説明

連続複合サイクル作動型発電プラントおよび方法

【課題】連続複合サイクル作動型発電プラントおよび方法を提供する。
【解決手段】複合サイクル発電プラント(100)が、ガスタービン(102)と、蒸気タービン(110)と、ガスタービン(102)に結合される発電機(104)と、蒸気タービン(110)に結合される発電機(112)と、蒸気タービン(110)に動作可能に結合される補助ボイラ(140)とを含む。この発電プラント(100)は、初めに蒸気タービン(110)を始動させることにより、ガスタービン(102)の作動中に複合サイクルモードにおいて連続的に作動される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、複合サイクル発電プラント技術に関する。より詳細には、本発明は、複合サイクル発電プラントについての連続作動の実施に関する。
【背景技術】
【0002】
複合サイクル発電プラントは、エネルギーを生成するために、ガスタービンおよび蒸気タービンを使用する。効率を高めるために、ガスタービンの排気ガスは、排熱回収蒸気発生器(HRSG)において蒸気を発生させるために使用され、次いでこの蒸気は、蒸気タービンに供給される。
【0003】
複合サイクルプラントに関する1つの難点は、蒸気タービンおよびガスタービンが、大きく異なる始動要件を有する点である。始動要件が異なることにより、プラントの始動が全体的に遅れ、それにより、エネルギーの浪費が生じ、非効率的になる。たとえば、プラントの始動の際に、ガスタービンは、常に初めに始動される。これは、少なくとも2つの理由による。第1に、ガスタービンは、比較的小型の機械であり、蒸気タービンよりも迅速に作動状態になる。その結果として、HRSGもまた、ガスタービンが始動された直後に作動状態となる。第2に、蒸気タービンを始動させるのに必要な蒸気には、一般的に、ガスタービンが作動状態になることが、すなわち、ガスタービンが作動状態になることによって、HRSGが適切な条件で蒸気を発生することが必要となる。しかし、蒸気タービンは、比較的大型の機械であり、作動中の温度変化に対する影響をより被りやすい。その結果、蒸気タービンは、過度なストレスおよびその結果による故障を回避するように、適切に漸進的な態様で暖機されなければならない。この課題に対応するためには、複合サイクル発電プラントは、蒸気タービン温度が変化し得るスピードを制限し、ある期間におけるプラントの始動回数を制限する仕様で、設計されなければならない。さらに、たとえば前方流およびストレスピークへの移行などの、蒸気タービンについての移行点が、時として、熱過渡によるプラントの始動の進行の低速化を余儀なくする。蒸気タービンの始動によって課されるこれらの制約の結果として、(HRSGを介する)ガスタービンの排出ガスにより発生される蒸気は、即座に十全には使用することができず、その結果、蒸気タービンの始動の際には、効率は低下する。すなわち、蒸気タービンが始動の際に暖機を行うことにより、ガスタービンがHRSGからの蒸気の形態の燃料を燃焼することから得られるエネルギーの一部が浪費される(凝縮されて水へと戻される)。複合サイクルプラント全体の始動時間が、悪影響を被る。
【0004】
複合サイクルの始動時間の課題は、多様な様式で対応されてきた。あるアプローチは、蒸気タービンが暖機される間に、ガスタービンを低負荷に保つ。すなわち、ガスタービンは、その各発電機を完全には駆動させない。この場合には、ガスタービンは、蒸気タービンの準備が整った際にようやく完全に負荷をかけられ、これは非効率的である。別のアプローチにおいては、補助ボイラが、蒸気タービンの予熱およびHRSGの予熱用に設けられる。この補助ボイラにより行われる予熱は、蒸気タービンを始動させるには不十分である。さらに、このアプローチでは、蒸気タービンがHRSGによる蒸気の発生を受けることが可能になるまでは、ガスタービンの負荷を低下させる必要があり、これは非効率的である。さらに別のアプローチによれば、始動シーケンスにおいて、ガスタービンから蒸気タービンを「切り離す」ことが企図される。このアプローチにより、蒸気タービンが暖機されて始動される間に、負荷制約をほとんど伴うことなく、ガスタービンを単一サイクルモードで作動させることになる。このアプローチは、蒸気温度制御のための追加の装備、および、蒸気タービンに対するおよび弁の変更/追加を要する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このため、連続作動可能な改良された複合サイクル発電プラントが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の態様は、発電機に結合されるガスタービンと、発電機に結合される蒸気タービンと、ガスタービンからの排気から第1の蒸気流を生成するための熱回収蒸気発生器(HRSG)と、蒸気タービンを始動させるのに適した特性を有する第2の蒸気流を生成するための、蒸気タービンに動作可能に結合される補助ボイラと、蒸気タービンに対する第1の蒸気流の供給を制御するための第1の制御弁と、蒸気タービンに対する第2の蒸気流の供給を制御するための第2の制御弁と、ガスタービンの作動中に、補助ボイラから蒸気タービンに第2の蒸気流を供給するように第2の制御弁を制御することにより蒸気タービンを始動させ、次いで、ガスタービンおよびHRSGを始動させ、次いで、HRSGから蒸気タービンに第1の蒸気流を供給することによって、複合サイクルにおいてこのプラントを連続的に作動させるための制御装置とを備える、複合サイクル発電プラントを提供する。
【0007】
本開示の第2の態様は、ガスタービンと、蒸気タービンと、ガスタービンに結合される発電機と、蒸気タービンに結合される発電機と、蒸気タービンに動作可能に結合される補助ボイラとを含む複合サイクル発電プラントを提供するステップと、補助ボイラを使用して、蒸気タービンを始動させるのに十分な第1の蒸気流を生成するステップと、ガスタービンを始動させる前に、第1の蒸気流を使用して蒸気タービンを始動させるステップであって、第1の制御弁を制御することを含むステップと、複合サイクルを達成するためにガスタービンを始動させるステップと、ガスタービンからの排気を使用して第2の蒸気流を生成するステップと、蒸気タービンに第2の蒸気流を供給するステップであって、第2の制御弁を制御することを含むステップとを含む方法を提供する。
【0008】
本開示の第3の態様は、ガスタービンと、蒸気タービンと、ガスタービンに結合される発電機と、蒸気タービンに結合される発電機と、蒸気タービンに動作可能に結合される補助ボイラとを含む複合サイクル発電プラントを提供するステップと、ガスタービンの作動中に、複合サイクルモードにおいて複合サイクル発電プラントを連続的に作動させるステップとを含む方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本開示の実施形態による複合サイクル発電プラントの概略ブロック図である。
【図2】本開示による一方法の実施形態の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書においては、ガスタービンの作動中に複合サイクルモードにおいて連続的に作動する複合サイクル発電プラントを説明する。
【0011】
図1を参照すると、本開示の実施形態による例示的な複合サイクル(CC)発電プラント100が図示されている(図1に図示されている発電プラントは、説明のために簡略化されていることに留意されたい)。一実施形態においては、発電プラント100は、発電機104に結合される1つまたは複数のガスタービン(GT)102を含む。ガスタービン102は、任意の現時点において既知の、もしくは後に開発される(1つまたは複数の)燃料燃焼タービンを含むことができ、発電機104は、任意の現時点において既知の、もしくは後に開発される(1つまたは複数の)発電機を含むことができる。ガスタービン102により回転シャフト106が回転されることによって発電できるように、ガスタービン102は、回転シャフト106によって発電機104に動作可能に結合される。発電プラント100は、発電機112に結合される蒸気タービン(ST)110を含むこともできる。蒸気タービン110は、任意の現時点において既知の、または後に開発される燃料燃焼タービンを含むことができ、発電機112は、任意の現時点において既知の、または後に開発される発電機を含むことができる。蒸気タービン110により回転シャフト114が回転されることによって発電できるように、蒸気タービン110は、回転シャフト114によって発電機112に動作可能に結合される。別個の発電機104、112が図示されているが、両タービン102、110は、同一の発電機を作動させることが可能である。
【0012】
ガスタービン102からの排気124から第1の蒸気流122を生成するために、熱回収蒸気発生器(HRSG)120を設けることができる。すなわち、ガスタービン102からの排気124を使用して、水を加熱して、蒸気流122を生成し、この蒸気流122が、蒸気タービン110に供給される。HRSG120は、水を加熱して蒸気流122に変えるために、排気124のエネルギーを変換するための、任意の現時点において既知の、または後に開発される熱交換器を含むことができる。HRSG120と蒸気タービン110との間のいくつかの蒸気流ラインが、明瞭化のために省略されていることに留意されたい。
【0013】
蒸気タービンを始動させるのに適する特性を有する第2の蒸気流142を生成するための補助ボイラ140が、蒸気タービン110に動作可能に結合される。任意選択で、必要に応じて、たとえば補助ボイラ140により生成される飽和蒸気状態などから蒸気流142を過熱するために、過熱器(SH)144を設けることができる。蒸気タービン110を始動させるために必要な蒸気流142の特性は、蒸気タービンの設計によって大幅に異なることがあり、たとえば特定の範囲の圧力、温度、流量などを含むことがある。たとえば、蒸気タービン110は、1時間当たり約60,000ポンド(lbs.)以上の蒸気からなる補助ボイラからの蒸気流142、および/または約400ft/min以上の蒸気からなる蒸気流を使用することによって始動することができる。代替としては、蒸気流142の特性を、この蒸気タービンに関するフル稼働時蒸気流量に関連して述べることも可能である。たとえば、蒸気タービン110は、この蒸気タービンに関するフル稼働時蒸気流量の約5%(+/−0.5%)である補助ボイラからの蒸気流を使用することによって始動することができる。前述の点に鑑みて、および蒸気タービン110を始動させるために必要な蒸気流142のこれらの特性が当業者による判断の範囲内に十分に含まれることに鑑みて、本明細書においては、特定の特性をさらには説明しない。蒸気タービン110および/またはHRSG120を予熱するために使用される従来の補助ボイラとは異なり、補助ボイラは、かなり大型である。たとえば、補助ボイラ140は、1時間当たり約100,000lbsを出力することが可能であり、これは、蒸気タービン110および/またはHRSG120を予熱するために使用される補助ボイラの3倍の規模となる。
【0014】
さらに、発電プラント100は、蒸気タービン110に対する第1の蒸気流122の供給を制御するための第1の制御弁150と、蒸気タービンに対する第2の蒸気流142の供給を制御するための第2の制御弁152とを含む。第1および第2の制御弁150、152は、少なくとも電気油圧式に制御することが可能な、および、中を通過する蒸気の条件に耐えることが可能な、任意の現時点において既知の、または後に開発される制御弁を含むことができる。
【0015】
制御装置160が、発電プラント100の作動を制御し、とりわけ、ガスタービン102の作動中に、補助ボイラ140から蒸気タービンに第2の蒸気流142を供給するように第2の制御弁152を制御することにより蒸気タービン110を始動させ、次いで、ガスタービン102およびHRSG120を始動させ、次いで、HRSG120から蒸気タービンに第1の蒸気流122を供給することによって、複合サイクルにおいてこのプラントを連続的に作動させる(制御装置160から各構成要素への連結ラインが、明瞭化のために省略されている)。制御装置160は、各構成要素に電気的にリンクされ、たとえば制御弁150、152などの、各構成要素の作動を制御する任意の機構を制御することが可能なコンピュータ制御システムを含むことができる。
【0016】
図2を参照すると、本発明の実施形態による方法をさらに示す流れ図が示されている。プロセスP10において、補助ボイラ140は、蒸気タービン110を始動させるのに十分な蒸気流142を生成する。従来のCC発電プラントの始動とは異なり、プロセスP12において、蒸気タービン110は、ガスタービン102を始動させる前に、蒸気流142を使用することによって始動される。蒸気タービン110の始動は、制御装置160によって制御できるような、温度調節のために蒸気を供給することによる予熱、他の制御弁の開口、回転シャフト114の回転の開始など、他の任意の従来の技術を含むことができる。一実施形態においては、蒸気タービン110は、過熱器144によって過熱できる中圧(IP)蒸気(たとえば約150〜800PSI)を使用することによって始動される。次いで、プロセスP14において、ガスタービン102は、複合サイクルを達成するように始動される。ガスタービン102は、制御装置160によって制御できるような、燃料供給弁の開口、点火プロトコルの実行、回転シャフト104の回転の開始など、他の任意の従来の技術を使用することによって始動することができる。ガスタービン102が、作動状態になると、HRSG120は、蒸気を発生させ始め、その後に、蒸気ラインを予熱することができ、蒸気温度を限度内で確立することができる。プロセスP16において、ガスタービン102からの排気124を利用して、(HRSG120に供給することにより)蒸気流122を生成することができ、次いで、この蒸気流122は、制御弁150を介して蒸気タービン110に供給することができる。
【0017】
蒸気タービン110が、ガスタービン102の始動前に始動されることにより、発電プラント100は、ガスタービンの作動中に複合サイクルモードにおいて連続的に作動する。その結果、HRSG120を介してガスタービン102により生成される蒸気流122からの利用可能なエネルギーを浪費させる必要があるという問題が解消される。さらに、プラント始動時間全体が短縮されるとともに、始動効率が高められ、1日当たりの全熱消費率が改善され、これにより、複合サイクル発電プラント100の競争力が、より高められ、複合サイクル発電プラント100を、さらに多くの頻度で作動させることが可能となる。
【0018】
本明細書において、「第1の」、「第2の」などの語は、いかなる順序、量、または重要度も示さず、ある要素を別の要素と区別するために使用される。本明細書において、「1つの(a、an)」という語は、量の限定を意味せず、参照されるアイテムが少なくとも1つ存在することを示す。量に関連して使用される「約」という修飾語は、述べられた値を含み、文脈により指示される意味を有する(たとえば、特定量の測定値に関連付けされる誤差の程度を含む)。本明細書において使用される際に、「(1つまたは複数の)(s)」という接尾語は、それが修飾する語の単数および複数の両方を含むように意図され、したがって、1つまたは複数のその被修飾語を含む(たとえば、「(1つまたは複数の)金属(metal(s))」は、1つまたは複数の金属を含む)。本明細書において開示される範囲は、包括的なものであり、別個に組み合わせることが可能である(たとえば、「最大約25重量%まで、またはより具体的には、約5重量%から約20重量%まで」の範囲は、「約5重量%から約25重量%まで」の範囲の端点およびすべての中間値を包括する、といった具合である)。
【0019】
本明細書において種々の実施形態を説明したが、当業者は、それらの実施形態における要素のさまざまな組合せ、変更、または改良などを行うことが可能であり、それらの要素のさまざまな組合せ、変更、または改良が、本発明の範囲内に含まれることが、本明細書から理解できるであろう。さらに、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、ある特定の状況または材料を本発明の教示に適合させるために、多数の修正を行うことができる。したがって本発明は、本発明を実施するために予期される最良の実施形態として開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明は、添付の特許請求の範囲内に含まれるすべての実施形態を含むことが意図されている。
【符号の説明】
【0020】
100 発電プラント
102 ガスタービン
104 発電機
106 回転シャフト
110 蒸気タービン
122 第1の蒸気流
124 排気
120 排熱回収蒸気発生器
140 補助ボイラ
142 第2の蒸気流
144 過熱器
150 第1の制御弁
152 第2の制御弁
160 制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複合サイクル発電プラント(100)であって、
発電機(104)に結合されるガスタービン(102)と、
発電機(112)に結合される蒸気タービン(110)と、
前記ガスタービン(102)からの排気(124)から第1の蒸気流(122)を生成するための熱回収蒸気発生器(HRSG)(120)と、
前記蒸気タービン(110)を始動させるのに適した特性を有する第2の蒸気流(142)を生成するための、前記蒸気タービン(110)に動作可能に結合される補助ボイラ(140)と、
前記蒸気タービン(110)に対する前記第1の蒸気流(122)の供給を制御するための第1の制御弁(150)と、
前記蒸気タービン(110)に対する前記第2の蒸気流(142)の供給を制御するための第2の制御弁(152)と、
前記ガスタービン(102)の作動中に、
前記補助ボイラ(140)から前記蒸気タービン(110)に前記第2の蒸気流(142)を供給するように前記第2の制御弁(152)を制御することによって前記タービン(110)を始動させ、
次いで前記ガスタービン(102)および前記HRSG(120)を始動させ、
次いで前記HRSG(120)から前記蒸気タービン(110)に前記第1の蒸気流(122)を供給すること
によって、複合サイクルモードにおいて当該発電プラント(100)を連続的に作動させるための制御装置(160)と
を備える、複合サイクル発電プラント(100)。
【請求項2】
前記蒸気タービン(110)が、1時間当たり約100,000lbs.以上の蒸気からなる、前記補助ボイラ(140)からの蒸気流を使用することによって始動する、請求項1記載の発電プラント。
【請求項3】
前記蒸気タービン(110)が、前記蒸気タービン(110)に関するフル稼働時蒸気流量の約5%である、前記補助ボイラ(140)からの蒸気流を使用することによって始動する、請求項1記載の発電プラント。
【請求項4】
前記補助ボイラ(140)が、1時間当たり約100,000lbs.を出力する、請求項1記載の発電プラント。
【請求項5】
ガスタービン(102)と、蒸気タービン(110)と、前記ガスタービン(102)に結合される発電機(104)と、前記蒸気タービン(110)に結合される発電機(112)と、前記蒸気タービン(110)に動作可能に結合される補助ボイラ(140)とを含む複合サイクル発電プラント(100)を提供するステップと、
前記補助ボイラ(140)を使用して、前記蒸気タービン(110)を始動させるのに十分な第1の蒸気流(122)を生成するステップと、
前記ガスタービン(102)を始動させる前に、前記第1の蒸気流(122)を使用して前記蒸気タービン(110)を始動させるステップであって、第1の制御弁(150)を制御することを含むステップと、
複合サイクルを達成するために前記ガスタービン(102)を始動させるステップと、
前記ガスタービン(102)からの排気(124)を使用して、第2の蒸気流(142)を生成するステップと、
前記蒸気タービン(110)に前記第2の蒸気流(142)を供給するステップであって、第2の制御弁(152)を制御することを含むステップと
を含む、方法。
【請求項6】
前記排気(124)を使用する前記ステップが、熱回収蒸気発生器(104)に前記排気(124)を供給するステップを含む、請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記蒸気タービン(110)が、1時間当たり約60,000lbs.以上の蒸気からなる、前記補助ボイラ(140)からの蒸気流を使用することによって始動する、請求項5記載の方法。
【請求項8】
前記蒸気タービン(110)が、前記蒸気タービン(110)に関するフル稼働時蒸気流量の約5%である、前記補助ボイラ(140)からの蒸気流を使用することによって始動する、請求項5記載の方法。
【請求項9】
前記補助ボイラ(140)が、1時間当たり約100,000lbs.を出力する、請求項5記載の方法。
【請求項10】
ガスタービン(102)と、蒸気タービン(110)と、前記ガスタービン(102)に結合される発電機(104)と、前記蒸気タービン(110)に結合される発電機(112)と、前記蒸気タービン(110)に動作可能に結合される補助ボイラ(140)とを含む複合サイクル発電プラント(100)を提供するステップと、
前記ガスタービン(102)の作動中に、複合サイクルモードにおいて前記発電プラント(100)を連続的に作動させるステップと
を含む、方法。
【請求項11】
連続的に作動させる前記ステップが、
前記補助ボイラ(140)を使用して、前記蒸気タービン(110)を始動させるのに十分な第1の蒸気流(122)を生成するステップと、
前記ガスタービン(102)を始動させる前に、前記第1の蒸気流(122)を使用して前記蒸気タービン(110)を始動させるステップと、
複合サイクル作動を開始するために、前記ガスタービン(102)を始動させるステップと
を含む、請求項10記載の方法。
【請求項12】
第2の蒸気流(142)を生成するために、前記ガスタービン(102)からの排気(124)を使用するステップと、
前記蒸気タービン(110)に前記第2の蒸気流(142)を供給するステップと
をさらに含む、請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記排気(124)を使用する前記ステップは、熱回収蒸気発生器(104)に前記排気(124)を供給するステップを含む、請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記蒸気タービン(110)が、1時間当たり約100,000lbs.以上の蒸気からなる、前記補助ボイラ(140)からの蒸気流を使用することによって始動する、請求項11記載の方法。
【請求項15】
前記蒸気タービン(110)が、前記蒸気タービン(110)に関するフル稼働時蒸気流量の約5%である、前記補助ボイラ(140)からの蒸気流を使用することによって始動する、請求項11記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−216478(P2010−216478A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−55242(P2010−55242)
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】