説明

食品洗浄装置

【課題】 網板にへばり付いた被洗浄食品を剥離させると共に、被洗浄食品を均一に分散させ、これにより浮遊ゴミを確実に除去させることができ、かつエアー噴出間からの気泡を均一に浴びせて洗浄効果を十分に向上させることができるようにした食品洗浄装置の提供。
【解決手段】 搬送洗浄路3の途中に移送方向に対して直交す方向に仕切板7が昇降可能に設けられ、この仕切板の下部に搬送洗浄路の水流を遮る遮断面部71が形成され、上部に被洗浄食品Aを受け止めながら浮遊ゴミ等を水流と共に通過させる網部70が形成され、仕切板の手前側に気泡噴出空間75を保持して網板76が設けられ、この気泡噴出空間の下部に、気泡を網板に沿って上昇させるようにエアーを噴出させる剥離用エアー噴出管9が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、野菜や海藻、魚介類等の食品を洗浄(殺菌、すすぎを含む)するために用いられる食品洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、食品洗浄装置として、洗浄水を収容する洗浄槽を設け、この洗浄槽の内部に搬送洗浄路を形成させると共に、食品取出部に取出しコンベアを取り付け、搬送洗浄路の下方に被洗浄食品に対して気泡を浴びせるエアー噴出管を設けたものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
この食品洗浄装置では、食品投入部に投入された被洗浄食品は、食品投入部から食品取出部に向けて生じた水流によって食品取出部側へと送られる。その移送途中でエアー噴出管から噴出されるエアーによる気泡を下方から浴びて洗浄され、そして、この食品取出部に搬送された被洗浄食品は取出しコンベアによって洗浄槽の外部に取り下ろされるものである。
【0004】
このような食品洗浄装置において、洗浄効果を高めるための手段として、搬送洗浄路を長くして洗浄時間を長く取る方法が考えられるが、搬送洗浄路を長くすると、その分、装置が大型になるし、設置スペースが広くなってしまうという問題が生じる。
【0005】
そこで、本出願人において、搬送洗浄路の途中に、この搬送洗浄路の移送方向に対して直交する方向に仕切板を設け、この仕切板の下部に搬送洗浄路の水流を遮る遮断面部を形成させる共に、その上部に被洗浄食品を受け止めながら浮遊ゴミ等を水流と共に通過させる網部を形成させた食品洗浄装置を先行技術として既に提案している(特願2005−102379号)。
【0006】
この先行の食品洗浄装置は、仕切板の遮断面部によって水流を遮るため、仕切板の手前側でぐるぐると循環するような水流が発生し、被洗浄食品が搬送洗浄路を循環するように流動するため洗浄時間を長く取ることができ、その間にエアーによる気泡を下方から浴び続けて攪拌されることになるため、搬送洗浄路を短くしながら洗浄効果を向上できるという効果が得られる。
【0007】
しかしながら、この先行の食品洗浄装置では、水流によって網部にへばり付く被洗浄食品が生じ、特に、水面付近では仕切板の上部に水流を通過させる網部が形成されているため、どうしても被洗浄食品が網部にへばり付いて滞留し、これが網部を塞ぐため、浮遊ゴミが網部を通過できず、浮遊ゴミの除去ができなくなるという問題が残る。
又、被洗浄食品が網部にへばり付いたままであるため、エアー噴出管からの気泡を均一に浴びせることができないなど、洗浄効果を十分に向上させるまでには至っていないという問題を残していた。
【特許文献1】特開2002−330743号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記のような従来の問題点を解決するためになされたもので、網板にへばり付いた被洗浄食品に対し、網板に沿って気泡を上昇させることにより被洗浄食品を網板から剥離させると共に、被洗浄食品を均一に分散させ、これにより浮遊ゴミを通過させて確実に除去させることができ、かつ被洗浄食品に対してエアー噴出管からの気泡を均一に浴びせて洗浄効果を十分に向上させることができるようにした食品洗浄装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本発明の食品洗浄装置(請求項1)は、
洗浄水を収容する洗浄槽が設けられ、
この洗浄槽の内部に、洗浄水の流入口が設けられた一端側の食品投入部から洗浄水の流出口が設けられた他端側の食品取出部に向かう搬送洗浄路が形成されると共に、食品取出部に取出しコンベアが取り付けられ、
前記搬送洗浄路を移行する被洗浄食品に対して下から気泡を浴びせるようにエアーを噴出させる洗浄用エアー噴出管が前記搬送洗浄路の下方に設けられている食品洗浄装置において、
前記搬送洗浄路の途中に、この搬送洗浄路の移送方向に対して直交する方向に仕切板が設けられると共に、この仕切板が昇降可能に設けられ、
この仕切板は、その下部に搬送洗浄路の水流を遮る遮断面部が形成され、その上部に被洗浄食品を受け止めながら浮遊ゴミ等を水流と共に通過させる網部が形成され、
前記仕切板の手前側に気泡噴出空間を保持して網板が設けられ、
この気泡噴出空間の下部に、気泡を前記網板に沿って上昇させるようにエアーを噴出させる剥離用エアー噴出管が設けられている構成とした。
【0010】
又、本発明の食品洗浄装置(請求項2)は、
前記仕切板の網部の背面にろ過袋が着脱可能に取り付けられている構成とした。
【0011】
又、本発明の食品洗浄装置(請求項3)は、
前記仕切板が下降した状態では剥離用エアー噴出管によりエアーを噴出させ、仕切板が上昇した状態では剥離用エアー噴出管によるエアーの噴出を停止させるように形成されている構成とした。
【発明の効果】
【0012】
本発明の食品洗浄装置では、仕切板の遮断面部によって水流を遮るため、仕切板の手前側でぐるぐると循環するような水流が発生する。
又、被洗浄食品は仕切板の手前側に設けた網板によって受け止められ、特に、水面付近では、被洗浄食品が網板にへばり付こうとするが、剥離用エアー噴出管からのエアーにより網板に沿って気泡が上昇するため、この気泡によって被洗浄食品を網板から剥離させることができる。
また、網板に沿って上昇する気泡の一部は、網板の裏面から正面側に流入していくため、網板から剥離した被洗浄食品を分散させることができる。
【0013】
このように、仕切板の遮断面部によって被洗浄食品が搬送洗浄路内を循環するように流動するため、装置をコンバクトに形成させながら洗浄時間を長く取ることができるし、その間に洗浄用エアー噴出管からの気泡を浴びて攪拌されることになるため、洗浄効果を向上させることができる。
【0014】
特に、本発明では、仕切板の手前側に設けた網板によって被洗浄食品を受け止め、そして、この網板にへばり付いた被洗浄食品に対しては、これを剥離用エアー噴出管からの気泡によって剥離させることができる。これにより水面付近の水流と一緒に浮遊ゴミが網板及び仕切板の網部を通過でき、浮遊ゴミを確実に除去させることができる。
この場合、仕切板の網部の背面にろ過袋を取り付けるようにすると(請求項2)、このろ過袋によって浮遊ゴミを回収除去することができる。
【0015】
また、剥離用エアー噴出管からの気泡によって被洗浄食品を分散させることができるため、洗浄用エアー噴出管からの気泡を被洗浄食品に対して均一に浴びせることができ、洗浄効果を十分に向上させることができる。
【0016】
又、仕切板が上昇した状態では剥離用エアー噴出管によるエアーの噴出を停止させるように形成されている。したがって、仕切板による遮断が解除されると、被洗浄食品は食品取出部に向けて移送され、このとき、剥離用エアー噴出管9からのエアーの噴出が停止しているため、気泡によって移送にブレーキをかけることがない。これにより、被洗浄食品を速やかに移送させ、排出させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1及び図2は本発明の実施例にかかる食品洗浄装置の断面図であって、図1は仕切板を洗浄槽の内部に下降させた状態の図、図2は仕切板を洗浄槽の外部に上昇させた状態の図である。図3は仕切板の正面図である。
【0018】
この食品洗浄装置1には、洗浄水を収容する洗浄槽2が設けられている。
この洗浄槽2内には、一端側の食品投入部31から他端側の食品取出部32に至る搬送洗浄路3が形成され、食品取出部32に取出しコンベア4が取り付けられている。
【0019】
前記洗浄水は、洗浄槽2の食品投入側に形成した流入口21から洗浄槽2内に勢いよく流入し、洗浄槽2の食品取出側に形成した流出口22から流出したのち、ろ過槽(図示省略)に流入し、ここで洗浄水に含まれるゴミを除去したのちポンプ(図示省略)により再び流入口21から洗浄槽2内に戻る循環系を流動するようになっている。
【0020】
前記搬送洗浄路3の下部には隔離板5が設けられ、この隔離板5の下方に、前記搬送洗浄路3を移行する被洗浄食品Aに対して下から気泡を浴びせるようにエアーを噴出させる洗浄用エアー噴出管6(以下、「洗浄用噴出管」という)が設けられている。
【0021】
この洗浄用噴出管6は、搬送洗浄路3の搬送方向に延在して設けられ、その上面に、食品取出部32側に向けて傾斜させることによって前記食品投入部31から食品取出部32に向けて水流を生じさせるようにエアーを噴出させるための数本のノズル管61が突設され、このノズル管61の先端が前記隔離板5に設けた穴50から搬送洗浄路3に臨むように形成されている。
なお、この洗浄用噴出管6は、空気供給装置としてのブロア(図示省略)に空気配管を介して接続されている。
【0022】
又、前記搬送洗浄路3の途中(実施例では、取出しコンベア4の手前部分)に、この搬送洗浄路3の移送方向に対して直交する方向に仕切板7が設けられている。
【0023】
前記仕切板7は、上部が搬送洗浄路3の水流を流通させる網部70に形成され、下部が搬送洗浄路3の水流を遮る遮断面部71に形成されている。
そして、前記網部70に洗浄水の水面Wが位置するように洗浄水中に水没させた下降位置(図1で示す位置)と、洗浄水の水面Wよりも上方に位置するように引き上げられた上昇位置(図2で示す位置)との間を昇降可能に設けられている。
なお、前記仕切板7の網部の背面にろ過袋72が着脱可能に取り付けられている。
【0024】
前記仕切板7は、昇降駆動装置8によって昇降作動するもので、その昇降駆動装置8は、仕切板7の上端部を軸支させ、その軸支部81に設けた腕部材82にエアシリンダ83を連結させ、このエアシリンダ83の伸縮により仕切板7を昇降させる構造になっている。
このように、仕切板7を昇降駆動装置8で駆動させると、仕切板7の昇降に労力を要することなく、楽に作業を行なうことができる。
【0025】
前記仕切板7の手前側には、気泡噴出空間75を保持して網板76が設けられている。
この網板76は、図3に示すように、周囲に設けた枠体76aの内部が網体76bによって形成され、その両端縁部を仕切板7の両端縁に設けたガイド7a,7a内にスライド可能に嵌め込むことで、仕切板7に対して着脱可能に取り付けられている。なお、図中76cは取っ手である。
このように、網板76を着脱可能にすると、被洗浄食品Aの種類や大きさ等に応じた数種の網板を用意しておけば、この中から最適な網目の網板を選択使用することができる。
なお、仕切板7の下降状態で、前記網板76の下端をストッパ板25に当接させることで、網板76の下から水流が洩れるのを防止させている。
【0026】
前記仕切板7の網部70及び網板76は、金網を取り付ける以外に、板材にパンチング孔を形成するなど、水流の通過ができるような適宜構造に形成できるもので、金網のメッシュ、パンチング孔の孔径及び密度等は、被洗浄食品の種類や大きさ等に応じて適宜に決定する。
【0027】
前記仕切板7を下降させた状態での気泡噴出空間75の下部には、気泡を網板76に沿って上昇させるようにエアーを噴出させる剥離用エアー噴出管9(以下、「剥離用噴出管」という)が移送方向に対して直交する方向に配管されている。
この場合、剥離用噴出管9の上面に多数の噴出穴90が一定間隔で形成され、この噴出穴90から噴出するエアーによって気泡を発生させるように形成されている。
又、この剥離用噴出管9への空気供給装置としては、前記洗浄用噴出管6に用いたブロア(図示省略)を共用している。
【0028】
前記剥離用噴出管9によるエアーの噴出タイミングは、前記仕切板7の昇降タイミングに連動している。
即ち、仕切板7が下降した状態(図1に示す状態)では剥離用噴出管9によりエアーを噴出させ、一方、仕切板7が上昇した状態(図2に示す状態)では剥離用噴出管9によるエアーの噴出を停止させるように形成されている。
この場合、仕切板7を昇降させるエアシリンダ83の伸縮動作は電磁弁(図示省略)の開閉で行ない、又、剥離用噴出管9によるエアーの噴出/停止はボールバルブ(図示省略)の開閉によって行なうように形成されている。
【0029】
前記電磁弁及びボールバルブの開閉制御にはタイマー(図示省略)が設けられている。
例えば、電磁弁を開放させると共にボールバルブを開放させることで一定時間(例えば40秒間)仕切板7を下降位置に沈めると共に剥離用噴出管9からエアーを噴出させ、その後、電磁弁を閉鎖させると共にボールバルブを閉鎖させることで一定時間(例えば30秒間)仕切板7を上昇位置に引き上げると共に剥離用噴出管9からのエアーの噴出を停止させるといった動作を1サイクルとし、このサイクルを繰り返すというようにタイマー制御させている。
このように、仕切板7の昇降タイミングと剥離用噴出管9によるエアーの噴出タイミングをタイマーにより制御させると、時間の管理が不要になり、無人化による自動運転が可能になる。
【0030】
本発明の食品洗浄装置1では、流入口21から洗浄槽2内に流入する洗浄水の勢い、及び洗浄用噴出管6から噴出するエアの勢いによって搬送洗浄路3に食品投入部31から食品取出部32に向けて水流を生じさせることができる。
従って、食品投入部31に被洗浄食品Aを投入すると、その被洗浄食品Aはエアーによる気泡を下方から浴びて洗浄されると共に、浮沈を繰返しながら水流によって搬送洗浄路3を食品取出部32に向けて移送される。
【0031】
このとき、前記仕切板7を、昇降駆動装置8により下降位置に下降させ、搬送洗浄路3に沈めておくもので、この仕切板7の遮断面部71によって水流が遮られるため、仕切板7の手前側でぐるぐると循環するような水流が発生する。
【0032】
このように、仕切板7の遮断面部71によって被洗浄食品Aが搬送洗浄路3内を循環するように流動するため、装置をコンバクトに形成させながら洗浄時間を長く取ることができるし、その間に洗浄用噴出管6からの気泡を浴びて攪拌されるため、洗浄効果を向上させることができる。
【0033】
又、被洗浄食品Aは仕切板7の手前側に設けた網板76によって受け止められ、この網板76にへばり付こうとするが、剥離用噴出管9からの気泡が網板76に沿って上昇するため、この気泡によって被洗浄食品Aを網板76から剥離させることができる。
これにより水面付近の水流と一緒に浮遊ゴミが網板76及び仕切板7の網部70を通過でき、浮遊ゴミを確実に除去させることができる。
なお、網部70の背面にろ過袋72を取り付けると、網部70を通過した浮遊ゴミをこのろ過袋72によって回収除去することができる。
【0034】
また、網板76に沿って上昇する気泡の一部は、網板76の裏面から正面側に流入していくため、網板76から剥離した被洗浄食品Aを分散させることができる。
これにより、洗浄用噴出管6からの気泡を被洗浄食品Aに対して均一に浴びせることができ、洗浄効果を十分に向上させることができる。
【0035】
そして、一定時間が経過した後、タイマー制御により前記昇降駆動装置8のエアシリンダ83が作動して、仕切板7が下降位置から上昇位置に引き上げられ、同時に剥離用噴出管9からのエアーの噴出が停止される。
これにより、仕切板7による遮断が解除されるため、被洗浄食品Aは食品取出部32に向けて移送され、その後、被洗浄食品Aは食品取出部32において取出しコンベア4により掬い上げられ、この取出しコンベア4上を搬送されて洗浄槽2の外部に取り下ろされる。
【0036】
このとき、剥離用噴出管9からのエアーの噴出を停止させたのは、エアーを噴出させたままにしていると、気泡が移送中の被洗浄食品Aに浴びせられるため、移送にブレーキをかける状態になる。その結果、、被洗浄食品Aの排出に時間がかかり、品質にバラツキが生じたり、傷めたりすることが生じるからである。
そこで、仕切板7を引き上げて被洗浄食品Aを移送させている間は、剥離用噴出管9から発生する気泡を停止させるようにしたもので、これにより、被洗浄食品Aを速やかに移送させ、排出させることができる。
【0037】
上記のようにして、仕切板7が上昇位置に引き上げられたのち一定時間が経過すると、タイマー制御により前記エアシリンダ83が作動して仕切板7が上昇位置から下降位置に沈められると共に、剥離用噴出管9へエアーが供給されて気泡が噴出されるもので、以後は、前記同様の動作を繰り返しながら、自動的に連続して洗浄を行なうものである。
【0038】
なお、本発明の食品洗浄装置は、これを1台で使用することもできるし、例えば、2台の食品洗浄装置を連結配置させて、1台目に洗浄水として殺菌水を入れ、2台目にすすぎ水を入れ、被洗浄食品をこれらの装置に順次に通過させていく方法で洗浄するなど、その使用形態は任意である。
【0039】
又、仕切板の昇降駆動装置のアクチュエータとしては、エアーシリンダー駆動に限らず、電動モータを使用した送りネジ駆動やチェン駆動等でもよく、又、昇降駆動装置を使用しない手動でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施例にかかる食品洗浄装置の断面図である。
【図2】本発明の実施例にかかる食品洗浄装置の断面図である。
【図3】仕切板の正面図である。
【符号の説明】
【0041】
1 食品洗浄装置
2 洗浄槽
21 流入口
22 流出口
25 ストッパ板
3 搬送洗浄路
31 食品投入部
32 食品取出部
4 取出しコンベア
5 隔離板
50 穴
6 洗浄用エアー噴出管
61 ノズル管
7 仕切板
7a ガイド
70 網部
71 遮断面部
72 ろ過袋
75 気泡噴出空間
76 網板
76a 枠体
76b 網体
76c 取っ手
8 昇降駆動装置
81 軸支部
82 腕部材
83 エアシリンダ
9 剥離用エアー噴出管
90 噴出穴
A 被洗浄食品
W 水面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄水を収容する洗浄槽が設けられ、
この洗浄槽の内部に、洗浄水の流入口が設けられた一端側の食品投入部から洗浄水の流出口が設けられた他端側の食品取出部に向かう搬送洗浄路が形成されると共に、食品取出部に取出しコンベアが取り付けられ、
前記搬送洗浄路を移行する被洗浄食品に対して下から気泡を浴びせるようにエアーを噴出させる洗浄用エアー噴出管が前記搬送洗浄路の下方に設けられている食品洗浄装置において、
前記搬送洗浄路の途中に、この搬送洗浄路の移送方向に対して直交する方向に仕切板が設けられると共に、この仕切板が昇降可能に設けられ、
この仕切板は、その下部に搬送洗浄路の水流を遮る遮断面部が形成され、その上部に被洗浄食品を受け止めながら浮遊ゴミ等を水流と共に通過させる網部が形成され、
前記仕切板の手前側に気泡噴出空間を保持して網板が設けられ、
この気泡噴出空間の下部に、気泡を前記網板に沿って上昇させるようにエアーを噴出させる剥離用エアー噴出管が設けられていることを特徴とした食品洗浄装置。
【請求項2】
前記仕切板の網部の背面にろ過袋が着脱可能に取り付けられている請求項1記載の食品洗浄装置。
【請求項3】
前記仕切板が下降した状態では剥離用エアー噴出管によりエアーを噴出させ、仕切板が上昇した状態では剥離用エアー噴出管によるエアーの噴出を停止させるように形成されている請求項1又は2記載の食品洗浄装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−129954(P2007−129954A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−326154(P2005−326154)
【出願日】平成17年11月10日(2005.11.10)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第3項適用申請有り 1.博覧会名 2005日本国際包装機械展(ジャパンパック2005) 主催者名 住所 東京都中央区新川二丁目5番6号包装機械会館 名称 社団法人 日本包装機械工業会 代表者 石田 隆一 開催日 平成17年10月18日(火)〜22日(土) 5日間 2.博覧会名 フードシステムソリューション(F−SYS)2005 主催者名 住所 東京都中央区入船一丁目9番8号 名称 株式会社 食品新聞社 代表者 大井 眞 開催日 平成17年11月2日〜11月4日 3日間
【出願人】(391021606)小嶺機械株式会社 (17)
【Fターム(参考)】