駐車場の空き状況を提供するナビゲーション装置及び方法
本発明の実施形態は、プロセッサ(220)と、装置(720、820、920)の地理的な場所を判定する場所判定手段(250)と、データを無線送信する通信手段(320)とを備えた装置(720、820、920)に関する。プロセッサ(210)は、装置(620、720、820)が駐車場を出た車両に配置されていると判定すると、それに応答して通信手段(725、825、925)を介してメッセージ(625、725、825)を送信して駐車場の場所を示すように構成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車場情報を提供するナビゲーション装置及び方法に関する。本発明の例示的な実施形態は、ポータブルナビゲーション装置(いわゆるPND)に関し、特に全地球測位システム(GPS)信号の受信及び処理機能性を含むPNDに関する。更に広範な他の実施形態は、経路計画及び好ましくはナビゲーションの機能性を提供するためにナビゲーションソフトウェアを実行するように構成されたあらゆる種類の処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
GPS(全地球測位システム)信号の受信及び処理機能性を含むポータブルナビゲーション装置(PND)は既知であり、車両搭載型又は他の車両ナビゲーションシステムとして広く採用されている。
【0003】
一般的に、現在のPNDは、プロセッサ、メモリ(揮発性及び不揮発性のうちの少なくとも一方、並びに一般的にはその双方)及び前記メモリ内に格納された地図データを含む。一般に、ソフトウェアオペレーティングシステムが確立される実行環境を提供するようにプロセッサ及びメモリが協働し、また、PNDの機能性の制御を可能にし且つ種々の他の機能を提供するために1つ以上の追加のソフトウェアプログラムが提供される。
【0004】
通常、これらの装置は、ユーザが装置と対話し且つ装置を制御できるようにする1つ以上の入力インタフェースと、ユーザに情報を中継する1つ以上の出力インタフェースとを更に含む。出力インタフェースの例には、表示装置及び可聴出力用スピーカが含まれる。入力インタフェースの例には、オン/オフ動作又は装置の他の特徴を制御する1つ以上の物理的なボタン(ボタンは必ずしも装置自体にある必要はなく、装置が車両に内蔵されている場合はステアリングホイール上にあってもよい)及びユーザ音声を検出するマイクが含まれる。特定の好適な1つの構成において、出力インタフェース表示装置は、ユーザが触れることで装置を動作させる際に使用される入力インタフェースを更に提供するためにタッチセンシティブディスプレイとして(又はタッチセンシティブオーバレイ等を使用して)構成されてもよい。
【0005】
多くの場合、この種の装置は、電力及びデータ信号を装置に対して送受信する際に使用する1つ以上の物理コネクタインタフェースを含む。ここで、データ信号の物理コネクタインタフェースはオプションである。さらに、この種の装置は、オプションとして、セルラ電気通信、並びに例えばWi−Fi及びWi−MaxGSM等の他の信号及びデータネットワークを介する通信を可能にする1つ以上の無線送信機/受信機を含む。
【0006】
この種のPND装置はGPSアンテナを更に含み、これにより場所データを含む衛星放送信号が受信され、この衛星放送信号は装置の現在地を判定するための処理に使用される。
【0007】
PND装置は、現在の角度加速度及び直線加速度を判定するために処理される信号を生成する電子ジャイロスコープ及び加速度計を更に含んでもよい。生成された信号は、GPS信号から導出された場所情報と併せて、速さ、並びに装置及びそれが搭載されている車両の相対的な変位を判定するために処理される。通常、そのような機能は車両搭載型のナビゲーションシステムに提供されるのが最も一般的であるが、PND装置に備えることが得策である場合にはPND装置に備えられてもよい。
【0008】
そのようなPNDの有用性は、主に、第1の場所(一般に、出発地又は現在地)と第2の場所(一般に、目的地)との間の経路を判定する機能にある。装置のユーザは、多種多様な種々の方法によりこれらの場所を入力する。例えば郵便番号、道路名及び番地、以前に格納した「既知」の目的地(有名な場所、公共の場所(運動場又は水泳プール等)又は他の地点情報等)、並びにお気に入りの目的地又は最近訪れた目的地のいずれかにより入力される。
【0009】
一般にPNDは、地図データから出発地の住所の場所と目的地の住所の場所との間の「最善」又は「最適」な経路を算出することがソフトウェアにより可能になる。「最善」又は「最適」な経路は、所定の基準に基づいて判定され、必ずしも最速又は最短の経路である必要はない。運転者を案内する経路の選択は非常に洗練されたものとなり得るものであり、経路の選択には、既存の、予測され、動的に且つ/又は無線によって受信された交通及び道路情報、道路速度に関する履歴情報、並びに道路の選択肢を判定する要因に対する運転者自身の好みが考慮されてもよい(例えば運転者は、経路が高速道路又は有料道路を含むべきでないことを指定してもよい)。
【0010】
更に装置は、道路及び交通状況を継続的に監視し、状況変化をとらえ、残りの行程に対して経路を変更することを提案又は選択するようにしてもよい。種々の技術(例えば、移動電話データ交換、固定カメラ、GPS車両追跡)に基づくリアルタイム交通監視システムは、交通遅滞を識別し、その情報を通知システムに供給するために使用されている。
【0011】
この種のPNDは、一般に、車両のダッシュボード又はフロントガラスに搭載されてもよいが、車両のラジオの内蔵コンピュータの一部又は車両自体の制御システムの一部として形成されてもよい。ナビゲーション装置は、PDA(ポータブルデジタルアシスタント)、メディアプレーヤ又は移動電話等のハンドヘルドシステムの一部であってもよい。これらの場合、ハンドヘルドシステムの標準的な機能性が、経路計算と計算された経路に沿ったナビゲーションとの双方を実行するためにソフトウェアを装置にインストールすることにより拡張される。
【0012】
経路計画及びナビゲーション機能性は、適切なソフトウェアを実行するデスクトップ又は移動計算リソースにより提供され得る。例えば、Royal Automobile Club(RAC)は、http://www.rac.co.ukにおいてオンライン経路計画及びナビゲーション機能を提供する。この機能により、ユーザは出発地及び目的地を入力でき、その後ユーザのPCが接続されるサーバは、経路(経路の方位はユーザにより指定されてもよい)を計算し、地図を生成し、選択した出発地から選択した目的地までユーザを案内するための全ナビゲーション指示の集合を生成する。更にこの機能は、計算経路の擬似3次元レンダリングを提供し、ユーザが経路に沿って移動することをシミュレートし且つそれにより計算経路のプレビューをユーザに提供する経路プレビュー機能性を提供する。
【0013】
PNDにおいて、経路が計算されると、ユーザはオプションとして提案された経路のリストから所望の計算経路を選択するためにナビゲーション装置と対話する。オプションとして、ユーザは、例えば特定の経路、道路、場所又は基準が特定の行程に対して回避されること又は必須であることを指定することにより経路選択処理を仲介又は誘導してもよい。PNDの経路計算の側面は1つの主な機能を形成し、そのような経路に沿ったナビゲーションは別の主な機能である。
【0014】
計算経路に沿ったナビゲーションにおいて、そのようなPNDは、経路の終点、すなわち所望の目的地まで選択した経路に沿ってユーザを案内するための視覚的な指示及び/又は可聴音による指示を提供するのが一般的である。また、PNDは、ナビゲーション中に画面上に地図情報を表示するのが一般的である。そのような情報は、表示された地図情報が装置の現在地及び従って装置が車両搭載型のナビゲーションに使用されている場合はユーザの現在地又はユーザの車両の現在地を表すように画面上で定期的に更新される。
【0015】
一般に画面上に表示されたアイコンは、装置の現在地を示し、装置の現在地近傍の現在の道路及び周囲の道路の地図情報の中央に置かれ、他の地図の特徴(feature)も表示される。更にナビゲーション情報は、オプションとして表示された地図情報の上側、下側又は片側のステータスバーに表示されてもよい。そのようなナビゲーション情報の例には、ユーザが走行する必要のある現在の道路から次の進路変更までの距離が含まれる。また、その進路変更の特性は、例えば左折又は右折である特定の種類の進路変更を示す更なるアイコンで表されるようにしてもよい。更にナビゲーション機能は、経路に沿ってユーザを案内する際に使用される可聴指示の内容、継続時間及びタイミングを判定する。理解されるように、「100m先で左折」等の単純な命令が、かなりの処理及び分析を必要とする。上述したように、装置とのユーザ対話は、タッチスクリーンによって行われてもよく、更に又はあるいはステアリングコラムリモコン、音声起動又は他の適切なあらゆる方法によって行われてもよい。
【0016】
装置により提供される更なる重要な機能は、・ユーザがナビゲーション中に事前に計算された経路から外れた(偶然又は意図的に)場合、・別の経路の方が適切であることをリアルタイム交通状況が指示し且つ装置がそのような状況を自動的に適切に認識できる場合、又は、・ユーザが何らかの理由で能動的に装置に経路を再計算させる場合、における自動経路再計算である。
【0017】
また、ユーザが規定した基準で経路を計算できることは既知である。例えばユーザは、装置により景色のよい経路が計算されることを好んでもよく、あるいは交通渋滞が起こる可能性が高い、起こることが予想される、又は現在起こっているあらゆる道路を回避することを要求してもよい。次に、装置のソフトウェアは種々の経路を計算し、例えば景色が美しい所としてタグ付けされた地点情報(POIとして既知である)を経路に沿って最も多く含む経路をより有利に重み付けするか、あるいは特定の道路上の交通状況を示す格納情報を使用することにより、起こる可能性のある渋滞又はそのために起こる遅滞のレベルに関して計算経路を順序付けする。更に、他のPOIベース、及び交通情報ベースの経路計算やナビゲーション機能が可能である。
【0018】
経路計算及びナビゲーション機能はPNDの全体的な有用性に対して必須であるが、装置を純粋に情報表示に使用できる。すなわち、装置の現在地に関連する地図情報のみが表示され、経路が全く計算されておらず、装置が現在ナビゲーションを全く実行していない「フリードライビング」用に使用できる。多くの場合、そのような動作モードは、移動するのに使用するのが望ましい経路をユーザが既に認識しており且つナビゲーション支援を必要としない場合に適用可能である。
【0019】
上述のこの種の装置、例えばTomTom International B.V.が製造及び供給する720Tモデルは、ユーザがある位置から別の位置まで運転できるようにする信頼できる手段を提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
が駐車場の位置が多くの場合に地点情報として地図データに格納されるか又は地図データと共に格納され、ナビゲーション装置は駐車場の位置を特定することができるが、特に混雑した都市では駐車場は満車であることが多い。更に、特に混雑した都市では道路上の空いている駐車スペースを見つけることは困難である。
【0021】
本発明の目的は、この問題に対処することであり、特にユーザが駐車スペースを見つけることを支援しようとすることである。
【課題を解決するための手段】
【0022】
この目的のために、本発明の現在の好適な実施形態は、プロセッサと、装置の地理的場所を判定する場所判定手段と、データを無線送信する通信手段とを備えた装置を提供する。プロセッサは、駐車場を出た車両に装置が配置されていると判定し、それに応答して通信手段を介してメッセージを送信して駐車場の場所を示すように構成される。
【0023】
本発明の好適な更なる一実施形態では、ナビゲーション装置において使用する方法であって、ナビゲーション装置が配置された車両が駐車場を出たことを判定することと、駐車場の場所を示す駐車場空きメッセージを無線送信することとを含む方法を提供する。
【0024】
本発明の別の実施形態では、装置を保持する車両の現在地を判定し且つデータを無線送信する少なくとも1つの車両搭載型の装置を備えたシステムであって、車両搭載型の装置が、車両が駐車場を出たことを判定し、それに応答して駐車場の場所を示すメッセージを送信するように構成され、少なくとも1つのナビゲーション装置が、駐車場通知モジュールを含むことを特徴とするシステムを提供する。ナビゲーション装置は、駐車場の場所を示すメッセージを無線受信するように構成され、それに応答して、駐車場通知モジュールは駐車場の場所の指示を表示装置に表示するか又は駐車場の場所を目的地として選択するように構成される。
【0025】
本発明の別の実施形態は、プロセッサと、データを無線受信する受信機と、表示装置(240)と、を備えたナビゲーション装置であって、受信機が空いている駐車場の場所を示す駐車場空きメッセージを受信するように構成され、ナビゲーション装置が駐車場の場所の指示を表示装置に表示するか又は駐車場の場所を目的地として選択するように構成された駐車場通知モジュールを含むことを特徴とするナビゲーション装置に関する。
【0026】
本発明の更なる一実施形態は、ナビゲーション装置で使用する方法であって、空いている駐車場の場所を示すメッセージを受信し、駐車場の場所の指示を表示装置(240)に表示するか又は駐車場の場所を目的地として選択することを特徴とする方法に関する。
【0027】
本発明の更に別の実施形態は、実行環境において実行された時にプロセッサに空いている駐車場の場所を示すメッセージを受信させ、駐車場の場所の指示を表示装置(240)に表示させるか又は駐車場の場所を目的地として選択させるように動作可能な1つ以上のソフトウェアモジュールを含むコンピュータソフトウェアに関する。
【0028】
これらの実施形態の利点について以下に説明する。また、これら実施形態の各々の更なる詳細及び特徴は、添付の従属請求項及び以下の詳細な説明の中で規定される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
本発明の教示の種々の態様及びそれらの教示を採用する構成について、添付の図面を参照して例として以下に説明する。
【図1】全地球測位システム(GPS)を示す概略図である。
【図2】ナビゲーション装置を提供するように構成された電子構成要素を示す概略図である。
【図3】ナビゲーション装置が無線通信チャネルを介して情報を受信できる方法を示す概略図である。
【図4A】、
【図4B】ナビゲーション装置を示す斜視図である。
【図5】ナビゲーション装置により採用されたソフトウェアを示す概略図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るシステム及びシステムの動作を示す概略図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るシステムの動作を示す概略図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るシステム及びシステムの動作を示す概略図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る方法を示すフローチャートである。
【図10】本発明の更なる一実施形態に係る方法を示すフローチャートである。
【図11】本発明の別の実施形態に係る方法を示すフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態に係るナビゲーション装置の表示装置から得られたスクリーンショットの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
次に、本発明の好適な実施形態について、特にPNDを参照して説明する。ただし、本発明の教示はPNDに限定されず、経路計画及びナビゲーション機能性を提供するためにナビゲーションソフトウェアを実行するように構成されるどんな種類の処理装置にも例外なく適用可能である。従って、本出願において、ナビゲーション装置は、PND、車両に内蔵されたナビゲーション装置、あるいは経路計画及びナビゲーションソフトウェアを実行する計算リソース(デスクトップ又はポータブルパーソナルコンピュータ(PC)、移動電話、あるいはポータブルデジタルアシスタント(PDA)等)として実施されるかどうかには関係なく、どんな種類の経路計画及びナビゲーション装置も(無制限に)含むことを意図する。
【0031】
本発明の教示は、ユーザが1つの地点から別の地点までの運転方法に関する命令を要求していないが単に所定の場所のビューを提供してほしい状況においても有用であることが以下から明らかとなるだろう。そのような状況において、ユーザが選択した「目的地」の場所は、ユーザが運転を開始したい対応する出発地を有する必要はない。そのため、本明細書で「目的地」の場所又は実際には「目的地」のビューを参照することは、経路の生成が不可欠であること、「目的地」まで移動する必要があること又は実際には目的地の存在が対応する出発地の指示を必要とすることを意味すると解釈されるべきではない。
【0032】
上述の条件を考慮にいれて、図1は、ナビゲーション装置により使用可能な全地球測位システム(GPS)の一例を示す図である。そのようなシステムは周知であり、種々の目的に使用される。一般に、GPSは、連続的な位置、速度、時間及びいくつかの例においては方向情報を無数のユーザに対して判定できる衛星無線ナビゲーションシステムである。以前はNAVSTARとして周知であったが、GPSは極めて正確な軌道で地球を周回する複数の衛星を使用する。これらの正確な軌道に基づいて、GPS衛星は、それらの場所を任意の数の受信装置に中継できる。
【0033】
GPSデータを受信する能力を特別に備える装置がGPS衛星信号に対する無線周波数の走査を開始する場合、GPSシステムは実現される。GPS衛星から無線信号を受信すると、装置は、複数の異なる従来の方法のうちの1つを用いて、その衛星の正確な場所を判定する。殆どの例において、装置は、少なくとも3つの異なる衛星信号を取得するまで信号の走査を継続する(尚、位置は、通常は2つの信号のみでは判定されないが、他の三角測量技術を使用して2つの信号から判定することもできる)。幾何学的三角測量を実現する場合、受信機は、3つの既知の位置を利用して、衛星に対する自身の2次元位置を判定する。これは、周知の方法で行われる。更に、第4の衛星信号を取得することにより、受信装置は、同一の幾何学計算によって周知の方法でその3次元位置を計算できる。位置及び速度データは、無数のユーザにより連続的にリアルタイムで更新可能である。
【0034】
図1に示すように、GPSシステム全体を参照番号100で示す。複数の衛星120は、地球124の周囲の軌道上にある。各衛星120の軌道は、他の衛星120の軌道と必ずしも同期せず、実際には非同期であることが多い。GPS受信機140が、種々の衛星120からスペクトル拡散GPS衛星信号160を受信するように示されている。
【0035】
各衛星120から連続的に送信されるスペクトル拡散信号160は、極めて正確な原子時計を用いて達成される非常に正確な周波数標準を利用する。各衛星120は、そのデータ信号送信160の一部として、その特定の衛星120を示すデータストリームを送信する。一般に、GPS受信機140が三角測量によりその2次元位置を計算するために、GPS受信機140は少なくとも3つの衛星120からスペクトル拡散GPS衛星信号160を取得することが当業者には理解される。更なる信号を取得すると、全部で4つの衛星120から信号160を取得する結果となり、これによってGPS受信機140は、その3次元位置を周知の方法で計算できる。
【0036】
図2は、本願の一実施形態のナビゲーション装置200の電子構成要素を、ブロック構成要素の形式で示す例示的な図である。尚、ナビゲーション装置200のブロック図は、ナビゲーション装置の全ての構成要素を含むものではなく、構成要素の多くの例を表すにすぎない。
【0037】
ナビゲーション装置200は、筐体(不図示)内に位置付けられる。筐体は、入力装置220及び表示画面240に接続されるプロセッサ210を含む。入力装置220は、キーボード装置、音声入力装置、タッチパネル、及び情報を入力するために利用される他の任意の周知の入力装置のうちの少なくとも1つを含むことができ、表示画面240は、例えばLCDディスプレイ等の任意の種類の表示画面を含むことができる。好適な構成において、入力装置220及び表示画面240は、タッチパッド又はタッチスクリーン入力を含む一体型入力表示装置に一体化され、その場合、ユーザは、複数の表示選択肢のうちの1つを選択するか又は複数の仮想ボタンのうちの1つを操作するために、表示画面240の一部分に接触するだけでよい。
【0038】
ナビゲーション装置は、たとえば可聴出力装置(例えば、ラウドスピーカ)のような、出力装置260を含んでもよい。出力装置260がナビゲーション装置200のユーザに対して可聴情報を生成できるので、同様に、入力装置240が入力音声コマンドを受信するマイク及びソフトウェアを更に含むことができると理解される。
【0039】
ナビゲーション装置200において、プロセッサ210は、接続225を介して入力装置220に動作可能に接続され且つ入力装置220から入力情報を受信するように設定される。また、プロセッサ210は、情報を出力するために、表示画面240及び出力装置260のうちの少なくとも一方に出力接続245を介して動作可能に接続される。更に、プロセッサ210は、接続235を介してメモリ230に動作可能に接続され、接続275を介して入出力(I/O)ポート270との間で情報を送受信するように更に構成される。この場合、I/Oポート270は、ナビゲーション装置200の外部のI/O装置280に接続可能である。メモリリソース230は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)のような揮発性メモリと、例えばフラッシュメモリのような不揮発性メモリであるデジタルメモリを備える。外部I/O装置280は、例えばイヤホン等の外部聴音装置を含んでもよいが、これに限定されない。更に、I/O装置280への接続は、例えばハンズフリー動作と音声起動動作との少なくとも一方のため、イヤホン又はヘッドフォンへの接続のため、並びに/あるいは例えば移動電話への接続のためのカーステレオユニット等の他の任意の外部装置への有線接続又は無線接続であってもよい。この場合、移動電話接続は、ナビゲーション装置200とインターネット又は例えば他の任意のネットワークとの間のデータ接続を確立するためと、インターネット又は例えば他の任意のネットワークを介するサーバへの接続を確立するためとの少なくとも一方のために使用されてもよい。
【0040】
図2は、接続255を介するプロセッサ210とアンテナ/受信機250との間の動作可能な接続を更に示す。この場合、アンテナ/受信機250は、例えばGPSアンテナ/受信機であってもよい。参照番号250で示されるアンテナ及び受信機は、図示のために概略的に組み合わされるが、アンテナ及び受信機は、別個に位置する構成要素であってもよく、アンテナは、例えばGPSパッチアンテナ又はヘリカルアンテナであってもよいことが理解されるだろう。
【0041】
更に、図2に示す電子構成要素が従来の方法で電源(不図示)により電力を供給されることが当業者には理解されるだろう。当業者により理解されるように、図2に示す構成要素の異なる構成が本願の範囲内で考えられる。例えば、図2に示す構成要素は、有線接続と無線接続との少なくとも一方等を介して互いに通信状態にあってもよい。従って、本願のナビゲーション装置200の範囲は、ポータブル又はハンドヘルドナビゲーション装置200を含む。
【0042】
更に、図2のポータブル又はハンドヘルドナビゲーション装置200は、例えば、自転車、オートバイ、自動車、あるいは船舶等の車両に周知の方法で接続されるか又は「ドッキング」される。その場合、そのようなナビゲーション装置200は、ポータブル又はハンドヘルドナビゲーションとして使用するために、ドッキング場所から取り外し可能である。
【0043】
次に、図3を参照すると、ナビゲーション装置200は、デジタル接続(例えば、周知のBluetooth技術を介するデジタル接続)を確立する不図示の移動装置(移動電話、PDA、及び移動電話技術を用いる任意の装置のうちの少なくとも1つ等)を介して、サーバ302との「モバイル」あるいは電気通信のネットワーク接続を確立してもよい。そうして、そのネットワークサービスプロバイダを介して、移動装置は、サーバ302とのネットワーク接続を(例えば、インターネットを介して)確立できる。そのため、「モバイル」ネットワーク接続は、情報に対する「リアルタイム」又は少なくとも非常に「最新」のゲートウェイを提供するために、ナビゲーション装置200(単体時、及び車載走行時の少なくとも一方において移動可能であり且つ多くの場合移動している)とサーバ302との間に確立される。
【0044】
例えばインターネット(ワールドワイドウエブのような)を使用して、移動装置(サービスプロバイダを介する)とサーバ302等の別の装置との間にネットワーク接続を確立することは、周知の方法で行われうる。これは、例えばTCP/IP層プロトコルの使用を含む。移動装置は、CDMA、GSM、WAN等の任意の数の通信規格を利用できる。
【0045】
そのため、例えば移動電話又はナビゲーション装置200内の移動電話技術を介するデータ接続を介して達成されるインターネット接続が利用されてもよい。この接続の場合、サーバ302とナビゲーション装置200との間のインターネット接続が確立される。これは、例えば、移動電話又は他の移動装置及びGPRS(汎用パケット無線サービス)接続(GPRS接続は、通信会社により提供される移動装置用高速データ接続であり、GPRSはインターネットへの接続方法である)を介して行われうる。
【0046】
更に、ナビゲーション装置200は、移動装置とのデータ接続を完成し、例えば既存のBluetooth技術を介して周知の方法でインターネット及びサーバ302とのデータ接続を最終的に完成する。この場合、例えばデータプロトコルは、GSM規格に対するデータプロトコル規格であるGSRM等の任意の数の規格を利用できる。
【0047】
ナビゲーション装置200は、ナビゲーション装置200自身の中に、自身の移動電話技術を含んでもよい(例えばアンテナを含み、あるいはオプションとしてナビゲーション装置200の内部アンテナを代わりに用いて)。ナビゲーション装置200内の移動電話技術は、上述のような内部構成要素を含むことができ、且つ/又は例えば必要な移動電話技術とアンテナとの少なくとも一方を備える挿入可能なカード(例えば、、SIM(加入者識別モジュール)カード)を含むことができる。そのため、ナビゲーション装置200内の移動電話技術は、任意の移動装置の方法と同様の方法で、例えばインターネットを介して、ナビゲーション装置200とサーバ302との間にネットワーク接続を同様に確立できる。
【0048】
GRPS電話設定の場合、移動電話の機種、製造業者等の多様な範囲に関して正しく動作するために、Bluetooth対応の装置が使用されてもよく、機種/製造業者専用設定は、例えばナビゲーション装置200に格納されてもよい。この情報のために格納されたデータは更新されうる。
【0049】
図3において、汎用通信チャネル318を介して、サーバ302と通信しているナビゲーション装置200が示されている。汎用通信チャンネルは、種々の異なる構成によって実現可能である。通信チャネル318を介する接続がサーバ302とナビゲーション装置200との間に確立される場合、サーバ302及びナビゲーション装置200は通信可能である(尚、そのような接続は、移動装置を介するデータ接続、インターネットを介するパーソナルコンピュータを介する直接接続等である)。
【0050】
サーバ302は、図示しない他の構成要素に加えて、メモリ306に動作可能に接続され且つ有線又は無線接続314を介して大容量データ記憶装置312に動作可能に更に接続されるプロセッサ304を含む。更に、プロセッサ304は、通信チャネル318を介してナビゲーション装置200と情報の送受信を行うために、送信機308及び受信機310に動作可能に接続される。送受信される信号は、データ信号、通信信号及び又は他の伝搬信号を含んでもよい。送信機308及び受信機310は、ナビゲーション装置200の通信設計において使用される通信条件及び通信技術に従って選択又は設計されてもよい。尚、送信機308及び受信機310の機能は、信号送受信機に組み合わされてもよい。
【0051】
サーバ302は、大容量記憶装置312に更に接続される(又は、大容量記憶装置312を含む)。尚、大容量記憶装置312は、通信リンク314を介してサーバ302に結合されてもよい。大容量記憶装置312は、ナビゲーションデータ及び地図情報のストアを含む。また、大容量記憶装置312は、サーバ302とは別個の装置であってもよく、サーバ302に組み込まれてもよい。
【0052】
ナビゲーション装置200は、通信チャネル318を介してサーバ302と通信するように構成され、図2に関して上述したように、プロセッサ、メモリ等を含み、更に、通信チャネル318を介して信号及び/又はデータを送出する送信機320及び受信する受信機322を含む。尚、これらの装置は、サーバ302以外の装置と通信するためにも使用される。更に、送信機320及び受信機322は、ナビゲーション装置200の通信設計において使用される通信条件及び通信技術に従って選択又は設計され、送信機320及び受信機322の機能は、単一の送受信機に組み合わされてもよい。
【0053】
サーバメモリ306に格納されるソフトウェアは、プロセッサ304に命令を提供し、サーバ302がナビゲーション装置200にサービスを提供できるようにする。サーバ302により提供される1つのサービスは、ナビゲーション装置200からの要求の処理及び大容量データ記憶装置312からナビゲーション装置200へのナビゲーションデータの送信を含む。サーバ302により提供される別のサービスは、所望のアプリケーションに対する種々のアルゴリズムを使用したナビゲーションデータの処理及びナビゲーション装置200へのこれらの計算の結果の送出を含む。
【0054】
一般に、通信チャネル318は、ナビゲーション装置200とサーバ302とを接続する伝搬媒体又はパスを表す。サーバ302及びナビゲーション装置200の双方は、通信チャネルを介してデータを送信する送信機及び通信チャネルを介して送信されたデータを受信する受信機を含む。
【0055】
通信チャネル318は、特定の通信技術に限定されない。更に、通信チャネル318は、単一の通信技術に限定されない。すなわち、チャネル318は、種々の技術を使用する複数の通信リンクを含んでもよい。例えば、通信チャネル318は、電気通信、光通信、及び電磁通信のうちの少なくとも1つ等のためのパスを提供するように構成されることができる。そのため、通信チャネル318は、電気回路、ワイヤ及び同軸ケーブル等の電気導体、光ファイバケーブル、コンバータ、無線周波数(RF)波、大気、空間等のうちの1つ又はそれらの組み合わせを含むが、それらに限定されない。更に、通信チャネル318は例えば、ルータ、リピータ、バッファ、送信機及び受信機等の中間装置を含むことができる。
【0056】
一つの例示的な構成において、通信チャネル318は、電話及びコンピュータネットワークを含む。更に、通信チャネル318は、無線周波数、マイクロ波周波数、赤外線通信等の無線通信に適応できてもよい。更に、通信チャネル318は衛星通信に適応できる。
【0057】
通信チャネル318を介して送信される通信信号は、所定の通信技術に必要とされるか又は望まれる信号を含むが、それらに限定されない。例えば、信号は、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(Global System for Mobile Communications)(GSM)等のセルラ通信技術において使用されるように構成されてもよい。デジタル信号及びアナログ信号の双方が通信チャネル318を介して送信できる。これらの信号は、通信技術にとって望ましい変調信号、暗号化信号、及び圧縮信号のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0058】
サーバ302は、無線チャネルを介してナビゲーション装置200によりアクセス可能なリモートサーバを含む。サーバ302は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、仮想プライベートネットワーク(VPN)等に位置するネットワークサーバを含んでもよい。
【0059】
サーバ302は、デスクトップ又はラップトップコンピュータ等のパーソナルコンピュータを含んでもよく、通信チャネル318は、パーソナルコンピュータとナビゲーション装置200との間に接続されるケーブルであってもよい。あるいは、パーソナルコンピュータは、ナビゲーション装置200とサーバ302との間に接続されて、サーバ302とナビゲーション装置200との間にインターネット接続を確立してもよい。あるいは、インターネットを介してナビゲーション装置200をサーバ302に接続するために、移動電話又は他のハンドヘルド装置がインターネットへの無線接続を確立してもよい。
【0060】
ナビゲーション装置200は、情報ダウンロードを介してサーバ302から情報を与えられてもよい。情報は、ユーザがナビゲーション装置200をサーバ302に接続する場合に自動的に周期的に更新されてもよく、且つ/又は例えば無線移動接続装置及びTCP/IP接続を介してサーバ302とナビゲーション装置200との間に接続がより継続して又は頻繁に確立される場合に更に動的に更新されてもよい。多くの動的計算のために、サーバ302内のプロセッサ304が大量の処理要求を処理するために使用されてもよい。しかし、ナビゲーション装置200のプロセッサ210も同様に、多くの場合においてはサーバ302への接続に関係なく、多くの処理及び計算を処理できる。
【0061】
図2に示す様に、ナビゲーション装置200はプロセッサ210、入力装置220、表示画面240を含む。入力装置220及び表示画面240は、例えばタッチパネルスクリーンを介して情報(直接入力、メニュー選択など)を入力すること及び情報を表示することとの両方を可能にするために、一体型入力表示装置に統合される。このようなスクリーンは、当業者には周知のものであるように、例えばタッチ入力LCDスクリーンであってもよい。更に、ナビゲーション装置200は、例えばオーディオ入力/出力装置などの、更なる任意の入力装置220と更なる任意の出力装置241との少なくとも一方を有しても良い。
【0062】
図4A及び図4Bは、ナビゲーション装置200の斜視図を示している。図4Aに示すように、ナビゲーション装置200は、一体型入力表示装置290(例えばタッチパネル画面)と図2の他の構成要素(内蔵GPS受信機250、マイクロプロセッサ210、電源、メモリシステム220などを含むがこれらに限定されない)を含むユニットであっても良い。
【0063】
ナビゲーション装置200は、アーム292上に備え付けられても良い。このアーム292は、大きな吸着カップ294を用いて、車両のダッシュボード/窓/等に固定されても良い。このアーム292は、ナビゲーション装置200がドッキング可能なドッキングステーションの一例である。
【0064】
図4Bに示すように、ナビゲーション装置200は、例えば、アーム292に対してナビゲーション装置292をスナップ接続することで、ドッキングステーションのアーム292にドッキング若しくは接続することができる。図4Bにおける矢印で示すように、ナビゲーション装置200は、アーム292上で回転可能である。ナビゲーション装置200とドッキングステーションとの間の接続を解除するためには、例えば、ナビゲーション装置200上のボタンを押下すればよい。ドッキングステーションへのナビゲーション装置の着脱を行うための他の等価的に適用が可能な構成は、当業者には周知である。
【0065】
次に添付の図面の図5を参照すると、メモリリソース230は、機能ハードウェアコンポーネント460により実行するためにオペレーティングシステム470をメモリリソース230からロードするためにプロセッサ210により実行されるブートローダプログラム(不図示)を格納する。オペレーティングシステム470は、アプリケーションソフトウェア480が実行可能である環境を提供する。オペレーティングシステム470は、機能ハードウェアコンポーネント460を制御し、アプリケーションソフトウェア480と機能ハードウェアコンポーネント460との間に常駐する。アプリケーションソフトウェア480は、例えば地図表示、経路計画、ナビゲーション機能及び関連する他の何らかの機能であるナビゲーション装置200の基礎的な機能をサポートするGUIを含む動作環境を提供する。本発明の好適な実施形態によると、この機能性の一部は駐車通知モジュール490を含み、その機能については、以下の図面と共に詳細に説明する。
【0066】
車両搭載型の装置の駐車通知モジュール490は、車両が駐車場を出るか又は最近出たことを判定するように構成される。駐車場が空いた場合、駐車通知モジュール490は、少なくとも1つのナビゲーション装置200に駐車場の空きを通知するように構成される。通知は、通信チャネル318を介してサーバ302に通信されてもよく、あるいは例えば無線信号を介して1つ以上のナビゲーション装置200に直接通信されてもよい。通知は、サーバ302を介して又は直接通知を送信する車両搭載型の装置と通信可能な全てのナビゲーション装置200に送出されてもよい。あるいは、通知は通信可能な複数のナビゲーション装置200のうちの一部に送出されてもよい。その一部とは、通知を送信する装置から所定の距離内にあるナビゲーション装置200であってもよい。あるいは、その一部とは1つ以上の所定のナビゲーション装置200であってもよい。いくつかの実施形態において、このような駐車通知モジュールを含む車両搭載型の装置はナビゲーション装置200である。しかし、車両搭載型の装置は、車両監視装置、有料道路監視装置、あるいは車両の場所を監視又は判定し且つ通信リソースにアクセスできる他のあらゆる装置等の別の種類の装置であってもよい。また、車両搭載型の装置は、ポータブルナビゲーション装置等の車両に配置されたポータブル装置であってもよい。
【0067】
いくつかの実施形態において、駐車通知モジュール490は、空いている駐車場をユーザに動作可能に通知する。駐車通知モジュール490は、表示装置240に表示される地図上の最近空いた駐車場の場所の視覚的な提示を動作可能に提供してもよい。いくつかの実施形態において、視覚的な提示は、どれくらい前に駐車場が空いたかの提示を含んでもよい。提示は、どれくらい前に駐車場が空いたかを示す色及び/又はテキストによる提示の形態であってもよい。あるいは又は更に、駐車場通知モジュール490は、最近空いた駐車場の場所を目的地として選択してもよい。駐車場通知モジュール490は、最近空いた駐車場がナビゲーション装置の現在地から所定の距離内にある場合にその駐車場の場所を目的地として選択してもよい。
【0068】
次に、本発明の実施形態について図6〜図12を参照して説明する。図6〜図12において、ナビゲーション装置の形態の車両搭載型の装置は駐車通知モジュール490を含む。しかし、車両搭載型の装置は、自身の場所を判定し且つ車両の外部にある別の装置に情報を無線通信できるどんな装置であってもよいことが理解されるだろう。
【0069】
図6は、本発明の一実施形態に係るシステム600を示す。詳細に上述したように、システムは、通信チャネルを介して第1のナビゲーション装置620に通信可能に結合されたサーバ610を備える。サーバ610は、1つ以上の追加のナビゲーション装置631〜636にも通信可能に結合される。第1のナビゲーション装置620は、駐車通知モジュール490を含み、ナビゲーション装置のグループを形成するナビゲーション装置631〜636と同一であってもよい。第1のナビゲーション装置620の駐車通知モジュール490は、第1のナビゲーション装置620が駐車スペースを出るか又は駐車スペースを最近出た車両内に配置されていることを判定するように構成される。ナビゲーション装置620が駐車スペースを出る車両に配置されていることは、後に説明するように多くの種々の方法で判定され得る。
【0070】
サーバ610は、ナビゲーション装置620から駐車場空きメッセージ625(parking place available message)を受信すると、通信チャネル318を介して各ナビゲーション装置631〜636に駐車場空きメッセージ630を送出することによりナビゲーション装置631〜636のグループに空いた駐車場を通知するように構成される。駐車場通知メッセージ630は、第1のナビゲーション装置620により生成され且つサーバ610により受信されたメッセージのコピーであってもよい。ナビゲーション装置631〜636に送出された駐車場空きメッセージ630は、駐車場の場所を示し、更に空いた時間を示してもよい。
【0071】
ナビゲーション装置631〜636の各々は、駐車場空き通知メッセージ630を受信したことに応答して、受信した駐車場通知メッセージに含まれている情報をメモリ230に格納する。いくつかの実施形態において、空いている駐車場の場所がナビゲーション装置631〜636の現在地から所定の距離より遠い場合、駐車場空きメッセージ630はナビゲーション装置により廃棄されてもよい。次にユーザがナビゲーション装置631〜636の駐車モードを起動した場合、駐車通知モジュール490は、ナビゲーション装置の近傍の空いている駐車場の指示を表示するように構成される。駐車通知モジュール490が所定の時間内に空いた駐車場の指示のみを表示するように構成される場合、表示装置240に示される駐車場を識別するために、各駐車場が空いた時間を示す駐車場空きメッセージの情報が使用されてもよい。
【0072】
図6を参照して説明した実施形態は、駐車場空きメッセージがナビゲーション装置631〜636に配信される際に介するサーバ610を含むが、サーバ610を必要としない本発明の実施形態が考えられ得る。これらの実施形態において、各ナビゲーション装置620、631〜636は、他のナビゲーション装置620、631〜636に対してデータを無線送受信できる。例えば各ナビゲーション装置は、WiMax送信機/受信機ユニットを含んでもよい。この場合、第1のナビゲーション装置620は、送信機/受信機ユニットを使用してローカルエリアにおいて他のナビゲーション装置631〜636に駐車場空きメッセージを直接送信するように構成される。好都合なことに、これは、駐車場空きメッセージ630が駐車場に対して相対的に近くにあるナビゲーション装置631〜636にのみ通信されることを保証する。
【0073】
図7は、図6を参照して上述したように、サーバ710と、第1のナビゲーション装置720と、サーバと第1のナビゲーション装置720との間の通信チャネル725と、通信チャネル730を介してサーバと通信している複数の他のナビゲーション装置731〜736とを備えたシステムを示す。上述したように、第1のナビゲーション装置720の駐車場通知モジュール490は、ナビゲーション装置820が駐車場を出る車両に配置されていることを判定し且つ駐車場空きメッセージをサーバ710に送出するように構成される。しかし、これらの実施形態において、サーバ710に通信可能に結合されたナビゲーション装置731〜736の一部のみが空いている駐車場を通知される。
【0074】
一実施形態において、サーバ710は、各ナビゲーション装置731〜736の現在地に基づいて複数のナビゲーション装置731〜736のうちどの装置に駐車場空きメッセージ730を送出するかを判定する。ナビゲーション装置731〜736のグループの各々の装置は、例えば各ナビゲーション装置731〜736の近傍に関連した道路交通情報の提供を可能にするために自身の現在地を示す場所情報をサーバ710に定期的に通信するように構成される。サーバ710は、場所情報を使用して、ナビゲーション装置731〜736の各々と第1のナビゲーション装置720からサーバ710により受信された駐車場空きメッセージにおいて識別された駐車場の場所との間の相対距離を判定するように構成される。距離が所定の距離未満である場合、サーバ710は、駐車場から所定の距離内にいるナビゲーション装置のみに通知されるように駐車場空きメッセージをナビゲーション装置に送信するように構成される。図7に示すように、ナビゲーション装置731、734及び735は空いている駐車場から所定の距離内にいるとサーバ710により判定されているため、サーバ710は駐車場空きメッセージ730をそれらのナビゲーション装置にのみ通信し、空いている駐車場から所定の距離より遠くにある他のナビゲーション装置732、733及び736には通信しない。
【0075】
次に図7を再度参照して、駐車場空きメッセージ730がサーバ710によりナビゲーション装置731〜736の一部にのみ送信される本発明の更なる実施形態について説明する。
【0076】
一実施形態において、第1のナビゲーション装置720からサーバ710に送信された駐車場空きメッセージ725は専用駐車グループ識別番号(PPGID)を更に含む。PPGIDは、駐車場空きメッセージ730がサーバ710により送出されるべきである1つ以上のナビゲーション装置を識別するためにサーバ710により使用される。サーバ710は、PPGIDを有する1つ以上のナビゲーション装置を識別するナビゲーション装置グループデータベースを格納する。サーバ710は、第1のナビゲーション装置720から駐車場空きメッセージ725を受信すると、ナビゲーション装置グループデータベースからPPGIDに属するナビゲーション装置を判定し且つ駐車場空きメッセージをそれらのナビゲーション装置731、734及び735にのみ送信するように構成される。これは、例えば駐車場が複数のユーザにより使用される専用駐車場(private parking place)である場合に有用である。1人のユーザが専用駐車場を出ると、その空き状況が駐車場の他の妥当なユーザにのみ通信される。第1のナビゲーション装置720に格納された地図データは専用駐車場である駐車場を識別しており、第1のナビゲーション装置720が配置されている車両が専用駐車場を出たことに応答して、駐車場通知モジュール490はその駐車場に適切なPPGIDを含む駐車場空きメッセージを送信するように構成される。
【0077】
別の実施形態において、第1のナビゲーション装置720は、先の実施形態と同様に駐車場が専用であるか否かに関わらず、駐車場空きメッセージ725をサーバ710に送信するように構成される。サーバ710は、専用駐車場の場所及び各駐車場に対応する1つ以上のナビゲーション装置731、734及び735を示す地図データをメモリ306に格納する。サーバ710は、第1のナビゲーション装置720から駐車場空きメッセージ725を受信すると、メッセージ725に示された場所が専用駐車場に対応するかを格納された地図データから判定するように構成される。場所が専用駐車場である場合、駐車場空きメッセージ725はサーバ710によりその専用駐車場に対応するナビゲーション装置731、734及び735にのみ送信される。
【0078】
図8は、図6に示した実施形態と類似する本発明の更なる一実施形態を示す。システム800は、サーバ810、車両搭載型の装置820及び複数のナビゲーション装置831〜936を備える。車両搭載型の装置820は、自身の現在地を判定し且つ駐車場空きメッセージ825をサーバ810に送信できる装置である。そのような車両搭載型の装置は、例えば車両が盗まれた時に車両の所有者又は車両の場所のセキュリティサービスに警告するため、あるいは道路課金の目的で使用されるような車両セキュリティ装置であってもよい。装置820は、上述した駐車通知モジュール490と同様に装置を搭載した車両が駐車場を出たことを判定するように構成される。サーバ810は、装置820から通知メッセージ825を受信すると、図8に示したような通信可能に結合された全てのナビゲーション装置831〜836に又は図7を参照して上述したようにナビゲーション装置の一部のみに駐車場通知メッセージ830を送信するように構成される。
【0079】
次に、車両が駐車場を出た時を判定する駐車通知モジュール490の方法について図9及び図10を参照して説明する。
【0080】
駐車通知モジュール490の第1の実施形態は、ナビゲーション装置620がシャットダウンされた場所と同一の場所で電源を投入された場合、ナビゲーション装置620が車両内にあると判定するように構成される。換言すると、ナビゲーション装置は低電力状態から動作状態に入るように動作される。これは、ナビゲーション装置620が駐車された車両内にあり、ナビゲーション装置620がシャットダウンされ且つ車両が移動を始める前に同一の場所で電源を投入されたことを示すものであり得る。更に駐車通知モジュール490は、ナビゲーション装置620がシャットダウンされる前に所定の速度より速い速度で、例えば20kmh−1よりも速い速度で、電源をオフ/オンにした場所に移動したことを判定することによりこれをサポートしてもよい。これにより、ナビゲーション装置が車両内にあるのではなく人によって保持されている状況を、都合よく除外できる。図9は、本発明の本実施形態に係る方法900を示す。方法900はステップ910で開始する。ステップ920において、駐車通知モジュール490は、ナビゲーション装置200の電源がオンにされた後にナビゲーション装置が移動し始めることを判定する。これは、ナビゲーション装置200が動作モードに入った後にナビゲーション装置200の移動速度が所定の速度を超えた場合に判定されてもよい。ステップ930において、駐車通知モジュール490は、電源をオンにした場所が電源をオフにした場所とほぼ同一であるかを判定する。2つの場所が所定の量を上回るぐらい異なる場合、方法はステップ960で終了する。しかし、2つの場所がほぼ同一である場合、ステップ940に進み、駐車通知モジュール490は、電源をオフにする前の速度が所定の値を上回っていたかをチェックする。例えば、電源オフの前の所定の時間内(例えば20内、もちろん他の期間が使用されてもよい)にナビゲーション装置200が所定の速度(例えば20kmh−1又は30kmh−1)より速い速度で移動していたたかがチェックされる。これは、例えば、所定の時間間隔でナビゲーション装置の場所を示す移動情報等のメモリ230に格納された情報から判定され得る。ステップ940の判定がyesの場合はステップ950に進み、noの場合はステップ960で終了する。ステップ950において、駐車場空きメッセージ625、725、825は、サーバ610、710、810及び/又は1つ以上のナビゲーション装置631、731、831に送信される。駐車場空きメッセージは、空いている駐車場の場所を示し、駐車場が空いた時間、すなわち車両が駐車場を出た時間を更に示してもよい。
【0081】
別の実施形態において、駐車通知モジュール490は、現在地が駐車領域内であることを判定するためにナビゲーション装置620の現在地を格納された地図データと比較するように構成される。図10は、本発明の本実施形態に係る方法1000を示し、方法はステップ1010で開始する。ステップ1020において、駐車場通知モジュール490は、ナビゲーション装置200の電源をオンにした後にナビゲーション装置200が移動し始めたことを判定する。これは、ナビゲーション装置200が動作モードに入った後にナビゲーション装置200の移動速度が例えば20kmh−1である所定の速度を超えた場合に判定されてもよい。ステップ930において、駐車通知モジュール490は、静止場所、すなわちナビゲーション装置200の電源がオンにされた場所又はナビゲーション装置200が動作モードに入った場所が駐車場所に対応するかを判定する。駐車場所は、道路わきの合法駐車場所又は一般駐車場等の利用可能な一般駐車場所である。これは、メモリ230に格納された地図データに関して駐車通知モジュール490により判定されてもよい。ステップ1030で静止場所が一般の駐車場所であると判定された場合、ステップ1040(ただし、ステップ1040はオプション)又はステップ1050に進む。しかし、静止場所が一般の駐車場所でない場合、方法はステップ1060で終了する。オプションのステップ1040については、後に詳細に説明する。ステップ1050において、駐車通知モジュール490は、駐車場が空いたことを示す駐車場空きメッセージ625、725、825を送信するように構成される。メッセージ625、725、825は、空いている駐車場の場所を示し、駐車場が空いた時間を更に示してもよい。
【0082】
オプションのステップ1040において、駐車場通知モジュール490は、例えば走行中に単に一時的に停止した車両内にあるか又は車両ではなく人が保持している場合に対して、ナビゲーション装置200が駐車された車両内にあることを判定するために詳しい情報を利用する。等価なオプションのステップが図9に示した方法900に含まれてもよいことが理解されるだろう。
【0083】
ナビゲーション装置200がすでに駐車した車両内にあることを判定するために、駐車通知モジュール490は、ナビゲーション装置620が外部ソースから給電されていることを判定してもよく、これは車両に搭載されていることを示す。ステップ1040の更なる一実施形態において、駐車通知モジュール490は、経路がユーザによりナビゲーション装置620で計画され、ナビゲーション装置200が20kmh−1等の所定の速度より速い速度でその経路の計画を行った場所から離れた場合を、ナビゲーション装置が移動を開始した車両内にあることを示すとして判定してもよい。ステップ1040の更に別の実施形態において、駐車通知モジュール490は、ナビゲーション装置620が車両のBluetoothオーディオ装置又は例えば車両のCANバスである情報バス等の車両の電子システムと通信できる場合に車両内にあることを判定するように構成される。後者の場合、駐車通知モジュール490は、エンジンの開始/停止、ドアのロック/アンロック、ハンドブレーキのオン/オフ等を示す情報等のCANバスを介して受信された情報からナビゲーション装置200が駐車された車両に配置されていることを判定してもよい。そのような情報は、車両が例えば走行中又は信号機、橋等で停止して待っているだけなのか又は駐車されているのかを区別する際に有用である。更なる一実施形態において、ナビゲーション装置200のマイク220から受信したオーディオデータは、エンジンがかかっている車両にナビゲーション装置が配置されていることを判定するために解析される。上記実施形態のいずれかが組み合わされ、ナビゲーション装置620が車両内にあることを判定する信頼度を向上させてもよい。ナビゲーション装置200が駐車スペースを出ていくか又は出たことを判定する駐車通知モジュール490は、駐車スペースにおける車両の存在を判定する物理センサを備えていない駐車スペースの空き状況をユーザに通知できるようにする。ステップ1040の別の実施形態において、ナビゲーション装置620は、ドッキングステーションのアーム292にドッキングされていること、すなわち車両のフロントガラスに取り付けられていることを検出するために圧力スイッチ等の手段を含んでもよい。
【0084】
図11は、ユーザが駐車場空きメッセージ630、730、830に応答するためにナビゲーション装置200を動作させる本発明の更なる一実施形態に係る方法を示す。本実施形態において、駐車したいユーザはナビゲーション装置200で駐車モードを起動する。それに応答して、ナビゲーション装置200の駐車場通知モジュール490は、駐車モードが起動されたことをサーバ610、710、810に通知し、ナビゲーション装置200の現在地を含む駐車要求メッセージをサーバ610、710、810に送出することによりナビゲーション装置のユーザの駐車する意思を信号で伝送する。上述した実施形態のように、サーバ610、710、810は、ナビゲーション装置200から駐車場空きメッセージを受信するように構成される。しかし、本実施形態において、サーバ610、710、810は、駐車したいユーザのナビゲーション装置200に通知される駐車場を選択するように構成される。すなわち、サーバ610、710、810は1つ以上のナビゲーション装置200に空いている駐車場を選択的に通知するため、全てのナビゲーション装置200が全ての駐車場について通知されるわけではない。サーバ610、710、810は、多くの車両が1つの駐車場に集中しないように通知される駐車場を選択する。すなわち、サーバ610、710、810は、ある地域に駐車したい車両が空いている駐車場に分散されるように通知される駐車場を選択するように構成される。方法はステップ1110で開始し、ステップ1120において、サーバ610、710、810は駐車場を出るナビゲーション装置200から駐車場空きメッセージ625、725、825を受信する。ステップ1130において、サーバ610、710、810は、ユーザが駐車したいと考えている別のナビゲーション装置200から駐車要求メッセージを受信する。ステップ1140において、サーバ610、710、810は、ナビゲーション装置200が空いている駐車場を通知されるべきかを判定する。ナビゲーション装置200は、駐車場から所定の距離内にいる場合に空いている駐車場を通知される。駐車場から所定の距離内にいる複数のナビゲーション装置200が駐車場要求メッセージをサーバ610、710、810に送出した場合、サーバ302は、駐車場に到着する車両が多くなりすぎないようにそれらのナビゲーション装置200の一部にのみ、すなわち先着順に判定された所定の数のナビゲーション装置200にのみ通知してもよい。方法はステップ1160で終了する。
【0085】
図12を参照すると、空いている駐車場の指示を表示するための駐車モードで動作可能なナビゲーション装置200の表示装置240のスクリーンショットが示される。駐車モードにおいて、駐車場通知モジュール490は、装置200の現在地を示す地図情報1210を表示装置240に表示するように構成される。アイコン1220は、ナビゲーション装置200の現在地を示し且つ現在の道路及び装置の現在地の近傍の周囲の道路の地図情報1210の中央に置かれ、他の地図の特徴も表示されている。ナビゲーション情報1230は、表示された地図情報の下のステータスバーに表示される。ナビゲーション情報1230は、ユーザが走行する必要のある現在の道路から次の進路変更までの距離、例えば左折又は右折である特定の種類の進路変更を示すアイコン、現在の道路名、並びに現在の移動及びナビゲーション装置200により受信されている衛星放送信号の強度の指示に関連する種々の他の情報を含む。表示装置240は、複数の記号1240、1250、1260、1270を使用してナビゲーション装置200の現在地の近傍の空いている駐車場の場所を更に示す。各記号1240、1250、1260、1270は、この例においては文字Pで提供される駐車場の空き状況を通知しているという指示及び駐車場が空いてからの時間の指示を含む。図12において、駐車場が空いてからの時間の指示は、駐車場が空いてからの期間を示すテキストラベルにより提供される。しかし、この指示は記号の色を変更する等の他の方法で提供されてもよいと考えられる。例えば、最近空いた駐車場は緑色で示され、時間の経過と共に徐々に赤色になるか又は時間が経過すると赤に変更される。駐車場が空いてからの時間の指示は、駐車場がまだ空いている可能性をユーザが確認するのを支援するのに有用である。駐車場の空き状況を示す記号は、表示装置上が情報で一杯にならないように且つ駐車場がもう空いていないと仮定されるため、所定の時間後に表示装置240から除去されてもよい。所定の時間は、ナビゲーション装置の現在地に依存してもよい。例えば都市において、所定の時間は5分等の相対的に短い時間であってもよく、小さな町では、所定の時間は10分又は15分等のより長い時間であってもよい。図12に更に示すように、表示装置は1つの空いている駐車場1240までの経路に沿ってユーザを案内するために視覚命令1280を提供する。経路が計画された、空いている駐車場1240は、駐車通知モジュール490により自動的に判定されてもよく、あるいは表示装置240でタッチ等の適切なユーザ入力を受信し、表示された駐車通知1240、1250、1260、1270のうちの1つを選択することによりユーザにより選択されてもよい。
【0086】
本発明の教示は、ユーザが最近空いた駐車スペースに関する情報を提供され且つ/又は空いている駐車場に自動的に誘導される構成を提供することが上述から明らかとなる。
【0087】
本発明の種々の態様及び実施形態が説明されたが、本発明の範囲は本明細書で示した特定の構成に限定されず、添付の請求の範囲の範囲内に入る全ての構成、並びにそれらに対する変形及び変更を含むことが更に理解されるだろう。
【0088】
例えば上述の詳細な説明で説明された実施形態はGPSを参照したが、ナビゲーション装置はGPSの代わりに(又は実際にはGPSに加えて)どんな種類の位置検出技術を利用してもよい。例えばナビゲーション装置は、欧州のGalileoシステム等の他のグローバルナビゲーション衛星システムを用いることにより有用であってもよい。同様に、ナビゲーション装置は、衛星を用いたものに限定されず、地上ビーコン又は装置が地理的な場所を判定することを可能にする他の何らかの種類のシステムを使用して容易に機能できる。
【0089】
好適な実施形態はソフトウェアにより特定の機能性を実現するが、機能性はハードウェアのみで(例えば、1つ以上のASIC(特定用途向け集積回路)を使用して)又は実際にはハードウェア及びソフトウェアの組合せにより同等に実現可能であることが当業者にはよく理解されるだろう。従って、本発明の範囲は、ソフトウェアでのみ実現されることに限定されると解釈されるべきではない。
【0090】
最後に、添付の請求の範囲は本明細書で説明した特徴の特定の組合せを説明するが、本発明の範囲は以下に請求される特定の組合せに限定されず、特定の組合せが添付の請求の範囲において特に列挙されているかいないかに関わらず本明細書で開示された特徴又は実施形態のどんな組合せも含む。
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車場情報を提供するナビゲーション装置及び方法に関する。本発明の例示的な実施形態は、ポータブルナビゲーション装置(いわゆるPND)に関し、特に全地球測位システム(GPS)信号の受信及び処理機能性を含むPNDに関する。更に広範な他の実施形態は、経路計画及び好ましくはナビゲーションの機能性を提供するためにナビゲーションソフトウェアを実行するように構成されたあらゆる種類の処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
GPS(全地球測位システム)信号の受信及び処理機能性を含むポータブルナビゲーション装置(PND)は既知であり、車両搭載型又は他の車両ナビゲーションシステムとして広く採用されている。
【0003】
一般的に、現在のPNDは、プロセッサ、メモリ(揮発性及び不揮発性のうちの少なくとも一方、並びに一般的にはその双方)及び前記メモリ内に格納された地図データを含む。一般に、ソフトウェアオペレーティングシステムが確立される実行環境を提供するようにプロセッサ及びメモリが協働し、また、PNDの機能性の制御を可能にし且つ種々の他の機能を提供するために1つ以上の追加のソフトウェアプログラムが提供される。
【0004】
通常、これらの装置は、ユーザが装置と対話し且つ装置を制御できるようにする1つ以上の入力インタフェースと、ユーザに情報を中継する1つ以上の出力インタフェースとを更に含む。出力インタフェースの例には、表示装置及び可聴出力用スピーカが含まれる。入力インタフェースの例には、オン/オフ動作又は装置の他の特徴を制御する1つ以上の物理的なボタン(ボタンは必ずしも装置自体にある必要はなく、装置が車両に内蔵されている場合はステアリングホイール上にあってもよい)及びユーザ音声を検出するマイクが含まれる。特定の好適な1つの構成において、出力インタフェース表示装置は、ユーザが触れることで装置を動作させる際に使用される入力インタフェースを更に提供するためにタッチセンシティブディスプレイとして(又はタッチセンシティブオーバレイ等を使用して)構成されてもよい。
【0005】
多くの場合、この種の装置は、電力及びデータ信号を装置に対して送受信する際に使用する1つ以上の物理コネクタインタフェースを含む。ここで、データ信号の物理コネクタインタフェースはオプションである。さらに、この種の装置は、オプションとして、セルラ電気通信、並びに例えばWi−Fi及びWi−MaxGSM等の他の信号及びデータネットワークを介する通信を可能にする1つ以上の無線送信機/受信機を含む。
【0006】
この種のPND装置はGPSアンテナを更に含み、これにより場所データを含む衛星放送信号が受信され、この衛星放送信号は装置の現在地を判定するための処理に使用される。
【0007】
PND装置は、現在の角度加速度及び直線加速度を判定するために処理される信号を生成する電子ジャイロスコープ及び加速度計を更に含んでもよい。生成された信号は、GPS信号から導出された場所情報と併せて、速さ、並びに装置及びそれが搭載されている車両の相対的な変位を判定するために処理される。通常、そのような機能は車両搭載型のナビゲーションシステムに提供されるのが最も一般的であるが、PND装置に備えることが得策である場合にはPND装置に備えられてもよい。
【0008】
そのようなPNDの有用性は、主に、第1の場所(一般に、出発地又は現在地)と第2の場所(一般に、目的地)との間の経路を判定する機能にある。装置のユーザは、多種多様な種々の方法によりこれらの場所を入力する。例えば郵便番号、道路名及び番地、以前に格納した「既知」の目的地(有名な場所、公共の場所(運動場又は水泳プール等)又は他の地点情報等)、並びにお気に入りの目的地又は最近訪れた目的地のいずれかにより入力される。
【0009】
一般にPNDは、地図データから出発地の住所の場所と目的地の住所の場所との間の「最善」又は「最適」な経路を算出することがソフトウェアにより可能になる。「最善」又は「最適」な経路は、所定の基準に基づいて判定され、必ずしも最速又は最短の経路である必要はない。運転者を案内する経路の選択は非常に洗練されたものとなり得るものであり、経路の選択には、既存の、予測され、動的に且つ/又は無線によって受信された交通及び道路情報、道路速度に関する履歴情報、並びに道路の選択肢を判定する要因に対する運転者自身の好みが考慮されてもよい(例えば運転者は、経路が高速道路又は有料道路を含むべきでないことを指定してもよい)。
【0010】
更に装置は、道路及び交通状況を継続的に監視し、状況変化をとらえ、残りの行程に対して経路を変更することを提案又は選択するようにしてもよい。種々の技術(例えば、移動電話データ交換、固定カメラ、GPS車両追跡)に基づくリアルタイム交通監視システムは、交通遅滞を識別し、その情報を通知システムに供給するために使用されている。
【0011】
この種のPNDは、一般に、車両のダッシュボード又はフロントガラスに搭載されてもよいが、車両のラジオの内蔵コンピュータの一部又は車両自体の制御システムの一部として形成されてもよい。ナビゲーション装置は、PDA(ポータブルデジタルアシスタント)、メディアプレーヤ又は移動電話等のハンドヘルドシステムの一部であってもよい。これらの場合、ハンドヘルドシステムの標準的な機能性が、経路計算と計算された経路に沿ったナビゲーションとの双方を実行するためにソフトウェアを装置にインストールすることにより拡張される。
【0012】
経路計画及びナビゲーション機能性は、適切なソフトウェアを実行するデスクトップ又は移動計算リソースにより提供され得る。例えば、Royal Automobile Club(RAC)は、http://www.rac.co.ukにおいてオンライン経路計画及びナビゲーション機能を提供する。この機能により、ユーザは出発地及び目的地を入力でき、その後ユーザのPCが接続されるサーバは、経路(経路の方位はユーザにより指定されてもよい)を計算し、地図を生成し、選択した出発地から選択した目的地までユーザを案内するための全ナビゲーション指示の集合を生成する。更にこの機能は、計算経路の擬似3次元レンダリングを提供し、ユーザが経路に沿って移動することをシミュレートし且つそれにより計算経路のプレビューをユーザに提供する経路プレビュー機能性を提供する。
【0013】
PNDにおいて、経路が計算されると、ユーザはオプションとして提案された経路のリストから所望の計算経路を選択するためにナビゲーション装置と対話する。オプションとして、ユーザは、例えば特定の経路、道路、場所又は基準が特定の行程に対して回避されること又は必須であることを指定することにより経路選択処理を仲介又は誘導してもよい。PNDの経路計算の側面は1つの主な機能を形成し、そのような経路に沿ったナビゲーションは別の主な機能である。
【0014】
計算経路に沿ったナビゲーションにおいて、そのようなPNDは、経路の終点、すなわち所望の目的地まで選択した経路に沿ってユーザを案内するための視覚的な指示及び/又は可聴音による指示を提供するのが一般的である。また、PNDは、ナビゲーション中に画面上に地図情報を表示するのが一般的である。そのような情報は、表示された地図情報が装置の現在地及び従って装置が車両搭載型のナビゲーションに使用されている場合はユーザの現在地又はユーザの車両の現在地を表すように画面上で定期的に更新される。
【0015】
一般に画面上に表示されたアイコンは、装置の現在地を示し、装置の現在地近傍の現在の道路及び周囲の道路の地図情報の中央に置かれ、他の地図の特徴(feature)も表示される。更にナビゲーション情報は、オプションとして表示された地図情報の上側、下側又は片側のステータスバーに表示されてもよい。そのようなナビゲーション情報の例には、ユーザが走行する必要のある現在の道路から次の進路変更までの距離が含まれる。また、その進路変更の特性は、例えば左折又は右折である特定の種類の進路変更を示す更なるアイコンで表されるようにしてもよい。更にナビゲーション機能は、経路に沿ってユーザを案内する際に使用される可聴指示の内容、継続時間及びタイミングを判定する。理解されるように、「100m先で左折」等の単純な命令が、かなりの処理及び分析を必要とする。上述したように、装置とのユーザ対話は、タッチスクリーンによって行われてもよく、更に又はあるいはステアリングコラムリモコン、音声起動又は他の適切なあらゆる方法によって行われてもよい。
【0016】
装置により提供される更なる重要な機能は、・ユーザがナビゲーション中に事前に計算された経路から外れた(偶然又は意図的に)場合、・別の経路の方が適切であることをリアルタイム交通状況が指示し且つ装置がそのような状況を自動的に適切に認識できる場合、又は、・ユーザが何らかの理由で能動的に装置に経路を再計算させる場合、における自動経路再計算である。
【0017】
また、ユーザが規定した基準で経路を計算できることは既知である。例えばユーザは、装置により景色のよい経路が計算されることを好んでもよく、あるいは交通渋滞が起こる可能性が高い、起こることが予想される、又は現在起こっているあらゆる道路を回避することを要求してもよい。次に、装置のソフトウェアは種々の経路を計算し、例えば景色が美しい所としてタグ付けされた地点情報(POIとして既知である)を経路に沿って最も多く含む経路をより有利に重み付けするか、あるいは特定の道路上の交通状況を示す格納情報を使用することにより、起こる可能性のある渋滞又はそのために起こる遅滞のレベルに関して計算経路を順序付けする。更に、他のPOIベース、及び交通情報ベースの経路計算やナビゲーション機能が可能である。
【0018】
経路計算及びナビゲーション機能はPNDの全体的な有用性に対して必須であるが、装置を純粋に情報表示に使用できる。すなわち、装置の現在地に関連する地図情報のみが表示され、経路が全く計算されておらず、装置が現在ナビゲーションを全く実行していない「フリードライビング」用に使用できる。多くの場合、そのような動作モードは、移動するのに使用するのが望ましい経路をユーザが既に認識しており且つナビゲーション支援を必要としない場合に適用可能である。
【0019】
上述のこの種の装置、例えばTomTom International B.V.が製造及び供給する720Tモデルは、ユーザがある位置から別の位置まで運転できるようにする信頼できる手段を提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
が駐車場の位置が多くの場合に地点情報として地図データに格納されるか又は地図データと共に格納され、ナビゲーション装置は駐車場の位置を特定することができるが、特に混雑した都市では駐車場は満車であることが多い。更に、特に混雑した都市では道路上の空いている駐車スペースを見つけることは困難である。
【0021】
本発明の目的は、この問題に対処することであり、特にユーザが駐車スペースを見つけることを支援しようとすることである。
【課題を解決するための手段】
【0022】
この目的のために、本発明の現在の好適な実施形態は、プロセッサと、装置の地理的場所を判定する場所判定手段と、データを無線送信する通信手段とを備えた装置を提供する。プロセッサは、駐車場を出た車両に装置が配置されていると判定し、それに応答して通信手段を介してメッセージを送信して駐車場の場所を示すように構成される。
【0023】
本発明の好適な更なる一実施形態では、ナビゲーション装置において使用する方法であって、ナビゲーション装置が配置された車両が駐車場を出たことを判定することと、駐車場の場所を示す駐車場空きメッセージを無線送信することとを含む方法を提供する。
【0024】
本発明の別の実施形態では、装置を保持する車両の現在地を判定し且つデータを無線送信する少なくとも1つの車両搭載型の装置を備えたシステムであって、車両搭載型の装置が、車両が駐車場を出たことを判定し、それに応答して駐車場の場所を示すメッセージを送信するように構成され、少なくとも1つのナビゲーション装置が、駐車場通知モジュールを含むことを特徴とするシステムを提供する。ナビゲーション装置は、駐車場の場所を示すメッセージを無線受信するように構成され、それに応答して、駐車場通知モジュールは駐車場の場所の指示を表示装置に表示するか又は駐車場の場所を目的地として選択するように構成される。
【0025】
本発明の別の実施形態は、プロセッサと、データを無線受信する受信機と、表示装置(240)と、を備えたナビゲーション装置であって、受信機が空いている駐車場の場所を示す駐車場空きメッセージを受信するように構成され、ナビゲーション装置が駐車場の場所の指示を表示装置に表示するか又は駐車場の場所を目的地として選択するように構成された駐車場通知モジュールを含むことを特徴とするナビゲーション装置に関する。
【0026】
本発明の更なる一実施形態は、ナビゲーション装置で使用する方法であって、空いている駐車場の場所を示すメッセージを受信し、駐車場の場所の指示を表示装置(240)に表示するか又は駐車場の場所を目的地として選択することを特徴とする方法に関する。
【0027】
本発明の更に別の実施形態は、実行環境において実行された時にプロセッサに空いている駐車場の場所を示すメッセージを受信させ、駐車場の場所の指示を表示装置(240)に表示させるか又は駐車場の場所を目的地として選択させるように動作可能な1つ以上のソフトウェアモジュールを含むコンピュータソフトウェアに関する。
【0028】
これらの実施形態の利点について以下に説明する。また、これら実施形態の各々の更なる詳細及び特徴は、添付の従属請求項及び以下の詳細な説明の中で規定される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
本発明の教示の種々の態様及びそれらの教示を採用する構成について、添付の図面を参照して例として以下に説明する。
【図1】全地球測位システム(GPS)を示す概略図である。
【図2】ナビゲーション装置を提供するように構成された電子構成要素を示す概略図である。
【図3】ナビゲーション装置が無線通信チャネルを介して情報を受信できる方法を示す概略図である。
【図4A】、
【図4B】ナビゲーション装置を示す斜視図である。
【図5】ナビゲーション装置により採用されたソフトウェアを示す概略図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るシステム及びシステムの動作を示す概略図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るシステムの動作を示す概略図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るシステム及びシステムの動作を示す概略図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る方法を示すフローチャートである。
【図10】本発明の更なる一実施形態に係る方法を示すフローチャートである。
【図11】本発明の別の実施形態に係る方法を示すフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態に係るナビゲーション装置の表示装置から得られたスクリーンショットの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
次に、本発明の好適な実施形態について、特にPNDを参照して説明する。ただし、本発明の教示はPNDに限定されず、経路計画及びナビゲーション機能性を提供するためにナビゲーションソフトウェアを実行するように構成されるどんな種類の処理装置にも例外なく適用可能である。従って、本出願において、ナビゲーション装置は、PND、車両に内蔵されたナビゲーション装置、あるいは経路計画及びナビゲーションソフトウェアを実行する計算リソース(デスクトップ又はポータブルパーソナルコンピュータ(PC)、移動電話、あるいはポータブルデジタルアシスタント(PDA)等)として実施されるかどうかには関係なく、どんな種類の経路計画及びナビゲーション装置も(無制限に)含むことを意図する。
【0031】
本発明の教示は、ユーザが1つの地点から別の地点までの運転方法に関する命令を要求していないが単に所定の場所のビューを提供してほしい状況においても有用であることが以下から明らかとなるだろう。そのような状況において、ユーザが選択した「目的地」の場所は、ユーザが運転を開始したい対応する出発地を有する必要はない。そのため、本明細書で「目的地」の場所又は実際には「目的地」のビューを参照することは、経路の生成が不可欠であること、「目的地」まで移動する必要があること又は実際には目的地の存在が対応する出発地の指示を必要とすることを意味すると解釈されるべきではない。
【0032】
上述の条件を考慮にいれて、図1は、ナビゲーション装置により使用可能な全地球測位システム(GPS)の一例を示す図である。そのようなシステムは周知であり、種々の目的に使用される。一般に、GPSは、連続的な位置、速度、時間及びいくつかの例においては方向情報を無数のユーザに対して判定できる衛星無線ナビゲーションシステムである。以前はNAVSTARとして周知であったが、GPSは極めて正確な軌道で地球を周回する複数の衛星を使用する。これらの正確な軌道に基づいて、GPS衛星は、それらの場所を任意の数の受信装置に中継できる。
【0033】
GPSデータを受信する能力を特別に備える装置がGPS衛星信号に対する無線周波数の走査を開始する場合、GPSシステムは実現される。GPS衛星から無線信号を受信すると、装置は、複数の異なる従来の方法のうちの1つを用いて、その衛星の正確な場所を判定する。殆どの例において、装置は、少なくとも3つの異なる衛星信号を取得するまで信号の走査を継続する(尚、位置は、通常は2つの信号のみでは判定されないが、他の三角測量技術を使用して2つの信号から判定することもできる)。幾何学的三角測量を実現する場合、受信機は、3つの既知の位置を利用して、衛星に対する自身の2次元位置を判定する。これは、周知の方法で行われる。更に、第4の衛星信号を取得することにより、受信装置は、同一の幾何学計算によって周知の方法でその3次元位置を計算できる。位置及び速度データは、無数のユーザにより連続的にリアルタイムで更新可能である。
【0034】
図1に示すように、GPSシステム全体を参照番号100で示す。複数の衛星120は、地球124の周囲の軌道上にある。各衛星120の軌道は、他の衛星120の軌道と必ずしも同期せず、実際には非同期であることが多い。GPS受信機140が、種々の衛星120からスペクトル拡散GPS衛星信号160を受信するように示されている。
【0035】
各衛星120から連続的に送信されるスペクトル拡散信号160は、極めて正確な原子時計を用いて達成される非常に正確な周波数標準を利用する。各衛星120は、そのデータ信号送信160の一部として、その特定の衛星120を示すデータストリームを送信する。一般に、GPS受信機140が三角測量によりその2次元位置を計算するために、GPS受信機140は少なくとも3つの衛星120からスペクトル拡散GPS衛星信号160を取得することが当業者には理解される。更なる信号を取得すると、全部で4つの衛星120から信号160を取得する結果となり、これによってGPS受信機140は、その3次元位置を周知の方法で計算できる。
【0036】
図2は、本願の一実施形態のナビゲーション装置200の電子構成要素を、ブロック構成要素の形式で示す例示的な図である。尚、ナビゲーション装置200のブロック図は、ナビゲーション装置の全ての構成要素を含むものではなく、構成要素の多くの例を表すにすぎない。
【0037】
ナビゲーション装置200は、筐体(不図示)内に位置付けられる。筐体は、入力装置220及び表示画面240に接続されるプロセッサ210を含む。入力装置220は、キーボード装置、音声入力装置、タッチパネル、及び情報を入力するために利用される他の任意の周知の入力装置のうちの少なくとも1つを含むことができ、表示画面240は、例えばLCDディスプレイ等の任意の種類の表示画面を含むことができる。好適な構成において、入力装置220及び表示画面240は、タッチパッド又はタッチスクリーン入力を含む一体型入力表示装置に一体化され、その場合、ユーザは、複数の表示選択肢のうちの1つを選択するか又は複数の仮想ボタンのうちの1つを操作するために、表示画面240の一部分に接触するだけでよい。
【0038】
ナビゲーション装置は、たとえば可聴出力装置(例えば、ラウドスピーカ)のような、出力装置260を含んでもよい。出力装置260がナビゲーション装置200のユーザに対して可聴情報を生成できるので、同様に、入力装置240が入力音声コマンドを受信するマイク及びソフトウェアを更に含むことができると理解される。
【0039】
ナビゲーション装置200において、プロセッサ210は、接続225を介して入力装置220に動作可能に接続され且つ入力装置220から入力情報を受信するように設定される。また、プロセッサ210は、情報を出力するために、表示画面240及び出力装置260のうちの少なくとも一方に出力接続245を介して動作可能に接続される。更に、プロセッサ210は、接続235を介してメモリ230に動作可能に接続され、接続275を介して入出力(I/O)ポート270との間で情報を送受信するように更に構成される。この場合、I/Oポート270は、ナビゲーション装置200の外部のI/O装置280に接続可能である。メモリリソース230は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)のような揮発性メモリと、例えばフラッシュメモリのような不揮発性メモリであるデジタルメモリを備える。外部I/O装置280は、例えばイヤホン等の外部聴音装置を含んでもよいが、これに限定されない。更に、I/O装置280への接続は、例えばハンズフリー動作と音声起動動作との少なくとも一方のため、イヤホン又はヘッドフォンへの接続のため、並びに/あるいは例えば移動電話への接続のためのカーステレオユニット等の他の任意の外部装置への有線接続又は無線接続であってもよい。この場合、移動電話接続は、ナビゲーション装置200とインターネット又は例えば他の任意のネットワークとの間のデータ接続を確立するためと、インターネット又は例えば他の任意のネットワークを介するサーバへの接続を確立するためとの少なくとも一方のために使用されてもよい。
【0040】
図2は、接続255を介するプロセッサ210とアンテナ/受信機250との間の動作可能な接続を更に示す。この場合、アンテナ/受信機250は、例えばGPSアンテナ/受信機であってもよい。参照番号250で示されるアンテナ及び受信機は、図示のために概略的に組み合わされるが、アンテナ及び受信機は、別個に位置する構成要素であってもよく、アンテナは、例えばGPSパッチアンテナ又はヘリカルアンテナであってもよいことが理解されるだろう。
【0041】
更に、図2に示す電子構成要素が従来の方法で電源(不図示)により電力を供給されることが当業者には理解されるだろう。当業者により理解されるように、図2に示す構成要素の異なる構成が本願の範囲内で考えられる。例えば、図2に示す構成要素は、有線接続と無線接続との少なくとも一方等を介して互いに通信状態にあってもよい。従って、本願のナビゲーション装置200の範囲は、ポータブル又はハンドヘルドナビゲーション装置200を含む。
【0042】
更に、図2のポータブル又はハンドヘルドナビゲーション装置200は、例えば、自転車、オートバイ、自動車、あるいは船舶等の車両に周知の方法で接続されるか又は「ドッキング」される。その場合、そのようなナビゲーション装置200は、ポータブル又はハンドヘルドナビゲーションとして使用するために、ドッキング場所から取り外し可能である。
【0043】
次に、図3を参照すると、ナビゲーション装置200は、デジタル接続(例えば、周知のBluetooth技術を介するデジタル接続)を確立する不図示の移動装置(移動電話、PDA、及び移動電話技術を用いる任意の装置のうちの少なくとも1つ等)を介して、サーバ302との「モバイル」あるいは電気通信のネットワーク接続を確立してもよい。そうして、そのネットワークサービスプロバイダを介して、移動装置は、サーバ302とのネットワーク接続を(例えば、インターネットを介して)確立できる。そのため、「モバイル」ネットワーク接続は、情報に対する「リアルタイム」又は少なくとも非常に「最新」のゲートウェイを提供するために、ナビゲーション装置200(単体時、及び車載走行時の少なくとも一方において移動可能であり且つ多くの場合移動している)とサーバ302との間に確立される。
【0044】
例えばインターネット(ワールドワイドウエブのような)を使用して、移動装置(サービスプロバイダを介する)とサーバ302等の別の装置との間にネットワーク接続を確立することは、周知の方法で行われうる。これは、例えばTCP/IP層プロトコルの使用を含む。移動装置は、CDMA、GSM、WAN等の任意の数の通信規格を利用できる。
【0045】
そのため、例えば移動電話又はナビゲーション装置200内の移動電話技術を介するデータ接続を介して達成されるインターネット接続が利用されてもよい。この接続の場合、サーバ302とナビゲーション装置200との間のインターネット接続が確立される。これは、例えば、移動電話又は他の移動装置及びGPRS(汎用パケット無線サービス)接続(GPRS接続は、通信会社により提供される移動装置用高速データ接続であり、GPRSはインターネットへの接続方法である)を介して行われうる。
【0046】
更に、ナビゲーション装置200は、移動装置とのデータ接続を完成し、例えば既存のBluetooth技術を介して周知の方法でインターネット及びサーバ302とのデータ接続を最終的に完成する。この場合、例えばデータプロトコルは、GSM規格に対するデータプロトコル規格であるGSRM等の任意の数の規格を利用できる。
【0047】
ナビゲーション装置200は、ナビゲーション装置200自身の中に、自身の移動電話技術を含んでもよい(例えばアンテナを含み、あるいはオプションとしてナビゲーション装置200の内部アンテナを代わりに用いて)。ナビゲーション装置200内の移動電話技術は、上述のような内部構成要素を含むことができ、且つ/又は例えば必要な移動電話技術とアンテナとの少なくとも一方を備える挿入可能なカード(例えば、、SIM(加入者識別モジュール)カード)を含むことができる。そのため、ナビゲーション装置200内の移動電話技術は、任意の移動装置の方法と同様の方法で、例えばインターネットを介して、ナビゲーション装置200とサーバ302との間にネットワーク接続を同様に確立できる。
【0048】
GRPS電話設定の場合、移動電話の機種、製造業者等の多様な範囲に関して正しく動作するために、Bluetooth対応の装置が使用されてもよく、機種/製造業者専用設定は、例えばナビゲーション装置200に格納されてもよい。この情報のために格納されたデータは更新されうる。
【0049】
図3において、汎用通信チャネル318を介して、サーバ302と通信しているナビゲーション装置200が示されている。汎用通信チャンネルは、種々の異なる構成によって実現可能である。通信チャネル318を介する接続がサーバ302とナビゲーション装置200との間に確立される場合、サーバ302及びナビゲーション装置200は通信可能である(尚、そのような接続は、移動装置を介するデータ接続、インターネットを介するパーソナルコンピュータを介する直接接続等である)。
【0050】
サーバ302は、図示しない他の構成要素に加えて、メモリ306に動作可能に接続され且つ有線又は無線接続314を介して大容量データ記憶装置312に動作可能に更に接続されるプロセッサ304を含む。更に、プロセッサ304は、通信チャネル318を介してナビゲーション装置200と情報の送受信を行うために、送信機308及び受信機310に動作可能に接続される。送受信される信号は、データ信号、通信信号及び又は他の伝搬信号を含んでもよい。送信機308及び受信機310は、ナビゲーション装置200の通信設計において使用される通信条件及び通信技術に従って選択又は設計されてもよい。尚、送信機308及び受信機310の機能は、信号送受信機に組み合わされてもよい。
【0051】
サーバ302は、大容量記憶装置312に更に接続される(又は、大容量記憶装置312を含む)。尚、大容量記憶装置312は、通信リンク314を介してサーバ302に結合されてもよい。大容量記憶装置312は、ナビゲーションデータ及び地図情報のストアを含む。また、大容量記憶装置312は、サーバ302とは別個の装置であってもよく、サーバ302に組み込まれてもよい。
【0052】
ナビゲーション装置200は、通信チャネル318を介してサーバ302と通信するように構成され、図2に関して上述したように、プロセッサ、メモリ等を含み、更に、通信チャネル318を介して信号及び/又はデータを送出する送信機320及び受信する受信機322を含む。尚、これらの装置は、サーバ302以外の装置と通信するためにも使用される。更に、送信機320及び受信機322は、ナビゲーション装置200の通信設計において使用される通信条件及び通信技術に従って選択又は設計され、送信機320及び受信機322の機能は、単一の送受信機に組み合わされてもよい。
【0053】
サーバメモリ306に格納されるソフトウェアは、プロセッサ304に命令を提供し、サーバ302がナビゲーション装置200にサービスを提供できるようにする。サーバ302により提供される1つのサービスは、ナビゲーション装置200からの要求の処理及び大容量データ記憶装置312からナビゲーション装置200へのナビゲーションデータの送信を含む。サーバ302により提供される別のサービスは、所望のアプリケーションに対する種々のアルゴリズムを使用したナビゲーションデータの処理及びナビゲーション装置200へのこれらの計算の結果の送出を含む。
【0054】
一般に、通信チャネル318は、ナビゲーション装置200とサーバ302とを接続する伝搬媒体又はパスを表す。サーバ302及びナビゲーション装置200の双方は、通信チャネルを介してデータを送信する送信機及び通信チャネルを介して送信されたデータを受信する受信機を含む。
【0055】
通信チャネル318は、特定の通信技術に限定されない。更に、通信チャネル318は、単一の通信技術に限定されない。すなわち、チャネル318は、種々の技術を使用する複数の通信リンクを含んでもよい。例えば、通信チャネル318は、電気通信、光通信、及び電磁通信のうちの少なくとも1つ等のためのパスを提供するように構成されることができる。そのため、通信チャネル318は、電気回路、ワイヤ及び同軸ケーブル等の電気導体、光ファイバケーブル、コンバータ、無線周波数(RF)波、大気、空間等のうちの1つ又はそれらの組み合わせを含むが、それらに限定されない。更に、通信チャネル318は例えば、ルータ、リピータ、バッファ、送信機及び受信機等の中間装置を含むことができる。
【0056】
一つの例示的な構成において、通信チャネル318は、電話及びコンピュータネットワークを含む。更に、通信チャネル318は、無線周波数、マイクロ波周波数、赤外線通信等の無線通信に適応できてもよい。更に、通信チャネル318は衛星通信に適応できる。
【0057】
通信チャネル318を介して送信される通信信号は、所定の通信技術に必要とされるか又は望まれる信号を含むが、それらに限定されない。例えば、信号は、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(Global System for Mobile Communications)(GSM)等のセルラ通信技術において使用されるように構成されてもよい。デジタル信号及びアナログ信号の双方が通信チャネル318を介して送信できる。これらの信号は、通信技術にとって望ましい変調信号、暗号化信号、及び圧縮信号のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0058】
サーバ302は、無線チャネルを介してナビゲーション装置200によりアクセス可能なリモートサーバを含む。サーバ302は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、仮想プライベートネットワーク(VPN)等に位置するネットワークサーバを含んでもよい。
【0059】
サーバ302は、デスクトップ又はラップトップコンピュータ等のパーソナルコンピュータを含んでもよく、通信チャネル318は、パーソナルコンピュータとナビゲーション装置200との間に接続されるケーブルであってもよい。あるいは、パーソナルコンピュータは、ナビゲーション装置200とサーバ302との間に接続されて、サーバ302とナビゲーション装置200との間にインターネット接続を確立してもよい。あるいは、インターネットを介してナビゲーション装置200をサーバ302に接続するために、移動電話又は他のハンドヘルド装置がインターネットへの無線接続を確立してもよい。
【0060】
ナビゲーション装置200は、情報ダウンロードを介してサーバ302から情報を与えられてもよい。情報は、ユーザがナビゲーション装置200をサーバ302に接続する場合に自動的に周期的に更新されてもよく、且つ/又は例えば無線移動接続装置及びTCP/IP接続を介してサーバ302とナビゲーション装置200との間に接続がより継続して又は頻繁に確立される場合に更に動的に更新されてもよい。多くの動的計算のために、サーバ302内のプロセッサ304が大量の処理要求を処理するために使用されてもよい。しかし、ナビゲーション装置200のプロセッサ210も同様に、多くの場合においてはサーバ302への接続に関係なく、多くの処理及び計算を処理できる。
【0061】
図2に示す様に、ナビゲーション装置200はプロセッサ210、入力装置220、表示画面240を含む。入力装置220及び表示画面240は、例えばタッチパネルスクリーンを介して情報(直接入力、メニュー選択など)を入力すること及び情報を表示することとの両方を可能にするために、一体型入力表示装置に統合される。このようなスクリーンは、当業者には周知のものであるように、例えばタッチ入力LCDスクリーンであってもよい。更に、ナビゲーション装置200は、例えばオーディオ入力/出力装置などの、更なる任意の入力装置220と更なる任意の出力装置241との少なくとも一方を有しても良い。
【0062】
図4A及び図4Bは、ナビゲーション装置200の斜視図を示している。図4Aに示すように、ナビゲーション装置200は、一体型入力表示装置290(例えばタッチパネル画面)と図2の他の構成要素(内蔵GPS受信機250、マイクロプロセッサ210、電源、メモリシステム220などを含むがこれらに限定されない)を含むユニットであっても良い。
【0063】
ナビゲーション装置200は、アーム292上に備え付けられても良い。このアーム292は、大きな吸着カップ294を用いて、車両のダッシュボード/窓/等に固定されても良い。このアーム292は、ナビゲーション装置200がドッキング可能なドッキングステーションの一例である。
【0064】
図4Bに示すように、ナビゲーション装置200は、例えば、アーム292に対してナビゲーション装置292をスナップ接続することで、ドッキングステーションのアーム292にドッキング若しくは接続することができる。図4Bにおける矢印で示すように、ナビゲーション装置200は、アーム292上で回転可能である。ナビゲーション装置200とドッキングステーションとの間の接続を解除するためには、例えば、ナビゲーション装置200上のボタンを押下すればよい。ドッキングステーションへのナビゲーション装置の着脱を行うための他の等価的に適用が可能な構成は、当業者には周知である。
【0065】
次に添付の図面の図5を参照すると、メモリリソース230は、機能ハードウェアコンポーネント460により実行するためにオペレーティングシステム470をメモリリソース230からロードするためにプロセッサ210により実行されるブートローダプログラム(不図示)を格納する。オペレーティングシステム470は、アプリケーションソフトウェア480が実行可能である環境を提供する。オペレーティングシステム470は、機能ハードウェアコンポーネント460を制御し、アプリケーションソフトウェア480と機能ハードウェアコンポーネント460との間に常駐する。アプリケーションソフトウェア480は、例えば地図表示、経路計画、ナビゲーション機能及び関連する他の何らかの機能であるナビゲーション装置200の基礎的な機能をサポートするGUIを含む動作環境を提供する。本発明の好適な実施形態によると、この機能性の一部は駐車通知モジュール490を含み、その機能については、以下の図面と共に詳細に説明する。
【0066】
車両搭載型の装置の駐車通知モジュール490は、車両が駐車場を出るか又は最近出たことを判定するように構成される。駐車場が空いた場合、駐車通知モジュール490は、少なくとも1つのナビゲーション装置200に駐車場の空きを通知するように構成される。通知は、通信チャネル318を介してサーバ302に通信されてもよく、あるいは例えば無線信号を介して1つ以上のナビゲーション装置200に直接通信されてもよい。通知は、サーバ302を介して又は直接通知を送信する車両搭載型の装置と通信可能な全てのナビゲーション装置200に送出されてもよい。あるいは、通知は通信可能な複数のナビゲーション装置200のうちの一部に送出されてもよい。その一部とは、通知を送信する装置から所定の距離内にあるナビゲーション装置200であってもよい。あるいは、その一部とは1つ以上の所定のナビゲーション装置200であってもよい。いくつかの実施形態において、このような駐車通知モジュールを含む車両搭載型の装置はナビゲーション装置200である。しかし、車両搭載型の装置は、車両監視装置、有料道路監視装置、あるいは車両の場所を監視又は判定し且つ通信リソースにアクセスできる他のあらゆる装置等の別の種類の装置であってもよい。また、車両搭載型の装置は、ポータブルナビゲーション装置等の車両に配置されたポータブル装置であってもよい。
【0067】
いくつかの実施形態において、駐車通知モジュール490は、空いている駐車場をユーザに動作可能に通知する。駐車通知モジュール490は、表示装置240に表示される地図上の最近空いた駐車場の場所の視覚的な提示を動作可能に提供してもよい。いくつかの実施形態において、視覚的な提示は、どれくらい前に駐車場が空いたかの提示を含んでもよい。提示は、どれくらい前に駐車場が空いたかを示す色及び/又はテキストによる提示の形態であってもよい。あるいは又は更に、駐車場通知モジュール490は、最近空いた駐車場の場所を目的地として選択してもよい。駐車場通知モジュール490は、最近空いた駐車場がナビゲーション装置の現在地から所定の距離内にある場合にその駐車場の場所を目的地として選択してもよい。
【0068】
次に、本発明の実施形態について図6〜図12を参照して説明する。図6〜図12において、ナビゲーション装置の形態の車両搭載型の装置は駐車通知モジュール490を含む。しかし、車両搭載型の装置は、自身の場所を判定し且つ車両の外部にある別の装置に情報を無線通信できるどんな装置であってもよいことが理解されるだろう。
【0069】
図6は、本発明の一実施形態に係るシステム600を示す。詳細に上述したように、システムは、通信チャネルを介して第1のナビゲーション装置620に通信可能に結合されたサーバ610を備える。サーバ610は、1つ以上の追加のナビゲーション装置631〜636にも通信可能に結合される。第1のナビゲーション装置620は、駐車通知モジュール490を含み、ナビゲーション装置のグループを形成するナビゲーション装置631〜636と同一であってもよい。第1のナビゲーション装置620の駐車通知モジュール490は、第1のナビゲーション装置620が駐車スペースを出るか又は駐車スペースを最近出た車両内に配置されていることを判定するように構成される。ナビゲーション装置620が駐車スペースを出る車両に配置されていることは、後に説明するように多くの種々の方法で判定され得る。
【0070】
サーバ610は、ナビゲーション装置620から駐車場空きメッセージ625(parking place available message)を受信すると、通信チャネル318を介して各ナビゲーション装置631〜636に駐車場空きメッセージ630を送出することによりナビゲーション装置631〜636のグループに空いた駐車場を通知するように構成される。駐車場通知メッセージ630は、第1のナビゲーション装置620により生成され且つサーバ610により受信されたメッセージのコピーであってもよい。ナビゲーション装置631〜636に送出された駐車場空きメッセージ630は、駐車場の場所を示し、更に空いた時間を示してもよい。
【0071】
ナビゲーション装置631〜636の各々は、駐車場空き通知メッセージ630を受信したことに応答して、受信した駐車場通知メッセージに含まれている情報をメモリ230に格納する。いくつかの実施形態において、空いている駐車場の場所がナビゲーション装置631〜636の現在地から所定の距離より遠い場合、駐車場空きメッセージ630はナビゲーション装置により廃棄されてもよい。次にユーザがナビゲーション装置631〜636の駐車モードを起動した場合、駐車通知モジュール490は、ナビゲーション装置の近傍の空いている駐車場の指示を表示するように構成される。駐車通知モジュール490が所定の時間内に空いた駐車場の指示のみを表示するように構成される場合、表示装置240に示される駐車場を識別するために、各駐車場が空いた時間を示す駐車場空きメッセージの情報が使用されてもよい。
【0072】
図6を参照して説明した実施形態は、駐車場空きメッセージがナビゲーション装置631〜636に配信される際に介するサーバ610を含むが、サーバ610を必要としない本発明の実施形態が考えられ得る。これらの実施形態において、各ナビゲーション装置620、631〜636は、他のナビゲーション装置620、631〜636に対してデータを無線送受信できる。例えば各ナビゲーション装置は、WiMax送信機/受信機ユニットを含んでもよい。この場合、第1のナビゲーション装置620は、送信機/受信機ユニットを使用してローカルエリアにおいて他のナビゲーション装置631〜636に駐車場空きメッセージを直接送信するように構成される。好都合なことに、これは、駐車場空きメッセージ630が駐車場に対して相対的に近くにあるナビゲーション装置631〜636にのみ通信されることを保証する。
【0073】
図7は、図6を参照して上述したように、サーバ710と、第1のナビゲーション装置720と、サーバと第1のナビゲーション装置720との間の通信チャネル725と、通信チャネル730を介してサーバと通信している複数の他のナビゲーション装置731〜736とを備えたシステムを示す。上述したように、第1のナビゲーション装置720の駐車場通知モジュール490は、ナビゲーション装置820が駐車場を出る車両に配置されていることを判定し且つ駐車場空きメッセージをサーバ710に送出するように構成される。しかし、これらの実施形態において、サーバ710に通信可能に結合されたナビゲーション装置731〜736の一部のみが空いている駐車場を通知される。
【0074】
一実施形態において、サーバ710は、各ナビゲーション装置731〜736の現在地に基づいて複数のナビゲーション装置731〜736のうちどの装置に駐車場空きメッセージ730を送出するかを判定する。ナビゲーション装置731〜736のグループの各々の装置は、例えば各ナビゲーション装置731〜736の近傍に関連した道路交通情報の提供を可能にするために自身の現在地を示す場所情報をサーバ710に定期的に通信するように構成される。サーバ710は、場所情報を使用して、ナビゲーション装置731〜736の各々と第1のナビゲーション装置720からサーバ710により受信された駐車場空きメッセージにおいて識別された駐車場の場所との間の相対距離を判定するように構成される。距離が所定の距離未満である場合、サーバ710は、駐車場から所定の距離内にいるナビゲーション装置のみに通知されるように駐車場空きメッセージをナビゲーション装置に送信するように構成される。図7に示すように、ナビゲーション装置731、734及び735は空いている駐車場から所定の距離内にいるとサーバ710により判定されているため、サーバ710は駐車場空きメッセージ730をそれらのナビゲーション装置にのみ通信し、空いている駐車場から所定の距離より遠くにある他のナビゲーション装置732、733及び736には通信しない。
【0075】
次に図7を再度参照して、駐車場空きメッセージ730がサーバ710によりナビゲーション装置731〜736の一部にのみ送信される本発明の更なる実施形態について説明する。
【0076】
一実施形態において、第1のナビゲーション装置720からサーバ710に送信された駐車場空きメッセージ725は専用駐車グループ識別番号(PPGID)を更に含む。PPGIDは、駐車場空きメッセージ730がサーバ710により送出されるべきである1つ以上のナビゲーション装置を識別するためにサーバ710により使用される。サーバ710は、PPGIDを有する1つ以上のナビゲーション装置を識別するナビゲーション装置グループデータベースを格納する。サーバ710は、第1のナビゲーション装置720から駐車場空きメッセージ725を受信すると、ナビゲーション装置グループデータベースからPPGIDに属するナビゲーション装置を判定し且つ駐車場空きメッセージをそれらのナビゲーション装置731、734及び735にのみ送信するように構成される。これは、例えば駐車場が複数のユーザにより使用される専用駐車場(private parking place)である場合に有用である。1人のユーザが専用駐車場を出ると、その空き状況が駐車場の他の妥当なユーザにのみ通信される。第1のナビゲーション装置720に格納された地図データは専用駐車場である駐車場を識別しており、第1のナビゲーション装置720が配置されている車両が専用駐車場を出たことに応答して、駐車場通知モジュール490はその駐車場に適切なPPGIDを含む駐車場空きメッセージを送信するように構成される。
【0077】
別の実施形態において、第1のナビゲーション装置720は、先の実施形態と同様に駐車場が専用であるか否かに関わらず、駐車場空きメッセージ725をサーバ710に送信するように構成される。サーバ710は、専用駐車場の場所及び各駐車場に対応する1つ以上のナビゲーション装置731、734及び735を示す地図データをメモリ306に格納する。サーバ710は、第1のナビゲーション装置720から駐車場空きメッセージ725を受信すると、メッセージ725に示された場所が専用駐車場に対応するかを格納された地図データから判定するように構成される。場所が専用駐車場である場合、駐車場空きメッセージ725はサーバ710によりその専用駐車場に対応するナビゲーション装置731、734及び735にのみ送信される。
【0078】
図8は、図6に示した実施形態と類似する本発明の更なる一実施形態を示す。システム800は、サーバ810、車両搭載型の装置820及び複数のナビゲーション装置831〜936を備える。車両搭載型の装置820は、自身の現在地を判定し且つ駐車場空きメッセージ825をサーバ810に送信できる装置である。そのような車両搭載型の装置は、例えば車両が盗まれた時に車両の所有者又は車両の場所のセキュリティサービスに警告するため、あるいは道路課金の目的で使用されるような車両セキュリティ装置であってもよい。装置820は、上述した駐車通知モジュール490と同様に装置を搭載した車両が駐車場を出たことを判定するように構成される。サーバ810は、装置820から通知メッセージ825を受信すると、図8に示したような通信可能に結合された全てのナビゲーション装置831〜836に又は図7を参照して上述したようにナビゲーション装置の一部のみに駐車場通知メッセージ830を送信するように構成される。
【0079】
次に、車両が駐車場を出た時を判定する駐車通知モジュール490の方法について図9及び図10を参照して説明する。
【0080】
駐車通知モジュール490の第1の実施形態は、ナビゲーション装置620がシャットダウンされた場所と同一の場所で電源を投入された場合、ナビゲーション装置620が車両内にあると判定するように構成される。換言すると、ナビゲーション装置は低電力状態から動作状態に入るように動作される。これは、ナビゲーション装置620が駐車された車両内にあり、ナビゲーション装置620がシャットダウンされ且つ車両が移動を始める前に同一の場所で電源を投入されたことを示すものであり得る。更に駐車通知モジュール490は、ナビゲーション装置620がシャットダウンされる前に所定の速度より速い速度で、例えば20kmh−1よりも速い速度で、電源をオフ/オンにした場所に移動したことを判定することによりこれをサポートしてもよい。これにより、ナビゲーション装置が車両内にあるのではなく人によって保持されている状況を、都合よく除外できる。図9は、本発明の本実施形態に係る方法900を示す。方法900はステップ910で開始する。ステップ920において、駐車通知モジュール490は、ナビゲーション装置200の電源がオンにされた後にナビゲーション装置が移動し始めることを判定する。これは、ナビゲーション装置200が動作モードに入った後にナビゲーション装置200の移動速度が所定の速度を超えた場合に判定されてもよい。ステップ930において、駐車通知モジュール490は、電源をオンにした場所が電源をオフにした場所とほぼ同一であるかを判定する。2つの場所が所定の量を上回るぐらい異なる場合、方法はステップ960で終了する。しかし、2つの場所がほぼ同一である場合、ステップ940に進み、駐車通知モジュール490は、電源をオフにする前の速度が所定の値を上回っていたかをチェックする。例えば、電源オフの前の所定の時間内(例えば20内、もちろん他の期間が使用されてもよい)にナビゲーション装置200が所定の速度(例えば20kmh−1又は30kmh−1)より速い速度で移動していたたかがチェックされる。これは、例えば、所定の時間間隔でナビゲーション装置の場所を示す移動情報等のメモリ230に格納された情報から判定され得る。ステップ940の判定がyesの場合はステップ950に進み、noの場合はステップ960で終了する。ステップ950において、駐車場空きメッセージ625、725、825は、サーバ610、710、810及び/又は1つ以上のナビゲーション装置631、731、831に送信される。駐車場空きメッセージは、空いている駐車場の場所を示し、駐車場が空いた時間、すなわち車両が駐車場を出た時間を更に示してもよい。
【0081】
別の実施形態において、駐車通知モジュール490は、現在地が駐車領域内であることを判定するためにナビゲーション装置620の現在地を格納された地図データと比較するように構成される。図10は、本発明の本実施形態に係る方法1000を示し、方法はステップ1010で開始する。ステップ1020において、駐車場通知モジュール490は、ナビゲーション装置200の電源をオンにした後にナビゲーション装置200が移動し始めたことを判定する。これは、ナビゲーション装置200が動作モードに入った後にナビゲーション装置200の移動速度が例えば20kmh−1である所定の速度を超えた場合に判定されてもよい。ステップ930において、駐車通知モジュール490は、静止場所、すなわちナビゲーション装置200の電源がオンにされた場所又はナビゲーション装置200が動作モードに入った場所が駐車場所に対応するかを判定する。駐車場所は、道路わきの合法駐車場所又は一般駐車場等の利用可能な一般駐車場所である。これは、メモリ230に格納された地図データに関して駐車通知モジュール490により判定されてもよい。ステップ1030で静止場所が一般の駐車場所であると判定された場合、ステップ1040(ただし、ステップ1040はオプション)又はステップ1050に進む。しかし、静止場所が一般の駐車場所でない場合、方法はステップ1060で終了する。オプションのステップ1040については、後に詳細に説明する。ステップ1050において、駐車通知モジュール490は、駐車場が空いたことを示す駐車場空きメッセージ625、725、825を送信するように構成される。メッセージ625、725、825は、空いている駐車場の場所を示し、駐車場が空いた時間を更に示してもよい。
【0082】
オプションのステップ1040において、駐車場通知モジュール490は、例えば走行中に単に一時的に停止した車両内にあるか又は車両ではなく人が保持している場合に対して、ナビゲーション装置200が駐車された車両内にあることを判定するために詳しい情報を利用する。等価なオプションのステップが図9に示した方法900に含まれてもよいことが理解されるだろう。
【0083】
ナビゲーション装置200がすでに駐車した車両内にあることを判定するために、駐車通知モジュール490は、ナビゲーション装置620が外部ソースから給電されていることを判定してもよく、これは車両に搭載されていることを示す。ステップ1040の更なる一実施形態において、駐車通知モジュール490は、経路がユーザによりナビゲーション装置620で計画され、ナビゲーション装置200が20kmh−1等の所定の速度より速い速度でその経路の計画を行った場所から離れた場合を、ナビゲーション装置が移動を開始した車両内にあることを示すとして判定してもよい。ステップ1040の更に別の実施形態において、駐車通知モジュール490は、ナビゲーション装置620が車両のBluetoothオーディオ装置又は例えば車両のCANバスである情報バス等の車両の電子システムと通信できる場合に車両内にあることを判定するように構成される。後者の場合、駐車通知モジュール490は、エンジンの開始/停止、ドアのロック/アンロック、ハンドブレーキのオン/オフ等を示す情報等のCANバスを介して受信された情報からナビゲーション装置200が駐車された車両に配置されていることを判定してもよい。そのような情報は、車両が例えば走行中又は信号機、橋等で停止して待っているだけなのか又は駐車されているのかを区別する際に有用である。更なる一実施形態において、ナビゲーション装置200のマイク220から受信したオーディオデータは、エンジンがかかっている車両にナビゲーション装置が配置されていることを判定するために解析される。上記実施形態のいずれかが組み合わされ、ナビゲーション装置620が車両内にあることを判定する信頼度を向上させてもよい。ナビゲーション装置200が駐車スペースを出ていくか又は出たことを判定する駐車通知モジュール490は、駐車スペースにおける車両の存在を判定する物理センサを備えていない駐車スペースの空き状況をユーザに通知できるようにする。ステップ1040の別の実施形態において、ナビゲーション装置620は、ドッキングステーションのアーム292にドッキングされていること、すなわち車両のフロントガラスに取り付けられていることを検出するために圧力スイッチ等の手段を含んでもよい。
【0084】
図11は、ユーザが駐車場空きメッセージ630、730、830に応答するためにナビゲーション装置200を動作させる本発明の更なる一実施形態に係る方法を示す。本実施形態において、駐車したいユーザはナビゲーション装置200で駐車モードを起動する。それに応答して、ナビゲーション装置200の駐車場通知モジュール490は、駐車モードが起動されたことをサーバ610、710、810に通知し、ナビゲーション装置200の現在地を含む駐車要求メッセージをサーバ610、710、810に送出することによりナビゲーション装置のユーザの駐車する意思を信号で伝送する。上述した実施形態のように、サーバ610、710、810は、ナビゲーション装置200から駐車場空きメッセージを受信するように構成される。しかし、本実施形態において、サーバ610、710、810は、駐車したいユーザのナビゲーション装置200に通知される駐車場を選択するように構成される。すなわち、サーバ610、710、810は1つ以上のナビゲーション装置200に空いている駐車場を選択的に通知するため、全てのナビゲーション装置200が全ての駐車場について通知されるわけではない。サーバ610、710、810は、多くの車両が1つの駐車場に集中しないように通知される駐車場を選択する。すなわち、サーバ610、710、810は、ある地域に駐車したい車両が空いている駐車場に分散されるように通知される駐車場を選択するように構成される。方法はステップ1110で開始し、ステップ1120において、サーバ610、710、810は駐車場を出るナビゲーション装置200から駐車場空きメッセージ625、725、825を受信する。ステップ1130において、サーバ610、710、810は、ユーザが駐車したいと考えている別のナビゲーション装置200から駐車要求メッセージを受信する。ステップ1140において、サーバ610、710、810は、ナビゲーション装置200が空いている駐車場を通知されるべきかを判定する。ナビゲーション装置200は、駐車場から所定の距離内にいる場合に空いている駐車場を通知される。駐車場から所定の距離内にいる複数のナビゲーション装置200が駐車場要求メッセージをサーバ610、710、810に送出した場合、サーバ302は、駐車場に到着する車両が多くなりすぎないようにそれらのナビゲーション装置200の一部にのみ、すなわち先着順に判定された所定の数のナビゲーション装置200にのみ通知してもよい。方法はステップ1160で終了する。
【0085】
図12を参照すると、空いている駐車場の指示を表示するための駐車モードで動作可能なナビゲーション装置200の表示装置240のスクリーンショットが示される。駐車モードにおいて、駐車場通知モジュール490は、装置200の現在地を示す地図情報1210を表示装置240に表示するように構成される。アイコン1220は、ナビゲーション装置200の現在地を示し且つ現在の道路及び装置の現在地の近傍の周囲の道路の地図情報1210の中央に置かれ、他の地図の特徴も表示されている。ナビゲーション情報1230は、表示された地図情報の下のステータスバーに表示される。ナビゲーション情報1230は、ユーザが走行する必要のある現在の道路から次の進路変更までの距離、例えば左折又は右折である特定の種類の進路変更を示すアイコン、現在の道路名、並びに現在の移動及びナビゲーション装置200により受信されている衛星放送信号の強度の指示に関連する種々の他の情報を含む。表示装置240は、複数の記号1240、1250、1260、1270を使用してナビゲーション装置200の現在地の近傍の空いている駐車場の場所を更に示す。各記号1240、1250、1260、1270は、この例においては文字Pで提供される駐車場の空き状況を通知しているという指示及び駐車場が空いてからの時間の指示を含む。図12において、駐車場が空いてからの時間の指示は、駐車場が空いてからの期間を示すテキストラベルにより提供される。しかし、この指示は記号の色を変更する等の他の方法で提供されてもよいと考えられる。例えば、最近空いた駐車場は緑色で示され、時間の経過と共に徐々に赤色になるか又は時間が経過すると赤に変更される。駐車場が空いてからの時間の指示は、駐車場がまだ空いている可能性をユーザが確認するのを支援するのに有用である。駐車場の空き状況を示す記号は、表示装置上が情報で一杯にならないように且つ駐車場がもう空いていないと仮定されるため、所定の時間後に表示装置240から除去されてもよい。所定の時間は、ナビゲーション装置の現在地に依存してもよい。例えば都市において、所定の時間は5分等の相対的に短い時間であってもよく、小さな町では、所定の時間は10分又は15分等のより長い時間であってもよい。図12に更に示すように、表示装置は1つの空いている駐車場1240までの経路に沿ってユーザを案内するために視覚命令1280を提供する。経路が計画された、空いている駐車場1240は、駐車通知モジュール490により自動的に判定されてもよく、あるいは表示装置240でタッチ等の適切なユーザ入力を受信し、表示された駐車通知1240、1250、1260、1270のうちの1つを選択することによりユーザにより選択されてもよい。
【0086】
本発明の教示は、ユーザが最近空いた駐車スペースに関する情報を提供され且つ/又は空いている駐車場に自動的に誘導される構成を提供することが上述から明らかとなる。
【0087】
本発明の種々の態様及び実施形態が説明されたが、本発明の範囲は本明細書で示した特定の構成に限定されず、添付の請求の範囲の範囲内に入る全ての構成、並びにそれらに対する変形及び変更を含むことが更に理解されるだろう。
【0088】
例えば上述の詳細な説明で説明された実施形態はGPSを参照したが、ナビゲーション装置はGPSの代わりに(又は実際にはGPSに加えて)どんな種類の位置検出技術を利用してもよい。例えばナビゲーション装置は、欧州のGalileoシステム等の他のグローバルナビゲーション衛星システムを用いることにより有用であってもよい。同様に、ナビゲーション装置は、衛星を用いたものに限定されず、地上ビーコン又は装置が地理的な場所を判定することを可能にする他の何らかの種類のシステムを使用して容易に機能できる。
【0089】
好適な実施形態はソフトウェアにより特定の機能性を実現するが、機能性はハードウェアのみで(例えば、1つ以上のASIC(特定用途向け集積回路)を使用して)又は実際にはハードウェア及びソフトウェアの組合せにより同等に実現可能であることが当業者にはよく理解されるだろう。従って、本発明の範囲は、ソフトウェアでのみ実現されることに限定されると解釈されるべきではない。
【0090】
最後に、添付の請求の範囲は本明細書で説明した特徴の特定の組合せを説明するが、本発明の範囲は以下に請求される特定の組合せに限定されず、特定の組合せが添付の請求の範囲において特に列挙されているかいないかに関わらず本明細書で開示された特徴又は実施形態のどんな組合せも含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサ(210)と、
前記装置(720、820、920)の地理的な場所を判定する場所判定手段(250)と、
データを無線送信する通信手段(320)とを備えた装置(720、820、920)であって、
前記プロセッサ(210)は、前記装置(620、720、820)が駐車場を出た車両に配置されていることを判定し、それに応答して前記通信手段(725、825、925)を介してメッセージ(625、725、825)を送信して前記駐車場の場所を示すように構成されることを特徴とする装置(720、820、920)。
【請求項2】
前記プロセッサ(210)は、前記装置の場所が所定の速度を上回る速度で変更し始めた場合に、前記装置(620、720、820)が駐車場を出た車両に配置されていると判定することを特徴とする請求項1に記載の装置(720、820、920)。
【請求項3】
前記プロセッサ(210)は、前記装置が動作状態から低電力状態に入り且つ前記動作状態に再度入った静止場所から所定の速度を上回る速度で前記装置の場所が変更し始めた場合に、前記装置(620、720、820)が前記駐車場を出た車両に配置されていると判定することを特徴とする請求項2に記載の装置(720、820、920)。
【請求項4】
前記プロセッサ(210)は、前記静止場所において静止する前に前記装置の移動速度が所定の値を上回っていた場合、前記装置(620、720、820)が前記駐車場を出た前記車両に配置されていると判定することを特徴とする請求項3に記載の装置(720、820、920)。
【請求項5】
前記プロセッサ(210)は、前記装置の場所が静止場所から所定の速度を上回る速度で変更し始め且つ前記静止場所がメモリ(230)に格納された地図データにおいて駐車場所として識別される場合に、前記装置(620、720、820)が駐車場を出た車両に配置されていると判定することを特徴とする請求項2、3又は4記載の装置(720、820、920)。
【請求項6】
前記プロセッサ(210)は、前記装置(620、720、820)が駐車場を出た車両に配置されていることを、前記装置が前記車両内の支持部(292)上に保持されていることを示す情報、及び/又は、前記車両から受信された、前記車両の1つ以上のサブシステムの状態を示す情報、に少なくとも部分的に従って判定する、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの車両搭載型の装置が、前記空いた駐車場の場所を示す前記メッセージ(625、725、825)を送信するように構成され、前記メッセージは、駐車グループID、前記車両が前記駐車場を出た時間を示す時間情報、及び、前記駐車場が空いたことを示す情報、のうちの1つ以上を含む、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項8】
前記装置は、前記駐車場を出た前記車両に配置されていと判定し、それに応答して前記通信手段(320)を介して前記駐車場の場所を示すメッセージ(725、825、925)を送信する駐車場通知モジュール(490)を含むナビゲーション装置(200)であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記駐車場通知モジュール(490)は、前記駐車場の前記場所が専用駐車場の場所に対応するかを判定し、専用駐車場グループIDを含む前記メッセージを送信する、ことを特徴とする請求項8に記載のナビゲーション装置。
【請求項10】
ナビゲーション装置(200)において使用する方法であって、
前記ナビゲーション装置(200)が配置される車両が駐車場を出たことを判定し、
前記駐車場の場所を示す駐車場空きメッセージを無線送信することを特徴とする方法。
【請求項11】
前記車両が駐車場を出たことの判定は、前記ナビゲーション装置が静止場所から所定の距離内で所定の速度を超え始めたことの判定に少なくとも部分的に基づく、ことを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記車両が駐車場を出たことの判定は、前記ナビゲーション装置が前記静止場所において動作状態から低電力状態に入り、且つ前記動作状態に再度入ったことの判定に少なくとも部分的に基づく、ことを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記車両が駐車場を出たことの判定は、前記静止場所で静止する前に前記ナビゲーション装置(200)の移動速度が所定の速度を上回っていたことの判定に少なくとも部分的に基づく、ことを特徴とする請求項11又は12記載の方法。
【請求項14】
メモリ(230)に格納された地図データに従って前記駐車場の前記場所が駐車場の場所に対応するかを判定することを含むことを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記空いた駐車場の前記場所を示す前記メッセージ(625、725、825)は、駐車グループID、前記車両が前記駐車場を出た時間を示す時間情報、前記駐車場が空いたことを示す情報のうちの1つ以上を含む、ことを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項1】
プロセッサ(210)と、
前記装置(720、820、920)の地理的な場所を判定する場所判定手段(250)と、
データを無線送信する通信手段(320)とを備えた装置(720、820、920)であって、
前記プロセッサ(210)は、前記装置(620、720、820)が駐車場を出た車両に配置されていることを判定し、それに応答して前記通信手段(725、825、925)を介してメッセージ(625、725、825)を送信して前記駐車場の場所を示すように構成されることを特徴とする装置(720、820、920)。
【請求項2】
前記プロセッサ(210)は、前記装置の場所が所定の速度を上回る速度で変更し始めた場合に、前記装置(620、720、820)が駐車場を出た車両に配置されていると判定することを特徴とする請求項1に記載の装置(720、820、920)。
【請求項3】
前記プロセッサ(210)は、前記装置が動作状態から低電力状態に入り且つ前記動作状態に再度入った静止場所から所定の速度を上回る速度で前記装置の場所が変更し始めた場合に、前記装置(620、720、820)が前記駐車場を出た車両に配置されていると判定することを特徴とする請求項2に記載の装置(720、820、920)。
【請求項4】
前記プロセッサ(210)は、前記静止場所において静止する前に前記装置の移動速度が所定の値を上回っていた場合、前記装置(620、720、820)が前記駐車場を出た前記車両に配置されていると判定することを特徴とする請求項3に記載の装置(720、820、920)。
【請求項5】
前記プロセッサ(210)は、前記装置の場所が静止場所から所定の速度を上回る速度で変更し始め且つ前記静止場所がメモリ(230)に格納された地図データにおいて駐車場所として識別される場合に、前記装置(620、720、820)が駐車場を出た車両に配置されていると判定することを特徴とする請求項2、3又は4記載の装置(720、820、920)。
【請求項6】
前記プロセッサ(210)は、前記装置(620、720、820)が駐車場を出た車両に配置されていることを、前記装置が前記車両内の支持部(292)上に保持されていることを示す情報、及び/又は、前記車両から受信された、前記車両の1つ以上のサブシステムの状態を示す情報、に少なくとも部分的に従って判定する、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの車両搭載型の装置が、前記空いた駐車場の場所を示す前記メッセージ(625、725、825)を送信するように構成され、前記メッセージは、駐車グループID、前記車両が前記駐車場を出た時間を示す時間情報、及び、前記駐車場が空いたことを示す情報、のうちの1つ以上を含む、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項8】
前記装置は、前記駐車場を出た前記車両に配置されていと判定し、それに応答して前記通信手段(320)を介して前記駐車場の場所を示すメッセージ(725、825、925)を送信する駐車場通知モジュール(490)を含むナビゲーション装置(200)であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記駐車場通知モジュール(490)は、前記駐車場の前記場所が専用駐車場の場所に対応するかを判定し、専用駐車場グループIDを含む前記メッセージを送信する、ことを特徴とする請求項8に記載のナビゲーション装置。
【請求項10】
ナビゲーション装置(200)において使用する方法であって、
前記ナビゲーション装置(200)が配置される車両が駐車場を出たことを判定し、
前記駐車場の場所を示す駐車場空きメッセージを無線送信することを特徴とする方法。
【請求項11】
前記車両が駐車場を出たことの判定は、前記ナビゲーション装置が静止場所から所定の距離内で所定の速度を超え始めたことの判定に少なくとも部分的に基づく、ことを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記車両が駐車場を出たことの判定は、前記ナビゲーション装置が前記静止場所において動作状態から低電力状態に入り、且つ前記動作状態に再度入ったことの判定に少なくとも部分的に基づく、ことを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記車両が駐車場を出たことの判定は、前記静止場所で静止する前に前記ナビゲーション装置(200)の移動速度が所定の速度を上回っていたことの判定に少なくとも部分的に基づく、ことを特徴とする請求項11又は12記載の方法。
【請求項14】
メモリ(230)に格納された地図データに従って前記駐車場の前記場所が駐車場の場所に対応するかを判定することを含むことを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記空いた駐車場の前記場所を示す前記メッセージ(625、725、825)は、駐車グループID、前記車両が前記駐車場を出た時間を示す時間情報、前記駐車場が空いたことを示す情報のうちの1つ以上を含む、ことを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2011−525972(P2011−525972A)
【公表日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−515370(P2011−515370)
【出願日】平成21年6月24日(2009.6.24)
【国際出願番号】PCT/EP2009/057880
【国際公開番号】WO2009/156428
【国際公開日】平成21年12月30日(2009.12.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
2.Bluetooth
【出願人】(307043223)トムトム インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ (144)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年6月24日(2009.6.24)
【国際出願番号】PCT/EP2009/057880
【国際公開番号】WO2009/156428
【国際公開日】平成21年12月30日(2009.12.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
2.Bluetooth
【出願人】(307043223)トムトム インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ (144)
【Fターム(参考)】
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