説明

電源変換器、電源変換器を含む表示装置、表示装置を含むシステム及び表示装置の駆動方法

【課題】電源変換器、電源変換器を含む表示装置、表示装置を含むシステム及び表示装置の駆動方法を提供する。
【解決手段】電源変換器は電圧変換部及び短絡感知部を含む。電圧変換部は第1制御信号に応答して電源電圧を変換して第1出力端子で第1駆動電圧を出力し、短絡探知区間の後で、電源電圧を変換して第2出力端子で第2駆動電圧を出力し、第3制御信号に応答してシャットダウン(shut down)される。短絡感知部は短絡探知区間の間、第2出力端子の電圧の大きさと基準電圧の大きさとを比較して第3制御信号を生成する。電源変換器は出力端子の間の微細な短絡を効果的に感知することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関し、より詳細には微細な短絡(short)を感知できる電源変換器、このような電源変換器を含む表示装置、システム及び表示装置の駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に表示装置はマトリックス形態に配置された複数の画素を具備する表示パネルを含み、複数の画素のそれぞれは駆動電圧を供給され動作する。例えば、有機発光表示装置の表示パネルに含まれる複数の画素のそれぞれは有機発光ダイオード(organic light emitting diode;OLED)を含むが、このような有機発光ダイオードは正の駆動電圧ELVDDが印加される陽極(anode)から提供される正孔と、負の駆動電圧ELVSSが印加される陰極(cathode)から提供される電子が、陽極と陰極との間に位置する有機層(organic layer)から結合して生成される光を利用して映像、文字などの情報を示す。
【0003】
このために表示パネル上で正の駆動電圧ELVDDが伝達される配線と負の駆動電圧ELVSSが伝達される配線とは相互オーバーラップ(overlap)され形成される。しかしながら、表示パネル上のクラック(crack)、または、異質物などによって正の駆動電圧ELVDDが伝達される配線と負の駆動電圧ELVSSが伝達される配線とが短絡(short)される場合、短絡地点で過電流が発生して発熱、または、火災の危険がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国特許出願公開第2002−0034607号公報
【特許文献2】韓国特許出願公開第2001−0019944号公報
【特許文献3】特開2007−089239号公報
【特許文献4】韓国特許出願公開第2004−0058780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記のような問題点を解決するための本発明の一つの目的は、出力端子の間に微細に短絡(short)が発生した場合にも、これを効果的に感知して動作を止めることができる電源変換器を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は前記電源変換器を含む表示装置を提供することにある。
【0007】
本発明のまた他の目的は前記表示装置を含むシステムを提供することにある。
【0008】
本発明のまた他の目的は前記表示装置の駆動方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した本発明の目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る電源変換器は電圧変換部及び短絡感知部を含む。前記電圧変換部は第1制御信号に応答して電源電圧を変換して第1出力端子で第1駆動電圧を出力し、短絡探知区間の後で、前記電源電圧を変換して第2出力端子で第2駆動電圧を出力し、第3制御信号に応答してシャットダウン(shut down)させる。前記短絡感知部は前記短絡探知区間の間、前記第2出力端子の電圧の大きさと基準電圧の大きさとを比較して前記第3制御信号を生成する。
【0010】
一実施形態において、前記電圧変換部は前記第1制御信号がイネーブルされる時点に第1駆動信号をイネーブルさせ、前記短絡探知区間の間、イネーブルされた第2制御信号を前記短絡感知部に提供し、前記短絡探知区間の後で、第2駆動信号をイネーブルさせ、ディセーブルされた前記第2制御信号を前記短絡感知部に提供し、前記第3制御信号がイネーブルされる時点に前記第1駆動信号及び前記第2駆動信号をディセーブルさせる制御部、前記第1駆動信号がイネーブルされる間、前記電源電圧を変換して前記第1駆動電圧を生成する第1電圧変換器及び前記第2駆動信号がイネーブルされる間、前記電源電圧を変換して前記第2駆動電圧を生成する第2電圧変換器を含むことができる。
【0011】
前記制御部は前記短絡探知区間の長さを調節するタイミング生成器を含むことができる。
【0012】
前記電圧変換部は前記第1駆動電圧の大きさが目標電圧の大きさ以上の場合、イネーブルされた第4制御信号を前記タイミング生成器に提供する比較器をさらに含み、前記タイミング生成器は前記第1制御信号がイネーブルされる時点から前記第4制御信号がイネーブルされる時点までの時間の長さに基づいて、前記短絡探知区間の長さを調節することができる。
【0013】
一実施形態において、前記短絡感知部は前記短絡探知区間のうちの一時点で前記第2出力端子の電圧の大きさをセンシングして、前記基準電圧の大きさと比較して前記第3制御信号を生成することができる。
【0014】
一実施形態において、前記短絡感知部は前記第2出力端子の電圧の大きさが前記基準電圧の大きさ以上の場合、前記第3制御信号をイネーブルさせ、前記第2出力端子の電圧の大きさが前記基準電圧の大きさ未満の場合、前記第3制御信号をディセーブルさせる比較器及び前記電源電圧と前記比較器との間に接続され、前記短絡探知区間の間イネーブルされ、前記短絡探知区間の後ではディセーブルされる第2制御信号に基づいて開閉されて前記電源電圧を前記比較器に選択的に提供する第1スイッチを含むことができる。
【0015】
前記第1スイッチは前記第2制御信号がイネーブルされる場合、短絡されて前記比較器に前記電源電圧を供給し、前記第2制御信号がディセーブルされる場合、開放されて前記比較器から前記電源電圧の供給を遮断することができる。
【0016】
前記短絡感知部は前記第2出力端子と接地電圧との間に接続され、前記第2制御信号に基づいてターンオン(turn−on)されるプル−ダウン部をさらに含むことができる。
【0017】
前記プル−ダウン部は前記第2出力端子に一端が接続されるプル−ダウン抵抗及び前記プル−ダウン抵抗の他端と前記接地電圧との間に接続され、前記第2制御信号がイネーブルされる場合、短絡されて前記第2制御信号がディセーブルされる場合、開放される第2スイッチを含むことができる。
【0018】
前記第2スイッチは前記抵抗の他端に接続されるドレイン、前記接地電圧に接続されるソース及び前記第2制御信号が印加されるゲートを具備するNMOSトランジスタを含むことができる。
【0019】
前記短絡感知部は前記第2制御信号を反転させ反転信号を生成するインバータ及び前記比較器の出力端子と接地電圧との間に接続され、前記反転信号に基づいて開閉される第3スイッチをさらに含むことができる。
【0020】
前記第3スイッチは前記反転信号がディセーブルされる場合、開放されて前記比較器の出力端子を前記接地電圧から分離させ、前記反転信号がイネーブルされる場合、短絡されて前記第3制御信号をディセーブルさせることができる。
【0021】
前記短絡感知部は前記基準電圧を生成する基準電圧生成器をさらに含むことができる。
【0022】
一実施形態において、前記第1駆動電圧は正の電位を有し、前記第2駆動電圧は負の電位を有することができる。
【0023】
一実施形態において、前記第1駆動電圧は負の電位を有し、前記第2駆動電圧は正の電位を有することができる。
【0024】
上述した本発明の一目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る表示装置は表示パネル、電源変換器及び駆動部を含むことができる。前記表示パネルは第1駆動電圧、第2駆動電圧及びデータ信号を受信して動作する複数の画素を具備する。前記電源変換器は第1制御信号に応答して前記表示パネルに前記第1駆動電圧及び前記第2駆動電圧を短絡探知区間の間隔を置いて順次に提供し、前記短絡探知区間の間、前記第2駆動電圧が出力される端子の電圧の大きさが基準電圧の大きさ以上の場合、シャットダウン(shut down)される。前記駆動部は前記表示パネルに前記データ信号を提供し、前記電源変換器に前記第1制御信号を提供する。
【0025】
一実施形態において、前記第1駆動電圧は正の電位を有し、前記第2駆動電圧は負の電位を有することができる。
【0026】
一実施形態において、前記第1駆動電圧は負の電位を有し、前記第2駆動電圧は正の電位を有することができる。
【0027】
一実施形態において、前記短絡探知区間はn(nは正の整数)個のフレーム周期に相応することができる。
【0028】
一実施形態において、前記電源変換器は前記短絡探知区間の間、前記第2駆動電圧が出力される端子をプル−ダウン抵抗を通じて接地電圧に接続させることができる。
【0029】
一実施形態において、前記駆動部は前記短絡探知区間の間、黒色に相応する前記データ信号を前記表示パネルに提供することができる。
【0030】
前記駆動部は前記短絡探知区間以後、少なくとも1フレーム周期に相応する時間の間、黒色に相応する前記データ信号を前記表示パネルに提供することができる。
【0031】
一実施形態において、前記電源変換器は前記第1制御信号に応答して電源電圧を変換して第1出力端子で前記第1駆動電圧を出力し、前記短絡探知区間の間、前記短絡探知区間の後で、前記電源電圧を変換して第2出力端子で前記第2駆動電圧を出力し、第3制御信号に応答してシャットダウン(shut down)される電圧変換部及び前記短絡探知区間の間、前記第2出力端子の電圧の大きさと前記基準電圧の大きさとを比較して前記第3制御信号を生成する短絡感知部を含むことができる。
【0032】
一実施形態において、前記複数の画素のそれぞれは有機発光ダイオードを含むことができる。
【0033】
上述した本発明の一目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る表示装置の駆動方法において、電源変換器が表示パネルに第1駆動電圧を提供し、短絡探知区間の間、前記電源変換器が第2駆動電圧が出力される端子の電圧の大きさと基準電圧の大きさとを比較し、前記短絡探知区間の間、前記第2駆動電圧が出力される端子の電圧の大きさが前記基準電圧の大きさ未満の場合、前記短絡探知区間の後で、前記電源変換器が前記表示パネルに前記第2駆動電圧を提供し、前記第2駆動電圧が出力される端子の電圧の大きさが前記基準電圧の大きさ以上の場合、前記電源変換器がシャットダウン(shut down)される。
【0034】
一実施形態において、前記第1駆動電圧は正の電位を有し、前記第2駆動電圧は負の電位を有することができる。
【0035】
一実施形態において、前記第1駆動電圧は負の電位を有し、前記第2駆動電圧は正の電位を有することができる。
【0036】
一実施形態において、前記比較する段階の前に、前記短絡探知区間の間、前記第2駆動電圧が出力される端子をプル−ダウン抵抗を通じて接地電圧に接続させる段階をさらに含むことができる。
【0037】
一実施形態において、前記第1駆動電圧を提供する段階の前に、駆動部が前記表示パネルに黒色に相応するデータ信号を提供する段階をさらに含むことができる。
【0038】
前記データ信号を提供する段階は、前記短絡探知区間の間及び前記短絡探知区間以後、少なくとも1フレーム周期に相応する時間の間、黒色に相応する前記データ信号を前記表示パネルに提供する段階であってもよい。
【0039】
一実施形態において、前記表示パネルは有機発光ダイオードを含むことができる。
【0040】
上述した本発明の一目的を達成するために、本発明の一実施形態に係るシステムは保存装置、表示装置及びプロセッサを含む。前記保存装置は映像データを保存する。前記表示装置は前記映像データをディスプレイする。前記プロセッサは前記保存装置及び前記表示装置の動作を制御する。前記表示装置は第1駆動電圧、第2駆動電圧及びデータ信号を受信して動作する複数の画素を具備する表示パネル、第1制御信号に応答して前記表示パネルに前記第1駆動電圧及び前記第2駆動電圧を短絡探知区間の間隔を置いて順次に提供して、前記短絡探知区間の間、前記第2駆動電圧が出力される端子の電圧の大きさが基準電圧の大きさ以上の場合、シャットダウン(shut down)される電源変換器及び前記表示パネルに前記データ信号を提供し、前記電源変換器に前記第1制御信号を提供する駆動部を含む。
【発明の効果】
【0041】
本発明の実施形態に係る電源変換器は第1駆動電圧を出力し、第2駆動電圧は出力しない状態で第2駆動電圧が出力される第2出力端子の電圧の大きさが第1駆動電圧につれて増加する場合、第1駆動電圧が出力される第1出力端子に接続された配線と第2出力端子に接続された配線が短絡されたと判断して駆動を止めることによって、微細な短絡が発生した場合にもこれを効果的に感知することができる。
【0042】
本発明の実施形態に係る表示装置は前記電源変換器を含み構成されることによって、表示パネル上で発生できる微細な短絡まで感知して動作を止めることができる。
【0043】
本発明の実施形態に係るシステムは前記表示装置を含み構成されることによって表示装置で発生できる微細な短絡まで感知して動作を止めることができる。
【0044】
本発明の実施形態に係る表示装置駆動方法は電源変換器が第1駆動電圧を出力し、第2駆動電圧は出力しない状態で第2駆動電圧が出力される第2出力端子の電圧の大きさが第1駆動電圧につれて増加する場合、表示パネル上で配線の間に短絡が発生したと判断して駆動を止めることによって微細な短絡が発生した場合にもこれを効果的に感知することができる。
【0045】
ただ、本発明の効果は上述した効果に限定されるのではなく、本発明の思想及び領域から離れない範囲で多様に拡張される。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施形態に係る電源変換器を示したブロック図である。
【図2】図1の電源変換器の駆動方法の一例を示したフローチャートである。
【図3】図1の電源変換器の実施形態を示したブロック図である。
【図4】図1の電源変換器の実施形態を示したブロック図である。
【図5】図1の電源変換器の実施形態を示したブロック図である。
【図6】図1の電源変換器の実施形態を示したブロック図である。
【図7】図1の電源変換器の実施形態を示したブロック図である。
【図8】第1駆動電圧は正の電位を有し、第2駆動電圧は負の電位を有して短絡が発生しない場合に対する図1の電源変換器の動作を説明するためのタイミング図である。
【図9】第1駆動電圧は正の電位を有し、第2駆動電圧は負の電位を有して短絡が発生する場合に対する図1の電源変換器の動作を説明するためのタイミング図である。
【図10】第1駆動電圧は負の電位を有し、第2駆動電圧は正の電位を有して短絡が発生しない場合に対する図1の電源変換器の動作を説明するためのタイミング図である。
【図11】第1駆動電圧は負の電位を有し、第2駆動電圧は正の電位を有して短絡が発生する場合に対する図1の電源変換器の動作を説明するためのタイミング図である。
【図12】本発明の一実施形態に係る表示装置を示したブロック図である。
【図13】図12の表示装置の一例を示したブロック図である。
【図14】図13の表示層著に含まれる表示パネルのある画素の一例を示した回路図である。
【図15】図12の表示装置の駆動方法の一例を示したフローチャートである。
【図16】図12の表示装置の駆動方法のほかの形態を示したフローチャートである。
【図17】図12の表示装置の駆動方法のまた他の形態を示したフローチャートである。
【図18】正の駆動電圧が先に出力され、負の駆動電圧が短絡探知区間の後で出力され表示パネル上で短絡が発生しない場合に対する図13の表示装置の動作を説明するためのタイミング図である。
【図19】正の駆動電圧が先に出力され、負の駆動電圧が短絡探知区間の後で出力され表示パネル上で短絡が発生した場合に対する図13の表示装置の動作を説明するためのタイミング図である。
【図20】負の駆動電圧が咲きに出力され、正の駆動電圧が短絡探知区間の後で出力され表示パネル上で短絡が発生しない場合に対する図13の表示装置の動作を説明するためのタイミング図である。
【図21】負の駆動電圧が咲きに出力され、正の駆動電圧が短絡探知区間の後で出力され表示パネル上で短絡が発生する場合に対する図13の表示装置の動作を説明するためのタイミング図である。
【図22】本発明の一実施形態に係る表示装置を含むシステムを示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
本明細書で開示する本発明の実施形態に対して、特定の構造的又は機能的説明は単に本発明の実施形態を説明するための目的で例示したものであり、本発明の実施形態は多様な形態で実施され、本明細書で説明した実施形態に限定されるものと解釈してはならない。
【0048】
本発明は、多様な変更を加えることができ、様々な形態を有することができるが、特定の実施形態を図面に例示して本明細書で詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物、或いは代替物を含むものとして理解せねばならない。
【0049】
第1、第2などの用語は多様な構成要素を説明するために使用することができるが、これらの構成要素は用語によって限定されてはならない。用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的として使用することができる。例えば、本発明の権利範囲から逸脱せずに第1構成要素は第2構成要素と命名することができ、同様に第2構成要素も第1構成要素と命名することができる。
【0050】
ある構成要素が他の構成要素に「接続され」る、又は「接続されて」いると言及した場合には、その他の構成要素に直接的に接続されたり、又は接続されていたりすることもあるが、中間に他の構成要素が存在することもあると理解すべきである。反面、ある構成要素が他の構成要素に「直接接続され」る、又は「直接接続されて」いると言及した場合には、中間に他の構成要素が存在しないことと理解すべきである。構成要素の間の関係を説明する他の表現、即ち「〜間に」と「すぐに〜間に」、又は「〜に隣接する」と「〜に直接隣接する」等も同じように解釈すべきである。
【0051】
本明細書で使用する用語は単に特定の実施形態を説明するために使用するものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。本明細書で、「含む」又は「有する」等の用語は明細書上に記載した特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものなどの存在、又は付加の可能性を、予め排除しないことと理解すべきである。
【0052】
また、特に定義しない限り、技術的或いは科学的用語を含み、ここで使用する全ての用語は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、一般的に理解されることと同一な意味を有する。一般的に使用される辞書において定義する用語と同じ用語は関連技術の文脈上に有する意味と一致する意味を有することと理解すべきであり、本明細書において明白に定義しない限り、理想的或いは形式的な意味として解釈してはならない。
【0053】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながらより詳細に説明する。図面上の同じ構成要素に対しては同じ参照符号を使用し、同じ構成要素に対して重複する説明は省略する。
【0054】
図1は本発明の一実施形態に係る電源変換器を示したブロック図である。
【0055】
図1を参照すると、電源変換器10は電圧変換部100及び短絡(short)感知部200を含む。
【0056】
電圧変換部100は外部から受信される第1制御信号CON1に応答して電源電圧VDDを変換して第1出力端子110で第1駆動電圧DV1を出力し、短絡探知区間の間、第2制御信号CON2をイネーブルさせる。電圧変換部100は前記短絡探知区間の後で、電源電圧VDDを変換して第2出力端子120で第2駆動電圧DV2を出力し、第2制御信号CON2をディセーブルさせる。一方、電圧変換部100は第3制御信号CON3に応答してシャットダウン(shut down)される。例えば、電圧変換部100は第3制御信号CON3に応答して第1駆動電圧DV1及び第2駆動電圧DV2の生成を中断することができる。
【0057】
短絡感知部200は前記短絡探知区間の間、第2出力端子120の電圧の大きさと基準電圧Vrefの大きさを比較し、前記比較結果を示した第3制御信号CON3を電圧変換部100に提供する。短絡感知部200は前記短絡探知区間の後では、動作を止めることができる。例えば、短絡感知部200は第2制御信号CON2がイネーブルされる前記短絡探知区間の間だけ動作し、第2制御信号CON2がディセーブルされる前記短絡探知区間の後では、動作を止めることができる。一実施形態において、短絡感知部200は前記短絡探知区間のうちの一時点で第2出力端子120の電圧の大きさをセンシングして基準電圧Vrefの大きさと比較して第3制御信号CON3を生成することができる。
【0058】
一方、第1制御信号CON1、第2制御信号CON2及び第3制御信号CON3は論理ハイレバルでイネーブルされ論理ローレベルでディセーブルされる信号であってもよい。
【0059】
図2は図1の電源変換器の駆動方法の一例を示したフローチャートである。
【0060】
図2を参照すると、電圧変換部100は外部から受信される第1制御信号CON1に応答して電源電圧VDDを変換して第1出力端子110で第1駆動電圧DV1を出力して前記短絡探知区間の間、第2制御信号CON2をイネーブルさせる(段階S10)。短絡感知部200は前記短絡探知区間の間、第2出力端子120の電圧の大きさと基準電圧Vrefとの大きさを比較し、前記比較結果を示した第3制御信号CON3を生成して電圧変換部100に提供する(段階S20)。電圧変換部100は第3制御信号CON3がイネーブルされるのか否かを判断する(段階S30)。第3制御信号CON3が前記短絡探知区間の間持続的にディセーブルされる場合、電圧変換部100は前記短絡探知区間の以後に電源電圧VDDを変換して第2出力端子120で第2駆動電圧DV2を出力し、第2制御信号CON2をディセーブルさせることによって電源変換器10は通常動作を遂行する(段階S40)。一方、第3制御信号CON3が前記短絡探知区間内でイネーブルされる場合、電圧変換部100はシャットダウン(shut down)され電源変換器10の動作は止まる(段階S50)。
【0061】
したがって、電源変換器10は第1駆動電圧DV1を出力し、第2駆動電圧DV2は出力しない状態で第2駆動電圧DV2が出力される第2出力端子120の電圧の大きさが第1駆動電圧DV1につれて増加するのか否かを判断して、第2出力端子120の電圧の大きさが基準電圧Vrefの大きさ以上に増加する場合、第1駆動電圧DV1が出力される第1出力端子110に接続された配線と第2出力端子120に接続された配線が短絡されたと判断して駆動を止める。
【0062】
図3は図1の電源変換器の一例を示したブロック図である。
【0063】
図3を参照すると、電源変換器10aは電圧変換部100及び短絡感知部200aを含む。
【0064】
電圧変換部100aは制御部130、第1電圧変換器140及び第2電圧変換器150を含むことができる。
【0065】
制御部130は外部から受信される第1制御信号CON1がイネーブルされる時点に第1駆動信号DRV1をイネーブルさせ、前記短絡探知区間の間、第2制御信号CON2をイネーブルさせることができる。また、制御部130は前記短絡探知区間の後で、第2駆動信号DRV2をイネーブルさせ、第2制御信号CON2をディセーブルさせることができる。一方、制御部130は、第3制御信号CON3がイネーブルされる時点に第1駆動信号DRV1及び第2駆動信号DRV2をディセーブルさせることができる。
【0066】
第1電圧変換器140は、第1駆動信号DRV1がイネーブルされる間、電源電圧VDDを変換して第1駆動電圧DV1を生成し、第1出力端子110を通じて第1駆動電圧DV1を出力することができる。第2電圧変換器150は、第2駆動信号DRV2がイネーブルされる間、電源電圧VDDを変換して第2駆動電圧DV2を生成し、第2出力端子120を通じて第2駆動電圧DV2を出力することができる。第1電圧変換器140及び第2電圧変換器150は多様な構成で具現される。
【0067】
短絡感知部200aは比較器210及び第1スイッチ220を含むことができる。
【0068】
比較器210は、電源電圧VDDを供給され動作し、第2出力端子120の電圧の大きさが基準電圧Vrefの大きさ以上の場合、第3制御信号CON3をイネーブルさせ、第2出力端子120の電圧の大きさが基準電圧Vrefの大きさ未満の場合、第3制御信号CON3をディセーブルさせることができる。
【0069】
第1スイッチ220は電源電圧VDDと比較器210との間に接続され、第2制御信号CON2に基づいて開閉されて電源電圧VDDを比較器210に選択的に提供することができる。例えば、第1スイッチ220は第2制御信号CON2がイネーブルされる場合、短絡されて比較器210に電源電圧VDDを供給し、第2制御信号CON2がディセーブルされる場合、開放され比較器210から電源電圧VDDの供給を遮断することができる。
【0070】
したがって、短絡感知部200aは第2制御信号CON2がイネーブルされる前記短絡探知区間の間にだけ動作して、第2出力端子120の電圧の大きさと基準電圧Vrefとの大きさを比較してイネーブル、または、ディセーブルされる第3制御信号CON3を電圧変換部100aに提供することができる。
【0071】
制御部130は前記短絡探知区間の長さを調節するタイミング生成器131を含むことができる。第1出力端子110に接続された配線と第2出力端子120に接続された配線の間に微細な短絡が発生した場合、第1駆動信号DRV1が出力される時点から時間第2出力端子120の電圧の大きさは次第に増加するので、前記短絡探知区間の長さが増加するほどさらに微細な短絡まで感知することができる。
【0072】
図4は図1の電源変換器の他の例を示したブロック図である。
【0073】
図4の電源変換器10bは短絡感知部200bにプル−ダウン(pull−down)部230がさらに含まれるのを除いては、図3の電源変換器10aと同一なので、同じ構成要素は同じ参照番号に代えて図3の電源変換器10aと重複する説明は省略する。
【0074】
図4を参照すると、短絡感知部200bは図3の短絡感知部200aで第2出力端子120と接地電圧GNDとの間に接続され、第2制御信号CON2に基づいてターンオン(turn−on)されるプル−ダウン部230をさらに含むことができる。プル−ダウン部230は第2出力端子120に一端が接続されるプル−ダウン抵抗231及びプル−ダウン抵抗231の他段と接地電圧GNDとの間に接続されて第2制御信号CON2がイネーブルされる場合、短絡され第2制御信号CON2がディセーブルされる場合、開放される第2スイッチ233を含み構成されることができる。例えば、第2スイッチ233はプル−ダウン抵抗231の他段に接続されるドレイン、接地電圧GNDに接続されるソース及び第2制御信号CON2が印加されるゲートを具備するNMOS(N−type Metal Oxide Semiconductor)トランジスタであってもよい。
【0075】
図3に示された電源変換器10aにおいて、前記短絡探知区間の間に電圧変換部100は第1駆動電圧DV1だけ出力し、第2駆動電圧DV2は出力しないので、第2出力端子120はフローティング(floating)状態になる。しかしながら、図4に示された電源変換器10bにおいて、短絡感知部200bに含まれるプル−ダウン部230は前記短絡探知区間の間、第2出力端子120をプル−ダウン抵抗231を通じて接地電圧GNDに接続させることによって、第1出力端子110に接続された配線と第2出力端子120に接続された配線が短絡されて第2出力端子120の電圧の大きさが第1駆動電圧DV1につれて増加するのかどうかを明確に判断することができる。一方、前記短絡探知区間の後では、電源変換器10bが第1駆動電圧DV1及び第2駆動電圧DV2を正常に出力する通常動作区間であるため、第2スイッチ233はターンオフ(turn off)されて第2出力端子120を接地電圧GNDから分離させることができる。
【0076】
一実施形態において、プル−ダウン抵抗231は電圧変換部100aがシャットダウンされる場合に第1出力端子110と接地電圧GNDとの間、または、第2出力端子120と接地電圧GNDとの間に接続されるキャパシタ(図示されず)を放電させるのに用いられるディスチャージ(discharge)抵抗を用いて構成されることができる。この場合、プル−ダウン抵抗231のための別途の抵抗を具備しないでプル−ダウン部230を構成することができる。
【0077】
図5は図1の電源変換器のまた他の例を示したブロック図である。
【0078】
図5の電源変換器10cは短絡感知部200cにインバータ240及び第3スイッチ250がさらに含まれるのを除いては、図4の電源変換器10bと同様なので、同一な構成要素は同一な参照番号に代えて図3の電源変換器10a及び図4の電源変換器10bと重複する説明は省略する。
【0079】
図5を参照すると、短絡感知部200cは図4の短絡感知部200bで第2制御信号CON2を反転させて反転信号を生成するインバータ240及び比較器210の出力端子と接地電圧GNDとの間に接続され、前記反転信号に基づいて開閉される第3スイッチ250をさらに含むことができる。例えば、第3スイッチ250は前記反転信号がディセーブルされる場合開放されて比較器210の出力端子を接地電圧GNDから分離させ、前記反転信号がイネーブルされる場合、短絡されて第3制御信号CON3をディセーブルさせることができる。すなわち、第3スイッチ250は前記短絡探知区間の間は開放されて、比較器210が出力する第3制御信号CON3が電圧変換部100に提供されるようにし、前記短絡探知区間の後では、短絡されて比較器210の出力端子を論理ローレベルで固定させることによって第3制御信号CON3をディセーブルさせることができる。
【0080】
図3に示された電源変換器10a、または、図4に示された電源変換器10bにおいて、第1スイッチ220は前記短絡探知区間の間イネーブルされ比較器210に電源電圧VDDを供給するので、比較器210は前記短絡探知区間の間、第2出力端子120の電圧の大きさと基準電圧Vrefの大きさとを比較してイネーブル、または、ディセーブルされる第3制御信号CON3を出力するか、第1スイッチ220は前記短絡探知区間の後では、開放されて比較器210から電源電圧VDDの供給を遮断するので、前記短絡探知区間の後で、比較器210の出力端子は論理レベルを特定できないフローティング状態になる。しかし、図5に示された電源変換器10cにおいて、短絡感知部200cに含まれるインバータ240及び第3スイッチ250は前記短絡探知区間以後、通常動作区間の間比較器210の出力端子を論理ローレベルで固定させ、第3制御信号CON3をディセーブルさせることによって、前記短絡探知区間以後、通常動作区間でイネーブルされた第3制御信号CON3が電圧変換部100aに提供されて電圧変換部100aがシャットダウンされるのを防止することができる。
【0081】
図6は図1の電源変換器のまた他の例を示したブロック図である。
【0082】
図6の電源変換器10dは短絡感知部200dに基準電圧生成器(REFGEN)260がさらに含まれるのを除いては図5の電源変換器10cと同一なので、同じ構成要素は同じ参照番号に変えて図3の電源変換器10a、図4の電源変換器10b及び図5の電源変換器10cと重複する説明は省略する。
【0083】
図6を参照すると、短絡感知部200dは図5の短絡感知部200cで基準電圧Vrefを生成する基準電圧生成器260をさらに含むことができる。図3の電源変換器10a、図4の電源変換器10b及び図5の電源変換器10cは基準電圧Vrefを外部から受信するのに反して、図6の電源変換器10dは基準電圧生成器260を含むことによって基準電圧Vrefを内部的に生成することができる。第1出力端子110に接続された配線と第2出力端子120に接続された配線の間に発生した短絡が微細なほど、第1駆動電圧DV1につれて増加する第2出力端子120の電圧は少ないので、基準電圧Vrefの大きさを減少させるほどさらに微細な短絡まで感知することができる。
【0084】
図7は図1の電源変換器のまた他の形態を示したブロック図である。
【0085】
図7の電源変換器10eは電源変換部100bに比較器160がさらに含まれることを除いては、図3の電源変換器10aと同一であるので、同一な構成要素は同一な参照番号に代わり、図3の電源変換器10aと重複される説明は省略する。
【0086】
図7を参照すると、電圧変換部100bは図3の電圧変換部100aで第1駆動電圧DV1の大きさと目標電圧Vtの大きさを比較して第4制御信号CON4を生成する比較器160をさらに含むことができる。比較器160は第1駆動電圧DV1の大きさが目標電圧Vtの大きさ未満の場合、ディセーブルされた第4制御信号CON4をタイミング生成器131に提供し、第1駆動電圧DV1の大きさが目標電圧Vtの大きさ以上の場合、イネーブルされた第4制御信号CON4をタイミング生成器131に提供することができる。タイミング生成器131は第1制御信号CON1がイネーブルされる時点から第4制御信号CON4がイネーブルされる時点までの時間の長さに基づいて、前記短絡探知区間の長さを調節することができる。
【0087】
例えば、目標電圧Vtの大きさはブースティングが完了した状態での第1駆動電圧DV1の大きさであってもよい。この場合、第1制御信号CON1がイネーブルされる時点から第4制御信号CON4がイネーブルされる時点までの時間の長さは第1電圧変換器140が第1駆動電圧DV1を目標電圧Vtまでブースティングさせるのにかかるブースティング時間を示す。タイミング生成器131は、前記ブースティング時間が長い場合、前記短絡探知区間の長さを増加させ、前記ブースティング時間が短い場合、前記短絡探知区間の長さを減少させることができる。
【0088】
従って、電圧変換部100bは前記ブースティング時間をセンシングし、これに基づいて、前記短絡探知区間の長さを最適化することによって、電源変換器10eは最適の時間内に第1駆動電圧DV1及び第2駆動電圧DV2を正常に出力する正常動作区間に到達することができる。
【0089】
一実施形態において、第1駆動電圧DV1は正の電位を有する電圧であり、第2駆動電圧DV2は負の電位を有する電圧であってもよい。この場合、第1出力端子110に接続された配線と第2出力端子120に接続された配線との間に短絡が発生すると、第2出力端子120の電圧は第1駆動電圧DV1に伴い正の方向に増加する。したがって、基準電圧Vrefは正の値を有する電圧であってもよい。
【0090】
他の実施形態で第1駆動電圧DV1は負の電位を有する電圧で、第2駆動電圧DV2は正の電位を有する電圧でありうる。この場合、第1出力端子110に接続された配線と第2出力端子120に接続された配線の間に短絡が発生すれば第2出力端子120の電圧は第1駆動電圧DV1に伴い負の方向に増加する。したがって、基準電圧Vrefは負の値を有する電圧であってもよい。
【0091】
実施形態に係って、第1駆動電圧DV1及び第2駆動電圧DV2の全て正の電位を有する電圧であってもよく、第1駆動電圧DV1及び第2駆動電圧DV2の全て負の電位を有する電圧であってもよい。
【0092】
図8は第1駆動電圧は正の電位を有し、第2駆動電圧は負の電位を有し、短絡が発生しなかった場合に対する図1の電源変換器の動作を説明するためのタイミング図である。
【0093】
図8を参照すると、外部から受信される第1制御信号CON1がイネーブルされる時点に電圧変換部100は第1駆動電圧DV1を出力し、短絡探知区間Tsdの間、第2制御信号CON2をイネーブルさせる。第1出力端子110に接続された配線と第2出力端子120に接続された配線との間に短絡が発生しなかったので、図8に示された通り、短絡探知区間Tsdの間、第2出力端子120の電圧DV2は、第1駆動電圧DV1につれて増加せず、接地電圧GNDレベルを維持する。したがって、短絡感知部200はディセーブルされる第3制御信号CON3を電圧変換部100に提供し、電圧変換部100は短絡探知区間Tsd以後に電源電圧VDDを変換して第2出力端子120で第2駆動電圧DV2を出力し、第2制御信号CON2をディセーブルさせることによって、電源変換器10は通常動作(normal operation)を遂行する。
【0094】
図9は第1駆動電圧は正の電位を有し、第2駆動電圧は負の電位を有し、短絡が発生した場合に対する図1の電源変換器の動作を説明するためのタイミング図である。
【0095】
図9を参照すると、外部から受信される第1制御信号CON1がイネーブルされる時点に電圧変換部100は第1駆動電圧DV1を出力して、短絡探知区間Tsdの間、第2制御信号CON2をイネーブルさせる。第1出力端子110に接続された配線と第2出力端子120に接続された配線の間に短絡が発生したので、図9に示された通り、短絡探知区間Tsdの間、第2出力端子120の電圧DV2は、第1駆動電圧DV1につれて増加する。短絡探知区間Tsdの間、第2出力端子120の電圧DV2が第1駆動電圧DV1につれて増加して基準電圧Vrefの大きさ以上になると、短絡感知部200はイネーブルされた第3制御信号CON3を電圧変換部100に提供する。電圧変換部100はイネーブルされた第3制御信号CON3を受信する場合、第1駆動電圧DV1の生成を中断する。したがって、図9に示された通り、第3制御信号CON3がイネーブルされる時点で第1駆動電圧DV1の出力が中断されて第1駆動電圧DV1の大きさは次第に減り、接地電圧GNDレベルになり、これに伴い、第2出力端子120の電圧DV2の大きさも次第に減り、接地電圧GNDレベルになり電源変換器10はシャットダウン(shut down)状態となる。
【0096】
図10は第1駆動電圧は負の電位を有し、第2駆動電圧は正の電位を有し、短絡が発生しなかった場合に対する図1の電源変換器の動作を説明するためのタイミング図である。
【0097】
図10を参照すると、外部から受信される第1制御信号CON1がイネーブルされる時点に電圧変換部100は第1駆動電圧DV1を出力し、短絡探知区間Tsdの間、第2制御信号CON2をイネーブルさせる。第1出力端子110に接続された配線と第2出力端子120に接続された配線との間に短絡が発生しなかったので、図10に示された通り、短絡探知区間Tsdの間、第2出力端子120の電圧DV2は、第1駆動電圧DV1に伴い負の方向に増加せず、接地電圧GNDレベルを維持する。したがって、短絡感知部200はディセーブルされる第3制御信号CON3を電圧変換部100に提供し、電圧変換部100は短絡探知区間Tsd以後に電源電圧VDDを変換して第2出力端子120で第2駆動電圧DV2を出力して第2制御信号CON2をディセーブルさせることによって、電源変換器10は通常動作(normal operation)を遂行する。
【0098】
図11は第1駆動電圧は負の電位を有し、第2駆動電圧は正の電位を有し、短絡が発生した場合に対する図1の電源変換器の動作を説明するためのタイミング図である。
【0099】
図11を参照すると、外部から受信される第1制御信号CON1がイネーブルされる時点に電圧変換部100は第1駆動電圧DV1を出力して、短絡探知区間Tsdの間、第2制御信号CON2をイネーブルさせる。第1出力端子110に接続された配線と第2出力端子120に接続された配線との間に短絡が発生したので、図11に示された通り、短絡探知区間Tsdの間、第2出力端子120の電圧DV2は、第1駆動電圧DV1に伴い負の方向に増加する。短絡探知区間Tsdの間、第2出力端子120の電圧DV2が第1駆動電圧DV1に伴い、負の方向に増加して基準電圧Vrefの大きさ以上になると、短絡感知部200はイネーブルされた第3制御信号CON3を電圧変換部100に提供する。電圧変換部100はイネーブルされた第3制御信号CON3を受信する場合、第1駆動電圧DV1の生成を中断する。したがって、図11に示された通り、第3制御信号CON3がイネーブルされる時点で、第1駆動電圧DV1の出力が中断されて第1駆動電圧DV1の大きさは次第に減り、接地電圧GNDレベルになり、これに伴って、第2出力端子120の電圧DV2の大きさも次第に減り、接地電圧GNDレベルになり電源変換器10はシャットダウン(shut down)状態となる。
【0100】
従来の電源変換器は出力端子の間に短絡が発生して出力端子に許容範囲以上の電流が流れる場合にだけ、電源変換器の動作を止める。したがって、微細な短絡が発生して短絡によって出力端子に流れる電流が許容範囲以下の場合には、電源変換器は短絡を感知できず、続いて動作し、短絡が発生した状態で続いて動作する場合、発熱の問題が発生しすることがあり、その程度が激しい場合、火災が発生しうる問題点がある。
【0101】
上述した通り、本発明の一実施形態に係る電源変換器10は、第1駆動電圧DV1を出力して第2駆動電圧DV2は出力しない状態で、第2駆動電圧DV2が出力される第2出力端子120の電圧の大きさが第1駆動電圧DV1につれて増加するのか否かを判断して、第2出力端子120の電圧の大きさが基準電圧Vrefの大きさ以上に増加する場合、第1出力端子110に接続された配線と第2出力端子120に接続された配線が短絡されたと判断して駆動を止める。したがって、本発明の一実施形態に係る電源変換器10は微細な短絡が発生した場合にもこれを効果的に感知することができる。
【0102】
図12は本発明の一実施形態に係る表示装置を示したブロック図である。
【0103】
図12を参照すると、表示装置1000は表示パネル300、電源変換器10及び駆動部400を含む。
【0104】
表示パネル300は第1駆動電圧DV1、第2駆動電圧DV2及びデータ信号DATAを受信して動作する複数の画素を含む。
【0105】
電源変換器10は第1制御信号CON1に応答して表示パネル300に第1駆動電圧DV1及び第2駆動電圧DV2を短絡探知区間の間隔を置いて順次に提供し、前記短絡探知区間の間、第2駆動電圧DV2が出力される端子の電圧の大きさが基準電圧の大きさ以上の場合、シャットダウン(shut down)されて第1駆動電圧DV1及び第2駆動電圧DV2の出力を中断する。電源変換器10は図1に示された電源変換器10を用いて構成される。図1に示された電源変換器10の構成及び動作に対しては図1〜11に関して詳細に説明したので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0106】
駆動部400は表示パネル300にデータ信号DATAを提供し、電源変換器10に第1制御信号CON1を提供して電源変換器10が動作する。
【0107】
表示装置1000は表示パネル300が電源変換器10から受信される複数の駆動電圧を用いて駆動部400から受信されるデータ信号DATAに相応するイメージを表示する任意の種類の表示装置であってもよい。例えば、表示装置1000は有機発光表示装置であってもよく、この場合、表示パネル300に含まれる複数の画素それぞれは有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode;OLED)を含むことができる。
【0108】
以下では、本発明の一実施形態に係る電源変換器10を含み具現されることができる多様な表示装置のうち有機発光表示装置についてより詳細に説明する。
【0109】
図13は図12の表示装置の一例を示したブロック図である。図12に示された表示装置1000は有機発光表示装置を示した。
【0110】
図13を参照すると、表示装置1000は表示パネル300、電源変換器10及び駆動部400を含む。
【0111】
表示パネル300は複数のゲートラインG1、G2、...、Gp及び複数のデータラインD1、D2、...、Dqに接続され、マトリックス(matrix)形態で配列された複数の画素PXを含む。ここでp、qは正の整数を示した。複数の画素PXのそれぞれは正の駆動電圧ELVDD、負の駆動電圧ELVSS、ゲート信号及びデータ信号を受信して動作する。
【0112】
駆動部400はゲートドライバ410、データドライバ420及びタイミングコントローラ430を含み構成される。
【0113】
タイミングコントローラ430は外部のグラフィックコントローラ(図示されず)からRGB画像信号(R、G、B)、垂直動機信号Vsync、水平動機信号Hsync、メインクロック信号CLK及びデータイネーブル信号DE等を受信し、このような信号に基づいてRGB画像信号R、G、Bに相応する出力映像信号DAT、データ制御信号DCS、ゲート制御信号GCS及び第1制御信号EL_ONを生成することができる。タイミングコントローラ430はゲート制御信号GCSをゲートドライバ410に提供して、出力映像信号DAT及びデータ制御信号DCSをデータドライバ420に提供して第1制御信号EL_ONを電源変換器10に提供することができる。例えば、ゲート制御信号GCSはゲート信号の出力開始を制御する垂直動機開始信号、ゲート信号の出力時期を制御するゲートクロック信号及びゲート信号の持続時間を制御する出力イネーブル信号などを含むことができ、データ制御信号DCSはデータ信号の入力開始を制御する水平動機開始信号、データラインD1、D2、...、Dqにデータ信号を印加しろとのロード信号及びデータ信号の出力時期を制御するデータクロック信号などを含むことができ、第1制御信号EL_ONは電源変換器10の駆動開始を制御する信号であってもよい。
【0114】
ゲートドライバ410はタイミングコントローラ430から提供されるゲート制御信号GCSに基づいて表示パネル300のゲートラインG1、G2、...、Gpに順次にゲート信号を印加することができる。
【0115】
データドライバ420はタイミングコントローラ430から提供されるデータ制御信号DCS及び出力映像信号DATに基づいて、データラインD1、D2、...、Dqにデータ信号を印加することができる。
【0116】
電源変換器10はタイミングコントローラ430から提供される第1制御信号EL_ONに応答して、表示パネル300に正の駆動電圧ELVDD及び負の駆動電圧ELVSSを提供する。具体的に、電源変換器10は第1制御信号EL_ONがイネーブルされる時点に正の駆動電圧ELVDD及び負の駆動電圧ELVSSのうち選択された1つの駆動電圧を表示パネル300に出力し、電源変換器10に含まれる短絡感知部200は短絡探知区間の間、残りの1つの駆動電圧が出力される出力端子の電圧の大きさが前記選択された1つの駆動電圧につれて増加して基準電圧Vrefの大きさ以上の場合、シャットダウンされて正の駆動電圧ELVDD及び負の駆動電圧ELVSSの出力を中断する。一方、電源変換器10は前記短絡探知区間の間、前記残り1つの駆動電圧が出力される出力端子の電圧の大きさが基準電圧Vrefの大きさより大きくならない場合、前記短絡探知区間の後で、前記残りの1つの駆動電圧を出力することによって通常動作を遂行する。
【0117】
前記短絡探知区間はn(nは正の整数)個のフレーム周期に相応することができる。正の駆動電圧ELVDDが出力される出力端子に接続された配線と負の駆動電圧ELVSSが出力される出力端子に接続された配線の間に微細な短絡が発生した場合、前記選択された1つの駆動電圧が表示パネル300に出力される時点から時間が流れによって前記残りの1つの駆動電圧が出力される端子の電圧の大きさが次第に増加するので、前記短絡探知区間の長さを増加させるほどさらに微細な短絡まで感知することができる。
【0118】
一実施形態で電源変換器10は正の駆動電圧ELVDDを先に出力して負の駆動電圧ELVSSを前記短絡探知区間の後で、出力して、前記短絡探知区間の間負の駆動電圧ELVSSが出力される端子の電圧をセンシングしてシャットダウンの可否を判断することができる。この場合、図12の表示装置1000においての第1駆動電圧DV1及び第2駆動電圧DV2は、それぞれ図13の表示装置において、正の駆動電圧ELVDD及び負の駆動電圧ELVSSであってもよい。
【0119】
他の実施形態において、電源変換器10は負の駆動電圧ELVSSを先に出力し、正の駆動電圧ELVDDを前記短絡探知区間の後で、出力して、前記短絡探知区間の間、正の駆動電圧ELVDDが出力される端子の電圧をセンシングしてシャットダウンの可否を判断することもできる。この場合、図12の表示装置1000においての第1駆動電圧DV1及び第2駆動電圧DV2はそれぞれ図13の表示装置において負の駆動電圧ELVSS及び正の駆動電圧ELVDDであってもよい。
【0120】
電源変換器10は図1に示された電源変換器10を用いて構成されることができる。図1に示された電源変換器10の構成及び動作に対しては図1〜11に関して詳細に説明したので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0121】
図14は図13の表示装置に含まれる表示パネルのある画素の一例を示した回路図である。
【0122】
図14を参照すると、複数の画素PXのそれぞれは有機発光ダイオードOLED、駆動トランジスタQd、スイッチングトランジスタQs及びストレージキャパシタCstを含み構成されることができる。スイッチングトランジスタQsはゲートラインGLに供給されるゲート信号によってターンオンされてデータラインDLに供給されるデータ信号を第1ノードN1で提供する。ストレージキャパシタCstはスイッチングトランジスタQsを通じて提供されるデータ信号を保存する。駆動トランジスタQdは、スイッチングトランジスタQs、または、ストレージキャパシタCstから提供される電圧によってターンオンされてデータ信号の大きさに相応する駆動電流IOLEDを流す。駆動電流IOLEDは正の駆動電圧ELVDDから駆動トランジスタQd及び有機発光ダイオードOLEDを通じて負の駆動電圧ELVSSへ流れる。有機発光ダイオードOLEDは駆動電流IOLEDの大きさによって強さを別にして発光することによって映像を表示する。
【0123】
上述した通り、複数の画素PXのそれぞれはゲートラインGLを通じて提供されるゲート信号、データラインDLを通じて提供されるデータ信号、正の駆動電圧ELVDD及び負の駆動電圧ELVSSを受信して映像を表示するので、表示パネル300上でゲートラインGL、データラインDL、正の駆動電圧ELVDDが伝わる配線及び負の駆動電圧ELVSSが伝わる配線は相互オーバーラップ(overlap)されて形成される。したがって、表示パネル300上のクラック(crack)、または、異質物などによって前記配線が微細に短絡されることができる。
【0124】
本発明の一実施形態に係る表示装置1000は図1に示されたような電源変換器10を含むことによって、表示パネル300上で配線の間に微細な短絡が発生した場合にもこれを効果的に感知して動作を止めることができる。
【0125】
図15は図12の表示装置の駆動方法の一例を示したフローチャートである。
【0126】
以下、図1〜15を参照して図12の表示装置1000の駆動方法について詳細に説明する。
【0127】
電源変換器10が表示パネル300に第1駆動電圧DV1を提供する(段階S100)。電源変換器10は表示パネル300に第1駆動電圧DV1を提供する時点から短絡探知区間の間、第2駆動電圧DV1が出力される第2出力端子120の電圧の大きさと基準電圧Vrefの大きさとを比較する(段階S200)。前記短絡探知区間の間、第2出力端子120の電圧の大きさが基準電圧Vrefの大きさ未満の場合、電源変換器10は前記短絡探知区間の後で、表示パネル300に第2駆動電圧DV2を提供することによって、表示装置1000は通常動作を遂行する(段階S300)。一方、前記短絡探知区間の間、第2出力端子120の電圧の大きさが基準電圧Vrefの大きさ以上の場合、電源変換器10は表示パネル300上で配線の間に短絡が発生したと判断して、シャットダウンされて表示装置1000は動作を止める(段階S400)。
【0128】
一実施形態において、前記第1駆動電圧DV1は正の電位を有する正の駆動電圧ELVDDであり、前記第2駆動電圧DV2は負の電位を有する負の駆動電圧ELVSSであってもよい。
【0129】
他の実施形態において、前記第1駆動電圧DV1は負の電位を有する負の駆動電圧ELVSSであり、前記第2駆動電圧DV2は正の電位を有する正の駆動電圧ELVDDであってもよい。
【0130】
図16は図12の表示装置の駆動方法の他の例を示したフローチャートである。
【0131】
図16を参照すると、図16に係る表示装置1000の駆動方法は図15に係る表示装置1000の駆動方法において、電源変換器10が前記短絡探知区間の間、第2駆動電圧DV1が出力される第2出力端子120の電圧の大きさと基準電圧Vrefの大きさとを比較する段階(段階S200)以前に、電源変換器10が前記短絡探知区間の間、第2駆動電圧DV2が出力される第2出力端子120をプル−ダウン抵抗231を通じて接地電圧に接続させる段階(段階S150)をさらに含むことができる。
【0132】
前記短絡探知区間の間に電源変換器10は第1駆動電圧DV1だけ出力し、第2駆動電圧DV2は出力しないので、第2出力端子120はフローティング(floating)状態となる。
【0133】
したがって、電源変換器10は前記短絡探知区間の間、第2出力端子120をプル−ダウン抵抗231を通じて接地電圧GNDに接続させることによって、表示パネル300で配線の間に短絡が発生して第2出力端子120の電圧の大きさが第1駆動電圧DV1につれて増加するのかどうかを明確に判断することができる。一方、前記短絡探知区間の後では、電源変換器10が第1駆動電圧DV1及び第2駆動電圧DV2を正常に出力する通常動作区間であるため、電源変換器10は前記短絡探知区間の後では、第2出力端子120を接地電圧GNDから分離させることができる。
【0134】
図17は図12の表示装置の駆動方法のまた他の例を示したフローチャートである。
【0135】
図17を参照すると、図17に係る表示装置1000の駆動方法は図16に係る表示装置1000の駆動方法で電源変換器10が表示パネル300に第1駆動電圧DV1を提供する段階(段階S100)以前に駆動部400が表示パネル300に黒色に相応するデータ信号DATAを提供する段階(段階S50)をさらに含むことができる。
【0136】
図13及び14を参照して説明した通り、データラインDLに印加されるデータ信号の大きさに相応する駆動電流IOLEDが正の駆動電圧ELVDDから有機発光ダイオードOLEDを通じて負の駆動電圧ELVSSで流れる。すなわち、白色に相応するデータ信号がデータラインDLに印加される場合、正の駆動電圧ELVDDから負の駆動電圧ELVSSで流れる駆動電流IOLEDの強さが最大になり、黒色に相応するデータ信号がデータラインDLに印加される場合、正の駆動電圧ELVDDから負の駆動電圧ELVSSで流れる駆動電流IOLEDの強さは実質的に0になる。
【0137】
したがって、駆動部400は前記短絡探知区間の間、黒色に相応するデータ信号DATAを表示パネル300に提供することによって(段階S50)、正の駆動電圧ELVDDから有機発光ダイオードOLEDを通じて負の駆動電圧ELVSSで流れる駆動電流IOLEDが遮断されるので、電源変換器10は第2出力端子120の電圧の大きさが第1駆動電圧DV1につれて増加するのかどうかを明確に判断することができる。
【0138】
一方、前記短絡探知区間の間、第2出力端子120の電圧の大きさが基準電圧Vrefの大きさ未満の場合、電源変換器10は前記短絡探知区間の後で、第2駆動電圧DV2を生成し始める。電源変換器10が第2駆動電圧DV2を生成し始めて第2駆動電圧DV2が目標の電位まで昇圧されるには一定な時間が必要とされる。したがって、駆動部400は前記短絡探知区間に次いで前記短絡探知区間以後、少なくとも1フレーム周期に相応する時間の間、黒色に相応するデータ信号DATAを持続的に表示パネル300に提供し、その後に有効なデータ信号DATAを表示パネル300に提供することができる。
【0139】
一実施形態において、第1駆動電圧DV1及び第2駆動電圧DV2はそれぞれ正の駆動電圧ELVDD及び負の駆動電圧ELVSSであってもよい。他の実施形態において、第1駆動電圧DV1及び第2駆動電圧DV2はそれぞれ負の駆動電圧ELVSS及び正の駆動電圧ELVDDであってもよい。
【0140】
図18は、正の駆動電圧が先に出力されて、負の駆動電圧が短絡探知区間の後で出力されて表示パネル上で短絡が発生しなかった場合に対する図13の表示装置の動作を説明するためのタイミング図である。
【0141】
図18は、短絡探知区間Tsdは1フレーム周期に相応して、駆動部400は短絡探知区間Tsdの間及び短絡探知区間Tsd以後の1フレーム周期の間、黒色に相応するデータ信号(BLACK DATA)を持続的に表示パネル300に提供した後、有効なデータ信号(VALID DATA)を表示パネル300に提供する場合を示した。
【0142】
以下、図1〜17を参照して図13の表示装置1000の動作について詳細に説明する。
【0143】
図18を参照すると、駆動部400は黒色に相応するデータ信号DATAを表示パネル300に提供する状態で垂直動機信号Vsyncに同期して、第1制御信号EL_ONを電源変換器10に含まれる電圧変換部100に提供する。電圧変換部100は駆動部400から提供される第1制御信号EL_ONがイネーブルされる時点に、正の駆動電圧ELVDDを出力し、短絡探知区間Tsdの間、第2制御信号CON2をイネーブルさせる。表示パネル300上で配線の間に短絡が発生しなかったので、図18に示された通り、短絡探知区間Tsdの間、第2出力端子120の電圧ELVSSは正の駆動電圧ELVDDにつれて増加せず、接地電圧GNDレベルを維持する。したがって、電源変換器10に含まれる短絡感知部200はディセーブルされる第3制御信号CON3を電圧変換部100に提供し、電圧変換部100は短絡探知区間Tsd以後に電源電圧VDDを変換して第2出力端子120で負の駆動電圧ELVSSを出力し、第2制御信号CON2をディセーブルさせることによって電源変換器10は通常動作(normal operation)を遂行する。
【0144】
図19は正の駆動電圧が先に出力されて負の駆動電圧が短絡探知区間の後で、出力されて表示パネル上で短絡が発生した場合に対する図13の表示装置の動作を説明するためのタイミング図である。
【0145】
図19は、短絡探知区間Tsdは1フレーム周期に相応して、駆動部400は短絡探知区間Tsdの間及び短絡探知区間Tsd以後の1フレーム周期の間、黒色に相応するデータ信号(BLACK DATA)を持続的に表示パネル300に提供した後、有効なデータ信号(VALID DATA)を表示パネル300に提供する場合を示した。
【0146】
図19を参照すると、駆動部400は黒色に相応するデータ信号DATAを表示パネル300に提供する状態で垂直動機信号Vsyncに同期して、第1制御信号EL_ONを電源変換器10に含まれる電圧変換部100に提供する。電圧変換部100は駆動部400から提供される第1制御信号EL_ONがイネーブルされる時点に、正の駆動電圧ELVDDを出力し、短絡探知区間Tsdの間、第2制御信号CON2をイネーブルさせる。表示パネル300上で配線の間に短絡が発生したので、図19に示された通り、短絡探知区間Tsdの間、第2出力端子120の電圧ELVSSは正の駆動電圧ELVDDにつれて増加する。短絡探知区間Tsdの間、第2出力端子120の電圧ELVSSが正の駆動電圧ELVDDにつれて増加して基準電圧Vrefの大きさ以上になると、電源変換器10に含まれる短絡感知部200はイネーブルされた第3制御信号CON3を電圧変換部100に提供する。電圧変換部100はイネーブルされた第3制御信号CON3を受信する場合、正の駆動電圧ELVDDの生成を中断することになる。したがって、図19に示された通り、第3制御信号CON3がイネーブルされる時点で、正の駆動電圧ELVDDの出力が中断されて正の駆動電圧ELVDDの大きさは次第に減り、接地電圧GNDレベルになってこれに伴い、第2出力端子120の電圧ELVSSの大きさも次第に減り、接地電圧GNDレベルになり電源変換器10はシャットダウン(shut down)状態となる。
【0147】
図20は負の駆動電圧が先に出力されて正の駆動電圧が短絡探知区間の後で、出力されて表示パネル上で短絡が発生しなかった場合に対する図13の表示装置の動作を説明するためのタイミング図である。
【0148】
図20は、短絡探知区間Tsdは1フレーム周期に相応して、駆動部400は短絡探知区間Tsdの間及び短絡探知区間Tsd以後の1フレーム周期の間、黒色に相応するデータ信号(BLACK DATA)を持続的に表示パネル300に提供した後、有効なデータ信号(VALID DATA)を表示パネル300に提供する場合を示した。
【0149】
図20を参照すると、駆動部400は黒色に相応するデータ信号DATAを表示パネル300に提供する状態で垂直動機信号Vsyncに同期して、第1制御信号EL_ONを電源変換器10に含まれる電圧変換部100に提供する。電圧変換部100は駆動部400から提供される第1制御信号EL_ONがイネーブルされる時点に、負の駆動電圧ELVSSを出力し、短絡探知区間Tsdの間、第2制御信号CON2をイネーブルさせる。表示パネル300上で配線の間に短絡が発生しなかったので、図20に示された通り、短絡探知区間Tsdの間、第2出力端子120の電圧ELVDDは負の駆動電圧ELVSSに伴い負の方向に増加せず、接地電圧GNDレベルを維持する。したがって、電源変換器10に含まれる短絡感知部200はディセーブルされる第3制御信号CON3を電圧変換部100に提供し、電圧変換部100は短絡探知区間Tsd以後に電源電圧VDDを変換して第2出力端子120で正の駆動電圧ELVDDを出力し、第2制御信号CON2をディセーブルさせることによって電源変換器10は通常動作(normal operation)を遂行する。
【0150】
図21は負の駆動電圧が先に出力されて正の駆動電圧が短絡探知区間の後で、出力されて表示パネル上で短絡が発生した場合に対する図12の表示装置の動作を説明するためのタイミング図である。
【0151】
図20は、短絡探知区間Tsdは1フレーム周期に相応して、駆動部400は短絡探知区間Tsdの間及び短絡探知区間Tsd以後の1フレーム周期の間、黒色に相応するデータ信号(BLACK DATA)を持続的に表示パネル300に提供した後、有効なデータ信号(VALID DATA)を表示パネル300に提供する場合を示した。
【0152】
図21を参照すると、駆動部400は黒色に相応するデータ信号DATAを表示パネル300に提供する状態で垂直動機信号Vsyncに同期して、第1制御信号EL_ONを電源変換器10に含まれる電圧変換部100に提供する。電圧変換部100は駆動部400から提供される第1制御信号EL_ONがイネーブルされる時点に、負の駆動電圧ELVSSを出力して短絡探知区間Tsdの間、第2制御信号CON2をイネーブルさせる。表示パネル300上で配線の間に短絡が発生したため、図21に示された通り、短絡探知区間Tsdの間、第2出力端子120の電圧ELVDDは負の駆動電圧ELVSSに伴い負の方向に増加する。短絡探知区間Tsdの間第2出力端子120の電圧ELVDDが負の駆動電圧ELVSSに伴い負の方向に増加して基準電圧Vrefの大きさ以上になることになれば、電源変換器10に含まれる短絡感知部200はイネーブルされた第3制御信号CON3を電圧変換部100に提供する。電圧変換部100はイネーブルされた第3制御信号CON3を受信する場合、負の駆動電圧ELVSSの生成を中断することになる。したがって、図21に示された通り、第3制御信号CON3がイネーブルされる時点で負の駆動電圧ELVSSの出力が中断されて負の駆動電圧ELVSSの大きさは次第に減り、接地電圧GNDレベルになり、これに伴い、第2出力端子120の電圧ELVDDの大きさも次第に減り、接地電圧GNDレベルになって電源変換器10はシャットダウン(shut down)状態となる。
【0153】
上述した通り、本発明の一実施形態に係る表示装置1000によると、駆動部400は黒色に相応するデータ信号DATAを表示パネル300に提供し、電源変換器10は第1駆動電圧DV1を出力し、第2駆動電圧DV2は出力しない状態で第2駆動電圧DV2が出力される第2出力端子120の電圧の大きさが第1駆動電圧DV1につれて増加するのか否かを判断して、第2出力端子120の電圧の大きさが基準電圧Vrefの大きさ以上に増加する場合、表示パネル300上で配線の間に短絡が発生したと判断して駆動を止める。したがって、本発明の一実施形態に係る表示装置1000は微細な短絡が発生した場合にもこれを効果的に感知して動作を止めることがあるので、発熱によって引き起こされる問題を予め遮断することができる。
【0154】
図22は本発明の一実施形態に係る表示装置を含むシステムを示したブロック図である。
【0155】
図22を参照すると、システム6000は表示装置1000、プロセッサ2000及び保存装置3000を含む。
【0156】
保存装置3000は映像データを保存する。保存装置3000はソリッドステート ドライブ(Solid State Drive;SSD)、ハードディスク ドライブ(Hard Disk Drive;HDD)及びシディロムCD-ROM等を含むことができる。
【0157】
表示装置1000は前記映像データをディスプレイする。表示装置1000は表示パネル300、電源変換器10及び駆動部400を含む。表示パネル300は第1駆動電圧DV1、第2駆動電圧DV2及びデータ信号DATAを受信して動作する複数の画素を含む。電源変換器10は第1制御信号CON1に応答して、表示パネル300に第1駆動電圧DV1及び第2駆動電圧DV2を短絡探知区間の間隔を置いて順次に提供し、前記短絡探知区間の間、第2駆動電圧DV2が出力される端子の電圧の大きさが基準電圧の大きさ以上の場合、シャットダウン(shut down)されて第1駆動電圧DV1及び第2駆動電圧DV2の出力を中断する。駆動部400は表示パネル300にデータ信号DATAを提供し、電源変換器10に第1制御信号CON1を提供して電源変換器10が動作するようにする。
【0158】
表示装置1000は表示パネル300が電源変換器10から受信される複数の駆動電圧を用いて、駆動部400から受信されるデータ信号DATAに相応するイメージを表示する任意の種類の表示装置であってもよい。例えば、表示装置1000は有機発光表示装置であってもよく、この場合、表示パネル300に含まれる複数の画素のそれぞれは有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode;OLED)を含むことができる。
【0159】
表示装置1000は、図12に示された表示装置1000で構成されることができる。図12に示された表示装置1000の構成及び動作に対しては図1〜21に関して詳細に説明したので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0160】
プロセッサ2000は保存装置3000及び表示装置1000の動作を制御する。プロセッサ2000は特定計算、または、タスク(task)を遂行することができる。例示的な実施形態において、プロセッサ2000はマイクロプロセッサ(micro processor)、中央処理装置(Central Processing Unit;CPU)等であってもよい。プロセッサ2000はアドレスバス(address bus)、制御バス(control bus)及びデータバス(data bus)等を通して保存装置3000及び表示装置1000に接続されて通信を遂行することができる。例示的な実施形態において、プロセッサ2000は周辺構成要素相互接続(Peripheral Component Interconnect;PCI)バスのような拡張バスにも接続される。
【0161】
システム6000はメモリ装置4000及び入出力装置5000をさらに含むことができる。また、図22には示されなかったが、システム6000はビデオカード、サウンドカード、メモリカード、USB装置などと通信したり、または、他の電子機器と通信できる色々なポート(port)をさらに含むことができる。
【0162】
メモリ装置4000はシステム6000の動作に必要なデータを保存することができる。例えば、メモリ装置4000は動的ランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory;DRAM)、静的ランダムアクセスメモリ(Static Random Access Memory;SRAM)等のような揮発性メモリ装置及びイーピーロム(Erasable Programmable Read-Only Memory;EPROM)、イーイーピーロム(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory;EEPROM)及びフラッシュメモリ装置(flash memory device)等のような不揮発性メモリ装置を含むことができる。
【0163】
入出力装置5000はキーボード、キーパッド、マウスなどのような入力手段及びプリンターなどのような出力手段を含むことができる。
【0164】
システム6000は、使用者が表示装置1000を通じて画像を見ることができる携帯電話、スマートフォン、PDA(personal digital assistant)、コンピュータ、ノートブック、PMP(personal media player)、テレビ、デジタルカメラ、MP3プレーヤ、車両用ナビゲーションなどを含む任意の電子装置であってもよい。
【0165】
このように本発明の実施形態に係る電源変換器、これを含む表示装置、システム及び表示装置の駆動方法によると、電源変換器が第1駆動電圧を出力し、第2駆動電圧は出力しない状態で第2駆動電圧が出力される第2出力端子の電圧の大きさが第1駆動電圧につれて増加する場合、表示パネル上で配線の間に短絡が発生したと判断して駆動を止めることによって、微細な短絡まで効果的に感知することができ、短絡による発熱問題、または、火災の発生を予め遮断することができる。
【産業上の利用可能性】
【0166】
本発明は複数の駆動電圧を出力する電源変換器を用いる表示装置及びこれを含むシステムに適用されることができる。例えば、本発明は有機発光ダイオードを用いる有機発光表示装置に適用され、携帯電話、スマートフォン、PDA(personal digital assistant)、コンピュータ、ノートブック、PMP(personal media player)、テレビ、デジタルカメラ、MP3プレーヤ、車両用ナビゲーションなどに適用される。
【0167】
上述した通り、本発明の望ましい実施例を参照して説明したが、該当技術分野で通常の知識を持った者ならば下記の特許請求範囲に記載された本発明の思想及び領域から離れない範囲内で、本発明を多様に修正及び変更させる可能性があることを理解するはずだ。
【0168】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特徴請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0169】
10 電源変換器
100 電圧変換部
200 短絡感知部
1000 表示装置
300 表示パネル
400 駆動部
410 ゲートドライバ
6000 システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1制御信号に応答して電源電圧を変換して第1出力端子で第1駆動電圧を出力し、短絡探知区間の後で、前記電源電圧を変換して第2出力端子で第2駆動電圧を出力し、第3制御信号に応答してシャットダウン(shut down)させる電圧変換部と、
前記短絡探知区間の間、前記第2出力端子の電圧の大きさと基準電圧の大きさとを比較して前記第3制御信号を生成する短絡感知部と、を含むことを特徴とする電源変換器。
【請求項2】
前記電圧変換部は、
前記第1制御信号がイネーブルされる時点に第1駆動信号をイネーブルさせ、前記短絡探知区間の間、イネーブルされた第2制御信号を前記短絡感知部に提供し、前記短絡探知区間の後で、第2駆動信号をイネーブルさせ、ディセーブルされた前記第2制御信号を前記短絡感知部に提供し、前記第3制御信号がイネーブルされる時点に前記第1駆動信号及び前記第2駆動信号をディセーブルさせる制御部と、
前記第1駆動信号がイネーブルされる間、前記電源電圧を変換して前記第1駆動電圧を生成する第1電圧変換器と、
前記第2駆動信号がイネーブルされる間、前記電源電圧を変換して前記第2駆動電圧を生成する第2電圧変換器と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の電源変換器。
【請求項3】
前記制御部は、前記短絡探知区間の長さを調節するタイミング生成器を含むことを特徴とする請求項2に記載の電源変換器。
【請求項4】
前記電圧変換部は、前記第1駆動電圧の大きさが目標電圧の大きさ以上の場合、イネーブルされた第4制御信号を前記タイミング生成器に提供する比較器をさらに含み、
前記タイミング生成器は前記第1制御信号がイネーブルされる時点から前記第4制御信号がイネーブルされる時点までの時間の長さに基づいて、前記短絡探知区間の長さを調節することを特徴とする請求項3に記載の電源変換器。
【請求項5】
前記短絡感知部は、前記短絡探知区間のうちの一時点で前記第2出力端子の電圧の大きさをセンシングして、前記基準電圧の大きさと比較して前記第3制御信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の電源変換器。
【請求項6】
前記短絡感知部は、
前記第2出力端子の電圧の大きさが前記基準電圧の大きさ以上の場合、前記第3制御信号をイネーブルさせ、前記第2出力端子の電圧の大きさが前記基準電圧の大きさ未満の場合、前記第3制御信号をディセーブルさせる比較器と、
前記電源電圧と前記比較器との間に接続され、前記短絡探知区間の間、イネーブルされ、前記短絡探知区間の後ではディセーブルされる第2制御信号に基づいて開閉されて前記電源電圧を前記比較器に選択的に提供する第1スイッチと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の電源変換器。
【請求項7】
前記第1スイッチは前記第2制御信号がイネーブルされる場合、短絡されて前記比較器に前記電源電圧を供給し、前記第2制御信号がディセーブルされる場合、開放されて前記比較器から前記電源電圧の供給を遮断することを特徴とする請求項6に記載の電源変換器。
【請求項8】
前記短絡感知部は前記第2出力端子と接地電圧との間に接続され、前記第2制御信号に基づいてターンオン(turn−on)されるプル−ダウン部をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の電源変換器。
【請求項9】
前記プル−ダウン部は、
前記第2出力端子に一端が接続されるプル−ダウン抵抗と、
前記プル−ダウン抵抗の他端と前記接地電圧との間に接続され、前記第2制御信号がイネーブルされる場合、短絡されて前記第2制御信号がディセーブルされる場合、開放される第2スイッチと、を含むことを特徴とする請求項8に記載の電源変換器。
【請求項10】
前記第2スイッチは前記抵抗の他端に接続されるドレイン、前記接地電圧に接続されるソース及び前記第2制御信号が印加されるゲートを具備するNMOSトランジスタを含むことを特徴とする請求項9に記載の電源変換器。
【請求項11】
前記短絡感知部は、
前記第2制御信号を反転させ反転信号を生成するインバータと、
前記比較器の出力端子と接地電圧との間に接続され、前記反転信号に基づいて開閉される第3スイッチと、をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の電源変換器。
【請求項12】
前記第2スイッチは、前記反転信号がディセーブルされる場合、開放されて前記比較器の出力端子を前記接地電圧から分離させ、前記反転信号がイネーブルされる場合、短絡されて前記第3制御信号をディセーブルさせることを特徴とする請求項11に記載の電源変換器。
【請求項13】
前記短絡感知部は、前記基準電圧を生成する基準電圧生成器をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の電源変換器。
【請求項14】
前記第1駆動電圧は正の電位を有し、前記第2駆動電圧は負の電位を有することを特徴とする請求項1に記載の電源変換器。
【請求項15】
前記第1駆動電圧は負の電位を有し、前記第2駆動電圧は正の電位を有することを特徴とする請求項1に記載の電源変換器。
【請求項16】
第1駆動電圧、第2駆動電圧及びデータ信号を受信して動作する複数の画素を具備する表示パネルと、
第1制御信号に応答して前記表示パネルに前記第1駆動電圧及び前記第2駆動電圧を短絡探知区間の間隔を置いて順次に提供し、前記短絡探知区間の間、前記第2駆動電圧が出力される端子の電圧の大きさが基準電圧の大きさ以上の場合、シャットダウン(shut down)される電源変換器と、
前記表示パネルに前記データ信号を提供し、前記電源変換器に前記第1制御信号を提供する駆動部と、を含むこと表示装置。
【請求項17】
前記第1駆動電圧は正の電位を有し、前記第2駆動電圧は負の電位を有することを特徴とする請求項16に記載表示装置。
【請求項18】
前記第1駆動電圧は負の電位を有し、前記第2駆動電圧は正の電位を有することを特徴とする請求項16に記載の表示装置。
【請求項19】
前記短絡探知区間はn(nは正の整数)個のフレーム周期に相応することを特徴とする請求項16に記載の表示装置。
【請求項20】
前記電源変換器は前記短絡探知区間の間、前記第2駆動電圧が出力される端子をプル−ダウン抵抗を通じて接地電圧に接続させることを特徴とする請求項16に記載の表示装置。
【請求項21】
前記駆動部は前記短絡探知区間の間、黒色に相応する前記データ信号を前記表示パネルに提供することを特徴とする請求項16に記載の表示装置。
【請求項22】
前記駆動部は、前記短絡探知区間の後、少なくとも1フレーム周期に相応する時間の間、黒色に相応する前記データ信号を前記表示パネルに提供することを特徴とする請求項21に記載の表示装置。
【請求項23】
前記電源変換器は、
前記第1制御信号に応答して電源電圧を変換して第1出力端子で前記第1駆動電圧を出力し、前記短絡探知区間の後で、前記電源電圧を変換して第2出力端子で前記第2駆動電圧を出力し、第3制御信号に応答してシャットダウン(shut down)される電圧変換部と、
前記短絡探知区間の間、前記第2出力端子の電圧の大きさと前記基準電圧の大きさとを比較して前記第3制御信号を生成する短絡感知部と、を含むことを特徴とする請求項16に記載の表示装置。
【請求項24】
前記複数の画素のそれぞれは有機発光ダイオードを含むことを特徴とする請求項26に記載の表示装置。
【請求項25】
電源変換器が表示パネルに第1駆動電圧を提供する段階と、
短絡探知区間の間、前記電源変換器が第2駆動電圧が出力される端子の電圧の大きさと基準電圧の大きさとを比較する段階と、
前記短絡探知区間の間、前記第2駆動電圧が出力される端子の電圧の大きさが前記基準電圧の大きさ未満の場合、前記短絡探知区間の後で、前記電源変換器が前記表示パネルに前記第2駆動電圧を提供する段階と、
前記第2駆動電圧が出力される端子の電圧の大きさが前記基準電圧の大きさ以上の場合、前記電源変換器がシャットダウン(shut down)される段階と、を含むことを特徴とする表示装置の駆動方法。
【請求項26】
前記第1駆動電圧は正の電位を有し、前記第2駆動電圧は負の電位を有することを特徴とする請求項25に記載の表示装置の駆動方法。
【請求項27】
前記第1駆動電圧は負の電位を有し、前記第2駆動電圧は正の電位を有することを特徴とする請求項25に記載の表示装置の駆動方法。
【請求項28】
前記比較する段階の前に、前記短絡探知区間の間、前記第2駆動電圧が出力される端子をプル−ダウン抵抗を通じて接地電圧に接続させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項25に記載の表示装置の駆動方法。
【請求項29】
前記第1駆動電圧を提供する段階の前に、駆動部が前記表示パネルに黒色に相応するデータ信号を提供する段階をさらに含むことを特徴とする請求項25に記載の表示装置の駆動方法。
【請求項30】
前記データ信号を提供する段階は、前記短絡探知区間の間及び前記短絡探知区間以後、少なくとも1フレーム周期に相応する時間の間、黒色に相応する前記データ信号を前記表示パネルに提供する段階であることを特徴とする請求項29に記載の表示装置の駆動方法。
【請求項31】
前記表示パネルは有機発光ダイオードを含むことを特徴とする請求項25に記載の表示装置の駆動方法。
【請求項32】
映像データを保存する保存装置と、
前記映像データをディスプレイする表示装置と、
前記保存装置及び前記表示装置の動作を制御するプロセッサを含み、
前記表示装置は、
第1駆動電圧、第2駆動電圧及びデータ信号を受信して動作する複数の画素を具備する表示パネルと、
第1制御信号に応答して前記表示パネルに前記第1駆動電圧及び前記第2駆動電圧を短絡探知区間の間隔を置いて順次に提供し、前記短絡探知区間の間、前記第2駆動電圧が出力される端子の電圧の大きさが基準電圧の大きさ以上の場合、シャットダウン(shut down)される電源変換器と、
前記表示パネルに前記データ信号を提供し、前記電源変換器に前記第1制御信号を提供する駆動部と、を含むことを特徴とするシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate


【公開番号】特開2012−112931(P2012−112931A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−150753(P2011−150753)
【出願日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(308040351)三星モバイルディスプレイ株式會社 (764)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Mobile Display Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】San #24 Nongseo−Dong,Giheung−Gu,Yongin−City,Gyeonggi−Do 446−711 Republic of KOREA
【Fターム(参考)】