説明

車載情報端末、情報配信システム

【課題】渋滞に関連する可能性がある地域について適切に情報を配信できる車両用の情報配信システムを提供する。
【解決手段】ナビゲーション装置1は、天気情報およびイベント情報のいずれか少なくとも一方を含む交通情報を放送施設3から無線通信により取得する。こうして取得した交通情報に含まれる天気情報およびイベント情報のいずれか少なくとも一方に基づいて、配信サーバ5より移動体通信網4を介して提供されるテレマティクス情報をダウンロードするか否かの判定を行い、テレマティクス情報をダウンロードすると判定した場合に、テレマティクス情報を移動体通信網4および通信端末2を介してダウンロードする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載情報端末および車両用の情報配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
FM多重放送などにより配信される道路交通情報を車載機において受信すると共に、所定の道路交通状況に該当する地域を対象地域に設定し、携帯電話などの移動体通信網を介して配信サーバから車載機へ対象地域の道路交通情報を配信する道路交通情報配信システムを本出願人は出願している(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−80030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1により開示される道路交通情報配信システムは、所定の道路交通状況に該当する地域として、渋滞が多い地域、渋滞状況の変化が大きい地域、交通事故が発生した地域、普段よりも渋滞している地域、渋滞予測が当たりにくい地域などを対象地域に設定する。本発明は、これらの地域以外にも、渋滞に関連する可能性がある様々な地域について情報を配信することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による車載情報端末は、天気情報およびイベント情報のいずれか少なくとも一方を含む交通情報を無線通信により取得する交通情報取得手段と、天気情報およびイベント情報のいずれか少なくとも一方に基づいて、配信サーバより移動体通信網を介して提供されるテレマティクス情報をダウンロードするか否かの判定を行う判定手段と、判定手段によりテレマティクス情報をダウンロードすると判定された場合に、テレマティクス情報を移動体通信網を介してダウンロードするダウンロード手段とを備える。
本発明による情報配信システムは、車載情報端末と、テレマティクス情報を移動体通信網を介して車載情報端末に提供する配信サーバとを備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、渋滞に関連する可能性がある地域について情報を配信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施形態による情報配信システムの構成図である。
【図2】ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図3】ナビゲーション装置において実行される処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の一実施の形態による情報配信システムの構成を図1に示す。このシステムは、車両100に搭載されているナビゲーション装置1および通信端末2と、FM多重放送用の放送施設3と、移動体通信網4と、配信サーバ5とによって構成される。
【0009】
ナビゲーション装置1は、地図データに基づいて地図を表示すると共に、設定された目的地までの推奨経路を探索し、車両100をその目的地まで案内する。またナビゲーション装置1は、図示しない交通情報配信センターから放送施設3を介してFM多重放送により送信される交通情報を受信する。この交通情報には、道路の渋滞状況や交通規制状況を示す渋滞情報に加えて、現在の天気または今後の天気予報を表す天気情報と、道路交通に影響する各種イベント(たとえば、祭、歩行者天国、スポーツ大会等)の開催状況を表すイベント情報とが含まれる。
【0010】
上記のような交通情報を配信するシステムとしては、たとえば、日本で運用されているVICS(Vehicle Information and Communication System:登録商標)や、ヨーロッパ等で運用されているRDS−TMC(Radio Data System-Traffic Message Channel)などが知られている。なお、本実施形態では交通情報をFM多重放送によりナビゲーション装置1へ送信する例を示しているが、その他の送信方法を用いてもよい。たとえば、路上に設置されたビーコンから交通情報を送信したり、衛星放送を利用して交通情報を送信したりしてもよい。
【0011】
さらにナビゲーション装置1は、配信サーバ5に対して、車両100の位置と走行中の経路に応じたテレマティクス情報のダウンロード要求を行う。このダウンロード要求に応じて、配信サーバ5はナビゲーション装置1に対してテレマティクス情報を配信する。配信サーバ5から配信されるテレマティクス情報には、前述の交通情報に含まれる渋滞情報よりも多くの道路を対象とした渋滞情報が含まれている。すなわち、配信サーバ5からテレマティクス情報を配信されることで、交通情報では提供されない渋滞情報をナビゲーション装置1は取得することができる。配信サーバ5からのテレマティクス情報は、移動体通信網4と通信端末2を介して、ナビゲーション装置1により受信される。これにより、ナビゲーション装置1は配信サーバ5からテレマティクス情報をダウンロードすることができる。
【0012】
ナビゲーション装置1には通信端末2が接続されている。通信端末2は、ナビゲーション装置1の制御により、移動体通信網4と無線接続される。移動体通信網4には、配信サーバ5が接続されている。すなわちナビゲーション装置1は、通信端末2と移動体通信網4を介して配信サーバ5に接続する。
【0013】
なお、通信端末2と移動体通信網4が無線接続される際には、不図示の無線基地局が用いられる。この無線基地局は、その周囲の所定の通信エリア内にある通信端末2と無線通信することが可能であり、全国各地に散在している。また、ナビゲーション装置1と通信端末2との接続には、ケーブル等による有線接続に限らず、赤外線通信やブルートゥース(Bluetooth:登録商標)方式の無線通信などを用いてもよい。通信端末2には、たとえば携帯電話などが用いられる。
【0014】
配信サーバ5は、各地の道路に関する渋滞情報を収集して記憶すると共に、記憶している渋滞情報の内容を所定の間隔で更新する。この渋滞情報に基づいて、配信サーバ5はナビゲーション装置1へテレマティクス情報を配信する。なお、前述のように、テレマティクス情報による渋滞情報は交通情報よりも多くの道路を対象としている。そのため、配信サーバ5は、交通情報配信センターよりも多くの道路について渋滞情報を収集する必要がある。たとえば、交通情報配信センターに加えて、他の情報提供機関からも渋滞情報の提供を受けるようにしてもよい。あるいは、様々な地点を走行している車両からプローブデータとして提供される渋滞情報を配信サーバ5において収集してもよい。
【0015】
ナビゲーション装置1の構成を図2のブロック図に示す。ナビゲーション装置1は、制御部10、振動ジャイロ11、車速センサ12、ハードディスク(HDD)13、GPS(Global Positioning System)受信部14、交通情報受信部15、表示モニタ16および入力装置17を備えている。
【0016】
制御部10は、マイクロプロセッサや各種周辺回路、RAM、ROM等によって構成されており、HDD13に記録されている制御プログラムや地図データに基づいて、後で説明するような各種の処理を実行する。制御部10には通信端末2が接続されており、制御部10によって通信端末2を制御することで、ナビゲーション装置1から図1の配信サーバ5に対してダウンロード要求の発信が行われる。このダウンロード要求に応じて配信サーバ5から配信されるテレマティクス情報は、通信端末2において受信され、通信端末2から制御部10へ出力される。
【0017】
振動ジャイロ11は、自車両の角速度を検出するためのセンサである。車速センサ12は、自車両の車速を検出するためのセンサである。これらのセンサにより自車両の運動状態を所定の時間間隔ごとに検出することで、制御部10において自車両の位置移動量が求められ、それによって自車両の現在位置すなわち現在地が検出される。
【0018】
HDD13は不揮発性の記録媒体であり、地図データを含む各種のデータが記録されている。HDD13に記録されているデータは、必要に応じて制御部10の制御により読み出され、制御部10が実行する様々な処理や制御に利用される。
【0019】
なお、HDD13に記録された地図データには、経路計算データと、経路誘導データと、道路データと、背景データとが含まれている。経路計算データは、目的地までのルート探索に用いられる。経路誘導データは、設定された経路に従って自車両を目的地まで誘導するために用いられ、交差点名称や道路名称などを表す。道路データは、道路の形状や種別を表す。背景データは、河川や鉄道などの道路以外の地図形状や、各種施設の位置などを表す。なお、地図データにおいて各道路を表す最小単位はリンクと呼ばれている。すなわち、地図データにおいて各道路は複数のリンクによって構成されている。
【0020】
GPS受信部14は、GPS衛星から送信されるGPS信号を受信して制御部10へ出力する。GPS信号には、自車両の位置と現在時刻を求めるための情報として、そのGPS信号を送信したGPS衛星の位置と送信時刻が含まれている。したがって、所定数以上のGPS衛星からGPS信号を受信することにより、これらの情報に基づいて自車両の現在位置と現在時刻を算出することができる。
【0021】
交通情報受信部15は、交通情報配信センターから放送施設3を介してFM多重放送により送信される交通情報を受信する。交通情報受信部15において受信された交通情報は、制御部10に出力される。制御部10は、この交通情報に基づいて後述するような処理を実行することにより、テレマティクス情報をダウンロードするか否かを判定し、ダウンロードすると判定した場合は配信サーバ5に対してダウンロード要求を行う。
【0022】
表示モニタ16は、様々な画像や映像を表示するための装置であり、液晶ディスプレイ等が用いられる。この表示モニタ16により、自車位置周辺の地図などが表示される。なお、表示モニタ16は、たとえば自車両のダッシュボード上やインストルメントパネル内など、運転席から見やすい位置に設置されている。
【0023】
入力装置17は、ナビゲーション装置1を動作させるための様々な入力操作をユーザが行うための装置であり、各種の入力スイッチ類を有している。ユーザは、入力装置17を操作することにより、たとえば、目的地に設定したい施設や地点の名称等を入力したり、予め登録された登録地の中から目的地を選択したり、地図を任意の方向にスクロールしたりすることができる。この入力装置17は、操作パネルやリモコンなどによって実現することができる。あるいは、入力装置17を表示モニタ16と一体化されたタッチパネルとしてもよい。
【0024】
ユーザが入力装置17を操作して目的地を設定すると、ナビゲーション装置1は、前述のようにして検出された現在地を経路探索開始点として、地図データに含まれる経路計算データに基づいて所定のアルゴリズムの演算を行うことにより、現在地から目的地までのルート探索を行う。ルート探索の結果求められた推奨経路は、その表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、他の道路とは区別して地図上に表される。この推奨経路に従って、ナビゲーション装置1は目的地まで自車両を誘導する。
【0025】
次に、配信サーバ5からテレマティクス情報をダウンロードする際のナビゲーション装置1の処理について図3のフローチャートにより説明する。このフローチャートは、ナビゲーション装置1において制御部10により実行される。
【0026】
ステップS10において、制御部10は、テレマティクス情報をダウンロードするか否かを判定する対象地域の設定を行う。ここでは、たとえば車両100の現在位置から所定距離以内の地域を対象地域に設定する。また、ナビゲーション装置1において目的地までの推奨経路が設定されている場合は、その目的地と推奨経路からそれぞれ所定距離以内の地域を対象地域に含めることが好ましい。
【0027】
ステップS20において、制御部10は、ステップS10で設定した対象地域が交通情報の提供対象エリア外であるか否かを判定する。当該対象地域が交通情報の提供対象エリア外である場合、すなわち当該対象地域に交通情報が提供されない場合は、ステップS60へ進む。一方、当該対象地域が交通情報の提供対象エリア内である場合、すなわち当該対象地域に交通情報が提供される場合は、ステップS30へ進む。なお、ステップS20の判定は、たとえば交通情報受信部15による交通情報の受信状況に基づいて行うことができる。あるいは、交通情報の提供対象エリアを示す情報を地図データと共にHDD13に予め記録しておき、この情報を参照することで行うこととしてもよい。
【0028】
ステップS30において、制御部10は、ダウンロード判定を開始するか否かを判定する。ダウンロード判定を開始すると判定したら次のステップS40へ進む。このステップS30の判定は、予め設定された判定開始条件に基づいて行われる。たとえば、ユーザが入力装置17を用いて所定の操作を行ったときにダウンロード判定を開始するように判定開始条件を設定することができる。あるいは、所定時間ごとにダウンロード判定を開始するように判定開始条件を設定してもよい。この場合は、前回のテレマティクス情報のダウンロードから所定時間を経過したときに、ステップS30を肯定判定してステップS40へ進む。また、交通情報が取得されるごとにダウンロード判定を開始するように判定開始条件を設定することもできる。この場合は、交通情報受信部15において交通情報が受信されて制御部10に出力されたときに、ステップS30を肯定判定してステップS40へ進む。これ以外にも様々な判定開始条件を設定することができる。
【0029】
ステップS40において、制御部10は、交通情報受信部15において受信された交通情報の中から、ステップS10で設定した対象地域に関する情報(対象地域情報)を抽出する。これにより、取得した交通情報から、対象地域における渋滞情報、天気情報、イベント情報などが対象地域情報として抽出される。なお、交通情報を複数回受信していた場合は、最新の交通情報の中から対象地域情報を抽出するのが好ましい。
【0030】
ステップS50において、制御部10は、ステップS40で抽出した対象地域情報に基づいて、所定のダウンロード条件を満たすか否かを判定する。ここでは、対象地域情報として抽出した天気情報およびイベント情報のいずれか少なくとも一方に基づいて、テレマティクス情報をダウンロードするか否かの判定を行う。たとえば、現在または現在から所定時間後の対象地域の天気が雨または雪であると天気情報において示されている場合に、ダウンロード条件を満たすと判定する。また、現在または現在から所定時間後に、祭、歩行者天国、スポーツ大会等のイベントが対象地域で開催されるとイベント情報において示されている場合に、ダウンロード条件を満たすと判定する。こうしたダウンロード条件を満たすとステップS50において判定した場合はステップS60へ進み、満たさないと判定した場合はステップS30へ戻る。
【0031】
なお、ステップS50では、上記のような天気情報とイベント情報に基づいた判定に加えて、さらに渋滞情報に基づいた判定をしてもよい。たとえば、対象地域情報として抽出した渋滞情報において、当該対象地域内で渋滞状況が変化した場合や通行止めなどの交通規制がある場合に、ダウンロード条件を満たすと判定することができる。
【0032】
ステップS60において、制御部10は、通信端末2を制御して、配信サーバ5に対するテレマティクス情報のダウンロード要求を通信端末2より発信する。ここでは、ステップS10で設定した対象地域を示す情報をダウンロード要求と共に送信することにより、テレマティクス情報をダウンロードする対象地域を配信サーバ5に通知する。このダウンロード要求に応じて、配信サーバ5から当該対象地域についてのテレマティクス情報が移動体通信網4を介して通信端末2へ送信され、通信端末2により受信されて制御部10へ出力される。
【0033】
ステップS70において、制御部10は、ステップS60のダウンロード要求に応じて配信サーバ5から前述のようにして送信されるテレマティクス情報をダウンロードする。なお、ダウンロードしたテレマティクス情報を制御部10からHDD13へ出力し、HDD13において記録してもよい。
【0034】
ステップS80において、制御部10は、ステップS70でダウンロードしたテレマティクス情報に基づいて地図上に交通状況を表示する。ステップS80を実行したらステップS30へ戻り、前述の処理を繰り返し実行する。
【0035】
以上説明した実施の形態によれば、次の作用効果を奏する。
(1)ナビゲーション装置1は、交通情報受信部15において、天気情報およびイベント情報のいずれか少なくとも一方を含む交通情報を無線通信により取得する。また、制御部10の処理により、取得した交通情報に含まれる天気情報およびイベント情報のいずれか少なくとも一方に基づいて、配信サーバ5より移動体通信網4を介して提供されるテレマティクス情報をダウンロードするか否かの判定を行い(ステップS50)、テレマティクス情報をダウンロードすると判定した場合に、テレマティクス情報を移動体通信網4を介してダウンロードする(ステップS70)。これにより、渋滞に関連する可能性がある地域について情報を配信することができる。
【0036】
(2)制御部10は、ステップS50で行う判定の対象地域を設定する(ステップS10)。ステップS50では、この対象地域における現在または現在から所定時間後の天気が雨または雪であることを天気情報が表す場合、または対象地域において現在または現在から所定時間後に所定のイベントが催されることをイベント情報が表す場合に、テレマティクス情報をダウンロードすると判定する。このようにしたので、テレマティクス情報をダウンロードするか否かを適切に判定することができる。
【0037】
(3)ステップS50では、さらに交通情報に含まれる渋滞情報に基づいて、テレマティクス情報をダウンロードするか否かの判定を行うこともできる。このようにすれば、テレマティクス情報をダウンロードするか否かをより一層確実に判定することができる。
【0038】
(4)制御部10は、所定時間ごとに、または交通情報受信部15により交通情報が取得されるごとに、ダウンロード判定を開始すると判定して(ステップS30)、ステップS50の判定を行うことができる。これにより、適切なタイミングでテレマティクス情報をダウンロードすることができる。
【0039】
(5)制御部10は、ステップS10で設定した対象地域が交通情報の提供対象エリア外であるか否かを判定する(ステップS20)。これにより、対象地域に交通情報が提供されない場合は、ステップS70においてテレマティクス情報をダウンロードすると判定する。したがって、交通情報の提供対象エリア外である場合は、テレマティクス情報を自動的に配信して渋滞状況をユーザに提示することができる。
【0040】
なお、以上説明した実施の形態では、配信サーバ5に記憶保持されたテレマティクス情報を、移動体通信網4と通信端末2を介して車両100に搭載されたナビゲーション装置1に配信する例を説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。ナビゲーション装置以外にも、たとえばパソコン、PDA(Personal Digital Assistance)、携帯電話等の様々な車載情報端末に対して、テレマティクス情報を配信することができる。また、通信端末を内蔵した車載情報端末としてもよい。さらに、テレマティクス情報として渋滞情報以外の情報を配信してもよい。たとえば、観光名所や各種施設の情報をテレマティクス情報として配信することができる。
【0041】
以上説明した実施の形態や変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0042】
1:ナビゲーション装置、2:通信端末、3:放送施設、4:移動体通信網:5:配信サーバ、10:制御部、11:振動ジャイロ、12:車速センサ、13:HDD、14:GPS受信部、15:交通情報受信部、16:表示モニタ、17:入力装置、100:車両

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天気情報およびイベント情報のいずれか少なくとも一方を含む交通情報を無線通信により取得する交通情報取得手段と、
前記天気情報および前記イベント情報のいずれか少なくとも一方に基づいて、配信サーバより移動体通信網を介して提供されるテレマティクス情報をダウンロードするか否かの判定を行う判定手段と、
前記判定手段により前記テレマティクス情報をダウンロードすると判定された場合に、前記テレマティクス情報を前記移動体通信網を介してダウンロードするダウンロード手段とを備えることを特徴とする車載情報端末。
【請求項2】
請求項1に記載の車載情報端末において、
前記判定の対象地域を設定する対象地域設定手段をさらに備え、
前記判定手段は、前記対象地域における現在または現在から所定時間後の天気が雨または雪であることを前記天気情報が表す場合、または前記対象地域において現在または現在から所定時間後に所定のイベントが催されることを前記イベント情報が表す場合に、前記テレマティクス情報をダウンロードすると判定することを特徴とする車載情報端末。
【請求項3】
請求項1または2に記載の車載情報端末において、
前記交通情報はさらに渋滞情報を含み、
前記判定手段は、さらに前記渋滞情報に基づいて前記判定を行うことを特徴とする車載情報端末。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載情報端末において、
前記判定手段は、所定時間ごとに、または前記交通情報取得手段により前記交通情報が取得されるごとに、前記判定を行うことを特徴とする車載情報端末。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の車載情報端末において、
前記判定の対象地域を設定する対象地域設定手段をさらに備え、
前記判定手段は、前記対象地域に前記交通情報が提供されない場合に、前記テレマティクス情報をダウンロードすると判定することを特徴とする車載情報端末。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の車載情報端末と、
前記テレマティクス情報を前記移動体通信網を介して前記車載情報端末に提供する配信サーバとを備えることを特徴とする情報配信システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2011−64477(P2011−64477A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−213052(P2009−213052)
【出願日】平成21年9月15日(2009.9.15)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】