説明

電子回路装置

【課題】液状樹脂がケース10とカバー20に垂れることを防止することが可能な超音波センサ装置100を提供すること。
【解決手段】ケース10とカバー20にて囲まれる空間70に電子回路30(回路基板31、電子部品32a、電子部品32bなど)が収納されて、封止剤40にて封止された超音波センサ装置100であって、カバー20は、ケース10の側壁111〜114の内側であり、側壁111〜114の端面111a,111b,112a,112b,113a,114aと同一もしくは、側壁111〜114の端面111a,111b,112a,112b,113a,114aよりも底面117側に配置された状態でケース10の開口を塞ぐ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケースとカバーとにより形成される収納空間に収納された電子回路部品を封止剤で封止した電子回路装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術として、下記特許文献1に開示された電子回路装置がある。この電子回路装置では、ケース体内に収納した電子回路部品を封止剤で封止して、電子回路部品を保護している。
【特許文献1】特開2002−343907号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一方、電子回路部品を収納する空間をケースとケースの開口を塞ぐカバーとにより構成し、封止剤となる液状樹脂にて収納空間を満たす電子回路装置も考えられる。また、収納空間に充填する液状樹脂は硬化過程で低粘度状態となるものがある。このような液状樹脂で収納空間を満たす場合、低粘度状態の液状樹脂がケースとカバーの側壁のわずかな隙間から漏れてケースとカバーの外壁に垂れてしまうという問題があった。
【0004】
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、電子回路部品を収納するケースとカバーとの隙間から封止剤となる液状樹脂が漏れるのを抑制してケースとカバーに垂れることを防止することが可能な電子回路装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために請求項1に記載の電子回路装置は、ケースとカバーにて囲まれる空間に電子回路部品が収納されて封止剤にて封止された電子回路装置であって、ケースは、底面と側壁を有し底面に対向する面が開口しており、カバーは、封止剤を充填するための充填口を有し、ケースの側壁の内側であり、側壁の端部と同一もしくは、側壁の端部よりも底面側に配置された状態でケースの開口を塞ぐことを特徴とするものである。
【0006】
このように、カバーは、ケースの側壁の内側であり、側壁の端部と同一もしくは、側壁の端部よりも底面側に配置された状態でケースの開口を塞ぐことにより、封止剤が低粘度状態であってもケースとカバーの隙間から漏れてケースとカバーの外壁に垂れることを防止することができる。
【0007】
また、請求項2に示すように、カバーは、空気排出穴を備えるようにしてもよい。
【0008】
このようにすることによって、充填口からケースとカバーにて囲まれる空間内に封止剤を充填する際に、封止剤の充填に伴って空間内の空気が空気排出穴から抜けるので封止剤を充填しやすくすることができる。
【0009】
なお、電子回路部品は、部分的に背の高い部分(例えば、背の高い部品が実装された部分)がある。そこで、請求項3に示すように、カバーは、電子回路部品とは反対側にへこむ凹部を備えることによって、この背の高い部分を凹部に配置することができる。
【0010】
この場合、凹部の内部は、封止剤で満たされないことになる。したがって、電子回路部品の凹部に配置される部分は封止剤で封止されていない。しかしながら、充填口から凹部までの間の空間は封止剤で封止されているので、電子回路部品の凹部に配置された部分を外部空間から遮蔽することができる。
【0011】
このようにすることによって、ケースとカバーにて囲まれる空間を小さくすることができる。したがって、封止剤の充填量を低減することができる。
【0012】
また、封止剤は、使用しているうちに劣化して充填口付近から亀裂などが生じることが考えられる。このように封止剤に亀裂が生じると、この亀裂から浸入した水が電子回路部品に達する可能性がある。特に、電子回路部品の凹部に配置される部分は、封止剤で封止されていないため水の浸入は避けたいものである。
【0013】
そこで、請求項4に示すように、カバーの内面の少なくとも充填口から凹部までの間にケースの底面方向に突出する壁部を設けることによって、封止剤に亀裂が生じた場合であっても、その亀裂が充填口から凹部に達するまでの距離を長くすることができる。したがって、封止剤が劣化して亀裂が生じた場合であっても、電子回路部品の凹部に配置される部分に水が達しにくくすることができる。
【0014】
また、カバーの凹部は、封止剤で満たされていない。したがって、電子回路装置の使用環境によっては、凹部内の空気が膨張して電子回路部品に悪影響を与える可能性がある。
【0015】
そこで、請求項5に示すように、凹部の天井は、電子回路部品の高さに応じた高さを有するようにしてもよい。このようにすることによって、凹部の内部空間(封止剤で満たされてない部分)を少なくすることができる。したがって、使用環境によって膨張する空気自体を少なくすることができるので、電子回路部品に悪影響を与える可能性を低減することができる。
【0016】
また、請求項6に示すように、電子回路部品は、車両周辺の障害物を検知する車両用超音波センサの制御回路としてもよい。
【0017】
車両用超音波センサは、車両のバンパ付近などの狭い空間でかつ、車外に配置されることが多い。しかしながら、本発明の電子回路装置は、電子回路部品が封止剤にて外部から遮蔽されているため、車外に配置されても電子回路部品が被水することを防止できる。つまり、電子回路装置は、車両用超音波センサに適用することができる。
【0018】
また、カバーに凹部を設けた場合、ケースとカバーにて囲まれる空間を小さくすることができるので、電子回路装置の体格も小さくすることができる。したがって、特に、カバーに凹部を設けた電子回路装置を車両用超音波センサに適用すると好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。本実施の形態においては、本発明の電子回路装置を車両周辺の障害物を検知する車両用超音波センサ(以下、超音波センサとも称する)に適用した例を採用して説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施の形態における超音波センサの概略構成を示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態における超音波センサの概略構成を示す部分断面図である。図3は、本発明の実施の形態における超音波センサのカバーを被せる前の斜視図である。図4は、カバーの概略構成を示す斜視図である。図5は、図4のV-V断面図である。図6は、図4のVI-VI断面図である。図7(a)は電子回路の概略構成を示す側面図であり、(b)は電子回路の概略構成を示す正面図である。
【0021】
図1に示す超音波センサ装置100は、ケース10およびカバー20と、ケース10とカバー20とで囲まれる空間に収納される電子回路(本発明の電子回路部品に相当)30(図3参照)と、電子回路30を振動や水、塵等から保護するための例えばウレタン樹脂などの封止剤40とから構成されている。
【0022】
電子回路30は、図2及び図7などに示すように、配線パターン(図示省略)、端子挿入孔33、端子挿入孔34などが形成された回路基板31に電子部品32a、電子部品32bが実装されてなるものである。超音波センサに適用される電子回路30は、比較的背の低い電子部品32aと共に、コンデンサやコイルなどの比較的背の高い電子部品32aが実装される。なお、本実施の形態においては、高さの異なる複数の電子部品32bが回路基板31に実装される例を用いて説明する。
【0023】
また、電子回路30は、外部回路と電気的に接続するための外部接続用端子50が端子挿入孔33に挿入されて接続されると共に、超音波センサ装置100の検出部である圧電素子(図示省略)と電気的に接続するための圧電素子接続用端子60が端子挿入孔34に挿入されて接続されている。このように構成される電子回路30を備える超音波センサ装置100は、車両のバンパ等に装着されて圧電素子で超音波の送受信を行い、車両と障害物等との距離を検出し、その検出結果を外部回路に出力するための装置である。
【0024】
ケース10は、樹脂材料(例えばポリブチレンテレフタレート樹脂)を射出成形して形成されており、本例では、それぞれ複数個取りの金型で成形されている。このケース10は、電子回路30を収納する矩形状の収納部11と、電子回路30の外部接続用端子50が配置される端子孔121を有し、相手側のコネクタの形状に対応した形状(例えば角筒状)の端子部12と、超音波センサの圧電素子が配置される円筒状の検出部13とが一体的に設けられた形状をなすものである。なお、圧電素子は、検出部13内に収納されて、圧電素子の先端部が検出部13の検出面131において露出するようになっている。
【0025】
収納部11は、電子回路30を収納するために、電子回路30が支持部(図示省略)などを介して実装される底面117と、底面117の四辺から略垂直に設けられる四つの側壁111,112,113,114を備え、底面117に対向する面が開口している。また、側壁113,114の端面113a,114aは水平であるのに対して、側壁111,112の端面は段差を有している。
【0026】
この側壁111,112の端面に段差を設けるのは、回路基板31と外部接続用端子50及び圧電素子接続用端子60とを半田付けする治具が側壁111,112に接触するのを防止するためである。図3に示すように、回路基板31と外部接続用端子50及び圧電素子接続用端子60とは、電子回路30を収納部11に配置した状態で治具にて半田付けするものである。また、外部接続用端子50は、側壁111,112の近傍まで配置される。このため、半田付けの治具が側壁111,112に接触する可能性がある。そこで、半田付けの治具が側壁111,112に接触することを防止するために、側壁111,112における外部接続用端子50の近傍に位置する部分を低くしてある。つまり、側壁111,112の端面は、端面111b,112bに対して、一段下がった位置(底面117側に下がった位置)に形成される端面111a,112aを有する。なお、端面111b,112bと端面113aとは略同一面である。
【0027】
また、側壁111,112,113,114の内面には、後ほど説明するカバー20の落ち込みを防止するための段差部116を有する。この段差部116は、端面111b,112b,111a,112a,113a,114aから底面117方向にカバー20の高さ以上離れた位置に設ける。これによって、ケース10にカバー20を固定した場合に、カバー20は、側壁111,112,113,114の内側に配置されると共に、端面111a,111b,112a,112b,113a,114aと同一もしくは、端面111a,111b,112a,112b,113a,114aよりも底面117側に配置された状態でケース10の開口を塞ぐ。また、側壁113には、カバー20を固定するための係合孔115を有する。
【0028】
カバー20は、樹脂材料(例えばポリブチレンテレフタレート樹脂)を射出成形して形成されている。このカバー20は、図4などに示すように、ケース10の開口形状に対応した略矩形状をなし、平坦部21と背の高い電子部品32bに対応する位置に平坦部21から電子回路30とは反対方向にへこむ凹部22が設けられる。平坦部21には、封止剤40となる液状樹脂を充填するための充填口24と、液状樹脂を充填しやすくするための空気排出孔23が形成される。
【0029】
凹部22は、背の高い電子部品32bが配置される部分であり、電子回路30の高さに応じた高さ、つまり、回路基板31に実装される電子部品32bの高さに応じた高さの天井を有する。本実施の形態においては、図5及び図6に示すように、天井22b1,22c1の高さが異なる第1電子部品室22b、第2電子部品室22cを有する。本実施の形態においては、第1電子部品室22bの天井22b1に比べて、第2電子部品室22cの天井22c1の方が低く形成されている。なお、符号22aは、第1電子部品室22bと第2電子部品室22cとの天井22b1,22c1の高さの違いによって形成される部品室壁面である。
【0030】
この凹部22には、図2に示すように、封止剤40は充填されない。つまり、凹部22と封止剤40とで囲まれた空間70には、空気が満たされている。したがって、超音波センサ装置100の使用環境によっては、凹部22内の空気が膨張して電子回路30に悪影響(空気の膨張による押圧力)を与える可能性がある。そこで、このように、電子部品32bの高さに応じた高さの天井を有することによって、凹部22の空間70(封止剤40で満たされてない部分)を少なくすることができる。したがって、使用環境によって膨張する空気自体を少なくすることができるので、電子回路30に悪影響を与える可能性を低減することができる。
【0031】
また、このように、カバー20に平坦部21と、背の高い電子部品32bが配置される凹部22を設けることによって、ケース10とカバー20にて囲まれる空間を小さくすることができるので、超音波センサ装置100の体格も小さくすることができる。したがって、本発明の電子回路装置を車両のバンパ付近などの狭い空間に配置される超音波センサ装置100に適用するのは好適である。
【0032】
なお、本実施の形態においては、電子部品32bの高さに応じて二つの部品室22b,22cを設ける例を採用して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、回路基板31に高さの異なる三つ以上の電子部品32bが実装されていた場合は、その三つ以上の電子部品32bの高さに応じた高さの天井を有する三つ以上の部品室を設けるようにしてもよい。このようにしても、使用環境によって膨張する空気自体を少なくすることができるので、電子回路30に悪影響を与える可能性を低減することができる。
【0033】
また、例えば、回路基板31に高さの異なる複数の電子部品32bが実装されていた場合であっても、その高さの異なる複数の電子部品32bを一つの部品室(天井の高さは同じ)に配置するようにしてもよい。凹部22内の空気を少なくすることは出来ないものの、この場合であっても、封止剤40となる液状樹脂が漏れを抑制してケース10に垂れることを防止するという本発明の目的は達成することができる。
【0034】
カバー20の周縁部には、図5及び図6などに示すように、ケース10に設けられた段差部116に対応するフランジ26a〜26dが設けられる。さらに、カバー20は、ケース10に固定するための固定部が設けられる。この固定部は、図4及び図5に示すように、カバー20におけるケース10の側壁114に対応する側面から外側に突出する圧入部(固定部)25aと、ケース10の側壁113に対応する奥壁28から外側に突出する係合爪(固定部)25bを有する。
【0035】
また、カバー20は、ケース10に固定した状態において電子回路30と対向する内面であり、凹部22の端部にケース10の底面方向に突出する壁(壁部)27a,27bが設けられる。この壁27a,27bは、凹部22の幅程度で電子回路30に接触しない程度の高さを有する。なお、壁27aの設置箇所は、凹部22の端部に限定されるものではなく、少なくとも充填口24から凹部22までの間であればよい。換言すると、充填口24から凹部22の充填口24に近い側の端部までの間であればよい。また、壁27bの設置箇所は、凹部22の端部に限定されるものではなく、少なくとも空気排出孔23から凹部22までの間であればよい。換言すると、空気排出孔23から凹部22の空気排出孔23に近い側の端部までの間であればよい。また、カバー20に空気排出孔23を設けない場合は、充填口24側の壁27aのみを設けるようにしてもよい。
【0036】
封止剤40は、使用しているうちに劣化して充填口24や空気排出孔23付近から亀裂などが生じることが考えられる。このように封止剤40に亀裂が生じると、この亀裂から浸入した水が電子回路30に達する可能性がある。特に、電子回路30の凹部22に配置される部分は、封止剤40で封止されていないため水の浸入は避けたいものである。
【0037】
そこで、カバー20に壁(壁部)27a,27bを設けることによって、封止剤40に亀裂が生じた場合であっても、その亀裂が充填口24や空気排出孔23から凹部に達するまでの距離を長くすることができる。したがって、封止剤が劣化して亀裂が生じた場合であっても、電子回路30の凹部22に配置される部分に水が達しにくくすることができる。
【0038】
次に、上記構成の超音波センサ装置100の組立方法を簡単に説明する。
【0039】
まず、ケース10内に電子回路30を実装する。次に、ケース10の開口にカバー20を嵌合装着(固定)する。カバー20をケース10に固定する場合、係合爪25bをケース10の係合孔115に挿入しておいて、カバー20を底面117側に押圧することによって、圧入部25aをケース10の側壁114に圧入する。このとき、カバー20のフランジ26a〜26dがケース10の段差部116に当接することによって、カバー20がケース10内に落ち込むことを防止できる。また、カバー20は、ケース10の側壁111,112,113,114の端面111a,111b,112a,112b,113a,114aと同一もしくは、その端面111a,111b,112a,112b,113a,114aよりも底面117側に配置された状態でケース10の開口を塞ぐ。
【0040】
次に、図2に示すように、カバー20の充填口24からケース10とカバー20とにより形成された電子回路30の収納空間に、ディスペンサ等の充填機を用いて封止剤40となる液状樹脂を充填する。本例では、液状樹脂としてウレタン樹脂を採用している。液状樹脂は、図2に示すように、収納部11とカバー20の平坦部21で囲まれる空間が満たされるまで充填される。従って、封止剤40の液面は、平坦部21の位置となる。なお、端面111a,111b,112a,112b,113a,114aがカバー20よりも十分に高い位置にある場合は、図1に示すように、ケース10の側面に垂れない程度であれば、封止剤40を充填口24から溢れるまで充填してもよい。
【0041】
電子回路30の収納空間への液状樹脂の充填を完了したら、樹脂の加熱硬化(例えば、80℃10分程度の加熱硬化)を行い、液状樹脂を硬化して封止剤40とする。液状樹脂の加熱硬化を開始した直後は、加熱硬化反応による高分子相互の結合に伴う粘度上昇よりも温度上昇による高分子の可塑化に伴う粘度降下が大きく、液状樹脂は注入時よりも粘度が一時低下する。
【0042】
本実施形態のように、ケース10およびカバー20をそれぞれ複数個取りの金型で成形している場合には、ケース10とカバー20との組み合わせによらず液状樹脂の漏れを抑制できる接触部の密着状態を得ようとすると、金型の調整や成形条件の調整に手間がかかり、工程管理が非常に複雑になるという問題がある。
【0043】
しかしながら、本実施の形態においては、上述のように、カバー20は、ケース10の側壁111,112,113,114の内側であり、側壁111,112,113,114の端面111a,111b,112a,112b,113a,114aと同一もしくは、側壁111,112,113,114の端面111a,111b,112a,112b,113a,114aよりも底面117側に配置された状態でケース10の開口を塞ぐことにより、封止剤40が低粘度状態であってもケース10とカバー20の隙間から漏れてケース10とカバー20の外壁に垂れることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の実施の形態における超音波センサの概略構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態における超音波センサの概略構成を示す部分断面図である。
【図3】本発明の実施の形態における超音波センサのカバーを被せる前の斜視図である。
【図4】カバーの概略構成を示す斜視図である。
【図5】図4のV-V断面図である。
【図6】図4のVI-VI断面図である。
【図7】(a)は電子回路の概略構成を示す側面図であり、(b)は電子回路の概略構成を示す正面図である。
【符号の説明】
【0045】
10 ケース、11 収納部、111 側壁、111a 端面、111b 端面、112 側壁、112a 端面、112b 端面、113 側壁、113a 端面、114 側壁、114a 端面、115 係合孔、116 段差部、117 底面、12 端子部、121 端子孔、13 検出部、131 検出面、20 カバー、21 平坦部、22 凹部、22a 部品室壁面、22b 第1電子部品室、22b1 天井、22c 第2電子部品室、22c1 天井、23 空気排出孔、24 充填口、25a 圧入部(固定部)、25b 係合爪(固定部)、26a〜26d フランジ、27a,27b 壁、28 奥壁、30 電子回路(電子回路部品)、31 回路基板、32a 電子部品、32b 電子部品、33 端子挿入孔、34 端子挿入孔、40 封止剤、50 外部接続用端子、60 圧電素子接続用端子、70 空間、100 超音波センサ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースとカバーにて囲まれる空間に電子回路部品が収納されて封止剤にて封止された電子回路装置であって、
前記ケースは、底面と側壁を有し前記底面に対向する面が開口しており、
前記カバーは、前記封止剤を充填するための充填口を有し、前記ケースの側壁の内側であり、当該側壁の端部と同一もしくは、当該側壁の端部よりも前記底面側に配置された状態で前記ケースの開口を塞ぐことを特徴とする電子回路装置。
【請求項2】
前記カバーは、空気排出穴を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子回路装置。
【請求項3】
前記カバーは、前記電子回路部品とは反対側にへこむ凹部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子回路装置。
【請求項4】
前記カバーは、自身の内面の少なくとも前記充填口から前記凹部までの間に前記ケースの底面方向に突出する壁部を備えることを特徴とする請求項3に記載の電子回路装置。
【請求項5】
前記凹部の天井は、前記電子回路部品の高さに応じた高さを有することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の電子回路装置。
【請求項6】
前記電子回路部品は、車両周辺の障害物を検知する車両用超音波センサの制御回路であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の電子回路装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−80768(P2010−80768A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−248861(P2008−248861)
【出願日】平成20年9月26日(2008.9.26)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】