説明

高輝度放電ランプバラスト回路

【課題】
【解決手段】集積回路は、HIDランプの駆動に使用し得る単一ステージバックブーストコンバータおよびスイッチングフルブリッジを含むパワーコンバータを制御する。単一ステージバックブーストコンバータは、パワーコンバータまたは電子バラストの複雑性および部品数を減少させると同時に、集積回路の制御下でPFCおよび直流バス電圧調整を可能にする。集積回路は、さらに、HIDランプにおいて定電力を維持するためにスイッチングフルブリッジ回路を操作する全駆動信号を提供する。待機タイマは、HIDランプの再始動の試行の時間間隔をあけることにより、ランプの冷却が可能となり高い高温再始動電圧が回避される。集積回路は、特にパワーコンバータおよび電子バラストの設計を簡略化すると同時に、単一ステージバックブーストコンバータに関連する部品数、複雑性、およびコストを低減するのに寄与する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2003年3月18日提出の米国仮出願第60/455,652号「高輝度放電ランプバラスト回路」および2003年7月14日提出の米国仮出願第60/487,491号「高輝度放電(HID)バラスト制御回路」に基づくと共にその利益を主張するものであり、本明細書ではその両者に基づき優先権の主張を行う。
【0002】
本発明は、電子ランプバラストに関し、特に、高輝度放電ランプのための電子ランプバラストおよび制御に関する。
【背景技術】
【0003】
高輝度放電(HID)ランプは、長年にわたり、様々な照明用途で使用されている。通常、水銀、低圧ナトリウム、高圧ナトリウム、およびメタルハライドを含む、4種類のHIDランプが実際に使用されている。HIDランプは、白熱灯および蛍光灯よりも多数の点で有利だが、比較上、いくつかの制限も有する。例えば、HIDランプは、通常、即座に始動せず、完全な照度となるまでに、ある程度のウォームアップ時間を要する。加えて、HIDランプは、通常、数種類の色で光を発し、例えば、水銀ランプは青みがかった色を有する傾向にあり、一方、ナトリウムランプは黄色の出力を有する傾向にある。メタルハライドランプは、通常、明るい白色出力を有し、光質が重要な要素である多数の用途にとって好適である。
【0004】
蛍光灯は、HIDよりも遙かに大きくなる傾向にあり、ほぼ瞬間的な始動および再始動時間を有する。加えて、蛍光灯の性能は、温度に非常に敏感となる傾向にあるが、HIDランプは、性能を大幅に低下させることなく、様々な環境で動作できる。
【0005】
これまで、HIDランプは、メタルハライドHIDランプにより提供される高いルーメン出力、高い効率性、および優れた光質のため、照明市場で優位を占めてきた。代表的なメタルハライドHIDランプは、以前、通常は何らかの特定の用途に最適化されていない磁気バラストにより駆動されていた。現在では、メタルハライドHID照明用途のための電子バラストが開発され、HIDランプの性能および効率を高めており、HIDランプは、維持費およびエネルギ費の減少という有利な結果を有している。電子バラストの使用により、HIDランプは、さらに、調光モードでの動作が可能となる。電子バラストでは、さらに、寿命と共に変化するランプの条件に適応させ、これにより、寿命と共に通常は減少するランプからの光出力を補正させ得る。光出力の減少を補正することで、電子バラストは、ランプの寿命期間にわたって、より高く一貫した光レベルを維持できる。したがって、電子バラストは、頻繁にランプを交換する必要性を低減すると同時に、効率を改善し、これにより、特定の用途を実現するのに必要な照明器具の総数を減少させる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
通常のHIDランプでは、ランプの寿命を改善し、ランプの動作を簡略化するイグナイタを使用して、ランプを始動する。従来のHIDランプにおいては、ランプを点灯するためには高い開回路電圧を必要とした。高い開回路電圧は、ランプ電流の波高率が高くなることでランプの寿命を減少させる一因となる。イグナイタを使用することで、HIDランプ用電子バラストは、多数の利点を提供する潜在的に低い電圧での動作が可能となる。例えば、通常は、他の電子機器との干渉を回避し、照明用途の効率を改善する任意の周波数で、HIDランプ用電子バラストを動作させるのが好ましい。電子バラストは、さらに、ランプ電力をその寿命全体にわたってランプの特定の定格点に維持できる。ランプの発光管の固有電圧はランプの老化と共に変化することから、ランプの寿命全体にわたってランプ電力を維持することは重要であり、電子バラストは、一定の電力出力を維持するのに適応するべきである。
【0007】
一般に、HIDランプは、蛍光灯より高い点火電圧を有し、通常は、ピーク間で測定した時、3kVの範囲となる。さらに、HIDランプは、一般に、フィラメントを有しておらず、予熱の必要性が回避されるが、蛍光灯は、通常、フィラメントの予熱を必要とする。蛍光灯用電子バラストは、通常、30ないし50kHzで動作するが、HIDランプは、ランプに損傷および突発故障を発生させる恐れのある音響共振の問題から、こうした周波数を避けた範囲で動作する。したがって、HIDランプは、通常は数百ヘルツである低周波数の範囲で動作させる場合が多い。こうした低周波数範囲では、フルブリッジスイッチング回路を使用して、共振出力回路なしで矩形波によりHIDランプを駆動する。良好なHID電子バラスト設計の実現には、高温のHIDランプの点火を試みる時の高い点火電圧についての設計課題に対処することが含まれる。この状況において、点火電圧は、約25kV程度の電圧に上昇する恐れがあり、電子バラストにとって対処するのが困難となる可能性がある。
【0008】
電子バラストにより対処するのが好ましい別の設計基準は、力率補正(PFC)である。ライン入力に接続される通常のパワーコンバータは、理想的には、パワーコンバータの負荷が電力ライン入力に対する純粋な抵抗負荷として現れるように、互いに同相の電流および電圧を引き込むべきである。例えば、1に近い高い力率は、電力ライン入力の負荷が抵抗負荷の特性に近づくことを示す。1である力率は、電力ラインに接続された他のデバイスに供給される電力ライン入力の品質を損なう可能性のある容量または誘導インピーダンスを回避する上で望ましい。したがって、HIDバラストは、ライン入力上で過剰なインピーダンスを回避するために、力率補正を提供するべきである。
【0009】
上記の設計課題を満たすように設計された電子バラストは、電子バラストが適切に動作するように制御するため、多数の構成要素および集積回路により実現される場合が多い。例えば、HIDランプを動作させるために使用されるフルブリッジのそれぞれの側は、通常、独自のドライバ集積回路、すなわち、ICを有する一方で、力率補正の制御として、別のICが使用される。さらに、別のICは、スイッチの駆動およびフィードバックの取得を含め、電子バラストの全体的動作のためのシステム制御を実現するために使用される場合が多い。バラストの効率を高め、コストを低減するために、簡略化された構造と、低減されたコンポーネント数とを有するHIDランプ用電子バラストを獲得することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の好適な実施形態によれば、HIDランプ用電子バラストにおいて全ての制御信号を提供する単一の集積回路が提供される。制御ICは、入力電圧と同相の入力電流を引き込むことで高い力率を得るために、入力ステージスイッチを切り替えるゲート信号を提供する。ゲート信号は、さらに、電子バラストに対する電源に調整直流バスを与える。加えて、制御ICは、標準のHIDランプを駆動するのに使用されるフルブリッジを動作させるゲート信号を提供する。フルブリッジは、音響共振を回避するために、制御ICにより約200Hzで駆動される。制御ICは、フルブリッジを駆動してランプ電力を調整し、電子バラストまたはランプの故障状態を検出するためのシステム制御機能を含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明のいくつかの有利な特徴によれば、本発明による制御ICは、600Vフルブリッジドライバと、800Vブーストバックドライバと、制御および保護機能とを提供し、HIDランプを完全に動作させる。本発明による制御ICにより提供される特定の機能によれば、点火試行間の間隔を5分間として、ランプ点火用の多数の点火パルスの生成を可能にするタイマ回路が提供される。点火パルスは、例えば、低入力電圧等の故障状態の場合に、イグナイタを駆動してランプを始動または再始動するために使用される。5分間の待機期間により、HIDランプは、特定の温度まで冷却可能となり、高電圧のホットリストライク点火状態を回避できる。制御ICは、さらに、外部イグナイタを駆動するための直接使用可能なイグナイタ信号を提供する。
【0012】
単一ステージバックブーストコンバータは、ライン入力電力を高い力率で調整直流バス電力に変換する。PFC回路用のバックブーストドライバ制御は、3ピン制御を使用して動作する。一本のピンは、電流のゼロ交差を検知し、別のピンは、バックブーストコンバータ用の補正を提供し、第3のピンは、調整直流バス電圧を取得するためにバス電圧を検知する。
【0013】
制御ICは、さらに、ランプにおける電流および電圧を調整し、指定の動作範囲間にバス電圧を調整するために、フィードバック値を検知する機能を提供する。HIDランプに供給されるユーザ選択可能な電力のための入力設定も利用可能である。
【0014】
上記その他の特徴については、添付図面と併せて読まれる以下の詳細な説明において、さらに詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明につき添付図面を参照してさらに詳細に説明する。
【0016】
図1を参照すると、本発明がブロック図15に例示されており、電子バラストは、2つのステージ、すなわち、バックブースト入力ステージ10とフルブリッジ出力ステージ12とにより構成されている。フルブリッジ出力ステージ12は、上記のように音響共振を避けるために約200Hzの周波数で切り替えられるスイッチM1ないしM4から成る。異なるステージ10および12におけるパラメータは、制御IC14により検知および制御される。制御IC14は、HIDランプを駆動するのに使用されるフルブリッジ出力ステージ12においてスイッチM1ないしM4を制御するゲート信号を提供する。制御IC14は、フルブリッジ出力ステージ12においてHIDランプを駆動すると同時に、高い力率および調整直流バスを得るためにバックブースト入力ステージ10も制御する単一チップ制御ソリューションを提供する。
【0017】
バックブースト入力ステージ10は、ステージ12をバックブーストコンバータとして動作させるスイッチS1を含む。制御IC14は、入力電圧と同相の正弦波入力電流を引き込んで高い力率を得るために、スイッチS1とバックブースト入力ステージ10とを制御するゲート信号を提供する。バックブースト入力ステージ10は、適切な入力電流を引き込むために臨界導通モードで作動すると同時に、一定のランプ電力を維持し得るように直流バス電圧を調整する。
【0018】
制御IC14は、バックブースト入力ステージ10およびフルブリッジ出力ステージ12から多数のフィードバック信号を受信して、これらのステージを制御し、電子バラストまたはランプの障害を検出する。例えば、制御IC14は、フルブリッジ出力ステージ12内の電流を検知し、ランプの取り外しまたは故障により生じ得る過電流状態が存在するかを判断する。制御IC14は、さらに、低電圧動作の場合、すなわち、低電圧状態で発生し得る意図しない消灯の後、ランプを再点火する必要がある時に、電子ランプバラストおよびHIDランプの保護を提供する。制御IC14は、例えば、意図せずに消灯した時にランプを再点火する点火パルス間において、好ましくは5分間の待機期間を発生させるタイマ回路を提供する。5分間の待機期間により、ランプの冷却が可能となり、これにより、そうでない場合に高温状態でランプを再点火するのに必要となる高電圧が回避される。
【0019】
制御IC14は、さらに、例えばバス電圧を調整できるように、インダクタ内の電流とバス電圧とのゼロ交差点を決定するために、バックブースト入力ステージ10内の状態を検知する。制御IC14は、バックブースト入力ステージ10内のインダクタ内の電流のゼロ交差に基づいてスイッチS1を切り替え、PFCを提供し、ライン入力にとって純粋な抵抗負荷として現れる状態に電子バラストを近付ける。制御IC14は、さらに、プログラムされたランプ電力を維持できるように、ランプ電力入力を含む。ランプ電流および電圧は、制御IC14により検知され、バス電圧を公称バス電圧値により調整して、ランプにおいて所望の電力を得られるようになる。
【0020】
制御IC14は、電子バラストを提供するバックブーストコンバータとの組み合わせにおいて、多数の利点を実現する。600Vフルブリッジドライバ機能は、制御IC14に組み込まれており、例えば、約200ヘルツで動作する。制御IC14は、さらに、バックブースト入力ステージ10のバックブーストコンバータ内のスイッチ用に800Vバックブーストドライバを提供する。制御IC14は、PFCを提供するフィードバック制御ループを有すると同時に、ランプ電力を制御するためにバス電圧を調整する。制御IC14のタイミング回路により、不点火の場合、あるいはランプが消灯した時に、ランプの冷却を可能にする間隔での点火再試行シーケンスが可能となる。タイミング回路と連動して、電子バラストは、制御IC14により決定されるような点火失敗の設定回数の後、シャットダウンされる。制御IC14は、さらに、電子バラストの起動のためにプログラム可能な機能を提供し、ユーザは、電子バラスト用の起動シーケンスを設定可能になる。制御IC14は、さらに、ランプの点火失敗、ランプ欠落保護、ランプ寿命末期保護、および誤動作ランプに対する保護を含む、多数の障害検出および保護機能を提供する。制御IC14は、さらに、内部温度制限回路により過熱から保護される。制御IC14は、さらに、高電力でのスイッチングを行う前に回路の動作を始動する微電力動作を提供する。微電力機能は、フルブリッジ内のスイッチを切り替えることなく回路を動作モードにすることが望ましい障害状態においても有用となる。加えて、制御IC14は、ラッチアップを防止するラッチ排除機能と、静電放電による損傷を防止するESD保護とを有する。
【0021】
ダイアグラム50として図5に例示した従来のHID電子バラストを一時的に参照すると、3ステージソリューションが例示されている。従来のソリューションは、ブースト入力ステージ52と、バック中間ステージ54と、フルブリッジ出力ステージ56とを提供する。ダイアグラム50に例示した従来の回路は、ブースト入力ステージ52内のインダクタLPFCおよびスイッチSPFCと、バック中間ステージ54内のインダクタLOCおよびスイッチSCCと、フルブリッジ出力ステージ56内の4つのスイッチM1ないしM4とを含む。加えて、ダイアグラム50において実現された回路は、ステージ52、54、および56のそれぞれにおけるフィードバックおよび制御機能のために使用される他の多数の支援コンポーネントを含む。ブースト入力ステージ52は、ライン入力でのPFCと、調整直流バス電圧とを提供する。バック中間ステージ54は、ランプ電力のためにフルブリッジ出力ステージ56に対する電流制御を提供する。フルブリッジ出力ステージ56は、早期点火、点火、および連続動作のためのHIDランプの制御を提供する。ダイアグラム50の従来のソリューションにおいて、独立した制御回路53、55、および57は、ステージ52、54、および56をそれぞれ制御する。制御回路53は、ブースト入力ステージ52内の状態を検知し、高い力率および調整直流バス電圧の維持に従ってスイッチSPFCを操作する。制御回路55は、バック中間ステージ54およびフルブリッジ出力ステージ56内のパラメータを検知し、バック中間ステージ54における電流制御のためにスイッチSCCに対する制御を提供する。制御回路57は、フルブリッジ出力ステージ56内の状態を検知し、例えば、定電力モード等、特定の設計上の目標に従ってHIDランプを駆動するためにスイッチM1ないしM4を操作する。
【0022】
再び図1を参照すると、ダイアグラム15内の回路は、バックブースト入力ステージ10およびフルブリッジ出力ステージ12を含み、バックブースト入力ステージ10は、従来の電子バラストにおける分離したブーストおよびバックステージの全機能を提供する。加えて、バックブースト入力ステージ10およびフルブリッジ出力ステージ12は、単一の制御IC14により実現可能である単一の制御回路により制御される。制御IC14は、ステージ10および12において、スイッチS1およびスイッチM1ないしM4を切り替えるための全ての検知および制御動作を提供する。こうした本発明の実現において、バックブースト入力ステージ10は、バックブースト入力ステージ10内の全ての所望の機能を実現するために、単一のインダクタL1および単一のスイッチS1を含む。従来の入力ステージをバックブースト入力ステージ10に集約することで、本発明は、少ないコンポーネントと、電子バラストを検知および制御するために使用される追加コンポーネントの対応する減少とにより、さらに効率的な電子バラストの実現を提供する。
【0023】
次に図2を参照すると、グラフ20に入力電流の波形が例示されている。電流ピークは、一般に、低い全高調波歪みと共に高い力率を得るために、入力電圧波形と相関があるエンベロープに従う。この波形は、下でさらに詳細に説明するように、バックブースト入力ステージ10の動作により達成される。
【0024】
次に図3を参照すると、本発明によるHID電子バラストにおいてバックブーストコンバータを実現するためのトポロジおよび制御回路が、全般的に回路30として例示されている。回路30は、高電力を伝達する黒線と、スイッチングフルブリッジおよびHIDランプの代わりとして抵抗RLOADとを例示の目的で図示している。検知および制御信号は、細実線において例示されている。電子バラスト回路は、早期点火、点火、連続動作、障害保護、および寿命末期保護に対する制御を提供する。本発明によるバックブーストコンバータは、ライン入力のためのPFCを提供し、説明の目的からダイアグラム30において抵抗RLOADとして例示したランプ出力ステージに調整電圧を提供する。バックブーストステージ32は、整流された交流ライン入力(交流整流ライン入力)の正のノードとインダクタL1との間に接続されたスイッチS1を含む。インダクタL1は、スイッチS1と、交流整流ライン入力の負のノードとの間に接続される。ダイオードD1は、カソードをインダクタに接続し、アノードを直流バスキャパシタC1の負のノードに接続した状態で、バックブーストステージ32に配置される。直流バスキャパシタC1は、負のノードをダイオードD1の陽極に接続し、正のノードを交流整流ライン入力の負のノードに接続した状態で、バックブーストコンバータステージ32に配置される。
【0025】
バックブーストコンバータステージ32は、S1を切り替えることで、適切な時期にインダクタL1を充電し、インダクタL1Aが放電を行い、抵抗RLOADおよびキャパシタC1に電気エネルギを供給できるように動作する。スイッチS1が閉じている時、すなわち、導通状態にある時、インダクタL1Aは、交流整流入力の正および負のノードにわたって接続されるため、インダクタL1Aを介して流れる電流は、直線的に増加し始める。ダイオードD1は、スイッチS1が閉じている時、電流が直流バスキャパシタC1に流れるのを遮断する。インダクタL1Aからの電流がスイッチS1のオン時間により決定されるような一定の値に達すると、スイッチS1は、開いた状態、すなわち、非導通状態となり、インダクタL1Aは、直流バスキャパシタC1に接続されるようになる。インダクタL1Aに貯留された電流は、直線的に放電し、直流バスキャパシタC1の正のノードに加わるため、直流バスキャパシタC1の電圧が増加する。ダイオードD1は、スイッチS1のオフ時間中、電流を直流バスキャパシタC1とインダクタL1Aとの間に流すため、直流バスキャパシタC1の正のノードにおける電圧は、直流バスキャパシタC1の負のノードに対して増加する。スイッチS1のオフ時間は、インダクタL1Aを介した電流が放電してゼロになることにより規定され、この時点でスイッチS1は閉じ、スイッチS1の新しいサイクルが開始される。このスイッチングとエネルギ伝達とのサイクルは、バックブーストコンバータの設計目標を達成するために、スイッチS1での動作全体で継続的に反復される。例えば、直流バス電圧レベルは、調整直流バス電圧を得るためにスイッチS1のオン時間を決定する。直流バス電圧が所望のレベルを下回る場合には、スイッチS1のオン時間を増加させ、インダクタL1Aでの電流の充電を介して、直流バスキャパシタC1へ追加の電流を供給する。直流バスキャパシタC1へ供給される電流が増加すると、電荷が多くなり、したがって直流バス電圧レベルが高くなる。直流バス電圧が所望のレベルを上回る場合には、スイッチS1のオン時間を減少させ、インダクタL1Aを介して直流バスキャパシタC1へ供給する電流を少なくし、これにより、直流バス電圧を低下させる。
【0026】
バックブーストコンバータステージ32の動作の別の重要な態様は、出力電力を制御することである。出力電力制御は、様々な動作モードでのHIDランプの動作に対処するために重要である。早期点火および点火中、例えば、直流バスは、特定の電圧レベルに調整され、点火回路は、例えば、5kV等、ランプを点火し、ランプのアークを確立するのに十分な電圧をランプ全体に供給できる。ランプが点火されると、ランプの初期ウォームアップ期間中、直流バス電圧は、ランプ電圧により決定されるように、約20Vまで低下する。加えて、ランプは、この点火段階中に約2アンペアを消費する。数分後、ランプが暖まると、直流バス電圧は、約100Vの定常状態の値に達し、ランプは、約400アンペアの電流を消費する。こうしたHIDランプの様々な動作モードの全てのため、一定の出力電力調整は、非常に望ましい。
【0027】
出力電力の一定のレベルでの調整は、バックブーストコンバータステージ32において、抵抗RSENSEを介して負荷電流検知値を取得し、抵抗RB1およびRB2から成る電圧分割ネットワークを介して直流バス電圧値を取得することにより提供される。バス電圧および負荷電流は、電力値を求めるために、乗算回路チップ34により互いに乗算される。結果として生じたフィードバック電力値は、例えば、オペアンプゲイン回路35における10Kおよび1K抵抗の比により10倍することで増幅される。オペアンプゲイン回路35の出力は、オペアンプと、電位差計と、キャパシタC2とから成る、標準的に構成されたフィードバックオペアンプ回路36に提供される。標準フィードバックオペアンプ回路36は、固定された4Vの閾値37に対して出力電力を調整し、直流バス電圧を調整するための補正信号を提供する。その結果、標準フィードバックオペアンプ回路36の出力は、制御IC38のCOMPピンに提供される。出力電力が4Vの閾値37を上回って増加または下回って減少すると、オペアンプ回路36は、COMPピンの信号を適切に修正し、制御IC38のPFC出力ピンのオン時間が増加または減少して、一定の電力が維持されるようになる。例えば、電力が減少した場合、PFC出力ピンの信号により提供されるオン時間が増加され、インダクタL1Aを介して抵抗RLOADに供給される電流が増加する。供給される電力が増加傾向にある場合、スイッチS1のオン時間は、COMPピンに供給される値に基づいて低減され、負荷および結果的にはキャパシタC1に供給される電流が低減される。
【0028】
こうしたバックブーストコンバータのフィードバックおよび制御のための単純な構成により、少数のコンポーネントおよび信号によるロバスト制御が可能となる。バックブーストコンバータステージ32は、高いPFCを実現すると同時に、良好な直流バス電圧調整を維持する。バス電圧を検知し、スイッチのオン時間を調整するためのフィードバックループは、好ましくは、インダクタ電流の充電および放電が交流入力ライン電圧と実質的に同じである形状を有するエンベロープに従うように、低減された応答時間を有する。適切なフィードバックループ速度を提供することで、高い力率が維持されると同時に、低い全高調波歪み(THD)が得られる。
【0029】
インダクタ電流は、フィードバックの目的で、二次巻線インダクタL1Bを介して検出される。インダクタL1Bからの電流は、インダクタ電流が各充電/放電サイクルでゼロまで放電された時に信号を送るためにZXピンに結合される。制御IC38の内部にあるPFC制御回路は、バックブーストコンバータステージ32に対するPFC制御を提供するために、ピンZX、COMP、VBUS、およびPFCにおける信号を含め、全ての機能を提供する。バックブーストコンバータの簡略化された動作により、ブーストタイプコンバータで使用されるものと実質的に同様の制御方法を、バックブーストコンバータステージ32に応用できる。
【0030】
S1を切り替えるための信号は、バックブーストコンバータステージ32においてPFCとバス電圧調整とを実現するために、制御IC38のピンPFCに提供される。しかしながら、スイッチS1は、好ましくは、制御IC38のCOMに参照されないため、信号レベルのシフトは、ピンPFCにおける信号に基づいて、スイッチS1に対するゲート信号を提供するために使用される。したがって、レベルシフトIC39は、ゲートのソースを、スイッチS1のソースに対するソース制御電圧へシフトするために使用される。すなわち、レベルシフトIC39は、制御IC38のピンPFCにおける信号により提供されるスイッチング制御により、スイッチS1に対するゲート信号を適切なレベルまで高める。
【0031】
ダイアグラム30において、HIDランプおよびフルブリッジは、抵抗RLOADによりシミュレートされている。シミュレーションにおいて、抵抗RLOADは、点火後の初期ウォームアップ期間中のHIDランプをシミュレートするために、低い値に設定される。RLOADの値は、フルブリッジ回路におけるHIDランプの正常な連続動作をシミュレートする定常状態の条件のために、さらに高い値に調整される。ダイアグラム30の回路は、HIDランプの様々な動作モードをシミュレートする間に変化する抵抗RLOADに対して定電力を提供する。
【0032】
再び図2を参照すると、交流ライン入力電圧の1/2サイクルに対するインダクタ電流波形を例示するグラフ20が図示されている。メイン入力電圧のサイクル時間中に整流交流ライン入力電圧が増加および減少すると、スイッチS1が切り替えられ、電流はインダクタL1Aにおいて充電および放電される(図3)。スイッチS1の各サイクルは、交流入力電圧レベルに従ってピークが増減する実質的に三角形の電流波形を発生させる。すなわち、交流入力電圧レベルは、インダクタ電流波形における三角形のピークに対するエンベロープを形成する。スイッチS1のオン時間は、サイクルの間に相対的に一定を維持する一方で、スイッチS1のオフ時間は、インダクタL1Aがピーク電流からゼロまで放電するのに要する時間により決定される。ピーク電流値は入力電圧レベルにより増減するため、スイッチS1のオフ時間は、入力電圧サイクルの間に変化する。この構成によれば、インダクタ電流の周波数は、可変かつフリーランニングとなり、最小周波数は入力電圧半周期のピークにおいて得られ、最大周波数は入力電圧のゼロ交差近くで発生する。インダクタ電流は、各インダクタ充電/放電サイクルによりゼロまで放電されるため、バックブーストコンバータステージ32は、連続および不連続導通モード間の境界を形成する臨界導通モードで動作する。
【0033】
図4を参照すると、回路図40は、入力バックブーストコンバータ44およびフルブリッジ出力ステージ46による電子バラストの制御のための簡略化されたソリューションを例示している。ダイアグラム40の回路により提供されるソリューションによれば、単一の制御IC42は、電子バラストにおける全ての検知信号を受信し、全ての制御信号を供給することで、電子バラストの制御を提供する。したがって、バックブーストコンバータ44は、ピンZXに供給されるゼロ交差信号と、ピンCOMPに供給される調整信号と、ピンVBUSにおけるバス電圧値と、ピンHOBBにより供給されるゲート信号とにより制御される。こうした4種類の信号は、ランプ電力調整のための高い力率および電流制御を得る一方で、スイッチM1ないしM4とHIDランプとから成るフルブリッジ回路46に調整直流電力を供給するために、バックブーストコンバータ44に対して完全な制御構成を提供する。制御IC42は、ピンVBBBおよびVSBBを介して、バックブーストコンバータ44内のスイッチS1を駆動するためにレベルシフトゲート信号を提供するため、ピンHOBBに供給されるゲート信号によりスイッチS1を動作させるのに回路を追加する必要はない。
【0034】
制御IC42は、所望のランプ電力をプログラミングするために、ピンPLAMPに対するランプ電力入力を含む。ピンPLAMPに接続された抵抗を適切に設定することで、HIDランプに供給される電力は、一定の値に調整できる。
【0035】
外部イグナイタによりHIDランプを機能させるためのHIDランプのイグナイタを動作させる点火信号は、ピンLOIGNに提供される。加えて、制御IC42は、抵抗RCSにおける電圧の値に基づいて、ピンCSにおいて電流検知信号を取得する。例えば、ピンCSで受け取られた抵抗RCSの電圧が所定の電圧レベルを上回る場合、ランプの点灯失敗のようなランプ過電流障害が検出される。制御IC42は、さらに、例えば、増幅信号処理のような平均値によるプログラミングを可能にするINTピンを提供する。制御IC42は、それぞれスイッチM1およびM2とスイッチM3およびM4とで構成される2つのハーフブリッジを別々に動作させるための全ての駆動信号を提供し、HIDランプを駆動させるのに必要なフルブリッジを形成する。例えば、制御IC42は、スイッチM1およびM2それぞれのためにピンHO1およびLO1に信号を供給し、スイッチM3およびM4それぞれのためにピンHO2およびLO2に信号を供給する。こうしたゲート信号は、HIDランプの制御において、スイッチM1ないしM4を切り替えるために使用される。したがって、制御IC42の内部回路は、スイッチM1ないしM4を動作させるのに適切なレベルシフト、デッドタイム、制御、およびドライバ回路を提供する。2つの別個の基準信号は、例えば、ピンVS1およびVS2から、2つのハーフブリッジの中間点に接続される。
【0036】
制御IC42への電力は、インダクタL1Bの二次巻線と、ダイオードD2と、キャパシタCVCCとを介して、ピンVOCに供給される。したがって、制御IC42は、ダイアグラム40の電子バラストにおいて、PFC、バス電源調整、電流制御、およびランプ電力制御を実現するのに必要な全ての機能を内蔵している。バックブーストコンバータ44は、電力供給、電圧、および電流制御を得るための簡略化された新規のアプローチを提供すると同時に、簡略化された構成と減少したコンポーネント数とにより、高い力率を維持する。加えて、電子バラストは、バスの低電圧、ランプの過電流、ランプの寿命末期、ランプの点火失敗、および短絡保護を含め、多数の障害に対処する障害保護を含む。
【0037】
以上、本発明につきその特定の実施形態に関連して説明してきたが、その他の多数の変更および変形並びにその他の用途は当業者には明らかであろう。したがって、本発明は、本明細書での特定の開示ではなく添付特許請求の範囲によってのみ限定されることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明による回路の全体的な構成を例示するブロック図。
【図2】本発明の電子バラストによる交流ライン入力電圧の半周期中のインダクタ電流を例示するグラフ。
【図3】本発明による電子バラストの回路図。
【図4】本発明による制御ICを使用したHIDランプ用電子バラストの回路図。
【図5】従来の電子バラストの全体的な構成を例示するブロック図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
負荷に電力を供給するパワーコンバータであって、
整流された入力信号を変換する単一ステージバックブーストコンバータと、
前記直流信号を、前記負荷へ供給されるスイッチングされた信号に変換するスイッチング出力ステージと、
前記バックブーストコンバータおよび前記出力ステージに結合され、前記バックブーストコンバータおよび前記出力ステージを制御するコントローラと、
を備えるパワーコンバータ。
【請求項2】
請求項1記載のパワーコンバータであって、
前記バックブーストコンバータは、前記コントローラにより駆動されるスイッチを含む、パワーコンバータ。
【請求項3】
請求項2記載のパワーコンバータであって、さらに、
前記コントローラから前記スイッチへ提供される駆動信号を備え、
前記駆動信号は、入力電圧と実質的に同相の入力電流を引き込むために、前記スイッチを切り替える動作が可能である、パワーコンバータ。
【請求項4】
請求項2記載のパワーコンバータであって、さらに、
前記スイッチに結合され、前記スイッチにより供給された電流を貯留するインダクタと、
前記コントローラから前記スイッチへ提供され、前記インダクタを介する電流が実質的にゼロである時に前記スイッチを導通状態に切り替える駆動信号と、
を備える、パワーコンバータ。
【請求項5】
請求項2記載のパワーコンバータであって、さらに、
前記スイッチに結合され、前記スイッチにより供給された電流を貯留するインダクタと、
前記コントローラから前記スイッチへ提供され、選択期間にわたって前記スイッチを導通状態に切り替える駆動信号と、
を備え、
前記選択期間にわたって前記スイッチを導通状態に切り替えることにより、前記インダクタに貯留される電流が前記スイッチの前記導通状態にある前記選択期間に応じて変化する、パワーコンバータ。
【請求項6】
請求項4記載のパワーコンバータであって、さらに、
前記スイッチおよび前記インダクタに結合され、前記スイッチからの電流を前記インダクタに導くダイオードを備える、パワーコンバータ。
【請求項7】
請求項5記載のパワーコンバータであって、さらに、
前記スイッチおよび前記インダクタに結合され、前記スイッチからの電流を前記インダクタに導くダイオードを備える、パワーコンバータ。
【請求項8】
請求項1記載のパワーコンバータであって、さらに、
前記負荷に電力を供給するための、前記出力ステージ内のスイッチングフルブリッジを備え、
前記スイッチングフルブリッジ内の前記スイッチは、前記コントローラにより制御可能である、パワーコンバータ。
【請求項9】
請求項6記載のパワーコンバータであって、さらに、
前記ダイオードおよび前記インダクタに結合され、前記ダイオードが導通している時に前記インダクタにより供給されたエネルギを貯留するキャパシタを備える、パワーコンバータ。
【請求項10】
請求項7記載のパワーコンバータであって、さらに、
前記ダイオードおよび前記インダクタに結合され、前記ダイオードが導通している時に前記インダクタにより供給されたエネルギを貯留するキャパシタを備える、パワーコンバータ。
【請求項11】
請求項3記載のパワーコンバータであって、さらに、
前記スイッチが切り替えられる時期の決定に使用される、前記バックブーストコンバータから前記コントローラへのフィードバック信号を備える、パワーコンバータ。
【請求項12】
請求項4記載のパワーコンバータであって、さらに、
前記インダクタ電流が実質的にゼロになる時期を決定する、前記インダクタからから前記コントローラへのフィードバック信号を備える、パワーコンバータ。
【請求項13】
請求項1記載のパワーコンバータであって、さらに、
前記出力ステージを流れる電流の示度を前記コントローラに提供する、前記出力ステージから前記コントローラへのフィードバック信号を備える、パワーコンバータ。
【請求項14】
請求項1記載の前記パワーコンバータを備える、HIDランプを駆動するための電子バラスト。
【請求項15】
整流された交流入力から調整電力を供給するバックブーストコンバータであって、
前記整流された交流入力に結合され、前記整流された交流入力をスイッチングするスイッチと、
前記スイッチに結合され、前記スイッチが導通状態である時に前記スイッチを介して供給された電流を貯留するインダクタと、
前記スイッチおよび前記インダクタに結合され、前記ダイオードが導通していない時に電流を前記スイッチから前記インダクタに導くダイオードと、
前記ダイオードおよび前記インダクタに結合され、前記ダイオードが導通している時に前記インダクタにより供給されるエネルギを貯留し、前記バックブーストコンバータの出力を供給するキャパシタと、
を備えるバックブーストコンバータ。
【請求項16】
請求項15記載のバックブーストコンバータであって、さらに、
前記バックブーストコンバータを制御するコントローラと、
前記スイッチに結合され、前記スイッチを切り替える前記コントローラの出力信号と、
を備える、バックブーストコンバータ。
【請求項17】
請求項16記載のバックブーストコンバータであって、
前記コントローラは、入力電圧と同相の入力電流を引き込むために、切り替え信号を前記スイッチに提供する動作が可能である、バックブーストコンバータ。
【請求項18】
請求項16記載のバックブーストコンバータであって、さらに、
前記インダクタの電圧または電流の示度を提供するために、前記インダクタから前記コントローラへのフィードバック信号を備える、バックブーストコンバータ。
【請求項19】
請求項1記載のバックブーストコンバータであって、
前記コントローラは、集積回路を備える、バックブーストコンバータ。
【請求項20】
パワーコンバータを制御するための集積回路であって、
前記集積回路に供給されるバックブーストコンバータパラメータ信号に基づいて、バックブーストコンバータ内のスイッチを駆動する力率補正回路と、
スイッチングフルブリッジ回路を駆動し、前記スイッチングフルブリッジ回路に接続された負荷に供給される電力を制御するドライバ回路と、
を備える集積回路。
【請求項21】
請求項20記載の集積回路であって、さらに、
前記スイッチングフルブリッジ回路を流れる電流の示度を得るために前記スイッチングフルブリッジ回路に結合された入力を有する電流検知回路を備える、集積回路。
【請求項22】
請求項20記載の集積回路であって、さらに、HIDランプを駆動する電子バラストを備える、集積回路。
【請求項23】
請求項1記載の前記パワーコンバータを制御する方法であって、
入力電圧と同相の入力電流を引き込むために前記バックブーストコンバータを操作するステップと、
前記バックブーストコンバータから前記出力ステージへ供給される調整直流バス電圧を得るために前記バックブーストコンバータを操作するステップと、
前記負荷に定電流を供給するために前記出力ステージを操作するステップと、
を備える方法。
【請求項24】
単一ステージ入力バックブーストコンバータと、スイッチング出力ステージとを含むパワーコンバータを操作する方法であって、
入力電圧と同相の正弦波電流を引き込み、調整直流バス出力を提供するために、前記単一ステージ入力バックブーストコンバータを操作するステップと、
負荷に定電力を提供するために前記切り替え出力ステージを操作するステップと、
を備える方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2006−525639(P2006−525639A)
【公表日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−507231(P2006−507231)
【出願日】平成16年3月16日(2004.3.16)
【国際出願番号】PCT/US2004/007963
【国際公開番号】WO2004/084585
【国際公開日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【出願人】(505300623)インターナショナル・レクティファイヤ・コーポレーション (23)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL RECTIFIER CORPORATION
【Fターム(参考)】