説明

A2Bアデノシン受容体アンタゴニストとして有用なピリジン誘導体

本発明は、式(I)
【化1】


で示される、A2Bアデノシン受容体の新規アンタゴニストに関する。これらの化合物は、喘息、気管支収縮、アレルギー性疾患、高血圧、アテローム性動脈硬化症、再灌流傷害、心筋虚血、網膜症、炎症、胃腸管障害、細胞増殖障害、真性糖尿病、および/または自己免疫疾患のような、A2Bアデノシン受容体の拮抗作用による改善に感受性の病状または疾患の処置に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、A2Bアデノシン受容体の新規アンタゴニストに関する。これらの化合物は、喘息、アレルギー性疾患、炎症、アテローム性動脈硬化症、高血圧、胃腸管障害、細胞増殖障害、真性糖尿病および自己免疫疾患のような、A2Bアデノシン受容体の拮抗作用による改善に感受性であることが既知の疾患および障害の処置、予防または抑制に有用である。
【背景技術】
【0002】
アデノシンは、特異的細胞膜受容体を介して、数種の生理学的機能を制御し、それはG−タンパク質共役受容体ファミリーのメンバーである。4種の異なるアデノシン受容体:A、A2A、A2BおよびAが同定され、分類されている。
【0003】
2Bアデノシン受容体サブタイプ(Feoktistov, I., Biaggioni, I. Pharmacol. Rev. 1997, 49, 381-402参照)は、多数のヒトおよびマウス組織で同定されており、血管緊張、平滑筋増殖、血管形成、肝臓グルコース生成、腸運動、腸分泌および肥満細胞脱顆粒の制御に関与している。
【0004】
アデノシン受容体活性化が介在する生理学的作用の観点から、数種のA2B受容体アンタゴニストが、近年、喘息、気管支収縮、アレルギー性疾患、高血圧、アテローム性動脈硬化症、再灌流傷害、心筋虚血、網膜症、炎症、胃腸管障害、細胞増殖性疾患および/または真性糖尿病の処置または予防に関して記載されている。例えばWO03/063800、WO03/042214、WO03/035639、WO02/42298、EP 1283056、WO01/16134、WO01/02400、WO01/60350またはWO00/73307を参照のこと。
【発明の開示】
【0005】
本発明により、ある種のピリジン誘導体が、A2Bアデノシン受容体の新規で強力なアンタゴニストであり、故に、これらの疾患の処置または予防に使用できることが判明した。
【0006】
本発明のさらなる目標は該化合物の製造法;有効量の該化合物を含む医薬組成物;A2Bアデノシン受容体の拮抗作用による改善に感受性の病状または疾患の処置用医薬の製造における該化合物の使用;およびA2Bアデノシン受容体の拮抗作用による改善に感受性の病状または疾患の処置法であって、処置を必要とする対象に本発明の化合物を投与することを含む、方法の提供である。
【0007】
故に、本発明は、A2Bアデノシン受容体の拮抗作用による改善に感受性の病状または疾患の処置用薬剤の製造における、式(I)
式(I)
【化1】

〔式中、
Aは所望により置換されていてよい単環式または多環式アリールまたはヘテロアリール基であり、
Bは所望により置換されていてよい単環式窒素含有ヘテロ環式基であり、
そして
a)Rが水素原子であり、そしてRが−NHおよび所望により置換されていてよいアルキニル基から選択される基であるか
または
b)R、RおよびRが結合している−NH−基が式(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)および(IIe):
【化2】

(式中、Rは水素原子、ハロゲン原子および所望により置換されていてよいアルキル、所望により置換されていてよいシクロアルキル、所望により置換されていてよいアリール、所望により置換されていてよいヘテロアリール、−OR、−SR、−COOR、−CONR、−NR、−NRCORおよび−CN基から選択される基から選択され、ここで、RおよびRは独立して水素原子および低級アルキルまたはシクロアルキル基から選択される。
は水素原子および所望により置換されていてよいアルキル、所望により置換されていてよいシクロアルキル、所望により置換されていてよいアリールおよび所望により置換されていてよいヘテロアリール基から選択される基から選択される)
から選択される部分を形成するかのいずれかである。〕
の新規ピリジン誘導体の使用に関する。
【0008】
加えて、式(I)
【化3】

〔式中、Aは所望により置換されていてよい単環式または多環式アリールまたはヘテロアリール基であり、Bは所望により置換されていてよい単環式窒素含有ヘテロ環式基であり、そして、(a)Rが水素原子であり、そしてRが−NHおよび所望により置換されていてよいアルキニル基から選択される基であるか、または(b)R、RおよびRが結合している−NH−基が式(IIa)、(IIb)、(IIc)および(IId)の部分を形成するかのいずれかであり、ここで、RおよびRが上記で定義の通りである。〕
の化合物は新規であり、本発明はまたこれらの化合物に関する。
【0009】
本明細書で使用する用語アルキルまたは低級アルキルは、1個から8個、好ましくは1個から6個およびより好ましくは1個から4個の炭素原子を有する、所望により置換されていてよい、直鎖または分枝鎖炭化水素ラジカルを包含する。アルキル基上の好ましい置換基は、ハロゲン原子およびヒドロキシ基である。
【0010】
例はメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、イソペンチル、1−エチルプロピル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチルおよびイソ−ヘキシルラジカルを含む。
【0011】
本明細書で使用する用語アルキニルは、1個または2個、好ましくは1個の三重結合を含む、2個から8個、好ましくは2個から6個およびより好ましくは2個から4個の炭素原子を有する、所望により置換されていてよい、直鎖または分枝鎖ラジカルを包含する。本アルキニル基は、好ましくは非置換であるか、またはハロゲン原子で置換されている。
【0012】
例はエチニル、プロピン−1−イル、プロピン−2−イル、ブチン−1−イル、ブチン−2−イル、ブチン−3−イルおよび1−メチル−プロピン−2−イルを含む。
【0013】
本明細書で使用する用語シクロアルキルは、飽和炭素環式ラジカルを包含し、特記されない限り、シクロアルキルラジカルは典型的に3個から7個の炭素原子を有する。
【0014】
例はシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルを含む。シクロアルキルラジカルが2個以上の置換基を担持するとき、該置換基は同一でも異なってもよい。本シクロアルキル基上の好ましい置換基はハロゲン原子およびヒドロキシ基である。
【0015】
本明細書で使用する用語アリールラジカルは、他に規定されない限り、典型的にフェニルまたはナフチル、アントラニルまたはフェナントリルのようなC−C14単環式または多環式アリールラジカルを包含する。所望により置換されていてよいフェニルが好ましい。アリールラジカルが2個以上の置換基を担持するとき、該置換基は同一でも異なってもよい。アリールラジカル上の好ましい置換基は、ハロゲン原子および−OR、−SR、−Rおよび−NHRから選択される基である。ハロゲン原子が特に好ましい。
【0016】
他に規定されない限り、本明細書で使用する用語ヘテロアリールラジカルは、典型的に少なくとも1個のヘテロ芳香環を含み、そして少なくとも1個のO、SおよびNから選択されるヘテロ原子を含む、5から14員環系を包含する。ヘテロアリールラジカルは単環または少なくとも1個の環がヘテロ原子を含む2個以上の縮合環であり得る。
【0017】
単環式ヘテロアリールラジカルの例は、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、フリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、ピロリル、ピリジニル、トリアゾリル、イミダゾリジニルおよびピラゾリルラジカルを含む。ピリジル、チエニル、フリル、ピリダジニルおよびピリミジニルラジカルが好ましい。
【0018】
ヘテロアリールラジカルが2個以上の置換基を担持するとき、該置換基は同一でも異なってもよい。ヘテロアリールラジカル上の好ましい置換基は、ハロゲン原子および−OR、−SR、−Rおよび−NHRから選択される基である。
【0019】
本明細書で使用する用語ヘテロ環式基は、典型的に炭素原子の1個以上、例えば1個、2個、3個または4個、好ましくは炭素原子の1個または2個がN、OおよびSから選択されるヘテロ原子で置換されている、5、6または7員ラジカルのようなヘテロ芳香族性または非芳香族性、飽和または不飽和C−C10炭素環式環を包含する。不飽和ヘテロシクリルラジカルが好ましい。ヘテロ環式ラジカルは単環または少なくとも1個の環がヘテロ原子を含む2個以上の縮合環であり得る。ヘテロシクリルラジカルが2個以上の置換基を担持するとき、該置換基は同一でも異なってもよい。
【0020】
単環式窒素含有ヘテロ環式ラジカルの例は、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ピロリル、ピリジニル、トリアゾリル、イミダゾリジニル、ピラゾリル、ピペリジル、ピロリジル、ピロリニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピロリル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、キヌクリジニル、ピラゾリル、テトラゾリル、イミダゾリジニル、イミダゾリルおよび3−アザ−テトラヒドロフラニルを含む。ピリジル、ピリミジニル、ピラジニルおよびピリダジニルが好ましいラジカルである。
【0021】
ヘテロシクリルラジカルが2個以上の置換基を担持するとき、該置換基は同一でも異なってもよい。アリールラジカル上の好ましい置換基はハロゲン原子および−OR、−SR、−Rおよび−NHRから選択される基である。ハロゲン原子が特に好ましい。
【0022】
本明細書で使用する、本発明の一般構造中に存在する原子、ラジカル、部分、鎖または環のいくつかは、“所望により置換されていてよい”。これは、これらの原子、ラジカル、部分、鎖または環が非置換であるか、または任意の位置を1個以上、例えば1個、2個、3個または4個の置換基で置換されていてよく、それにより、非置換原子、ラジカル、部分、鎖または環に結合している水素原子が化学的に許容される原子、ラジカル、部分、鎖または環で置換されることを意味する。2個以上の置換基が存在するとき、各置換基は同一でも異なってもよい。
【0023】
本明細書で使用する用語ハロゲン原子は塩素、フッ素、臭素またはヨウ素原子、典型的にフッ素、塩素または臭素原子、最も好ましくは塩素またはフッ素を包含する。用語ハロは、接頭語として使用されるとき、同じ意味を有する。
【0024】
本明細書で使用する用語薬学的に許容される塩は、薬学的に許容される酸または塩基との塩を包含する。薬学的に許容される酸は無機酸、例えば塩酸、硫酸、リン酸、二リン酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸および硝酸ならびに有機酸、例えばクエン酸、ギ酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、アスコルビン酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、安息香酸、酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸またはp−トルエンスルホン酸を含む。薬学的に許容される塩基は、アルカリ金属(例えばナトリウムまたはカリウム)およびアルカリ土類金属(例えばカルシウムまたはマグネシウム)水酸化物および有機塩基、例えばアルキルアミン、アリールアルキルアミンおよびヘテロ環式アミンを含む。
【0025】
本発明に従う他の好ましい塩は、等価のアニオン(X−)が正荷電したN原子のと結合している、4級アンモニウム化合物である。X−は、例えば、クロライド、ブロマイド、アイオダイド、スルフェート、ニトレート、ホスフェートのような種々の鉱酸のアニオンまたは、例えば、アセテート、マレエート、フマレート、シトレート、オキサレート、スクシネート、タートレート、マレート、マンデレート、トリフルオロアセテート、メタンスルホネートおよびp−トルエンスルホネートのような有機酸のアニオンであり得る。X−は好ましくはクロライド、ブロマイド、アイオダイド、スルフェート、ニトレート、アセテート、マレエート、オキサレート、スクシネートまたはトリフルオロアセテートから選択されるアニオンである。より好ましくはX−はクロライド、ブロマイド、トリフルオロアセテートまたはメタンスルホネートである。
【0026】
本明細書で使用するN−オキシドは、分子中に存在する3級塩基性アミンまたはイミンから、慣用の酸化剤を使用して形成される。
【0027】
本発明の好ましい化合物は、Bが所望により置換されていてよい1個または2個の窒素原子を有する単環式6員ヘテロ環式環であるものである。より好ましくはBが所望により置換されていてよいピリジン、所望により置換されていてよいピリミジン、所望により置換されていてよいピリダジンおよび所望により置換されていてよいピリジノンから選択される基である。さらにより好ましくはBが非置換であるか、または−OR、−SR、−Rおよび−NHRから選択される1個の基で置換されている。
【0028】
本発明の他の態様において、本基は所望により置換されていてよいフェニル、フリルまたはチエニル基。好ましくは本基は非置換であるか、またはハロゲン原子および低級アルキル基から選択される1個の基で置換されている。
【0029】
本発明のまたさらに好ましい態様において、基Bはピリミジニル基であり、そして基Aはフリル基である。
【0030】
本発明の別の態様において、Rは水素原子であるか、またはR、RおよびRが結合している−NH−基と、式(IIc)および(IIe)の部分から選択される部分を形成する。
【0031】
本発明のさらに別の態様において、Rは−NH基または所望により置換されていてよいアルキニル基である。
【0032】
本発明のさらに別の態様において、Rは低級アルキル基およびシクロアルキル基から選択される。
【0033】
本発明のさらに別の態様において、Rは低級アルキル基および水素原子から成る群から選択される。
【0034】
2Bアデノシン受容体の拮抗作用による改善に感受性の病状または疾患の処置用薬剤の製造におけるそれらの使用について、特別な本発明の個々の化合物は下記を含む:
2−(3−フルオロフェニル)−3,4'−ビピリジン−5,6−ジアミン
5−(3−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(3−フルオロフェニル)−2−メチル−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
2−シクロプロピル−5−(3−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
2−エチル−5−(3−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(3−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン
5−(3−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
5−エチニル−2−(3−フルオロフェニル)−3,4'−ビピリジン−6−アミン
6−(3−フルオロフェニル)−5−ピリジン−4−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン
N−[6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]アセトアミド
5−(2−フリル)−6−ピリミジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
2−(2−チエニル)−3,4'−ビピリジン−5,6−ジアミン
2−(2−フリル)−3,4'−ビピリジン−5,6−ジアミン
6−(2−フリル)−5−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]ピリジン−2,3−ジアミン
6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−2,3−ジアミン
6−ピリジン−4−イル−5−(2−チエニル)−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
2−エトキシ−5−(2−フリル)−6−ピリミジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(2−フリル)−6−ピリミジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(2−フリル)−2−メチル−6−ピリミジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(2−フリル)−2−メチル−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
2−シクロプロピル−5−(2−フリル)−6−ピリミジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
2−シクロプロピル−5−(2−フリル)−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
【0035】
5−(2−フリル)−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(2−フリル)−6−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(2−フリル)−1−メチル−6−ピリミジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
3−クロロ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
3−エトキシ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
6−(2−フリル)−5−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン
6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−オン
6−(2−フリル)−5−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
6−(2−フリル)−5−(2−メトキシピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
N−シクロプロピル−4−[6−(2−フリル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]ピリミジン−2−アミン
4−[6−(2−フリル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]−N−イソプロピルピリミジン−2−アミン
5−(2−エトキシピリミジン−4−イル)−6−(2−フリル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
6−(2−フリル)−5−(2−イソプロポキシピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
5−[2−(シクロヘキシルオキシ)ピリミジン−4−イル]−6−(2−フリル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
6−(2−フリル)−N−イソブチル−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン
N−{6−(2−フリル)−5−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}アセトアミド
6−(3−フルオロフェニル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン
6−(3−フルオロフェニル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
2−(3−フルオロフェニル)−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
6−(2−フリル)−2−フェニル−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
6−(5−ブロモ−2−フリル)−3−クロロ−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
5−(5−ブロモ−2−フリル)−6−ピリミジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン
N−[6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]アセトアミド。
【0036】
一般式(I)の化合物、および特にA、B、R、RおよびRが上記で定義の通りであり、そして:
・Rが水素原子であり、そしてRが−NH基であるか、または
・R、RおよびRが結合している−NH−基が(IIa)、(IIb)および(IIc)から選択される部分である
ものは、図1に記載の合成スキームに従い製造できる。
【0037】
【化4】

【0038】
一般式(If)の化合物は、5,6−ジハロ−2−アミノピリジン(示していない)を製造するために、DMFのような極性非プロトン性溶媒中および0℃から100℃の温度範囲で、臭素またはN−ハロスクシンイミドのような試薬を使用する、6−ハロピリジン誘導体(III)のハロゲン化から出発する数段階で製造する。これらの生成物を、次いで式(IV)の化合物を製造するための、−10℃から0℃の温度範囲での硫酸および硝酸の混合物のアミノ基のニトロ化、続くニトロ基の硫酸促進転位を含む、二段階工程でニトロ化する。
【0039】
(IV)とボロン酸またはボロン酸誘導体の、トルエンまたはジオキサンのような溶媒中の、炭酸ナトリウムまたは炭酸セシウムのような塩基の水性溶液存在下で、25℃から110℃の温度で、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)または[1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロライドジクロロメタン錯体(1:1)のようなパラジウム触媒を使用した位置選択的鈴木タイプのカップリングにより、一般式(V)の化合物を提供する。
【0040】
一般式(XXIII)の化合物を、一般式(XXII)の化合物から、上記の一般的鈴木カップリングを使用して製造する。(IV)の製造において使用したのと類似の条件を使用した臭素化は、一般式(V)の化合物を提供する。
【0041】
上記のPd触媒反応の標準法下での、(V)と対応するボロン酸またはボロン酸誘導体のさらなる鈴木タイプのカップリングは、2−アミノ−3−ニトロピリジン(VI)を提供する。水素存在下での、および触媒としてパラジウム炭素を使用した標準水素化条件を使用したニトロ基の還元は、ジアミノ誘導体(If)を提供する。
【0042】
THFのような極性有機溶媒中、簡便な有機塩基(例えばトリエチルアミン)または無機塩基の存在下での無水物、酸クロライドまたはアシルカーボネートのようなアシル化剤での式(If)の化合物の処理により、式(XXI)の化合物を製造し、それを式(Ia)の化合物に、70℃から200℃の温度での酸(例えば酢酸)または塩基(例えば水酸化ナトリウム)触媒環化により変換できる。
【0043】
別法として、ジアミノ誘導体(If)を、イミダゾピリジン(Ia)に、非希釈(neat)トリアルキルオルトエステルまたは中、またはオルトエステル誘導体の酢酸溶液中、70℃から200℃の温度で加熱することにより環化できる。
【0044】
他の合成経路に従い、50℃から200℃の温度でジメチルホルムアミドのような極性非プロトン性溶媒中、カルボニルジイダゾールのようなカルボニル化剤で、(If)を処理することにより、イミダゾロン化合物(Ic)を得る。
【0045】
(If)を、ジオキサンのような有機溶媒中、25℃から110℃の温度範囲で亜硝酸3−メチルブチルのような有機亜硝酸エステルで処理して、または水と酢酸の混合物中、0℃から100℃での亜硝酸ナトリウムのような無機亜硝酸塩で処理して、トリアゾロ誘導体(Ib)を得る。
【0046】
一般式(I)の化合物、および特にA、BおよびRが上記の通りであり:
・Rが水素原子であり、そしてRが所望により置換されていてよいアルキニル基であるか、または
・R、RおよびRが結合している−NH−基が、式(IId)の化合物である
ものは、図2に記載の合成スキームに従い製造できる。
【0047】
【化5】

【0048】
本化合物は、5,6−ジハロアミノピリジン(VII)から、トルエンまたはジオキサンのような有機溶媒中、炭酸ナトリウムまたは炭酸セシウムのような塩基の水性溶液の存在下、25℃から110℃でテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)または[1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロライドジクロロメタン錯体(1:1)iのようなパラジウム触媒を使用し、AおよびBの対応するボロン酸またはボロネートを使用した連続的鈴木タイプのカップリングにより、式(IX)のアミノピリジンを得ることにより製造する。さらに、0℃から100℃の温度範囲でDMFのような極性非プロトン性溶媒中、BrまたはN−ハロスクシンイミドのような試薬を使用したハロゲン化、続く薗頭タイプのカップリングにより、アルキニル誘導体(Ih)を得る。典型的に薗頭カップリングは、THFのような反応条件下で不活性な溶媒中、Rのアルキニル誘導体の存在下、有機塩基、好ましくはトリエチルアミンおよび触媒量の銅塩(好ましくはヨウ化銅(I))およびパラジウム誘導体(例えばジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II))を使用して、行う。本反応の温度は70℃から150℃の範囲である。これらの化合物は、70−150℃の範囲の温度で、ジメチルホルムアミドのような極性非プロトン性溶媒中、適当な触媒、例えば銅塩(好ましくはヨウ化銅(I))またはパラジウム誘導体の使用により仲介される、環化により、式(Id)の化合物に変換できる。
【0049】
(Ih)から(Id)への環かを促進する他の別法は、ジメチルホルムアミドまたは1−メチル−2−ピロリジノンのような極性非プロトン性溶媒中、60−100℃の温度範囲での適当な塩基、例えばカリウムtert−ブトキシドの使用を含む。
【0050】
一般式(I)の化合物、および特にA、BおよびRが上記の通りであり、そしてR、RおよびRが結合している−NH−基が(IIc)および(IIe)から選択される部分であるものは、図3に記載の合成スキームに従い製造できる。
【0051】
【化6】

【0052】
式(XI)のアルデヒドを式(XII)のハロメチル誘導体と反応させ、シアノヒドリン中間体を介して、または(XII)の有機金属誘導体、好ましくはマグネシウムまたは亜鉛誘導体の添加、続く得られるアルコールの酸化マンガン(IV)のような酸化剤を使用した酸化を含む二段階工程のいずれかを介して、式(XIII)のケトンを得る。
【0053】
別法として、式(XIII)のケトンを、式(XIV)のエチルエステルと式(XX)の化合物の縮合により得ることができる。この反応は、簡便にはリチウムビス(トリメチルシリル)アミドのような有機塩基の存在下、−10℃から約50℃の温度範囲で、有機非プロトン性溶媒、好ましくはテトラヒドロフランまたはジエチルエーテル中、行う。
【0054】
式(XIII)のケトンを非希釈のジメチルアセタールのようなN,N−ジメチルホルムアミドジアルキルアセタールと、室温から150℃のような温度で反応させて、式(XV)のジメチルアミノα,β不飽和ケトンを産生でき、それを、ジメチルホルムアミドのような極性非プロトン性溶媒中、50℃から150℃の温度範囲でナトリウムメトキシドのようなアルコキシドを使用して、シアノアセトアミドの存在下で、式(XVI)の2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリルに環化できる。これらの化合物を、得られるピリドン(XVI)を、POCl、PClまたはPhPOClのような塩素化剤での処理により、またはこのような試薬の組合せの使用により、式(XVII)の2−クロロニコチノニトリルに変換できる。
【0055】
一つの合成経路において、式(XVII)の2−クロロニコチノニトリルを、ヒドラジンと、エタノールのような反応を妨害しない簡便な有機溶媒中、25℃から150℃の温度範囲で反応させ、一般式(Ie)の化合物を得る。さらに、ジクロロメタンのような溶媒中、トリエチルアミンのような塩基存在下での酸クロライドまたは無水物を使用し、または、溶媒として非希釈のピリジンを使用し、25℃から170℃の温度範囲でのアシル化により、アミド(Ie2)を得る。
【0056】
酢酸のような酸触媒を含むジクロロエタンまたはメタノールのような適当な溶媒中、脂肪族または芳香族性アルデヒドでの、または、水素化ホウ素ナトリウムまたはナトリウムトリアセトキシボロハイドライドのような適当な試薬での(Ie)の処理に続き、(Ie3)タイプの生成物に至る。
【0057】
(Ie)の氷酢酸と塩酸の混合物のような酸性媒体中、0−5℃の温度範囲での亜硝酸ナトリウムを使用したジアゾ化、続く次亜リン酸のような適当な還元剤での処理による脱アミノ化により、(Ie4)を得る。
【0058】
他の合成経路において、式(XVII)の2−クロロニコチノニトリルを、有機溶媒、好ましくはエタノール中のアンモニアの飽和溶液と、25℃から150℃の温度で反応させて、式(XVIII)の化合物を製造できる。化合物(XVIII)の、式(XIX)のカルボン酸への加水分解は、エチレングリコールのような水性または有機溶媒中、50℃および200℃の温度で、水酸化カリウムのような塩基で達成できる。あるいは、この変換を、(XVIII)を6M水性硫酸のような水性酸性媒体中で加熱することにより達成できる。化合物(XIX)は、これらの反応条件と適合性の有機溶媒(例えばジオキサン)中、ジフェニルホスホリルアジド(またはナトリウムアジドと活性酸)のような試薬を使用してアシルアジドを形成させ、次いで、標的ピリドイミダゾロン環のインサイチュ形成を伴い、反応混合物を50℃から200℃の温度で加熱することによるクルチウス転位に付し、式(Ic)の化合物を産生することができる。
【0059】
カルボン酸(XIX)を、マイクロ波照射を使用したまたは使用しない、200−250℃の温度範囲での、銅のような適当な触媒の存在下、キノリンのような溶媒中の脱カルボキシル化によりピリジン(IX)に変換できる。
【0060】
別の一般的合成法を図4に記載する。
【化7】

【0061】
ピリドン(XVI)を、40−160℃の温度範囲で水、メタノールまたはエチレングリコールのような、適当な溶媒中、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムのような適当な無機塩基を使用し、水性過酸化水素有りまたは無しのニトリル官能性の加水分解により酸(XXIV)に変換できる。(XXIV)を、ジメチルホルムアミドのような溶媒を使用してまたは使用せずに、90−120℃の温度範囲でオキシ塩化リンのような適当な塩素化剤で処理し続いて、蒸発させ、粗混合物をメタノールのような適当なアルコールで処理して、直接(XXVIII)のタイプのクロロエステルに至る。60−100℃の温度範囲で、エタノールのような適当な溶媒中、ヒドラジン一水和物または(4−メトキシベンジル)ヒドラジンのようなヒドラジンでの(XXVIII)の処理により、(XXIX)のタイプの環化誘導体を得る。(XXIX)とオキシ塩化リンのような適当な塩素化剤での、90−120℃の温度範囲での反応により、(Ii)のタイプの誘導体を得る。別法として、(XXIX)が適当な保護基(例えばPG=4−メトキシベンジル)を有するとき、ジメチルホルムアミドのような極性非プロトン性溶媒中での水素化ナトリウムのような適当な塩基での(XXIX)の処理、続く臭化アルキルまたはヨウ化アルキルのようなアルキル化剤の添加、その後の例えば、チオアニソールのようなカチオンスカベンジャーの存在下でのトリフルオロ酢酸のような酸を使用した保護基の除去により、(Ij)のタイプの分子を得る。
【0062】
0−30℃の温度範囲で、エタノールまたはメタノールのような溶媒中の水性ナトリウムまたは水酸化カリウムのような適当な塩基を使用した(XXVIII)のエステル部分の加水分解により、(XXV)のタイプのカルボン酸を得る。これらの化合物は、トリエチルアミンのような有機塩基存在下での3級ブタノール中のジフェニルホスホリルアジド(またはナトリウムアジドと活性酸)のような試薬を使用したアシルアジドの形成、次いで50℃から200℃の温度での反応混合物の加熱によるクルチウス転位に付し、Boc保護誘導体を得て、それはトリフルオロ酢酸のような酸での処理により、(XXVI)のタイプの化合物を得る。一般式(XXVI)の化合物を、50℃から200℃の温度範囲での、触媒として塩化銅(I)のような銅塩を使用したアンモニアとの反応により、一般式(If)の化合物に変換できる。
【0063】
シアノピリジン(XVII)を、簡便にはトリエチルアミンのよな塩基の存在下、エタノールのような適当な溶媒中、マイクロ波照射の影響下または非影響下で、60−200℃の温度範囲で4−メトキシベンジルアミンまたは2,4−ジメトキシベンジルアミンのような保護されたアミンと反応させ、(XXX)のタイプの置換誘導体を得る。化合物(XXX)の式(XXXI)のカルボン酸への加水分解は、50℃から200℃の温度範囲で、エチレングリコールのような水性または有機溶媒中、水酸化カリウムのような塩基で達成できる。これらの化合物を、これらの反応条件と適合性の有機溶媒(例えばジオキサン)中、ジフェニルホスホリルアジド(またはナトリウムアジドと活性酸)のような試薬を使用してアシルアジドを形成させ、次いで、標的ピリドイミダゾロン環のインサイチュ形成を伴い、反応混合物を50℃から200℃の温度で加熱することによるクルチウス転位に付し、式(XXXII)の化合物を産生することができる。(XXXII)のタイプの化合物の、ジメチルホルムアミドまたはジメチルスルホキシドのような極性非プロトン性溶媒中の、水素化ナトリウムまたは炭酸カリウムのような適当な塩基での処理、続く臭化アルキルまたはヨウ化アルキルのようなアルキル化剤の添加、その後の例えば、チオアニソールのようなカチオンスカベンジャーの存在下でのトリフルオロ酢酸のような酸を使用した0−100℃の温度でのアミン保護基の除去により、(Ic2)のタイプの分子を得る。
【0064】
アデノシン2B受容体サブタイプ機能的細胞性cAMPアッセイ
本アッセイは、ヒト組み換えA2B受容体でトランスフェクトしたCHO−K1および市販のEIAキット(Amersahm, RPN225)を使用して行った。細胞を96ウェルプレートに10.000細胞/ウェルで播種した。24時間後、プレートを氷上に5分置き、培地を除去し、全ウェルを2回100μlのインキュベーション培地(Hepes 25mM、DMEM−F12)で濯いだ。洗浄後、ロリプラム(30μM)およびアンタゴニストを100μlのインキュベーション培地中で添加し、プレートを15分、37℃でインキュベートした。NECAを、次いで10μMの最終濃度に到達するように添加し、プレートをさらに15分、37℃でインキュベートした。インキュベーション後、培地を全ウェルから除去し、200μlの溶解緩衝液(Amersham RPN225からの反応性1B)を添加し、プレートを10分、室温で軽く撹拌しながらインキュベートした。溶解後、100μlの溶解物を、抗ウサギ抗体で前処理したプレートに移し、100μlのウサギ抗cAMP血清をウェルに添加し、プレートを2時間、4℃でインキュベートした。ペルオキシダーゼ−結合cAMPを次いで添加し、プレートを1時間、4℃でインキュベートした。プレートを、次いで4回100μlの緩衝液(洗浄緩衝液、Amersham RPN225)で洗浄した。洗浄後、150μlのペルオキシダーゼ基質をウェルに添加し、プレートを1時間、室温でインキュベートした。最後に、100μlの1M硫酸を添加して反応を停止させ、ODを450−495nmで測定した。
【0065】
機能的Kを、下記式を使用して計算した(Cheng Y. C. And Prusoff W. H. Biochem. Pharmacol. 1973, 22, 3099-3108):K(cAMP、nM)=[IC50/(1+([C]/K))](式中、IC50は、試験化合物のIC50、[C]は総NECA濃度およびKはNECAに対するEC50である)。
【0066】
式(I)の化合物を上記アッセイに従い試験し、A2Bアデノシン受容体サブタイプの強力な阻害剤であることが示された。好ましい本発明のピリジン誘導体は、A2Bの阻害に関して200nM未満、好ましくは50nM未満、より好ましくは10nM未満およびさらにより好ましくは6nM未満の機能的K値を得る(上記で定義の通りに決定)。
【0067】
本発明のピリジン誘導体は、A2Bアデノシン受容体のアンタゴニストでの処置による改善に感受性であることが既知の疾患の処置または改善に有用である。このような疾患は、例えば、喘息、気管支収縮、アレルギー性疾患、炎症、再灌流傷害、心筋虚血、アテローム性動脈硬化症、高血圧、網膜症、真性糖尿病、炎症、胃腸管障害、および/または自己免疫疾患である。本発明の化合物を使用しで処置または予防できる自己免疫疾患の例は、アジソン病、自己免疫性溶血性貧血、クローン病、グッドパスチャー症候群、ブレーブス病、橋本甲状腺炎、特発性血小板減少性紫斑病、インスリン依存性真性糖尿病、多発性硬化症、重症筋無力症、尋常性天疱瘡、悪性貧血、溶連菌感染後糸球体腎炎、乾癬、リウマチ性関節炎、強皮症、シェーグレン症候群、自然発症不妊症(spontaneous infertility)および全身性エリテマトーデスである。
【0068】
従って、本発明のピリジン誘導体およびその薬学的に許容される塩ならびに、このような化合物および/またはその塩を含む医薬組成物は、このような処置を必要とする対象に、有効量の本発明のピリジン誘導体またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、ヒトまたは動物の障害の処置法において使用できる。
【0069】
本発明はまた、活性成分として、少なくとも1個の式(I)のピリジン誘導体またはその薬学的に許容される塩を、薬学的に許容される担体または希釈剤のような賦形剤と共に含む、医薬組成物を提供する。本活性成分は、製剤の性質に、ならびに、投与前にさらなる希釈をなすべきかに依存して、組成物の0.001%から99重量%、好ましくは0.01%から90重量%を構成し得る。好ましくは本組成物は、経口、局所、経鼻、直腸、皮下注射投与または吸入に適当な形に仕上げる。
【0070】
本発明の組成物を形成するために活性化合物またはそのような化合物の塩と混合すべき薬学的に許容される賦形剤は、それ自体既知であり、使用する実際の賦形剤は、とりわけ、組成物の意図する投与法に依存する。
【0071】
本発明の組成物は、好ましくは注射および経口投与に適する。この場合、経口投与用組成物は、全て本発明の化合物を含む、錠剤、遅延錠剤、舌下錠剤、カプセル、吸入エアロゾル、吸入溶液、乾燥粉末吸入、または混合物、エリキシル、シロップまたは懸濁液のような液体製剤の形を取ってよい;このような製剤は、当分野で既知の方法により製造できる。
【0072】
本組成物の製造において使用できる希釈剤は、所望により着色剤または香味剤と共に、活性成分と適合性である液体および固体希釈剤を含む。錠剤またはカプセルは、簡便には2から500mgの活性成分またはその塩の等価の量を含む。
【0073】
経口使用に適した液体組成物は、溶液または懸濁液の形であり得る。本溶液は、例えば、シロップを形成するためのスクロースと組み合わせた、活性化合物の可溶性塩または他の誘導体の水性溶液であり得る。懸濁液は、水と組み合わせた本発明の不溶性化合物またはその薬学的に許容される塩を、懸濁化剤または香味剤と共に含み得る。
【0074】
非経腸終夜用組成物は、可溶性塩から製造でき、それは凍結乾燥してもしなくてもよく、そして、それは無発熱物質水性媒体もしくは他の適当な非経腸注射液に溶解できる。
【0075】
有効量は、通常1日あたり2−2000mgの活性成分の範囲である。一日量を、1回以上の処置で、好ましくは1日あたり1回から4回の処置で投与できる。
【0076】
本発明の化合物およびその中で使用する中間体の合成を、製造実施例(中間体1から22)を含み、下記実施例(1から49)により説明し、これは本発明の範囲をいかなる方法でも限定しない。
【0077】
H核磁気共鳴スペクトルは、Varian Gemini 300 spectrometerで記録した。融点は、Buechi B-540装置を使用して記録した。クロマトグラフ的分離は、Symmetry C18(2.1×100mm、3.5mm)カラムを備えたWaters 2795系を使用して得た。検出器として、ESイオン化およびWaters 996 Diode Array detectorを使用するMicromass ZMDマススペクトロメーターを使用した。移動相はギ酸(0.46ml)、アンモニア(0.115ml)および水(1000ml)(A)およびギ酸(0.4ml)、アンモニア(0.1ml)、メタノール(500ml)およびアセトニトリル(500ml)(B)であった:20分にわたり最初は0%から95%のBおよび次いで4分95%のB。2回の注入の間の再平衡化時間は5分であった。流速は0.4ml/分であった。注入量は5μlであった。ダイオードアレイクロマトグラムは210nmで処理した。
【0078】
製造実施例
中間体1
5,6−ジブロモピリジン−2−アミン
【化8】

撹拌している2−アミノ−6−ブロモピリジン(4.0g、23.1mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(55mL)溶液に、N−ブロモスクシンイミド(4.12g、23.2mmol)を少しずつ30分にわたり添加した。一晩撹拌後、混合物を水に注ぎ、沈殿を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、表題化合物(中間体1)(4.98g、86%)を白色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):4.63 (s, 2H), 6.33 (d, 1H), 7.52 (d, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):251 [(M+1)+, 100]。
【0079】
中間体2
段階a:
5,6−ジブロモ−N−ニトロピリジン−2−アミン
【化9】

5,6−ジブロモピリジン−2−アミン(中間体1)(7.87g、31.2mmol)を、撹拌しながら冷却した(0℃)濃硫酸(32mL)に少しずつ添加した。濃硝酸(3.94mL、63mmol)を、混合物の温度を−10℃に維持しながら滴下した。混合物を次いで25分にわたり0℃に温め、0℃で30分撹拌し、次いで氷に注いだ。温度を0−5℃に維持しながら、溶液を濃水性アンモニア溶液で、pH5に到達するまで処理した。沈殿を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、表題化合物(8.9g、96%)を黄色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):7.80 (d, 1H), 8.30 (d, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):296 [(M+1)+, 100]。
【0080】
段階b:
5,6−ジブロモ−3−ニトロピリジン−2−アミン
【化10】

5,6−ジブロモ−N−ニトロピリジン−2−アミンを、45分にわたり、撹拌している濃硫酸(30mL)に少しずつ添加した。添加後、混合物を室温で1時間撹拌し、次いで氷片上に注いだ。混合物を内部温度を0℃に維持しながら濃水性アンモニア溶液でpH9にした。固体を濾過し、繰り返し1%水性アンモニア溶液で洗浄し、乾燥させて、表題化合物(7.33g、64%)を得た。
δ 1H NMR (DMSO):8.30 (s, 2H), 8.60 (s, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):296 [(M+1)+, 100]。
【0081】
段階c:
5−ブロモ−6−(3−フルオロフェニル)−3−ニトロピリジン−2−アミン
【化11】

トルエン(50mL)およびメタノール(5mL)中の5,6−ジブロモ−3−ニトロピリジン−2−アミン(2.93g、9.87mmol)、3−フルオロフェニルボロン酸(1.38g、9.87mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.34g)および2M 水性炭酸ナトリウム溶液(9.84mL)の混合物を、アルゴン雰囲気下および90℃への加熱下、撹拌した。混合物を一晩撹拌し、次いで酢酸エチルおよび水に分配した。有機層を乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。フラッシュクロマトグラフィー(15:1 ヘキサン/EtOAc)により、表題化合物(0.67g、22%)を黄色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):7.25-7.6 (m, 4H), 8.10 (s, 2H), 8.62 (s, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):312 [(M+1)+, 100]。
【0082】
段階d:
2−(3−フルオロフェニル)−5−ニトロ−3,4'−ビピリジン−6−アミン(中間体2)
【化12】

5−ブロモ−6−(3−フルオロフェニル)−3−ニトロピリジン−2−アミン(0.35g、1.12mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(0.46g、2.24mmol)、[1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロライドジクロロメタン錯体(1:1)(55mg)および2M 水性炭酸セシウム溶液(1.5mL)のジオキサン(14mL)溶液を、90℃にアルゴン雰囲気下加熱した。混合物を一晩撹拌し、次いで酢酸エチルおよび水に分配した。有機層を乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。フラッシュクロマトグラフィー(3:1 ヘキサン/EtOAc)により、2−(3−フルオロフェニル)−5−ニトロ−3,4'−ビピリジン−6−アミン(中間体2)(0.34g、97%)を黄色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):7.00-7.30 (m, 7H), 8.57 (d, 2H)。
ESI/MS (m/e, %):311 [(M+1)+, 100]。
【0083】
中間体3
段階a:
5−ブロモ−6−(3−フルオロフェニル)ピリジン−2−アミン
【化13】

5,6−ジブロモピリジン−2−アミン(中間体1)(2.0g、7.94mmol)および3−フルオロフェニルボロン酸(1.11g、7.94mmol)のトルエン(40mL)およびメタノール(4mL)溶液に、2M 水性炭酸ナトリウム溶液(7.94mL)を添加した。混合物をアルゴンでパージし、次いでテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.275g、0.24mmol)を添加した。混合物を還流温度に加熱し、一晩撹拌させた。混合物を次いで冷却し、酢酸エチルで希釈し、水、塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させて、粗表題化合物(2.35g)を得て、それを直接使用した。
δ 1H NMR (CDCl3):4.60 (s, 2H), 6.40 (d, 1H), 7.0 - 7.50 (m, 4H), 7.62 (d, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):267 [(M+1)+, 100]。
【0084】
段階b:
2−(3−フルオロフェニル)−3,4'−ビピリジン−6−アミン
【化14】

5−ブロモ−6−(3−フルオロフェニル)ピリジン−2−アミン(1.50g、5.62mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(2.30g、11.24mmol)、[1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロライドジクロロメタン錯体(1:1)(300mg)および2M 水性炭酸セシウム溶液(8.4mL)の混合物のジオキサン(60mL)溶液を、90℃でアルゴン雰囲気下加熱した。混合物を一晩撹拌し、次いで酢酸エチルおよび水に分配した。有機層を乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。フラッシュクロマトグラフィー(100:1 ジクロロメタン/メタノール)により、表題化合物(1.14g、77%)を白色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):4.65 (s, 1H), 6.95-7.25 (m, 5H), 7.45 (m, 2H), 8.40 (m, 2H)。
ESI/MS (m/e, %):266 [(M+1)+, 100]。
【0085】
段階c:
5−ブロモ−2−(3−フルオロフェニル)−3,4'−ビピリジン−6−アミン
【化15】

2−(3−フルオロフェニル)−3,4'−ビピリジン−6−アミン(0.20g、0.75mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)溶液に、N−ブロモスクシンイミド(0.14g、0.79mmol)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。溶液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(4:1 ヘキサン/酢酸エチルから2:1 ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、表題化合物(0.18g、70%)をオフホワイト色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):5.17 (s, 2H), 6.90-7.30 (m, 6H), 7.78 (s, 1H), 8.45 (d, 2H)。
ESI/MS (m/e, %):344 [(M+1)+, 100]。
【0086】
段階d:
2−(3−フルオロフェニル)−5−[(トリメチルシリル)エチニル]−3,4'−ビピリジン−6−アミン(中間体3)
【化16】

5−ブロモ−2−(3−フルオロフェニル)−3,4'−ビピリジン−6−アミン(100mg、0.29mmol)のテトラヒドロフラン(0.3mL)溶液に、アルゴン雰囲気下、トリエチルアミン(1.75mL)、ヨウ化銅(I)(2.2mg、0.012mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド(8.2mg、0.012mmol)およびトリメチルシリルアセチレン(57mg、0.58mmol)を添加した。混合物を密封試験管中で90℃に加熱し、一晩撹拌した。混合物を冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥(MgSO)させ、蒸発させて、2−(3−フルオロフェニル)−5−[(トリメチルシリル)エチニル]−3,4'−ビピリジン−6−アミン(中間体3)を褐色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):0.3 (s, 9H), 5.20 (s, 2H), 6.9-7.4 (m, 6H), 7.60 (s, 1H), 8.43 (d, 2H)。
ESI/MS (m/e, %):362 [(M+1)+, 100]。
【0087】
中間体4
段階a:
1−(2−フリル)−2−ピリミジン−4−イルエタノン
【化17】

リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(ヘキサン中1.0M、50mL)を、60分にわたり、4−メチルピリミジン(2.33g、24.8mmol)およびエチル2−フロエート(3.85g、27.4mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液に、窒素雰囲気下滴下した。混合物を環境温度で2時間撹拌し、次いでヘキサン(200mL)を添加し、沈殿を濾過した。固体を飽和水性塩化アンモニウム溶液で処理し、濾過し、水で洗浄し、真空で乾燥させて、表題化合物(8.62g、93%)を黄色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO)はエノールおよびケト互変異性体の混合物を示す:ケト互変異性体:4.39 (s, 2H), 6.75 (dd, 1H), 7.08 (m, 1H), 7.53 (dd, 1H), 7.61 (d, 1H), 8.04 (dd, 1H), 9.08 (d, 1H). エノール互変異性体:5.99 (s, 1H), 6.64 (dd, 1H), 7.04 (d, 1H), 7.85 (dd, 1H), 8.15 (d, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.74 (d, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):189 [(M+1)+, 100]。
【0088】
段階b:
(2Z)−3−(ジメチルアミノ)−1−(2−フリル)−2−ピリミジン−4−イルプロプ−2−エン−1−オン
【化18】

1−(2−フリル)−2−ピリミジン−4−イルエタノン(8.62g、45.9mmol)のN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール(40mL)懸濁液を還流温度に加熱した。混合物を2.5時間撹拌し、次いで蒸発させて、表題化合物を定量的収率で暗色油状物として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):3.0 (s, 6H), 6.40 (dd, 1H), 6.80 (m, 1H), 7.00 (m, 1H), 7.40 (m, 1H), 7.80 (m, 1H), 8.40 (d, 1H), 9.00 (s, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):244 [(M+1)+, 100]。
【0089】
段階c:
6−(2−フリル)−2−オキソ−5−ピリミジン−4−イル−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル
【化19】

ナトリウムメトキシド(5.88g、109mmol)を、混合物(2Z)−3−(ジメチルアミノ)−1−(2−フリル)−2−ピリミジン−4−イルプロプ−2−エン−1−オン(45.9mmol)および2−シアノアセトアミド(4.65g、55.3mmol)のジメチルホルムアミド(110mL)溶液に、アルゴン雰囲気下添加した。混合物を80℃に加熱し、2時間撹拌し、次いで高真空下、65℃で濃縮した。水を残渣に添加し、pHを4−5に5M 水性塩酸で調整した。沈殿を濾過し、真空で乾燥させて、表題化合物(8.52g、70%)をオレンジ色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):6.67 (dd, 1H), 7.13 (dd, 1H), 7.21 (dd, 1H), 7.71 (dd, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.71 (d, 1H), 9.13 (d, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):265 [(M+1)+, 100]。
【0090】
段階d:
2−クロロ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチノニトリル(中間体4)
【化20】

6−(2−フリル)−2−オキソ−5−ピリミジン−4−イル−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル(3.74g、14.2mmol)のオキシ塩化リン(20mL)懸濁液を還流温度に加熱し、一晩撹拌した。混合物を蒸発させ、4%水性炭酸水素ナトリウム溶液で注意深く中和した。酢酸エチルを溶液に添加し、5分撹拌後、混合物を濾過して不溶性黒色固体を除去した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて、2−クロロ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチノニトリル(中間体4)(2.5g、63%)を褐色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):6.65 (dd, 1H), 7.07 (dd, 1H), 7.66 (dd, 1H), 7.72 (dd, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.94 (d, 1H), 9.27 (d, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):283 [(M+1)+, 100]。
【0091】
中間体5
段階a:
2−アミノ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチノニトリル
【化21】

2−クロロ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチノニトリル(中間体4)(1.20g、4.25mmol)およびアンモニアのエタノール飽和溶液(60mL)を、密封試験管中で100℃に加熱した。4時間後、混合物を冷却し、蒸発させた。フラッシュクロマトグラフィー(100:1 ジクロロメタン/メタノール)により、表題化合物(0.78g、70%)を白色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):5.40 (s, 2H), 6.43 (dd, 1H), 6.85 (dd, 1H), 7.10 (d, 1H), 7.35 (d, 1H), 8.00 (s, 1H), 8.62 (d, 1H), 9.27 (s, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):264 [(M+1)+, 100]。
【0092】
段階b:
2−アミノ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチン酸(中間体5)
【化22】

2−アミノ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチノニトリル(0.52g、2.0mmol)および水酸化カリウム(0.45g、8.1mmol)のエチレングリコール(7mL)懸濁液を150℃に加熱した。5時間撹拌後、黄色溶液を氷水に注ぎ、5M 水性塩酸でpH4.5にした。沈殿を濾過し、真空で乾燥させて、2−アミノ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチン酸(中間体5)(0.40g、72%)を黄色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):6.59 (dd, 1H), 6.83 (dd, 1H), 7.19 (dd, 1H), 7.62 (m, 2H), 8.28 (s, 1H), 8.67 (d, 1H), 9.14 (d, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):283 [(M+1)+, 100]。
【0093】
中間体6
N−[6−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−3,4'−ビピリジン−5−イル]シクロプロパンカルボキサミド
【化23】

撹拌しているシクロプロパンカルボン酸(30.7mg、0.35mmol)のTHF(5mL)溶液に、トリエチルアミン(48uL、0.35mmol)を添加し、混合物を−10℃に冷却した。クロロギ酸エチル(38mg、0.35mmol)を滴下し、混合物を20分撹拌し、次いで溶液2−(3−フルオロフェニル)−3,4'−ビピリジン−5,6−ジアミン(実施例1)(0.1g、0.35mmol)のTHF(4mL)溶液を滴下した。混合物を室温に温め、2時間撹拌した。混合物を蒸発させ、飽和水性炭酸水素ナトリウム溶液および酢酸エチルに分配した。有機層を乾燥(MgSO)させ、蒸発させて、固体を得て、それをフラッシュクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン/酢酸エチル、続く95:5 ジクロロメタン/メタノール)で精製して、表題化合物(中間体6)(50mg、42%)を白色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):0.8-1.2 (m, 5H), 4.87 (s, 2H), 6.95-7.30 (m, 6H), 7.60 (s, 1H), 8.43 (d, 2H)。
ESI/MS (m/e, %):349 [(M+1)+, 100]。
【0094】
中間体7
段階a:
5−ブロモ−3−ニトロ−6−チエン−2−イルピリジン−2−アミン
【化24】

中間体2の段階bに記載の5,6−ジブロモ−3−ニトロピリジン−2−アミン(0.300g、1.010mmol)、2−チエニルボロン酸(0.123g、0.960mmol)、[1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロライドジクロロメタン錯体(1:1)(0.049g、0.006mmol)および2M 水性炭酸セシウム溶液(1.5mL)の混合物のジオキサン(9mL)溶液を、80℃でアルゴン雰囲気下18時間加熱した。混合物を次いで酢酸エチルおよび水に分配した。有機層を乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(95:5 ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物(0.092g、30%)を得た。
δ 1H NMR (CDCl3):7.12-7.20 (m, 1H), 7.57 (d, 1H), 8.34-8.36 (m, 1H), 8.65 (s, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):301 [(M+1)+, 100]。
【0095】
段階b:
5−ニトロ−2−チエン−2−イル−3,4'−ビピリジン−6−アミン(中間体7)
【化25】

5−ブロモ−3−ニトロ−6−チエン−2−イルピリジン−2−アミン(0.093g、0.310mmol)および2−(4−ピリジル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ボロラン(0.083g、0.40mmol)、[1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロライドジクロロメタン錯体(1:1)(0.015g、0.019mmol)および2M 水性炭酸セシウム溶液(0.5mL)の混合物のジオキサン(5mL)溶液を、80℃でアルゴン雰囲気下18時間加熱した。混合物を次いで酢酸エチルおよび水に分配した。有機層を乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(3:1 ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物(中間体7)(0.092g、99%)を得た。
δ 1H NMR (CDCl3):6.72-6.74 (m, 1H), 6.87 (dd, 1H), 7.29-7.42 (m, 2H), 7.44-7.47 (m, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.67-8.70 (m, 2H)。
ESI/MS (m/e, %):299 [(M+1)+, 100]。
【0096】
中間体8
段階a:
6−(2−フリル)−3−ニトロピリジン−2−アミン
【化26】

ジメトキシエタン(30mL)および水(2mL)中の6−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−アミン(1.0g、4.6mmol)および2−フリルボロン酸(0.76g、6.9mmol)の溶液に、炭酸カリウム(0.58g、4.23mmol)を添加した。混合物をアルゴンでパージし、次いでテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.53g、0.46mmol)を添加した。混合物を80℃で16時間加熱した。混合物を次いで冷却し、酢酸エチルで希釈し、水、塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(3:1 ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物(0.43g、46%)を得た。
δ 1H NMR (CDCl3):6.57-6.59 (m, 1H), 7.15-7.19 (m, 2H), 7.61 (s, 1H), 8.43 (d, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):206 [(M+1)+, 100]。
【0097】
段階b:
5−ブロモ−6−(2−フリル)−3−ニトロピリジン−2−アミン(中間体8)
【化27】

6−(2−フリル)−3−ニトロピリジン−2−アミン(0.100g、0.49mmol)の2mLのDMF溶液に、0℃でアルゴン雰囲気下、N−ブロモスクシンイミド(0.083g、0.46mmol)を少しずつ添加した。40分、0℃の後、混合物を氷水に注ぎ、形成した沈殿を濾取した。粗混合物をHPLC(アセトニトリル/水勾配)で精製し、表題化合物(中間体8)(0.05g、22%)を得た。
δ 1H NMR (CDCl3):6.60-6.62 (m, 1H), 7.66-7.72 (m, 2H), 8.67 (s, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):285 [(M+1)+, 100]。
【0098】
中間体9
2−(2−フリル)−5−ニトロ−3,4'−ビピリジン−6−アミン
【化28】

ジオキサン(8mL)および水(2mL)中の5−ブロモ−6−(2−フリル)−3−ニトロピリジン−2−アミン(中間体8)(0.220g、0.770mmol)、2−(4−ピリジル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ボロラン(0.205g、1mmol)、[1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロライドジクロロメタン錯体(1:1)(0.028g、0.046mmol)および炭酸セシウム(0.0756g、2.31mmol)の混合物を、80℃でアルゴン雰囲気下18時間加熱した。混合物を次いで酢酸エチルおよび水に分配した。有機層を乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(3:1 ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物(中間体9)(0.250g、52%)を得た。
δ 1H NMR (DMSO):6.40-6.43 (m, 1H), 6.58 (d, 1H), 7.24-7.27 (m, 2H), 7.41-7.43 (m, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.66-8.69 (m, 2H)。
ESI/MS (m/e, %):283 [(M+1)+, 100]。
【0099】
中間体10
2−クロロ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチン酸
【化29】

メチル2−クロロ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチネート(中間体14)(9.21g、29.17mmol)の60mLのエタノール溶液に、2M 水性水酸化ナトリウム(30mL)を添加した。2時間、室温の後、溶媒を蒸発させ、粗混合物を水で希釈した。pHを6−7にし、形成した沈殿を濾取して、表題化合物(中間体10)(8.64g、98%)を得た。
δ 1H NMR (DMSO):6.60-6.63 (m, 1H), 6.97 (d, 1H), 7.59-7.67 (m, 2H), 8.31 (s, 1H), 8.88 (d, 1H), 9.26-9.28 (m, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):302 [(M+1)+, 100]。
【0100】
中間体11
2−クロロ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−3−アミン
【化30】

2−クロロ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチン酸(8.64g、28.6mmol)およびトリエチルアミン(4.4mL、31.46mmol)の80mLのtert−ブチルアルコール溶液に、ジフェニルホスホリルアジド(8.66g、31.46mmol)を添加した。混合物を還流温度で3時間加熱し、室温に冷却後、酢酸エチルを添加した。有機層を2M 水性水酸化ナトリウム、水および塩水で洗浄し、乾燥させ、蒸発させて、tert−ブチル2−クロロ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−3−イルカルバメート(9.1g、86%)を得た。
【0101】
tert−ブチル2−クロロ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−3−イルカルバメート(9.1g、24.43mmol)の90mLのジクロロメタン溶液に、28.5mL(366.4mmol)のトリフルオロ酢酸を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。粗混合物を酢酸エチルおよび4%水性炭酸水素ナトリウムに分配し、有機層を乾燥させ、蒸発させた。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(1:3 ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物(中間体11)(4.64g、70%)を得た。
δ 1H NMR (DMSO):6.03 (s, 2H), 6.45-6.47 (m, 2H), 7.26 (s, 1H), 7.31 (dd, 1H), 7.45-7.47 (m, 1H), 8.78 (d, 1H), 9.23 (d, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):[(M+1)+, 100]。
【0102】
中間体12
段階a:
1−(2−フリル)−2−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]エタノン
【化31】

リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(ヘキサン中1.0M、100mL、100mmol)を、60分にわたり、4−メチル−2−(メチルチオ)ピリミジン(7.02g、50.0mmol)およびエチル2−フロエート(7.70g、55.0mmol)のテトラヒドロフラン(22mL)溶液に、窒素雰囲気下滴下した。混合物を環境温度で一晩撹拌し、次いでヘキサン(200mL)を添加し、沈殿を濾過した。固体を飽和水性塩化アンモニウム溶液で処理し、濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。フラッシュクロマトグラフィー(8:2 酢酸エチル/ヘキサンから5:1 酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、表題化合物(10.32g、88%)を黄色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO)はエノールおよびケト互変異性体の混合物を示した:ケト互変異性体:2.42 (s, 3H), 4.35 (s, 2H), 6.75 (dd, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.60 (dd, 1H), 8.05 (d, 1H), 8.60 (d, 1H)。エノール互変異性体:2.42 (s, 3H), 6.18 (s, 1H), 6.70 (dd, 1H), 7.05 (m, 2H), 7.90 (d, 1H), 8.45 (d, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):235 [(M+1)+, 100]。
【0103】
段階b:
(2Z)−3−(ジメチルアミノ)−1−(2−フリル)−2−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]プロプ−2−エン−1−オン
【化32】

1−(2−フリル)−2−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]エタノン(10.32g、44.0mmol)のN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール(50mL)懸濁液を還流温度に加熱した。混合物を3時間撹拌し、次いで真空で蒸発させて、表題化合物を定量的収率で暗色油状物として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):8.13 (d, 1H), 7.76 (m, 1H), 7.42 (dd, 1H), 6.87 (dd, 1H), 6.68 (d, 1H), 6.44 (dd, 1H), 3.01 (s, 6H), 2.54 (s, 3H)。
ESI/MS (m/e, %):290 [(M+1)+, 100]。
【0104】
段階c:
6−(2−フリル)−5−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル
【化33】

ナトリウムメトキシド(5.38g、99.5mmol)を、(2Z)−3−(ジメチルアミノ)−1−(2−フリル)−2−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]プロプ−2−エン−1−オン(41.5mmol)および2−シアノアセトアミド(4.18g、49.8mmol)混合物のジメチルホルムアミド(65mL)溶液に、アルゴン雰囲気下添加した。混合物を80℃に加熱し、4時間撹拌し、次いで高真空下、65℃で濃縮した。水を残渣に添加し、5M 水性塩酸でpHを4−5に調整した。沈殿を濾過し、真空で乾燥させて、表題化合物(10.14g、79%)を黄色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):13.70 (s, 1H), 8.61 (d, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.76 (dd, 1H), 7.24 (dd, 1H), 7.02 (d, 1H), 6.71 (dd, 1H), 2.38 (s, 3H)。
ESI/MS (m/e, %):311[(M+1)+, 100]。
【0105】
段階d:
2−クロロ−6−(2−フリル)−5−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]ニコチノニトリル(中間体12)
【化34】

6−(2−フリル)−5−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル(4.00g、12.9mmol)のオキシ塩化リン(20mL)懸濁液を密封容器中110℃に加熱し、一晩撹拌した。混合物を蒸発させ、4%水性炭酸水素ナトリウム溶液で注意深く中和した。酢酸エチルを溶液に添加し、5分撹拌後、混合物を濾過して不溶性黒色固体を除去した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて、表題化合物(中間体12)(3.71g、88%)を褐色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):8.76 (d, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.80 (dd, 1H), 7.35 (d, 1H),7.13 (dd, 1H), 6.68 (dd, 1H), 2.43 (s, 3H)。
ESI/MS (m/e, %):329 [(M+1)+, 100]。
【0106】
中間体13
6−(2−フリル)−5−[2−(メチルスルホニル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
【化35】

ジクロロメタン(33mL)およびメタノール(1mL)中の6−(2−フリル)−5−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(実施例32)(1.00g、3.2mmol)の溶液を0℃に冷却し、m−クロロ過安息香酸(77%、1.48g、6.6mmol)を少しずつ添加した。混合物を0℃で10時間撹拌し、次いでゆっくり室温に温め、一晩撹拌した。混合物をジクロロメタンおよび4%水性炭酸水素ナトリウム溶液に分配した。水性溶液をさらにクロロホルムで抽出した。合わせた有機層を乾燥(MgSO)させ、蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(98:2 ジクロロメタン/メタノール)で精製して、表題化合物(中間体13)(0.48g、44%)を白色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):9.07 (d, 1H), 8.59 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.79 (d, 1H), 7.60 (dd, 1H), 6.96 (dd, 1H), 6.61 (dd, 1H), 3.28 (s, 3H)。
ESI/MS (m/e, %):342 [(M+1)+, 100]。
【0107】
中間体14
段階a:
6−(2−フリル)−2−オキソ−5−ピリミジン−4−イル−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド
【化36】

エタノール(8mL)、水(8.75mL)および6M 水性水酸化ナトリウム溶液(6.25mL、37.5mmol)中の6−(2−フリル)−2−オキソ−5−ピリミジン−4−イル−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル(1.0g、3.8mmol)の混合物の溶液に、30%水性過酸化水素溶液(2.42mL、21.4mmol)を添加した。混合物を50℃に加熱し、一晩撹拌した。混合物を冷却し、5M 水性塩酸を使用してpH4−5に酸性化した。沈殿を濾過し、水で洗浄し、真空で乾燥させて、表題化合物(0.86g、80%)を黄色固体として得て、それをさらに精製することなく直接使用した。
ESI/MS (m/e, %):283 [(M+1)+, 100]。
【0108】
段階b:
6−(2−フリル)−2−オキソ−5−ピリミジン−4−イル−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸
【化37】

6−(2−フリル)−2−オキソ−5−ピリミジン−4−イル−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド(0.86g、3.04mmol)の10%水性水酸化カリウム溶液(15.2mL、27.4mmol)懸濁液を120℃に加熱し、一晩撹拌した。混合物を冷却し、濃水性塩酸を使用してpH4−5に酸性化した。沈殿を濾過し、水で洗浄し、真空で乾燥させて、表題化合物(0.86g、100%)を白色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):6.62 (dd, 1H), 7.01 (dd, 1H), 7.20 (dd, 1H), 7.65 (dd, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.70 (d, 1H), 9.18 (d, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):284 [(M+1)+, 100]。
【0109】
段階c:
メチル2−クロロ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチネート(中間体14)
【化38】

6−(2−フリル)−2−オキソ−5−ピリミジン−4−イル−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸(10.3g、36.4mmol)のオキシ塩化リン(57mL)懸濁液を、密封試験管中で120℃に加熱し、一晩撹拌した。混合物を冷却し、次いで蒸発乾固した。得られた油状物を氷浴中で冷却し、メタノール(120mL)をゆっくり添加した。混合物を次いで室温に温め、一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、酢酸エチルおよび水を添加した。混合物を次いで固体炭酸水素ナトリウムで中和した。暗色不溶性固体を濾取し、廃棄した。有機層を分離し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。残渣を冷ジエチルエーテルでトリチュレートし、固体を濾過し、乾燥させて、表題化合物(中間体14)(7.55g、66%)をオフホワイト色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):6.50 (dd, 1H), 7.05 (dd, 1H), 7.30 (m, 2H), 8.40 (s, 1H), 8.78 (d, 1H), 9.35 (d, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):316 [(M+1)+, 100]。
【0110】
中間体15
段階a:
1−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジン−4−イルエタノン
【化39】

リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(ヘキサン中1.0M、318.7mL)を、3時間にわたり、4−メチルピリミジン(15g、159.3mmol)およびエチル3−フルオロベンゾエート(25.9mL、175.3mmol)のテトラヒドロフラン(70mL)溶液に窒素雰囲気下滴下した。混合物を環境温度で2時間および沈殿を濾過した。固体を飽和水性塩化アンモニウム溶液で処理し、濾過し、水で洗浄し、真空で乾燥させて、表題化合物(32.4g、99%)を黄色固体として得た。
【0111】
段階b:
(2E)−3−(ジメチルアミノ)−1−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジン−4−イルプロプ−2−エン−1−オン
【化40】

1−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジン−4−イルエタノン(32.4g、158.7mmol)のN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(85mL)懸濁液を還流温度に加熱した。混合物を5時間撹拌し、次いで蒸発させて、表題化合物を暗色油状物(39.2g、91%)として得た。
【0112】
段階c:
6−(3−フルオロフェニル)−2−オキソ−5−ピリミジン−4−イル−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル
【化41】

ナトリウムメトキシド(18.76g、347.3mmol)を、(2E)−3−(ジメチルアミノ)−1−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジン−4−イルプロプ−2−エン−1−オン(39.2g、144.7mmol)および2−シアノアセトアミド(14.59g、173.5mmol)の混合物のN,N−ジメチルホルムアミド(300mL)溶液にアルゴン雰囲気下添加した。混合物を80℃に加熱し、6時間撹拌し、次いで高真空下、65℃で濃縮した。水を残渣に添加し、5M 水性塩酸でpHを4−5に調整した。沈殿を濾過し、真空で乾燥させて、表題化合物(36.5g、86%)を赤色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):6.97 (dd, 1H), 7.09 (d, 1H), 7.49-7.28 (m, 3H), 8.54 (s, 1H), 8.57 (d, 1H), 9.08 (d, 1H)。
【0113】
段階d:
2−クロロ−6−(3−フルオロフェニル)−5−ピリミジン−4−イルニコチノニトリル(中間体15)
【化42】

6−(3−フルオロフェニル)−2−オキソ−5−ピリミジン−4−イル−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル(27.84g、95.2mmol)のオキシ塩化リン(40mL)懸濁液を還流温度に加熱し、16時間撹拌した。混合物を蒸発させ、氷水を添加し、混合物を水性アンモニアで中和した。固体を濾過し、ジクロロメタンで徹底的に洗浄し、濾液の有機相を乾燥させ、蒸発させた。固体残渣をシリカゲルを通して濾過し、ジクロロメタンで洗浄して、表題化合物(中間体15)(18.35g、62%)をオレンジ色結晶として得た。
【0114】
中間体16
段階a:
2−[(2,4−ジメトキシベンジル)アミノ]−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチノニトリル
【化43】

2−クロロ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチノニトリル(0.99g、3.50mmol)、3,4−ジメトキシベンジルアミン(1.19g、7.12mmol)およびトリエチルアミン(0.385g、3.80mmol)の混合物のエタノール(13mL)溶液を、175℃で50分、Biotage Initiator Microwave Synthesizer中で加熱した。混合物を次いで水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。得られた油状物をジクロロメタン(45mL)に取り込み、ポリマー支持ベンズアルデヒド樹脂(4.82g、6.03mmolの活性アルデヒド残基)を添加し、混合物を一晩振盪した。混合物を濾過し、樹脂をテトラヒドロフランで洗浄した。合わせた濾液および洗液を蒸発させて、表題化合物(1.50g、100%)を油状物として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):9.25 (d, 1H), 8.60 (d, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.30 (m, 2H), 7.10 (m, 2H), 6.50 (m, 3H), 6.00 (t, 1H), 4.75 (d, 2H), 3.90 (s, 3H), 3.85 (s, 3H)。
ESI/MS (m/e, %):414 [(M+1)+, 100]。
【0115】
段階b:
2−[(2,4−ジメトキシベンジル)アミノ]−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチン酸
【化44】

2−[(2,4−ジメトキシベンジル)アミノ]−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチノニトリル(3.5mmol)および水酸化カリウム(0.85g、15.2mmol)のエチレングリコール(18mL)懸濁液を150℃に加熱した。4時間撹拌後、黄色溶液を冷却し、氷水に注ぎ、5M 水性塩酸でpH5にした。沈殿を濾過し、水で洗浄し、真空で乾燥させて、表題化合物(1.40g、93%)を白色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):9.25 (d, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.60 (d, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.60 (d, 1H), 7.25 (m, 2H), 7.00 (d, 1H), 6.40-6.70 (m, 3H), 4.70 (d, 2H), 3.80 (s, 3H), 3.65 (s, 3H)。
ESI/MS (m/e, %):433 [(M+1)+, 100]。
【0116】
段階c:
3−(2,4−ジメトキシ−ベンジル)−5−フラン−2−イル−6−ピリミジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
【化45】

ジフェニルホスホリルアジド(0.76g、2.77mmol)を、2−[(2,4−ジメトキシベンジル)アミノ]−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチン酸(1.00g、2.31mmol)およびトリエチルアミン(0.47g、4.63mmol)の混合物の1,4−ジオキサン(20mL)溶液に添加した。混合物を還流温度に加熱し、6時間撹拌し、次いで冷却した。溶媒を蒸発させ、水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を4%水性炭酸水素ナトリウム溶液、塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させた。溶媒を蒸発させ、残渣をジエチルエーテルでトリチュレートして、表題化合物(0.860g、87%)を黄色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):11.50 (s, 1H), 9.20 (d, 1H), 8.70 (d, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.25 (dd, 1H), 6.90 (d, 1H), 6.35-6.60 (m, 4H), 4.95 (s, 2H), 3.80 (s, 3H), 3.70 (s, 3H)。
ESI/MS (m/e, %):430 [(M+1)+, 100]。
【0117】
段階d:
3−(2,4−ジメトキシ−ベンジル)−5−フラン−2−イル−1−メチル−6−ピリミジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン(中間体16)
【化46】

3−(2,4−ジメトキシ−ベンジル)−5−フラン−2−イル−6−ピリミジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン(0.30g、0.70mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)溶液に、鉱油中60%水素化ナトリウム(0.056g、1.4mmol)を少しずつ添加した。水素発生が止んだ後、ヨウ化メチル(0.119g、0.84mmol)を添加し、混合物を一晩撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび水に分配し、有機層を水で洗浄し、塩水、乾燥(MgSO)させ、蒸発させて、表題化合物(中間体16)(0.263g、85%)を白色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):9.25 (d, 1H), 8.60 (d, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.25 (m, 2H), 7.02 (dd, 1H), 6.80 (dd, 1H), 6.40-6.50 (m, 4H), 5.20 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.77 (s, 3H), 3.43 (s, 3H)。
ESI/MS (m/e, %):444 [(M+1)+, 100]。
【0118】
中間体17
段階a:
6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−2−アミン
【化47】

2−アミノ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチン酸(0.50g、1.8mmol)、キノリン(5mL)および銅粉末(0.09g)の混合物を、230℃で60分、Biotage Initiator Microwave Synthesiserで加熱した。混合物をジエチルエーテルで希釈し、フラッシュクロマトグラフィー(ジエチルエーテル、続いて酢酸エチル)で精製して、表題化合物(0.30g、70%)を黄色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):4.80 (s, 2H), 6.42 (dd, 1H), 6.55 (d, 1H), 6.63 (dd, 1H), 7.00 (dd, 1H), 7.29 (d, 1H), 7.80 (d, 1H), 8.59 (d, 1H), 9.20 (d, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):239 [(M+1)+, 100]。
【0119】
段階b:
3−ブロモ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−2−アミン(中間体17)
【化48】

ジメチルスルホキシド(27mL)および水(27mL)中の6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−2−アミン(5.0g、21.0mmol)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(3.74g、21.0mmol)を20分にわたり少しずつ添加した。20分後、さらにN−ブロモスクシンイミド(0.50g、2.8mmol)を添加し、混合物をさらに20分撹拌した。混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、塩水、乾燥(MgSO)させ、真空で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物(中間体17)(2.30g、35%)を白色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):9.26 (d, 1H), 8.60 (d, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.35 (m, 1H), 7.04 (dd, 1H), 6.69 (dd, 1H), 6.45 (m, 1H), 5.38 (s, 2H)
ESI/MS (m/e, %):317/319 [(M+1)+, 100]。
【0120】
中間体18
3−エチニル−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−2−アミン
【化49】

3−ブロモ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−2−アミン(中間体17)(1.30g、4.10mmol)のテトラヒドロフラン(4mL)溶液に、アルゴン雰囲気下、トリエチルアミン(6mL)、ヨウ化銅(I)(0.039g、0.205mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド(0.144g、0.205mmol)およびトリメチルシリルアセチレン(0.805g、8.2mmol)を添加した。混合物を密封試験管中で90℃に加熱し、一晩撹拌した。混合物を冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥(MgSO)させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、6−フラン−2−イル−5−ピリミジン−4−イル−3−トリメチルシラニルエチニル−ピリジン−2−イルアミン(0.645g、47%)を白色固体として得た。この物質をメタノール(20mL)に溶解し、炭酸カリウム(0.263g、1.9mmol)を添加した。2時間撹拌後、水を添加し、混合物をジクロロメタンで抽出した。有機層を水で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させて、表題化合物(中間体18)(0.500g、100%)を黄色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):9.25 (d, 1H), 8.60 (d, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.33 (m, 1H), 7.09 (dd, 1H), 6.71 (dd, 1H), 6.45 (m, 1H), 5.53 (s, 2H), 3.47 (s, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):263 [(M+1)+, 100]。
【0121】
中間体19
6−(2−フリル)−3−(フェニルエチニル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−2−アミン
【化50】

3−ブロモ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−2−アミン(中間体17)(0.20g、0.63mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液に、アルゴン雰囲気下、トリエチルアミン(3mL)、ヨウ化銅(I)(0.005g、0.025mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド(0.018g、0.025mmol)およびエチニルベンゼン(0.13g、1.26mmol)を添加した。混合物を密封試験管中で90℃に加熱し、一晩撹拌した。混合物を冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥(MgSO)させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物(中間体19)(0.054g、25%)を黄色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):9.25 (d, 1H), 8.62 (d, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.35-7.05 (m, 7H), 6.72 (dd, 1H), 6.45 (m, 1H), 5.40 (s, 2H)。
ESI/MS (m/e, %):339 [(M+1)+, 100]。
【0122】
中間体20
3−[(3−フルオロフェニル)エチニル]−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−2−アミン
【化51】

3−ブロモ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−2−アミン(中間体17)(0.420g、1.3mmol)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液に、アルゴン雰囲気下、トリエチルアミン(5mL)、ヨウ化銅(I)(0.010g、0.05mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド(0.036g、0.05mmol)および1−エチニル−3−フルオロベンゼン(0.312g、2.6mmol)を添加した。混合物を密封試験管中で90℃に加熱し、一晩撹拌した。混合物を冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥(MgSO)させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物(中間体20)(0.185g、40%)を黄色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):9.26 (d, 1H), 8.62 (d, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.34-7.08 (m, 6H), 6.72 (dd, 1H), 6.45 (m, 1H), 5.39 (s, 2H)。
ESI/MS (m/e, %):357 [(M+1)+, 100]。
【0123】
中間体21
段階a:
6−(2−フリル)−1−(4−メトキシベンジル)−5−ピリミジン−4−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−オン
【化52】

メチル2−クロロ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチネート(中間体14)(0.30g、0.95mmol)のエタノール(5mL)溶液に、(4−メトキシベンジル)ヒドラジン(0.69g、5.7mmol)を添加し、混合物を密封試験管中で65℃に加熱し、一晩撹拌した。混合物を乾固するまで濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(9:1 ジクロロメタン/メタノール)で精製して、表題化合物(0.24g、63%)をオフホワイト色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):9.26 (d, 1H), 8.65 (d, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.39-7.20 (m, 4H), 7.04 (dd, 1H), 6.85 (d, 2H), 6.55(m, 1H), 5.47 (s, 2H), 3.90 (s, 3H)。
ESI/MS (m/e, %):400 [(M+1)+, 100]。
【0124】
段階b:
3−エトキシ−6−フラン−2−イル−1−(4−メトキシベンジル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(中間体21)
【化53】

6−(2−フリル)−1−(4−メトキシベンジル)−5−ピリミジン−4−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−オン(0.100g、0.25mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)溶液に、鉱油中60%水素化ナトリウム(0.012mg、0.3mmol)を少しずつ添加した。水素発生が止んだ後、臭化エチル(0.033g、0.3mmol)を添加し、混合物をさらに30分撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび水に分配し、有機層を塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。フラッシュクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン/酢酸エチル)により、表題化合物(中間体21)(0.054g、50%)を黄色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):9.25 (d, 1H), 8.63 (d, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.38-7.30 (m, 3H), 7.18 (dd, 1H), 6.96 (dd, 1H), 6.82(d, 2H), 6.55(m, 1H), 5.5(s, 2H), 4.10(m, 2H), 3.80(s, 3H), 1.45(m, 3H)。
ESI/MS (m/e, %):428 [(M+1)+, 100]。
【0125】
中間体22
6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン
【化54】

2−クロロ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチノニトリル(1.14g、4.0mmol)のエチルアルコール(20mL)懸濁液に、ヒドラジン一水和物(0.61g、12.1mmol)を添加し、混合物を還流温度に加熱し、一晩撹拌した。混合物を4%水性炭酸水素ナトリウム溶液で処理し、沈殿を濾過し、水、酢酸エチルおよびエタノールで洗浄し、真空で乾燥させて、表題化合物(中間体22)(0.80g、71%)をオレンジ色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):5.83 (s, 2H), 6.58 (dd, 1H), 6.80 (dd, 1H), 7.25 (dd, 1H), 7.60 (dd, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.74 (d, 1H), 9.20 (d, 1H), 12.25 (s, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):279 [(M+1)+, 100]。
【実施例】
【0126】
実施例1
2−(3−フルオロフェニル)−3,4'−ビピリジン−5,6−ジアミン
【化55】

2−(3−フルオロフェニル)−5−ニトロ−3,4'−ビピリジン−6−アミン(中間体2)(0.15g、0.5mmol)および10%パラジウム炭素(30mg)のエタノール(10mL)懸濁液を水素雰囲気下撹拌した。1時間後、混合物をCelite(登録商標)を通して濾過し、フィルターケーキをエタノールで洗浄した。合わせた濾液および洗液を蒸発させて、表題化合物(0.14g、100%)を淡褐色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):3.50 (s, 2H), 4.50 (s, 2H), 6.9-7.20 (m, 7H), 8.45 (d, 2H)。
ESI/MS (m/e, %):281 [(M+1)+, 100]。
【0127】
実施例2
5−(3−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
【化56】

2−(3−フルオロフェニル)−3,4'−ビピリジン−5,6−ジアミン(実施例1)(65mg、0.23mmol)およびトリエチルオルトフォルメート(68mg、0.46mmol)の氷酢酸(0.15mL)溶液を、密封試験管中で140℃に加熱した。一晩撹拌後、混合物を冷却し、飽和水性炭酸水素ナトリウム溶液でpH7にし、次いで抽出した。有機層を乾燥(MgSO)させ、蒸発させて、固体を得て、それをジエチルエーテルでトリチュレートし、乾燥させて、表題化合物(36mg、54%)をオフホワイト色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):7.00-7.40 (m, 6H), 8.10 (m, 1H), 8.47 (d, 2H), 8.57 (s, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):291 [(M+1)+, 100]。
【0128】
実施例3
5−(3−フルオロフェニル)−2−メチル−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
【化57】

2−(3−フルオロフェニル)−3,4'−ビピリジン−5,6−ジアミン(実施例1)(42mg、0.15mmol)およびトリエチルオルトアセテート(49mg、0.3mmol)の混合物の氷酢酸(0.15mL)溶液を、密封試験管中で140℃に加熱した。一晩撹拌後、混合物を冷却し、飽和水性炭酸水素ナトリウム溶液でpH7にし、次いで抽出した。有機層を乾燥(MgSO)させ、蒸発させて、固体を得て、それをジエチルエーテルでトリチュレートし、乾燥させて、表題化合物(29mg、63%)をオフホワイト色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):6.96-7.38 (m, 6H), 7.93 (s, 1H), 8.40 (d, 2H)。
ESI/MS (m/e, %):305 [(M+1)+, 100]。
【0129】
実施例4
2−シクロプロピル−5−(3−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
【化58】

N−[6−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−3,4'−ビピリジン−5−イル]シクロプロパンカルボキサミド(中間体6)(35mg、0.1mmol)の氷酢酸(2mL)溶液を、密封試験管中で140℃に加熱した。2日間撹拌後、混合物を冷却し、蒸発させた。フラッシュクロマトグラフィー(98:2 ジクロロメタン/メタノール)により、表題化合物(16mg、48%)を白色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):0.85 (m, 2H), 0.99 (m, 1H), 1.21 (m, 2H), 7.0-7.20 (m, 6H), 7.94 (s, 1H), 8.52 (d, 2H), 11.42 (s, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):331 [(M+1)+, 100]。
【0130】
実施例5
2−エチル−5−(3−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
【化59】

2−(3−フルオロフェニル)−3,4'−ビピリジン−5,6−ジアミン(実施例1)(70mg、0.25mmol)およびトリエチルオルトプロピオネート(88mg、0.50mmol)の混合物の氷酢酸(3mL)溶液を、密封試験管中で140℃に加熱した。4時間撹拌後、混合物を冷却し、蒸発させた。混合物を少量の水に取り込み、飽和水性炭酸水素ナトリウム溶液でpH7にし、次いで抽出した。有機層を乾燥(MgSO)させ、蒸発させて、固体を得て、それをフラッシュクロマトグラフィー(98:2 ジクロロメタン/メタノール)で精製して、表題化合物(22mg、30%)を白色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):1.20 (t, 3H), 2.39 (q, 2H), 7.0-7.35 (m, 6H), 8.03 (s, 1H), 8.50 (d, 2H), 12.70 (s, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):319 [(M+1)+, 100]。
【0131】
実施例6
5−(3−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン
【化60】

亜硝酸ナトリウム(20mg、0.29mmol)の水(3mL)溶液に、冷却した(氷浴)2−(3−フルオロフェニル)−3,4'−ビピリジン−5,6−ジアミン(実施例1)(69mg、0.25mmol)の氷酢酸(2mL)溶液および水(1.0mL)を滴下した。混合物を30分撹拌し、次いで室温に温め、一晩撹拌した。固体炭酸水素ナトリウムを少しずつ添加した。沈殿を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、表題化合物(42mg、59%)をオフホワイト色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):7.00-7.40 (m, 6H), 8.55 (d, 2H), 8.60 (s, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):292 [(M+1)+, 100]。
【0132】
実施例7
5−(3−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
【化61】

温めた(40℃)2−(3−フルオロフェニル)−3,4'−ビピリジン−5,6−ジアミン(実施例1)(64.6mg、0.23mmol)のジメチルホルムアミド(0.4mL)溶液に、N,N'−カルボニルジイダゾール(40.4mg、0.25mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで80℃に温めた。5時間撹拌後、混合物を水に注ぎ、形成した沈殿を濾過し、水、ジエチルエーテルで洗浄して、表題化合物(41mg、59%)をオフホワイト色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):6.95-7.3 (m, 7H), 8.45 (d, 2H)。
ESI/MS (m/e, %):307 [(M+1)+, 100]。
【0133】
実施例8および9
5−エチニル−2−(3−フルオロフェニル)−3,4'−ビピリジン−6−アミン
6−(3−フルオロフェニル)−5−ピリジン−4−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
【化62】

2−(3−フルオロフェニル)−5−[(トリメチルシリル)エチニル]−3,4'−ビピリジン−6−アミン(中間体3)(0.29mmol)の乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(3.5mL)溶液に、アルゴン雰囲気下ヨウ化銅(I)(2.2mg、0.012mmol)を添加し、混合物を還流温度まで加熱した。一晩撹拌後、混合物を冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥(MgSO)させ、蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(200:1 ジクロロメタン/メタノールから50:1 ジクロロメタン/メタノール)で精製して、5−エチニル−2−(3−フルオロフェニル)−3,4'−ビピリジン−6−アミン(13.6mg、16%)を白色固体として得て:δ 1H NMR (CDCl3):3.50 (s, 1H), 5.25 (s, 2H), 6.8-7.23 (m, 6H), 7.63 (s, 1H), 8.45 (m, 2H). ESI/MS (m/e, %):290 [(M+1)+, 100]そして、6−(3−フルオロフェニル)−5−ピリジン−4−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(6.5mg、8%)を白色固体として得た:δ 1H NMR (CDCl3):6.55 (m, 1H), 7.0-7.4 (m, 6H), 7.53 (m, 1H), 7.64 (m, 1H), 8.00 (s, 1H), 11.0 (s, 1H). ESI/MS (m/e, %):290 [(M+1)+, 100]。
【0134】
実施例10
6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン
【化63】

2−クロロ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチノニトリル(中間体4)(1.14g、4.0mmol)のエチルアルコール(20mL)懸濁液に、ヒドラジン一水和物(0.61g、12.1mmol)を添加し、混合物を還流温度に加熱し、一晩撹拌した。混合物を4%水性炭酸水素ナトリウム溶液で処理し、沈殿を濾過し、水、酢酸エチルおよびエタノールで洗浄し、真空で乾燥させて、表題化合物(0.80g、71%)をオレンジ色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):5.83 (s, 2H), 6.58 (dd, 1H), 6.80 (dd, 1H), 7.25 (dd, 1H), 7.60 (dd, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.74 (d, 1H), 9.20 (d, 1H), 12.25 (s, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):279 [(M+1)+, 100]。
【0135】
実施例11
N−[6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]アセトアミド
【化64】

6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(実施例10)(0.101g、0.36mmol)のピリジン(0.5mL)懸濁液に、無水酢酸(0.038mL、0.4mmol)を添加し、混合物を還流温度まで加熱した。20時間後、混合物を冷却し、水に注いだ。沈殿を濾過し、水で洗浄し、空気乾燥させて、表題化合物(0.084g、72%)をオレンジ色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):2.10 (s, 3H), 6.59 (dd, 1H), 6.79 (dd, 1H), 7.38 (dd, 1H), 7.61 (dd, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.78 (d, 1H), 9.22 (d, 1H), 10.86 (s, 1H), 13.46 (s, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):321 [(M+1)+, 100]。
【0136】
実施例12
5−(2−フリル)−6−ピリミジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
【化65】

トリエチルアミン(0.10mL、0.72mmol)を、2−アミノ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチン酸(中間体5)(0.10g、0.35mmol)およびジフェニルホスホリルアジド(0.127g、0.46mmol)の混合物の1,4−ジオキサン(2mL)溶液に添加した。混合物を還流温度に加熱し、一晩撹拌した。混合物を蒸発させ、残渣に氷酢酸(0.13mL)および水を添加し、スクラッチした後、沈殿を濾過し、水、メタノールで洗浄し、乾燥させて、表題化合物(0.055g、56%)を黄色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):6.51 (dd, 1H), 6.59 (dd, 1H), 7.23 (dd, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.50 (m, 1H), 8.71 (d, 1H), 9.19 (d, 1H), 11.16 (s, 1H), 11.69 (s, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):280 [(M+1)+, 100]。
【0137】
実施例13
2−(2−チエニル)−3,4'−ビピリジン−5,6−ジアミン
【化66】

5−ニトロ−2−(2−チエニル)−3,4'−ビピリジン−6−アミン(中間体7)(91.5mg、0.31mmol)および10%パラジウム炭素(9.15mg)のエタノール(5mL)懸濁液を、水素雰囲気下撹拌した。1日後、混合物をCelite(登録商標)を通して濾過し、フィルターケーキをエタノールで洗浄した。合わせた濾液および洗液を蒸発させて、表題化合物(47.6mg、57%)を得た。
δ 1H NMR (CDCl3):6.52 (d, 1H), 679 (m, 2H), 7.24 (m, 3H), 8.57 (d, 2H)。
ESI/MS (m/e, %):269 [(M+1)+, 100]。
【0138】
実施例14
2−(2−フリル)−3,4'−ビピリジン−5,6−ジアミン
【化67】

2−(2−フリル)−5−ニトロ−3,4'−ビピリジン−6−アミン(中間体9)(114.1mg、0.4mmol)および10%パラジウム炭素(11.4mg)のエタノール(5mL)懸濁液を水素雰囲気下撹拌した。1日後、混合物をCelite(登録商標)を通して濾過し、フィルターケーキをエタノールで洗浄した。合わせた濾液および洗液を蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物を固体(69.6mg、68%)として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):6.10(d, 1H), 6.29(q, 1H), 6.83(s, 1H), 7.17(dd, 2H), 7.31,(m, 1H), 8.57(dd, 2H)。
ESI/MS (m/e, %):253 [(M+1)+, 100]。
【0139】
実施例15
6−(2−フリル)−5−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]ピリジン−2,3−ジアミン
【化68】

6−(2−フリル)−5−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]−3−ニトロピリジン−2−アミン(中間体8)(75mg、0.23mmol)、鉄粉末(56mg、1mmol)および触媒量の塩酸のエタノール(3mL)溶液を還流温度に加熱した。3時間後、混合物を蒸発させ、水性炭酸水素ナトリウム溶液(4%)を添加し、次いで酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ、蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(7:3 ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物を固体(47mg、68%)として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):6.40(m, 1H), 6.50(m, 1H), 6.62(d, 1H), 7.29(s, 1H), 7.33(m, 1H), 8.32(s, 1H), 8.34(s, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):300 [(M+1)+, 100]。
【0140】
実施例16
6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−2,3−ジアミン
【化69】

2−クロロ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−3−アミン(中間体11)(72mg、0.364mmol)および塩化銅(I)(11mg、0.113mmol)の混合物の水性アンモニア(1mL)溶液を密封試験管中で120℃に加熱した。1日後、混合物を濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(98:2 ジクロロメタン/メタノール)で精製して、表題化合物を固体(14mg、21%)として得た。
δ 1H NMR (DMSO):5.11(m, 1H), 6.00(m, 1H), 6.38-6.46(m, 2H), 6.86(d, 1H), 7.02 (s, 1H), 7.42(m, 1H), 9.08(m, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):254[(M+1)+, 100]。
【0141】
実施例17
6−ピリジン−4−イル−5−(2−チエニル)−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
【化70】

2−(2−チエニル)−3,4'−ビピリジン−5,6−ジアミン(実施例13)(0.048g、0.177mmol)およびカルボニルジイダゾール(0.032g、0.195mmol)の混合物のジオキサン(2mL)溶液を、100℃で48時間加熱した。溶媒を蒸発させ、粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(95:5 ジクロロメタン/メタノール)で精製して、表題化合物(0.051g、70%)を得た。
δ 1H NMR (DMSO):6.36-6.68 (m, 2H), 6.80-6.85 (dd, 1H), 7.00 (s, 1H), 7.10 (s, 1H), 7.32.7.35 (m, 2H), 7.44-7.47 (m, 1H), 7.63 (s, 1H), 8.57-8.60 (m, 2H)。
ESI/MS (m/e, %):295 [(M+1)+, 100]。
【0142】
実施例18
2−エトキシ−5−(2−フリル)−6−ピリミジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
【化71】

6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−2,3−ジアミン(実施例16)(30mg、0.118mmol)およびテトラエチルオルトカーボネート(46mg、0.239mmol)の混合物の氷酢酸(1.5mL)溶液を室温で5時間撹拌した。次いで、混合物を濃縮し、1.5mLのジオキサンおよび触媒量の氷酢酸を添加した。混合物を100℃に加熱し、一晩撹拌し、次いでそれを蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(98:2 ジクロロメタン/メタノール)で精製して、表題化合物(20mg、55%)を得た。
δ 1H NMR (CDCl3):1.46 (t, 3H), 4.13 (q, 2H), 6.47 (m, 2H), 6.78 (d, 1H), 7.05 (d, 1H), 7.65 (s, 1H), 8.63 (d, 1H), 9.30 (s, 1H), 10.59 (s, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):308 [(M+1)+, 100]。
【0143】
実施例19
5−(2−フリル)−6−ピリミジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
【化72】

6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−2,3−ジアミン(実施例16)(45mg、0.178mmol)およびトリエチルオルトフォルメート(53mg、0.355mmol)の混合物の氷酢酸(2mL)溶液を、密封試験管中で140℃に加熱した。1時間撹拌後、混合物を冷却し、少量の水に取り込み、飽和水性炭酸水素ナトリウム溶液でpH7にした。沈殿を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、表題化合物(20mg、43%)を得た。
ESI/MS (m/e, %):264 [(M+1)+, 100]。
【0144】
実施例20
5−(2−フリル)−2−メチル−6−ピリミジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
【化73】

6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−2,3−ジアミン(実施例16)(45mg、0.178mmol)およびトリエチルオルトアセテート(58mg、0.355mmol)の混合物の氷酢酸(2mL)溶液を、密封試験管中で140℃に加熱した。1時間撹拌後、混合物を冷却し、少量の水に取り込み、飽和水性炭酸水素ナトリウム溶液でpH7にし、次いで酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ、蒸発させて、表題化合物(40mg、81%)を固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):2.45 (s, 3H), 6.49 (m, 1H), 7.22 (m, 2H), 7.40 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.71 (d, 1H), 9.33 (d, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):278 [(M+1)+, 100]。
【0145】
実施例21
5−(2−フリル)−2−メチル−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
【化74】

2−(2−フリル)−3,4'−ビピリジン−5,6−ジアミン(実施例14)(0.100g、0.396mmol)および1,1,1−トリエトキシエタン(0.144mL、0.800mmol)の混合物の4mLの酢酸溶液を、密封試験管中で140℃で2時間加熱した。水を添加し、pHを5%水性炭酸水素ナトリウムで6−7に調整した。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を乾燥させ、蒸発させた。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(95:5 ジクロロメタン/メタノール)で精製して、表題化合物(0.055g、47%)を得た。
δ 1H NMR (CDCl3):2.56 (s, 3H), 6.10-6.18 (dd, 1H), 6.37-6.39 (m, 1H), 7.27-7.31 (m, 2H), 7.42.7.43 (m, 1H), 7.86 (s, 1H), 8.66-8.68 (m, 2H)。
ESI/MS (m/e, %):277 [(M+1)+, 100]。
【0146】
実施例22
2−シクロプロピル−5−(2−フリル)−6−ピリミジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
【化75】

撹拌している6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−2,3−ジアミン(実施例16)(50mg、0.197mmol)のTHF(3mL)溶液に、トリエチルアミン(30μL、0.217mmol)を添加し、混合物を−10℃に冷却した。シクロプロパンカルボニルクロライド(21mg、0.197mmol)を滴下し、混合物を30分撹拌した。混合物を蒸発させ、氷酢酸(1mL)を添加し、密封試験管中で140℃に加熱した。1日撹拌後、混合物を冷却し、少量の水に取り込み、飽和水性炭酸水素ナトリウム溶液でpH7にし、次いで酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ、蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(98:2 ジクロロメタン/メタノール)で精製して、表題化合物を固体(11mg、18%)として得た。
ESI/MS (m/e, %):304 [(M+1)+, 100]。
【0147】
実施例23
2−シクロプロピル−5−(2−フリル)−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
【化76】

2−(2−フリル)−3,4'−ビピリジン−5,6−ジアミン(実施例14)(0.078g、0.31mmol)およびトリエチルアミン(0.045mL、0.34mmol)の4mLのテトラヒドロフラン溶液に、−10℃でシクロプロパンカルボニルクロライド(0.028mL、0.31mmol)を添加した。混合物をこの温度で30分撹拌し、溶媒を蒸発させた。粗混合物をジクロロメタンおよび5%水性炭酸水素ナトリウムに分配した。有機層を乾燥させ、蒸発させて、N−[6−アミノ−2−(2−フリル)−3,4'−ビピリジン−5−イル]シクロプロパンカルボキサミド(0.064g)を得て、それを次段階にさらに精製することなく使用した。
【0148】
N−[6−アミノ−2−(2−フリル)−3,4'−ビピリジン−5−イル]シクロプロパンカルボキサミド(0.052g、0.163mmol)の3mLの酢酸溶液を、140℃で14時間、密封試験管中で加熱した。混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(98:2 ジクロロメタン/メタノール)で精製して、表題化合物(0.005g、19%)を得た。
ESI/MS (m/e, %):303 [(M+1)+, 100]。
【0149】
実施例24
5−(2−フリル)−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
【化77】

中間体2−(2−フリル)−3,4'−ビピリジン−5,6−ジアミン(実施例14)(0.050g、0.200mmol)およびジエトキシメトキシエタン(0.066mL、0.400mmol)の混合物の酢酸(2mL)溶液を140℃で1時間、密封試験管中で加熱した。水を添加し、pHを5%水性炭酸水素ナトリウムで6−7に調整した。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を乾燥させ、蒸発させた。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(100:8 ジクロロメタン/メタノール)で精製して、表題化合物(0.032g、61%)を得た。
δ 1H NMR (DMSO):5.75 (s, 1H), 6.43-6.51 (m, 2H), 7.29-7.32 (m, 2H), 7.55 (s, 1H), 7.99 (s, 1H), 8.56-8.59 (m, 2H)。
ESI/MS (m/e, %):263 [(M+1)+, 100]。
【0150】
実施例25
5−(2−フリル)−6−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
【化78】

6−(2−フリル)−5−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]ピリジン−2,3−ジアミン(実施例15)(40mg、0.13mmol)およびトリエチルオルトフォルメート(542mg、3.66mmol)の混合物を、密封試験管中で140℃に加熱した。1時間撹拌後、混合物を冷却し、少量の水に取り込み、次いで酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ、蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(98:2 ジクロロメタン/メタノール)で精製して、表題化合物を固体(10mg、25%)として得た。
ESI/MS (m/e, %):310 [(M+1)+, 100]。
【0151】
実施例26
5−(2−フリル)−1−メチル−6−ピリミジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
【化79】

3−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−フラン−2−イル−1−メチル−6−ピリミジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン(中間体16)(0.100g、0.23mmol)、トリフルオロ酢酸(5mL)およびチオアニソール(1.3mL)の混合物を65℃に加熱し、一晩放置した。混合物を濃縮し、4%水性炭酸水素ナトリウム溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥(MgSO)させ、蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタンから25:1 ジクロロメタン/メタノール)で精製して、表題化合物(0.021g、32%)を淡黄色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3 + CD3OD):9.28 (d, 1H), 8.60 (d, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.30 (d, 1H), 7.10 (dd, 1H), 6.63 (dd, 1H), 6.42 (dd, 1H), 3.40 (s, 3H)。
ESI/MS (m/e, %):294 [(M+1)+, 100]。
【0152】
実施例27
6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
【化80】

氷酢酸(10mL)、水(4.3mL)および濃水性塩酸(1.2mL)の混合物中の6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(2.0g、7.2mmol)(実施例48)の溶液を0℃に冷却し、亜硝酸ナトリウム(0.595g、8.6mmol)の水(2mL)溶液を滴下した。混合物を30分撹拌し、次いで次亜リン酸(11.3mL)の50%水性溶液を滴下し、混合物をさらに6時間、0℃で撹拌した。混合物を6M 水性水酸化ナトリウム溶液で中和し、形成した固体を濾過し、フラッシュクロマトグラフィー(2:1 ヘキサン/酢酸エチルから酢酸エチル)で精製して、表題化合物(0.78g、41%)をオフホワイト色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):13.81 (s, 1H), 9.31 (d, 1H), 8.85 (d, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.63 (dd, 1H), 7.46 (dd, 1H), 6.87 (dd, 1H), 6.63 (dd, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):264 [(M+1)+, 100]。
【0153】
実施例28
3−クロロ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
【化81】

6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−オン(実施例31)(0.9g、3.22mmol)のオキシ塩化リン(5mL)懸濁液を密封試験管中で110℃に加熱し、一晩撹拌した。混合物を次いで冷却し、蒸発乾固した。水を添加し、pHを飽和水性炭酸水素ナトリウム溶液で7に調整した。形成した固体を濾過し、フラッシュクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物(0.16g、17%)を白色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):11.89 (s, 1H), 9.36 (d, 1H), 8.76 (d, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.53 (m, 1H), 7.32 (dd, 1H), 6.63 (dd, 1H), 6.50 (m, 1H)
ESI/MS (m/e, %):298 [(M+1)+, 100]。
【0154】
実施例29
3−エトキシ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
【化82】

3−エトキシ−6−フラン−2−イル−1−(4−メトキシベンジル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(中間体21)(0.053g、0.12mmol)、トリフルオロ酢酸(2.5mL)およびチオアニソール(0.7mL)の混合物を80℃に加熱し、一晩放置した。混合物を濃縮し、4%水性炭酸水素ナトリウム溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥(MgSO)させ、蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサンから1:1 ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物(0.010g、27%)を明褐色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):10.74 (s, 1H), 9.31 (d, 1H), 8.70 (d, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.46 (m, 1H), 7.25 (dd, 1H), 6.66 (dd, 1H), 6.48 (m, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):308 [(M+1)+, 100]。
【0155】
実施例30
6−(2−フリル)−5−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン
【化83】

2−クロロ−6−(2−フリル)−5−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]ニコチノニトリル(中間体12)(1.00g、3.0mmol)のエチルアルコール(20mL)懸濁液に、ヒドラジン一水和物(0.31g、9.0mmol)を添加し、混合物を還流温度に加熱し、一晩撹拌した。混合物を水で処理し、形成した沈殿を濾過し、水、ジエチルエーテルで洗浄し、真空で乾燥させて、表題化合物(0.90g、91%)を黄色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):12.28 (s, 1H), 8.57 (d, 1H), 8.44 (s, 1H), 7.62 (dd, 1H), 6.98 (d, 1H), 6.81(dd, 1H), 6.60 (dd, 1H), 5.84 (s, 2H), 2.43 (s, 3H)。
ESI/MS (m/e, %):325 [(M+1)+, 100]。
【0156】
実施例31
6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−オン
【化84】

撹拌しているメチル2−クロロ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチネート(中間体14)(3.0g、9.52mmol)のエタノール(100mL)懸濁液に、ヒドラジン一水和物(4.77g、95.2mmol)を添加し、混合物を密封試験管中で95℃に加熱した。一晩撹拌後、混合物を熱濾過し、少量の不溶性暗色固体を除去して、冷却し、濾液を蒸発させた。残渣をエタノールでトリチュレートし、固体を濾過し、乾燥させて、表題化合物(2.44g、92%)をオフホワイト色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):9.17 (d, 1H), 8.74 (d, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.58 (m, 1H), 7.35 (dd, 1H), 6.76 (dd, 1H), 6.57 (m, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):280 [(M+1)+, 100]。
【0157】
実施例32
6−(2−フリル)−5−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
【化85】

氷酢酸(3mL)、水(1.3mL)および濃水性塩酸(0.34mL)の混合物中の6−(2−フリル)−5−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(実施例30)(0.60g、1.85mmol)の溶液を、0℃に冷却し、亜硝酸ナトリウム(0.153g、2.22mmol)の水(0.5mL)溶液を滴下した。混合物を30分撹拌し、次いで次亜リン酸の50%水性溶液(3.4mL)を滴下し、混合物をさらに6時間、0℃で撹拌した。混合物を6M 水性水酸化ナトリウム溶液で中和し、形成した固体を濾過し、フラッシュクロマトグラフィー(3:1 ヘキサン/酢酸エチルから2:1 ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物(0.24g、42%)を白色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):8.61 (d, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.62 (dd, 1H), 7.14 (d, 1H), 6.82 (dd, 1H), 6.60 (dd, 1H), 2.21 (s, 3H)。
ESI/MS (m/e, %):310 [(M+1)+, 100]。
【0158】
実施例33
6−(2−フリル)−5−(2−メトキシピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
【化86】

6−(2−フリル)−5−[2−(メチルスルホニル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(中間体13)(0.070g、0.21mmol)のメタノール(2mL)懸濁液に、アルゴン雰囲気下、鉱油中の懸濁液としての60%水素化ナトリウム(0.025g、0.62mmol)を少しずつ添加した。反応バイアルを蓋し、70℃に温めた。3時間後、反応物を冷却し、水で希釈し、pHを2M 水性塩酸を使用して5−6に調整した。沈殿を濾過し、水で洗浄し、ヘキサンおよび乾燥させて、表題化合物(0.028g、46%)を白色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):8.61 (d, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.61 (dd, 1H), 7.11 (d, 1H), 6.82 (dd, 1H), 6.60 (dd, 1H), 3.79 (s, 3H)。
ESI/MS (m/e, %):294 [(M+1)+, 100]。
【0159】
実施例34
N−シクロプロピル−4−[6−(2−フリル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]ピリミジン−2−アミン
【化87】

アセトニトリル(1mL)およびトリエチルアミン(0.051g、0.50mmol)中の6−(2−フリル)−5−[2−(メチルスルホニル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(中間体13)(0.050g、0.15mmol)の懸濁液に、シクロプロピルアミン(0.059g、1.18mmol)を添加した。反応バイアルを蓋し、100℃に温めた。一晩撹拌後、反応物を冷却し、濾過した。濾液を蒸発させ、残渣フラッシュクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物(0.012g、26%)を白色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):8.32 (s, 1H), 8.30 (d, 1H), 8.21 (s, 1H), 7.67 (dd, 1H), 7.43 (d, 1H), 6.66 (dd, 1H), 6.55 (dd, 1H), 1,27 (m, 1H), 0.58 (m, 2H), 0.42 (m, 2H)。
ESI/MS (m/e, %):319 [(M+1)+, 100]。
【0160】
実施例35
4−[6−(2−フリル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]−N−イソプロピルピリミジン−2−アミン
【化88】

アセトニトリル(1mL)およびトリエチルアミン(0.016g、0.16mmol)中の6−(2−フリル)−5−[2−(メチルスルホニル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(中間体13)(0.050g、0.15mmol)の懸濁液にイソプロピルアミン(0.174g、2.94mmol)を添加した。反応バイアルを蓋し、100℃に温めた。一晩撹拌後、反応物を冷却し、蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(95:5 ジクロロメタン/メタノール)で精製して、表題化合物(0.007g、15%)を白色固体として得た。
δ 1H NMR (CD3OD):8.38 (s, 1H), 8.24 (d, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.50 (dd, 1H), 6.81 (dd, 1H), 6.53 (m, 2H), 4.07 (m, 1H), 1.23 (s, 3H), 1.18 (s, 3H)。
ESI/MS (m/e, %):321[(M+1)+, 100]。
【0161】
実施例36
5−(2−エトキシピリミジン−4−イル)−6−(2−フリル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
【化89】

6−(2−フリル)−5−[2−(メチルスルホニル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(中間体13)(0.070g、0.21mmol)のエタノール(2mL)懸濁液に、アルゴン雰囲気下、鉱油中の懸濁液としての60%水素化ナトリウム(0.025g、0.62mmol)を少しずつ添加した。反応バイアルを蓋し、70℃に温めた。3時間後、反応物を冷却し、水で希釈し、pHを2M 水性塩酸を使用して5−6に調整した。沈殿を濾過し、水で洗浄し、ヘキサンおよび乾燥させて、表題化合物(0.028g、44%)を白色固体として得た。
δ 1H NMR (CD3OD):8.54 (d, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.43 (dd, 1H), 7.01 (d, 1H), 6.92 (dd, 1H), 6.57 (dd, 1H), 4.36 (q, 2H), 1.32 (t, 3H)。
ESI/MS (m/e, %):308 [(M+1)+, 100]。
【0162】
実施例37
6−(2−フリル)−5−(2−イソプロポキシピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
【化90】

6−(2−フリル)−5−[2−(メチルスルホニル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(中間体13)(0.087g、0.26mmol)のイソプロパノール(2mL)懸濁液に、アルゴン雰囲気下、鉱油中の懸濁液としての60%水素化ナトリウム(0.031g、0.77mmol)を少しずつ添加した。反応バイアルを蓋し、70℃に温めた。3時間後、反応物を冷却し、水で希釈し、pHを2M 水性塩酸を使用して5−6に調整した。沈殿を濾過し、水で洗浄し、ヘキサンおよび乾燥させて、表題化合物(0.040g、49%)を白色固体として得た。
δ 1H NMR (CD3OD):8.52 (d, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.44 (dd, 1H), 7.05 (d, 1H), 6.89 (dd, 1H), 6.56 (dd, 1H), 5.22 (m, 1H), 1.32 (s, 3H), 1.29 (s, 3H)。
ESI/MS (m/e, %):322 [(M+1)+, 100]。
【0163】
実施例38
5−[2−(シクロヘキシルオキシ)ピリミジン−4−イル]−6−(2−フリル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
【化91】

6−(2−フリル)−5−[2−(メチルスルホニル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(中間体13)(0.080g、0.23mmol)のテトラヒドロフラン(1mL)懸濁液に、アルゴン雰囲気下シクロヘキサノール(0.071g、0.70mmol)を添加し、続いて、鉱油中の懸濁液としての60%水素化ナトリウム(0.028g、0.70mmol)を少しずつ添加した。反応バイアルを蓋し、70℃に温めた。4時間後、反応物を冷却し、水で希釈し、pHを2M 水性塩酸を使用して5−6に調整した。沈殿を濾過し、水、ヘキサンで洗浄し、乾燥させて、表題化合物(0.044g、52%)を白色固体として得た。
δ 1H NMR (CD3OD):8.53 (d, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.42 (dd, 1H), 7.05 (d, 1H), 6.89 (dd, 1H), 6.51 (dd, 1H), 2.01-1.32 (m, 11H)。
ESI/MS (m/e, %):362 [(M+1)+, 100]。
【0164】
実施例39
6−(2−フリル)−N−イソブチル−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン
【化92】

ジクロロエタン(2.5mL)および氷酢酸(0.074mL)中の6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(実施例48)(0.060g、0.22mmol)の懸濁液に、2−メチル−プロピオンアルデヒド(0.22mmol)およびナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(0.128g、0.60mmol)を添加した。4日間、室温で撹拌後、混合物を酢酸エチルおよび4%水性炭酸水素ナトリウム溶液に分配した。有機層を塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(1:1 酢酸エチル/ヘキサンから2:1 酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、表題化合物(0.030g、42%)をオフホワイト色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):12.23 (s, 1H), 9.18 (d, 1H), 8.76 (d, 1H), 8.51 (s, 1H), 7.58 (dd, 1H), 7.23 (dd, 1H), 6.81(dd, 1H), 6.52 (dd, 1H), 6.47 (s, 1H), 3.10 (t, 2H), 1.93 (m, 1H), 1.02 (d, 6H)。
ESI/MS (m/e, %):335 [(M+1)+, 100]。
【0165】
実施例40
N−{6−(2−フリル)−5−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}アセトアミド
【化93】

6−(2−フリル)−5−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(実施例30)(0.10g、0.31mmol)のピリジン(0.5mL)懸濁液に、無水酢酸(0.032mL、0.34mmol)を添加し、混合物を還流温度まで加熱した。20時間後、混合物を冷却し、水に注いだ。沈殿を濾過し、水で洗浄し、空気乾燥させて、表題化合物(0.081g、72%)をオフホワイト色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):13.51 (s, 1H), 10.82 (NH), 8.63 (d, 1H), 8.61(s, 1H), 7.63 (dd, 1H), 7.10 (d, 1H), 6.82 (dd, 1H), 6.58 (dd, 1H), 2.38 (s, 3H), 2.08 (s, 3H)。
ESI/MS (m/e, %):367 [(M+1)+, 100]。
【0166】
実施例41
6−(3−フルオロフェニル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン
【化94】

2−クロロ−6−(3−フルオロフェニル)−5−ピリミジン−4−イルニコチノニトリル(中間体15)(16.86g、53.9mmol)およびヒドラジン一水和物(9.15mL、190mmol)のエタノール(200mL)溶液を80℃に加熱した。15時間後、混合物を冷却し、沈殿を濾過し、水で洗浄した。濾液を蒸発させ、水を添加し、沈殿を濾過した。固体を乾燥させて、表題化合物(13.75g、97%)を黄色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):5.89 (s, 2H), 7.04 (d, 1H), 7.15 (dd, 1H), 7.19 (m, 2H), 7.34 (dd, 1H), 8.60 (d, 2H), 9.17 (s, 1H), 12.33 (s, 1H)。
【0167】
実施例42
6−(3−フルオロフェニル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
【化95】

氷酢酸(0.75mL)、水(0.33mL)および濃水性塩酸(0.085mL)の混合物中の6−(3−フルオロフェニル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(実施例41)(0.146g、0.47mmol)の溶液を0℃に冷却し、亜硝酸ナトリウム(0.039g、0.57mmol)の水(0.2mL)溶液を滴下した。混合物を30分撹拌し、次いで次亜リン酸の50%水性溶液(0.86mL)を滴下し、混合物をさらに60分、0℃で撹拌した。混合物を6M 水性水酸化ナトリウム溶液で中和し、形成した固体を濾過し、フラッシュクロマトグラフィー(95:5 ジクロロメタン/メタノール)で精製して、表題化合物(0.070g、51%)をオフホワイト色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):9.16 (d, 1H), 8.70 (d, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.38-7.18 (m, 4H), 7.06 (m, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):292 [(M+1)+, 100]。
【0168】
実施例43
6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
【化96】

3−エチニル−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−2−アミン(中間体18)(0.50g、1.9mmol)の1−メチル−2−ピロリジノン(12mL)溶液に、カリウムtert−ブトキシド(0.45g、4.0mmol)を添加し、混合物を密封試験管中で70℃に加熱した。48時間後、混合物を冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。残渣をSCXカラムを使用したイオン交換クロマトグラフィー(メタノール、次いでエタノール中7M アンモニアで溶出)により精製して、表題化合物(0.39g、78%)をベージュ色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):11.28 (s, 1H), 9.33 (d, 1H), 8.67 (d, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.46 (m, 1H), 7.40 (dd, 1H), 7.23 (m, 1H), 6.61 (dd, 1H), 6.50 (d, 2H)
ESI/MS (m/e, %):263 [(M+1)+, 100]。
【0169】
実施例44
2−(3−フルオロフェニル)−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
【化97】

3−[(3−フルオロフェニル)エチニル]−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−2−アミン(中間体20)(0.145g、0.41mmol)の1−メチル−2−ピロリジノン(7mL)溶液に、カリウムtert−ブトキシド(0.096g、0.85mmol)を添加し、混合物を密封試験管中で70℃に加熱した。72時間後、混合物を冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物(0.095g、66%)を黄色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):10.06 (s, 1H), 9.33 (d, 1H), 8.68 (d, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.40-7.20 (m, 5H), 7.03 (m, 1H), 6.86 (dd, 1H), 6.50 (dd, 1H), 6.33 (m, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):357 [(M+1)+, 100]。
【0170】
実施例45
6−(2−フリル)−2−フェニル−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
【化98】

6−(2−フリル)−3−(フェニルエチニル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−2−アミン(中間体19)(0.04g、0.12mmol)の1−メチル−2−ピロリジノン(2mL)溶液に、カリウムtert−ブトキシド(0.030g、0.25mmol)を添加し、混合物を密封試験管中で70℃に加熱した。72時間後、混合物を冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物を得た(0.030g、75%)を淡黄色固体として得た。
δ 1H NMR (CDCl3):9.45 (s, 1H), 9.33 (d, 1H), 8.66 (d, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.68 (m, 2H), 7.51-7.21(m, 5H), 6.86 (dd, 1H), 6.51 (dd, 1H), 6.40 (m, 1H)
ESI/MS (m/e, %):339 [(M+1)+, 100]。
【0171】
実施例46
6−(5−ブロモ−2−フリル)−3−クロロ−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
【化99】

クロロホルム(1mL)およびアセトニトリル(0.4mL)中の3−クロロ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(実施例28)(0.12g、0.40mmol)の溶液に、臭素(0.44mmol)を添加した。混合物を48時間撹拌し、次いで混合物をクロロホルムで希釈し、有機層を4%水性炭酸水素ナトリウム溶液および5%水性チオ硫酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を乾燥(MgSO)させ、蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(98:2 ジクロロメタン/メタノール)で精製して、表題化合物(13.4mg、9%)をオフホワイト色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):9.23 (d, 1H), 8.90 (d, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.69 (dd, 1H), 6.79 (d, 1H), 6.71(d, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):378 [(M+1)+, 100]。
【0172】
実施例47
5−(5−ブロモ−2−フリル)−6−ピリミジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
【化100】

5−(2−フリル)−6−ピリミジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン(実施例12)(0.36g、1.32mmol)の7mLの酢酸溶液に、臭素(0.075mL、1.45mmol)を添加した。混合物を60℃で2時間加熱し、次いで室温に冷却した。混合物を部分的に濃縮し、形成した沈殿を濾取して、表題化合物(0.440g、92%)を得た。
ESI/MS (m/e, %):359 [(M+1)+, 100]。
【0173】
実施例48
6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン
【化101】

2−クロロ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルニコチノニトリル(中間体22)(1.14g、4.0mmol)のエチルアルコール(20mL)懸濁液に、ヒドラジン一水和物(0.61g、12.1mmol)を添加し、混合物を還流温度に加熱し、一晩撹拌した。混合物を4%水性炭酸水素ナトリウム溶液で処理し、沈殿を濾過し、水、酢酸エチルおよびエタノールで洗浄し、真空で乾燥させて、表題化合物(0.80g、71%)をオレンジ色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):5.83 (s, 2H), 6.58 (dd, 1H), 6.80 (dd, 1H), 7.25 (dd, 1H), 7.60 (dd, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.74 (d, 1H), 9.20 (d, 1H), 12.25 (s, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):279 [(M+1)+, 100]。
【0174】
実施例49
N−[6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]アセトアミド
【化102】

6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン(実施例48)(0.101g、0.36mmol)のピリジン(0.5mL)懸濁液に、無水酢酸(0.038mL、0.4mmol)を添加し、混合物を還流温度まで加熱した。20時間後、混合物を冷却し、水に注いだ。沈殿を濾過し、水で洗浄し、空気乾燥させて、表題化合物(0.084g、72%)をオレンジ色固体として得た。
δ 1H NMR (DMSO):2.10 (s, 3H), 6.59 (dd, 1H), 6.79 (dd, 1H), 7.38 (dd, 1H), 7.61 (dd, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.78 (d, 1H), 9.22 (d, 1H), 10.86 (s, 1H), 13.46 (s, 1H)。
ESI/MS (m/e, %):321 [(M+1)+, 100]。
【0175】
実施例
【表1】

【表2】

【表3】

【0176】
【表4】

【表5】

【表6】

【表7】

【0177】
組成物実施例1
各々100mgの6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4b]ピリジン−3−アミン(活性成分)を含む50,000個のカプセルを、下記処方に従い製剤した:
【表8】

方法
上記成分を60メッシュ篩を通して篩い、適当なミキサーに入れ、そして50,000個のゼラチンカプセルに充填した。
【0178】
組成物実施例2
各々50mgの6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4b]ピリジン−3−アミン(活性成分)を含む50,000個の錠剤を、下記処方に従い、製剤した:
【表9】

方法
全粉末を0.6mm孔の篩を通し、次いで適当なミキサー中で20分混合し、9mmディスクおよび平らに面取りしたパンチを使用して、300mg錠剤に圧縮した。錠剤の崩壊時間は約3分であった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2Bアデノシン受容体の拮抗作用による改善に感受性の病状または疾患の処置用薬剤の製造における、式(I)
【化1】

〔式中、
Aは所望により置換されていてよい単環式または多環式アリールまたはヘテロアリール基であり、
Bは所望により置換されていてよい単環式窒素含有ヘテロ環式基であり、
そして
a)Rが水素原子であり、そしてRが−NHおよび所望により置換されていてよいアルキニル基から選択される基であるか
または
b)R、RおよびRが結合している−NH−基が式(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)および(IIe):
【化2】

(式中、Rは水素原子、ハロゲン原子および所望により置換されていてよいアルキル、所望により置換されていてよいシクロアルキル、所望により置換されていてよいアリール、所望により置換されていてよいヘテロアリール、−OR、−SR、−COOR、−CONR、−NR、−NRCORおよび−CN基から選択される基から選択され、ここで、RおよびRは独立して水素原子および低級アルキルまたはシクロアルキル基から選択される。
は水素原子および所望により置換されていてよいアルキル、所望により置換されていてよいシクロアルキル、所望により置換されていてよいアリールおよび所望により置換されていてよいヘテロアリール基から選択される基から選択される)
から選択される部分を形成するかのいずれかである。〕
の化合物の使用。
【請求項2】
Bが所望により置換されていてよい1個または2個の窒素原子を有する単環式6員ヘテロ環式環である、請求項1記載の使用。
【請求項3】
Bが所望により置換されていてよいピリジン、所望により置換されていてよいピリミジン、所望により置換されていてよいピリダジンおよび所望により置換されていてよいピリジノンから選択される基である、請求項2記載の使用。
【請求項4】
基Bが非置換であるか、または−OR、−SR、−Rおよび−NHRから選択される1個の基で置換されている、請求項1から3のいずれかに記載の使用。
【請求項5】
Aが所望により置換されていてよいフェニル、フリルまたはチエニル基である、請求項1から4のいずれかに記載の使用。
【請求項6】
基Aが非置換であるか、またはハロゲン原子および低級アルキル基から選択される1個の基で置換されている、請求項1から5のいずれかに記載の使用。
【請求項7】
Bがピリミジニル基であり、そしてAがフリル基である、請求項1から6のいずれかに記載の使用。
【請求項8】
が水素原子であり、そしてRが上記の通りであるか、またはR、RおよびRが結合している−NH−基が式(IIc)および(IIe)から選択される部分を形成する、請求項1から7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
が−NH基または所望により置換されていてよいアルキニル基である、請求項1から8のいずれかに記載の使用。
【請求項10】
が低級アルキル基およびシクロアルキル基から選択される、請求項1から9のいずれかに記載の使用。
【請求項11】
が低級アルキル基および水素原子からなる群から選択される、請求項1から10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
化合物が:
2−(3−フルオロフェニル)−3,4'−ビピリジン−5,6−ジアミン
5−(3−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(3−フルオロフェニル)−2−メチル−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
2−シクロプロピル−5−(3−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
2−エチル−5−(3−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(3−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン
5−(3−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
5−エチニル−2−(3−フルオロフェニル)−3,4'−ビピリジン−6−アミン
6−(3−フルオロフェニル)−5−ピリジン−4−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン
N−[6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]アセトアミド
5−(2−フリル)−6−ピリミジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
2−(2−チエニル)−3,4'−ビピリジン−5,6−ジアミン
2−(2−フリル)−3,4'−ビピリジン−5,6−ジアミン
6−(2−フリル)−5−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]ピリジン−2,3−ジアミン
6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−2,3−ジアミン
6−ピリジン−4−イル−5−(2−チエニル)−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
2−エトキシ−5−(2−フリル)−6−ピリミジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(2−フリル)−6−ピリミジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(2−フリル)−2−メチル−6−ピリミジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(2−フリル)−2−メチル−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
2−シクロプロピル−5−(2−フリル)−6−ピリミジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
2−シクロプロピル−5−(2−フリル)−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(2−フリル)−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(2−フリル)−6−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(2−フリル)−1−メチル−6−ピリミジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
3−クロロ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
3−エトキシ−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
6−(2−フリル)−5−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン
6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−オン
6−(2−フリル)−5−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
6−(2−フリル)−5−(2−メトキシピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
N−シクロプロピル−4−[6−(2−フリル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]ピリミジン−2−アミン
4−[6−(2−フリル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]−N−イソプロピルピリミジン−2−アミン
5−(2−エトキシピリミジン−4−イル)−6−(2−フリル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
6−(2−フリル)−5−(2−イソプロポキシピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
5−[2−(シクロヘキシルオキシ)ピリミジン−4−イル]−6−(2−フリル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
6−(2−フリル)−N−イソブチル−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン
N−{6−(2−フリル)−5−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}アセトアミド
6−(3−フルオロフェニル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン
6−(3−フルオロフェニル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
2−(3−フルオロフェニル)−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
6−(2−フリル)−2−フェニル−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
6−(5−ブロモ−2−フリル)−3−クロロ−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
5−(5−ブロモ−2−フリル)−6−ピリミジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン
N−[6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]アセトアミド
の一つである、請求項1から11のいずれかに記載の使用。
【請求項13】
式(I)
【化3】

〔式中、
Aは所望により置換されていてよい単環式または多環式アリールまたはヘテロアリール基であり、
Bは所望により置換されていてよい単環式窒素含有ヘテロ環式基であり、
そして
a)Rが水素原子であり、そしてRが−NHおよび所望により置換されていてよいアルキニル基から選択される基であるか
または
b)R、RおよびRが結合している−NH−基が式(IIa)、(IIb)、(IIc)および(IId):
【化4】

(式中、Rは水素原子、ハロゲン原子および所望により置換されていてよいアルキル、所望により置換されていてよいシクロアルキル、所望により置換されていてよいアリール、所望により置換されていてよいヘテロアリール、−OR、−SR、−COOR、−CONR、−NR、−NRCORおよび−CN基から選択される基から選択され、ここで、RおよびRは独立して水素原子および低級アルキルまたはシクロアルキル基から選択される。
は水素原子および所望により置換されていてよいアルキル、所望により置換されていてよいシクロアルキル、所望により置換されていてよいアリールおよび所望により置換されていてよいヘテロアリール基から選択される基から選択される)
から選択される部分を形成するかのいずれかである。〕
の化合物。
【請求項14】
Bが所望により置換されていてよい1個または2個の窒素原子を有する単環式6員ヘテロ環式環である、請求項13記載の化合物。
【請求項15】
Bが所望により置換されていてよいピリジン、所望により置換されていてよいピリミジン、所望により置換されていてよいピリダジンおよび所望により置換されていてよいピリジノンから選択される、請求項13から14のいずれかに記載の化合物。
【請求項16】
Bが非置換であるか、または−OR、−SR、−Rおよび−NHRから選択される1個の基で置換されている、請求項13から15のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
Aが所望により置換されていてよいフェニル、フリルまたはチエニル基である、請求項13から16のいずれかに記載の化合物。
【請求項18】
Aが非置換であるか、またはから選択される1個の基で置換されているハロゲン原子および低級アルキル基である、請求項13から17のいずれかに記載の化合物。
【請求項19】
Bがピリミジニル基であり、そしてAがフリル基である、請求項13から18のいずれかに記載の化合物。
【請求項20】
が水素原子であり、そしてRが上記で定義の通りであるか、またはR、RおよびRが結合している−NH−基が式(IIc)の部分を形成する、請求項13から19のいずれかに記載の化合物。
【請求項21】
が−NH基または所望により置換されていてよいアルキニル基である、請求項13から20のいずれかに記載の化合物。
【請求項22】
が低級アルキル基およびシクロアルキル基から選択される、請求項13から21のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
が低級アルキル基および水素原子からなる群から選択される、請求項13から22のいずれかに記載の化合物。
【請求項24】
2−(3−フルオロフェニル)−3,4'−ビピリジン−5,6−ジアミン
5−(3−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(3−フルオロフェニル)−2−メチル−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
2−シクロプロピル−5−(3−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
2−エチル−5−(3−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(3−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン
5−(3−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
5−エチニル−2−(3−フルオロフェニル)−3,4'−ビピリジン−6−アミン
6−(3−フルオロフェニル)−5−ピリジン−4−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
5−(2−フリル)−6−ピリミジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
2−(2−チエニル)−3,4'−ビピリジン−5,6−ジアミン
2−(2−フリル)−3,4'−ビピリジン−5,6−ジアミン
6−(2−フリル)−5−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]ピリジン−2,3−ジアミン
6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イルピリジン−2,3−ジアミン
6−ピリジン−4−イル−5−(2−チエニル)−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
2−エトキシ−5−(2−フリル)−6−ピリミジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(2−フリル)−6−ピリミジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(2−フリル)−2−メチル−6−ピリミジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(2−フリル)−2−メチル−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
2−シクロプロピル−5−(2−フリル)−6−ピリミジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
2−シクロプロピル−5−(2−フリル)−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(2−フリル)−6−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(2−フリル)−6−[2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
5−(2−フリル)−1−メチル−6−ピリミジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
2−(3−フルオロフェニル)−6−(2−フリル)−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
6−(2−Fフリル)−2−フェニル−5−ピリミジン−4−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
5−(5−ブロモ−2−フリル)−6−ピリミジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
の一つである、請求項13記載の化合物。
【請求項25】
請求項13から24のいずれかに記載の化合物を、薬学的に許容される希釈剤または担体と共に含む、医薬組成物。
【請求項26】
病状または疾患が喘息、気管支収縮、アレルギー性疾患、高血圧、アテローム性動脈硬化症、再灌流傷害、心筋虚血、網膜症、炎症、胃腸管障害、細胞増殖障害、真性糖尿病、および/または自己免疫疾患である、請求項1から12のいずれかに記載の使用。
【請求項27】
2Bアデノシン受容体の拮抗作用による改善に感受性の病状または疾患を有する対象を処置する方法であって、有効量の請求項13から24のいずれかに記載の化合物を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項28】
病状または疾患が喘息、気管支収縮、アレルギー性疾患、高血圧、アテローム性動脈硬化症、再灌流傷害、心筋虚血、網膜症、炎症、胃腸管障害、細胞増殖障害、真性糖尿病、および/または自己免疫疾患である、請求項27記載の方法。

【公表番号】特表2007−532603(P2007−532603A)
【公表日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−507732(P2007−507732)
【出願日】平成17年4月12日(2005.4.12)
【国際出願番号】PCT/EP2005/003818
【国際公開番号】WO2005/100353
【国際公開日】平成17年10月27日(2005.10.27)
【出願人】(598032139)ラボラトリオス・アルミラル・ソシエダッド・アノニマ (69)
【氏名又は名称原語表記】Laboratorios Almirall,S.A.
【Fターム(参考)】