説明

3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを阻害するための化合物の使用およびそのための医薬組成物

【課題】3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼに関連する疾患および障害を治療または予防するために使用される化合物や医薬組成物の提供。
【解決手段】3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを阻害するための、治療的に有効な量の式(I)


(式中、Rはアルキル基、アリール基などを表し、これらの基はいずれも置換基を有していてもよい。Rは水酸基を有するアリール基などを表し、該アリール基は水酸基以外の置換基を有していてもよい。Rは水素原子、アルキル基などを表す。XおよびYはそれぞれ同一または相異なって酸素原子または硫黄原子を表す。)で示される化合物もしくはその塩またはその溶媒和物の使用。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを阻害するための化合物の使用およびそのための医薬組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
男性ホルモン依存性疾患、例えば、その発病または進行が、男性ホルモンの活性により促進される疾患は周知である。これらの疾患としては、例えば、前立腺癌、良性前立腺肥大、アクネ、脂漏症、多毛症、男性ホルモン性脱毛症、性的早熟、副腎性肥大および多嚢胞性卵巣症候群等が挙げられる。
【0003】
男性ホルモンの活性は、その生合成の1つ以上の工程を触媒する酵素のインヒビターを用いて男性ホルモン生合成を抑制することにより低下させることができる。3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼは、精巣でアンドロステンジオンをテストステロンへ変換する主要な酵素である。3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼは、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2002−506077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼに関連する疾患および障害を治療または予防するために使用される化合物や医薬組成物が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる状況の下、本発明者らは3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼに関連する疾患および障害を治療または予防するために使用される化合物や医薬組成物について検討した結果、本発明に至った。すなわち本発明は、下記<1>〜<24>記載の発明等を提供するものである。
【0007】
<1>3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを阻害するための式(I)

(式中、Rはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基またはヘテロアリール基を表し、これらの基はいずれも置換基を有していてもよい。Rは水酸基を有するアリール基または水酸基を有するヘテロアリール基を表し、該アリール基またはヘテロアリール基は水酸基以外の置換基を有していてもよい。
は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロアルキル基を表す。XおよびYはそれぞれ同一または相異なって酸素原子または硫黄原子を表す。)
で示される化合物もしくはその塩またはその溶媒和物の使用;
<2>3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを阻害するための式(I)

(式中、Rは置換基を有するアリール基、置換基を有するヘテロアリール基または置換基を有していてもよいシクロアルキル基を表す。Rは水酸基以外の置換基を有していてもよい4−ヒドロキシフェニル基、または、水酸基以外の置換基を有していてもよい5−ヒドロキシ−ピリジン−2−イル基を表す。Rは水素原子を表す。Xは酸素原子を表し、Yは酸素原子または硫黄原子を表す。)
で示される化合物もしくはその塩またはその溶媒和物の使用;
【0008】
<3>3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを阻害するための以下の群から選ばれる化合物もしくはその塩またはその溶媒和物の使用;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−シアノフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシカルボニルフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N,N−ジメチルカルバモイル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(ピペリジン−1−イルカルボニル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N−メチルカルバモイル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−シクロへキシル−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−シクロへキシル−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メチルチオフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
3−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−1,3−オキサゾリン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(プロパノイルアミノ)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
3−[4−(シクロヘキサンカルボニルアミノ)フェニル]−5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−モルホリノフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−アセチル−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[6−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(4−ヒドロキシ−3−メチルベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−クロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(2−クロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−[(6−ブロモ−5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチリデン]−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−[(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチリデン]−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−フェニル−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−フルオロフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−クロロフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−フルオロフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(2−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メチルフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−シアノフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−クロロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−クロロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−フルオロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−フルオロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(ピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(ピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(ピリジン−2−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;および
3−(6−クロロピリジン−3−イル)−5−(3−フルオフロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン
【0009】
<4>3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを阻害することにより治療または予防可能となる疾患用医薬組成物の有効成分としての式(I)

(式中、Rはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基またはヘテロアリール基を表し、これらの基はいずれも置換基を有していてもよい。Rは水酸基を有するアリール基または水酸基を有するヘテロアリール基を表し、該アリール基またはヘテロアリール基は水酸基以外の置換基を有していてもよい。
は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロアルキル基を表す。XおよびYはそれぞれ同一または相異なって酸素原子または硫黄原子を表す。)
で示される化合物もしくはその塩またはその溶媒和物の使用;
<5>3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを阻害することにより治療または予防可能となる疾患が、男性ホルモン依存性疾患であることを特徴とする<4>記載の使用;
【0010】
<6>式(I)

(式中、Rはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基またはヘテロアリール基を表し、これらの基はいずれも置換基を有していてもよい。Rは水酸基を有するアリール基または水酸基を有するヘテロアリール基を表し、該アリール基またはヘテロアリール基は水酸基以外の置換基を有していてもよい。ただし、Rで示されるアリール基またはヘテロアリール基において水酸基が結合している炭素原子に隣接する炭素原子は、水酸基、アルコキシ基、アミノ基、メルカプト基、カルボキシ基、カルバモイル基、スルホ基またはアルキルスルホニルアミノ基とは結合していない。Rは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロアルキル基を表す。XおよびYはそれぞれ同一または相異なって酸素原子または硫黄原子を表す。)
で示される化合物もしくはその塩またはその溶媒和物。ただし、以下の化合物もしくはその塩またはその溶媒和物を除く。
3−エチル−5−(4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
3−エチル−5−(3−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
3−エチル−5−(2−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(4−ヒドロキシベンジリデン)−3−メチル−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ヒドロキシベンジリデン)−3−メチル−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(2−ヒドロキシベンジリデン)−3−メチル−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
3−エチル−5−(4−ヒドロキシ−3,5−ジヨードベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−エチル−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
<7>Rが、置換基を有するアリール基、置換基を有するヘテロアリール基または置換基を有してもよいシクロアルキル基である<6>記載の化合物もしくはその塩またはその溶媒和物;
<8>Rが、置換基を有するフェニル基、置換基を有するピリジル基または置換基を有してもよい5〜7員環のシクロアルキル基である<6>記載の化合物もしくはその塩またはその溶媒和物;
<9>Rで示されるアリール基、ヘテロアリール基またはシクロアルキル基が有する置換基が、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、ハロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルアミノ基、アシルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、アシル基、ホルミル基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルカルバモイル基、水酸基、アシルオキシ基、アルキルカルバモイルオキシ基、アルキルスルホニル基、スルホナト基、スルファモイル基、アルキルスルファモイル基の置換基群から選ばれる少なくとも1つの基である<7>記載の化合物もしくはその塩またはその溶媒和物;
<10>Rが、水酸基以外の置換基を有していてもよい4−ヒドロキシフェニル基、または、水酸基以外の置換基を有していてもよい5−ヒドロキシ−ピリジン−2−イル基である<6>〜<9>のいずれか記載の化合物もしくはその塩またはその溶媒和物;
<11>Rが、その3位の水素原子がハロゲン原子およびアルキル基からなる群から選ばれる基で置換されている4−ヒドロキシフェニル基、または、その4位または6位の水素原子がハロゲン原子およびアルキル基からなる群から選ばれる基で置換されている5−ヒドロキシ−ピリジン−2−イル基である<6>〜<9>のいずれか記載の化合物もしくはその塩またはその溶媒和物;
<12>Rが、水素原子である<6>〜<9>のいずれか記載の化合物もしくはその塩またはその溶媒和物;
【0011】
<13>以下の群から選ばれる化合物もしくはその塩またはその溶媒和物。
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−シアノフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシカルボニルフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N,N−ジメチルカルバモイル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(ピペリジン−1−イルカルボニル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N−メチルカルバモイル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−シクロへキシル−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−シクロへキシル−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メチルチオフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
3−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−1,3−オキサゾリン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(プロパノイルアミノ)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
3−[4−(シクロヘキサンカルボニルアミノ)フェニル]−5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−モルホリノフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−アセチル−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[6−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(4−ヒドロキシ−3−メチルベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−クロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(2−クロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−[(6−ブロモ−5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチリデン]−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−[(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチリデン]−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−フェニル−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−フルオロフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−クロロフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−フルオロフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(2−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メチルフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−シアノフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−クロロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−クロロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−フルオロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−フルオロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(ピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(ピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(ピリジン−2−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;および
3−(6−クロロピリジン−3−イル)−5−(3−フルオフロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン
【発明の効果】
【0012】
本発明により、3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼに関連する疾患および障害を治療または予防することができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】
本明細書において用いる用語は、以下の定義によるものとする。
【0015】
「アルキル基」とは直鎖状または分枝鎖状の飽和炭化水素基であり、好ましいアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、n−ブチル基、t−ブチル基、イソペンチル基、n−ペンチル基等の炭素数1〜6のアルキル基が挙げられる。
【0016】
「アルケニル基」とは1以上の炭素−炭素二重結合を含有する直鎖状または分枝鎖状の脂肪族炭化水素であり、好ましいアルケニル基としては、ビニル基等の炭素数2〜6のアルケニル基が挙げられる。
【0017】
「アルキニル基」とは1以上の炭素−炭素三重結合を含有する直鎖状または分枝鎖状の脂肪族炭化水素であり、好ましいアルケニル基としては、エチニル基等の炭素数2〜6のアルキニル基が挙げられる。
【0018】
「シクロアルキル基」とは環状の飽和炭化水素基であり、好ましいシクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等の直鎖状または分枝鎖状の炭素数3〜6のシクロアルキル基が挙げられる。
【0019】
「アラルキル基」とはアルキル基に含まれる水素原子のうち少なくとも1つがアリール基で置換されたアルキル基であり、好ましいアラルキル基としては、ベンジル、フェネチル等の炭素数7〜20のアラルキル基が挙げられる。
【0020】
「アリール基」とは炭素原子と水素原子とからなる芳香族基であり、好ましいアリール基としては、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基等の炭素数6〜10のアリール基が挙げられる。
【0021】
「ヘテロアリール基」とは窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から選ばれる少なくとも1つを含有する単環または多環の芳香族基であり、好ましいヘテロアリール基としては、チエニル基、フリル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基等が挙げられる。
【0022】
「ハロアルキル基」とはアルキル基に含まれる水素原子のうち少なくとも1つがハロゲン原子で置換されたアルキル基であり、好ましいハロアルキル基としては、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基等が挙げられる。
【0023】
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素が挙げられる。
【0024】
「アルコキシ基」とは−ORaで示される基であり、Raは前記アルキル基を表す。
【0025】
「ハロアルコキシ基」とは−ORbで示される基であり、Rbは前記ハロアルキル基を表す。
【0026】
「アルキルチオ基」とは−SRaで示される基であり、Raは前記アルキル基を表す。
【0027】
「アルキルアミノ基」とは−NHRaまたは−N(Ra)Ra’で示される基であり、RaおよびRa’は独立に前記アルキル基を表す。
【0028】
「アルコキシカルボニル基」とは−COORaで示される基であり、Raは前記アルキル基を表す。
【0029】
「アルキルカルバモイル基」とは−CONHRaまたは−CON(Ra)Ra’で示される基であり、RaおよびRa’は独立に前記アルキル基を表す。
【0030】
「アシル基」とは−C(O)Raで示される基であり、Raは前記アルキル基を表す。
【0031】
「アシルオキシ基」とは−OC(O)Raで示される基であり、Raは前記アルキル基を表す。
【0032】
「アシルアミノ基」とは−NHC(O)Raまたは−N(Ra)C(O)Ra’で示される基であり、RaおよびRa’は独立に前記アルキル基を表す。
【0033】
「アルキルカルバモイルオキシ基」とは−OC(O)NHRaまたは−OC(O)N(Ra)Ra’で示される基であり、RaおよびRa’は独立に前記アルキル基を表す。
【0034】
「アルキルスルホニル基」とは−SORaで示される基であり、Raは前記アルキル基を表す。
【0035】
「アルキルスルホニルアミノ基」とは−NHSORaで示される基であり、Raは前記アルキル基を表す。
【0036】
「アルキルスルファモイル基」とは−SONHRaまたは−SON(Ra)Ra’で示される基であり、RaおよびRa’は独立に前記アルキル基を表す。
【0037】
「置換基を有していてもよい」または「置換基を有する」とは、対象となる基に含まれる水素原子のうち少なくとも1つが、前記いずれかの置換基で置換されていてもよい、または、前記いずれかの置換基で置換されていることを表す。
【0038】
「有効量」とは、例えば研究者または臨床医により求められている、組織系、動物またはヒトの生物学的または医学的応答を惹起する薬物または薬剤の量を意味する。生物学的または医学的応答は、予防応答または治療応答であるとみなすことができる。
【0039】
「治療的に有効な量」とは、そのような量の投与を受けていない対応対象と比べて、疾患、障害または副作用の、改善した治療、治癒、予防または軽減、あるいは疾患または障害の進行速度の遅延をもたらす任意の量を意味する。この用語は、その範囲内に、正常な生理的機能を促進するのに有効な量をも含む。療法における使用では、式(I)で示される化合物もしくはその塩またはその溶媒和物の治療的に有効な量を、化合物原体として投与することが可能である。また、有効成分は医薬組成物として提供されうる。
【0040】
従って、本発明は更に、式(I)で示される化合物もしくはその塩またはその溶媒和物の有効量と1以上の薬学的に許容しうる担体、希釈剤または賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。担体、希釈剤または賦形剤は、製剤中のその他の成分に適合可能であり該医薬組成物の被投与体に有害でないという意味において許容しうるものでなければならない。
【0041】
次に、式(I)で示される化合物(以下、化合物(I)と記載することもある。)もしくはその塩またはその溶媒和物について説明する。
【0042】
式(I)におけるRとしては、置換基を有するアリール基または置換基を有するヘテロアリール基が好ましい。
【0043】
ここで、アリール基またはヘテロアリール基が有する置換基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、ハロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルアミノ基、アシルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、アシル基、ホルミル基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルカルバモイル基、水酸基、アシルオキシ基、アルキルカルバモイルオキシ基、アルキルスルホニル基、スルホナト基、スルファモイル基およびアルキルスルファモイル基からなる群から選ばれる少なくとも1つの基が好ましい。
【0044】
上記の置換基を有するフェニル基または上記の置換基を有するピリジル基がより好ましい。
【0045】
としては、水酸基以外の置換基を有していてもよい4−ヒドロキシフェニル基、および、水酸基以外の置換基を有していてもよい5−ヒドロキシ−ピリジン−2−イル基が好ましい。より好ましくは、その3位の水素原子がハロゲン原子およびアルキル基からなる群から選ばれる基で置換されている4−ヒドロキシフェニル基、または、その4位または6位の水素原子がハロゲン原子およびアルキル基からなる群から選ばれる基で置換されている5−ヒドロキシ−ピリジン−2−イル基である。
【0046】
としては、水素原子が好ましい。
【0047】
化合物(I)としては、以下の群から選ばれる化合物が好ましい。
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−シアノフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシカルボニルフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N,N−ジメチルカルバモイル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(ピペリジン−1−イルカルボニル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N−メチルカルバモイル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−シクロへキシル−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−シクロへキシル−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メチルチオフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
3−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−1,3−オキサゾリン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(プロパノイルアミノ)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
3−[4−(シクロヘキサンカルボニルアミノ)フェニル]−5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−モルホリノフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−アセチル−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[6−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(4−ヒドロキシ−3−メチルベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−クロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(2−クロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−[(6−ブロモ−5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチリデン]−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−[(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチリデン]−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−フェニル−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−フルオロフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−クロロフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−フルオロフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(2−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メチルフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−シアノフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−クロロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−クロロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−フルオロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−フルオロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(ピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(ピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(ピリジン−2−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;および
3−(6−クロロピリジン−3−イル)−5−(3−フルオフロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン
【0048】
化合物(I)の塩は医薬上許容されるものであり、酸付加塩が挙げられる。具体的には、酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、炭酸水素塩、硫酸水素塩、重酒石酸塩、ホウ酸塩、臭化物、エデト酸塩、カンシル酸塩、炭酸塩、クラブラン酸塩、クエン酸塩、二塩酸塩、エジシル酸塩、エストラート、エシラート、フマル酸塩、グルセプタート、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニル酸塩、ヘキシルレゾルシナートヒドラバミン、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ素酸塩、イセチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メチルブロミド、メチル硝酸塩、メチル硫酸塩、リンゴ酸一カリウム、ムチン酸塩、ナプシル酸塩、硝酸塩、N−メチルグルカミン、シュウ酸塩、パモ酸(エンボナート)塩、パルミチン酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクラート、トシル酸塩、トリエチオジドおよび吉草酸塩等が挙げられる。
【0049】
化合物(I)もしくはその塩の「溶媒和物」とは化合物(I)もしくはその塩と溶媒との複合体を意味する。溶媒としては、水、メタノール、エタノール、酢酸等が挙げられる。より好ましくは水、エタノールおよび酢酸であり、さらに好ましくは水である。
【0050】
化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物は、その結晶構造として2以上の多形体を示すことがある。多形体は、一般には、結晶を析出させる際の溶媒、温度、圧力等の条件に応じて生じうる。多形体は、X線回折パターン、溶解度および融点等の物理的特徴により識別されうる。
【0051】
次に、化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物の製造方法について説明する。
【0052】
化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物の製造に必要な中間体であるオキサゾリジノン誘導体は、例えば、下式記載の反応により製造することができる。かかる反応は、例えば、方法Aで例示されるように、イソシアネートとグリコール酸エチルを反応させてウレタン誘導体を得、次いで、該ウレタン誘導体を、例えば、ナトリウムメトキシド等の塩基の存在下で環化反応させることにより実施される(方法A)。また、例えば、カルボニルジイミダゾール(CDI)等の縮合剤の存在下でアミン化合物とグリコール酸エチルとを反応させてウレタン誘導体を得、前記方法Aと同様に、塩基の存在下で環化反応させることによっても実施される(方法B)。また、例えば、アミン化合物とS−ベンジル−O−カルボキシメチルジチオカーボネートカリウム塩を水中で反応させた後、得られた生成物を無水酢酸と酢酸中で環化反応させることにより、2−チオ−2,4−オキサゾリンジノン誘導体を製造することもできる(方法C)。

【0053】
化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物は、例えば、下式記載のオキサゾリジノン誘導体と、アルデヒドまたはケトンとのクネーベナーゲル(Kneovenagel)反応により製造することができる。かかる反応は、通常、塩基存在下で実施される。塩基としては、例えば酢酸ナトリウム、酢酸アンモニウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基;ピロリジン、ピリジン、トリエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(DBU)、β−アラニン等の有機塩基;が挙げられる。本反応は、通常、溶媒の存在下で実施され、溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、2−メトキシ−1−プロパノール等のアルコール溶媒;アセトニトリル、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、酢酸等の極性溶媒;等が好ましい。反応温度は、80〜120℃が好ましい。

【0054】
かくして得られる化合物(I)を表1〜表10に例示する。
【0055】
【表1】

【0056】
【表2】

【0057】
【表3】

【0058】
【表4】

【0059】
【表5】

【0060】
【表6】

【0061】
【表7】

【0062】
【表8】

【0063】
【表9】

【0064】
【表10】

【0065】
次に、3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを阻害するための、化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物の使用について説明する。
【0066】
化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物は、3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼのインヒビターとして、3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを阻害することにより治療または予防可能となる疾患用医薬組成物の有効成分として使用できる。
【0067】
本発明は、男性ホルモン依存性疾患の治療または予防に有用であり、この治療または予防における化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物の使用を包含する。
【0068】
本発明は、前立腺癌、良性前立腺肥大、前立腺上皮内新生物形成、多毛症、アクネ、男性ホルモン性脱毛症または多嚢胞性卵巣症候群の治療または予防に有用であり、この治療または予防における化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物の使用を包含する。
【0069】
本発明は、男性ホルモン依存性疾患を治療または予防する方法を提供し、この方法は、化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物と、少なくとも1つの抗男性ホルモン性薬剤(即ち、男性ホルモン合成または男性ホルモン活性を低下させる薬剤)とを同時にまたは逐次的に組み合わせて使用する態様を包含する。
【0070】
本発明は、良性前立腺肥大を治療または予防する方法を提供し、この方法は、化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物と、少なくとも1つの良性前立腺肥大の治療または予防において有用な薬剤とを同時にまたは逐次的に組み合わせて使用する態様を包含する。
【0071】
本発明は、毛喪失を治療または予防する方法を提供し、この方法は、化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物と、少なくとも1つの脱毛症の治療または予防において有用な薬剤(例えば、ミノキシジルやKC−516等のカリウムチャネルアゴニスト、フィナステリドやデュタステリド等の5α−レダクターゼインヒビター、等の抗脱毛剤)とを同時にまたは逐次的に組み合わせて、使用する態様を包含する。
【0072】
本発明は、増殖性の疾患を治療または予防する方法を提供し、この方法は、化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物と、増殖性の疾患の治療または予防において有用な少なくとも1つの薬剤とを同時にまたは逐次的に組み合わせて使用する態様を包含する。かかる増殖性の疾患として、具体的には癌(腫瘍)の治療または予防する方法を提供し、化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物と、化学療法剤、生物学的薬剤、外科治療および放射線治療からなる群から選ばれる少なくとも1つの治療方法とを同時にまたは逐次的に組み合わせて使用する態様を包含する。
【0073】
治療または予防され得る癌(即ち、腫瘍)の非限定的な例としては、肺癌(例えば、肺腺癌)、膵臓癌(例えば、外分泌膵臓癌)、結腸癌(例えば、結腸腺癌および結腸腺腫)、腎臓癌、骨髄性白血病(例えば、急性骨髄性白血病)、甲状濾胞状癌、脊髄形成異常症候群(MDS)、膀胱癌、表皮癌、黒色腫、乳癌および前立腺癌が挙げられるが、これらに限定されない。
【0074】
本発明に従って増殖性の疾患(癌)を治療する方法としては、有効量の少なくとも1つの化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物、ならびに有効量の少なくとも1つの化学療法剤、生物学的薬剤、手術(前立腺切除)および/または放射線を同時にまたは引き続いて投与することにより、そのような処置を必要としている患者において、形質転換細胞を含めて、細胞の異常増殖を処置(阻害)するための方法が挙げられる。細胞の異常増殖とは、例えば、正常な調節機構(例えば、接触阻止またはアポトーシス)から独立した細胞増殖を意味し、以下の細胞の異常増殖を含む:(1)活性化ras癌遺伝子を発現する腫瘍細胞(腫瘍);(2)rasタンパク質が、別の遺伝子における腫瘍形成変異の結果として活性化される腫瘍細胞;および(3)他の増殖性疾患の良性細胞および悪性細胞。
【0075】
本発明の実施形態においては、腫瘍の増殖の治療を必要とする患者において、腫瘍の増殖を治療または予防するための方法を包含し、この方法は、(1)有効量の少なくとも1つの化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物、および(2)有効量の少なくとも1つの抗新生物形成剤/微小管剤、生物学的薬剤、および/または手術(例えば、前立腺切除)および/または放射線治療を、同時にまたは逐次に投与することによる。処置され得る腫瘍の例としては、上皮癌(例えば、前立腺癌)、肺癌(例えば、肺腺癌)、膵臓癌(例えば、外分泌膵臓癌)、乳癌、腎臓癌、結腸癌(例えば、結腸腺癌および結腸腺腫)、卵巣癌、および膀胱癌が挙げられるが、これらに限定されない。処置され得る他の癌としては、黒色腫、骨髄性白血病(例えば、急性骨髄性白血病)、肉腫、甲状濾胞状癌、および脊髄形成異常症候群が挙げられる。
【0076】
性ホルモン依存性疾患の類型としては、例えば、前立腺癌、良性前立腺肥大、前立腺上皮内新生物形成、アクネ、脂漏症、多毛症、男性ホルモン性脱毛症、性的早熟、副腎性過形成および多嚢胞性卵巣症候群、乳癌、子宮内膜症ならびに平滑筋腫が挙げられる。
【0077】
所定の有用な併用薬剤/関連薬剤は、以下に記載される。
【0078】
化学療法剤(抗新生物形成剤)として使用され得る化合物のクラスとしては、以下のものが挙げられる:アルキル化剤、代謝拮抗薬、天然物およびそれらの誘導体、ホルモンおよびステロイド(合成アナログを含む)、ならびに合成物。これらのクラス内の化合物の非限定的な例としては、以下のものが挙げられる。
【0079】
アルキル化剤(ナイトロジェンマスタード、エチレンイミン誘導体、アルキルスルホネート、ニトロソウレアおよびトリアゼンを含む):ウラシルマスタード、クロルメチン、シクロホスファミド[Cytoxan(登録商標)]、イホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、ピポブロマン、トリエチレンメラミン、トリエチレンチオホスホラミン、ブスルファン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、ダカルバジン、およびテモゾロミド。
【0080】
代謝拮抗薬(葉酸アンタゴニスト、ピリミジンアナログ、プリンアナログおよびアデノシンデアミラーゼインヒビターを含む):メトトレキサート、5−フルオロウラシル、フロクスウリジン、シタラビン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、リン酸フルダラビン、ペントスタチン、およびゲムシタビン。
【0081】
天然物およびそれらの誘導体(ビンカアルカロイド類、抗腫瘍性抗生物質、酵素、リンフォカインおよびエピポドフィロトキシンを含む):ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、パクリタキセル[パクリタキセルは、Taxol(登録商標)として市販されており、以下の「微小管作用剤」と題する小区分においてより詳細に記載される]、ミトラマイシン、デオキシコホルマイシン、マイトマイシンC、L−アスパラギナーゼ、インターフェロン−αおよびインターフェロン−β、エトポシド、ならびにテニポシド。
【0082】
ホルモン性の薬剤およびステロイド(合成アナログを含む):17α−エチニルエストラジオール、ジエチルスチルベストロール、テストステロン、プレドニゾン、フルオキシメステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、テストラクトン、酢酸メゲストロール、タモキシフェン、メチルプレドニゾロン、メチルテストステロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、クロロトリアニセン、ヒドロキシプロゲステロン、アミノグルテチミド、エストラムスチン、酢酸メドロキシプロゲステロン、ロイプロリド、フルタミド、トレミフェン、ゴセレリンおよびゾラデックス。
【0083】
合成物(白金配位錯体等の無機錯体を含む):シスプラチン、カルボプラチン、ヒドロキシ尿素、アムサクリン、プロカルバジン、ミトタン、ミトザントロン、レバミゾール、ナベルビン、CPT−11、アナストラゾール、レトラゾール、カペシタビン、ラロジフィン(Ralozifine)、ドロキシフェンおよびヘキサメチルメラミン。
【0084】
本発明の方法において有用な生物学的薬剤の非限定的な例としては、例えば、インターフェロン−α、インターフェロン−βおよび遺伝子治療が挙げられる。
【0085】
微小管作用剤は、微小管形成および/または微小管作用に影響を及ぼすことにより、細胞の有糸分裂を妨害する化合物、すなわち、抗有糸分裂効果を有する化合物である。そのような薬剤は、例えば、微小管安定化剤または微小管形成を遮断する薬剤であり得る。
【0086】
本発明において有用な微小管作用剤の非限定的な例としては、以下が挙げられる:アロコルヒチン(Allocolchicine、NSC 406042)、ハリコンドリンB(NSC 609395)、コルヒチン(NSC 757)、コルヒチン誘導体(例えば、NSC 33410)、ドラスタチン10(NSC 376128)、メイタンシン(NSC 153858)、リゾキシン(NSC 332598)、パクリタキセル[Taxol(登録商標)、NSC 125973]、パクリタキセル誘導体(例えば、NSC 608832)、チオコルヒチン(NSC 361792)、トリチルシステイン(NSC 83265)、硫酸ビンブラスチン(NSC 49842)、硫酸ビンクリスチン(NSC 67574)、エポチロンA、エポチロン、ディスコデルモリド、エストラムスチン、ノコダゾールおよびMAP4。
【0087】
特に好ましい薬剤は、パクリタキセル様の活性を備えた化合物である。すなわち、パクリタキセル、パクリタキセル誘導体およびパクリタキセルアナログが挙げられる。パクリタキセルおよびその誘導体は、市販されており、より特定すれば、本明細書中で使用される場合のこの用語「パクリタキセル」とは、Taxol(登録商標)として市販される薬物をいう。
【0088】
他の薬剤としては、例えば、5α−レダクターゼ1型のインヒビターおよび/または5α−レダクターゼ2型のインヒビター(例えば、フィナステリド、SKF105,657、LY191,704、LY320,236、デュタステリド、フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド)、LHRHアゴニスト(例えば、ロイプロリドおよびゾラデックス)、LHRHアンタゴニスト(例えば、アバレリックスおよびセトロレリックス)、17α−ヒドロキシラーゼ/C17−20リアーゼのインヒビター(例えば、YM116、CB7630およびリアロゾール)、17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ5型のインヒビターおよび/または他の17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ/17β−オキシドレダクターゼ イソ酵素のインヒビター(例えば、EM−1404)が挙げられる。
【0089】
良性前立腺肥大の治療または予防において有用な薬剤の例としては、α−1アドレナリン作用性アンタゴニスト、例えば、タムスロシン、テラゾシン、プラゾシン、ウラピジルおよびナフトピジルが挙げられる。
【0090】
次に、化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物を含む医薬組成物について説明する。
【0091】
本医薬組成物は、通常、化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物と、少なくとも一つの薬学的に許容されるキャリアを含む。さらに、5α−レダクターゼ1型のインヒビター、5α−レダクターゼ2型のインヒビター、アンドロゲン受容体アンタゴニスト、LHRHアゴニスト、LHRHアンタゴニスト、17α−ヒドロキシラーゼ/C17−20リアーゼのインヒビター、17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ5型のインヒビター、17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ/17β−オキシドレダクターゼ イソエンザイムのインヒビター、α−1 アドレナリン作用性アンタゴニスト、カリウムチャネルアゴニスト、5α−レダクターゼインヒビター、化学療法剤および生物学的薬剤からなる群から選ばれる少なくとも1つの薬剤を含んでいてもよい。これら薬剤は、それぞれ上述したものが具体的に挙げられる。
【0092】
化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物から本医薬組成物を調製するための薬学的に許容されるキャリアは、通常、固体または液体である。固体の製剤としては、例えば、散剤、錠剤、分散性顆粒、カプセル剤、カシェ剤および坐剤が挙げられる。この散剤および錠剤は、通常5〜95%の化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物から構成される。適切な固体キャリアは当該分野で公知であり、例えば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖またはラクトースである。錠剤、散剤、カシェ剤およびカプセル剤は、経口投与のために適切な固体の投薬形態として使用され得る。薬学的に受容可能なキャリアの例および様々な組成物のための製造の方法は、例えば、A.Gennaro編, Remington's Pharmaceutical Sciences, 18 (1990), Mack Publishing Co., Easton, Pennsylvaniaに記載されている。
【0093】
液体の製剤としては、例えば、液剤、懸濁剤および乳剤が挙げられる。例として、非経口注入のための水もしくは水−プロピレングリコール液剤または経口用液剤、懸濁剤および乳剤のための甘味料および乳白剤の添加が挙げられる。また、液体の製剤には、鼻腔内投与のための液剤も含まれる。
【0094】
吸入のために適切なエアゾール製剤としては、例えば、溶液および粉末形態の固体が挙げられる。該溶液および粉末形態の固体は、通常、不活性な圧縮ガス(例えば、窒素)等の薬学的に許容されるキャリアと組み合わされて投与される。
【0095】
経口投与または非経口投与のために、使用の直前に、液体の製剤に変換される固体の製剤も挙げられる。そのような液体の製剤としては、例えば、液剤、懸濁剤および乳剤が挙げられる。
【0096】
本発明化合物は、経皮によっても送達可能である。経皮用組成物は、例えば、クリーム、ローション、エアゾールおよび/または乳剤の形態が挙げられ、この目的のために当該分野で通常のように、マトリックス型の経皮用パッチ内またはレザバー型の経皮用パッチ内に含有させることができる。
【0097】
本発明化合物は、皮下によっても送達可能である。
【0098】
本発明化合物の好ましい投与形態は経口である。
【0099】
本医薬組成物は、好ましくは単位用量形態にある。そのような形態においては、上記調製物は、適切な量の上記活性成分、例えば、所望の目的を達成するための有効量を含有する、適切な大きさの単位用量に細分される。
【0100】
調製物の単位用量中の活性化合物の量は、その特定の適用に従って、好ましくは1〜100mg、より好ましくは1〜50mg、さらに好ましくは1〜25mgの範囲である。
【0101】
実際の投薬量は、その患者の要求および処置されようとする状態の重篤さに依存して変更される。特定の状況に対するその適切な投薬量レジメンの決定は、当該分野の技量内である。1日の総投薬量は、必要に応じて複数回に分けて投与される。
【0102】
化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物の治療的に有効な量は、多数の要因に左右されうる。例えば、被投与体の種、年齢および体重、治療を要する厳密な状態およびその重症度、製剤の性質ならびに投与経路の全てが、考慮すべき要因である。治療的に有効な量は、最終的には、担当医師の判断に委ねられるべきである。経口投与のための代表的な1日の推奨投薬量レジメンは、2回〜4回の分割用量で、好ましくは、1日あたり1〜約500mg、より好ましくは、1日あたり1〜約200mgの範囲となる。
【0103】
化学療法剤および/または放射線治療は、Physicians Desk Reference(PDR)中のその承認薬剤の製品情報シートに列記される投薬量および投与スケジュールならびに当該分野で周知の治療用プロトコールにしたがって、化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物と組み合わせて投与され得る。本発明の方法において有用な化学療法剤の投薬の範囲および投薬レジメンを表11に例示する。当業者には、上記化学療法剤および/または放射線治療の投与は、処置されようとする疾患ならびに上記薬剤および/または放射線治療のその疾患に与える公知の影響に依存して変更され得る。また、当業者の知識にしたがって、上記治療用プロトコル(例えば、投薬量および投与の回数)は、その患者に対する、その投与された化学療法剤(すなわち、抗新生物形成剤または放射線)の観察される影響を考慮して、そしてその投与された薬剤に対する上記疾患の観察される反応を考慮して、変更され得る。
【0104】
【表11】

【0105】
抗男性ホルモン剤、抗良性前立腺肥大剤、カリウムチャネルアゴニストおよび生物学的薬剤は、Physicians Desk Reference(PDR)中の承認薬剤の製品情報シートに列記される投薬量および投与スケジュールならびに当該分野で周知の治療用プロトコールにしたがって、化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物と組み合わせて投与され得る。当業者には、上記因子の投与は、処置されようとする疾患ならびに上記因子のその疾患に与える公知の影響に依存して変更され得る。また、当業者の知識にしたがって、上記治療用プロトコール(例えば、投薬量および投与の回数)は、その患者に対する、その投与された因子の観察される影響を考慮して、そしてその投与された治療薬に対する上記疾患の観察される反応を考慮して変更され得る。
【0106】
本発明の別の態様は、化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物、および薬学的に許容されるキャリア、賦形剤または希釈剤を含むキットである。
【0107】
さらに本発明の別の態様は、一定量の化合物(I)もしくはその塩またはその溶媒和物、および一定量の少なくとも1つの上記に列挙される少なくとも1つのさらなる薬剤を含むキットである。
【0108】
上記のキットは、キット内の1つ以上の容器内に上記各成分を含み得る。
【実施例】
【0109】
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0110】
実施例1−1:4−メトキシフェニルカルバモイロキシ酢酸エチルエステルの製造
グリコール酸エチル3.12g(35.8mmol)とN,N−ジメチルホルムアミドを反応器に仕込み、5℃に冷却した。窒素雰囲気下、4−メトキシフェニルイソシアネート4.85g(0.91モル当量)のN,N’−ジメチルホルムアミド溶液5mLを滴下し、80℃で3時間攪拌した。冷却後、水200mLに注ぎ、析出した結晶を濾取した。次いで、酢酸エチル100mLに溶解し、水洗、硫酸マグネシウムを用いて乾燥した後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)により精製し、表題化合物4.54gを淡黄色油状物として得た(収率55%)。
H−NMR(270MHz,CDCl):δ1.30(t,J=7.2Hz,3H),3.79(s,3H),4.25(q,J=7.1Hz,2H),4.67(s,2H),6.85(d,J=9.2Hz,2H),7.29(d,J=8.9Hz,2H)
【0111】
実施例1−2:3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンの製造
実施例1−1で得た4−メトキシフェニルカルバモイロキシ酢酸エチルエステル2.48g(9.77mmol)、ナトリウムメトキシド0.02g(0.037モル当量)、トルエン20mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。冷却後、析出した結晶を濾過し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)により精製し、表題化合物0.55gを白色結晶として得た(収率27%)。
H−NMR(270MHz,CDCl):δ3.83(s,3H),4.84(s,2H),7.00(d,J=9.2Hz,2H),7.31(d,J=9.5Hz,2H)
【0112】
実施例1−3:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(1)]の製造
実施例1−2で得た3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン0.20g(0.96mmol)、3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド0.20g(1.0モル当量)、酢酸ナトリウム0.16g(2.0モル当量)および酢酸5mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、16時間還流加熱した。冷却後、析出した結晶を濾過し、エタノールで洗浄した後、減圧乾燥して、表題化合物0.12gを淡黄色粉体として得た(収率30%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.81(s,3H),6.89(s,1H),7.03−7.12(m,3H),7.41(d,J=9.2Hz,2H),7.73(dd,J=2.2,8.6Hz,1H),8.02(d,J=2.2Hz,1H),11.04(s,1H)
【0113】
実施例2:5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(2)]の製造
実施例1−3において、3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて、3−フルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は実施例1−3と同様にして、表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz、DMSO−d):δ3.79(s,3H),6.87(s,1H),7.03−7.09(m,3H),7.39(m,2H),7.54(dd,J=1.8,8.4Hz,1H)、7.63(dd,J=1.8,12.6Hz,1H)
【0114】
実施例3:5−(ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(3)]の製造
実施例1−3において、3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて、4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は実施例1−3と同様にして、表題化合物を得た。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.81(s,3H),6.87(s,1H),6.90(dt,J=2.3,8.8Hz,2H),7.08(dt,J=2.8,9.0Hz,2H),7.41(dt,J=2.8,9.0Hz,2H),7.72(dt,J=2.3,8.8Hz,2H),10.15(brs,1H)
【0115】
実施例4−1:3−(N,N−ジメチルアミノメチル)−4−ヒドロキシベンズアルデヒドの製造
p−ヒドロキシベンズアルデヒド1.0g(8.2mmol)、ヨウ化N,N−ジメチルメチレンアンモニウム1.6g(1.0モル当量)およびジクロロメタン30mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、無水炭酸カリウム1.7g(1.5モル当量)を加え、16時間還流撹拌した。室温まで放冷した後、クロロホルムを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥した後、溶媒を減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:クロロホルム/メタノール=30/1)で精製し、表題化合物1.0gを淡黄色油状物として得た(収率70%)。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ2.37(s,6H),3.73(s,2H),6.91(d,J=8.3Hz,1H),7.54−7.55(m,1H),7.70(dd,1H,J=2.1,8.3Hz),8.00−9.50(brs,1H),9.81(s,1H)
【0116】
実施例4−2:5−[3−(N,N−ジメチルアミノメチル)−4−ヒドロキシベンジリデン]−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンの製造
5−(4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン0.60g(3.0mmol)、実施例4−1で得た3−(N,N−ジメチルアミノメチル)−4−ヒドロキシベンズアルデヒド0.50g(3.0mmol)、ピペリジン0.08g(0.3モル当量)およびエタノール7mLを反応器に仕込み、16時間還流撹拌した。室温まで終夜放置した後、析出した結晶を濾取、ジエチルエーテルで洗浄、減圧加熱乾燥し、表題化合物0.10gを淡黄色の粉末として得た(収率11%)。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ2.37(s,6H),2.80−3.30(brs,1H),3.73(s,2H),3.85(s,3H),6.82(s,1H),6.89(d,J=8.4Hz,1H),7.02(dt,J=2.8,9.1Hz,2H),7.41(dt,J=2.8,9.1Hz,2H),7.53(d,J=2.2Hz,1H),7.59(dd,J=2.2,8.4Hz,1H)
【0117】
実施例4−3:5−[3−(N,N−ジメチルアミノメチル)−4−ヒドロキシベンジリデン]−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン塩酸塩[化合物番号(4)]の製造
実施例4−2で得た5−[3−(N,N−ジメチルアミノメチル)−4−ヒドロキシベンジリデン]−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン0.11g(0.30mmol)を反応器に仕込み、窒素雰囲気下、塩化水素/メタノール溶液(5〜10重量%)4mLを氷冷下に滴下した後、30分間撹拌した。析出した結晶を濾取、ジエチルエーテルで洗浄、減圧乾燥し、表題化合物0.02gを黄味白色粉末として得た(収率16%)。
H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ2.74(s,3H),2.76(s,3H),3.81(s,3H),4.28(d,J=3.2Hz,2H),6.84(s,1H),7.09(dt,J=2.2,7.0Hz,2H),7.15(d,J=8.6Hz,1H),7.42(dt,J=2.2,7.0Hz,2H),7.82(dd,J=2.1,8.6Hz,1H),7.88(d,J=2.1Hz,1H),9.76(brs,1H),11.22(s,1H)
【0118】
実施例5−1:5−{3−[(1,1−ジメチルエチルアミノ)カルボニル]−4−ヒドロキシベンジリデン}−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンの製造
5−[3−カルボキシ−4−ヒドロキシベンジリデン]−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン0.23g(0.64mmol)、tert−ブチルアミン0.047g(1.0モル当量)、ヨウ化2−クロロ−1−メチルピリジニウム0.21g(1.3モル当量)およびジクロロメタン10mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、トリエチルアミン0.14g(2.2モル当量)を氷冷で加えた後、室温で16時間攪拌した。ヘキサン/酢酸エチル(3/2)を加えて抽出、有機層をシリカゲル層で濾過し、濾液を減圧濃縮することにより、表題化合物0.035gを淡黄色固体として得た(収率17%)。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ1.50(s,9H),3.84(s,3H),6.22(brs,1H),6.79(s,1H),6.99−7.06(m,3H),7.37(dt,J=2.6,9.0Hz,2H),7.70(d,J=2.1Hz,1H),7.87(dd,J=2.1,8.7Hz,1H),13.02(s,1H)
【0119】
実施例5−2:5−(3−シアノ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(5)]の製造
窒素雰囲気下、実施例5−1で得た5−{3−[(1,1−ジメチルエチルアミノ)カルボニル]−4−ヒドロキシベンジリデン}−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン35mg(0.084mmol)と塩化チオニル3mLを反応器に仕込み、2時間還流攪拌した。放冷した後、クロロホルムを加えて析出する結晶を濾取し、さらにクロロホルムで洗浄し、減圧加熱乾燥することにより、表題化合物4mgを白色固体として得た(収率14%)。
H−NMR(400MHz,CDOD):δ3.85(s,3H),6.82(s,1H),7.04−7.08(m,3H),7.41(dt,J=2.8,9.1Hz,2H),7.97(dd,1H,J=2.3,8.7Hz,1H),8.03(d,J=2.3Hz,1H)
【0120】
実施例6:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(6)]の製造
実施例1−1において、4−メトキシフェニルイソシアネートに代えて、3−トリフルオロメチルフェニルイソシアネートを使用する以外は実施例1−1〜1−3と同様にして、表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ6.97(s,1H),7.10(d,J=8.6Hz,1H),7.76(d,J=8.6Hz,1H),7.82−7.90(m,3H),7.93(s,1H),8.04(d,J=1.4Hz,1H),11.09(s,1H)
【0121】
実施例7:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−シアノフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(7)]の製造
実施例1−1において、4−メトキシフェニルイソシアネートに代えて、4−シアノフェニルイソシアネートを使用する以外は実施例1−1〜1−3と同様にして、表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ6.97(s,1H),7.09(d,J=8.6Hz,1H),7.74(d,J=3.5,6.5Hz,1H),7.85(d,J=8.6Hz,1H),7.97(d,J=8.4Hz,3H),8.04(d,J=2.4Hz,1H),8.06(d,J=8.9Hz,2H)
【0122】
実施例8−1:4−エトキシカルボニルメトキシカルボニルアミノ安息香酸メチルエステルの製造
グリコール酸エチル1.75g(15.2mmol)とN,N−ジメチルホルムアミド2.5mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、氷浴中5℃で4−イソシアネート安息香酸メチルエステル2.5g(13.8mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド2.5mL溶液を滴下した。室温に戻し、さらに3時間攪拌した。反応混合物を水へ注ぎ、30分間攪拌した。析出した結晶を濾取し、水、ヘキサンで順次洗浄した後、減圧乾燥することにより、表題化合物3.66gを白色固体として得た(収率92%)。
H−NMR(270MHz,CDCl):δ1.30(t,J=7.1Hz,3H),3.89(s,3H),4.26(q,J=7.0Hz,2H),4.70(s,2H),7.14(brs,1H),7.26(s,1H),7.46(d,J=8.9Hz,2H),7.99(d,J=8.6Hz,2H)
【0123】
実施例8−2:4−(2,4−ジオキソ−オキサゾリジン−3−イル)安息香酸メチルエステルの製造
実施例8−1で得た4−エトキシカルボニルメトキシカルボニルアミノ安息香酸メチルエステル2.50g(8.67mmol)、ナトリウムメトキシド48mg(0.1モル当量)およびトルエン20mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、100℃で10時間攪拌した。室温まで放冷した後、析出した結晶を濾取し、水、ヘキサンで順次洗浄し、減圧乾燥することにより、表題化合物1.85gを肌色固体として得た(収率85%)。
H−NMR(270MHz,CDCl):δ3.94(s,3H),4.89(s,2H),7.59(d,J=8.6Hz,2H),8.17(d,J=8.6Hz,2H)
【0124】
実施例8−3:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシカルボニルフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(8)]の製造
実施例8−2で得た4−(2,4−ジオキソ−オキサゾリジン−3−イル)安息香酸メチルエステル100mg(0.39mmol)、3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド87mg(1.1モル当量)、β−アラニン150mg(4.2モル当量)および酢酸1.5mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、120℃で4時間攪拌した。室温まで放冷した後、析出した結晶を濾取し、水、ヘキサンで順次洗浄し、次いで減圧乾燥することにより、表題化合物74mgをクリーム色粉末として得た(収率44%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.90(s,3H),6.95(s,1H),7.10(d,J=8.4Hz,1H),7.70(d,J=8.4Hz,1H),7.75(d,J=8.9Hz,1H),8.04(d,J=1.7Hz,1H),8.14(d,J=8.4Hz,2H),11.09(s,1H)
【0125】
実施例9−1:3−(4−カルボキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンの製造
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシカルボニルフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン1.38g(5.20mmol)と塩酸−酢酸(v/v=1/1)26mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、120℃で3時間攪拌した。室温まで放冷した後、析出した固体を濾取し、水で洗浄した後、減圧乾燥することにより、表題化合物0.47gを白色固体として得た(収率38%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ4.97(s,2H),7.57(d,J=8.3Hz,2H),8.09(d,J=8.6Hz,2H),13.12(s,1H)
【0126】
実施例9−2:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−カルボキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(9)]の製造
実施例9−1で得た3−(4−カルボキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン55mg(0.25mmol)、3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド56mg(1.1モル当量)、β−アラニン93mg’(4.0モル当量)および酢酸2mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、120℃で3時間攪拌した。室温まで放冷した後、析出した結晶を濾取し、水、ヘキサンで順次洗浄し減圧乾燥することにより、表題化合物22mgを白色固体として得た(収率20%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ6.95(s,1H),7.09(d,J=8.3Hz,1H),7.66(d,J=8.6Hz,2H),7.75(dd,J=2.0,8.7Hz,1H),8.03(d,J=2.0Hz,1H),8.10(d,J=8.6Hz,2H),11.10(brs,1H),13.16(brs,1H)
【0127】
実施例10−1:4−(2,4−ジオキソオキサゾリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンズアミドの製造
3−(4−カルボキシフェニル)−オキサゾリジン−2,4−ジオン93mg(0.42mmol)、50重量%ジメチルアミン水溶液48mg(1.3モル当量)、N−メチルモルホリン85μL(1.8モル当量)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール72mg(1.3モル当量)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩121mg(1.5モル当量)およびN,N−ジメチルホルムアミド10mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、室温で24時間攪拌した。反応混合物を10重量%塩酸水でpH4へ調整した後、酢酸エチルで抽出、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した後、溶媒を減圧留去することにより、表題化合物48mgを白色固体として得た(収率33%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ2.89(s,3H),3.00(s,3H),4.96(s,2H),7.46−7.58(m,4H)
【0128】
実施例10−2:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N,N−ジメチルカルバモイル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(10)]の製造
実施例10−1で得た4−(2,4−ジオキソオキサゾリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンズアミド45mg(0.15mmol)、3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド34mg(1.0モル当量)、β−アラニン56mg(4.0モル当量)および酢酸1.5mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、120℃で1.5時間攪拌した。室温まで放冷した後、析出した結晶を濾取し、水、ヘキサンで順次洗浄し、次いで減圧乾燥することにより、表題化合物20mgをクリーム色固体として得た(収率34%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ2.93(s,3H),3.00(s,3H),6.94(s,1H),7.09(d,J=8.6Hz,1H),7.57(s,4H),7.74(dd,1H,J=2.0,8.5Hz,1H),8.03(d,J=2.1Hz,1H)
【0129】
実施例11:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N ?イソプロピルカルバモイル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(11)]の製造
実施例10−1において、50重量%ジメチルアミン水溶液に代えて、イソプロピルアミンを使用する以外は実施例10−1および10−2と同様にして、表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ1.18(d,J=6.7Hz,6H),4.04−4.17(m,1H),6.93(s,1H),7.09(d,J=8.6Hz,1H),7.59(d,J=8.4Hz,2H),7.74(dd,J=2.0,8.5Hz,1H),7.97(d,J=8.6Hz,2H),8.03(d,J=2.0Hz,1H),8.32(d,J=7.3Hz,1H),11.06(brs,1H)
【0130】
実施例12:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(ピペリジン−1−イルカルボニル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(12)]の製造
実施例10−1において、50重量%ジメチルアミン水溶液に代えて、ピペリジンを使用する以外は実施例10−1および10−2と同様にして、表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ1.52−1.60(m,6H),3.20−3.70(m,4H),6.94(s,1H),7.08(d,J=8.6Hz,1H),7.52−7.60(m,4H),7.74(dd,J=2.1,8.3Hz,1H),8.03(d,J=1.9Hz,1H)
【0131】
実施例13:5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N ?メチルカルバモイル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(13)]の製造
実施例10−1において、50重量%ジメチルアミン水溶液に代えてメチルアミン塩酸塩を使用し、実施例10−2において、3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて3−フルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は実施例10−1および10−2と同様にして、表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ2.81(d,J=4.3Hz,3H),6.94(s,1H),7.09(t,J=8.7Hz,1H),7.56−7.61(m,3H),7.66(dd,J=2.0,12.5Hz,1H),7.96(d,J=8.3Hz,2H),8.54(d,J=4.5Hz,1H),10.68(s,1H)
【0132】
実施例14:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−シクロへキシル−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(14)]の製造
実施例1−1において、4−メトキシフェニルイソシアネートに代えて、シクロヘキシルイソシアネートを使用する以外は実施例1−1〜1−3と同様にして、表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ1.10−1.38(m,3H),1.60−2.00(m,7H),3.78−3.89(m,1H),6.76(s,1H),7.05(d,J=8.4Hz,1H),7.66(dd,J=2.2,8.6Hz,1H),7.96(d,J=2.2,8.6Hz,1H),10.99(s,1H)
【0133】
実施例15:5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−シクロへキシル−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(15)]の製造
実施例1−1において4−メトキシフェニルイソシアネートに代えて、シクロヘキシルイソシアネートを使用し、実施例1−3において3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて3−フルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は実施例1−1〜1−3と同様にして、表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ1.10−1.38(m,3H),1.60−2.00(m,7H),3.78−3.89(m,1H),6.77(s,1H),7.05(t,J=2.2,8.9Hz,1H),7.48(dd,J=2.0,8.5Hz,1H),7.58(dd,J=2.0,12.6Hz,1H)
【0134】
実施例16−1:3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンの製造
グリコール酸エチル2.66g(25.6mmol)とジクロロメタン15mLを反応器に仕込み、氷水浴で0℃に冷却した。N,N’−カルボニルジイミダゾール4.56g(1.1モル当量)のジクロロメタン溶液25mLを滴下し、窒素雰囲気下、0℃で1時間攪拌した後、室温で5−アミノ−2−メトキシピリジン3.17g(1.0モル当量)のジクロロメタン溶液10mLを滴下し、40分間室温で攪拌した。次いで、トリエチルアミン2.58g(1.0モル当量)を加え、40℃で3時間攪拌した。冷却した後、水を注ぎ分液し、有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥した後、溶媒を減圧留去して得られた残渣を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物1.63gを白色粉体として得た(収率31%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.90(s,3H),4.97(s,2H),6.99(d,J=8.6Hz,1H),7.75(dd,J=2.4,8.9Hz,1H),8.20(d,J=2.7Hz,1H)
【0135】
実施例16−2:5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンの製造
実施例16−1で得た3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン0.60g(2.9mmol)、3−フルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド0.53g(1.3モル当量)、β−アラニン1.28g(5.0モル当量)、酢酸16mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、3時間還流加熱した。冷却後、水30mLを添加し、室温下約20分間攪拌した。析出した結晶を濾取し、中圧カラムクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物0.45gを淡黄色粉体として得た(収率47%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.90(s,3H),6.94(s,1H),7.02(d,J=8.6Hz,1H),7.10(t,J=8.9Hz,1H),7.57(dd,J=2.0,8.2Hz,1H),7.65(dd,J=1.9,12.4Hz,1H),7.83(dd,J=2.7,8.9Hz,1H),8.30(d,J=2.7Hz,1H)
【0136】
実施例16−3:5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−1,3−オキサゾリジン2,4−ジオン塩酸塩[化合物番号(16)]の製造
実施例16−2で得た5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン0.40g(1.24mmol)をテトラヒドロフラン7mLに溶解し、4N塩化水素ジオキサン溶液1mLを滴下し、室温下30分攪拌した。析出した結晶を濾取し、ジオキサン、ヘキサンで順次洗浄して減圧乾燥を行い、表題化合物0.23gを淡黄色粉体として得た(収率51%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.90(s,3H),6.94(s,1H),7.03(d,J=0.8,8.1Hz,1H),7.11(t,J=8.9Hz,1H),7.57(dd,J=1.9,8.4Hz,1H),7.65(dd,J=1.9,12.4Hz,1H),7.83(dd,J=2.7,8.9Hz,1H),8.28(d,J=2.4Hz,1H)
【0137】
実施例17:5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(17)]の製造
実施例16−1において、5−アミノ−2−メトキシピリジンに代えて、4−アミノ−1−メチルピペリジンを使用する以外は実施例16−1〜16−3と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ1.85−1.92(m,2H),2.46−2.56(m,4H),2.57(s,3H),2.67−2.78(m,2H),4.09−4.19(m,1H),6.60(s,1H),6.88(t,J=8.6Hz,1H),7.33(d,J=8.9Hz,1H),7.47(dd,J=2.2,12.0Hz,1H)
【0138】
実施例18:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メチルチオフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(18)]の製造
実施例1−1において4−メトキシフェニルイソシアネートに代えて4−メチルチオフェニルイソシアネートを使用し、実施例1−3において3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて3−フルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は実施例1−1〜1−3と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.87(s,3H),6.92(dd,J=1.0,8.9Hz,1H),7.06(d,J=8.9Hz,2H),7.23(d,J=1.0Hz,1H),7.32−7.38(m,3H),8.12(dd,J=1.0,2.4Hz,1H),10.43(s,1H)
【0139】
実施例19−1:3−(4−メチルチオフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンの製造
グリコール酸エチル1.39g(13.3mmol)とN,N−ジメチルホルムアミド30mLを反応器に仕込み、5℃に冷却した。窒素雰囲気下、4−メチルチオフェニルイソシアネート2.00g(12.1mmol)のN,N’−ジメチルホルムアミド溶液5mLを滴下し、室温で1時間攪拌した。反応混合物を水50mLと酢酸エチル50mLとの混合物に注いで抽出し、有機層を水洗し、硫酸マグネシウムを用いて乾燥した後、減圧濃縮し、粗製の4−メチルチオフェニルカルバモイロキシ酢酸エチルエステル2.81g(収率86%)を得た。
次いで、得られた4−メチルチオフェニルカルバモイロキシ酢酸エチルエステル2.80g(10.4mmol)、ナトリウムメトキシド0.21g(0.37モル当量)およびトルエン15mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、100℃で4.3時間攪拌した。冷却後、析出した結晶を濾取し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)により精製し、表題化合物1.24gを白色結晶として得た(収率53%)。
H−NMR(270MHz,CDCl):δ2.51(s,3H),4.87(s,2H),7.35(s,4H)
【0140】
実施例19−2:3−(4−メチルスルホニルフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンの製造
実施例19−1で得た3−(4−メチルチオフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン0.45g(2.0mmol)と塩化メチレン20mLを反応器に仕込み、5℃に冷却した。窒素雰囲気下、メタクロロ過安息香酸0.69g(2.0モル当量)を加え、5℃で30分間、次いで室温で3時間攪拌した。飽和亜硫酸ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出、有機層を硫酸マグネシウムをで乾燥し、溶媒を減圧留去して得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄し、減圧乾燥して、粗製の表題化合物0.38gを白色結晶として得た(収率75%)。
H−NMR(270MHz,CDCl):δ2.77(s,3H),4.91(s,2H),7.67(d,J=8.4Hz,2H),7.81(d,J=8.4Hz,2H)
【0141】
実施例19−3:5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メチルスルホニルフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(19)]の製造
実施例19−2で得た3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン0.13g(0.50mmol)、3−フルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド0.070g(1.0モル当量)、β−アラニン0.18g(2.0モル当量)、酢酸2mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、4.5時間還流加熱した。冷却後、析出した結晶を濾取し、酢酸および水で洗浄し、減圧乾燥することにより、表題化合物0.036gを淡黄色粉体として得た(収率19%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ2.79(s,3H),6.94(s,1H),7.08(t,J=8.9Hz,1H),7.56(d,J=8.4Hz,1H),7.64(dd,J=1.9,12.7Hz,1H),7.71(d,J=8.4Hz,2H),7.86(d,J=8.4Hz,2H)
【0142】
実施例20−1:4−(2,4−ジオキソオキサゾリジン−3−イル)−ベンゼンスルホニルクロリドの製造
3−フェニルオキサリジン−2,4−ジオン0.50g(2.8mmol)とクロロホルム5mlを反応器に仕込み、−20℃まで冷却した。窒素雰囲気下、スルホニルクロリド1.48g(45モル当量)を滴下し、室温まで昇温した。室温で2時間攪拌した後、水15mlを加え、クロロホルムで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムを用いて乾燥した後、溶媒を減圧留去することにより、表題化合物0.26gを灰色固形物として得た(収率34%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ4.95(s,2H),7.37(dd,J=1.6,7.0Hz,2H),7.73(dd,J=1.8,6.9Hz,2H)
【0143】
実施例20−2:4−(2,4−ジオキソオキサリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミドの製造
実施例20−1で得た4−(2,4−ジオキソオキサリジン−3−イル)−ベンゼンスルホニルクロリド0.10g(0.36mmol)とメタノール2mLとテトラヒドロフラン3mLを反応器に仕込み、氷冷した。窒素雰囲気下、2.0Mジメチルアミン−メタノール溶液0.19mL(1.1モル当量)を滴下し、室温で30分攪拌した後、減圧濃縮して得られた残渣をテトラヒドロフラン/ヘキサンで再結晶することにより、表題化合物0.022gをクリーム色固形物として得た(収率21%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ2.66(s,6H),4.98(s,2H),7.73(d,J=8.6Hz,2H),7.94(d,J=8.6Hz,2H)
【0144】
実施例20−3:5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(20)]の製造
実施例19−3において、3−(4−メタンスルホニルフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンに代えて実施例19−2で得た4−(2,4−ジオキソオキサリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミドを使用する以外は実施例19−3と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ2.67(s,6H),6.97(s,1H),7.13(t,J=8.7Hz,1H),6.89(s,1H),7.57(dd,J=1.9,8.1Hz,1H),7.66(dd,J=2.0,12.0Hz,1H),7.64(d,J=12.0Hz,1H),7.81(d,J=8.6Hz,1H),7.95(d,J=8.6Hz,1H)
【0145】
実施例21:3−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−1,3−オキサゾリン−2,4−ジオン塩酸塩[化合物番号(21)]の製造
実施例16−1において、5−アミノ−2−メトキシピリジンに代えて、N,N−ジメチルアミノアニリンを使用する以外は実施例16−1〜16−3と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.00(s,6H),6.88(s,1H),7.03−7.14(m,3H),7.35(d,J=8.1Hz,2H),7.55(d,J=8.4Hz,1H),8.64(d,J=12Hz,1H)
【0146】
実施例22−1:3−(4−アミノフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンの製造
3−(4−ニトロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン1.0g(4.5mmol)とメタノール40mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、5%Pd−C77mgを加え、水素雰囲気下、室温で3時間攪拌した。窒素置換後、セライト濾過し、濾液を減圧留去して得られた残渣を酢酸エチル/ヘキサン(1/1)から再結晶することにより、表題化合物0.49gを黄土色結晶として得た(収率57%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ4.90(s,2H),5.38(s,2H),6.61(d,2H,J=8.9Hz),6.97(d,2H,J=8.6Hz)
【0147】
実施例22−2:N−[4−(2,4−ジオキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)−フェニル]プロピオンアミドの製造
実施例22−1で得た3−(4−アミノフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン100mg(0.52mmol)、トリエチルアミン110μL(1.5モル当量)およびクロロホルム4mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、氷浴中5℃でプロピオン酸クロリド45μL(1.0モル当量)を添加した後、室温に戻し1.5時間攪拌した。反応混合物を水に注ぎ、クロロホルムで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去して得られた残渣を中圧カラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物30mgを緑白色固体として得た(収率24%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ1.09(t,J=7.5Hz,3H),2.34(q,J=7.3Hz,2H),4.94(s,2H),7.31(d,J=8.9Hz,2H),7.31(d,J=8.9Hz,2H),10.05(s,1H)
【0148】
実施例22−3:5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(プロパノイルアミノ)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(22)]の製造
実施例22−2で得たN−[4−(2,4−ジオキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)−フェニル]プロピオンアミド25mg(0.091mmol)、3−フルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド14mg(0.10mmol)、酢酸アンモウム15mg(0.18mmol)および酢酸1mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、120℃で2.5時間攪拌した。室温まで放冷後、析出した結晶を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄、次いで減圧乾燥することにより、表題化合物1.4mgを肌色粉体として得た(収率4.1%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ1.09(t,J=7.1Hz,3H),2.36(q,J=7.5Hz,2H),6.90(s,1H),7.08(t,J=8.5Hz,1H),7.41(d,J=8.1Hz,2H),7.56(d,J=8.9Hz,1H),7.64(d,J=13.0Hz,1H),7.73(d,J=8.1Hz,2H),10.08(s,1H)
【0149】
実施例23:3−[4−(シクロヘキサンカルボニルアミノ)フェニル]−5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(23)]の製造
実施例22−2において、プロピオン酸クロリドに代えて、シクロヘキサンカルボニルクロリドを使用する以外は実施例22−2および22−3と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ1.15−1.90(m,10H),2.31−2.39(m,1H),6.89(s,1H),7.08(t,J=8.9Hz,1H),7.39(d,J=8.9Hz,2H),7.55(d,J=8.4Hz,1H),7.64(dd,J=1.9,12.0Hz,1H),7.74(d,J=8.9Hz,2H),10.03(s,1H),10.67(brs,1H)
【0150】
実施例24−1:3−モルホリノニトロベンゼンの製造
3−フルオロニトロベンゼン10.0g(69.4mmol)とDMSO50mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、モルホリン16.7g(2.7モル当量)と炭酸カリウム21.8g(2.2モル当量)を加え、90℃で24時間攪拌した。室温まで冷却後、無機残渣を濾別し、酢酸エチルと水を加え抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して得られた残渣を酢酸エチル/ヘキサン(1/2)から再結晶することにより、表題化合物3.57gを橙色針状結晶として得た(収率24%)。
H−NMR(270MHz,CDCl):δ3.25(dd,J=3.9,5.8Hz,4H),3.88(dd,J=3.9,5.8Hz,4H),7.16−7.20(m,1H),7.40(t,J=8.2Hz,1H),7.62−7.72(m,2H)
【0151】
実施例24−2:3−モルホリノアニリンの製造
実施例24−1で得た3−モルホリノニトロベンゼン2.0g(9.5mmol)とメタノール80mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、10%Pd−C300mgを加え、水素雰囲気下、室温で3時間攪拌した。セライト濾過後、溶媒を減圧留去することにより、表題化合物1.4gを紫白色結晶として得た(収率82%)。
H−NMR(270MHz,CDCl):δ3.12(dd,J=4.1,5.5Hz,4H),3.62(brs,2H),3.83(dd,J=3.9,5.5Hz,4H),6.23−6.25(m,2H),6.31−6.36(m,1H),7.06(t,J=8.3Hz,1H)
【0152】
実施例24−3:3−(3−モルホリノフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンの製造
グリコール酸エチル0.70g(6.7mmol)とテトラヒドロフラン9mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、氷浴中5℃でカルボニルジイミダゾール1.25g(1.1モル当量)のテトラヒドロフラン15mL溶液を滴下した。室温まで戻し、実施例24−2で得た3−モルホリノアニリン1.20g(1.0モル当量)のテトラヒドロフラン9mL溶液を滴下し、次いで、トリエチルアミン660μL(0.70モル当量)を加え、6時間還流した。放冷後、反応混合物へナトリウムメトキシド38mg(0.10モル当量)とトルエン20mLを加え、9時間還流した。反応終了後、溶媒を減圧留去し得られた残渣を中圧カラムクロマトグラフィーで精製し、さらに酢酸エチル/ヘキサン(1/2)から再結晶することにより、表題化合物0.60gを白色結晶として得た(収率21%)。
H−NMR(270MHz,CDCl):δ3.18(dd,J=4.0,5.8Hz,4H),3.82−3.87(m,4H),4.85(s,2H),6.88−6.97(m,2H),7.03−7.08(m,1H),7.35−7.60(m,1H)
【0153】
実施例24−4:5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(3−モルホリノフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン [化合物番号(24)]の製造
実施例24−3で得た3−(3−モルホリノフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン219mg(0.52mmol)、3−フルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド148mg(2モル当量)、酢酸アンモウム171mg(4.0モル当量)および酢酸6mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、120℃で3.5時間攪拌した。析出した結晶を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄後、減圧乾燥することにより、表題化合物44mgを赤褐色固体として得た(収率19%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.10−3.20(m,4H),3.70−3.85(m,4H),6.89(s,1H),6.90−6.95(m,1H),7.04−7.11(m,3H),7.36(t,J=7.8Hz,1H),7.55(d,J=8.1Hz,1H),7.64(d,J=12.0Hz,1H)
【0154】
実施例25:5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−モルホリノフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(25)]の製造
実施例24−3において、3−モルホリノアニリンに代えて、4−モルホリノアニリンを使用して、表題化合物を合成した。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.20(t,J=4.7Hz,4H),3.77(t,J=4.7Hz,4H),6.88(s,1H),7.08−7.11(m,3H),7.34(d,J=9.1Hz,2H),7.55(dd,J=1.8,8.2Hz,1H),7.64(dd,J=1.9,12.0Hz,1H)
【0155】
実施例26−1:4−(5−ニトロピリジン−2−イル)モルホリンの製造
2−クロロ−5−ニトロピリジン1.58g(10.0mmol)、モルホリン1.05g(1.2モル当量)およびアセトニトリル10mLを仕込み、室温で3時間攪拌した。析出した結晶を濾取し、ヘキサン/酢酸エチル(20/1)で洗浄した後、減圧乾燥することにより、表題化合物1.85gを得た(収率88%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.25(t,J=5.1Hz,2H),3.75(t,J=5.1Hz,2H),3.82(t,J=5.1Hz,2H),4.00(t,J=5.1Hz,2H),6.57(d,J=9.7Hz,1H),8.21−8.26(m,1H),9.05(dd,J=0.5,2.7Hz,1H)
【0156】
実施例26−2:3−[6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンの製造
実施例26−1で得た4−(5−ニトロピリジン−2−イル)モルホリン1.84g(8.79mmol)のメタノール溶液150mLに10%Pd−C300mgを仕込み、水素雰囲気下、1時間攪拌した。セライト濾過後、濾液を減圧濃縮し、粗製の5−アミノ−2−モルホリノピリジンを得た。
次いで、グリコール酸エチル0.92g(1.0モル当量)とテトラヒドロフラン12mLを反応器に仕込み、0℃に冷却した。窒素雰囲気下、カルボニルジイミダゾール1.57g(1.1モル当量)のテトラヒドロフラン溶液5mLを滴下し、0℃で0.5時間、室温で0.5時間攪拌した。そこに、上記で得た粗製5−アミノ−2−モルホリノピリジンのテトラヒドロフラン溶液とトリエチルアミン1.23mL(1.0モル当量)を添加し、3.5時間還流加熱した。放冷後、減圧濃縮し、粗製の{[6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル]カルバモイルオキシ}酢酸エチルエステルを得た。
得られた粗製{[6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル]カルバモイルオキシ}酢酸エチルエステル、ナトリウムメトキシド0.14g(0.30モル当量)およびトルエン20mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、100℃で1.5時間攪拌した。室温まで冷却した後、減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1〜1/2)により精製し、表題化合物0.14gを白色結晶として得た(収率6%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.55−3.59(m,4H),3.80−3.84(m,4H),4.88(s,2H),6.70(d,J=9.2Hz,1H),7.50(dd,J=2.7,9.2Hz,1H),8.23(dd,J=0.5,2.7Hz,1H)
【0157】
実施例26−3:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(26)]の製造
実施例26−2で得た3−[6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン68mg(0.26mmol)、3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド52mg(1.0モル当量)、酢酸ナトリウム40mg(2.0モル当量)および酢酸2mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、5.5時間還流加熱した。冷却後、析出した結晶を濾取し、酢酸および水で洗浄し、減圧乾燥することにより、表題化合物18mgを淡黄色粉体として得た(収率16%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.50−3.73(m,4H),3.69−3.73(m,4H),6.90(s,1H),6.97((d,J=9.2Hz,1H),7.09(d,J=8.4Hz,1H),7.64(dd,J=2.7,9.2Hz,1H),7.73(dd,J=2.2,8.4Hz,1H),8.02(d,J=2.2Hz,1H),8.20(d,J=2.4Hz,1H),11.06(s,1H)
【0158】
実施例27:5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(27)]の製造
実施例26−3において、3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて、3−フルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用して、表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.20(t,J=4.7Hz,4H),3.77(t,J=4.7Hz,4H),6.88(s,1H),7.08−7.11(m,3H),7.34(d,J=9.1Hz,2H),7.55(dd,J=1.8,8.2Hz,1H),7.64(dd,J=1.9,12Hz,1H)
【0159】
実施例28−1:5−[4−(アセトキシ)ベンジリデン]−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンの製造
5−(4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン0.42g(1.4mmol)とジクロロメタン20mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、室温でトリエチルアミン0.16g(1.1モル当量)、次いで、塩化アセチル0.21g(1.9モル当量)を加え、16時間攪拌した。反応混合物を水に注ぎ、クロロホルムで抽出、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去することにより、表題化合物0.47gを白色粉末として得た(収率100%)。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ2.33(s,3H),3.85(s,3H),6.87(s,1H),7.03(dt,J=2.8,9.1Hz,2H),7.20(dt,J=2.3,8.7Hz,2H),7.41(dt,2H,J=2.8,9.1,2H),7.84(dt,J=2.3,8.7Hz,2H)
【0160】
実施例28−2:5−(3−アセチル−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(28)]の製造
窒素雰囲気下、実施例28−1で得た5−[4−(アセトキシ)ベンジリデン]−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン0.10g(0.30mmol)と無水塩化アルミニウム0.06g(1.5モル当量)を反応器に仕込み、160℃で3時間加熱攪拌した。室温まで放冷した後、2M塩酸水を加えて反応を停止させ、析出した結晶を濾取し、希塩酸および水で順次洗浄した後、減圧加熱乾燥して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:クロロホルム/メタノール=50/1)により精製し、表題化合物0.04gを淡黄色粉末として得た(収率42%)。
H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ2.67(s,3H),6.89(d,J=8.7Hz,2H),6.98(s,1H),7.14(d,J=8.7Hz,1H),7.28(d,J=8.7Hz,2H),8.03(dt,J=2.1,8.7Hz,1H),8.36(d,J=2.1Hz,1H),9.85(s,1H),12.1(s,1H)
【0161】
実施例29:5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−ジメチルアミノピリジン−3−イル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(29)]の製造
実施例26−1においてモルホリンに代えてジメチルアミンを使用し、実施例26−3において3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて3−フルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は、実施例26−1〜26−3と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.07(s,6H),6.75(d,J=9.1Hz,1H),6.89(s,1H),7.08(t,J=8.8Hz,1H),7.53−7.66(m,3H),8.13(d,J=2.3Hz,1H),10.64(brs,1H)
【0162】
実施例30:5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[6−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(30)]の製造
実施例26−1においてモルホリンに代えてピロリジンを使用し、実施例26−3において3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて3−フルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は、実施例26−1〜26−3と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ1.94−1.96(m,4H),3.30−3.41(m,4H),6.55(d,J=9.1Hz,1H),6.89(s,1H),7.09(t,J=8.9Hz,1H),7.55(dd,J=2.5,9.0Hz,2H),7.64(d,J=12.0Hz,1H),8.11(d,J=2.7Hz,1H),10.65(brs,1H)
【0163】
実施例31−1:ベンジルチオスルホニルチオカルボキシオキシ酢酸カリウム塩の製造
水酸化カリウム33.0g(588mmol)と水33mlを反応器に仕込み、氷浴で冷却後、チオグリコール酸19.0g(250mmol)と二硫化炭素21.5g(1.13モル当量)を加えた。室温で11時間攪拌した後、氷浴で冷却した。15℃付近でベンジルクロリド27.8g(0.88モル当量)のアセトニトリル溶液28mlを加え、室温で攪拌した。析出した結晶を濾取した後、水、トルエンで順次洗浄し、減圧乾燥することにより、表題化合物31.7gを白色粉体として得た(収率45%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ4.40(s,2H),4.70(s,2H),7.22−7.34(m,3H),7.41(d,J=7.02Hz,2H)
【0164】
実施例31−2:4−メトキシフェニルチオカルバモイロキシ酢酸の製造
実施例31−1で得たベンジルチオスルホニルチオカルボキシオキシ酢酸カリウム塩15.5g(55.1mmol)と水60mlを反応器に仕込み、攪拌して完溶させた。4−メトキシフェニルアミン6.8g(1.0モル当量)を加えた後、室温で6時間攪拌し、終夜放置した。反応液に水を加えて分液し、ベンジルメチルエーテルで洗浄した後、水層に濃塩酸5mlを氷冷下で加え、pH3へと調整した。析出結晶をクロロホルムで抽出した後、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をヘキサンで洗浄することにより、表題化合物11.3gを白色粉体として得た(収率85%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.74(s,3H),5.03(d,J=14.6Hz,2H),6.92(t,J=6.9Hz,2H),7.32(d,J=8.6Hz,1H),7.52(d,J=8.6Hz,1H),11.2(d,J=13.5Hz,1H)
【0165】
実施例31−3:3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサリジン−4−オンの製造
実施例31−2で得た4−メトキシフェニルチオカルバモイロキシ酢酸5.0g(20.7mmol)と無水酢酸2.6g(1.2モル当量)と酢酸10mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、約2時間還流加熱した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣にヘキサン/酢酸エチル(1/1)の溶媒20mLを添加し、暫く攪拌した後、結晶を濾取した。ヘキサン/酢酸エチル(1/1)で洗浄し、減圧乾燥することにより、表題化合物1.6gを淡黄色粉体として得た(収率34%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.81(s,3H),5.16(s,2H),7.07(d,J=9.2Hz,2H),7.28(d,J=8.9Hz,2H)
【0166】
実施例31−4:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサリジン−4−オン[化合物番号(31)]の製造
実施例31−3で得た3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサリジン−4−オン0.50g(2.2mmol)、3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド0.45g(1.0モル当量)、酢酸アンモニウム0.35g(2.0モル当量)および酢酸10mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、4時間還流した。冷却後、反応液を減圧濃縮し、析出した結晶を濾取した後、水洗、減圧乾燥することにより、表題化合物0.64gを淡黄色粉体として得た(収率70%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.82(s,3H),6.94(s,1H),7.08−7.15(m,3H),7.39(d,J=8.9Hz,2H),7.82(dd,J=2.2,8.6Hz,1H),8.10(d,J=2.2Hz,1H),11.20(s,1H)
【0167】
実施例32:5−(4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(32)]の製造
実施例31−4において、3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて、4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は実施例31−4と同様にして、表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.82(s,3H),6.93(s,1H),6.94(d,J=8.9Hz,2H),7.09(d,J=8.9Hz,2H),7.39(d,J=8.9Hz,2H),7.81(d,J=8.9Hz,2H),11.33(s,1H)
【0168】
実施例33:5−(4−ヒドロキ−3−メチルシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサリジン−4−オン[化合物番号(33)]の製造
実施例31−4において、3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて、3−メチル−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は実施例31−4と同様にして、表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ2.50(s,3H),3.82(s,3H),6.87(s,1H),6.96(d,J=9.2Hz,1H),7.09(d,J=8.9Hz,2H),7.39(d,J=8.9Hz,2H),7.66(s,1H),7.68(d,J=9.2Hz,1H),10.30(brs,1H)
【0169】
実施例34:5−(4−ヒドロキ−3−メトキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサリジン−4−オン[化合物番号(34)]の製造
実施例31−4において、3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて、3−メトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は実施例31−4と同様にして、表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ2.50(s,3H),3.82(s,3H),6.92(s,1H),6.96(d,J=8.4Hz,1H),7.09(d,J=8.9Hz,2H),7.39(d,J=8.9Hz,2H),7.48(d,J=8.4Hz,1H),7.53(s,1H),9.96(brs,1H)
【0170】
実施例35:5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(35)]の製造
実施例31−4において、3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて、3−フルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は実施例31−4と同様にして、表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.82(s,3H),6.95(s,1H),7.07−7.13(m,3H),7.36−7.43(m,2H),7.64(dd,J=2.2,8.5Hz,1H),7.73(dd,J=2.2,12.6Hz,1H),10.82(s,1H)
【0171】
実施例36:5−(3−クロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(36)]の製造
実施例31−4において、3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて、3−クロロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は実施例31−4と同様にして、表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.82(s,3H),6.95(s,1H),7.08−7.16(m,3H),7.39(d,J=8.6Hz,2H),7.78(dd,J=2.2,8.6Hz,1H),7.95(d,J=2.2Hz,1H),11.13(s,1H)
【0172】
実施例37:5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(37)]の製造
実施例31−4において、3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて、3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は実施例31−4と同様にして、表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.82(s,3H),6.96(s,1H),7.10(d,J=8.9Hz,2H),7.38(d,J=8.9Hz,2H),7.95(s,2H)
【0173】
実施例38−1:3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドの製造
2,6−ジフルオロフェノール7.00g(53.8mmol)のトリフルオロ酢酸65mLの溶液にヘキサメチルテトラアミン7.55g(53.8mmol)を加え、8時間還流した。反応混合物を室温まで冷却し、水および酢酸を加え、抽出を行った。得られた有機層を飽和炭酸ナトリウム水溶液および塩化ナトリウム溶液で順次洗浄し、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、溶媒を減圧留去して得られた残渣を中圧クロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=5/1)で精製することにより、表題化合物3.83gを白色結晶として得た(収率45%)。
H−NMR(270MHz,CDCl):δ7.50(dd,J=2.7,5.4Hz,2H),9.82(t,J=2.7Hz,1H)
【0174】
実施例38−2:5−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(38)]の製造
実施例31−4において、3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて、実施例38−1で得た3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は実施例31−4と同様にして、表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.81(s,3H),6.95(s,1H),7.09(d,J=8.9Hz,2H),7.37(d,J=8.9Hz,2H),7.66(d,J=9.8Hz,2H)
【0175】
実施例39:5−(2−クロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(39)]の製造
実施例31−4において、3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて、2−クロロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は実施例31−4と同様にして、表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.82(s,3H),6.92(s,1H),6.99−7.13(m,4H),7.36−7.43(m,1H),8.04(d,J=8.0Hz,1H),10.81(s,1H)
【0176】
実施例40:5−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(40)]の製造
実施例31−4において、3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて、5−ブロモ−2−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は実施例31−4と同様にして、表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.87(s,3H),6.92(dd,J=1.0,8.9Hz,1H),7.06(d,J=8.9Hz,2H),7.23(d,J=1.0Hz,1H),7.32−7.38(m,3H),8.12(dd,J=1.0,2.4Hz,1H),10.43(s,1H)
【0177】
実施例41:5−[(6−ブロモ−5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチリデン]−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(41)]の製造
3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン 0.24g(1.0mmol)、6−ブロモ−5−ヒドロキシピリジンカルボアルデヒド0.20g(1.0モル当量)、グリシン75mg(1.0モル当量)、炭酸ナトリウム53mg(0.5モル当量)および水7.5mLを反応器に仕込み、70℃で2時間加熱した。冷却後、結晶をろ取し、水洗した後、減圧乾燥して、表題化合物0.29gを淡黄色粉体として得た(収率69%)。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.81(s,3H),6.70(s,1H),7.09(d,J=8.9Hz,2H),7.38(d,J=8.9Hz,2H),7.45(d,J=8.4Hz,1H),7.91(d,J=8.4Hz,1H)
【0178】
実施例42:5−[(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチリデン]−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(42)]の製造
実施例41において、6−ブロモ−5−ヒドロキシピリジンカルボアルデヒドに代えて、5−ヒドロキシピリジン−2−カルボアルデヒドを使用する以外は実施例41と同様にして、表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.82(s,3H),6.77(s,1H),7.10(d,J=8.9Hz,2H),7.28−7.41(m,3H),7.93(d,J=8.6Hz,1H),8.32(d,J=2.7Hz,1H)
【0179】
実施例43:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−フェニル−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(43)]の製造
実施例31−2において、4−メトキシフェニルアミンに代えて、アニリンを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ6.97(s,1H),7.13(d,J=8.6Hz,1H),7.47−7.61(m,5H),7.83(d,J=2.0,8.5Hz,1H),8.11(d,J=2.2Hz,1H)
【0180】
実施例44:5-(3-ブロモ-4-ヒドロキシベンジリデン)-3-(4-フルオロフェニル)-2-チオキソ-1,3-オキサゾリジン-4-オン[化合物番号(44)]の製造
実施例31−2において、4−メトキシフェニルアミンに代えて、4−フルオロフェニルアミンを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ6.98(s,1H),7.13(d,J=8.6Hz,1H),7.39−7.58(m,4H),7.83(dd,J=2.2,8.6Hz,1H),8.11(d,J=1.9Hz,1H),11.22(s,1H)
【0181】
実施例45:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−クロロフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(45)]の製造
実施例31−2において、4−メトキシフェニルアミンに代えて、4−クロロフェニルアミンを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ6.98(s,1H),7.13(d,J=8.6Hz,1H),7.51−7.56(m,2H),7.63−7.68(m,2H),7.83(dd,J=2.2,8.6Hz,1H),8.11(d,J=1.9Hz,1H),11.23(s,1H)
【0182】
実施例46:5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−フルオロフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(46)]の製造
実施例31−2において4−メトキシフェニルアミンに代えて4−フルオロフェニルアミンを使用し、実施例31−4において3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ6.98(s,1H),7.38−7.45(m,2H),7.51−7.57(m,2H),7.95(s,2H)
【0183】
実施例47:3−(4−クロロフェニル)−5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(47)]の製造
実施例31−2において4−メトキシフェニルアミンに代えて4−クロロフェニルアミンを使用し、実施例31−4において3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ6.98(s,1H),7.49−7.54(m,2H),7.62−7.67(m,2H),7.94(s,2H)
【0184】
実施例48:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(3−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(48)]の製造
実施例31−2において、4−メトキシフェニルアミンに代えて、3−メトキシフェニルアミンを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.78(s,3H),6.95(s,1H),7.03−7.14(m,4H),7.47(t,J=8.5Hz,1H),7.82(dd,J=2.2,8.6Hz,1H),8.11(d,J=2.2Hz,1H)
【0185】
実施例49:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(2−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(49)]の製造
実施例31−2において、4−メトキシフェニルアミンに代えて、2−メトキシフェニルアミンを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.79(s,3H),7.00(s,1H),7.13(d,J=8.6Hz,2H),7.26(d,J=7.6Hz,2H),7.43(dd,J=1.8,7.7Hz,1H),7.54(dt,J=2.0,7.9Hz,1H),7.83(dd,J=2.2,8.6Hz,1H),8.11(d,J=2.2Hz,1H)
【0186】
実施例50:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メチルフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(50)]の製造
実施例31−2において、4−メトキシフェニルアミンに代えて、4−メチルフェニルアミンを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ2.29(s,3H),6.95(s,1H),7.13(d,J=8.6Hz,1H),7.35(s,4H),7.82(dd,J=2.0,8.5Hz,1H),8.11(d,J=1.9Hz,1H),11.2(s,1H)
【0187】
実施例51:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−シアノフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(51)]の製造
実施例31−2において、4−メトキシフェニルアミンに代えて、4−シアノフェニルアミンを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ7.01(s,1H),7.14(d,J=8.4Hz,1H),7.74(d,J=8.1Hz,2H),7.84(dd,J=1.4,8.4Hz,1H),8.09(d,J=8.4Hz,2H),8.12(d,J=1.9Hz,1H)
【0188】
実施例52:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(52)]の製造
実施例31−2において、4−メトキシフェニルアミンに代えて、4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニルアミンを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ2.95(s,6H),6.79(d,J=9.2Hz,2H),6.89(s,1H),7.10(d,J=8.4Hz,1H),7.20(d,J=8.9Hz,2H),7.79(dd,J=1.9,8.6Hz,1H),8.08(d,J=1.9Hz,1H),11.21(brs,1H)
【0189】
実施例53:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(3−トリフルオロメチルフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(53)]の製造
実施例31−2において、4−メトキシフェニルアミンに代えて、3−トリフルオロメチルフェニルアミンを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ7.01(s,1H),7.15(d,J=8.6Hz,1H),7.83−8.05(m,5H),8.12(d,J=2.2Hz,1H),11.24(s,1H)
【0190】
実施例54:5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(3−トリフルオロメチルフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(54)]の製造
実施例31−2において4−メトキシフェニルアミンに代えて3−トリフルオロメチルフェニルアミンを使用し、実施例31−4において3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ7.02(s,1H),7.83−7.86(m,2H),7.92−7.97(m,2H),7.97(s,2H)
【0191】
実施例55:5−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(55)]の製造
実施例31−2において4−メトキシフェニルアミンに代えて3−トリフルオロメチルフェニルアミンを使用し、実施例31−4において3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ7.01(s,1H),7.62−7.65(m,2H),7.82−7.94(m,4H)
【0192】
実施例56:3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(56)]の製造
実施例31−2において4−メトキシフェニルアミンに代えて3,4−メチレンジオキシフェニルアミンを使用し、実施例31−4において3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて3−フルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ6.14(s,2H),6.95(s,1H),6.93−6.97(m,1H),7.14(t,J=8.8Hz,1H),7.66(d,J=8.6Hz,1H),7.73(d,J=1.9,12.4Hz,1H),7.83(dd,J=2.4,8.9Hz,1H),8.28(d,J=2.7Hz,1H)
【0193】
実施例57:3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(57)]の製造
実施例31−2において4−メトキシフェニルアミンに代えて3,4−メチレンジオキシフェニルアミンを使用し、実施例31−4において3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ6.13(s,2H),6.92−6.95(m,2H),7.04(d,J=1.9Hz,1H),7.07(d,J=8.4Hz,1H),7.93(s,2H)
【0194】
実施例58:3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(58)]の製造
実施例31−2において4−メトキシフェニルアミンに代えて3,4−メチレンジオキシフェニルアミンを使用し、実施例31−4において3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ6.13(s,2H),6.92−6.95(m,2H),7.04(d,J=1.9Hz,1H),7.07(d,J=8.1Hz,1H),7.61(d,J=9.8Hz,2H)
【0195】
実施例59:5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−スルファモイルフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(59)]の製造
実施例31−2において4−メトキシフェニルアミンに代えて4−アミノベンゼンスルホンアミドを使用し、実施例31−4において3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて3−フルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.87(s,3H),6.92(dd,J=1.0,8.9Hz,1H),7.06(d,J=8.9Hz,2H),7.23(d,J=1.0Hz,1H),7.32−7.38(m,3H),8.12(dd,J=1.0,2.4Hz,1H),10.43(s,1H)
【0196】
実施例60:5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(60)]の製造
実施例31−2において4−メトキシフェニルアミンに代えてN,N−ジメチルアミノアニリンを使用し、実施例31−4において3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ2.97(s,6H),6.80(d,J=8.9Hz,2H),6.93(s,1H),7.22(d,J=8.9Hz,2H),7.94(s,2H)
【0197】
実施例61:5−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[6−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(61)]の製造
実施例31−2において4−メトキシフェニルアミンに代えて3−アミノ−6−(ピロリジン−1−イル)ピリジンを使用し、実施例31−4において3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ1.89−1.98(m,4H),3.32−3.41(m,4H),6.55(d,J=8.9Hz,1H),6.95(s,1H),7.51(dd,J=2.7,8.9Hz,1H),7.65(d,J=9.8Hz,2H),8.06(d,J=2.7Hz,1H)
【0198】
実施例62:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(62)]の製造
実施例31−2において、4−メトキシフェニルアミンに代えて、5−アミノ−2−メトキシピリジンを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.92(s,3H),7.00(s,1H),7.03(d,J=8.9Hz,1H),7.14(d,J=8.4Hz,1H),7.84(dd,J=1.5,8.8Hz,2H),8.12(s,1H),8.28(d,J=2.4Hz,1H)
【0199】
実施例63:5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン塩酸塩[化合物番号(63)の合成]の製造
実施例31−2において4−メトキシフェニルアミンに代えて5−アミノ−2−メトキシピリジンを使用し、実施例31−4において3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて3−フルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オンを得た。
次いで、実施例16−3において、5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンに代えて、上記で得た5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オンを使用する以外は実施例16−3と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.92(s,3H),7.00(s,1H),7.03(d,J=8.6Hz,1H),7.15(t,J=8.8Hz,1H),7.65(dd,J=1.9,8.6Hz,1H),7.73(dd,J=2.0,12.6Hz,1H),7.83(dd,J=2.6,8.8Hz,1H),8.28(d,J=2.7Hz,1H)
【0200】
実施例64:5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(64)]の製造
実施例31−2において4−メトキシフェニルアミンに代えて5−アミノ−2−メトキシピリジンを使用し、実施例31−4において3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.91(s,3H),7.00(s,1H),7.02(d,J=8.9Hz,1H),7.81(dd,J=2.7,8.9Hz,1H),7.95(s,2H),8.26(d,J=2.7Hz,1H)
【0201】
実施例65:5−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(65)]の製造
実施例31−2において4−メトキシフェニルアミンに代えて5−アミノ−2−メトキシピリジンを使用し、実施例31−4において3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.91(s,3H),6.99(s,1H),7.02(d,J=8.9Hz,1H),7.62(d,J=9.8Hz,2H),7.81(dd,J=2.7,8.9Hz,1H),8.27(d,J=2.7Hz,1H)
【0202】
実施例66:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−クロロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(66)]の製造
実施例31−2において、4−メトキシフェニルアミンに代えて、5−アミノ−2−クロロピリジンを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ7.03(s,1H),7.14(d,J=8.4Hz,1H),7.81(d,J=8.4Hz,1H),7.85(d,J=1.9Hz,1H),8.05(dd,J=2.7,8.4Hz,1H),8.12(d,J=2.2Hz,1H),8.57(d,J=2.2Hz,1H),10.30(s,1H)
【0203】
実施例67:5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−クロロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(67)]の製造
実施例31−2において4−メトキシフェニルアミンに代えて5−アミノ−2−クロロピリジンを使用し、実施例31−4において3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて3−フルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ7.02(s,1H),7.14(d,J=8.9Hz,1H),7.66(d,J=8.9Hz,1H),7.74(dd,J=1.6,12.7Hz,1H),7.81(d,J=8.6Hz,1H),8.05(dd,J=2.7,8.6Hz,1H),8.57(d,J=2.2Hz,1H),10.30(s,1H)
【0204】
実施例68:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−フルオロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(68)]の製造
実施例31−2において、4−メトキシフェニルアミンに代えて、5−アミノ−2−フルオロピリジンを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ7.03(s,1H),7.14(d,J=8.6Hz,1H),7.47(dd,J=2.9,8.9Hz,1H),7.84(dd,J=2.9,8.9Hz,1H),8.12−8.24(m,2H),8.41(d,J=1.9Hz,1H)
【0205】
実施例69:5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−フルオロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(69)]の製造
実施例31−2において4−メトキシフェニルアミンに代えて5−アミノ−2−フルオロピリジンを使用し、実施例31−4において3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて3−フルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ7.01(s,1H),7.13(t,J=8.9Hz,1H),7.45(dd,J=2.7,8.9Hz,1H),7.65(d,J=1.9,8.4Hz,1H),7.73(dd,J=1.9,12.4Hz,1H),8.15(ddd,J=2.7,7.2,8.9Hz,1H),8.40(d,J=2.2Hz,1H)
【0206】
実施例70:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(ピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(70)]の製造
実施例31−2において、4−メトキシフェニルアミンに代えて、3−アミノピリジンを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δd7.02(s,1H),7.14(d,J=8.4Hz,1H),7.61(dd,J=1.4,6.2Hz,1H),7.67(d,J=6.4,1H),7.84(dd,J=2.0,8.5Hz,1H),8.12(dt,J=1.8,7.8Hz,1H),8.12(d,J=1.9Hz,1H),8.69(dd,J=1.1,4.9Hz,1H)
【0207】
実施例71:5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(ピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン塩酸塩[化合物番号(71)]の製造
実施例31−2において4−メトキシフェニルアミンに代えて3−アミノピリジンを使用し、実施例31−4において3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて3−フルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(ピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オンを得た。
次いで、実施例16−3において、5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンに代えて、上記で得た5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(ピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オンを使用する以外は実施例16−3と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ7.16(s,1H),7.14(t,J=8.9Hz,1H),7.63−7.68(m,2H),7.74(dd,J=1.9,12.4Hz,1H),7.95−8.00(m,1H),8.70−8.73(m,1H),10.92(s,1H)
【0208】
実施例72:5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(ピリジン−2−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(72)]の製造
実施例31−2において、4−メトキシフェニルアミンに代えて、2−アミノピリジンを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ7.02(s,1H),7.14(d,J=8.4Hz,1H),7.61(dd,J=1.4,6.2Hz,1H),7.67(d,J=6.4,1H),7.8(dd,J=2.0,8.5Hz,1H),8.12(dt,J=1.8,7.8Hz,1H),8.12(d,J=1.9Hz,1H),8.69(dd,J=1.1,4.9Hz,1H)
【0209】
実施例73:3−(6−クロロピリジン−3−イル)−5−(3−フルオフロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン[化合物番号(73)]の製造
実施例31−2において、4−メトキシフェニルアミンに代えて、3−アミノ−2−クロロピリジンを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ6.92(dd,J=1.0,8.9Hz,1H),7.06(d,J=8.9Hz,1H),7.23(d,J=1.0Hz,1H),7.32−7.38(m,3H),8.12(dd,J=1.0,2.4Hz,1H),10.43(s,1H)
【0210】
実施例74:5−[(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチリデン]−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(74)]の製造
実施例31−2において4−メトキシフェニルアミンに代えて5−アミノ−2−メトキシピリジンを使用し、実施例31−4において3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて5−ヒドロキシピリジン−2−カルボアルデヒドを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.92(s,3H),6.82(s,1H),7.03(d,J=8.9Hz,1H),7.37(dd,J=2.3,8.8Hz,1H),7.84(dd,J=2.2,8.6Hz,1H),7.94(d,J=8.6Hz,1H),8.29(s,1H),8.34(d,J=2.2Hz,1H),10.8(s,1H)
【0211】
実施例75:5−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(75)]の製造
実施例31−4において、3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて、3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):δ3.81(s,3H),6.93(s,1H),7.09(d,J=8.9Hz,2H),7.37(d,J=8.9Hz,2H),8.12(s,2H)
【0212】
実施例76:5−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン[化合物番号(76)]の製造
実施例31−2において4−メトキシフェニルアミンに代えて5−アミノ−2−メトキシピリジンを使用し、実施例31−4において3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドに代えて3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを使用する以外は、実施例31−2〜32−4と同様にして表題化合物を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d):3.91(s,3H),6.98(s,1H),7.02(d,J=8.9Hz,1H),7.81(dd,J=3.4,8.9Hz,1H),8.02(s,2H),7.26(d,J=2.4Hz,1H)
【0213】
試験例1:酵素活性の測定
HeLa細胞にヒト3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを一過性に発現させてアンドロステンジオンを添加し、転化されて生じたテストステロンの濃度を測定する方法で評価した。10%FCS含有D−MEM培地に浮遊させたヒト3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを一過性に発現させたHeLa細胞を96ウェルプレートにウェルあたり1×10細胞(100μL)添加し、20〜24時間COインキュベーターで静置した。静置後に培地をピペットで抜き取り、新たにFCS不含培地を80μL添加した。1%DMSO含有FCS不含培地で希釈した化合物を10μL添加して30分間COインキュベーターで静置した。そこにFCS不含培地で希釈した10μLの500nMのアンドロステンジオンを添加して20分間COインキュベーターで静置した。その後パーキンエルマー社製のキット(DELFIA Testosterone Reagents、カタログ番号R050−201)を用いて、キット付属の手順書に従って培地中のテストステロンの濃度を測定した。測定はテカン社のウルトラを使用した。測定波長は励起340nm、蛍光は612nm。Lag timeは400μsec。Integration timeは400μsec。20〜24時間静置した細胞に1%DMSO含有FCS不含培地および500nMのアンドロステンジオンをそれぞれ10μL添加したものを0%阻害とし、1%DMSO含有FCS不含培地及びFCS不含培地それぞれ10μL添加したものを100%阻害として各化合物について、各濃度(1nM,10nM,100nM,1μM)の阻害率を求め、IC50値を算出した。結果を表12〜14に記載する。
【0214】
【表12】

【0215】
【表13】

【0216】
【表14】

【産業上の利用可能性】
【0217】
本発明により、3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼに関連する疾患および障害を治療または予防することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを阻害するための式(I)

(式中、Rはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基またはヘテロアリール基を表し、これらの基はいずれも置換基を有していてもよい。Rは水酸基を有するアリール基または水酸基を有するヘテロアリール基を表し、該アリール基またはヘテロアリール基は水酸基以外の置換基を有していてもよい。Rは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロアルキル基を表す。XおよびYはそれぞれ同一または相異なって酸素原子または硫黄原子を表す。)
で示される化合物もしくはその塩またはその溶媒和物の使用。
【請求項2】
3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを阻害するための式(I)

(式中、Rは置換基を有するアリール基、置換基を有するヘテロアリール基または置換基を有していてもよいシクロアルキル基を表す。Rは水酸基以外の置換基を有していてもよい4−ヒドロキシフェニル基、または、水酸基以外の置換基を有していてもよい5−ヒドロキシ−ピリジン−2−イル基を表す。Rは水素原子を表す。Xは酸素原子を表し、Yは酸素原子または硫黄原子を表す。)
で示される化合物もしくはその塩またはその溶媒和物の使用。
【請求項3】
3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを阻害するための以下の群から選ばれる化合物もしくはその塩またはその溶媒和物の使用。
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−シアノフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシカルボニルフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N,N−ジメチルカルバモイル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(ピペリジン−1−イルカルボニル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N−メチルカルバモイル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−シクロへキシル−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−シクロへキシル−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メチルチオフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
3−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−1,3−オキサゾリン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(プロパノイルアミノ)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
3−[4−(シクロヘキサンカルボニルアミノ)フェニル]−5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−モルホリノフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−アセチル−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[6−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(4−ヒドロキシ−3−メチルベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−クロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(2−クロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−[(6−ブロモ−5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチリデン]−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−[(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチリデン]−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−フェニル−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−フルオロフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−クロロフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−フルオロフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(2−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メチルフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−シアノフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−クロロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−クロロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−フルオロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−フルオロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(ピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(ピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(ピリジン−2−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;および
3−(6−クロロピリジン−3−イル)−5−(3−フルオフロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン
【請求項4】
3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを阻害することにより治療または予防可能となる疾患用医薬組成物の有効成分としての式(I)

(式中、Rはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基またはヘテロアリール基を表し、これらの基はいずれも置換基を有していてもよい。Rは水酸基を有するアリール基または水酸基を有するヘテロアリール基を表し、該アリール基またはヘテロアリール基は水酸基以外の置換基を有していてもよい。
は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロアルキル基を表す。XおよびYはそれぞれ同一または相異なって酸素原子または硫黄原子を表す。)
で示される化合物もしくはその塩またはその溶媒和物の使用。
【請求項5】
3型17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを阻害することにより治療または予防可能となる疾患が、男性ホルモン依存性疾患であることを特徴とする請求項4記載の使用。
【請求項6】
式(I)

(式中、Rはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基またはヘテロアリール基を表し、これらの基はいずれも置換基を有していてもよい。Rは水酸基を有するアリール基または水酸基を有するヘテロアリール基を表し、該アリール基またはヘテロアリール基は水酸基以外の置換基を有していてもよい。ただし、Rで示されるアリール基またはヘテロアリール基において水酸基が結合している炭素原子に隣接する炭素原子は、水酸基、アルコキシ基、アミノ基、メルカプト基、カルボキシ基、カルバモイル基、スルホ基またはアルキルスルホニルアミノ基とは結合していない。Rは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロアルキル基を表す。XおよびYはそれぞれ同一または相異なって酸素原子または硫黄原子を表す。)
で示される化合物もしくはその塩またはその溶媒和物。ただし、以下の化合物もしくはその塩またはその溶媒和物を除く。
3−エチル−5−(4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
3−エチル−5−(3−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
3−エチル−5−(2−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(4−ヒドロキシベンジリデン)−3−メチル−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ヒドロキシベンジリデン)−3−メチル−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(2−ヒドロキシベンジリデン)−3−メチル−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
3−エチル−5−(4−ヒドロキシ−3,5−ジヨードベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−エチル−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン
【請求項7】
が、置換基を有するアリール基、置換基を有するヘテロアリール基または置換基を有していてもよいシクロアルキル基である請求項6記載の化合物もしくはその塩またはその溶媒和物。
【請求項8】
が、置換基を有するフェニル基、置換基を有するピリジル基または5〜7員環のシクロアルキル基である請求項6記載の化合物もしくはその塩またはその溶媒和物。
【請求項9】
で示されるアリール基、ヘテロアリール基またはシクロアルキル基が有する置換基が、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、ハロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルアミノ基、アシルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、アシル基、ホルミル基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルカルバモイル基、水酸基、アシルオキシ基、アルキルカルバモイルオキシ基、アルキルスルホニル基、スルホナト基、スルファモイル基、アルキルスルファモイル基の置換基群から選ばれる少なくとも1つの基である請求項7記載の化合物もしくはその塩またはその溶媒和物。
【請求項10】
が、水酸基以外の置換基を有していてもよい4−ヒドロキシフェニル基、または、水酸基以外の置換基を有していてもよい5−ヒドロキシ−ピリジン−2−イル基である請求項6〜9のいずれか記載の化合物もしくはその塩またはその溶媒和物。
【請求項11】
が、その3位の水素原子がハロゲン原子およびアルキル基からなる群から選ばれる基で置換されている4−ヒドロキシフェニル基、または、その4位または6位の水素原子がハロゲン原子およびアルキル基からなる群から選ばれる基で置換されている5−ヒドロキシ−ピリジン−2−イル基である請求項6〜9のいずれか記載の化合物もしくはその塩またはその溶媒和物。
【請求項12】
が、水素原子である請求項6〜9のいずれか記載の化合物もしくはその塩またはその溶媒和物。
【請求項13】
以下の群から選ばれる化合物もしくはその塩またはその溶媒和物。
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−シアノフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシカルボニルフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N,N−ジメチルカルバモイル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(ピペリジン−1−イルカルボニル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N−メチルカルバモイル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−シクロへキシル−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−シクロへキシル−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メチルチオフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
3−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−1,3−オキサゾリン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(プロパノイルアミノ)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
3−[4−(シクロヘキサンカルボニルアミノ)フェニル]−5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−モルホリノフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−アセチル−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[6−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(4−ヒドロキシ−3−メチルベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−クロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(2−クロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−[(6−ブロモ−5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチリデン]−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−[(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチリデン]−3−(4−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−フェニル−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−フルオロフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−クロロフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−フルオロフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(2−メトキシフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−メチルフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−シアノフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−クロロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−クロロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−フルオロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(6−フルオロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(ピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(ピリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;
5−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジリデン)−3−(ピリジン−2−イル)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−4−オン;および
3−(6−クロロピリジン−3−イル)−5−(3−フルオフロ−4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チオキソ−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン

【公開番号】特開2011−57643(P2011−57643A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−211419(P2009−211419)
【出願日】平成21年9月14日(2009.9.14)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】