長尺ベース材の腰壁固定構造及び長尺ベース材の腰壁固定方法
【課題】 サンルーム等の壁面を腰壁上に形成する基準をなす長尺ベース材を腰壁に簡易且つ確実に固定する。
【解決手段】 長尺ベース材４を，基板４１，室内外側の端部起立条４２，該端部起立条４２内方の一対のレベル調整溝部４６，その間の中空隆起部４４によって形成して，該長尺ベース材４を，腰壁２長手方向室内外に多数載置したＬ字ピース部材３の水平片３１に載架するように配置し，該水平片３１をレベル調整基準としてレベル調整溝部４６の基板４１に螺入したタップネジ５を水平片３１に突き当て対接することによってレベル調整を施して，長尺ベース材４の端部起立条４２をＬ字ピース部材３の起立片３２にネジ３３止めしてこれらを一体化して，腰壁２の長手方向及び幅方向の位置出しを行い，長尺ベース材４の室内側のレベル調整溝部４６をアンカー６で腰壁２に固定する。一体化した後に位置出しができるので，位置ズレが生じるのを防止できる。
【解決手段】 長尺ベース材４を，基板４１，室内外側の端部起立条４２，該端部起立条４２内方の一対のレベル調整溝部４６，その間の中空隆起部４４によって形成して，該長尺ベース材４を，腰壁２長手方向室内外に多数載置したＬ字ピース部材３の水平片３１に載架するように配置し，該水平片３１をレベル調整基準としてレベル調整溝部４６の基板４１に螺入したタップネジ５を水平片３１に突き当て対接することによってレベル調整を施して，長尺ベース材４の端部起立条４２をＬ字ピース部材３の起立片３２にネジ３３止めしてこれらを一体化して，腰壁２の長手方向及び幅方向の位置出しを行い，長尺ベース材４の室内側のレベル調整溝部４６をアンカー６で腰壁２に固定する。一体化した後に位置出しができるので，位置ズレが生じるのを防止できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は，サンルーム，テラス等の建物付設構築物やガレージルーム，物置等の独立構築物における壁面を腰壁上に設置するに用いる長尺ベース材の腰壁固定構造及びその腰壁固定方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
この種腰壁固定構造乃至固定方法として，基板及び該基板の室内側及び室外側やや内方に一対の起立片を起立したピース状部材をなすベース材受部材と，長尺の水平基板及び該水平基板の下面に一対の垂下条を一体に垂下した長尺ベース材とを用い，上記ベース材受部材を腰壁上面の長手方向所定間隔にアンカー固定する一方，長尺ベース材の垂下条を該ベース材受部材の上記一対の起立片に被嵌するように該長尺ベース材をベース材受部材に配置し，該長尺ベース材をレベル調整した後に，その垂下条から起立片に螺入した固定ネジによって長尺ベース材をベース材受部材に水平支持するものが知られている。
【０００３】
【非特許文献１】東洋エクステリア株式会社 平成１８年４月発行「ココマ 取付説明書 本体総合編」８９頁
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
この場合，長尺ベース材に支柱を起立することによって腰壁上に壁面を形成することができるが，該長尺ベース材は壁面形成の基準をなすために可及的に位置決めを正確に行うことが必要となるところ，例えば腰壁長手方向又は幅方向に対するベース材受部材の設置位置にズレを生じると，長尺ベース材にズレが生じることになり，この場合，上記ベース材受部材の挟持固定を解除して長尺ベース材をベース材受部材から外した上，ベース材受部材を固定したアンカーを外してその固定位置を変更する必要がある。従ってこのように長尺ベース材を腰壁上に設置して壁面を形成する構築物にあって，壁面形成の基準となる長尺ベース材の腰壁固定は，特にその位置ズレが現場で生じると，現場作業が著しく煩雑化する結果を招き易い。
【０００５】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって，その解決課題とするところは，長尺ベース材の腰壁への固定を可及的簡易且つ確実になし得るようにするとともに，長尺ベース材の腰壁への固定に際して位置ズレ発生の可能性を可及的に防止した長尺ベース材の腰壁固定構造を提供するにあり，またその腰壁固定方法を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題に沿って本発明は，腰壁に対して未固定のＬ字ピース部材を用いて，予めＬ字ピース部材とレベル調整した長尺ベース材とを一体化し，その後に該長尺ベース材を腰壁に対してアンカー固定することによって，最終段階のアンカー固定に先立って，長尺ベース材を腰壁上で移動してその位置出しを可能として，位置ズレ発生の可能性を解消する一方，長尺ベース材の腰壁への固定を可及的簡易且つ確実になし得るようにしたものであって，即ち請求項１に記載の発明を，腰壁上に壁面を形成するベースをなす長尺ベース材を上記腰壁上面に載置固定した長尺ベース材の腰壁固定構造であって，腰壁上面幅方向両端部にして長手方向所定間隔にＬ字一方の水平片を載置した多数のＬ字ピース部材を用い，レベル調整した上記長尺ベース材の幅方向両端を上記Ｌ字ピース部材の起立片に該起立片側からの固定ネジにより挟持固定することによって該長尺ベース材をＬ字ピース部材に支持するとともに該Ｌ字ピース部材による長尺ベース材の支持状態で該長尺ベース材を上記腰壁上面にアンカー固定してなることを特徴とする長尺ベース材の腰壁固定構造としたものである。
【０００７】
請求項２に記載の発明は，上記に加えて，上記Ｌ字ピース部材による長尺ベース材の挟持固定を可及的簡易にして確実になし得るように，これを，上記長尺ベース材を，基板と，該基板の室内側及び室外側に起立固定面を備えて形成し，該両側の起立固定面に上記Ｌ字ピース部材から螺入した固定ネジによって上記挟持固定を行なってなることを特徴とする請求項１に記載の長尺ベース材の腰壁固定構造としたものである。
【０００８】
請求項３に記載の発明は，同じく上記に加えて，上記Ｌ字ピース部材による長尺ベース材の挟持固定を可及的簡易にして確実になし得るとともに上記長尺ベース材に基板露出の室内外レベル調整溝部を配置し，上記Ｌ字ピース部材の水平片をレベル調整基準とすることによってレベル調整溝部の基板に螺装したタップネジによるレベル調整を正確且つ確実になし得るものとするように，これを，上記長尺ベース材を，基板と，該基板の室内側及び室外側に起立した一対の端部起立条と，基板中間位置に配置した中空隆起部と，上記一対の端部起立条と該中空隆起部との間に配置して基板を露出した室内側及び室外側のレベル調整溝部と，該室内側のレベル調整溝部の長手方向部分的に配置した上記腰壁上に形成する壁面を形成する支柱設置用の支柱受座とを備え，上記Ｌ字ピース部材による挟持固定を，上記室内側及び室外側のレベル調整溝部の長手方向端部に螺入したタップネジを上記Ｌ字ピース部材の水平片に対接して該水平片をレベル調整基準としてレベル調整した長尺ベース材の上記一対の端部起立条に上記L字ピース部材から螺入した固定ネジによって行なうとともに上記支柱受座に載置固定した支柱支持部材を介して，該支柱受座から上記中空隆起部上面に跨るように上記壁面形成用の支柱を立設してなることを特徴とする請求項１に記載の長尺ベース材の腰壁固定構造としたものである。
【０００９】
請求項４に記載の発明は，同じく上記に加えて，長尺ベース材の上記室内側及び室外側のレベル調整溝部を閉塞することによって外観を良好な納まりとするように，これを，上記タップネジを除去した室内側及び室外側のレベル調整溝部を，それぞれ被覆した室内側における化粧額縁及び室外側における笠木を備えてなることを特徴とする請求項３に記載の長尺ベース材の腰壁固定構造としたものである。
【００１０】
請求項５に記載の発明は，腰壁に対して未固定のＬ字ピース部材を用いて，長尺ベース材を腰壁上で移動し得るように，予めＬ字固定部材と長尺ベース材と一体化して，アンカー固定を長尺ベース材設置の最終段階で行なうようにした長尺ベース材の腰壁固定方法を提供するように，これを，腰壁上に壁面を形成するベースをなすように基板と，該基板の室内側及び室外側に起立固定面を備えた長尺ベース材を上記腰壁上面にＬ字ピース部材を用いて載置固定する長尺ベース材の腰壁固定方法であって，上記Ｌ字ピース部材と長尺ベース材の位置関係を定めて腰壁上面幅方向両端部に多数のＬ字ピース部材の水平片を載置するとともに該Ｌ字ピース部材の水平片上に長尺ベース材の基板を載置するようにＬ字ピース部材及び長尺ベース材を配置する腰壁への載置工程と，該Ｌ字ピース部材の水平片を上記長尺ベース材のレベル調整基準として，該水平片に上記長尺ベース材に螺入したタップネジを対接することによって該長尺ベース材のレベル調整を行なうレベル調整工程と，上記Ｌ字ピース部材の起立片から長尺ベース材の起立面に固定ネジを螺入して該Ｌ字ピース部材によって長尺ベース材を挟持固定する挟持固定工程と，該Ｌ字ピース部材に挟持固定した長尺ベース材を腰壁にアンカー固定する長尺ベース材固定工程を備えることを特徴とする長尺ベース材の腰壁固定方法としたものである。
【００１１】
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として，上記課題解決の手段としたものである。
【発明の効果】
【００１２】
本発明は以上のとおりに構成したから，請求項１に記載の発明は，腰壁に対して未固定のＬ字ピース部材を用いて，予めＬ字ピース部材とレベル調整した長尺ベース材とを一体化し，その後に該長尺ベース材を腰壁に対してアンカー固定することによって，最終段階のアンカー固定に先立って，長尺ベース材を腰壁上で移動してその位置出しを可能として，位置ズレ発生の可能性を解消する一方，長尺ベース材の腰壁への固定を可及的簡易且つ確実になし得るようにした長尺ベース材の腰壁固定構造を提供することができる。
【００１３】
請求項２に記載の発明は，上記に加えて，上記Ｌ字ピース部材による長尺ベース材の挟持固定を可及的簡易にして確実になし得るものとすることができる。
【００１４】
請求項３に記載の発明は，同じく上記に加えて，上記Ｌ字ピース部材による長尺ベース材の挟持固定を可及的簡易にして確実になし得るとともに上記長尺ベース材に基板露出の室内外レベル調整溝部を配置し，上記Ｌ字ピース部材の水平片をレベル調整基準とすることによってレベル調整溝部の基板に螺装したタップネジによるレベル調整を正確且つ確実になし得るものとすることができる。
【００１５】
請求項４に記載の発明は，同じく上記に加えて，長尺ベース材の上記室内側及び室外側のレベル調整溝部を閉塞することによって外観を良好な納まりとすることができる。
【００１６】
請求項５に記載の発明は，腰壁に対して未固定のＬ字ピース部材を用いて，長尺ベース材を腰壁上で移動し得るように，予めＬ字固定部材と長尺ベース材と一体化して，アンカー固定を長尺ベース材設置の最終段階で行なうようにした長尺ベース材の腰壁固定方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１７】
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば，１は，例えばコンクリートブロックを縦筋と横筋を用いて建込むことによって地面に起立形成した腰壁２上に設置したサンルーム，テラス等の建物付設構築物における壁面であり，該壁面１は，腰壁２上面に壁面１を形成するベースをなす長尺ベース材４を載置固定し，該長尺ベース材４を介してこれを基準に形成したものとしてある。
【００１８】
該長尺ベース材４は，腰壁２上面幅方向両端部にして長手方向所定間隔にＬ字一方の水平片３１を載置した多数のＬ字ピース部材３を用い，レベル調整して水平とした上記長尺ベース材４の幅方向両端を上記Ｌ字ピース部材３の起立片３２に該起立片３２側からの固定ネジ３３により挟持固定することによって該長尺ベース材４をＬ字ピース部材３に支持するとともに該Ｌ字ピース部材３による長尺ベース材４の支持状態で該長尺ベース材４を上記腰壁２上面にアンカー６固定したものとしてある。
【００１９】
このとき本例の上記長尺ベース材４は，これを，基板４１と，該基板４１の室内側及び室外側に起立固定面を備えて形成し，該両側の起立固定面に上記Ｌ字ピース部材３から螺入した固定ネジ３３によって上記挟持固定を行なったものとしてあり，本例にあって該長尺ベース材４は，これを，基板４１と，該基板４１の室内側及び室外側に起立した，上記起立固定面をなす一対の端部起立条４２と，基板４１中間位置に配置した中空隆起部４４と，上記一対の端部起立条４２と該中空隆起部４４との間に配置して基板４１を露出した室内側及び室外側のレベル調整溝部４６と，該室内側のレベル調整溝部４６の長手方向部分的に配置した上記腰壁２上に形成する壁面１を形成する支柱１１設置用の支柱受座４７とを備え，上記Ｌ字ピース部材３による挟持固定を，上記室内側及び室外側のレベル調整溝部４６の長手方向端部に螺入したタップネジ５を上記Ｌ字ピース部材３の水平片３１に対接して該水平片３１をレベル調整基準としてレベル調整した長尺ベース材４の上記一対の端部起立条４２に上記L字ピース部材３から螺入した固定ネジ３３によって行なうとともに上記支柱受座４７に載置固定した支柱支持部材４８を介して，該支柱受座４７から上記中空隆起部４４上面に跨るように上記壁面１形成用の支柱１１を立設したものとし，また上記タップネジ５を除去した室内側及び室外側のレベル調整溝部４６を，それぞれ被覆した室内側における化粧額縁８及び室外側における笠木９を備えたものとしてある。
【００２０】
即ち，該長尺ベース材４は，例えばアルミ押出材を用いた，上記壁面１の横幅と同長乃至これよりやや長い長尺にして上記基板４１，端部起立条４２，中空隆起部４４，レベル調整溝部４６及び部分的配置の支柱受座４７を備えたものとしてあり，このとき本例の長尺ベース材４は，その上記支柱受座４７をピース状にして，例えば下向き開口コ字状の別部材とし，上記中空隆起部４４と室内側の端部起立条４２との間に形成した室内側のレベル調整溝部４６に嵌合して，例えば中空隆起部４４に突設した室内側向きの固定突片に固定ネジ４９で一体的に固定してある。
【００２１】
このとき本例にあって該長尺ベース材４は，その基板４１を上記腰壁，本例にあってはコンクリートブロックによって形成した腰壁２より短寸の奥行幅とし，その室外側から１／６幅程度の室外側のレベル調整溝部４６，１／２幅程度の中空隆起部４４，１／３幅程度の室内側のレベル調整溝部４６を配置するとともに上記別部材とした支柱受座４７を該室外側のレベル調整溝部４６の内法寸法に合せた奥行幅を有するものとしてあり，上記中空隆起部４４の室外側及び室内側の端部起立条４２の上方には，それぞれ上向き突片，本例にあってはＴ字突片４５を突設してあり，該突片４５を後述の支柱１１を設置し且つ壁面１に下框１２を設置する位置決め用の突起とするとともに，本例にあっては室内側の端部起立条４２のＴ字突片４５の同じく横向き突起を化粧額縁８の，また中空隆起部４４のＴ字突片４５の横向き突起を上記室外側のレベル調整溝部４６を被覆する笠木９の固定に用いるものとしてある。
【００２２】
このように形成した長尺ベース材４は，同じくアルミ押出材製としたＬ字ピース部材３を用いて，これと一体化した上，該長尺ベース材４を腰壁２上面に対してアンカー６固定してあり，これを該長尺ベース材４の固定方法によって説明すれば，腰壁２上に壁面１を形成するベースをなすように基板４１と，該基板４１の室内側及び室外側に起立固定面を備えた長尺ベース材４を上記腰壁２上面にＬ字ピース部材３を用いて載置固定する長尺ベース材４の腰壁固定方法として，上記Ｌ字ピース部材３と長尺ベース材４の位置関係を定めて腰壁２上面幅方向両端部に多数のＬ字ピース部材３の水平片３１を載置するとともに該Ｌ字ピース部材３の水平片３１上に長尺ベース材４の基板４１を載置するようにＬ字ピース部材３及び長尺ベース材４を配置する腰壁２への載置工程と，該Ｌ字ピース部材３の水平片３１を上記長尺ベース材４のレベル調整基準として，該水平片３１に上記長尺ベース材４に螺入したタップネジ５を対接することによって該長尺ベース材４のレベル調整を行なうレベル調整工程と，上記L字ピース部材３の起立片３２から長尺ベース材４の起立面に固定ネジ３３を螺入して該Ｌ字ピース部材３によって長尺ベース材４を挟持固定する挟持固定工程と，該Ｌ字ピース部材３に挟持固定した長尺ベース材４を腰壁２にアンカー６固定する長尺ベース材固定工程を備えるものとしてあり，また本例にあっては，上記タップネジ５除去後のネジ穴にシーリング措置を施して該ネジ穴を閉塞するシーリング工程を，例えばタップネジ５除去時乃至その後の適宜の段階で備えるとともに化粧額縁８及び笠木９の設置工程を適宜の段階で備えるものとしてある。
【００２３】
即ち本例にあって，腰壁２上面への該Ｌ字ピース部材３と長尺ベース材４の配置は，例えば腰壁２に該Ｌ字ピース部材３をその幅方向両端部，即ち腰壁２奥行方向の室内側及び室外側における長手方向所定間隔に先行載置し，必要あれば該Ｌ字ピース部材３をテープ等で腰壁２に仮止めし，その起立片３１間に長尺ベース材４の基板４１を載架するように長尺ベース材４を載置して行うか，より簡便には，長尺ベース材４を腰壁２上に載置して，多数のＬ字ピース部材３の水平片３１を室内側及び室外側から腰壁２と長尺ベース材４間にそれぞれ挿入して行なうようにしてある。
【００２４】
レベル調整は，例えば長尺ベース材４の室内側及び室外側のレベル調整溝部４６，本例にあってはその各Ｌ字ピース部材３位置においてそれぞれレベル調整専用のタップネジ５を螺入し，該タップネジ５をネジ頭をドライバー等によって回転してその先端をＬ字ピース部材３の水平片３１に突き当て対接して，腰壁２に載置した水平片３１をレベル調整基準とし，長尺ベース材４のレベル調整，即ち腰壁２の上面に存在することある傾斜や凹凸を吸収するように該長尺ベース材４の水平出しを行い，その後のＬ字ピース部材３による水平の長尺ベース材４の挟持固定と該長尺ベース材４のアンカー６固定を可及的簡易且つ確実になし得るようにしてある。このとき上記各Ｌ字ピース部材３位置においてレベル調整を行うようにすることによって，例えば端部のみならず，長尺ベース材４をアルミ押出材としたことによって生じる中間部における撓み等の垂れ下りを解消して，長手方向全体に亘る正確なレベル調整をなし得るようにしてある。
【００２５】
Ｌ字ピース部材３による長尺ベース材４の挟持固定は，上記レベル調整を施した長尺ベース材４の起立固定面をなす端部起立条４２に対して，上記タップネジ５を除去する前に，Ｌ字ピース部材３の起立片３２側からそれぞれ固定ネジ３３を螺入して，水平の長尺ベース材４をＬ字ピース部材３にネジ固定することによって，これを行うものとしてある。
【００２６】
このように腰壁２に未固定の状態でＬ字ピース部材３に長尺ベース材４を挟持固定して，これらを一体化した後に，該長尺ベース材４を腰壁２にアンカー６固定するものとしてあり，該アンカー６固定に先立って長尺ベース材４に位置ズレが生じないようにその位置出しを行う一方，該長尺ベース材４から腰壁２にアンカー６を打ち込んでその腰壁２への固定を行うものとしてある。該アンカー６固定は，長尺ベース材４における室内側のレベル調整溝部４６を用いて，上記支柱受座４７を配置した部位を避けて露出した基板４１の長手方向複数個所において，例えばドリルで該長尺ベース材４の基板４１と腰壁２にアンカー孔を穿設して，該アンカー孔に対して長尺ベース材４の上方から下向きにアンカー６を打ち込むことによって，これを行うものとしてある。
【００２７】
該長尺ベース材４には，その支柱受座４７に支柱支持部材４８，本例にあってはアルミ押出材製にして中空ブロック状のスリーブを，例えばそのタッピングホールを介して固定ネジを支柱受座４７に対して螺入することによって固定して，該支柱支持部材４８を被嵌するとともにその側面から固定ネジ４９を該支柱支持部材４８に螺入することによって，長尺ベース材４，特にその支柱受座４７に支柱１１を立設してある。このとき支柱１１は，長尺ベース材４の上記中空隆起部４４と室内側の端部起立条４２のＴ字突片４５間の幅に合わせた奥行幅を備えたものとしてあり，これによって該支柱１１を，支柱受座４７から室外側の中空隆起部４４に跨るように該Ｔ字突片４５間に嵌合してその立設を行ったものとしてある。その後に該支柱１１の室外側端部が跨る長尺ベース材４の中空隆起部４４には支柱１１間に位置するように下框１２を載置固定するとともにその押縁でガラスを挟持するようにして長尺ベース材４上に壁面１を形成するものとしてある。
【００２８】
このとき上記長尺ベース材４の室内側及び室外側のレベル調整溝部４６を閉塞する化粧額縁８及び笠木９は，上記中空隆起部４４及び室外側の端部起立条４２のＴ字突片４５の突起と，化粧額縁８において室内側の端部起立条４２の上端から室内側にＬ字状に突出した張出突条４３上端の係止条，笠木９において室外側の端部起立条４２から室外側にＬ字状に突出した張出突条４３上端の係止条に，化粧額縁８及び笠木９の幅方向端部と裏面中間位置にこれら突起及び係止条に対応する係止条を設置し，それぞれスナップイン係止することによって該化粧額縁８を室内側のレベル調整溝部４６に，笠木９を室外側のレベル調整溝部４６にこれらを塞ぐように配置してある。
【００２９】
本例の長尺ベース材４の腰壁２固定は，腰壁２に対して未固定のＬ字ピース部材３を用いて，予めＬ字ピース部材３とレベル調整した長尺ベース材４とを一体化し，その後に該長尺ベース材４を腰壁２に対してアンカー６固定することによって，最終段階のアンカー６固定に先立って，長尺ベース材４を腰壁２上で移動してその位置出しを可能として，位置ズレ発生の可能性を解消するとともに長尺ベース材４の腰壁２への固定を可及的簡易且つ確実になし得るようにする一方，上記長尺ベース材４に基板４１露出の室内外レベル調整溝部４６を配置し，上記Ｌ字ピース部材３の水平片３１をレベル調整基準とすることによってレベル調整溝部４６の基板４１に螺装したタップネジ５によってレベル調整を正確且つ確実になし得るようにするとともに長尺ベース材４の上記室内側及び室外側のレベル調整溝部４６を化粧額縁８及び笠木９で閉塞することによって外観を良好な納まりとしたものとすることができる。
【００３０】
図中１３は，図１左側において支柱１１の下端から腰壁２正面に配置した例の，図１右側において支柱１１から上記室外側のレベル調整溝部４６を介して腰壁２側面に配置した例の樋，５１はタップネジ５除去後のネジ穴に施したシーリング剤，６１は長尺ベース材４のアンカー６固定に際してそのナット周りに施したシーリング剤，７は下框１２設置後に該下框１２の室内側に，中空隆起部４４と上記室外側の起立条との間に配置して支柱間の室内側の化粧仕上げを行なった室内側化粧カバーをそれぞれ示す。
【００３１】
図示した例は以上のとおりとしたが，支柱との取り合いを考慮して長尺ベース材を形成するについて，該長尺ベース材を，基板と，該基板の室内側及び室外側に起立固定面を備えて形成し，該両側の起立固定面に上記Ｌ字ピース部材から螺入した固定ネジによって上記の挟持固定を行なうようにして，上記基板と起立固定面以外の構成を様々な形態のものとすること，レベル調整を長尺ベース材の長手方向両端の幅方向室内外の合計４箇所で行うようにすること等を含めて，本発明の実施に当って，腰壁，長尺ベース材，Ｌ字ピース部材，必要に応じて用いる基板，起立固定面，端部起立条，中空隆起部，レベル調整溝部，支柱受座，タップネジ，笠木，化粧額縁等の各具体的形状，構造，材質，これらの関係，これらに対する付加，また長尺ベース材の腰壁固定の具体的方法，これに用いる部材等は，上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【００３２】
【図１】建物付設構築物の正面図である。
【図２】長尺ベース材と支柱との関係を示す斜視図である。
【図３】腰壁，長尺ベース材及びＬ字ピース部材の関係を示す斜視図である。
【図４】長尺ベース材のレベル調整状態を示す斜視図である。
【図５】腰壁に対する長尺ベース材のアンカー固定の状態を示す斜視図である。
【図６】長尺ベース材とＬ字ピース部材の腰壁への配置状態を示す縦断面図である。
【図７】長尺ベース材のレベル調整状態を示す縦断面図である。
【図８】レベル調整した長尺ベース材とＬ字ピース部材のネジ固定の状態を示す縦断面図である。
【図９】長尺ベース材とＬ字ピース部材の一体化状態を示す縦断面図である。
【図１０】長尺ベース材のアンカー固定状態を示す縦断面図である。
【図１１】腰壁上の長尺ベース材と壁面下框との関係を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【００３３】
１ 壁面
１１ 支柱
１２ 下框
１３ 樋
２ 腰壁
３ Ｌ字ピース部材
３１ 水平片
３２ 起立片
３３ 固定ネジ
４ 長尺ベース材
４１ 基板
４２ 端部起立条
４３ 張出突条
４４ 中空隆起部
４５ Ｔ字突片
４６ レベル調整溝部
４７ 支柱受座
４８ 支柱支持部材
４９ 固定ネジ
５ タップネジ
５１ シーリング剤
６ アンカー
６１ シーリング剤
７ 室内側化粧カバー
８ 化粧額縁
９ 笠木
【技術分野】
【０００１】
本発明は，サンルーム，テラス等の建物付設構築物やガレージルーム，物置等の独立構築物における壁面を腰壁上に設置するに用いる長尺ベース材の腰壁固定構造及びその腰壁固定方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
この種腰壁固定構造乃至固定方法として，基板及び該基板の室内側及び室外側やや内方に一対の起立片を起立したピース状部材をなすベース材受部材と，長尺の水平基板及び該水平基板の下面に一対の垂下条を一体に垂下した長尺ベース材とを用い，上記ベース材受部材を腰壁上面の長手方向所定間隔にアンカー固定する一方，長尺ベース材の垂下条を該ベース材受部材の上記一対の起立片に被嵌するように該長尺ベース材をベース材受部材に配置し，該長尺ベース材をレベル調整した後に，その垂下条から起立片に螺入した固定ネジによって長尺ベース材をベース材受部材に水平支持するものが知られている。
【０００３】
【非特許文献１】東洋エクステリア株式会社 平成１８年４月発行「ココマ 取付説明書 本体総合編」８９頁
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
この場合，長尺ベース材に支柱を起立することによって腰壁上に壁面を形成することができるが，該長尺ベース材は壁面形成の基準をなすために可及的に位置決めを正確に行うことが必要となるところ，例えば腰壁長手方向又は幅方向に対するベース材受部材の設置位置にズレを生じると，長尺ベース材にズレが生じることになり，この場合，上記ベース材受部材の挟持固定を解除して長尺ベース材をベース材受部材から外した上，ベース材受部材を固定したアンカーを外してその固定位置を変更する必要がある。従ってこのように長尺ベース材を腰壁上に設置して壁面を形成する構築物にあって，壁面形成の基準となる長尺ベース材の腰壁固定は，特にその位置ズレが現場で生じると，現場作業が著しく煩雑化する結果を招き易い。
【０００５】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって，その解決課題とするところは，長尺ベース材の腰壁への固定を可及的簡易且つ確実になし得るようにするとともに，長尺ベース材の腰壁への固定に際して位置ズレ発生の可能性を可及的に防止した長尺ベース材の腰壁固定構造を提供するにあり，またその腰壁固定方法を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題に沿って本発明は，腰壁に対して未固定のＬ字ピース部材を用いて，予めＬ字ピース部材とレベル調整した長尺ベース材とを一体化し，その後に該長尺ベース材を腰壁に対してアンカー固定することによって，最終段階のアンカー固定に先立って，長尺ベース材を腰壁上で移動してその位置出しを可能として，位置ズレ発生の可能性を解消する一方，長尺ベース材の腰壁への固定を可及的簡易且つ確実になし得るようにしたものであって，即ち請求項１に記載の発明を，腰壁上に壁面を形成するベースをなす長尺ベース材を上記腰壁上面に載置固定した長尺ベース材の腰壁固定構造であって，腰壁上面幅方向両端部にして長手方向所定間隔にＬ字一方の水平片を載置した多数のＬ字ピース部材を用い，レベル調整した上記長尺ベース材の幅方向両端を上記Ｌ字ピース部材の起立片に該起立片側からの固定ネジにより挟持固定することによって該長尺ベース材をＬ字ピース部材に支持するとともに該Ｌ字ピース部材による長尺ベース材の支持状態で該長尺ベース材を上記腰壁上面にアンカー固定してなることを特徴とする長尺ベース材の腰壁固定構造としたものである。
【０００７】
請求項２に記載の発明は，上記に加えて，上記Ｌ字ピース部材による長尺ベース材の挟持固定を可及的簡易にして確実になし得るように，これを，上記長尺ベース材を，基板と，該基板の室内側及び室外側に起立固定面を備えて形成し，該両側の起立固定面に上記Ｌ字ピース部材から螺入した固定ネジによって上記挟持固定を行なってなることを特徴とする請求項１に記載の長尺ベース材の腰壁固定構造としたものである。
【０００８】
請求項３に記載の発明は，同じく上記に加えて，上記Ｌ字ピース部材による長尺ベース材の挟持固定を可及的簡易にして確実になし得るとともに上記長尺ベース材に基板露出の室内外レベル調整溝部を配置し，上記Ｌ字ピース部材の水平片をレベル調整基準とすることによってレベル調整溝部の基板に螺装したタップネジによるレベル調整を正確且つ確実になし得るものとするように，これを，上記長尺ベース材を，基板と，該基板の室内側及び室外側に起立した一対の端部起立条と，基板中間位置に配置した中空隆起部と，上記一対の端部起立条と該中空隆起部との間に配置して基板を露出した室内側及び室外側のレベル調整溝部と，該室内側のレベル調整溝部の長手方向部分的に配置した上記腰壁上に形成する壁面を形成する支柱設置用の支柱受座とを備え，上記Ｌ字ピース部材による挟持固定を，上記室内側及び室外側のレベル調整溝部の長手方向端部に螺入したタップネジを上記Ｌ字ピース部材の水平片に対接して該水平片をレベル調整基準としてレベル調整した長尺ベース材の上記一対の端部起立条に上記L字ピース部材から螺入した固定ネジによって行なうとともに上記支柱受座に載置固定した支柱支持部材を介して，該支柱受座から上記中空隆起部上面に跨るように上記壁面形成用の支柱を立設してなることを特徴とする請求項１に記載の長尺ベース材の腰壁固定構造としたものである。
【０００９】
請求項４に記載の発明は，同じく上記に加えて，長尺ベース材の上記室内側及び室外側のレベル調整溝部を閉塞することによって外観を良好な納まりとするように，これを，上記タップネジを除去した室内側及び室外側のレベル調整溝部を，それぞれ被覆した室内側における化粧額縁及び室外側における笠木を備えてなることを特徴とする請求項３に記載の長尺ベース材の腰壁固定構造としたものである。
【００１０】
請求項５に記載の発明は，腰壁に対して未固定のＬ字ピース部材を用いて，長尺ベース材を腰壁上で移動し得るように，予めＬ字固定部材と長尺ベース材と一体化して，アンカー固定を長尺ベース材設置の最終段階で行なうようにした長尺ベース材の腰壁固定方法を提供するように，これを，腰壁上に壁面を形成するベースをなすように基板と，該基板の室内側及び室外側に起立固定面を備えた長尺ベース材を上記腰壁上面にＬ字ピース部材を用いて載置固定する長尺ベース材の腰壁固定方法であって，上記Ｌ字ピース部材と長尺ベース材の位置関係を定めて腰壁上面幅方向両端部に多数のＬ字ピース部材の水平片を載置するとともに該Ｌ字ピース部材の水平片上に長尺ベース材の基板を載置するようにＬ字ピース部材及び長尺ベース材を配置する腰壁への載置工程と，該Ｌ字ピース部材の水平片を上記長尺ベース材のレベル調整基準として，該水平片に上記長尺ベース材に螺入したタップネジを対接することによって該長尺ベース材のレベル調整を行なうレベル調整工程と，上記Ｌ字ピース部材の起立片から長尺ベース材の起立面に固定ネジを螺入して該Ｌ字ピース部材によって長尺ベース材を挟持固定する挟持固定工程と，該Ｌ字ピース部材に挟持固定した長尺ベース材を腰壁にアンカー固定する長尺ベース材固定工程を備えることを特徴とする長尺ベース材の腰壁固定方法としたものである。
【００１１】
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として，上記課題解決の手段としたものである。
【発明の効果】
【００１２】
本発明は以上のとおりに構成したから，請求項１に記載の発明は，腰壁に対して未固定のＬ字ピース部材を用いて，予めＬ字ピース部材とレベル調整した長尺ベース材とを一体化し，その後に該長尺ベース材を腰壁に対してアンカー固定することによって，最終段階のアンカー固定に先立って，長尺ベース材を腰壁上で移動してその位置出しを可能として，位置ズレ発生の可能性を解消する一方，長尺ベース材の腰壁への固定を可及的簡易且つ確実になし得るようにした長尺ベース材の腰壁固定構造を提供することができる。
【００１３】
請求項２に記載の発明は，上記に加えて，上記Ｌ字ピース部材による長尺ベース材の挟持固定を可及的簡易にして確実になし得るものとすることができる。
【００１４】
請求項３に記載の発明は，同じく上記に加えて，上記Ｌ字ピース部材による長尺ベース材の挟持固定を可及的簡易にして確実になし得るとともに上記長尺ベース材に基板露出の室内外レベル調整溝部を配置し，上記Ｌ字ピース部材の水平片をレベル調整基準とすることによってレベル調整溝部の基板に螺装したタップネジによるレベル調整を正確且つ確実になし得るものとすることができる。
【００１５】
請求項４に記載の発明は，同じく上記に加えて，長尺ベース材の上記室内側及び室外側のレベル調整溝部を閉塞することによって外観を良好な納まりとすることができる。
【００１６】
請求項５に記載の発明は，腰壁に対して未固定のＬ字ピース部材を用いて，長尺ベース材を腰壁上で移動し得るように，予めＬ字固定部材と長尺ベース材と一体化して，アンカー固定を長尺ベース材設置の最終段階で行なうようにした長尺ベース材の腰壁固定方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１７】
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば，１は，例えばコンクリートブロックを縦筋と横筋を用いて建込むことによって地面に起立形成した腰壁２上に設置したサンルーム，テラス等の建物付設構築物における壁面であり，該壁面１は，腰壁２上面に壁面１を形成するベースをなす長尺ベース材４を載置固定し，該長尺ベース材４を介してこれを基準に形成したものとしてある。
【００１８】
該長尺ベース材４は，腰壁２上面幅方向両端部にして長手方向所定間隔にＬ字一方の水平片３１を載置した多数のＬ字ピース部材３を用い，レベル調整して水平とした上記長尺ベース材４の幅方向両端を上記Ｌ字ピース部材３の起立片３２に該起立片３２側からの固定ネジ３３により挟持固定することによって該長尺ベース材４をＬ字ピース部材３に支持するとともに該Ｌ字ピース部材３による長尺ベース材４の支持状態で該長尺ベース材４を上記腰壁２上面にアンカー６固定したものとしてある。
【００１９】
このとき本例の上記長尺ベース材４は，これを，基板４１と，該基板４１の室内側及び室外側に起立固定面を備えて形成し，該両側の起立固定面に上記Ｌ字ピース部材３から螺入した固定ネジ３３によって上記挟持固定を行なったものとしてあり，本例にあって該長尺ベース材４は，これを，基板４１と，該基板４１の室内側及び室外側に起立した，上記起立固定面をなす一対の端部起立条４２と，基板４１中間位置に配置した中空隆起部４４と，上記一対の端部起立条４２と該中空隆起部４４との間に配置して基板４１を露出した室内側及び室外側のレベル調整溝部４６と，該室内側のレベル調整溝部４６の長手方向部分的に配置した上記腰壁２上に形成する壁面１を形成する支柱１１設置用の支柱受座４７とを備え，上記Ｌ字ピース部材３による挟持固定を，上記室内側及び室外側のレベル調整溝部４６の長手方向端部に螺入したタップネジ５を上記Ｌ字ピース部材３の水平片３１に対接して該水平片３１をレベル調整基準としてレベル調整した長尺ベース材４の上記一対の端部起立条４２に上記L字ピース部材３から螺入した固定ネジ３３によって行なうとともに上記支柱受座４７に載置固定した支柱支持部材４８を介して，該支柱受座４７から上記中空隆起部４４上面に跨るように上記壁面１形成用の支柱１１を立設したものとし，また上記タップネジ５を除去した室内側及び室外側のレベル調整溝部４６を，それぞれ被覆した室内側における化粧額縁８及び室外側における笠木９を備えたものとしてある。
【００２０】
即ち，該長尺ベース材４は，例えばアルミ押出材を用いた，上記壁面１の横幅と同長乃至これよりやや長い長尺にして上記基板４１，端部起立条４２，中空隆起部４４，レベル調整溝部４６及び部分的配置の支柱受座４７を備えたものとしてあり，このとき本例の長尺ベース材４は，その上記支柱受座４７をピース状にして，例えば下向き開口コ字状の別部材とし，上記中空隆起部４４と室内側の端部起立条４２との間に形成した室内側のレベル調整溝部４６に嵌合して，例えば中空隆起部４４に突設した室内側向きの固定突片に固定ネジ４９で一体的に固定してある。
【００２１】
このとき本例にあって該長尺ベース材４は，その基板４１を上記腰壁，本例にあってはコンクリートブロックによって形成した腰壁２より短寸の奥行幅とし，その室外側から１／６幅程度の室外側のレベル調整溝部４６，１／２幅程度の中空隆起部４４，１／３幅程度の室内側のレベル調整溝部４６を配置するとともに上記別部材とした支柱受座４７を該室外側のレベル調整溝部４６の内法寸法に合せた奥行幅を有するものとしてあり，上記中空隆起部４４の室外側及び室内側の端部起立条４２の上方には，それぞれ上向き突片，本例にあってはＴ字突片４５を突設してあり，該突片４５を後述の支柱１１を設置し且つ壁面１に下框１２を設置する位置決め用の突起とするとともに，本例にあっては室内側の端部起立条４２のＴ字突片４５の同じく横向き突起を化粧額縁８の，また中空隆起部４４のＴ字突片４５の横向き突起を上記室外側のレベル調整溝部４６を被覆する笠木９の固定に用いるものとしてある。
【００２２】
このように形成した長尺ベース材４は，同じくアルミ押出材製としたＬ字ピース部材３を用いて，これと一体化した上，該長尺ベース材４を腰壁２上面に対してアンカー６固定してあり，これを該長尺ベース材４の固定方法によって説明すれば，腰壁２上に壁面１を形成するベースをなすように基板４１と，該基板４１の室内側及び室外側に起立固定面を備えた長尺ベース材４を上記腰壁２上面にＬ字ピース部材３を用いて載置固定する長尺ベース材４の腰壁固定方法として，上記Ｌ字ピース部材３と長尺ベース材４の位置関係を定めて腰壁２上面幅方向両端部に多数のＬ字ピース部材３の水平片３１を載置するとともに該Ｌ字ピース部材３の水平片３１上に長尺ベース材４の基板４１を載置するようにＬ字ピース部材３及び長尺ベース材４を配置する腰壁２への載置工程と，該Ｌ字ピース部材３の水平片３１を上記長尺ベース材４のレベル調整基準として，該水平片３１に上記長尺ベース材４に螺入したタップネジ５を対接することによって該長尺ベース材４のレベル調整を行なうレベル調整工程と，上記L字ピース部材３の起立片３２から長尺ベース材４の起立面に固定ネジ３３を螺入して該Ｌ字ピース部材３によって長尺ベース材４を挟持固定する挟持固定工程と，該Ｌ字ピース部材３に挟持固定した長尺ベース材４を腰壁２にアンカー６固定する長尺ベース材固定工程を備えるものとしてあり，また本例にあっては，上記タップネジ５除去後のネジ穴にシーリング措置を施して該ネジ穴を閉塞するシーリング工程を，例えばタップネジ５除去時乃至その後の適宜の段階で備えるとともに化粧額縁８及び笠木９の設置工程を適宜の段階で備えるものとしてある。
【００２３】
即ち本例にあって，腰壁２上面への該Ｌ字ピース部材３と長尺ベース材４の配置は，例えば腰壁２に該Ｌ字ピース部材３をその幅方向両端部，即ち腰壁２奥行方向の室内側及び室外側における長手方向所定間隔に先行載置し，必要あれば該Ｌ字ピース部材３をテープ等で腰壁２に仮止めし，その起立片３１間に長尺ベース材４の基板４１を載架するように長尺ベース材４を載置して行うか，より簡便には，長尺ベース材４を腰壁２上に載置して，多数のＬ字ピース部材３の水平片３１を室内側及び室外側から腰壁２と長尺ベース材４間にそれぞれ挿入して行なうようにしてある。
【００２４】
レベル調整は，例えば長尺ベース材４の室内側及び室外側のレベル調整溝部４６，本例にあってはその各Ｌ字ピース部材３位置においてそれぞれレベル調整専用のタップネジ５を螺入し，該タップネジ５をネジ頭をドライバー等によって回転してその先端をＬ字ピース部材３の水平片３１に突き当て対接して，腰壁２に載置した水平片３１をレベル調整基準とし，長尺ベース材４のレベル調整，即ち腰壁２の上面に存在することある傾斜や凹凸を吸収するように該長尺ベース材４の水平出しを行い，その後のＬ字ピース部材３による水平の長尺ベース材４の挟持固定と該長尺ベース材４のアンカー６固定を可及的簡易且つ確実になし得るようにしてある。このとき上記各Ｌ字ピース部材３位置においてレベル調整を行うようにすることによって，例えば端部のみならず，長尺ベース材４をアルミ押出材としたことによって生じる中間部における撓み等の垂れ下りを解消して，長手方向全体に亘る正確なレベル調整をなし得るようにしてある。
【００２５】
Ｌ字ピース部材３による長尺ベース材４の挟持固定は，上記レベル調整を施した長尺ベース材４の起立固定面をなす端部起立条４２に対して，上記タップネジ５を除去する前に，Ｌ字ピース部材３の起立片３２側からそれぞれ固定ネジ３３を螺入して，水平の長尺ベース材４をＬ字ピース部材３にネジ固定することによって，これを行うものとしてある。
【００２６】
このように腰壁２に未固定の状態でＬ字ピース部材３に長尺ベース材４を挟持固定して，これらを一体化した後に，該長尺ベース材４を腰壁２にアンカー６固定するものとしてあり，該アンカー６固定に先立って長尺ベース材４に位置ズレが生じないようにその位置出しを行う一方，該長尺ベース材４から腰壁２にアンカー６を打ち込んでその腰壁２への固定を行うものとしてある。該アンカー６固定は，長尺ベース材４における室内側のレベル調整溝部４６を用いて，上記支柱受座４７を配置した部位を避けて露出した基板４１の長手方向複数個所において，例えばドリルで該長尺ベース材４の基板４１と腰壁２にアンカー孔を穿設して，該アンカー孔に対して長尺ベース材４の上方から下向きにアンカー６を打ち込むことによって，これを行うものとしてある。
【００２７】
該長尺ベース材４には，その支柱受座４７に支柱支持部材４８，本例にあってはアルミ押出材製にして中空ブロック状のスリーブを，例えばそのタッピングホールを介して固定ネジを支柱受座４７に対して螺入することによって固定して，該支柱支持部材４８を被嵌するとともにその側面から固定ネジ４９を該支柱支持部材４８に螺入することによって，長尺ベース材４，特にその支柱受座４７に支柱１１を立設してある。このとき支柱１１は，長尺ベース材４の上記中空隆起部４４と室内側の端部起立条４２のＴ字突片４５間の幅に合わせた奥行幅を備えたものとしてあり，これによって該支柱１１を，支柱受座４７から室外側の中空隆起部４４に跨るように該Ｔ字突片４５間に嵌合してその立設を行ったものとしてある。その後に該支柱１１の室外側端部が跨る長尺ベース材４の中空隆起部４４には支柱１１間に位置するように下框１２を載置固定するとともにその押縁でガラスを挟持するようにして長尺ベース材４上に壁面１を形成するものとしてある。
【００２８】
このとき上記長尺ベース材４の室内側及び室外側のレベル調整溝部４６を閉塞する化粧額縁８及び笠木９は，上記中空隆起部４４及び室外側の端部起立条４２のＴ字突片４５の突起と，化粧額縁８において室内側の端部起立条４２の上端から室内側にＬ字状に突出した張出突条４３上端の係止条，笠木９において室外側の端部起立条４２から室外側にＬ字状に突出した張出突条４３上端の係止条に，化粧額縁８及び笠木９の幅方向端部と裏面中間位置にこれら突起及び係止条に対応する係止条を設置し，それぞれスナップイン係止することによって該化粧額縁８を室内側のレベル調整溝部４６に，笠木９を室外側のレベル調整溝部４６にこれらを塞ぐように配置してある。
【００２９】
本例の長尺ベース材４の腰壁２固定は，腰壁２に対して未固定のＬ字ピース部材３を用いて，予めＬ字ピース部材３とレベル調整した長尺ベース材４とを一体化し，その後に該長尺ベース材４を腰壁２に対してアンカー６固定することによって，最終段階のアンカー６固定に先立って，長尺ベース材４を腰壁２上で移動してその位置出しを可能として，位置ズレ発生の可能性を解消するとともに長尺ベース材４の腰壁２への固定を可及的簡易且つ確実になし得るようにする一方，上記長尺ベース材４に基板４１露出の室内外レベル調整溝部４６を配置し，上記Ｌ字ピース部材３の水平片３１をレベル調整基準とすることによってレベル調整溝部４６の基板４１に螺装したタップネジ５によってレベル調整を正確且つ確実になし得るようにするとともに長尺ベース材４の上記室内側及び室外側のレベル調整溝部４６を化粧額縁８及び笠木９で閉塞することによって外観を良好な納まりとしたものとすることができる。
【００３０】
図中１３は，図１左側において支柱１１の下端から腰壁２正面に配置した例の，図１右側において支柱１１から上記室外側のレベル調整溝部４６を介して腰壁２側面に配置した例の樋，５１はタップネジ５除去後のネジ穴に施したシーリング剤，６１は長尺ベース材４のアンカー６固定に際してそのナット周りに施したシーリング剤，７は下框１２設置後に該下框１２の室内側に，中空隆起部４４と上記室外側の起立条との間に配置して支柱間の室内側の化粧仕上げを行なった室内側化粧カバーをそれぞれ示す。
【００３１】
図示した例は以上のとおりとしたが，支柱との取り合いを考慮して長尺ベース材を形成するについて，該長尺ベース材を，基板と，該基板の室内側及び室外側に起立固定面を備えて形成し，該両側の起立固定面に上記Ｌ字ピース部材から螺入した固定ネジによって上記の挟持固定を行なうようにして，上記基板と起立固定面以外の構成を様々な形態のものとすること，レベル調整を長尺ベース材の長手方向両端の幅方向室内外の合計４箇所で行うようにすること等を含めて，本発明の実施に当って，腰壁，長尺ベース材，Ｌ字ピース部材，必要に応じて用いる基板，起立固定面，端部起立条，中空隆起部，レベル調整溝部，支柱受座，タップネジ，笠木，化粧額縁等の各具体的形状，構造，材質，これらの関係，これらに対する付加，また長尺ベース材の腰壁固定の具体的方法，これに用いる部材等は，上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【００３２】
【図１】建物付設構築物の正面図である。
【図２】長尺ベース材と支柱との関係を示す斜視図である。
【図３】腰壁，長尺ベース材及びＬ字ピース部材の関係を示す斜視図である。
【図４】長尺ベース材のレベル調整状態を示す斜視図である。
【図５】腰壁に対する長尺ベース材のアンカー固定の状態を示す斜視図である。
【図６】長尺ベース材とＬ字ピース部材の腰壁への配置状態を示す縦断面図である。
【図７】長尺ベース材のレベル調整状態を示す縦断面図である。
【図８】レベル調整した長尺ベース材とＬ字ピース部材のネジ固定の状態を示す縦断面図である。
【図９】長尺ベース材とＬ字ピース部材の一体化状態を示す縦断面図である。
【図１０】長尺ベース材のアンカー固定状態を示す縦断面図である。
【図１１】腰壁上の長尺ベース材と壁面下框との関係を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【００３３】
１ 壁面
１１ 支柱
１２ 下框
１３ 樋
２ 腰壁
３ Ｌ字ピース部材
３１ 水平片
３２ 起立片
３３ 固定ネジ
４ 長尺ベース材
４１ 基板
４２ 端部起立条
４３ 張出突条
４４ 中空隆起部
４５ Ｔ字突片
４６ レベル調整溝部
４７ 支柱受座
４８ 支柱支持部材
４９ 固定ネジ
５ タップネジ
５１ シーリング剤
６ アンカー
６１ シーリング剤
７ 室内側化粧カバー
８ 化粧額縁
９ 笠木
【特許請求の範囲】
【請求項１】
腰壁上に壁面を形成するベースをなす長尺ベース材を上記腰壁上面に載置固定した長尺ベース材の腰壁固定構造であって，腰壁上面幅方向両端部にして長手方向所定間隔にL字一方の水平片を載置した多数のＬ字ピース部材を用い，レベル調整した上記長尺ベース材の幅方向両端を上記Ｌ字ピース部材の起立片に該起立片側からの固定ネジにより挟持固定することによって該長尺ベース材をＬ字ピース部材に支持するとともに該Ｌ字ピース部材による長尺ベース材の支持状態で該長尺ベース材を上記腰壁上面にアンカー固定してなることを特徴とする長尺ベース材の腰壁固定構造。
【請求項２】
上記長尺ベース材を，基板と，該基板の室内側及び室外側に起立固定面を備えて形成し，該両側の起立固定面に上記Ｌ字ピース部材から螺入した固定ネジによって上記挟持固定を行なってなることを特徴とする請求項１に記載の長尺ベース材の腰壁固定構造。
【請求項３】
上記長尺ベース材を，基板と，該基板の室内側及び室外側に起立した一対の端部起立条と，基板中間位置に配置した中空隆起部と，上記一対の端部起立条と該中空隆起部との間に配置して基板を露出した室内側及び室外側のレベル調整溝部と，該室内側のレベル調整溝部の長手方向部分的に配置した上記腰壁上に形成する壁面を形成する支柱設置用の支柱受座とを備え，上記Ｌ字ピース部材による挟持固定を，上記室内側及び室外側のレベル調整溝部の長手方向端部に螺入したタップネジを上記Ｌ字ピース部材の水平片に対接して該水平片をレベル調整基準としてレベル調整した長尺ベース材の上記一対の端部起立条に上記L字ピース部材から螺入した固定ネジによって行なうとともに上記支柱受座に載置固定した支柱支持部材を介して，該支柱受座から上記中空隆起部上面に跨るように上記壁面形成用の支柱を立設してなることを特徴とする請求項１に記載の長尺ベース材の腰壁固定構造。
【請求項４】
上記タップネジを除去した室内側及び室外側のレベル調整溝部を，それぞれ被覆した室内側における化粧額縁及び室外側における笠木を備えてなることを特徴とする請求項３に記載の長尺ベース材の腰壁固定構造。
【請求項５】
腰壁上に壁面を形成するベースをなすように基板と，該基板の室内側及び室外側に起立固定面を備えた長尺ベース材を上記腰壁上面にＬ字ピース部材を用いて載置固定する長尺ベース材の腰壁固定方法であって，上記Ｌ字ピース部材と長尺ベース材の位置関係を定めて腰壁上面幅方向両端部に多数のＬ字ピース部材の水平片を載置するとともに該Ｌ字ピース部材の水平片上に長尺ベース材の基板を載置するようにＬ字ピース部材及び長尺ベース材を配置する腰壁への載置工程と，該Ｌ字ピース部材の水平片を上記長尺ベース材のレベル調整基準として，該水平片に上記長尺ベース材に螺入したタップネジを対接することによって該長尺ベース材のレベル調整を行なうレベル調整工程と，上記L字ピース部材の起立片から長尺ベース材の起立面に固定ネジを螺入して該Ｌ字ピース部材によって長尺ベース材を挟持固定する挟持固定工程と，該Ｌ字ピース部材に挟持固定した長尺ベース材を腰壁にアンカー固定する長尺ベース材固定工程を備えることを特徴とする長尺ベース材の腰壁固定方法。
【請求項１】
腰壁上に壁面を形成するベースをなす長尺ベース材を上記腰壁上面に載置固定した長尺ベース材の腰壁固定構造であって，腰壁上面幅方向両端部にして長手方向所定間隔にL字一方の水平片を載置した多数のＬ字ピース部材を用い，レベル調整した上記長尺ベース材の幅方向両端を上記Ｌ字ピース部材の起立片に該起立片側からの固定ネジにより挟持固定することによって該長尺ベース材をＬ字ピース部材に支持するとともに該Ｌ字ピース部材による長尺ベース材の支持状態で該長尺ベース材を上記腰壁上面にアンカー固定してなることを特徴とする長尺ベース材の腰壁固定構造。
【請求項２】
上記長尺ベース材を，基板と，該基板の室内側及び室外側に起立固定面を備えて形成し，該両側の起立固定面に上記Ｌ字ピース部材から螺入した固定ネジによって上記挟持固定を行なってなることを特徴とする請求項１に記載の長尺ベース材の腰壁固定構造。
【請求項３】
上記長尺ベース材を，基板と，該基板の室内側及び室外側に起立した一対の端部起立条と，基板中間位置に配置した中空隆起部と，上記一対の端部起立条と該中空隆起部との間に配置して基板を露出した室内側及び室外側のレベル調整溝部と，該室内側のレベル調整溝部の長手方向部分的に配置した上記腰壁上に形成する壁面を形成する支柱設置用の支柱受座とを備え，上記Ｌ字ピース部材による挟持固定を，上記室内側及び室外側のレベル調整溝部の長手方向端部に螺入したタップネジを上記Ｌ字ピース部材の水平片に対接して該水平片をレベル調整基準としてレベル調整した長尺ベース材の上記一対の端部起立条に上記L字ピース部材から螺入した固定ネジによって行なうとともに上記支柱受座に載置固定した支柱支持部材を介して，該支柱受座から上記中空隆起部上面に跨るように上記壁面形成用の支柱を立設してなることを特徴とする請求項１に記載の長尺ベース材の腰壁固定構造。
【請求項４】
上記タップネジを除去した室内側及び室外側のレベル調整溝部を，それぞれ被覆した室内側における化粧額縁及び室外側における笠木を備えてなることを特徴とする請求項３に記載の長尺ベース材の腰壁固定構造。
【請求項５】
腰壁上に壁面を形成するベースをなすように基板と，該基板の室内側及び室外側に起立固定面を備えた長尺ベース材を上記腰壁上面にＬ字ピース部材を用いて載置固定する長尺ベース材の腰壁固定方法であって，上記Ｌ字ピース部材と長尺ベース材の位置関係を定めて腰壁上面幅方向両端部に多数のＬ字ピース部材の水平片を載置するとともに該Ｌ字ピース部材の水平片上に長尺ベース材の基板を載置するようにＬ字ピース部材及び長尺ベース材を配置する腰壁への載置工程と，該Ｌ字ピース部材の水平片を上記長尺ベース材のレベル調整基準として，該水平片に上記長尺ベース材に螺入したタップネジを対接することによって該長尺ベース材のレベル調整を行なうレベル調整工程と，上記L字ピース部材の起立片から長尺ベース材の起立面に固定ネジを螺入して該Ｌ字ピース部材によって長尺ベース材を挟持固定する挟持固定工程と，該Ｌ字ピース部材に挟持固定した長尺ベース材を腰壁にアンカー固定する長尺ベース材固定工程を備えることを特徴とする長尺ベース材の腰壁固定方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
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【図１０】
【図１１】
【公開番号】特開２００８−１７４９１７（Ｐ２００８−１７４９１７Ａ）
【公開日】平成２０年７月３１日（２００８．７．３１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−７３７２（Ｐ２００７−７３７２）
【出願日】平成１９年１月１６日（２００７．１．１６）
【出願人】（０００２２２１３０）東洋エクステリア株式会社 (102)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年７月３１日（２００８．７．３１）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年１月１６日（２００７．１．１６）
【出願人】（０００２２２１３０）東洋エクステリア株式会社 (102)
【Ｆターム（参考）】
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