説明

電気モータ

【課題】低ノイズであると共に電磁適合性(EMC)を改善したモータを提供する。
【解決手段】HVAC用途のためのモータは、固定子と、固定子の一部分を形成するモータハウジング(300)と、モータハウジングに固定されたエンドキャップ(100)と、固定子に直面して回転可能に装着された回転子(200)とを備えている。エンドキャップ(100)は、リング状カラー(120)により形成された開口を有し、カラーは、モータハウジング内に少なくとも一部分配置される。カラーの外周面にある複数の突起(121-125)は、モータハウジングの複数の受け入れ切欠部(301-305)に受け入れられる。各受け入れ切欠部の開口に形成された2つのフィンガーは、各受け入れ切欠部内に受け入れられた突起をロックするように変形される。突起の少なくとも3つは、各受け入れ切欠部の軸方向内端に押し付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータに係り、より詳細には、暖房、換気及びエアコンディショニング(HVAC)用途のためのモータに係る。
【背景技術】
【0002】
電気モータからのノイズは、機械的ノイズ及び電磁ノイズを含む。機械的ノイズを生じる要因は、モータのエンドキャップをモータのハウジングにどのようにアッセンブルするか、ブラシと整流子との間のスライド接触、回転子の同軸性、等を含む。電磁ノイズを生じる要因は、固定子極、回転子コア、回転子巻線スロット、等を含む。
【0003】
HVAC用途における1つの既存のモータは、2つの固定子極及び12個の回転子巻線スロットを有するDCモータである。このモータは、対角方向に対向した2つのブラシを備えている。モータが運転されるときには、第12高調波、第24高調波、第36高調波、第48高調波、等の高調波ノイズが放射される。この高調波ノイズは、特に、HVAC用途で生じるように長時間それに露出されると、何人かの人々には不快に感じられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
それ故、HVAC用途における低ノイズモータが要望される。更に、低ノイズであると共に電磁適合性(EMC)を改善したモータも要望される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従って、本発明は、その1つの態様では、固定子と、固定子の一部分を形成するモータハウジングと、モータハウジングに固定されたエンドキャップと、固定子に直面して回転可能に装着された回転子とを備え、エンドキャップは、リング状カラーにより形成された開口を有し、カラーは、モータハウジング内に少なくとも一部分配置され、カラーの外周面には複数の突起が形成され、これら突起を受け入れるためにモータハウジングには複数の受け入れ切欠部が形成され、各受け入れ切欠部の開口には2つのフィンガーが形成されて、各受け入れ切欠部内に受け入れられた突起をロックするように変形され、突起の少なくとも3つは、各受け入れ切欠部の軸方向内端に押し付けられるようにされた、HVAC用途のためのモータを提供する。
【0006】
好ましくは、突起は、カラーの周りで非均一に離間される。
【0007】
好ましくは、突起の数は、5であり、それら5つの突起のうちの3つだけがそれに対応する受け入れ切欠部の軸方向内端に対して軸方向に押し付けられる。
【0008】
好ましくは、カラーの外周面に複数のリブが形成され、各リブは、突起の対応する1つと軸方向に整列されて、その突起から、カラーにより形成された開口に向かって軸方向に延び、リブに対応する位置におけるカラーの外径は、モータハウジングの内径より若干大きい。
【0009】
好ましくは、固定子は、モータハウジングの内面に固定されて4つの磁極を形成する少なくとも1つの永久磁石を備え、回転子は、シャフト、シャフトに固定された回転子コア、及び回転子コアに隣接してシャフトに固定された整流子を備え、整流子は、エンドキャップに支持された2つのブラシにスライド接触するための偶数個のセグメントを備え、各セグメントは、直径方向に対向するセグメントに電気ブリッジにより電気的に接続され、2つのブラシ間の角度は、80°ないし100°である。
【0010】
好ましくは、モータは、空気チャンネルを備え、空気チャンネルは、エンドキャップに形成された空気入口と、固定子と回転子との間のギャップと、モータの端壁に形成された空気出口とを有する。
【0011】
好ましくは、2つのブラシ間に空気入口が配置されて、第1入口及び第2入口に分割され、第1入口のサイズは、第2入口より大きい。
【0012】
好ましくは、エンドキャップは、更に、キャパシタと、2つのチョークと、電源へ接続するための2つの端子とを含み、各チョークは、ブラシの1つ及び端子の1つに直列接続され、キャパシタは、端子と端子との間に接続される。
【0013】
好ましくは、端子は、モータソケットへアッセンブルされ、モータソケットは、舌状部・溝接続体によりエンドキャップに接続される。
【0014】
好ましくは、回転子コアは、14個の巻線スロットを備え、これらの巻線スロットは、回転子の回転軸に対して傾斜される。
【0015】
好ましくは、モータは、好ましい回転方向を有し、各ブラシの半径方向外端は、モータの好ましい回転方向とは逆の方向において半径方向とはオフセットしている。
【0016】
好ましくは、端壁は、楕円凸状であり、端壁の中央部分にベアリングホルダが形成される。
【発明の効果】
【0017】
本発明の効果は、モータのノイズが低いことである。本発明の一実施形態では、エンドキャップにリブ及び突起を形成し、そして減少された数のブラシを使用することで、低い機械的ノイズが達成される。更に、既存の2固定子極モータに比して、4固定子極モータは、励起周波数が高く且つ高調波ノイズが低い。
【0018】
以下、添付図面を参照し、本発明の好ましい実施形態を一例として説明する。2つ以上の図に現れる同じ構造物、要素又は部品は、一般的に、それらが現れる全ての図において同じ参照番号で示す。図示されたコンポーネント及び特徴部の寸法は、一般的に、表現の便宜上及び明瞭化のために選択されたものであって、必ずしも正しいスケールで示されていない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の好ましい実施形態によるモータの分解図である。
【図2】図1のモータのエンドキャップの下から見た平面図である。
【図3】エンドキャップ及びモータハウジングを示すモータの図である。
【図4】エンドキャップの内部拡大図である。
【図5】コンポーネントが除去されたエンドキャップの内部構造を示す図である。
【図6】モータハウジングの内部構造を示す図である。
【図7】エンドキャップの側面図である。
【図8】アッセンブルされたモータの側面図である。
【図9】エンドキャップの一部分の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
ここでの説明及び特許請求の範囲において、「端壁」とは、負荷に隣接したモータハウジングの閉じた端を指し、一方、「エンドキャップ」は、モータハウジングの入力端を閉じるカバー又はキャップを指す。
【0021】
図1は、本発明による4つの固定子極及び14個の回転子巻線スロットを有するモータを示す。このモータは、回転子200及び固定子を有する。このモータは、1つの開放端と、端壁400で閉じられた1つの端とを有するモータハウジング300を備えている。エンドキャップ100がモータハウジングの開放端を閉じる。モータハウジングの内面に磁石極が配置されて、4つの磁極を形成する。4つの極は、図示された4つの磁石402により形成することもできるし、或いは2つの磁石又は単一のリング磁石により形成することもできる。既存の2極モータに比して、本発明の4極モータは、振動数がより高く、従って、振動振幅がより小さく且つノイズがより低い。巻線スロットは、回転子の回転軸に対して傾斜又はスキューしているのが好ましい。
【0022】
回転子200は、シャフト201と、このシャフト201に固定された回転子コアと、この回転子コアに隣接してシャフト201に固定された整流子202とを備えている。この整流子202は、偶数個のセグメントを有し、各セグメントは、短絡されるか、或いは電気的ブリッジにより直径方向に対向するセグメントへ電気的に接続される。電気的ブリッジは、整流子本体の外側に配置され、特に、整流子と回転子コアとの間に配置されるのが好ましい。或いは又、電気的ブリッジは、整流子の本体内に配置することもできる。この電気的ブリッジによりブラシの数が減少される。この実施形態では、2つのブラシしか要求されず、ブラシと整流子セグメントとの間のスライド接触により生じるノイズが減少される。更に、4つのブラシではなく2つのブラシしか必要とされないので、エンドキャップ内には、利用可能なスペースがより多く存在する。
【0023】
図2は、エンドキャップ100の平面図である。2つのブラシ101及び110は、整流子セグメントと接触をなすようにエンドキャップ内にアッセンブルされる。エンドキャップ100は、更に、2つのチョーク103及び108を備え、チョーク103は、ブラシ101と、モータソケット106のモータ端子104との間に直列に接続され、そしてチョーク108は、他方のブラシ110と、モータソケット106の他方の端子107との間に直列に接続される。モータソケット106は、モータへ電流を供給するための電源に電気的に接続するのに使用される。チョーク103及び108のリードを支持又は固定するためにエンドキャップの内面にアンカー102及び109が各々形成される。チョーク103及び108は、モータの電磁適合性(EMC)を改善するためのフィルタとして機能する。更に、モータソケットの端子103及び108は、更に別のステップにおいてEMCを改善するためにキャパシタ105により短絡される。キャパシタ105のリードは、モータソケット106の端子に直接半田付けできるのが好ましい。
【0024】
図3は、モータの斜視図である。この実施形態において、ソケット106は、エンドキャップ100にプレスフィットされる。より詳細には、エンドキャップに2つの軸方向溝111及び112が形成され、これらがソケットの突起と協働して、溝内舌状部型接続を形成する。2つの突起又は舌状部は、2つの溝111及び112に軸方向に押し込まれる。接続は、プレスフィットでよいが、ソケットをエンドキャップにロックするために止め部が形成される。或いは又、係合をより安定なものにするために、溝111及び112に接着剤を充填することもできる。モータソケット106は、個別部品であって、エンドキャップ100にプレスフィットできるので、入手可能なモータソケット形状又は形態から適当なモータソケットを選択して、製造プロセス中にエンドキャップ100にアッセンブルし、顧客の要求に基づく種々の電源プラグの特定の要件を満足することができる。モータソケット106がエンドキャップ100にアッセンブルされた後に、チョーク及びキャパシタがモータソケット106の端子に接続される。
【0025】
図4は、エンドキャップ100の内部図である。エンドキャップ100は、ブラシを支持するための2つのブラシホルダ114を備えている。各ブラシホルダ114は、ブラシを収容するのに使用され且つ内側及び外側開口を有するチャンバーと、外側開口上に設置されるチャンバーカバー116と、チャンバー内でチャンバーカバー116とブラシとの間にあって内側開口を通してブラシを整流子に接触させるように押しやる螺旋スプリング115とを備えている。図4及び5を参照すれば、チャンバーの外側開口の2つの対向縁に2つのフランジ117が形成され、そしてチャンバーカバー116の2つの対向縁にフィンガー118が形成されて、フランジ117に係合し、チャンバーカバーをチャンバーに固定する。チャンバーカバー116が滑り落ちるのを防止するためにフランジ117の一端に隆起部が形成されてもよい。この構成では、ブラシ、スプリング115及びチャンバーカバー116をアッセンブルするのが容易である。
【0026】
各ブラシは、実質的に半径方向に延びてエンドキャップ内で整流子にスライド接触し、長方形の軸方向断面を有するブロック形状のものである。ブラシの軸方向高さは、ブラシの周囲方向巾より大きい。ブラシは、ブラシホルダ114のチャンバー内部に収容され、そしてチャンバーの軸方向上部壁及び軸方向下部壁によりサポートされる。螺旋スプリング115の直径は、ブラシの周囲方向巾より大きく、且つチャンバーの2つの対向側壁間の周囲方向距離より大きい。半径方向に延びる溝は、螺旋スプリング115を収容するように2つの側壁間に形成される。ブラシが摩耗したときにスプリング115がチャンバーから延び出して整流子に接触するのを防止するために、2つの半径方向に延びる溝の少なくとも1つは、チャンバーの内側開口付近で終わる。換言すれば、スプリングが整流子に接触するのを防止するために、半径方向に延びる溝の内端にストッパー119が形成される。
【0027】
図5は、エンドキャップ100の内部構造を露出させるためにコンポーネントを除去した状態でエンドキャップ100を示している。図6は、モータハウジング300の内部構造及びその端壁400を示している。2つのブラシは、約80°から100°互いに周囲方向に離間され、これは、2つのブラシが直径方向に対向していた従来の構成とは異なるものである。ここに示す実施形態のモータは、ブラシ構成が改善されたために、ノイズが少なく且つ火花が減少された。更に、エンドキャップ100において2つのブラシホルド間の位置に、入口141及び142のような冷却チャンネルの空気入口が形成される。冷却チャンネルに入る空気流は、先ず、ブラシを冷却し、次いで、整流子セグメントのような他のコンポーネントを冷却する。ブラシが180°離間され且つその整流子がブラシの前に冷却された従来のモータに比して、本発明の空気流は、ブラシに対して優れた冷却効果を発揮する。それ故、ブラシは、温度が低く、動作寿命が長い。冷却チャンネルの空気入口は、バッフルプレート151により入口141及び入口142に分割される。入口141及び入口142は、回転子の回転方向に沿って配列され、そして入口141は、入口142よりサイズが大きい。回転子が回転するときには、入口141を通して入って来る空気流の一部分が、回転子の回転のために、入口142を通して入って来る空気流と混合され、それ故、2つのブラシは、各々、ほぼ等しい空気流量で冷却され、温度差を減少させる。図6に戻ると、空気出口401のような空気出口が端壁400に形成される。冷却チャンネルは、入口141、固定子と回転子300との間のギャップ、モータハウジング及び回転子300内の任意のギャップ、並びに出口401により形成される。
【0028】
エンドキャップをモータハウジングにアッセンブルするのに使用されるリング状カラー120によって開口が形成される。カラー120の外径は、モータハウジングの内径より若干小さく、カラー120をモータハウジング内に嵌合させることができる。カラー120の外周面には5つの突起121−125が形成される。これらの5つの突起は、カラー120の周囲方向に沿って均一に離間されるのが好ましい。モータハウジングは、5つの突起121−125の対応する1つを各々受け入れる5つの受け入れ切欠部301−305を有する。各受け入れ切欠部の開口には2つのフィンガー310が形成される。2つのフィンガー310は、受け入れ切欠部内に受け入れられた突起をロックするために互いに曲げるか又は変形することができる(曲げられる前のフィンガーが示された図8を参照されたい)。各フィンガーは、受け入れ切欠部と、いずれの突起121−125も受け入れない隣接補助切欠部311との間に形成されるのが好ましい。5つの突起121−125のうちの3つは、各々、5つの切欠部301−305のうちの3つの軸方向底部に押し付けられ、一方、他の2つの突起は、それに対応する2つの受け入れ切欠部の軸方向底部に押し付けられない。3つの受け入れ切欠部の底部は、回転子の回転軸に垂直な半径方向平面である平面内にあるのが好ましい。図6を参照すれば、この実施形態では、モータハウジング300及び端壁400は、単一の部片で作られ、そして端壁は、楕円凸状である。例えば、シートメタルブランクを深く引っ張ることにより形成される。モータハウジングの内面、特に、エンドキャップのカラー120を受け入れる部分は、その内面がモータ軸に一致するよう確保するために微細に回転しながら処理されるのが好ましい。
【0029】
図7は、エンドキャップの側面図である。カラー120の外周面には、5つの軸方向リブ131−135が形成される。5つの各リブは、5つの突起121−125の対応する1つに軸方向に整列される。例えば、リブ131は、突起121と軸方向に整列され、そして突起121からカラー120の開口又は自由端に向かって延びる。リブの周囲方向巾及び半径方向厚みは、両方とも、突起より小さい。リブに対応する部分におけるカラー120の外径は、モータハウジングの内径より若干大きく、従って、カラー120をモータハウジング内部にぴったり押し付けることができる。リブ131−135の半径方向厚みは、突起121−125からカラー120の開放端へと徐々に減少し、従って、エンドキャップを最初にモータハウジングへ容易に挿入し、次いで、モータハウジングとぴったり係合することができる。リブ131−135は、主として、半径方向に位置付け固定する役割を果たす。又、リブ131−135は、モータハウジングとエンドキャップとの間の振動ダンパーとしても機能する。
【0030】
図8は、モータを示す。図6から図8を参照すれば、端壁400の中央にはベアリングホルダ404が形成される。このベアリングホルダは、微細に回転しながら処理されるのが好ましい。
【0031】
図9は、エンドキャップの一部分を示す。破線は、回転子と、回転子のシャフトに固定されてブラシ101及び110によりスライド接触される整流子との回転方向を表す。各ブラシは、それに対応する半径方向から角度θだけオフセットされている。より詳細には、整流子から離れたブラシの端は、整流子の回転方向とは逆方向に角度θだけオフセットされる。角度θは、1°ないし20°であるのが好ましい。この構成では、整流子とブラシとの間のスライド接触が改善され、機械的ノイズが減少される。
【0032】
本発明の説明及び特許請求の範囲において、動詞「備える(comprise)」、「含む(include)」、「収容する(contain)」及び「有する(have)」並びにその変化は、各々、ここに述べたアイテムの存在を特定するために包括的な意味で使用され、付加的なアイテムの存在を除外するものではない。
【0033】
本発明は、1つ以上の好ましい実施形態を参照して説明したが、当業者であれば、種々の変更がなされ得ることが明らかであろう。それ故、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって決定されるものとする。
【符号の説明】
【0034】
100:エンドキャップ
101、110:ブラシ
102、109:アンカー
103、108:チョーク
104、107:モータ端子
105:キャパシタ
106:モータソケット
111、112:軸方向溝
114:ブラシホルダ
115:螺旋スプリング
116:チャンバーカバー
117:フランジ
118:フィンガー
120:リング状カラー
121−125:突起
131−135:リブ
200:回転子
201:シャフト
202:整流子
300:ハウジング
301−305:受け入れ切欠部
310:フィンガー
310:補助切欠部
400:端壁
401:空気出口
402:磁石
404:ベアリングホルダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定子と、固定子の一部分を形成するモータハウジングと、該モータハウジングに固定されたエンドキャップと、前記固定子に直面して回転可能に装着された回転子とを備え、前記エンドキャップは、リング状カラーにより形成された開口を含み、前記カラーは、前記モータハウジング内に少なくとも一部分配置され、前記カラーの外周面には複数の突起が形成され、これら突起を受け入れるために前記モータハウジングには複数の受け入れ切欠部が形成され、各受け入れ切欠部の開口には2つのフィンガーが形成されて、各受け入れ切欠部内に受け入れられた突起をロックするように変形され、前記突起の少なくとも3つは、前記各受け入れ切欠部の軸方向内端に押し付けられるようにされた、HVAC用途のためのモータ。
【請求項2】
前記突起は、前記カラーの周りで非均一に離間される、請求項1に記載のモータ。
【請求項3】
前記突起の数は、5であり、それら5つの突起のうちの3つだけが、それに対応する受け入れ切欠部の軸方向内端に対して軸方向に押し付けられる、請求項1又は2に記載のモータ。
【請求項4】
前記カラーの外周面に複数のリブが形成され、各リブは、前記突起の対応する1つと軸方向に整列されて、その突起から、前記カラーにより形成された前記開口に向かって軸方向に延び、前記リブに対応する位置における前記カラーの外径は、前記モータハウジングの内径より若干大きい、請求項1、2又は3に記載のモータ。
【請求項5】
前記固定子は、前記モータハウジングの内面に固定されて4つの磁極を形成する少なくとも1つの永久磁石を備え、前記回転子は、シャフト、該シャフトに固定された回転子コア、及び該回転子コアに隣接してシャフトに固定された整流子を備え、該整流子は、エンドキャップに支持された2つのブラシにスライド接触するための偶数個のセグメントを備え、該セグメントの各々は、直径方向に対向するセグメントに電気ブリッジにより電気的に接続され、前記2つのブラシ間の角度は、80°ないし100°である、請求項1、2、3又は4に記載のモータ。
【請求項6】
前記モータは、空気チャンネルを備え、該空気チャンネルは、前記エンドキャップに形成された空気入口と、前記固定子と回転子との間のギャップと、前記モータハウジングの端壁に形成された空気出口とを有する、請求項5に記載のモータ。
【請求項7】
前記空気入口は、前記2つのブラシ間に配置されて、第1入口及び第2入口に分割され、前記第1入口は、そのサイズが前記第2入口より大きい、請求項6に記載のモータ。
【請求項8】
前記エンドキャップは、更に、キャパシタと、2つのチョークと、電源へ接続するための2つの端子とを含み、前記チョークの各々は、前記ブラシの1つ及び前記端子の1つに直列接続され、前記キャパシタは、前記端子と端子との間に接続される、請求項5に記載のモータ。
【請求項9】
前記端子は、モータソケットへアッセンブルされ、このモータソケットは、舌状部・溝接続体により前記エンドキャップに接続される、請求項8に記載のモータ。
【請求項10】
前記回転子コアは、14個の巻線スロットを備え、これらの巻線スロットは、回転子の回転軸に対して傾斜される、請求項5に記載のモータ。
【請求項11】
前記モータは、好ましい回転方向を有し、各ブラシの半径方向外端は、前記モータの好ましい回転方向とは逆の方向において半径方向とはオフセットしている、請求項5又は6に記載のモータ。
【請求項12】
前記端壁は、楕円凸状であり、前記端壁の中央部分にベアリングホルダが形成される、請求項6に記載のモータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−130898(P2010−130898A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−285664(P2009−285664)
【出願日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(502458039)ジョンソン エレクトリック ソシエテ アノニム (90)
【Fターム(参考)】