説明

車載装置及び車載装置における検索方法

【課題】新しい旬なPOI情報に基づいて、無駄なくセンタへ検索の問い合わせを行うことが可能な車載装置及び車載装置における検索方法を提供することを目的とする。
【解決手段】POI情報のバージョン情報をセンタ(500)に送信する送信手段(104)と、送信手段により送信されたバージョン情報に対応する、車載装置がセンタにおいてコンテンツ情報のPOI情報検索を行うことが可能であるか否かを示すPOI検索可否情報を、センタから受信する受信手段(104)と、受信手段により受信されたPOI検索可否情報において、センタにおいてコンテンツ情報のPOI情報検索を行うことが可能と判断されたコンテンツ情報を表示する表示部(103)を有することを特徴とする車載装置(100)及びそのような車載装置における検索方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載装置及び車載装置における検索方法に関し、特に車載装置におけるPOI(point of interest)コンテンツの検索方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インターネット利用者に対して、利用者の趣味や検索履歴から利用者に最も適したジャンルの情報を提供することができるインターネット情報の検索支援装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
例えば、新しい旬な情報を車載装置で取得しようとする場合、通常は旬な情報に関係するPOI情報は、センタで準備されるが、その旬な情報が準備されていることをユーザが知らずにいる場合、また、旬な情報が準備されていることをユーザに通知したとしても、車載装置とセンタのPOI情報のデータベースのバージョンが異なるために、センタに問い合わせたにも拘らず、旬な情報に関係するPOI情報が得られない場合がある。そのような場合には、車載装置からセンタへの問い合わせは単なる通信費用の浪費となってしまう。また、無意味な通信によって、通信が混乱する恐れもある。
【0004】
また、ユーザの好みや嗜好は、市場動向や世の中の移り変わりに応じて様々に変化するため、予め設定されたPOIジャンルを用いて検索を行っても、その時点でユーザが取得したいと思うコンテンツをヒットすることができないという問題があった。即ち、検索するために予め設定されているPOIジャンルがユーザの感覚と乖離している場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−357050号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、車載装置がセンタに準備されている旬な情報に関連するPOI情報を検索するにあたって、検索可能な情報(POI情報)をユーザに提示するので、無駄なくセンタへ検索の問い合わせを行うことが可能な車載装置及び車載装置における検索方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る車載装置にPOI情報を含むコンテンツ情報を配信するセンタでコンテンツ情報の検索を行うことが可能な車載装置は、POI情報のバージョン情報をセンタに送信する送信手段と、送信手段により送信されたバージョン情報に対応する、車載装置がセンタにおいてコンテンツ情報のPOI情報検索を行うことが可能であるか否かを示すPOI検索可否情報を、センタから受信する受信手段と、受信手段により受信されたPOI検索可否情報において、センタにおいてコンテンツ情報のPOI情報検索を行うことが可能と判断されたコンテンツ情報を表示する表示部を有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る車載装置にPOI情報を含むコンテンツ情報を配信するセンタでコンテンツ情報の検索を行うことが可能な車載装置における検索方法は、POI情報のバージョン情報をセンタに送信する送信ステップと、送信ステップにおいて送信されたバージョン情報に対応する、車載装置がセンタにおいてコンテンツ情報のPOI情報検索を行うことが可能であるか否かを示すPOI検索可否情報を、センタから受信する受信ステップと、受信ステップにおいて受信されたPOI検索可否情報において、センタにおいてコンテンツ情報のPOI情報検索を行うことが可能と判断されたコンテンツ情報を表示する表示ステップを有し、送信ステップは、POI検索可否情報において、センタでコンテンツのPOI情報検索を行うことが可能と判断されたコンテンツ情報のジャンル固有情報をセンタに送信し、受信ステップは、ジャンル固有情報に応じたコンテンツ情報の検索結果をセンタから受信し、表示ステップは、受信ステップにより受信された検索結果を表示する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、センタ側で作成されたPOIジャンルに対応したコンテンツ情報が検索できるか否かを示すテーブルを車載装置側で有しているので、検索できない又は同じであるのに拘らず、センタに問い合わせを行うことを防止することが可能となる。
【0010】
また、本発明によれば、旬なPOIジャンルに関するコンテンツ情報をセンタから取得することができるので、検索可能なコンテンツ情報が固定されて、ユーザの感覚と乖離してしまうのを防止することが可能となる。
【0011】
さらに、本発明によれば、POIジャンルの検索をHMI(Human Machine Interface)を用いて行うことができるので、簡単且つ容易に検索を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】検索方法を実施するための全体システム概略構成図である。
【図2】車載装置とセンタにおける処理フローの一例を示す図である。
【図3】車載装置100の表示部103に表示されるPOIジャンル検索画面例(1)を示す図である。
【図4】ジャンル検索テーブルの一例を示す図である。
【図5】コンテンツ検索テーブルの一例を示す図である。
【図6】車載装置100の表示部103に表示されるPOIジャンル検索画面例(2)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係る車載装置及び車載装置における検索方法を図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ。また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加した形態で実施することも可能である。
【0014】
図1は、検索方法を実施するための全体システム概略構成図である。
【0015】
車載装置100は車両(図示せず)に搭載された機器であって、インターネット接続プロバイダ200を介してインターネット400に接続することができ、Web上のセンタ500にアクセク可能に構成されている。また、センタ500は、複数のコンテンツプロバイダ300から入手したコンテンツ情報(POI情報)をコンテンツ情報記録部504に記録し、車載装置100に対して提供できるように構成されている。
【0016】
車載装置100は、制御部101、操作ボタン、タッチパネル及び/又はリモコン等を含む操作部102、薄型液晶ディスプレイ等によって構成される表示部103、インターネット接続プロバイダ200を介してインターネットに接続してセンタ500との間でデータの送受信を行うための送受信部104、スピーカ等から構成される音声出力部105、マイク等から構成される音声入力部106、VICS(Vehicle Information and Communication System)情報受信部107、GPS情報受信部108、ジャイロセンサ109、車速パルス受信部110、車両のシートに配置されて乗員がシートに着座しているか否かを検出するシートセンサ111、車両に備えられたエンジン始動用のキーシリンダと電気的に一体に構成されているアクセサリスイッチ(ACCスイッチ)112、ナビゲーションの為等に利用される地図情報を記録するためのハードディスク、DVD又はCD等の記録媒体から構成される地図情報記憶部120、コンテンツ情報(POI情報)を記録するためのハードディスク等の記録媒体から構成されるコンテンツ情報記録部130等から構成されている。
【0017】
制御部101は、CPU、RAM、ROM、I/O、バス等から構成され、予め記憶されたプログラムに従い、ユーザによる操作部102の操作によって、コンテンツ情報記録部130に記録されているコンテンツ情報に基づいてPOIジャンルの検索、及び/又はセンタへのPOIジャンルの検索の問い合わせ等を行い、ユーザが好みに応じた検索結果を表示部103に表示する。
【0018】
また、制御部101は、予め記憶されたプログラムに従い、地図情報記憶部120に記憶された地図情報、VICS情報受信部107が受信した渋滞情報、交通規制情報及び気象情報等を含む車両の走行に関連する走行関連情報、GPS情報受信部108が受信した車両の現在位置情報及び現在日時情報、ジャイロセンサ109から取得した車両の進行方向情報、及び車速パルス受信部110が受信した車速パルス等を用い、操作部102、表示部103、音声出力部105及び音声入力部106を利用してナビゲーション動作を行う。
【0019】
インターネット接続プロバイダ200は、複数の基地局201と接続された移動通信網202を有しており、移動通信網202と接続されたゲートウエイ203を介してインターネットへの接続サービスを提供する。
【0020】
コンテンツプロバイダ300は、インターネット400のWeb上に接続可能に配置されており、各々がPOI情報に関連する様々なコンテンツを提供し、センタ500によってその内容が検索可能に構成されている。
【0021】
センタ(又はセンタサーバ)500は、管理部501、インターネット400と接続するためのルータ502、ユーザプロファイル情報を記録するためのユーザプロファイル情報記録部503、コンテンツ情報を記録するためのコンテンツ情報記録部504、コンテンツ選択履歴情報を記録するためのコンテンツ選択履歴記録部505を有し、それぞれがLAN507により相互にテータの送受信を行えるように構成されている。
【0022】
管理部501は、パーソナルコンピュータ等より構成され、CPU,RAM、ROM、キーボード及びマウス等を含む操作部、液晶ディスプレイ等を含む表示部、ハードディスク等のデータ記録部等を含んで構成されている。管理部501は、所定のタイミングで、インターネット400を介して複数のコンテンツプロバイダ300のWebサイトにアクセスして、コンテンツの検索を行い、予め決められたジャンルに関する検索結果を取得し、ジャンル別にコンテンツ情報記録部504に蓄積していく。
【0023】
以下、図2〜5を用いて、車載装置100におけるコンテンツ情報のPOI情報検索について説明する。
【0024】
図2は、車載装置とセンタにおける処理フローの一例を示す図である。また、図3は、車載装置100の表示部103に表示されるPOIジャンル検索画面例の移り替りを示す図である。さらに、図4はジャンル検索テーブルの一例を示す図であり、図5はコンテンツ検索テーブルの一例を示す図である。
【0025】
図2に示す処理フローは、車載装置100側では制御部101が予め記録されたプログラムに従って車載装置100に含まれる各要素と協働して実行し、センタ500側では管理部501が予め記録されたプログラムに従ってセンタ500に含まれる各要素と協働して実行するものとする。また、図2に示す処理フローが実行される際には、車載装置100側では不図示の電源から車載装置100の各要素に対して適切な電力が供給され動作可能な状態となっており、センタ500側においても不図示の電源からセンタ500の各要素に対して適切な電力が供給され動作可能な状態となっているものとする。
【0026】
また、車載装置100のコンテンツ情報記録部130には、POIジャンルとPOIジャンルのバージョン情報、及びPOIジャンルに応じたコンテンツ情報が予め記録されている。
【0027】
POIジャンルとは、POI情報の検索を行うためのジャンルに関するデータを言い、例えば、図3の表示画面例10に示されている検索項目であるジャンル、即ち「食べる・飲む」、「買う・借りる」、「泊まる」、「見る・遊ぶ」及び「公共施設」等と、それらのジャンルの並び順に関するデータである。また、POIジャンルのバージョン情報とは、上記のジャンルとその並び順が、例えば、施設や店舗の新規開店や閉店等に応じて年々更新されていくことから、何時更新したバージョンであるかを示す情報を言う。平成20年度における更新バージョンに対しては、例えば、「H20」というPOIジャンルのバージョン情報を対応させることができる。さらに、コンテンツ情報記録部130には、各ジャンルに対応するPOI情報が多数記録されている。なお、POI情報とは、位置情報(緯度、経度情報等)と、その位置情報に関連する施設及び店舗情報等と定義でき、店舗名称及び電話番号等を含めても良い。
【0028】
最初に車載装置100の制御部101は、送受信部104を制御してセンタ500への通信プロトコルを開始し、車載装置100が現在有しているPOIジャンルのバージョン情報をセンタへ送信する(S10)。
【0029】
センタ500側の管理部501では、車載装置100からPOIジャンルのバージョン情報を取得すると(S30)、そのバージョンに対応したジャンル検索テーブルを車載装置100へ送信する(S31)。なお、S30で取得したPOIジャンルのバージョン情報は、ユーザプロファイル情報記録部503に受信した車載装置100のID等とリンクさせて記録される。
【0030】
ジャンル検索テーブルとは、車載装置100のPOIジャンル検索用のHMIを用いて、センタ500でのジャンル検索が行えるか否かを示すPOI検索可否情報を示している。ジャンル検索テーブルは、図4に示すように、車載装置100側が予め記録している各POIジャンル(図3の表示画面10参照)に対して、センタ500側が新たな更新情報を有しているか否かに関するセンタ情報を含んでいる。図4の例では、「食べる・飲む」に関しては、新しい更新データをセンタ500側が有しているが、他のジャンルに関しては、新しい更新データをセンタ500側が有していない。即ち、車載装置100のユーザが「食べる・飲む」のジャンルに関してコンテンツ情報のPOI情報検索を行いたい場合には、センタ500側に問い合わせを行う価値があるが、他のジャンルに関する情報は既に車載装置100側のコンテンツ情報記録部130に記録されていることから、センタ500側に問い合わせを行う価値が無いと判断することができる。なお、図4では、センタ500側に問い合わせを行う価値があるものと無いものを両方出力するようにしているが、問い合わせを行う価値があるものだけを出力するようにしても良い。
【0031】
次に、車載装置100側の制御部101は、ジャンル検索テーブルを取得し(S11)、取得したジャンル検索テーブルをコンテンツ情報記録部130に記録する。
【0032】
次に、制御部101は、ユーザによって決定された検索ジャンルを取得する(S12)。例えば、ユーザによる検索ジャンルの決定は、表示部103の表示画面において、リモコン等によってカーソル11を移動させ、「決定」キー12を選択することによって行うことができる(図3の表示画面例10参照)。
【0033】
次に、制御部101は、S11で取得したジャンル検索テーブルを参照し(S13)、S12で取得したジャンルについてセンタ500に対して問い合わせする価値があるか否かの判断を行う(S14)。例えば、図3の表示画面例10において、「食べる・飲む」が選択された場合には、図4に示すジャンル検索テーブルで、「食べる・飲む」は「センタ情報有り(1)」となっているので、センタ500への問い合わせ可能と判断される。そして、車載装置100からセンタ500で検索可能なジャンルと上述した「センタ情報有り(1)」といった補足情報を併記することで、ユーザに車載装置100からセンタ500でのコンテンツ情報のPOI情報検索が可能であることを知らせることができる。
【0034】
S14において、センタ500への問い合わせが可能と判断された場合には、制御部101は、問い合わせを行うジャンルのジャンルID(ジャンル固有情報)をセンタ500へ送信する(S15)。ジャンルのジャンルIDは、S11で取得したジャンル検索テーブル(図4参照)により予め決定されており、例えば、「食べる・飲む」のIDは「1」である。
【0035】
センタ500の管理部501は、ジャンルIDを取得すると(S32)、ジャンルIDに応じたコンテンツの検索結果をコンテンツ情報記録部504から取得する(S33)。
【0036】
センタ500は、予め各ジャンルについて、インターネット400を介してアクセス可能なコンテンツサーバ300が提供するコンテンツの中から検索を行い、検索結果をコンテンツ情報記録部504に蓄積している。
【0037】
センタ500における検索は、コンテンツ情報記録部504に予め記録されているコンテンツ検索テーブル(図5参照)に設定されている検索キーワードを用いて、所定のタイミングで繰り返し実行される。例えば、ジャンルID=1に対応する「食べる・飲む」については、それ以外に、「美味しい店」等の検索に役立つ旬で新しい検索キーワードが予め設定されている。旬で新しい検索キーワード選択することによって、より流行にあったコンテンツ情報を抽出することが可能となる。センタ500の管理部501は、POIジャンルのバージョン情報に応じて、車載装置100側にその時点で記録されているコンテンツ情報を把握しているので、新たなジャンルのコンテンツ情報が取得可能になれば、POIジャンルのバージョン情報に対応したジャンル検索テーブルを書き換える。
【0038】
次に、管理部501は、S33で取得した検索結果を、コンテンツ選択履歴記録部505に記録されているコンテンツ選択履歴情報に応じて並び替え(S34)、並び変えた検索結果を車載装置100へ送信する(S35)。例えば、検索結果は、図3の表示画面例20のように表示される。検索結果は、「ファミリーレストラン」、「ファーストフード」、「うどん・そば」、「寿司」、「ラーメン」等の複数の細項目及びそれらに含まれるコンテンツ情報(POI情報)を含んでいる。細項目の並び順は、後述するコンテンツ選択履歴情報に応じて決定される。
【0039】
車載装置100の制御部101は、検索結果をセンタ500より取得(S16)し、その内容をコンテンツ情報記録部130に記録する。
【0040】
次に、制御部101は、S16で取得した検索結果(図3の画面表示例20参照)を表示部103に表示する(S17)。
【0041】
次に、制御部101は、ユーザによって決定された細項目を取得し、細項目に応じたPOI情報を表示部103に表示する。例えば、ユーザによる細項目の決定は、表示部103の表示画面において、リモコン等によってカーソル21を移動させ、「決定」キー22を選択することによって行うことができる(図3の表示画面例20参照)。また、細項目に応じたPOI情報を表示部103に表示する(図3の表示画面例30参照)。さらに、表示されたPOI情報の詳細情報(店舗名称、電話番号、位置情報等)を表示部103に表示させることもできる。例えば、ユーザによるPOI情報の決定は、表示部103の表示画面において、リモコン等によってカーソル31を移動させ、「詳細情報」キー32を選択することによって行うことができる(図3の表示画面例30参照)。なお、図3の例では、細項目は表示画面例20のみとしたが、さらに複数階層の細項目表示画面を設定しても良い。
【0042】
なお、図3の表示画面側30のPOI情報33には、「NEW!!」のマークを付し、センタ500から新しく取得した情報であることを示し、POI情報34には、何も特別なマークを付けず、車載装置100側に既に記録されていた情報であることを示している。この様にPOI情報を表示する際には、出典元や更新日時の情報(例えば、アイコン、色付け、網掛け等)を示すようにしても良い。
【0043】
制御部101は、検索結果の表示以後に、ユーザがPOI情報を決定するための入力情報を、POI選択情報をして取得し(S18)、取得したPOI選択情報をセンタ500に送信して(S19)、車載装置100側の一連の動作を終了する。
【0044】
センタ500の管理部501は、POI選択情報を取得すると(S36)、車載装置100のID等とリンクさせて、コンテンツ選択履歴情報記録部505にコンテンツ選択履歴情報として記録し(S37)、センタ500側の一連の動作を終了する。センタ500では、いままでに、同じ車載装置100によって選択されたコンテンツ選択履歴情報を用いて、検索結果の細項目の並べ順を決定する。例えば、同じ車載装置100で、「うどん・そば」が選択される頻度が高くなった場合には、次回に検索結果を送信する際には、検索結果の再上段は、「ファミリーレストラン」ではなく(図3の表示画面例20参照)、「うどん・そば」となるように並び替えを行う。
【0045】
ところで、S14において、センタ500側への問い合わせを行う価値が無いと判断された場合には、予め車載装置100のコンテンツ情報記録部130に記録されているコンテンツのなかのみから検索が行われ(S20)、その検索結果が表示部103に表示されることとなる。
【0046】
図6は、車載装置100の表示部103に表示される他のPOIジャンル検索画面例(2)を示す図である。
【0047】
図3の表示画面10では、「決定」キー12のみを表示し、車載装置側の処理フロー中で、センタ500に問い合わせを行うか否かを決定した(図2のS14参照)。しかしながら、図6の例では、「決定」キー12の他に、「センタ検索」キー13及び「車載内検索」キー14を設けた。図6における「決定」キー12は、図3の表示画面10と同様の機能を有しているが、「センタ検索」キー13が選択された場合には、ジャンル検索テーブル(図4参照)を参照せずに、必ずセンタ500に問い合わせを行うように制御されるものとする。また、「車載装置内検索」キー14が選択された場合にも、ジャンル検索テーブル(図4参照)を参照せずに、必ず車載装置100側のコンテンツ情報記録部130のみを用いて検索を行うように制御されるものとする。いずれも、ユーザのTPOに応じた選択の幅を広げることを可能とするものである。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、車載装置におけるコンテンツ情報のPOI情報検索装置として、コンテンツ情報のPOI情報検索のみ可能な装置として構成されることも可能であるが、ナビゲーション装置、地上波デジタルTV、CD/DVD/ブルーレイディスクプレーヤ等に組み込む形で実施されても良い。
【符号の説明】
【0049】
100 車載装置
101 制御部
103 表示部
130 コンテンツ情報記録部
500 センタ
501 管理部
503 ユーザプロファイル情報記録部
504 コンテンツ情報記録部
505 コンテンツ選択履歴記録部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車載装置にPOI情報を含むコンテンツ情報を配信するセンタでコンテンツ情報の検索を行うことが可能な車載装置において、
前記POI情報のバージョン情報をセンタに送信する送信手段と、
前記送信手段により送信された前記バージョン情報に対応する、前記車載装置がセンタにおいてコンテンツ情報のPOI情報検索を行うことが可能であるか否かを示すPOI検索可否情報を、センタから受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記POI検索可否情報において、センタにおいてコンテンツ情報のPOI情報検索を行うことが可能と判断されたコンテンツ情報を表示する表示部と、
を有することを特徴とする車載装置。
【請求項2】
前記送信手段は、前記POI検索可否情報において、センタでコンテンツのPOI情報検索を行うことが可能と判断されたコンテンツ情報のジャンル固有情報をセンタに送信し、
前記受信手段は、前記ジャンル固有情報に応じたコンテンツ情報の検索結果をセンタから受信し、
前記表示部は、前記受信手段により受信された検索結果を表示する、
請求項1に記載の車載装置。
【請求項3】
車載装置にPOI情報を含むコンテンツ情報を配信するセンタでコンテンツ情報の検索を行うことが可能な車載装置における検索方法であって、
前記POI情報のバージョン情報をセンタに送信する送信ステップと、
前記送信ステップにおいて送信された前記バージョン情報に対応する、前記車載装置がセンタにおいてコンテンツ情報のPOI情報検索を行うことが可能であるか否かを示すPOI検索可否情報を、センタから受信する受信ステップと、
前記受信ステップにおいて受信された前記POI検索可否情報において、センタにおいてコンテンツ情報のPOI情報検索を行うことが可能と判断されたコンテンツ情報を表示する表示ステップと、を有し、
前記送信ステップは、前記POI検索可否情報において、センタでコンテンツのPOI情報検索を行うことが可能と判断されたコンテンツ情報のジャンル固有情報をセンタに送信し、
前記受信ステップは、前記ジャンル固有情報に応じたコンテンツ情報の検索結果をセンタから受信し、
前記表示ステップは、前記受信ステップにより受信された検索結果を表示する、
ことを特徴とする車載装置における検索方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−22787(P2011−22787A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−167067(P2009−167067)
【出願日】平成21年7月15日(2009.7.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【出願人】(502324066)株式会社デンソーアイティーラボラトリ (332)
【Fターム(参考)】