説明

車両配置システム

【課題】 需要予測地区に車両を配置するときの効率を向上することができる車両配置システムを提供する。
【解決手段】 車両配置システムの移動局装置2は、車両位置検出部15と車両状態識別部17とメッセージ識別部19を備え、基地局装置1は、運用テーブル32に基づいて需要予測地区および需要予測台数を検出する需要予測部36と、需要予測地区内の所定の車両をキープ処理するキープ処理部37と、待機メッセージ生成部38とを備える。基地局装置1は、キープ処理した車両の移動局装置2へ待機メッセージを送信し、キープ処理された車両の移動局装置2のメッセージ出力手段に待機メッセージを出力させて、キープ処理された車両を需要予測地区内に待機させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タクシー等の車両を需要予測地区に配置するときの効率を向上した車両配置システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、地区ごとに配車されるタクシー等の車両の需要台数を、配車管理センターで予測することができる車両需要予測システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。従来の車両需要予測システムは、地区ごとの供給車両を計数する計数手段と、車両需要要素の予測情報を記憶する記憶手段とを備えており、上記の供給車両数および予測情報に基づいて、地区ごとに配車する車両の需要台数を予測する。そして、従来の車両需要予測システムでは、現在の空車台数や実車台数などの情報が配車管理センターで管理されており、その地区別の情報が各車両のドライバーに放送される。
【特許文献1】特開平9−153098号公報(第2−5頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の車両需要予測システムでは、全エリア分の地区別の情報をすべての車両に対して放送していたため、各タクシー車両のドライバーは、全エリア分の情報の中から自分の周辺地区の情報を拾い出し、自らの判断で将来需要が発生するであろう近くの地区を予想して移動していた。したがって、ドライバーは、自分に必要な情報だけを取捨選択するのに労力を要し、また、需要が発生する地区を予測するのに長年の経験を要するという問題があった。
【0004】
しかも、需要地区の予測は各ドライバーの個別的な判断によるものであるため、ある地区に配車が不足しているという情報に基づいて、その地区に多くのドライバーが同時に移動することがある。そうすると、その地区にタクシー車両が集中しすぎる結果となり、かえって他の地区でタクシー車両が不足するという事態が発生する。すなわち、配車システム全体として、非効率的な車両配置を誘発する原因になるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、需要予測地区に車両を配置するときの効率を向上することのできる車両配置システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の車両配置システムは、基地局装置と車両に搭載された移動局装置とを通信可能に接続し、前記移動局装置を搭載した車両が配置されるべき地区を示す配置メッセージを前記基地局装置から前記移動局装置へ送信する車両配置システムにおいて、前記移動局装置は、前記移動局装置が搭載された車両の現在位置を検出する車両位置検出手段と、前記移動局装置が搭載された車両が実車状態であるか空車状態であるかを識別する車両状態識別手段と、前記基地局装置から受信したメッセージを出力するメッセージ出力手段とを備え、前記車両の現在位置および車両状態の情報を前記基地局装置へ送信し、前記基地局装置は、少なくとも一つの地区のデータが含まれた地図データが記憶された地図データ記憶手段と、地区別曜日時間別の実車台数を記録した基準テーブルが記憶された基準テーブル記憶手段と、月ごとの実車台数の増減割合を表す所定の月係数が記憶された月係数記憶手段と、前記基準テーブルと前記月係数に基づいて、現在日時の所定時間後における各地区の予測実車台数を予測し、前記予測実車台数の多い順に所定地区数の需要予測地区を、該需要予測地区における予測実車台数である需要予測台数とともに検出する需要予測手段と、前記移動局装置から受信した現在位置および車両状態の情報ならびに前記地図データに基づいて、前記需要予測地区内に存在している空車車両から、前記需要予測地区の中心位置からの距離が小さい順に、前記需要予測台数分の車両を前記需要予測地区で待機させる車両として決定するキープ処理を行うキープ処理手段と、前記キープ処理された車両に対して前記需要予測地区での待機を指示する待機メッセージを、前記配置メッセージとして生成する待機メッセージ生成手段とを備え、前記キープ処理された車両の移動局装置へ前記待機メッセージを送信する構成を有している。ここで、待機とは、現在の地区から他の地区へ移動しないことをいう。
【0007】
この構成により、基地局装置でキープ処理された車両(キープ車両)のみに待機メッセージが送信されるので、キープ車両のユーザーのみが出力された待機メッセージを確認して、キープ車両を需要予測地区内に待機させる。これにより、ユーザーには自分に必要なメッセージのみが送信されるため、ユーザーの労力が軽減する。また、基地局装置の需要予測手段が需要予測地区を検出して、キープ車両のユーザーに送信する。これにより、経験の少ないユーザーであっても、所定時間後に需要が多く発生するであろう需要予測地区の情報を得ることができる。また、車両の利用状況は、月ごとによってばらつく傾向があるが、月ごとの実車台数の増減割合を反映した所定の月係数を使用して需要予測を行うことにより、月ごとの利用状況のばらつきの影響を低減することができる。また、需要予測地区の検出は、基地局装置の需要予測手段による統一的な処理によるものである。そのため、各ユーザーが個別に判断した場合に比べて、ある地区(需要予測地区)に車両が集中しすぎてしまい、その結果、他の地区では車両が不足するという事態が生じることを低減できる。したがって、システム全体として効率的な車両配置を実現することができ、需要予測地区に車両を配置するときの効率を向上することができる。
【0008】
また、本発明の車両配置システムでは、前記基地局装置は、前記需要予測手段により検出された所定時間後の需要予測地区における需要予測台数と、前記キープ処理手段によりキープ処理されたキープ車両台数とを比較して、前記キープ車両台数に不足があるか否かを判定する不足判定手段と、前記キープ車両台数に不足がある場合に、前記移動局装置から受信した現在位置および車両状態の情報ならびに前記地図データに基づいて、前記需要予測地区の外に位置しておりかつ前記需要予測地区の中心位置から所定半径内に存在している空車車両から、前記キープ車両台数に不足があった台数分の車両を前記需要予測地区へ移動させる車両として決定する追加キープ処理を行う追加キープ処理手段と、前記追加キープ処理された車両に対して前記需要予測地区への移動を指示する移動メッセージを、前記配置メッセージとして生成する移動メッセージ生成手段とを備え、前記追加キープ処理された車両の移動局装置へ前記移動メッセージを送信する構成を有している。ここで、移動とは、現在の地区から他の地区へ移ることをいう。
【0009】
この構成により、需要予測地区における需要予測台数に対して、キープ車両だけでは車両台数が不足する場合には、需要予測地区の外の空車車両であっても、需要予測地区の中心位置の近くに存在する空車車両であれば追加キープ処理を行う。そして、追加キープ処理された車両(追加キープ車両)に基地局装置から移動メッセージが送信される。このようにして、追加キープ車両を前記需要予測地区へ移動させることにより、需要予測台数の不足分を補充することができる。また、移動メッセージは追加キープ車両のみに送信されるので、追加キープ車両のユーザーのみが出力された移動メッセージを確認して、追加キープ車両を需要予測地区へ移動させる。したがって、キープ車両台数に不足が生じた場合においても、システム全体として効率的な車両配置を実現することができ、需要予測地区に車両を配置するときの効率が向上する。
【0010】
また、本発明の車両配置システムでは、前記基地局装置は、現在日が祝日であるか否かを判定する祝日判定手段を備え、前記需要予測手段は、現在日が祝日である場合には、前記基準テーブルの日曜日の基準データを用いて現在日時の所定時間後における各地区の予測実車台数を予測する構成を有している。
【0011】
この構成により、現在日が祝日である場合には、現実日の曜日の如何にかかわらず、基準テーブルの日曜日の基準データを用いる。祝日における車両の利用状況は、データ集計した現実の曜日の利用状況に比べて、日曜日の利用状況に近い傾向がある。したがって、基準テーブルの日曜日の基準データを用いて現在日時の所定時間後の需要予測を行うことにより、現実の利用状況に即した運用テーブルの使用が可能となる。
【0012】
また、本発明の車両配置システムでは、前記基地局装置は、天気に応じた実車台数の増減割合を表す所定の天気係数を記憶する天気係数記憶手段と、現在日の天気データを入力する入力手段とを備え、前記需要予測手段は、前記天気データに応じた前記天気係数を用いて、前記所定時間後における各地区の予測実車台数を調整する構成を有している。
【0013】
この構成により、需要予測手段は、天気データに応じた天気係数を用いて、所定時間後における各地区の予測実車台数を調整する。車両の利用状況は、その日の天気により多大な影響を受ける。したがって、天気データに応じた天気係数を用いて需要予測の調整を行うことにより、その日の天気に応じた車両の配置が可能となる。
【0014】
また、本発明の車両配置システムでは、前記基地局装置は、イベントが開催される地区、日時および予測実車台数のデータであるイベントデータを記憶するイベントデータ記憶手段と、前記イベントデータに基づいて所定時間後にイベントが開催される地区を各地区から検出するイベント検出手段とを備え、前記需要予測手段は、前記所定時間後にイベントが開催される地区の需要予測台数を、前記イベントデータの予測実車台数とする構成を有している。
【0015】
この構成により、所定時間後に所定の地区(イベント開催地区)でイベントが開催される場合には、イベント開催地区の需要予測台数をイベントデータの予測実車台数として需要予測が行われる。イベント会場の周辺の車両の利用状況は、イベント開催の有無によって非常に大きな影響を受ける。したがって、イベント会場周辺の地区のイベント開始時や終了時の需要予測台数としてイベントデータの予測実車台数を用いることにより、イベント開催時の利用状況に応じた車両の配置が可能となる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、基地局装置に需要予測手段とキープ処理手段と待機メッセージ生成手段とを設け、需要予測手段で需要予測地区を需要予測台数とともに検出し、キープ処理手段でキープ処理した車両の移動局装置へ待機メッセージを送信して、その車両を需要予測地区内に待機させることにより、需要予測地区に車両を配置するときの効率を向上することができるという効果を有する車両配置システムを提供することができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態の車両配置システムについて、図面を用いて説明する。本実施の形態では、タクシー車両を需要が予測される地区に配置するタクシー配車システム等に用いられる車両配置システムの場合を例示する。
【0018】
本発明の実施の形態の車両配置システムの基地局装置と移動局装置のブロック図を図1に示す。図1に示すように、車両配置システムの基地局装置1はタクシー配車管理センターに設置されており、移動局装置2はタクシー車両に搭載されている。基地局装置1は、無線アンテナ3を有する基地無線送受信機4と、基地無線送受信機4の制御を行う無線通信制御装置5と、タクシー配車管理センターのオペレーターが音声入力を行うスタンドマイク6と、センター装置7とを備えている。一方、移動局装置2は、無線アンテナ8を有する移動無線送受信機9と、タクシー車両のドライバーが音声入力を行うハンドマイク10と、タクシー車両の利用料金や車両状態(実車状態か空車状態か)などが表示されるタクシーメータ11と、端末装置12とを備えている。そして、基地局装置1の基地無線送受信機4と移動局装置2の移動無線送受信機9とは、無線通信可能に接続されている。
【0019】
図1に示すように、移動局装置2の端末装置12は、主にコンピュータで構成される主制御部13と、GPSアンテナ14を有しタクシー車両の現在位置を検出することができる車両位置検出部15と、タクシーメータ11からの外部情報(利用料金情報や車両状態情報)が入力される外部情報入力部16と、外部情報入力部16に入力された外部情報から車両状態情報を抽出しタクシー車両が実車状態であるか空車状態であるかを識別する車両状態識別部17とを備えている。また、端末装置12は、移動無線送受信機9を制御する無線通信制御部18と、移動無線送受信機9が受信した情報から所定のメッセージ情報を識別するメッセージ識別部19と、図9に示すような所定のメッセージ情報を表示するメッセージ表示部20と、メッセージ情報等を記憶する記憶部21と、所定のデータや操作コマンド等を入力する入力部22とを備えている。
【0020】
また、図1に示すように、基地局装置1のセンター装置7は、主にコンピュータで構成される主制御部23と、無線通信制御装置5に対して所定の情報の入出力を行う情報入出力部24と、所定のデータや操作コマンドを入力する入力部25と、所定の情報や入力されたデータ等が記憶される記憶部26と、図8に示すようなタクシー車両の需要状況が表示される状況表示部27とを備えている。
【0021】
図2には、基地局装置1のセンター装置7の記憶部26のブロック図が示される。図2に示すように、センター装置7の記憶部26には、タクシー車両の配車サービスを行う地区全体の地図データ28と、年間のカレンダーと祝日に関する暦データ29と、地区別の実車台数(集計実車台数)が記録された集計テーブル30と、図4に示すように集計テーブル30の地区別の実車台数を曜日時間別に集計して集計月の月係数で除算処理した地区別曜日時間別の実車台数(基準実車台数)が記録された基準テーブル31と、基準テーブル31の基準実車台数を運用月の月係数と運用日の天気係数で乗算処理した実車台数(予測実車台数)が記録された運用テーブル32とが記憶されている。また、センター装置7の記憶部26には、図5に示すように1月から12月までの月ごとの実車台数の増減割合を表す所定の月係数(月ごとの合計実車台数の増減比率)が含まれる月係数テーブル33と、図6に示すように天気に応じた実車台数の増減割合を表す所定の天気係数(天気別の実車台数の増減比率)が含まれる天気係数テーブル34と、図7に示すようにイベントが開催される地区データ、年月日データ、時間データや予測実車台数データなどのイベント情報データが300件程度含まれるイベントデータテーブル35とが記憶されている。本実施の形態では、上記の暦データ29、月係数テーブル33、天気係数テーブル34、イベントデータテーブル35は、タクシー配車管理センターのオペレーターにより入力部25から入力され、センター装置7の記憶部26に予め登録されている。ここで、集計月とは、基準テーブル31を作成するために、地区別の実車台数(集計データ)を集計して集計テーブル30を作成する月をいう。また、運用月とは、運用テーブル32を用いて、タクシー車両の配置を行う月をいう。
【0022】
図3には、基地局装置1のセンター装置7の主制御部23のブロック図が示される。図3に示すように、センター装置7の主制御部23は、運用テーブル32に基づいて、現在日時の所定時間後(例えば30分後)に多くの需要が発生するであろう需要予測地区を需要予測台数とともに検出する需要予測部36と、移動局装置2から受信した現在位置情報や車両状態情報と地図データ28に基づいて、需要予測地区内の空車車両の中から、その地区の中心位置から近い順に需要予測台数分のタクシー車両をキープ処理するキープ処理部37と、キープ処理された車両(キープ車両)に送信するための待機メッセージを生成する待機メッセージ生成部38とを備えている。例えば、上記の需要予測部36では、全80の地区(地区01〜地区80)のなかから、運用テーブル32の実車台数(需要予測台数)の多い順に8つの地区(地区01〜地区08)を需要予測地区として検出する処理が行われる(図8参照)。
【0023】
また、センター装置7の主制御部23は、所定時間後(例えば30分後)の需要予測地区における需要予測台数とキープ処理された車両の台数(キープ車両台数)とを比較して、キープ車両台数に不足があるか否かを判定する不足判定部39と、移動局装置2から受信した現在位置情報や車両状態情報と地図データ28に基づいて、需要予測地区の外(他の地区内)のタクシー車両であっても、その需要予測地区の中心位置から所定半径内(例えば1km以内)に空車車両が存在していれば、その空車車両の中からキープ車両の不足台数分のタクシー車両を追加キープ処理する追加キープ処理部40と、追加キープ処理された車両(追加キープ車両)に送信するための移動メッセージを生成する移動メッセージ生成部41とを備えている。
【0024】
さらに、センター装置7の主制御部23の需要予測部36は、現在の日付と暦データ29に基づいて、集計日や運用日が祝日であるか否かを判定する祝日判定部42と、イベントデータに基づいて、所定時間後にイベントが行われている地区を検出するイベント検出部43と、集計テーブル30の実車台数データを集計月の月係数で除算して基準テーブル31の基準実車台数データを算出し、基準テーブル31の基準実車台数を運用月の月係数で乗算して運用テーブル32の予測実車台数を算出する月別調整部44と、運用テーブル32を作成するときに基準テーブル31の基準実車台数に天気係数を乗算する天気調整部45と、運用テーブル32の予測実車台数をイベントデータテーブル35の予測実車台数データに置換するイベントデータ置換部46とを備えている。ここで、集計日とは、基準テーブル31を作成するために、地区別の実車台数(集計データ)を集計して集計テーブル30を作成する日をいう。また、運用日とは、運用テーブル32を用いて、タクシー車両の配置を行う日をいう。
【0025】
以上のように構成された本実施の形態の車両配置システムについて、図10〜図12を用いてその動作を説明する。
【0026】
まず、図10のフロー図を用いて、集計テーブル30および基準テーブル31の作成をするときの動作について説明する。本実施の形態では、基準テーブル31の作成は所定の基準テーブル31の作成時刻(例えば、毎時00分と30分)にのみ行われ、それ以外の時間は集計テーブル30の作成が継続的に行われる。
【0027】
集計テーブル30を作成するときには、まず、タクシー配車管理センターにおいて、現在の時刻が基準テーブル31の作成時刻(例えば、毎時00分と30分)か否かの判断が行われる(S101)。そして、現在の時刻が基準テーブル31の作成時刻でなかった場合には、タクシー車両の移動局装置2からの現在位置情報を受信するとともに(S102)、タクシー車両が実車状態か空車状態かについての車両状態情報を基地無線送受信機4で受信する(S103)。そして、受信した現在位置情報および車両状態情報に基づいて、地区別の集計実車台数をセンター装置7の記憶部26の集計テーブル30に記録する(S104)。
【0028】
現在の時刻が基準テーブル31の作成時刻(例えば、毎時00分と30分)か否かの判断を行った結果(S101)、現在の時刻が基準テーブル31の作成時刻である場合には、基準テーブル31の作成が行われる。この場合には、まず、センター装置7の主制御部23の月別調整部44において、上記のように作成された集計テーブル30の集計実車台数を集計した月の月係数で除算して基準実車台数を算出する処理が行われる(S105)。つぎに、センター装置7の主制御部23の祝日判定部42において、集計した日が祝日であるか否かの判断が行われる(S106)。そして、集計した日が祝日でなかった場合には、算出した地区別曜日時間別の基準実車台数を、基準テーブル31の集計した曜日(集計曜日)の基準データに記録する(S107)。一方、集計した日が祝日であった場合には、算出した地区別曜日時間別の基準実車台数を、基準テーブル31の日曜日の基準データに記録する(S108)。本実施の形態では、このようにして、すべての地区(地区01〜地区80)について、図4に示すような地区別曜日時間別の基準テーブル31が作成される。
【0029】
つぎに、図11のフロー図を用いて、運用テーブル32を作成するときの動作について説明する。運用テーブル32を作成するときには、まず、センター装置7の主制御部23の月別調整部44において、上記のようにして作成した基準テーブル31の所定時間後(例えば、30分後)の基準実車台数に、運用する月の月係数が乗算される(S201)。つぎに、主制御部23の天気調整部45において、月係数が乗算された基準テーブル31の基準実車台数に、さらに天気係数が乗算される(S202)。このようにして、運用テーブル32の予測実車台数が算出される。本実施の形態では、タクシー配車管理センターのオペレーターが現在の天気を判断して、センター装置7の入力部25から天気データ(例えば、大雨)をボタン入力し、記憶部26に天気データを記憶させる。そして、主制御部23の天気調整部45では、記憶部26の天気データを読み出して、天気データに応じた天気係数(例えば、2.0)が選択されて乗算処理が行われる。
【0030】
その後、センター装置7のイベント検出部43によって、所定時間後(例えば30分後)にイベントが開催される地区が検出されたか否かが判定される(S203)。イベントが開催される地区が検出された場合には、センター装置7の主制御部23のイベントデータ置換部46において、運用テーブル32中のイベントが開催される地区の予測実車台数を、イベント情報データの予測台数データに置換する処理が行われる(S204)。一方、イベントが開催される地区が検出されなかった場合には、上記の置換処理は行われない。そして、上記のようにして基準テーブル31に基づいて作成された運用テーブル32が、センター装置7の記憶部26に記録される(S205)。
【0031】
つづいて、図12のフロー図を用いて、車両配置システムでタクシー車両の配置を行うときの動作を説明する。タクシー車両の配置を行うときには、センター装置7の主制御部23の需要予測部36において、上記の運用テーブル32を用いて全80地区の需要予測台数の検出を行う(S301)。つぎに、全80の地区(地区01〜地区80)のなかから、運用テーブル32の実車台数(需要予測台数)の多い順に8つの地区(地区01〜地区08)を需要予測地区として検出する処理が行われる(S302)。
【0032】
つぎに、検出された需要予測地区内に空車状態のタクシー車両が存在するか否かが判定される(S303)。検出された需要予測地区内に空車があると判断された場合には、センター装置7の主制御部23のキープ処理部37において、キープ処理が行われる(S304)。具体的には、需要予測地区内の空車車両の中から、その地区の中心位置から近い順に、需要予測台数分のタクシー車両をキープする処理が行われる。このとき、センター装置7の記憶部26には、キープ処理されたタクシー車両(キープ車両)の車両番号が記憶される(S305)。そして、センター装置7の待機メッセージ生成部38において、図9(a)に示すような、キープ車両に送信するための待機メッセージが作成される(S306)。一方、検出された需要予測地区内に空車がないと判断された場合には、キープ処理は行われない。最後に、センター装置7の記憶部26に、キープ車両の不足台数が記憶される(S307)。
【0033】
そして、センター装置7の主制御部23の不足判定部39において、キープ車両台数に不足があるか否かが判定される(S308)。具体的には、検出された需要予測地区における需要予測台数とキープ処理された車両の台数(キープ車両台数)とを比較して、キープ車両台数に不足があるか否かが判定される。
【0034】
上記の不足判定の結果、キープ車両台数に不足があると判断された場合には、その検出された需要予測地区の外に位置している空車車両であって、検出された需要予測地区の中心位置から所定の半径内(例えば、1km以内)に存在する空車状態のタクシー車両があるか否かが判定される(S309)。そして、所定の半径内に空車状態のタクシー車両があった場合には、センター装置7の主制御部23の追加キープ処理部40において、追加キープ処理が行われる(S310)。具体的には、検出された需要予測地区の外(他の需要予測地区内)のタクシー車両であっても、その需要予測地区の中心位置から所定半径内(例えば1km以内)に空車状態のタクシー車両が存在していれば、そのタクシー車両の中からキープ車両の不足台数分のタクシー車両を追加キープする処理が行われる。このとき、センター装置7の記憶部26には、追加キープ処理されたタクシー車両(追加キープ車両)の車両番号が記憶される(S311)。そして、センター装置7の移動メッセージ生成部41において、図9(b)に示すような、追加キープ車両に送信するための移動メッセージが作成される(S312)。一方、検出された需要予測地区の外(他の需要予測地区内)でも、検出された需要予測地区の中心位置から所定半径内(例えば1km以内)にキープ処理されていない空車状態のタクシー車両が存在しないと判断された場合には、追加キープ処理は行われない。そして最後に、キープ車両と追加キープ車両の車両台数の合計が、送信台数としてセンター装置7の記憶部26に記憶される(S313)。一方、上記の不足判定の結果(S308)、キープ車両台数に不足がないと判断された場合にも、追加キープ処理は行われない。
【0035】
その後、図8に示すように、センター装置7の状況表示部27の画面に、検出された8つの地区の地区名とキープ処理された車両(キープ車両)と追加キープ処理された車両(追加キープ車両)の合計車両台数(送信台数)や車両番号が表示される(S314)。例えば、図8に示した状況表示部27の画面では、地区01において、キープ車両と追加キープ車両の合計車両台数(送信台数)は10台である旨の表示がなされており、キープ車両および追加キープ車両には車両番号(101〜110)の横のチェックボックスにチェックマークが付されている。
【0036】
そして、タクシー配車管理センターのオペレーターは、センター装置7の状況表示部27の画面に表示された需要予測地区の中から、タクシー車両の配車を行う所定の地区および車両を指定する(S315)。具体的には、状況表示部27の画面において、チェックマークが付されている地区や車両の中から、配車が不要と思われる地区や配車に適さないと思われる車両のチェックボックスからチェックマークを外す作業がオペレーターによって行われる。例えば、図8に示した状況表示部27の画面では、地区08のチェックマークが外されており、配車する地区としての指定が解除されている。また、地区07の車両(車両番号139)のチェックマークが外されており、配車する車両としての指定が解除されている。本実施の形態では、タクシー車両の配車を行なわない地区や車両について指定の解除を行うことにより、それ以外のタクシー車両の配車を行う所定の地区および車両の指定が行われているといえる。
【0037】
最後に、タクシー配車管理センターのオペレーターは、センター装置7の状況表示部27の画面において再配置送信ボタンを押下する(S316)。そうすると、キープ処理されたタクシー車両に対しては、図9(a)に示す待機メッセージが送信され、追加キープ処理されたタクシー車両に対しては、図9(b)に示す移動メッセージが送信される(S317)。そして、待機メッセージを受信したタクシー車両のドライバーは、待機メッセージを確認して、そのまま現在の地区(需要予測地区)内に待機する。また、移動メッセージを受信したタクシー車両のドライバーは、移動メッセージを確認して、すぐに近くの需要予測地区に移動する。
【0038】
このような発明の実施の形態の車両配置システムによれば、基地局装置1に需要予測部36とキープ処理部37と待機メッセージ生成部38とを設け、需要予測部36で需要予測地区と需要予測台数を検出し、キープ処理部37でキープ処理した車両の移動局装置2へ待機メッセージを送信して、その車両を需要予測地区内に待機させることにより、需要予測地区に車両を配置するときの効率を向上することができる。
【0039】
すなわち、本実施の形態では、基地局装置1でキープ処理されたタクシー車両(キープ車両)のみに待機メッセージが送信されるので、キープ車両のドライバーのみが出力された待機メッセージを確認して、キープ車両を需要予測地区内に待機させる。これにより、ドライバーには自分に必要なメッセージのみが送信されるため、ドライバーの労力が軽減する。また、基地局装置1の需要予測部36が需要予測地区を検出して、キープ車両のドライバーに送信する。これにより、経験の少ないドライバーであっても、所定時間後(例えば、30分後)に需要が多く発生するであろう需要予測地区の情報を得ることができる。また、需要予測地区の検出は、基地局装置1の需要予測部36による統一的な処理によるものである。そのため、各ドライバーが個別に判断した場合に比べて、ある地区(需要予測地区)にタクシー車両が集中しすぎてしまい、その結果、他の地区ではタクシー車両が不足するという事態が生じることを低減できる。したがって、システム全体として効率的なタクシー車両配置を実現することができ、需要予測地区にタクシー車両を配置するときの効率を向上することができる。また、待機メッセージを受信したキープ車両は、その地区に待機すればいいので、自らの判断で他の地区に移動した場合に比べて、タクシーの燃料消費量を低減することができる。
【0040】
また、本実施の形態では、需要予測地区における需要予測台数に対して、キープ車両だけでは車両台数が不足する場合には、その需要予測地区の外の空車車両であっても、需要予測地区の中心位置の近くに存在する空車車両であれば追加キープ処理を行う。そして、追加キープ処理されたタクシー車両(追加キープ車両)に基地局装置1から移動メッセージが送信される。このようにして、追加キープ車両をその地区へ移動させることにより、需要予測台数の不足分を補充することができる。また、移動メッセージは追加キープ車両のみに送信されるので、追加キープ車両のドライバーのみが出力された移動メッセージを確認して、追加キープ車両を需要予測地区へ移動させる。したがって、キープ車両台数に不足が生じた場合においても、システム全体として効率的なタクシー車両配置を実現することができ、需要予測地区にタクシー車両を配置するときの効率が向上する。また、移動メッセージを受信した追加キープ車両は、近く地区に移動すればいいので、自らの判断で他の遠い地区に移動した場合に比べて、タクシーの燃料消費量を低減することができる。
【0041】
また、本実施の形態では、地区別の集計テーブル30から地区別曜日時間別の基準テーブル31を作成するときに、集計日が祝日である場合には、集計日の現実の曜日にかかわらず、作成した基準テーブル31を日曜日の基準テーブル31とする。祝日におけるタクシー車両の利用状況は、集計日の現実の曜日の利用状況に比べて、日曜日の利用状況に近い傾向がある。したがって、運用テーブル32を用いるときに、運用日が祝日である場合には、運用日の現実の曜日にかかわらず、日曜日の運用テーブル32を使用する。これにより、現実の利用状況に即した運用テーブル32の使用が可能となる。
【0042】
また、本実施の形態では、基準テーブル31を作成するときには、集計テーブル30の集計実車台数を集計月の月係数で除算して、基準テーブル31の基準実車台数を算出する処理が行われる。タクシー車両の利用状況は、月ごとによってばらつく傾向がある。したがって、集計テーブル30の集計実車台数を月ごとの実車台数の増減割合を反映した所定の月係数で除算して基準化することにより、月ごとの傾向によらない単一の基準テーブル31を作成することができる。これにより、月ごとの利用状況のばらつきの影響を低減することができる。また、運用テーブル32を作成するときには、上記の基準テーブル31の基準実車台数に運用月の月係数を乗算して、運用テーブル32の予測実車台数を算出する処理が行われる。これにより、単一の基準テーブル31の基準実車台数に月ごとの実車台数の増減割合を反映した所定の月係数を乗算して月別に調整することにより、月ごとの利用状況に対応した運用テーブル32を作成することができる。
【0043】
また、本実施の形態では、運用テーブル32を作成するときには、運用日の天気データに応じた天気係数を基準テーブル31の基準実車台数に乗算する。タクシー車両の利用状況は、その日の天気により多大な影響を受ける。したがって、運用テーブル32を作成するときに、天気データに応じた天気係数を天気係数を基準テーブル31の基準実車台数に乗算して需要予測の調整を行うことにより、その日の天気に応じたタクシー車両の配置が可能となる。
【0044】
また、本実施の形態では、運用テーブル32を使用するときに、所定時間後に所定の地区(イベント開催地区)でイベントが開催される場合には、所定時間後の運用テーブル32のイベント開催地区の需要予測台数をイベントデータの予測実車台数に置換する。イベント会場の周辺のタクシー車両の利用状況は、イベント開催の有無によって非常に大きな影響を受ける。したがって、イベント会場周辺の地区のイベント開始時や終了時の需要予測台数をイベントデータの予測実車台数に置換した運用テーブル32を用いることにより、イベント開催時の利用状況に応じたタクシー車両の配置が可能となる。
【0045】
また、従来は、予測に使用する過去データとして長期間(例えば1年間)にわたる詳細なデータの蓄積が必要であり、タクシー事業を早期に開始することが困難であった。それに対して、本実施の形態では、地区別曜日時間別の基準テーブル31を用いるので、短期間(1週間程度)の簡素なデータを収集するだけで良い。したがって、事業を開始するに際しての準備期間が短くて済み、早期に事業を始めることができる。また、従来は、予測することができる時間単位が1時間単位であったのに対し、本実施の形態では、30分単位の時間精度の細かい予測が可能である。
【0046】
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0047】
以上のように、本発明にかかる車両配置システムは、需要予測地区に車両を配置するときの効率を向上することができるという効果を有し、タクシー等の車両を需要予測地区に配置するときの効率を高めた車両配置システム等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施の形態における基地局装置および移動局装置のブロック図
【図2】本発明の実施の形態における基地局装置の記憶部のブロック図
【図3】本発明の実施の形態における基地局装置の主制御部のブロック図
【図4】本発明の実施の形態における基準テーブル
【図5】本発明の実施の形態における月係数テーブル
【図6】本発明の実施の形態における天気係数テーブル
【図7】本発明の実施の形態におけるイベントデータテーブル
【図8】本発明の実施の形態における基地局装置のセンター装置の状況表示画面
【図9】(a)本発明の実施の形態における移動局装置(キープ車両)の端末装置のメッセージ表示画面 (b)本発明の実施の形態における移動局装置(追加キープ車両)の端末装置のメッセージ表示画面
【図10】本発明の実施の形態において集計テーブルと基準テーブルを作成する動作を説明するためのフロー図
【図11】本発明の実施の形態において運用テーブルを作成する動作を説明するためのフロー図
【図12】本発明の実施の形態において車両を配置する動作を説明するためのフロー図
【符号の説明】
【0049】
1 基地局装置
2 移動局装置
15 車両位置検出部
17 車両状態識別部
20 メッセージ表示部
27 状況表示部
28 地図データ
30 集計テーブル
31 基準テーブル
32 運用テーブル
33 月係数テーブル
34 天気係数テーブル
35 イベントデータテーブル
36 需要予測部
37 キープ処理部
38 待機メッセージ生成部
39 不足判定部
40 追加キープ処理部
41 移動メッセージ生成部
42 祝日判定部
43 イベント検出部
44 月別調整部
45 天気調整部
46 イベントデータ置換部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局装置と車両に搭載された移動局装置とを通信可能に接続し、前記移動局装置を搭載した車両が配置されるべき地区を示す配置メッセージを前記基地局装置から前記移動局装置へ送信する車両配置システムにおいて、
前記移動局装置は、
前記移動局装置が搭載された車両の現在位置を検出する車両位置検出手段と、
前記移動局装置が搭載された車両が実車状態であるか空車状態であるかを識別する車両状態識別手段と、
前記基地局装置から受信したメッセージを出力するメッセージ出力手段とを備え、
前記車両の現在位置および車両状態の情報を前記基地局装置へ送信し、
前記基地局装置は、
少なくとも一つの地区のデータが含まれた地図データが記憶された地図データ記憶手段と、
地区別曜日時間別の実車台数を記録した基準テーブルが記憶された基準テーブル記憶手段と、
月ごとの実車台数の増減割合を表す所定の月係数が記憶された月係数記憶手段と、
前記基準テーブルと前記月係数に基づいて、現在日時の所定時間後における各地区の予測実車台数を予測し、前記予測実車台数の多い順に所定地区数の需要予測地区を、該需要予測地区における予測実車台数である需要予測台数とともに検出する需要予測手段と、
前記移動局装置から受信した現在位置および車両状態の情報ならびに前記地図データに基づいて、前記需要予測地区内に存在している空車車両から、前記需要予測地区の中心位置からの距離が小さい順に、前記需要予測台数分の車両を前記需要予測地区で待機させる車両として決定するキープ処理を行うキープ処理手段と、
前記キープ処理された車両に対して前記需要予測地区での待機を指示する待機メッセージを、前記配置メッセージとして生成する待機メッセージ生成手段とを備え、
前記キープ処理された車両の移動局装置へ前記待機メッセージを送信することを特徴とする車両配置システム。
【請求項2】
前記基地局装置は、
前記需要予測手段により検出された所定時間後の需要予測地区における需要予測台数と、前記キープ処理手段によりキープ処理されたキープ車両台数とを比較して、前記キープ車両台数に不足があるか否かを判定する不足判定手段と、
前記キープ車両台数に不足がある場合に、前記移動局装置から受信した現在位置および車両状態の情報ならびに前記地図データに基づいて、前記需要予測地区の外に位置しておりかつ前記需要予測地区の中心位置から所定半径内に存在している空車車両から、前記キープ車両台数に不足があった台数分の車両を前記需要予測地区へ移動させる車両として決定する追加キープ処理を行う追加キープ処理手段と、
前記追加キープ処理された車両に対して前記需要予測地区への移動を指示する移動メッセージを、前記配置メッセージとして生成する移動メッセージ生成手段とを備え、
前記追加キープ処理された車両の移動局装置へ前記移動メッセージを送信することを特徴とする請求項1に記載の車両配置システム。
【請求項3】
前記基地局装置は、現在日が祝日であるか否かを判定する祝日判定手段を備え、
前記需要予測手段は、現在日が祝日である場合には、前記基準テーブルの日曜日の基準データを用いて現在日時の所定時間後における各地区の予測実車台数を予測することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両配置システム。
【請求項4】
前記基地局装置は、天気に応じた実車台数の増減割合を表す所定の天気係数を記憶する天気係数記憶手段と、現在日の天気データを入力する入力手段とを備え、
前記需要予測手段は、前記天気データに応じた前記天気係数を用いて、前記所定時間後における各地区の予測実車台数を調整することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両配置システム。
【請求項5】
前記基地局装置は、イベントが開催される地区、日時および予測実車台数のデータであるイベントデータを記憶するイベントデータ記憶手段と、前記イベントデータに基づいて所定時間後にイベントが開催される地区を各地区から検出するイベント検出手段とを備え、
前記需要予測手段は、前記所定時間後にイベントが開催される地区の需要予測台数を、前記イベントデータの予測実車台数とすることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両配置システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−129302(P2007−129302A)
【公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−318086(P2005−318086)
【出願日】平成17年11月1日(2005.11.1)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】