説明

運転補助装置の制御装置

【課題】手動で操作されて車両の制動系及び加速系の動作を指示するための操作部を有する運転補助装置において、発進時や停止、駐車時における操作負担を軽減可能な運転補助装置の制御装置を提供する。
【解決手段】車両の制動系及び加速系の動作を選択的に指示する操作部10を有する運転補助装置において、操作部10の操作に応じて車両のブレーキ駆動系60及びアクセル駆動系70を制御する制御装置50であって、操作部10によるブレーキ駆動系60に対する操作を補助するために操作部10の操作に関わらずブレーキ駆動系60を補助的に制御する。これにより、運転者の操作負担を軽減できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の制動系及び加速系を手動による操作装置の操作に応じて制御する運転補助装置の制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下肢が不自由な身体障害者による車両の運転を補助するための装置としては、運転者により手動で操作されて車両の制動系及び加速系の動作を選択的に指示するための操作レバーを含む操作部、ブレーキペダルを駆動するブレーキ駆動系、アクセルペダルを駆動するアクセル駆動系、操作レバーの操作量に応じてブレーキ駆動系及びアクセル駆動系を制御する制御装置等から構成された運転補助装置が知られている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平8−216737号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、自動変速機を備えた一般車両では、急発進防止等の観点から、運転者がブレーキペダルを踏み込んだ状態で、変速装置の操作位置のP(パーキング)レンジからD(ドライブ)レンジへの変更を許容し、Dレンジへの変更後に運転者がブレーキペダルから足を離して制動を解除することにより、車両の発進が可能となる。
一方、上記のような運転補助装置を備えた車両では、例えば、操作レバーをブレーキ側に操作してそのロック機能により操作レバーの操作位置をロックしたのち、変速装置の操作位置をPレンジからDレンジへ変更し、さらに、操作レバーのロックを解除することにより、車両の発進が可能となる。このように、運転補助装置を備えた車両では、ブレーキング操作と変速装置の変更操作とを並行して行うことができないので、一般車両と比べると、発進時の操作が煩雑であり、発進操作に長時間を要する。このことは、運転補助装置を備えた車両の停止(駐車)時においても同様である。
また、上記のような運転補助装置を備えた車両では、登坂路においていわゆる坂道発進をするような場合において、スムーズに車両を発進させるための操作は容易ではない。
【0004】
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、手動で操作されて車両の制動系及び加速系の動作を指示するための操作部を有する運転補助装置において、発進時や停止、駐車時における操作負担を軽減可能な運転補助装置の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る運転補助装置の制御装置は、運転者により手動で操作されて車両の制動系及び加速系の動作を選択的に指示するための操作部を有する運転補助装置において、操作部の操作に応じて車両の制動系及び加速系を制御する制御装置であって、操作部による制動系に対する操作を補助するために、操作部の操作に関わらず制動系を補助的に制御する補助制動制御手段を有することを特徴としている。
この構成によれば、操作部による制動系に対する操作を補助するために、操作部の操作に関わらず補助的に制動系が制御されるので、運転者の操作負担を軽減できる。
【0006】
上記構成において、補助制動制御手段は、車両を発進させる際及び/又は停止させる際に操作部の操作に関わらず制動系を補助的に制御する構成を採用できる。
この構成によれば、操作が特に煩雑である発進時や停止時における運転者の操作負担を軽減できる。
【0007】
上記構成において、補助制動制御手段は、車両に備わる変速装置の操作位置の変更に応じて制動系を制御する構成を採用できる。
この構成によれば、自動変速機を備えた車両において、変速装置の操作位置の変更に伴う運転者の操作負担を軽減できる。
【0008】
上記構成において、補助制動制御手段は、車両に備わる変速装置の操作位置が駐車レンジから他のレンジへ変更される場合に、制動系に制動動作をさせる構成を採用できる。
この構成によれば、変速装置の操作位置を駐車レンジから他のレンジへ変更するときには自動的に車両が制動されるので、急発進を防止できると共に、操作部を制動側にロックする必要がなくなるので、発進時の操作を簡略化できる。
【0009】
上記構成において、補助制動制御手段は、操作部の加速系に対する操作に応じて制動動作を解除する構成を採用できる。
この構成によれば、車両が操作部の操作に関わらず自動的に制動された状態を運転者による加速系に対する操作により解除できるので、制動解除のための処理や装置が特に必要ない。
【0010】
上記構成において、補助制動制御手段は、車両の状態に応じて、制動系を補助的に制御する構成を採用でき、車両が停止していることを検出して制動系に制動動作をさせたり、車両が登坂路において発進する際に制動系に制動動作をさせると共に操作部の加速系に対する操作及び車両の状態に基づいて制動系の制動動作を解除させたり、車両が停止したことを検出して制動系に制動動作をさせて車両に備わる変速装置の操作位置が駐車レンジ以外のレンジから駐車レンジへ変更されたところで制動動作を解除させたりすることができる。
この構成によれば、車両の停止時や、いわゆる坂道発進時における運転者の操作負担等を軽減できる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、手動で操作されて車両の制動系及び加速系の動作を指示するための操作部を有する運転補助装置において、発進時や停止時等における操作負担を軽減可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図3は、本発明の一実施形態を示すものであり、図1は制御装置を含む運転補助装置の構成図、図2は車両に適用された運転補助装置の基本的機能を説明するための図、図3は車両に備わる各種装置と制御装置との関係を示す機能ブロック図である。
この運転補助装置は、図1に示すように、操作部10、制御装置50、車両の制動系としてのブレーキペダル80を駆動するブレーキ駆動系60及び車両の加速系としてのアクセルペダル90を駆動するアクセル駆動系70等を備えている。
【0013】
操作部10は、運転者により手動で操作されて車両のアクセルペダル90及びブレーキペダル80の駆動量(動作)を選択的に指示するために設けられており、操作レバー20及び角度検出器30を備えている。
操作レバー20は、ブレーキ領域側及びアクセル領域側へ図示しない支持機構により揺動自在に支持されている。また、操作レバー20は、図示しないばね等の付勢手段によりブレーキ領域側及びアクセル領域側の双方から付勢されて、非操作時にはブレーキ領域とアクセル領域との間のニュートラル領域に保持される。
角度検出器30は、制御装置50とケーブルにより電気的に接続されており、操作レバー20の操作量(傾斜角度)を電気信号に変更して制御装置50へ出力する。角度検出器30の検出する操作レバー20の操作量に応じてアクセルペダル90及びブレーキペダル80の駆動量が決定される。
【0014】
ブレーキ駆動系60は、図1及び図2に示すように、モータ61、モータ61の回転量を検出する回転量検出センサ62、モータ61を駆動する駆動回路63、モータ61の出力軸とブレーキペダル80とを連結する連結部材64等を備えている。
モータ61は、連結部材64を回動してブレーキペダル80を駆動する。
駆動回路63は、制御装置50からの指令及び回転量検出センサ62からの情報に基づいてモータ61をフィードバック制御する。
【0015】
アクセル駆動系70は、図1及び図2に示すように、モータ71、モータ71の回転量を検出する回転量検出センサ72、モータ71を駆動する駆動回路73、モータ71の出力軸とアクセルペダル90とを連結する連結部材74等を備えている。
モータ71は、連結部材74を回動させてアクセルペダル90を駆動する。
駆動回路73は、制御装置50からの指令及び回転量検出センサ72からの情報に基づいてモータ71をフィードバック制御すると共に、モータ71に断線や過電流等の異常が発生した場合や回転量検出センサ72の検出量に異常が発生した場合等に、この異常を検出して制御装置50へ出力する。
【0016】
アクセルペダル90には、図2に示すように、アクセル開度センサ310が接続されており、このアクセル開度センサ310によりアクセルペダル90の駆動量が検出され、検出された駆動量は後述するエンジン制御装置300へ出力される。
【0017】
ここで、車両のエンジンは、図2に示すように、シリンダ320、シリンダ320に嵌め込まれたピストン321、ピストン321と連結されたクランクシャフト322、シリンダ320の上方の吸気路323に設けられて、吸気量を調整するためのスロットルバルブ324、スロットルバルブ324を駆動する駆動系327、燃料を噴射するためのインジェクタ350及び吸気路323を開閉する吸気弁326、ピストン321の上方に配置された点火プラグ340、シリンダ320の上方の排気路330に設けられて排気路330を開閉する排気弁331等を備えている。そして、エンジン制御装置300はアクセルペダル90の駆動量に応じてスロットル駆動系327を駆動して吸気量を調整する。これにより、エンジンの出力がアクセルペダル90の駆動量に応じて制御される。
【0018】
ブレーキペダル80には、図2に示すように、車両のブレーキシステム400のブレーキシリンダ440が接続されている。車両のブレーキシステム400は、ブレーキシリンダ440に管路で接続された複数のシリンダ410、シリンダ410により駆動される複数のブレーキパッド420、複数のブレーキパッド420の間に配置され図示しない車両のホイールと連結されたブレーキディスク430等を備えている。ブレーキペダル80がモータ61により駆動されると、ブレーキシリンダ440で発生した液圧によりブレーキパッド420が駆動されてブレーキディスク430に制動力が作用する。
【0019】
制御装置50は、プロセッサ、メモリ等のハードウエア及び所要のソフトウエアで構成されており、図1ないし図3に示すように、操作部10(角度検出器30)からのレバー操作量に応じて、ブレーキ駆動系60及びアクセル駆動系70(の駆動量)を制御する。
また、制御装置50は、操作部10によるブレーキ駆動系60(制動系)に対する操作を補助するために、操作部10の操作に関わらずブレーキ駆動系60を補助的に制御する補助制動制御を実行し得る。尚、制御装置50による具体的な補助制動制御については後述する。
【0020】
さらに、制御装置50は、図3に示すように、車両に搭載された各種装置、例えば、エンジン制御装置300、自動変速機制御装置600等と接続されており、これらとの間で各種情報を授受可能になっていると共に、車両に備わる図示しない各種センサから得られる車両の状態情報MI(例えば、車速、エンジン回転数等)を取得可能になっている。
尚、図3において、自動変速機制御装置600は、車両の自動変速機610を変速装置100からの指令に応じて制御する。
この変速装置100は、Pレンジ(駐車)レンジ、R(リバース:後進)レンジ、N(ニュートラル)レンジ、D(ドライブ:前進)レンジ、2(中速前進)レンジ、L(ロー:低速前進)レンジからなる各種操作位置を備えており、操作レバー110の操作位置を変更することにより、各操作位置に応じた指令を自動変速機制御装置600へ出力する。自動変速機制御装置600は、変速装置100から受けた指令に基づいて自動変速機610を制御すると共に、変速装置100から受けた情報を制御装置50へ送信する。これにより、制御装置50の変速装置100の現在の操作位置を知ることができる。
【0021】
次に、制御装置50による車両の発進時における補助制動制御の一例について図4に示すフローチャートを参照して説明する。
制御装置50は、図4に示すように、先ず、車両が停止しているかを判断する(ステップST1)。この判断は、例えば、エンジン制御装置300から得られる車速情報等に基づいて行う。
制御装置50は、車両が走行中と判断した場合には、補助制動制御ルーチンを終了し、車両が停止中と判断した場合には、変速装置100の操作位置がPレンジから他のレンジ(例えば、DレンジやRレンジ等)に変更されたかを判断する(ステップST2)。この判断は、自動変速機制御装置600から受信する情報に基づいて行う。
【0022】
次いで、制御装置50は、Pレンジから他のレンジに変更されたと判断した場合には、操作部10の操作に関わらずブレーキ駆動系60を制御してブレーキペダル80を駆動し、制動動作をさせる(ステップST3)。これにより、車両にブレーキがかかって、車両の急発進が防止される。
【0023】
次いで、制御装置50は、エンジン制御装置300から得られるアクセル開度センサ310のアクセル開度信号の有無を判断する(ステップST4)。すなわち、制御装置50は、アクセル開度信号から操作レバー20がアクセル領域側に操作されたかを判断し、アクセル開度信号が存在する場合には、ブレーキ駆動系60を制御してブレーキペダル80の駆動を停止させて制動動作を解除する(ステップST5)。これにより、運転者は操作レバー20の操作に応じて車両を運転することが可能になる。
【0024】
このように、車両の発進時において、操作レバー20をブレーキ領域にロックすることなくPレンジから他のレンジへの変更操作ができるので、運転者の操作負担を軽減できるとともに、車両の急発進を確実に防止できる。
【0025】
次に、制御装置50による車両の停止時における補助制動制御の一例について図5に示すフローチャートを参照して説明する。
制御装置50は、図5に示すように、先ず、車両が停止しているかを判断する(ステップST11)。この判断は、例えば、エンジン制御装置300から得られる車速情報等に基づいて行う。
制御装置50は、車両が走行中と判断した場合には、補助制動制御ルーチンを終了し、車両が停止中と判断した場合には、操作部10の操作に関わらずブレーキ駆動系60を制御してブレーキペダル80を駆動し、制動動作をさせる(ステップST12)。
【0026】
次いで、制御装置50は、変速装置100の操作位置がPレンジ以外のレンジ(例えば、DレンジやRレンジ等)からPレンジへ変更されたかを判断する(ステップST13)。
そして、制御装置50は、Pレンジへ変更されたと判断すると、ブレーキペダル80による制動動作はもはや必要ないので、ブレーキ駆動系60を制御してブレーキペダル80の駆動を停止させて制動動作を解除する(ステップST14)。
これにより、運転者は車両に備わるサイドブレーキを操作する等により、車両を駐停車させることができる。
【0027】
このように、車両の駐停車時において、操作レバー20をブレーキ領域にロックすることなくPレンジ以外のレンジからPレンジへの変更操作ができるので、運転者の操作負担を軽減できるとともに、車両の急発進を確実に防止できる。
【0028】
次に、制御装置50による車両の坂道発進時における補助制動制御の一例について図6に示すフローチャートを参照して説明する。
制御装置50は、図6に示すように、先ず、車両が停止しているかを判断する(ステップST21)。
制御装置50は、車両が走行中と判断した場合には、補助制動制御ルーチンを終了し、車両が停止中と判断した場合には、現在自車両が停車している道路が登坂路かを判断する(ステップST22)。登坂路かの判断は、例えば、車両に搭載されたナビゲーションシステムからの情報や、車両に傾斜センサを搭載して傾斜情報を取得することにより行われる。
【0029】
制御装置50は、登坂路ではないと判断した場合には、坂道発進時補助制動制御ルーチンを終了し、登坂路と判断した場合には、その傾斜角度を検出する(ステップST23)。制御装置50は、検出した傾斜角度から、坂道発進するのに必要なアクセル開度を決定する。
【0030】
次いで、制御装置50は、操作部10の操作に関わらずブレーキ駆動系60を制御してブレーキペダル80を駆動し、制動動作をさせる(ステップST24)。
そして、制御装置50は、アクセル開度センサ310から得られるアクセル開度が上記した必要なアクセル開度を超えているかを判断し(ステップST25)、超えている場合には、ブレーキ駆動系60を制御してブレーキペダル80の駆動を停止させて制動動作を解除する(ステップST26)。この状態においては、操作レバー20は既にアクセル領域側へ操作されているので、制動動作を解除すると同時に車両はスムーズに坂道発進する。
【0031】
このように、車両が登坂路において発進する際にブレーキ駆動系60に制動動作をさせると共に、操作部10のアクセル側に対する操作及び車両のアクセル開度状態に基づいてブレーキ駆動系60の制動動作を解除することにより、スムーズでかつ操作が簡略化された坂道発進が可能となる。
【0032】
上記実施形態では、車両の発進時及び停止時に補助制動制御を行う構成としたが、発進時及び停止時の一方においてのみ補助制動制御を実行する構成とすることも可能である。
【0033】
上記実施形態では、変速装置として図3に示す形態のものを例示したが、これに限定されるわけではなく、あらゆる形態の変速装置を備える車両に本発明を適用できることはもちろん、変速装置の操作レバーと運転補助装置の操作レバーとが共通化されている場合にも本発明を適用できる。
【0034】
上記実施形態では、変速装置100の操作位置の変更に応じてブレーキ駆動系60を自動的に制御する場合について説明したが、これに限定されるわけではなく、例えば、操作レバー20にロック用スイッチを設けて、PレンジからDレンジに操作位置を変更する前にロック用スイッチを操作することにより、自動的にブレーキ駆動系60に制動動作をさせる構成とすることも可能である。すなわち、変速装置100の操作位置の変更や車両の状態に限らず、制御装置50の外部からの操作信号等により、補助制動制御を起動できるようにすることも可能である。
【0035】
上記実施形態では、内燃機関を動力とする車両の場合について説明したが、これに限定されるわけではなく、電気自動車、ハイブリッド車、燃料電池車等、加速、制動のための手段を備える車両であれば本発明を適用できることは言うまでもない。
【0036】
上記実施形態では、制動系としてブレーキペダルを駆動するブレーキ駆動系60、車両の加速系としてアクセルペダルを駆動するアクセル駆動系70を備える車両の場合について説明したが、これに限定されるわけではなく、操作レバーの操作量に応じてアクセルペダルやブレーキペダルを駆動するのではなく、操作レバーの操作量に応じて制動系や加速系を直接的に制御し得るように構成した車両にも本発明を適用することができる。
【0037】
上記実施形態では、車両の状態として車速やアクセル開度等の場合を例示したが、これに限定されるわけではなく、他の車両の状態、例えば、エンジン回転数等に応じて補助制動制御を実行することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】制御装置を含む運転補助装置の構成図である。
【図2】車両に適用された運転補助装置の基本的機能を説明するための図である。
【図3】車両に備わる各種装置と制御装置との関係を示す機能ブロック図である。
【図4】車両の発進時における補助制動制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】車両の停車時における補助制動制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】坂道発進時における補助制動制御処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0039】
10…操作部
20…操作レバー
30…角度検出器
50…制御装置(補助制動制御手段)
60…ブレーキ駆動系(制動系)
61…モータ
62…回転量検出器
63…駆動回路
64…連結部材
70…アクセル駆動系(加速系)
71…モータ
72…回転量検出器
73…駆動回路
74…連結部材
80…ブレーキペダル
90…アクセルペダル
100…変速装置
110…操作レバー
300…エンジン制御装置
324…スロットルバルブ(加速系)
327…スロットル駆動系(加速系)
400…ブレーキシステム(制動系)
600…自動変速機制御装置
610…自動変速機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転者により手動で操作されて車両の制動系及び加速系の動作を選択的に指示するための操作部を有する運転補助装置において、前記操作部の操作に応じて前記車両の制動系及び加速系を制御する制御装置であって、
前記操作部による前記制動系に対する操作を補助するために、前記操作部の操作に関わらず前記制動系を補助的に制御する補助制動制御手段を有することを特徴とする運転補助装置の制御装置。
【請求項2】
前記補助制動制御手段は、前記車両を発進させる際及び/又は停止させる際に前記操作部の操作に関わらず前記制動系を補助的に制御することを特徴とする請求項1に記載の運転補助装置の制御装置。
【請求項3】
前記補助制動制御手段は、前記車両に備わる変速装置の操作位置の変更に応じて前記制動系を制御することを特徴とする請求項2に記載の運転補助装置の制御装置。
【請求項4】
前記補助制動制御手段は、前記車両に備わる変速装置の操作位置が駐車レンジから他のレンジへ変更される場合に、前記制動系に制動動作をさせることを特徴とする請求項3に記載の運転補助装置の制御装置。
【請求項5】
前記補助制動制御手段は、前記操作部の前記加速系に対する操作に応じて前記制動動作を解除することを特徴とする請求項4に記載の運転補助装置の制御装置。
【請求項6】
前記補助制動制御手段は、前記車両の状態に応じて、前記制動系を補助的に制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の運転補助装置の制御装置。
【請求項7】
前記補助制動制御手段は、前記車両が停止していることを検出して前記制動系に制動動作をさせることを特徴とする請求項6に記載の運転補助装置の制御装置。
【請求項8】
前記補助制動制御手段は、前記車両が登坂路において発進する際に前記制動系に制動動作をさせると共に、前記操作部の前記加速系に対する操作及び前記車両の状態に基づいて前記制動系の制動動作を解除することを特徴とする請求項7に記載の運転補助装置の制御装置。
【請求項9】
前記補助制動制御手段は、前記車両が停止したことを検出して前記制動系に制動動作をさせて前記車両に備わる変速装置の操作位置が駐車レンジ以外のレンジから前記駐車レンジへ変更されたところで前記制動動作を解除することを特徴とする請求項3又は7に記載の運転補助装置の制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−22236(P2007−22236A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−205205(P2005−205205)
【出願日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】