説明

郵便物処理装置及び郵便物処理方法

【課題】大きさ、厚さ、重さが多種多様な郵便物を途切れずに一通ずつ搬送して処理することが可能な郵便物処理装置及び郵便物処理方法を提供する。
【解決手段】郵便物Pを一通ずつ送る一通送り部11と、連続して配置されるバッファ10及び9と、一通送り部11及びバッファ10の満杯を検知する量検知センサ15c及び15bと、バッファ10内の郵便物を一通送り部11へ搬送する搬送ベルト13bと、バッファ9内の郵便物をバッファ10へ搬送する搬送ベルト13aとを有する郵便物処理装置の郵便物処理方法であって、量検知センサ15cにより一通送り部11の満杯が検知されていない場合、搬送ベルト13bに郵便物を一通送り部11に搬送させ、量検知センサ15bによりバッファ10の満杯が検知されていない場合、搬送ベルト13aに郵便物をバッファ10に搬送させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、郵便物処理装置及び郵便物処理方法に関し、特に、郵便物を一通ずつ搬送する郵便物処理装置及び郵便物処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
郵便局等の郵便物処理業者においては、回収された郵便物を投入すると、自動処理に適さない定形外の郵便物を選別して排除し、排除されなかった定型郵便物は、自動的に一通ずつ郵便物を取り出されて後工程の読み取り機、区分機等の処理装置へ安定した供給量で搬送される郵便物処理装置が使用されている。
【0003】
このような郵便物処理装置として、例えば特許文献1には、選別部から下流の搬送路に郵便物を供給する郵便物処理装置において、選別部と下流の搬送路との間にバッファ部が設けられ、バッファ部の下流の搬送路上に設けられた量検知レバー及びセンサにより郵便物の供給量過剰が検出されると、バッファ部の搬送ベルトを停止するものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−271543号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、郵便物処理業者からは更なる郵便物処理効率化のため、同等以上の処理速度で定形郵便物以上に処理対象を拡大させた処理装置が要求されている。郵便物処理装置で処理対象を拡大させることは、郵便物の大きさ、厚さ、重さについて多種多様になることを意味する。上記の特許文献1に記載の機構を用いた処理装置では、例えば厚い郵便物の供給が連続した場合、一通送り部への郵便物の送り込みが途切れる恐れがある。
【0006】
本発明の目的は、上記課題を解決し、大きさ、厚さ、重さが多種多様な郵便物を途切れずに一通ずつ搬送して処理することが可能な郵便物処理装置及び郵便物処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の郵便物処理装置は、郵便物を一通ずつ送る一通送り部と、連続して配置される第1から第n(nは2以上の整数)のバッファと、一通送り部の満杯を検知する第1のセンサと、第1から第n−1のバッファの満杯を検知する第2から第nのセンサと、第1のバッファ内の郵便物を一通送り部へ搬送する第1の搬送部と、第2から第nのバッファ内の郵便物を第1から第n−1のバッファへ搬送する第2から第nの搬送部と、第1から第nの搬送部を制御する搬送制御部と、を有し、搬送制御部は、第1のセンサにより一通送り部の満杯が検知されていない場合、第1の搬送部に郵便物を前記一通送り部に搬送させ、第iのセンサ(iは2以上、n以下の整数)により第i−1のバッファの満杯が検知されていない場合、第iの搬送部に郵便物を第i−1のバッファに搬送させる。
【0008】
また本発明の郵便物処理方法は、郵便物を一通ずつ送る一通送り部と、連続して配置される第1から第n(nは2以上の整数)のバッファと、一通送り部の満杯を検知する第1のセンサと、第1から第n−1のバッファの満杯を検知する第2から第nのセンサと、第1のバッファ内の郵便物を一通送り部へ搬送する第1の搬送部と、第2から第nのバッファ内の郵便物を第1から第n−1のバッファへ搬送する第2から第nの搬送部と、を有する郵便物処理装置の郵便物処理方法であって、第1のセンサにより一通送り部の満杯が検知されていない場合、第1の搬送部に郵便物を前記一通送り部に搬送させ、第iのセンサ(iは2以上、n以下の整数)により第i−1のバッファの満杯が検知されていない場合、第iの搬送部に郵便物を第i−1のバッファに搬送させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の郵便物処理装置及び郵便物処理方法によれば、大きさ、厚さ、重さが多種多様な郵便物を途切れずに一通ずつ搬送して処理できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施形態の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1のバッファ部10の構成の一例を示す斜視図である。
【図3】図1のバッファ部9から一通送り部11の構成の一例を示す平面図である。
【図4】図3の構成を示すブロック図である。
【図5】図3の変形例を示す平面図である。
【図6】図1の投入部1における搬送制御の概念を示す図である。
【図7】図1の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の郵便物処理装置の第一の実施形態の全体の概略の構成を示す斜視図である。
【0013】
郵便物処理装置は、郵便物が投入される投入部1、郵便物を貯めるためのバッファ部2から10、そして郵便物を一通ずつ送り出す機能を有した一通送り部11を有している。バッファ2から10は連続して配置されている。
【0014】
投入部1から送られてきた郵便物Pは、搬送方向に対し郵便物の長手方向に揃えられた状態でバッファ部2へ供給される。バッファ部2からバッファ部10へと連続したバッファ部を通り、一通送り部11へ搬送される。郵便物Pは、最下流のバッファ部10から順にバッファ部9、バッファ部8と貯められていく。
【0015】
図2は、本発明の郵便物処理装置のバッファ部10の構成の一例を示す斜視図である。他のバッファ部2〜9も同様な構成である。
【0016】
郵便物Pは、図3に示されるように広い面が側面の搬送ベルト12bに平行で、郵便物の一辺が底面の搬送ベルト13bに支えられて上流から搬送されてくる。バッファ部10内に郵便物Pが貯えられていると、上流から搬送された郵便物Pがバッファ部10内にある郵便物Pと衝突するが、このとき、底面搬送ベルト13bが郵便物Pをバッファ部10内に強く押し込むと郵便物Pの破損、折れが発生するおそれがある。そこで底面搬送ベルト13bは、側面搬送ベルトと比較して摩擦係数の低いベルトが用いられている。搬送している郵便物Pが貯えられている郵便物Pに衝突したら底面搬送ベルト13bに対して郵便物Pがすべり、底面搬送ベルト13bが郵便物Pを強く押し込まない程度の摩擦係数となっている。これによって郵便物Pの破損、折れを軽減することができる。
【0017】
量検知レバー14bは、例えば側面の搬送ベルト12bに平行で搬送方向に垂直な回転軸を中心に回動可能に支持されたレバーであり、ばね16bによって、レバーの端部が最上の郵便物に押し付けられている。量検知レバー14bは、側面の搬送ベルト12b及び底面搬送ベルト13bにより側面の搬送ベルト12bとレバーの端部の間に押し込まれた郵便物の厚さの合計に応じて回転する。一通送り部11の量検知レバー14cも同様な構成としてよい。
【0018】
量検知センサ15bは、量検知レバー14bの回転角によりバッファ10が満杯か否かを出力する。例えば、量検知センサ15bは、検知レバー14bにより、回転角度に応じて図示しない光源からの光がさえぎられる受光素子と出力回路で構成されたものでよい。また量検知センサ15bの出力が満杯検知から非検知に移行する検知レバー14bの回転角θ1と満杯非検知から検知に移行する検知レバー14bの回転角θ2とは異なる角度に設定され、θ1よりθ2が大きい方が望ましい。
【0019】
なお検知レバー14cの回転角θ2は、一通送り部11内に郵便物が入る余地が全くない角度に設定せず、一通送り部11が満杯に近いが、郵便物の入る余地のある回転角に適宜設定してよい。一通送り部11の量検知センサ15cも同様な構成としてよい。
【0020】
図3は、図1のバッファ部9から一通送り部11の部分の構成の一例を示す平面図である。図4は、図3のブロック図である。
【0021】
図3に示されているように、バッファ部10から搬送されてきた郵便物Pは一通送り部11内に貯えられる。量検知レバー14cは、一通送り部11に貯えられている郵便物Pの量に応じて回転する。量検知センサ15cは、量検知レバー14cの回転角により一通送り部11が満杯か否かを出力する。
【0022】
バッファ部10は、側面搬送ベルト12bと、底面搬送ベルト13bと、量検知レバー14bと、量検知センサ15bと、を有している。また側面の搬送ベルト12bと底面の搬送ベルト13bはそれぞれモータ17b、モータ18bを備え、搬送制御部19によって駆動される。
【0023】
搬送制御部19は、一通送り部11が満杯であることを量検知センサ15cにより検知すると、一通送り部11の上流のバッファ部10の側面ベルト12bと底面ベルト13bを駆動するモータ17b、モータ18bを停止する。これによりバッファ部10に郵便物Pが蓄えられるようになる。
【0024】
下流の一通送り部11の郵便物Pが減り、一通送り部11が満杯でなくなったことを一通送り部11の量検知センサ15cが検知すると、搬送制御部19は、バッファ部10の側面搬送ベルト12b、底面搬送ベルト13cを駆動するモータ17b、モータ18bを起動させ、郵便物Pをバッファ部10から下流の一通送り部11に供給する。
【0025】
また搬送制御部は、バッファ部10が満杯であることを量検知センサ15bにより検知すると、バッファ部10の上流のバッファ部9の側面ベルト12aと底面ベルト13aを駆動するモータ17a、モータ18aを停止する。これによりバッファ部9に郵便物Pが蓄えられるようになる。量検知レバー14aは、バッファ部9に貯えられている郵便物Pの量に応じて回転する。量検知センサ15aは、量検知レバー14aの回転角によりバッファ部9が満杯か否かを出力する。
【0026】
下流のバッファ部10の郵便物Pが減り、バッファ部10が満杯でなくなったことを量検知センサ15bが検知すると、搬送制御部19は、バッファ部9の側面搬送ベルト12a、底面搬送ベルト13aを駆動するモータ17a、モータ18aを起動させ、郵便物Pをバッファ部9から下流のバッファ部10に供給する。
【0027】
さらに図1に示すように、バッファ部9の上流には、バッファ部9と同様に動作する複数個のバッファ部を設けてもよい。搬送制御部19は、下流のバッファ部の量検知レバーの状態から、下流のバッファ部内の郵便物量を推測する。下流のバッファ部内の郵便物Pが減り、下流のバッファ部が満杯でなくなったことを量検知センサが検知すると、搬送制御部19は、上流のバッファ部の側面搬送ベルト、底面搬送ベルトを駆動するモータを起動させ、郵便物Pを上流のバッファ部から下流のバッファ部に供給する。
【0028】
次にバッファ部9、バッファ部10の変形例について説明する。なおこの構成は他のバッファ部にも適用してよい。図5は、図3の変形例を示す平面図である。
【0029】
この変形例では図3の例と比較して、ならし機構22a、22bが追加されている点で異なる。
【0030】
ならし機構22a、22bは、下流の一通送り部11の直前のバッファ部10、必要に応じてさらにその上流9に複数個配置し、一通送り部11へ郵便物の流れをより円滑におこなうように設けるものである。ならし機構22bと側面ベルト12bとのすきまは、上流のならし機構22aと側面ベルト12aとのすきまと比べて狭く配置する。こうすることにより、バッファ部に蓄えられた郵便物が一通送り部11へよりスムーズに流れるような効果を得ることができる。
【0031】
次に搬送制御部の変形例について説明する。
【0032】
この変形例では上述の搬送制御部の例と比較して、量検知センサ15bが満杯の状態を検知し続けた時間を測定するタイマーを備えている点で異なる。
【0033】
搬送制御部は、バッファ部10が満杯であることを量検知センサ15bにより検知した時点では、その上流のバッファ部9の側面搬送ベルト12a、底面搬送ベルト13aを駆動するモータ17a、モータ18aの速度を停止せず、運転状態から減速する。これによってバッファ部10への郵便物Pの供給量を落とす。
【0034】
搬送制御部は、上述のようにバッファ部10の量検知センサ15bが満杯の状態を検知し続けた時間を測定するタイマーを備えている。バッファ部10の量検知レバー15bが満杯であると検知し続けたままの状態が所定時間以上継続すると、搬送制御部は、バッファ部9の側面搬送ベルト12a、底面搬送ベルト13aを駆動するモータ17a、18aを停止させる。
【0035】
下流のバッファ部10の郵便物Pが減り、バッファ部10が満杯でなくなったことをバッファ部10の量検知センサ15bが検知すると、搬送制御部は、バッファ部9の側面搬送ベルト12a、底面搬送ベルト13aを駆動するモータ17a、モータ18aを起動させ、郵便物Pをバッファ部9から下流のバッファ部10に供給する。
【0036】
なお側面搬送ベルト12a、底面搬送ベルト13aを駆動するモータ17a、モータ18aの速度制御は、満杯の状態を検知し続けた時間に応じて他段階に減速したのちに、モータ17a、モータ18aを停止するようにしてもかまわない。
またタイマーはバッファ部10のみでなく、他のバッファ部の量検知センサが満杯の状態を検知し続けた時間を測定し、満杯であると検知し続けたままの状態が所定時間以上継続すると、その上流のバッファ部の側面搬送ベルト、底面搬送ベルトを駆動するモータを停止させるようにしてもよい。また満杯の状態を検知し続けた時間に応じて他段階に減速したのちに、停止させるようにしてもよい。
【0037】
次に投入部1における搬送制御について説明する。図6は、本発明の郵便物処理装置の投入部1における搬送制御の概念を示す図である。図7は、本発明の郵便物処理装置の構成を示すブロック図である
投入部1から最上流のバッファ部2への投入部搬送部20を制御する投入部搬送制御部21は、上述のバッファ部10の搬送制御部のように下流のバッファ部2の量検知レバー14nの回転角によりバッファ部2が満杯か否かを出力する量検知センサ15nの出力から、下流のバッファ部2内の郵便物量Pを推測し、バッファ部2への郵便物Pへの搬送量を制御する。
【0038】
さらに、投入部搬送制御部21は、図6に示すようにバッファ部2〜10の量検知センサの出力から、バッファ部2〜10内の全体の郵便物量を推測して考慮し、投入部1から最上流のバッファ部2への郵便物Pの搬送量の制御にフィードバックしてもよい。
【0039】
例えば投入部搬送制御部21は、各バッファ部の量検知センサ15の満杯検知数によってバッファ部全体の郵便物Pの量を推測し、推測したバッファ部全体の郵便物Pの量に応じて投入部搬送部21の速度を制御する。すなわちバッファ部全体の郵便物Pの量が少なければ投入部1からの郵便物Pの搬送量を標準値より多く、バッファ部全体の郵便物Pの量が多ければ、投入部1からの郵便物Pの搬送量をより少なくなるよう投入部搬送部20を制御する。
【0040】
またバッファ部に蓄えられた各郵便物の厚さが厚いと、バッファ部に蓄えられる郵便物Pの通数も少なくなる。したがって一通送り部11からの郵便物Pの時間あたりの送り出し通数を一定とした場合、厚い郵便物が多い場合は、薄い郵便物が多い場合と比較してバッファ部に有る郵便物の通数が少なくなり、短い周期で各バッファ部の量検知センサが頻繁に満杯検知と非検知を繰り返すようになる。このことから投入部搬送制御部21は、各バッファ部の量検知センサの動作の頻度も考慮して投入部搬送部20を制御してもよい。
【0041】
例えば、各バッファ部の量検知センサが短い周期で動作していると判断すると、バッファ部内の郵便物が厚い物が多いと推測し、投入部1からの郵便物Pの量を、同じ満杯検知数でも、より多く供給するように制御する。
【0042】
以上説明した本発明の第1の実施形態においては、バッファ部を複数個有することで、処理対象郵便物が拡大しても、一通送り部11にコンスタントに郵便物を途切れなく供給する事ができる。また、バッファ部を複数有し、それぞれに量検知レバーを有することで、バッファ部内全体の郵便物の量を推測し上流過程へのフィードバック制御を行うことができる。さらに、バッファ部を複数有し、それぞれに量検知レバーを有することで、その量検知レバーのON/OFFの頻度情報からバッファ部内の郵便物の厚さを推測し上流過程へのフィードバック制御を行うことができる。
【0043】
これらにより大きさ、厚さが常に変動する郵便処理装置でも一通送り部へ郵便物の供給が途切れることがないようコンスタントに郵便物を送り込むことが可能となった。例えば、図1に示したようにバッファ2から10の9個を連続した構成では、C4サイズ(229mmx324mm)、厚さ8mm、重さ300g程度までの郵便物を毎時5万通程度で一通送り部11へ供給可能である。
【0044】
なお、本発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されず、種々の変更が可能である。例えば、バッファ部の数については、その処理対象郵便物や処理速度に応じて増減してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、郵便物の取りそろえに使用される郵便物処理装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0046】
1 投入部
2〜10 バッファ部
11 一通送り部
12a、12b 側面搬送ベルト
13a、13b 底面搬送ベルト
14a、14b、14c、14n 量検知レバー
15a、15b、15c、15n 量検知センサ
16b ばね
17a、17b、18a、18b モータ
19 搬送制御部
20 投入部搬送部
21 投入部搬送制御部
22a、22b ならし機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
郵便物を一通ずつ送る一通送り部と、
連続して配置される第1から第n(nは2以上の整数)のバッファと、
前記一通送り部の満杯を検知する第1のセンサと、
前記第1から第n−1のバッファの満杯を検知する第2から第nのセンサと、
前記第1のバッファ内の郵便物を前記一通送り部へ搬送する第1の搬送部と、
第2から第nのバッファ内の郵便物を第1から第n−1のバッファへ搬送する第2から第nの搬送部と、
前記第1から第nの搬送部を制御する搬送制御部と、
を有し、
前記搬送制御部は、前記第1のセンサにより前記一通送り部の満杯が検知されていない場合、前記第1の搬送部に郵便物を前記一通送り部に搬送させ、
前記第iのセンサ(iは2以上、n以下の整数)により前記第i−1のバッファの満杯が検知されていない場合、前記第iの搬送部に郵便物を第i−1のバッファに搬送させる
ことを特徴とする郵便物処理装置。
【請求項2】
前記搬送制御部は、前記第iのセンサにより前記第i−1のバッファの満杯を検知すると前記第iの搬送部を減速することを特徴とする請求項1に郵便物処理装置。
【請求項3】
前記搬送制御部は、前記第iのセンサにより前記第i−1のバッファの満杯を連続検知している時間を測定するタイマーを有し、前記時間が予め定められた時間に達すると前記第iの搬送部を停止することを特徴とする請求項1または2に郵便物処理装置。
【請求項4】
前記第iの搬送部は、側面搬送ベルトと、底面搬送ベルトとを有し、前記底面搬送ベルトの摩擦係数は、側面搬送ベルトより小さいことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の郵便物処理装置。
【請求項5】
前記第1から第nのセンサのうち満杯を検知している数から、前記第1から第nのバッファ内の郵便物の量を推測する推測部と、前記第nのバッファより上流で郵便物を搬送する上流搬送部と、前記推測部の推測した郵便物の量に応じて前記上流搬送部の制御を行う上流搬送制御部とを有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに郵便物処理装置。
【請求項6】
前記上流搬送制御部は、前記第1から第nのセンサのうち満杯状態と満杯でない状態との間で検知内容が変化する頻度も考慮して前記上流搬送部の搬送量制御を行うことを特徴とする請求項5に郵便物処理装置。
【請求項7】
郵便物を一通ずつ送る一通送り部と、連続して配置される第1から第n(nは2以上の整数)のバッファと、前記一通送り部の満杯を検知する第1のセンサと、前記第1から第n−1のバッファの満杯を検知する第2から第nのセンサと、前記第1のバッファ内の郵便物を前記一通送り部へ搬送する第1の搬送部と、第2から第nのバッファ内の郵便物を第1から第n−1のバッファへ搬送する第2から第nの搬送部と、を有する郵便物処理装置の郵便物処理方法であって、
前記第1のセンサにより前記一通送り部の満杯が検知されていない場合、前記第1の搬送部に郵便物を前記一通送り部に搬送させ、
前記第iのセンサ(iは2以上、n以下の整数)により前記第i−1のバッファの満杯が検知されていない場合、前記第iの搬送部に郵便物を第i−1のバッファに搬送させる
ことを特徴とする郵便物処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−96174(P2012−96174A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−246188(P2010−246188)
【出願日】平成22年11月2日(2010.11.2)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【出願人】(000232173)NECコントロールシステム株式会社 (23)
【Fターム(参考)】