説明

電気式に加熱可能な接着剤塗布ローラを備えたラベリング装置

【課題】汚れ及び機械的な損傷から保護するよう加熱装置を収容しつつ接着剤塗布ローラの加熱時間を短縮することが可能なラベリング装置を提供すること。
【解決手段】電気式に加熱される接着剤塗布ローラ10と、ラベルに対して少なくとも部分的に接着剤塗布を行う接着剤塗布面12.1としてのローラ部材11と、電流によってローラ部材11を加熱するための誘導コイル19.1〜19.3を備えた加熱装置19と、ローラ部材11の接着剤塗布面12.1における温度を測定する温度センサ16.1〜16.3とを備えて成るラベリング装置において、加熱装置19を、接着剤塗布面12.1又は該接着剤塗布面12.1の軸中心線LA方向の仮想の延長線の内側に位置する内部空間20内に完全に収容するとともに、温度センサ16.1〜16.3を、汚れ及び/又は機械的な損傷から保護するようローラ部材11内に収容した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部分に記載の、電気式に加熱可能な接着剤塗布ローラを備えたラベリング装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ラベリング設備に使用されるラベリング装置については、様々な実施形態が知られている。また、必要な接着剤フィルムを直接的又は間接的にラベル上に塗布する接着剤塗布ローラも知られており、このようなものにおいては、使用される接着剤の種類に応じて、接着剤を接着剤塗布ローラに供給するだけでなく、接着剤塗布ローラを加熱する必要がある。
【0003】
接着剤塗布ローラを備えたラベリング装置用の接着剤塗布装置が知られており(特許文献1)、この接着剤塗布装置において回転駆動されるローラ部材は、電気式の加熱装置によってその外面部が誘導加熱されるようになっている。ここで、この加熱装置はローラ部材と共に回転しないよう固定されており、加熱は、誘導加熱によりなされる。
【0004】
この場合、加熱装置と、加熱出力を制御するための温度センサとが、それぞれ接着剤塗布ローラ又は回転駆動されるローラ部材の外部及びローラ部材の接着剤塗布面のすぐ隣に位置し、特に接着剤による汚れ及び外力による機械的な損傷の危険にさらされてしまうという欠点がある。
【0005】
また、従来の接着剤塗布装置においては、接着剤塗布ローラにおける回転するローラ部材の軸方向高さ全体にわたって加熱装置が延設されているため、ローラ部材の中心軸方向に相互に接して連続する範囲を個々に温度制御することができないものとなっている。したがって、このような従来の接着剤塗布装置においては、加熱装置がローラ部材の周囲に固定して配置されているために、加熱装置に直接接する範囲のみしか加熱されず、接着剤塗布面全体の加熱のためにローラ部材を一回転させる必要があり、ラベリング装置の運転時に比較的長い加熱時間を要してしまうという欠点がある。
【0006】
さらに、誘導加熱されるローラが知られており(特許文献2〜7)、これにおいては、少なくとも1つの誘導コイルがローラ本体部内に加熱要素として配置されている。ただし、この公知のローラは、接着剤塗布用のローラではなく、このローラ上を案内される繊維材料を加熱するもの、印刷機のドラムを加熱するもの、つや出しローラを加熱するもの、又は繊維材料から成る帯状物を製造するためのローラを加熱するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】独国実用新案第29822906号明細書
【特許文献2】特開2002−170659号公報
【特許文献3】米国特許第3790736号明細書
【特許文献4】独国特許第3741232号明細書
【特許文献5】独国実用新案第20217966号明細書
【特許文献6】欧州特許出願公開第1168889号明細書
【特許文献7】米国特許出願公開第2006/0276317号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記欠点にかんがみてなされたもので、その目的とするところは、上記欠点を解消することが可能であるとともに、汚れ及び機械的な損傷から保護するよう加熱装置を収容しつつ接着剤塗布ローラの加熱時間を短縮することが可能なラベリング装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的は、請求項1記載の特徴を有するラベリング装置によって達成される。
【0010】
なお、本発明の他の構成、利点及び実施形態については、遺憾尾説明及び図面に記載されている。そして、以下の説明及び図面におけるすべての特徴自体又はその適宜の組合せは、基本的に本発明の対象であり、請求項における記載から独立したものである。また、請求項の記載は、明細書の一部に対してなされている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、汚れ及び機械的な損傷から保護するよう加熱装置を収容しつつ接着剤塗布ローラの加熱時間を短縮することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明による加熱可能な接着剤塗布ローラと共に示すラベリング装置の平面図である。
【図2】図1に示すラベリング装置における加熱可能な接着剤塗布ローラの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0014】
容器2へのラベルの貼付を行うラベリング設備が符号1で示されており、容器2が、所定の軸中心線回りに回転するロータ3上に保持されつつラベリング装置4を通過するようになっている。このラベリング装置4は、特に、ロータ3と同期して所定の軸中心線回りに回転し、かつ、当該パレット支持板5において制御カムによって揺動する複数のラベリングパレット6を備えたパレット支持板5と、ラベリングパレット6への接着剤塗布を行う接着剤塗布ステーション7と、接着剤が塗布されたラベリングパレット6により取り出されるラベルのためのラベルマガジン8と、背面に接着剤が塗布されたラベルを容器2へ搬送する保持シリンダ9とで構成されている。なお、このラベリング装置4は当業者間でよく知られた構造を有するものである。
【0015】
また、接着剤塗布ステーション7によって接着剤塗布ローラ10が示されており、この接着剤塗布ローラ10は、ラベリングパレット6の凸状に湾曲した外面部への接着剤塗布のために、該ラベリングパレット6と協働するとともにパレット支持板5と同期して所定の軸中心線回りに回転駆動されるようになっている。ここで、接着剤塗布ローラ10の円筒状の外面あるいは接着剤塗布面に均一の厚さの接着剤を形成できるよう、図1において符号10.1で示す、スクレーパを備えたエッジ部が用いられる。
【0016】
図2には加熱される接着剤塗布ローラ10の断面図が示されており、この接着剤塗布ローラ10は、基本的に、不図示の駆動装置によって当該接着剤塗布ローラ10の軸中心線LA回りに回転する鉢状のローラ部材11と、円筒状の外面部12.1及び内面部12.2を備えたリングセグメント12と、前記軸中心線LAに対して垂直に配置されつつ端面においてリングセグメント12に結合された円盤状の底面セグメント13とで形成されている。ここで、リングセグメント12の外面部12.1は、接着剤塗布ローラ10における、エッジ部10.1を介して接着剤が塗布された円筒状の外面部あるいは接着剤塗布面である。
【0017】
ところで、底面セグメント13において、ローラ部材11が前記軸中心線LAと同軸に配置された軸部14に固定されており、この軸部14は、ラベリング装置4のフレーム部(不図示)に回転可能に支持されているとともに、駆動部(不図示)に接続されている。また、リングセグメント12の壁面部には、電気式の温度センサ16.1〜16.3を収容するために、前記軸中心線LAに対して平行な少なくとも1つの長穴15が延設されている。そして、リングセグメント12の温度に相当する計測信号は、ロータリトランスミッタ17を介して個々に、及び例えば容量型、誘導型等の適当な様式で特に非接触式に計測・制御ユニット18に伝達され、接着剤塗布ローラ10又はローラ部材11が制御されつつ加熱されることになる。
【0018】
ここで、ロータリトランスミッタ17は、例えば、軸部14に設けられつつローラ部材11内で少なくとも1つの温度センサ16.1〜16.3に接続されたロータ17.1と、計測信号を伝達するために計測・制御ユニット18に接続されたステータ17.2とで構成されている。
【0019】
ローラ部材11又は接着剤塗布ローラ10の外面部あるいは接着剤塗布面を形成しているリングセグメント12の加熱は、複数の誘導コイル19.1〜19.3による誘導加熱によりなされる。ここで、この誘導コイル19.1〜19.3は、リングセグメント12を包囲する、ローラ部材11における内部空間20内、及び特に接着剤である汚れに対する保護を担う空間内に収容されている。すなわち、前記軸中心線LA方向に互いにずらされ、かつ、互いに間隔を置いて配置された円筒状の誘導コイル19.1〜19.3は、その各中心軸が前記軸中心線LAと同軸となるよう設定されている。
【0020】
また、これら誘導コイル19.1〜19.3は、コア部21における円筒状の外面部において保持される。このコア部21は、その中心軸が前記軸中心線LAと同軸となるようローラ部材11の上方の開口部から内部空間20へ挿入されているとともに、コア部21の上端部は、ローラ部材11と共に回転しないよう接着剤塗布ステーション7の支持アームあるいは支持部22に保持されている。
【0021】
出力制御ユニット23によってそれぞれ個々に制御される誘導コイル19.1〜19.3は、加熱装置19を形成しているとともに、リングセグメント12の内面部12.2の外面部において互いに隣り合っており、かつ、この内面部12.2から離間している。さらに、各誘導コイル19.1〜19.3にはそれぞれ少なくとも1つの温度センサ16.1〜16.3が割り当てられており、この各温度センサ16.1〜16.3は、図示の実施形態においては、それぞれ各誘導コイル19.1〜19.3の軸方向高さと同じか又はほぼ同じ高さに配置されている。
【0022】
すなわち、各温度センサ16.1〜16.3は、その温度測定範囲において、それぞれ割り当てられた誘導コイル19.1〜19.3の、ほぼ前記軸中心線LAに直交する中央平面内に配置されている。
【0023】
また、ローラ部材11あるいはリングセグメント12を加熱するために、誘導コイル19.1〜19.3には、出力制御ユニット23によって、例えばそれぞれ50Hzの交流電流が印加されて交番磁界及び特にリングセグメント12内での渦電流が発生し、この渦電流は、出力損失によるリングセグメント12の加熱に作用する。なお、隣り合った誘導コイル19.1,19.3は、出力制御ユニット23によって、それぞれ互いに逆に制御される。また、特に、温度に応じた誘導コイル19.1〜19.3を流れる電流の制御は、例えば位相制御によってなされる。
【0024】
交番磁界のための十分大きな磁場(磁束)を確保するために、少なくともコア部21は、少なくともその外面が高い磁性を有する材料で形成されている。また、交番磁界によって主にリングセグメント12内で渦電流を発生させ、かつ、コア部21内で渦電流を発生させないようにするために、コア部21は、当該コア部21内で、誘導コイル19.1〜19.3の交番磁界による渦電流のための閉じた電流路が形成されないか、ほぼ形成されないようにその材料が選定され、及び/又はその構造が設定されている。
【0025】
さらに、リングセグメント12は、各交番磁界に対してできる限り大きな磁場を発生させるために、高い磁性及び高い電導性を有し、できる限り大きな渦電流を発生することが可能な材料又はその組合せで構成されている。
【0026】
ところで、個々に制御可能な多数の誘導コイル19.1〜19.3を用いることで、貼付するラベル及びその軸方向幅すなわちリングセグメント12の外面部12.1における接着剤塗布部が前記軸中心線LA方向に有する幅に応じて誘導コイル19.1〜19.3を適当に制御することで、例えば電気エネルギーの削減のために一部のみを加熱したり、前記外面部12.1の軸方向高さ全体にわたる均一な温度変化のために、例えば外側の両誘導コイル19.1,19.3に対して大きな電力を供給する一方、中央の誘導コイル19.2には適当に削減した電力を供給するように設定できる。
【0027】
接着剤塗布ローラ10によれば、従来の接着剤塗布ローラに比して以下のような利点が得られる。
− 誘導加熱により、特に軸部14の軸受など加熱の必要のない部材を加熱することなく、リングセグメント12の外面部12.1などの加熱の必要な箇所で接着剤塗布ローラ10を迅速かつ直接過熱することが可能である。
− 誘導コイル19.1〜19.3によって、リングセグメント12の全周にわたる加熱をすることができる。
− 誘導コイル19.1〜19.3及びこれらにそれぞれ割り当てられた温度センサ16.1〜16.3により多数の独立して制御可能な加熱域が形成されるため、前記外面部12.1における前記軸中心線LA方向の温度レベル又は温度変化を最適に調整することができる。
− リングセグメント12内に収容された温度センサ16.1〜16.3によって温度を計測するため、精度の高い温度測定が可能である。
− 接着剤塗布ローラ10あるいはローラ部材11全体の加熱及び温度に応じた制御に関わる部材を、汚れや機械的な損傷から保護されるよう収容することが可能である。すなわち、図示の実施形態においては、誘導コイル19.1〜19.3がロール部材11の内部空間20内に収容されているとともに、温度センサ16.1〜16.3が少なくとも1つの長穴15内に収容されている。
− 加熱及び/又は温度制御に関わるいかなる部材も汚れやすい接着剤塗布ステーション7の内部範囲に位置することがない。
− ローラ部材11の加熱時間を最大5分にまで削減することができる。一方、接着剤塗布ローラを備えた従来の接着剤ステーションにおいては、加熱時間が30〜45分程度必要であった。
− したがって、本発明によれば、接着剤塗布ステーション7あるいはラベリング装置の処理能力の大幅な向上を図ることが可能である。
− 本発明による接着剤塗布ローラ10において加熱すべき範囲、すなわちリングセグメント12及びその外面部12.1を集中的に加熱するので、加熱に必要な出力を提言することができ、エネルギーの削減につながる。すなわち、例えば接着剤塗布ローラ10の加熱能力をこれまでの1.2kWから0.5kWに低減することが可能である。
【0028】
以上、本発明を1つの実施例に基づき説明したが、そのほか多様な変更及び多数のバリエーションが考えられる。例えば、上記実施例では、誘導コイル19.1〜19.3には交流電流を印加していたが、基本的には、回転するローラ部材11における誘導コイル19.1〜19.3、すなわちラベリング装置4の回転駆動時の誘導コイル19.1〜193を直流電流によって制御することも考えられる。したがって、誘導コイル19.1〜19.3の交流電流による制御は、例えば加熱段階時にのみ行われ、ローラ部材11が回転しないか、又はわずかな速度で回転する場合には行われない。
【0029】
また、磁場を良好にするため、コア部21の直径を、大きな磁性を有する材料で形成されたコア部21がその外面部においてリングセグメント12の内面部12.2の近傍にまで達し、該内面部12.2とコア部21の間にわずかな隙間が形成される(図2において線21.1で示している。)程度に大きく設定するのが好ましい。この際、このコア部21は、その外面部に溝が形成されており、該溝内には、交番磁界の磁場に対して極めて小さな磁気抵抗が生じるよう誘導コイル19.1〜19.3が収容される。
【0030】
また、上記において、誘導コイル19.1〜19.3がそれぞれ接着剤塗布ローラ10の軸中心線LAに関して回転対称にコア部21に巻き付けられたコイルであるという前提であったが、例えば複数のコイルで構成された少なくとも1つの誘導コイルを、該誘導コイルの中心軸が前記軸中心線LAに対して径方向に延在するよう内部空間20内に配置することも考えられる。この際、誘導コイル又はその複数のコイルを支持する回転しないコア部を、例えばモータのアーマチュア又はロータの積層シートに合わせたものとするとともに、誘導コイル又はその複数のコイルを収容する溝を備えるものとすることが考えられる。
【符号の説明】
【0031】
1 ラベリング設備
2 容器
3 ロータ
4 ラベリング装置
5 パレット支持板
6 ラベリングパレット
7 接着剤塗布ステーション
8 ラベルマガジン
9 把持シリンダ
10 接着剤塗布ローラ
10.1 エッジ部
11 ローラ部材
12 リングセグメント
12.1 外面部
12.2 内面部
13 底面セグメント
14 軸部
15 長穴
16.1〜16.3 温度センサ
17 ロータリトランスミッタ
17.1 ロータ
17.2 ステータ
18 計測・制御ユニット
19 加熱装置
19.1〜19.3 誘導コイル
20 内部空間
21 コア部
22 支持部
23 出力制御ユニット
LA 接着剤塗布ローラの軸中心線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気式に加熱される少なくとも1つの接着剤塗布ローラ(10)と、
該接着剤塗布ローラの軸中心線(LA)回りに回転駆動され、かつ、該軸中心線を包囲しつつ該軸中心線に対して回転対称に形成され、ラベルに対して少なくとも部分的に接着剤塗布を行う接着剤塗布面としてのローラ部材(11)と、
該ローラ部材(11)内で誘導される電流によって少なくとも前記接着剤塗布面(12.1)において前記ローラ部材(11)を加熱するための、少なくとも1つの誘導コイル(19.1〜19.3)を備えた加熱装置(19)と、
前記ローラ部材(11)の少なくとも前記接着剤塗布面(12.1)における温度を測定する少なくとも1つの温度センサ(16.1〜16.3)と
を備えて成るラベリング設備用のラベリング装置において、
少なくとも1つの前記加熱装置(19)を、前記接着剤塗布面(12.1)又は該接着剤塗布面の前記軸中心線(LA)方向の仮想の延長線の内側に位置する内部空間(20)内に完全に収容するとともに、少なくとも1つの前記温度センサ(16.1〜16.3)を、特に汚れ及び/又は機械的な損傷から保護するよう前記ローラ部材(11)内に収容したことを特徴とするラベリング装置。
【請求項2】
前記加熱装置に少なくとも2つ、好ましくは少なくとも3つの前記誘導コイル(19.1〜19.3)を設けるとともに、これら誘導コイルを個々に制御可能に構成したことを特徴とする請求項1記載のラベリング装置。
【請求項3】
少なくとも1つの前記温度センサ(16.1〜16.3)を、前記誘導コイル(19.1〜19.3)それぞれに割り当てて設置したことを特徴とする請求項2記載のラベリング装置。
【請求項4】
少なくとも1つの前記加熱装置(19)を、前記接着剤塗布面(12.1)を形成する前記ローラ部材(11)の前記内部空間(20)内に配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のラベリング装置。
【請求項5】
少なくとも1つの前記接着剤塗布面を、前記軸中心線(LA)を同心状に包囲する円筒状の面(12.1)として形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のラベリング装置。
【請求項6】
少なくとも1つの前記加熱装置(19)あるいは少なくとも1つの前記誘導コイル(19.1〜19.3)を収容する前記内部空間(20)に、前記軸中心線(LA)を同心状に包囲しつつ該軸中心線に関して回転対称に形成された内面部(12.2)を設けるとともに、前記加熱装置(19)あるいは少なくとも1つの前記誘導コイル(19.1〜19.3)を該内面部(12.2)と隣り合うよう配置したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のラベリング装置。
【請求項7】
前記内面部(12.2)を、前記軸中心線(LA)を同心状に包囲する円筒状の面としたことを特徴とする請求項6記載のラベリング装置。
【請求項8】
少なくとも1つの前記加熱装置(19)あるいは少なくとも1つの前記誘導コイル(19.1〜19.3)に、少なくとも1つの前記接着剤塗布ローラ(12.1)を形成する前記ローラ部材(11)を回転しないよう設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のラベリング装置。
【請求項9】
少なくとも1つの前記誘導コイル(19.1〜19.3)をその中心軸回りに回転対称となるよう形成するとともに、該中心軸を前記軸中心線(LA)と同軸に配置したことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のラベリング装置。
【請求項10】
複数の前記加熱装置(19)あるいは複数の前記誘導コイル(19.1〜19.3)を、前記軸中心線(LA)方向に交互に配置したことを特徴とする請求項9記載のラベリング装置。
【請求項11】
少なくとも1つの前記誘導コイル(19.1〜19.3)をコア部(21)に設けたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のラベリング装置。
【請求項12】
前記コア部(21)を、少なくともその少なくとも1つの前記誘導コイル(19.1〜19.3)と隣り合う範囲について高磁性材料で構成したことを特徴とする請求項11記載のラベリング装置。
【請求項13】
前記コア部(21)を、その形成材料の選択及び/又は構造によって、該コア部(21)内での渦電流の発生を少なくとも大幅に回避することができるよう構成したことを特徴とする請求項11又は12記載のラベリング装置。
【請求項14】
前記ローラ部材(11)における加熱範囲を、高電導性及び/又は高磁性の材料又はこのような材料の組合せによって形成したことを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載のラベリング装置。
【請求項15】
少なくとも2つの前記温度センサ(16.1〜16.3)を、それぞれ少なくとも1つの前記接着剤塗布面(12.1)の異なる箇所に設けたことを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載のラベリング装置。
【請求項16】
前記ローラ部材(11)に設けられた少なくとも1つの前記温度センサ(16.1〜16.3)を、特に非接触型のロータリトランスミッタを介して計測・制御ユニット(18)に接続したことを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載のラベリング装置。
【請求項17】
少なくとも1つの前記温度センサ(16.1〜16.3)を、複数の前記加熱装置あるいは前記誘導コイル(19.1〜19・3)それぞれに割り当てて設置したことを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載のラベリング装置。
【請求項18】
支持部又は前記コア部(21)を、少なくとも1つの前記加熱装置(19)あるいは少なくとも1つの前記誘導コイル(19.1〜19.3)と共に前記ローラ部材(11)の開口端部から前記内部空間(20)へ挿設したことを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載のラベリング装置。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2011−502893(P2011−502893A)
【公表日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−532497(P2010−532497)
【出願日】平成20年11月7日(2008.11.7)
【国際出願番号】PCT/EP2008/009427
【国際公開番号】WO2009/062640
【国際公開日】平成21年5月22日(2009.5.22)
【出願人】(598125028)カーハーエス・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング (125)
【Fターム(参考)】