説明

送風機構取付部材、冷却機構、及び画像形成装置

【課題】冷却機構の近傍に配置される他部材に熱気を伝達させずに、送風機構駆動用の制御部の損傷を防止する。
【課題を解決するための手段】送風機構取付部材17は、多翼筒状部材115の駆動モーター117を駆動制御する制御基板114が外枠116の外面に配設されたシロッコファン110が覆われて内部に収納される収納部30と、収納部30と一体的に形成され、収納部30においてシロッコファン110の吹出口110aが配設される位置から延びて、吹出口110aから排出される吹出風の流路を形成するダクト部31とを備え、収納部30において、シロッコファン110が収納部30に収納されたときに制御基板114と対向する蓋部材172には、制御基板114を露出させる穴部172aが形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送風機構取付部材、冷却機構、及び画像形成装置に関し、特に、冷却用の送風機構を配設する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、内部に冷却が必要な発熱体を備えた電子機器には、当該発熱体に冷却風を供給する送風機構が設けられている。例えば、下記特許文献1には、装置内部の熱気を排出するためにシロッコファンからなる冷却機構を備える表示装置が示されている。また、例えば、画像形成装置では、画像を記録紙上に定着させるために記録紙を高温で押圧する定着装置を被冷却物として、シロッコファンから排出される冷却風を、当該定着装置に供給する冷却機構が採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−107657号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の冷却機構は、シロッコファンの吸入口から、被冷却物が発する熱気を吸い込み、シロッコファンの吹出口付近に取り付けられたダクトから、当該吸い込んだ熱気を排出する。そして、この冷却機構の近傍に、熱気を伝達させたくない部材があるとき等は、シロッコファンの吸い込んだ熱気を冷却機構から拡散しないように一定領域内に留めて、適切な排出位置まで誘導して排出する構成が採られる。この場合、当該吸い込んだ熱気によりシロッコファンが高温となり、シロッコファンの駆動を制御するための制御基板(ドライバIC等の部品)は、使用環境温度を超えて損傷するおそれがある。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、冷却機構の近傍に配置される他部材に熱気を伝達させることなく、送風機構駆動用の制御部が損傷することを防止可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に記載の発明は、羽根部を有する駆動モーターを駆動制御する制御部が送風機構外枠の外面に配設された送風機構が覆われて内部に収納される収納部と、
前記収納部と一体的に形成され、当該収納部において前記送風機構の吹出口が配設される位置から延びて、当該吹出口から排出される吹出風の流路を形成するダクト部とを備え、
前記収納部において、前記送風機構が当該収納部に収納されたときに前記制御部と対向する制御部対向面には、当該制御部を露出させる穴部が形成されている送風機構取付部材である。
【0007】
この発明では、送風機構が上記収納部内に収納されると、送風機構は収納部に覆われた状態となり、さらに、この送風機構の吹出口が配設される位置となる収納部位置には、この吹出口から排出される吹出風の流路を形成するダクト部が収納部と一体的に設けられているので、冷却機構が吸い込んで吹出口から排出する熱気を帯びた空気が外部に漏れることが低減され、冷却機構の近傍に配置される他部材への熱気の伝達を抑えた状態で、吹出風を排出することが可能になる。また、送風機構が上記収納部内に収納されると、この状態にある送風機構の上記制御部と対向する制御部対向面に形成された穴部が当該制御部を露出させるので、制御部を外気に触れる状態とでき、送風機構が吸い込んだ被冷却物の熱気による制御部の温度上昇を低減することができる。これにより、制御部の熱による損傷を回避することが可能になる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の送風機構取付部材であって、前記収納部には、当該収納部に収納された状態にある前記送風機構がその側部に有する吸入口に対向する位置に、当該吸入口に空気を案内する開口部が形成され、
前記収納部は、前記開口部の周辺部が前記送風機構の前記側部における前記吸入口の周辺部に当接又は近接した状態となって、前記送風機構を支持し、
前記ダクト部は、前記支持により前記収納部に収納された状態にある前記送風機構の前記吹出口部分において、前記収納部の内部に直結されているものである。
【0009】
この発明では、収納部に収納された状態にある送風機構の吸入口に対向する位置に形成された開口部により、送風機構の空気吸入口に空気を案内する一方、収納部は、上記開口部の周辺部が送風機構の側部であって吸入口の周辺部に当接又は近接して送風機構を支持すると共に、送風機構の吹出口部分において収納部の内部に一体的に直結されているダクト部から、当該送風機構の吹出口からの吹出風を排出することになるため、送風機構に吸い込まれた熱気を帯びた空気を上記収納部の内部に留め、この熱気を帯びた空気を外部に漏らことなくダクト部に送って排出することをより確実に行うことが更に可能になる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の送風機構取付部材であって、前記開口部は、前記穴部が形成されている前記制御部対向面に対して、前記収納部内の前記送風機構を挟んで向かい合う面に形成されているものである。
【0011】
この発明では、送風機構の吸入口に空気を案内する開口部が、制御部を露出させる穴部の形成されている制御部対向面に対して、収納部内の送風機構を挟んで対向する面に設けられているので、吸入口が設けられている一側面部とは反対側の他側面部に制御部が設けられている送風機構について、吸入口により吸い込まれた熱気が制御部に与える熱影響を極力抑えた状態として、当該制御部を外部に露出させることが可能である。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の送風機構取付部材であって、前記収納部の前記制御部対向面の内壁面において前記穴部を囲む領域には、前記送風機構外枠の外面における前記制御部を囲む領域に当接する第1緩衝部材が設けられているものである。
【0013】
この発明では、収納部の制御部対向面の内壁面において穴部を囲む領域に設けられた第1緩衝部材が、送風機構外枠における制御部を囲む領域に当接するため、当該周囲部分においては、当該制御部対向面及び送風機構外枠の間の空隙に第1緩衝部材が充填されて存在することになり、上記穴部及び穴部が開放する制御部部分と、収納部内とが遮蔽されるので、送風機構の吸入口が吸い込む熱気を帯びた空気が、上記穴部及び穴部が開放する制御部に向かうことを抑制可能となる。
【0014】
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の送風機構取付部材であって、前記収納部の内部に収納された前記送風機構に対向する前記収納部の内壁面であって、前記ダクト部との直結部分に該当する領域に、当該直結部分の幅に亘って、前記送風機構に当接する更なる第2緩衝部材が設けられているものである。
【0015】
この発明では、収納部の内壁面であってダクト部との直結部分に該当する領域に設けられた上記の更なる第2緩衝部材が、当該収納部の内壁面と送風機構との間の空隙を充填して、上記吹出口から排出される吹出風の流路となるダクト部と収納部の内部とを遮蔽するので、ダクト部内の吹出風が収納部の内部に向かうことを抑制することが可能である。
【0016】
また、請求項6に記載の発明は、羽根部と、前記羽根部を回転駆動する駆動モーターと、前記羽根部及び前記駆動モーターを内包する外枠と、前記羽根部の回転軸と同軸位置となる前記外枠の外面に設けられて前記駆動モーターを駆動制御する制御部とを有する送風機構と、
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の送風機構取付部材と
を備えた冷却機構である。
【0017】
この発明によれば、請求項1乃至請求項5に記載した発明と同様の作用が得られる。
【0018】
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の冷却機構と、
画像を記録媒体に定着する定着部と、
前記定着部を通過した記録媒体が排出されて載置される排出部とを備え、
前記送風機構取付部材は、前記ダクト部とは異なる第2ダクト部をさらに備え、
前記ダクト部は、前記定着部を冷却するために前記送風機構からの流路を形成し、
前記第2ダクト部は、前記排出部に排出された記録媒体の冷却用の流路を形成する画像形成装置である。
【0019】
この発明では、上記送風機構取付部材を画像形成装置に配設することで、ダクト部及び第2ダクト部により、定着部を冷却するために送風機構からの流路と、排出部に排出された記録媒体の冷却に用いられる流路の両方を、画像形成装置に設けることが可能である。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、冷却機構の近傍に配置される他部材に熱気を伝達させることなく、送風機構駆動用の制御部が熱により損傷することを防止可能である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構造を示す正面断面図である。
【図2】冷却機構の斜視図である。
【図3】冷却機構の内部を示す斜視図である。
【図4】冷却機構の背面図である。
【図5】送風機構の斜視図である。
【図6】送風機構の側断面図である。
【図7】蓋部材の内壁面に緩衝部材が取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図8】緩衝部材が取り付けられた蓋部材を本体部材に取り付けてなる送風機構取付部材を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一実施形態に係る送風機構取付部材、冷却機構、及び画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構造を示す正面断面図である。画像形成装置1は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、およびファクシミリ機能等の複数の機能を兼ね備えた複合機である。画像形成装置1は、装置本体11に、画像形成部12、定着装置13、給紙部14、用紙排出部15、原稿給送部6、及び原稿読取部5等を備えて構成されている。
【0023】
装置本体11は、下部本体111と、この下部本体111の上方に対向配置された上部本体112と、この上部本体112と下部本体111との間に設けられた連結部113とを備えている。連結部113は、下部本体111と上部本体112との間に用紙排出部15を形成させた状態で両者を互いに連結するための構造物であり、図1においては下部本体111の左部および後部から立設され、平面視でL字状とされている。上部本体112は、連結部113の上端部に支持されている。上部本体112には、原稿読取部5及び原稿給送部6が設けられている。
【0024】
原稿読取部5は、上部本体112の上面開口に装着された、原稿を載置するためのコンタクトガラス(原稿台)161と、このコンタクトガラス161に載置された原稿を押さえる開閉自在の原稿押さえカバー162と、コンタクトガラス161に載置された原稿の画像を読み取る読取機構163とを備えている。読取機構163は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(ComplementaryMetal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサーを用いて原稿の画像を光学的に読み取り、画像データを生成する。
【0025】
原稿給送部6は、原稿が載置される原稿載置台61と、画像読み取り済みの原稿が排出される原稿排出部66と、原稿搬送機構65と、を備える。原稿搬送機構65は、図略の給紙ローラー、搬送ローラー、及び用紙反転機構を備えている。原稿搬送機構65は、給紙ローラー及び搬送ローラーの駆動により、原稿載置台61に載置された原稿を1枚ずつ繰り出して原稿読取スリット53に対向する位置へ搬送し、原稿読取スリット53を介して読取機構163による読取を可能とした後、原稿排出部66へと排出する。また、原稿搬送機構65は、用紙反転機構が原稿を表裏反転させて原稿読取スリット53と対向する位置へ再搬送することで、当該原稿の両面の画像を、原稿読取スリット53を介して読取機構163により読取可能にしている。
【0026】
さらに原稿給送部6は、その前面側が上方に移動可能となるように上部本体112に対して回動自在に設けられている。原稿給送部6の前面側を上方に移動させて原稿台としてのコンタクトガラス161上面を開放することにより、コンタクトガラス161の上面に読み取り原稿、例えば見開き状態にされた書籍等をユーザーが載置できるようになっている。
【0027】
下部本体111には、画像形成部12、定着装置13および給紙部14が内装されている。上部本体112には原稿読取部5が設けられている。給紙部14は、装置本体11に対して挿脱可能の給紙カセット142,143,144を有している。給紙カセット142,143,144には記録紙(記録媒体の一例)が積層されてなる用紙束がそれぞれ収容されている。
【0028】
画像形成部12は、給紙部14から給紙された記録紙にトナー像を形成する画像形成動作を行う。画像形成部12は、中間転写ベルト125の走行方向において上流側から下流側へ向けて順次配設された、マゼンタ色のトナーを用いるマゼンタ用の画像形成ユニット12M、シアン色のトナーを用いるシアン用の画像形成ユニット12C、イエロー色のトナーを用いるイエロー用の画像形成ユニット12Yおよびブラック色のトナーを用いるブラック用の画像形成ユニット12Bk(以下、各画像形成ユニットを区別することなく述べる場合には、それぞれを「画像形成ユニット120」という)と、駆動ローラー125a(二次転写対向ローラー)等の複数のローラー間に画像形成における副走査方向へ無端走行可能に張架された中間転写ベルト125と、中間転写ベルト125が駆動ローラー125aに張架される部分で中間転写ベルト125の外周面に当接する二次転写ローラー210とを備えている。
【0029】
各画像形成ユニット120は、感光体ドラム121と、感光体ドラム121へトナーを供給する現像装置122と、トナーを収容するトナーカートリッジ(図略)と、帯電装置123と、露光装置124と、一次転写ローラー126と、ドラムクリーニング装置127とをそれぞれ一体的に備えている。
【0030】
感光体ドラム121は、その周面に静電潜像およびこの静電潜像に沿ったトナー像を形成する。現像装置122は、感光体ドラム121へトナーを供給する。各現像装置122には、前記トナーカートリッジからトナーが適宜補給される。
【0031】
帯電装置123は、感光体ドラム121の直下位置に設けられている。帯電装置123は、各感光体ドラム121の周面を一様に帯電させる。
【0032】
露光装置124は、感光体ドラム121の下方位置であって、帯電装置123の更に下方位置に設けられている。露光装置124は、コンピューター等から入力された画像データや原稿読取部5が取得した画像データに基づく各色に対応したレーザ光を、帯電後の感光体ドラム121の周面に照射し、各感光体ドラム121の周面に静電潜像を形成する。
【0033】
現像装置122は、矢印の方向へ回転する感光体ドラム121の周面の静電潜像にトナーを供給して当該トナーを積層させ、感光体ドラム121の周面に前記画像データに応じたトナー像を形成する。
【0034】
中間転写ベルト125は、各感光体ドラム121の上方位置に配置されている。中間転写ベルト125は、図1における左側の駆動ローラー125aと、同図の右側の従動ローラー125bとの間に無端走行可能に張架され、下方の外周面が各感光体ドラム121の周面に当接している。
【0035】
中間転写ベルト125を挟んで各感光体ドラム121に対向する位置には、一次転写ローラー126が設けられている。この一次転写ローラー126には、図略の転写バイアス印加機構により転写バイアスが印加され、一次転写ローラー126は、各感光体ドラム121の外周周面に形成された上記トナー像を中間転写ベルト125の表面に転写させる。
【0036】
図略の制御部は、各色の毎に一次転写ローラー126及び画像形成ユニット120を駆動制御して、中間転写ベルト125の表面に、マゼンタ用の画像形成ユニット12Mにより形成されたマゼンタのトナー像の転写と、次いで中間転写ベルト125の同一位置にシアン用の画像形成ユニット12Cにより形成されたシアンのトナー像の転写と、次いで中間転写ベルト125の同一位置にイエロー用の画像形成ユニット12Yにより形成されたイエローのトナー像の転写と、最後のブラック用の画像形成ユニット12Bkにより形成されたブラックのトナー像の転写とを、各色のトナー像が重なり合うように行わせ、これによりカラーのトナー像を中間転写ベルト125の表面に形成させる(中間転写(一次転写))。
【0037】
二次転写ローラー210は、図略の転写バイアス印加機構により転写バイアスが印加されている。二次転写ローラー210は、中間転写ベルト125の表面に形成されたカラーの上記トナー像を、給紙部14から搬送されてきた記録紙に転写させる。二次転写ローラー210は、中間転写ベルト125が駆動ローラー125aに張架される部分の用紙搬送路190に、中間転写ベルト125の外周面に当接させて設けられている。二次転写ローラー210は、前記トナー像が記録紙に二次転写されるニップ部Nを、中間転写ベルト125を挟んで駆動ローラー125aとの間に形成する。用紙搬送路190を搬送される記録紙は、ニップ部Nにおいて中間転写ベルト125と二次転写ローラー210とに押圧挟持され、ここにおいて中間転写ベルト125上のトナー像が記録紙に二次転写される。なお、二次転写ローラー210及び駆動ローラー125aのニップ部Nよりも、搬送ローラー対192による記録紙の搬送方向上流側には、レジストローラー630が配設されている。
【0038】
ドラムクリーニング装置127は、各感光体ドラム121の図1で左方位置に設けられ、感光体ドラム121の周面の残留トナーを除去してクリーニングする。このドラムクリーニング装置127によってクリーニングされた感光体ドラム121の周面は、新たな帯電処理のために再び帯電装置123へ向かう。
【0039】
画像形成部12に対して図1での左方位置には、上下方向に延びる用紙搬送路190が形成されている。用紙搬送路190には、適所に搬送ローラー対192が設けられている。搬送ローラー対192は、給紙部14から繰り出された記録紙を、ニップ部N及び定着装置13に向けて搬送する。すなわち、当該適所に配置された搬送ローラー対192からなる搬送機構により記録紙が搬送される。
【0040】
定着装置13は、内部に加熱源である通電発熱体を備えた加熱ローラー132と、加熱ローラー132に対向配置された加圧ローラー134とを備えている。定着装置13は、画像形成部12で転写された記録紙上のトナー像に対し、記録紙が加熱ローラー132と加圧ローラー134との間の定着ニップ部を通過する間に、加熱ローラー132から熱を与えて定着処理を施す。定着処理の完了したカラー画像形成済みの記録紙は、定着装置13の上部から延設された排紙搬送路194を通って、下部本体111の頂部に設けられた排出トレイ151へ向けて排出される。
【0041】
定着装置13の加熱ローラー132及び加圧ローラー134は、図1の手前から奥行方向に回転軸が延びるように配置されている。当該加熱ローラー132及び加圧ローラー134が有する各回転軸の端部近傍であって、画像形成装置1の背面側となる装置内部位置には、本発明の一実施形態に係る冷却機構(詳細は後述)が設けられている。この冷却機構は、送風機構と、当該送風機構を内部に収納する送風機構取付部とを備えている。送風機構は、例えば、シロッコファンであり、当該シロッコファンにより、加熱ローラー132及び加圧ローラー134に対して画像形成装置1の背面側から、加熱ローラー132及び加圧ローラー134の回転軸が延びる方向に沿って空気流を生成させて、加熱ローラー132が発生させる熱気を帯びた空気を吸引し、送風機構取付部が案内する方向、例えば、装置本体11の外部方向に、当該吸引した熱気を帯びた空気を排出する。
【0042】
なお、従動ローラー125bに張架された中間転写ベルト125の外周面に対向する位置にはクリーニング部22が設けられている。
【0043】
給紙部14は、装置本体11の図1における右側壁に開閉自在に設けられた手差しトレイ141と、下部本体111内における露光装置124より下方位置に挿脱可能に装着された給紙カセット142,143,144とを備えている。
【0044】
手差しトレイ141は、下部本体111の右面の下方位置に設けられた、記録紙を手差し操作で画像形成部12へ向けて給紙するためのトレイである。給紙カセット142,143,144は、複数枚の記録紙が積層されてなる用紙束を収容する。給紙カセット142の上方には、ピックアップローラー145が設けられ、ピックアップローラー145は、給紙カセット142,143,144に収容された用紙束の最上位の記録紙を用紙搬送路190へ向けて繰り出す。
【0045】
用紙排出部15は、下部本体111と上部本体112との間に形成されている。用紙排出部15は、下部本体111の上面に形成された排出トレイ151を備える。排出トレイ151は、画像形成部12でトナー像が形成された記録紙が、定着装置13で定着処理が施された後に排出されるトレイである。
【0046】
次に、本発明の一実施形態に係る冷却機構について説明する。図2は冷却機構の斜視図、図3は冷却機構の内部を示す斜視図、図4は冷却機構の背面図、図5は送風機構の斜視図、図6は送風機構の側断面図である。
【0047】
冷却機構10は、画像形成装置1の下部本体111において、定着装置13の加熱ローラー132及び加圧ローラー134が有する回転軸の長さ方向端部近傍であって、画像形成装置1の背面側となる位置に設けられている。冷却機構10は、定着装置13を被冷却物として冷却を行う。冷却機構10は、送風機構110と、当該送風機構110を内部に収納する送風機構取付部材17とを備えている。
【0048】
送風機構110は、周辺空気を吸引し、当該吸引した空気を排出する。送風機構110として、本実施形態ではシロッコファンを用いる場合を例にして説明する。以下、送風機構をシロッコファンと表記する。図5及び図6に示すように、シロッコファン110は、羽根部としての多翼筒状部材115と、外枠116と、駆動モーター117と、制御基板(制御部)114とを有する。
【0049】
多翼筒状部材115は、多数の前向き羽根21を有し、当該多翼筒状部材115の中心部に配設された回転軸117a回りに回転する。多翼筒状部材115が回転すると、前向き羽根21により、多翼筒状部材115の内部115aに向かって周辺空気を吸入する気流が発生し、図5及び図6に示す矢印方向に空気を吸入する。
【0050】
駆動モーター117は、多翼筒状部材115に回転駆動力を付与する駆動源である。駆動モーター117は、多翼筒状部材115の多翼筒状部材115が有する凸部1151の内側であって、多翼筒状部材115の背面部115b側に組み入れられている。多翼筒状部材115の凸部1151の内側に組み入れられた駆動モーター117は、その回転軸117aが、多翼筒状部材115の凸部1151中心に設けられた軸受部1152に組み付けられている。当該駆動モーター117の回転軸117aと多翼筒状部材115の軸受部1152との組み付けにより、回転軸117aと、軸受部1152に一体的に設けられている多翼筒状部材115が供回りするようになっている。駆動モーター117は、回転軸117aが設けられている端部とは反対側の端部117bが外枠116の内壁面116aに固定されている。
【0051】
外枠116は、多翼筒状部材115及び駆動モーター117を覆って内包する。外枠116は、例えば、内壁面116aに駆動モーター117が固定されることを介して、多翼筒状部材115を回転自在に支持する。但し、外枠116は、多翼筒状部材115の内部を開放する開口である吸入口116bを有している。
【0052】
制御基板114は、駆動モーター117を駆動制御するIC(Integrated Circuit)等からなる制御ユニットを有する。制御基板114は、駆動モーター117の回転駆動、回転駆動についてオン/オフのタイミング、及び回転速度等を制御する。制御基板114は、当該外枠116において、吸入口116bとは反対側の側面となる外面116cに設けられている。制御基板114は、多翼筒状部材115及び駆動モーター117の回転軸117aと同軸となる位置に対応する外枠116の外面116cの領域に配設されている。制御基板114は、本実施形態では、円状に形成されている。但し、制御基板114の形状を円状に限定する趣旨ではない。また、本実施形態では、制御基板114は、回転軸117aと同軸位置に配設されるものとして説明するが、この構成は必ずしも必須ではなく、制御基板114が回転軸117aの同軸位置から外れる位置に配設される構成も採り得る。
【0053】
駆動モーター117及び制御基板114は、配線118により図略の電源と接続され、当該電源から制御及び駆動に必要な電力の供給を受ける。
【0054】
シロッコファン110では、制御基板114による制御で、駆動モーター117が回転駆動され、駆動モーター117からの回転駆動力を受けて多翼筒状部材115が回転軸117a回りに回転すると、多翼筒状部材115の内部115aから空気を吸入し、吸入した空気を後述するダクト部に送出する。
【0055】
送風機構取付部材17は、本体部材171と、蓋部材172とを備える。当該本体部材171及び蓋部材172からなる送風機構取付部材17は、収納部30と、ダクト部31とを有している。なお、図3には、蓋部材172が取り外されて内部が開放された状態の本体部材171を示している。
【0056】
収納部30は、シロッコファン110の全体を覆って、内部に当該シロッコファン110が収納可能とされている。収納部30は、その内部空間の広さが、シロッコファン110の外形寸法より若干大きい寸法に形成されている。また、収納部30の内部には、本体部材171の内底面に、シロッコファン110をビス又はネジ等の固定部材により固定するための固定部材受け部(図略)が設けられている。
【0057】
また、シロッコファン110の外枠116には、止め穴部1161,1162が設けられており、当該止め穴部1161及び1162を上記固定部材受け部上に配置し、ビス又はネジ等の固定部材を、止め穴部1161,1162及び固定部材受け部に嵌入及び貫通させた状態とする。これにより、シロッコファン110が収納部30の内底面に固定される。すなわち、本体部材171の内底面上にある上記固定部材受け部の位置に、シロッコファン110側の止め穴部1161,1162の位置を合わせた上で上記固定を行うことによって、収納部30内にシロッコファン110が位置決めされる。なお、図3には、上記固定により収納部30内にシロッコファン110が位置決めされて取り付けられた状態を示している。
【0058】
さらに、図4に示すように、収納部30の内底面には、開口部171bが形成されている。上記固定により収納部30内にシロッコファン110が位置決めされて取り付けられた状態のときに、シロッコファン110の吸入口116bが、収納部30の内底面にある開口部171bに対向する位置となる構成とされている。従って、図4に示すように、送風機構取付部材17を背面側から視認した場合には、当該開口部171bからシロッコファン110の多翼筒状部材115が露出する構成となっている。開口部171bは、シロッコファン110の吸入口116bに、送風機構取付部材17の周辺外気を案内する。
【0059】
なお、収納部30の内底部は、上記固定により収納部30内にシロッコファン110が位置決めされて取り付けられた状態のときに、開口部171bの周辺部がシロッコファン110の側面部にある吸入口116bの周辺部に当接した状態でシロッコファン110を支持する。但し、開口部171bの周辺部と、シロッコファン110の吸入口116bの周辺部とは、両者が接触する当接状態にあることが好ましいが、近接状態とすることも可能である。
【0060】
ダクト部31は、シロッコファン110の吹出口110aから排出される吹出風の流路を形成する。ダクト部31は、収納部30の内部空間に繋げられ、収納部30と一体的に形成されている。ダクト部31は、上述した固定により収納部30内に取り付けられたシロッコファン110の吹出口110aが配置される位置から延びて、当該吹出口110aから排出される吹出風を予め定められた方向に導く。すなわち、ダクト部31は、当該吹出口110a部分において、収納部30の内部に直結されている。
【0061】
吹出口110aとは反対側となるダクト部31の端部31aは、例えば、直接に又は他のダクト部材を介して、画像形成装置1の下部本体111の背面まで延び、画像形成装置1の後方側に、吹出口110aからの吹出風を排出する構成とされる。
【0062】
すなわち、収納部30及びダクト部31は、一部材からなる送風機構取付部材17によって構成され、送風機構取付部材17の一部が収納部30として機能し、他部がダクト部31として機能する。
【0063】
収納部30は、本体部材171及び蓋部材172により構成されるが、収納部30を構成する蓋部材172部分には、穴部172aが形成されている。この蓋部材172は、シロッコファン110が上記固定により収納部30に取り付けられた状態のときに、本体部材171に取り付けると、蓋部材172の内壁面は、シロッコファン110の外枠116の外面に取り付けられている制御基板114と対向する面(制御部対向面)となる。この蓋部材172において、上記固定により収納部30に取り付けられた状態にあるシロッコファン110の制御基板114に対向する位置に、当該制御基板114の外形寸法と同等又は若干大きい形状寸法で、蓋部材172を貫通する穴部172aが形成されている。これにより、本体部材171に取り付けられた蓋部材172の穴部172aは、シロッコファン110が上記固定により収納部30に取り付けられた状態のときに、制御基板114を送風機構取付部材17の外部に露出させることになる。このため、シロッコファン110を収納部30内に収納して蓋部材172を取り付けて、送風機構取付部材17及び冷却機構10の組み立てを完了した後は、当該穴部172aにより、制御基板114が収納部30から露出して、外気に触れる状態となる。
【0064】
このように組み立てを完了した冷却機構10は、シロッコファン110の多翼筒状部材115の回転により、定着装置13が発生させる熱気を帯びた空気を、加熱ローラー132及び加圧ローラー134の回転軸の長さ方向に空気流を生成して多翼筒状部材115の吸入口116bが吸入し、当該吸入した空気をダクト部31から画像形成装置1の外部に排出することで、定着装置13から熱気を取り除き、定着装置13を冷却する。
【0065】
すなわち、収納部30においては、開口部171bが形成されている内底面に対して、収納部30の内部に収納されたシロッコファン110を挟んで向かい合う位置に取り付けられる蓋部材172の面に穴部172aが形成されている。開口部171bは、穴部172aが形成されている蓋部材172の制御部対向面に対して、収納部30内のシロッコファン110を挟んで向かい合う面に形成されている。
【0066】
また、送風機構取付部材17には、上記ダクト部31に隣接して、第2ダクト部313が更に設けられている。この第2ダクト部313は、画像形成及び定着を終えた記録紙が排出される上記の排出トレイ151に直接又は間接的に繋がっており、当該排出トレイ151周辺の空気をシロッコファン110に吸入させるための流路を形成する。これにより、排出トレイ151及び排出トレイ151に載置されている記録紙を負圧状態として冷却する。
【0067】
但し、当該第2ダクト部313は、送風機構取付部材17に必須の構成要素ではなく、送風機構取付部材17を第2ダクト部313なしに構成することも可能である。
【0068】
上記構成でなる冷却機構10及び送風機構取付部材17によれば、シロッコファン110が収納部30内に上記固定による取付で収納され、蓋部材172の本体部材171への取付を完了すると、シロッコファン110は収納部30に覆われた状態となり、さらに、このシロッコファン110の吹出口110aが配設される位置となる収納部30の位置には、この吹出口110aから排出される吹出風の流路を形成するダクト部31が収納部30と一体的に設けられているので、シロッコファン110が吸い込んで吹出口110aから排出する熱気を帯びた空気が冷却機構10及び送風機構取付部材17の外部に漏れることが低減され、シロッコファン110の近傍に配置される他部材が耐熱性の低いものであっても、当該他部材への熱気の伝達を抑えた状態で、吹出風を排出することが可能になる。
【0069】
また、シロッコファン110が収納部30内に収納されると、この状態にあるシロッコファン110の制御基板114と対向する蓋部材172の面に形成された穴部172aが、制御基板114を冷却機構10及び送風機構取付部材17の外部に露出させるので、制御基板114を外気に触れる状態とすることができ、シロッコファン110が吸い込んだ被冷却物としての定着装置13の熱気による制御基板114の温度上昇を低減できる。これにより、制御基板114の熱による損傷を回避することが可能になる。
【0070】
また、制御基板114と回転軸117aは同軸位置にあり、制御基板114も当該同軸位置となる外枠116の外面116c部分に取り付けられているため、上記穴部172aによる制御基板114の露出により、当該回転軸117a及び駆動モーター117も、吸入口116bから吸入した熱気による熱影響を低減できる。
【0071】
また、シロッコファン110は、吸入口116bが設けられている一側面部とは反対側の他側面部となる外面116cに制御基板114が設けられているため、吸入口116bにより吸い込まれた熱気が制御基板114に与える熱影響を極力抑えた状態として、制御基板114を外部に露出させることが可能となっている。
【0072】
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態に係る送風機構取付部材17に、更に以下に示す構成を加えてもよい。
【0073】
図7は蓋部材172の内壁面に緩衝部材が取り付けられた状態を示す斜視図、図8は緩衝部材が取り付けられた蓋部材172を本体部材171に取り付けてなる送風機構取付部材17を示す正面図である。
【0074】
上述した蓋部材172であって、蓋部材172を本体部材171に取り付けたときにシロッコファン110に対向する内壁面172cには、穴部172aを囲む領域に、第1緩衝部材50が取り付けられている。この第1緩衝部材50は、例えば、ポリウレタン等のスポンジ状素材からなる。第1緩衝部材50が内壁面172cに取り付けられた蓋部材172を、本体部材171に取り付けると、当該第1緩衝部材50が、シロッコファン110の外面116cに取り付けられている制御基板114の周囲部分に当接する。
【0075】
すなわち、収納部30においてシロッコファン110の外面116c及び制御基板114に対向する制御部対向面となる蓋部材172の内壁面172cにおける穴部172aを囲む領域に設けられた第1緩衝部材50は、シロッコファン110の外枠116の外面116c上において制御基板114を囲む領域に当接する。このため、第1緩衝部材50及び制御基板114を囲む領域部分においては、蓋部材172の内壁面172cと、シロッコファン110の外枠116の外面116cとの間の空隙に第1緩衝部材50が充填されて存在することになり、穴部172aから収納部30の内部に繋がる空間が遮蔽され、穴部172a及び穴部172aが開放する制御部114部分と、収納部30内とが遮蔽されるので、シロッコファン110の吸入口116bが吸い込む熱気を帯びた空気が、穴部172a及び穴部172aが開放する制御部114に向かうことを抑制可能となる。
【0076】
さらに、収納部30の内部に収納された状態のシロッコファン110に対向する収納部30の内壁面、すなわち、蓋部材172の内壁面172c又は収納部の内底面であって、ダクト部31との結合部分に該当する領域Aには、収納部30とダクト部31の結合部の幅に亘って、第2緩衝部材70を設けてもよい(図3にも第2緩衝部材70の配設位置を示す)。この第2緩衝部材70は、蓋部材172の内壁面172c及び収納部30の内底面の少なくとも一方に取り付けられている。但し、第2緩衝部材70は、蓋部材172の内壁面172c及び収納部30の内底面の両方に取り付けられることが好ましい。第2緩衝部材70は、蓋部材172を本体部材171に取り付けたときに、収納部30内に収納されているシロッコファン110の外面に当接する高さに設定されている。
【0077】
これによれば、ダクト部31との結合部分に該当する領域Aに設けられた第2緩衝部材70が、収納部30と内側壁とシロッコファン110との間の空隙を充填して、吹出口110aから排出される吹出風の流路となるダクト部31と収納部30の内部とが遮蔽されるので、シロッコファン110から排出された熱気を帯びた空気が、ダクト部31内から収納部30の内部に向かうことを抑制可能である。
【0078】
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明に係る画像形成装置を複合機として説明しているが、本発明に係る画像形成装置はこれに限定されない。例えば、本発明に係る画像形成装置は、コピー機、ファクシミリ装置等であっても構わない。
【0079】
なお、図1乃至図8を用いて上記各実施形態により示した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0080】
1 画像形成装置
10 冷却機構
110 送風機構(シロッコファン)
110a 吹出口
114 制御基板
115 多翼筒状部材
1151 凸部
1152 軸受部
116 外枠
116b 吸入口
117 駆動モーター
117a 回転軸
118 配線
13 定着装置
15 用紙排出部
17 送風機構取付部材
171 本体部材
171b 開口部
172 蓋部材
172a 穴部
30 収納部
31 ダクト部
31a 端部
50 第1緩衝部材
70 第2緩衝部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
羽根部を有する駆動モーターを駆動制御する制御部が送風機構外枠の外面に配設された送風機構が覆われて内部に収納される収納部と、
前記収納部と一体的に形成され、当該収納部において前記送風機構の吹出口が配設される位置から延びて、当該吹出口から排出される吹出風の流路を形成するダクト部とを備え、
前記収納部において、前記送風機構が当該収納部に収納されたときに前記制御部と対向する制御部対向面には、当該制御部を露出させる穴部が形成されている送風機構取付部材。
【請求項2】
前記収納部には、当該収納部に収納された状態にある前記送風機構がその側部に有する吸入口に対向する位置に、当該吸入口に空気を案内する開口部が形成され、
前記収納部は、前記開口部の周辺部が前記送風機構の前記側部における前記吸入口の周辺部に当接又は近接した状態となって、前記送風機構を支持し、
前記ダクト部は、前記支持により前記収納部に収納された状態にある前記送風機構の前記吹出口部分において、前記収納部の内部に直結されている請求項1に記載の送風機構取付部材。
【請求項3】
前記開口部は、前記穴部が形成されている前記制御部対向面に対して、前記収納部内の前記送風機構を挟んで向かい合う面に形成されている請求項2に記載の送風機構取付部材。
【請求項4】
前記収納部の前記制御部対向面の内壁面において前記穴部を囲む領域には、前記送風機構外枠の外面における前記制御部を囲む領域に当接する第1緩衝部材が設けられている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の送風機構取付部材。
【請求項5】
前記収納部の内部に収納された前記送風機構に対向する前記収納部の内壁面であって、前記ダクト部との直結部分に該当する領域に、当該直結部分の幅に亘って、前記送風機構に当接する更なる第2緩衝部材が設けられている請求項4に記載の送風機構取付部材。
【請求項6】
羽根部と、前記羽根部を回転駆動する駆動モーターと、前記羽根部及び前記駆動モーターを内包する外枠と、前記羽根部の回転軸と同軸位置となる前記外枠の外面に設けられて前記駆動モーターを駆動制御する制御部とを有する送風機構と、
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の送風機構取付部材と
を備えた冷却機構。
【請求項7】
請求項6に記載の冷却機構と、
画像を記録媒体に定着する定着部と、
前記定着部を通過した記録媒体が排出されて載置される排出部とを備え、
前記送風機構取付部材は、前記ダクト部とは異なる第2ダクト部をさらに備え、
前記ダクト部は、前記定着部を冷却するために前記送風機構からの流路を形成し、
前記第2ダクト部は、前記排出部に排出された記録媒体の冷却用の流路を形成する画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−113261(P2013−113261A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−262149(P2011−262149)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】