説明

非常用ボックス

【課題】 地震や火災などによる停電などの緊急時には直ぐに非常用品を取り出して使用でき、しかも内部に収容された非常用品が盗難に会う恐れがなく、設置も極めて簡単な非常用ボックスを提供する。
【解決手段】 内部に非常用品が収納された本体1と、本体1の前面に開閉自在取り付けられた前面扉2と、前面扉2を施錠するロック機構3と、ロック機構3を解除する解除ボタン4とを有し、本体1には照明が消えた際に電池で作動する作動する非常回路10とが備えられ、前面扉2は、前面に蓄光素子の表示部2aが設けられると共に一部に内部が見える透明部2bが設けられ、解除ボタン4は、前面扉2の前記ロック機構3の対向する位置に取り付けられ、頭部が前面扉2の前面の保護カバー3内に配置され、保護カバー3を破って解除ボタン4を押すことによりロック機構3を解除する構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、緊急事態が発生した際に使用する非常用具が収納された非常用ボックスに関し、特に、暗闇の中でも瞬時に懐中電灯などの照明具の保管場所が表示される非常用ボックスに関する。また、不審者の侵入に対する防禦のための各教室や廊下などに設置する学校セフティボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
多くの人が集まる官庁、市役所、病院などの公共施設、百貨店、オフィスビル、マンションなどの建築物には、地震や火災などの緊急事態が発生した際には、非常時の非難経路を示す誘導灯が設けられているが、停電により誘導灯以外の照明が消えた場合に足元が暗くなり、安全に避難が行えなくなる恐れがあった。また、学校への不審者の侵入などによる学童への被害が多発している現状である。
【0003】
そこで、このような非常時に、照明が消えても安全に非難ができるように、特開平8−87908号公報(特許文献1)に示すような非常灯ボックスがあった。この非常灯ボックスは、前面が開口する箱体の内部に第1空間と第2空間を形成し、前記第1空間に発光体を収納し、光透過性を有するサインプレートで第1空間の開口部を覆い、第2空間に懐中電灯を着脱自在に収納し、箱体に開閉自在に取り付けた蓋板で第2空間の開口部を覆ったものである。
【0004】
【特許文献1】特開平8−87908号公報第1頁
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の非常灯ボックスにおいては、非常時に照明が消えても、非常用回路に接続された発光体が点灯し、サインプレートに描かれた表示が浮き上がり、懐中電灯の所在が容易にわかり、直ぐに懐中電灯を取り出して使用できるものの、この非常灯ボックスを不特定多数の人が訪れる病院などの公共施設、百貨店、オフィスビルなどに設置した場合には、簡単に懐中電灯が取り出せるので、盗難に遭う恐れがあった。
【0006】
また、発光体は非常時に照明が消えても電源が供給されるようにするには、誘導灯と同じ建物の非常用回路の電源に接続する必要があるので、建物側の工事が必要になり、取り付けが面倒になるという問題があった。そのため、非常灯ボックスを他の場所に移動して設置したり、非常灯ボックスを増やして設置することは簡単にできないという問題もあった。
【0007】
また、学校などにおいて突然の不審者の侵入に対して、撃退するものが身近にない場合が多く、学校側の対応は非難するしか方法がとれなかった。一般に不審者は凶器を携帯している場合が多く、これに対応できる処置が学校側には用意されていなかった。更に、学校の各教室に警報システム機器を設置しているところは僅かな状態であった。
【0008】
本発明は、上述した従来の問題に鑑みなされたもので、地震や火災などによる停電などの緊急時には直ぐに非常用品を取り出して使用でき、しかも内部に収容された非常用品が盗難に遭う恐れがなく、設置も極めて簡単な非常用ボックスを提供するものである。
また、学校の安全ボックスとして、不審者を撃退できる物品などを収納できるボックスを消火器などと同様に廊下などに配置することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決するため、内部に非常用品が収納された本体と、前記本体の前面に開閉自在取り付けられた前面扉と、前記前面扉を施錠するロック機構と、前記ロック機構を解除する解除ボタンとを有し、前記前面扉は、前面に蓄光素子の表示部が設けられると共に一部に内部が見える透明部が設けられ、前記解除ボタンは、前記前面扉の前記ロック機構の対向する位置に挿通自在に取り付けられ、頭部が前記前面扉の前面の保護カバー内に配置され、前記前面扉を破って前記解除ボタンを押すことにより前記ロック機構を解除することを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明の非常用ボックスは、内部に非常用品が収納された本体と、前記本体の前面に開閉自在取り付けられた前面扉と、前記前面扉を施錠するロック機構と、前記ロック機構を解除する解除ボタンとを有し、前記本体には所定以上の振動が発生した際に電池で作動する非常回路が備えられ、前記前面扉は、前面に蓄光素子の表示部が設けられると共に一部に内部が見える透明部が設けられ、前記ロック機構は、前記本体の所定の位置に取り付けられたフレームの内部にスライド可能なスライダが遊嵌され、前記スライダに係合ピンが突設されており、前記係合ピンに前面扉に回動自在に取り付けられているロック片が係合され、前記解除ボタンは、前記前面扉の前記ロック機構の対向する位置に取り付けられ、頭部が前記前面扉の前面の保護カバー内に配置され、軸体が前記前面扉を挿通自在に貫通して取り付けられ、先端部が前記スライダに形成された斜面部に当接していることを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明の非常用ボックスは、内部に非常用品が収納された本体と、前記本体の前面に開閉自在取り付けられた前面扉と、前記前面扉を施錠するロック機構と、前記ロック機構を解除する解除ボタンとを有し、前記本体には所定以上の振動が発生した際に電池で作動する非常回路が備えられ、前記前面扉は、前面に蓄光素子の表示部が設けられると共に一部に内部が見える透明部が設けられ、前記ロック機構は、前記本体の所定の位置に取り付けられたフレームの内部にスライド可能なスライダが遊嵌され、前記スライダに係合ピンが突設されており、前記係合ピンに前面扉に回動自在に取り付けられているロック片が係合され、前記解除ボタンは、前記前面扉の前記ロック機構の対向する位置に取り付けられ、 頭部が前記前面扉の前面の保護カバー内に配置され、軸体が前記前面扉を挿通自在に貫通して取り付けられ、先端部が前記スライダに形成された斜面部に当接し、前記本体の背面には壁に引っ掛けるためのフックが取り付けられていることを特徴としている。
【0012】
さらに、本発明の非常用ボックスにおける前記非常回路は、給電用の電池と、地震などの振動を検知するセンサと、前記センサの出力で作動するスイッチング回路と、複数の照明用発光素子と、前記解除ボタンの周囲を発光させるフラッシュ用発光素子と、前記フラッシュ用発光素子をフラッシュ発光させるためのフラッシュ回路と、警報を発する警報機と、前記警報機を解除するリセットスイッチと、が備えられたものである。また、この警報機に連動して外部の警備会社または警察部署に連絡する通信機構を内蔵してある。
【0013】
本発明の学校セフティボックスは、前記のような非常用品の他に、警笛やカラーマーキングボール、催涙スプレー等を収納することもでき、更に、折たたみ式の撃退棒、防禦衝立板をコンパクトに収納することもできる。学校の各教室や、廊下に配置し、不審者の撃退用だけではなく,町内の緊急避難の非常時にも使用できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、地震発生で停電が生じても、蓄光素子の表示部と非常回路の警報機で非常用ボックスの存在が簡単にわかるので、収納された非常用品である携帯電灯などを使用して安全に避難できるものである。
また、本発明の非常用ボックスは、ロック機構により、盗難防止ができると共に、緊急時にはこのロックを簡単に解除できるので、非常に使い勝手の良い非常用ボックスを提供できる。
また、内部の電池で作動する非常回路が備えられており、外部との配線の必要がなく、場所を選らばないでどんな場所にも簡単に設置することができる。しかも、背面には室内の壁面に設けた掛金具に設置する壁掛用フックが取り付けられていればどこでも簡易に配置することができる。
【0015】
学校内に配置した場合、身近に居る生徒が押しボタンを押圧することにより警報が発生し、不審者の行動に対する抑制効果を発揮する。また、警笛を鳴らし周囲に異常を早く知らしめることができる。同時に外部の警備会社などに通信連絡することにより緊急に対応することができる。また、逃亡する不審者に対してカラーマーキングボールなどによってインクマークをつけることもできる。更に、催涙スプレーは凶器を携帯した不審者を退治するときに有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明に係る非常用ボックスの最良の形態を図面に基づき参照して説明する。
図1は本発明の非常用ボックスを示す斜視図、図2は図1の非常用ボックスの前面扉を開いた状態を示す斜視図、図3は図1の非常用ボックスの側面図、図4は図1の非常用ボックスに収納されるラジオ付き懐中電灯を示す斜視図、図5は図1の非常用ボックスの非常回路を示す回路図、図6は図1の非常用ボックスのロック機構を示す断面図、図7は図5のロック機構の動作を示す斜視図、図8は他の実施の形態の斜視図である。
【0017】
本発明に係る非常用ボックスは、図1乃至図3に示すように、内部に非常用品である高輝度懐中電灯や手動発電式のラジオ付きの災害用懐中電灯などが収納できる本体1と、前記本体1の前面に開閉自在取り付けられた前面扉2と、前記前面扉2を施錠するロック機構3と、前記ロック機構を解除する解除ボタン4と、を有している。この本体1には後述するように地震時において電池で自動的に作動する非常回路10を配設することもできる。
【0018】
この非常用ボックスに使用される本体1は、金属より前面開口された堅牢な箱体に形成されたもので、上部に棚が形成され電池ボックス1aが設けられている。この電池ボックス1aには開閉式の扉が設けられており、電池を交換できるようになっている。さらに、電池ボックス1aの中には後述する非常回路10が格納されている。そして、この非常回路10に組み込まれている警報器14の解除ボタン15が電池ボックス1aの扉に突設されている。そして、この本体1の背面には壁掛け用のフック1cが設けられている。
【0019】
この本体1の下部には非常用品の収納室1bが形成されており、この収納室1bには非常用品である高輝度懐中電灯6や手動発電式の多機能災害用懐中電灯7が収納されている。高輝度懐中電灯6は単1の乾電池を4本以上を使用した高輝度で防水機能の大型の懐中電灯である。多機能災害用懐中電灯7は、図4に示すように、回転可能なハンドル7aを備えており、このハンドル7aを手で回すことにより内部の発電機7bが発電し、図示しないバッテリに蓄電され、ランプ7cを点灯させると共に内部のラジオ7dを動作させるように構成されたものである。従って、懐中電灯6の乾電池が消耗して使用不可能になった場合は、この多機能災害用懐中電灯7を使用できるものである。また、この多機能災害用懐中電灯7には携帯電話の充電用の端子も備えており、誰でも簡単に操作できるようになっている。さらに、この収納室1bには、高輝度懐中電灯6や多機能災害用懐中電灯7以外の災害用装備品を収納できることは勿論であり、例えば、救急薬品や非常用ハンマー、或いは防火グローブや酸素ボンベなどの備品を収納できるものである。
【0020】
この本体1に取り付けられた前面扉2は、前面上部に蓄光素子の表示部2aが設けられると共に下部にアクリル等の透明な板により内部の収納物が見える透明部2bが設けられている。この前面扉2は、本体1にヒンジ2c,2cにより開閉自在に取り付けられている。また、この前面扉2の内側には後述する非常回路10の発光素子のLED14,14,14,14が四隅に取り付けられている。このLED14は非常時の照明が消えた時に自動的に点灯して非常用ボックスの場所を示すと共に内部を照明するものである。さらに、図1に示すように、この前面扉2には、後述するロック機構3の対向する位置に保護カ
バー8が取り付けられており、この中心部には解除ボタン4の頭部4bが配置されている。そして、この解除ボタン4の頭部4bの周囲には、後述するフラッシュ用LEDが取り付けられており、非常時にフラッシュ発光して解除ボタン4の位置を知らせるようにしている。
【0021】
前面扉2に取り付けられている表示部2aは、公知の蓄光体の材料と塗料とを練り合わせてインキ状にしたものをパネルに塗布して貼りつけたものである。この表示部2aには、非常時に内部の非常用品が何であるか、直ぐわかるように、蓄光体で例えば「非常用ライト」という文字と懐中電灯の絵が書かれている。この表示部2aの蓄光体は、照明の光エネルギーを蓄えることで、照明が無い暗所中において発光するもので、照明が消えてから十分以上は発光を続けるものである。そのため、非常時において、照明が消えてから非常用の懐中電灯を探すのは通常は1分以内であり、長くても数分以内であるため、要求に十分満足するものである。
【0022】
非常回路10は、図5に示すように、給電用の電池11と、地震の振動を検知するセンサ12と、前記センサ12の出力で作動するスイッチング回路13と、照明用発光素子である4個のLED14,14,14,14と、解除ボタン4の周囲を発光させるフラッシュ用LED15と、このLED15をフラッシュ発光させるためのフラッシュ回路16と、警報を発する警報機17と、この警報機17を解除するリセットスイッチ18と、が備えられたものである。
【0023】
電池11は通常、長寿命タイプの乾電池を使用するが、定期的(1回/年)に交換するようにしている。そのため、前面扉2には次回の乾電池の交換日を表示したシールを貼り付けておき、誰でもわかるようにしてある。また、振動を検知するセンサ12は、圧電素子などを使用した公知の加速度センサであり、設定した強さの振動があった場合には、このセンサ12から信号がスイッチング回路13に出力されるものである。スイッチング回路13はスイッチング用トランジスタを使用した公知の回路であり、センサ12から信号が入力した場合にスイッチング用トランジスタがオン状態となり、メイン回路19が導通するように構成したものである。
【0024】
このように構成された非常回路10は、地震などが発生した場合には、センサ12で検知されてから信号がスイッチング回路13に出力される。するとスイッチング回路13のトランジスタがオンとなりメイン回路19に電流が流れるので、LED14が点灯すると共に解除ボタン4のLED15がフラッシュ発光し、警報機17が鳴るものである。従って、例えば、夜間に強い地震が発生して停電になった場合にも、非常回路10の動作でLED14が点灯してLED15がフラッシュ発光し、警報機17が鳴るので、非常用ボックスの位置が直ぐわかるものである。
【0025】
また、地震以外の振動、例えば、故意に前面扉2の保護カバー2dを破って前面扉2を開けようとした場合には、その衝撃や振動をセンサ12が検知するので、スイッチング回路13がオン状態となりメイン回路19に電流が流れるので、LED14が点灯して解除ボタン4のLED15がフラッシュ発光し、警報機17が鳴るものである。従って、例えば、夜間にいたずらや盗難のために非常用ボックスを開けて、中の災害用備品を取り出すことを防止できるものである。
【0026】
また、本体1と前面扉2を施錠するロック機構3は、図6に示すように、フレーム3aの内部にスライド可能なスライダ3bが遊嵌されている。このスライダ3bに係合ピン3cが突設されており、この係合ピン3cに前面扉2に回動自在に取り付けられているロック片5が係合されている。このロック片5が係合ピン3cに係合することにより、本体1に前面扉2が施錠された状態になる。
【0027】
また、前記スライダ3bには斜めに形成された斜面部3dが設けられており、この斜面部3dに解除ボタン4の先端部4aが当接している。図7(a)に示すように、この状態では、本体1に前面扉2が施錠された状態である。ところが、非常事態となり、解除ボタン4の保護カバー8を破って解除ボタン4を押すと、解除ボタン4の先端部4aが当接している斜面部3dを押すので、図7(b)に示すように、スライダ3bは図中右方向へ移動する。すると、スライダ3bと一体の係合ピン3cも右へ移動するので、係合ピン3cロック片5の係合関係から外れてしまう。即ち、前面扉2は本体1から解錠された状態になる。従って、前面扉2を開いて本体1の中から直ぐに非常用品を取り出せるものである。
【0028】
尚、非常用ボックスの電池交換などの定期点検で、この非常用ボックスの管理者が前面扉2を開ける場合には、図1に示すように、開閉用の鍵穴9があり、所定の鍵を使用して前面扉2を開けることができるようになっている。この場合にも開閉動作の振動で非常回路10が動作して、警報機17が鳴る場合があるので、その時は、図2に示す電池ボックス1aの扉に突出しているリセットスイッチ18を押して警報機17を止めるものである。
【0029】
このように構成された非常用ボックスは、地震発生で停電が生じても、蓄光素子の表示部と非常回路の警報機で非常用ボックスの存在が簡単にわかるので、収納された非常用品を使用して安全に避難できるものである。
また、ロック機構により、盗難防止ができると共に、緊急時にはこのロックを簡単に解除できるので、非常に使い勝手の良い非常用ボックスを提供できる。
さらに、内部の電池で作動する非常回路が備えられており、壁掛用フックが取り付けられているので、外部との配線の必要がなく、場所を選ばずどんな場所にも簡単に設置することができるものである。定期的に電池を交換する場合は、管理人がキーを操作して扉を開けて電池の交換が可能である。
【0030】
尚、本発明の非常用ボックスは、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において様々な態様が可能なことは勿論である。
例えば、電池は乾電池に限らず充電可能なバッテリを使用してもよいし、燃料電池を配備してもよい。このスイッチング回路はリレーなどを使用してよいことは勿論である。更に、外部の警備会社などへ通信連絡できる電子回路を内蔵すれば、110番の電話連絡をしなくても良い。
【0031】
図8に示す学校セフティボックスの実施形態で、電灯の他にカラーマーキングボール、警笛を収納してある。撃退棒は折たたみ式で収納しているときは折りたたみ、使用時には伸張して使用するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の非常用ボックスを示す斜視図である。
【図2】図1の非常用ボックスの前面扉を開いた状態を示す斜視図である。
【図3】図1の非常用ボックスを示す側面図である。
【図4】図1の非常用ボックスに収納されるラジオ付き懐中電灯を示す斜視図である。
【図5】図1の非常用ボックスの非常回路を示す回路図である。
【図6】図1の非常用ボックスのロック機構を示す断面図である。
【図7】図6のロック機構の動作を示すもので、(a)は施錠状態を示す斜視図、(b)は解錠状態を示す斜視図である。
【図8】本発明の学校セフティボックスの実施の形態の斜視図である。
【符号の説明】
【0033】
1 本体
1a 電池ボックス
1b 収納室
1c フック
2 前面扉
2a 表示字部
2b 透明部
2c ヒンジ
2d 保護カバー
3 ロック機構
3a フレーム
3b スライダ
3c 係合ピン
3d 斜面
4 解除ボタン
4a 先端部
5 ロック片
6 懐中電灯
7 ラジオ付き懐中電灯
7a ハンドル
7b 発電機
7c ランプ
8 保護カバー
9 鍵穴
10 非常回路
11 電池
12 センサ
13 スイッチング回路
14 LED(照明用発光素子)
15 LED(フラッシュ用発光素子)
16 フラッシュ回路
17 警報器
18 リセットスイッチ
19 メイン回路
20 カラーボール
21 防禦器具


【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に非常用品が収納された本体と、前記本体の前面に開閉自在取り付けられた前面扉と、前記前面扉を施錠するロック機構と、前記ロック機構を解除する解除ボタンとを有し、前記前面扉は、前面に蓄光素子の表示部が設けられると共に一部に内部が見える透明部が設けられ、前記解除ボタンは、前記前面扉の前記ロック機構の対向する位置に挿通自在に取り付けられ、頭部が前記前面扉の前面の保護カバー内に配置され、前記保護カバーを破って前記解除ボタンを押すことにより前記ロック機構を解除することを特徴とする非常用ボックス。
【請求項2】
内部に非常用品が収納された本体と、前記本体の前面に開閉自在取り付けられた前面扉と、前記前面扉を施錠するロック機構と、前記ロック機構を解除する解除ボタンとを有し、
前記本体には所定以上震動が発生した際に電池で作動する非常回路が備えられ、
前記前面扉は、前面に蓄光素子の表示部が設けられると共に一部に内部が見える透明部が設けられ、
前記ロック機構は、前記本体の所定の位置に取り付けられたフレームの内部にスライド可能なスライダが遊嵌され、前記スライダに係合ピンが突設されており、前記係合ピンに前面扉に回動自在に取り付けられているロック片が係合され、
前記解除ボタンは、前記前面扉の前記ロック機構の対向する位置に取り付けられ、頭部が前記前面扉の前面の保護カバー内に配置され、軸体が前記前面扉を挿通自在に貫通して取り付けられ、先端部が前記スライダに形成された斜面部に当接していることを特徴とする非常用ボックス。
【請求項3】
内部に非常用品が収納された本体と、前記本体の前面に開閉自在取り付けられた前面扉と、前記前面扉を施錠するロック機構と、前記ロック機構を解除する解除ボタンとを有し、
前記本体には所定以上震動が発生した際に電池で作動する非常回路が備えられ、
前記前面扉は、前面に蓄光素子の表示部が設けられると共に一部に内部が見える透明部が設けられ、
前記ロック機構は、前記本体の所定の位置に取り付けられたフレームの内部にスライド可能なスライダが遊嵌され、前記スライダに係合ピンが突設されており、前記係合ピンに前面扉に回動自在に取り付けられているロック片が係合され、
前記解除ボタンは、前記前面扉の前記ロック機構の対向する位置に取り付けられ、頭部が前記前面扉の前面の保護カバー内に配置され、軸体が前記前面扉を挿通自在に貫通して取り付けられ、先端部が前記スライダに形成された斜面部に当接し、
前記本体の背面には壁に引っ掛けるためのフックが取り付けられていることを特徴とする非常用ボックス。
【請求項4】
前記非常回路は、給電用の電池と、地震の震動を検知するセンサと、前記センサの出力で作動するスイッチング回路と、複数の照明用発光素子と、前記解除ボタンの周囲を発光させるフラッシュ用発光素子と、前記発光素子をフラッシュ発光させるためのフラッシュ回路と、警報を発する警報機と、前記警報機を解除するリセットスイッチと、が備えられたことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の非常用ボックス。
【請求項5】
内部に非常用品が収納された本体と、前記本体の前面に開閉自在取り付けられた前面扉と、前記前面扉を施錠するロック機構と、前記ロック機構を解除する解除ボタンとを有し、前記前面扉は、前面に蓄光素子の表示部が設けられると共に一部に内部が見える透明部が設けられ、前記解除ボタンは、前記前面扉の前記ロック機構の対向する位置に挿通自在に取り付けられ、頭部が前記前面扉の前面の保護カバー内に配置され、前記保護カバーを破って前記
解除ボタンを押すことにより前記ロック機構を解除することを特徴とする学校セフティボックス。
【請求項6】
前記解除ボタンが操作されたときには外部の警備会社または警察部署に異常を連絡する通信機構が内蔵されていることを特徴とする請求項5に記載の学校セフティボックス。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2006−299532(P2006−299532A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−118539(P2005−118539)
【出願日】平成17年4月15日(2005.4.15)
【出願人】(599064306)株式会社ケ−・ジ−・マーク (5)
【Fターム(参考)】