(不図示)または接続中の侵入者センサ等の防犯センサ(不図示)が反応したときに警報データを送信する。以下では、警備データおよび警報データを、警備用データと称する。
【0041】
例えば、警備端末201は、生成部201aと送信制御部201bとを含み、警備端末202は、生成部202aと送信制御部202bとを含み、警備端末203は、生成部203aと送信制御部203bとを含む。
【0042】
なお、生成部201aないし203aは同一構成であり、送信制御部201bないし203bは同一構成である。このため、以下では、生成部201aと、送信制御部201bについてのみ説明する。
【0043】
生成部201aは、警備用データ管理システムの基準時刻を表す時刻情報を生成する。
【0044】
送信制御部201bは、入力部(不図示)、防災センサ(不図示)または防犯センサ(不図示)から警備用データを受け付けると、生成部201aから時刻情報を取得し、その時刻情報を警備用データに付与し、時刻情報が付与された警備用データを、振分けサーバ205に送信する。
【0045】
図2(a)は、警備端末201から送信される警備用データの一例を示した説明図である。図2(a)において、警備用データ1は、端末ID1aと、発生時刻1bと、信号種別1cとを含む。
【0046】
端末ID1aは、警備用データ1を送信した警備端末を識別するための識別情報である。なお、警備端末201ないし203は、自己を識別するための端末IDを格納しており、送信制御部201bは、その端末IDを警備用データ1に付与する。
【0047】
発生時刻1bは、警備用データ1が生成された時刻を表す時刻情報である。なお、発生時刻1bは、生成部201aから取得された時刻情報である。
【0048】
信号種別1cは、警備用データ1の種別を表す情報であり、例えば、警備開始を表す警備開始情報、警備終了を表す警備終了情報、防災に関する警報(例えば、火災センサの出力)を表す防災警報情報、および、防犯に関する警報(例えば、侵入者センサの出力)を表す防犯警報情報が、信号種別1cとして用いられる。
【0049】
振分けサーバ205は、所定の規則に従って決定されたデータサーバに、警備端末201ないし203から受信した警備用データを送信する。なお、振分けサーバ205は、警備用データに管理番号を付与し、管理番号が付与された警備用データをデータサーバに送信する。
【0050】
図2(b)は、振分けサーバ205から送信される警備用データの一例を示した説明図である。図2(b)において、警備用データ1には、管理番号2aが付与されている。
【0051】
振分けサーバ205は、例えば、提供部205aを含む。提供部205aは、警備端末201ないし203から警備用データを受け付けると、その警備用データを、複数の格納装置206ないし208のいずれかに提供する。
【0052】
データサーバ206ないし208は、振分けサーバ205から受信した警備用データを、その警備用データの保存時刻とともに保存する。
【0053】
例えば、データサーバ206は、時計部206aと、格納部206bと、制御部206cとを含み、データサーバ207は、時計部207aと、格納部207bと、制御部207cとを含み、データサーバ208は、時計部208aと、格納部208bと、制御部208cとを含む。
【0054】
なお、時計部206aないし208aは同一構成であり、格納部206bないし208bは同一構成であり、制御部206cないし208cは同一構成である。このため、以下では、時計部206aと、格納部206bと、制御部206cについてのみ説明する。
【0055】
時計部206aは、警備用データ管理システムの基準時刻を示す時刻情報を出力する。
【0056】
格納部206bは、振分けサーバ205から受け付けたデータを格納する。
【0057】
制御部206cは、振分けサーバ205からデータを受け付けると、時計部206aから時刻情報を取得し、その時刻情報を、保存時刻として、振分けサーバ205から受け付けたデータに付加し、保存時刻が付加されたデータを格納部206bに格納する。
【0058】
図2(c)は、格納部206bに格納されている警備用データの一例を示した説明図である。図2(c)において、警備用データ1には、管理番号2aおよび保存時刻2bが付与されている。
【0059】
確認用端末209は、監視センタ210において警備用データを確認するために、複数のデータサーバ206ないし208から警備用データを取り出し、その警備用データを表示する。
【0060】
確認用端末209は、例えば、受付部209aと、取得部209bと、表示部209cとを含む。
【0061】
受付部209aは、キーボート、マウス等の入力部で、ユーザから時刻情報を受け付ける。
【0062】
取得部209bは、受付部209aにて受け付けられた時刻情報を発生時刻として格納しているデータサーバを特定し、その特定されたデータサーバから、その発生時刻が付与されている警備用データを取得し、その警備用データを表示部209cに表示する。
【0063】
次に、動作を説明する。
【0064】
図3は、振分けサーバ205が警備用データを受信した場合の動作を説明するためのフローチャートである。以下、図3を参照して、振分けサーバ205の動作を説明する。
【0065】
振分けサーバ205の提供部205aは、警備データまたは警報データ等の警備用データを受信すると(ステップS301)、その警備用データを送信するデータサーバを、所定の規則にしたがって決定する。なお、本実施例では、提供部205aは、複数のデータサーバ206ないし208の中から、警備用データを送信するデータサーバをランダムに選択する。
【0066】
また、提供部205aは、図2(2)で示したように、警備用データに管理番号を付与する(ステップS302)。本実施例の以下の説明では、管理番号が付与された警備用データを、振分けデータと称する。
【0067】
続いて、提供部205aは、その振分けデータを、ランダムに選択されたデータサーバに送信する(ステップS303)。
【0068】
続いて、提供部205aは、送信された振分けデータを、振分けサーバ205から削除する(ステップS304)。
【0069】
図4は、データサーバ206ないし208がデータを受信した場合の動作を説明するためのフローチャートである。以下、図4を参照して、データサーバ206ないし208の動作を説明する。なお、データサーバ206ないし208は同様な動作を行うので、以下では、データサーバ206の動作のみを説明する。
【0070】
データサーバ206の制御部206cは、振分けサーバ205からデータを受信すると、時計部206aから時刻情報を取得し、その時刻情報を保存時刻として、その受信されたデータに付与し、図2(3)で示したように、保存時刻が付与されたデータを格納部206bに格納する(ステップS401、S402、S403)。
【0071】
図5は、振分けサーバ205が、不図示のNTP(Network Time Protocol)サーバから時刻情報を取得し、その時刻情報を、警備用データ管理システムの基準時刻を示す時刻情報として、データサーバ206ないし208に送信する動作を説明するためのシーケンス図である。以下、図5を参照して、振分けサーバ205の動作を説明する。
【0072】
振分けサーバ205は、NTPサーバと接続可能であり、一定時間ごとにNTPサーバに接続してNTPサーバから最新の時刻情報を取得する(ステップS501)。
【0073】
振分けサーバ205は、分割部205aが取得した時刻情報を、すべてのデータサーバ206〜208に送信する(ステップS502)。
【0074】
なお、振分けサーバ205は、例えば、時刻制御部を含み、この時刻制御部が、ステップS501およびS502を実行してもよい。
【0075】
データサーバ206ないし208の各制御部は、この時刻情報を、新たな時刻情報として、各時計部に設定する(ステップS503、S504)。各時計部は、新たな時刻情報が設定されると、その時刻情報を基準にして計時を行う。
【0076】
このため、すべてのデータサーバの時計部は、常に同一の時刻情報(警備用データ管理システムの基準時刻)を出力することができる。
【0077】
図6は、確認用端末209が警備用データを表示する場合の動作を説明するためのフローチャートである。以下、図6を参照して、確認用端末209の動作を説明する。
【0078】
確認用端末209の表示部209cのモニタ画面には、警備データおよび警報データ等の警備用データを確認するためのボタンが用意されており、そのボタンが操作されると、確認用端末209は、データ復元動作を開始する。
【0079】
データ復元動作が開始されると、確認用端末209の取得部209bは、複数のデータサーバ206ないし208から発生時刻を読み取り、その発生時刻を表示部209cに表示する(ステップS601)。
【0080】
確認用端末209のユーザは、受付部209aを用いて、表示された発生時刻の中から1つの発生時刻を選択する。
【0081】
取得部209bは、入力部にて選択された保存時刻を受け付けると、その保存時刻が付与されている振分けデータを、複数のデータサーバ206ないし208から収集する(ステップS602)。
【0082】
取得部209bは、その振分けデータ(警備用データ)を表示部209cに表示する(ステップS603)。
【0083】
表示部209cでの警備用データの表示が終了すると、取得部209bは、収集された振分けデータを確認用端末209から削除する。
【0084】
本実施例によれば、振分けサーバ205は、警備用データを、複数のデータサーバ206ないし208のいずれかに格納する。このため、複数のデータサーバのいずれかから警備用データが漏洩しても、他のデータサーバに格納されている警備用データは漏洩せず、警備用データの漏洩の被害を少なくすることが可能になる。
【0085】
また、振分けサーバ205は、警備用データを分割しないため、警備用データのデータ切片に対してデータ順番号を付与する処理を行わない。このため、警備用データを振り分ける振分けサーバ205の負荷が大きくなることを防止できる。
【0086】
よって、警備用データを安全にかつ簡単に管理することが可能になる。
【0087】
なお、警備用データを振り分ける方法は、適宜変更可能である。
【0088】
例えば、振分けサーバ205の提供部205aは、警備用データの信号種別の内容(防犯のものか、防災のものかなど)よって、その警備用データの振分け先を決定してもよい。
【0089】
上記実施例では、振分けサーバ205は、警備用データを1件ごとに別々のデータサーバに振り分けたが、振分けサーバ205は、以下のように、警備用データを分割して別々のデータサーバに振り分けてもよい。
【0090】
例えば、振分けサーバ205が分割部と提供部とを含み、その分割部が、1件の警備用データを、データの項目ごとに分割して部分データを生成し、その分割されたデータに共通の管理番号を付与し、その提供部が、その管理番号が付与された部分データを、部分データごとに、警備用データでの並び順で、複数のデータサーバ206ないし208のいずれかに提供する。
【0091】
この場合、確認用端末209は、受付部209aと、取得部と、復元部と、表示部209cを含む。
【0092】
その取得部は、受付部209aにて受け付けられた時刻情報を発生時刻として格納しているデータサーバを特定し、そのデータサーバから、その発生時刻が付与されている部分データを取得し、その部分データに付与されている管理番号を有する部分データを複数のデータサーバ206ないし208から取得する。
【0093】
その復元部は、その取得部が取得した複数の部分データに付与されている保存時刻に基づいてそれら部分データを並べて警備用データを復元し、その警備用データを表示部209cに表示する。具体的には、その復元部は、各部分データを、保存時刻の古い順に並べて警備用データを復元し、その警備用データを表示部209cに表示する。
【0094】
この場合、振分けサーバは、発生時刻が付与された警備用データを分散して複数の部分データを生成し、各部分データを複数のデータサーバのいずれかに格納する。振分けサーバは、復元時に使用される共通の管理番号を、各部分データに付与し、また、各データサーバは、部分データの並び順を規定するための保存時刻を、部分データに付与する。
【0095】
警備用データが分散されて複数のデータサーバに格納されるため、警備用データの漏洩を防ぐことが可能になる。また、振分けサーバが、部分データの並び順を規定するための情報を部分データに付与しなくて済むため、警備用データを振り分ける振分けサーバの負荷が大きくなることを防止できる。
【0096】
また、データサーバ間の同期を取る方法は、上記に限らず適宜変更可能である。
【0097】
例えば、それぞれのデータサーバが振分けサーバを経由してNTPサーバから時刻情報を取得してもよいし、NTPサーバを利用せずに振分けサーバの計時時刻を、それぞれのデータサーバが取得して、データサーバ間の同期をとってもよい。
【0098】
次に、他の実施例を説明する。
【0099】
図7は、本発明の他の実施例の警備用データ管理システムを示したブロック図である。なお、図7において、図1に示したものと同一のものには同一符号を付してある。
【0100】
図7に示した警備用データ管理システムは、警備端末201ないし203の代わりに警備端末701ないし703を含み、また、複数の振分けサーバ205Aおよび205Bを含む。以下、図1に示した警備用データ管理システムと異なる点を中心に説明する。
【0101】
警備端末701ないし703は、公衆ネットワーク204を介して、振分けサーバ205Aおよび205Bと接続可能である。
【0102】
警備端末701は、生成部201aと、送信制御部201bと、選択部701aとを含み、警備端末702は、生成部202aと、送信制御部202bと、選択部702aとを含み、警備端末703は、生成部203aと、送信制御部203bと、選択部703aとを含む。選択部701aないし703aは同一構成である。このため、以下では、選択部701aについてのみ説明する。
【0103】
選択部701aは、複数の振分けサーバ205Aおよび205Bのいずれかを選択する。
【0104】
送信制御部201bは、選択部701aにて選択された振分けサーバに、発生時刻が付与された警備用データを送信する。
【0105】
複数の振分けサーバ205Aおよび205Bは、図1に示した振分けサーバ205と同一構成である。
【0106】
図8は、警備端末701ないし703が警備用データを送信する場合の動作を説明するためのフローチャートである。以下、図8を参照して、警備端末701ないし703の動作を説明する。なお、警備端末701ないし703は同様な動作を行うので、以下では、警備端末701の動作のみを説明する。
【0107】
警備端末701の選択部701aは、警備用データが発生すると、そのデータの発生順に、振分けサーバ205A、振分けサーバ205B、振分けサーバ205A、振分けサーバ205B・・・と送信先の振分けサーバを選択する(ステップS801、S802)。
【0108】
送信制御部201bは、警備用データを受け付けると、生成部201aから時刻情報を取得し、その時刻情報を発生時刻として警備用データに付与し、発生時刻が付与された警備用データを、選択部701aが選択した振分けサーバに送信する(ステップS803)。
【0109】
なお、警備端末が、複数の振分けサーバのうち、どの振分けサーバに警備用データを送信するかを決定する方法は上記に限らず適宜変更可能である。
【0110】
上記実施例では、警備端末は、警備用データの発生順に振分けサーバを決定したが、警備データの開始か解除かによって振分けサーバを決定してもよいし、警報データの信号種別によって振分けサーバを決定してもよいし、警報データが異常か復旧かを示すかによって振分けサーバを決定してもよいし、警備用データが発生した時刻を振分けサーバの数で割った余りから振分けサーバを決定してもよい。
【0111】
本実施例によれば、警備用データが、1つの振分けサーバに集中して送信されることを防止できる。このため、警備用データが特定の振分けサーバから漏洩する不都合が生じても、すべての警備用データが漏洩してしまうことを防止できる。
【0112】
次に、さらに他の実施例を説明する。
【0113】
図9は、本発明のさらに他の実施例の警備用データ管理システムを示したブロック図である。なお、図9において、図7に示したものと同一のものには同一符号を付してある。
【0114】
図9に示した警備用データ管理システムは、警備端末701ないし703の代わりに警備端末901ないし903を含み、また、振分けサーバ205Aおよび205Bの代わりに複数の振分けサーバ904および905を含み、確認用端末209の代わりに確認用端末906を含む。以下、図7に示した警備用データ管理システムと異なる点を中心に説明する。
【0115】
警備端末901ないし903は、公衆ネットワーク204を介して、振分けサーバ904および905と接続可能である。
【0116】
警備端末901は、生成部201aと、付与部901aと、供給部901bとを含み、警備端末902は、生成部202aと、付与部902aと、供給部902bとを含み、警備端末903は、生成部203aと、付与部903aと、供給部903bとを含む。
【0117】
付与部901aないし903aは同一構成であり、供給部901bないし903bは同一構成である。このため、以下では、付与部901aと供給部901bについてのみ説明する。
【0118】
付与部901aは、入力部(不図示)、防災センサ(不図示)または防犯センサ(不図示)から警備用データを受け付けると、生成部201aから時刻情報を取得し、その後、その警備用データを、複数の項目ごと、分割して複数の分割データを生成し、各分割データに、その時刻情報を発生時刻として付与する。
【0119】
供給部901bは、付与部901aにて発生時刻が付与された複数の分割データのそれぞれを、警備用データでの並び順で、複数の振分け装置904および905のいずれかに供給する。
【0120】
振分けサーバ904は、分割部904aと提供部904bとを含み、振分けサーバ905は、分割部905aと提供部905bとを含む。分割部904aおよび905aは同一構成であり、提供部904bおよび905bは同一構成である。このため、以下では、分割部904aと提供部904bについてのみ説明する。
【0121】
分割部904aは、警備端末から分割データを受け付けた場合に、その分割データを分割することによって生成される複数の部分データのいずれかに発生時刻が含まれるように、分割データを分割して複数の部分データを生成し、各部分データに、共通の管理番号を付与する。
【0122】
提供部904bは、分割部904aにて管理番号が付与された複数の部分データのそれぞれを、分割データ内での並び順で、複数のデータサーバ206ないし208のいずれかに提供する。
【0123】
確認用端末906は、受付部209aと、取得部906aと、復元部906bとを含む。
【0124】
取得部906aは、受付部209aにて受け付けられた時刻情報を発生時刻として格納しているデータサーバを特定し、そのデータサーバから、その発生時刻が付与されている複数の部分データを取得し、その複数の部分データのそれぞれに付与されている管理番号を有する部分データを複数のデータサーバ206ないし208から取得する。
【0125】
復元部906bは、取得部906aにて取得された部分データに付与されている保存時刻および管理番号に基づいてそれら部分データを並べて警備用データを復元する。
【0126】
例えば、復元部906bは、まず、同じ管理番号が付与されている部分データごとに、それらの部分データを保存時刻の古い順に並べて分割データを復元し、その後、それら分割データから、その分割データに付与されている最も古い保存時刻を検出し、その検出された保存時刻の古い順に、分割データを並べて、警備用データを復元する。
【0127】
本実施例によれば、警備用データが分散されて分割データとして複数の振分けサーバ904および905に提供される。このため、分割データが特定の振分けサーバから漏洩する不都合が生じても、警備用データが復元される可能性を低くできる。また、振分けサーバ904および905が、部分データの並び順を規定するための情報を部分データに付与しなくて済むため、警備用データを振り分ける振分けサーバの負荷が大きくなることを防止できる。
【0128】
以上説明した各実施例において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
【0129】
例えば、警備端末の数、振分けサーバの数、データサーバの数、および、確認用端末の数は、適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1】本発明の一実施例の警備用データ管理システムを示したブロック図である。
【図2】データの一例を示した説明図である。
【図3】振分けサーバの動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】データサーバの動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】振分けサーバの動作を説明するためのシーケンス図である。
【図6】確認用端末の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の他の実施例の警備用データ管理システムを示したブロック図である。
【図8】警備端末の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明のさらに他の実施例の警備用データ管理システムを示したブロック図である。
【図10】従来の警備サービスシステムの一例を示したブロック図である。
【符号の説明】
【0131】
201〜203 警備端末
201a〜203a 生成部
201b〜203b 送信制御部
204 公衆ネットワーク
205 振分けサーバ
205a 提供部
206〜208 データサーバ
206a〜208a 時計部
206b〜208b 格納部
206c〜208c 制御部
209 確認用端末
209a 受付部
209b 取得部
209c 表示部
701〜703 警備端末
701a〜703a 選択部
901〜903 警備端末
901a〜903a 付与部
901b〜903b 供給部
904、905 振分けサーバ
904a、905a 分割部
904b、905b 提供部
906 確認用端末
906a 取得部
906b 復元部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
警備端末と、前記警備端末と通信する振分け装置と、前記振分け装置と通信する複数の格納装置と、前記複数の格納装置と通信する確認用端末と、を含む警備用データ管理システムであって、
前記警備端末は、
時刻を表す時刻情報を生成する生成部と、
警備用データを受け付けた場合に、前記生成部から前記時刻情報を取得し、該時刻情報を該警備用データに付与し、該時刻情報が付与された警備用データを、前記振分け装置に送信する送信制御部と、を含み、
前記振分け装置は、前記警備端末から前記警備用データを受け付けた場合に、該警備用データを、前記複数の格納装置のいずれかに提供する提供部を含み、
前記複数の格納装置のそれぞれは、
前記警備用データを格納するための格納部と、
前記振分け装置から前記警備用データを受け付けた場合に、該警備用データを前記格納部に格納する制御部と、を含み、
前記確認用端末は、
時刻情報を受け付ける時刻情報受付部と、
前記時刻情報受付部にて受け付けられた時刻情報を格納している前記格納装置を、前記複数の格納装置から特定し、該特定された格納装置から、該時刻情報が付与されている警備用データを取得する取得部と、
前記取得部が取得した警備用データを表示する表示部と、を含む、警備用データ管理システム。
【請求項2】
警備端末と、前記警備端末と通信する振分け装置と、前記振分け装置と通信する複数の格納装置と、前記複数の格納装置と通信する確認用端末と、を含む警備用データ管理システムであって、
前記警備端末は、
時刻を表す時刻情報を生成する生成部と、
警備用データを受け付けた場合に、前記生成部から前記時刻情報を取得し、該時刻情報を発生時刻として該警備用データに付与し、該発生時刻が付与された警備用データを、前記振分け装置に送信する送信制御部と、を含み、
前記振分け装置は、
前記警備端末から前記警備用データを受け付けた場合に、該警備用データを分割することによって生成される複数の部分データのいずれかに前記発生時刻が含まれるように、該警備用データを分割して前記複数の部分データを生成し、各部分データに、共通の管理情報を付与する分割部と、
前記分割部にて前記管理情報が付与された複数の部分データを、該部分データごとに、前記複数の格納装置のいずれかに提供する提供部と、を含み、
前記複数の格納装置のそれぞれは、
前記複数の格納装置での基準時刻を示す時刻情報を出力する時計部と、
前記部分データを格納するための格納部と、
前記振分け装置から前記部分データを受け付けた場合に、前記時計部から前記時刻情報を取得し、該時刻情報を保存時刻として該部分データに付与し、該保存時刻が付与された部分データを前記格納部に格納する制御部と、を含み、
前記確認用端末は、
時刻情報を受け付ける時刻情報受付部と、
前記時刻情報受付部にて受け付けられた時刻情報を前記発生時刻として格納している前記格納装置を、前記複数の格納装置から特定し、該特定された格納装置から、該発生時刻が付与されている部分データを取得し、該取得された部分データに付与されている管理情報を有する他の部分データを前記複数の格納装置から取得する取得部と、
前記取得部にて取得された部分データに付与されている保存時刻に基づいて該部分データを並べて前記警備用データを復元する復元部と、
前記復元部にて復元された警備用データを表示する表示部と、を含む、警備用データ管理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の警備用データ管理システムにおいて、
前記提供部は、前記各部分データを、前記警備用データでの並び順で提供していき、
前記復元部は、前記部分データを、前記保存時刻が古い順に並べて、前記警備用データを復元する、警備用データ管理システム。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の警備用データ管理システムにおいて、
前記振分け装置は複数あり、
前記警備端末は、前記複数の振分け装置のいずれかを選択する選択部をさらに含み、
前記送信制御部は、前記選択部にて選択された振分け装置に、前記時刻情報が付与された警備用データを送信する、警備用データ管理システム。
【請求項5】
警備端末と、前記警備端末と通信する複数の振分け装置と、前記複数の振分け装置と通信する複数の格納装置と、前記複数の格納装置と通信する確認用端末と、を含む警備用データ管理システムであって、
前記警備端末は、
時刻を表す時刻情報を生成する生成部と、
警備用データを受け付けた場合に、前記生成部から前記時刻情報を取得し、その後、前記警備用データを分割して複数の分割データを生成し、各分割データに、該時刻情報を発生時刻として付与する付与部と、
前記付与部にて前記発生時刻が付与された複数の分割データを、該分割データごとに、前記複数の振分け装置のいずれかに供給する供給部と、を含み、
前記複数の振分け装置のそれぞれは、
前記警備端末から前記分割データを受け付けた場合に、該分割データを分割することによって生成される複数の部分データのいずれかに前記発生時刻が含まれるように、該分割データを分割して前記複数の部分データを生成し、各部分データに、共通の管理情報を付与する分割部と、
前記分割部にて前記管理情報が付与された複数の部分データを、該部分データごとに、前記複数の格納装置のいずれかに提供する提供部と、を含み、
前記複数の格納装置のそれぞれは、
前記複数の格納装置での基準時刻を示す時刻情報を出力する時計部と、
前記部分データを格納するための格納部と、
前記振分け装置から前記部分データを受け付けた場合に、前記時計部から前記時刻情報を取得し、該時刻情報を保存時刻として該部分データに付与し、該保存時刻が付与された部分データを前記格納部に格納する制御部と、を含み、
前記確認用端末は、
時刻情報を受け付ける時刻情報受付部と、
前記時刻情報受付部にて受け付けられた時刻情報を前記発生時刻として格納している前記格納装置を、前記複数の格納装置から特定し、該特定された格納装置から、該発生時刻が付与されている複数の部分データを取得し、該取得された複数の部分データのそれぞれに付与されている管理情報を有する他の部分データを前記複数の格納装置から取得する取得部と、
前記取得部にて取得された部分データに付与されている保存時刻および管理情報に基づいて該部分データを並べて前記警備用データを復元する復元部と、
前記復元部にて復元された警備用データを表示する表示部と、を含む、警備用データ管理システム。
【請求項6】
警備端末と、前記警備端末と通信する振分け装置と、格納部を有し前記振分け装置と通信する複数の格納装置と、前記複数の格納装置と通信する確認用端末と、を含む警備用データ管理システムが行う警備データ用データ管理方法であって、
前記警備端末が、時刻を表す時刻情報を生成する生成ステップと、
前記警備端末が、警備用データを受け付けた場合に、前記時刻情報を取得し、該時刻情報を該警備用データに付与し、該時刻情報が付与された警備用データを、前記振分け装置に送信する送信制御ステップと、
前記振分け装置が、前記警備端末から前記警備用データを受け付けた場合に、該警備用データを、前記複数の格納装置のいずれかに提供する提供ステップと、
前記格納装置が、前記振分け装置から前記警備用データを受け付けた場合に、該警備用データを前記格納部に格納する格納ステップと、
前記確認用端末が、時刻情報を受け付ける時刻情報受付ステップと、
前記確認用端末が、前記受け付けられた時刻情報を格納している前記格納装置を、前記複数の格納装置から特定し、該特定された格納装置から、該時刻情報が付与されている警備用データを取得する取得ステップと、
前記確認用端末が、前記取得された警備用データを表示する表示ステップと、を含む警備用データ管理方法。
【請求項7】
警備端末と、前記警備端末と通信する振分け装置と、格納部を有し前記振分け装置と通信する複数の格納装置と、前記複数の格納装置と通信する確認用端末と、を含む警備用データ管理システムが行う警備用データ管理方法であって、
前記警備端末が、時刻を表す時刻情報を生成する生成ステップと、
前記警備端末が、警備用データを受け付けた場合に、前記時刻情報を取得し、該時刻情報を発生時刻として該警備用データに付与し、該発生時刻が付与された警備用データを、前記振分け装置に送信する送信制御ステップと、
前記振分け装置が、前記警備端末から前記警備用データを受け付けた場合に、該警備用データを分割することによって生成される複数の部分データのいずれかに前記発生時刻が含まれるように、該警備用データを分割して前記複数の部分データを生成し、各部分データに、共通の管理情報を付与する分割ステップと、
前記振分け装置が、前記管理情報が付与された複数の部分データを、該部分データごとに、前記複数の格納装置のいずれかに提供する提供ステップと、
前記格納装置が、前記複数の格納装置での基準時刻を示す基準時刻情報を出力する出力ステップと、
前記格納装置が、前記振分け装置から前記部分データを受け付けた場合に、前記基準時刻情報を取得し、該基準時刻情報を保存時刻として該部分データに付与し、該保存時刻が付与された部分データを前記格納部に格納する格納ステップと、
前記確認用端末が、時刻情報を受け付ける時刻情報受付ステップと、
前記確認用端末が、前記受け付けられた時刻情報を前記発生時刻として格納している前記格納装置を、前記複数の格納装置から特定し、該特定された格納装置から、該発生時刻が付与されている部分データを取得し、該取得された部分データに付与されている管理情報を有する他の部分データを前記複数の格納装置から取得する取得ステップと、
前記確認用端末が、前記取得された部分データに付与されている保存時刻に基づいて該部分データを並べて前記警備用データを復元する復元ステップと、
前記確認用端末が、前記復元された警備用データを表示する表示ステップと、を含む警備用データ管理方法。
【請求項8】
請求項7に記載の警備用データ管理方法において、
前記提供ステップでは、前記各部分データを、前記警備用データでの並び順で提供していき、
前記復元ステップでは、前記部分データを、前記保存時刻が古い順に並べて、前記警備用データを復元する、警備用データ管理方法。
【請求項9】
請求項6ないし8のいずれか1項に記載の警備用データ管理方法において、
前記振分け装置は複数あり、
前記警備端末が、前記複数の振分け装置のいずれかを選択する選択ステップをさらに含み、
前記送信制御ステップでは、前記選択された振分け装置に、前記時刻情報が付与された警備用データを送信する、警備用データ管理方法。
【請求項10】
警備端末と、前記警備端末と通信する複数の振分け装置と、格納部を有し前記複数の振分け装置と通信する複数の格納装置と、前記複数の格納装置と通信する確認用端末と、を含む警備用データ管理システムが行う警備用データ管理方法であって、
前記警備端末が、時刻を表す時刻情報を生成する生成ステップと、
前記警備端末が、警備用データを受け付けた場合に、前記時刻情報を取得し、その後、前記警備用データを分割して複数の分割データを生成し、各分割データに、該時刻情報を発生時刻として付与する付与ステップと、
前記警備端末が、前記発生時刻が付与された複数の分割データを、該分割データごとに、前記複数の振分け装置のいずれかに供給する供給ステップと、
前記振分け装置が、前記警備端末から前記分割データを受け付けた場合に、該分割データを分割することによって生成される複数の部分データのいずれかに前記発生時刻が含まれるように、該分割データを分割して前記複数の部分データを生成し、各部分データに、共通の管理情報を付与する分割ステップと、
前記振分け装置が、前記管理情報が付与された複数の部分データを、該部分データごとに、前記複数の格納装置のいずれかに提供する提供ステップと、
前記格納装置が、前記複数の格納装置での基準時刻を示す基準時刻情報を出力する出力ステップと、
前記格納装置が、前記振分け装置から前記部分データを受け付けた場合に、前記基準時刻情報を取得し、該基準時刻情報を保存時刻として該部分データに付与し、該保存時刻が付与された部分データを前記格納部に格納する格納ステップと、
前記確認用端末が、時刻情報を受け付ける時刻情報受付ステップと、
前記確認用端末が、前記受け付けられた時刻情報を前記発生時刻として格納している前記格納装置を、前記複数の格納装置から特定し、該特定された格納装置から、該発生時刻が付与されている複数の部分データを取得し、該取得された複数の部分データのそれぞれに付与されている管理情報を有する他の部分データを前記複数の格納装置から取得する取得ステップと、
前記確認用端末が、前記取得された部分データに付与されている保存時刻および管理情報に基づいて該部分データを並べて前記警備用データを復元する復元ステップと、
前記確認用端末が、前記復元された警備用データを表示する表示ステップと、を含む警備用データ管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−287028(P2007−287028A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−115751(P2006−115751)
【出願日】平成18年4月19日(2006.4.19)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】