説明

重ね合わせ式液晶フィルタ及びこれを備えた照明装置

【課題】重ね合わせ式液晶フィルタ及びこれを備えた照明装置において、透明電極に給電するためのコネクタの接続を容易にし、かつ汎用の安価なコネクタを使用可能とする。
【解決手段】照明装置2に適用される重ね合わせ式液晶フィルタ1は、略円形の透明基板10と、透明電極11と、円形の配向膜12とを有する液晶フィルタ用基板13を備え、液晶フィルタ用基板13は透明電極11を内向きにして重ね合わされる。透明基板10は、切欠部(オリフラ10a)を、重ね合わせた状態で互いに重ならないように有し、オリフラ10aに対向する位置に給電用端子(電極ピン19,19’)が設けられ、一方の電極ピン19’は液晶フィルタ用基板13を回り込んで裏側へ立ち上がり、他方の電極ピン19と同じ方向になるよう形成される。これにより、各透明電極10に給電するためのコネクタ20の接続が容易になり、しかも汎用の安価なコネクタを用いることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、略円形の透明基板と、透明基板上に設けられる透明電極と、透明電極上に設けられる円形の配向膜とを有する液晶フィルタ用基板を備え、少なくとも2枚の液晶フィルタ用基板が、透明電極が内向きに互いに向かい合うように重ね合わされ、配向膜相互の隙間に液晶が充填されて成る重ね合わせ式液晶フィルタ及びこれを備えた照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、吸収分光特性の異なる二色性色素を含む液晶が、透明電極付きの透明基板に挟設されて成る液晶フィルタを備えた画像表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種の画像表示装置に備えられた液晶フィルタの構成例を図6に示す。液晶フィルタ110は、互いに分子配列が直交する2枚の液晶セル111a,111bを備え、各液晶セル111a,111bは、透明電極115付きの透明基板114間に液晶113及び二色性色素112を挟持させて成る。液晶セル111a、111bの各透明電極115は、リード線140を介して電圧制御部130に接続される。各液晶セル111a、111bは、印加電圧の増減によって透明電極間に充填された液晶113及び二色性色素112の向きが変化し、二色性色素112が吸収する光束が変化する。そのため、液晶フィルタ101を備えた画像表示装置は、電圧制御部130が、各透明電極114に対する印加電圧を適宜に制御することにより、光源120から入射した光の色温度を任意に制御した光を出射することができる。
【0004】
複数の液晶セルを備えた液晶フィルタにおいては、各液晶セルを個別に制御するため、夫々の透明電極に対して個別の給電用コネクタが接続される。そのため、透明電極は、コネクタと容易に接続できるように構成されていることが望ましい。透明電極とコネクタとの接続を容易にしたものとしては、円形に形成された透明基板の外周の一部を切欠いて、向かう合う透明電極の一部を露出させた重ね合わせ式液晶パネルが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2003−66403号公報
【特許文献2】特開2005−249939号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献2に示される液晶パネルでは、重ね合わされる透明電極の露出面は互いに逆方向になる。そのため、夫々の透明電極には個別のコネクタを接続する必要があり、例えば、汎用の2口式コネクタ等を使用することはできず、コスト高となる虞がある。また、仮に特許文献2に記載された透明電極とコネクタとの接続方法を特許文献1の液晶フィルタに適用したとしても、個々の透明電極及びコネクタ間の接続が容易になるだけであって、透明電極の枚数に応じた多数のコネクタが必要になる。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するものであり、透明電極に給電するためのコネクタの接続が容易であり、また、汎用の安価なコネクタを使用することができ、しかもコネクタの使用数が少ない重ね合わせ式液晶フィルタ及びこれを備えた照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、略円形の透明基板と、前記透明基板上に設けられる透明電極と、前記透明電極上に設けられる円形の配向膜とを有する液晶フィルタ用基板を備え、前記液晶フィルタ用基板は、少なくとも2枚の透明基板が透明電極を内向きに互いに向かい合うように重ね合わされ、前記配向膜相互の隙間に液晶が充填されて成る重ね合わせ式液晶フィルタであって、前記透明基板は、前記配向膜の外周と接する接線で外縁が切欠かれた切欠部を、前記液晶フィルタ用基板を重ね合わせた状態で重ならないように、有し、前記液晶フィルタ用基板は、重ね合わせた状態で前記切欠部に対向する位置に夫々、前記透明電極に給電するための給電用端子が設けられ、一方の給電用端子は、該給電用端子が設けられた液晶フィルタ用基板を回り込んで該液晶フィルタ用基板の裏側へ立ち上がり、他方の給電用端子と同じ方向になるよう形成されているものである。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の重ね合わせ式液晶フィルタと、光源とを備えた照明装置である。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によれば、透明電極に給電するための2つの給電用端子が同方向に向いているので、夫々の透明電極に給電するためのコネクタを接続する際に、構造が簡単な汎用の部品から成る安価なコネクタを用いることができる。また、従来の液晶フィルタのように、夫々の透明電極に個別のコネクタを接続する必要がなく、透明電極及びコネクタ間を容易に接続することができる。
【0010】
請求項2の発明によれば、構造が簡単な汎用の部品から成る安価なコネクタを用いることができるので、製造コストを下げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の一実施形態に係る重ね合わせ式液晶フィルタ及びこれを備えた照明装置について、図1及び図2を参照して説明する。本実施形態の重ね合わせ式液晶フィルタ(以下、液晶フィルタ1という)は、照明装置2の光源3から出射された光L1を入射して、光L1に含まれる所定波長の光束を吸収することにより、色温度が調整された光L2を出射する。照明装置2は、液晶フィルタ1及び光源3に加えて、光源3を点灯させるための点灯回路4を含む光源給電部5と、液晶フィルタ1を制御するための液晶フィルタ制御回路6を含むフィルタ制御電源部7とを備える。フィルタ制御電源部7は、コネクタ20を介して液晶フィルタ1に接続される。照明装置2は、光源3からの出射光を液晶フィルタ1の方向へ反射させるための反射部材8と、液晶フィルタ1、光源3及び反射部材8を収納し、光出射方向に開口部を有する筐体9とを適宜に備える。なお、液晶フィルタ1と光源3との間には、光源3から出射される紫外線から液晶フィルタ1を保護するための紫外線フィルタ(図示せず)が設けられてもよい。また、図1は、1枚の液晶フィルタ1を備えた照明装置2を示しているが、好ましくは複数の液晶フィルタ1が備えられる。
【0012】
光源3は、汎用の光源であり、図1では蛍光灯を用いた例を示しているが、例えば、白熱灯、高輝度放電灯等であってもよく、好ましくは放射分光特性が平坦な光源が用いられる。光源給電部5は、商用電源ACからの供電を受けて、光源3の種類等に応じて所定の電圧に変換して光源3へ電流を供給するものであり、例えば、光源3が蛍光灯等であるときは、インバータ回路といった適宜の点灯回路4が備えられる。
【0013】
フィルタ制御電源部7は、ユーザの操作等によって出力された調色信号を受信して、この調色信号に対応した適宜の電圧を制御して液晶フィルタ1へ出力できる電源が用いられ、調色信号を検出すると共に、検出した信号に応じた適宜の電圧を制御する検出回路及び制御回路6等を備える。
【0014】
反射部材8は、汎用の光学部材であって、例えば、椀型に形成された樹脂構造体に、光反射率の高いアルミニウム等を蒸着させたものが用いられる。筐体9は、一方が開口し、他方が閉口した略筒形の構造材であり、光源3から放射される熱により、内部が高温に晒される場合もあるので、好ましくは耐熱性及び耐久性に優れた金属材又は樹脂材等により形成される。なお、反射部材8は、筐体9の内表面が所望の光学特性が発揮されるような形状に形成され、また、アルミニウム蒸着等の表面処理を施すことにより構成したものであってもよい。
【0015】
液晶フィルタ1は、略円形の透明基板10と、透明基板10上に設けられる透明電極11と、透明電極11上に設けられる円形の配向膜12とを有する液晶フィルタ用基板13を備え、液晶フィルタ用基板13は、透明電極11が互いに向かい合うように重ね合わされ、配向膜12相互の隙間には、吸収分光特性の異なる二色性色素14を含む液晶材15が充填される。向かい合う透明電極11の間隔(以下、ギャップという)は、透明基板10の外周にスペーサ16を貼り付けることによって設定され、透明基板10間が封止材17によって固定されることにより、液晶材15の充填空間が画定される。また、各液晶フィルタ用基板13は、透明電極11がフィルタ制御電源部7に接続され、交流又は直流の駆動電圧が印加される。
【0016】
透明基板10には、汎用のガラス基板が用いられる。透明電極11は、液晶材15に対し、その配向を調節する任意の電圧を印加するものであり、例えば、インジウム錫系酸化物が用いられる。配向膜12は、ポリイミド系樹脂から成り、透明電極11上に塗布された後にラビング処理が施される。これら透明基板10、透明電極11及び配向膜12から成る液晶フィルタ用基板1の具体的な構成及びその製造手順については後述する。
【0017】
二色性色素14は、固有の分子構造に起因する吸光ピークを持っていて、長波長域から短波長域にかけて吸収分光特性が連続的に増加するものや、短波長域から長波長域にかけて吸収分光特性が連続的に増加するものがある。なお、吸収分光特性とは、各々の物質が有する波長ごとの光の吸収特性を言う。一般的な二色性色素としては、アゾ系色素、アントラキノン系色素等が挙げられ、本実施形態においては、例えば、退色性が少ない蛍光性ベンゾチアジアゾール系二色性色素が用いられる。
【0018】
液晶材15は、汎用のサーモトロピック液晶が用いられ、本実施形態においては、ネマティック液晶、コレステリック液晶、スメクティック液晶のいずれを用いてもよいが、応答速度が早いネマティック液晶が好ましい。なお、スメクティック液晶の一種である強誘電性液晶を用いてもよい。なお、液晶材15には、液晶分子にねじれを付与するカイラル剤が添加される。
【0019】
次に、液晶フィルタ用基板13の具体的な構成、及びその製造手順について、図3及び図4を参照して説明する。液晶フィルタ用基板13は、図3に示されるように、1枚の透明基板10上の所定箇所に透明電極11が配置され、この透明電極11の上を覆うように配向膜12が塗布されることにより作製される。
【0020】
透明基板10は、この透明基板10を対称に分ける重ね合わせ軸Yを軸として、重ね合わされた状態において略円形になるように形成される。具体的には、1枚の透明基板10が、重ねあわせ軸Yの近傍を連結させた2つの円周形状にカットされ、更に配向膜12の外周と接する接線で外縁が切欠かれた切欠部(オリフラ10a)が、液晶フィルタ用基板13を重ね合わせた状態で重ならないように形成される。なお、図3は、電極端子11a及びオリフラ10aが、夫々、透明基板10を対称に分ける重ね合わせ軸Yと直交する方向に並進移動させた位置に形成された例を示すが、電極端子11a及びオリフラ10aの配置は、透明基板10の中心を回転中心とした点対称となる位置であってもよい。透明電極11は、配向膜12と同様に、円形になるよう形成され、その一部に円周から突出した電極端子11aが設けられる。
【0021】
配向膜12は、電極端子11aを除く透明電極11上に塗布され、その表面には液晶を配向するためのラビング処理が施される。ラビング処理後、透明基板10を軸Yに沿って切断することにより、2枚の液晶フィルタ用基板13が得られる。次に、図4に示されるように、これら2枚の液晶フィルタ用基板13が向かい合わされる。ここに図2に示したように、2枚の液晶フィルタ用基板13は、スペーサ16で所定のギャップを有するように重ね合わされ、各透明基板10間は封止材17で固定されると共に、向かい合う配向膜12間には液晶材15等が充填される。なお、液晶フィルタ用基板13の重ね合わせる際には、予め重ね合わせ軸Yに沿って透明基板10上に切り込み線を設けておき、重ね合わせ軸Yを軸として透明基板10を折り曲げることにより、一方の配向膜12を他方の配向膜12上に重ね合わせてもよい。
【0022】
好ましくは、軸Yに沿って切断する前の1枚の液晶フィルタ用基板13には、重ね合わせ軸Yを挟んで線対称となるいずれかの位置に予めマーキングが配置される。マーキングは、例えば、重ね合わせ軸Yを挟む透明基板10上の一方に点(・)印M1、他方に丸(○)印M2が付され、2枚の液晶フィルタ用基板13を合わせる際に、丸印M2の中に点印M1を重ね合わせる。円形基板は、角型基板と比較して、透明基板10の貼り付け面が回転する事により、重ね合わせ位置のずれが生じ易いが、上記のマーキングを施すことにより、液晶フィルタ用基板13を正確に重ね合わせることができる。
【0023】
重ね合わされた液晶フィルタ用基板13は、オリフラ10aに対向する位置に夫々、電極端子11aが配置され、これら電極端子11aには、夫々透明電極11に給電するための給電用端子(電極ピン19,19’)が設けられる。これら電極ピン19,19’はコネクタ20に接続され、フィルタ制御電源部7(図2参照)による透明電極11に対する給電を可能とする。
【0024】
上記ラビング処理には、向かい合う配向膜のラビング方向により、パラレル型及びアンチパラレル型がある。パラレル型の液晶フィルタにおいては、液晶分子は、印加電圧が増減によって、向かい合う透明電極の間において1/2回転する。すなわち、パラレル型においては、液晶分子が1回転する幅(以下、ねじれピッチ幅という)が向かい合う透明電極の間隔(以下、ギャップという)の2倍である液晶材が用いられる。これに対して、アンチパラレル型の液晶フィルタにおいては、液晶分子は向かい合う透明電極の間において1回転する。すなわち、アンチパラレル型においては、ねじれピッチ幅がギャップと同じである液晶材が用いられる。
【0025】
アンチパラレル型の液晶フィルタの特徴は、印加電圧の増減によって液晶分子が配向制御されることによる色温度幅が、パラレル型に比べて大きくなることが挙げられる。また、パラレル型の液晶フィルタの特徴は、液晶分子のねじれ回転する角度が制限されているので、ヒステリシスが起こりにくいことが挙げられる。これら特徴の異なる液晶フィルタは、適用される照明装置の性能や用途に応じて適宜に使い分けられる。
【0026】
次に、電極ピン19,19’及びコネクタ20の具体的な構成について、図5(a)乃至(c)を参照して説明する。2本の電極ピン19,19’のうち、電極ピン19は、電極端子11aの平面に対して垂直に固定される。向かい合う透明電極10にはオリフラ10aが形成されているので、電極ピン19が電極端子11aから垂直に立ち上がるように固定されていても、電極ピン19’が設けられた液晶フィルタ用基板13と接触することはない。一方、電極ピン19’は、電極ピン19’が設けられた液晶フィルタ用基板13を回り込んで液晶フィルタ用基板13の裏側へ立ち上がるように取り付けられ、電極ピン19と同じ方向になるよう形成される。
【0027】
この構成により、電極ピン19,19’には、夫々の電極ピンに対応する挿入口が一面に設けられた2口式のコネクタ20を接続することができる。このようなコネクタ20は、構造が簡単であるため、汎用の部品を用いることができ、照明装置の製造コストを下げることができる。また、従来の液晶フィルタのように、夫々の透明電極に個別のコネクタを接続する必要がなく、透明電極に給電するためのコネクタを容易に接続することができる。なお、電極ピン19,19’は、夫々が互いに近接する位置に配置されることが望ましい。こうすれば、小型のコネクタを用いて電極ピン19,19’を接続することができ、しかも液晶が充填された光透過領域にコネクタ20自体が重なり合うこともない。
【0028】
また、上述したように、構造が簡単な汎用の部品から成る安価なコネクタを用いることにより、液晶フィルタ1を備えた照明装置1は、製造コストを下げることができる。
【0029】
次に、液晶フィルタ1の動作について、上述した図1及び図2を参照して説明する。透明電極11に電圧が印加されていないとき、細長い分子構造の液晶材15及び二色性色素14は、透明基板10に対して平行に配向(ホモジニアス配向)していて、二色性色素14の長軸方向に振動する偏光を強く吸収(ハイルマイヤー型ゲストホスト動作)する。従って、例えば、長波長成分に対する吸収分光特性を有する二色性色素14を含む液晶フィルタ1は、透過した光の色温度を増加させ、短波長成分に対する吸収分光特性を有する二色性色素14含む液晶フィルタ1は、透過した光の色温度を減少させる。
【0030】
一方、透明電極11に十分な電圧が印加されると、細長い分子構造の液晶材15及び二色性色素14は電界方向に再配向して、透明基板10に対して垂直に立ち上がる。そのため、二色性色素14による短波長成分及び長波長成分の吸収が減少して、液晶フィルタ1の透過分光特性は平坦になり、光の色温度は変化しない。
【0031】
このように、吸収分光特性の異なる二色性色素14及び液晶材15含む液晶フィルタ1に対する印加電圧が適宜に制御されることで、液晶フィルタ1の透過分光特性は連続的に変化する。従って、液晶フィルタ1は、印加電圧の増減により、その透過分光特性をアナログ的に制御することができ、光源3から入射した光L1のうち、特定の波長の光を吸収して、色温度を広範囲かつ連続的に制御した照明光L2を出射することができる。
【0032】
なお、本発明は、上記構成に限られることなく種々の変形が可能であり、透明電極にオリフラを設けて、一方の電極ピンを透明電極に対して垂直に設置し、他方の電極ピンを一方の電極ピンと同じ方向に向けるように構成されたものであれば、任意の形態を含む。なお、製造される液晶フィルタの形状は上述した略円形だけでなく、略円形に近い多角形を含む。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施形態に係る液晶フィルタを備えた照明装置の一部断面構成図。
【図2】同液晶フィルタの断面構成図。
【図3】同液晶フィルタにおける重ね合わせ前の正面図及び側面図。
【図4】同液晶フィルタにおける重ね合わせ後の正面図及び側面図。
【図5】(a)は同液晶フィルタの分解斜視図、(b)は同液晶フィルタの斜視図、(c)は(b)と異なる角度からの斜視図。
【図6】従来の液晶フィルタの構成図。
【符号の説明】
【0034】
1 重ね合わせ式液晶フィルタ
2 照明装置
3 光源
10 透明基板
11 透明電極
11a 電極端子
12 配向膜
13 液晶フィルタ用基板
19,19’ 電極ピン(給電用端子)
20 コネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略円形の透明基板と、前記透明基板上に設けられる透明電極と、前記透明電極上に設けられる円形の配向膜とを有する液晶フィルタ用基板を備え、前記液晶フィルタ用基板は、少なくとも2枚の透明基板が透明電極を内向きに互いに向かい合うように重ね合わされ、前記配向膜相互の隙間に液晶が充填されて成る重ね合わせ式液晶フィルタであって、
前記透明基板は、前記配向膜の外周と接する接線で外縁が切欠かれた切欠部を、前記液晶フィルタ用基板を重ね合わせた状態で重ならないように、有し、
前記液晶フィルタ用基板は、重ね合わせた状態で前記切欠部に対向する位置に夫々、前記透明電極に給電するための給電用端子が設けられ、
一方の給電用端子は、該給電用端子が設けられた液晶フィルタ用基板を回り込んで該液晶フィルタ用基板の裏側へ立ち上がり、他方の給電用端子と同じ方向になるよう形成されていることを特徴とする重ね合わせ式液晶フィルタ。
【請求項2】
請求項1に記載の重ね合わせ式液晶フィルタと、光源とを備えた照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−175371(P2009−175371A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−13158(P2008−13158)
【出願日】平成20年1月23日(2008.1.23)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【出願人】(000004352)日本放送協会 (2,206)
【Fターム(参考)】