説明

高速沈降ステップと、続く精密濾過膜または限外濾過膜による直接の濾過ステップを含む水処理方法、および対応する装置

本発明は、液体/固体分離ステップ(1)と、前記ステップに続いて少なくとも1つの濾過ステップ(2)を含む水処理方法に関する。本発明は、液体/固体分離ステップ(1)が15m/hより多い表面速度にて実施される沈降ステップを含み、濾過ステップ(2)が少なくとも1つの精密濾過または限外濾過膜で直接実施されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、水処理の分野である。さらに詳細には、本発明は、液体−固体分離のステップおよび少なくとも1つの濾過ステップを含む水処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は特に、排他的というわけではないが、次に逆浸透またはナノ濾過膜処理を受ける予定の水の前処理に適用される。
【0003】
さらに一般的には、本発明は特に、
各種の用途の廃水再利用の分野(工業処理水、マイクロエレクトロニクス工業用水、地下水面浸透、飲用水など);
海水または塩水の淡水化;
多種多様の濁度および/または有機物を含んだ地表水の処理;
多種多様の藻類あるいは目詰り能力を有する他のいずれかの有機または無機物質を備えた地表水の処理;
に利用される。
【0004】
従来の地表水(川、湖またはダム水)は時々、ナノ濾過によって除去され得る殺虫剤および他の有機微小汚染物質含量を低減するために、ナノ濾過膜での濾過処理を受ける。
【0005】
ナノ濾過は、硫酸塩などの2価アニオンを除去することはもちろんのこと、たとえば硝酸塩などの他の塩の含量を低下させることも可能にする。
【0006】
逆浸透は、ナノ濾過の膜と似ているが、より高い分離能力を備えている。逆浸透は水からほぼすべての有機および無機汚染物質を除去することを可能にする。逆浸透は、特にヒトが消費するための、あるいは海水または塩水からの処理のための、またはボイラーに供される水の産生に使用される。
【0007】
逆浸透はまた、廃水処理プラントを通過した後の廃水を再利用するために、処理水産生のための処理工程としてもますます使用されている。
【0008】
逆浸透膜は、ナノ濾過の膜と同様に、目詰まりを非常に起こしやすく、目詰りを低下させるための水前処理を必要とする。ナノ濾過または逆浸透に供される水の目詰まり能力は、シルト密度指数(SDI)によって測定されることが多く、SDI値は通常、前処理によって考えられる最も低い値に、そしていずれの場合にも4以下の値に制限されるべきものである(SDI≦4)。
【0009】
実際に、たとえば4を超える高いSDI値は、逆浸透膜またはナノ濾過膜の過度の目詰まりを引き起こして、膜の頻繁な化学洗浄を必要とさせ、それにより膜の寿命を短縮させる。
【0010】
逆浸透およびナノ濾過膜処理の上流で現在使用されている前処理は通例、低速での液体−固体分離(15m/h以下の速度での単層若しくは層状沈降、又は浮上分離)と砂および/または炭素濾過と組合せるものである。
【0011】
凝集凝固は、液体−固体分離の上流で頻繁に実施される。
【0012】
しかしながら、これらの従来の技法によって前処理された水のSDIは変動することが多く、ある意味でそれを制御することは困難であり、SDIを絶えず4以下の値に維持することは難しい。
【0013】
その上、従来の前処理は巨大な装置を必要とし(15m/h未満での沈降、1段階での、時には2段階での、粒状物質での濾過)、4以下の所望のSDI値を絶えず生じないか、生じることが困難である。
【0014】
本発明は特に、従来技術の欠点を克服することを目的とする。
【0015】
さらに詳細には、本発明は、従来技術の解決策と比較して処理水の目詰まり指数(またはSDI)のより良好な制御を可能にする処理方法を提案すること、すなわち既知の技法によって得られた指数に対してこの指数を低下させることを目的とする。
【0016】
本発明は、対応する装置の大きさを縮小させる方法を提供することも目的としている。
【0017】
本発明は、本発明による方法を実施するための装置を提案することも目的としている。
【0018】
本発明の別の目的は、このような方法および簡単な設計を備え、実施が容易であるこのような装置を提案することである。
【0019】
下で明らかになるこれらの目的は、他の目的と同様に、液体−固体分離のステップと、続く少なくとも1つの濾過ステップを含む水処理方法に関する本発明によって達成され、該方法は、前記液体−固体分離ステップが15m/hを超える表面速度で実施される沈降ステップを含むことと、前記濾過ステップが少なくとも1枚の精密濾過または限外濾過膜で直接実施されることとを特徴とする。
【0020】
本発明により、濾過ステップが膜手段上で「直接」実施されるという事実は、限外濾過または精密濾過ステップの上流で大規模な不活性粒状濾過が実施されないことを意味する。
【0021】
したがって本発明は、当業者によって先に信じられていたこと、すなわち十分に低いSDIが、低速沈降のみによる、そしてこの沈降を砂および/または炭素濾過と組合せることによる前処理で得られることと相反する。
【0022】
しかしながら本出願人は思いがけなく、15m/hを超える速度で実施され、30m/hより多い、そしてなお90〜200m/hに達することが可能である高速液体−固体分離技法の使用と、続いての、予備砂または無煙炭濾過の介在を伴わない、精密濾過または限外濾過膜での直接濾過が、4以下の、そして3以下、または2にすら達する値のSDIを備えた水を、小型かつ経済的に絶えず得られるようにすることを見出した。
【0023】
本発明は、
15m/h以下の速度で動作する沈降機と、粒状材料(通例は砂または砂−無煙炭の組合せ)での1ステップ以上の濾過との組合せのために、コンパクトでないことと;
4以下のSDIを絶えず得ることの困難さ;
を含む、従来技術の2つの欠点を克服する。
【0024】
第1の実施形態により、前記液体−固体分離ステップは、水よりも高い密度を備えた微細不活性粒状材料の安定したフロック沈降によって実施する。
【0025】
この場合、前記安定したフロック沈降ステップは、好ましくは微細砂を使用して実施する。
【0026】
本出願人が実施した試験は実際に、4以下の、しばしば2以下でさえあるSDIが、仏国特許出願公開第2553082号および米国特許出願公開第4388195号の番号で公開された特許出願に記載された種類のバラストスラッジ凝集沈降機で15m/hより多く、しかしまた浮上分離によって30m/hより多い、仏国特許第2627704および 仏国特許第2719234で公開された特許に記載された種類の安定したフロック沈降機を使用するときに30〜90m/hにて実施された第1の液体−固体分離ステップと、次に加圧または浸漬モジュールでの第2の精密濾過(MF)または限外濾過(UF)ステップによって前処理された水で絶えず得られることを示した。
【0027】
第2の実施形態により、前記液体−固体分離ステップは、浮上分離によって実施される。
【0028】
第3の実施形態により、前記液体−固体分離ステップは、スラッジ再循環を備えた安定したフロック沈降によって実施される。
【0029】
有効な解決策により、本方法は、前記膜の目詰まりを除去する少なくとも1つのステップを含み、目詰まり除去に用いられた水が前記液体−固体分離ステップの上流で再利用される。
【0030】
考えられる代替案により、本方法は、前記液体−固体分離ステップ中に前記水中に、以下の群、
有機凝固剤;
無機凝固剤;
有機凝集剤;
無機凝集剤;
有機吸収剤;
無機吸収剤;
に属する少なくとも1つの試薬を注入するステップを含む。
【0031】
別の有効な代替案により、本方法は、前記液体−固体分離ステップと前記膜濾過ステップとの間に、前記水に少なくとも1つの酸化試薬を注入する少なくとも1つのステップを含む。
【0032】
この場合、前記酸化試薬は、以下の群、
オゾン;
塩素化オキシダント;
過酸化水素;
に属する少なくとも1つの試薬を含む。
【0033】
なお別の有効な代替案により、本方法は、前記液体−固体分離ステップと前記膜濾過ステップとの間に実施されるUV処理ステップを含む。
【0034】
別の代替案により、本方法は、前記液体−固体分離ステップと前記膜濾過ステップとの間に前記水に、活性炭粉末を注入する少なくとも1つのステップを含む。
【0035】
本方法は、前記膜濾過ステップの下流で実施される逆浸透による処理のステップを優先的に含む。
【0036】
本方法は、前記膜濾過ステップの下流で実施されるナノ濾過ステップを含む。
【0037】
本発明は液体−固体分離手段および濾過手段を含む水処理装置にも関し、該水処理装置は、前記液体−固体分離手段が15m/hを超える表面速度で動作する少なくとも1つの沈降機を含み、濾過手段が前記液体−固体分離ステップの後に少なくとも1つの精密濾過または限外濾過膜を使用して第1濾過ステップが実施されるように設けられた第1濾過手段を含むことを特徴とする。
【0038】
第1の実施形態により、前記液体−固体分離手段は、凝固剤を注入する手段と、少なくとも1つの凝集タンクであって、微細砂を前記凝集タンクの中または上流に注入する手段と連結された凝集タンクと、沈降水を抽出する手段と連結された少なくとも1つの沈降タンクと、浄化されたスラッジを抽出する手段とを含む。
【0039】
この場合では、装置は、前記浄化されたスラッジおよび前記砂の混合物を前記凝集タンクの中または上流で再循環させる手段を優先的に含む。
【0040】
第2の実施形態により、前記液体−固体分離手段は、少なくとも1つの微小気泡発生装置と連結された少なくとも1つの浮上分離タンクを含む。
【0041】
該装置は、前記膜の目詰まりを除去するために水を注入する手段と、前記液体−固体分離手段の高さまたは上流で前記目詰まりを除去するために供した水を再循環させる手段とを優先的に含む。
【0042】
有効な解決策により、該装置は、前記液体−固体分離手段の下流または上流にオゾン注入手段を含む。
【0043】
該装置は、前記第1濾過手段の下流に逆浸透膜手段またはナノ濾過手段のための手段を有効に含む。
【0044】
有効な解決策により、該装置は、前記液体−固体分離手段をバイパスする手段を含む。
【0045】
別の有効な解決策により、該装置は、前記オゾン注入手段をバイパスする手段を含む。
【0046】
したがって原水の変化しやすい品質が、凝固剤または凝集剤の注入を用いる、あるいは用いないこのような直接膜処理を可能にする場合、直接限外または精密濾過処理を実施することが可能である。
【0047】
本発明の他の機能および利点は、例証的であるが、非制限的な例として与えられる本発明の2つの好ましい実施形態の以下の説明、および添付図面を読めばさらに明らかとなるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0048】
上記のように、本発明の原理は、少なくとも1つの液体−固体分離ステップと、続いて行われる少なくとも1つの精密濾過膜または限外濾過膜での濾過ステップを含む方法を使用して水を前処理することに存し、液体−固体分離ステップは15m/hを超える表面速度で実施され、前記限外濾過ステップまたは精密濾過ステップの上流では不活性粒状塊濾過は実施されない。
【0049】
処理される原水の性質および組成に応じて、前処理は以下、
主に液体−固体分離の上流の、しかし任意でMFまたはUF膜の上流の、鉄またはアルミニウム塩などの無機凝固剤、あるいはポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロライド(カチオン性有機ポリマー)を含むポリマーなどの有機凝固剤;
主に液体−固体分離の上流の、たとえばアクリル酸ポリマーなどの有機凝集剤、しかしまた粘土などの無機凝集剤;
液体−固体分離とMFまたはUF濾過との間の、酸化試薬または消毒剤(優先的にオゾン、しかし塩素およびその誘導体、過酸化水素、またはUV放射さえも);
液体−固体分離の上流、あるいは前記分離とMFまたはUF膜ステップとの間のどちらかの、活性炭粉末などの有機または無機吸収剤;
からの1つ以上の試薬を添加することによって改善される。
【0050】
これらの試薬は主に次の場合に使用される。
凝固剤および凝集剤が懸濁した高濃度の有機物質、コロイドまたは粒子を備えた水に使用される;
オゾンは、たとえば藻類増殖相においてはもちろんのこと、鉄またはマンガン濃縮物を備えた水または濁水の場合においても、藻類、プランクトン、または他の生きている微生物を含む原水の場合に使用される;
活性炭粉末は、高炭化水素濃度および溶解した微小汚染物質を備えた水の場合に使用され、水の目詰まり能力に影響を及ぼす。
【0051】
該方法は、精密濾過膜または限外濾過膜が目詰まり除去されるようにすることもでき、目詰まり除去に使用される水は、液体−固体分離装置の上部にて優先的に再循環される。
【0052】
最終的に予定される逆浸透濾過またはナノ濾過ステップが、精密または限外濾過ステップの下流で前処理水に対して実施され、よって絶えず4以下のSDIが示される。
【0053】
図1に示すような簡略版により、上記の方法を実施するための装置は、単層若しくは層状沈降技法、又は浮上分離から選択される高速(15m/hを超える)液体−固体分離手段1と、続く精密濾過または限外濾過膜での濾過2を含む。
【0054】
優先的に、凝固剤3および凝集剤4を注入する手段が液体−固体分離ステップの上流に設けられる。
【0055】
膜の目詰まり除去に供した水を再利用する手段5は、水の損失を最小限に抑えるために液体−固体分離ステップの上流に存在する。
【0056】
図2に概略的に示す好ましい形態において、本発明は、凝析(coagulation)手段3、凝集(flocculation)手段4、及び15〜200m/hの、優先的には30〜90m/hの範囲の沈降速度での微細砂による安定したフロックの沈降手段1を含む。
【0057】
液体−固体分離手段は、凝集タンク4の下流に沈降タンク1を含み、沈降タンクは、沈降水を抽出する手段1b1と、タンク4中(またはその上流で)の浄化されたスラッジ/砂混合物の再循環およびスラッジ1b3のスラッジ処理への抽出を確実にするために設けられた、浄化されたスラッジを抽出する手段1b2に連結されている。凝集および沈降タンクの下流では、0.5〜5mg O/lの速度で注入するためのオゾン注入手段6が設けられ、次に限外膜または精密膜での濾過のための手段が設けられており、凝集−沈降の上部において再利用回路5によって目詰まり除去に供した水が戻される。
【0058】
浮上分離タンクは、微小気泡生成装置を優先的に一体化する。
【0059】
処理システムは好ましくは、原水の変化しやすい品質が、凝固剤または凝集剤の注入を用いる、あるいは用いないこのような直接膜処理を可能にする場合、液体−固体分離ステップをバイパスする回路7および任意のオゾン処理ステップをバイパスする回路8を備え、直接限外濾過または精密濾過処理を可能にする。
【0060】
化学試薬は、注入手段10を使用して液体−固体分離の上部にて注入され得る。
【0061】
活性炭粉末も、液体−固体分離と限外濾過または精密濾過ステップとの間に注入手段10または11によって液体−固体分離の上部にて注入され得る。
【0062】
処理は、逆浸透膜濾過またはナノ濾過処理9が処理の最終目的である場合に、これらの処理によって補完される。
【0063】
試験は、上述の方法および装置によって実施した。
【0064】
表1にまとめた結果は次の通りである。
【0065】
着色、有機性で、試験中に濁度が最大2000NTUに到達し、その5分SDIが15を超えていた原地表水は、凝固(10〜12mgAl/リットル水の硫酸アルミニウムにより)、凝集およびACTIFLO(登録商標)安定したフロック沈降機でサンドバラストを使用する沈降の第1ステップを通じて送出した。
【0066】
次に、5NTU以下の濁度および6以下の15分SDIの浄化水を、カットオフ0.1μmの精密濾過モジュールへ送出した。精密濾過から出た水は、0.2NTU以下の濁度を有し、絶えず4以下のSDIを示した。
【表1】

【0067】
「ACTIFLO」浄化ステップの後にオゾン処理ステップを加えることによって、補足試験(表2にまとめる)を実施した。
【0068】
粒子の数は原水中では2000u/ml以上であり、浄化水では500u/ml以下であったが、オゾン処理は、(オゾン処理なしの浄化水の6の代わりに)5以下の15分SDIに相当するオゾン処理浄化水中の粒子数を50〜100u/mlに維持することができる。
【0069】
オゾン処理浄化水の精密濾過後に得られたSDIが3以下(オゾン処理なしで得られたSDI<4以下の値)であったことは注目に値する。
【表2】

【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】簡略版による本発明の第1の実施形態の概略図である。
【図2】好ましい形態による本発明の第2の実施形態の概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体−固体分離ステップと、前記ステップに続いて少なくとも1つの濾過ステップとを含む水処理方法であって、
前記液体−固体分離ステップが、15m/hを超える速度で実施される沈降ステップを含み、前記濾過ステップが、少なくとも1つの精密濾過膜または限外濾過膜により直接行われる水処理方法。
【請求項2】
前記液体−固体分離ステップが、水より大きい密度を有する微細不活性粒状材料を用いた安定したフロックの沈降によって実施される請求項1に記載の水処理方法。
【請求項3】
前記安定したフロック沈降ステップが、微細砂を用いて実施される請求項2に記載の水処理方法。
【請求項4】
前記液体−固体分離ステップが、浮上分離によって実施される請求項1に記載の水処理方法。
【請求項5】
前記液体−固体分離ステップがスラッジの再循環を用いた安定したフロック沈降によって実施される請求項1に記載の水処理方法。
【請求項6】
前記膜の目詰まりを除去する少なくとも1つのステップを含み、目詰まり除去に用いられた水が、前記液体−固体分離ステップの上流で再利用される請求項1〜5のいずれか一項に記載の水処理方法。
【請求項7】
前記液体−固体分離ステップにおいて、前記水に、以下の群、
有機凝固剤;
無機凝固剤;
有機凝集剤;
無機凝集剤;
有機吸収剤;
無機吸収剤;
に属する反応物質の少なくとも1つを注入するステップを含む請求項1〜6のいずれか一項に記載の水処理方法。
【請求項8】
前記液体−固体分離ステップと前記膜濾過ステップとの間に、少なくとも1つの酸化反応物質を前記水に注入する少なくとも1つのステップを含む請求項1〜7のいずれか一項に記載の水処理方法。
【請求項9】
前記酸化反応物質が以下の群、
オゾン;
塩素化オキシダント;
過酸化水素;
に属する反応物質の少なくとも1つを含む請求項8に記載の水処理方法。
【請求項10】
前記液体−固体分離ステップと前記膜濾過ステップとの間に実施されるUV処理ステップを含む請求項1〜9のいずれか一項に記載の水処理方法。
【請求項11】
前記液体−固体分離ステップと前記膜濾過ステップとの間に、活性炭粉末を前記水に注入する少なくとも1つのステップを含む請求項1〜10のいずれか一項に記載の水処理方法。
【請求項12】
前記膜濾過ステップの下流で実施される逆浸透処理ステップを含む請求項1〜11のいずれか一項に記載の水処理方法。
【請求項13】
前記膜濾過ステップの下流で実施されるナノ濾過ステップを含む請求項1〜12のいずれか一項に記載の水処理方法。
【請求項14】
液体−固体分離手段(1)および濾過手段(2)を含む水処理装置であって、前記液体−固体分離手段(1)が15m/hを超える速度で動作する少なくとも1個の沈降タンクを含み、前記濾過手段(2)が、前記液体−固体分離の後で、少なくとも1つの精密濾過膜または限外濾過膜を用いて実施されるように設けられた第1濾過手段を含む水処理装置。
【請求項15】
前記液体−固体分離手段(1)が、凝固反応物質を注入する手段(3)と、少なくとも1つの凝集タンク(4)と、少なくとも1つの沈降タンク(1)と、浄化されたスラッジを抽出する手段(1b2)とを含み、前記凝集タンクは、微細砂を前記凝集タンクの中または上流に注入する手段と連結されており、前記沈降タンクは、浄化水を抽出する手段(1b1)と連結されている、請求項14に記載の水処理装置。
【請求項16】
前記浄化されたスラッジおよび前記砂の混合物を前記タンク4の中または上流で再循環させる手段(1b2)を含む請求項15に記載の水処理装置。
【請求項17】
前記液体−固体分離手段(1)が少なくとも1つの微小気泡生成装置と連結された少なくとも1つの浮上分離タンク(1)を含む請求項14に記載の水処理装置。
【請求項18】
前記膜の目詰まりを除去するための水を注入する手段と、前記液体−固体分離手段の高さまたはそれより上流で前記水を再循環させる手段(5)とを含む請求項14〜17のいずれか一項に記載の水処理装置。
【請求項19】
前記液体−固体分離手段(1)の下流または上流にオゾン注入手段(6)を含む請求項14〜18のいずれか一項に記載の水処理装置。
【請求項20】
前記第1濾過手段の下流にナノ濾過または逆浸透膜濾過手段(9)を含む請求項14〜19のいずれか一項に記載の水処理装置。
【請求項21】
前記液体−固体分離手段をバイパスする手段(7)を含む請求項14〜20のいずれか一項に記載の水処理装置。
【請求項22】
前記オゾン注入手段をバイパスする手段(8)を含む請求項19〜21のいずれか一項に記載の水処理装置。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2009−509737(P2009−509737A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−532753(P2008−532753)
【出願日】平成18年9月25日(2006.9.25)
【国際出願番号】PCT/EP2006/066703
【国際公開番号】WO2007/039509
【国際公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願人】(503289595)オテヴェ・ソシエテ・アノニム (25)
【Fターム(参考)】