説明

防水床構造

【課題】隣接する床部材を接合して構築される防水床において、接合部における防水性の向上を図る。
【解決手段】防水床部材1,2は別個の架台4に支持され、上側となる防水床部材1の架台4は接合部J側の端縁部を支持しない。下側となる防水床部材2を支持する架台4には張出部4aが設けられ、その上面に支持部6が設けられる。上側の防水床部材1における接合側の端縁部は、架台4の支持部6と下側の防水床部材2の受載部20とによって支持され、ネジtで固定すると共に、接合面を接着剤Sでシールする。上側の防水床部材1における接合部J側の端部は比較的自由度が大きいから、下側の防水床部材2の挙動に容易に追従できるので、シール性の低下を招くおそれがない。重ね合わせ領域Rに排水勾配を付与したので、接合部Jに水が浸入しにくい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、隣接する床部材を接合してなる防水床の構造に関し、接合部の防水性の向上を図ることを目的とする。
【背景技術】
【0002】
複数の床部材を接合して防水床を構築する技術は例えば特許文献1に記載されている。この種の防水床における床部材どうしの接合部分は、図7に示すような構造が従来採用されている。各床部材30,32はそれぞれ、高さ調節脚50で高さ調節可能に支持された架台40上に載設されている。そして、一方の床部材30の端縁部に、一段低く形成した接合段部30を設け、この接合段部31上に、もう一方の床部材32の端縁部を重ね合わせ、ボルト・ナット、ねじ、接着剤等で両者を固定すると共に、両者間を接着剤S等でシールするというものである。
【特許文献1】特開平9−316952号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記従来の防水床構造は、各床部材30,32がそれぞれ別個の架台40に載設されているため、両者の接合にあたっては正確な高さ調整(レベル出し)が必要である。レベル出しが不正確であると、接合部における水密性が悪くなる。それ故、施工作業は手間暇をかけて慎重に行わねばならず能率が悪い。また、正確なレベル出しにはある程度の熟練を要するという欠点もある。
【0004】
また前記従来の接合構造では、各防水床部材30,32が個別に支持されているため、例えば地震等の外力が加わったときに、双方が同様に振動するとは限らない。また一方の防水床部材だけに外力が作用したときに、その挙動に他方の防水床部材が必ずしも追従するとは限らない。例えば、二つの防水床部材30,32をそれぞれ浴室の洗い場と浴槽設置部とに対応させた場合、各防水床部材30,32は異なった挙動を示し、しかもこれが反復される。その結果、二つの防水床部材30,32の接合部分に応力が集中し、シールが破壊され漏水を招くおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明が、隣接する防水床部材を一部重ね合わせて水密的に接合することにより防水床を構築するための構造において、前記従来の問題点を解決するために採用した手段の特徴とするところは、請求項1に記載する如く、上側の防水床部材と下側の防水床部材とが架台に載設され、前記防水床部材の重ね合わせ領域の下方に少なくとも前記下側の防水床部材を支持する架台が位置し、前記上側の防水床部材における少なくとも重ね合わせ領域の荷重が前記下側の防水床部材を支持する架台により支持されるように構成されていることである。
【0006】
前記防水床構造において、請求項2に記載する如く、上側の防水床部材を支持する架台と下側の防水床部材を支持する架台とは別体とすることができる。この場合において、請求項3に記載する如く、下側の防水床部材を支持する架台に、下側の防水床部材の下面から前記重ね合わせ領域を超えて上側の防水床部材の下面まで延びる延設部分を形成し、当該延設部分に、上側の防水床部材を支持する支持部を設けてもよい。
【0007】
さらに前記防水床構造において、請求項4に記載する如く、下側の防水床部材における上側の防水床部材が重ね合わされる面と、前記下側の防水床部材を支持する架台における延設部分に設けた上側の防水床部材を支持する支持部の支持面とを実質的に平行なものとするとよい。
【0008】
ところで本発明に係る防水床構造は、請求項5に記載する如く、上側の防水床部材を支持する架台と下側の防水床部材を支持する架台とを共通にすることも可能である。
【0009】
なお前述した本発明に係る防水床構造において、請求項6に記載の如く、少なくとも防水床部材の重ね合わせ領域に、上側の防水床部材から下側の防水床部材へ向かって下り勾配となる方向の排水勾配を設けることが望ましい。
【0010】
さらに前述した本発明に係る防水床構造において、請求項7に記載の如く、少なくとも一方の防水床部材に水平基準面と高さ調節手段とを設け、当該防水床部材の主要面を、前記水平基準面に対し所定の勾配を持つように形成してもよい。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の防水床構造によれば、防水床部材の重ね合わせ領域の下方に位置させた下側の防水床部材を支持する架台によって、前記上側の防水床部材における少なくとも重ね合わせ領域の荷重が支持されるように構成したので、隣接する防水床部材における少なくとも重ね合わせ領域の挙動が一致しやすくなる。従って接合部のシール構造が破壊されにくくなり、水密性に対する信頼性が高まる。また、上側の防水床部材の高さ位置は、下側の防水床部材に重ね合わせることによって規定されるから、高さ合わせ作業が容易になり、施工性が向上する。
【0012】
請求項2に記載の如く、上側の防水床部材を支持する架台と下側の防水床部材を支持する架台とを別体とすることにより、施工しようとする防水床の寸法変更が容易になる。この場合において、請求項3に記載の如く、下側の防水床部材を支持する架台に形成した延設部分に、上側の防水床部材を支持する支持部を設けることにより、上側の防水床部材の支持が安定し、耐荷重強度が増大する。
【0013】
さらに請求項4に記載の如く、防水床部材の重ね合わせ面と、架台に設けた支持面とを実質的に平行とした場合は、上側の防水床部材を重ね合わせ面の方向へ平行移動させることが容易になるので、防水床部材の重ね合わせ量を増減させて、防水床の寸法変更を円滑に行える。
【0014】
請求項5に記載の防水床構造によれば、上側の防水床部材を支持する架台と下側の防水床部材を支持する架台とが共通なので、上側の防水床部材と下側の防水床部材とが確実に同じ挙動を示すようになり、接合部の水密性を容易に確保できる。
【0015】
請求項6に記載の防水床構造によれば、少なくとも防水床部材の重ね合わせ領域に排水勾配を設けたので、防水床部材の重ね合わせ量を変更して防水床の寸法変更を行っても、シール性能が損なわれることがない。しかも、水が重ね合わせ領域に浸入したり漏出したりしにくくなるから、優れたシール性能を発揮する。
【0016】
請求項7に記載の防水床構造によれば、一方の防水床部材に設けた水平基準面を水平に調節すれば、当該防水床部材の主要面が自動的に所定の勾配を持つようにできるから、施工作業時の手間が非常に軽減される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
[第1の実施形態]
図1に、本発明を、浴室の床部を構築するのに用いられる防水床Fに適用した一例を掲げる。この防水床Fは、FRP等で製作される二つの防水床部材1,2から構成される。各防水床部材1,2はそれぞれ別個の架台4に載設され、高さ調節手段としてのボルト・ナット等の組み合わせ等よりなる高さ調節脚5を有している。防水床部材1,2は、架台4に接着剤等で固定されるが、架台4と一体形成される場合もある。上記防水床Fは、上記二つの防水床部材1,2の端縁部を重ね合わせて接合することにより構成されるが、その接合部Jの構造については後述する。なお、防水床Fの表面を床面とする以外に、防水床F上に適宜の床材を配置して床面を構成する場合もある。
【0018】
通常、上側になる防水床部材1は、浴室の洗い場の一部を構成し、下側になる防水床部材2で、洗い場の残りの部分と浴槽の設置部とを構成する。本例では、下側となる防水床部材2に、洗い場領域と浴槽設置領域との境界部分が谷部10となるような排水勾配を設けた。すなわち、図1(B)に示すように、洗い場領域及び浴槽設置領域がいずれも谷部10に向かって下り勾配となる緩斜面に形成され、全体としてごく緩やかなV字形となっている。また、下側の防水床部材2には、谷部10の近傍であって且つ一方の側縁近傍に排水口3が形成されている。本例では、洗い場用と浴槽用の排水口3を2個形成し、両者を親子トラップ3aで連接する構造を採用してある。
【0019】
上に述べたように、下側の防水床部材2自体には、谷部10へ向かう排水勾配、つまり図1(A)において矢印で示すX方向の排水勾配が設けられているが、防水床Fの設置にあたっては、さらに谷部10と平行な方向の排水勾配、つまり図1(A)において矢印で示すY方向の排水口3へ向かう排水勾配を付与することが望ましい。このY方向の排水勾配は、架台4を支える高さ調節脚5の高さ調節をすることによって設けることが可能である。上記X方向の排水勾配と、Y方向の排水勾配とを与えることにより、防水床Fには両者を合成したZ方向の排水勾配が設けられるから、防水床F上に落下した水を確実に排水口3へ導くことが可能である。
【0020】
本例では、上側の防水床部材1が載設される架台4は、当該防水床部材1における非接合側の端縁部を支持し、接合部J側の端縁部の支持は行わないように構成されている。下側の防水床部材2を支持する架台4は、少なくとも重ね合わせ領域Rの下方に位置するものであって、望ましくは図2に示すように、上側の防水床部材1の下面まで達する延設部分4aを設けると共に、この延設部分4aの上面に、上側の防水床部材1の下面に当接して荷重を支持し得る支持部6を設ける。上側の防水床部材1における接合側の端縁部は、上記支持部6と共に、下側の防水床部材2の側縁部に形成した平坦な受載部20によっても支持される。すなわち、下側の防水床部材2における端縁に起立段部2bを形成し、その上面に設けた平坦な受載部20上に、もう一方の防水床部材1の端部を重ね合わせ、ネジtやボルト・ナット等で両者を固定すると共に、接合面を接着剤S等適宜のシール部材でシールされる。さらに本例では、シール性能を高めるため、上側の防水床部材1の端縁に垂下部1aを形成し、この垂下部1aの下端を、下側の防水床部材2に当接させ、両者間をコーキング材Kでシールするという構造を採用してある。
【0021】
なお前記垂下部1aの当接位置は、下側の防水床部材2を支持する高さ調節脚5のうち最も側縁部に近いものと、当該下側の防水床部材2の谷部10との間とすることが望ましい。これは、垂下部1aの当接位置を下側の防水床部材2の側縁部近くに設定すると、大きな荷重が加わったときに、下側の防水床部材2の中央側を浮き上がらせるおそれがあるからである。
【0022】
前記の如き構成により、上側の防水床部材1における重ね合わせ領域R側の端部の荷重は、これが載設される方の架台4(図面の左側)ではなく、下側の防水床部材2を支持する架台4(図面の右側)によって支持される構造となる。つまり、重ね合わせ領域Rにあっては、上側の防水床部材1の端縁は比較的自由度が大きくなっているから、下側の防水床部材2の挙動に容易に追従できる。従って、両者の挙動が一致しやすいので、シール性の低下を招くおそれがない。
【0023】
前述したように、下側の防水床部材2には前記谷部10へ向かう方向の排水勾配が設けられており、さらに、前記支持部6の支持面及び受載部20にも同様の排水勾配が付与されている。従って、重ね合わせた上側の防水床部材1にも同様の排水勾配が付与される。それ故、接合部Jに水が浸入しにくくなり、万一、水が浸入したとしても、防水床Fの裏面側へ漏出する可能性は低くなる。つまり、高いシール性能を発揮する。また、上側の防水床部材1を重ね合わせる支持部6と、下側防水床部材2の受載部20とは実質的に平行であり、且つ、いずれも平坦に形成されているから、重ね合わせ量(調整代:図1参照)の増減幅を大きくとることができる。従って、現場における防水床Fの設置可能寸法が設計寸法より小さい場合でも、幅寸法を縮小して容易に対処することが可能である。しかも本発明では、重ね合わせ寸法を増減させても、接合部Jの排水勾配が維持される構造なので、シール性能に悪影響を及ぼさない。
【0024】
なお図示は省略するが、防水床部材1,2のいずれか一方、望ましくは下側の防水床部材2に水平基準面を設け、当該防水床部材2の主要面が、水平基準面に対し所定の勾配を持つように設定することが考えられる。水平基準面としては、たとえば防水床部材2の周縁部に設けられる壁パネルの立設部が採用される。この構成によれば、下側の防水床部材2を設置するにあたり、水平基準面が水平となるように調整すれば、当該防水床部材2の主要面に所定の排水勾配が自動的に付与される。そして、上側の防水床部材1は、下側の防水床部材2を基準として高さ調節すればよいから、熟練を要したレベル出しが不要となり、施工能率の著しい向上がもたらされる。
【0025】
[第2の実施形態]
隣接する二つの防水床部材1,2を接合するにあたり、両者を共通の架台4に載設することにより、接合部Jのシール性を確保することが可能である。本例では、図3に示すように、上側の防水床部材1の下面に接着剤S等で補強材7を取り付け、この補強材7を介して、架台4に載置する構成を採用した。補強材7は架台4にリベット8等で固定する。また、上側の防水床部材1と下側の防水床部材2との接合は、下側の防水床部材2に形成した起立段部2b上面に、上側の防水床部材1の端部を重ね合わせ、ネジtやボルト・ナット等で両者を固定すると共に、接合面を接着剤S等適宜のシール部材でシールする。さらに、上側の防水床部材1の端縁に垂下部1aを形成し、この垂下部1aの下端部を、下側の防水床部材2に当接させ、両者間をコーキング材Kでシールする。
【0026】
かかる構成によれば、上下の防水床部材1,2を共通の架台4に載設したので、両者が異なる挙動を示すことがほとんどない。例えば、一方の防水床部材に加えられた衝撃は、架台4を伝ってもう一方の防水床部材へ伝播するから、両者はほぼ同一の振動を起こすことになる。依って、接合部Jにおけるシール性能に対し高い信頼性が得られる。
【0027】
上側の防水床部材1の下面に配置される補強材7の構造としては、板状・棒状・格子状等が挙げられる。補強材7を棒状または格子状とすることにより、図4に例示する如く、上側防水床部材1に作業口9を設けることが可能となる。作業口9を設けることにより、補強材7を架台4にリベット8(図3(B)参照)等で固定する作業を容易に行える。
【0028】
[その他の実施形態]
隣接する防水床部材1,2の接合部Jの構造については、様々な態様が考えられる。最も基本的には図5(A)の如く平坦面どうしを接合する構造が挙げられるが、図5(B)に示す如く、上側の防水床部材1における端縁に垂下部1aを形成し、この垂下部1aの下端を、下側の防水床部材2の受載部20に当接させ、両者間を接着剤Sでシールする構造を採用することも可能である。かかる接合部Jの構造は、上側の防水床部材1における端縁の剛性が向上するから、防水床Fに荷重が加わったときに変形が生じにくくなり、よってシール性能の確保が容易である。なお、垂下部1aを形成する位置は、防水床部材1の端縁に限らず、端縁近傍であってもよい。さらに上記に加え、図5(C)に示す如く、下側の防水床部材2における端縁に起立部2aを形成する構造を採用することも可能である。かかる構造によれば、万一、接合部Jを水が通過したとしても、上記起立部2aでその水を堰き止めるから、防水床F外部への漏水を防止する効果が確実になる。なお、起立部2aを形成する位置は、防水床部材2の端縁近傍としてもよい。
【0029】
接合部Jの構造は、図6(A)の如く、下側の防水床部材2の端縁又は端縁近傍に上方へ突出する起立段部2bを形成し、該起立段部2bの上面に形成した平坦な受載部20の上に、上側となる防水床部材1を重ね合わせてネジt等で固定すると共に、両者間を接着剤Sでシールする構造も考えられる。かかる接合部Jの構造によれば、防水床部材1,2の接合面の位置が、下側の防水床部材2の主要面部より高い位置になる。つまり、起立段部2bが堤防の機能を果たすから、水が接合部Jに浸入しにくくなるという効果が発揮される。なお起立段部2bの構造は、図6(B)のように、防水床部材2の端縁部の厚みを増大させて形成したものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係る防水床の第1の実施形態を示すものであって、図(A)は平面図、図(B)は正面断面図である。
【図2】図1に示す防水床における接合部の構造を拡大して示す正面図である。
【図3】本発明に係る防水床の第2の実施形態を示すものであって、図(A)は正面図、図(B)は接合部を拡大して示す正面図である。
【図4】図3に示す防水床の平面図である。
【図5】本発明に係る防水床における防水床部材の接合部構造を示すものであって、図(A)〜(C)はそれぞれ異なる態様を示す要部の断面図である。
【図6】本発明に係る防水床における防水床部材の接合部構造の他の例を示すものであって、図(A)(B)はそれぞれ異なる態様を示す要部の断面図である。
【図7】従来の防水床における防水床部材の接合部構造を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
【0031】
F…防水床 J…接合部 R…重ね合わせ領域 S…接着剤 1…防水床部材(上側) 1a…垂下部 2…防水床部材(下側) 2a…起立部 2b…起立段部 3…排水口 4…架台 5…高さ調節脚 6…支持部 7…補強材 9…作業口 10…谷部 20…受載部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣接する防水床部材を一部重ね合わせて水密的に接合することにより防水床を構築するための構造であって、上側の防水床部材と下側の防水床部材とが架台に載設され、前記防水床部材の重ね合わせ領域の下方に少なくとも前記下側の防水床部材を支持する架台が位置し、前記上側の防水床部材における少なくとも重ね合わせ領域の荷重が前記下側の防水床部材を支持する架台により支持されるように構成されていることを特徴とする防水床構造。
【請求項2】
上側の防水床部材を支持する架台と下側の防水床部材を支持する架台とは別体である請求項1に記載の防水床構造。
【請求項3】
下側の防水床部材を支持する架台に、下側の防水床部材の下面から前記重ね合わせ領域を超えて上側の防水床部材の下面まで延びる延設部分を形成し、当該延設部分に、上側の防水床部材を支持する支持部を設けた請求項2に記載の防水床構造。
【請求項4】
下側の防水床部材における上側の防水床部材が重ね合わされる面と、前記下側の防水床部材を支持する架台における延設部分に設けた上側の防水床部材を支持する支持部の支持面とが実質的に平行である請求項3に記載の防水床構造。
【請求項5】
上側の防水床部材を支持する架台と下側の防水床部材を支持する架台とが共通である請求項1に記載の防水床構造。
【請求項6】
少なくとも防水床部材の重ね合わせ領域に、上側の防水床部材から下側の防水床部材へ向かって下り勾配となる方向の排水勾配が設けられている請求項1乃至5のいずれかに記載の防水床構造。
【請求項7】
少なくとも一方の防水床部材に水平基準面と高さ調節手段とが設けられ、当該防水床部材の主要面が、前記水平基準面に対し所定の勾配を持つように形成されている請求項1乃至6のいずれかに記載する防水床構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−83520(P2006−83520A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−266353(P2004−266353)
【出願日】平成16年9月14日(2004.9.14)
【出願人】(000000479)株式会社INAX (1,429)
【Fターム(参考)】