説明

選挙管理端末装置、電子投票用パスワード提供方法、認証システムおよび認証方法

【課題】電子投票用パスワードの漏洩を防止でき、かつ、選挙人に電子投票用パスワードを確実に認識させることが可能な選挙管理端末装置、電子投票用パスワード提供方法、認証システムおよび認証方法を提供する。
【解決手段】シェア画像ファイル生成部10dは、指定された視覚復号型秘密分散法にて、電子投票用パスワードから複数のシェア画像ファイルを生成し、そのいずれかが、郵便ハガキ貼付部10gにて、選挙人宛ての郵便物に付与され、残りのシェア画像ファイルが、提供部10iにて選挙人の投票端末20に送信される。選挙人は、郵送されたシェア画像ファイルと、選挙人の端末装置に送信されたシェア画像ファイルと、を重ね合わせるという簡単な作業を行うことによって、電子投票用パスワードを取得できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、選挙人の電子投票用パスワードを発行する選挙管理端末装置、電子投票用パスワード提供方法、電子投票における認証システムおよび認証方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の選挙制度では、選挙人の認証は、以下のように行われている。
【0003】
選挙人名簿に記載された選挙人へ、本人認証用ハガキが郵送される。選挙人は、その本人認証用ハガキを投票所に持参する。投票所では、本人認証用ハガキに基づいて、選挙人の認証が行われる。なお、選挙人は、本人認証用ハガキを紛失した場合も、身分証明書があれば投票可能である。
【0004】
また、選挙人が任意の場所から投票を行える次世代電子投票システムが望まれている。
【0005】
次世代電子投票システムが使用されると、第三者の目が届かない場所で投票が行われる。このため、投票の際、確実な本人認証が必要となる。
【0006】
特許文献1(特開2002−342527号公報)には、パソコンを用いた電子投票システムが記載されている。この電子投票システムでは、認証用パスワードが郵送される。なお、電子投票システムでの本人認証として、ICカードを用いた認証または生体認証を用いることが提案されている。
【0007】
また、特許文献2(特開2004−93815号公報)には、視覚復号型秘密分散法(「視覚復号型暗号化方式」とも称される。)を使用して、郵便物の差出人の証明を可能にする郵便物印刷装置が記載されている。
【0008】
以下、視覚復号型秘密分散法について簡単に説明する。
【0009】
視覚復号型秘密分散法では、まず、秘密画像から、複数の分散画像(以下「シェア画像」と称す。)が作成される。これらシェア画像は、例えば、フィルムのような光透過性を有する材質の記録媒体に印刷される。これらシェア画像が物理的に重ね合わせられると、元の秘密画像が視覚的に観察可能になる。
【0010】
なお、特許文献2に記載の郵便物印刷装置では、常に、2枚の分散画像しか生成されない。
【特許文献1】特開2002−342527号公報
【特許文献2】特開2004−93815号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ハガキ、身分証明書またはICカード等の個人識別用媒体を用いた認証では、悪意のある第三者が、他人の個人識別用媒体を不正に取得すると、その第三者は、簡単に、個人識別用媒体の所有者に成りすますことができる。現在、この成りすましを防ぐ手段はない。
【0012】
また、生体認証に使用される指紋や虹彩は、比較的容易に偽造できるため、生体認証は、確実な本人認証手段ではない。
【0013】
特に、監視人のいない任意の場所で行う次世代電子投票では、第三者が他人に成りすまして投票したり投票内容を盗み見たりすることを防げず、憲法で定められた「投票の秘密の原則」が守られない危険性があった。
【0014】
そして、電子投票における本人認証は、あらゆる世代の選挙人にとって、平易で説得力のある手段でなければならない。
【0015】
そのため、電子投票が実行される際、電子投票用のパスワードを安全かつ確実に本人に通知する方法が望まれている。
【0016】
なお、特許文献2に記載の視覚復号型秘密分散法は、常に2枚の分散画像しか生成しない単純な方法であるため、例えば、復号化した画像の白黒のコントラストが低くなる可能性がある。この場合、分散画像を受け取った利用者は、その分散画像を重ね合わせても、元の画像を正確に理解できない。よって、例えば、元の画像として、電子投票用パスワードが用いられると、選挙者は、電子投票用パスワードを理解できずに、投票できなくなる可能性がある。
【0017】
本発明の目的は、電子投票用パスワードの漏洩を防止でき、かつ、選挙人に電子投票用パスワードを確実に認識させることが可能な選挙管理端末装置、電子投票用パスワード提供方法、認証システムおよび認証方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記目的を達成するため、本発明の選挙管理端末装置は、選挙人の端末装置と通信可能であり、該選挙人の電子投票用パスワードを発行する選挙管理端末装置であって、前記選挙人の電子投票用パスワードを生成するパスワード生成部と、前記パスワード生成部が生成した前記選挙人の電子投票用パスワードを格納する格納部と、予め定められた複数種類の視覚復号型秘密分散法のいずれかを指定する旨の指定情報を受け付ける受付部と、前記指定情報にて指定された視覚復号型秘密分散法を用いて、前記格納部に格納された電子投票用パスワードから、それぞれが重ね合わせられると前記電子投票用パスワードを復号できる複数のシェア画像を生成するシェア画像生成部と、前記シェア画像生成部にて生成された複数のシェア画像のいずれかが印刷された透過シールを生成する透過シール生成部と、前記シェア画像生成部にて生成された複数のシェア画像のうち、前記透過シールに印刷されたシェア画像と異なる特定シェア画像を、前記選挙人の端末装置に提供する提供部とを含む。
【0019】
また、本発明の電子投票用パスワード提供方法は、選挙人の端末装置と通信可能であり、該選挙人の電子投票用パスワードを発行する選挙管理端末装置が行う電子投票用パスワード提供方法であって、前記選挙人の電子投票用パスワードを生成するパスワード生成ステップと、予め定められた複数種類の視覚復号型秘密分散法のいずれかを指定する旨の指定情報を受け付ける受付ステップと、前記指定情報にて指定された視覚復号型秘密分散法を用いて、前記電子投票用パスワードから、それぞれが重ね合わせられると前記電子投票用パスワードを復号できる複数のシェア画像を、生成するシェア画像生成ステップと、前記複数のシェア画像のいずれかが印刷された透過シールを生成する透過シール生成ステップと、前記複数のシェア画像のうち、前記透過シールに印刷されたシェア画像と異なる特定シェア画像を、前記選挙人の端末装置に提供する提供ステップとを含む。
【0020】
上記発明によれば、指定された視覚復号型秘密分散法にて、電子投票用パスワードから複数のシェア画像が生成され、そのいずれかが透過シールに印刷され、残りのシェア画像が、選挙人の端末装置に送信される。
【0021】
このため、その透過シールが、郵便で、または宅配業者を介して、または、直接、選挙人に届けられれば、選挙人は、その透過シールのシェア画像と、選挙人の端末装置に送信されたシェア画像と、を重ね合わせる、という簡単な作業を行うことによって、電子投票用パスワードを取得できる。
【0022】
また、電子投票用パスワードの提供者は、複数種類の視覚復号型秘密分散法のいずれかを指定できる。このため、電子投票用パスワードの提供者が、シェア画像の重ね合わせで表示される電子投票用パスワードが認識されやすい視覚復号型秘密分散法を指定すれば、選挙人は、電子投票用パスワードを正確に認識することが可能になる。
【0023】
なお、前記格納部は、前記選挙人の電子投票用パスワードとともに、前記選挙人の氏名および住所を格納し、前記選挙管理端末装置は、前記透過シール生成部にて生成された透過シールを、前記格納部に格納された前記選挙人の氏名および住所とともに、郵便物に付与する郵便物作成部を有することが望ましい。
【0024】
上記発明によれば、シェア画像は、郵送と装置間の通信という別々の経路で選挙人に提供されるため、一度に全てのシェア画像を盗難される危険を小さくできる。
【0025】
また、前記提供部は、前記特定シェア画像を格納する格納部と、前記特定シェア画像の格納場所を示した格納場所情報を、前記選挙人の端末装置に送信する送信部と、前記選挙人の端末装置から前記格納場所情報を受け付けると、前記格納部に格納された前記特定シェア画像を前記選挙人の端末装置に提供する画像提供部と、を含むことが望ましい。
【0026】
上記発明によれば、選挙人は、特定シェア画像を必要なときに取得することが可能となる。このため、選挙人は、特定シェア画像を常に管理しなくてもよくなる。
【0027】
また、本発明の認証システムは、前記選挙管理端末装置と、前記選挙人の端末装置と、前記選挙人を認証する電子投票システム端末装置と、を含む電子投票における認証システムであって、前記電子投票システム端末装置は、前記選挙人の端末装置から受け付けたパスワードが、前記選挙管理端末装置の格納部に格納されていると、前記選挙人が真正の選挙人であると認証する認証部を含む。
【0028】
また、本発明の認証方法は、選挙管理端末装置と、前記選挙人の端末装置と、前記選挙人を認証する電子投票システム端末装置と、を含む電子投票における認証システムが行う認証方法であって、前記電子投票システム端末装置が、前記選挙人の端末装置からパスワードを受け付けるパスワード受付ステップと、前記電子投票システム端末装置が、前記選挙人の端末装置から受け付けたパスワードが、前記選挙管理端末装置に格納されていると、前記選挙人が真正の選挙人であると認証する認証ステップを含む。
【0029】
上記発明によれば、視覚復号型秘密分散法を用いた選挙人の認証を行うことが可能になる。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、電子投票用パスワードの漏洩を防止でき、かつ、選挙人に電子投票用パスワードを確実に認識させることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0032】
図1は、本発明の一実施例の電子投票システムを示したブロック図である。
【0033】
図1において、認証システムを含む電子投票システムは、選挙管理端末10と、複数の投票端末20と、電子投票システム端末30とを含む。選挙管理端末10と、複数の投票端末20と、電子投票システム端末30とは、インターネット等のネットワーク40を介して接続されている。
【0034】
選挙管理端末10は、選挙管理人にて操作され、電子投票システム端末30を管理し、選挙人である投票者に対して選挙実施の通知を行う。
【0035】
選挙管理端末10は、記憶装置、入出力装置および汎用コンピュータを含む。この汎用コンピュータは、記憶装置に格納されたプログラムを実行することによって種々の機能を実現する。
【0036】
図2は、選挙管理端末10の汎用コンピュータが記憶装置内のプログラムを実行することによって実現する機能を説明するためのブロック図である。なお、図2において、図1に示したものと同一のものには同一符号を付してある。
【0037】
図2において、選挙管理端末10は、選挙人ID・パスワード生成部10aと、選挙人情報格納部10bと、受付部10cと、シェア画像ファイル生成部10dと、シェア画像ファイル格納部10eと、透過シール生成部10fと、郵便ハガキ貼付部10gと、郵便ハガキ郵送部10hと、ファイルパス設定部10jと、格納部10kと、メール文書生成部10lと、メール送信部10mと、ウェブサーバ10nとを含む。なお、ファイルパス設定部10jと、格納部10kと、メール文書生成部10lと、メール送信部10mと、ウェブサーバ10nは、提供部10iに含まれる。
【0038】
選挙人ID・パスワード生成部10aは、選挙人ごとに、電子投票システム端末30にログインするための選挙人IDとパスワード(電子投票用パスワード)を生成する。この選挙人IDとパスワードは、電子投票システム端末30を用いて、選挙人が電子投票を行う際に使用される。
【0039】
選挙人情報格納部10bは、選挙人ごとに、選挙人の氏名、住所および送信先アドレス等の情報と、選挙人ID・パスワード生成部10が生成した選挙人IDとパスワードとを格納する。
【0040】
受付部10cは、予め定められた複数種類の視覚復号型秘密分散法のいずれかを指定する旨の指定情報を受け付ける。
【0041】
なお、複数種類の視覚復号型秘密分散法としては、例えば、生成されるシェア画像ファイル(シェア画像を示す画像データ)の枚数が互いに異なる視覚復号型秘密分散法が用いられてもよいし、または、シェア画像ファイルにおいて白と黒を反転させる視覚復号型秘密分散法と、シェア画像ファイルにおいて白と黒を反転させない視覚復号型秘密分散法とが用いられてもよい。
【0042】
シェア画像ファイル生成部10dは、上記予め定められた複数種類の視覚復号型秘密分散法のいずれも実行可能である。シェア画像ファイル生成部10dは、受付部10cが受け付けた指定情報にて指定された任意の視覚復号型秘密分散法を用いて、選挙人ID・パスワード生成部10aが生成したパスワードを示すパスワード画像から、2つ以上のシェア画像ファイル(SP1〜SPn)を生成する。なお、シェア画像ファイルのファイル形式は、gifまたはjpegであることが望ましい。
【0043】
シェア画像ファイル格納部10eは、シェア画像ファイル生成部10dが生成した2つ以上のシェア画像ファイルを格納する。
【0044】
透過シール生成部10fは、シェア画像ファイル生成部10dが生成した2つ以上のシェア画像ファイルのいずれか(以下「シェア画像ファイルSP2」と称する。)にて示されるシェア画像が印刷された透過シールを生成する。なお、シェア画像ファイルSP2、または、シェア画像ファイルSP2にて示されるシェア画像は、選挙人が自己の投票内容を確認する際のパスワードとして使用されてもよい。
【0045】
例えば、透過シール生成部10fは、印刷機を含み、何度も貼り付けたり剥がしたりできる透過シールに、シェア画像ファイルSP2にて示されるシェア画像を印刷する。
【0046】
郵便ハガキ貼付部10gは、郵便物作成部の一例であり、透過シール生成部10fが生成した透過シールを、選挙人情報格納部10bに格納された選挙人の氏名および住所とともに、郵便物(例えば、郵便ハガキ)に付与する。
【0047】
例えば、郵便ハガキ貼付部10gは、印刷機およびシール貼付機を含む。郵便ハガキ貼付部10gは、まず、郵便ハガキに、透過シール生成部10fが生成した透過シールを貼付する。続いて、郵便ハガキ貼付部10gは、その郵便ハガキに、透過シールに印刷されたシェア画像に対応する選挙人の氏名と住所を印刷する。
【0048】
郵便ハガキ郵送部10hは、例えば、ベルトコンベアであり、郵便ハガキ貼付部10gにて作成された郵便物を、不図示の郵便ポストまたは郵便物収集所に投函する。郵便物収集所に投函された郵便ハガキは、郵便ポストに投函され、郵便ポストに投函された郵便ハガキは、選挙人に郵送される。
【0049】
提供部10iは、シェア画像ファイル生成部10dにて生成された複数のシェア画像ファイルのうち、透過シールに印刷されたシェア画像ファイルSP2と異なるシェア画像ファイル(以下「特定シェア画像ファイル」と称する。)を、選挙人の端末装置すなわち投票端末20に、ネットワーク40を介して提供する。
【0050】
ファイルパス(URL)設定部10jは、ウェブサーバ10nが管理する格納部10kに格納される特定シェア画像ファイルのファイルパス(格納場所を示した格納場所情報:URL)を適切に設定する。
【0051】
ウェブサーバ10nは、ファイルパス(URL)設定部10jが設定したファイルパスで指定された格納部10k内の格納領域に、特定シェア画像ファイルを格納する。
【0052】
メール文書生成部10lは、ファイルパス設定部10jにて設定された特定シェア画像ファイルのファイルパスと、選挙人情報格納部10bに格納された選挙人IDおよび選挙人の送信先アドレス(投票端末20のメールアドレス)とが記載されたメール文書を生成する。
【0053】
メール送信部10mは、メール文書生成部10lが生成したメール文書を電子メールで投票端末20に送信する。
【0054】
なお、ウェブサーバ10nは、投票端末20から特定シェア画像ファイルのファイルパスを受け付けると、そのファイルパスにて指定された格納部10kの格納領域内の特定シェア画像ファイルを投票端末20に提供する。
【0055】
図1に戻って、各投票端末20は、選挙人にて操作され、投票を行うために電子投票システム端末30にログインして認証される。なお、図1では、2台の投票端末20が示されているが、投票端末20の数は適宜変更可能である。
【0056】
投票端末20は、例えば、記憶装置および入出力装置を有するパーソナルコンピュータ、または、記憶装置を有する携帯電話機等の携帯情報端末(PDA)である。投票端末20内のコンピュータは、記憶装置に格納されたプログラムを実行することによって種々の機能を実現する。
【0057】
図3は、投票端末20内のコンピュータが記憶装置内のプログラムを実行することによって実現する機能を説明するためのブロック図である。なお、図3において、図1または2に示したものと同一のものには同一符号を付してある。
【0058】
図3において、投票端末20は、メール受信部20aと、メール格納部20bと、シェア画像ファイル取得部20cと、シェア画像ファイル格納部20dと、シェア画像ファイル表示部20eと、シェア画像ファイル印刷部20fと、シェア画像ファイル読取部20gと、パスワード復号部20hと、パスワード表示部20iと、ログイン認証部20jとを含む。
【0059】
メール受信部20aは、選挙人IDと、特定シェア画像ファイルのファイルパスを記載したメール文書を受信する。
【0060】
メール格納部20bは、メール受信部20aが受信したメール文書を格納する。
【0061】
シェア画像ファイル取得部20cは、メール格納部20b内のメール文書に記載されている特定シェア画像ファイルのファイルパスを用いて、選挙管理端末10のウェブサーバ10nに、格納部10kに格納されている特定シェア画像ファイルを提供させる。
【0062】
シェア画像ファイル格納部20dは、シェア画像ファイル取得部20cが取得した特定シェア画像ファイルを格納する。
【0063】
シェア画像ファイル表示部20eは、例えば、LCD等の表示部であり、シェア画像ファイル格納部20dに格納された特定シェア画像ファイルが示す特定シェア画像を表示する。選挙人は、この表示された特定シェア画像に、郵便ハガキに付いている透過シールのシェア画像を重ね合わせることによって、パスワードを復号できる。
【0064】
シェア画像ファイル印刷部20fは、例えば、印刷機を含み、シェア画像ファイル表示部20eに表示された特定シェア画像を印刷する。選挙人は、この印刷された特定シェア画像に、郵便ハガキに付いている透過シールのシェア画像を重ね合わせることによって、パスワードを復号できる。
【0065】
シェア画像ファイル読取部20gは、例えば、スキャナを含み、郵便ハガキに付いている透過シールのシェア画像を読み取り、そのシェア画像を示すシェア画像ファイルを生成する。
【0066】
パスワード復号部20hは、シェア画像ファイル格納部20dに格納されている特定シェア画像ファイルと、シェア画像ファイル読取部20gが生成したシェア画像ファイルとに対して、重ね合わせ処理および白黒反転処理で行ってパスワードを復号化する。
【0067】
パスワード表示部20iは、例えば、LCD等の表示部を含み、パスワード復号部20hで復号化されたパスワードを表示する。
【0068】
ログイン認証部20jは、メール格納部20bに格納された選挙人IDと、復号化したパスワードとを用いて、電子投票システム端末30にログインする。
【0069】
図1に戻って、電子投票システム端末30は、選挙管理人によって管理され、投票端末20の使用者の本人認証を行い、投票を受け付ける。なお、電子投票システム端末30は、選挙管理端末10に含まれてもよい。
【0070】
電子投票システム端末30は、例えば、記憶装置および入出力装置を有し、また、次世代電子投票選挙を実現するウェブサーバを備える汎用コンピュータを有する。この汎用コンピュータは、記憶装置に格納されたプログラムを実行することによって種々の機能を実現する。
【0071】
図4は、電子投票システム端末30の汎用コンピュータが記憶装置内のプログラムを実行することによって実現する機能を説明するためのブロック図である。なお、図4において、図1ないし3に示したものと同一のものには同一符号を付してある。
【0072】
図4において、電子投票システム端末30は、本人認証部30aを含む。
【0073】
本人認証部30aは、投票端末20のログイン認証部20jから送信された選挙人IDとパスワードが、選挙管理端末10の選挙人ID・パスワード格納部10に格納されている場合、投票端末20のログインを許可する。
【0074】
次に、動作を説明する。
【0075】
図5は、視覚復号型秘密分散法を用いた電子投票システムにおける本人認証方法を説明するための説明図であり、図6は、本人認証方法を詳細にしたシーケンス図である。
【0076】
図6において、ステップS1では、選挙管理人が、選挙人情報格納部10bに、選挙人の氏名、住所および送信先アドレス等を含む選挙人情報を格納すると、選挙人ID・パスワード生成部10aは、その選挙人情報ごとに、選挙人IDとパスワードを生成する。
【0077】
選挙人ID・パスワード生成部10aは、その選挙人IDとパスワードを、それらと対応する選挙人情報と関連づけて、選挙人情報格納部10bに格納する。
【0078】
選挙人IDとパスワードが選挙人情報格納部10bに格納されると、ステップS2が実行される。
【0079】
ステップS2では、まず、受付部10cが、複数種類の視覚復号型秘密分散法のいずれかを指定する旨の指定情報を、選挙管理人から受け付ける。
【0080】
その後、シェア画像ファイル生成部10dは、受付部10cが受け付けた指定情報にて指定された任意の視覚復号型秘密分散法を用いて、選挙人ID・パスワード生成部10aが生成したパスワードを示すパスワード画像から、2つ以上のシェア画像ファイルを生成する。
【0081】
シェア画像ファイル生成部10dは、それらのシェア画像ファイルを、シェア画像ファイル格納部10eに格納する。
【0082】
なお、シェア画像ファイルの数は、指定された視覚復号型秘密分散法に応じて変わることが望ましい。
【0083】
シェア画像ファイルがシェア画像ファイル格納部10eに格納されると、ステップS3が実行される。
【0084】
ステップS3では、まず、ファイルパス設定部10jは、ウェブサーバ10nが管理する格納部10kに格納される、特定シェア画像ファイルのファイルパス(URL)を設定する。なお、特定シェア画像ファイルが2つ以上ある場合、ファイルパス設定部10jは、各特定シェア画像ファイルのファイルパス(URL)を設定する。
【0085】
続いて、ウェブサーバ10nは、ファイルパス設定部10jが設定したファイルパスで指定された格納部10k内の格納領域に、特定シェア画像ファイルを格納する。
【0086】
特定シェア画像ファイルが格納部10kに格納されると、ステップS4が実行される。
【0087】
ステップS4では、透過シール生成部10fは、何度も貼り付けたり剥がしたりできる透過シールに、シェア画像ファイルSP2が示すシェア画像を印刷する。
【0088】
シェア画像ファイルSP2が示すシェア画像が透過シールに印刷されると、ステップS5が実行される。
【0089】
ステップS5では、まず、メール文書生成部10lは、特定シェア画像ファイルのファイルパスと、選挙人情報格納部10bに格納された選挙人ID、選挙人の送信先アドレスとが記載されたメール文書を生成する。
【0090】
続いて、メール送信部10mは、メール文書生成部10lが生成したメール文書を電子メールで投票端末20に送信する。
【0091】
メール文書生成部10lが生成したメール文書が電子メールで投票端末20に送信されると、投票端末20は、ステップS6を実行する。
【0092】
ステップS6では、投票端末20のメール受信部20aは、選挙人IDと、特定シェア画像ファイルのファイルパスを記載したメール文書を受信し、そのメール文書をメール格納部20bに格納する。
【0093】
メール文書がメール格納部20bに格納されると、ステップS7が実行される。
【0094】
ステップS7では、まず、シェア画像ファイル取得部20cは、メール格納部20b内のメール文書に記載されている特定シェア画像ファイルのファイルパスを入手し、そのファイルパスを、選挙管理端末10のウェブサーバ10nに送信する。
【0095】
ウェブサーバ10nは、シェア画像ファイル取得部20cから特定シェア画像ファイルのファイルパスを受け付けると、そのファイルパスに対応する特定シェア画像ファイルを格納部10kから読み出し、その特定シェア画像ファイルをシェア画像ファイル取得部20cに提供する。
【0096】
シェア画像ファイル取得部20cは、ウェブサーバ10nから特定シェア画像ファイルを受け付けると、その特定シェア画像ファイルをシェア画像ファイル格納部20dに格納し、シェア画像ファイル表示部20eは、シェア画像ファイル格納部20dに格納された特定シェア画像ファイルが示す特定シェア画像を表示する。
【0097】
選挙管理端末10は、ステップS5を終了すると、ステップS8を実行する。
【0098】
ステップS8では、まず、選挙管理端末10の郵便ハガキ貼付部10gは、郵便ハガキに、透過シール生成部10fが生成した透過シールを貼付し、その後、その郵便ハガキに、透過シールに印刷されたシェア画像に対応する選挙人の氏名と住所を印刷する。
【0099】
続いて、郵便ハガキ郵送部10hは、郵便ハガキ貼付部10gにて作成された郵便物を、不図示の郵便ポストまたは郵便物収集所に投函する。郵便物収集所に投函された郵便ハガキは、郵便ポストに投函され、郵便ポストに投函された郵便ハガキは、選挙人に郵送される。
【0100】
選挙人が、その郵便ハガキを受け取ると、ステップS9が実行される。
【0101】
ステップS9では、選挙人は、その郵便ハガキに付いている透過シールを、シェア画像ファイル表示部20eに表示された特定シェア画像に重ね合わせるように貼り付けて、パスワードを復号化する。
【0102】
なお、選挙人は、シェア画像ファイル表示部20eに表示されている特定シェア画像をシェア画像ファイル印刷部20fに印刷させ、その印刷された特定シェア画像に透過シールを重ね合わせて貼り付けて、パスワードを復号化してもよい。
【0103】
また、選挙人は、シェア画像ファイル読取部20gに、透過シールに印刷されたシェア画像を読み取らせ、パスワード復号部20hに、その読み取られたシェア画像を示すシェア画像ファイルと、表示されている特定シェア画像を示す特定シェア画像ファイルとに対して、重ね合わせ処理および白黒反転処理を行わせて、パスワードを復号化してもよい。
【0104】
いずれにしても、選挙人は、郵送されたシェア画像と、投票端末20に送信された特定シェア画像ファイルを用いることによって、自己に対応するパスワードを取得することが可能となる。
【0105】
ここで、パスワード復号部20hを用いた視覚復号型秘密分散法の一例、具体的には、白黒反転処理により復元画像のコントラストを高くする視覚復号型秘密分散法について説明する。
【0106】
図7は、白黒反転処理を伴う視覚復号型秘密分散法を説明するための説明図である。
【0107】
なお、図7において、ピクセルが黒の場合を■とし、白の場合を□とする。
【0108】
また、選挙管理端末10のシェア画像ファイル生成部10dが、秘密画像P(本実施例のパスワード画像に対応)を分散して、シェア画像S1およびS2を生成し、投票端末20のパスワード復号部20hが、シェア画像S1およびS2に基づいて秘密画像Pを再構成する。
【0109】
具体的には、以下のような処理が行われる。
【0110】
(1)分散段階では、シェア画像ファイル生成部10dが、秘密画像P(1ピクセル)を分散し、シェア画像S1およびS2を生成する。なお、シェア画像S1とS2は2ピクセルとなる。
【0111】
(2)再構成段階では、パスワード復号部20hは、まず、シェア画像S1およびS2白黒反転させる。
【0112】
(3)続いて、パスワード復号部20hは、手順(2)で得たシェア画像S1(反転)およびS2(反転)を合成する(重ね合わせる)。
【0113】
(4)続いて、パスワード復号部20hは、手順(3)で得たシェア画像S1(反転)およびS2(反転)の合成画像を白黒反転させる。
【0114】
(5)続いて、パスワード復号部20hは、手順(1)で得たシェア画像S1およびS2を合成し、その合成画像を白黒反転させる。
【0115】
(6)続いて、パスワード復号部20hは、手順(4)と(5)で得たシェア画像を合成する。
【0116】
(7)続いて、パスワード復号部20hは、手順(6)で得たデータを白黒反転させる。その結果、黒は完全な黒(2ピクセルとも黒)として、白は完全な白(2ピクセルとも白)として復元できる。
【0117】
図6に戻って、選挙人は、その復号されたパスワードと選挙人IDとをログイン認証部20jに入力する。ログイン認証部20jは、パスワードと選挙人IDを受け付けると、ステップS10を実行する。
【0118】
ステップS10では、ログイン認証部20jは、電子投票システム端末30にログインし、選挙人IDとパスワードを電子投票システム端末30に送信する。
【0119】
電子投票システム端末30は、ログインされると、ステップS11を実行する。
【0120】
ステップS11では、電子投票システム端末30の本人認証部30aは、送信された選挙人IDとパスワードが、選挙管理端末10の選挙人ID・パスワード格納部10に格納されていると、投票端末20のユーザが真正の選挙人であることを認証し、投票端末20のログインを許可する。
【0121】
本実施例によれば、以下の効果を奏する。
【0122】
第1の効果は、あらゆる世代の選挙人にとって説得力ある本人認証を行うことが可能になることにある。
【0123】
その理由は、パスワードとなるシェア画像ファイルが郵送と電子メールという平易な手段の組み合わせで提供されるためである。
【0124】
第2の効果は、電子メールに記載されたURLもしくは透過シールのどちらか片方が盗難にあったとしても、パスワード漏洩の可能性が理論上ゼロであることにある。
【0125】
その理由は、視覚復号型秘密分散法を用いてパスワードを暗号化しているためである。
【0126】
また、本実施例によれば、以下の作用効果を奏する。
【0127】
シェア画像ファイル生成部10dは、指定された視覚復号型秘密分散法にて、電子投票用パスワードから複数のシェア画像を生成し、そのいずれかが印刷された透過シールが透過シール生成部10fにて生成され、残りのシェア画像が、提供部10iにて選挙人の投票端末20に送信される。
【0128】
このため、その透過シールが、郵便で、または、宅配業者を介して、または、直接、選挙人に届けられれば、選挙人は、その透過シールのシェア画像と、選挙人の端末装置に送信されたシェア画像と、を重ね合わせる、という簡単な作業を行うことによって、電子投票用パスワードを取得できる。
【0129】
また、本実施例では、郵便ハガキ貼付部10gは、透過シールを、選挙人の氏名および住所とともに、郵便物に付与する。この場合、シェア画像は、郵送と装置間の通信という別々の経路で選挙人に提供されるため、一度に全てのシェア画像を盗難される危険を小さくできる。
【0130】
また、電子投票用パスワードの提供者(選挙管理人)は、複数種類の視覚復号型秘密分散法のいずれかを指定できる。このため、電子投票用パスワードの提供者が、シェア画像の重ね合わせで表示される電子投票用パスワードが認識されやすい視覚復号型秘密分散法を指定すれば、選挙人は、電子投票用パスワードを正確に認識することが可能になる。
【0131】
また、本実施例では、メール送信部10mは、特定シェア画像の格納場所を示したファイルパス(格納場所情報)を、選挙人の投票端末20に送信し、ウェブサーバ10nは、選挙人の投票端末20からファイルパスを受け付けると、格納部10kに格納された特定シェア画像を選挙人の投票端末20に提供する。
【0132】
この場合、選挙人は、特定シェア画像を必要なときに取得することが可能となる。このため、選挙人は、特定シェア画像を常に管理しなくてもよくなる。
【0133】
また、本実施例によれば、視覚復号型秘密分散法を用いた選挙人の認証を行うことが可能になる。
【0134】
なお、本実施例は、次世代電子投票および確実な本人認証の分野での利用が考えられる。
【0135】
以上説明した実施例において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。例えば、透過シールは、郵便でなく、宅配業者にて配達されてもよく、選挙人が、透過シールを取りに来てもよい。
【図面の簡単な説明】
【0136】
【図1】本発明の一実施例の電子投票システムを示したブロック図である。
【図2】選挙管理端末10の一例を示したブロック図である。
【図3】投票端末20の一例を示したブロック図である。
【図4】電子投票システム端末30の一例を示したブロック図である。
【図5】電子投票システムの認証動作を説明するための説明図である。
【図6】電子投票システムの認証動作を説明するための説明図である。
【図7】白黒反転処理を伴う視覚復号型秘密分散法を説明するための説明図である。
【符号の説明】
【0137】
10 選挙管理端末
10a 選挙人ID・パスワード生成部
10b 選挙人情報格納部
10c 受付部
10d シェア画像ファイル生成部
10e シェア画像ファイル格納部
10f 透過シール生成部
10g 郵便ハガキ貼付部
10h 郵便ハガキ郵送部
10i 提供部
10j ファイルパス設定部
10k 格納部
10l メール文書生成部
10m メール送信部
10n ウェブサーバ
20 投票端末
20a メール受信部
20b メール格納部
20c シェア画像ファイル取得部
20d シェア画像ファイル格納部
20e シェア画像ファイル表示部
20f シェア画像ファイル印刷部
20g シェア画像ファイル読取部
20h パスワード復号部
20i パスワード表示部
20j ログイン認証部
30 電子投票システム端末
30a 本人認証部
40 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
選挙人の端末装置と通信可能であり、該選挙人の電子投票用パスワードを発行する選挙管理端末装置であって、
前記選挙人の電子投票用パスワードを生成するパスワード生成部と、
前記パスワード生成部が生成した前記選挙人の電子投票用パスワードを格納する格納部と、
予め定められた複数種類の視覚復号型秘密分散法のいずれかを指定する旨の指定情報を受け付ける受付部と、
前記指定情報にて指定された視覚復号型秘密分散法を用いて、前記格納部に格納された電子投票用パスワードから、それぞれが重ね合わせられると前記電子投票用パスワードを復号できる複数のシェア画像を生成するシェア画像生成部と、
前記シェア画像生成部にて生成された複数のシェア画像のいずれかが印刷された透過シールを生成する透過シール生成部と、
前記シェア画像生成部にて生成された複数のシェア画像のうち、前記透過シールに印刷されたシェア画像と異なる特定シェア画像を、前記選挙人の端末装置に提供する提供部と、を含む選挙管理端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の選挙管理端末装置において、
前記格納部は、前記選挙人の電子投票用パスワードとともに、前記選挙人の氏名および住所を格納し、
前記透過シール生成部にて生成された透過シールを、前記格納部に格納された前記選挙人の氏名および住所とともに、郵便物に付与する郵便物作成部を有する選挙管理端末装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の選挙管理端末装置において、
前記提供部は、
前記特定シェア画像を格納する格納部と、
前記特定シェア画像の格納場所を示した格納場所情報を、前記選挙人の端末装置に送信する送信部と、
前記選挙人の端末装置から前記格納場所情報を受け付けると、前記格納部に格納された前記特定シェア画像を前記選挙人の端末装置に提供する画像提供部と、を含む選挙管理端末装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の選挙管理端末装置と、前記選挙人の端末装置と、前記選挙人を認証する電子投票システム端末装置と、を含む電子投票における認証システムであって、
前記電子投票システム端末装置は、前記選挙人の端末装置から受け付けたパスワードが、前記選挙管理端末装置の格納部に格納されていると、前記選挙人が真正の選挙人であると認証する認証部を含む、認証システム。
【請求項5】
選挙人の端末装置と通信可能であり、該選挙人の電子投票用パスワードを発行する選挙管理端末装置が行う電子投票用パスワード提供方法であって、
前記選挙人の電子投票用パスワードを生成するパスワード生成ステップと、
予め定められた複数種類の視覚復号型秘密分散法のいずれかを指定する旨の指定情報を受け付ける受付ステップと、
前記指定情報にて指定された視覚復号型秘密分散法を用いて、前記電子投票用パスワードから、それぞれが重ね合わせられると前記電子投票用パスワードを復号できる複数のシェア画像を、生成するシェア画像生成ステップと、
前記複数のシェア画像のいずれかが印刷された透過シールを生成する透過シール生成ステップと、
前記複数のシェア画像のうち、前記透過シールに印刷されたシェア画像と異なる特定シェア画像を、前記選挙人の端末装置に提供する提供ステップと、を含む電子投票用パスワード提供方法。
【請求項6】
請求項5に記載の電子投票用パスワード提供方法において、
前記選挙管理端末装置は、前記選挙人の氏名および住所を格納し、
前記透過シールを、前記選挙人の氏名および住所とともに、郵便物に付与する郵便物作成ステップを含む、電子投票用パスワード提供方法。
【請求項7】
請求項5または6に記載の電子投票用パスワード提供方法において、
前記提供ステップは、
前記特定シェア画像を格納する格納ステップと、
前記特定シェア画像の格納場所を示した格納場所情報を、前記選挙人の端末装置に送信する送信ステップと、
前記選挙人の端末装置から前記格納場所情報を受け付けると、前記格納された特定シェア画像を前記選挙人の端末装置に提供する画像提供ステップと、を含む電子投票用パスワード提供方法。
【請求項8】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の選挙管理端末装置と、前記選挙人の端末装置と、前記選挙人を認証する電子投票システム端末装置と、を含む電子投票における認証システムが行う認証方法であって、
前記電子投票システム端末装置が、前記選挙人の端末装置からパスワードを受け付けるパスワード受付ステップと、
前記電子投票システム端末装置が、前記選挙人の端末装置から受け付けたパスワードが、前記選挙管理端末装置に格納されていると、前記選挙人が真正の選挙人であると認証する認証ステップを含む、認証方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−183707(P2007−183707A)
【公開日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−117(P2006−117)
【出願日】平成18年1月4日(2006.1.4)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成14年度独立行政法人情報通信研究機構「民間基盤技術研究促進制度/(次世代電子投票・アンケートシステムとその社会的利用に関する研究)」、産業活力再生特別措置法第30条の適用を受ける特許出願
【出願人】(000232092)NECソフト株式会社 (173)
【Fターム(参考)】