説明

電磁誘導式調理装置

【課題】麺類を調理用湯槽にて茹で上げるとき、人手を要せず、自動的に麺類が充分にほぐされて茹であげることができる調理装置を提供する。
【解決手段】調理装置は磁性体24,24…より成る半球体湯槽12と、該半球体湯槽12の底面外表面の中心部から一方向へ偏位し、且つ、該半球体湯槽12の底部外表面の曲率に合致する如く装着されたIHコイル13とから成り、更に、該IHコイル13の上部の一部分に非磁性体から成るスぺーサ14を介装させて該スペーサ14を介装したIHコイル13の一部分と半球体湯槽12の底面外表面との間に磁束の作用力を他の面に比し弱化させることにより、半球体湯槽12内の湯が中央部の上下対流と該中央部の上下対流の左右において前記磁束の作用力の強弱に帰因する左右に巻き込む対流とを生じせしめ、且つ、半球体湯槽12の形状とにより各対流は半球体湯槽12内の麺をほぐして茹で上げることができるように構成された。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁誘導式調理装置に関するものであり、特に、IHコイルを釜の外表面に装着して麺を茹でる電磁誘導式調理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に水を沸騰させて麺を調理する装置は様々の加熱方式が採択されているが、麺を短時間で均一に茹で上げるにはそれ相当の熱量が必要である。又、人手を掛けずに麺を回転させながらほぐすことが望ましいが、従来は、この点について理想的な装置は存在していない。
【0003】
又、麺の調理装置のうちでIHコイルを用いた加熱方式を採択した茹で麺機も既に存在している(例えば、特許文献1)。
【0004】
而して、上記特許文献1に記載されている発明はIHコイル加熱方式による釜内の湯を沸騰させ、この沸騰による回転流を利用して麺が撹拌されながら茹で上げることができるように構成されているのであるが、その装置は、麺を茹でる湯を溜める略四角形状の湯槽と前記IHコイルによる加熱手段とを有し、且つ、該IHコイルは調理者から遠い側の水平底外表面に装着され、更に、湯槽の奥部上部に手前方向に張り出すオーバーハング部が形成されて成るものである。又、該オーバーハング部はその上端が略水平に手前方向に突出している面が形成されている。斯くして、湯槽の奥側で沸騰して上昇する湯は前記オーバーハング部のアール面に当って調理者側に向って流れ、これにより湯槽の表層部では湯槽の奥側から手前に向い、手前側で下降して底面上を奥側へ流れて循環する回転流を生じさせようとするものである。
【特許文献1】特開2008−093325号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
而して、上述した特許文献1記載の発明は、図10(a)(b)に示す如く、略四角形状の湯槽1の水平底部外側面にIHコイル2の部分から上方へ上昇し、前記オーバーハングのアール面に沿って湯槽の上面を他側方向へ流れ、更に、この流れが湯槽の該他側の内側面に沿って下方へ流れて矢印の如き対流を生じさせるものである。
【0006】
然しながら、IHコイル2を湯槽の水平底の外側面に装着しただけでは沸騰した湯は同図に示すように湯槽中央部を一方向へ矢印の如く対流するのみであり、麺を充分にほぐすことはできないのみならず、麺を湯槽上面に浮遊させることにでもなりかねない。
【0007】
そこで、ウドン、ソバの如き麺類を調理用湯槽にて茹で上げるとき、人手を要せずして、麺類が充分にほぐれて茹で上がることができるようにするために解決せられるべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は該課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記目的を達成するために提案せられたものであり、請求項1記載の発明は、1Hコイルを底面外表面に装着した麺類の調理装置であって、該調理装置は磁性体より成る半球体湯槽と、該半球体湯槽の底面外表面の中心部から一方向へ偏位し、且つ、該半球体湯槽の底部外表面の曲率に合致する如く装着された1Hコイルとから成り、更に、該IHコイルの上部の一部分に非磁性体から成るスぺーサを介装させて該スペーサを介装した1Hコイルの一部分と半球体湯槽の底面外表面との間で磁束の作用力を他の面に比し弱化させることにより、半球体湯槽内の湯が中央部の上下対流と該中央部の上下対流の左右において前記磁束の作用力の強弱に帰因する左右に巻き込む対流とを生じせしめ、且つ、半球体湯槽の形状とにより各対流は半球体湯槽内の麺を効率良くほぐして茹で上げることができるように構成されたことを特徴とする電磁誘導式調理装置を提供するものである。
【0009】
この構成によれば、半球体湯槽内の湯は中央部分において上下一方の対流を起すと同時に、当該中央部分の上下方向の対流の左右に、スペーサによって形成される磁束が半球体湯槽に強く作用するIHコイル部分から弱く作用するIHコイル部分の方向へ向って対流が生じる。即ち、中央部分の上下の一方向の対流及び該中央部分の対流の左右にてIHコイルの磁束の強い側から前記弱い側へも対流が生じ、該湯中に存在する麺は之等三方向の対流又は之等三方向の対流の相互干渉対流によって麺が効率良くほぐされる作用が働く。
【0010】
請求項2記載の発明は、上記スペーサは、シリコンゴムから成る電磁誘導式調理装置を提供する。
【0011】
この構成によれば、スペーサはシリコンゴムから構成されるので、該スペーサを介装した部分のIHコイルの半球体湯槽に作用する磁束は該スペーサを介装しない部分の半球体湯槽に作用する磁束よりも弱化する。
【0012】
請求項3記載の発明は、上記1Hコイルは、上記半球体湯槽との間に断熱材を介装し、且つ、中心部の樹脂製円盤にアルミバンド腕を放射状に延設し、該アルミバンド腕の先端部を湯槽に突設したスタットにて固定して、該IHコイルを半球体湯槽に装着した電磁誘導式調理装置を提供する。
【0013】
この構成によれば、IHコイルは半球体湯槽底面外表面の所定位置に容易確実に装着される。
【0014】
請求項4記載の発明は、上記アルミバンド腕の表面又は各アルミバンド間に磁性体を装着した電磁誘導式調理装置を提供する。
【0015】
この構成によれば、IHコイルから射出する磁束のうち、該IHコイルの下方へ向う磁束は、該磁性体により遮断され、且つ、該遮断された磁束を半球体湯槽方向へ戻す機能を発揮する。
【発明の効果】
【0016】
請求項1記載の発明は、IHコイルによって加熱昇温した半球体湯槽内の湯は、中央部分において上下一方向の対流が生じると共に、該中央部分の対流の左右においても、スペーサの介装によって生じる半球体湯槽に対する磁束の作用力の弱化によって、該IHコイルの半球体湯槽に対する作用力に差異が生じ、依って、作用力の強い磁束方向から弱い磁束方向への半球体湯槽内の湯の対流が生じる。斯くして、本発明によれば、半球体湯槽内の湯中に存在する麺が中央方向の対流と、該対流の左右に生じる二方向の巻き込み対流によって効率良く撹拌されて確実にほぐされ、茹で上げられることができる。依って、麺類を茹で上げるとき、麺のほぐし動作を人手を用いる必要は全く無くなり、省力化に寄与する。
【0017】
請求項2記載の発明は、上記スペーサがシリコンにて製造されているので、スペーサを介装しているIHコイルの部分における磁束の半球体湯槽に対する作用力は確実に弱化して、前記中央部分の対流の左右において相互に巻き込むそれぞれの2つの対流が生じて請求項1記載の発明の奏する効果を一層助成することができる。
【0018】
請求項3記載の発明は、IHコイルは半球体湯槽との間に断熱材が介装され、そして、該IHコイルの外表面中心部に当接する樹脂製円盤にアルミバンドに腕を放射状に延設し、該アルミバンド腕を半球体湯槽の中心より偏位した個所に突設したスタットにて固定して該IHコイルを半球体湯槽底面外部表面の所定位置に装着するので、該IHコイルの装着も容易、確実に行われ、且つ、断熱材の介装により、半球体湯槽内に生じている高熱を該断熱材にて遮断し、依って、該高熱によるIHコイルの損傷を防止できると共に、請求項1記載の発明の効果を更に一層助成することができる。
【0019】
請求項4記載の発明は、上記放射状に延設されたアルミバンド腕の表面又は各アルミバンド腕間に磁性体を装着して成るから、該磁性体はIHコイルから射出される磁束の下方への漏れを防止すると共に、該磁束を湯槽側へ向ける機能を発揮して、IHコイルによる加熱効果を一層助成し、該IHコイルの下方へ存在する諸種の機器が該磁束の作用にて該機器にも渦電流を生じることがないので、筐体11内の下方部に存在する機器が破損することはない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施の態様に係る調理装置の構成を示す解説平面図。
【図2】図1の解説正面図。
【図3】図1の解説側面図。
【図4】本発明の半球体湯槽に装着されたIHコイルの配設状態を示す解説平面図。
【図5】図4の解説正面図。
【図6】図4の解説側面図。
【図7】本発明のIHコイルを半球体湯槽に装着するための樹脂製円盤及びアルミバンド腕を下方から見た斜面図。
【図8】本発明のIHコイルを半球体湯槽の所定位置に装着した状態を示す図1のA-A線断面図。
【図9】本発明の半球体湯槽内における沸騰した湯の対流状態を示し、(a)は解説上面図、(b)は解説側面図。
【図10】従来の湯槽内における沸騰した湯の対流状態を示し、(a)は解説上面図、(b)は解説側面図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明は麺類を調理用湯槽にて茹で上げるとき、人手を要せずして麺類を充分にほぐして茹で上げることができるようにするために、1Hコイルを底面外表面に装着した麺類の調理装置であって、該調理装置は磁性体より成る半球体湯槽と、該半球体湯槽の底面外表面の中心部から一方向へ偏位し、且つ、該半球体湯槽の底部外表面の曲率に合致する如く装着された1Hコイルとから成り、更に、該IHコイルの上部の一部分に非磁性体から成るスぺーサを介装させて該スペーサを介装した1Hコイルの一部分と半球体湯槽の底面外表面との間に磁束の作用力を他の面に比し弱化させることにより、半球体湯槽内の湯が中央部の上下対流と該中央部の上下対流の左右において前記磁束の作用力の強弱に帰因する左右に巻き込む対流とを生じせしめ、且つ、半球体湯槽の形状とにより各対流は半球体湯槽内の麺をほぐして茹で上げることができるように構成された電磁誘導式調理装置を提供することにより実現した。
【実施例】
【0022】
以下、本発明を好適な実施例図に従って詳述する。図1は本発明の調理装置の解説平面図、図2は同解説正面図、図3は同解説右側面図である。
【0023】
図1乃至図3に示す如く、本発明の麺類の調理装置10は、筐体11の上面開放部に上端部が支架され、且つ、磁性体から成る半球体湯槽12と、該半球体湯槽12の底面外表面に、該底面中心部より手前前方に偏位して装着されたIHコイル13と該IHコイル13の上部13aに非磁性体のシリコンから成るスペーサ14を前記半球体湯槽12の底面外表面との間に介装して該IHコイル13の上部13a部分が半球体湯槽12に作用する磁束が弱化するように構成されて成る。
【0024】
又、前記IHコイル13の上記半球体湯槽12の所定位置に装着される具体的固定は、図7に示す如く、樹脂製ドーナツ状円盤15に弾性を有するアルミバンド腕16,16…の各一端部16a,16aを放射状に延設し、そして、該樹脂製円盤15をIHコイル13の中心部の下面に当接し、前記アルミバンド腕16,16…の各他端部16b,16b…を半球体湯槽12の底部外表面の中心から偏位した個所に突設されたスタット17,17…に夫々螺着することにより固定される。勿論スタット17,17…からアルミバンド腕16,16…を螺脱することにより、IHコイル13は半球体湯槽12より容易に取外ずすこともできる。
【0025】
尚、図1乃至図3において、符号18は筐体11の後側部に立設された予熱タンクであり、水道水パイプ19から補給される水道水を該予熱タンク18内にて予熱し、更に、該予熱タンク18からオーバフローパイプ20を介して、前記半球体湯槽12内の湯に補給しながら、IHコイル13によって該半球体湯槽12内の湯が加熱沸騰するように構成されている。又、21は筐体11の四隅に設けられた脚体であり、22は半球体湯槽12の蓋体、23はドレンを示す。
【0026】
次に、前記IHコイル13について説明する。該IHコイル13は、1本の連続したコイルを螺旋状に巻回して成る。而して、該IHコイル13は、その中心部に開口13bが製作の都合上もうけられるのであるが、該IHコイル13の前記開口13b周辺は2段巻き又は3段巻きに巻装される。
【0027】
又、該IHコイル13の下部には磁性体24,24…が配設されるのであるが、本実施例では該磁性体24,24…は前記アルミバンド腕16,16…の下面又は之等アルミバンド腕16,16…間に配設される。図7に示す本実施例では該磁性体24,24…は夫々各アルミバンド腕16,16…上に装着されている。従って、該磁性体24,24…はIHコイル13の前記開口13bを被覆しないように放射状に延設されている。
該磁性体24,24…はIHコイル13により発生する磁束が下方向に漏れて筐体11内の下部に配設されている金属類に渦電流が発生することを防止すると共に、該下方へ漏れようとする磁束を上方向、即ち、半球体湯槽12に向う方向に戻す機能を有する。これにより、半球体湯槽12において、該磁性体24,24…に対向した部分は、該磁性体24,24…に対向していない部分に比して加熱されることになる。又、前記IHコイル13の開口部13b周辺部分において該IHコイル13を二重又は三重巻きに重ねて巻装されている。本実施例では三重巻きとなっている。斯くして、半球体湯槽12の該複数巻きにて該複数巻きに対向する半球体湯槽12の部分の加熱温度を上昇させることができる。
【0028】
而して、前記IHコイル13は本発明の調理装置10に用いられて半球体湯槽12の底面中心部より偏位した外表面に該半球体湯槽12の球面の曲率に合致するように面一に前記アルミバンド腕16,16…等の取付手段によって取付けられる。
【0029】
又、該IHコイル13に電流を流せば、該IHコイル13によって生じる半球体湯槽12が磁性体から成るので渦電流が発生する。該渦電流の電気抵抗で熱に変って該IHコイル13が装着された半球体湯槽12が加熱され、更に、該加熱によって該半球体湯槽12内の水が加熱昇温され、やがて沸騰し、更に、該沸騰した湯が該半球体湯槽12内を後述するように対流する。
【0030】
又、該IHコイル13の仕様の一例を挙げれば、前記半球体湯槽12の曲率に合致させた球面に形成するのであるが、このとき、該球面はΦ275±5mmの一重螺旋巻き形と、該一重螺旋巻きの中心部は中心からΦ40±2mmを前記開口13bとし、更に、該開口13bの周りをΦ105±5mmの二重巻き又は三重巻きの螺旋形状とした。
【0031】
又、該IHコイル13の前記半球体湯槽12の前述した所定個所に装着されている状態は、図1乃至図6及び図8を参照すれば、明確に理解できる。
【0032】
そこで、該IHコイル13の前記半球体湯槽12の前記所定個所に取付けられる状態を図8に従って具体的に説明する。同図に示すように、該IHコイル13は該半球体湯槽12の底面中心より左方向に偏位した位置に、前述したように樹脂製円盤15及びアルミバンド腕16,16…を用いて取付けられるのであるが、該半球体湯槽12と該IHコイル13との間に断熱材25が介装される。該断熱材25は前記IHコイル13による半球体湯槽12の加熱された温度が該IHコイル13に輻射しないように熱遮断をして該IHコイル13を保護するものである。
【0033】
更に、図1乃至図6及び図8に示すように、前記IHコイル13は半球体湯槽12の前記所定個所に取付けられるとき、該IHコイル13の上部の一部分と該半球体湯槽12との間にシリコン等から成る非磁性体のスペーサ14が介装されているので、スペーサ14を介装した部分のIHコイル13の半球体湯槽12に作用する磁束力は該スペーサ14を介装しない部分の半球体湯槽12に作用する磁束力より弱化する。そこで、図9(a)の解説平面図及び(b)の解説側面図に示すように、半球体湯槽12の中心部において、IHコイル13と対面する半球体湯槽12の加熱部Hにより一方向上下に対流が白抜矢印の如く生じると共に、該白抜矢印方向の対流の左右においても、同時に前記スペーサ14の介装により半球体湯槽12に作用する磁束の強弱に帰因して巻き込み対流が黒矢印の如く発生する。尚、図9のHaはスペーサ14を介装した部分に対面する半球体湯槽12の加熱部を示す。このように三方向の対流が生じることにより、半球体湯槽12内の沸騰した湯の対流に沿って、該湯内に存在するウドン、ソバ等の麺類は極めて効率良く撹拌されながらほぐされ、人手によるほぐし操作の必要が全くなくなり、麺類は自動的に迅速且つ確実にほぐされながら茹で上がるのである。
【0034】
尚、図8中の二点鎖線で示すものは前記IHコイル13を含む半球体湯槽12の底面外表面に装着される断熱材を示し、筐体11の下部に設けられる電装機器等への輻射熱を遮断する。
【0035】
又、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の電磁誘導式調理装置は麺類の調理装置のみならず、その他の撹拌ほぐしを必要とする食品にも適用できる。
【符号の説明】
【0037】
10 調理装置
11 筐体
12 半球体湯槽
13 IHコイル
13a 上部
13b 開口
14 スペーサ(非磁性体)(シリコン)
15 樹脂製円盤
16 アルミバンド腕
16a 一端部
16b 他端部
17 スタット
18 予熱タンク
19 水道水パイプ
20 オーバーフローパイプ
21 脚体
22 蓋体
23 ドレン
24 磁性体
25 断熱材


【特許請求の範囲】
【請求項1】
1Hコイルを底面外表面に装着した麺類の調理装置であって、該調理装置は磁性体より成る半球体湯槽と、該半球体湯槽の底面外表面の中心部から一方向へ偏位し、且つ、該半球体湯槽の底部外表面の曲率に合致する如く装着された1Hコイルとから成り、更に、該IHコイルの上部の一部分に非磁性体から成るスぺーサを介装させて該スペーサを介装した1Hコイルの一部分と半球体湯槽の底面外表面との間で磁束の作用力を他の面に比し弱化させることにより、半球体湯槽内の湯が中央部の上下対流と該中央部の上下対流の左右において前記磁束の作用力の強弱に帰因する左右に巻き込む対流とを生じせしめ、且つ、半球体湯槽の形状とにより各対流は半球体湯槽内の麺をほぐして茹で上げることができるように構成されたことを特徴とする電磁誘導式調理装置。
【請求項2】
上記スペーサは、シリコンゴムから成ることを特徴とする請求項1記載の電磁誘導式調理装置。
【請求項3】
上記1Hコイルと、上記半球体湯槽との間に断熱材を介装し、且つ、樹脂製円盤にアルミバンド腕を放射状に延設し、該アルミバンド腕の先端部を湯槽に突設したスタットにて固定して、該IHコイルを半球体湯槽に装着したことを特徴とする請求項1記載の電磁誘導式調理装置。
【請求項4】
上記アルミバンド腕の表面又は各アルミバンド間に磁性体を装着したことを特徴とする請求項3記載の電磁誘導式調理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−255005(P2011−255005A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−132337(P2010−132337)
【出願日】平成22年6月9日(2010.6.9)
【出願人】(592193535)タニコー株式会社 (46)
【Fターム(参考)】