説明

通信制御システム、通信制御装置、通信制御方法および通信制御プログラム

【課題】データ送受信および遠隔制御等といった通信機能を汎用的に利用できる通信制御システムを提供する。
【解決手段】複数の機器4と、情報入力インタフェースを有する複数の端末2と、ネットワークを介して複数の機器4および複数の端末2に接続された管理サーバー1とを備える通信制御システムであって、管理サーバー1は、記憶部41と、複数の端末2のうちいずれかの端末2から、ユーザーの情報、および、複数の機器4のうちいずれかの機器4と管理サーバー1とが通信するときに通信制御システムが実行する処理の情報である処理情報を受け付け、受け付けた処理情報を機器4およびユーザーに対応づけて記憶部41に記憶する処理登録部43と、機器4と管理サーバー1とが通信するときに、機器4に対応づけて記憶部41に記憶されている処理情報を用いて処理を実行するように、通信制御システムの動作を制御する処理制御部44とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の機器と、情報入力インタフェースを有する複数の端末と、ネットワークを介して前記複数の機器および前記複数の端末に接続された管理サーバーとを備える通信制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
機器を用いて業務を行う場合において、その機器にはデータ送受信および遠隔制御等といった通信機能が必要とされる場合がある。特に遠隔地に機器を設置する場合には、このような通信機能が必要とされる場合が多い。
【0003】
例えば、遠隔地に設置する自動販売機に通信機能を持たせる場合がある。当該通信機能によって、自動販売機の在庫量または釣銭用硬貨枚数等の状況を遠隔地から知ることができる。従って、それらの不足状況を早期に知ることができ、効率的に補充をすることができる。
【0004】
従来、このような通信機能を実現するために、様々な通信制御システムが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0005】
このような通信制御システムを用いることにより、遠隔地に機器がある場合であっても、機器の状態に関するデータを収集することができる。また、機器に用いられるソフトウェアモジュールをアップデートすることも可能である。従って、機器の管理者は、遠隔地に行かなくても機器の状態を監視でき、また、動作を制御することができるため、現地出張の時間と経費を節約することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特表2001−524714号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このような技術を用いたとしても、機器によって通信仕様が異なるため、当該通信仕様に応じた通信制御システムを構築する必要がある。また、監視する内容は、機器の種類によって異なり、機器の管理者の要求によっても異なる。従って、このような通信制御システムは、機器の種類や管理者からの要求等に応じて個別に構築されており、汎用性がない。そのため、このような通信制御システムを利用する者にとって、通信制御システムを構築する費用や維持管理する負担が大きいものとなっていた。
【0008】
そこで、本発明は、データ送受信および遠隔制御等といった通信機能を汎用的に利用できる通信制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係る通信制御システムは、複数の機器と、情報入力インタフェースを有する複数の端末と、ネットワークを介して前記複数の機器および前記複数の端末に接続された管理サーバーとを備える通信制御システムであって、前記管理サーバーは、記憶部と、前記複数の端末のうちいずれかの端末から、ユーザーの情報、および、前記複数の機器のうちいずれかの機器と前記管理サーバーとが通信するときに前記通信制御システムが実行する処理の情報である処理情報を受け付け、受け付けた当該処理情報を当該機器および当該ユーザーに対応づけて前記記憶部に記憶する処理登録部と、前記機器と前記管理サーバーとが通信するときに、当該機器に対応づけて前記記憶部に記憶されている前記処理情報を用いて処理を実行するように、前記通信制御システムの動作を制御する処理制御部とを備える。
【0010】
これにより、前記機器と前記管理サーバーとが通信するときに実行される処理をユーザーが自由に設定することができる。よって、汎用的な通信制御システムとして利用できる。さらに、前記処理情報をユーザーに対応づけることで、ユーザー毎に当該処理情報を管理することができる。従って、複数のユーザーが同じ通信制御システムを共有し、利用することができる。
【0011】
また、前記通信制御システムは、さらに、前記複数の機器のうちいずれかの機器および前記管理サーバーと通信する中継器を備え、前記処理登録部は、前記処理情報として、前記機器と前記中継器との間における通信仕様を含む情報を受け付け、受け付けた当該情報を前記記憶部に記憶し、前記処理制御部は、前記機器と前記管理サーバーとが通信するときに、前記中継器と当該管理サーバーとが通信し、さらに、当該中継器と当該機器とが記憶されている前記通信仕様を用いて通信することで、当該中継器が当該機器と当該管理サーバーとの通信を中継するように当該中継器の動作を制御してもよい。
【0012】
また、前記中継器は、複数の機器接続インタフェースを備え、前記機器は、前記複数の機器接続インタフェースのうちいずれかの機器接続インタフェースを介して前記中継器と接続し、前記処理登録部は、前記通信仕様として、前記複数の機器接続インタフェースのうちいずれかを指定する情報を受け付け、受け付けた当該情報を前記記憶部に記憶し、前記処理制御部は、前記機器と前記管理サーバーとが通信するときに、前記中継器と当該管理サーバーとが通信し、さらに、当該中継器と当該機器とが前記複数の機器接続インタフェースのうち前記通信仕様により指定された機器接続インタフェースを介して通信することで、当該中継器が当該機器と当該管理サーバーとの通信を中継するように当該中継器の動作を制御してもよい。
【0013】
これらにより、前記機器がネットワークインタフェースを保有していない場合であっても、中継器を介して管理サーバーと通信することができる。
【0014】
また、前記中継器は、データ通信に用いられる携帯電話であり、前記携帯電話は、前記機器および前記管理サーバーと通信するプログラムを受信するプログラム受信部と、前記プログラム受信部が受信したプログラムを実行することにより前記機器と前記管理サーバーとの通信を中継するプログラム実行部とを備えてもよい。
【0015】
これにより、携帯電話を中継器として利用できる。
また、前記中継器は、さらに、前記中継器から前記管理サーバーにデータを送信する前に送信するデータの内容を表示するデータ表示部を備えてもよい。
【0016】
これにより、前記管理サーバーに送信されるデータを前記中継器により確認することができる。
【0017】
また、前記処理登録部は、前記処理情報として、前記機器から受信するデータのデータ仕様を含む情報を受け付け、受け付けた当該情報を前記記憶部に記憶し、前記処理制御部は、前記データ仕様を用いて前記機器から受信したデータを解読し、解読されたデータを前記記憶部に記憶してもよい。
【0018】
これにより、前記機器に関する多様な情報を収集し、収集された情報についてのデータ形式をユーザーが自由に設定することができる。
【0019】
また、前記処理登録部は、前記データ仕様として、前記機器から受信するデータ行について列単位にデータ仕様を指定する情報を受け付け、受け付けた当該情報を前記記憶部に記憶し、前記処理制御部は、前記データ仕様を用いて前記機器から受信したデータ行を列単位に解読し、解読されたデータを前記記憶部に記憶してもよい。
【0020】
これにより、前記機器に関する情報のデータ形式をユーザーが容易に設定することができる。
【0021】
また、前記処理登録部は、前記処理情報として、警告条件を含む情報を受け付け、受け付けた当該情報を前記記憶部に記憶し、前記処理制御部は、前記機器から受信したデータが、記憶されている前記警告条件に該当する場合は、前記端末に警告を通知するように前記管理サーバーの動作を制御してもよい。
【0022】
これにより、ユーザーが前記機器の異常を早期に発見できる。
また、前記通信制御システムは、さらに、前記ネットワークを介して接続されるデータ受信機器を備え、前記処理登録部は、前記処理情報として、警告条件を含む情報を受け付け、受け付けた当該情報を前記記憶部に記憶し、前記処理制御部は、前記機器から受信したデータが、記憶されている前記警告条件に該当する場合は、前記データ受信機器に警告を通知するように前記管理サーバーの動作を制御してもよい。
【0023】
これにより、例えば、警告を携帯電話等に通知することができる。
また、前記管理サーバーは、さらに、前記複数の端末のうちいずれかの端末から、ユーザーの情報、および、データの送信要求を受け付け、当該ユーザーと対応づけられた前記データ仕様を用いて解読されて前記記憶部に記憶されているデータを抽出し、当該データを当該端末に送信するデータ抽出部を備えてもよい。
【0024】
これにより、記憶された情報をユーザーが自由に参照することができる。
また、前記処理登録部は、前記処理情報として、前記機器の動作を指示する指示情報を含む情報を受け付け、受け付けた当該情報を前記記憶部に記憶し、前記処理制御部は、前記機器と前記管理サーバーとが通信するときに、当該機器が前記指示情報で指示された動作を行うように、当該機器の動作を制御してもよい。
【0025】
これにより、ユーザーが前記機器の動作を自由に設定することができる。
また、前記処理登録部は、前記処理情報として、前記機器のソフトウェアモジュールアップデートを指示する指示情報を含む情報を受け付け、受け付けた当該情報を前記記憶部に記憶し、前記処理制御部は、前記機器と前記管理サーバーとが通信するときに、当該機器が前記指示情報で指示されたソフトウェアモジュールアップデートを実行するように、当該機器の動作を制御してもよい。
【0026】
これにより、ユーザーが前記機器のソフトウェアモジュールのアップデートを遠隔地から行うことができる。
【0027】
また、前記処理登録部は、さらに、前記処理情報を用いて通信を伴う処理を実行するタイミングを含む情報を受け付け、受け付けた当該情報を前記記憶部に記憶し、前記処理制御部は、前記記憶部に記憶されている前記タイミングに前記処理情報を用いて通信を伴う処理を実行するように、前記通信制御システムの動作を制御してもよい。
【0028】
これにより、所定の時刻に動作制御やデータ収集等を行うことができる。
また、前記管理サーバーは、さらに、前記端末または前記機器から、前記複数の機器のいずれかの機器に対応する処理情報について、当該処理情報を用いる処理の実行要求を受け付け、当該実行要求を受け付けたときに、当該処理情報を用いて処理を実行するように前記通信制御システムの動作を制御する処理制御API(Application Programming Interface)を備えてもよい。
【0029】
また、前記管理サーバーは、さらに、前記端末または前記機器から、ユーザーの情報、および、前記複数の機器のいずれかの機器に対応する処理情報を受け付け、当該処理情報を当該機器および当該ユーザーに対応づけて前記記憶部に記憶する処理登録APIを備えてもよい。
【0030】
また、前記管理サーバーは、さらに、前記端末または前記機器から、ユーザーの情報、および、データの送信要求を受け付け、当該ユーザーと対応づけられた前記データ仕様を用いて解読されて前記記憶部に記憶されているデータを抽出し、送信要求を行った前記端末または前記機器に当該データを送信するデータ抽出APIを備えてもよい。
【0031】
これにより、本発明に係る通信制御システムと連携するプログラムやシステム等をユーザーが構築することができる。
【0032】
また、複数の機器と情報入力インタフェースを有する複数の端末とを備える通信制御システムに含まれ、ネットワークを介して前記複数の機器および前記複数の端末に接続された通信制御装置であって、記憶部と、前記複数の端末のうちいずれかの端末から、ユーザー情報、および、前記複数の機器のうちいずれかの機器と当該通信制御装置とが通信するときに前記通信制御システムが実行する処理の情報である処理情報を受け付け、受け付けた当該処理情報を当該機器および当該ユーザーに対応づけて前記記憶部に記憶する処理登録部と、前記機器と当該通信制御装置とが通信するときに、当該機器に対応づけて前記記憶部に記憶されている前記処理情報を用いて処理を実行するように、前記通信制御システムの動作を制御する処理制御部とを備える通信制御装置としてもよい。
【0033】
これにより、通信機能を汎用的に利用できる装置として使用できる。
また、複数の機器と、情報入力インタフェースを有する複数の端末と、ネットワークを介して前記複数の機器および前記複数の端末に接続された管理サーバーとを備える通信制御システムにおける通信制御方法であって、前記複数の端末のうちいずれかの端末から、ユーザーの情報、および、前記複数の機器のうちいずれかの機器と前記管理サーバーとが通信するときに前記通信制御システムが実行する処理の情報である処理情報を受け付け、受け付けた当該処理情報を当該機器および当該ユーザーに対応づけて前記管理サーバーに備えられた記憶部に記憶する処理登録ステップと、前記機器と前記管理サーバーとが通信するときに、当該機器に対応づけて前記記憶部に記憶されている前記処理情報を用いて処理を実行するように、前記通信制御システムの動作を制御する処理制御ステップとを含む通信制御方法としてもよい。
【0034】
これにより、通信機能を汎用的に利用できる方法として使用できる。
また、前記通信制御方法をコンピュータに実行させる通信制御プログラムとしてもよい。
【0035】
これにより、通信機能を汎用的に利用できるプログラムとして使用できる。
【発明の効果】
【0036】
本発明に係る通信制御システムを用いると、多様な機器とのデータ送受信および遠隔制御等といった通信機能を汎用的に利用できる。
【0037】
よって、機器ごとに通信制御システムを構築することなく、遠隔地に設置された機器を管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施の形態1における全体構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1における管理サーバーのハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1における中継器のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図4A】本発明の実施の形態1における中継器を使用する場合の機器のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図4B】本発明の実施の形態1における中継器を使用しない場合の機器のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1における端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図6A】本発明の実施の形態1における中継器を使用する場合の機能構成の一例を示す図である。
【図6B】本発明の実施の形態1における中継器を使用しない場合の機能構成の一例を示す図である。
【図6C】本発明の実施の形態1におけるAPIを使用する場合の機能構成の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態1におけるユーザーテーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態1における通信仕様テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態1におけるデータ仕様テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態1における測定データテーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態1における指示データテーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態1における通信仕様、データ仕様および指示データの登録時におけるシーケンス図である。
【図13A】本発明の実施の形態1における中継器を使用する場合の測定データ収集時におけるシーケンス図である。
【図13B】本発明の実施の形態1における中継器を使用しない場合の測定データ収集時におけるシーケンス図である。
【図14A】本発明の実施の形態1における中継器を使用する場合の動作指示時におけるシーケンス図である。
【図14B】本発明の実施の形態1における中継器を使用しない場合の動作指示時におけるシーケンス図である。
【図15】本発明の実施の形態1における測定データ表示時のシーケンス図である。
【図16】本発明の実施の形態1における端末との通信時の処理を示すフローチャートである。
【図17】本発明の実施の形態1における機器との通信時の処理を示すフローチャートである。
【図18】本発明の実施の形態1における中継器の処理を示すフローチャートである。
【図19】本発明の実施の形態1における機器から管理サーバーへ送信される測定データを示す図である。
【図20】本発明の実施の形態1における端末の画面例を示す図である。
【図21】本発明の実施の形態1における端末の画面例において通信仕様の選択部分を示す図である。
【図22】本発明の実施の形態2における構成を示す図である。
【図23】本発明の実施の形態2における携帯電話の処理を示すフローチャートである。
【図24】本発明の実施の形態2における携帯電話での操作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について図面を用いて詳細に説明する。
【0040】
図1は、本発明に係る実施の形態1の全体構成を示す図である。本発明に係る実施の形態1は、ネットワーク7およびグローバルネットワーク5を介して、複数の拠点6に設置される管理サーバー1、端末2および機器4が接続されている。さらに、機器4は通信ケーブル8および中継器3を介して、ネットワーク7およびグローバルネットワーク5に接続されている場合がある。そして、グローバルネットワーク5を介してデータを受信するデータ受信機器91がある。
【0041】
管理サーバー1は、例えば、コンピュータにより実現されるサーバー装置であり、端末2または機器4の要求に応じて処理を行うサーバー装置である。
【0042】
端末2は、例えば、パーソナルコンピュータであり、管理サーバー1に対して処理を要求する端末装置である。
【0043】
中継器3は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を備える情報機器装置であり、管理サーバー1と機器4との間の通信を中継する。
【0044】
機器4は、例えば、測定器や空調装置、ビデオカメラ等の電子機器である。機器4は、ネットワークインタフェースを備えても、備えなくてもよい。機器4がネットワークインタフェースを備える場合は、中継器3を介さず直接ネットワーク7に接続してもよい。また、機器4と端末2は同一の装置であってもよく、両方の機能を備えるものであってもよい。
【0045】
グローバルネットワーク5は、例えば、インターネット網やFOMA(登録商標)網等の通信網である。
【0046】
拠点6は、管理サーバー1、端末2、中継器3または機器4が置かれる拠点の一例を示している。
【0047】
ネットワーク7は、例えば、LAN(ローカルエリアネットワーク)等であって、有線または無線の通信により、グローバルネットワーク5に接続するために用いられる。管理サーバー1、端末2、中継器3または機器4がグローバルネットワーク5に直接接続されている場合等においては、必ずしも必要ではない。なお、ネットワークの用語は、グローバルネットワークを含めた通信網についても用いられる。
【0048】
通信ケーブル8は、中継器3と機器4との通信に用いられ、無線であってもよい。
データ受信機器91は、例えば、メール受信可能な携帯電話等であり、有線または無線の通信によりグローバルネットワーク5に接続し、管理サーバー1からの警告メールの受信等を行う。なお、図1において、データ受信機器91は、携帯電話として示されているが、メール受信可能なパーソナルコンピュータ等であってもよい。
【0049】
図2は、図1に示された管理サーバー1のハードウェア構成の一例を示す図である。本実施の形態1に係る管理サーバー1は、ハードウェア構成として、例えば、CPU9、ROM(Read−Only Memory)10、RAM(Random Access Memory)11、ディスプレイ12、マウス13、キーボード14およびLAN I/F(LANインタフェース)15を備える。
【0050】
CPU9は、ROM10に格納された制御プログラム10a等を実行するプロセッサの例である。
【0051】
ROM10は、制御プログラム10a等を保持する読み出し専用メモリの例である。
RAM11は、CPU9が制御プログラム10aを実行するときに使用するワークエリア等を一時的に保持する揮発性の記憶領域、および、ユーザーテーブル11a、通信仕様テーブル11b、データ仕様テーブル11c、測定データテーブル11dおよび指示データテーブル11eを保持する不揮発性の記憶領域等を有する読み書き可能なメモリの例である。
【0052】
ディスプレイ12は、液晶表示装置等であって、管理サーバー1の動作状態の表示等を行う。
【0053】
マウス13およびキーボード14は、管理サーバー1への情報入力インタフェースの例である。
【0054】
LAN I/F15は、管理サーバー1とネットワーク7とを接続するインタフェース装置の例である。例えば、管理サーバー1は、LAN I/F15を介して警告メールの送信等を行う。
【0055】
図3は、図1に示された中継器3のハードウェア構成の一例を示す図である。本実施の形態1に係る中継器3は、ハードウェア構成として、例えば、CPU16、ROM17、RAM18、操作パネル19、シリアルポート20、パラレルポート21、USB(Universal Serial Bus)ポート22、機器接続用のLAN I/F23、通信モジュール24および管理サーバー接続用のLAN I/F25を備える。
【0056】
CPU16は、ROM17に格納された制御プログラム17a等を実行するプロセッサの例である。
【0057】
ROM17は、制御プログラム17a等を保持する読み出し専用メモリの例である。
RAM18は、CPU16が制御プログラム17aを実行するときに使用するワークエリアおよび管理サーバー1または機器4より受信したデータ等を一時的に保持する揮発性の記憶領域、および、機器4との通信仕様等を保持する不揮発性の記憶領域等を有する読み書き可能なメモリの例である。
【0058】
操作パネル19は、ユーザーから中継器3への直接の操作を受け付ける装置の例である。ユーザーインタフェースとして液晶表示装置等を用いてもよい。
【0059】
シリアルポート20、パラレルポート21、USBポート22および機器接続用のLAN I/F23は、機器4と接続するために用いられるインタフェースの例である。さらに、赤外線通信等の無線通信を行うインタフェースを備えてもよい。
【0060】
通信モジュール24および管理サーバー接続用のLAN I/F25は、中継器3とネットワーク7またはグローバルネットワーク5に接続するインタフェース装置の例である。本実施の形態1では、LAN I/F25よりネットワーク7を介してグローバルネットワーク5に接続しているが、FOMA網接続用の通信モジュール24によってグローバルネットワーク5であるFOMA網へ接続してもよい。
【0061】
図4Aは、図1に示された中継器3を使用する場合における機器4のハードウェア構成の一例を示す図である。中継器3を使用する場合における機器4は、ハードウェア構成として、例えば、CPU26、ROM27、RAM28、操作パネル29、センサー30、ヒーター31およびシリアルポート32を備える。
【0062】
CPU26は、ROM27に格納された制御プログラム27a等を実行するプロセッサの例である。
【0063】
ROM27は、制御プログラム27a等を保持する読み出し専用メモリの例である。
RAM28は、CPU26が制御プログラム27aを実行するときに使用するワークエリアを一時的に保持する揮発性の記憶領域等を有する読み書き可能なメモリの例である。
【0064】
操作パネル29は、ユーザーから機器4への直接の操作を受け付ける装置の例である。
センサー30およびヒーター31は機器4が備える機構の例である。その他、発光装置や撮影装置等、機器4の種類によって種々の機構を備えるものであってもよい。
【0065】
シリアルポート32は、機器4が有する接続インタフェースの例である。シリアルポート32より通信ケーブル8を介して中継器3に接続される。
【0066】
図4Bは、図1に示された中継器3を使用しない場合における機器4のハードウェア構成の一例を示す図である。中継器3を使用しない場合における機器4は、ハードウェア構成として、例えば、CPU26、ROM27、RAM28、操作パネル29、センサー30、ヒーター31を有する点において、中継器3を使用する場合と同様であるが、シリアルポート32に代えてLAN I/F33を有する。
【0067】
LAN I/F33は、機器4が有する接続インタフェースの例である。LAN I/F33よりネットワーク7を介してグローバルネットワーク5に接続される。
【0068】
図5は、図1に示された端末2のハードウェア構成の一例を示す図である。本実施の形態1に係る端末2は、ハードウェア構成として、CPU34、ROM35、RAM36、ディスプレイ37、マウス38、キーボード39およびLAN I/F40を備える。
【0069】
CPU34は、ROM35に格納された制御プログラム35a等を実行するプロセッサの例である。
【0070】
ROM35は、制御プログラム35a等を保持する読み出し専用メモリの例である。
RAM36は、CPU34が制御プログラム35aを実行するときに使用するワークエリアを一時的に保持する揮発性の記憶領域等を有する読み書き可能なメモリの例である。
【0071】
ディスプレイ37は、液晶表示装置等であって、端末2の動作状態の表示等を行う。
マウス38およびキーボード39は、端末2への情報入力インタフェースの例である。
【0072】
LAN I/F40は、端末2とネットワーク7とを接続するインタフェース装置の例である。
【0073】
図6Aは、図1に示された実施の形態1における特徴的な機能構成の一例を示すブロック図であって、中継器3を使用する場合の機能構成の一例を示す図である。管理サーバー1は、記憶部41、データ抽出部42、処理登録部43および処理制御部44を備える。端末2は、操作部45を備える。中継器3は、管理サーバー接続I/F46および機器接続I/F47を備える。機器4は、接続I/F48を備える。
【0074】
記憶部41は、図2におけるRAM11等によって実現される記憶部の一例であり、ユーザーテーブル11a、通信仕様テーブル11b、データ仕様テーブル11c、指示データテーブル11eおよび測定データテーブル11dを記憶する。
【0075】
データ抽出部42は、図2におけるCPU9、制御プログラム10a等によって実現される処理部の例であり、端末2からデータの要求を受け付け、測定データテーブル11dに記憶されたデータを抽出し、抽出されたデータを端末2に送信する処理部の例である。
【0076】
処理登録部43は、図2におけるCPU9、制御プログラム10a等によって実現される処理部の例であり、端末2から通信仕様、データ仕様および指示データの情報を受け付け、記憶部41に受け付けた情報を登録する処理部の例である。
【0077】
処理制御部44は、図2におけるCPU9、制御プログラム10a等によって実現される処理部の例であり、管理サーバー1と機器4が中継器3を介して通信を行うときに、記憶部41に記憶された通信仕様、データ仕様および指示データの情報を用いて通信を制御し、または、それらの情報を用いて処理の実行を制御する処理部の例である。
【0078】
端末2が備える操作部45は、図5におけるディスプレイ37、マウス38およびキーボード39等によって実現される入出力部の例であり、ユーザーからデータの要求、通信仕様、データ仕様および指示データの情報の入力を受け付け、または、それらの情報を管理サーバー1に送信した結果を表示する入出力部の例である。
【0079】
中継器3が備える管理サーバー接続I/F46は、図3における通信モジュール24および管理サーバー接続用のLAN I/F25等によって実現される通信部の例であり、管理サーバー1とグローバルネットワーク5を介して通信を行う通信部の例である。
【0080】
中継器3が備える機器接続I/F47は、図3におけるシリアルポート20、パラレルポート21、USBポート22および機器接続用のLAN I/F23等によって実現される通信部の例であり、機器4と通信を行う通信部の例である。
【0081】
機器4が備える接続I/F48は、図4Aにおけるシリアルポート32等によって実現される通信部の例であり、中継器3と通信を行う通信部の例である。
【0082】
図6Bは、図1に示された実施の形態1における特徴的な機能構成の一例を示すブロック図であって、中継器3を使用しない場合の機能構成の一例を示す図である。
【0083】
管理サーバー1は、記憶部41、データ抽出部42、処理登録部43および処理制御部44を備え、端末2は、操作部45を備え、機器は、接続I/F48を備える。この点において中継器3を使用する場合と同様である。一方、中継器3を使用しない場合には、中継器3、中継器3に備える管理サーバー接続I/F46および中継器3に備える機器接続I/F47を要しない。
【0084】
処理制御部44は、管理サーバー1と機器4が中継器3を介さず通信を行うときに、記憶部41に記憶された情報を用いて通信を制御し、または、それらの情報を用いて処理の実行を制御する。この点において中継器3を使用する場合と異なる。
【0085】
機器4が備える接続I/F48は、図4BにおけるLAN I/F33等によって実現される通信部の例であり、管理サーバー1と通信を行う通信部の例である。この点において中継器3を使用する場合と異なる。
【0086】
なお、中継器3を使用する場合と使用しない場合について、図を分けて説明したが、複数設置される機器4によって中継器3を使用する場合と使用しない場合が混在する構成としてもよい。
【0087】
図6Cは、図1に示された実施の形態1における特徴的な機能構成の一例を示すブロック図であって、APIを使用する場合の機能構成の一例を示す図である。管理サーバー1は、記憶部41を備え、端末2は、接続I/F52を備え、機器4は、接続I/F48を備える。そして、APIを使用する場合は、管理サーバー1にデータ抽出API49、処理登録API50、処理制御API51を備える。
【0088】
データ抽出API49は、図2におけるCPU9、制御プログラム10a等によって実現される処理部の例であり、機器4からデータの要求を受け付け、測定データテーブル11dに記憶されたデータを抽出し、抽出されたデータを機器4に送信する処理部の例である。
【0089】
処理登録API50は、図2におけるCPU9、制御プログラム10a等によって実現される処理部の例であり、機器4から通信仕様、データ仕様および指示データの情報を受け付け、記憶部41に受け付けた情報を登録する処理部の例である。
【0090】
処理制御API51は、図2におけるCPU9、制御プログラム10a等によって実現される処理部の例であり、機器4からの要求を受け付け、記憶部41に記憶された通信仕様、データ仕様および指示データの情報を用いて通信し、または、それらの情報を用いて処理の実行を制御する処理部の例である。
【0091】
なお、APIを使用する場合であっても、図6Aまたは図6Bで示したAPIを使用しない機能構成と混在してもよい。すなわち、データ抽出部42、処理登録部43、処理制御部44、データ抽出API49、処理登録API50および処理制御API51は、併存してもよい。ユーザーは、これらのAPIを使用して本発明に係る通信制御システムと連携するプログラムやシステム等を構築してもよい。
【0092】
また、データ抽出API49、処理登録API50および処理制御API51は、機器4からの要求等を受け付ける処理部の例として説明したが、端末2からの要求等を受け付けてもよい。これにより、例えば、ユーザーは本発明に係る通信制御システムに連携するプログラムを端末2において実行することができる。
【0093】
そして、端末2が備える接続I/F52は、図5におけるLAN I/F40等によって実現される通信部の例であり、管理サーバー1とグローバルネットワーク5を介して通信を行う通信部の例である。端末2において実行される前記プログラムが、ユーザーからの情報入力を必要としない場合は、図6A等で示された端末2における操作部45はなくてもよい。
【0094】
図7は、図2等で示された実施の形態1におけるユーザーテーブル11aのデータ構造の一例を示す図である。ユーザーテーブル11aは、ユーザーID、パスワード、会社およびメールアドレス等のユーザーの情報を保持する情報テーブルである。同一会社に1つのユーザーIDを対応づけてもよいし、機器4の集約単位である機器グループ等の属性を追加して、同一会社においても機器グループ等に応じてそれぞれ別のユーザーIDを対応づけるようにしてもよい。また、同一ユーザーIDにおいて複数のメールアドレスを設定してもよい。
【0095】
図8は、図2等で示された実施の形態1における通信仕様テーブル11bのデータ構造の一例を示す図である。通信仕様テーブル11bは、ユーザーID、機器ID、機器個別ID、通信仕様およびIP(Internet Protocol)アドレス等の情報を保持する情報テーブルである。
【0096】
本実施の形態1においては、機器IDが同じであれば、同じ通信仕様を使用する。通信仕様は、中継器3と機器4の間に用いられる通信仕様である。また、機器個別IDによって、具体的に機器4が識別される。そして、IPアドレスは、図1に示されたネットワーク7に対応する情報である。さらに、機器ID、機器個別ID、通信仕様およびIPアドレス等の情報は、ユーザーIDに対応づけられることによって、ユーザーと機器4が対応づけられる。同一のユーザーに対して、複数の機器4を対応づけてもよい。
【0097】
なお、図8に示されたデータ構造は、ユーザーと機器4と通信仕様とを相互に対応づけるデータ構造の一例であって、他のデータ構造であってもよい。
【0098】
例えば、本実施の形態1においては、機器IDが同じであれば、同じ通信仕様を使用するものとしているが、機器個別IDごとに別の通信仕様を保持してもよい。また、機器4の集約単位である機器グループ等の属性をユーザーテーブル11aと通信仕様テーブル11bに追加して、機器グループ等の情報に基づいて、ユーザーと機器4を対応づけてもよい。
【0099】
図9は、図2等で示された実施の形態1におけるデータ仕様テーブル11cのデータ構造の一例を示す図である。データ仕様テーブル11cは、ユーザーID、機器ID、デリミタ、領域位置、項目名称、警告および警告条件等の情報を保持する情報テーブルであって、機器4によって測定されたデータを受信するときに用いられるデータ形式等を定義するテーブルである。
【0100】
なお、図9に示されたデータ構造は、機器4によって測定されたデータを受信するときに用いられるデータ形式等を定義するデータ構造の一例であって、他のデータ構造であってもよい。
【0101】
例えば、本実施の形態1では、データ仕様を機器ID単位で定めるようにしているが、ユーザーID単位であってもよいし、データ仕様テーブル11cに機器個別IDを含めることにより機器個別ID単位にデータ仕様を定めるようにしてもよい。なお、機器4に対応するデータ仕様を特定する場合は、通信仕様テーブル11b等より機器4に対応する機器IDを特定して、データ仕様を特定してもよいし、機器4から機器IDを特定する情報を受け付けることによって、特定してもよい。
【0102】
図10は、図2等で示された実施の形態1における測定データテーブル11dのデータ構造の一例を示す図である。測定データテーブル11dは、ユーザーID、機器ID、機器個別ID、領域1、領域2および領域3等の情報を保持する情報テーブルであって、機器4によって測定されたデータ等を格納するテーブルである。
【0103】
図11は、図2等で示された実施の形態1における指示データテーブル11eのデータ構造の一例を示す図である。指示データテーブル11eは、ユーザーID、機器ID、機器個別ID、実行スケジュール、コマンド、返答有無、添付ファイルおよび返答データ等の情報を保持する情報テーブルであって、機器4への指示の情報等を格納するテーブルである。次に以上のように構成された本実施の形態1における通信制御システムの動作について説明する。
【0104】
図12は、図6Aおよび図6B等に示された本実施の形態1に係る通信仕様、データ仕様および指示データの登録時におけるシーケンス図である。
【0105】
まず、端末2は、ユーザーIDおよびパスワード等のユーザー情報の入力を受け付ける(S11)。
【0106】
次に、端末2は、受け付けたユーザー情報を管理サーバー1に送信する(S12)。
次に、管理サーバー1は、ユーザー情報を受け付け、記憶部に記憶されているユーザーテーブル11aと照合し、一致するかを判定することによってユーザーを認証する(S13)。
【0107】
次に、管理サーバー1は、認証の可否を端末2に送信する(S14)。ここで、認証されなかった場合、端末2は、再度ユーザー情報を受け付ける(S11)。
【0108】
次に、端末2は、機器4と管理サーバー1とが通信をするときに実行する処理情報、すなわち、通信仕様、データ仕様および指示データの情報の入力を受け付ける(S15)。
【0109】
ここで、通信仕様とは、管理サーバー1と機器4とが通信をするときに必要となる情報であって、管理サーバー1と機器4との通信に用いられるプロトコルや、中継器3を使用する場合においては、中継器3と機器4との通信に用いられるプロトコルおよび通信を行うときに必要となるデータ転送速度等の情報である。例えば、中継器3と機器4とがRS−232C(Recommended Standard 232 Version C)を通信のプロトコルとして通信する場合、その通信のプロトコル、ボーレート、パリティチェックの有無およびデータ長等の情報が通信仕様として用いられる。
【0110】
そして、データ仕様とは、管理サーバー1が機器4から受信するデータの様式を定義する情報である。例えば、図19に示すようなデータの受信を予定している場合は、カンマで区切られた行と解読し、1列目の情報は特定の領域1に格納し、2列目の情報は特定の領域2に格納し、3列目の情報は特定の領域3に格納するといった受信データを解読して記憶部41に記憶するときに用いられるデータ形式等を保持する。さらに列毎に項目名を定めてもよいし、その列の値が特定の条件に該当する場合には警告の対象とする等の情報を含めてもよい。
【0111】
具体的な例として、図9において示されたデータ仕様テーブル11cに格納される情報であって、機器ID、機器個別ID、デリミタ、領域位置、項目名称、警告および警告条件等の情報でもよい。
【0112】
ここで、デリミタは、データがカンマまたはブランクで区切られているか、もしくは、固定長のデータであるかを示す情報である。領域位置は、区切られたデータの順序を示す情報である。項目名称は、データの列毎の意味を示す情報である。警告は、データ内容によって警告の対象とするかを示し、警告条件は、警告するデータ内容の条件を示す情報である。
【0113】
さらに、指示データとは、管理サーバー1と機器4とが通信をするときに機器4の動作を指定する情報である。具体的な例として、図11において示された指示データテーブル11eに格納される情報であって、機器ID、機器個別ID、実行スケジュール、コマンド、返答有無、添付ファイルおよび返答データ等の情報でもよい。
【0114】
ここで、コマンドとは、機器4で解釈および実行されるコマンドである。すなわち、ソフトウェアモジュールのアップデートや動作の開始および終了等の他、機器4で解釈される任意のコマンドが含まれる。また、返答有無とは、コマンドの実行結果を返答として受け付けるか否かを示す。そして、一定期間に返答を受け付けなかった場合は、警告の対象としてもよい。
【0115】
また、添付ファイルは、機器4へ送信する添付ファイルの情報である。例えば、ソフトウェアアップデートに用いるファイルの情報を添付ファイルの情報として指示データに含ませてもよい。また、返答データは、機器4から返答されるデータの情報である。なお、返答データは、機器4で生成される画像データの情報であってもよい。
【0116】
そして、機器個別IDの区別なく、特定の機器IDに対応する機器4に対して動作を指定する情報としてもよい。この場合、例えば、機器個別IDを指定せずに、機器IDのみを指定してもよい。
【0117】
さらに、指定されたタイミングで、指定された動作をするために、そのタイミングの情報を実行スケジュールとして指示データに含めてよい。指定されるタイミングは、例えば、定められた時刻であってもよいし、一定の時間間隔による指定でもよい。
【0118】
次に、端末2は、受け付けた通信仕様、データ仕様および指示データを管理サーバー1に送信する(S16)。
【0119】
次に、管理サーバー1の処理登録部43は、端末2から、通信仕様、データ仕様および指示データを受け付け、認証されたユーザーおよび機器4に対応づけて記憶部41の通信仕様テーブル11b、データ仕様テーブル11cおよび指示データテーブル11eにそれぞれ記憶する(S17)。
【0120】
なお、図12においては、端末2から処理情報の登録をしているが、管理サーバー1に備えられた処理登録API50によって、端末2または機器4から処理情報を登録してもよい。すなわち、図6Cで示された構成において、同様の処理をしてもよい。
【0121】
図13Aは、図6A等に示された本実施の形態1に係る中継器3を使用する場合の測定データ収集時におけるシーケンス図である。
【0122】
まず、管理サーバー1の処理制御部44は、測定データを収集するための定刻であるかを判定する(S21)。本実施の形態1では、定刻に実行しているが、端末2から指示を受けたときでもよい。また、定刻については、指示データによって指定された時刻等であってもよい。中継器3や機器4からの問い掛けを受けたときでもよい。
【0123】
次に、管理サーバー1の処理制御部44は、定刻であった場合に、中継器3に測定要求を送信する(S22)。
【0124】
次に、中継器3は、受信した測定要求を機器4に送信する(S23)。このとき機器4との通信は、記憶部41に記憶された通信仕様テーブル11bの情報に基づいて行われる。具体的には、管理サーバー1から測定要求を受信するとき(S22)に、機器4との通信に用いられる通信仕様を含めて取得してもよいし、予め中継器3が管理サーバー1から通信仕様を取得するようにしておいてもよい。なお、管理サーバー1からの測定要求(S22)がなくとも中継器3が機器4に測定要求(S23)を送信してもよい。例えば、中継器3に備えられている操作パネル19による操作、または、予め中継器3に設定された時刻に中継器3が機器4に測定要求(S23)を送信してもよい。
【0125】
次に、機器4は、データを測定する(S24)。このときに測定するデータは、温度、湿度の他、機器4の種類等に応じて、様々な項目が対象となりうる。また、本実施の形態1では、要求があったときに測定しているが、予め測定してあってもよい。また、測定要求によらず、機器4が連続測定、インターバル測定およびイベント発生時の測定等によって、自動でデータを測定して、次の処理(S25)を行うようにしてもよい。
【0126】
次に、機器4は、中継器3に測定したデータを送信する(S25)。このとき中継器3との通信は、記憶部41に記憶された通信仕様テーブル11bの情報に基づいて行われる。具体的には、測定要求(S23)の応答として、同じ通信仕様が用いられるようにしてもよいし、予め中継器3が管理サーバー1から通信仕様を取得するようにしておいてもよい。
【0127】
次に、中継器3は、受信した測定データを管理サーバー1に送信する(S26)。
次に、管理サーバー1の処理制御部44は、データ仕様テーブル11cにより機器4に対応づけられたデータ仕様を用いて、機器4から受信した測定データを解読し、所定の領域に記憶する(S27)。例えば、図19に示すようなデータを受信した場合、図9に示されたデータ仕様テーブル11cの情報に基づいて、カンマ区切りのデータとして解読し、1列目の情報は測定データテーブル11dの領域1に格納し、2列目の情報は測定データテーブル11dの領域2に格納し、3列目の情報は測定データテーブル11dの領域3に格納する。
【0128】
次に、管理サーバー1の処理制御部44は、測定データテーブル11dに記憶されたデータが、データ仕様テーブル11cで記憶された警告条件に該当する場合には、端末に警告を通知する(S28)。通知する方法は、電子メールを使用してもよいし、専用の画面に表示するためのデータ送信により通知してもよい。さらに電子メール等によって、ネットワークに接続された別個の携帯電話等に通知してもよい。
【0129】
次に、端末2は、警告の通知を受け、その表示をする(S29)。これにより、ユーザーは機器の異常を即時に把握でき、対処することができる。
【0130】
図13Bは、図6B等に示された本実施の形態1に係る中継器3を使用しない場合の測定データ収集時におけるシーケンス図である。
【0131】
まず、管理サーバー1の処理制御部44は、測定データを収集するための定刻であるかを判定する(S31)。これについては、中継器3を使用する場合と同様である。
【0132】
次に、管理サーバー1の処理制御部44は、定刻であった場合に、機器4に測定要求を送信する(S32)。中継器3を介さない点で、中継器3を使用する場合と異なる。
【0133】
次に、機器4は、データを測定する(S33)。これについては、中継器3を使用する場合と同様である。
【0134】
次に、機器4は、管理サーバー1に測定したデータを送信する(S34)。中継器3を介さない点で、中継器3を使用する場合と異なる。
【0135】
次に、管理サーバー1の処理制御部44は、データ仕様テーブル11cにより機器4に対応づけられたデータ仕様を用いて、機器4から受信した測定データを解読し所定の領域に記憶する(S35)。これについては、中継器3を使用する場合と同様である。
【0136】
次に、管理サーバー1の処理制御部44は、測定データテーブル11dに記憶されたデータが、データ仕様テーブル11cで記憶された警告条件に該当する場合には、端末に警告を通知する(S36)。これについては、中継器3を使用する場合と同様である。
【0137】
次に、端末2は、警告の通知を受け、その表示をする(S37)。これについては、中継器3を使用する場合と同様である。
【0138】
なお、測定データを機器4から送信するとき(S34)に処理制御API51を介して、機器4で実行されるプログラムから測定データの送信を行ってもよい。これにより、処理制御API51を介して測定データが測定データテーブル11dに記憶される。
【0139】
図14Aは、図6A等に示された本実施の形態1に係る中継器3を使用する場合の動作指示時におけるシーケンス図である。
【0140】
まず、管理サーバー1の処理制御部44は、指示による処理を実行するための定刻であるかを判定する(S41)。中継器3や機器4からの問い掛けを受けたときでもよい。
【0141】
次に、管理サーバー1の処理制御部44は、指示データテーブル11eから実行すべき指示データを抽出する(S42)。
【0142】
次に、管理サーバー1の処理制御部44は、抽出された指示データを中継器3に送信する(S43)。
【0143】
次に、中継器3は、受信した指示データを機器4に送信する(S44)。このとき機器4との通信は、記憶部41に記憶された通信仕様テーブル11bの情報に基づいて行われる。具体的には、管理サーバー1から指示データを受信するとき(S43)に、機器4との通信に用いられる通信仕様を取得してもよいし、予め中継器3が管理サーバー1から通信仕様を取得するようにしておいてもよい。これについては、図13Aで示された測定要求を送信する場合(S23)と同様である。
【0144】
次に、機器4は、指示データにより指示された動作を実行する(S45)。例えば、指示データに含まれるコマンドを解釈し、ソフトウェアモジュールのアップデートや動作の開始および終了等のコマンドを実行する。
【0145】
さらに、実行結果および実行により生成されたデータを、返答データとして、機器4が中継器3に送信してもよい。この場合、中継器3はさらに、受信した返答データを、管理サーバー1に送信する。そして、返答を受け取らなかった場合に、警告を通知するようにしてもよい。
【0146】
図14Bは、図6B等に示された本実施の形態1に係る中継器3を使用しない場合の動作指示時におけるシーケンス図である。
【0147】
まず、管理サーバー1の処理制御部44は、指示による処理を実行するための定刻であるかを判定する(S51)。これについては、中継器3を使用する場合と同様である。
【0148】
次に、管理サーバー1の処理制御部44は、指示データテーブル11eから実行すべき指示データを抽出する(S52)。
【0149】
次に、管理サーバー1の処理制御部44は、抽出された指示データを機器4に送信する(S53)。中継器3を介さない点で、中継器3を使用する場合と異なる。
【0150】
次に、機器4は、指示データにより指示された動作を実行する(S54)。これについては、中継器3を使用する場合と同様である。そして、実行結果および実行により生成されたデータを、返答データとして、機器4が管理サーバー1に送信してもよい。さらに、返答を受け取らなかった場合に、警告を通知するようにしてもよい。
【0151】
なお、上述の通り、定刻処理(S41、S51)は、中継器3または機器4からの問い掛けを受けたときでもよい。具体的には、端末2から要求を受けたときに動作の制御をしてもよいし、端末2または機器4が処理制御API51を呼び出すことによって、別の機器4または当該機器4への動作の制御をするようにしてもよい。
【0152】
図15は、図6Aおよび図6B等に示された本実施の形態1に係る測定データ表示時におけるシーケンス図である。
【0153】
まず、端末2は、ユーザーIDおよびパスワード等のユーザー情報の入力を受け付ける(S61)。
【0154】
次に、端末2は、受け付けたユーザー情報を管理サーバー1に送信する(S62)。
次に、管理サーバー1は、ユーザー情報を受け付け、受け付けたユーザー情報を記憶部41に記憶されているユーザーテーブル11aと照合し、一致するかを判定することによってユーザーを認証する(S63)。
【0155】
次に、管理サーバー1は、認証の可否を端末2に送信する(S64)。ここで、認証されなかった場合、端末2は、再度ユーザー情報の入力を受け付ける(S61)。
【0156】
次に、端末2は、測定データ、すなわち、図13Aおよび図13Bにおいて示された処理によって測定データテーブル11dに記憶された測定データの要求を受け付ける(S65)。また、測定データの要求に、測定データの抽出に用いられる抽出条件を含めてもよい。例えば、特定の値の範囲内にある測定データを要求してもよい。
【0157】
次に、端末2は、受け付けたデータ要求を管理サーバー1に送信する(S66)。
次に、管理サーバー1のデータ抽出部42は、データ要求を受け付け、測定データテーブル11dに記憶されたデータを抽出する(S67)。このとき、例えば、データ要求に抽出条件が含まれる場合は、その抽出条件に従って抽出してもよい。また、認証されたユーザーに対応づけられたデータ仕様を用いて解読され記憶された測定データに制限することで、ユーザーに開示する情報を制限してもよい。
【0158】
次に、管理サーバー1のデータ抽出部42は、端末2に測定された測定データを送信する(S68)。
【0159】
次に、端末2は、受信した測定データを表示する(S69)。
なお、図15においては、端末2から測定データの要求をしているが、管理サーバー1に備えられたデータ抽出API49によって、端末2または機器4から測定データを要求してもよい。
【0160】
図16は、図12および図15等に示された本実施の形態1に係る動作について、管理サーバー1が端末2と通信するときに行う処理の例を示すフローチャートである。
【0161】
まず、管理サーバー1は、端末2からユーザー情報を受け付け、ユーザーの認証を行う(S101)。例えば、ユーザー情報として、ユーザーIDおよびパスワードを受け付け、予め記憶されているユーザーテーブル11aと照合することによって、認証を行う。
【0162】
次に、管理サーバー1は、認証の許否を判定する(S102)。ここで、認証されなかった場合は、再度、ユーザー情報を受け付け、認証を行う(S101)。
【0163】
次に、管理サーバー1は、処理要求を受け付ける(S103)。
次に、管理サーバー1は、測定データの要求がされたか、すなわち、測定データテーブル11dに記憶されたデータの要求がされたかを判定する(S104)。
【0164】
そして、測定データの要求がされた場合、管理サーバー1のデータ抽出部42は、測定データテーブル11dに記憶されたデータを抽出する(S105)。この場合において、処理要求を受け付けるとき(S103)に、特定の値の範囲内にある測定データ等の抽出条件を受け付けておき、その条件に従って抽出してもよい。また、認証されたユーザーに対応づけられたデータ仕様を用いて解読されて記憶されたデータのみを対象として抽出してもよい。
【0165】
次に、管理サーバー1のデータ抽出部42は、抽出された測定データを端末2に送信する(S106)。
【0166】
一方、測定データの要求がされなかった場合、次に、通信仕様の登録要求がされたか、すなわち、処理要求を受け付けるとき(S103)に、通信仕様の登録要求を受け付け、機器4に対応する通信仕様の情報を受け付けたかを判定する(S107)。
【0167】
そして、通信仕様の登録要求がされた場合、管理サーバー1の処理登録部43は、受け付けた通信仕様を通信仕様テーブル11bに機器4と対応づけて記憶する(S108)。
【0168】
一方、通信仕様の登録要求がされなかった場合、データ仕様の登録要求がされたか、すなわち、処理要求を受け付けるとき(S103)に、データ仕様の登録要求を受け付け、機器4に対応するデータ仕様の情報を受け付けたかを判定する(S109)。
【0169】
そして、データ仕様の登録要求がされた場合、管理サーバー1の処理登録部43は、受け付けたデータ仕様をデータ仕様テーブル11cに機器4と対応づけて記憶する(S110)。
【0170】
一方、データ仕様の登録要求がされなかった場合、処理要求を受け付けるとき(S103)に、指示データの登録要求を受け付け、機器4に対応する指示データの情報を受け付けたと判定される。その場合、管理サーバー1の処理登録部43は、受け付けた指示データを指示データテーブル11eに機器4と対応づけて記憶する(S111)。なお、指示データの登録要求がされたかをさらに判定し、指示データの登録要求がされなかった場合は、当該処理(S111)を行わず、終了するようにしてもよい。
【0171】
さらに、管理サーバー1の処理制御部44は、受け付けた指示データが即時実行の指示を示すデータであるかを判定する(S112)。
【0172】
そして、即時実行の指示を示すデータである場合は、管理サーバー1の処理制御部44は、指示データを機器4に送信する(S113)。この場合において、中継器3がある場合は、中継器3を介して、指示データを送信する。
【0173】
なお、データ抽出API49または処理登録API50を介することにより、端末2または機器4からの要求によって、当該フローチャートに基づく測定データの抽出または処理情報の登録をしてもよい。
【0174】
また、図16に示されたフローチャートは、管理サーバー1と機器4とが通信するときに実行する処理の情報である処理情報を登録する方法および管理サーバー1からデータを抽出する方法の一例を示すものであって、登録または抽出する方法はこれに限られない。測定データ要求(S104)、通信仕様登録要求(S107)、データ仕様登録要求(S109)および指示の登録(S111)等における情報登録およびデータ要求の順序を入れ替えても同様の処理を実現できる。
【0175】
また、管理サーバー1と機器4とが通信するときに実行するその他の処理の情報を機器4に対応づけて、登録するようにしてもよい。
【0176】
図17は、図13A、図13B、図14Aおよび図14B等に示された本実施の形態1に係る動作について、管理サーバー1が機器4と通信するときに行う処理を示すフローチャートである。なお、中継器3がある場合において、管理サーバー1は、中継器3を介して機器4と通信することになる。
【0177】
まず、管理サーバー1の処理制御部44は、指示データテーブル11eから、一定期間内に実行すべき指示として記憶されている指示データを抽出する(S201)。指示データを抽出するタイミングは、一定時間間隔であっても、予め指定された定刻であっても、端末2、中継器3または機器4からの要求があったときであってもよい。
【0178】
次に、管理サーバー1の処理制御部44は、実行すべき指示があるか、すなわち、指示データが抽出されたかを判定する(S202)。
【0179】
そして、実行すべき指示があった場合、管理サーバー1の処理制御部44は、機器4へ指示データを送信する(S203)。なお、中継器3がある場合、管理サーバー1の処理制御部44は、中継器3を介して機器4へ指示データを送信する。一方、実行すべき指示がなければ、指示データの送信(S203)は行われない。
【0180】
次に、管理サーバー1の処理制御部44は、測定データ収集時刻であるかを判定する(S204)。本実施の形態1においては、指示データを抽出した後で、本判定をしているが、指示データの抽出とは、独立して本判定を行ってもよい。また、本判定によらず、端末2から要求があったときや中継器3または機器4から測定データを受信したとき等に次の処理(S205)を行ってよい。
【0181】
そして、測定データ収集時刻の場合、管理サーバー1の処理制御部44は、機器4から測定データを取得する(S205)。例えば、管理サーバー1の処理制御部44は、機器4に測定要求を送信し、機器4から測定データとしての応答を取得する。若しくは、測定要求によらず、自動的に機器4が連続測定、インターバル測定およびイベント発生時の測定等により採取した測定データを管理サーバー1に送信し、管理サーバー1は送信された測定データを取得してもよい。
【0182】
次に、管理サーバー1の処理制御部44は、データ仕様テーブル11cに記憶された機器4に対応するデータ仕様を取得し、特定する(S206)。この場合において、処理制御部44は、機器4に対応するユーザーIDと機器ID等を特定し、当該ユーザーIDと機器IDに対応するデータ仕様をデータ仕様テーブル11cから取得する。または、機器4が測定データを送信するときにユーザーIDと機器ID等の情報を含めて送信し、管理サーバー1の処理制御部44は、その情報を取得することによりユーザーIDと機器ID等を特定し、データ仕様をデータ仕様テーブル11cから取得してもよい。
【0183】
次に、管理サーバー1の処理制御部44は、取得した測定データを特定されたデータ仕様を用いて解読し、所定の領域に記憶する(S207)。例えば、図19に示すようなデータを受信した場合、図9に示されたデータ仕様テーブル11cの情報に基づいて、カンマ区切りのデータとして解読し、1列目の情報は測定データテーブル11dの領域1に格納し、2列目の情報は測定データテーブル11dの領域2に格納し、3列目の情報は測定データテーブル11dの領域3に格納する。
【0184】
次に、管理サーバー1の処理制御部44は、測定データテーブル11dに記憶されたデータが、データ仕様テーブル11cで記憶された警告条件に該当し、警告対象となるかを判定する(S208)。
【0185】
そして、警告対象となる場合、管理サーバー1の処理制御部44は、端末2に警告の情報を送信する(S209)。一方、警告対象ではない場合、終了する。
【0186】
なお、機器4からの要求(S201)または機器4からの測定データ送信(S205)において、処理制御API51を介することにより、機器4のプログラムから動作指示または測定データ登録の処理制御を呼び出してもよい。
【0187】
図18は、図13Aおよび図14A等に示された本実施の形態1に係る動作について、中継器3の処理を示すフローチャートである。
【0188】
まず、中継器3は、管理サーバー1からデータを受信したかを判定する(S301)。
そして、管理サーバー1からデータを受信した場合、中継器3は、受信したデータを機器4へ送信する(S302)。ここで、中継器3は、機器4へのデータ送信において、機器4に対応づけて通信仕様テーブル11bに記憶された通信仕様を用いて通信する。具体的には、管理サーバー1からデータを受信するときに、機器4との通信に用いられる通信仕様を含めて取得してもよいし、予め中継器3が管理サーバー1から通信仕様を取得するようにしておいてもよい。
【0189】
なお、管理サーバー1からデータを受信していない場合であっても、予め指定された時刻に指定されたデータを中継器3から機器4に送信(S302)してもよい。
【0190】
次に、中継器3は、機器4からデータを受信したかを判定する(S303)。ここで、中継器3は、機器4からのデータ受信において、機器4に対応づけて通信仕様テーブル11bに記憶された通信仕様を用いて通信する。例えば、予め中継器3が管理サーバー1から通信仕様を取得しておき、取得した通信仕様により機器4からデータを受信する。
【0191】
そして、機器4からデータを受信した場合、中継器3は、受信したデータを管理サーバー1へ送信する(S304)。
【0192】
ここで、図18では、中継器の処理として、管理サーバー1から機器4への送信の中継処理の後、機器4から管理サーバー1への送信の中継処理をするように示したが、順番は逆であってもよい。また、それぞれが独立に動作してもよく、機器4から中継器3に自発的に送信(S303)してもよい。
【0193】
図19は、図13A、図13Bおよび図17等において示された測定データの例を示す図、すなわち、機器4から管理サーバー1へ送信される測定データ61を示す図である。測定データ61は、図19に示すように、例えば、測定された値がカンマで区切られて構成される。また、測定データ61に送信日時やシーケンス番号等の属性情報を含めてもよい。また、カンマの代わりに、ブランク等を区切り文字として構成してもよく、固定長テキスト等によって、個々の領域が区別できる構成にしてもよい。
【0194】
図20は、図16等で示された端末2との通信時の処理において、端末2における画面例を示す図である。
【0195】
ログイン画面71は、ユーザーを認証するときに用いられる画面の例である。例えば、ユーザーは、ユーザーIDとパスワードを入力する。
【0196】
メニュー画面72は、処理要求を選択するときに用いられる画面の例である。ユーザーは、通信仕様設定、データ仕様設定、動作指示または測定データ表示を選択する。
【0197】
通信仕様設定画面73は、通信仕様を指定するときに用いられる画面の例である。ユーザーは、機器4に対応する通信仕様等を入力する。具体的には、図8で示された通信仕様テーブルに格納されるデータであって、機器ID、機器個別ID、通信仕様等を入力する。
【0198】
データ仕様設定画面74は、データ仕様を指定するときに用いられる画面の例である。ユーザーは、測定データを記憶するときに使用されるデータ形式等の情報を入力する。具体的な例としては、図9に示されたデータ仕様テーブル11cに格納されるデータであって、機器ID、デリミタ、領域位置、項目名称、警告の有無、および、警告条件等を入力する。本実施の形態1においては、機器ID単位に設定しているが、機器個別ID単位であってもよい。
【0199】
動作指示画面75は、指示データを指定するときに用いられる画面の例である。ユーザーは、機器4に対するコマンドを入力し、また、実行を予定している実行スケジュールを入力する。さらにソフトウェアモジュールアップデートに用いられる添付ファイルの情報を入力してもよい。また、その他、図11で示された指示データテーブルに格納される情報であって、返答有無等の情報を入力してもよい。また、機器個別ID単位に入力してもよいし、機器個別IDの区別なく機器IDのみを入力してもよい。
【0200】
測定データ表示画面76は、測定データを表示するときに用いられる画面の例である。ユーザーは、測定データテーブル11dに記憶された測定データを確認する。また、表示する測定データについて、抽出条件を入力するようにしてもよい。本実施の形態1においては、機器ID単位にデータ仕様を設定できるため、例えば、機器IDを抽出条件として表示してもよい。
【0201】
図21は、図20で示された画面例の通信仕様設定画面73において、通信仕様の選択部分の一例を示す図である。図21に示すようにいくつかの選択肢から選択するようにしてもよいし、これに代えて、具体的な値を入力するようにしてもよい。
【0202】
以上のように、本実施の形態1における通信制御システムによれば、機器4と管理サーバー1とが通信をするときに実行される処理をユーザーが自由に設定することができる。また、機器4から管理サーバー1へ送信されるデータについて、ユーザーが様式を指定できる。これによって、多様な機器への対応が可能となり、機器個別に通信制御システムを構築することなく、汎用的な通信制御システムとして利用できる。
【0203】
さらに、管理サーバー1は、管理サーバー1で実行される処理についてAPIを用意することにより、機器4から処理要求を受け付けることができ、また、他のプログラムやシステム等からの処理要求を受け付けることができる。これにより、より汎用性が高くなる。
【0204】
そして、本実施の形態1における通信制御システムは、複数の機器4のうちいずれかを別のユーザーまたは会社等に対応づけて管理することもできる。従って、1つの通信制御システムを構築することによって、複数のユーザーまたは複数の会社等に通信制御をサービスとして提供することも可能である。これにより、他のユーザーや他の会社は、通信制御システムを構築することなく、また、通信制御システムを維持管理することなく、通信制御をサービスとして利用し、機器4を管理することができる。
【0205】
(実施の形態2)
実施の形態2は、中継器として携帯電話を用いる。これによって、特殊な中継器を用いる必要がなくなる。以下、図面を用いて説明する。
【0206】
図22は、実施の形態2における通信制御システムの構成の例を示す図である。実施の形態2における通信制御システムは、管理サーバー1、端末2、携帯電話83、機器4、グローバルネットワーク5、ネットワーク7および通信ケーブル8を備える。
【0207】
携帯電話83以外は、実施の形態1で示した構成と同様である。すなわち、管理サーバー1、端末2、機器4、グローバルネットワーク5、ネットワーク7および通信ケーブル8は、実施の形態1と同様の機能を備える。
【0208】
携帯電話83は、データ通信に用いられる携帯電話であって、例えば、送受信データを表示するデータ表示部と、携帯電話83の操作を受け付ける操作部と、プログラムを受信するプログラム受信部と、プログラムを実行するプログラム実行部を備える。
【0209】
また、携帯電話83は、管理サーバー1とグローバルネットワーク5等を介して接続し、機器4と通信ケーブル8を介して接続する。携帯電話83は、実施の形態1における中継器3と同様に、管理サーバー1と機器4との通信を中継する。
【0210】
図23は、図22で示された実施の形態2における携帯電話での処理を示すフローチャートである。
【0211】
まず、携帯電話83は、中継するためのプログラムをダウンロードする(S801)。中継するためのプログラムは、例えば、iアプリ(登録商標)等の携帯電話用に作成されたプログラムでもよい。
【0212】
次に、携帯電話83は、ダウンロードしたプログラムを実行することにより、管理サーバー1と機器4との通信を中継する(S802)。
【0213】
これにより、実施の形態1で示した中継器3の機能を携帯電話83が実行する。
なお、一度、プログラムのダウンロード(S801)をしておけば、そのプログラムを実行することにより、中継(S802)してもよい。すなわち、中継(S802)する度にダウンロード(S801)しなくてもよい。
【0214】
図24は、図22で示された実施の形態2における携帯電話での操作を示す概念図である。
【0215】
携帯電話83の表示部に機器4から受信したデータが表示されている。このように、携帯電話83は、機器4から受信したデータを携帯電話83の表示部に表示してもよい。また、表示した後、携帯電話83の操作部より、管理サーバー1への送信操作を受け付けてもよい。さらに、携帯電話83は、送信操作を受け付けた場合にのみ管理サーバー1へ送信し、送信操作がなければ送信を保留してもよいし、機器4から受信したデータを破棄してもよい。
【0216】
また、携帯電話83の操作部が、中継動作制御方法の選択等の指示を受け付けることによって、携帯電話83の中継動作制御方法を変更してもよい。ここで、中継動作制御方法とは、例えば、管理サーバー1への送信前に携帯電話83の表示部にデータを表示するか否か、送信操作を受け付けるか否か、および、送信しない場合にデータを破棄するか否か等、中継に伴う動作の制御方法をいう。さらに、指示を受け付ける中継動作制御方法に、携帯電話83と機器4または管理サーバー1との通信に用いられる通信仕様を含めてもよい。
【0217】
以上のように、本実施の形態2における通信制御システムによれば、中継器として携帯電話を用いることができる。また、中継器としての機能をプログラムとしてダウンロードすることにより、一般的な携帯電話を中継器として利用できる。よって、ネットワークインタフェースを有さない機器に対しても、特殊な中継器を導入することなく、遠隔制御および遠隔監視等を実施することができる。また、携帯電話は表示部を備えることから、データ送受信について確認でき、機器の動作状況の確認等が迅速に行える。
【0218】
また、実施の形態1と実施の形態2を分けて説明したが、同一の通信制御システムにおいて実施してもよい。したがって、1つの管理サーバー1を備える1つの通信制御システムにおいて、実施の形態1で示した中継器3を用いてもよいし、実施の形態2で示した携帯電話83を用いてもよい。つまり、実施の形態1による管理サーバー1を実施の形態2において用いることができ、実施の形態1による効果を実施の形態2においても得ることができる。
【0219】
なお、管理サーバー1は一個ではなくクラウドコンピューティングのように複数のサーバー群で構築されてもよい。
【0220】
そして、本実施の形態における通信制御システムによって実現される機能の一部または全ては、ハードウェアに組み込まれた電子回路として実現しても構わないし、コンピュータで実行することにより上記機能が実現されるプログラムとして、または、プログラムを記憶した記憶媒体として実現しても構わない。また、本実施の形態における通信制御システムは、上記機能をステップとする通信制御方法としても実現できる。さらに、本実施の形態における管理サーバー1と中継器3と携帯電話83の一部または全ては、汎用性が高い通信制御機能を提供する通信制御装置としても利用できる。
【産業上の利用可能性】
【0221】
本発明に係る通信制御システムは、例えば、遠隔地に設置された機器とのデータ送受信および遠隔制御等といった通信機能を実現するための通信制御システムとして利用することができる。
【符号の説明】
【0222】
1 管理サーバー
2 端末
3 中継器
4 機器
5 グローバルネットワーク
6 拠点
7 ネットワーク
8 通信ケーブル
9、16、26、34 CPU
10、17、27、35 ROM
10a、17a、27a、35a 制御プログラム
11、18、28、36 RAM
11a ユーザーテーブル
11b 通信仕様テーブル
11c データ仕様テーブル
11d 測定データテーブル
11e 指示データテーブル
12、37 ディスプレイ
13、38 マウス
14、39 キーボード
15、23、25、33、40 LAN I/F
19、29 操作パネル
20、32 シリアルポート
21 パラレルポート
22 USBポート
24 通信モジュール
30 センサー
31 ヒーター
41 記憶部
42 データ抽出部
43 処理登録部
44 処理制御部
45 操作部
46 管理サーバー接続I/F
47 機器接続I/F
48、52 接続I/F
49 データ抽出API
50 処理登録API
51 処理制御API
61 測定データ
71 ログイン画面
72 メニュー画面
73 通信仕様設定画面
74 データ仕様設定画面
75 動作指示画面
76 測定データ表示画面
83 携帯電話
91 データ受信機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機器と、情報入力インタフェースを有する複数の端末と、ネットワークを介して前記複数の機器および前記複数の端末に接続された管理サーバーとを備える通信制御システムであって、
前記管理サーバーは、
記憶部と、
前記複数の端末のうちいずれかの端末から、ユーザーの情報、および、前記複数の機器のうちいずれかの機器と前記管理サーバーとが通信するときに前記通信制御システムが実行する処理の情報である処理情報を受け付け、受け付けた当該処理情報を当該機器および当該ユーザーに対応づけて前記記憶部に記憶する処理登録部と、
前記機器と前記管理サーバーとが通信するときに、当該機器に対応づけて前記記憶部に記憶されている前記処理情報を用いて処理を実行するように、前記通信制御システムの動作を制御する処理制御部とを備える
通信制御システム。
【請求項2】
前記通信制御システムは、さらに、前記複数の機器のうちいずれかの機器および前記管理サーバーと通信する中継器を備え、
前記処理登録部は、前記処理情報として、前記機器と前記中継器との間における通信仕様を含む情報を受け付け、受け付けた当該情報を前記記憶部に記憶し、
前記処理制御部は、前記機器と前記管理サーバーとが通信するときに、前記中継器と当該管理サーバーとが通信し、さらに、当該中継器と当該機器とが記憶されている前記通信仕様を用いて通信することで、当該中継器が当該機器と当該管理サーバーとの通信を中継するように当該中継器の動作を制御する
請求項1に記載の通信制御システム。
【請求項3】
前記中継器は、複数の機器接続インタフェースを備え、
前記機器は、前記複数の機器接続インタフェースのうちいずれかの機器接続インタフェースを介して前記中継器と接続し、
前記処理登録部は、前記通信仕様として、前記複数の機器接続インタフェースのうちいずれかを指定する情報を受け付け、受け付けた当該情報を前記記憶部に記憶し、
前記処理制御部は、前記機器と前記管理サーバーとが通信するときに、前記中継器と当該管理サーバーとが通信し、さらに、当該中継器と当該機器とが前記複数の機器接続インタフェースのうち前記通信仕様により指定された機器接続インタフェースを介して通信することで、当該中継器が当該機器と当該管理サーバーとの通信を中継するように当該中継器の動作を制御する
請求項2に記載の通信制御システム。
【請求項4】
前記中継器は、データ通信に用いられる携帯電話であり、
前記携帯電話は、
前記機器および前記管理サーバーと通信するプログラムを受信するプログラム受信部と、
前記プログラム受信部が受信したプログラムを実行することにより前記機器と前記管理サーバーとの通信を中継するプログラム実行部とを備える
請求項2または請求項3に記載の通信制御システム。
【請求項5】
前記中継器は、さらに、
前記中継器から前記管理サーバーにデータを送信する前に送信するデータの内容を表示するデータ表示部を備える
請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の通信制御システム。
【請求項6】
前記処理登録部は、前記処理情報として、前記機器から受信するデータのデータ仕様を含む情報を受け付け、受け付けた当該情報を前記記憶部に記憶し、
前記処理制御部は、前記データ仕様を用いて前記機器から受信したデータを解読し、解読されたデータを前記記憶部に記憶する
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の通信制御システム。
【請求項7】
前記処理登録部は、前記データ仕様として、前記機器から受信するデータ行について列単位にデータ仕様を指定する情報を受け付け、受け付けた当該情報を前記記憶部に記憶し、
前記処理制御部は、前記データ仕様を用いて前記機器から受信したデータ行を列単位に解読し、解読されたデータを前記記憶部に記憶する
請求項6に記載の通信制御システム。
【請求項8】
前記処理登録部は、前記処理情報として、警告条件を含む情報を受け付け、受け付けた当該情報を前記記憶部に記憶し、
前記処理制御部は、前記機器から受信したデータが、記憶されている前記警告条件に該当する場合は、前記端末に警告を通知するように前記管理サーバーの動作を制御する
請求項6または請求項7に記載の通信制御システム。
【請求項9】
前記通信制御システムは、さらに、
前記ネットワークを介して接続されるデータ受信機器を備え、
前記処理登録部は、前記処理情報として、警告条件を含む情報を受け付け、受け付けた当該情報を前記記憶部に記憶し、
前記処理制御部は、前記機器から受信したデータが、記憶されている前記警告条件に該当する場合は、前記データ受信機器に警告を通知するように前記管理サーバーの動作を制御する
請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の通信制御システム。
【請求項10】
前記管理サーバーは、さらに、
前記複数の端末のうちいずれかの端末から、ユーザーの情報、および、データの送信要求を受け付け、当該ユーザーと対応づけられた前記データ仕様を用いて解読されて前記記憶部に記憶されているデータを抽出し、当該データを当該端末に送信するデータ抽出部を備える
請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の通信制御システム。
【請求項11】
前記処理登録部は、前記処理情報として、前記機器の動作を指示する指示情報を含む情報を受け付け、受け付けた当該情報を前記記憶部に記憶し、
前記処理制御部は、前記機器と前記管理サーバーとが通信するときに、当該機器が前記指示情報で指示された動作を行うように、当該機器の動作を制御する
請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の通信制御システム。
【請求項12】
前記処理登録部は、前記処理情報として、前記機器のソフトウェアモジュールアップデートを指示する指示情報を含む情報を受け付け、受け付けた当該情報を前記記憶部に記憶し、
前記処理制御部は、前記機器と前記管理サーバーとが通信するときに、当該機器が前記指示情報で指示されたソフトウェアモジュールアップデートを実行するように、当該機器の動作を制御する
請求項11に記載の通信制御システム。
【請求項13】
前記処理登録部は、さらに、前記処理情報を用いて通信を伴う処理を実行するタイミングを含む情報を受け付け、受け付けた当該情報を前記記憶部に記憶し、
前記処理制御部は、前記記憶部に記憶されている前記タイミングに前記処理情報を用いて通信を伴う処理を実行するように、前記通信制御システムの動作を制御する
請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の通信制御システム。
【請求項14】
前記管理サーバーは、さらに、
前記端末または前記機器から、前記複数の機器のいずれかの機器に対応する処理情報について、当該処理情報を用いる処理の実行要求を受け付け、当該実行要求を受け付けたときに、当該処理情報を用いて処理を実行するように前記通信制御システムの動作を制御する処理制御API(Application Programming Interface)を備える
請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の通信制御システム。
【請求項15】
前記管理サーバーは、さらに、
前記端末または前記機器から、ユーザーの情報、および、前記複数の機器のいずれかの機器に対応する処理情報を受け付け、当該処理情報を当該機器および当該ユーザーに対応づけて前記記憶部に記憶する処理登録APIを備える
請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の通信制御システム。
【請求項16】
前記管理サーバーは、さらに、
前記端末または前記機器から、ユーザーの情報、および、データの送信要求を受け付け、当該ユーザーと対応づけられた前記データ仕様を用いて解読されて前記記憶部に記憶されているデータを抽出し、送信要求を行った前記端末または前記機器に当該データを送信するデータ抽出APIを備える
請求項6から請求項10のいずれか1項に記載の通信制御システム。
【請求項17】
複数の機器と情報入力インタフェースを有する複数の端末とを備える通信制御システムに含まれ、ネットワークを介して前記複数の機器および前記複数の端末に接続された通信制御装置であって、
記憶部と、
前記複数の端末のうちいずれかの端末から、ユーザー情報、および、前記複数の機器のうちいずれかの機器と当該通信制御装置とが通信するときに前記通信制御システムが実行する処理の情報である処理情報を受け付け、受け付けた当該処理情報を当該機器および当該ユーザーに対応づけて前記記憶部に記憶する処理登録部と、
前記機器と当該通信制御装置とが通信するときに、当該機器に対応づけて前記記憶部に記憶されている前記処理情報を用いて処理を実行するように、前記通信制御システムの動作を制御する処理制御部とを備える
通信制御装置。
【請求項18】
複数の機器と、情報入力インタフェースを有する複数の端末と、ネットワークを介して前記複数の機器および前記複数の端末に接続された管理サーバーとを備える通信制御システムにおける通信制御方法であって、
前記複数の端末のうちいずれかの端末から、ユーザーの情報、および、前記複数の機器のうちいずれかの機器と前記管理サーバーとが通信するときに前記通信制御システムが実行する処理の情報である処理情報を受け付け、受け付けた当該処理情報を当該機器および当該ユーザーに対応づけて前記管理サーバーに備えられた記憶部に記憶する処理登録ステップと、
前記機器と前記管理サーバーとが通信するときに、当該機器に対応づけて前記記憶部に記憶されている前記処理情報を用いて処理を実行するように、前記通信制御システムの動作を制御する処理制御ステップとを含む
通信制御方法。
【請求項19】
請求項18に記載の通信制御方法をコンピュータに実行させる
通信制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2010−287969(P2010−287969A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−138655(P2009−138655)
【出願日】平成21年6月9日(2009.6.9)
【出願人】(501156350)株式会社ベイビッグ (7)
【Fターム(参考)】