説明

通信システムおよび方法、情報提供装置および方法、並びにプログラム

【課題】最適なユーザアカウントを発行することができるようにする。
【解決手段】コマンド解析部111は、受信部114が受信させたコマンドであって、受信部114から供給されてくるコマンドを解析する。監視通報装置設定部123は、コマンド解析部111によるコマンドの解析結果に従って、コマンド解析部111から供給されてくるコマンドを基に、ユーザによって選択された監視通報装置に接続されたセンサに関する情報をユーザアカウント管理テーブルに格納させることで、閲覧や設定が可能となる監視通報装置に接続されたセンサを設定することで、最適なユーザアカウントを発行することができるようになる。本発明は、情報提供装置に適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システムおよび方法、情報提供装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、最適なユーザアカウントを発行することができるようにした通信システムおよび方法、情報提供装置および方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワークに接続可能なコンピュータの普及によって、例えば、電力を監視するシステムなど、様々なシステムが構築されている。これらのシステムは、一般的に、機能やデータを提供するサーバおよびこれに接続するクライアント端末装置によって構築される。また、これらのシステムにおいては、システムを利用する正当なユーザのユーザアカウントをサーバ側で管理することで、不正なユーザがシステムにログインできないようにしている。
【0003】
また、ユーザのパスワードと、そのユーザが所属する階層構造を形成するグループのIDとを格納するユーザ管理テーブルを備えることで、ユーザによって入力されたIDおよびパスワードのうち、入力されたIDが、ユーザ管理テーブルに格納されたグループのIDに該当し、かつ、入力されたパスワードが、そのグループの階層に所属するユーザのパスワードとなる場合に、ログインを許可させるグループウェアもある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−32071号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、各ユーザに対して、最適な権限の付与されたユーザアカウントを発行するには、ユーザアカウントごとに、複雑な設定をする必要があるとともに、ユーザアカウントを設定する作業が複雑になってしまうという問題があった。
【0006】
また、最適な権限の付与されたユーザアカウントが発行されていないと、そのユーザアカウントでログインしたユーザは、システムの提供する機能を十分に活用できない可能性もある。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、簡単に、より最適なユーザアカウントを発行することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の通信システムは、電子機器が、ユーザによる、通信システムにログインするためのユーザアカウントに関する情報の入力を受け付ける受付手段と、受け付けた情報に基づいて、情報に応じた要求を生成する生成手段と、生成した要求を情報提供装置宛に送信する送信手段とを備え、情報提供装置が、電子機器から送信されてくる要求を受信する受信手段と、要求を解析する解析手段と、解析結果に基づいて、ユーザアカウントごとに、センサに関する設定の可否およびセンサから通知されるデータの閲覧の可否を設定する設定手段とを備え、センサに関する設定は、管理メニューおよび/または端末タイトル、データ設定を含むことを特徴とする。
【0009】
本発明の通信システムにおいては、電子機器によって、ユーザによる、通信システムにログインするためのユーザアカウントに関する情報の入力が受け付けられ、受け付けられた情報に基づいて、情報に応じた要求が生成され、生成された要求が情報提供装置宛に送信され、情報提供装置によって、電子機器から送信されてくる要求が受信され、要求が解析され、解析結果に基づいて、ユーザアカウントごとに、センサに関する設定の可否およびセンサから通知されるデータの閲覧の可否が設定される。そして、センサに関する設定は、管理メニューおよび/または端末タイトル、データ設定を含む。
【0010】
従って、このようにすることにより、上位の権限を付与されたユーザは、下位の権限を付与するユーザに対して、通報装置または通報装置に接続されたセンサを単位とするグルーピングして、ユーザアカウントを発行することができるので、簡単に、最適なユーザアカウントを発行することができる。
【0011】
本発明の通信方法は、電子機器が、ユーザによる、通信システムにログインするためのユーザアカウントに関する情報の入力を受け付ける受付ステップと、受け付けた情報に基づいて、情報に応じた要求を生成する生成ステップと、生成した要求の情報提供装置宛への送信を制御する送信制御ステップとを含み、情報提供装置が、電子機器から送信されてくる要求の受信を制御する受信制御ステップと、要求を解析する解析ステップと、解析結果に基づいて、ユーザアカウントごとに、センサに関する設定の可否およびセンサから通知されるデータの閲覧の可否を設定する設定ステップとを含み、センサに関する設定は、管理メニューおよび/または端末タイトル、データ設定を含むことを特徴とする。
【0012】
本発明の通信方法においては、電子機器によって、ユーザによる、通信システムにログインするためのユーザアカウントに関する情報の入力が受け付けられ、受け付けられた情報に基づいて、情報に応じた要求が生成され、生成された要求が情報提供装置宛に送信され、情報提供装置によって、電子機器から送信されてくる要求が受信され、要求が解析され、解析結果に基づいて、ユーザアカウントごとに、センサに関する設定の可否およびセンサから通知されるデータの閲覧の可否が設定される。そして、センサに関する設定は、管理メニューおよび/または端末タイトル、データ設定を含む。
【0013】
本発明の情報提供装置は、電子機器から送信されてくる、自分と電子機器からなるシステムにログインするためのユーザアカウントに関する情報に対応した要求を受信する受信手段と、要求を解析する解析手段と、解析結果に基づいて、ユーザアカウントごとに、センサに関する設定の可否およびセンサから通知されるデータの閲覧の可否を設定する第1の設定手段とを備え、センサに関する設定は、管理メニューおよび/または端末タイトル、データ設定を含むことを特徴とする。
【0014】
本発明の情報提供装置においては、電子機器から送信されてくる、自分と電子機器からなるシステムにログインするためのユーザアカウントに関する情報に対応した要求が受信され、要求が解析され、解析結果に基づいて、ユーザアカウントごとに、センサに関する設定の可否およびセンサから通知されるデータの閲覧の可否が設定される。そして、センサに関する設定は、管理メニューおよび/または端末タイトル、データ設定を含む。
【0015】
従って、このようにすることにより、上位の権限を付与されたユーザは、下位の権限を付与するユーザに対して、通報装置または通報装置に接続されたセンサを単位とするグルーピングして、ユーザアカウントを発行することができるので、簡単に、最適なユーザアカウントを発行することができる。
【0016】
受信手段は、有線または無線を介して相手から送信されてきたデータを受信できるものであればよく、例えば、専用のハードウェアなどにより構成される。
【0017】
解析手段は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などによって実行されるウェブサーバプログラムに含まれるコマンド解析部により構成される。コマンド解析部は、受信部から供給されてくるコマンドを解析し、解析した結果を基に、所定の処理を実行させる。
【0018】
第1の設定手段は、例えば、CPUなどによって実行されるウェブサーバプログラムに含まれる監視通報装置設定部により構成される。監視通報装置設定部は、コマンド解析部によるコマンドの解析結果に従って、コマンド解析部からコマンドに付加されたパラメータが供給されてきた場合、所定の処理を行う。
【0019】
従って、センサによって検知されるデータごとに、そのデータに対する閲覧などの設定を行うことで、より細かい単位(センサ単位で)で設定することができるので、使用するユーザの使用方法に合った、最適なユーザアカウントを簡単に発行することができる。
【0020】
第2の設定手段は、例えば、CPUなどによって実行されるウェブサーバプログラムに含まれる権限設定部により構成される。権限設定部は、コマンド解析部によるコマンドの解析結果に従って、コマンド解析部からコマンドに付加されたパラメータが供給されてきた場合、所定の処理を行う。
【0021】
従って、上位の権限を付与されたユーザは、ユーザアカウントを発行する場合、そのユーザアカウントの権限として、下位の権限のユーザアカウントを発行させるか否かの選択をすることができるので、簡単に、最適なユーザアカウントを発行することができる。
【0022】
本発明の情報提供方法は、電子機器から送信されてくる、自分と電子機器からなるシステムにログインするためのユーザアカウントに関する情報に対応した要求の受信を制御する受信制御ステップと、要求を解析する解析ステップと、解析結果に基づいて、ユーザアカウントごとに、センサに関する設定の可否およびセンサから通知されるデータの閲覧の可否を設定する設定ステップとを含み、センサに関する設定は、管理メニューおよび/または端末タイトル、データ設定を含むことを特徴とする。
【0023】
本発明の情報提供方法においては、電子機器から送信されてくる、自分と電子機器からなるシステムにログインするためのユーザアカウントに関する情報に対応した要求の受信が制御され、要求が解析され、解析結果に基づいて、ユーザアカウントごとに、センサに関する設定の可否およびセンサから通知されるデータの閲覧の可否が設定される。そして、センサに関する設定は、管理メニューおよび/または端末タイトル、データ設定を含む。
【0024】
本発明のプログラムは、電子機器から送信されてくる、自分と電子機器からなるシステムにログインするためのユーザアカウントに関する情報に対応した要求の受信を制御する受信制御ステップと、要求を解析する解析ステップと、解析結果に基づいて、ユーザアカウントごとに、センサに関する設定の可否およびセンサから通知されるデータの閲覧の可否を設定する設定ステップとを含み、センサに関する設定は、管理メニューおよび/または端末タイトル、データ設定を含むことを特徴とする。
【0025】
本発明のプログラムは、所定の記録媒体に記録されて、例えば、ドライブにより読み出され、情報提供装置または電子機器にインストールされる。記録媒体は、フロッピ(登録商標)ディスクなどよりなる磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk)などよりなる光ディスク、MD(Mini Disk)(登録商標)などよりなる光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブルメディアにより構成される。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、簡単に、より最適なユーザアカウントを発行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明を適用した遠隔監視通報システム(通信システム)の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】監視通報装置(通報装置)の構成例を示すブロック図である。
【図3】遠隔監視通報サーバ(情報提供装置)の構成例を示すブロック図である。
【図4】遠隔監視通報サーバ(情報提供装置)により実行されるプログラムの構成の例(機能の構成の例)を示す図である。
【図5】クライアント端末装置(電子機器)により実行されるプログラムの構成の例(機能の構成の例)を示す図である。
【図6】ユーザアカウントの種別の例を示す図である。
【図7】ユーザの階層構造について説明する図である。
【図8】クライアント端末装置(電子機器)における、ユーザアカウントの設定の処理について説明するフローチャートである。
【図9】グループ追加の処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図10】グループ追加入力画面を表示させるクライアント端末装置(電子機器)の出力部の画面の例を示す図である。
【図11】グループ設定の処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図12】グループ設定入力画面を表示させるクライアント端末装置(電子機器)の出力部の画面の例を示す図である。
【図13】監視通報装置登録の処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図14】監視通報装置登録画面を表示させるクライアント端末装置(電子機器)の出力部の画面の例を示す図である。
【図15】監視通報装置(通報装置)が設置された店舗の名称の一覧を表示させる監視通報装置登録画面の例を示す図である。
【図16】監視通報装置(通報装置)に接続されたセンサが検知するデータの名称の一覧を表示させる監視通報装置登録画面の例を示す図である。
【図17】遠隔監通報サーバ(情報提供装置)における、ユーザアカウントの設定の処理について説明するフローチャートである。
【図18】ユーザアカウント管理テーブルの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0029】
図1は、本発明を適用した遠隔監視通報システム1(通信システム)の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0030】
遠隔監視通報システム1は、本発明の通信システムの一例である。この遠隔監視通報システム1においては、通信網12に、監視通報装置11−1乃至11−Nおよび遠隔監視通報サーバ13が接続され、通信網14に、遠隔監視通報サーバ13およびクライアント端末装置15−1乃至15−Mが接続されている。
【0031】
監視通報装置11−1は、例えば、“コンビニA店”に設けられている電力計(電力メータ)41−1(後述する図2)と接続するように設置され、所定の時間(例えば、30分間(後述するデマンド時限))が経過した場合、その電力計41−1から取り込んだ電力情報(パルス)に基づいて、その時間ごとの使用電力の平均値(平均使用電力)であるデマンド値を遠隔監視通報サーバ13宛に送信する。
【0032】
ここで、デマンド値とは、電力会社との取引に使用される、30分間(デマンド時限)における平均使用電力値である。一般的に、電力会社に支払う電気料金は、使用した電力量に応じて課金される電力量料金と、デマンド値によって更新される契約電力に応じて決定される基本料金とを加算した金額となる。すなわち、一度決定した契約電力を超えて電気を使用すると、契約超過金の支払いが必要になったり、契約料金のアップにつながることになるので、デマンド値を抑制することで、電気料金を軽減することになる。
【0033】
また、監視通報装置11−1には、例えば、サーミスタなどの後述する温度センサ41−2も接続され、所定の時間(例えば、1分)が経過した場合、監視通報装置11−1は、その時刻における温度センサ41−2が測定した温度を示す値(温度値)を遠隔監視通報サーバ13宛に送信する。さらに、監視通報装置11−1には、例えば、漏電監視用の機器やセンサなどの後述する漏電センサ41−3も接続され、所定の時間(例えば、1分)が経過した場合、監視通報装置11−1は、その時刻における漏電センサ41−3が検知した漏洩電流を示す値(漏洩電流値)を遠隔監視通報サーバ13宛に送信する。
【0034】
さらに、監視通報装置11−1は、自分自身の内部の温度を測定し、所定の時間(例えば、1分)が経過した場合、監視通報装置11−1は、その時刻における自分自身の内部の温度を示す値(内部温度値)を遠隔監視通報サーバ13宛に送信する。
【0035】
監視通報装置11−2は、例えば、“コンビニB店”に設けられている電力計41−1と接続するように設置され、監視通報装置11−1と同様に、所定の時間(例えば、30分間(デマンド時限))が経過した場合、その電力計41−1から取り込んだ電力情報(パルス)に基づいて、デマンド値を遠隔監視通報サーバ13宛に送信する。
【0036】
また、監視通報装置11−2には、監視通報装置11−1と同様に、温度センサ41−2および漏電センサ41−3も接続され、所定の時間(例えば、1分)が経過した場合、監視通報装置11−2は、その時刻における温度センサ41−2が測定した温度値を遠隔監視通報サーバ13宛に送信するとともに、漏電センサ41−3が検知した漏洩電流値を遠隔監視通報サーバ13宛に送信する。
【0037】
さらに、監視通報装置11−2は、監視通報装置11−1と同様に、自分自身の内部の温度を測定し、所定の時間(例えば、1分)が経過した場合、監視通報装置11−2は、その時刻における自分自身の内部の温度を示す値(内部温度値)を遠隔監視通報サーバ13宛に送信する。
【0038】
監視通報装置11−3(図示せず)乃至11−Nのそれぞれは、例えば、店舗、工場、または一般家庭などに設けられている電力会社の電力計41−1と接続するように設置され(監視通報装置11−Nは、例えば、“デパートZ店”に設けられている電力計41−1と接続するように設置され)、所定の時間(例えば、30分間(デマンド時限))が経過した場合、その電力計41−1から取り込んだ電力情報(パルス)に基づいて、デマンド値を遠隔監視通報サーバ13宛に送信する。
【0039】
また、監視通報装置11−3(図示せず)乃至11−Nのそれぞれには、監視通報装置11−1と同様に、温度センサ41−2および漏電センサ41−3も接続され、所定の時間(例えば、1分)が経過した場合、監視通報装置11−3(図示せず)乃至11−Nのそれぞれは、その時刻における温度センサ41−2が測定した温度値を遠隔監視通報サーバ13宛に送信するとともに、漏電センサ41−3が検知した漏洩電流値を遠隔監視通報サーバ13宛に送信する。
【0040】
監視通報装置11−1乃至11−Nのそれぞれは、通信網12を介して、遠隔監視通報サーバ13から送信されてくる、自分自身の設定に関する情報である監視通報設定情報を受信し、受信した監視通報設定情報を設定する。
【0041】
ここで、監視通報設定情報とは、ユーザにより、監視通報装置11−1乃至11−Nのそれぞれに設定される、それぞれの装置で監視している情報を通報(通知)する間隔などの設定に関する情報である。具体的には、例えば、デマンド値を遠隔監視通報サーバ13に通報する間隔である“30分”が、監視通報設定情報として、ユーザにより設定される。
【0042】
通信網12は、例えば、Dopa(ドゥーパ)通信回線(商標)で構成され、監視通報装置11−1乃至11−Nのいずれかと、遠隔監視通報サーバ13とを相互に通信させる。
【0043】
例えば、通信網12は、監視通報装置11−1乃至11−Nのいずれかから供給されてくる、デマンド値、温度値、漏洩電流値、または内部温度値のいずれかを遠隔監視通報サーバ13に伝送する。また、通信網12は、遠隔監視通報サーバ13から供給されてくる監視通報設定情報を、監視通報装置11−1乃至11−Nのいずれかに伝送する。
【0044】
なお、通信網12は、Dopa通信回線に限定されず、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronic Engineers , Inc.)802.11規格に準拠した無線LANによる無線の通信、FDDI(Fiber Distributed Data Interface)などの光ファイバ網、衛星通信網、イーサーネット(商標)、LAN(Local Area Network)、またはインターネットなどの各種の専用または公衆回線網を利用して構成するようにしてもよい。
【0045】
遠隔監視通報サーバ13は、例えば、ウェブサーバ(Webサーバ)およびデータベースサーバなどの専用のサーバであり、本発明の情報提供装置の一例である。
【0046】
遠隔監視通報サーバ13は、例えば、遠隔監視通報システム1による所定のサービスを提供する事業者の“データセンタ”に設置され、通信網12を介して、監視通報装置11−1乃至11−Nのいずれかから送信されてくるデマンド値、温度値、漏洩電流値、または内部温度値を受信し、それぞれを蓄積する。
【0047】
また、遠隔監視通報サーバ13は、クライアント端末装置15−1乃至15−Mのいずれかの要求に応じて、蓄積されたデマンド値、温度値、漏洩電流値、または内部温度値のいずれかに所定の処理を施して、処理を施すことで得られた情報を、通信網14を介して、クライアント端末装置15−1乃至15−Mのいずれかに送信する。
【0048】
さらに、遠隔監視通報サーバ13は、インターネット12を介して、クライアント端末装置15−1乃至15−Mのいずれかから送信されてくる監視通報設定情報を、通信網12を介して、監視通報装置11−1乃至11−Nのいずれかに送信する。
【0049】
通信網14は、例えば、インターネットであり、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの所定のプロトコルに従って、遠隔監視通報サーバ13およびクライアント端末装置15−1乃至15−Mのそれぞれを相互に通信させる。
【0050】
クライアント端末装置15−1乃至15−Mは、例えば、PC(Personal Computer)、携帯電話機、またはPDA(Personal Digital Assistance)などの通信網14に接続可能な機器であり、本発明の電子機器の一例である。
【0051】
クライアント端末装置15−1乃至15−Mのそれぞれは、通信網14を介して、通信網14に接続された遠隔監視通報サーバ13に様々なデータを送信するか、または遠隔監視通報サーバ13から送信されてくる様々なデータを受信する。
【0052】
例えば、クライアント端末装置15−1乃至15−Mのそれぞれは、遠隔監視通報サーバ13に蓄積されている、デマンド値、温度値、漏洩電流値、または内部温度値に関する情報を取得するための要求を、通信網14を介して、遠隔監視通報サーバ13宛に送信した場合、その要求に応じて、通信網14を介して、遠隔監視通報サーバ13から送信されてくる、所定の処理が施されたデマンド値、温度値、漏洩電流値、または内部温度値に関する情報を受信する。
【0053】
また、例えば、クライアント端末装置15−1乃至15−Mのそれぞれは、通信網14を介して、監視通報設定情報を遠隔監視通報サーバ13宛に送信する。
【0054】
なお、図1で示される遠隔監視通報システム1の例においては、遠隔監視通報サーバ13が、1台設けられているが、機能ごとに複数のサーバを設けるようにしてもよい。また、通信網12と通信網14とは、同一のものでもよい。
【0055】
以下、監視通報装置11−1乃至11−Nを個々に区別する必要がない場合、単に監視通報装置11と称する。また、クライアント端末装置15−1乃至15−Mを個々に区別する必要がない場合、単にクライアント端末装置15と称する。
【0056】
図2は、監視通報装置11(通報装置)の構成例を示すブロック図である。
【0057】
監視通報装置11は、入力インターフェイス31−1乃至31−J、入力部32、制御部33、記憶部34、通信部35、および内部温度測定部36を含むように構成される。
【0058】
入力インターフェイス31−1乃至31−Jは、いわゆる接続インターフェイスであり、様々な機器やセンサなどから入力されてくる信号を入力部32に供給する。
【0059】
入力インターフェイス31−1には、例えば、店舗、工場、または一般家庭などに設けられている電力会社の電力計41−1が接続され、入力インターフェイス31−1は、電力計41−1から取り込んだデマンド値を示す信号を入力部32に供給する。入力インターフェイス31−2には、例えば、サーミスタなどの温度センサ41−2が接続され、入力インターフェイス31−2は、温度センサ41−2が測定した温度値を示す信号を入力部32に供給する。入力インターフェイス31−3には、例えば、漏電監視用の機器やセンサなどの漏電センサ41−3が接続され、入力インターフェイス31−3は、漏電センサ41−3が検知した漏洩電流値を示す信号を入力部32に供給する。
【0060】
入力インターフェイス31−4(図示せず)乃至31−Jのそれぞれには、例えば、ガス漏れ、ドアの開閉、不法侵入者、または液面のレベルなどを検知する、センサ41−4(図示せず)乃至41−Jのそれぞれが接続され、入力インターフェイス31−4(図示せず)乃至31−Jのそれぞれは、それらのセンサが検知した信号を入力部32に供給する。
【0061】
なお、入力インターフェイス31−4(図示せず)乃至31−Jのそれぞれには、電力計41−1、温度センサ41−2、および漏電センサ41−3が測定している場所とは異なる場所にある、電力計、温度センサ、または漏電センサなどを接続することもできる。
【0062】
入力部32は、入力インターフェイス31−1乃至31−Jのいずれかから、センサの検知した信号が供給されてきた場合、その信号を制御部33に供給する。例えば、入力部32は、入力インターフェイス31−1乃至31−3のいずれかから、デマンド値、温度値、または漏洩電流値を示す信号のいずれかが供給されてきた場合、それらを制御部33に供給する。
【0063】
制御部33は、入力部32から信号が供給されてきた場合、記憶部34に記憶されている監視通報設定情報を基に、その信号を遠隔監視通報サーバ13に通知するか否かを判定する。制御部33は、信号を通知すると判定した場合、通信部35を制御して、通信網12に接続させ、遠隔監視通報サーバ13に、その信号を通知するパケットを遠隔監視通報サーバ13宛に送信させる。
【0064】
例えば、制御部33は、入力部32からデマンド値を示す信号が供給されてきた場合、記憶部34に記憶されている監視通報設定情報を基に、前回デマント値を通知してから30分を経過したか否かを判定し、30分経過したと判定された場合、通信部35を制御して、通信網12に接続させ、デマンド値を通知するパケットを遠隔監視通報サーバ13宛に送信させる。
【0065】
また、例えば、制御部33は、デマンド値の場合と同様に、入力部32から温度値または漏洩電流値を示す信号のいずれかが供給されてきた場合、記憶部34に記憶されている監視通報設定情報を基に、前回通知してから1分を経過したか否かを判定し、1分経過したと判定された場合、通信部35を制御して、通信網12に接続させ、温度値または漏洩電流値のいずれかを通知するパケットを遠隔監視通報サーバ13宛に送信させる。
【0066】
なお、例えば、監視通報設定情報として、予め、デマンド値の閾値を設定しておくことで、制御部33は、入力部32からデマンド値が供給されてきた場合、記憶部34に記憶されている監視通報設定情報を基に、供給されたデマント値が、所定の時間(例えば、15分)を経過した後に、予め設定されている閾値を超えるか否かを判定し(予想し)、所定の時間が経過した後に、予め設定されているデマンド値を超えると判定した場合、通信部35を制御して、通信網12に接続させ、デマンド値が閾値を超えることを示す警報を通知するパケットを遠隔監視通報サーバ13宛に送信させるようにしてもよい。
【0067】
また、制御部33は、通信網12を介して、遠隔監視通報サーバ13から送信されてくる監視通報設定情報を、記憶部34に記憶させて設定する。例えば、制御部33は、通信網12を介して、監視通報設定情報として、遠隔監視通報サーバ13から送信されてくるデマンド値を遠隔監視通報サーバ13に通報する間隔である“30分”を、記憶部34に記憶させて設定する。
【0068】
さらに、制御部33は、内部温度測定部35から供給されてくる監視通報装置11の内部温度値を、例えば、所定の時間が経過した場合、通信部35を制御して、通信網12に接続させ、その内部温度値を通知するパケットを遠隔監視通報サーバ13宛に送信させる。
【0069】
以下、電力計41−1、温度センサ41−2、漏電センサ41−3、およびセンサ41−4乃至41−Nを個々に区別する必要がない場合、センサ41と称する。
【0070】
図3は、遠隔監視通報サーバ13(情報提供装置)の構成例を示すブロック図である。
【0071】
CPU51は、ROM52に記憶されているプログラム、または、記録部58に記録されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM53には、CPU51が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU51、ROM52、およびRAM53は、バス54を介して相互に接続されている。
【0072】
CPU51にはまた、バス54を介して入出力インターフェイス55が接続されている。入出力インターフェイス55には、キーボード、マウスなどよりなる入力部56、ディスプレイなどよりなる出力部57が接続されている。CPU51は、入力部56から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU51は、処理の結果得られた画像や音声などを出力部57に出力する。
【0073】
入出力インターフェイス55に接続されている記録部58は、例えば、ハードディスクなどで構成され、CPU51が実行するプログラムや各種のデータを記録する。通信部59は、通信網12、通信網14、インターネット、その他のネットワーク、または通信媒体を介して外部の装置と通信する。
【0074】
また、通信部59を介してプログラムを取得し、記録部58に記録してもよい。
【0075】
入出力インターフェイス55に接続されているドライブ60は、磁気ディスク71、光ディスク72、光磁気ディスク73、または半導体メモリ74などが装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記録部58に転送され、記録される。
【0076】
なお、クライアント端末装置15は、遠隔監視通報サーバ13と同様に構成されるので、その記載および説明は省略する。また、遠隔監視通報サーバ13およびクライアント端末装置15は、図3に示した内部構造に限らず、必要に応じて、機能を追加したり削除したりすることは可能であり、その機能に対応した構成を持つことが可能である。
【0077】
図4は、遠隔監視通報サーバ13(情報提供装置)により実行されるプログラムの構成の例(機能の構成の例)を示す図である。
【0078】
OS(Operating System)101は、例えば、ファイルの管理、メモリの管理、入出力の管理、またはユーザインターフェイスの提供などの処理を行う基本プログラムである。例えば、OS101は、ウェブサーバプログラム102や監視通報プログラム103などの他のプログラムの要求に応じて、各種の機能を提供する。
【0079】
ウェブサーバプログラム102は、通信網14を介して、ウェブページを閲覧させるためのデータを相手に提供するプログラムである。例えば、ウェブサーバプログラム102は、後述するクライアント端末装置15のウェブブラウザプログラム152(図5)からの、HTTP(HyperText Transfer Protocol)プロトコルなどの所定のプロトコルに従ったコマンド(リクエスト)に応じて、通信網14など介して、遠隔監視通報サーバ13の記録部58に記録されているウェブページ(例えば、HTML(HyperText Markup Language)若しくはCHTML(Compact HTML)などで記述された文書、または画像データなど)(レスポンス)を送信する。
【0080】
ウェブサーバプログラム102は、コマンド解析部111、ユーザ設定部112、送信部113、および受信部114を含むように構成される。
【0081】
コマンド解析部111は、受信部114から供給されてくるコマンドを解析し、解析した結果を基に、所定の処理を実行させる。
【0082】
例えば、コマンド解析部111は、受信部114から供給されてくるコマンドを解析し、解析した結果を基に、コマンドに付加されたパラメータをユーザ設定部112に供給することで、遠隔監視通報システム1を使用する契約をしたユーザのユーザアカウントに関する所定の処理を実行させる。また、例えば、コマンド解析部111は、受信部114から供給されてくるコマンド(リクエスト)に従って処理を実行し、送信部113に、通信網14を介して、実行した処理の結果であるウェブページ(レスポンス)をクライアント端末装置15宛に送信させる。
【0083】
ユーザ設定部112は、コマンド解析部111によるコマンドの解析結果に従って、コマンド解析部111からコマンドに付加されたパラメータが供給されてきた場合、遠隔監視通報システム1を使用する契約をしたユーザのユーザアカウントに関する所定の処理を実行する。
【0084】
ユーザ設定部112は、ユーザアカウント発行部121、権限設定部122、および監視通報装置設定部123を含むように構成される。
【0085】
ユーザアカウント発行部121は、コマンド解析部111によるコマンドの解析結果に従って、コマンド解析部111からコマンドに付加されたパラメータが供給されてきた場合、ユーザアカウント発行の処理を行う。例えば、ユーザアカウント発行部121は、コマンド解析部111から供給されてくる、コマンドに付加された、“グループ名”、“ユーザID”、および“パスワード”を示すパラメータの値を、ユーザアカウント管理テーブルに格納させることで、ユーザアカウントを発行する。
【0086】
ここで、詳細は後述するが、ユーザアカウント管理テーブルとは、遠隔監視通報システム1におけるユーザアカウントを管理するテーブルである。遠隔監視通報システム1を使用する契約をしたユーザは、このユーザアカウント管理テーブルに格納されている、ユーザIDとパスワードとを使用して、遠隔監視通報システム1にログインすることになる。
【0087】
権限設定部122は、コマンド解析部111によるコマンドの解析結果に従って、コマンド解析部111からコマンドに付加されたパラメータが供給されてきた場合、権限設定の処理を行う。例えば、権限設定部122は、コマンド解析部111から供給されてくる、コマンドに付加された、“ユーザアカウントの発行”である権限を示すパラメータの値を、ユーザアカウント管理テーブルに格納させることで、対象となるユーザアカウントにおける、“ユーザアカウントの発行”する権限の可否を設定する。
【0088】
監視通報装置設定部123は、コマンド解析部111によるコマンドの解析結果に従って、コマンド解析部111からコマンドに付加されたパラメータが供給されてきた場合、監視通報装置設定の処理を行う。例えば、監視通報装置設定部123は、コマンド解析部111から供給されてくる、コマンドに付加された、“登録端末”である店舗、工場、または一般家庭に設置されている監視通報装置11(または、監視通報装置11に接続されたセンサ41)を示すパラメータの値を、ユーザアカウント管理テーブルに格納させることで、対象となるユーザアカウントで設定や閲覧が可能となる監視通報装置11を設定する。
【0089】
送信部113は、遠隔監視通報サーバ13の通信部59において行われるデータ(コマンド)の送信を制御する。例えば、送信部113は、クライアント端末装置15から送信されてくるコマンド(リクエスト)に応じたコマンド解析部111の要求を基に、通信部59に、通信網14を介して、所定のウェブページをクライアント端末装置15宛てに送信させる。
【0090】
受信部114は、遠隔監視通報サーバ13の通信部59において行われるデータ(コマンド)の受信を制御する。例えば、受信部114は、通信部59に、通信網14を介して、クライアント端末装置15から送信されてきたデータ(コマンド)を受信させる。
【0091】
監視通報プログラム103は、監視通報装置11との連携を行うための処理を行うプログラムである。例えば、監視通報プログラム103は、遠隔監視通報サーバ13の通信部59を制御して、通信網12を介して、監視通報設定情報を監視通報装置11宛に送信させたり、監視通報装置11から送信されてくるデマンド値、温度値、漏洩電流値、または内部温度値を受信させたりする。
【0092】
図5は、クライアント端末装置15(電子機器)により実行されるプログラムの構成の例(機能の構成の例)を示す図である。
【0093】
OS151は、例えば、ファイルの管理、メモリの管理、入出力の管理、またはユーザインターフェイスの提供などの処理を行う。例えば、OS151は、ウェブブラウザプログラム152などの他のプログラムの要求に応じて、各種の機能を提供する。
【0094】
ウェブブラウザプログラム152は、通信網14に接続された遠隔監視通報サーバ13またはウェブサーバ(図示せず)などが公開しているウェブページを閲覧するためのアプリケーションプログラムである。より具体的には、ウェブブラウザプログラム152は、例えば、ウェブサーバとしての遠隔監視通報サーバ13から、所定のプロトコルに従って、ウェブページに含まれるHTMLまたはCHTMLなどで記述された情報を取得して、取得した情報の記述に基づく文または画像を、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイなどからなるクライアント端末装置15の出力部57の画面に表示させる。
【0095】
ウェブブラウザプログラム152は、表示制御部161、入力制御部162、コマンド生成部163、送信部164、および受信部165を含むように構成される。
【0096】
表示制御部161は、受信部165がクライアント端末装置15の通信部59に受信させた、ウェブページに含まれる所定の方式(例えば、HTML)で記述された情報を取得して、取得した情報の記述に基づく文または画像を、クライアント端末装置15の出力部57の画面に表示させる。例えば、表示制御部161は、受信部165が通信部59に受信させた、遠隔監視通報サーバ13が提供する、ユーザアカウントを登録する画面のウェブページを取得して、取得したウェブページの記述に基づく文または画像を、LCDやCRTディスプレイなどからなる出力部57の画面に表示させる。
【0097】
入力制御部162は、ユーザによる所定の操作を受け付け、受け付けた操作に対応する情報をコマンド生成部163に供給する。例えば、入力制御部162は、ユーザによって、クライアント端末装置15の出力部57の画面に表示に表示されている、ユーザアカウントを登録する画面にデータが入力され、入力されたデータを決定させる操作がなされた場合、その入力されたデータを示す情報をコマンド生成部163に供給する
【0098】
コマンド生成部163は、ユーザの操作に応じて、所定のコマンドを生成し、生成したコマンドを送信部164に供給する。例えば、コマンド生成部163は、ユーザの操作に応じて、入力制御部162から供給されてくる情報を基に、遠隔監視通報サーバ13に対する所定のコマンドを生成し、生成したコマンドを送信部164に供給する。
【0099】
送信部164は、クライアント端末装置15の通信部59において行われるデータ(コマンド)の送信を制御する。例えば、送信部164は、コマンド生成部163において生成されたコマンドが、コマンド生成部163から供給されてきたとき、通信網14を介して、通信部59に、そのコマンドを遠隔監視通報サーバ13宛に送信させる。
【0100】
受信部165は、クライアント端末装置15の通信部59において行われるデータ(コマンド)の受信を制御する。例えば、受信部165は、通信部59に、通信網14を介して、遠隔監視通報サーバ13から送信されてきたデータ(コマンド)を受信させる。
【0101】
ところで、一般的に、あるシステムを提供する場合、不正なユーザにシステムを使用させないようにするために、正当なユーザに対して、ユーザアカウントを発行し、ユーザアカウントを発行されたユーザ以外は、システムを使用できないようにしている。遠隔監視通報システム1においても、遠隔監視通報システム1を使用する契約したユーザに対して、ユーザアカウントを発行することで、ユーザアカウントを発行されたユーザ(遠隔監視通報システム1を使用する契約をしているユーザ)以外は、遠隔監視通報システム1にログインできないようにしている。
【0102】
以下、図6および図7を参照して、遠隔監視通報システム1にログインするためのユーザアカウントの概要について説明し、その後、図8乃至図18を参照して、遠隔監視通報システム1にログインするためのユーザアカウントを設定する処理について説明する。まず、図6を参照して、ユーザアカウントの種別について説明する。
【0103】
図6は、遠隔監視通報システム1(通信システム)におけるユーザアカウントの種別の例を示す図である。
【0104】
図6で示される例において、1行目は項目を示し、2行目は“1”であるユーザレベルにおける権限の内容を示し、3行目は“2”であるユーザレベルにおける権限の内容を示し、4行目は“3”であるユーザレベルにおける権限の内容を示し、5行目は“4”であるユーザレベルにおける権限の内容を示す。
【0105】
また、1行目の項目には、1列目に“ユーザレベル”である項目、2列目に“名称”である項目、3列目に“権限”である項目が示されている。具体的には、1列目の“ユーザレベル”である項目は、ユーザアカウントに付与される権限のレベルを数字で示しており、数字が小さいほど、より強い権限を持っていることを示す。また、2列目の“名称”である項目は、“ユーザレベル”に対応して、その“ユーザレベル”の具体的な名称を示し、3列目の“権限”である項目は、“ユーザレベル”に対応して、その“ユーザレベル”に付与される権限の具体的な内容を示す。
【0106】
図6で示される例において、左から1列目で上から2個目の“1”であるユーザレベルは、ユーザレベルが“1”であることを示す。また、左から2列目で上から2個目の“システム管理者”である名称は、名称が“システム管理者”であることを示す。さらに、左から3列目で上から2個目の“システム管理者権限を持つ。”、“全ての端末の設定および閲覧ができる。”、および“端末管理者に対してユーザIDおよびパスワードを発行することができる。”である権限は、権限が“システム管理者権限を持つ。”、“全ての端末の設定および閲覧ができる。”、および“端末管理者に対してユーザIDおよびパスワードを発行することができる。”であるので、“システム管理者”である権限のユーザアカウントでログインしたユーザ(以下、“システム管理者”のユーザと称する)は、これらの処理を実行させることができる。
【0107】
すなわち、“1”であるユーザレベルの“システム管理者”は、遠隔監視通報システム1の全ての機能を実行することができる権限である。従って、この“システム管理者”である権限のユーザアカウントは、遠隔監視通報システム1と契約しているユーザではなく、遠隔監視通報システム1を提供する側の事業者の管理者によって使用され、契約をしたユーザに対して、ユーザアカウントを発行させることができる。
【0108】
また、図6で示される例において、左から1列目で上から3個目の“2”であるユーザレベルは、ユーザレベルが“2”であることを示す。また、左から2列目で上から3個目の“端末管理者”である名称は、名称が“端末管理者”であることを示す。さらに、左から3列目で上から3個目の“購入した全端末を自由にグルーピングできる。”、“購入した全端末の設定および閲覧ができる。”、および“グルーピングしたグループにユーザIDおよびパスワードの発行ができる。”である権限は、権限が“購入した全端末を自由にグルーピング(グループ分け)できる。”、“購入した全端末の設定および閲覧ができる。”、および“グルーピングしたグループにユーザIDおよびパスワードの発行ができる。”であるので、“端末管理者”である権限のユーザアカウントでログインしたユーザ(以下、“端末管理者”のユーザと称する)は、これらの処理を実行させることができる。
【0109】
すなわち、“2”であるユーザレベルの“端末管理者”は、自分が管理している端末(監視通報装置11)であれば、全ての機能を実行することができる。この“端末管理者”である権限のユーザアカウントは、契約をしたユーザに対して発行される。例えば、“端末管理者”である権限のユーザアカウントは、契約したユーザが企業(例えば、設備管理会社)である場合に、その企業内の組織として、本社、支店、および営業所があるとき、本社、支店、および営業所のうち、本社の社員によって使用され、その企業で購入した端末(監視通報装置11)に対して、グルーピングなどの様々な設定をしたり、支店および営業所の社員に対して、ユーザアカウントを発行することができる。
【0110】
換言すれば、“端末管理者”のユーザは、“グループ管理者”である権限のユーザアカウントを発行し、その発行したユーザアカウントでログインしたユーザが設定や閲覧をすることができる監視通報装置11をグルーピングすることができるとも言える。
【0111】
また、図6で示される例において、左から1列目で上から4個目の“3”であるユーザレベルは、ユーザレベルが“3”であることを示す。また、左から2列目で上から4個目の“グループ管理者”である名称は、名称が“グループ管理者”であることを示す。さらに、左から3列目で上から4個目の“端末管理者がグルーピングしたグループの管理ができる。”、“管理対象の端末をサブグループ化し、ユーザIDおよびパスワードの発行をすることができる。”、および“各サブグループに権限の付与ができる。”である権限は、権限が“端末管理者がグルーピングしたグループの管理ができる。”、“管理対象の端末をサブグループ化し、ユーザIDおよびパスワードの発行をすることができる。”であるので、“グループ管理者”である権限のユーザアカウントでログインしたユーザ(“グループ管理者”のユーザと称する)は、これらの処理を実行させることができる。
【0112】
すなわち、“3”であるユーザレベルの“グループ管理者”は、直近の上位の権限である“端末管理者”のユーザによって、グルーピングされたグループ内の端末(監視通報装置11)であれば、全ての機能を実行することができる。例えば、“グループ管理者”である権限のユーザアカウントは、上述した、本社、支店、および営業所のうち、支店の社員によって使用され、その企業で購入した端末(監視通報装置11)のうち、本社の社員(“端末管理者”のユーザ)によって、グルーピングされたグループ内の端末(監視通報装置11)に対して、グルーピングなどの様々な設定をしたり、営業所の社員に対して、ユーザアカウントを発行することができる。
【0113】
換言すれば、“グループ管理者”のユーザは、“一般ユーザ”である権限のユーザアカウントを発行し、その発行したユーザアカウントでログインしたユーザが設定や閲覧をすることができる監視通報装置11をグルーピングすることができるとも言える。
【0114】
また、図6で示される例において、左から1列目で上から4個目の“4”であるユーザレベルは、ユーザレベルが“4”であることを示す。また、左から2列目で上から5個目の“一般ユーザ”である名称は、名称が“一般ユーザ”であることを示す。さらに、左から3列目で上から5個目の“グループ管理者から指定されたサブグループに属する端末に対して、許可された機能のみを利用できる。”である権限は、権限が“グループ管理者から指定されたサブグループに属する端末に対して、許可された機能のみを利用できる。”であるので、“一般ユーザ”である権限のユーザアカウントでログインしたユーザ(“一般ユーザ”のユーザと称する)は、これらの処理を実行させることができる。
【0115】
すなわち、“4”であるユーザレベルの“一般ユーザ”は、直近の上位の権限である“グループ管理者”のユーザによって、グルーピングされたグループ内の端末(監視通報装置11)であれば、全ての機能を実行することができる。例えば、“一般ユーザ”である権限のユーザアカウントは、上述した、本社、支店、および営業所のうち、営業所の社員(担当者)によって使用され、その企業で購入した端末(監視通報装置11)のうち、支店の社員(“グループ管理者”のユーザ)によって、グルーピングされたグループ内の端末(監視通報装置11)に対して、許可された機能のみを使用することができる。
【0116】
このように、遠隔監視通報システム1においては、権限によって複数の種別のユーザアカウントが存在し、上位の権限のユーザアカウントでログインしたユーザは、自分自身よりも下位の権限のユーザアカウントを発行することができる。換言すれば、ユーザアカウントは、階層構造になっているとも言える。
【0117】
次に、図7を参照して、遠隔監視通報システム1(通信システム)におけるユーザアカウントの階層構造について説明する。
【0118】
図7で示される例において、図中上側の“システム管理者”の下位の階層として、2つの“端末管理者”が示されている。これは、遠隔監視通報システム1を提供する側の事業者の管理者(“システム管理者”のユーザ)によって、遠隔監視通報システム1を使用する契約した2人のユーザのそれぞれに対して、2つの“端末管理者”である権限のユーザアカウントがそれぞれ発行されたことを示す。例えば、遠隔監視通報システム1を提供する事業者の管理者は、2つの会社(A社およびB社)が遠隔監視通報システム1を使用する契約している場合、A社の本社の社員(本社社員A)およびB社の本社の社員(本社社員B)のそれぞれに対して、“端末管理者”である権限のユーザアカウントを発行する。
【0119】
“システム管理者”の下位の階層である、2つの“端末管理者”のうち、左側の“端末管理者”の下位の階層として、2つの“グループ管理者”が示されている。これは、左側の“端末管理者”のユーザによって、2つの“グループ管理者”である権限のユーザアカウントが発行されたことを示す。例えば、A社の本社社員Aは、2人の支店の社員(支店社員Cおよび支店社員D)に対して、それぞれ、“グループ管理者”である権限のユーザアカウントを発行する。
【0120】
左側の“端末管理者”の下位の階層である、2つの“グループ管理者”のうち、左側の下位の階層として、3つの“一般ユーザ”が示されている。これは、“グループ管理者”のユーザによって、3つの“一般ユーザ”である権限のユーザアカウントが発行されたことを示す。例えば、支店社員Cは、3人の営業所の社員(担当者E、担当者F、および担当者G)に対して、それぞれ、“一般ユーザ”である権限のユーザアカウントを発行する。
【0121】
また、左側の“端末管理者”の下位の階層である、2つの“グループ管理者”のうち、右側の下位の階層として、2つの“一般ユーザ”が示されている。これは、“グループ管理者”のユーザによって、2つの“一般ユーザ”である権限のユーザアカウントが発行されたことを示す。例えば、支店社員Dは、2人の営業所の社員(担当者H、および担当者I)に対して、それぞれ、“一般ユーザ”である権限のユーザアカウントを発行する。
【0122】
このように、遠隔監視通報システム1においては、権限によって複数の種別のユーザアカウントが存在し、例えば、本社の社員に対して、“端末管理者”である権限を付与し、支店の社員に対して、“グループ管理者”である権限を付与し、担当者に対して、“一般ユーザ”である権限を付与することができる。すなわち、企業内の組織とユーザアカウントの権限とが、相互にリンクして階層構造となっている。
【0123】
次に、図8乃至図18を参照して、図6および図7により説明した、ユーザアカウントについて、より詳細な説明をする。図8乃至図18においては、ユーザアカウントを登録する処理の一例として、“端末管理者”のユーザが、その下位のユーザである“グループ管理者”である権限のユーザアカウントを発行する処理について説明する。すなわち、図8乃至図18を参照して説明する処理は、例えば、本社の社員によって行われる、支店(または営業所)の社員に対して、ユーザアカウントを発行し、そのユーザアカウントに対して、その企業で購入した端末(監視通報装置11または監視通報装置11に接続されたセンサ41など)をグルーピングして設定する作業となる。
【0124】
なお、はじめに、図8乃至図16を参照して、クライアント端末装置11の行う処理を説明し、その後、図17および図18を参照して、遠隔監視通報サーバ13の行う処理について説明する。
【0125】
まず、図8のフローチャートを参照して、クライアント端末装置11(電子機器)における、ユーザアカウントの設定の処理について説明する。
【0126】
ステップS11において、ウェブブラウザプログラム152は、グループ追加の処理を実行する。例えば、ステップS11において、ウェブブラウザプログラム152は、“端末管理者”のユーザの操作によって、“グループ管理者”である権限のユーザアカウントを発行するコマンドを、通信網14を介して、遠隔監視通報サーバ13宛に送信させる。
【0127】
すなわち、ウェブブラウザプログラム152は、グループ追加の処理を実行することで、遠隔監視通報サーバ13に対して、ユーザアカウントの発行を要求することになる。グループ追加の処理の詳細は後述する。
【0128】
ステップS12において、ウェブブラウザプログラム152は、グループ設定の処理を実行する。例えば、ステップS12において、ウェブブラウザプログラム152は、“端末管理者”のユーザの操作によって、“グループ管理者”である権限のユーザアカウントで使用できる権限の設定に関するコマンドを、通信網14を介して、遠隔監視通報サーバ13宛に送信させる。
【0129】
すなわち、ウェブブラウザプログラム152は、グループ設定の処理を実行することで、遠隔監視通報サーバ13に対して、発行されているユーザアカウントの権限の設定を要求することになる。グループ設定の処理の詳細は後述する。
【0130】
ステップS13において、ウェブブラウザプログラム152は、監視通報装置登録の処理を実行する。例えば、ステップS13において、ウェブブラウザプログラム152は、“端末管理者”のユーザの操作によって、“グループ管理者”である権限のユーザアカウントで閲覧や設定が可能となる監視通報装置11(監視通報装置11に接続されたセンサ41)の設定に関するコマンドを、通信網14を介して、遠隔監視通報サーバ13宛に送信させる。
【0131】
すなわち、ウェブブラウザプログラム152は、監視通報装置登録の処理を実行することで、遠隔監視通報サーバ13に対して、発行されているユーザアカウントで閲覧や設定が可能となる監視通報装置11(監視通報装置11に接続されたセンサ41)のグルーピングの設定を要求することになる。監視通報装置登録の処理の詳細は後述する。
【0132】
次に、図8のステップS11のグループ追加の処理の詳細について、図9のフローチャートを参照して説明する。
【0133】
ステップS31において、表示制御部161は、グループを新規で追加する場合にユーザアカウントも新規で発行するので、そのために必要となるデータを入力させる画面をクライアント端末装置11の出力部57の画面に表示させる。
【0134】
図10は、ウェブブラウザプログラム152によって表示される、グループ追加入力画面を表示させるクライアント端末装置11(電子機器)の出力部57の画面の例を示す図である。
【0135】
図10で示されるように、グループ追加入力画面には、上から、“グループ名”である項目の右側に、グループ名を入力させるテキストボックス201、“ユーザID”である項目の右側に、ユーザIDを入力させるテキストボックス202、“パスワード”である項目の右側に、パスワードを入力させるテキストボックス203、“パスワード(確認)”である項目の右側に、確認用のパスワードを入力させるテキストボックス204、および“説明”である項目の右側に、追加するグループの説明を入力させるテキストボックス205が表示される。また、テキストボックス201乃至205のそれぞれに入力されたデータを、新規のグループとして登録させるボタンであるボタン206も表示される。
【0136】
“端末管理者”のユーザは、これらのテキストボックス201乃至205のそれぞれに、項目に応じたデータを入力し、ボタン206を押下することで、新規のグループ(“グループ管理者”である権限のユーザアカウント)を登録することができる。
【0137】
図9のフローチャートに戻り、例えば、ステップS31において、表示制御部161は、“端末管理者”のユーザが、グループ(“グループ管理者”である権限のユーザアカウント)を新規で追加する場合、グループ追加入力画面(図10)を、LCDやCRTディスプレイなどからなるクライアント端末装置11の出力部57に表示させる。
【0138】
ステップS32において、入力制御部162は、グループ名の入力を受け付ける。例えば、ステップS32において、入力制御部162は、“端末管理者”のユーザによって、グループ追加入力画面(図10)のテキストボックス201に入力される“グループ1”であるグループ名の入力を受け付ける。
【0139】
ステップS33において、入力制御部162は、ユーザIDの入力を受け付ける。例えば、ステップS33において、入力制御部162は、“端末管理者”のユーザによって、グループ追加入力画面(図10)のテキストボックス202に入力される“manager1”であるユーザIDの入力を受け付ける。
【0140】
ステップS34において、入力制御部162は、パスワードの入力を受け付ける。例えば、ステップS34において、入力制御部162は、“端末管理者”のユーザによって、グループ追加入力画面(図10)のテキストボックス203に入力される“password1”であるパスワードの入力を受け付ける。また、このとき、入力制御部162は、“端末管理者”のユーザによって、グループ追加入力画面(図10)のテキストボックス204に入力される“password1”であるパスワード(確認)の入力も受け付ける。
【0141】
またこのとき、入力制御部162は、説明の入力を受け付ける。例えば、入力制御部162は、“端末管理者”のユーザによって、グループ追加入力画面(図10)のテキストボックス205に入力される“グループ1です。”である説明の入力を受け付ける。
【0142】
ステップS35において、入力制御部162は、グループ名、ユーザID、およびパスワードなどのグループを新規で追加するために必要となるデータが決定されたか否かを判定する。例えば、ステップS35において、入力制御部162は、グループ追加入力画面(図10)のボタン206が押下されたか否かを判定することで、グループ(“グループ管理者”である権限のユーザアカウント)を新規で追加するために必要となるデータが決定されたか否かを判定する。
【0143】
ステップS35において、グループ名、ユーザID、およびパスワードなどのグループを新規で追加するために必要となるデータが決定されていないと判定された場合、ステップS35に戻り、例えば、ボタン206が押下されるまで、上述した処理が繰り返される。
【0144】
一方、ステップS35において、グループ名、ユーザID、およびパスワードなどのグループを新規で追加するために必要となるデータが決定されたと判定された場合、ステップS36に進み、コマンド生成部163は、コマンドを生成する。
【0145】
例えば、入力制御部162は、ボタン206が押下された場合、テキストボックス201乃至205のそれぞれ入力された、“グループ1”であるグループ名、“manager1”であるユーザID、“password1”であるパスワードおよび確認用のパスワード、並びに“グループ1です。”である説明を示す情報を、コマンド生成部163に供給する。コマンド生成部163は、入力制御部162から供給されてくる、“グループ1”であるグループ名、“manager1”であるユーザID、“password1”であるパスワードおよび確認用のパスワード、並びに“グループ1です。”である説明を示す情報を基に、コマンドを生成し、生成したコマンドを送信部164に供給する。
【0146】
このとき、例えば、コマンド生成部163は、コマンドとして、グループを追加するために、ユーザアカウントの発行を要求するコマンド(以下、ユーザアカウント発行コマンドと称する)を生成するとともに、そのコマンドのパラメータとして、“グループ1”であるグループ名、“manager1”であるユーザID、“password1”であるパスワードおよび確認用のパスワード、並びに“グループ1です。”である説明を付加する。
【0147】
ステップS37において、送信部164は、コマンド生成部163において生成されたコマンドが、コマンド生成部164から供給されてきたとき、通信部59に、通信網14を介して、そのコマンドを遠隔監通報サーバ13宛に送信させて、処理を図8のステップS11に戻し、ステップS12以降の処理を実行させる。
【0148】
例えば、送信部164は、通信部59に、コマンド生成部164から供給されてくる、ユーザアカウント発行コマンドと、そのコマンドにパラメータとして付加された“グループ1”であるグループ名、“manager1”であるユーザID、“password1”であるパスワードおよび確認用のパスワード、並びに“グループ1です。”である説明とを、通信網14を介して、遠隔監通報サーバ13宛に送信させる。
【0149】
このように、上位の権限のユーザアカウントでログインしたユーザは、自分自身よりも下位の権限のユーザアカウントを発行することができる。例えば、“端末管理者”のユーザは、その下位の権限のユーザである“グループ管理者”である権限のユーザアカウントを発行することができる。
【0150】
次に、図8のステップS12のグループ設定の処理の詳細について、図11のフローチャートを参照して説明する。
【0151】
ステップS51において、表示制御部161は、登録されているグループ(ユーザアカウント)に関する情報を更新させる画面をクライアント端末装置11の出力部57の画面に表示させる。
【0152】
図12は、ウェブブラウザプログラム152によって表示される、グループ設定入力画面を表示させるクライアント端末装置11(電子機器)の出力部57の画面の例を示す図である。
【0153】
図12で示されるように、グループ設定入力画面の上側には、上から、“グループ選択”である項目の右側に、グループ名を選択させるリストボックス211、“グループ名”である項目の右側に、リストボックス211で選択されたグループ名を表示させるか、またはグループ名を入力させるテキストボックス212、“ユーザID”である項目の右側に、ユーザIDを入力させるテキストボックス213、“パスワード”である項目の右側に、パスワードを入力させるテキストボックス214、“パスワード(確認)”である項目の右側に、確認用のパスワードを入力させるテキストボックス215、および“説明”である項目の右側に、設定するグループの説明を入力させるテキストボックス216が表示される。
【0154】
また、グループ設定入力画面の下側の権限設定エリア217には、上から、“トレンドグラフ”である項目の右側に、“トレンドグラフ”を使用する権限を許可とするか、または不可とするかを選択させるラジオボタン217−1、“計測データ”である項目の右側に、“計測データ”を使用する権限を許可とするか、または不可とするかを選択させるラジオボタン217−2、“警報一覧”である項目の右側に、“警報一覧”を使用する権限を許可とするか、または不可とするかを選択させるラジオボタン217−3、“管理メニュー”である項目の右側に、“管理メニュー”を使用する権限を許可とするか、または不可とするかを選択させるラジオボタン217−4、“端末タイトル、データ設定”である項目の右側に、“端末タイトル、データ設定”を使用する権限を許可とするか、または不可とするかを選択させるラジオボタン217−5、および“ユーザアカウント発行”である項目の右側に、“ユーザアカウント発行”を使用する権限を許可とするか、または不可とするかを選択させるラジオボタン217−6が表示される。
【0155】
さらに、テキストボックス212乃至216のそれぞれ入力されたデータ、およびラジオボタン217−1乃至217−6のそれぞれで選択されたデータを、対象となるグループ(対象となるユーザアカウント)のデータとして更新させるボタンであるボタン218も表示される。
【0156】
図12で示される例において、リストボックス211には、“グループ1”であるグループ名が表示され、テキストボックス212には、“グループ1”であるグループ名が表示され、テキストボックス213には、“manager1”であるユーザIDが表示され、テキストボックス214には、“*********”であるパスワードが表示され、テキストボックス215には、“*********”であるパスワード(確認)が表示され、テキストボックス216には、“グループ1です。”である説明が表示される(本来であれば、テキストボックス214およびテキストボックス215には、“password1”を表示するが、この場合、セキュリティを高めるために、同一の文字数となる“*”(アスタリスク)を表示させている)。
【0157】
すなわち、上述したように、図8のステップS11の処理において、グループ追加の処理を行うことで、“グループ管理者”である権限のユーザアカウントとして、“グループ1”であるグループ名に対して、“manager1”であるユーザIDと“password1”であるパスワード、“グループ1です。”である説明とが登録されていることになる。
【0158】
権限設定エリア217で設定する権限は、例えば、“端末管理者”のユーザが、自分自身よりも下位のユーザである、“グループ管理者”である権限のユーザアカウントにおける権限を設定する場合に選択される。また、それらの権限の初期値は、例えば、全ての機能を許可する設定となっている。すなわち、図8のステップS11のグループ追加の処理によって発行されたユーザアカウントの権限は、全ての機能を許可する設定となっている。
【0159】
また、権限設定エリア217に表示されている機能のうち、“トレンドグラフ”、“計測データ”、“警報一覧”、“管理メニュー”、および“端末タイトル、データ設定”は、遠隔監視通報システム1において、“グループ管理者”のユーザが、遠隔監視通報サーバ13に蓄積されるデータ(例えば、デマンド値、温度値、漏洩電流値、または内部温度値)を参照する際に、使用可能となる機能の一例である。すなわち、権限設定エリア217に表示されている機能に限らず、例えば、“デマンド値の1日分のデータ”、“デマンド値の1週間分のデータ”、“デマンド値の1月分のデータ”、または“デマンド値の1年分のデータ”など、遠隔監視通報システム1において、ユーザアカウントに設定可能な権限(機能)であればよい。
【0160】
さらに、権限設定エリア217に表示されている機能のうち、“ユーザアカウントの発行”は、遠隔監視通報システム1において、“グループ管理者”のユーザが、自分自身よりも下位の権限のユーザである、“一般ユーザ”である権限のユーザアカウントを発行させる機能である。
【0161】
このように、ラジオボタン217−6の“許可”または“不可”のいずれか一方の選択させて、自分自身よりも下位の権限のユーザアカウントを発行させるか否かの選択をさせることができるので、例えば、企業内の組織に合わせて、より細かい権限の設定を行うことができる。例えば、同じ支店の社員であっても、担当者に対して、ユーザアカウントを発行する必要がある社員と、そうでない社員が存在するので、そのようなときに、この権限を使い分けるようにすればよい。
【0162】
“端末管理者”のユーザは、これらのテキストボックス212乃至216のそれぞれに、項目に応じたデータを入力し、ラジオボタン217−1乃至217−6の“許可”または“不可”のいずれか一方をそれぞれ選択し、ボタン218を押下することで、グループ(“グループ管理者”である権限のユーザアカウント)のデータを更新することができる。
【0163】
図11のフローチャートに戻り、例えば、表示制御部161は、“端末管理者”のユーザがグループの設定を変更する場合、グループ設定入力画面(図12)を、LCDやCRTディスプレイなどからなるクライアント端末装置11の出力部57に表示させる。
【0164】
ステップS52において、入力制御部162は、各機能に対する権限の選択を受け付ける。例えば、ステップS52において、入力制御部162は、ユーザによって、グループ設定入力画面(図12)のラジオボタン217−1乃至217−6のそれぞれの“許可”または“不可”の選択を受け付ける。
【0165】
具体的には、入力制御部162は、ユーザによって、“トレンドグラフ”の権限として、“不可”であるラジオボタン217−1の選択を受け付け、“計測データ”の権限として、“許可”であるラジオボタン217−2の選択を受け付け、“警報一覧”の権限として、“不可”であるラジオボタン217−3の選択を受け付け、“管理メニュー”の権限として、“許可”であるラジオボタン217−4の選択を受け付け、“端末タイトル、データ設定”の権限として、“不可”であるラジオボタン217−5の選択を受け付け、“ユーザアカウントの発行”の権限として、“許可”であるラジオボタン217−6の選択を受け付ける。
【0166】
すなわち、グループ設定入力画面(図12)において、図8のステップS11のグループ追加の処理を実行したときには、全ての機能を許可する設定となっていたが(ラジオボタンの“許可”および“不可”のうち、“許可”が選択されていたが)、ユーザの操作によって、ラジオボタン217−1では、“許可”を示す権限から、“トレンドグラフ“の使用を拒否する“不可”を示す権限に変更され、ラジオボタン217−3では、“許可”を示す権限から、“警報一覧“の使用を拒否する“不可”を示す権限に変更され、ラジオボタン217−5では、“許可”を示す権限から、“端末タイトル、データ設定“の使用を拒否する“不可”を示す権限に変更されたことになる。
【0167】
なお、このとき、ユーザアカウントの権限の設定以外に、グループ設定入力画面(図12)のテキストボックス212乃至216のそれぞれに入力されるデータの入力を受け付ける。すなわち、詳細な説明は上述したので省略するが、権限の設定以外にも、グループ名、ユーザID、パスワード、または説明を変更することもできる。
【0168】
ステップS53において、入力制御部162は、各権限が決定されたか否かを判定する。例えば、ステップS53において、入力制御部162は、グループ設定入力画面(図12)のボタン218が押下されたか否かを判定することで、各権限が決定されたか否かを判定する。
【0169】
ステップS53において、各権限が決定されていないと判定された場合、ステップS52に戻り、例えば、ボタン218が押下されるまで、上述した処理が繰り返される。
【0170】
一方、ステップS53において、各権限が決定されたと判定された場合、ステップS54に進み、コマンド生成部163は、コマンドを生成する。
【0171】
例えば、入力制御部162は、ボタン218が押下された場合、ラジオボタン217−1乃至217−6のそれぞれ選択された、“不可”である“トレンドグラフ”の権限、“許可”である“計測データ”の権限、“不可”である“警報一覧”の権限、“許可”である“管理メニュー”の権限、“不可”である“端末タイトル、データ設定”の権限、“許可”である“ユーザアカウントの発行”の権限を示す情報をコマンド生成部163に供給する。コマンド生成部163は、入力制御部162から供給されてくる、“不可”である“トレンドグラフ”の権限、“許可”である“計測データ”の権限、“不可”である“警報一覧”の権限、“許可”である“管理メニュー”の権限、“不可”である“端末タイトル、データ設定”、および“許可”である“ユーザアカウントの発行”の権限を示す情報を基に、コマンドを生成し、生成したコマンドを送信部164に供給する。
【0172】
このとき、例えば、コマンド生成部163は、コマンドとして、権限設定を要求するコマンド(以下、権限設定コマンドと称する)を生成するとともに、そのコマンドのパラメータとして、“不可”である“トレンドグラフ”の権限、“許可”である“計測データ”の権限、“不可”である“警報一覧”の権限、“許可”である“管理メニュー”の権限、“不可”である“端末タイトル、データ設定”の権限、および“許可”である“ユーザアカウントの発行”の権限を付加する。
【0173】
ステップS55において、送信部164は、コマンド生成部163において生成されたコマンドが、コマンド生成部164から供給されてきたとき、通信部59に、通信網14を介して、そのコマンドを遠隔監通報サーバ13宛に送信させて、処理を図8のステップS12に戻し、ステップS13以降の処理を実行させる。
【0174】
例えば、送信部164は、通信部59に、コマンド生成部164から供給されてくる、権限設定コマンドと、その権限設定コマンドにパラメータとして付加された“不可”である“トレンドグラフ”の権限、“許可”である“計測データ”の権限、“不可”である“警報一覧”の権限、“許可”である“管理メニュー”の権限、“不可”である“端末タイトル、データ設定”、および“許可”である“ユーザアカウントの発行”とを、通信網14を介して、遠隔監通報サーバ13宛に送信させる。
【0175】
このように、自分自身よりも下位の権限のユーザアカウントに対して、各種の権限を設定することができる。また、自分自身よりも下位のユーザアカウントに対して、ユーザアカウントを発行させるか否かの権限を選択させることができるので、よりユーザの要望にあったユーザアカウントを発行させることができるとともに、ユーザは、簡単な操作で、所望のユーザアカウントを発行することができる。
【0176】
次に、図8のステップS13の監視通報装置登録の処理の詳細について、図13のフローチャートを参照して説明する。
【0177】
ステップS71において、表示制御部161は、発行されているユーザアカウントで閲覧や設定が可能となる監視通報装置11(監視通報装置11に接続されたセンサ41)の登録させる画面をクライアント端末装置11の出力部57の画面に表示させる。
【0178】
図14は、ウェブブラウザプログラム152によって表示される、監視通報装置登録画面を表示させるクライアント端末装置11(電子機器)の出力部57の画面の例を示す図である。
【0179】
図14で示されるように、監視通報装置登録画面には、“端末”である項目の右側に、監視通報装置11を選択させるリストボックス221が表示され、選択された監視通報装置11を登録(追加)するボタンであるボタン222も表示される。また、リストボックス221の右側の“を、「グループ1」へ”は、リストボックス221で選択された監視通報装置11を、グループ1に登録(追加)することを示す。
【0180】
“端末管理者”のユーザは、リストボックス221に表示されるリストの中から、所望の監視通報装置11を選択し、ボタン222を押下することで、選択された監視通報装置11を、グループ(“グループ管理者”である権限のユーザアカウント)に登録(追加)することができる。
【0181】
図13のフローチャートに戻り、例えば、表示制御部161は、“端末管理者”のユーザが、“グループ管理者”である権限のユーザアカウントで閲覧や設定が可能となる監視通報装置11を追加させる場合、監視通報装置登録画面(図14)を、LCDやCRTディスプレイなどからなるクライアント端末装置11の出力部57に表示させる。
【0182】
ステップS72において、表示制御部161は、登録可能となる監視通報装置11をクライアント端末装置11の出力部57の画面に表示させる。例えば、ステップS72において、表示制御部161は、“端末管理者”のユーザによって、監視通報装置登録画面(図14)のリストボックス221の右側の逆三角形の模様が付されたボタンが押下された場合、“グループ管理者”である権限のユーザアカウントで閲覧や設定が可能となる監視通報装置11(監視通報装置11が設置された店舗、工場、または一般家庭)の一覧を表示させる。
【0183】
図15は、閲覧や設定が可能となる監視通報装置11(通報装置)が設置された店舗の名称の一覧を表示させる監視通報装置登録画面の例を示す図である。
【0184】
図14に示す場合と同様の部分には、同一の符号が付してあり、その説明は(適宜)省略する。
【0185】
図15で示されるように、リストボックス221の右側の逆三角形の模様が付されたボタンが押下されることで、“グループ管理者”である権限のユーザアカウントで閲覧や設定が可能となる監視通報装置11(監視通報装置11が設置された店舗、工場、または一般家庭)の一覧が表示される。
【0186】
図15で示される例において、リストボックス221には、“コンビニ A店”、“コンビニ B店”、“コンビニ C店”、“スーパ D店”、“スーパ E店”、および“デパート F店”が表示される。
【0187】
ここで、リストボックス221に表示される一覧には、例えば、店舗、工場、または一般家庭などの監視通報装置11が設置されている場所の名称が表示される。すなわち、“コンビニ A店”である店舗に設置されている監視通報装置11−1の名称として、ユーザがよりイメージしやすい、“コンビニ A店”である店舗の名称を付している。また、同様に、“コンビニ B店”である店舗に設置されている監視通報装置11−2の名称として、“コンビニ B店”である店舗の名称を付している。さらに、“コンビニ C店”、“スーパ D店”、“スーパ E店”、および“デパート F店”のそれぞれに設置されている監視通報装置11についても、同様に、“コンビニ C店”、“スーパ D店”、“スーパ E店”、および“デパート F店”のそれぞれが名称として付されている。
【0188】
すなわち、“端末管理者”のユーザが、“グループ管理者”のユーザ(グループ1)に対して、追加可能となる監視通報装置11は、“コンビニ A店”、“コンビニ B店”、“コンビニ C店”、“スーパ D店”、“スーパ E店”、および“デパート F店”に設置されている監視通報装置11となる。換言すれば、“グループ管理者”のユーザ(グループ1)は、“端末管理者”のユーザによって設定される、“コンビニ A店”、“コンビニ B店”、“コンビニ C店”、“スーパ D店”、“スーパ E店”、および“デパート F店”のいずれかに設置されている監視通報装置11の閲覧や設定が可能となる。
【0189】
“端末管理者”のユーザは、これらのリストボックス221に表示された、店舗の名称を選択することで、その店舗に設置されている監視通報装置11を選択し、ボタン222を押下することで、選択した店舗に設置されている監視通報装置11を、グループ1(“グループ管理者”である権限のユーザアカウント)に登録(追加)することができる。
【0190】
また、“端末管理者”のユーザが、グループ1とは異なる、例えば、グループ2であるグループに対して、追加可能となる監視通報装置11は、グループ1と同様に、“コンビニ A店”、“コンビニ B店”、“コンビニ C店”、“スーパ D店”、“スーパ E店”、および“デパート F店”に設置されている監視通報装置11となる。
【0191】
このように、下位の権限を付与されたユーザアカウントに対して、重複して同一の場所に設置されている監視通報装置11を登録することができるので、例えば、異なる支店間(担当者間)で、同一の監視通報装置11の設定や閲覧を行いたい場合であっても、別々に発行されたユーザアカウントでログインしたユーザが、同一の監視通報装置11の設定や閲覧を行うことができる。具体的には、グループ1のユーザアカウントに“デパート F店”が登録されている場合であっても、グループ2のユーザアカウントに“デパート F店”を登録することができるので、グループ2のユーザアカウントでログインしたユーザであっても、グループ1のユーザアカウントでログインしたユーザと同様に、“デパート F店”に設置されている監視通報装置11の閲覧や設定をすることが可能となる。
【0192】
また、図15で示される例において、“端末管理者”のユーザは、店舗に設置されている監視通報装置11を、グループ1(“グループ管理者”である権限のユーザアカウント)に登録(追加)することができるとして説明したが、監視通報装置11に接続される、例えば、電力計41−1、温度センサ41−2、または漏電センサ41−3などのセンサ41が検知するデータを、グループ1(“グループ管理者”である権限のユーザアカウント)に(登録)追加するようにしてもよい。
【0193】
図16は、監視通報装置11(通報装置)に接続されたセンサ41(センサ)が検知するデータの名称の一覧を表示させる監視通報装置登録画面の例を示す図である。
【0194】
図14に示す場合と同様の部分には、同一の符号が付してあり、その説明は(適宜)省略する。
【0195】
図16で示されるように、リストボックス221の右側の逆三角形の模様が付されたボタンが押下されることで、“グループ管理者”である権限のユーザアカウントで閲覧や設定が可能となる監視通報装置11に接続されたセンサ41の検知するデータの名称の一覧が表示される。
【0196】
図16で示される例において、リストボックス221には、“コンビニ A店 デマンド”、“コンビニ A店 温度”、“コンビニ B店 デマンド”、“コンビニ B店 温度”、“コンビニ C店 デマンド”、および“コンビニ C店 デマンド”が表示される。
【0197】
ここで、リストボックス221に表示される一覧には、監視通報装置11が設置されている場所と、監視通報装置11に接続されたセンサ41が検知するデータの名称が表示される。すなわち、“コンビニ A店”である店舗に設置されている監視通報装置11−1に接続された電力計41−1から取り込んだデマンド値のデータとして、ユーザがよりイメージしやすい、“コンビニ A店 デマンド”である名称を付している。また、同様に、“コンビニ A店”である店舗に設置されている監視通報装置11−1に接続された温度センサ41−2から取り込んだ温度値のデータとして、“コンビニ A店 温度”である名称を付している。さらに、“コンビニ B店”および“コンビニ C店”のそれぞれに設置されている監視通報装置11に接続されたセンサ41についても、同様に、“コンビニ B店 デマンド”、“コンビニ B店 温度”、“コンビニ C店 デマンド”、および“コンビニ C店 温度”のそれぞれが名称として付されている。
【0198】
すなわち、“端末管理者”のユーザが、“グループ管理者”のユーザ(グループ1)に対して、追加可能となる監視通報装置11に接続されたセンサ41の検知するデータは、“コンビニ A店 デマンド”、“コンビニ A店 温度”、“コンビニ B店 デマンド”、“コンビニ B店 温度”、“コンビニ C店 デマンド”、および“コンビニ C店 温度”となる。換言すれば、“グループ管理者”のユーザ(グループ1)は、“端末管理者”のユーザによって設定される、“コンビニ A店 デマンド”、“コンビニ A店 温度”、“コンビニ B店 デマンド”、“コンビニ B店 温度”、“コンビニ C店 デマンド”、および“コンビニ C店 温度”のいずれかのデータの閲覧や設定が可能となる。
【0199】
“端末管理者”のユーザは、これらのリストボックス221に表示された、店舗とデータの名称を選択することで、その店舗に設置されている監視通報装置11に接続されたセンサ41を選択し、ボタン222を押下することで、選択した店舗に設置されている監視通報装置11に接続されたセンサ41を、グループ1(“グループ管理者”である権限のユーザアカウント)に登録(追加)することができる。
【0200】
このように、監視通報装置11よりもさらに細かい単位である、監視通報装置11に接続されたセンサ41単位でグルーピングすることができるので、監視通報装置11が検知するデータのうち、必要となるデータのみを選択して取得することができる。例えば、“コンビニ A店”に設置されている監視通報装置11−1は、例えば、デマンド値、温度値、漏洩電流値、または内部温度値などを検知しているが、それらが全てのユーザにとって必要となるデータではない場合もあるので、センサ41単位でグルーピングすることで、ユーザにとって必要となるデータ(例えば、デマンド値)のみを取得することができる。
【0201】
従って、センサ41によって検知されるデータごとに、そのデータに対する閲覧などの設定を行うことで、より細かい単位(センサ41単位で)で設定することができるので、使用するユーザの使用方法に合った、最適なユーザアカウントを簡単に発行することができる。
【0202】
なお、上述した例において、リストボックス221に表示させるデータは、店舗およびデータの名称として説明したが、本発明はそれに限らず、例えば、監視通報装置11の名称そのものなど、ユーザに対して、登録させるデータを認識させることが可能となるデータであればよい。
【0203】
図13のフローチャートに戻り、ステップS73において、入力制御部162は、監視通報装置11の選択を受け付ける。例えば、ステップS73において、入力制御部162は、監視通報装置登録画面(図15)のリストボックス221に表示される、“コンビニ A店”、“コンビニ B店”、“コンビニ C店”、“スーパ D店”、“スーパ E店”、および“デパート F店”の中から、ユーザによって選択される、所望の監視通報装置11が設置された店舗の選択を受け付ける。
【0204】
また、例えば、ステップS73において、入力制御部162は、監視通報装置登録画面(図16)のリストボックス221に表示される、“コンビニ A店 デマンド”、“コンビニ A店 温度”、“コンビニ B店 デマンド”、“コンビニ B店 温度”、“コンビニ C店 デマンド”、および“コンビニ C店 温度”の中から、ユーザによって選択される、所望の店舗に設置された、監視通報装置11に接続されたセンサ41が検知するデータの選択を受け付ける。
【0205】
ステップS74において、入力制御部162は、追加する監視通報装置11が決定されたか否かを判定する。例えば、ステップS74において、入力制御部162は、監視通報装置登録画面(図14)のボタン222が押下されたか否かを判定することで、追加する監視通報装置11が決定されたか否かを判定する。
【0206】
ステップS74において、追加する監視通報装置11が決定されていないと判定された場合、ステップS74に戻り、例えば、ボタン222が押下されるまで、上述した処理が繰り返される。
【0207】
一方、ステップS74において、追加する監視通報装置11が決定されたと判定された場合、ステップS75に進み、コマンド生成部163は、コマンドを生成する。
【0208】
例えば、入力制御部161は、監視通報装置登録画面(図14)のボタン222が押下された場合、リストボックス221によって選択された“コンビニ A店 デマンド”であるセンサ41の検知するデータ(以下、ユーザによって決定された監視通報装置11(監視通報装置11に接続されたセンサ41)を示す情報を登録端末と称する)を示す情報をコマンド生成部163に供給する。コマンド生成部163は、入力制御部162から供給されてくる、“コンビニ A店 温度”である登録端末を示す情報を基に、コマンドを生成し、生成したコマンドを送信部164に供給する。
【0209】
このとき、例えば、コマンド生成部163は、コマンドとして、監視通報装置11の追加を要求するコマンド(以下、監視通報装置追加コマンドと称する)を生成するとともに、そのコマンドのパラメータとして、“コンビニ A店 デマンド”である登録端末を付加する。
【0210】
ステップS76において、送信部164は、コマンド生成部163において生成されたコマンドが、コマンド生成部164から供給されてきたとき、通信部59に、通信網14を介して、そのコマンドを遠隔監通報サーバ13宛に送信させて、処理を図8のステップS13に戻し、処理は終了する。
【0211】
例えば、送信部164は、通信部59に、コマンド生成部164から供給されてくる、監視通報装置追加コマンドと、そのコマンドにパラメータとして付加された“コンビニ A店 デマンド”である登録端末とを、通信網14を介して、遠隔監通報サーバ13宛に送信させる。
【0212】
このように、“端末管理者”のユーザ(上位のユーザ)は、“グループ管理者”のユーザ(下位のユーザ)に対して、監視通報装置11または監視通報装置11に接続されたセンサ41を単位とするグルーピングして、ユーザアカウントを発行することができるので、簡単に、最適なユーザアカウントを発行することができる。
【0213】
以上、クライアント端末装置15が行う処理について説明した。次に、図17および図18を参照して、遠隔監視通報サーバ13の行う処理について説明する。
【0214】
まず、図17のフローチャートを参照して、遠隔監通報サーバ13(情報提供装置)における、ユーザアカウントの設定の処理について説明する。
【0215】
ステップS91において、コマンド解析部111は、受信部114から供給されてくるコマンドを基に、通信網14を介して、クライアント端末装置15からコマンドを受信したか否かを判定する。
【0216】
ステップS91において、コマンドを受信していないと判定された場合、ステップS91に戻り、上述した処理が繰り返される。すなわち、遠隔監通報サーバ13は、通信網14を介して、クライアント端末装置15からコマンドを受信するまで、待機している。
【0217】
一方、ステップS91において、コマンドを受信したと判定された場合、ステップS92に進み、コマンド解析部111は、受信部114から供給されてくるコマンドを解析する。
【0218】
ステップS93において、コマンド解析部111は、自分が解析したコマンドの解析結果を基に、そのコマンドが、ユーザアカウント発行コマンドであるか否かを判定する。
【0219】
ステップS93において、解析したコマンドがユーザアカウント発行コマンドであると判定された場合、ステップS94に進み、ユーザアカウント発行部112は、ユーザアカウント発行の処理を行って、処理は終了する。
【0220】
例えば、コマンド解析部111は、自分が解析したコマンドがユーザアカウント発行コマンドである場合、そのコマンドにパラメータとして付加されている、“グループ1”であるグループ名、“manager1”であるユーザID、“password1”であるパスワードおよび確認用のパスワード、並びに“グループ1です。”である説明を示す情報を、ユーザアカウント発行部121に供給する。ユーザアカウント発行部121は、コマンド解析部111から供給されてくる、“グループ1”であるグループ名、“manager1”であるユーザID、“password1”であるパスワードおよび確認用のパスワード、並びに“グループ1です。”である説明を示す情報を、ユーザアカウント管理テーブルに格納させることで、ユーザアカウントを発行する。
【0221】
一方、ステップS93において、解析したコマンドがユーザアカウント発行コマンドでないと判定された場合、ステップS95に進み、コマンド解析部111は、自分が解析したコマンドの解析結果を基に、そのコマンドが、権限設定コマンドであるか否かを判定する。
【0222】
ステップS95において、解析したコマンドが権限設定コマンドであると判定された場合、ステップS96に進み、権限設定部122は、権限設定の処理を行って、処理は終了する。
【0223】
例えば、コマンド解析部111は、自分が解析したコマンドが権限設定コマンドである場合、そのコマンドにパラメータとして付加されている、“不可”である“トレンドグラフ”の権限、“許可”である“計測データ”の権限、“不可”である“警報一覧”の権限、“許可”である“管理メニュー”の権限、“不可”である“端末タイトルおよびデータ設定”の権限、“許可”である“ユーザアカウントの発行”の権限を示す情報を、権限設定部122に供給する。権限設定部122は、コマンド解析部111から供給されてくる、“不可”である“トレンドグラフ”の権限、“許可”である“計測データ”の権限、“不可”である“警報一覧”の権限、“許可”である“管理メニュー”の権限、“不可”である“端末タイトルおよびデータ設定”の権限、“許可”である“ユーザアカウントの発行”の権限を示す情報を、ユーザアカウント管理テーブルに格納させることで、対象となるユーザアカウントの権限を設定する。
【0224】
一方、ステップS95において、解析したコマンドが権限設定コマンドでないと判定された場合、ステップS97に進み、監視通報装置設定部123は、監視通報装置設定の処理を行って、処理は終了する。
【0225】
例えば、コマンド解析部111は、自分が解析したコマンドが監視通報装置追加コマンドである場合、そのコマンドにパラメータとして付加されている、“コンビニ A店 デマンド”である登録端末を示す情報を監視通報装置設定部123に供給する。監視通報装置設定部123は、コマンド解析部111から供給されてくる、“コンビニ A店 デマンド”である登録端末を示す情報を、ユーザアカウント管理テーブルに格納させることで、対象となるユーザアカウントで閲覧や設定が可能となる監視通報装置11または監視通報装置11に接続されたセンサ41を設定する。
【0226】
図18は、ユーザアカウント管理テーブルの例を示す図である。
【0227】
図18で示されるユーザアカウント管理テーブルの例において、1行目は、項目を示し、2行目以降は各ユーザのそれぞれのデータを示す。また、1列目は“No”、2列目は“名称”、3列目は“ユーザID”、4列目は“パスワード”、5列目は“ユーザレベル”、6列目は“権限”、7列目は“登録端末”を示す。
【0228】
例えば、図18で示されるユーザアカウント管理テーブルの例においては、“1”である番号に対して、“グループ1”である名称、“manager1”であるユーザID、“password1”であるパスワード、“グループ管理者”であるユーザレベル、“計測データ、管理メニュー、ユーザアカウントの発行”である権限、“コンビニ A店 デマンド、コンビニ B店 デマンド”である登録端末が格納されている。また、“2”である番号に対して、“グループ2”である名称、“manager2”であるユーザID、“password2”であるパスワード、“グループ管理者”であるユーザレベル、“管理メニュー、ユーザアカウントの発行”である権限、“コンビニ B店 温度、コンビニ C店 温度、スーパ E店 デマンド、百貨店 F店 デマンド”である登録端末が格納されている。
【0229】
さらにまた、“3”である番号に対して、“サブグループ1”である名称、“user1”であるユーザID、“user1”であるパスワード、“一般ユーザであるユーザレベル、“管理メニュー”である権限、“コンビニ C店 温度、コンビニ E店 温度”である登録端末が格納されている。また、“4”である番号に対して、“サブグループ2”である名称、“user 2”であるユーザID、“user 2”であるパスワード、“グループ管理者”であるユーザレベル、“管理メニュー”である権限、“コンビニ C店 デマンド、スーパ E店 デマンド”である登録端末が格納されている。
【0230】
例えば、図8のステップS11のグループ追加の処理において、“端末管理者”のユーザが、“グループ管理者”である権限のユーザアカウントの発行を要求してきた場合、ステップS94の処理において、ユーザアカウント発行部121は、コマンド解析部111から供給されてくる、“グループ1”であるグループ名、“manager1”であるユーザID、並びに“password1”であるパスワードおよび確認用のパスワードを、ユーザアカウント管理テーブル(図18)の2行目に格納させることで、ユーザアカウントを発行する。
【0231】
また、例えば、図8のステップS12のグループ設定の処理において、“端末管理者”のユーザが、“グループ管理者”である権限のユーザアカウントの権限の設定を要求してきた場合、ステップS96の処理において、権限設定部122は、コマンド解析部111から供給されてくる、“不可”である“トレンドグラフ”の権限、“許可”である“計測データ”の権限、“不可”である“警報一覧”の権限、“許可”である“管理メニュー”の権限、“不可”である“端末タイトルおよびデータ設定”の権限、“許可”である“ユーザアカウントの発行”の権限、すなわち、“許可”である権限として、“計測データ”、“管理メニュー”、および“ユーザアカウントの発行”を、ユーザアカウント管理テーブル(図18)の2行目に格納させることで、対象となるユーザアカウントの権限を設定する。
【0232】
さらに、例えば、図8のステップS13の監視通報装置登録の処理において、“端末管理者”のユーザが、“グループ管理者”である権限のユーザアカウントで閲覧や参照が可能となる監視通報装置11または監視通報装置11に接続されたセンサ41の登録(追加)を要求してきた場合、ステップS97の処理において、監視通報装置設定部123は、コマンド解析部111から供給されてくる、“コンビニ A店 デマンド”である登録端末を、ユーザアカウント管理テーブル(図18)の2行目に格納させることで、対象となるユーザアカウントで閲覧や設定が可能となる監視通報装置11または監視通報装置11に接続されたセンサ41を設定する。
【0233】
すなわち、図8乃至図16を参照して説明したクライアント端末装置11の処理に対して、図17を参照して説明した遠隔監視通報サーバ13が処理を実行することで、ユーザアカウント管理テーブル(図18)の2行目に格納された、グループ1のユーザアカウントを発行することができる。
【0234】
このように、上位の権限を付与されたユーザは、下位の権限を付与するユーザに対して、監視通報装置11または監視通報装置11に接続されたセンサ41を単位とするグルーピングして、ユーザアカウントを発行することができるので、簡単に、最適なユーザアカウントを発行することができる。
【0235】
また、上位の権限を付与されたユーザは、ユーザアカウントを発行する場合、そのユーザアカウントの権限として、下位の権限のユーザアカウントを発行させるか否かの選択をすることができるので、簡単に、最適なユーザアカウントを発行することができる。
【0236】
なお、上述した例においては、“端末管理者”のユーザが、“グループ管理者”である権限のユーザアカウントのグループをグルーピングするとして説明したが、本発明はそれに限定されず、例えば、“グループ管理者”のユーザが、“一般ユーザ”である権限のユーザアカウントのグループをグルーピングするようにしてもよい。
【0237】
また、上述した例においては、権限の種別(ユーザレベル)を、“システム管理者”、“端末管理者”、“グループ管理者”、および“一般ユーザ”の4つを一例にして説明したが、権限の種別は、この4つに限らず、3つ以下にしてもよいし、5つ以上にしてもよい。
【0238】
上述した一連の処理は、パーソナルコンピュータにより実行するようにしてもよい。
【0239】
一連の処理をさせるプログラムが格納されている記録媒体は、図3に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク71(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク72(CD-ROM、DVDを含む)、光磁気ディスク73(MD(Mini-Disc)(商標)を含む)、若しくは半導体メモリ74などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM52や、記録部58に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0240】
また、上述した一連の処理を実行させるプログラムは、必要に応じてルータ、モデムなどのインターフェイスを介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を介してコンピュータにインストールされるようにしてもよい。
【0241】
なお、本明細書において、記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0242】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表するものである。
【符号の説明】
【0243】
1 遠隔監視通報システム
11−1乃至11−Nおよび11 監視通報装置
12 通信網
13 遠隔監視通報サーバ
14 通信網
15−1乃至15−Mおよび15 クライアント端末装置
111 コマンド解析部
112 ユーザ設定部
113 送信部
114 受信部
121 ユーザアカウント発行部
122 権限設定部
123 監視通報装置設定部
161 表示制御部
162 入力制御部
163 コマンド生成部
164 送信部
165 受信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のセンサを備える通報装置から通知されるデータを蓄積し、蓄積されたデータを提供する情報提供装置と、情報提供装置から提供されるデータを受信する電子機器とからなる通信システムにおいて、
前記電子機器は、
ユーザによる、前記通信システムにログインするためのユーザアカウントに関する情報の入力を受け付ける受付手段と、
受け付けた前記情報に基づいて、前記情報に応じた要求を生成する生成手段と、
生成した前記要求を前記情報提供装置宛に送信する送信手段と
を備え、
前記情報提供装置は、
前記電子機器から送信されてくる前記要求を受信する受信手段と、
前記要求を解析する解析手段と、
解析結果に基づいて、前記ユーザアカウントごとに、前記センサに関する設定の可否および前記センサから通知されるデータの閲覧の可否を設定する設定手段と
を備え、
前記センサに関する設定は、管理メニューおよび/または端末タイトル、データ設定を含む
ことを特徴とする通信システム。
【請求項2】
複数のセンサを備える通報装置から通知されるデータを蓄積し、蓄積されたデータを提供する情報提供装置と、情報提供装置から提供されるデータを受信する電子機器とからなる通信システムの通信方法において、
前記電子機器は、
ユーザによる、前記通信システムにログインするためのユーザアカウントに関する情報の入力を受け付ける受付ステップと、
受け付けた前記情報に基づいて、前記情報に応じた要求を生成する生成ステップと、
生成した前記要求の前記情報提供装置宛への送信を制御する送信制御ステップと、
を含み、
前記情報提供装置は、
前記電子機器から送信されてくる前記要求の受信を制御する受信制御ステップと、
前記要求を解析する解析ステップと、
解析結果に基づいて、前記ユーザアカウントごとに、前記センサに関する設定の可否および前記センサから通知されるデータの閲覧の可否を設定する設定ステップと
を含み、
前記センサに関する設定は、管理メニューおよび/または端末タイトル、データ設定を含む
ことを特徴とする通信方法。
【請求項3】
複数のセンサを備える通報装置から通知されるデータを蓄積し、蓄積されたデータを電子機器に提供する情報提供装置において、
前記電子機器から送信されてくる、自分と前記電子機器からなるシステムにログインするためのユーザアカウントに関する情報に対応した要求を受信する受信手段と、
前記要求を解析する解析手段と、
解析結果に基づいて、前記ユーザアカウントごとに、前記センサに関する設定の可否および前記センサから通知されるデータの閲覧の可否を設定する第1の設定手段と
を備え、
前記センサに関する設定は、管理メニューおよび/または端末タイトル、データ設定を含む
ことを特徴とする情報提供装置。
【請求項4】
解析結果に基づいて、前記ユーザアカウントごとに、下位の権限となるユーザアカウントの発行の可否を設定する第2の設定手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項3に記載の情報提供装置。
【請求項5】
複数のセンサを備える通報装置から通知されるデータを蓄積し、蓄積されたデータを電子機器に提供する情報提供装置の情報提供方法において、
前記電子機器から送信されてくる、自分と前記電子機器からなるシステムにログインするためのユーザアカウントに関する情報に対応した要求の受信を制御する受信制御ステップと、
前記要求を解析する解析ステップと、
解析結果に基づいて、前記ユーザアカウントごとに、前記センサに関する設定の可否および前記センサから通知されるデータの閲覧の可否を設定する設定ステップと
を含み、
前記センサに関する設定は、管理メニューおよび/または端末タイトル、データ設定を含む
ことを特徴とする情報提供方法。
【請求項6】
複数のセンサを備える通報装置から通知されるデータを蓄積し、蓄積されたデータを電子機器に提供する処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
前記電子機器から送信されてくる、自分と前記電子機器からなるシステムにログインするためのユーザアカウントに関する情報に対応した要求の受信を制御する受信制御ステップと、
前記要求を解析する解析ステップと、
解析結果に基づいて、前記ユーザアカウントごとに、前記センサに関する設定の可否および前記センサから通知されるデータの閲覧の可否を設定する設定ステップと
を含み、
前記センサに関する設定は、管理メニューおよび/または端末タイトル、データ設定を含む
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2010−233231(P2010−233231A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−107947(P2010−107947)
【出願日】平成22年5月10日(2010.5.10)
【分割の表示】特願2007−203551(P2007−203551)の分割
【原出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】