説明

非シルドより対線(unshieldedtwistedpair:UTP)を介して映像獲得装置と映像記録装置を接続する中継装置

【課題】差動映像信号の伝送方式を用いたCCTVシステムであって、多チャネルで獲得された映像信号を1つのUTPケーブルを用いて伝送することによって、線路コストを節減することのできる中継装置が開示される。
【解決手段】本発明によると、中継装置は、複数の映像獲得装置と複数のケーブルを介して接続された複数のポートと、前記複数のポートを介して前記複数の映像獲得装置に電源の供給を行なう電源部と、前記複数のポートを介して前記複数の映像獲得装置から伝送された複数の映像信号が複数のラインを備えた1つのケーブルを介して接続された映像記録装置に出力される出力ポートと、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非シルドより対線(unshielded twisted pair:UTP)を介して映像獲得装置と映像記録装置を接続する中継装置に関し、詳細には非シルドより対線を用いて映像獲得装置と映像記録装置を接続し、非シルドより対線を介して映像獲得装置から伝送される差動映像信号を映像記録装置に伝送する中継装置に関する。
【背景技術】
【0002】
監視および保安を目的にするCCTV(Closed-Circuit Television)システムは、一般に監視エリアの映像を映像獲得装置で獲得し、所定長さの映像伝送線路を介して映像記録装置に伝送して記録を行い、選択的に映像を映像表示装置に出力する。なお、映像伝送線路は映像記録装置に受信される映像画質に大きい影響を及ぼす。
【0003】
図1は一般のCCTVシステムの構成を示す図面である。同図に示すように、一般のCCTVシステムは、映像獲得装置10により獲得されたアナログ映像信号を同軸ケーブル20を介して映像記録装置30に送って記録を行い、伝送されたアナログ映像信号は同軸ケーブル20を介して選択的に映像表示装置40に出力される。
【0004】
図2は一般の多チャネルCCTVシステムの線路を示した図面である。同図に示すように、多チャネルCCTVシステムは、多チャネル、つまり多数の映像獲得装置10を備えている。各映像獲得装置10は電源供給のためにそれぞれの電源供給線を具備し、獲得した映像信号を各同軸ケーブル20を介して映像記録装置30に伝送する。一例として、図2に示すように、16チャネルが備えられたCCTVシステムは16チャネルに応じた16個の同軸ケーブルを具備しなければならない。
【0005】
しかし、同軸ケーブルは映像伝送において比較的優れた性能を有しているものの、伝送距離が長ければノイズに敏感で、信号損失により映像信号の利得および高周波応答の性能が低下する恐れがある。また、コストが高く、かつ大きい体積や重さによって施工が不都合である問題を抱えている。
【0006】
係る問題を効率よく解決するために、ノイズに強い差動画信号の伝送特性を活用することで映像信号の伝送を行なうシステムが登場した。
【0007】
図3は一般的なアナログ映像信号および差動画信号を示した図面である。同図に示すように、映像獲得装置10により獲得されて同軸ケーブル20を介して伝送されるアナログ映像信号(a)、および差動画信号線路50を介して伝送される差動画信号(b)が示されている。差動画信号(b)は、アナログ映像信号(a)と同じ位相を有する正映像信号と、それに対応する位相を有する逆映像信号からなる映像信号である。
【0008】
図4には差動画信号を伝送するCCTVシステムが示されている。同図に示すように、CCTVシステムは、映像獲得装置10により獲得されたアナログ映像信号を同軸ケーブル20を介して第1変換装置60に伝送して差動画信号に切り替える。第1変換装置60は、切り替えられた差動画信号を差動画信号線路の一例であるUTP(Unshielded Twist Pair)ケーブル50を介して第2変換装置70へ伝送する。第2変換装置70は差動画信号をアナログ映像信号に切り替えて同軸ケーブル20を介して映像記録装置30に伝送する。
【0009】
第1変換装置60としては、無電源受信型変換装置62または線路の長さによる信号減殺に対応するため、映像信号の出力大きさを調節する有電源能動型変換装置64であることができる。また、第2変換装置70は、無電源受信型変換装置72、または伝送による映像損失(信号利得および周波数応答など)の補償および映像の画質を自動で最適化したり手動で調節することのできる有電源能動型変換装置74であることができる。
【0010】
このような差動画信号伝送は伝送線路のコスト的な面においても一般映像信号を伝送する同軸ケーブルに対し安価なシステムである。
【0011】
しかしならが、差動画信号を伝送するCCTVシステムは、依然として映像獲得装置10と第1変換装置60との接続、また第2変換装置70と映像記録装置30との接続のために同軸ケーブル20を使用しなければならない。
【0012】
さらに、多チャネルCCTVシステムにおいて、映像獲得装置10各々に電源を供給するための電源供給線を備えなければならない。そして、各チャネルを介して獲得された映像信号を映像記録装置30に伝送するため各チャネルに対応するUTPケーブル50を備えなければならない不都合がある。従って、電源線路および伝送線路によるチャネルの構成コストが高まるとともに、施工が不便になりかねない問題がある。
【特許文献1】韓国公開特許2005−0039128号
【特許文献2】韓国公開特許2002−0092601号
【特許文献3】韓国公開特許1998−0065990号
【特許文献4】韓国公開特許2005−0014064号
【特許文献5】日本公開特許平9−274972号
【特許文献6】米国公開特許2003−0217364号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は前述した問題点を解決するために案出されたもので、本発明の目的は、差動映像信号の伝送方式を用いたCCTVシステムにおいて、多チャネルで獲得された映像信号を1つのUTP(Unshielded Twist Pair)ケーブルを用いて伝送することによって、線路コストを低減させることのできる中継装置を提供することにある。
【0014】
また、本発明の他の目的は、多チャネルそれぞれに電源供給のための各電源供給線を備えることなく、多チャネルそれぞれに電源供給することのできる中継装置を提供することにある。
【0015】
また、本発明の更なる目的は、伝送線路を変更せずにもネットワーク基盤の監視システムに転換し、ネットワーク基盤の監視システムにおいてネットワークエラーが発生した場合も監視領域の映像信号を持続的に獲得できるようにした中継装置を提供することにある。
【0016】
また、本発明の目的は、外部に別の差動信号変換装置を設けずにも直接獲得された映像信号を差動映像信号およびネットワークストリームのいずれか1つに変換して非シルドより対線を介して接続された中継装置に伝送する映像獲得装置を提供することにある。
【0017】
最後に、本発明の目的は、外部に差動映像信号を一般映像信号に変換するための別の装置および追加的な伝送線を用いることなく非シルドより対線を介して中継装置から伝送される差動映像信号を直接受信する映像記録装置およびその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
前述した目的を達成するための本発明に係る中継装置は、複数の映像獲得装置と複数のケーブルを介して接続された複数のポートと、前記複数のポートを介して前記複数の映像獲得装置に電源の供給を行なう電源部と、前記複数のポートを介して前記複数の映像獲得装置から伝送された複数の映像信号が複数のラインを備えた1つのケーブルを介して接続された映像記録装置に出力される出力ポートと、を含む。
【0019】
また、前記電源部を介して入力された電源を前記複数のポートを介して前記複数の映像獲得装置に供給し、前記複数のポートを介して前記複数の映像獲得装置から伝送された複数のネットワークストリームを前記出力ポートに出力するPoE(Power over Ethernet(登録商標))ネットワークハブを更に含むことが好ましい。
【0020】
また、前記複数のポートを介して前記複数の映像獲得装置から伝送された複数の映像信号および前記複数のポートを介して前記複数の映像獲得装置から伝送された複数のネットワークストリームのいずれか1つを出力するように前記出力ポートをスイッチングするスイッチング部を更に含むことが好ましい。
【0021】
好ましくは、前記複数のケーブルは複数のUTP(Unshielded Twisted Pair)ケーブルであり、前記1つのケーブルは1つのUTP(Unshielded Twisted Pair)ケーブルであり、前記複数のポートを介して前記複数の映像獲得装置から伝送された複数の映像信号に対する差動信号は前記1つのUTPケーブルに含まれた複数のUTPにそれぞれ割り当てられて前記映像記録装置に伝送されることができる。
【0022】
一方、本発明に係る映像獲得装置は、映像信号を獲得する撮像部と、前記撮像部で獲得された映像信号を能動素子を用いて差動映像信号に変換しケーブルを介して接続された外部機器に伝送する変換部と、を含む。
【0023】
好ましくは、前記外部機器は中継装置であり、前記ケーブルを介して接続された前記中継装置から電源を受信し、前記撮像部および前記変換部に供給する電源部を更に含むことができる。
【0024】
詳細には、前記変換部は、第1抵抗および第2抵抗と、前記第1抵抗および第2抵抗の可変に従って前記映像信号の非反転増幅利得を調整する非反転増幅器と、前記第1抵抗および第2抵抗の可変に従って前記映像信号の反転増幅利得を調整する反転増幅器と、を含むことが好ましい。
【0025】
そして、前記中継装置を介して前記ケーブルに伝送された制御信号に従って前記撮像部および変換部のいずれか1つを制御する制御信号処理部を更に含むこともできる。
【0026】
または、入力された音響信号を処理する音響処理部と、前記音響信号を差動音響信号に切り替える音響変換部と、を更に含むことができる。
【0027】
ここで、前記ケーブルはUTPケーブルであることが好ましい。
【0028】
一方、本発明に係る映像獲得装置は、映像信号を獲得する撮像部と、前記撮像部で獲得された映像信号が伝送される中継装置から電源を受信し、前記撮像部に供給する電源部と、を更に含む。
【0029】
また、本発明に係る映像獲得装置は、映像信号を獲得する撮像部と、前記撮像部で獲得された映像信号を能動素子を用いて差動映像信号に変換しケーブルを介して接続された外部機器に伝送する変換部と、前記撮像部で獲得された映像信号をネットワークストリームに変換するネットワークインターフェース部と、前記変換されたネットワークストリームを前記ケーブルを介して接続された外部機器に伝送するネットワーク送受信部と、を含む。
【0030】
好ましくは、前記外部機器は中継装置であり、前記ネットワーク送受信部は前記ケーブルを介して接続された前記中継装置からの電源を受信して供給し、前記ネットワーク送受信部が供給する電源を前記撮像部、前記変換部、および前記ネットワークインターフェース部に供給する電源部と、を更に含むことができる。
【0031】
さらに、前記ネットワーク送受信部は、前記中継装置を介して前記ケーブルに伝送された制御信号を受信することが好ましい。
【0032】
ここで、前記変換部は、第1抵抗および第2抵抗と、前記第1抵抗および第2抵抗の可変に従って前記映像信号の非反転増幅利得を調整する非反転増幅器と、前記第1抵抗および第2抵抗の可変に従って前記映像信号の反転増幅利得を調整する反転増幅器と、を含むことが好ましい。
【0033】
なお、前記ケーブルはUTPケーブルである。
【0034】
本発明に係る映像記録装置は、差動映像信号が印加される差動信号入力端子と、前記差動映像信号を一般映像信号に変換し、変換された前記一般映像信号を可変的に増幅する差動映像処理部と、前記増幅された一般映像信号が記録される記録媒体と、を含む。
【0035】
この際に、前記差動信号入力端子は、複数の入力端子を備え、それぞれの入力端子に複数の差動映像信号が入力されることが好ましい。
【0036】
そして、前記一般映像信号の利得および周波数応答特性の少なくとも1つを補償して画質を最適化するための補償要素の設定値に基づいて前記差動映像処理部の増幅動作を制御する制御部を更に含むことが好ましい。
【0037】
好ましくは、前記補償要素は、前記一般映像信号の利得および周波数応答特性の少なくとも1つを含み、前記制御部は、ユーザにより入力された差動映像信号を伝送するためのケーブル長さに従って前記補償要素の設定値を自動設定する。
【0038】
また、前記制御部は、自動設定された前記補償要素の設定値をユーザの入力に従って調整することが好ましい。
【0039】
詳細には、前記差動映像処理部は、前記周波数応答の設定値および利得の設置値を電圧に変換するD/Aコンバーターと、前記変換された周波数応答設定値に該当する電圧に応じて前記一般映像信号の周波数応答を調整する第1可変利得増幅器と、前記変換された利得設定値に該当する電圧に応じて前記一般映像信号の利得を調整する第2可変利得増幅器と、を含むことが好ましい。
【0040】
ここで、前記ケーブルはUTPケーブルである。
【0041】
本発明に係る監視システムは、監視エリアの映像信号を獲得し、前記獲得された映像信号を差動映像信号およびネットワークストリームに変換する映像獲得装置と、前記映像獲得装置を接続するケーブルを介して前記映像獲得装置に電源供給を行い、前記映像獲得装置から伝送された差動映像信号およびネットワークストリームのいずれか1つを複数のラインを備える1つのケーブルに出力する中継装置と、前記中継装置を接続する1つのケーブルを介して出力された差動映像信号を一般映像信号に変換し、変換された前記一般映像信号を可変的に増幅して記録する映像記録装置と、を含む。
【0042】
このとき、前記映像獲得装置と前記中継装置、前記中継装置と前記映像記録装置を接続するケーブルはUTPケーブルであることが好ましい。
【0043】
さらに、映像信号を獲得するための複数の映像獲得装置と、前記映像信号を記録するための映像記録装置と、前記複数の映像獲得装置と映像記録装置とを接続するための中継装置と、を含み、前記中継装置はUTP(Unshielded Twisted Pair)ケーブルを介して前記映像記録装置に接続されていることが好ましい。
【0044】
さらに、前記UTPケーブルは複数の映像記録装置の個数に応じたTwisted Pairを有することが好ましい。
【0045】
また、前記映像システムは、複数の映像獲得装置を中継装置に接続するための複数のUTPケーブルを更に含み、前記UTPケーブルの数は複数の映像装置の数に応じたことが好ましい。
【0046】
一方、本発明に係るネットワークにおいて使用可能な中継装置は、複数の異なる映像信号を出力するための第1出力ポートと、複数のネットワークストリームを出力するための第2出力ポートと、予め設定された間隔でネットワークの状態を検出し、前記ネットワーク状態を基盤に第1出力ポートと第2出力ポート間にスイッチングを行なうためのスイッチング部と、を含む。
【0047】
ここで、前記スイッチング部は、ネットワークエラーに対する状態が検出されたとき、複数の異なる映像信号を出力するための第1出力ポートにスイッチングを行なうことができる。
【0048】
本発明に係る映像信号を向上させるための方法は、映像信号複数の補償素子を決定するためのディスプレー情報を出力するステップと、伝達ラインの長さがディスプレー情報に基づいてユーザによって入力されたかを確認し、もし確認されると、伝達ラインの長さに対する複数の補償素子の値を設定し、複数の補償素子に従って映像信号を補償するステップと、を含む。
【0049】
ここで、前記補償素子を設定するための調整が入力されたかを決定し、その調整が入力されると、複数の補償素子に従って映像信号を補償するステップを更に含むことが好ましい。
【0050】
また、本映像信号を向上させるための方法は、映像記録装置により補償された映像信号を記録するステップを更に含むことができる。
【0051】
本発明に係る映像システムを作動させる方法は、複数の映像獲得装置から映像信号を獲得するステップと、複数の獲得装置から中継装置で獲得した映像信号を提供するステップと、UTPケーブルを介して前記中継装置から映像記録装置に前記獲得した映像信号を提供するステップと、を含む。
【0052】
一方、本発明に係る中継装置を動作させる方法は、予め決定された区間でネットワークの状態を検出するステップと、ネットワークエラー状態が検出されると、スイッチング部が複数の異なる映像信号を出力するための第1出力ポートをスイッチングするために、複数の異なる映像信号を出力するための第1出力ポートとネットワーク状態に基づいて複数のネットワークストリームを出力するための第2出力ポート間にスイッチングを行なうステップと、を含む。
【0053】
本発明に係る監視システムを動作させる方法は、映像獲得装置によりモニターリングされたエリアの映像信号を獲得するステップと、前記獲得した映像信号を映像獲得装置で異なる映像信号とネットワークストリームに転換するステップと、中継装置で前記映像獲得装置に電力の供給を行なうステップと、前記映像獲得装置を接続するケーブルを使用するステップと、前記映像獲得装置から伝送された異なる映像信号と前記中継装置により複数のラインを有する1つのケーブルに対するネットワークストリームを出力するステップと、前記中継装置を接続する1つのケーブルを使用して異なる映像信号を一般な映像信号に転換し、この転換された一般な映像信号を増幅し、映像記録装置により増幅された信号を記録するステップと、を含む。
【0054】
最後に、本発明に係るコンピュータープログラムが保存されたコンピューター記録装置は、予め決定された区間でネットワークの状態を検出するステップと、ネットワークエラー状態が検出される時、スイッチング部が複数の異なる映像信号を出力するための第1出力ポートをスイッチングするために、複数の異なる映像信号を出力するための第1出力ポートとネットワーク状態に基づいて複数のネットワークストリームを出力するための第2出力ポート間にスイッチングを行なうステップと、を含むことができる。
【発明の効果】
【0055】
以上のように、本発明によると、UTPケーブルを媒体に同位相のノイズに強い差動映像信号の伝送方式を用いることによって伝送性能が向上され得る。また、CCTVシステムの構成が単純化されて同軸ケーブルを用いる従来のCCTVシステムに比べて伝送線路のコストが節減され、かつ施行の便宜性が図れる。
【0056】
詳細に、近距離に位置している多数の映像獲得装置を中継装置と接続し、中継装置を介して多数の映像獲得装置に電源供給を行うことによって電源供給線路の構成コストが大幅節減される。そして、中継装置が多数の映像獲得装置から獲得された差動映像信号を1つのUTPケーブルを介して長距離位置している映像記録装置に伝送することによって伝送線路の構成コストが節減され得る。
【0057】
また、かかる伝送線路の構造は、UTPケーブルとネットワークハブから構成された一般のネットワーク線路の構造と同一であるので、伝送線路の交替なしにもネットワーク基盤の監視システムへの切り替えが容易である。
【0058】
これによって、UTPケーブルを媒介に差動映像信号およびネットワークストリームを同時または選択的に出力することによって、ネットワークのエラー時に差動映像信号を選択出力して監視領域の情報の漏れを抑えることができる。
【0059】
また、外部に差動映像信号を一般の映像信号に変換するための別の装置および伝送線を加えなくても差動映像信号を直接受信することによって、CCTVシステムを構成する際に全システムの性能向上とシステム構成の単純化を図ることができる。
【0060】
最後に、従来の差動映像信号は機械的な操作に従って制御したのに対して、表示情報を用いて設定値の設定に従って表示される画面の補正を確認しながら制御を行い、特に補償要素の直接的な入力以外にも伝送線路の長さによる補償要素が自動で予め設定されることで、ユーザにその便利さを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0061】
以下、添付の図面に基づいて本発明の好適な実施形態を詳述する。
図5は、本発明の一実施の形態に係る非シルドより対線(unshielded twisted pair:UTP)を介して映像獲得装置と映像記録装置とを連結する中継装置の含まれた多チャネルCCTVシステムの線路を示した図面である。
【0062】
図5を参照すれば、多チャネルCCTVシステムは16台の映像獲得装置100、4台の中継装置300、および映像記録装置400を備えてなる。すなわちCCTVシステムは16個のチャネルを備えた16チャネルCCTVシステムである。
【0063】
映像獲得装置100は、設定された監視エリアで獲得した映像信号を差動画信号に切り替えてUTPケーブル200を介して中継装置300に伝送する。この時、映像獲得装置100と中継装置300との間の近い距離には映像獲得装置100それぞれにUTPケーブル200が接続されており、4台の映像獲得装置100各々に接続されたUTPケーブル200を介して中継装置300に差動画信号を伝送する。
【0064】
中継装置300は、UTPケーブル200、250を介して映像獲得装置100と映像記録装置400を中継する装置であって、電源供給線を介して入力された電源を、接続されたUTPケーブル200を介して映像獲得装置100に供給する。すなわち、中継装置300は4台の映像獲得装置100に電源供給を行なう。
【0065】
そして中継装置300は4台の映像獲得装置100から伝送された4個の差動画信号を1つのUTPケーブル250を介して映像記録装置400に伝送する。ここで、中継装置300と映像記録装置400との間の長い距離には4チャネル当たり1つのUTPケーブル250で接続される。
【0066】
つまり、UTPケーブル200、250は、4対のUTPで形成されたケーブルであって、1対のUTPで1台の映像獲得装置100から伝送された差動画信号を伝送することによって、1つのUTPケーブル250に含まれた4対のUTPで4台の映像獲得装置100から伝送された4つの差動画信号を映像記録装置400に伝送可能である。
【0067】
図6は本発明の一実施の形態に係る中継装置と非シルドより対線を介して連結された映像獲得装置を示した図面である。
同図に示すように、映像獲得装置100は、UTPケーブル200を介して中継装置300と接続されている。映像獲得装置100の一例として監視カメラであることができ、設定された監視エリアで獲得したアナログ映像信号を差動画信号に切り替え、UTPケーブル200を介して変換した差動画信号を中継装置300に伝送する。
【0068】
図7Aは図6に示された映像獲得装置がアナログ映像獲得装置である場合の概略的なブロック図である。
図7Aを参照すると、アナログ映像獲得装置100はアナログ映像信号を獲得し供給する装置であって、撮像部110、信号処理部120、変換部130、および電源部140を含んでいる。
【0069】
撮像部110はレンズを介して入射される光学像を電気信号に変換してアナログ映像信号を獲得する。信号処理部120は、撮像部110から印加された映像信号について所定の信号処理を行い、信号処理されたアナログ映像信号を後述する変換部130に印加する。
変換部130は信号処理部120から伝送されたアナログ映像信号を差動画信号に変換し、この変換された差動画信号をUTPケーブル200に含まれた4対のUTPのいずれか1つを介して中継装置300に伝送する。
【0070】
この時に変換部130は線路の長さに従う信号減殺に対応するため、映像信号の出力大きさを調節する有電源能動型である。
【0071】
電源部140はUTPケーブル200に含まれた4対のUTPのいずれか一つに供給された電源を撮像部110、信号処理部120、および変換部130に供給する。
【0072】
図7Bは図7Aの映像獲得装置に備えられた変換部を詳細に示した図面である。
図7Bを参照すると、変換部130は有電源能動型であって、映像信号の利得を調節し差動画信号に変換しつつ、非反転増幅器(op1)、反転増幅器(op2)、フィードバックパラメーターR1、R2を含んでなる。
【0073】
数1は非反転増幅器(op1)および反転増幅器(op2)の利得調整を行なうために利用される式である。
[数1]
非反転増幅利得=1+R2/R1
反転増幅利得=−R2/R1
【0074】
数1を参照すれば、フィードバックパラメーターR1、R2の可変によって非反転増幅利得および反転増幅利得の調整された差動画信号が生成される。
【0075】
図7Cはアナログ映像獲得装置の他の実施形態を示したブロック図である。
図7Cを参照すれば、アナログ映像獲得装置100は、撮像部110、信号処理部120、変換部130、電源部140、および制御信号処理部150を有している。
【0076】
制御信号処理部150はUTPケーブル200を介して伝送された制御信号により撮像部110、信号処理部120、および変換部130を制御する。 一例として、制御信号にフィードバックパラメータR1、R2の可変値が伝送されれば、制御信号処理部150は伝送されたフィードバックパラメータR1、R2の可変値をもって利得の調整が行なわれるよう変換部130の制御を行なう。または、制御信号で夜間モード/昼間モードの設定信号が伝送されれば、制御信号処理部150は夜間モードまたは昼間モードのいずれか一つを用いて映像を獲得および処理すべく撮像部110および信号処理部120を制御する。
【0077】
図7Dはアナログ映像獲得装置の更なる実施形態を示したブロック図である。
図7Dを参照すれば、アナログ映像獲得装置100は、撮像部110、信号処理部120、変換部130、電源部140、制御信号処理部150、音響処理部160、および音響変換部165を含む。
【0078】
音響処理部160は、マイクロから入力された音響信号に対して所定の信号処理を行なって信号処理されたアナログ音響信号を後述する音響変換部165に印加する。音響変換部165は、音響処理部160から伝送されたアナログ音響信号を差動音響信号に切り替え、この変換された差動音響信号をUTPケーブル200に含まれた4対のUTPのいずれか一つを介して中継装置300に伝送する。
【0079】
あるいは音響変換部165は、UTPケーブル200を介して伝送された差動音響信号をアナログ音響信号に切り替えて音響処理部160に印加する。 音響処理部160は音響変換部165から伝送されたアナログ音響信号に対して所定の信号処理を行い、スピーカーを介して出力する。
【0080】
この時、UTPケーブル200を介して音響信号に対する制御信号が入力されれば、音響処理部160および音響変換部165は制御信号処理部150の制御に応じて音響信号が処理される。
【0081】
図7Eは図6に示された映像獲得装置がIP映像獲得装置である場合を概略的に示すブロック図である。
図7Eを参照すれば、IP映像獲得装置100は、ネットワークと接続され、アナログ映像信号を獲得してネットワークストリームへ供給する装置である。このようなIP映像獲得装置100は、撮像部110、信号処理部120、電源部140、PoE受信部170、およびネットワークインターフェース部180を含む。
【0082】
信号処理部120は、撮像部110から印加された映像信号をデジタルに変換する。電源部140は後述するPoE(Power over Ethernet(登録商標))受信部170から供給された電源を撮像部110、信号処理部120、ネットワーク インターフェース180に供給する。
【0083】
PoE受信部170はUTPケーブル200に含まれた4対のUTPのいずれか一つから電源の供給を受け、4対のUTPのち差動画信号伝送UTPおよび電源供給UTPを除いたいずれか一つにネットワークストリームを伝送する。
【0084】
ネットワークインターフェース180は、信号処理部120により変換されたデジタル映像信号をネットワークストリームに変換してPoE受信部170に伝送し、コデックスエンコーダー182およびイーサネットインターフェース184を有する。具体的にコデックスエンコーダー182はデジタル映像信号をネットワーク ストリームに変換し、イーサネット(登録商標)インターフェース184はネットワークストリームをTCP/IPプロトコルに従ってPoE受信部170に伝送する。
【0085】
図7Fは図7Eの映像獲得装置に備えられたPoE受信部を具体的に示した図面である。
図7Fを参照すれば、PoE受信部170はパワーソース機器 (Power Sourcing Equipment: PSE)172およびパワー機器174を含む。
【0086】
パワーソース機器172は信号ペアライン(signal pare line)に48Vの電源を供給する。パワー機器174はパワーソース機器172から供給された48Vの電源をDCコンバーター175によりDC変換して出力する。
【0087】
この時、ネットワークデータ線と電源線は共有される。すなわち、信号ペアラインで電源が供給され、信号ペアラインのいずれか一つにネットワーク ストリームが伝送されるのである。
【0088】
図7Gは図6に示された映像獲得装置が複合映像獲得装置である場合を概略的に示すブロック図である。
図7Gを参照すれば、複合映像獲得装置100は、図7Aのアナログ映像獲得装置と図7EのIP映像獲得装置の機能とが複合された映像獲得装置であって、撮像部110、信号処理部120、変換部130、電源部140、PoE受信部170、およびネットワークインターフェース180を有している。
【0089】
このような複合映像獲得装置100は、設定された監視エリアで獲得された映像信号を差動画信号およびネットワークストリームに切り替えてUTPケーブル200を介して中継装置300に伝送する。これによって、ネットワーク基盤のCCTVシステムにおいてネットワーク問題により監視エリアの情報が獲得されない時には差動画信号を伝送することによって、監視エリアの情報漏れの恐れが予防される。
【0090】
図8は本発明の一実施の形態に係る中継装置を示した図面である。
図8を参照すれば、中継装置300は4つのUTPケーブル202〜208を介して4台の映像獲得装置(ch.1〜ch.4)と接続される。
【0091】
中継装置300は、電源供給線で入力された電源を4つのUTPケーブル202〜208を介して各映像獲得装置(ch.1〜ch.4)に供給する。そして、中継装置300は4つのUTPケーブル202〜208を介して各映像獲得装置(ch.1〜ch.4)から伝送された4つの差動画信号を1つのUTPケーブル250に含まれた4対のUTPを介して映像記録装置400へ伝送する。
【0092】
図9Aは非シルドより対線(unshielded twisted pair:UTP)を介してアナログ映像獲得装置と接続する中継装置の一例について示されたブロック図である。
図9Aを参照すれば、中継装置300は電源接続部310、電源供給部320、および5つのUTPケーブルポート332〜340を含んでなる。
【0093】
電源接続部310は電源供給線を介して電源が入力される。電源供給部320は電源接続部310から入力された電源を4つのUTPケーブルポート332〜338に接続された4つのUTPケーブル202〜208を介してそれぞれの映像獲得装置(ch.1〜ch.4)に供給する。
【0094】
4つのUTPケーブルポート332〜338には中継装置300と各映像獲得装置(ch.1〜ch.4)を接続する4つのUTPケーブル202〜208が接続されている。そして、残り1つのUTPケーブルポート、すなわち出力UTPケーブルポート340には中継装置300と映像記録装置400を接続する1つのUTPケーブル250が接続されている。
【0095】
この時4つのUTPケーブルポート332〜338に接続された4つのUTPケーブル202〜208を介して各映像獲得装置(ch.1〜ch.4)から伝送された4つの差動画信号は出力UTPケーブルポート340に接続された1つのUTPケーブル250に含まれる4対のUTPを介して映像記録装置400へ伝送される。
【0096】
図9Bは非シルドより対線(unshielded twisted pair:UTP)を介してIP映像獲得装置と接続される中継装置の一例を示すたブロック図である。
図9Bを参照すれば、中継装置300は、電源接続部310、PoEネットワークハブ320、および6つのUTPケーブルポート332〜342を有する。
【0097】
PoEネットワークハブ320は、電源接続部310から入力された電源を4つのUTPケーブルポート332〜338に接続されている4つのUTPケーブル202〜208を介して各映像獲得装置(ch.1〜ch.4)に供給する。
【0098】
そして、PoEネットワークハブ320は、4つのUTPケーブルポート332〜338に接続されている4つのUTPケーブル202〜208を介して各映像獲得装置(ch.1〜ch.4)から伝送された4つのネットワークストリームをネットワークストリームの出力用UTPケーブルポート342に接続されているUTPケーブルに含まれた4対のUTPを介してネットワークに伝送する。
【0099】
すなわち、中継装置300が映像獲得装置100とネットワークとの接続を中継する場合、中継装置300は映像記録装置400に差動画信号の出力を行なう差動画信号出力用ポート340と、ネットワークにネットワーク ストリームの出力を行なうネットワークストリームの出力用ポート342を備える。
【0100】
そして、差動画信号出力用ポート340を介して中継装置300と映像記録装置400とを接続するUTPケーブルおよびネットワークストリーム出力用ポート342を介して中継装置300とネットワークとを接続するUTPケーブルが備えられる。
【0101】
図9Cは非シルドより対線(unshielded twisted pair:UTP)を介してIP映像獲得装置と接続する中継装置の他の例を示したブロック図である。
図9Cを参照すれば、中継装置300は電源接続部310、PoEネットワークハブ320、7つのUTPケーブルポート332〜342、360、およびスイッチ部350を有している。電源接続部310、PoEネットワーク ハブ320、および6つのUTPケーブルポート332〜342の機能は図9Bで説明した通りである。
【0102】
スイッチ部350は、差動画信号出力用ポート340の出力およびネットワークストリームの出力用ポート342の出力のいずれか一つをスイッチングする。すなわち、中継装置300は、一定の時間をおいてネットワークの状態を点検し、ネットワークに問題が発生した時には差動画信号出力用ポート340の出力をスイッチングさせる。
【0103】
これは、ネットワーク基盤のCCTVシステムにおけるネットワーク問題により監視エリアの情報が獲得されないというエラー発生の際に、差動画信号を伝送することで監視エリアの情報漏れを防止することができる。
【0104】
図10は本発明の一実施の形態に係る映像記録装置を示すブロックである。
図10を参照すれば、映像記録装置400は、操作部411、音声入力端子412、音声信号処理部413、音声出力端子414、差動信号入力端子415、差動画処理部420、映像信号処理部430、表示情報生成部431、映像出力端子432、保存部433、記録媒体434、および制御部435を有している。
【0105】
操作部411は、ユーザの命令に従って入力信号を生成するためのボタンを備えている。操作部411はユーザの操作に応じてボタンが選択されれば、選択されたボタンに対応する入力信号を生成し、これを後述する制御部435に伝達する。一般に、映像記録装置に係る操作パネル、リモコン、別に備えられる操作機器、およびネットワークを通した外部機器からの操作命令の入力がそれに該当する。
【0106】
音声入力端子412は外部から音声信号を受信し音声信号処理部413に提供する。この音声信号処理部413は音声入力端子412から伝達された音声信号をデコーディングし音声出力端子414および後述する記録媒体434に提供する。音声出力端子414は音声信号処理部413から伝達された音声信号を外部音声出力装置に伝達するよう接続されている。
【0107】
差動信号入力端子415は、UTPケーブル250と接続されている端子(RJ-45コネクターなど)を介して差動画信号が入力され、後述する差動画処理部420へ提供する。
【0108】
差動画処理部420は、差動信号入力端子415を介して入力された差動画信号を一般映像信号に変換し、この変換された一般映像信号を可変的に増幅させる。具体的に、差動画処理部420は、差動画信号を一般映像信号に再度変換し制御部435の制御に従って一般映像信号の利得および周波数応答特性の補償要素の少なくとも一つを補償することで、画質の最適化のために変換された一般映像信号を可変的に増幅する。
【0109】
このため補償要素を設定するための表示情報生成とユーザの操作命令に従った補償要素の設定については後述することとする。
【0110】
映像信号処理部430は、差動画処理部420から伝達された映像信号をデコーディングし表示情報生成部431および後述する記録媒体434に提供する。
【0111】
表示情報生成部431は、映像記録装置400の設定および制御のための表示情報を生成し、映像信号処理部430から伝達された映像信号に重畳されるか単独に出力されるようにする。映像出力端子432は表示情報生成部431から伝達された映像信号を外部の映像表示装置に伝えられるよう接続されている。
【0112】
保存部433は、映像記録装置400の設定および制御を起動するための制御アルゴリズムなどが保存されている。また、補償要素の補償を介して最適の画質のための伝送線路の長さによる信号利得および周波数応答特性の設定値が保存される。記録媒体434は、映像記録装置400に備えられた記録媒体インターフェースを介して映像および音声を保存する。その一例として、磁気テープ/ディスク、光ディスク、メモリースチックなどの記録媒体に保存可能である。
【0113】
制御部435は、保存部433に予め保存された制御アルゴリズムを利用して操作部411を介して入力されるユーザ命令に従って映像記録装置400の全般的な動作を制御する。
【0114】
そして、制御部435は、一般映像信号の利得および周波数応答特性の少なくとも一つを補償して画質の最適化のめに補償要素の設定値に応じて差動画処理部420の増幅動作を制御する。
【0115】
この際、制御部435は、補償要素の設定値を設定するために表示情報生成部431を介して補償要素設定窓を生成して外部の映像表示装置に出力されるようにし、これによってユーザの操作入力に従って補償要素の設定値を設定することができる。
【0116】
そして、制御部435はユーザにより入力された差動画信号の伝送線路長さに応じて補償要素の設定値を保存部433に予め設定され保存された値に基づいて自動設定し、この設定された値はユーザの操作入力により微細調整される。この時、制御部435は、前述したような補償要素の設定に基づいて出力される映像が補正され、すぐに表示されるよう制御を行なう。
【0117】
これによって、出力映像の画質が向上され、かつ映像の補償要素設定が容易になることで、ユーザの便宜性が増大する。
【0118】
図11は本発明の一実施の形態に係る映像記録装置に備えられた入力端子を示した図面である。
図11を参照すれば、映像記録装置400の後面に差動信号入力端子415が備えられる。これは、図5に示された16チャネルCCTVシステムに備えられた映像記録装置400の後面であり、差動信号入力端子415は4つの入力端子を備えている。つまり、4チャネルによって獲得された映像が1つのUTPケーブルに伝送されることにより、16チャネルによって獲得された映像は4つのUTPケーブルに伝送されるからである。
【0119】
具体的に、差動信号入力端子415にはチャネル1から4によって獲得された映像が伝送されるUTPケーブルの接続された入力端子、チャネル5からで8によって獲得された映像が伝送されるUTPケーブルの接続された入力端子、チャネル9から12によって獲得された映像が伝送されるUTPケーブルの接続された入力端子、およびチャネル13から16によって獲得された映像が伝送されるUTPケーブルの接続された入力端子、合わせて4つが備えられている。
【0120】
これによって、従来には同軸ケーブルに接続されている16チャネルCCTVシステムの場合、映像記録装置に16つの入力端子が備えらなければならなかったが、本発明によると16チャネルCCTVシステムである場合4つの入力端子だけを備えれば良い。
【0121】
図12は本発明の一実施の形態に係る映像記録装置に備えられた差動画処理部を詳細に示した図面である。
図12を参照すれば、差動画処理部420は、D/Aコンバーター421、第1可変利得増幅器422、および第2可変利得増幅器426を有する。
【0122】
ユーザの操作入力に従って利得および周波数応答特性などの補償要素の設定値が設定されれば、制御部435はこれをD/Aコンバーター421へ伝達する。
【0123】
D/Aコンバーター421は、制御部435から伝えられた設定値を変換し電圧に出力する。この時、D/Aコンバーター421は周波数応答調整に対する設定値に応じた電圧は第1可変利得増幅器422に出力され、利得調整に対する設定値に応じた電圧は第2可変利得増幅器426に出力される。
【0124】
第1可変利得増幅器422は電圧コントロール乗算器423および第1 OP AMP425を有し、第2可変利得増幅器426は電圧コントロール乗算器428および第2OP AMP429を有する。
【0125】
第1および第2可変利得増幅器422、426は、各Rを媒介に差動信号入力端子415を介して入力された差動画信号の電圧レベルを電流IRGに切り替える。そして、第1可変利得増幅器421および第2可変利得増幅器426に備えられた電圧コントロール乗算器423、429によって電流IRGに周波数応答調整に対する設定値および利得調整に対する設定値が反映される。各設定値が反映された電流IRGはカレントフィードバック構造の第1OP AMP425および第2OP AMP529の増幅端に伝えられる。
【0126】
即ち、第1可変利得増幅器422は設定値に応じて差動画信号の周波数応答を調整し、第2可変利得増幅器426は設定値に応じて差動画信号の利得を調整し出力する。この時、第2可変利得増幅器426の出力は第1可変利得増幅器422の増幅端にフィードバック電流として作用して最終的にアナログ映像信号が出力される。
【0127】
図13は本発明の一実施の形態に係る差動画信号を制御するための表示情報を示した図面である。
図13を参照すれば、チャネル、画面設定、および補償要素設定の表示情報が重畳して表示された外部の映像表示装置の設定画面510、補償要素設定窓520、および補償要素の細部設定画面530を示している。
【0128】
補償要素設定窓520はUTPケーブルの全長さ、現に設定されている補償要素の設定値を示す。補償要素設定窓520のいずれか一つの項目を選択すると補償要素の細部設定画面530が表示される。
補償要素の細部設定画面530にてユーザにより伝送線路の長さが入力されれば、これに従って補償要素(映像利得、周波数利得)が予め設定された値に設定され、以後にはユーザの微細設定入力に応じて補償要素の再設定が可能である。
【0129】
図14は本発明の一実施の形態に係る映像記録装置の制御方法を説明するために提供されるフローチャートである。
図14を参照すれば、制御部435は表示情報生成部431を介して補償要素を設定するための表示情報が出力されるようにする(S610)。
【0130】
そして、制御部435はS610ステップで出力された表示情報に従ってユーザから操作部411を介して伝送線路長さに対する入力があったか否かを確認する(S620)。
【0131】
また、S620ステップにおいて、伝送線路の長さが入力されれば(S620-Y)、制御部435は入力された伝送線路の長さに適合する補償要素値を自動設定する(S630)。具体的に、制御部435は保存部433に伝送線路の長さに応じて予め設定され保存された補償要素設定値に基づいて補償要素を設定する。
【0132】
そして、制御部435はその設定された補償要素の設定値に基づいて映像信号を補正するよう差動画処理部420の増幅動作を制御する(S640)。これによって出力中である映像信号が補正出力される。
【0133】
一方、制御部435は操作部411を介して設定された補償要素の微細調整が入力されたか否かを判断する(S650)。
【0134】
S650ステップにおいて、微細調整が入力されれば(S650-Y)、S640ステップを再度行なうことによって出力中である映像信号が補正出力されるようにする。
【0135】
以上、UTPケーブルが4対のUTPから形成されていることについて図示かつ説明したが、これは実施形態に過ぎず、多数の対でも具現可能である。そして、UTPケーブルが4対のUTPから形成されることによって1台の中継装置に4つの映像獲得装置が接続されていることについて説明したが、これも一実施の形態に過ぎないことであって、UTPケーブルに含まれたUTP個数に応じて1台の中継装置に多数の映像獲得装置が接続されることも具現可能である。
【0136】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0137】
【図1】一般的なCCTVシステムの構成を示す図面である。
【図2】一般的な多チャネルCCTVシステムの線路を示す図面である。
【図3】一般的なアナログ映像信号および差動映像信号を示す図面である。
【図4】差動映像信号を伝送するCCTVシステムを示す図面である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る非シルドより対線(unshielded twisted pair:UTP)を介して映像獲得装置と映像記録装置とを接続する中継装置を含んだ多チャネルCCTVシステムの線路を示す図面である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る中継装置と非シルドより対線を介して接続される映像獲得装置を示す図面である。
【図7A】図6に示す映像獲得装置がアナログ映像獲得装置である場合の概略的なブロック図である。
【図7B】図7Aの映像獲得装置に備えられた変換部を詳細に示す図面である。
【図7C】アナログ映像獲得装置の他の実施形態を示すブロック図である。
【図7D】アナログ映像獲得装置の更なる実施形態を示すブロック図である。
【図7E】図6に示す映像獲得装置がIP映像獲得装置である場合の概略的なブロック図である。
【図7F】図7Eの映像獲得装置に備えられたPoE受信部を詳細に示す図面である。
【図7G】図6に示す映像獲得装置が複合映像獲得装置である場合の概略的なブロック図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る中継装置を示す図面である。
【図9A】非シルドより対線を介してアナログ映像獲得装置と接続される中継装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図9B】非シルドより対線を介してIP映像獲得装置と接続される中継装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図9C】非シルドより対線を介してIP映像獲得装置と接続される中継装置の他の実施形態を示すブロック図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る映像記録装置のブロック図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る映像記録装置に備えられた入力端子を示す図面である。
【図12】本発明の一実施の形態に係る映像記録装置に備えられた差動映像処理部を詳細に示す図面である。
【図13】本発明の一実施の形態に係る差動映像信号の制御を行なうための表示情報を示す図面である。
【図14】本発明の一実施の形態に係る映像記録装置の制御方法を説明するために提供されるフローチャートである。
【符号の説明】
【0138】
300 中継装置
310 電源接続部
320 PoEネットワークハブ
332,334,336,338 UTPケーブル接続部
340 スイッチング部
350 UTPケーブル接続部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の映像獲得装置と複数のケーブルを介して接続された複数のポートと、
前記複数のポートを介して前記複数の映像獲得装置に電源の供給を行なう電源部と、
前記複数のポートを介して前記複数の映像獲得装置から伝送された複数の映像信号が複数のラインを備えた1つのケーブルを介して接続された映像記録装置に出力される出力ポートと、
を含むことを特徴とする中継装置。
【請求項2】
前記電源部を介して入力された電源を前記複数のポートを介して前記複数の映像獲得装置に供給し、前記複数のポートを介して前記複数の映像獲得装置から伝送された複数のネットワークストリームを前記出力ポートに出力するPoE(Power over Ethernet)ネットワークハブを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の中継装置。
【請求項3】
前記複数のポートを介して前記複数の映像獲得装置から伝送された複数の映像信号および前記複数のポートを介して前記複数の映像獲得装置から伝送された複数のネットワークストリームのいずれか1つを出力するように前記出力ポートをスイッチングするスイッチング部を更に含むことを特徴とする請求項2に記載の中継装置。
【請求項4】
前記複数のケーブルは複数のUTP(Unshielded Twisted Pair)ケーブルであり、
前記1つのケーブルは1つのUTP(Unshielded Twisted Pair)ケーブルであり、
前記複数のポートを介して前記複数の映像獲得装置から伝送された複数の映像信号に対する差動信号は前記1つのUTPケーブルに含まれた複数のUTPにそれぞれ割り当てられて前記映像記録装置に伝送されることを特徴とする請求項1に記載の中継装置。
【請求項5】
映像信号を獲得する撮像部と、
前記撮像部で獲得された映像信号を能動素子を用いて差動映像信号に変換しケーブルを介して接続された外部機器に伝送する変換部と、
を含むことを特徴とする映像獲得装置。
【請求項6】
前記外部機器は中継装置であり、前記ケーブルを介して接続された前記中継装置から電源を受信し、前記撮像部および前記変換部に供給する電源部を更に含むことを特徴とする請求項5に記載の映像獲得装置。
【請求項7】
前記変換部は、
第1抵抗および第2抵抗と、
前記第1抵抗および第2抵抗の可変に従って前記映像信号の非反転増幅利得を調整する非反転増幅器と、
前記第1抵抗および第2抵抗の可変に従って前記映像信号の反転増幅利得を調整する反転増幅器と、
を含むことを特徴とする請求項5に記載の映像獲得装置。
【請求項8】
前記中継装置を介して前記ケーブルに伝送された制御信号に従って前記撮像部および変換部のいずれか1つを制御する制御信号処理部を更に含むことを特徴とする請求項5に記載の映像獲得装置。
【請求項9】
入力された音響信号を処理する音響処理部と、
前記音響信号を差動音響信号に切り替える音響変換部と、
を更に含むことを特徴とする請求項5に記載の映像獲得装置。
【請求項10】
前記ケーブルはUTPケーブルであることを特徴とする請求項5に記載の映像獲得装置。
【請求項11】
映像信号を獲得する撮像部と、
前記撮像部で獲得された映像信号が伝送される中継装置から電源を受信し、前記撮像部に供給する電源部と、
を更に含むことを特徴とする映像獲得装置。
【請求項12】
映像信号を獲得する撮像部と、
前記撮像部で獲得された映像信号を能動素子を用いて差動映像信号に変換しケーブルを介して接続された外部機器に伝送する変換部と、
前記撮像部で獲得された映像信号をネットワークストリームに変換するネットワークインターフェース部と、
前記変換されたネットワークストリームを前記ケーブルを介して接続された外部機器に伝送するネットワーク送受信部と、
を含むことを特徴とする映像獲得装置。
【請求項13】
前記外部機器は中継装置であり、
前記ネットワーク送受信部は前記ケーブルを介して接続された前記中継装置からの電源を受信して供給し、
前記ネットワーク送受信部が供給する電源を前記撮像部、前記変換部、および前記ネットワークインターフェース部に供給する電源部と、
を更に含むことを特徴とする請求項12に記載の映像獲得装置。
【請求項14】
前記ネットワーク送受信部は、前記中継装置を介して前記ケーブルに伝送された制御信号を受信することを特徴とする請求項12に記載の映像獲得装置。
【請求項15】
前記変換部は、
第1抵抗および第2抵抗と、
前記第1抵抗および第2抵抗の可変に従って前記映像信号の非反転増幅利得を調整する非反転増幅器と、
前記第1抵抗および第2抵抗の可変に従って前記映像信号の反転増幅利得を調整する反転増幅器と、
を含むことを特徴とする請求項12に記載の映像獲得装置。
【請求項16】
前記ケーブルはUTPケーブルであることを特徴とする請求項12に記載の映像獲得装置。
【請求項17】
差動映像信号が印加される差動信号入力端子と、
前記差動映像信号を一般映像信号に変換し、変換された前記一般映像信号を可変的に増幅する差動映像処理部と、
前記増幅された一般映像信号が記録される記録媒体と、
を含むことを特徴とする映像記録装置。
【請求項18】
前記差動信号入力端子は、複数の入力端子を備え、それぞれの入力端子に複数の差動映像信号が入力されることを特徴とする請求項17に記載の映像記録装置。
【請求項19】
前記一般映像信号の利得および周波数応答特性の少なくとも1つを補償して画質を最適化するための補償要素の設定値に基づいて前記差動映像処理部の増幅動作を制御する制御部を更に含むことを特徴とする請求項17に記載の映像記録装置。
【請求項20】
前記補償要素は、前記一般映像信号の利得および周波数応答特性の少なくとも1つを含み、
前記制御部は、ユーザにより入力された差動映像信号を伝送するためのケーブル長さに従って前記補償要素の設定値を自動設定することを特徴とする請求項17に記載の映像記録装置。
【請求項21】
前記制御部は、自動設定された前記補償要素の設定値をユーザの入力に従って調整することを特徴とする請求項19に記載の映像記録装置。
【請求項22】
前記差動映像処理部は、
前記周波数応答の設定値および利得の設置値を電圧に変換するD/Aコンバーターと、
前記変換された周波数応答設定値に該当する電圧に応じて前記一般映像信号の周波数応答を調整する第1可変利得増幅器と、
前記変換された利得設定値に該当する電圧に応じて前記一般映像信号の利得を調整する第2可変利得増幅器と、
を含むことを特徴とする請求項17に記載の映像記録装置。
【請求項23】
前記ケーブルはUTPケーブルであることを特徴とする請求項20に記載の映像記録装置。
【請求項24】
監視エリアの映像信号を獲得し、前記獲得された映像信号を差動映像信号およびネットワークストリームに変換する映像獲得装置と、
前記映像獲得装置を接続するケーブルを介して前記映像獲得装置に電源供給を行い、前記映像獲得装置から伝送された差動映像信号およびネットワークストリームのいずれか1つを複数のラインを備える1つのケーブルに出力する中継装置と、
前記中継装置を接続する1つのケーブルを介して出力された差動映像信号を一般映像信号に変換し、変換された前記一般映像信号を可変的に増幅して記録する映像記録装置と、
を含むことを特徴とする監視システム。
【請求項25】
前記映像獲得装置と前記中継装置、前記中継装置と前記映像記録装置を接続するケーブルはUTPケーブルであることを特徴とする請求項24に記載の監視システム。
【請求項26】
映像信号を獲得するための複数の映像獲得装置と、
前記映像信号を記録するための映像記録装置と、
前記複数の映像獲得装置と映像記録装置とを接続するための中継装置と、を含み、
前記中継装置はUTP(Unshielded Twisted Pair)ケーブルを介して前記映像記録装置に接続されていることを特徴とする映像システム。
【請求項27】
前記UTPケーブルは複数の映像記録装置の個数に応じたTwisted Pairを有することを特徴とする請求項26に記載の映像システム。
【請求項28】
前記映像システムは、複数の映像獲得装置を中継装置に接続するための複数のUTPケーブルを更に含み、前記UTPケーブルの数は複数の映像装置の数に応じたことを特徴とする請求項27に記載の映像システム。
【請求項29】
複数の異なる映像信号を出力するための第1出力ポートと、
複数のネットワークストリームを出力するための第2出力ポートと、
予め設定された間隔でネットワークの状態を検出し、前記ネットワーク状態を基盤に第1出力ポートと第2出力ポート間にスイッチングを行なうためのスイッチング部と、
を含むことを特徴とするネットワークで使用可能な中継装置。
【請求項30】
前記スイッチング部は、ネットワークエラーに対する状態が検出されたとき、複数の異なる映像信号を出力するための第1出力ポートにスイッチングを行なうことを特徴とする請求項29に記載のネットワークで使用可能な中継装置。
【請求項31】
映像信号複数の補償素子を決定するためのディスプレー情報を出力するステップと、
伝達ラインの長さがディスプレー情報に基づいてユーザによって入力されたかを確認し、もし確認されると、伝達ラインの長さに対する複数の補償素子の値を設定し、複数の補償素子に従って映像信号を補償するステップと、
を含むことを特徴とする映像信号を向上させるための方法。
【請求項32】
前記補償素子を設定するための調整が入力されたかを決定し、その調整が入力されると、複数の補償素子に従って映像信号を補償するステップを更に含むことを特徴とする請求項31に記載の映像信号を向上させるための方法。
【請求項33】
映像記録装置により補償された映像信号を記録するステップを更に含むことを特徴とする請求項32に記載の映像信号を向上させるための方法。
【請求項34】
複数の映像獲得装置から映像信号を獲得するステップと、
複数の獲得装置から中継装置で獲得した映像信号を提供するステップと、
UTPケーブルを介して前記中継装置から映像記録装置に前記獲得した映像信号を提供するステップと、
を含むことを特徴とする映像システムを作動させる方法。
【請求項35】
予め決定された区間でネットワークの状態を検出するステップと、
ネットワークエラー状態が検出されると、スイッチング部が複数の異なる映像信号を出力するための第1出力ポートをスイッチングするために、複数の異なる映像信号を出力するための第1出力ポートとネットワーク状態に基づいて複数のネットワークストリームを出力するための第2出力ポート間にスイッチングを行なうステップと、
を含むことを特徴とする中継装置を動作させる方法。
【請求項36】
映像獲得装置によりモニターリングされたエリアの映像信号を獲得するステップと、
前記獲得した映像信号を映像獲得装置で異なる映像信号とネットワークストリームに転換するステップと、
中継装置で前記映像獲得装置に電力の供給を行なうステップと、
前記映像獲得装置を接続するケーブルを使用するステップと、
前記映像獲得装置から伝送された異なる映像信号と前記中継装置により複数のラインを有する1つのケーブルに対するネットワークストリームを出力するステップと、
前記中継装置を接続する1つのケーブルを使用して異なる映像信号を一般な映像信号に転換し、この転換された一般な映像信号を増幅し、映像記録装置により増幅された信号を記録するステップと、
を含むことを特徴とする監視システムを動作させる方法。
【請求項37】
予め決定された区間でネットワークの状態を検出するステップと、
ネットワークエラー状態が検出される時、スイッチング部が複数の異なる映像信号を出力するための第1出力ポートをスイッチングするために、複数の異なる映像信号を出力するための第1出力ポートとネットワーク状態に基づいて複数のネットワークストリームを出力するための第2出力ポート間にスイッチングを行なうステップと、
を含むことを特徴とするコンピュータープログラムが保存されたコンピューター記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図7F】
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【図7G】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図14】
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【図3】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−54327(P2008−54327A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−220311(P2007−220311)
【出願日】平成19年8月27日(2007.8.27)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】