説明

電子部品装着装置における転写材転写検査方法

【課題】転写材転写不良の見落としを防止でき、簡単かつ短時間で転写材転写の良否を判定することのできる電子部品装着装置における転写材転写検査方法を提供する。
【解決手段】フラックスは紫外線を吸収して可視光線を放射する蛍光物質を含み、転写前の電子部品を位置決めするステップS10と、可視光線を照射して電子部品を撮像し、バンプの位置、径及び面積を取得するステップS11〜S15と、電子部品にフラックスを転写するステップS17と、転写後の電子部品を位置決めするステップS18と、紫外線を照射して電子部品を撮像し、転写されたフラックスの位置、径及び面積を取得するステップS19〜S22と、バンプごとに、バンプとフラックスとの位置、径及び面積を比較して、フラックス転写の良否を判定するステップS23、S24と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品装着装置における電子部品への転写材転写の検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載された電子部品装着装置におけるフラックス転写検査方法が知られている。この電子部品装着装置におけるフラックス転写検査方法では、電子部品装着装置において、電子部品のバンプにフラックスが転写され、このフラックス転写部の画像を処理してフラックス転写の良否が判定される。
【特許文献1】特開2006−19380号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記従来の電子部品装着装置におけるフラックス転写検査方法では、正確に転写材転写の良否を判定するためには長時間を必要とする。すなわち、バンプを撮像する際には通常、側射光源を用いる。ここで、バンプの中央部分は曲面であり、この部分で反射された光はカメラに入射し難いため、バンプの中央部分は暗い画像となるが、フラックスが転写されるとさらに暗い画像となる。そのため、画像に基づいてフラックス転写領域を特定するのは困難であり、多くの処理時間がかかる。
【0004】
本発明は係る従来の問題点に鑑みてなされたものであり、転写材転写不良の見落としを防止でき、簡単かつ短時間で転写材転写の良否を判定することのできる電子部品装着装置における転写材転写検査方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、請求項1に係る電子部品装着装置における転写材転写検査方法の特徴は、転写材が転写される電極を有する電子部品を基板に装着する電子部品装着装置における転写材転写検査方法において、前記転写材は、紫外線を吸収して可視光線を放射する蛍光物質を含み、前記転写材が転写される前の前記電子部品を位置決めする転写前位置決め工程と、可視光線を照射して前記電子部品を撮像し、前記電極の画像情報を取得する転写前撮像工程と、前記電子部品に前記転写材を転写する転写工程と、前記転写材が転写された前記電子部品を位置決めする転写後位置決め工程と、紫外線を照射して前記電子部品を撮像し、転写された前記転写材の画像情報を取得する転写後撮像工程と、前記電極ごとに、前記電極の画像情報と前記転写材の画像情報とを比較して、転写材転写の良否を判定する転写判定工程と、を備えることである。
【0006】
請求項2に係る電子部品装着装置における転写材転写検査方法の特徴は、請求項1において、前記転写前撮像工程及び前記転写後撮像工程において取得される前記画像情報は、前記電子部品の電極又は電極に転写された前記転写材の位置、径及び面積であることである。
【0007】
請求項3に係る電子部品装着装置における転写材転写検査方法の特徴は、請求項1又は2において、前記電極はバンプであることである。
【0008】
請求項4に係る電子部品装着装置における転写材転写検査方法の特徴は、請求項1乃至3のいずれか1項において、前記転写材はフラックスであることである。
【0009】
請求項5に係る電子部品装着装置における転写材転写検査方法の特徴は、請求項1乃至3のいずれか1項において、前記転写材は半田であることである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る電子部品装着装置における転写材転写検査方法においては、転写前撮像工程において電極の画像情報を取得し、転写後撮像工程において転写材の画像情報を取得している。特に、転写後撮像工程においては、紫外線を照射して電子部品を撮像しているため、転写材の画像情報を確実かつ容易に取得することができる。すなわち、蛍光物質を含む転写材は紫外線を吸収して可視光線を放射するのに対し、電極は紫外線を反射するのみであるため、転写材の画像のみを容易に取得できるからである。そのため、転写前撮像工程において取得した電極の画像情報と、転写後撮像工程において取得した転写材の画像情報とから確実かつ容易に電極と転写材とを区別することができる。したがって、この転写材転写検査方法によれば、転写材転写不良の見落としを防止でき、簡単かつ短時間で転写材転写の良否を判定することができる。
【0011】
請求項2に係る電子部品装着装置における転写材転写検査方法においては、転写前撮像工程及び転写後撮像工程において取得される画像情報が電子部品の電極又は電極に転写された転写材の位置、径及び面積であるため、比較し易く処理が簡単である。
【0012】
請求項3に係る電子部品装着装置における転写材転写検査方法においては、電極がバンプであり、この場合においても転写材転写の良否の判定に適している。
【0013】
請求項4に係る電子部品装着装置における転写材転写検査方法においては、転写材がフラックスであるため、フラックス転写の良否を判定することができる。
【0014】
請求項5に係る電子部品装着装置における転写材転写検査方法においては、転写材が半田であるため、半田転写の良否を判定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明に係る電子部品装着装置における転写材転写検査方法を具体化した実施形態を図面に基づいて以下に説明する。図1に示すように、実施形態1の転写材転写検査方法に用いられる電子部品装着装置100は、部品供給装置70、基板搬送装置80及び部品移載装着90を備えている。
【0016】
部品供給装置70は、基枠99上に複数のカセット式フィーダ71を並設して構成したものである。カセット式フィーダ71は、基枠99に離脱可能に取り付けた本体72と、本体72の後部に設けた供給リール73と、本体72の先端に設けた部品取出部74を備えている。供給リール73には電子部品が所定ピッチで封入された細長いテープ(図示省略)が巻回保持され、このテープがスプロケット(図示省略)により所定ピッチで引き出され、電子部品が封入状態を解除されて部品取出部74に順次送り込まれる。
【0017】
また、部品供給装置70と基板搬送装置80の間には、光源装置21を備えた撮像装置20及びフラックス31を収容したフラックス槽30が設けられている。図2に示すように、この撮像装置20の位置が画像認識ステーションST1であり、フラックス槽30の位置がフラックス転写ステーションST2である。撮像装置20は、制御装置10に電気的に接続されている。画像認識ステーションST1において、装着ヘッド15の吸着ノズル16の先端に吸着された電子部品40が撮像装置20により撮像され、画像データが制御装置10に入力される。光源装置21は半球状をなし、同心円上に配置された可視光源22と紫外光源23とを有している。可視光源22及び紫外光源23は、光源装置21の上方に配置され、装着ヘッド15の吸着ノズル16の先端に吸着された電子部品40を横方向から照らすものである。ただし、可視光源22は可視光線を照射し、紫外光源23は紫外線を照射する。また、フラックス転写ステーションST2において、矢印のように回転するフラックス槽30に対して装着ヘッド15が上下方向に移動されることにより、吸着ノズル16の先端に吸着された電子部品40にフラックス槽30のフラックス31が転写される。このフラックス31は、紫外線を吸収して可視光線を放射する蛍光物質を含んでいる。なお、部品移載装置90は、図1においては後方に退いているが、電子部品40を撮像する際には画像認識ステーションST1、電子部品40にフラックス31を転写する際にはフラックス転写ステーションST2の上方に移動している。ここで、フラックス31が「転写材」である。
【0018】
図1に示すように、基板搬送装置80は、プリント基板をX軸方向に搬送し、第1搬送装置81及び第2搬送装置82を2列並設したいわゆるダブルコンベアタイプのものである。第1搬送装置81(第2搬送装置82)は、基台83上に一対のガイドレール84a、84b(85a、85b)を互い平行に対向させてそれぞれ水平に並設し、このガイドレール84a、84b(85a、85b)によりそれぞれ案内されるプリント基板を支持して搬送する一対のコンベアベルト(図示省略)を互いに対向させて並設して構成されたものである。また、基板搬送装置80には所定位置まで搬送されたプリント基板を押し上げてクランプするクランプ装置(図示省略)が設けられ、このクランプ装置によってプリント基板が装着位置で位置決め固定される。
【0019】
部品移載装置90はXYロボットタイプのものであり、基枠99上に装架されて基板搬送装置80および部品供給装置70の上方に配設され、Y軸モータ12によりY軸方向に移動されるY軸スライダ93を備えている。このY軸スライダ93には、電子部品40を吸着してプリント基板に装着する装着ヘッド15が取り付けられている。図2に示すように、装着ヘッド15は先端に電子部品40を吸着する吸着ノズル16を有しており、吸着ノズル16はθ軸モータ14によってノズル軸を中心に回転可能となっている。装着ヘッド15は、X軸モータ11およびY軸モータ12によって水平なX−Y平面内で移動可能となっており、また、Z軸モータ13によってX−Y平面に垂直なZ軸方向に上下移動可能となっている。これらX軸モータ11、Y軸モータ12、Z軸モータ13及びθ軸モータ14は制御装置10に電気的に接続されており、制御装置10の指令により駆動される。
【0020】
図3は、光源装置21の可視光源22を点灯し、撮像装置20により撮像されたフラックス転写前の電子部品40の画像を示す図である。電子部品40は、ボディ41に複数のバンプ42が配置されている。電子部品40の画像は、バンプ42が明るく、ボディ41が暗いものとなっている。図3に示す画像より、各バンプ42の位置、径及び面積が求められる。また、図4は、光源装置21の紫外光源23を点灯し、撮像装置20により撮像されたフラックス転写後の電子部品40の画像を示す図である。電子部品40の画像は、バンプ42のフラックス転写部42a(フラックス31)が明るく、ボディ41及びバンプ42のフラックス非転写部42bが暗いものとなっている。図4に示す画像より、各フラックス転写部42a(フラックス31)の位置、径及び面積が求められる。そして、フラックス転写部42a(フラックス31)がバンプ42の内部にあり、かつフラックス転写部42a(フラックス31)の面積が所定値以上である場合、フラックス31の転写が正常に行われたと判断される。また、フラックス転写部42a(フラックス31)がバンプ42からはみ出ている場合や、フラックス転写部42a(フラックス31)の面積が所定値より小さい場合、フラックス31の転写が正常に行われていないと判断される。ここで、バンプ42が「電極」である。
【0021】
図5(A)、(B)、(C)は、図4における1個のバンプ42を拡大したものである。図5(A)は、フラックス転写部42a(フラックス31)がバンプ42の内部にあり、かつフラックス転写部42a(フラックス31)の面積が所定値以上であり、フラックス31の転写が正常に行われたものである。図5(B)は、フラックス転写部42a(フラックス31)の面積が所定値より小さく、フラックス31の転写が正常に行われていないものである。また、図5(C)は、フラックス31が欠落しており、フラックス31の転写が正常に行われていないものである。
【0022】
次に、実施形態の転写材転写検査方法を図6に示すフラックス転写プログラムのフローチャートを用いて説明する。このフラックス転写プログラムの実行が開始されると、まず、ステップS10において、X軸モータ11、Y軸モータ12、Z軸モータ13及びθ軸モータ14が駆動され、電子部品40が画像認識ステーションST1の所定の位置に位置決めされる。ここで、ステップS10が「転写前位置決め工程」である。
【0023】
ステップS11においては、光源装置21の可視光源22が点灯され、可視光線が照射される。ステップS12においては、電子部品40が撮像装置20により撮像され、その画像データが制御装置10に入力される。ステップS13においては、バンプ42全体の画像データから、バンプ42の位置の座標調整が行われる。すなわち、制御装置10には画像認識ステーションST1の所定の位置におけるバンプ42の位置の座標が予め記憶されており、バンプ42全体の画像データを参照して、実際のバンプ42の位置の座標が調整されるのである。なお、バンプ42全体の画像を用いるのではなく、四隅のバンプ42の画像等によりバンプ42の位置の座標調整を行ってもよい。
【0024】
ステップS14においては、1個のバンプ42について、バンプ42の画像情報としての位置、径及び面積が算出されて制御装置10のメモリに記憶される。ステップS15においては、すべてのバンプ42について位置、径及び面積が求められたか否かが調べられる。すべてのバンプ42について位置、径及び面積が求められた場合(YES)、ステップS16が実行される。また、すべてのバンプ42について位置、径及び面積が求められていない場合(NO)、ステップS14に戻り、次のバンプ42について位置、径及び面積の算出が行われる。ここで、ステップS11〜S15が「転写前撮像工程」である。
【0025】
ステップS16においては、X軸モータ11、Y軸モータ12、及びθ軸モータ14が駆動され、電子部品40がフラックス転写ステーションST2に移動される。ステップS17において、Z軸モータ13が駆動されることにより装着ヘッド15が上下方向に移動され、電子部品40にフラックス31が転写される。ここで、ステップS17が「転写工程」である。
【0026】
ステップS18において、X軸モータ11、Y軸モータ12、Z軸モータ13及びθ軸モータ14が駆動され、電子部品40が画像認識ステーションST1の所定の位置に位置決めされる。ここで、ステップS18が「転写後位置決め工程」である。
【0027】
ステップS19においては、光源装置21の紫外光源23が点灯され、紫外線が照射される。ステップS20においては、電子部品40が撮像装置20により撮像され、その画像データが制御装置10に入力される。この際、フラックス転写部42aに転写されたフラックス31に含まれる蛍光物質が紫外線を吸収して可視光線を放射するのに対し、フラックス31が転写されていないフラックス非転写部42bやボディ41は紫外線を反射するのみである。そのため、フラックス転写部42a(フラックス31)のみが明るく、フラックス非転写部42bやボディ41が暗い画像を得ることができる。
【0028】
ステップS21においては、1個のバンプ42について、フラックス転写部42a(フラックス31)の画像情報としての位置、径及び面積が算出されて制御装置10のメモリに記憶される。ステップS22においては、すべてのバンプ42についてフラックス転写部42a(フラックス31)の位置、径及び面積が求められたか否かが調べられる。すべてのバンプ42についてフラックス転写部42a(フラックス31)の位置、径及び面積が求められた場合(YES)、ステップS23が実行される。また、すべてのバンプ42についてフラックス転写部42a(フラックス31)の位置、径及び面積が求められていない場合(NO)、ステップS21に戻り、次のバンプ42についてフラックス転写部42a(フラックス31)の位置、径及び面積の算出が行われる。ここで、ステップS19〜S22が「転写後撮像工程」である。
【0029】
ステップS23においては、1個のバンプ42について、制御装置10のメモリに記憶されているフラックス転写前のバンプ42の位置、径及び面積と、フラックス転写後のフラックス転写部42a(フラックス31)の位置、径及び面積とを比較して、フラックス転写の良否が判定される。すなわち、フラックス転写部42a(フラックス31)がバンプ42の内部にあり、かつフラックス転写部42a(フラックス31)の面積が所定値以上である場合(YES)、フラックス31の転写が正常に行われていると判断し、ステップS24が実行される。また、フラックス転写部42a(フラックス31)がバンプ42からはみ出ている場合や、フラックス転写部42a(フラックス31)の面積が所定値より小さい場合(NO)、フラックス31の転写が正常に行われていないと判断し、ステップS25が実行される。ステップS24においては、すべてのバンプ42についてフラックス転写の良否判定が終了したか否かが調べられる。すべてのバンプ42についてフラックス転写の良否判定が終了した場合(YES)、フラックス転写プログラムが終了される。また、すべてのバンプ42についてフラックス転写の良否判定が終了しない場合(NO)、ステップS23に戻り、次のバンプ42についてフラックス転写の良否が判定される。ステップS25においては、エラー処理が行われた後、フラックス転写プログラムが終了される。ここで、ステップS23、S24が「転写判定工程」である。
【0030】
実施形態に係る電子部品装着装置における転写材転写検査方法においては、ステップS11〜S15においてバンプ42の画像情報としての位置、径及び面積を取得し、ステップS19〜S22においてフラックス転写部42a(フラックス31)の画像情報としての位置、径及び面積を取得している。この際、ステップS19〜S22においては、紫外線を照射して電子部品40を撮像しているため、蛍光物質を含むフラックス31が転写されたフラックス転写部42aは紫外線を吸収して可視光線を放射するのに対し、フラックス31の転写されていないフラックス非転写部42bやボディ41は紫外線を反射するのみであり、フラックス転写部42a(フラックス31)のみが明るく、フラックス非転写部42bやボディ41が暗い画像を得ることができる。これにより、フラックス転写部42a(フラックス31)の位置、径及び面積を確実かつ容易に取得することができる。そして、ステップS19〜S22において取得したバンプ42の位置、径及び面積と、ステップS19〜S22において取得したフラックス転写部42a(フラックス31)の位置、径及び面積とから確実かつ容易にフラックス非転写部42bとフラックス転写部42a(フラックス31)とを区別することができる。したがって、実施形態に係る電子部品装着装置における転写材転写検査方法によれば、転写材転写不良の見落としを防止でき、簡単かつ短時間で転写材転写の良否を判定することができる。
【0031】
また、実施形態に係る電子部品装着装置における転写材転写検査方法においては、ステップS11〜S15及びステップS19〜S22において取得される画像情報が電子部品40のバンプ42又はバンプ42に転写されたフラックス31の位置、径及び面積であるため、比較し易く処理が簡単である。
【0032】
なお、実施形態において、電極がバンプである電子部品を用いたが、電極がリードである電子部品を用いてもよい。また、転写材は半田であってもよい。
【0033】
以上において、本発明の転写材転写検査方法を実施形態に即して説明したが、本発明はこれらに制限されるものではなく、本発明の技術的思想に反しない限り、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】実施形態の転写材転写検査方法に係り、電子部品装着装置の斜視図。
【図2】実施形態の転写材転写検査方法に係り、電子部品装着装置のブロック図。
【図3】実施形態の転写材転写検査方法に係り、電子部品のフラックス転写前の画像を示す図。
【図4】実施形態の転写材転写検査方法に係り、電子部品のフラックス転写後の画像を示す図。
【図5】実施形態の転写材転写検査方法に係り、フラックス転写後のバンプの拡大図。
【図6】実施形態の転写材転写検査方法に係り、フラックス転写プログラムのフローチャート。
【符号の説明】
【0035】
31…転写材(フラックス)、40…電子部品、41…ボディ、42…電極(バンプ)、100…電子部品装着装置、S10…転写前位置決め工程、S11〜S15…転写前撮像工程、S17…転写工程、S18…転写後位置決め工程、S19〜S22…転写後撮像工程、S23、S24…転写判定工程。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
転写材が転写される電極を有する電子部品を基板に装着する電子部品装着装置における転写材転写検査方法において、
前記転写材は、紫外線を吸収して可視光線を放射する蛍光物質を含み、
前記転写材が転写される前の前記電子部品を位置決めする転写前位置決め工程と、
可視光線を照射して前記電子部品を撮像し、前記電極の画像情報を取得する転写前撮像工程と、
前記電子部品に前記転写材を転写する転写工程と、
前記転写材が転写された前記電子部品を位置決めする転写後位置決め工程と、
紫外線を照射して前記電子部品を撮像し、転写された前記転写材の画像情報を取得する転写後撮像工程と、
前記電極ごとに、前記電極の画像情報と前記転写材の画像情報とを比較して、転写材転写の良否を判定する転写判定工程と、を備えることを特徴とする電子部品装着装置における転写材転写検査方法。
【請求項2】
請求項1において、
前記転写前撮像工程及び前記転写後撮像工程において取得される前記画像情報は、前記電子部品の電極又は電極に転写された前記転写材の位置、径及び面積であることを特徴とする電子部品装着装置における転写材転写検査方法。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記電極はバンプであることを特徴とする電子部品装着装置における転写材転写検査方法。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記転写材はフラックスであることを特徴とする電子部品装着装置における転写材転写検査方法。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記転写材は半田であることを特徴とする電子部品装着装置における転写材転写検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−235739(P2008−235739A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−76006(P2007−76006)
【出願日】平成19年3月23日(2007.3.23)
【出願人】(000237271)富士機械製造株式会社 (775)
【Fターム(参考)】