説明

電子機器及び表示制御方法

【課題】液晶表示手段の現在の表示状態が反射型表示(第1の表示状態)であるか透過型表示(第2の表示状態)であるかを簡単に識別可能とし、更に表示色の状態を確認可能とした電子機器及び表示制御方法を提供する。
【解決手段】カメラは、CPU1と、液晶表示部材51・反射制御部材52・照明部材53を有する液晶表示部5を備える。反射制御部材52は、液晶表示部材51に入射した外光による光線を反射して液晶表示部材51に再び入射させる反射状態と、照明部材53から照射された光線を透過して液晶表示部材51を照明させる透過状態とに切り換え可能である。CPU1は、液晶表示部5が、液晶表示部材51の照明光源として外光を利用する第1の表示状態か、液晶表示部材51の照明光源として照明部材53を利用する第2の表示状態かを示す識別アイコンを画像と共に液晶表示部5に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外光を利用した表示と照明を利用した表示を切り換え可能な液晶表示手段を有する電子機器及び表示制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子機器に搭載される液晶表示装置の基本的な構成としては図22に示すようなものがある。液晶表示装置は、表示を行う液晶表示部材151と、液晶表示部材151の裏面側から照明を行う照明部材153を備える。液晶表示部材151に対し導電ゴム154を介して接着等により接合されると共に電気的に接続された回路基板156から、液晶表示部材151に所定の電気信号を入力することで表示状態を変更することができる。
【0003】
液晶表示部材としては、図23に示す透過型の液晶表示部材151と、図24に示す反射型の液晶表示部材151’がある。液晶表示部材151と液晶表示部材151’は、後者が反射板1517を備える以外は同じ構造を有する。
【0004】
即ち、フロントガラス1511とリアガラス1512の間に、スペーサ1515と呼ばれる直径数ミクロン程度の球を配置することで均一な隙間を作る。更に、リアガラス1512の表面の一部に封止材1516を塗布し、リアガラス1512とフロントガラス1511を貼り合わせる。封止材1516の切れている部分からフロントガラス1511とリアガラス1512の隙間に液晶を注入し、液晶注入部分を封止材1516で封止する。フロントガラス1511、リアガラス1512の表面(外面)には、それぞれ偏光板1513、偏光板1514が貼り合わされている。
【0005】
TN(Twisted Nematic)型液晶を用いる液晶表示装置は、フロントガラス1511及びリアガラス1512の内面(液晶封入側)に表示する画像(電極)とこれらを結ぶ配線が透明電極(ITO膜)により形成されている。
【0006】
TFT(Thin Film Transistor)を用いる液晶表示装置は、一般的にカラー表示が可能であり、格子状に規則正しく並べられた画素構造を有する。部分的に液晶の制御を行うためにリアガラス1512の内面に画素毎に薄膜トランジスタが形成されている。薄膜トランジスタを個々に駆動することで画素毎に光の透過/非透過を制御することができる。また、カラー表示を行うために、各画素に対応してフロントガラス1511の内面にカラーフィルタが配設されている。
【0007】
TN型液晶を用いる液晶表示装置とTFTを用いる液晶表示装置のどちらも、フロントガラス1511とリアガラス1512の間に電圧をかけるとその間にある液晶材の分子が回転して偏光方向が変わるというものである。これにより、リアガラス1512を介して入射する光線の遮光/透過を行うことで各画素の点灯・非点灯を制御することにより、画像を形成するようにしている。
【0008】
液晶表示部材は、そのままでは表示画像がほとんど見えないため何らかの方法で照明してやらなければならない。液晶表示部材の表面側から表示を視認可能とするためには照明用の光線を液晶表示部材の裏面側から入射させる必要がある。液晶表示方式には、液晶表示部材の表面から入射した光線(外光)を反射させて利用するものと、液晶表示部材の裏面側に照明部材を配置することで照明するものとがある。外光を用いて照明するものを反射型液晶表示方式、照明部材を用いて照明するものを透過型液晶表示方式と呼ぶ。
【0009】
図23に示した透過型の液晶表示部材151は、反射型の液晶表示部材151’の反射板1517を持たず、照明部材153から照射した光線がそのまま透過することで照明される。
【0010】
図24に示した反射型の液晶表示部材151’は、リアガラス1512の外面に貼り付けられた偏光板1514に更に貼り付けられた反射板1517を備え、外光が反射板1517で反射されることで照明される。
【0011】
反射型の液晶表示部材151’は、外光を利用するため、透過型の液晶表示部材151に比較すると余分な照明部材(光源)を設ける必要がないことから省電力である。表示装置が大きくなればなるほど多くの光量が必要となりかなり電力を消費するので、照明部材がないのは大きい利点となる。しかし、反射型の液晶表示部材151’は、明るい場所では十分な照明光が得られ表示が見えるが、暗い場所では反射光が得られないため照明できず表示が見えないという問題がある。他方、透過型の液晶表示部材151は、暗い場所でも照明部材153により照明しているため表示が見えるがその分電力が消費され、かなり明るい場所では照明光が十分でなく表示が見難くなるという問題がある。
【0012】
他方、反射型と透過型の両方の特性を持つように、上述した反射板として半透過反射板を用いた半透過型の液晶表示部材もある。半透過型の液晶表示部材は、外光が明るい場合は反射型として使い、外光が暗い場合は透過型として使えるように工夫しているため便利である。しかし、反射板が半透過(半反射)であるため外光による光線も照明部材から照射した光線のどちらも半分は捨ててしまっている。そのため、光線の利用効率が低下し表示が暗くなるという問題がある。
【0013】
上述した問題を改善するために次に示すような構造の表示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の表示装置は、図25に示すように、画像を表示するための制御信号に基づいて駆動される第1液晶素子201の背面側に、第1液晶素子201を照明する照明部202を配置する。また、第1液晶素子201と照明部202との間に、その光学的特性が透過・反射の程度の異なる2つの状態(透過型表示状態、反射型表示状態)のいずれにも切り替え可能な第2液晶素子203を挿入する。また、外光照度検出部204と制御部205を設ける。尚、206は操作部、207はタイマ部である。
【0014】
外光照度検出部204により検出した外光の輝度状態を示す信号が制御部205に送られる。制御部205により外光輝度がある値以上と判断した場合は第2液晶素子203を透過式モードに、外光輝度がある値以下と判断した場合は第2液晶素子203を反射式モードに自動的に切り換える。これにより、外部環境の明るさに応じて視認性の高い照明方式を選択する。
【特許文献1】特開2004−361727号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、特許文献1記載の表示装置には次のような問題がある。表示装置の表示を見た使用者が、表示装置の現在の表示状態が反射型表示状態であるか透過型表示状態であるかが一見して分らないことがある。また、反射型表示状態のように外光を利用する場合、夕日など外光に色が付いていると表示画像はその色が付加された画像となる。このような場合に撮影した画像を見ると表示画像に本来ない色がのる結果、撮影画像に対して誤った評価を行う可能性がある。
【0016】
本発明の目的は、液晶表示手段の現在の表示状態が反射型表示(第1の表示状態)であるか透過型表示(第2の表示状態)であるかを簡単に識別可能とし、更に表示色の状態を確認可能とした電子機器及び表示制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上述の目的を達成するために、本発明は、外光を利用して情報の表示を行う第1の表示状態と、機器内部の照明光源を利用して情報の表示を行う第2の表示状態を切り換え可能な液晶表示手段と、前記液晶表示手段が前記第1の表示状態であるか前記第2の表示状態であるかを識別する識別アイコンを情報と共に前記液晶表示手段に表示する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、液晶表示手段が第1の表示状態か第2の表示状態かを識別する識別アイコンを情報と共に液晶表示手段に表示するため、液晶表示手段の現在の表示状態が第1の表示状態か第2の表示状態かを簡単に識別することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施の形態に係る電子機器としてのデジタル一眼レフカメラ(以下カメラと表記)の主要部の構成を示すブロック図である。
【0021】
図1において、カメラは、CPU1、レリーズスイッチ2、シャッタ3、撮像部4、液晶表示部5、焦点検出部6、測光部7、設定変更部材8、表示状態変更部材9、メインミラー(可動ミラー)10を備えている。CPU1(制御手段)は、カメラ各部の制御を司ると共に、後述の図9〜図12に示すようにカメラの動作内容に応じて液晶表示部5の表示状態を第1の表示状態(反射型表示状態)、第2の表示状態(透過型表示状態)に切り換える制御を行う。また、CPU1は、後述の図18〜図21に示すように液晶表示部5の表示状態が第1の表示状態か第2の表示状態かを識別するための複数の色により構成された識別アイコンを、画像と共に液晶表示5に表示する制御を行う。
【0022】
レリーズスイッチ2は、被写体を撮像する時のトリガとなるスイッチであり、2段階のスイッチ構成(1段目のSW1、2段目のSW2)を有する。CPU1は、レリーズスイッチ2の1段目のSW1がオン状態となると、焦点検出部6により被写体までの焦点距離の検出と、測光部7により被写体の明るさの測定を行う。CPU1は、レリーズスイッチ2の2段目のSW2がオン状態となると、1段目のSW1がオン状態の時に行った焦点距離の検出及び写体の明るさの測定を基に撮像部4により撮像を行う。
【0023】
シャッタ3は、撮像部4に対しての光線の遮断・通過を制御する。撮像部4は、被写体の画像を撮像する。焦点検出部6は、被写体までの焦点距離を検出する。測光部7は、被写体の明るさを測定する。設定変更部材8は、カメラの各種設定の変更を行う際に操作する。設定変更部材8は、メニューボタン81、上方向ボタン82、下方向ボタン83、セットボタン84、左方向ボタン85、右方向ボタン86を備える(図3〜図8、図21参照)。表示状態変更部材9は、液晶表示部5の表示状態を、反射型表示(第1の表示状態)または透過型表示(第2の表示状態)に切り換える際に操作する。
【0024】
液晶表示部5(液晶表示手段)は、液晶表示部材51、反射制御部材52、機器内部の照明部材53(照明手段)を備える。液晶表示部材51は、情報(画像(静止画、動画)、文字、数字、識別アイコンを含む)を表示する。反射制御部材52は、液晶表示部材51の表面から入射した外光による光線を反射して液晶表示部材51に再び入射させる反射状態と、照明部材53から照射された光線を透過して液晶表示部材51に入射させる透過状態とに電気的に変更(制御)可能である。反射制御部材52の反射状態/透過状態の制御はCPU1により行われる。照明部材53は、液晶表示部材51を裏面側から照明する。
【0025】
次に、液晶表示部5の構造及び動作について図2を参照しながら説明する。
【0026】
図2は、カメラの液晶表示部5の構成例を示す図である。
【0027】
図2において、液晶表示部5の液晶表示部材51は、回路基板56に対し、導電ゴム54、を介して圧接により接合されると共に電気的に接続されている。これにより、回路基板56に搭載されたCPU1から制御信号を液晶表示部材51に出力することで、液晶表示部材51に画像を表示することができる。本図においては導電ゴム54を用いて回路基板56に圧接する構成を採っているが、液晶表示部材51にフレキシブルプリント基板を導電ゴムを用いて圧接したり接着剤等を用いて接着したりするなどの方法を用いても良い。
【0028】
液晶表示部材51に表示された画像を視認可能とするためには、液晶表示部材51の裏面側から光線を照射する必要がある。液晶表示部材51の照明光源としては外光と照明部材53が用いられる。
【0029】
外光による光線と照明部材53から照射する光線の切り換えを行うために、液晶表示部材51と照明部材53の間に反射制御部材52を配置する。反射制御部材52は、導電ゴム55を回路基板56に圧接することによって電気的に接続されており、回路基板56のCPU1から出力される制御信号により、反射制御部材表面の状態が反射状態と透過状態のいずれかに変化される(切り換えられる)。
【0030】
反射状態とは、液晶表示部材51の上面から入射した外光による光線が反射制御部材52の表面で反射し液晶表示部材51に再び入射する状態である。透過状態とは、照明部材53から照射された光線が反射制御部材52を透過し液晶表示部材51を照明する状態である。反射制御部材52の構成材料としては液晶等が用いられる。
【0031】
液晶表示部材51の照明光源として外光を利用する場合、反射制御部材52の表面の状態を、回路基板56のCPU1からの制御信号により反射状態にしておく。これに伴い、液晶表示部材51の上面から入射した矢印100aで示す外光による光線が、液晶表示部材51を通過し反射制御部材52により反射され再び液晶表示部材51に入射する。これにより、外光による液晶表示部材51の照明を行うことができる。即ち、液晶表示部5の表示状態は、液晶表示部材51に入射した外光による光線が反射制御部材52の表面で反射し液晶表示部材51に再び入射することで表示が可能となる反射型表示(第1の表示状態)となる。
【0032】
液晶表示部材51の照明光源として照明部材53を利用する場合、反射制御部材52の表面の状態を、回路基板56のCPU1からの制御信号により透過状態にしておく。これに伴い、照明部材53から照射された矢印100bで示す光線は、反射制御部材52を透過して液晶表示部材51に入射する。これにより、照明部材53による液晶表示部材51の照明を行うことができる。即ち、液晶表示部5の表示状態は、照明部材53から照射された光線が反射制御部材52を透過し液晶表示部材51に入射することで表示が可能となる透過型表示(第2の表示状態)となる。
【0033】
次に、カメラの動作について図3〜図12を参照しながら説明する。カメラの動作は、撮影準備動作(撮影前動作)、撮影動作、撮影後動作の3つに大別することができる。
【0034】
撮影準備動作とは、カメラで撮影を行うにあたってシャッタ速度やレンズの絞り値等のカメラの撮影に関する設定を行う動作である。設定変更部材8を操作することでシャッタ速度や絞り値等の様々な値を変更しながら最適なものを探っていく。CPU1は、設定変更部材8の操作により設定された情報について演算を行い、シャッタ3等に制御信号として出力する。
【0035】
設定変更部材8の操作により上記のような設定を行っている場合は、液晶表示部5は図3に示すような撮影情報表示状態となっている。撮影情報表示状態は、シャッタ速度、絞り値、感度(ISO)撮影モード(シャッタ優先、絞り優先、プログラム等)、測光方式、ホワイトバランス設定、撮影枚数等を表示する状態である。撮影情報表示状態では、表示情報は文字やアイコンを使った表示となる。
【0036】
また、撮影準備動作では、撮影に関する設定の他にカメラの動作に関する設定を行う場合もある。設定変更部材8の操作によりカメラの動作に関する設定を行う場合は、液晶表示部5は図4に示すような設定変更表示状態となる。設定変更表示状態では、撮影画像の形態(画像の記録形式(RAW形式、JPEG形式)、JPEG形式での圧縮率)、ストロボ発光時の補正量を決める調光補正、カメラの動作を使用者が好みにカスタマイズできるカスタムファンクション等を設定できる。設定された情報は、CPU1内の設定値の変更、別のユニット内の設定の変更に使用される。
【0037】
液晶表示部5は、通常は図3の撮影情報表示状態となっており、使用者が図3のメニューボタン81を押すと図4の設定変更表示状態に変化する。次に使用者は図4の上方向ボタン82/下方向ボタン83を押して変更したいメニューにカーソルを移動させる。図4では「色空間」を変更するため「色空間」のところにカーソルを移動させている。
【0038】
使用者が図4のセットボタン84を押すと、図5に示すようにメニューで選択できる項目が「色空間」の右側に現れる。使用者が図5の上方向ボタン82/下方向ボタン83で選択したい項目にカーソルを移動させ(ここでは項目「sRGB」)、セットボタン84を押すと、その項目が設定される。設定変更表示状態では、カメラの動作に関する設定はカメラの撮影に関する設定と同様に文字やアイコンを使った表示となる。
【0039】
次に、撮影準備動作、撮影動作、撮影後動作におけるカメラの動作内容と液晶表示部5の表示状態との対応関係の各種具体例について図9〜図12を参照しながら説明する。以下の表示制御はCPU1により行われる。
【0040】
(1)まず、撮影準備動作、撮影動作、撮影後動作におけるカメラの動作内容と液晶表示部5の表示状態との対応関係の第1の例を図9に示す。尚、図9の左半分の項目がカメラの動作内容を示し、図9の右半分の項目が液晶表示部5における表示状態を示している。後述の図10〜図12も同様である。
【0041】
図3の撮影情報表示状態(S101)の場合、液晶表示部5に表示されている内容は色等の影響を多少受けても特に問題にならないものである。また、撮影情報表示状態(S101)は、メニューボタン81が押されなければ常時表示される形態であるため、表示される時間が非常に長いものとなっている。従って、液晶表示部5の表示状態を、液晶表示部材51の照明光源として外光を利用する第1の表示状態(S111)(反射型表示)としておけば、かなりの省電力化を図ることができる。
【0042】
次に、図4及び図5のような設定変更表示状態(S102)の場合、表示内容は撮影情報表示状態(S101)と同様に文字やアイコンであるが、設定する項目には液晶表示部5の輝度や色合いを変更するようなものもある。また、設定変更表示状態(S102)は、メニューボタン81を押してから設定を変更するまでの間であるため、比較的短い時間しか表示されない。従って、省電力効果も少ないことから、液晶表示部5の表示状態を、液晶表示部材51の照明光源として照明部材53を利用する第2の表示状態(S112)(透過型表示)としておく。
【0043】
(2)次に、設定変更表示状態(S102)において更に省電力化を目指した、撮影準備動作、撮影動作、撮影後動作におけるカメラの動作内容と液晶表示部5の表示状態との対応関係の第2の例を図10に示す。
【0044】
上述の通り、設定変更表示状態(S102)でカメラの操作を行っている場合、液晶表示部5の設定も変更することがあるため第2の表示状態(S112)としていたが、中には液晶表示部5の設定に関係のない設定というものもある。従って、設定変更表示状態(S102)でも更にその設定内容により場合分け(分類)を行うようにすればよい。
【0045】
設定変更表示状態(S102)を次のように分類する。液晶表示部5の見え具合(例えば色合い・輝度・コントラスト等)の設定を行う表示部設定(S102a)と、電子音のON/OFFや一定時間動作させなかった場合に電源切断(オートパワーオフ)を行うカメラ設定(S102b)に分類する。表示部設定(S102a)の場合は、液晶表示部5の見え具合が関係するため第2の表示状態(S112)とする。カメラ設定(S102b)の場合は、第1の表示状態(S111)とする。このように、同じ設定変更表示状態であってもその内容により第1の表示状態か第2の表示状態かを細かく切り換えることで、更に効率良く省電力化を進めることができる。
【0046】
撮影動作(S103)の時は、使用者は通常ファインダ11を覗いている状態であるため、液晶表示部5は見ていない。従って、液晶表示部5は消灯(S113)しておけばよい。また、撮影時だけでなく使用者がファインダ11を覗いたら液晶表示部5を消灯する制御も考えられる。
【0047】
撮影後動作は、画像確認や画像評価を行う動作である。画像確認とは、図6の撮影画像表示状態に示すように液晶表示部5に撮影画像を表示することで、どのような画像が撮影されたかを見る工程であり、色合い・構図・ピントが合っているかどうかを確認するものである。また、画像評価とは、図7の画像輝度分布表示状態に示すように液晶表示部5に画像の輝度分布を表すヒストグラム等を表示することで画像の質を見るものである。ヒストグラムと共に画像も表示することで、画素が飽和した(1画素に蓄えられる光の量の上限を超えた状態)部分を点滅表示して警告を行う。これら以外にも撮影条件や撮影日付等の情報も表示する。
【0048】
撮影後動作の表示状態について図9を参照すると、撮影画像表示(S104)の場合は画像を評価する状態であるため、画像ができるだけ忠実に表示されている必要がある。従って、画像評価を行う場合は、第1の表示状態(S111)(反射型表示状態)のように外光の状態に影響されると誤った評価を行う恐れがあるため、第2の表示状態(S112)(透過型表示状態)とする。また、画像確認を行う場合は、撮影後すぐに今撮影した画像を一定時間表示する状態と過去に撮影したものを確認する再生状態とがあるが、どちらも忠実な表示が要求されるため、同様に第2の表示状態(S112)とする方が望ましい。
【0049】
また、画像の詳細情報を表示するヒストグラム表示状態(S105)の場合、ヒストグラムと共に画像も表示されているため第2の表示状態がよいと思われる。しかし、第2の表示状態のときはヒストグラム等の分析データを基に画像を評価するものであり、画像そのものを見て評価するものではない。従って、第1の表示状態(S111)としても問題なく、その分省電力化を図るようにする。
【0050】
上述したように、カメラの動作内容に対応して液晶表示部5を第1の表示状態または第2の表示状態に切り換える。ここで、外光がない真っ暗な場合は、液晶表示部5の反射型表示(第1の表示状態)は見えない。また、外光がかなり明るい場合は、照明部材53の輝度によっては液晶表示部5の透過型表示(第2の表示状態)では見難くなる。
【0051】
液晶表示部5の現在の表示状態では見難いという場合は、使用者による表示状態変更部材9の押下に伴い現在の表示状態を別の表示状態に変更するよう制御する。例えば外光が暗い状態で液晶表示部5が第1の表示状態にある時に表示状態変更部材9を押すと、液晶表示部5が第2の表示状態となり照明部材53が点灯して表示が見えるようになる。これにより、様々な状況に応じて使用者が液晶表示部5の表示状態を変更することができるので、省電力でありながら、外部環境等で表示状態に問題がある場合は簡単に対処できるため、使い勝手の良いカメラとすることができる。
【0052】
また、使用者が液晶表示部5の表示状態を変更する際、設定の確認や撮影条件の確認など一時的に表示状態を変更したい場合と、画像の観察等のためしばらく表示状態を変更したい場合とがある。そこで、使用者が変更表示部材9を押し続けている場合は変更表示部材9を離したら液晶表示部5を元の表示状態に戻し、変更表示部材9を短時間押した(押してすぐ離す)場合は液晶表示部5を一定時間又はずっと別の表示状態となるよう制御する。これにより、操作部材の数を増やすことなく表示機能を上げることができる。
【0053】
(3)次に、撮影準備動作、撮影動作、撮影後動作におけるカメラの動作内容と液晶表示部5の表示状態との対応関係の第3の例を図11に示す。
【0054】
撮影準備動作である図3の撮影情報表示状態(S101)の場合は、液晶表示部5を第1の表示状態(S111)として省電力化を図り、図4及び図5の設定変更表示状態(S102)の場合は、液晶表示部5を第2の表示状態(S102)とする。これにより、目的に合った表示を行う。これらに関しては図9、図10の場合と同じ考え方に基づく制御である。
【0055】
次に、撮影準備動作時に液晶表示部5に対し図8に示すように動画表示(S106)を行うことがある。デジタル一眼レフカメラの場合、撮影準備動作時には図13に示すようにメインミラー(可動ミラー)10が撮影レンズ12の光軸と交差する位置に下降しており、被写体からの光線をファインダ11へ導く。被写体を撮像する際には図14に示すようにメインミラー10を跳ね上げ、シャッタ3を開放して撮像部4へ光線を導く。被写体観察時と撮影時とで同一の撮影レンズ12を介して入射した光線をメインミラー10により光路変更を行う。撮影準備動作時には撮像部4に光線が行かないためこのままでは被写体画像を得ることができない。
【0056】
そこで、上記の対策として、メインミラー10をハーフミラーにした構成や、ファインダ内に観察用の撮像素子を設けてメインミラー10が下降していても被写体画像を得るように工夫した構成のカメラがある。また、撮影準備動作時に図14の状態となるモードを有し、被写体画像が得られるようにした構成のカメラもある。更に、図15に示すコンパクトデジタルカメラや図16に示すビデオカメラはメインミラー10が存在しないため、撮像部4に常に被写体からの光線を入射するように構成している。このような構成を採用する場合、被写体画像を液晶表示部5に逐一表示することで実際に撮像される状態を観察しながら撮像することができる。
【0057】
上記の表示状態が撮影準備動作における動画表示(S106)である。動画表示(S106)を行って撮影を行う場合、構図を確認するために画像を表示するため、表示画像は必ずしも色合いまで忠実に再現されていなくてもよい。また、動画表示はかなり長時間表示されている可能性が高いため、透過型表示である第2の表示状態にするとかなりの電力を消費する。従って、撮影準備動作時における動画表示(S106)の際は反射型表示である第1の表示状態(S111)としている。
【0058】
しかし、画像の色合いまでは問題ないとしても反射型表示(第1の表示状態)で画像を表示すると、外光の明るさにより表示画像が暗かったり明るかったりするため露出制御を誤る可能性もある。このような場合は下記の図12に示すような表示が考えられる。
【0059】
(4)次に、撮影準備動作、撮影動作、撮影後動作におけるカメラの動作内容と液晶表示部5の表示状態との対応関係の第4の例を図12に示す。
【0060】
撮影準備動作の動画表示(S106)であっても、液晶表示部5を第2の表示状態(S112)とすることも考えられる。また、動画表示中のあるタイミング(例えばレリーズスイッチ2のSW1がONになった状態)では液晶表示部5を第2の表示状態(S112)とし、通常は液晶表示部5を第1の表示状態(S111)とする。これにより、明るさの確認が必要な場合に液晶表示部5を透過型表示(第2の表示状態)とすれば、省電力化を図りながら必要な確認もできることになる。
【0061】
次に、外光の輝度により液晶表示部5を自動的に反射型表示(第1の表示状態)と透過型表示(第2の表示状態)を切り換える構成について説明する。
【0062】
カメラの液晶表示部の別の構成例を図17に示す。図17の液晶表示部5’は、図2の液晶表示部5に対し、外光の輝度を検出する外光輝度検出部57を装備したものである。液晶表示部5’の表示部分の動作に関しては上述した通りである。液晶表示部5’が搭載されているカメラの周囲の輝度を外光輝度検出部57により検出する。
【0063】
検出輝度が所定値よりも大きい(外光が明るい)場合は液晶表示部5’を反射型表示(第1の表示状態)とし、検出輝度が所定値よりも小さい(外光が暗い)場合は液晶表示部5’を透過型表示(第2の表示状態)とする制御をCPU1で行う。外光が十分明るく照明光として利用できる場合は外光を利用し、外光が暗い場合にのみ液晶表示部5’の照明部材53を点灯することで、消費電力を下げることができる。
【0064】
上記のように、液晶表示部5に対し、図9〜図12に示すごとく所定のシーケンスに基づき反射型表示と透過型表示を切り換えたり、外光輝度に応じて反射型表示と透過型表示を切り換えたりと様々な形態で切り換えを行う。使用者は現状の液晶表示部5の表示形態が反射型表示であるか透過型表示であるかを特に意識することはなく使用しており、また両者のうちどちらであるか判断することができない場合も多い。
【0065】
上記のことから、使用者が液晶表示部5に表示された撮影画像や撮影前の動画表示の画像を見たときに画像の色が変になっていた場合でも、それが液晶表示部5の表示色によるものであるか被写体の色によるものであるかすぐには判断できない。そのため、再び撮影を行うことになるなど不要な手間がかかることがある。
【0066】
そこで、上記の対策として、図18、図19に示すように液晶表示部5に表示した画像に対し、現在の表示形態が反射型表示であるか透過型表示であるかを示す識別アイコン13a、13bを同時に表示する。これにより、使用者が一目で液晶表示部5が反射型表示か透過型表示かを判別できるようにする。
【0067】
図18の場合は、反射型表示を示す「R」の文字(記号)が入った識別アイコン13aにより、液晶表示部5の表示形態が反射型表示(第1の表示状態)であることを示している。図19の場合は、透過型表示を示す「T」の文字(記号)が入った識別アイコン13bにより、液晶表示部5の表示形態が透過型表示(第2の表示状態)であることを示している。尚、以下の説明では識別アイコン13aと識別アイコン13bを総称して識別アイコン13とも表記する。
【0068】
識別アイコン13aと識別アイコン13bの構成は文字(R、T)以外は同じであるため、識別アイコン13aを図20に示し説明する。識別アイコン13aは、複数の色(赤、緑、青、白)のテストパターンから構成されている。識別アイコン13aの中央部には反射型(R)を示す識別文字13aLが配置されている。これにより、使用者は識別アイコン13aにより液晶表示部5の表示形態が反射型表示(第1の表示状態)であると判別することができる。識別アイコン13bの場合も同様に、不図示の透過型(T)を示す識別文字により使用者は透過型表示(第2の表示状態)であると判別することができる。
【0069】
識別アイコン13aを構成する13aR、13aG、13aB、13aWは、それぞれ赤、緑、青、白に色付けされたテストパターンである(図面ではハッチング及び無地で示す)。本実施の形態ではテストパターンの色を4種類としているが、効果的に色合わせができるようになっていればテストパターンの色の種類は任意である。また、本実施の形態ではテストパターンの色を赤、緑、青、白としているが、色の組み合わせは任意である。即ち、識別アイコン13a、13bの各々のテストパターンを構成する複数の色は、赤、緑、青、白を含む各種の色の群から任意に選択することも可能である。
【0070】
識別アイコン13はテストパターンの色付けがなされているので、使用者がテストパターンを見れば液晶表示部5に現在表示されている色が正しい色であるかどうかを簡単に認識することができる。液晶表示部5の表示色に問題がある場合は識別アイコン13の色もおかしく、撮影画像の色に問題がある場合は識別アイコン13の色は正しい色となっているということである。
【0071】
液晶表示部5には識別アイコン13のテストパターンが表示されるため、テストパターンを利用して液晶表示部5の色調整を行うことができる。液晶表示部5の透過型表示(第2の表示状態)では、色調整された照明部材53により液晶表示部材51を照明しているため、表示色は正しいものとして問題ない。従って、液晶表示部5の反射型表示(第1の表示状態)の表示色を透過型表示(第2の表示状態)の表示色に合わせれば、反射型表示と透過型表示のどちらも正しい表示色となる。
【0072】
図18、図19に示す識別アイコン13a、13bは、どちらも液晶表示部5に対して同じ位置と同じ大きさで表示される。また、識別アイコン13a、13bは、テストパターンの色と配置についても同じ表示となる。使用者が図3のメニューボタン81を押すと、液晶表示部5は図4の設定変更表示状態となるため、上方向ボタン82、下方向ボタン83を操作して表示色設定のメニューに移動させる。更に、使用者がセットボタン84を押すと、液晶表示部5は図21に示すように色調整時の表示状態(表示色設定状態)となる。
【0073】
液晶表示部5の図21の表示色設定状態は、図18の反射型表示(第1の表示状態)に加えて、現在どの色を設定しているかを示す設定色選択指標13Sを識別アイコン13aの付近に表示したものである。使用者が左方向ボタン85/右方向ボタン86を操作することにより、設定色選択指標13Sを左右に動かして設定する色を変更することができる。
【0074】
図21の表示色設定状態に移行すると(液晶表示部5の第1の表示状態における表示色の確認もしくは調整を行うモードになった場合)、CPU1は液晶表示部5に対し次のように表示を制御する。反射型表示(第1の表示状態)の表示色と透過型表示(第2の表示状態)の表示色を合わせるために、液晶表示部5に対し反射型表示(第1の表示状態)と透過型表示(第2の表示状態)をそれぞれ一定時間交互に表示する。識別アイコンが透過型表示の時と反射型表示の時とで同じ位置に表示されるため、透過型表示と反射型表示を交互に表示すると色の差を簡単に判別できる。
【0075】
また、図21の表示色設定状態で液晶表示部5の表示色の色合いを変える場合は、使用者は上方向ボタン82/下方向ボタン83を用いて行う。使用者が表示色が好みの色合いとなった段階でセットボタン84を押すと、液晶表示部5は図21の表示色設定状態から図4の設定変更表示状態に戻る。
【0076】
以上説明したように、本実施の形態によれば、液晶表示部材51の照明光源として外光を利用する第1の表示状態か、液晶表示部材51の照明光源として照明部材53を利用する第2の表示状態かを示す識別アイコンを画像と共に液晶表示部5に表示する。これにより、液晶表示部5の現在の表示状態が反射型表示(第1の表示状態)であるか透過型表示(第2の表示状態)であるかを簡単に識別することが可能となる。
【0077】
また、識別アイコンを複数の色(本実施の形態では赤、緑、青、白)から構成しているため、テレビのテストパターンに類似した色構成であることから、液晶表示部5の表示色の状態を確認することが可能となる。また、液晶表示部5の表示色の状態が分かりやすいため、表示画像の評価を簡単に行うことが可能となる。
【0078】
また、識別アイコンを第1の表示状態と第2の表示状態で液晶表示部5の同一の位置(または略同一の位置)に表示するため、反射型表示(第1の表示状態)と透過型表示(第2の表示状態)が切り換わった際に識別アイコンは同じ位置に出てくる。これにより、反射型表示(第1の表示状態)と透過型表示(第2の表示状態)の色の違いが分かりやすくなるという利点がある。
【0079】
また、使用者が液晶表示部5の反射型表示における表示色の確認又は調整を行う場合、液晶表示部5に対し反射型表示と透過型表示をそれぞれ一定時間交互に表示するため、反射型表示の色合いと透過型表示の色合いとを簡単に合わせることが可能となる。
【0080】
また、上記のことから、使い勝手のよい一眼レフカメラを提供することが可能となる。
【0081】
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、本発明の電子機器を一眼レフカメラに適用した場合を例に挙げたが、これに限定されるものではない。本発明の電子機器は通常のカメラ、ビデオカメラ、カメラ以外の他の電子機器にも適用可能であり、一眼レフカメラの場合と同様の効果が得られることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の実施の形態に係る電子機器としてのカメラの主要部の構成を示すブロック図である。
【図2】カメラの液晶表示部の構成例を示す図である。
【図3】液晶表示部の撮影情報表示状態を示す図である。
【図4】液晶表示部の設定変更表示状態を示す図である。
【図5】液晶表示部の設定変更表示状態における設定変更時の表示状態を示す図である。
【図6】液晶表示部の撮影画像表示状態を示す図である。
【図7】液晶表示部の画像輝度分布表示状態を示す図である。
【図8】液晶表示部の動画表示状態を示す図である。
【図9】カメラの動作内容と液晶表示部の表示状態の第1の例を示す図である。
【図10】カメラの動作内容と液晶表示部の表示状態の第2の例を示す図である。
【図11】カメラの動作内容と液晶表示部の表示状態の第3の例を示す図である。
【図12】カメラの動作内容と液晶表示部の表示状態の第4の例を示す図である。
【図13】カメラの撮影準備状態を示す概略図である。
【図14】カメラの撮影時の状態を示す概略図である。
【図15】コンパクトデジタルカメラの構成を示す概略図である。
【図16】ビデオカメラの構成を示す概略図である。
【図17】カメラの液晶表示部の別の構成例を示す図である。
【図18】液晶表示部の反射型表示形態を示す図である。
【図19】液晶表示部の透過型表示形態を示す図である。
【図20】液晶表示部に表示する識別アイコンを示す図である。
【図21】液晶表示部の色調整時の表示状態を示す図である。
【図22】従来例に係る液晶表示装置の構成を示す図である。
【図23】液晶表示装置の液晶表示部材の構成例を示す図である。
【図24】液晶表示装置の液晶表示部材の別の構成例を示す図である。
【図25】液晶表示装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0083】
1 CPU
5 液晶表示部
51 液晶表示部材
52 反射制御部材
53 照明部材
54、55 導電ゴム
56 回路基板
8 設定変更部材
9 表示状態変更部材
13a、13b 識別アイコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外光を利用して情報の表示を行う第1の表示状態と、機器内部の照明光源を利用して情報の表示を行う第2の表示状態を切り換え可能な液晶表示手段と、
前記液晶表示手段が前記第1の表示状態であるか前記第2の表示状態であるかを識別する識別アイコンを情報と共に前記液晶表示手段に表示する制御手段と、を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記液晶表示手段は、
情報の表示を行う液晶表示部材と、
前記液晶表示部材の裏面側に配置され、光線を照射する照明手段と、
前記液晶表示部材と前記照明手段との間に配置され、前記液晶表示部材の表面から入射した外光による光線を反射する反射状態と、前記照明手段から照射された光線を透過して前記液晶表示部材に入射させる透過状態とに切り換え可能な反射制御部材と、を備えることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記識別アイコンを、前記第1の表示状態と前記第2の表示状態で異なる種類の記号と複数の色から構成し、前記識別アイコンを構成する複数の色は、赤、緑、青、白を含む色から選択されることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記制御手段は、前記識別アイコンを前記第1の表示状態と前記第2の表示状態で前記液晶表示手段の同じ位置に表示することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項5】
前記制御手段は、前記液晶表示手段の第1の表示状態における表示色の確認又は調整が行われる場合、前記液晶表示手段に対し前記第1の表示状態と前記第2の表示状態をそれぞれ一定時間交互に表示することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項6】
撮影画像を前記液晶表示手段に表示する機能を有するカメラであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電子機器。
【請求項7】
撮影画像を前記液晶表示手段に表示する機能を有すると共に、被写体観察時と撮影時とにおいて同一の撮影レンズを介して入射した光線を可動ミラーにより光路変更を行う機能を有する一眼レフカメラであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電子機器。
【請求項8】
外光を利用して情報の表示を行う第1の表示状態と、照明を利用して情報の表示を行う第2の表示状態を切り換え可能な液晶表示手段の表示制御方法において、
前記液晶表示手段が前記第1の表示状態であるか前記第2の表示状態であるかを識別する識別アイコンを情報と共に前記液晶表示手段に表示する制御ステップ、を有することを特徴とする表示制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2009−139414(P2009−139414A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−312484(P2007−312484)
【出願日】平成19年12月3日(2007.12.3)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】