説明

連結杆の連結構造

【課題】スプリングを有する連結部により、取付杆と被取付杆の連結及び連結解除を簡単且つ迅速に行うことができる連結杆の連結構造を提供する。
【解決手段】被取付杆3と取付杆4の連結及び連結解除を行う連結部2のスプリング7を、ホルダー6に嵌挿して支持される嵌挿支持部33と、該嵌挿支持部33から延長される延長部35を内向きに屈曲させた係止部32と、該係止部32の端部で屈曲延長される操作アーム部36から内向きに屈曲形成した操作部37とを有する形状となし、且つスプリング7の嵌挿支持部33をホルダー6に嵌挿支持した状態で、係止部32をスプリング挿入溝31内に弾力性を有して突入させスプリング係合溝27に係合させて被取付杆3と取付杆4を連結する構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理作業機の変速レバー等に利用できる連結杆の連結構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トランスミッションケースに設けた基部側レバー(取付杆)に対し、手元側の操作側レバー(被取付杆)を連結部(着脱部)を介して着脱可能に連結した変速レバーを備えると共に、ハンドルをハンドル支持部に後前方向に回動可能に取付支持した歩行型耕耘機(管理作業機)は、本願出願人が提案した特許文献1に示されている。
【特許文献1】特願2005−7462
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1の管理作業機は、ハンドルを取付部を支点に前側に回動した格納姿勢にするとき、操作側レバーを連結部から外してロータリーカバーに設けたレバー収納部に収納することにより、コンパクトな機体姿となして運搬や格納を行い易くしている。然し、この変速レバーの連結部は、雌ねじと雄ねじからなる継手で構成しているので、操作側レバーを反締め込み方向に回転して取り外さねばならず、ワンタッチ操作による着脱ができない欠点がある。また連結部内に侵入する雨水によってネジ部に錆が生じ易く、長期の使用において操作側レバーの着脱が困難になる等の問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために本発明の連結杆の連結構造は、第1に、被取付杆3と取付杆4を一方に設けた連結用のスプリング7を有するホルダー6を介して抜き差し可能に挿入すると共に、上記スプリング7の係止部32をホルダー6に形成したスプリング挿入溝31から挿入し、ホルダー6を設けない他方の被取付杆3又は取付杆4に形成したスプリング係合溝27に係合させ、被取付杆3と取付杆4を着脱可能に連結して連結杆5を構成するに、前記スプリング7を、ホルダー6に嵌挿して支持させる嵌挿支持部33と、該嵌挿支持部33から延長される延長部35を内向きに屈曲させた係止部32と、該係止部32の端部で屈曲延長される操作アーム部36から内向きに屈曲形成した操作部37とを有する形状となし、且つスプリング7の嵌挿支持部33をホルダー6に嵌挿支持した状態で、係止部32をスプリング挿入溝31内に弾力性を有して突入させスプリング係合溝27に係合させて被取付杆3と取付杆4を連結することを特徴としている。
【0005】
第2に、係止部32の端部から操作アーム部36を介し内向きに形成される操作部37に、上記操作アーム部36に対向する戻し方向に屈曲形成した延長ガード部39を設け、該延長ガード部39の端部を係止部32の基部側に近接させることを特徴としている。
【0006】
第3に、取付杆4を管理作業機1等のトランスミッションケース8が有する基部側レバーとし、且つ被取付杆3を操作側レバーとなし、操作側レバー3のホルダー6に操作部37が上向き姿勢となるようにスプリング7を支持させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
以上のように構成される本発明は次のような効果を奏することができる。ホルダーに嵌挿させる嵌挿支持部から延長部を介し内向きに屈曲させた係止部と、該係止部から操作アーム部を介し内向きに折返し状に形成した操作部を有するスプリングにしたことにより、スプリングをホルダーに安定よく嵌挿支持することができ、嵌挿支持部と延長部を合わせた長いスパンによって、係止部をスプリング挿入溝及びスプリング係合溝に確実に係合させ、且つ操作部の押動操作を軽く行うことができて取付杆と被取付杆の連結及び連結解除を簡単且つ迅速に行うことができる。
またスプリングの線径を太くしたりバネ定数を大きくし押圧力を増大させ係止力を高める場合でも、操作部37を押動し係止部を長いスパンを介し無理なく撓ませるので、被取付杆の抜き差し操作をスムーズに行うことができる。
【0008】
係止部の端部から操作アーム部を介し内向きに屈曲して形成される操作部に、操作アーム部に対向する延長ガード部を設け、該延長ガード部の端部を係止部の基部側に近接させることにより、作業者が操作部を押動し係止部の係合を解除するとき、押動する指への痛みや延長ガード部の端部との接触を防止することができる。
また操作部の両側に形成される操作アーム部と延長ガード部をホルダーの両側に近接させることができ、押動操作時の左右方向の分力に対し係止部の移動を規制することができるので、スプリング挿入溝への復帰挿入を確実にすることができる。
【0009】
取付杆を管理作業機等のトランスミッションケースが有する基部側レバーとし、且つ被取付杆を操作側レバーとなし、操作側レバーのホルダーに操作部を上向き姿勢となしてスプリングを支持させることにより、作業者が操作側レバーを着脱する際に、ハンドル側から無理な姿勢をとることなく操作部を上方から確実に押動操作することができる。またスプリングと操作側レバーを把持した状態で抜き差し動作を迅速に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図面において符号1は、本発明に係わる連結構造(以下連結部と言う)2によって、基部側レバー(取付杆)4と操作側レバー(被取付杆)3を連結して構成される変速レバー(連結杆)5を備えた歩行型耕耘機(管理作業機)である。この実施形態における連結部2は基部側レバー4に対し、ホルダー6を有する操作側レバー3を、後述するスプリング7の構成によって着脱可能に連結することにより、トランスミッションケース8から後述するハンドル10の手元側に至る長さの変速レバー5を連結構成することができる。
【0011】
上記管理作業機1は機体フレームの全体を側面視ヘ字状のトランスミッションケース8で構成し、該トランスミッションケース8の頂部にボンネット9aで覆ったエンジン9を搭載し、後部にコラム状のハンドル支持部10aを後傾斜状に立設し、該ハンドル支持部10aに支点軸10bを介しハンドル10を後述するように取付支持している。
【0012】
ハンドル10はパイプ等の杆状部材をループ状に屈曲形成したループ型となし、二股状の先端部内にハンドル支持部10aを挿入し、支点軸10bによって折り畳み可能に取付固定している。そして、前方のループ部にクラッチレバー10cを入り切り操作可能に設け、且つ図示しないアクセルレバー等を備えている。
トランスミッションケース8は側面視でヘ字状をなしており、その後側ケース部の下部の左右に車輪11を有する車軸11aを軸支し、前側ケース部の先端部の左右に複数の耕耘爪12を有するロータリー軸13を軸支しロータリ部15を構成している。
【0013】
ロータリー部15は耕耘爪12の回転軌跡の上方から前方をロータリーカバー16で覆われる。ロータリーカバー16はトランスミッションケース8の中途部に固定され、後側を把手部に兼用して延長される取付杆17に取付支持される。
取付杆17は先端部を平面視でコ字状に形成しロータリーカバー16から後側に突出させて、機体を持ち上げる際に把持することができる把手部にすることができる。
【0014】
また取付杆17は、その後側をトランスミッションケース8の先端部と連結枠19で連結することにより剛体構造で支持され、1輪型の前輪20を高さ調節可能に支持する取付枠として構成される。この連結枠19は、前輪20を軸支する前輪支持アーム21を回動調節可能に設けている。
【0015】
これにより、前輪20を図1の実線で示す最下位にセットすると、車輪11との間でロータリー部15を地面から離間する方向に浮上支持することができ、スムーズな路上走行を行うことができる。また同図の点線で示すように前輪20を上方に順次位置決め固定すると、前輪20の接地位置に基づきロータリー部15を段階的に下げることができ、耕耘深さを順次深くした耕耘作業を行うことができる。
【0016】
トランスミッションケース8は、内部に車輪11の走行駆動力を変速する走行変速機構と、ロータリー部15のロータリー駆動力を変速するロータリー変速機構とを備えたトランスミッションが構成されている。そして、エンジン9の図示しない出力軸からトランスミッションの入力軸に、ベルトテンションクラッチ等からなるメインクラッチを介して伝動される。このメインクラッチは従来のものと同様な構造によって、ハンドル10に設置されるクラッチレバー10cの入り切り操作によって作動される。
【0017】
車輪11の走行変速機構とロータリー部15のロータリー変速機構とは、トランスミッションケース8から後方に向け延長した変速レバー5の操作によって各変速され、管理作業機1の走行及び耕耘作業を適正速度で行うことができる。
上記変速レバー5はトランスミッションケース8が備える基部側レバー4の中途部をハンドル支持部10aから立設したレバーガイド23のガイド溝24に挿入し各変速位置に案内される。またハンドル10側から把持操作される操作側レバー3を、連結部2を介し基部側レバー4に着脱(抜き差し)可能に取付ける連結構造となっている。
【0018】
そして、基部側レバー4から外した(抜き出した)操作側レバー3は、ロータリーカバー16の上面側に構成されるレバー収納部25に収納することができる。図示例のレバー収納部25はロータリーカバー16の表面に一体的に突設した左右のレーバー把持部26,26で構成される。レーバー把持部26,26は二股状の突起内に操作側レバー3を押し込むと、その弾力性によって把持され操作側レバー3をロータリーカバー16の巾内に収納保持することができる。
【0019】
これにより管理作業機1は、ハンドル10を点線のように折り畳み格納するとき、操作側レバー3を外してロータリーカバー16のレバー収納部25に収納することができるので、管理作業機1をコンパクトな格納姿勢にすることができる。
またレーバー把持部26,26から抜き出した操作側レバー3は、連結部2を介し基部側レバー3に挿入すると、基部側レバー4に連結され再び変速レバー5を構成することができる。
【0020】
次に、図3〜図7で示される上記基部側レバー(以下単に取付杆と言う)4と操作側レバー(以下単に被取付杆と言う)3を連結して変速レバー(以下単に連結杆と言う)5を構成する連結部2について説明する。連結部2は被取付杆3の前端部に一体的に設けられる筒状のホルダー6と、該ホルダー6を外嵌状態で挿入支持する取付杆4に係脱可能に係合する取付け用のスプリング7とからなる。
【0021】
図7で示されるようにホルダー6が挿入される取付杆4は端部の外周面に、スプリング7を係脱可能に嵌入させて係止するスプリング係合溝27をリング状に形成し、且つ後側先端部には円錐面29を形成している。
【0022】
ホルダー6は基部側が被取付杆3に挿入されて取付固定され、先端部内に取付杆4の先端を所定の支持深さで挿入することができる。この挿入状態でホルダー6の下側面には、取付杆4のスプリング係合溝27と一致する位置にスプリング挿入溝31を横方向に開設している。そして、スプリング挿入溝31内にホルダー外周面に嵌めたスプリング7の係止部32を挿入し、図5で示すようにスプリング係合溝27に係合させる構成としている。
【0023】
ホルダー6に嵌挿するスプリング7は、ホルダー6に外嵌して支持させるコイル巻き状の嵌挿支持部33と、嵌挿支持部33から延長される延長部35を内向きに屈曲させた係止部32と、該係止部32の端部から上方側に向けて起立するように屈曲延長した操作アーム部36と、該操作アーム部36の頂部で内向きに折返し状に屈曲して形成される操作部37を設けた形状にしている。
【0024】
また実施形態のスプリング7は、図8で示されるスプリング自由長姿で製作され、係止部32を点線で示す位置に弾力性に抗し押し下げた状態で嵌挿支持部33をホルダー6に嵌めることにより、該係止部32がスプリング挿入溝31内に弾力性を有し強く押接し突入するようにしている。
そして、嵌挿支持部33のコイル巻き状の端部は、スプリング線材の切断時に生じさせる先鋭な返り突起38を内径側に向くように形成しており、これにより先鋭な突起38はホルダー6の表面に食い込むように接当するので、スプリング7の位置決め支持を簡単にすることができる。尚、ホルダー6の端部を押圧変形させることにより返り突起部を形成して、該返り突起部によってスプリング7の抜け止めを行うこともできる。
【0025】
さらに図示例の操作部37は、頂部を滑らかな半円弧状に形成される湾曲端を、操作アーム部36に対向する戻し方向(下向き)に延長した直線状の延長ガード部39を形成し、該延長ガード部39の端部を前記係止部32の基部側に近接させている。これにより延長ガード部39の端部と係止部32乃至は延長部35との間の隙間を小さくし、作業者が操作部37を下方に押動し係止部32の係合を解除し、スプリング7を押動したまま被取付杆3を引き抜くとき、操作部37の湾曲面が指に痛みを伴うことなく滑らかに接触することができ、また延長ガード部39の端部に対する指の接触を防止して切り傷等を伴わない構成としている。
【0026】
また上記構成によるスプリング7は、操作部37の両側に位置する操作アーム部36と延長ガード部39をホルダー6の両側に近接させているので、押動操作時の左右方向の分力に対し係止部32の左右方向の移動を規制して、スプリング外れを防止しスプリング挿入溝31への復帰をスムーズにすることができる等の特徴がある。
【0027】
またホルダー6に嵌挿セットされるスプリング7は、嵌挿支持部33がスプリング挿入溝31の前側に延長部35を介する位置で支持され、係止部32がスプリング挿入溝31内に挿入され、該スプリング挿入溝31の開口底部に弾力性を有して押接し安定よく支持される。尚、スプリング挿入溝31内におけるスプリング7の押接位置は、取付杆4のスプリング係合溝27の深さと同じかやや深くなる程度に設定される。
【0028】
そして、ホルダー6を取付杆4に嵌めて押し込む動作によって、スプリング挿入溝31の底部に支持された状態の係止部32は、取付杆4の円錐面29の斜面によって押し上げられて外側に移動し、スプリング挿入溝31にスプリング係合溝27が一致した位置になると、スプリング力によってスプリング係合溝27内に係合するので、連結部2のスプリング7を介し取付杆4に対する被取付杆3の抜け止めを防止した状態で連結され、一連の連結杆5を構成することができる。
【0029】
次に上記のように構成される連結構造2を管理作業機1の変速レバー5に用いた例について説明する。この場合には操作側レバー3の先端部に設けたホルダー6を基部側レバー4に挿入すると、基部側レバー4に形成したスプリング係合溝27に対し、ホルダー6に形成したスプリング挿入溝31に突入しているスプリング7の係止部32が係合するので、基部側レバー4に操作側レバー3を連結して一連の変速レバー5を構成することができ変速操作をスムーズに行うことができる。
【0030】
この際スプリング7は図3で示すように操作部37を上方に突出位置させる構成とすることにより、変速レバー5の操作側レバー3を基部側レバー4から外す場合に、スプリング7の操作部37を指で上方から下方に向けて無理なく簡単に押動することができる。
これによりスプリング7の係止部32とスプリング係合溝27の係合を解除した状態でスプリング7と共に操作側レバー3を把持することができ、そのまま手元側(ハンドル10側)に向けて真っ直ぐに引くだけの簡単な操作によって、基部側レバー4から操作側レバー3を速やかに引き抜くことができる。
【0031】
このときスプリング7は、係止部32のスプリング力に抗し撓ませるため押動抵抗を伴うが、図6,7で示されるように係止部32は延長部35と嵌挿支持部33を合わせた長いスパンで全体的に撓むので、係止部32をスプリング係合溝27及び基部側レバー4から離間させる解除操作を比較的軽い力で確実に行うことができる。従って、操作側レバー3の抜き差し動作に基づく、連結及び連結解除を係止部32が基部側レバー4に接当することに伴うかじり等を防止してスムーズに行うことができる。
【0032】
従って、スプリング7の線径を太くしたりバネ定数をやや大きくして押圧力を増大させて係止力を高めることができ、この場合でも係止部32を長いスパンによって撓ませるので、上記スプリング7の押動抵抗をそれ程大きくすることなくスムーズに行うことができる。またスプリング7を押動把持して操作側レバー3を抜き差しする場合の左右方向の力に対し、操作部37の両側に形成される操作アーム部36と延長ガード部39がホルダー6に接当し、係止部32の大きな横振れを防止することができ、また操作部37から指を放したときスプリング挿入溝31内に適正に復帰することができる。
【0033】
このような操作部37の押動及び把持操作において、操作部37に設ける延長ガード部39は係止部32に近接させているので、延長ガード部39の端部との接触を防止しスプリング7を握り操作し易い等の特徴がある。
以上のように本実施形態の連結部2を備えた変速レバー5は、工具等を用いたりネジ部の緊締を行うことなくワンタッチ操作によって、基部側レバー4に対し操作側レバー3を迅速に着脱することができる。
【0034】
尚、図示例の連結部2は管理作業機1の変速レバー5に利用した例について説明したが、これに限ることなく任意作業機の各種レバー類或いは長い連結杆を分割して連結構成する場合等にも用いることができ、且つスプリング7の操作部37の向きは、上向きに限定することなく横向き或いは下向きに設ける構成とすることもできる。またスプリング7を有するホルダー6を基部側レバー4側に取付固定する場合には、操作側レバー3にスプリング係合溝27を形成することによって、該操作側レバー3をホルダー6に係脱可能に挿入して連結することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係わる連結構造を変速レバーに備えた管理作業機の全体を示す斜視図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】図1の変速レバーの連結部の構成を示す斜視図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図3の右側面図である。
【図6】図3のスプリングを押動操作した状態を示す側面図である。
【図7】図3の操作側レバーを外した状態を示す側面図である。
【図8】スプリングの自由長姿を示す側面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 歩行型農作業機(管理作業機)
2 連結部(連結構造)
3 操作側レバー(被取付杆)
4 基部側レバー(取付杆)
5 連結杆(変速レバー)
6 ホルダー
7 スプリング
8 トランスミッションケース
27 スプリング係合溝
31 スプリング挿入溝
32 係止部
33 嵌挿支持部
35 延長部
36 操作アーム部
37 操作部
39 延長ガード部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被取付杆(3)と取付杆(4)を一方に設けた連結用のスプリング(7)を有するホルダー(6)を介して抜き差し可能に挿入すると共に、上記スプリング(7)の係止部(32)をホルダー(6)に形成したスプリング挿入溝(31)から挿入し、ホルダー(6)を設けない他方の被取付杆(3)又は取付杆(4)に形成したスプリング係合溝(27)に係合させ、被取付杆(3)と取付杆(4)を着脱可能に連結して連結杆(5)を構成するに、前記スプリング(7)を、ホルダー(6)に嵌挿して支持させる嵌挿支持部(33)と、該嵌挿支持部(33)から延長される延長部(35)を内向きに屈曲させた係止部(32)と、該係止部(32)の端部で屈曲延長される操作アーム部(36)から内向きに屈曲形成した操作部(37)とを有する形状となし、且つスプリング(7)の嵌挿支持部(33)をホルダー(6)に嵌挿支持した状態で、係止部(32)をスプリング挿入溝(31)内に弾力性を有して突入させスプリング係合溝(27)に係合させて被取付杆(3)と取付杆(4)を連結する連結杆の連結構造。
【請求項2】
係止部(32)の端部から操作アーム部(36)を介し内向きに形成される操作部(37)に、上記操作アーム部(36)に対向する戻し方向に屈曲形成した延長ガード部(39)を設け、該延長ガード部(39)の端部を係止部(32)の基部側に近接させる請求項1記載の連結杆の連結構造。
【請求項3】
取付杆(4)を管理作業機(1)等のトランスミッションケース(8)が有する基部側レバーとし、且つ被取付杆(3)を操作側レバーとなし、操作側レバー(3)のホルダー(6)に操作部(37)が上向き姿勢となるようにスプリング(7)を支持させる請求項1又は2記載の連結杆の連結構造。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−32816(P2007−32816A)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−221484(P2005−221484)
【出願日】平成17年7月29日(2005.7.29)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】