説明

遊技台

【課題】弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関し、遊技者の誤操作を低コストで低減することができる遊技台を提供する。
【解決手段】表示部10dの周辺を装飾する第1の装飾部と、その第1の装飾部とは別体で構成され、操作受付部10b,10cの周辺を装飾する第2の装飾部とを備え、第1の装飾部が、第1の樹脂シート103、および第1の樹脂シート103を遊技者から視認可能に覆う第1の透明カバー105を含んで構成され、表示部10dに表示される内容について説明する第1の文字列(「残り」)、および操作受付部10b,10cの機能について説明する第2の文字列(「球貸」「返却」)を表示したものであって、第2の装飾部は、第2の樹脂シート102、および第2の樹脂シート102を遊技者から視認可能に覆う第2の透明カバー104を含んで構成されたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機などの遊技台では、遊技盤の遊技領域に遊技球の落下の方向に変化を与える障害物や、遊技球が入賞可能な入賞口、始動口、可変入賞口などを設けているのが一般的である。これらに遊技球が入賞すると賞球を払い出すなど遊技者に特典が与えられるようになっている。
【0003】
こういった遊技台には、遊技者の各種操作を受け付ける操作受付部(例えば、ボタンやレバーやハンドル等)や、遊技情報等を遊技者に報知するための表示部(例えば、ドットマトリクス表示装置や7セグメント表示装置や液晶表示装置等)が設けられている。また、遊技台の、操作受付部や表示部が設けられた面には、機種に応じた装飾や文字表示が施され、意匠性や識別性等が高められている(例えば、特許文献1等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−200302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、操作受付部周辺の表面は、遊技者が触れる回数が多いことなどから特に汚れやすく、文字表示が見えにくくなって遊技者の誤操作を引き起こしてしまう恐れがある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑み、遊技者の誤操作を低コストで低減することができる遊技台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を解決する本発明の遊技台は、遊技者の操作を受け付ける操作受付部と、
前記操作受付部が操作されたことを検出する操作検出部と、
前記操作検出部の検出結果に基づいて、表示を変化させる表示部と、
を有する遊技台であって、
前記表示部の周辺を装飾する第1の装飾部と、
前記第1の装飾部とは別体で構成され、前記操作受付部の周辺を装飾する第2の装飾部と、を備え、
前記第1の装飾部が、第1の樹脂シート、および該第1の樹脂シートを遊技者から視認可能に覆う第1の透明カバーを含んで構成され、前記表示部に表示される内容について説明する第1の文字列、および前記操作受付部の機能について説明する第2の文字列を表示したものであって、
前記第2の装飾部は、第2の樹脂シート、および該第2の樹脂シートを遊技者から視認可能に覆う第2の透明カバーを含んで構成されたものであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の遊技台によれば、遊技者の誤操作を低コストで低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】パチンコ機100を前面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
【図2】(a)は図1に示すパチンコ機100に装着された操作ユニットを拡大して示す図であり、(b)は(a)に示す操作ユニットのパネル構成を分解した様子で示す図である。
【図3】図2に示す手前側装飾シートと奥側装飾シートの変形例を示す図である。
【図4】図2(a)に示す操作ユニット10のパネル構成を示す断面図である。
【図5】装飾シート102,103を残し、クリアカバー104,105を省略したパネル構成を示す断面図である。
【図6】従来の操作ユニットに装着される装飾シートとクリアカバーを示す図である。
【図7】本発明を適用可能なスロットマシンを前面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて、本発明に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
[実施形態1]
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の第1実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を前面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。

パチンコ機1は、外部的構造として、外枠2と、本体部3と、前面枠扉4と、球貯留皿付扉5と、発射装置6と、遊技盤7と、をその前面側に備える。
【0011】
外枠2は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体部3は、外枠2の内部に備えられ、ヒンジ部8を介して外枠2に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体部3は、枠状に形成されている。
【0012】
前面枠扉4は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機1の前面側となる本体部3の前面に対しヒンジ部8を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部4aとした扉体である。なお、この前面枠扉4には、開口部4aにガラス製又は樹脂製の透明板部材4bが設けられ、背後の遊技盤7を遊技者が視認可能となっている。前面枠扉4の後面と遊技盤7の前面とで遊技領域を区画形成する。
【0013】
球貯留皿付扉5は、パチンコ機1の前面において本体部3の下側に対して、ロック部3aによるロック機能(施錠機能)付きで且つ開閉自在となるように装着された扉体であり、球貯留皿付扉5の基部5cが、その向かって左側端部において本体部3に回動自在に支持されている。図1は球貯留皿付扉5を開放状態とした場合を示している。球貯留皿付扉5を開放状態とすることで、球貯留皿付扉5の内側やパチンコ機1の内部のうち、本体部3の下部の部分が同図のように露出してメンテナンス可能となる。球貯留皿付扉5を閉鎖状態とした場合は、これらの部分は隠れてメンテナンスが不能となる。球貯留皿付扉5を閉鎖した後、球貯留皿付扉5の向かって右側端部をロック部3aによりロックすることで球貯留皿付扉5は開放不能となる。
【0014】
球貯留皿付扉5には、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置6へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿5aや、上皿5aに貯留しきれない遊技球を貯留する下皿(不図示)、遊技者の操作によって上皿5aに貯留された遊技球を下皿へと排出させる球抜ボタン(不図示)、遊技者の操作によって発射装置6へと案内された遊技球を遊技盤7の遊技領域へと打ち出す球発射ハンドル5b等が設けられている。
【0015】
球貯留皿付扉5には、また、操作ユニット10が設けられている。操作ユニット10は、遊技者の操作を受け付けて演出態様に変化を与えるため等に用いるチャンスボタン10aと、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン10bと、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン10c等を備えたパチンコ機1の構成部品の1つである。操作ユニット10は球貯留皿付扉5に着脱自在に装着されている。その詳細は後述する。
【0016】
発射装置6は、球発射ハンドル5bが遊技者に操作されることによって回動する発射杆(不図示)と、遊技球を発射杆の先端で打突する発射槌(不図示)と、を備え、本体部3の下方に設けられている。発射装置6から発射された遊技球は、レールカバー9内に一部が収容された発射レールに沿って遊技領域へ発射される。 図2(a)は、図1に示すパチンコ機100に装着された操作ユニットを拡大して示す図である。
【0017】
この図2(a)では、紙面左斜め奥側が遊技者側(前側)になり、紙面右斜め手前側が裏面側(後側)になる。操作ユニット10には、チャンスボタン10a、球貸操作ボタン10b、および返却操作ボタン10cの他に、球貸表示器10d、第1LEDランプ10e、第2LEDランプ10fも設けられている。また、このパチンコ機には、チャンスボタン10a、球貸操作ボタン10b、および返却操作ボタン10cが操作(押下)されたことを検出するセンサ(不図示)が設けらている。球貸表示器10dは、7セグメント表示装置であり、3ケタの数字を表示可能である。この球貸表示器10dは、遊技店に設置された、球貸用のプリペイドカードが挿入されるカードユニト(CRユニット)に挿入されたプリペイドカードの残高を1/100単位で表示する。例えば、残高が10000円であれば球貸表示器10dには“100”と表示される。第1LEDランプ10eは、球貸操作ボタン10bの操作を受け付け可能である期間に限って点灯する。このパチンコ機100では、球を払い出し中である期間等の所定期間の間は、球貸しを行わない。第1LEDランプ10eが点灯している状態で球貸操作ボタン10bを1回押下すると、所定数の球(例えば、500円分の球)が上皿5aに払い出され、球貸表示器10dの表示が更新される(例えば、−5した数字に更新される)。第2LEDランプ10fは、返却操作ボタン10cの操作を受け付け可能である期間に限って点灯する。このパチンコ機100では、プリペイドカードの残高を更新する期間等の所定期間の間は、プリペイドカードの返却を行わない。第2LEDランプ10fが点灯している状態で返却操作ボタン10cを押下すると、カードユニトからプリペイドカードが返却され、球貸表示器10dの表示が0になる。
【0018】
球貸操作ボタン10bや返却操作ボタン10cは、本発明にいう操作受付部の一例に相当し、球貸操作ボタン10bおよび返却操作ボタン10cが操作(押下)されたことを検出するセンサ(不図示)は、本発明にいう操作検出部の一例に相当する。また、球貸表示器10dは、本発明にいう表示部の一例に相当する。なお、第1LEDランプ10eや第2LEDランプ10fは、所定の操作受付部(ここでは球貸操作ボタン10bや返却操作ボタン10c)が操作を受け付け可能な状態であるか否かを表示する表示手段の一例に相当する。
【0019】
操作ユニット10の、球貸操作ボタン10bや返却操作ボタン10cが設けられた操作部や、球貸表示器10dや第1LEDランプ10eや第2LEDランプ10fが設けられた表示部は、筐体の表面と2枚のパネル(シートおよびカバー)とからなるパネル構成になっている。
【0020】
図2(b)は、同図(a)に示す操作ユニットのパネル構成を分解した様子で示す図である。
【0021】
図2(b)に示す操作ユニット10の筐体101には、チャンスボタン10a、球貸操作ボタン10b、および返却操作ボタン10c、球貸表示器10d、第1LEDランプ10e、第2LEDランプ10fが配置されている。球貸操作ボタン10bおよび返却操作ボタン10cは、遊技者側(前側)に配置され、球貸表示器10d、第1LEDランプ10e、および第2LEDランプ10fは、裏面側(後側)に配置されている。このパチンコ機100では、筐体101の、球貸操作ボタン10bおよび返却操作ボタン10cが配置された周辺(以下、単に“手前側”と称したり操作部側と称したりすることがある)を装飾する手前側装飾シート102と、その筐体101の、球貸表示器10dが配置された周辺(以下、単に“奥側”と称したり表示部側と称したりすることがある)を装飾する奥側装飾シート103が設けられている。本実施形態では、手前側装飾シート102と奥側装飾シート103が前後方向に並んで設けられている。手前側装飾シート102は、球貸操作ボタン10bが位置する部分および返却操作ボタン10cが位置する部分が切り欠かれており、奥側装飾シート103は、球貸表示器10dが位置する部分、第1LEDランプ10eが位置する部分、および第2LEDランプ10fが位置する部分が切り抜かれている。奥側装飾シート103の、球貸表示器10dに対応させて切り抜いた部分を表示窓と称することがある。手前側装飾シート102の面積は、奥側装飾シート103の面積よりも小さいが、手前側装飾シート102と奥側装飾シート103はいずれも、白い樹脂製のシートであり、両シート102,103には、ここではハッチングによって示しているが統一感あるデザインがそれぞれ印刷(プリント)され、一体性が与えられている。例えば、統一感のあるうす茶色(本発明にいう第1の色および第4の色の一例に相当)のレンガ畳の模様(本発明にいう第1の模様および第2の模様の一例に相当)が印刷されている。手前側装飾シート102は本発明にいう第2の樹脂シートの一例に相当し、奥側装飾シート103は本発明にいう第1の樹脂シートの一例に相当する。また、手前側装飾シート102は、レンガ畳の模様が印刷されているだけであるが、奥側装飾シート103には、レンガ畳の模様の上に黒色の文字表示がなされている。本実施形態では、球貸表示器10dが位置する部分の横に「残り」という文字が印刷されており、表示部に表示される内容についての説明がなされている。したがって、この「残り」という文字が本発明にいう第1の文字列の一例に相当し、その文字の色である黒色が本発明にいう第2の色の一例に相当する。また、球貸操作ボタン10bの奥側に位置する部分には「球貸」という文字が印刷されているとともに、返却操作ボタン10cの奥側に位置する部分には「返却」という文字が印刷されており、操作部の機能についての説明がなされている。したがって、これらの「球貸」や「返却」という文字が本発明にいう第2の文字列の一例に相当し、その文字の色である黒色が本発明にいう第3の色の一例に相当する。以上をまとめると、うす茶色である第4の色は、黒色である第2の色と異なり、同じく黒色である第3の色とも異なる。
【0022】
また、このパチンコ機100では、手前側装飾シート102の上には手前側クリアカバー104が装着され、手前側装飾シート102は、遊技者から視認可能に手前側クリアカバー104によって覆われる。一方、奥側装飾シート103の上には奥側クリアカバー105が装着され、奥側装飾シート103は、遊技者から視認可能に奥側クリアカバー105によって覆われる。手前側クリアカバー104と奥側クリアカバー105も前後方向に並んで設けられる。また、手前側クリアカバー104も、手前側装飾シート102と同じく、各ボタン10b,10cが位置する部分が切り欠かれている。一方、奥側クリアカバー105は、球貸表示器10dが位置する部分は切り抜かれているが、第1LEDランプ10eが位置する部分および第2LEDランプ10fが位置する部分は切り抜かれていない。奥側クリアカバー105の、球貸表示器10dに対応させて切り抜いた部分も表示窓と称することがある。手前側クリアカバー104と奥側クリアカバー105はいずれも、透明な樹脂製のカバーであり、何ら印刷が施されていないものであるが、手前側クリアカバー104の方が奥側クリアカバー105よりも硬度が高い樹脂製のカバーである。すなわち、操作部側のカバーの方が表示部側のカバーよりも硬い。操作部側に設けられる手前側クリアカバー104の方が表示器側に設けられる奥側クリアカバー105よりも遊技者に触れられる機会が多く、しかもボタン式の操作手段である球貸操作ボタン10bや返却操作ボタン10cの周辺は、強く叩かれたりすることもあるため、手前側クリアカバー104には硬度が高い樹脂製のカバーを用いている。この手前側クリアカバー104としてはアクリル樹脂(PMMA)製のカバーが好適である。アクリル樹脂製のカバーは、表面硬度が高く、耐摩耗性に優れている。一方、奥側クリアカバー105としては透明性に優れたポリカーボネート樹脂(PC)製のカバーが好適である。手前側クリアカバー104は本発明にいう第2の透明カバーの一例に相当し、奥側クリアカバー105は本発明にいう第1の透明カバーの一例に相当する。また、奥側装飾シート103と奥側クリアカバー105を併せたものが本発明にいう第1の装飾部の一例に相当し、奥側装飾シート103と奥側クリアカバー105を併せたものとは別体に構成された、手前側装飾シート102と手前側クリアカバー104を併せたものが本発明にいう第2の装飾部の一例に相当する。
【0023】
なお、本実施形態では手前側装飾シート102と奥側装飾シート103の高さ位置は同じであり、両シートとも略水平に配置されている。すなわち、手前側装飾シート102と奥側装飾シート103は、同一面内に別体で設けられている。これは換言すると、取り付け筐体の、操作受付部の取り付け面と同じ面に表示部を設けた結果である。こうすることで、表面に傷がつきやすい部位のカバーのみ交換が可能になる。一方、球貸表示器10d、第1LEDランプ10e、および第2LEDランプ10fを、遊技者から見えやすいように少し立った状態に傾斜して設ける場合には、奥側装飾シート103もこれに合わせて少し立った状態に傾斜して設けることになる。この場合には、手前側装飾シート102と奥側装飾シート103は、異なる面に別体で設けられる。これは換言すると、取り付け筐体の、操作受付部の取り付け面とは異なる角度の面に表示部を設けた結果である。こうすることで、表面に傷がつきやすい部位のカバーだけの交換を可能にしつつ、表示部のカバーには傷を付けられにくくなることが期待できる。
【0024】
また、手前側クリアカバー104や奥側クリアカバー105にも、下側の装飾シート102,103の視認性を大幅に低下させない範囲で印刷を施してもよい。
【0025】
図3は、図2に示す手前側装飾シートと奥側装飾シートの変形例を示す図である。
【0026】
以下の説明では、これまで説明した事項と重複する事項については説明を省略することがあり、これまで説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまで用いた符号と同じ符号を付して説明する。
【0027】
この図3に示す手前側装飾シート102および奥側装飾シート103には、統一感のあるこげ茶色(本発明にいう第1の色および第4の色の一例に相当)のレンガ畳の模様(本発明にいう第1の模様および第2の模様の一例に相当)が印刷されている。また、奥側装飾シート103は白い樹脂製のシートであり、こげ茶色のレンガ畳の模様を印刷する前に、必要な箇所に文字列のマスキング処理を行い、下地の白色を活かした文字表示がなされている。すなわち、球貸表示器10dが位置する部分の横に「残り」という白色(第2の色)の文字(第1の文字列)が表示されており、球貸操作ボタン10bの奥側に位置する部分には「球貸」という白色(第3の色)の文字(第2の文字列)が表示されているとともに、返却操作ボタン10cの奥側に位置する部分には「返却」という白い(第3の色)文字(第2の文字列)が表示されている。一方、図3に示す手前側装飾シート102には、こげ茶色のレンガ畳の模様が全面に印刷されている。
【0028】
図4は、図2(a)に示す操作ユニット10のパネル構成を示す断面図である。
【0029】
この図4では、左側が遊技者側(前側)になり、右側が裏面側(後側)になる。また、この図では、返却操作ボタン10cや球貸表示器10dを点線で示し、奥側装飾シート103や奥側クリアカバー105に設けられた、球貸表示器10dの表示窓の縁103a,105aを1点鎖線で示す。
【0030】
手前側クリアカバー104の外周には係止片1041が設けられており、奥側クリアカバー105の外周にも係止片1051が設けられている。また、操作ユニット10の筐体101には、手前側装飾シート102や手前側クリアカバー104を収納するとともに奥側装飾シート103や奥側クリアカバー105も収納する凹部1011が設けられている。この凹部1011に、まず、手前側装飾シート102および奥側装飾シート103を収納し、手前側クリアカバー104を手前側装飾シート102の上から被せ、手前側クリアカバー104は、係止片1041によって筐体101に着脱自在に装着される。また、奥側クリアカバー105を奥側装飾シート103の上から被せ、奥側クリアカバー105も、係止片1051によって筐体101に着脱自在に装着される。一方、手前側クリアカバー104の奥側上端縁1042と奥側クリアカバー105の手前側上端縁1052は接している。
【0031】
なお、クリアカバー104,105を省略してもよい。
【0032】
図5は、装飾シート102,103を残し、クリアカバー104,105を省略したパネル構成を示す断面図である。
【0033】
この図5に示す例では、操作ユニット10の筐体101に、手前側凹部1012と奥側凹部1013が設けられている。両凹部1012,1013は区切られている。手前側装飾シート102のおもて面にはうす茶色のレンガ畳の模様が印刷され、その模様の上からクリア塗装が施されている。一方、奥側装飾シート103のおもて面にもうす茶色のレンガ畳の模様が印刷され、さらに、「残り」、「球貸」、「返却」といった黒文字が印刷され、その上からクリア塗装が施されている。手前側装飾シート102は手前側凹部1012に嵌め込まれ、筐体101に着脱自在に装着される。奥側装飾シート103は奥側凹部1013に嵌め込まれ、これもまた筐体101に着脱自在に装着される。手前側装飾シート102の奥側上端縁1021と、奥側装飾シート103の手前側上端縁1031は離れている。
【0034】
図5を用いて説明したパネル構成は、いわゆるクラックス筐体タイプ等で採用される。なお、クラックス筐体タイプでは、返却操作ボタン10cや球貸表示器10dが手前側装飾シート102や手前側クリアカバー104によって覆われることがある。
【0035】
また、装飾シートを覆うクリアカバーを設け、操作受付部および操作受付部の装飾シートを覆う操作側クリアカバーと、表示部および表示部の装飾シートを覆う表示側クリアカバーとを別々のクリアカバーとしてもよい。こうすることで、表面に傷がつきやすい部位のカバーのみ交換可能になる場合がある。
【0036】
図6は、従来の操作ユニットに装着される装飾シートとクリアカバーを示す図である。
【0037】
図6に示す装飾シート108は、これまで説明してきた手前側装飾シート102と奥側装飾シート103が一体化した1枚のシートであり、うす茶色のレンガ畳の模様が全面に印刷されている。また、うす茶色のレンガ畳の模様の上には「残り」、「球貸」、「返却」といった黒文字が印刷されている。一方、図6に示すクリアカバー109は、これまで説明してきた手前側クリアカバー104と奥側クリアカバー105が一体化した1枚のカバーであり、何ら印刷が施されていない。図6に示す1枚の装飾シート108は、遊技者から視認可能にこの1枚のクリアカバー104によって覆われる。
【0038】
図6に示すクリアカバー109の、球貸操作ボタン10bや返却操作ボタン10cの周辺は、遊技者が触れる回数が多いことなどから特に汚れたり傷がつきやすく、「球貸」、「返却」といった文字表示が見えにくくなって遊技者の誤操作を引き起こしてしまう恐れがある。そのため、クリアカバー109を定期的に交換する必要がある。また、装飾シート108が色焼けしてしまうと、これもまた「球貸」、「返却」といった文字表示が見えにくくなって遊技者の誤操作を引き起こしてしまう恐れがあるため、早めの交換として、クリアカバー109を交換する際に装飾シート108も併せて交換することが行われることがある。
【0039】
一方、これまで説明してきた手前側クリアカバー104も汚れやすく、手前側クリアカバー104を定期的に交換する必要がある。ただし、奥側クリアカバー105はさほど汚れず、手前側クリアカバー104を交換する際に、奥側クリアカバー105も交換する必要は生じないことが多い。このため、手前側クリアカバー104と奥側クリアカバー105のうちの手前側クリアカバー104のみを交換すればよく、手前側クリアカバー104のみを交換する方が、手前側クリアカバー104と奥側クリアカバー105が合わさった従来の1枚のクリアカバー109を交換するよりも低コストですむ。
【0040】
さらに、文字が印刷された装飾シートを得るには、模様を印刷する工程と、文字を印刷する工程との2工程が必要になる。また、装飾シートの下地を利用して文字を表示するにしても、模様を印刷する工程の他に、マスキング処理を施す工程と、マスキングを除去する工程が必要になる。したがって、文字が表示されていない装飾シートに比べて文字が表示されている装飾シートは割高になる。これまで説明してきた手前側装飾シート102は文字が表示されていないものであるため、シートの大きさを考慮しなかったとしても、図6に示す従来の装飾シート108よりも安い。この点からも、手前側装飾シート102を交換する方が、従来の装飾シート108を交換するよりも低コストですむ。また、手前側装飾シート102と奥側装飾シート103を統一感ある同じ模様にすることで、手前側装飾シート102の模様印刷と、奥側装飾シート103の模様印刷を同じ工程で一度に行うことができる場合があり、コストダウンにつながる。しかも、押しボタンやレバーやハンドル等といった操作手段(操作受付部)に比べて、7セグメント表示装置やLEDランプ等といった表示手段(表示部)には文字を表示することが困難である。例えば、球貸操作ボタン10bや返却操作ボタン10cといった操作手段であれば、装飾シートに文字を印刷する場合に比べて視認性は低下するものの操作手段に文字を直接印刷することが可能である。一方、7セグメント表示装置や、LEDランプには文字を直接印刷すことは困難である。そうなると、球貸表示器10dの周辺を装飾する奥側装飾シート103には、球貸表示器10dに表示される内容についての説明をどうしても表示しなくてはならなくなる。そこで、球貸操作ボタン10bや返却操作ボタン10cの周辺を装飾する手前側装飾シート102に各ボタン(10b,10c)の機能を説明する文字を印刷することはやめ、文字印刷をしなければならない奥側装飾シート103に各ボタン(10b,10c)の機能を説明する文字を、球貸表示器10dの表示内容を説明する文字と一緒にまとめて印刷し、コストを抑えている。
【0041】
以上、本発明をパチンコ機(弾球遊技機)に適用させた例について詳細に説明したが、本発明の遊技台は、これに限るものではなく、例えば、メダルや遊技球(パチンコ球)を使用する回胴遊技機(スロットマシン)にも適用可能である。すなわち、本実施形態で説明したパチンコ機100は、ぱちんこ(1種+1種)であるが、他のぱちんこ(例えば、1種、2種、3種、1種+2種等)でもよく、スロット等(パロット、じゃん球)でもよい。
【0042】
図7は、本発明を適用可能なスロットマシンを前面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。この図7では、紙面左斜め手前側が遊技者側(前側)になり、紙面右斜め奥側が裏面側(後側)になる。
【0043】
図7に示すスロットマシン900は、遊技が行われ、その遊技の結果に応じて所定の遊技価値(ここでは遊技メダル、以下単にメダルと称する)を遊技者に付与するものであって、本体901と、本体901の正面に取付けられ、本体901に対して開閉可能な前面扉902と、を備える。本体901の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール910、中リール911、右リール912)収納され、スロットマシン900の内部で回転できるように構成されている。これらのリール910乃至912はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
【0044】
図7に示すスロットマシン900において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール910乃至912が構成されている。リール910乃至912上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓913から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール910乃至912を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組合せが変動することとなる。つまり、各リール910乃至912は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する図柄表示手段として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、図7に示すスロットマシン900では、3個のリールをスロットマシン900の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
【0045】
各々のリール910乃至912の背面には、図柄表示窓913に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン900内部において各々のリール910乃至912の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール910乃至912を停止させる。
【0046】
入賞ライン表示ランプ920は、有効となる入賞ライン914を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン914は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン914の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。
【0047】
メダル投入操作促進ランプ924は、遊技者にメダルの投入操作を促すためのランプである。再遊技ランプ922は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ928は演出用のランプである。
【0048】
1ベットボタン930、2ベットボタン931、および3ベットボタン932は、スロットマシン900に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。クレジットの最大枚数は所定枚数(例えば50枚)である。図7に示すスロットマシン900においては、1ベットボタン930が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、最初に2ベットボタン931が押下されると2枚投入され、最初に3ベットボタン932が押下されると3枚投入されるようになっている。すなわち、ボタン操作によるメダルの賭け数(BET数)を指定する操作部である。ここにいう「賭け数」とは、遊技の用に供されるメダル枚数である。以下、3ベットボタン932はMAXベットボタン932と言う。
【0049】
また、1ベットボタン930、2ベットボタン931、およびMAXベットボタン932にはそれぞれ、ベットボタンセンサが設けられており、電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。
【0050】
メダル投入口941は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン930乃至932により電子的に投入することもできるし、メダル投入口941から実際のメダルを投入(手入れ)することもでき、投入とは両者を含む意味である。
【0051】
メダル投入ランプ929には、横一列に並んだ3つのLEDランプが設けられ、投入されたメダル数に応じた数のLEDランプが点灯する。すなわち、1枚投入されると左側のLEDランプが点灯し、2枚投入されると左側のLEDランプと真ん中のLEDランプが点灯し、3枚投入されると3つ総てのLEDランプが点灯する。
【0052】
なお、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプを設け、規定枚数のメダルの投入があった場合に、その遊技開始ランプを点灯させるようにしてもよい。また、内部抽選において特定の入賞役(具体的には、後述するボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせる告知ランプを設けてもよい。
【0053】
貯留枚数表示器925は、スロットマシン900に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器926は、各種の内部情報(例えば、後述するBB1、BB2、RBを開始した後の経過ゲーム数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器927は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器925、遊技情報表示器926、および、払出枚数表示器927は、7セグメント(SEG)表示器である。
【0054】
スタートレバー935は、リール910乃至912の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口941に所望するメダル枚数を投入するか、1ベットボタン930、2ベットボタン931、またはMAXベットボタン932を操作して、スタートレバー935を操作すると、リール910乃至912が回転を開始することとなる。スタートレバー935に対する操作は遊技の開始操作に相当する。
【0055】
ストップボタンユニット936には、ストップボタン937乃至939が設けられている。ストップボタン937乃至939は、スタートレバー935の操作によって回転を開始したリール910乃至912を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール910乃至912に対応づけられている。
【0056】
メダル返却ボタン933は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン934は、スロットマシン900に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口955から排出するためのボタンである。ドアキー孔940は、スロットマシン900の前面扉902のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
【0057】
ストップボタンユニット936の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル962が設けられている。タイトルパネル962の下部には、メダル払出口955、メダルの受け皿961が設けられている。
【0058】
音孔943はスロットマシン900内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉902の左右各部に設けられたサイドランプ944は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉902の上部には演出装置960が配設されており、演出装置960の上部には音孔943が設けられている。この演出装置960は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ963a、左シャッタ963bからなるシャッタ(遮蔽装置)963と、このシャッタ963の奥側に配設された液晶表示装置957(図示省略、演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ963a、左シャッタ963bが液晶表示装置957の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置957(図示省略)の表示画面がスロットマシン900正面(遊技者側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。図7に示すスロットマシン900の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は、図7では平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
【0059】
このスロットマシン900では、1ベットボタン930、2ベットボタン931、またはMAXベットボタン932を押下することによりメダルを電子的に投入するか、メダル投入口941から実際のメダルを手入れするか、あるいは後述する再遊技(リプレイ)の役に当選すると、スタートレバー935の操作が受付可能になる。
【0060】
スタートレバー935の操作が受付可能な状態でそのスタートレバー935を操作すると、スロットマシン900は内部抽選(当否判定)を実行する。このスロットマシン900の入賞役には、ビッグボーナス(BB1、BB2)と、レギュラーボーナス(RB)と、小役(チェリー、スイカ、ベル)と、再遊技(リプレイ)がある。なお、入賞役の種類は、これに限定されるものではなく、任意に採用できることは言うまでもない。これらの入賞役のうち、小役は、メダルが賞として払出される役である。また、ビッグボーナス(BB1、BB2)および、レギュラーボーナス(RB)はボーナス遊技に移行する役として、また、再遊技(リプレイ)は新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役として、それぞれ入賞役とは区別され「作動役」と呼ばれる場合があるが、以下では「入賞役」は、作動役である、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、再遊技も含むものとして説明する。
【0061】
また、ここにいう「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組合せが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、再遊技への入賞が含まれる。また、図7に示すスロットマシン900における遊技状態としては、通常遊技(RT0とも称する)、特別役内部当選中(上述したBB1、BB2、RBに内部当選中の状態。RT1とも称する)、ボーナス遊技中(上述したBB遊技、RB遊技の状態。RT2とも称する)、再遊技変動遊技中(RT3とも称する)がある。内部抽選には入賞役抽選テーブルが用いられ、入賞役抽選テーブルは遊技状態ごとに用意されている。スロットマシン900は、スタートレバー935が操作されると、所定の始動情報(乱数値)を取得し、現在の遊技状態に応じた入賞役抽選テーブルを読み出し、取得した始動情報に基づいて入賞役抽選テーブルを用いた内部抽選を行い、その内部抽選の結果に基づき、リール停止制御データを選択する。
【0062】
また、スタートレバー935が操作されると、全リール910乃至912の回転を開始させ、ストップボタン937乃至939の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール910乃至912の何れかを、リール停止制御データに基づいて停止させる。
【0063】
さらにスロットマシン900は入賞判定を行う。この入賞判定では、投入されたメダルの枚数に応じて有効化された入賞ライン914上に、何らかの入賞役に対応する絵柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。続いて、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。なお、ゲームの終了時とは、メダルの払出しがない場合には、全リール910乃至912の回転が停止した時のことを言い、メダルの払出しがある場合には、メダルの払出しが完了した時のことを言う。
【0064】
以上説明したスロットマシン900では、操作ユニット905の、メダル投入口941が配置された上面操作パネル9051には、1ベットボタン930、2ベットボタン931、およびMAXベットボタン932が設けられている。また、各リール910乃至912が配置されたリール表示パネル9061には、メダル投入ランプ929、貯留枚数表示器925、遊技情報表示器926、および払出枚数表示器927が設けられている。
【0065】
以下、このスロットマシン900に本発明を適用した一例について説明する。
【0066】
上面操作パネル9051は水平であるのに対して、リール表示パネル9061は起立している。具体的には、リール表示パネル9061は、垂直姿勢から後側に5度〜7程度倒れ込んだ斜めの姿勢で固定されている。リール表示パネル9061の下端部分、すなわち上面操作パネル9051側の端部には、各種の文字表示を印刷しておく(図7中の点線参照)。例えば、リール表示パネル下縁かつ1ベットボタン930の近傍には「1BET」、リール表示パネル下縁かつ2ベットボタン931の近傍には「2BET」、リール表示パネル下縁かつMAXベットボタン932の近傍には「MAXBET」という文字印刷が行われている。また、リール表示パネル下端部分の、メダル投入ランプ929を構成する左側のLEDランプの上部分には「1枚」、真ん中のLEDランプの上部分には「2枚」、右側のLEDランプの上部分には「MAX」、貯留枚数表示器925の上部分には「貯留」、遊技情報表示器926の上部分には「ゲーム数」、払出枚数表示器927の上部分には「払出数」という文字印刷が行われている。
【0067】
1ベットボタン930、2ベットボタン931、およびMAXベットボタン932は、本発明にいう操作受付部の一例に相当し、これらのベットボタンが操作(押下)されたことを検出するベットボタンセンサ(不図示)は、本発明にいう操作検出部の一例に相当する。また、メダル投入ランプ929、貯留枚数表示器925、遊技情報表示器926、および払出枚数表示器927は、本発明にいう表示部の一例に相当する。
【0068】
上面操作パネル9051やリール表示パネル9061は、筐体の表面と2枚のパネル(装飾シートおよびクリアカバー)とからなるパネル構成になっている。上面操作パネル9051の装飾シートもリール表示パネル9061の装飾シートも、白い樹脂製のシートであり、両装飾シートには、統一感あるデザインがそれぞれ印刷(プリント)され、一体性が与えられている。例えば、青地に統一感のある緑色(本発明にいう第1の色および第4の色の一例に相当)の四分音符(本発明にいう第1の模様および第2の模様の一例に相当)が複数印刷されている。上面操作パネル9051の装飾シートは本発明にいう第2の樹脂シートの一例に相当し、リール表示パネル9061の装飾シートは本発明にいう第1の樹脂シートの一例に相当する。また、上面操作パネル9051の装飾シートは、四分音符の柄のプリント、すなわち模様が印刷されているだけであるが、リール表示パネル9061の装飾シートには、四分音符の柄のプリントの上に黒色の文字表示がなされている。すなわち、「1枚」、「2枚」、「MAX」、「貯留」、「ゲーム数」、および「払出数」という黒色(第2の色)の文字印刷が行われ(図7中の点線参照)、ランプや表示器に表示される内容についての説明がなされている。したがって、これらの文字が本発明にいう第1の文字列の一例に相当する。また、リール表示パネル9061の装飾シートには、「1BET」、「2BET」、「MAXBET」という黒色(第3の色)の文字印刷も行われ(図7中の点線参照)、各ベットボタン930〜932の機能についての説明がなされている。したがって、「1BET」、「2BET」、「MAXBET」という文字が本発明にいう第2の文字列の一例に相当する。このように、起立配置されたリール表示パネル9061に文字印刷しておくことで、水平配置された上面操作パネル9051に文字印刷しておく場合に比べて、印刷した文字が遊技者の目に入りやすい。
【0069】
上面操作パネル9051の装飾シートの上にはクリアカバーが装着され、上面操作パネル9051の装飾シートは、遊技者から視認可能にそのクリアカバーによって覆われる。また、リール表示パネル9061の装飾シートの上にもクリアカバーが装着され、リール表示パネル9061の装飾シートも、遊技者から視認可能にクリアカバーによって覆われる。上面操作パネル9051のクリアカバーとリール表示パネル9061のクリアカバーはいずれも、透明な樹脂製のカバーであり、何ら印刷が施されていないものである。上面操作パネル9051のクリアカバーとしては、表面硬度が高く、耐摩耗性に優れているアクリル樹脂(PMMA)製のカバーが好適である。一方、リール表示パネル9061のクリアカバーとしては、透明性に優れたポリカーボネート樹脂(PC)製のカバーが好適である。上面操作パネル9051のクリアカバーは本発明にいう第2の透明カバーの一例に相当し、リール表示パネル9061のクリアカバーは本発明にいう第1の透明カバーの一例に相当する。また、リール表示パネル9061の装飾シートとクリアカバーを併せたものが本発明にいう第1の装飾部の一例に相当し、リール表示パネル9061の装飾シートとクリアカバーを併せたものとは別体に構成された、上面操作パネル9051の装飾シートとクリアカバーを併せたものが本発明にいう第2の装飾部の一例に相当する。
【0070】
上面操作パネル9051のクリアカバーの、各ベットボタン930〜932の周辺は、遊技者が触れる回数が多いことなどから特に汚れやすく、また、硬質クリアカバーを使用しているとはいっても傷がつきやすく、上面操作パネル9051のクリアカバーの交換頻度は、リール表示パネル9061のクリアカバーの交換頻度よりも高い。また、リール表示パネル9061は起立姿勢であるのに対して、上面操作パネル9051は水平姿勢であるため、リール表示パネル9061の装飾シートに比べて、上面操作パネル9051の装飾シートは色やけしやすい。このため、上面操作パネル9051の装飾シートの交換頻度も、リール表示パネル9061の装飾シートーの交換頻度よりも高い。したがって、上面操作パネル9051の装飾シートとクリアカバーは、リール表示パネル9061の装飾シートーとクリアカバーよりも、交換頻度が高いが、上面操作パネル9051の装飾シートは、文字印刷がされていないことから、文字印刷がされているリール表示パネル9061の装飾シートよりも安く、遊技者の誤操作を低コストで低減することができる。また、上面操作パネル9051の装飾シートとリール表示パネル9061の装飾シートを統一感ある同じ模様にすることで、両装飾シートの模様印刷を同じ工程で一度に行うことができる場合があり、コストダウンにつながる。さらに、交換頻度が高い上面操作パネル9051の装飾シートは、リール表示パネル9061の装飾シートよりも小さく、この点からも低コストで交換することができる。しかも、上述のごとく、操作手段(操作受付部)に比べて、表示手段(表示部)には文字を表示することが困難であることこから、リール表示パネル9061の、表示手段の周辺を装飾する装飾シートに、各表示手段に表示される内容についての説明をどうしても表示しなくてはならなくなる。そこでここでも、リール表示パネル9061の、文字印刷をしなければならない装飾シートに、操作手段(930〜932)の機能を説明する文字を、各表示手段(929,925〜927)の表示内容を説明する文字と一緒にまとめて印刷し、コストを抑えている。
【0071】
なお、リール表示パネル9061を、垂直姿勢から後側に所定角度倒れ込んだ斜めの姿勢で固定するにあたり、クリアカバーと装飾シートと筐体表面を平行配置し、これら3つが同じ角度で倒れ込むようにして配置してもよいが、装飾シートと筐体表面を後側にさらに倒れ込んだ角度で配置するようにしてもよい。例えば、リール表示パネル9061のクリアカバーを垂直姿勢から後側に5度〜7程度倒れ込んだ斜めの姿勢にし、クリアカバーの裏側(後側)になる装飾シートとその装飾シートのさらに裏側になる筐体表面をともに、垂直姿勢から後側に10度〜12度程度倒れ込んだ斜めの姿勢にしてもよい。この場合、クリアカバーと装飾シートは下端側では接しているが、上方へ向かうにつれて両者は離れ、両者の間には、前後方向(スロットマシンの奥行き方向)に所定の空間が形成される。クリアカバーは、起立した姿勢で配置されているため、場合によっては煙草の火を押しつけられることがある。樹脂製のクリアカバーに煙草の火が押しつけられると一部が溶けて、奥側(後側)の装飾シートが見えにくくなってしまう。煙草の火を押しつけられた位置が、クリアカバーの、装飾シートにおける文字表示の手前側の部分であると、その文字表示の視認性が大幅に低下する。しかしながら、クリアカバーと装飾シートの間に前後方向の空間が形成されていると、クリアカバーの、装飾シートにおける文字表示の手前側の部分が溶けてしまっても、少し角度を変えるとその文字表示を見ることができる。一方、ボタン式の操作手段である、1ベットボタン930、2ベットボタン931、およびMAXベットボタン932の周辺は、強く叩かれたりすることもあるため、上面操作パネル9051では、クリアカバーと装飾シートを接触させて強度を高めている。
【0072】
また、交換頻度が高い上面操作パネル9051の装飾シートの方を、リール表示パネル9061の装飾シートよりも印刷層の数が少なくなるようにしてもよい。例えば、リール表示パネル9061の装飾シートには3層印刷を施すのに対して、上面操作パネル9051の装飾シートは単層印刷で抑えることによって、コストをより低減することができる。
【0073】
また、四分音符の柄の模様は単色の模様であってもよいし、複色(例えば緑色と黄色)の模様であってもよい。また、上面操作パネル9051の装飾シートの模様と、リール表示パネル9061の装飾シートの模様は、青地に緑色の統一感のある四分音符の柄が複数印刷された模様の他、例えば、白地に統一感あるピンクの花柄が複数印刷された模様等であってもよく、さらには、一連のデザインが施された模様や、全く別の模様であってもよい。なお、ここにいう模様には、所定の一色をベタ塗りしたものも含まれる。また、統一感ある同じ模様とは、例えば、同じ大きさで同じ形の四分音符の柄が同じレイアウトで配置されている模様どうしのことをいうが、大きさ、形、レイアウトを異ならせてもよい。さらに、文字列の色も、単色であってもよいし、複色であってもよく、各表示手段に表示される内容について説明する文字の色(第2の色)と、操作手段の機能を説明する文字の色(第3の色)を異ならせてもよい。
【0074】
さらに、上述の説明では、模様や文字列は印刷によって形成したが、印刷に限られることはない。
【0075】
また、場合によっては、上面操作パネル9051およびリール表示パネル9061双方の装飾シートを省略し、上面操作パネル9051のクリアカバーの裏面に、緑色の四分音符の柄、青色の背景という順に印刷を施し、リール表示パネル9061のクリアカバーの裏面に、文字列、緑色の四分音符の柄、青色の背景という順に印刷を施してもよい。また、上面操作パネル9051およびリール表示パネル9061それぞれの装飾シートは別体とするものの、それぞれ(9051,9061)のクリアカバーは一体のものを採用することも考えられる。
【0076】
以下、これまで説明してきた事項について付記する。
【0077】
(付記1)
遊技者の操作を受け付ける操作受付部と、
前記操作受付部が操作されたことを検出する操作検出部と、
前記操作検出部の検出結果に基づいて、表示を変化させる表示部と、
を備えた遊技台であって、
前記表示部の周辺を装飾する第1の装飾部と、
前記第1の装飾部とは別体で構成され、前記操作受付部の周辺を装飾する第2の装飾部と、を備え、
前記表示部を説明する第1の文字列と、
前記操作受付部を説明する第2の文字列と、
を前記第1の装飾部に表示した
ことを特徴とする遊技台。
【0078】
付記1記載の遊技台によれば、上記操作受付部の操作時に誤って上記第2の装飾部が傷つけられることなどにより上記第2の文字列の視認性が低下してしまうことを防止できる。
【0079】
(付記2)
付記1に記載の遊技台において、
前記第1の装飾部は、第1の樹脂シートと、前記第1の樹脂シートを遊技者から視認可能に覆う第1の透明カバーと、を含んで構成され、
前記第2の装飾部は、第2の樹脂シートと、前記第2の樹脂シートを遊技者から視認可能に覆う第2の透明カバーと、を含んで構成されている
ことを特徴とする遊技台。
【0080】
付記2記載の遊技台によれば、上記操作受付部の操作時に上記第2の樹脂シートが誤って傷つけられることを上記第2の透明カバーで防ぐことで、上記第1の装飾部に表示している文字列の視認性低下を防止できる場合がある。また透明カバーを第1の装飾部用と第2の装飾部用とで別にしているので、第1の装飾部用の第1の透明カバーが傷ついたとしても、第2の透明カバーは傷つきにくくなり、文字列の視認性低下を防止できる場合がある。
【0081】
(付記3)
付記1または付記2に記載の遊技台において、
前記第1の樹脂シートは、第1の色による第1の模様と、第2の色による前記第1の文字列と、第3の色による前記第2の文字列と、を表示し、
前記第2の樹脂シートは、第4の色による第2の模様を表示し、
前記第1の色および前記第4の色と、前記第2の色前記第3の色と、は異なる色である
ことを特徴とする遊技台。
【0082】
付記3記載の遊技台によれば、上記第2の装飾部における第2の樹脂シートに文字列を色づける際の工程を減らすことができる場合がある。
【0083】
(付記4)
付記1乃至付記3のいずれかに記載の遊技台において、
前記第1の模様、前記第2の模様、前記第1の文字列、および前記第2の文字列は、前記樹脂シートに印刷されていることを特徴とする遊技台。
【0084】
付記4記載の遊技台によれば、上記第2の装飾部における第2の樹脂シートに文字列を色づける際の印刷工程を減らすことができる場合がある。
【0085】
(付記5)
付記1乃至付記4のいずれかに記載の遊技台において、
前記第1の模様と前記第2の模様は同じ模様である
ことを特徴とする遊技台。
【0086】
付記5記載の遊技台によれば、上記第1の装飾部および上記第2の装飾部の樹脂シートに模様を色づける際の工程を同時に行なうことができる場合がある。
【0087】
(付記6)
遊技者の操作を受け付ける操作受付部と、
前記操作受付部が操作されたことを検出する操作検出部と、
前記操作検出部の検出結果に基づいて、表示を変化させる表示部と、
を有する遊技台であって、
前記表示部の周辺を装飾する第1の装飾部と、
前記第1の装飾部とは別体で構成され、前記操作受付部の周辺を装飾する第2の装飾部と、を備え、
前記第1の装飾部が、第1の樹脂シート、および該第1の樹脂シートを遊技者から視認可能に覆う第1の透明カバーを含んで構成され、前記表示部に表示される内容について説明する第1の文字列、および前記操作受付部の機能について説明する第2の文字列を表示したものであって、
前記第2の装飾部は、第2の樹脂シート、および該第2の樹脂シートを遊技者から視認可能に覆う第2の透明カバーを含んで構成されたものであることを特徴とする遊技台。
【0088】
付記6記載の遊技台によれば、遊技者の誤操作を低コストで低減することができる。
【0089】
ここで、前記第1の装飾部は、前記表示部の周辺の他、その表示部自身を装飾する(例えば、その表示部を覆うようにして装飾する)ものであってもよい。また、前記第2の装飾部は、前記操作受付部の周辺の他、その操作受付部自身を装飾する(例えば、その操作受付部を覆うようにして装飾する)ものであってもよい。
【0090】
また、前記第1の透明カバーは、前記表示部を覆うものであってもよいし、前記第2の透明カバーは、前記操作受付部を覆うものであってもよい。
【0091】
また、前記第2の装飾部は、前記第2の文字列を表示していないものであってもよく、文字列を一切表示していないものであってもよい。
【0092】
(付記7)
付記6に記載の遊技台において、
前記第1の樹脂シートが、第1の色を少なくとも含む第1の模様と、第2の色を少なくとも含む前記第1の文字列と、第3の色を少なくとも含む前記第2の文字列と、を表示したものであって、
前記第2の樹脂シートが、第4の色を少なくとも含む第2の模様を表示したものであって、
前記第4の色と前記第2の色は異なり、該第4の色と前記第3の色も異なることを特徴とする遊技台。
【0093】
ここで、前記第1の模様が、前記第1の色による単色の模様であってもよいし、該第1の色を含む複色の模様であってもよく、前記第2の模様が、前記第4の色による単色の模様であってもよいし、該第4の色を含む複色の模様であってもよい。また、前記第1の文字列は、前記第2の色による単色の文字列であってもよいし、該第2の色を含む複色の文字列であってもよく、前記第2の文字列は、前記第3の色による単色の文字列であってもよいし、該第3の色を含む複色の文字列であってもよい。
【0094】
さらに、前記第2の色と前記第3の色は同じ色であってもよいし、異なる色であってもよい。また、前記第1の色と前記第4の色も同じ色であってもよいし、異なる色であってもよい。
【0095】
(付記8)
付記6または付記7に記載の遊技台において、
前記第1の樹脂シートは、前記第1の模様、前記第1の文字列、および前記第2の文字列が印刷されたものであって、
前記第2の樹脂シートは、前記第2の模様が印刷されたものであることを特徴とする遊技台。
【0096】
(付記9)
付記6乃至付記8のいずれかに記載の遊技台において、
前記第1の模様と前記第2の模様は同じ模様であることを特徴とする遊技台。
【符号の説明】
【0097】
100 パチンコ機
5 球貯留皿付扉
10 操作ユニット
10a チャンスボタン
10b 球貸操作ボタン
10c 返却操作ボタン
10d 球貸表示器
10e 第1LEDランプ
10f 第2LEDランプ 101 筐体
102 手前側装飾シート
103 奥側装飾シート
104 手前側クリアカバー
105 奥側クリアカバー
900 スロットマシン
905 操作ユニット
941 メダル投入口
9051 上面操作パネル
930 1ベットボタン
931 2ベットボタン
932 MAXベットボタン
910〜912 リール
9061 リール表示パネル
925 貯留枚数表示器
926 遊技情報表示器
927 払出枚数表示器
929 メダル投入ランプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技者の操作を受け付ける操作受付部と、
前記操作受付部が操作されたことを検出する操作検出部と、
前記操作検出部の検出結果に基づいて、表示を変化させる表示部と、
を有する遊技台であって、
前記表示部の周辺を装飾する第1の装飾部と、
前記第1の装飾部とは別体で構成され、前記操作受付部の周辺を装飾する第2の装飾部と、を備え、
前記第1の装飾部が、第1の樹脂シート、および該第1の樹脂シートを遊技者から視認可能に覆う第1の透明カバーを含んで構成され、前記表示部に表示される内容について説明する第1の文字列、および前記操作受付部の機能について説明する第2の文字列を表示したものであって、
前記第2の装飾部は、第2の樹脂シート、および該第2の樹脂シートを遊技者から視認可能に覆う第2の透明カバーを含んで構成されたものであることを特徴とする遊技台。
【請求項2】
請求項1に記載の遊技台において、
前記第1の樹脂シートが、第1の色を少なくとも含む第1の模様と、第2の色を少なくとも含む前記第1の文字列と、第3の色を少なくとも含む前記第2の文字列と、を表示したものであって、
前記第2の樹脂シートが、第4の色を少なくとも含む第2の模様を表示したものであって、
前記第4の色と前記第2の色は異なり、該第4の色と前記第3の色も異なることを特徴とする遊技台。
【請求項3】
請求項1または2に記載の遊技台において、
前記第1の樹脂シートは、前記第1の模様、前記第1の文字列、および前記第2の文字列が印刷されたものであって、
前記第2の樹脂シートは、前記第2の模様が印刷されたものであることを特徴とする遊技台。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技台において、
前記第1の模様と前記第2の模様は同じ模様であることを特徴とする遊技台。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図3】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−143050(P2011−143050A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−5728(P2010−5728)
【出願日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【出願人】(597044139)株式会社大都技研 (1,470)
【Fターム(参考)】