説明

非接触受電装置および無人搬送車

【課題】電力を蓄積する手段としてバッテリとキャパシタを備え、かつ短時間給電と大容量蓄電を両立させた非接触受電装置を提供する。
【解決手段】キャパシタ213とバッテリ216との間に電圧変換回路214を設け、電圧変換回路214によりキャパシタ213の端子間電圧をバッテリ216の充電電圧に変換する。キャパシタ213とバッテリ216を回路上で分離することにより、キャパシタ213に蓄積された電気量を、バッテリ216の電圧に影響されることなく取り出すことができ、結果として、キャパシタ213に蓄積された電力の大半を取り出してバッテリ216に充電することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コイル間の電磁結合を利用して給電装置から非接触で電力の供給を受ける非接触受電装置、およびその受電装置を内蔵した無人搬送車に関する。
【背景技術】
【0002】
無人搬送車に配設された二次コイルに給電装置に配設された一次コイルから非接触で電力を供給(給電)する非接触給電方法を採用した無人搬送車が普及している。ここで非接触とは、コネクタやパンタグラフなどによる物理的な接触なしにという意味である。
【0003】
非接触給電方法を採用した無人搬送車においては、給電装置から給電された電力は無人搬送車に内蔵された受電装置のバッテリに蓄えられる。しかし、バッテリは大量の電力を蓄積するのには好都合であるが、充電に時間がかかるという難点があり、迅速な給電を実現する上で障害となっている。
【0004】
給電に要する時間を短縮化するため、バッテリにキャパシタを並列に接続した受電装置が提案されている(特許文献1参照)。非接触給電装置から給電された電力は、直流電力に変換された後、並列接続されたバッテリとキャパシタに充電される。この際、キャパシタはバッテリに比べて短時間に充電できるため、非接触給電装置から給電された電力を、一旦キャパシタに蓄積し、その後、キャパシタに蓄積された電力をバッテリに充電することにより、短時間での給電が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008−137451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、バッテリとキャパシタを単純に並列に接続した場合、キャパシタに電気量として蓄積された電力を効率良く取り出せないという問題がある。以下、その理由を説明する。
【0007】
キャパシタに蓄積される電気量はキャパシタの端子間電圧に比例しており、キャパシタに蓄積された電気量が放電されると、キャパシタの端子間電圧は低下する。逆に言えば、放電によってキャパシタに蓄積された電気量を多く取り出すためには、キャパシタの端子間電圧を十分低くまで取り出す必要がある。しかし、バッテリとキャパシタは並列に接続されているため、キャパシタの端子間電圧はバッテリの端子間電圧と等しい。バッテリの端子間電圧は、ある程度充電された状態では一定範囲の値を保つため、キャパシタの端子間電圧を十分低くまで取り出すのは困難である。結果として、キャパシタに蓄積された電力を十分取り出すことができない。
【0008】
またキャパシタに短時間に充電を行うためには、充電制御回路の容量を大きくする必要があるが、充電制御回路の容量を大きくすると価格が高くなり、受電装置のコストアップにつながる。
【0009】
本発明はこのような従来の問題点を解決するもので、キャパシタに蓄積された電力を十分取り出すことができ、さらに安価な充電制御回路で構成できる非接触受電装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため本発明にかかる非接触受電装置は、
非接触給電装置の一次コイルと電磁結合する二次コイルを備え、前記一次コイルから給電された電力を前記二次コイルにより受電する非接触受電装置であって、
前記二次コイルで受電した交流電力を直流電力に変換する交流/直流変換回路と、
前記交流/直流変換回路の出力である直流電力を蓄積するキャパシタと、
前記キャパシタで蓄積された直流電力が充電されるバッテリと、
前記キャパシタの端子間電圧を前記バッテリの充電電圧に変換する電圧変換回路と、
前記バッテリの充電制御を行う充電制御回路とを備えたことを特徴とする。
【0011】
ここで、前記電圧変換回路は、前記キャパシタの端子間電圧が所定の値未満のときは電圧変換動作を停止することが好ましい。また前記キャパシタとして電気二重層キャパシタを用いることが好ましい。
【0012】
前記電圧変換回路は、
入力電圧よりも出力電圧が高く設定された昇圧型DC/DCコンバータと、
入力電圧よりも出力電圧が低く設定された降圧型DC/DCコンバータと、
前記キャパシタと、前記昇圧型DC/DCコンバータまたは降圧型DC/DCコンバータとを選択的に接続するセレクタとで構成されることが好ましい。
【0013】
また本発明にかかる無人搬送車は、
非接触給電装置の周辺に設定された給電位置まで自立的に走行して停止し、前記非接触給電装置から電力の供給を受けて、自立的に移動する無人搬送車であって、
上述の非接触受電装置と、
無人搬送車本体に取り付けられた車輪およびハンドルを駆動して前記無人搬送車本体を走行させる少なくとも1つのモータと、
前記非接触受電装置からの電力を前記モータに供給し、かつ前記モータの回転を制御するコントローラとを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明にかかる非接触受電装置は、キャパシタとバッテリとの間に電圧変換回路を介在させることにより、キャパシタとバッテリを回路上で分離するものである。結果として、キャパシタに蓄積された電力を、バッテリの電圧に影響されることなく取り出すことができる。その一方で、キャパシタから取り出された電力は、充電制御回路によってバッテリに確実に充電される。
【0015】
また本発明にかかる非接触受電装置は、キャパシタの充電とバッテリの充電を別々の回路で行うため、コストアップに繋がる大容量の充電制御回路を用いる必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態にかかる無人搬送車と非接触給電装置の構成を示す図である。
【図2】キャパシタにおける電圧と電気量との関係を示す図である。
【図3】電圧変換回路の構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の非接触受電装置およびそれを内蔵した無人搬送車について、図面を参照して説明する。
【0018】
<無人搬送車と非接触給電装置の構成>
図1に、本発明の実施の形態にかかる無人搬送車20と、この無人搬送車20に電力を供給する非接触給電装置10のそれぞれの構成を示す。
【0019】
非接触給電装置10は所定の場所に設置され、交流電源101から供給される、例えば商用100Vの電力を無人搬送車20に非接触で供給する。非接触給電装置10は整流平滑回路102、高周波インバータ103および一次コイル104を備えている。
【0020】
交流電源101から供給された交流電力は、整流平滑回路102で整流・平滑されて直流電力に変換され、さらに高周波インバータ103で高周波電力に変換される。一次コイル104は導電線が複数回巻回されたもので、高周波インバータ103から供給された高周波電力を電磁エネルギーPに変換して放出する。
【0021】
非接触給電装置10には、上述した構成以外に、整流平滑回路102や高周波インバータ103の動作を制御する制御回路が含まれるが、本発明と直接関係しないため説明を省略する。
【0022】
無人搬送車20は、非接触給電装置10から送信された高周波電力を受信して直流電力に変換した後キャパシタとバッテリに蓄積し、蓄積された電力を用いて車輪やハンドル駆動用のモータを回転させる。無人搬送車20は、非接触受電装置21、コントローラ22およびモータ23a、23bを備えている。
【0023】
非接触受電装置21は、非接触給電装置10から放出された電磁エネルギーPを非接触で受け、それを直流電力に変換した後、バッテリ等に蓄積する。コントローラ22は、非接触受電装置21からの直流電力を車輪駆動用モータ23aおよびハンドル駆動用モータ23bに供給するとともに、モータ23a、23bの回転を制御する。モータ23a、23bは、無人搬送車20に取り付けられた車輪およびハンドル(図示せず)を回転させる。コントローラ22は、モータ23a、23bの回転を制御して、指示された方向および指示された速度で無人搬送車20を移動させる。
【0024】
非接触受電装置21は、二次コイル211、交流/直流変換回路212、キャパシタ213、電圧変換回路214、充電制御回路215およびバッテリ216を備えている。またキャパシタ213には電圧センサ217が取り付けられ、バッテリ216には電圧センサ218と電流センサ219が取り付けられている。
【0025】
二次コイル211は導電線が複数回巻回されたもので、非接触給電装置10の一次コイル104とほぼ同様の直径を有し、一次コイル104との電磁誘導結合によって電磁エネルギーPを受け、高周波電力を受信する。
【0026】
二次コイル211で受信した高周波電力は交流/直流変換回路212で直流電力に変換された後、キャパシタ213に充電され、蓄積される。キャパシタ213には電気二重層キャパシタ等の大容量で短時間に充電できるものが適している。非接触給電装置10からの給電が終了した後、キャパシタ213に蓄積された電力は、バッテリ216に充電され、蓄積される。前述したように、キャパシタ213の端子間電圧は、キャパシタ213に蓄積された電荷量に応じて変動する。
【0027】
電圧変換回路214は、キャパシタ213の端子間電圧をバッテリ218の充電電圧に変換するものである。電圧変換回路214の機能については、後に図2を参照して詳述する。
【0028】
充電制御回路215は、電圧変換回路214で変換された充電電圧をバッテリ216に印加すると共に、電圧センサ218の出力Vbおよび電流センサ219の出力Ibに基づいて、バッテリ216の充電を制御する。充電制御回路215によるバッテリ216の充電制御は周知の技術であるため、ここでは説明を省略する。
【0029】
バッテリ216に蓄積された電力はコントローラ22に供給され、モータ23a,23bの駆動力となる。なお、キャパシタ213に蓄積された電力は、モータ23a,23bの駆動中はモータ23a,23bの駆動およびバッテリ216の充電に供され、モータ23a,23bの停止中はバッテリ216の充電に供される。
【0030】
<電圧変換回路の機能>
次に、電圧変換回路214の機能について、従来の装置と比較して説明する。図2はキャパシタ213の電圧と電気量の関係を示した図である。図2において、横軸はキャパシタ214の端子間電圧Vを表し、縦軸はキャパシタ214に蓄積される電気量Qを表す。
【0031】
非接触給電装置10から供給された電力は、一時的にキャパシタ213に静電エネルギーとして蓄積され、かつ静電エネルギーはキャパシタ213に蓄積された電気量Qの二乗に比例する。言い換えれば、非接触給電装置10から供給された電力は、電気量Qに比例した形でキャパシタ213に蓄積される。
【0032】
一方、キャパシタの静電容量をCとすると、キャパシタに蓄積される電気量Qと端子間電圧Vとの間には、
Q=C×V
の関係が成り立つ。
【0033】
図2に示すように、キャパシタに蓄積された電気量Qが放電されると、端子間電圧Vは受電直流電圧であるV0から時間に比例して低下する。先述の特許文献1に記載された非接触受電装置のように、単にキャパシタとバッテリを並列に接続した場合、キャパシタの端子間電圧Vはバッテリの充電電圧V1から放電に従って低下するが、最終的にはバッテリの端子間電圧と等しくなる。またバッテリの端子間電圧は、バッテリの蓄電量が十分低下しない限り、若干の変動はあるが、所定の値V2に保持される。
【0034】
つまり、キャパシタとバッテリを並列に接続した場合、キャパシタの端子間電圧Vはバッテリの端子間電圧V2に保持されるため、キャパシタから取り出せる電気量Qは、図2に示した△Q2に限定され、大半の電気量Qはキャパシタに蓄積されたままとなる。
【0035】
これに対し本発明では、図1に示すようにキャパシタ213とバッテリ216の間に電圧変換回路214を挿入して、キャパシタ213とバッテリ216を回路上分離し、それぞれの端子間電圧を個別に制御できるように構成している。すなわち、キャパシタ213の端子間電圧Vは放電に従って低下し、一方で、電圧変換回路214の出力電圧はバッテリ216の充電電圧V1(図2参照)に保持される。
【0036】
この結果、キャパシタ213に蓄積された電気量Qを、バッテリ216の端子間電圧に影響されることなく取り出すことができる。その一方で、充電制御回路215の出力電圧はバッテリ216の充電電圧V1に維持されるため、バッテリ216への充電は問題なく行われる。
【0037】
なお、キャパシタ213に蓄積された電力の一部は、電圧変換回路214に内蔵された制御用論理回路の電源として用いられるため、電圧変換回路214の入力電圧を論理回路の駆動電圧より低くすると、電圧変換回路214の制御に支障が生じる。また、電圧変換回路214の入力電圧を大幅に下げてキャパシタ213に蓄積された電気量を0に近い状態にすると、非接触給電装置10から再度給電する際に、キャパシタ213に電力を供給する二次コイル211に大きな電流が流れ、コイルが焼き切れる恐れがある。
【0038】
上述した2つの理由で、キャパシタ213の端子間電圧は、論理回路の駆動電圧V3(図2参照)以上とすることが好ましい。電圧変換回路214は、キャパシタ213の端子間電圧Vcを電圧センサ217で検出し、電圧VcがV3未満になったとき、電圧変換動作を停止して、キャパシタ213からの放電を止める。
【0039】
図2に示すように、電圧変換回路214の存在によってキャパシタ213の端子間電圧が受電直流電圧V0からV3まで下がるため、キャパシタ213から△Q2に加えて△Q1+△Q3の電気量を取り出すことができる。従来の装置で取り出すことができた電気量△Q2に対し、本発明では、(ΔQ1+ΔQ2+△Q3)の電気量、すなわちキャパシタ213に蓄積された大半の電気量(電力)を取り出すことができる。このようにキャパシタ213とバッテリ216との間に電圧変換回路214を介在させることにより、急速充電ができるというキャパシタの利点を生かしつつ、キャパシタに蓄積された電力の十分な取り出しが可能となる。
【0040】
図3に電圧変換回路214の構成の一例を示す。電圧変換回路214は、昇圧型DC/DCコンバータ220、降圧型DC/DCコンバータ221およびセレクタ222を含む。昇圧型DC/DCコンバータ220は、入力電圧よりも出力電圧が高く設定され、一方降圧型DC/DCコンバータ221は、入力電圧よりも出力電圧が低く設定されている。
【0041】
図2に示したようにキャパシタ217の端子間電圧Vは、バッテリ216の充電電圧V1より高い初期電圧V0からバッテリ216の充電電圧V1より低い電圧V3まで変化する。セレクタ222は、電圧センサ217の出力Vcに基き、キャパシタ213の端子間電圧に応じて、電圧変換回路214の入力と2つのコンバータとを選択的に接続する。すなわち、キャパシタ213の端子間電圧がV1未満の場合は、実線で示すように電圧変換回路214の入力を昇圧型DC/DCコンバータ220に接続し、キャパシタ213の端子間電圧がV1以上の場合は、破線で示すように電圧変換回路214の入力を降圧型DC/DCコンバータ221に接続する。
【0042】
このように昇圧型DC/DCコンバータ220と降圧型DC/DCコンバータ221を組み合わせて電圧変換回路214を構成することにより、市販のコンバータを用いて電圧変換回路を安価に実現できる。
【0043】
<非接触給電装置と無人搬送車の動作>
次に、図1に示した非接触給電装置10および無人搬送車20の動作を説明する。
【0044】
無人搬送車20はコントローラ22によってモータ23aおよび23bを制御することにより定められた軌道上を自立的に走行し、充電待機位置で停止する。この位置では非接触給電装置10の一次コイル104と無人搬送車20の二次コイル211が所定の距離を隔てて対向する。
【0045】
図示しない非接触給電装置10の制御回路は、無人搬送車20が充電待機位置に停止したことを検知して、整流平滑回路102および高周波インバータ103を動作させる。交流電源101から供給された交流電力は整流平滑回路102で直流電力に変換され、さらに高周波インバータ103で高周波電力に変換されて一次コイル104に供給される。一次コイル104は高周波電力を電磁エネルギーPに変換して空間に放出する。
【0046】
一次コイル104から放出された電磁エネルギーPは、電磁誘導結合によって非接触受電装置21の二次コイル211に送信される。二次コイル211で受信した高周波電力は交流/直流変換回路212によって直流電力に変換された後、キャパシタ213とバッテリ216に充電される。
【0047】
通常、非接触給電装置10の給電時間は、バッテリ216が満充電されるまで続く。システムの運用などにより短い給電時間になる場合は、キャパシタ213がバッテリ216に比べ先に充電される。従って、バッテリ216への充電は、給電時間内は、非接触給電装置10から供給された電力によって行われるが、給電時間の終了後は、キャパシタ213に充電された電力によって行われる。
【0048】
キャパシタ213に充電された直流電力は、電圧変換回路214で、電圧の値がキャパシタ213の端子間電圧からバッテリ216の充電電圧に変換され、充電制御回路215に供給される。
【0049】
充電制御回路215は、電圧センサ218の出力Vbおよび電流センサ219の出力Ibに基づき、バッテリ216の充電を制御する。図2に示したように、バッテリ216の充電電圧V1はバッテリ216の端子間電圧V2よりも若干高めに設定されている。
【0050】
バッテリ216に蓄積された直流電力は、コントローラ22の制御に基づいてモータ23aおよび23bに供給され、無人搬送車20の駆動力となる。
【0051】
以上説明したように、本実施の形態にかかる非接触受電装置によれば、キャパシタ213に蓄積された電気量の大半を取り出してバッテリ216に充電できるため、急速充電できるキャパシタ213の特性と大容量の電力を蓄積できるバッテリ216の特性をそれぞれ生かすことができる。結果として、無人搬送車20の給電時間を短縮して稼働率を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明にかかる非接触受電装置は、無人搬送車への適用に限定されず、有人であるか無人であるかを問わず、非接触で電力の供給を受ける各種の移動装置に適用が可能である。
【符号の説明】
【0053】
10 非接触給電装置
20 無人搬送車
21 非接触受電装置
22 コントローラ
23a、23b モータ
101 交流電源
102 整流平滑回路
103 高周波インバータ
104 一次コイル
211 二次コイル
212 交流/直流変換回路
213 キャパシタ
214 電圧変換回路
215 充電制御回路
216 バッテリ
220 昇圧型DC/DCコンバータ
221 降圧型DC/DCコンバータ
222 セレクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非接触給電装置の一次コイルと電磁結合する二次コイルを備え、前記一次コイルから給電された電力を前記二次コイルにより受電する非接触受電装置であって、
前記二次コイルで受電した交流電力を直流電力に変換する交流/直流変換回路と、
前記交流/直流変換回路の出力である直流電力を蓄積するキャパシタと、
前記キャパシタで蓄積された直流電力が充電されるバッテリと、
前記キャパシタの端子間電圧を前記バッテリの充電電圧に変換する電圧変換回路と、
前記バッテリの充電制御を行う充電制御回路と、を備えたことを特徴とする非接触受電装置。
【請求項2】
前記電圧変換回路は、前記キャパシタの端子間電圧が所定の値未満のときは電圧変換動作を停止することを特徴とする、請求項1に記載の非接触受電装置。
【請求項3】
前記電圧変換回路は、
入力電圧よりも出力電圧が高く設定された昇圧型DC/DCコンバータと、
入力電圧よりも出力電圧が低く設定された降圧型DC/DCコンバータと、
前記キャパシタと、前記昇圧型DC/DCコンバータまたは降圧型DC/DCコンバータとを選択的に接続するセレクタと、で構成されたことを特徴とする、請求項1に記載の非接触受電装置。
【請求項4】
前記キャパシタとして電気二重層キャパシタを用いることを特徴とする、請求項1に記載の非接触受電装置。
【請求項5】
非接触給電装置の周辺に設定された給電位置まで自立的に走行して停止し、前記非接触給電装置から電力の供給を受けて、自立的に移動する無人搬送車であって、
請求項1に記載の非接触受電装置と、
無人搬送車本体に取り付けられた車輪およびハンドルを駆動して前記無人搬送車本体を走行させる少なくとも1つのモータと、
前記非接触受電装置からの電力を前記モータに供給し、かつ前記モータの回転を制御するコントローラと、を備えた無人搬送車。
【請求項6】
前記電圧変換回路は、前記キャパシタの端子間電圧が所定の値未満のときは電圧変換動作を停止することを特徴とする、請求項5に記載の無人搬送車。
【請求項7】
前記電圧変換回路は、
入力電圧よりも出力電圧が高く設定された昇圧型DC/DCコンバータと、
入力電圧よりも出力電圧が低く設定された降圧型DC/DCコンバータと、
前記キャパシタと、前記昇圧型DC/DCコンバータまたは降圧型DC/DCコンバータとを選択的に接続するセレクタと、で構成されたことを特徴とする、請求項5に記載の無人搬送車。
【請求項8】
前記キャパシタとして電気二重層キャパシタを用いることを特徴とする、請求項5に記載の無人搬送車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−187471(P2010−187471A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−29665(P2009−29665)
【出願日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【出願人】(595126750)株式会社大平製作所 (15)
【Fターム(参考)】