説明

集積装置およびこれを備えた箱詰め装置

【課題】1台の装置内において、複数の集積パターンによって物品の集積を効率よく行うことが可能な集積装置およびこれを備えた箱詰め装置を提供する。
【解決手段】箱詰め装置1では、搬送装置10から搬送されてくる商品X1,X2を、互いに並列に配置された2つの集積処理部(搬送機構30および吸着搬送機構40)において、異なる集積パターンによって集積処理を行う。そして、搬送機構30と吸着搬送機構40とにおいてそれぞれ集積処理された商品X1,X2を、共通の排出位置である排出装置50の2Fの階層部分から下流側に配置されたフラップ開口装置60の方へ排出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、袋菓子等の複数の物品を所定の集積パターンによって集積する集積装置およびこれを備えた箱詰め装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、組合せ計量装置や製袋包装機を含む生産ラインにおいては、例えば、菓子袋等のシール部分の不良を検査するシールチェッカや、所定の重量範囲内になっているか否かを検査する重量チェッカ等の検査装置や、検査を終えた正常品の袋を所定の集積パターンで複数個並べる集積装置や、集積された複数の袋の束をまとめて段ボール箱へ箱詰めする箱詰め装置等が用いられている。
【0003】
例えば、特許文献1には、搬送装置上に横立ち姿勢状態で集積させた複数の物品の束を、箱に対して横方向から高速で多段詰めする箱詰め装置が開示されている。
【特許文献1】特開2004−155428号公報(平成16年6月3日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の集積装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された集積装置では、搬送装置の搬送面に沿って移動する略L字状のブラケットの間に所定の横立ち姿勢状態での集積パターンでのみ集積可能な構成となっている。このため、集積可能な物品のサイズや集積パターンが制限され、例えば、大きさが異なる物品を集積処理する場合や、物品の向きを変えて集積処理を行う場合には、これらの複数の集積パターンを実施する集積処理を1台の装置内で行うことは困難であった。この結果、集積装置の下流側に配置された箱詰め装置等において、大きさや集積方向が異なる物品等を処理できないため、手動での箱詰め処理が行われていた。
【0005】
本発明の課題は、1台の装置内において、複数の集積パターンによって物品の集積を効率よく行うことが可能な集積装置およびこれを備えた箱詰め装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明に係る集積装置は、複数の物品を所定の集積パターンによって集積する集積装置であって、受入れ部と、第1集積処理部と、第2集積処理部と、排出部と、を備えている。受入れ部は、複数の物品を受け取る。第1集積処理部は、受入れ部において受け取られた物品を集積処理する。第2集積処理部は、第1集積処理部に対して並列になるように配置されており、物品に対して第1集積処理部とは異なる集積処理を行う。排出部は、第1・第2集積処理部において処理された複数の物品を下流側へ受け渡す。
【0007】
ここでは、共通の受入れ部において受け取った複数の物品を、互いに並列配置された2つの集積処理部(第1・第2集積処理部)において並行して処理した後、例えば、箱詰め装置等の下流側に配置された装置に対して、共通の排出部から集積された物品を受け渡す。
なお、第1・第2集積処理部における集積処理には、例えば、複数の物品を整列させながら集積する処理や、1つの物品の向きを変えるだけの処理も含まれる。
【0008】
通常、このように複数の物品を所定の集積パターンで集積して下流側に配置された箱詰め装置等に送り込む集積装置では、ある一定の集積パターンによって複数の物品の束を形成する。このため、例えば、1つの箱に複数の形状の物品を詰め込む場合や、同じ商品について向きを変えて箱に詰める場合等には、イレギュラーな物品やイレギュラーな向きの物品等を最後に手詰めする必要があり、面倒であった。
【0009】
本発明の集積装置では、共通の受入れ部と排出部との間に、互いに並列配置された2つの集積処理部を備えている。
これにより、例えば、大きさの異なる物品を受け入れた場合や、同じ物品の向きを変えて集積する場合でも、これらの処理を通常の集積処理と並行して行うことができる。この結果、1台の集積装置において、処理効率を低下させることなく、複数の集積パターンによって複数の物品を集積処理することができる。
【0010】
第2の発明に係る集積装置は、第1の発明に係る集積装置であって、第1集積処理部と第2集積処理部とは、上下方向に並ぶように配置されている。
ここでは、互いに並列配置された2つの集積処理部を、装置内において上下に配置している。
これにより、装置の設置面積を拡大することなく、複数の集積パターンによって複数の物品の集積処理を効率よく行うことができる。
【0011】
第3の発明に係る集積装置は、第1または第2の発明に係る集積装置であって、第1集積処理部は、複数の物品を集積させる搬送コンベアと、搬送コンベア上に物品を1つずつ搬入する受渡し部と、を有している。
ここでは、第1集積処理部として、複数の物品を集積配置する搬送コンベアと、搬送コンベア上に1つずつ物品を並べるパドル等の受渡し部と、を用いている。
これにより、受入れ部に搬入された物品を、1つずつ搬送コンベア上に受け渡すことで、所定の集積パターンを形成することができる。
【0012】
第4の発明に係る集積装置は、第1から第3の発明のいずれか1つに係る集積装置であって、第2集積処理部は、物品を吸引して搬送する吸着搬送部を有している。
ここでは、第2集積処理部として、物品の吸着搬送が可能な吸着搬送部を用いている。
これにより、例えば、第1集積処理部において処理される物品とは大きさが異なる物品を扱う場合や、通常の集積時とは物品の向きを変える必要がある場合等においても、第1集積処理部とは異なる集積パターンによって物品を集積することができる。
【0013】
第5の発明に係る集積装置は、第1から第4の発明のいずれか1つに係る集積装置であって、第1集積処理部と第2集積処理部は、物品の集積処理を並行して行う。
ここでは、共通の受入れ部から搬入された複数の物品に対して、異なる集積パターンによって集積処理する場合でも、これらを同時並行で実施する。
これにより、集積処理に要する時間を延長することなく、かつイレギュラーな物品についても自動で集積処理を行うことが可能になる。
【0014】
第6の発明に係る集積装置は、第1から第5の発明のいずれか1つに係る集積装置であって、第1集積処理部は、複数の物品を縦に並べて集積させる一方、第2集積処理部は、複数の物品を平置きして集積させる。
【0015】
これにより、第1集積処理部においては、通常の集積状態を形成して箱詰め処理を行うとともに、第2集積処理部においては、第1集積処理部において集積された後で箱詰めされた複数の物品と箱の内壁との間の隙間に、第2集積処理部において集積処理された平置きの物品を箱詰めすることができる。この結果、様々な箱詰めパターンに対応可能な集積装置を提供することができる。
【0016】
第7の発明に係る集積装置は、第1から第6の発明のいずれか1つに係る集積装置であって、第1集積処理部および第2集積処理部の少なくとも一方において集積処理された物品の束を、排出部まで搬送するリフト機構を、さらに備えている。
ここでは、2つの集積処理部において別々の集積パターンで集積処理された複数の物品の束を、共通の排出部の位置まで搬送する搬送手段として、リフト機構を用いている。
これにより、共通の受入れ部から搬入した物品を別々の集積パターンによって集積処理した後、リフト機構を用いて集積処理された物品の束を排出部まで移動させることで、共通の排出部から所定の集積パターンになるように集積された物品の束を下流側へと排出することができる。
【0017】
第8の発明に係る集積装置は、第1から第7の発明のいずれか1つに係る集積装置であって、物品は、軟包材である。
ここでは、所定の集積パターンによって集積させる物品として、軟包材を用いている。
これにより、例えば、箱型の物品を扱う場合と比較してきちんと整列させた状態で複数の物品を集積させることが難しい袋菓子等の軟包材を集積させる場合でも、第1・第2集積処理部において所定の集積パターンによって集積処理を行うことができる。
【0018】
第9の発明に係る集積装置は、第1から第8の発明のいずれか1つに係る集積装置と、集積装置において整列された所定数の物品の束をまとめて箱内へ移し替える詰め込み部と、を備えている。
【0019】
これにより、例えば、大きさの異なる物品を受け入れた場合や、同じ物品の向きを変えて集積する場合でも、これらの処理を通常の集積処理と並行して行うことができる。この結果、1台の集積装置において、処理効率を低下させることなく、複数の集積パターンによって複数の物品を集積処理した後、詰め込み部によって効率よく箱詰め処理を行うことができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の集積装置によれば、1台の集積装置において、処理効率を低下させることなく、複数の集積パターンによって複数の物品を集積処理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の一実施形態に係る箱詰め装置(集積装置)1について、図1〜図10を用いて説明すれば以下の通りである。
[箱詰め装置1全体の構成]
本実施形態に係る箱詰め装置1は、図1および図2に示すように、スナック菓子を軟包材によって包装して得られる略四角形状の袋菓子である商品(物品、軟包材)X1,X2を搬送してダンボール箱Yに箱詰めにするための装置である。箱詰め装置1は、搬送装置(受入れ部)10と、受渡し機構(第1集積処理部、受渡し部)20と、搬送機構(第1集積処理部)30と、吸着搬送機構(第2集積処理部、吸着搬送部)40と、排出装置(排出部)50と、フラップ開口装置60と、を備えている。
【0022】
なお、商品X1は、通常サイズの箱詰め用の袋菓子であって、商品X2は、商品X1よりもサイズが大きいサービスパックの袋菓子であるものとする。
[搬送装置10の構成]
搬送装置10は、箱詰め装置1における上流側に配置された搬送コンベアであって、図1および図2に示すように、上流側のコンベアから搬送されてくる商品X1,X2を順次搬送方向a(図5参照)に沿って下流側へ配置された受渡し機構20に対して搬送する。
【0023】
なお、搬送装置10において搬送される商品X1,X2は、平置き状態の姿勢で搬送されるものとする。
[受渡し機構20の構成]
受渡し機構20は、搬送装置10の直下流側に配置されており、上流側の搬送装置10から搬送方向a(図5参照)に沿って下流側へ搬送されてくる商品X1を受け取って下流側の所定の位置Q(図5および図7参照)に起立姿勢で袋を順次並べる。そして、受渡し機構20は、図3および図7に示すように、支持プレート21と、4台の受渡し台22と、回転軸23と、を有している。
【0024】
支持プレート21は、図3に示すように、回転軸23によって回転可能な状態で支持されている略円形プレートであって、搬送装置10の下流側において搬送方向aと略対向するように、本体ケース1aの側面部に取り付けられている。
4台の受渡し台22は、搬送装置10の直下流側において、略円形の支持プレート21の表面に対して同一の円上にそれぞれ配置されており、一部分が櫛歯状となっている載置面をそれぞれ有している。なお、受渡し台22の動作については、後段にて詳述する。
【0025】
回転軸23は、略円形の支持プレート21の中心部分に取り付けられており、4台の受渡し台22の回転軌道の中心となる。
(受渡し台22の動作)
受渡し台22は、支持プレート21の回転に伴って回転軸23を中心として回転移動しており、図8に示す位置P1において、その長手方向が略水平に向く状態で、上流側の搬送装置10から搬送されてくる商品X1を受け取る。
【0026】
次に、支持プレート21が回転軸23を中心にして回転方向dの方向に約90°回転する。この間に、受渡し台22は、回転軸22aを中心にして商品X1が起立姿勢となるように約90°だけ回転方向eの方向に回転して図8に示す位置P2へ移動する。そして、受渡し台22は、搬送機構30における所定の位置Qに商品X1を起立姿勢で載置した後、商品X1に接触しないように回転軸23を中心に回転しながら上方へ退避するように移動する。この際、上記所定の位置Qには、搬送機構30のバケット31,32(後段にて詳述)のうち、いずれか一方が停止しており、商品X1を起立姿勢のまま受け取って所定の方向に間欠搬送しながら整列させる。
【0027】
さらに、受渡し台22は、図8に示す位置P2から支持プレート21が回転軸23を中心にして回転方向dの方向に約90°回転する間に、受渡し台22が約90°回転方向eに沿って回転軸22aを中心に回転し、図8に示す位置P3に移動する。同様にして、受渡し台22は、回転軸22aを中心にして回転方向eに沿って位置P3から位置P4へと移動する。
【0028】
本実施形態では、支持プレート21の側面部に配置された4台の受渡し台22が、回転軸22aを中心として、以上のような動作を順次行うことによって、複数の商品X1を所定の位置Qに起立姿勢で受け渡して商品X1の束を形成することができる。
[搬送機構30の構成]
搬送機構30は、図1〜図5に示すように、受渡し機構20の直下流側であって排出装置50の直上流側に配置されており、所定の位置Q(図5および図7参照)において受渡し機構20から起立姿勢で受け渡される所定数の商品X1の束を、搬送方向b(図5参照)に沿って排出位置Rまで搬送しながら起立姿勢のまま集積処理を行う。
【0029】
本実施形態では、搬送機構30において商品X1を所定の個数だけ集積させた状態とし、図6(a)に示すような搬送経路(第1搬送路)を経て、排出装置50における共通の排出位置となる2Fの階層まで搬送される。
また、搬送機構30は、図7、図9および図10に示すように、バケット(搬送コンベア)31,32と、仕切り板33a、仕切り板33bと、背板34a,34bと、駆動モータM1〜M3と、を含むように構成されている。そして、搬送機構30は、受渡し機構20から所定の位置Qに起立姿勢で受け入れられた商品X1を順に受け取って、所定の個数ずつ下流側の排出位置Rまで間欠搬送する。
【0030】
バケット31,32は、搬送機構30における上流側と下流側とにおいて、それぞれ1つずつ設けられており、回転軸35,36を中心に回転するスプロケットs1,s1間、s2,s2間に巻き掛けられたチェーンに沿ってループ状に走行する。そして、バケット31,32は、その上に載置された複数の商品X1の束を、上流側の所定の位置Pから下流側の排出位置Rまで搬送する。また、バケット31,32は、それぞれ複数の底板31a,32aを組み合わせて構成されている。
【0031】
仕切り板33a,33bは、複数の底板31a,32aのうち、最も下流側(先頭側)に配置された底板31a,32aにそれぞれ取り付けられている。この仕切り板33a,33bによって、受渡し台22から受け渡された複数の商品X1の束の先頭の商品X1を起立姿勢のままで保持しつつ、その後で受け渡される複数の商品X1を、各バケット31,32上において整列させることができる。また、仕切り板33a,33bは、後述する駆動モータM1,M2によってスプロケットs1,s2を介してそれぞれ独立駆動される。さらに、仕切り板33a,33bは、商品X1と当接する面が櫛歯状となっており、上述した受渡し台22の櫛歯状の部分と交差して互いに接触しないように構成されている。
【0032】
背板34a,34bは、各バケット31,32上に載置された複数の商品X1の束を、後方から支持する部材であって、各仕切り板33a,33bに対して1つずつ設けられている。また、背板34a,34bは、共通の駆動源である駆動モータM3によって駆動されており、移動ループにおいて互いに対向する位置に取り付けられている。このように、背板34a,34bを、仕切り板33a,33bとは別々の駆動源によって駆動させることで、箱詰めされる所定数の商品X1の数が変更された場合でも、仕切り板33a,33bとの間に商品X1の束を挟み込んで、安定した状態で排出位置Rまで商品X1の束を搬送することができる。なお、背板34a,34bは、商品X1と当接する面が櫛歯状となっており、上述した受渡し台22の櫛歯状の部分と交差して互いに接触しないように構成されている点については、仕切り板33a,33bと同様である。
【0033】
スプロケットs1〜s3は、搬送機構30における両端部分にそれぞれ配置されており、同一の径を有している。これにより、仕切り板33aと仕切り板33bと背板34a,34bとを、同じ回転数で同じ速度で移動させることができる。
本実施形態では、上述のように、仕切り板33aと、仕切り板33bと、背板34a,34bとをそれぞれ独立して駆動するように構成されており、仕切り板33aを駆動する駆動モータM1によって第1のループが、仕切り板33bを駆動する駆動モータM2によって第2のループが、背板34a,34bを駆動する駆動モータM3によって第3のループが形成される。
【0034】
これにより、仕切り板33aと背板34aとの間、および仕切り板33bと背板34bとの間に、それぞれ複数の商品X1の束を挟み込むようにして搬送することで、搬送機構30において従来よりも大幅に安定した状態での搬送が可能になる。
ここで、搬送機構30による商品X1の束の搬送方法について、バケット31側を例に挙げて具体的に説明すれば以下の通りである。なお、もう一方のバケット32についても、以下の説明と同様にして搬送を行うものとする。
【0035】
すなわち、商品X1が受け渡される所定の位置Qにおいて待機しているバケット31は、上流側の受渡し台22から商品X1が搬送されてくると、先頭の商品X1を仕切り板33aによって起立姿勢で保持したまま受け取る。そして、バケット31は、商品X1の袋の厚み分に相当する所定の間隔だけ下流側に移動することによって、先頭で受け入れた商品X1の後方に複数の商品X1を整列させた状態で受け入れる。このとき、背板34aは、商品X1を受け入れる所定の位置Q(図7参照)の下流側で待機している。そして、下流側のバケット32に相当する仕切り板33bは、背板34aのすぐ下流側において待機している。ここで、受け渡された商品X1の束が所定の個数になると、仕切り板33aと背板34aとの間に複数の商品X1の束を挟み込んだ状態で、下流側の排出位置R(図7参照)まで搬送方向bに沿って搬送する。このとき、背板34aの搬送方向b(図5参照)における直下流側に待機していた仕切り板33bは、背板34aの下流側に速やかに移動して、次のバッチの商品X1を受渡し台22から受け取る。
【0036】
また、それぞれのバケット31,32は、図1に示すように、複数の底板31a,32aは、上流側から下流側に向かって高い位置に配置されている。このため、例えば、最も低い位置にあるバケット31の下流側の底板31a上に、バケット32の先頭の底板32aがオーバーラップすることが可能である。これにより、受渡し台22から商品X1を受け取る所定の位置Qに、より近い位置でバケット32を待機させることができるので、バケット31上に所定数の商品X1が載置されて下流側へ移動すると、速やかに所定の位置Qへと移動して商品X1を受け取ることができるため、高速運転が可能になる。なお、バケット31も同様に、バケット32の下流側の底板32aにオーバーラップすることができる。
【0037】
[吸着搬送機構40の構成]
吸着搬送機構40は、上述した搬送機構30において集積処理される商品X1とは異なる大きさの商品X2や、搬送機構30とは異なる集積パターンによって集積処理される商品X1等を処理する機構であって、略鉛直方向における搬送機構30の上方に配置されている。そして、吸着搬送機構40は、図3および図4に示すように、吸着部41と、3次元搬送部42と、搬送台43と、を有している。
【0038】
吸着部41は、商品X2等との接触部分に吸着口41aを有しており、吸着口41a内に発生させた負圧によって商品X2を保持した状態で、向きを変えたり、所定の方向へ搬送したりする。
3次元搬送部42は、吸着部41を所望の位置へ移動させる、いわゆるロボットアームと同様の機能を有する搬送機構であって、図3および図4に示すように、第1水平搬送部42aと、第2水平搬送部42bと、鉛直搬送部42cと、を含むように構成されている。第1水平搬送部42aは、装置正面から見た方向に沿って、換言すれば、搬送機構30における商品X1の集積方向に沿って吸着部41を移動させる。第2水平搬送部42bは、装置正面から見た場合の左右方向に沿って、換言すれば、搬送機構30における商品X1の集積方向に交差する方向に沿って吸着部41を移動させる。鉛直搬送部42cは、鉛直方向において吸着部41を移動させる。
【0039】
搬送台43は、搬送装置10の搬送面よりも上段であって、吸着部41の待機位置の斜め下方に配置されており、吸着部41および3次元搬送部42によって搬送装置10の搬送面から持ち上げられた商品X2を所定の集積パターンによって集積処理させる。なお、本実施形態では、図3に示すように、サイズが大きい商品X2については、搬送台43上に2つ集積した集積パターンを採用している。
【0040】
具体的には、吸着搬送機構40は、搬送装置10において商品X1よりもサイズが大きい商品X2が搬送されてくると、3次元搬送部42によって、所定の待機位置から商品X2を吸着保持する吸着位置S(図6(b)参照)まで吸着部41を移動させる。そして、吸着搬送機構40は、搬送装置10における搬送面上における吸着位置Sにおいて商品X2を吸着保持し、搬送装置10の搬送面上からその上方に配置された搬送台43の搬送面まで商品Xを移動させる。
【0041】
本実施形態では、上記吸着部41を3次元搬送部42が所望の位置へ移動させることにより、第1搬送路を経て集積処理される商品X1よりもサイズが大きい商品X2を、図6(b)に示すような別の搬送経路(第2搬送路)を経て、商品X1と共通の排出位置となる排出装置50における2Fの階層まで搬送することができる。
[排出装置50の構成]
排出装置50は、図3〜図5等に示すように、上述した搬送機構30および吸着搬送機構40の直下流側に配置されており、搬送機構30によって各バケット31,32上における排出位置Rまで搬送された起立姿勢で集積処理された商品X1の束、あるいは後述する吸着搬送機構40において集積処理された商品X2を、横送りしてダンボール箱Y(図1参照)に押し込む。また、排出装置50は、図4に示すように、2段階の横送りを行う横送り機構として、第1横送り機構51と、第2横送り機構(詰め込み部)52と、リフト機構53と、を有している。
【0042】
(第1横送り機構51)
第1横送り機構51は、上述した搬送機構30において排出位置Rまで移動してきた商品X1の束を横送りして、リフト機構53上へと搬送する。また、第1横送り機構51は、商品X1の束を押し込むプッシャ51aと、プッシャ51aを所定の範囲内で往復移動させる移動機構51bとを有している。
【0043】
プッシャ51aは、搬送機構30における排出位置Rの近傍において待機している板状の部材である。そして、プッシャ51aは、バケット31,32によって順次搬送されてくる商品X1の束を、搬送方向bと略直交する搬送方向c(図5参照)に向かって押し出して、図4に示す1Fの階層部分に待機しているリフト機構53の搬送面53a上へと商品X1の束を移動させる。
【0044】
移動機構51bは、プッシャ51aを上方から支持しており、商品X1の束を、搬送機構30上からリフト機構53の搬送面53a上へと移動させるように、プッシャ51aを駆動する。
(第2横送り機構52)
第2横送り機構52は、第1横送り機構51の上段に配置されており、後述するリフト機構53によって1Fの階層から2Fの階層まで持ち上げられた商品X1の束、あるいはリフト機構53によって3Fの階層から2Fの階層まで下がってきた商品X2を、リフト機構53の搬送面53a上から段ボール箱Y内へと押し込んで箱詰めする。また、第2横送り機構52は、プッシャ52aと、電動シリンダ52bと、を有している。
【0045】
なお、上記商品X2については、第2横送り機構52によって商品X1の束を段ボール箱Yの中へ押し込んだ後、同じく第2横送り機構52によって段ボール箱Yの上部の内壁と商品X1の束の上端部との間の空いたスペースに押し込まれるものとする。
プッシャ52aは、図4に示すように、商品X1,X2を箱詰めするダンボール箱Yとの間にリフト機構53を挟み込むように、段ボール箱Yと対向する位置において待機している。
【0046】
電動シリンダ52bは、プッシャ52aの背面側(商品X1,X2との当接面とは反対側)に配置されており、リフト機構53によって上方へと移動してきた複数の商品X1の束、あるいはリフト機構53によって3Fの階層から2Fの階層まで移動してきた商品X2を、プッシャ52aを押し出すことによって箱詰め機構64へと送り、段ボール箱Yの中へと押し込んで箱詰めする。
【0047】
(リフト機構53)
リフト機構53は、図6(a)および図6(b)に示すように、第1横送り機構51によって搬送機構30から横送りされた複数の商品X1の束、あるいは吸着搬送機構40において集積処理されたサイズが大きい商品X2を、第2横送り機構52によって横送り可能な高さ位置まで略鉛直方向に移動させる。具体的には、リフト機構53は、図4に示す1F、2F、3Fの3つの階層内を移動して、搬送機構30において集積処理された商品X1の束、吸着搬送機構40において集積処理された商品X2を、それぞれ1Fの階層と3Fの階層とから共通の排出位置となる2Fの階層部分まで移動させる。
【0048】
本実施形態の箱詰め装置1では、以上のようにして、受渡し機構20から搬送機構30、あるいは吸着搬送機構40を介して、異なる集積パターンによって集積処理された商品X1、商品X2を所定の方向に搬送してスムーズに段ボール箱Yへと箱詰めすることができる。このため、箱詰め装置1内において異なる集積パターンによって集積処理を行う場合でも、サイズや集積パターンが異なる商品X1,X2を自動的に箱詰めして、商品X1,X2の集積処理から箱詰め処理までの作業効率を大幅に向上させることができる。
【0049】
[フラップ開口装置60の構成]
フラップ開口装置60は、図1に示すように、排出装置50が商品X1,X2を押し出す搬送方向c(図5参照)に対向する位置に配置されており、排出装置50から搬出された商品X1,X2を段ボール箱Yに箱詰めするために、段ボール箱Yの開口部を覆うフラップを開口する。そして、フラップ開口装置60は、図1に示すように、第1搬送機構61と、第2搬送機構62と、フラップ開口部63と、箱詰め機構64と、搬出部65と、を有している。
【0050】
第1搬送機構61は、フラップ開口部63の先端部分に取り付けられたツメが段ボール箱の開口部の内側に位置するまで、空の段ボール箱Yを搬送する。
第2搬送機構62は、上下方向においてフラップ開口部63と箱詰め機構64との間に配置されており、フロップ開口部63によってフラップを開口させた状態の段ボール箱Yを、フラップ開口部63の下方に配置された箱詰め機構64まで搬送する。
【0051】
フラップ開口部63は、第1搬送機構61の下流側に隣接して配置されており、段ボール箱Yに商品X1,X2を箱詰めする前の準備を行う。具体的には、先端部分に取り付けられたツメをフラップが閉じられた段ボール箱Y内へ挿入して開いた状態で保持することで、段ボール箱Yの開口部を覆うフラップを開口する。
箱詰め機構64は、第2搬送機構62および排出装置50の下流側に隣接して配置されており、第2搬送機構62によってフラップが開口した状態で搬送されてくる段ボール箱Y内に、排出装置50より排出されてくる商品X1,X2を押し込んで格納する。
【0052】
搬出部65は、箱詰め機構64の下流側に隣接して配置されており、商品X1,X2を格納して開口部が上になるように回転させた段ボール箱Yを装置外へと排出する。
[本箱詰め装置1の特徴]
(1)
本実施形態の箱詰め装置1では、図6(a)および図6(b)に示すように、搬送装置10から搬送されてくる商品X1,X2を、互いに並列に配置された2つの集積処理部(搬送機構30および吸着搬送機構40)において、異なる集積パターンによって集積処理を行う。そして、搬送機構30と吸着搬送機構40とにおいてそれぞれ集積処理された商品X1,X2を、共通の排出位置である排出装置50の2Fの階層部分から下流側に配置されたフラップ開口装置60の方へ排出する。
【0053】
これにより、1台の装置内において、例えば、サイズが異なる商品X1,X2に対して異なる集積パターンによる集積処理を行う場合でも、互いに並列配置された2つの集積処理部としての搬送機構30と吸着搬送機構40とにおいてそれぞれ集積処理を行うことで、これらの処理を効率よく行うことができる。この結果、例えば、大きさが異なる商品X1,X2を同じ段ボール箱Yに箱詰めする場合でも、手作業による箱詰め処理を不要とし、集積処理から箱詰めまでの処理を自動化して効率化を図ることができる。さらに、集積パターンごとに集積装置を設ける必要がないため、生産ラインの低コスト化および省スペース化を図ることができる。
【0054】
(2)
本実施形態の箱詰め装置1では、図3および図4等に示すように、互いに並列配置された2つ集積処理部としての搬送機構30と吸着搬送機構40とが、上下に並んで配置されている。
これにより、複数の集積処理部を搭載した場合でも、上下に並ぶように配置された複数の集積処理部(搬送機構30および吸着搬送機構40)において異なる集積パターンによって集積処理を行うことで、装置の大型化を抑制して省スペース化を図ることができる。
【0055】
(3)
本実施形態の箱詰め装置1では、図7に示すように、互いに並列配置された2つの集積処理部のうちの一方の集積処理部として、搬送機構30のバケット31,32上に商品X1を所定の集積パターンになるように受け渡す受渡し機構20と、受渡し機構20から受け取った商品X1を整列させた状態で集積処理を行う搬送機構30と、を用いている。
【0056】
これにより、受渡し機構20から搬送機構30のバケット31,32上に受け渡される商品X1のタイミング等を制御することで、例えば、起立姿勢やサシミ方式、平置き方式等の集積パターンのような複数の集積パターンでの集積処理が可能になる。この結果、他方の集積処理部(吸着搬送機構40)側における集積パターンと組み合わせて、様々な集積パターンによる集積処理に対応可能な箱詰め装置1を得ることができる。
【0057】
(4)
本実施形態の箱詰め装置1では、図4等に示すように、互いに並列配置された2つの集積処理部のうちの他方の集積処理部として、吸着搬送機構40を用いている。
これにより、複数個を規則的に集積して箱詰めされる商品X1よりもサイズが大きく、搬送機構30側においては集積処理できない商品X2を吸着搬送することで、別の搬送路を経由して向きを変えたり集積処理したりした後、共通の排出位置である排出装置50の2Fの階層まで搬送することができる。この結果、さらに多様な集積パターンに対応可能な箱止め装置1を得ることができる。
【0058】
(5)
本実施形態の箱詰め装置1では、図6(a)および図6(b)に示すように、搬送機構30および吸着搬送機構40という2つの集積処理部において、互いに並行して異なる集積パターンによる集積処理を行う。
これにより、例えば、商品X1,X2のように、サイズが異なる商品について異なる集積パターンによる集積処理を行う場合でも、これらの処理を並行して行うことで、複数の集積処理を効率よく実施することができる。
【0059】
(6)
本実施形態の箱詰め装置1は、図4に示すように、搬送機構30および吸着搬送機構40という2つの集積処理部においてそれぞれ集積処理された商品X1,X2を、1Fおよび3Fの階層から共通の排出位置である2Fの階層まで搬送するためのリフト機構53を備えている。
【0060】
これにより、共通の受入れ部としての搬送機構10から受け取った商品X1,X2について、商品ごとに異なる搬送路を経て異なる集積パターンによる集積処理が施された後、共通の排出位置である2Fの階層までスムーズに搬送することができる。この結果、装置を大型化することなく、効率よく複数の集積パターンによる集積処理が可能な箱詰め装置1を得ることができる。
【0061】
(7)
本実施形態の箱詰め装置1では、図3等に示すように、搬送機構30および吸着搬送機構40という複数の集積処理部において集積処理される商品として、内部に菓子等が入れられた軟包材の商品X1,X2を用いている。
これにより、例えば、箱型の商品等と比較して搬送中等における姿勢のコントロールが難しい軟包材の商品であっても、搬送機構30および吸着搬送機構40において、多様な集積パターンに対応可能であるため、軟包材の商品X1,X2に対して容易に所定の集積処理を行うことができる。
【0062】
(8)
本実施形態の箱詰め装置1では、図1および図4等に示すように、上述した2つの集積処理部(搬送機構30および吸着搬送機構40)において異なる集積パターンによって集積処理された商品X1,X2を、第2横送り機構52によって段ボール箱Y内へ押し込んで箱詰めする。
【0063】
これにより、異なる集積パターンによって集積処理を行う場合でも、互いに並列配置された2つの集積処理部としての搬送機構30と吸着搬送機構40とにおいてそれぞれ集積処理を行うことで、これらの処理を効率よく行うことができる。この結果、集積処理から箱詰めまでの処理を自動化して効率化を図るとともに、生産ラインの低コスト化および省スペース化を図ることが可能な箱詰め装置1を得ることができる。
【0064】
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、図3に示すように、異なる集積パターンによって集積処理を行う第1・第2集積処理部として、それぞれ受渡し機構20およびこれから受け取った商品X1をバケット31,32上に立てた状態で集積する搬送機構30と、先端に吸着口41aを有しており商品X1よりもサイズが大きい商品X2を集積処理する吸着搬送機構40と、を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0065】
例えば、第1・第2集積処理部の組合せとしては、これらの組合せに限定されるものではなく、上記実施形態において説明した第1集積処理部としての受渡し機構20および搬送機構30だけ、あるいは第2集積処理部としての吸着搬送機構40だけを、互いに並列に複数配置してもよい。
この場合でも、互いに並列に配置された複数の集積処理部において、それぞれ異なる集積パターンによって集積処理を行うことで、1台の装置内において、複数の集積パターンによる集積処理を効率よく実施することができるという、上記と同様の効果を得ることができる。
【0066】
(B)
上記実施形態では、図3等に示すように、第1集積処理部としての受渡し機構20および搬送機構30と、第2集積処理部としての吸着搬送機構40とを、上下に配置した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、第1・第2集積処理部の配置としては、上下方向に配置する構成に限らず、左右方向に配置してもよい。
【0067】
ただし、装置の設置スペースを拡大することなく、複数の集積処理を実施することができるという点では、上記実施形態のように、複数の集積処理部を上下方向に並べて配置することがより好ましい。
(C)
上記実施形態では、図7に示すように、第1集積処理部に相当する搬送機構30において、複数の商品X1をバケット31,32上に立てた状態で集積していく例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0068】
例えば、複数の商品X1の一部が重なるようにバケット上に斜め方向に集積する、いわゆるサシミ方式による集積パターンや、商品X1が重ならない状態で横置きしていく、いわゆる平置き方式による集積パターンによって、商品X1を集積していく構成であってもよい。
(D)
上記実施形態では、図3に示すように、第1集積処理部としての受渡し機構20および搬送機構30において集積処理される商品X1よりもサイズが大きい商品X2を、第2集積処理部としての吸着搬送機構40において集積処理する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0069】
例えば、第1・第2集積処理部において集積処理される商品は、サイズが同じものであってもよい。この場合でも、同じ大きさの商品について、集積パターンを変えて処理することで、異なる集積パターンによる集積処理を並行して1つの装置内において実施することができる。
具体的には、図11に示すように、受渡し機構(第1集積処理部)20では、袋2,3,4,・・・を集積し、吸着搬送機構(第2集積処理部)40では、袋1,5,9,・・・を集積する。すなわち、受渡し機構20では多数の袋を高速に集積しながら、吸着搬送機構40ではそれよりは低速で袋を集積することにより、図12(a)に示すような箱詰めのパターンでの箱詰め処理が可能となる。
【0070】
さらに、その他にも、図12(b)等に示すような、多様な箱詰めパターンでの箱詰め処理を実施することが可能となる。
(E)
上記実施形態では、図3に示すように、第1集積処理部としての受渡し機構20および搬送機構30において集積処理される商品X1よりもサイズが大きい商品X2を、第2集積処理部としての吸着搬送機構40において2つ集積させて箱詰めする例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0071】
例えば、第2集積処理部としての吸着搬送機構40においては、サイズの大きい商品X2を1つだけ所定の位置に搬送して箱詰めを行うようにしてもよい。
この場合でも、第1集積処理部において所定の集積パターンによって集積処理された複数の商品の束と合わせて箱詰め処理を行うことで、1台の装置内において複数の集積パターンを組み合わせた箱詰め処理を行うことができる。
【0072】
(F)
上記実施形態では、図3等に示すように、所定の集積パターンによって集積される物品として、袋菓子等のような軟包材によって形成された袋である商品X1,X2を扱う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、軟包材に梱包された商品の代わりに、紙箱等に入れられた商品等を集積される物品として扱ってもよい。
【0073】
(G)
上記実施形態では、図1等に示すように、本発明に係る集積装置として箱詰め装置1を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、本発明に係る集積装置は、他の産業機械に搭載されていてもよい。
この場合にも、上記実施形態に係る箱詰め装置1と同様の効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明の集積装置は、1台の装置内において、複数の集積パターンによって物品の集積を効率よく行うことができるという効果を奏することから、物品を所定の集積パターンによって集積した後、処理を行う各種装置に対して広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の一実施形態に係る箱詰め装置の構成を示す正面図。
【図2】図1の箱詰め装置の構成を示す平面図。
【図3】図1の箱詰め装置に含まれる搬送機構側から見た箱詰め装置の側面図。
【図4】図1の箱詰め装置に含まれる搬送機構の構成を示す正面図。
【図5】図4の搬送機構の構成を示す平面図。
【図6】(a)および(b)は、図4の搬送機構における商品ごとに異なる集積パターンによって集積される際の装置内における商品の動きを示す正面図。
【図7】図1の箱詰め装置に含まれる受渡し機構および搬送機構の構成を示す拡大図。
【図8】図7の受渡し機構に含まれる受渡し台等の構成を示す拡大図。
【図9】図7の搬送機構の構成を示す平面図。
【図10】図7の搬送機構の構成を示す正面図。
【図11】本発明の他の実施形態に係る箱詰め処理を行う際の箱詰め装置を示す平面図。
【図12】(a),(b)は、図1の箱詰め装置によって処理可能な多彩な箱詰めパターンの一例を示す図。
【符号の説明】
【0076】
1 箱詰め装置(集積装置)
10 搬送装置(受入れ部)
20 受渡し機構(第1集積処理部、受渡し部)
21 支持プレート
22 受渡し台
22a 回転軸
23 回転軸
30 搬送機構(第1集積処理部)
31,32 バケット(搬送コンベア)
31a,32a 底板
33a 仕切り板
33b 仕切り板
34a,34b 背板
35,36 回転軸
40 吸着搬送機構(第2集積処理部、吸着搬送部)
41 吸着部
41a 吸着口
42 3次元搬送部(ロボットアーム)
42a 第1水平搬送部
42b 第2水平搬送部
42c 鉛直搬送部
43 搬送台
50 排出装置(排出部)
51 第1横送り機構
51a プッシャ
51b 移動機構
52 第2横送り機構(詰め込み部)
52a プッシャ
52b 電動シリンダ
53 リフト機構
53a 搬送面
60 フラップ開口装置
61 第1搬送機構
62 第2搬送機構
63 フラップ開口部
64 箱詰め機構
65 搬出部
M1〜M3 駆動モータ
P1〜P4 位置
R 排出位置
S 吸着位置
s1〜s3 スプロケット
X1,X2 商品(物品、軟包材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の物品を所定の集積パターンによって集積する集積装置であって、
前記複数の物品を受け取る受入れ部と、
前記受入れ部において受け取られた前記物品を集積処理する第1集積処理部と、
前記第1集積処理部に対して並列になるように配置されており、前記物品に対して前記第1集積処理部とは異なる集積処理を行う第2集積処理部と、
前記第1・第2集積処理部において処理された複数の前記物品を下流側へ受け渡す排出部と、
を備えている集積装置。
【請求項2】
前記第1集積処理部と前記第2集積処理部とは、上下方向に並ぶように配置されている、
請求項1に記載の集積装置。
【請求項3】
前記第1集積処理部は、前記複数の物品を集積させる搬送コンベアと、前記搬送コンベア上に前記物品を1つずつ搬入する受渡し部と、を有している、
請求項1または2に記載の集積装置。
【請求項4】
前記第2集積処理部は、前記物品を吸引して搬送する吸着搬送部を有している、
請求項1から3のいずれか1項に記載の集積装置。
【請求項5】
前記第1集積処理部と前記第2集積処理部は、前記物品の集積処理を並行して行う、
請求項1から4のいずれか1項に記載の集積装置。
【請求項6】
前記第1集積処理部は、前記複数の物品を縦に並べて集積させる一方、
前記第2集積処理部は、前記複数の物品を平置きして集積させる、
請求項1から5のいずれか1項に記載の集積装置。
【請求項7】
前記第1集積処理部および前記第2集積処理部の少なくとも一方において集積処理された前記物品の束を、前記排出部まで搬送するリフト機構を、さらに備えている、
請求項1から6のいずれか1項に記載の集積装置。
【請求項8】
前記物品は、軟包材である、
請求項1から7のいずれか1項に記載の集積装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか1項に記載の集積装置と、
前記集積装置において整列された所定数の前記物品の束をまとめて箱内へ移し替える詰め込み部と、
を備えている箱詰め装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−87833(P2008−87833A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−272077(P2006−272077)
【出願日】平成18年10月3日(2006.10.3)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】