説明

軸の支持構造及び減速装置

【課題】交換しようとする軸のみを、(他の構成要素を全く分解することなく)簡易に交換する。
【解決手段】ケーシング18と、内輪36、外輪50、及びこの内輪36と外輪50との間に配置された転動体を有する第2軸受B2と、出力軸16と内輪36とを直接固定・取り外し可能とする脱着手段C1と、を備える。外輪50は、ケーシング18にて支持され、第2軸受B2の内輪36、外輪50、及び転動体をケーシング18に組み付けた状態のまま、脱着手段C1により、出力軸16が、内輪36に直接固定可能であり且つ内輪36から取り外し可能とされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軸の支持構造、及び該軸の支持構造が適用された減速装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、2段の減速機構をケーシング内に有している減速装置が開示されている。この開示例では、2段の減速機構のうちの初段が内接噛合遊星歯車減速機構で、後段がベベル減速機構とされている。後段のベベル減速機構を構成するベベルピニオンとベベルギヤのうち、ベベルギヤは、出力ギヤとして機能している。この出力ギヤを支持する出力軸は軸受を介してケーシングにて支持されている。出力軸は、中空部を有するホローシャフトとされている。
【0003】
ホローシャフトタイプの出力軸を有する減速装置は、該出力軸を相手機械の駆動軸に直接嵌入させることによって相手機械に取付けられる。
【0004】
【特許文献1】特開2001−323968号公報(図2、図3等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したようなホローシャフトタイプの出力軸を有する減速機の場合、当該減速機を取りつけようとする相手機械の駆動軸の外径に応じてそのホロー径を変えたいという要請が生じることがある。
【0006】
また、例えば、継手を用いて相手機械に連結する構造を採用したいような場合において、当該出力軸をキー溝付きの中実の出力軸に変更したい、という要請が生じることもある。このような場合、減速機の出力軸以外の部分については全く変更する必要がないため、出力軸のみを組み替えることになるが、従来の出力軸の支持構造は、上記特許文献1にて開示された構造を含め、当該出力軸を支持している軸受をも含めて分解しない限り、出力軸の組み替えを行うことができなかった。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、特に、交換の要請が予測される軸を支持する構造において、当該交換を容易に行うことができるようにすることをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ケーシング内に減速機構を有し、該減速機構を構成する歯車を支持する軸を備えた減速装置の軸の支持構造であって、内輪、外輪、及びこの内輪と外輪との間に配置された転動体を有し、前記軸を支持する軸受と、前記内輪に前記軸を直接取り付け・取り外し可能とする脱着手段と、を備え、前記外輪が、前記ケーシングにて支持され、前記脱着手段が、前記軸受を前記ケーシングに組み付けた状態のまま前記軸を前記内輪に直接取り付け可能で、且つ前記軸受を前記ケーシングに組み付けた状態のまま前記軸を前記内輪から取り外し可能な構成とされていることにより、上記課題を解決するものである。
【0009】
本発明においては、支持対象である軸の取り付け、取り外しは、当該軸を支持している軸受(内輪、外輪、及び転動体)がケーシングに組付けられた状態のまま、脱着手段により、内輪に対して行われる。
【0010】
従って、例えば、交換対象となる軸を複数用意しておくことにより、極めて簡易に減速装置内の軸を交換することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、交換しようとする軸のみを、簡易に交換することができ、減速装置の活用、あるいは転用の範囲を簡易に広げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明に係る軸の支持構造の一例が適用された減速機の断面図である。
【0014】
この減速装置G1は、入力軸12、出力軸16、該入力軸12及び出力軸16を含み入力軸12の回転を減速する減速機構14、ケーシング18、軸受20、及び第1、第2脱着手段C1、C2を備える。
【0015】
前記入力軸12は、図示せぬ継手等を介してモータ(図示略)等と連結される。入力軸12は圧入によって入力フランジ22と一体化されている。入力フランジ22のフランジ部22Aは、ボルト24を介して第1軸受B1の内輪26に固定されている。第1軸受B1は、いわゆるクロスローラ軸受であり、その外輪28がボルト30を介してケーシング18に固定されている。入力軸12は第1軸受B1の内輪26、クロスローラ(転動体)25、及び外輪28を介してラジアル方向及びアキシャル方向に位置決めされた状態でケーシング18に回転自在に支持されている。第1軸受B1のクロスローラ25は、この実施形態では直径及び高さが等しい複数の円柱(ころ)で構成されている。各クロスローラ25は、外輪28の半径方向に設けた図示せぬポケットを介して、交互にその回転軸を90°変えられた状態で組み込まれている。
【0016】
この実施形態では、先ず、この入力軸12について、本発明が適用されている。即ち、前記入力軸12は、ピニオン32が形成されたピニオン軸12Aと、フランジ部22Aが形成され該ピニオン軸12Aと圧入によって一体化された入力フランジ22と、からなる。入力フランジ22はボルト24を介して第1軸受B1の内輪26に固定されている。即ち、前記脱着手段C1は、この入力軸12に一体的に組み込まれた入力フランジ22のフランジ部22A、このフランジ部22Aに軸方向に貫通形成されたボルト挿通孔22B、該ボルト挿通孔22Bに入力軸12と平行に挿入されるボルト24、該ボルト24が螺入される内輪26のボルト穴26Aによって構成されている。
【0017】
前記減速機構14は、入力軸12の先端に直切りされたベベルピニオン32及び該ベベルピニオン32と噛合するベベルギヤ34を備え、入力軸12の回転を出力軸16に減速して伝達する。ベベルギヤ34は、これから説明する第2軸受B2の内輪36の軸方向内側にボルト40を介して直接固定されている。入力軸12の回転はこのベベルピニオン32及び該ベベルピニオン32によってその回転の向きが直角に変更され、且つ減速された上で、第2軸受B2の内輪36に伝達されることになる。
【0018】
出力軸16は、出力軸軸受としての第2軸受B2によって支持されている。第2軸受B2は、出力軸16の軸方向1箇所に配置されたクロスローラ軸受であり、内輪36、外輪50、及びこの内輪36と外輪50との間に配置されたクロスローラ(転動体)51とで主に構成されている。
【0019】
第2軸受B2の内輪36には、その軸方向端部36Dに前記ベベルギヤ34がボルト40を介して連結され、軸方向端部36Eに出力軸16が本発明に係る第2脱着手段C2を介して固定されている(取り付けられている:後述)。内輪36の軸方向端部外周には、段差部36Bが形成されており、この段差部36Bに隣接して内輪36と外輪50との間をシールするオイルシール54、56が2個並んで配置されている。内輪36の外周には、角度90°の内輪側V溝36Cが穿設されている。内輪36は、出力軸16の半径(d1/2)を優に超える軸方向長さL1を有した幅広な寸法とされている。なお、出力軸16は内輪36に(圧入ではなく)隙間嵌めにて嵌め込まれており、抜き易さ(交換のし易さ)が確保されている。
【0020】
第2軸受B2の外輪50は、ケーシング18にボルト30を介して連結・支持されている。即ち、外輪50の軸方向端部にはフランジ部50Bが半径方向に突出形成されており、このフランジ部50Bに出力軸軸方向に貫通形成されたボルト挿通孔50Cから出力軸16と平行に前記ボルト30が挿入されることによってケーシング18と外輪50とが連結されている。外輪50の内周には角度90°の外輪側V溝50Aが穿設されている。
【0021】
第2軸受B2のクロスローラ(転動体)51は、この実施形態では直径及び高さが等し複数の円柱(ころ)で構成されている。各クロスローラ51は、外輪50の半径方向に設けた図示せぬポケットを介して、内輪側V溝36Cと外輪側V溝50Aとの間に交互にその回転軸を90°変えられた状態で組み込まれている。
【0022】
第2脱着手段C2は、この実施形態では、この出力軸16の軸方向端部に半径方向に突出形成されたフランジ部16A、該フランジ部16Aに軸方向に貫通形成されたボルト挿通孔16B、該ボルト挿通孔16Bに出力軸16と平行に挿入されるボルト42、該ボルト42が螺入される内輪36のボルト穴36Aによって構成されている。即ち、出力軸16は、そのフランジ部16Aのボルト挿通孔16Bからボルト42が挿入され、このボルト42が内輪36のボルト穴36Aに螺入されることによって内輪36に取り付けられている。
【0023】
なお、出力軸16のもう一方の軸方向端部には、段差部16Cが形成され、この段差部16Cに隣接して出力軸16とケーシング18との間をシールするオイルシール46、48が2個並んで配置されている。出力軸16の内輪36に対向する部分の外径はd1であり、段差部16Cより端部側の外径はd2である。外径d2は、外径d1よりΔdだけ小さい。
【0024】
なお、符号60は、第2軸受B2の内輪36と出力軸16との間をシールするOリング、符号62は、第2軸受B2の外輪50とケーシング18との間をシールするOリングである。
【0025】
次に、この減速機G1の作用を説明する。
【0026】
入力軸12が回転すると、該入力軸12の先端に直切り形成されたベベルピニオン32が回転し、該ベベルピニオン32と噛合しているベベルギヤ34が減速回転する。ベベルギヤ34は、第2軸受B2の内輪36にボルト40を介して固定されているため、内輪36がベベルギヤ34と同一の回転速度で回転する。一方、内輪36は、第2脱着手段C2を介して出力軸16と固定されているため、該ベベルギヤ34の回転はそのまま出力軸16に伝達される。
【0027】
ここで、出力軸16を交換する場合には、第2脱着手段C2のボルト42を取り外し、出力軸16を軸方向に沿って図1の右方向に引き出す。この作業を行なうだけで、第2軸受B2の内輪36、外輪50、及びクロスローラ51、更には該内輪36の軸方向内側に存在するベベルギヤ34をもケーシング18に組み付けられた状態のまま出力軸16を内輪36から取り外すことができる。
【0028】
第2軸受B2は、いわゆるクロスローラ軸受で、1個1個のクロスローラ(転動体)51を交互に向きを変えながら外輪50に設けたポケットから挿入して組みつけなければならない。そのため、1度分解すると再組み付けは容易ではない。このため、第2軸受B2を、その内輪36、外輪50、及びクロスローラ51、更には内輪36を介して該内輪36の軸方向内側に存在するベベルギヤ34をもケーシング18に組み付けられた状態のまま、出力軸16を内輪36から取り外し、再取り付けができるというのは、出力軸16の交換作業上、大きなメリットとなる。
【0029】
そして、この際、入力軸12は、該入力軸12を支持している第1軸受B1の内輪84、ころ86、及び外輪87がケーシング18に組付けられたまま、ボルト24を外すことにより、ピニオン側から引き抜くことができる。従って、例えば、このように既に出力軸16が取り外されているようなときには、再組み付けの極めて困難なクロスローラ構造の第1軸受B1を全く分解することなく入力軸12を取り外すことができる。この実施形態では、出力軸16が簡単に取り外しができるため、例えば、ベベルピニオン32とベベルギヤ34とをセットで交換することにより、減速機構14の減速比を変えることも容易である。入力軸12、出力軸16が1個の第1軸受B1、B2のみによって支持されているため、入力軸12、出力軸16の取り付け、取り外しが容易である。
【0030】
出力軸16は、フランジ部16A、ボルト挿通孔16B、第2軸受B2の内輪36に当接する部分(軸方向長さL1対応部分)の外径d1さえ同一であれば、交換する出力軸(16)の中実あるいは中空等の種類、ケーシング18から突出する部分の外径、またはホロー径、あるいは突出長さ等は異なっていて良い。
【0031】
そしてこれらの寸法、形状等の異なる新しい出力軸(16)を、第2軸受B2及びベベルギヤ34をケーシングに組み付けたまま、内輪36の中に差し込んでフランジ部16Aを内輪36の軸方向端部36Eに当接させ、第2脱着手段C2のボルト42をボルト挿通孔16Bから挿入して内輪36のボルト穴36Aにねじ込むだけで内輪36に対する該新しい出力軸(16)の固定を完了でき、そのまま第2軸受B2に支持された構成とすることができる。
【0032】
なお、この実施形態では、出力軸16の一方の端部に段差部16Cが形成されており、その端部側の外径d2が内輪36に当接する部分の外径d1よりもΔdだけ小さく形成されている。そのため、内輪36の内径と出力軸16の内輪36に当接する部分の外径d1とに差が殆ど無くても、内輪36への出力軸16の挿入が容易である。
【0033】
この趣旨から、交換する新しい出力軸(16)も、こうした段差部(16C)を有している形状とされていることが好ましい。この結果、内輪36が軸方向長L1を有する「幅広」の形状に設定されていることと相俟って、内輪36と出力軸16とを1個の大きな塊として安定的に回転させることができ、1個のみの内輪36で出力軸16を支持することができる。
【0034】
図2に、本発明の他の実施形態の一例を示す。
【0035】
この実施形態において、先の実施形態と異なっているところは、先の減速機構14の前段に内接噛合遊星歯車構造の減速機構66が付設され、非常に高減速比の減速装置G2とされていること、及びモータM1によって減速機構66が駆動される構成とされていることである。
【0036】
前段の内接噛合遊星歯車構造の減速機構66は、モータM1のモータ軸70の外周にキー72を介して組み込まれた偏心体74、75、該偏心体74、75の外周にころ76、77を介して揺動回転自在に組み込まれた外歯歯車78、79、該外歯歯車78、79が内接噛合する内歯歯車80を備える。外歯歯車78、79と内歯歯車80は例えば1〜4程度の僅少の歯数差を有している。モータ軸70の回転によって偏心体74、75が回転すると、該偏心体74、75の外周に(ころ76、77を介して)案内されて外歯歯車78、79が内歯歯車80に内接しながら揺動回転する。この結果、該内歯歯車80と外歯歯車78、79との間に両者の歯数差に起因した相対回転が生じる。この相対回転成分が内ピン81を介して当該減速機構66の出力軸に相当するキャリヤ82に伝達される。
【0037】
キャリヤ82は、ボルト83を介して第1軸受B11の内輪84に直接固定されている。
【0038】
減速機構14の入力軸69の支持構造はほぼ前述した構成と同様である。入力軸12は、1個の第1軸受B11の内輪84により支持されている。入力軸69が1個の第1軸受B11のみによって支持されているため、入力軸69の取り付け、取り外しが容易である。第1軸受B11は、この内輪84、ころ86、外輪87からなるクロスローラ軸受である。なお、ころ86は、1個ごとに90度回転軸の角度が変えられており、それぞれ外輪87に設けた図示せぬポケットから、1個ずつ組み込まれる。
【0039】
この実施形態でも、先の実施形態の同様の第1脱着手段C1を用いて入力軸69が組み込まれている。即ち、前記入力軸69は、ピニオン32が形成されたピニオン軸69Aと、フランジ部22Aが形成され該ピニオン軸69Aと一体化された入力フランジ22と、からなる。入力フランジ22はボルト24を介して第1軸受B11に固定されている。
【0040】
即ち、入力軸69は、該入力軸69を支持している第1軸受B11の内輪84、ころ86、及び外輪87がケーシング18に組付けられたまま、ボルト24を外すことにより、ピニオン側から引き抜くことができる。従って、例えば、既に出力軸16が取り外されているようなときには、再組み付けの極めて困難なクロスローラ構造の第1軸受B11を全く分解することなく入力軸69を取り外すことができる。この実施形態でも、出力軸16が前述した実施形態と同様に簡単に取り外しができるため、ベベルピニオン32とベベルギヤ34とをセットでの交換が容易であり、減速機構14の減速比を変えることも容易である。また、前段減速機側に引き抜くことができるため、組み付け、取り外しも容易である。
【0041】
なお、入力軸69については、先のスプライン85の部分をローレット結合85Aとし、入力軸69を内輪84に圧入する構成を採用している。これにより、入力軸69の回転剛性をより高めることができる。
【0042】
その他の構成については、先の実施形態と同様であるため、図中で同一または機能的に類似する部位に先の実施形態と同一の符号を付すにとどめ、重複説明を省略する。
【0043】
上記第1、第2実施形態において異なる減速装置に本発明が適用されていたことでも明らかなように、本発明においては、減速装置の基本的な減速機構の構成については特に限定されない。
【0044】
例えば、図3に示されるように、減速装置G3の出力軸91にスパーギヤ92が取り付けられるような構成においても、全く同様の構成にて該出力軸91を第3脱着手段C3でのボルト42のねじ込み、あるいは取り外しだけで交換することができる。
【0045】
この実施形態においては、モータM1に既に説明した内接噛合遊星歯車構造の減速機構66が連結されていて、その出力部に減速機構14の入力軸であるスパーギヤ96及び前記スパーギヤ92が連結されている。出力軸91はホローシャフトとされ、先の実施形態と同様な支持構造を有しているため、該第3脱着手段C3の機能により、第2軸受B13の内輪36、外輪50、及びクロスローラ(転動体)51をケーシング97に組み込んだまま固定・取り外しができる。
【0046】
なお、本発明においては、脱着手段の具体的な構成は、要は、「軸を内輪に直接固定し、且つ軸受の内輪、外輪、及び転動体をケーシングに組み付けた状態のまま、該軸を前記内輪から取り外す構成」とされていればよく、特に上記例に限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0047】
例えば中空の出力軸など、特に交換の予測される軸を有する減速機やギヤドモータに適用すると、有益な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1実施形態に係る減速機の断面図
【図2】本発明の第2実施形態に係る減速機の断面図
【図3】本発明の第3実施形態に係る減速機の断面図
【符号の説明】
【0049】
G1…減速機
B2…第2軸受
C1…脱着手段
12…入力軸
14…減速機構
16…出力軸
16A…フランジ部
16B…ボルト挿通孔
18…ケーシング
30、40、42…ボルト
32…ベベルピニオン
34…ベベルギヤ
36…内輪
50…外輪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシング内に減速機構を有し、該減速機構を構成する歯車を支持する軸を備えた減速装置の軸の支持構造であって、
内輪、外輪、及びこの内輪と外輪との間に配置された転動体を有し、前記軸を支持する軸受と、
前記内輪に前記軸を直接取り付け・取り外し可能とする脱着手段と、を備え、
前記外輪が、前記ケーシングにて支持され、
前記脱着手段が、前記軸受を前記ケーシングに組み付けた状態のまま前記軸を前記内輪に直接取り付け可能で、且つ前記軸受を前記ケーシングに組み付けた状態のまま前記軸を前記内輪から取り外し可能な構成とされている
ことを特徴とする減速装置の軸の支持構造。
【請求項2】
請求項1において、
前記内輪に、前記軸と共に回転するべき歯車が固定されており、
前記脱着手段が、更に前記内輪に該歯車をも組み付けた状態のまま前記軸を前記内輪から取り外し可能な構成とされている
ことを特徴とする減速装置の軸の支持構造。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記脱着手段が、前記軸の半径方向に突出形成されたフランジ部、該フランジ部に軸方向に貫通形成されたボルト挿通孔、該ボルト挿通孔に挿入されるボルト、及び該ボルトが螺入される前記内輪のボルト孔によって構成されている
ことを特徴とする減速装置の軸の支持構造。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記軸受が、単一の内輪によって前記軸を支持している
ことを特徴とする減速装置の軸の支持構造。
【請求項5】
前記減速機構が入力軸及び出力軸を備え、該入力軸及び出力軸の少なくとも一方に対して、請求項1〜4のいずれかに記載された軸の支持構造を適用した
ことを特徴とする減速装置。
【請求項6】
請求項5において、
前記入力軸は、ピニオンが形成されたピニオン軸と、フランジ部が形成され該ピニオン軸と一体化された入力フランジと、からなる
ことを特徴とする減速装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−84799(P2010−84799A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−251745(P2008−251745)
【出願日】平成20年9月29日(2008.9.29)
【出願人】(000002107)住友重機械工業株式会社 (2,241)
【Fターム(参考)】