説明

車両用小物入れ

【課題】開閉部を開かなくても収容部内を確認することができる車両用小物入れを提供することを課題とする。
【解決手段】開閉部3が閉じている状態では、収容部2が開閉部3の後部に位置しているが、開閉部3のEL照明装置4が透明であるため、昼間等の車両の室内が明るいときには、外光がこのEL照明装置4を透過して収容部2内に入射し、この入射光により収容部2内が照明され、開閉部を開かなくてもこのEL照明装置4の部分を介して車両の室内側から収容部2内を見ることができる。また、EL照明装置4を発光させることにより、足元周辺の照明や開閉部3を開いたときの収容部2内の照明を行うこともできる。さらに、開閉部3を閉じた状態でEL照明装置4を発光させて、収容部2内を車両の室内側から見えにくくすることもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両用小物入れに係り、特に車両の室内に設けられて品物を収容するための車両用小物入れに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、自動車等の車両の内部に配置されて品物を収容するための収容部とこの収容部を開閉するための開閉部とを有する車両用小物入れが開示されており、開閉部を開くと、開閉部の内面に配置された照明装置が点灯して収容部内が照明されるように構成されている。
【0003】
【特許文献1】特開2000−344011号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の車両用小物入れでは、開閉部を開かないと収容部内に入っている品物を見ることができないため、収容部内を確認するごとに開閉部を開かなければならないという問題があった。また、開閉部を透明材料とし、収容部内に照明装置を設ける場合、収容部内の限られた空間の一部を、照明装置のために確保しなければならないという問題もあった。
この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、開閉部を開かなくても収容部内を確認することができる車両用小物入れを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明に係る車両用小物入れは、車両内に設けられると共に品物を収容するための収容部とこの収容部を開閉するための開閉部とを有する車両用小物入れにおいて、透明化され且つ発光を行うエレクトロルミネッセンス(以下「EL」)照明装置を有する窓部材により開閉部の少なくとも一部を構成したものである。
【0006】
開閉部を開いたときに収容部内がEL照明装置により照明されるように収容部自体を開閉できる構成が好ましい。
また、窓部材の一部を透明部により構成すると共に収容部内が暗いときにEL照明装置を発光させることにより、開閉部を閉じたまま透明部を介して収容部内を視認可能にする、あるいは、収容部内が暗いときにEL照明装置の一部の領域のみを発光させることにより、開閉部を閉じたままEL照明装置の発光していない残りの領域を介して収容部内を視認可能にすることができる。また、EL照明装置を発光させることで収容部内に収容される品物を表す意匠を表示することができる。
【0007】
なお、EL照明装置は、室内を照明する室内灯としても、足元を照明する足元灯しても用いることができる。
【0008】
また、この発明に係る車両用小物入れをグラブボックス、ドアポケットまたはオーバーヘッドコンソール等として用いることができ、ドアポケットとして用いる場合に、EL照明装置はカーテシランプとしても用いることができる。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、開閉部を開かなくても収容部内を確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1及び2に、この発明の実施の形態1に係る車両用小物入れが適用されたグラブボックス1を示す。このグラブボックス1は、自動車等の車両の内部に設けられるものであり、その内部に品物を収容するための凹状の収容部2を有している。収容部2の前部側、すなわち収容部2の車両の室内に面する側には、収容部2を開閉するための蓋体状の開閉部3が収容部2に一体に形成されている。この開閉部3の中央部分は、透明化された矩形のEL照明装置4から形成されており、このEL照明装置4により車両の室内側から収容部2内を視認するための窓部材Aが構成されている。
【0011】
図3にEL照明装置4の断面を示す。透明基板5の上に有機EL素子6が形成されている。有機EL素子6は、透明基板5の表面上に形成された陽極7と、陽極7の上に形成された有機層8と、有機層8の上に形成された陰極9とを有している。さらに、有機EL素子6の全体を覆うように保護層10が形成されている。
【0012】
透明基板5は、可視光に対して透過性を有する材料から形成されればよく、樹脂の他、このような条件を満たすガラスを用いることもできる。有機EL素子6の陽極7及び陰極9は、いずれも電極としての機能を有し且つ可視光に対して透過性を有していればよく、例えばITOがその材料として採用される。
また、陰極9は、電子注入性の向上のため、透明性を阻害しない程度の薄膜の銀、アルミをITO上に形成しても良い。
【0013】
有機層8は、発光層のみの単層、または正孔注入層、正孔輸送層、正孔注入輸送層、正孔阻止層、電子注入層、電子輸送層、電子阻止層の一層以上と発光層が積層された多層のいずれであってもよい。
発光層の材料としては、少なくともAlqやDCMなどの公知の有機発光材料が含有される。また、正孔注入層、正孔輸送層、正孔注入輸送層、正孔阻止層、電子注入層、電子輸送層、電子阻止層などは、公知の材料から適宜形成される。これらの各層は、真空蒸着法などの公知の薄膜形成法によって形成すればよい。
【0014】
また、保護層10は、有機EL素子6全体を覆うように形成される。保護層10は、例えばプラズマCVD法により形成される窒化珪素、酸窒化珪素及び酸化珪素等が用いられ、可視光に対して透過性を有している。
【0015】
このEL照明装置4では、透明基板5の有機EL素子6とは反対側の主面と保護層10の有機EL素子6とは反対側の面の双方が光の出射面になっている。すなわち、有機層8で発した光のうち陽極7へ向かう光は陽極7及び透明基板5を透過して出射され、陰極9へ向かう光は陰極9及び保護層10を透過して出射される。したがって、EL照明装置4を発光させると、EL照明装置4から収容部2側及び車両の室内側の双方に向かってそれぞれ光が出射される。
【0016】
また、このEL照明装置4を構成する各層はいずれも可視光に対して透過性を有する材料から形成されており、EL照明装置4を介して車両の室内側から収容部2内を確認できる程度にEL照明装置4全体が透明化されている。
【0017】
以上のような構成を有するグラブボックス1の作用を説明する。図1に示されるように、グラブボックス1の開閉部3が閉じている状態から、図2に示されるように、この開閉部3を開くと、収容部2が車両の室内側に露出され、この収容部2に対する品物の収容及び取出しが可能になる。
【0018】
ここで、開閉部3が閉じている状態では、収容部2が開閉部3の後部に位置しているが、開閉部3の窓部材Aを構成しているEL照明装置4が透明であるため、昼間等の車両の室内が明るいときには、外光がこのEL照明装置4を透過して収容部2内に入射し、この入射光により収容部2内が照明されると共に、このEL照明装置4の部分を介して車両の室内側から収容部2内を見ることができる。このように、EL照明装置4を収容部2内を視認するための窓として用いることができるため、開閉部3を開かなくても収容部2内を確認することができる。
【0019】
また、開閉部3を開くことにより、収容部2内の確認や、収容部2に対する品物の収容及び取出しを行うことができるだけでなく、このときEL照明装置4を発光させれば、このEL照明装置4から収容部2側に向かって出射される光により収容部2内が照明され、これにより、夜間等の暗いときでも収容部2内の確認や品物の出し入れを容易に行うことができる。
なお、開閉部3及び収容部2は互いに一体に形成されているため、開閉部2を開いても開閉部3と収容部2との位置関係は変わらず、開閉部3のEL照明装置4により収容部2内を確実に照明することができる。
【0020】
また、開閉部3を閉じた状態でEL照明装置4を発光させると、EL照明装置4から発した光のうち一部の光が車両の室内側へ向かうため、収容部2内が車両の室内側から見えにくくなる。従って、収容部2内に品物が煩雑に収容されていても隠すことができ、室内の見映えが向上する。このとき、EL照明装置4の照度を小さく抑えることが好ましい。
さらに、開閉部3を閉じた状態でも開いた状態でもEL照明装置4を発光させると、EL照明装置4から収容部2側だけでなく車両の室内側にも光が出射されるため、この車両の室内側に出射された光により足元周辺を照明することもできる。したがって、例えば、品物を足元付近に落としたときでも、このEL照明装置4を発光させて照明することで容易に探すことができる。
【0021】
なお、開閉部3の中央部分がEL照明装置4により形成されていたが、これに限定されるものではなく、開閉部3の上部分、下部分、左部分や右部分等、開閉部3の一部をEL照明装置4により形成して窓部材Aを構成することもできる。また、開閉部3の一部だけでなく、開閉部3の全面をEL照明装置4により形成してもよい。
また、EL照明装置4は、矩形に限られるものではなく、円形や楕円等の自由な形状に形成することができる。例えば、EL照明装置4を開閉部3内で複数の部分に分けて配置してもよい。
【0022】
実施の形態2.
次に図4を参照して、この発明の実施の形態2に係る車両用小物入れについて説明する。この実施の形態2は、実施の形態1において、EL照明装置4のみにより開閉部3の窓部材Aを構成する代わりに、透明で且つ発光しない透明部11とこの透明部11の外周部に枠形状に形成される透明化されたEL照明装置12とから開閉部3の窓部材Aを構成したものである。この窓部材Aは、図5に示されるように、実施の形態1の有機EL素子6と同様の積層構造を有する有機EL素子6が透明基板5上の周縁部のみに形成されたものから形成することができ、有機EL素子6が形成されている部分によりEL照明装置12が、有機EL素子6が形成されていない透明基板5のみの部分により透明部11がそれぞれ構成されている。なお、有機EL素子6はその全体が図示しない保護層により覆われている。
【0023】
このような構成にしても、窓部材Aを構成している透明部11及びEL照明装置12がそれぞれ透明であるため、上述の実施の形態1と同様に、昼間等の車両の室内が明るいときには、開閉部3を開かなくてもこれら透明部11及びEL照明装置12を介して車両の室内側から収容部2内を見ることができる。また、EL照明装置12を発光させることにより、足元周辺の照明や開閉部3を開いたときの収容部2内の照明を行うこともできる。
【0024】
加えて、この実施の形態2では、窓部材Aが透明部11を有するため、夜間等の車両の室内が暗いときに、開閉部3を閉じたままでEL照明装置12を発光させると、このEL照明装置12から収容部2側に向かって出射される光により収容部2内が照明されると共に、透明部11を介して車両の室内側から収容部2内を見ることができる。
【0025】
なお、図5のように、有機EL素子6を構成している陽極7、有機層8及び陰極9の全てを透明基板5上の周縁部に形成する代わりに、これら陽極7、有機層8及び陰極9のうち1つまたは2つの層を透明基板5上の周縁部のみに形成すると共に残りの層を透明基板5上の全面に形成しても、透明部11とEL照明装置12とを有する窓部材Aを形成することができる。
【0026】
また、矩形の透明部11の外周部に枠形状のEL照明装置12が配置されていたが、これに限定されるものではなく、透明部11及びEL照明装置12はそれぞれ自由な形状及び配置をとることができる。例えば、EL照明装置12を透明部11の上下部分のみ、或いは左右部分のみに配置したり、透明部11とEL照明装置12とを互いに離間して配置してもよい。さらに、透明部11及びEL照明装置12をそれぞれ開閉部3内で複数の部分に分けて配置してもよい。
【0027】
実施の形態3.
次に図6を参照して、この発明の実施の形態3に係る車両用小物入れについて説明する。この実施の形態3は、実施の形態1において、1つのEL照明装置4のみにより開閉部3の窓部材Aを構成する代わりに、互いに独立した2つの透明化されたEL照明装置21及び22から開閉部3の窓部材Aを構成したものである。この窓部材Aは、図7に示されるように、実施の形態1の有機EL素子6と同様の積層構造を有する有機EL素子6が透明基板5上の中央部と周縁部とにそれぞれ独立して形成されたものから構成することができ、中央のEL照明装置21とこのEL照明装置21の外周部に位置するEL照明装置22とを有している。これら2つのEL照明装置21及び22の双方は、共に発光させたり、どちらか一方のみを発光させることができる。なお、各有機EL素子6はその全体が図示しない保護層により覆われている。
【0028】
このような構成にしても、窓部材Aを構成している2つのEL照明装置21及び22がそれぞれ透明であるため、上述の実施の形態1と同様に、昼間等の車両の室内が明るいときには、開閉部3を開かなくてもこれらEL照明装置21及び22を介して車両の室内側から収容部2内を見ることができる。また、2つのEL照明装置21及び22のうち少なくとも一方を発光させることにより、足元周辺の照明や開閉部3を開いたときの収容部2内の照明を行うこともできる。さらに、開閉部3を閉じた状態でEL照明装置21及び22の双方を発光させて、収容部2内を車両の室内側から見えにくくすることもできる。
【0029】
加えて、この実施の形態3では、窓部材AのEL照明装置21及び22を互いに独立して発光させることができるため、夜間等の車両の室内が暗いときに、開閉部3を閉じたままで外周部のEL照明装置22のみを発光させると、このEL照明装置22から収容部2側に向かって出射される光により収容部2内が照明されると共に、発光していない中央のEL照明装置21を介して車両の室内側から収容部2内を見ることができる。
なお、このとき、EL照明装置21のみを発光させて、EL照明装置22を介して収容部2内を見ることもできる。
【0030】
なお、有機EL素子6の陽極7及び陰極9のうち少なくとも一方を中央部と周縁部の2つに分割して形成し、残りの層は分割せずに透明基板5上の全体に位置するように形成しても、互いに独立して発光可能な2つのEL照明装置21及び22を有する窓部材Aを形成することができる。
【0031】
また、矩形のEL照明装置21の外周部に枠形状のEL照明装置22が配置されていたが、これに限定されるものではなく、これら互いに独立した2つのEL照明装置21及び22はそれぞれ自由な形状及び配置をとることができる。例えば、EL照明装置22をEL照明装置21の上下部分のみ、或いは左右部分のみに位置したり、2つのEL照明装置21及び22を互いに離間して形成してもよい。さらに、各EL照明装置21及び22を開閉部3内で複数の部分に分けて配置してもよい。
【0032】
なお、上述の実施の形態1〜3では、この発明の車両用小物入れをグラブボックス1に適用して説明したが、その代わりに、この発明の車両用小物入れを、図8に示されるようにスライド自在に開閉される小銭入れに適用して開閉部31に窓部材Aを形成することもできる。このようなスライド構造のものでも、開閉部31と収容部とが互いに一体に形成されて双方が一緒にスライドするように構成されており、そのため、開閉部31を開いても窓部材AのEL照明装置により収容部2内を確実に照明することができる。
【0033】
同様に、図9に示されるオーバーヘッドコンソール41の開閉部、図10に示されるドアポケットの開閉部51、図11に示される灰皿の開閉部61、及び図12に示されるシートポケットの開閉部71等にも窓部材Aを形成することができる。このように、本発明を車両の室内に配置される各種の小物入れに適用しても、実施の形態1〜3と同様の効果を得ることができる。
なお、図9に示されるオーバーヘッドコンソール41のように、小物入れが車両の天井部に配置された場合、オーバーヘッドコンソール41を開くことにより(図9の状態)、オーバーヘッドコンソール41内の収容物の確認や、オーバーヘッドコンソール41に対する品物の収容及び取出しを行うことができる。このとき窓部材AのEL照明装置を発光させれば、このEL照明装置からオーバーヘッドコンソール41の内部に向かって出射される光によりオーバーヘッドコンソール41内が照明され、夜間等の暗いときでも収容部内の確認や品物の出し入れを容易に行うことができる。
また、オーバーヘッドコンソール41を閉じた状態でも開いた状態でもEL照明装置を発光させると、EL照明装置からオーバーヘッドコンソール41の内部だけでなく車両の室内側にも光が出射されるため、この車両の室内側に出射された光により、室内全体や室内の特定部位、あるいは足元周辺を照明することもできる。
つまり、EL照明装置は、オーバーヘッドコンソール41の内部の照明装置としての役割を果たすだけでなく、天井部またはその周辺に配置される車室内用のドームランプとしての役割も果たす。したがって、例えば、夜間等室内が暗い場合に品物を足元付近に落としたときでも、このEL照明装置を発光させて照明することで容易に探すことができる。
【0034】
また、図10に示されるように、ドアの下部に設けられたドアポケットの開閉部51に窓部材Aを形成した場合には、図13に示されるようにドアを開いた時に、窓部材AのEL照明装置を発光させることにより、後続車にドアの開状態を知らせることができる。このようにEL照明装置をカーテシランプとしても用いることで、安全性を確保することができる。また、カーテシランプに関する部品点数を新設する必要がなくなる。なお、ドアポケットは、開閉可能な構成に限らず、可動部のないドアポケットでもよい。
【0035】
また、EL照明装置を発光させることにより、車両の室内側に所定の意匠が表示されるように構成することもできる。この場合、有機EL素子を所定の意匠の形状に対応したパターンに形成して、EL照明装置の発光時にその意匠を表示することができる。あるいは、矩形等のパターンに形成された有機EL素子を有するEL照明装置の前部側、すなわちEL照明装置の車両の室内側に、所定の意匠の形状に対応したパターンの遮光マスクを配置して、EL照明装置の発光時にその意匠を表示することもできる。
【0036】
このとき、例えば図9に示されるようにオーバーヘッドコンソールの開閉部41に窓部材Aを形成する場合に、メガネを表すマークや、図14に示されるような「メガネ」という文字等の意匠を表示することができる。また、小銭入れや灰皿等の場合でも、その収容部内に収容される品物を表す意匠を表示することができ、このようにすれば、この車両用小物入れが何を収容するためのものか使用者は容易に認識することができる。また、その車両に関するロゴや、文字、図形、記号、模様、画像、映像、及びこれらのうちの2つ以上の組み合わせで構成される各種の意匠を表示してもよい。
【0037】
なお、有機EL素子を有するEL照明装置の代わりに、無機EL素子を有するEL照明装置を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】この発明の実施の形態1に係る車両用小物入れが適用されたグラブボックスの閉状態を示す斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る車両用小物入れが適用されたグラブボックスの開状態を示す斜視図である。
【図3】実施の形態1における窓部材を示す断面図である。
【図4】実施の形態2における窓部材を示す正面図である。
【図5】実施の形態2における窓部材を示す断面図である。
【図6】実施の形態3における窓部材を示す正面図である。
【図7】実施の形態3における窓部材を示す断面図である。
【図8】この発明の車両用小物入れが適用された小銭入れを示す斜視図である。
【図9】この発明の車両用小物入れが適用されたオーバーヘッドコンソールの開状態を示す斜視図である。
【図10】この発明の車両用小物入れが適用されたドアポケットを示す斜視図である。
【図11】この発明の車両用小物入れが適用された灰皿を示す斜視図である。
【図12】この発明の車両用小物入れが適用されたシートポケットを示す斜視図である。
【図13】図10のドアポケットを有するドアが開かれた状態を示す図である。
【図14】図9のオーバーヘッドコンソールの開閉部にメガネの文字が表示された様子を示す正面図である。
【符号の説明】
【0039】
1 グラブボックス、2 収容部、3,31,51,61,71 開閉部、4,12,21,22 EL照明装置、5 透明基板、6 有機EL素子、7 陽極、8 有機層、9 陰極、10 保護層、11 透明部、41 オーバーヘッドコンソール、A 窓部材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両内に設けられると共に品物を収容するための収容部とこの収容部を開閉するための開閉部とを有する車両用小物入れにおいて、
透明化され且つ発光を行うエレクトロルミネッセンス照明装置を有する窓部材が前記開閉部の少なくとも一部に配置されることを特徴とする車両用小物入れ。
【請求項2】
前記開閉部を開いたときに前記収容部内が前記エレクトロルミネッセンス照明装置により照明されるように前記収容部と前記開閉部とは互いに一体に形成されている請求項1に記載の車両用小物入れ。
【請求項3】
前記窓部材の一部を透明で且つ発光しない透明部により構成し、前記収容部内が暗いときに前記エレクトロルミネッセンス照明装置を発光させることにより、前記開閉部を閉じたまま前記透明部を介して前記収容部内が視認可能となる請求項1または2に記載の車両用小物入れ。
【請求項4】
前記収容部内が暗いときに前記エレクトロルミネッセンス照明装置の一部の領域のみを発光させることにより、前記開閉部を閉じたまま前記エレクトロルミネッセンス照明装置の発光していない残りの領域を介して前記収容部内が視認可能となる請求項1または2に記載の車両用小物入れ。
【請求項5】
前記エレクトロルミネッセンス照明装置が発光することにより前記収容部内に収容される品物を表す意匠を表示する請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用小物入れ。
【請求項6】
前記エレクトロルミネッセンス照明装置は、前記車両内を照明する室内灯としても用いられる請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用小物入れ。
【請求項7】
前記エレクトロルミネッセンス照明装置は、足元を照明する足元灯としても用いられる請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用小物入れ。
【請求項8】
グラブボックスとして用いられる請求項1〜7のいずれか一項に記載の車両用小物入れ。
【請求項9】
ドアポケットとして用いられ、前記エレクトロルミネッセンス照明装置はカーテシランプとしても用いられる請求項1〜7のいずれか一項に記載の車両用小物入れ。
【請求項10】
オーバーヘッドコンソールとして用いられる請求項1〜7のいずれか一項に記載の車両用小物入れ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−137234(P2007−137234A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−332840(P2005−332840)
【出願日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】