説明

IPアドレスの登録システム

【課題】 本発明は、IPアドレスに情報をもたせるようにユニークなIPアドレスを形成してICセンサに登録する登録システムを提供することを目的とする。
【解決手段】 登録システム20は、GPS10よりICセンサの設置場所の位置情報を取得するGPS受信部201と、GPS受信部201によって取得した位置情報に基づいて所定の規則に従ってIPアドレスを形成するIPアドレス形成部202と、形成したIPアドレスをICセンサに登録するIPアドレス登録部203とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象物の異常を感知し、その異常情報を送信する防犯システムに用いられる複数のセンサにIPアドレスを登録する登録システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在様々な犯罪がおきており、盗難防止目的として自動販売機や現金預払機等の据置型機器に対して、24時間監視する防犯装置が設けられている。この防犯装置は定期的に監視情報を管理センタに送信し、異常があった場合には管理センタに異常信号を送信する。
微弱な電波を送受信するICタグと異常を感知するセンサを組み合わせて監視する装置(以下ICセンサと称する)がある。
【0003】
また、本願出願人による防犯装置は、信号の送受信用のアンテナと異常を感知するセンサとを有し、それぞれ間隔をおいて配置される複数のICセンサと、複数のICセンサの情報を管理する情報端末を備えている。そして、複数のICセンサは、監視情報を互いに送受信するネットワークを形成している。
【特許文献1】特開2004−236048号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような複数のICセンサは、それぞれ異なるIPアドレスが割当てられている。IPアドレスを登録する場合、IPアドレスが重複しないように単に数値と記号を羅列して割り当てており、IPアドレスには識別番号以外の意味がなかった。そこで、本発明は、IPアドレスに情報をもたせるようにユニークなIPアドレスを形成し、ICセンサに登録するシステムを提供することを目的とする。また、登録されたIPアドレスからICセンサの位置情報を取得するシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明のIPアドレスの登録システムは、信号の送受信用のアンテナと異常を感知するセンサとを有し、それぞれ間隔をおいて配置される複数のICセンサに互いに異なるIPアドレスを登録するアドレスの登録システムであって、ICセンサの位置情報を取得する位置情報取得手段と、この位置情報取得手段により取得した位置情報を所定の規則に基づいて、IPアドレスを形成するアドレス形成手段と、このアドレス形成手段により形成されたIPアドレスを対応するICセンサに登録するアドレス登録手段とを備える。
【0006】
ここで、位置情報取得手段は、全地球測位システム(GPS)と地理情報システム(GIS)のうちの少なくとも1つであることが望ましい。
【0007】
また、上記の登録システムに形成されたIPアドレスから対応するICセンサの位置情報を取出す位置情報取得システムは、登録システムにより形成されたIPアドレスを取得するIPアドレス取得手段と、このIPアドレス取得手段により取得されたIPアドレスから所定の規則に基づいてIPアドレスに対応するICセンサの位置情報を取出す位置情報取得手段と、この位置情報取得手段により得られたICセンサの位置情報を外部機器に送信する送信手
段とを備える。
【0008】
更に、信号の送受信用のアンテナと異常を感知するセンサとを有し、それぞれ間隔をおいて配置される複数のICセンサに互いに異なるIPアドレスを登録するアドレスの登録システムをデータ処理装置に実行させるアドレスの登録プログラムは、ICセンサの位置情報を取得する位置情報取得処理と、この位置情報取得処理により取得した位置情報を所定の規則に基づいて、IPアドレスを形成するアドレス形成処理と、このアドレス形成処理により形成されたIPアドレスを対応するICセンサに登録するアドレス登録処理とをデータ処理装置に実行させる。
【0009】
上記のアドレスの登録プログラムにより形成されたIPアドレスから対応するICセンサの位置情報を取得するプログラムは、アドレスの登録プログラムにより形成されたIPアドレスを取得するIPアドレス取得処理と、このIPアドレス取得処理により取得されたIPアドレスから所定の規則に基づいてIPアドレスに対応するICセンサの位置情報を取出す位置情報取得処理と、位置情報取得処理により得られたICセンサの位置情報を外部機器に送信する送信処理と、をデータ処理装置に実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明のIPアドレスの登録システムによれば、複数のICセンサにそれぞれ位置情報を基に形成したユニークなIPアドレスが登録されるので、IPアドレスに識別番号としての役割の他に位置情報を付加することができる。これにより、ICセンサの識別性が高まり、ICセンサが送信する情報の識別性を高めることができる。また、ICセンサは間隔をおいて設置されるので、それぞれ位置情報が異なり、同一のIPアドレスをICセンサに登録することを回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は、本発明のIPアドレスの登録方法を適用するICセンサが配置された防犯システムの構成を示す。図1に示すように、防犯システムは、監視対象である現金自動預払機に取り付けられたICセンサ3a、3b、3cと、監視対象である自動販売機に取り付けられたICセンサ4a、4b、4c、4dと、通信の中継手段として電柱に取り付けられたICセンサ5a、5b、5c、5d、5e、5fと、ICセンサから送信される情報に基づいて、現金自動預払機や自動販売機の状態を管理する監視センタのコンピュータ1とにより構成され、情報の伝達ネットワークが形成されている。
【0012】
図2は本発明の実施の形態に係るIPアドレスを登録する登録システムの構成を示し、図3に登録システムの動作のフローチャートを示す。
【0013】
登録システム20は、GPS10よりICセンサの設置場所の位置情報を取得するGPS受信部201と、GPS受信部201によって取得した位置情報に基づいてIPアドレスを形成するIPアドレス形成部202と、形成したIPアドレスをICセンサに登録するIPアドレス登録部203と、複数のICセンサの設置場所やIPアドレス等を表示装置30に表示する表示部204と、登録システム20全体を制御するCPU205と、登録システム20を制御するプログラムが記録されているROM206とを備えていて、入力装置40と、表示装置30が図示しないインターフェイスを介して登録システム20に接続されている。ここで、ICセンサにIPアドレスを登録するとは、ICセンサ内蔵のメモリにIPアドレスを書き込むことである。また、登録システム20は汎用のコンピュータ等により実現することができる。
【0014】
登録システム20は、GPS10によりICセンサの位置情報、例えば東経138°20分34秒北緯45°18分5秒、をGPS受信部201により取得する(図3のS301)。次に、IPアドレス形成部202は、取得した位置情報に基づいて所定の基準に従いIPアドレスを形成する(図3のS302)。例えば、位置情報が東経138°20分34秒北緯45°18分5秒の場合、IPアドレスをT138M20S34N45M18S05と形成する。そして、この形成したIPアドレスをIPアドレス登録部203がICセンサに登録する(図3のS303)。設置されている全てのICセンサに対して、GPSにより設置場所の位置情報を取得して、固有のIPアドレスを形成し、登録を行う。
【0015】
それぞれのICセンサは間隔をおいて設置されていて、GPSにより得られる位置情報(経度と緯度)はそれぞれ異なるので、IPアドレスもそれぞれ異なるものになり、IPアドレスは識別性を有することができる。
【0016】
位置情報に基づいて形成するIPアドレスを一例として上記のように東経、北緯の順序で記号と数値で表わしたが、全てのICセンサに同一の基準を適用すればよく、IPアドレスの形成方法は他の規則を用いて形成してもよい。
【0017】
更に、GIS(Geographical Information System、地理情報システム)を利用し、GPSにより得られたICセンサの位置情報を用いて、ICセンサの設置マップを作成してもよい。
【0018】
上述の実施の形態では、ICセンサの位置情報をGPSにより取得したが、GISを用いてICセンサの設置位置の位置情報を取得し、IPアドレスを形成してもよい。
【0019】
次に、ICセンサに登録したIPアドレスからICセンサの位置情報を取得する方法について説明する。図4は位置情報取得システムの構成の概略を示すブロック図である。
【0020】
図4に示すように、位置情報取得システム50は、ICセンサに登録したIPアドレスを取得するIPアドレス取得部501と、IPアドレス取得部501により取得したIPアドレスから所定の規則に従って位置情報を取得する位置情報取得部502と、得られた位置情報をGPSやGISを備えた機器に送信する送信部503と、位置情報取得システム50全体を制御するCPU504と、位置情報取得システム50を制御するプログラムが記録されているROM505とを備えている。ここで、位置情報取得システム50は汎用のコンピュータ等により実現することができる。
【0021】
位置情報取得システム50において、IPアドレス取得部501がICセンサに登録したIPアドレスを取得する。そして、位置情報取得部502は、IPアドレスから所定の規則に従って位置情報を取得する。例えば、IPアドレスがT138M20S34N45M18S05の場合、東経138°20分34秒北緯45°18分5秒と位置情報を取得する。このようにして得られた位置情報を送信部503は他のGPSやGISを備えた機器に提供する。このとき送信される位置情報は、送信先の位置情報のデータ形式に変換されている。
【0022】
ここで、IPアドレス取得部501は、ICセンサに登録されたIPアドレスを管理する管理センターからIPアドレスを取得してもよく、また、ICセンサを送信する電波からIPアドレスを取得してもよい。
【0023】
また、位置情報取得システム50にGPS機能やGIS機能を付加してもよく、この場
合送信部503が不要となる。
【0024】
次に、本発明に係るシステムの応用例について図5乃至図14を参照して説明する。
<第2態様>
図5は、本発明に係るシステムを、事故や災害などの通報システムに応用した場合の例を示す図である。
このシステムは、少なくとも一つの端末Tと、複数のセンサSと、管理センタCとを含んで構成され、事故や災害などの発生を知らせる情報を、端末TからセンサSを介して管理センタCに送信するものである。
【0025】
[端末T]
端末Tは、当該端末Tの近傍に位置するセンサSに割り当てられたIPアドレスを取得すると共に、取得したIPアドレスを用いて、事故や災害などの発生場所を知らせる情報(通報情報)を生成し、生成した通報情報をセンサSを介して管理センタCに送信するものである。
図6(a)および(b)に示すように、端末Tは、送受信部601と、制御部602と、記憶部603と、表示部604と、入力部605とを含んで構成される。
【0026】
送受信部604は、センサSとの間で情報のやりとりをするものである。
具体的に説明すると、送受信部604は、後記するアドレス要求信号の送信や、通報情報のセンサSへの送信を行うと共に、アドレス要求信号を受信したセンサSから送信されたIP情報の受信、そして、受信したIP情報の制御部63への出力を行うものである。
【0027】
制御部602は、記憶部603に記憶されているプログラムに従って、この端末Tにおける所定の処理を行うものである。
すなわち、制御部602は、後記する情報項目の表示部604への表示、端末Tの近傍に位置するセンサSのIPアドレスの取得、通報情報の生成、そして生成した通報情報のセンサSを介した管理センタCへの送信などの処理を行うものである。
【0028】
具体的に説明をすると、制御部602は、あらかじめ決められた情報項目を表示部604に表示させるためのデータ(表示用データ)を、記憶部603にあらかじめ記憶された情報を参照して生成し、これを表示部604に出力する。これにより、表示部604では、表示用データに基づいて、図6(b)に示すような内容の情報項目が表示され、端末Tのユーザなどは、表示部604に表示された情報項目を選択することになる。
ここで、記憶部603にあらかじめ記憶された情報とは、表示部604に表示させる情報項目として、どのような情報項目を表示するのかを示す情報や、これら情報を表示部604上において、どのように表示するのかを示す情報をいう。
【0029】
また、制御部602は、端末Tの近傍に位置するセンサSのIPアドレスを取得するために、センサSに割り当てられたIPアドレスを示す情報(IP情報)の送信を要求する信号(アドレス要求信号)を生成し、生成したアドレス要求信号を送受信部601に出力する。これにより、アドレス要求信号は送受信部601から送信され、端末Tの近傍に位置するセンサSにおいて受信されることになる。
【0030】
さらに、制御部603は、端末Tの近傍のセンサSから送信されたIP情報に含まれるIPアドレスと、ユーザが選択した情報項目とを少なくとも含む通報情報を生成し、これに通報情報の送信先である管理センタCのアドレスを示す情報(アドレス情報)を付加した上で、送受信部601に出力する。ここで、通報情報には、前記した入力部605を介して入力された付加情報や端末Tに割り当てられた固有の識別番号(端末ID)を必要に応じて包含させることができるように構成される。
【0031】
記憶部603は、制御部602が行う処理のプログラム、端末Tに固有の識別番号(端末ID)などを記憶するものである。
【0032】
表示部604は、端末Tから管理センタCに送信される通報情報の情報項目を表示するものである。
本実施の形態の場合、図6(b)に示すように、端末Tの表示部604には、制御部から入力された表示用データに基づいて、「車両事故」、「火災事故」、「電車事故」、そして「災害・異常」などの情報項目が表示される。
【0033】
入力部605は、表示部604に表示された情報項目の選択、付加情報の入力、そして通報情報の送信をするものである。
この入力部605には、表示部604に表示されたカーソルを移動させるカーソル移動キー605aと、カーソルにより特定される情報項目を選択するための選択ボタン605bと、必要に応じて通報情報に付加される付加情報を入力するための複数の入力ボタン605cとを少なくとも含んで構成される。
【0034】
ここで、図5に示す態様の場合の、端末Tにおける具体的な処理動作を説明する。
この図5に示す態様の場合、、車両Vに搭載されている機器や、車両Vの乗員が所持する携帯端末が、端末Tとして挙げられるが、以下においては、端末Tが、衝突事故を起こした車両の運転者が有する携帯端末である場合を例にして説明する。
【0035】
事故を起こした車両Vの乗員が、図6(b)に示すような表示画面において「車両事故」という情報項目を選択すると、端末Tの制御部602においてアドレス要求信号が生成され、生成されたアドレス要求信号は、送受信部601を介して送信される。
すると、端末Tの近傍に位置するセンサS(図5ではセンサSa)がアドレス要求信号を受信し、当該センサSaに割り当てられたIPアドレスを示す情報(IP情報)を生成する。そして、生成されたIP情報は端末Tに送信される。
続いて、センサSaから送信されたIP情報が送受信部601において受信されると、制御部602が、受信したIP情報に含まれるIPアドレスと、ユーザによる入力部605の操作により選択された情報項目とを少なくとも含む通報情報を生成し、生成した通報情報に管理センタCのアドレスを示す情報(アドレス情報)を付加した上で、送受信部604を介してセンサSaに送信される。
これにより、通報情報は、複数のセンサCにより構成されたネットワーク(センサネットワーク)SNを介して、管理センタCに送信されることになる。
ここで、情報項目が「車両事故」であり、端末Tの近傍に位置するセンサSaのIPアドレスが前記した態様のIPアドレス、例えば「T138M20S34N45M18」である場合、通報情報には、これらの情報が含まれることになる。
【0036】
[センサS]
センサSは所定間隔をあけて複数設けられており、複数のセンサSからネットワーク(センサネットワーク)SNを構成している。
センサSは、当該センサSの近傍に位置する端末Tから送信されたアドレス要求信号を受信すると、当該センサSに割り当てられたIPアドレスを示す情報(IP情報)を生成し、生成したIP情報を、アドレス要求信号を送信した端末Tに送信するものである。
また、センサSは、端末Tから送信された通報情報を受信すると、センサネットワークSNを構成する他のセンサSなどに通報情報を送信して、通報情報の管理センタCへの送信を中継するものである。
例えば、本実施の形態の場合、このセンサSは、道路上に設置された電信柱などの各々に設けられているが、センサSは、電信柱のみならず、樹木、住宅、そして自動販売機などに設けても良い。
【0037】
図7に示すように、センサSは、送受信部701と、制御部702と、記憶部703とを少なくとも含んで構成される。
【0038】
送受信部701は、端末Tから送信されたアドレス要求信号や通報情報を受信して、制御部703に出力すると共に、制御部702から出力されたIP情報と通報情報とを、それぞれ、端末Tと管理センタCとに送信するものである。
【0039】
制御部702は、記憶部703に記憶されているプログラムに従って、このセンサSにおける所定の処理を行うものである。
本実施の形態の場合、端末Tから送信されたアドレス要求信号が送受信部701を介して入力されると、制御部702は記憶部703を参照して、センサSに割り当てられたIPアドレスを確認し、センサSに割り当てられたIPアドレスを示す情報(IP情報)を生成し、これを送受信部701に出力する。
また、制御部702は、端末Tから送信された通報情報が入力されると、この通報情報に付加されたアドレス情報(通報情報の送信先の管理センタCのアドレスを示す情報)を確認し、通報情報を送受信部701に出力する。これにより通報情報は、通報情報は送受信部701から送信され、アドレス情報により特定される管理センタCへ向けて送信される。すなわち、センサSは、通報情報の管理センタCへの送信を中継する役割を果たす。
【0040】
さらに、管理センタCからアドレス更新信号が入力されると、当該アドレス更新信号に含まれる情報に含まれているIPアドレスに、記憶部703に記憶されているIPアドレスを更新する。
また、管理センタCから位置情報要求信号が入力されると、センサSは図示しない位置情報取得部(例えば、GPS受信機)により当該センサが設置されている場所を特定するための位置情報を生成し、これを送受信部701を介して管理センタCに送信する。これにより、管理センタCでは、送信された位置情報に基づいて、センサSのIPアドレスが生成され、必要に応じて、生成されたIPアドレスの内容にセンサSの記憶部703に記憶されているIPアドレスを更新することを要求する信号(アドレス更新信号)が管理センタCから当該センサSに送信されることになる。
【0041】
記憶部703は、制御部702が行う処理のプログラム、この記憶部703が設けられたセンサSに割り当てられた固有の識別子であるIPアドレスなどを記憶するものである。
【0042】
[管理センタC]
管理センタCは、複数のセンサSからなるセンサネットワークSNを介して通報情報を受信すると共に、通報情報の情報項目ごとにあらかじめ設定された処理を行うものである。例えば、管理センタは、連絡情報を生成し、これを関係機関に送信する。
【0043】
図8に示すように、本実施形態における管理センタCは、送受信部801と、制御部802と、記憶部803とを含んで構成される。
【0044】
送受信部801は、端末Tから送信された通報情報を、センサネットワークSNを介して受信して、受信した通報情報を制御部802の通報情報処理手段802aへ出力すると共に、後記する連絡情報生成手段802cにおいて生成された情報(連絡情報)を送信するものである。
なお、本実施の形態では、前記したアドレス更新信号や位置情報要求信号などを、この送受信部801から必要に応じて送信する構成としても良い。
【0045】
制御部802は、記憶部803に記憶されているプログラムに従って、この管理センタCにおける所定の処理を行うものであり、通報情報処理手段802aと、表示用データ生成手段802bと、連絡情報生成手段802cとを含んで構成される。
【0046】
通報情報処理手段802aは、送受信部801から入力された通報情報からIPアドレスを取得すると共に、IPアドレスにより特定される位置を示すデータ(位置データ)を生成する。
そして、通報情報処理部802aは、生成された位置データと通報情報に含まれる情報項目を示すデータとを、記憶部803の、通報情報テーブル803aに記憶する。これにより、通報情報テーブル803aには、情報項目を示すデータとこの情報項目により現される事象が発生している位置とが関連づけられて記憶される。
例えば、端末Tから送信された情報項目が「車両事故」である場合、この車両事故がどこで発生しているのかを示す位置情報と共に、情報項目は通報情報テーブル803aに記憶されることになる。
そして、通報情報処理手段802aは、位置データと情報項目とを表示用データ生成手段802bに出力する。
【0047】
表示用データ生成手段802bは、通報情報処理手段802aから位置データと情報項目を示すデータとが入力されると、位置データと情報項目に基づいて、表示装置30に表示させるデータ(表示用データ)を生成し、生成した表示用データを表示装置30に出力する。これにより、表示装置30において、端末Tから送信された通報情報が少なくとも位置と関連づけられて表示されることになる。
【0048】
なお、表示用データ生成手段802bにおいて生成される表示用データは、地図データなどの付加的な情報を含んで構成されていても良い。
たとえば、地図データが含まれる場合、表示用データ生成手段802bは、表示用データの生成に先立って位置データにより特定される位置の近辺に関する地図データを記憶部803から取得することで、地図データを表示用データに含ませることができる。そして、その結果、表示装置30では、通報情報を地図上に重畳させて表示することができる。
【0049】
連絡情報生成手段802cは、入力装置40からの入力に応じて情報を生成し、指定された場所に指定された情報を送信する処理を行うものである。
例えば、後記する表示装置30に表示された情報項目(例えば、事故情報)を参照したオペレータなどが、当該事故情報とこれに関連する情報を警察署に送信する命令(送信命令)を入力装置40を介して入力すると、制御部802の連絡情報生成手段802cは、送信命令に基づいて記憶部803の通常情報テーブルを参照して、事故が起こっている場所の位置情報などの必要な情報(連絡情報)を生成する。
そして、連絡情報生成手段802cは、送信命令により特定される情報の送信先(例えば、警察署)を特定するためのアドレス情報を生成し、これを連絡情報に付加した上で、送受信部801に出力する。
これにより、指定された場所(警察署)に指定された情報(連絡情報)が送信されることになる。
【0050】
なお、連絡情報の送信は、制御部802に入力される情報項目に応じて、自動的に行われるように構成しておいても良い。この場合、どのような情報をどこに送信するのかを情報項目ごとにあらかじめ決めておき、この取り決めを規定するテーブルを記憶部803に記憶しておくことで、連絡情報生成手段802cは、入力された情報項目に基づき、このテーブルを参照することで、前記した連絡情報の生成と送信を自動的に行うことが可能となる。
【0051】
なお、本実施形態では、端末Tが、当該端末の近傍に位置するセンサのIPアドレスを当該端末Tの位置を示す情報として用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。
たとえば、端末T自身がGPS機能を有する位置情報取得部を有している場合には、この位置情報取得部で取得した位置情報を、端末Tの位置を示す情報として用いても良い。
さらに、端末Tの表示部604に表示される情報項目も前記したものに限定されるものではなく、適宜変更することが可能である。また、情報項目の選択方法も、従来公知の種々の方法が利用可能である。
また、連絡情報生成手段802cにおいて生成される連絡情報の送信先も、前記した態様に限定されるものではなく、消防署、病院、警備会社など、あらかじめ規定される情報項目に応じて種々設定可能である。
【0052】
さらに、図5に示す態様の場合、端末が、事故などに遭遇した人が所持する携帯型端末である場合を例に挙げて説明をしたが、地滑り、土砂崩れ、そして川の水位などを自動的に検知するセンサを、前記した端末として用いてもよい。
この場合、無人状態で、災害などの通報システムを構築することが可能となる。
【0053】
<第3態様>
図9は、本発明に係るシステムを、監視対象物の監視及び追跡に応用した場合の例を示す図である。
この態様のシステムは、監視対象物Oに設けられた監視用端末T1と、複数のセンサSと、管理センタCを含んで構成される。このシステムでは、監視対象物Oが移動させられた場合に、監視対象物Oの移動を知らせる情報と、監視対象物Oの現在位置を知らせる情報とが、監視用端末T1端末から複数のセンサSから構成されるセンサネットワークSNを介して管理センタCに送信される。
【0054】
[端末T1]
監視用端末T1(以下、単に端末T1という)は、端末T1が設置された監視対象物Oの移動の有無を確認すると共に、監視対象物Oが移動している場合に、監視対象物Oの位置を示す情報を生成し、これを管理センタCに送信するものである。
図10に示すように、端末T1は、送受信部901と、制御部902と、記憶部903と、位置情報取得部904とを含んで構成される。
【0055】
位置情報取得部904は、第一の所定時間間隔ごとに、端末T1の現在位置を示す情報(位置情報)を生成し、これを制御部902に出力するものである。
具体的に説明すると、位置情報取得部904は、第一の所定時間間隔ごとに、図示しないアンテナを介して衛星からの電波を受信して、監視対象物Oの位置情報を生成し、生成した位置情報を制御部902の移動判定手段902aに出力する。よって、従来公知のGPS受信機が、この位置情報取得部904に相当する。
また、位置情報取得部904は、後記する制御部902から、端末の移動履歴を記録することを命じる信号(移動履歴取得命令)が入力されると、第二の所定時間間隔ごとに、端末T1の現在位置を示す情報(位置情報)を生成し、これを制御部902の移動履歴生成手段902bに出力するものである。
ここで、第二の所定時間間隔は、詳細な移動履歴を生成するために、前記した第一の所定時間間隔よりも短く設定されている。
【0056】
制御部902は、記憶部603に記憶されているプログラムに従って、この端末Tにおける所定の処理を行うものであり、移動判定手段902aと、移動履歴生成手段902bとを含んで構成される。
【0057】
移動判手段902aは、端末T1が設けられた監視対象物Oの移動の有無を確認するものである。
移動判定手段902aは、位置情報取得部904において第一の所定時間間隔ごとに生成された位置情報が、位置情報取得部904から入力されると、記憶部903を参照し、記憶部903に記憶されている当該端末T1の設置位置を示す情報(設置位置情報)を取得する。
そして、移動判定手段902aは、位置情報により特定される位置と設置位置情報により特定される位置とが一致するか否かを確認する。
具体的に説明すると、移動判定手段902aは、位置情報により特定される位置と設置位置情報により特定される位置との差が所定の閾値以上である場合、端末T1(監視対象物O)が移動していると判断し、位置情報を、端末T1が設けられた監視対象物Oの現在位置を示す情報(現在位置情報)として記憶手段903に記憶するとともに、端末T1の移動履歴を記録することを命じる信号(移動履歴取得命令)を、位置情報取得部904に出力する。
【0058】
移動履歴生成手段902bは、位置情報取得部904において第二の所定時間間隔ごとに生成された位置情報が、位置情報取得部904から入力されると、この位置情報を当該位置情報が入力された時刻と共に、記憶部903に記憶する。
そして、移動履歴生成手段902bは、現在入力された位置情報Pにより特定される位置と、当該位置情報か入力される直前の位置情報Pt−1により特定される位置との差分を示すデータ(差分データ)を生成する。
ついで、移動履歴生成手段902bは、記憶部903を参照して、端末T1に割り当てられたIPアドレスを取得し、このIPアドレスと差分データとを含む情報(移動情報)を生成し、生成した移動情報を送受信部901に出力する。これにより、移動情報は送受信部901を介して情報処理センタCに出力される。
【0059】
よって、移動情報を受信した情報処理センタC側では、移動情報に基づいて端末T1を備えた監視対象物Oの現在位置と移動経路を知ることができる。
従って、監視対象物Oが現金自動預払機(ATM)である場合、盗まれたATMの位置を知ることができ、警察などの関係機関に、これらの情報が連絡情報として管理センタCから提供されることになる。
尚、本実施の形態では、移動情報の生成に差分データを用いているが、この差分データの代わりに、前記した現在位置情報を用いて移動情報を生成しても良い。
また、端末T1を備えた監視対象物Oを特定するための識別子として、端末ごとに設けられた端末IDを用い、これを移動情報に包含させることで、端末T1(監視対象物O)の特定を行うようにしても良い。
【0060】
また、この態様における端末T1の送受信部901や記憶部903の役割は、前記した第2態様における端末Tの送受信部601や記憶部603と実質的に同じであるので、ここでは、その説明を省略する。
【0061】
<第4態様>
図11は、本発明に係るシステムを、屋外設備の秘密管理された保守記録の検索に応用した場合の例を示す図である。
このシステムは、端末T2と、複数のセンサSとを含んで構成され、端末T2がセンサSに近づいた場合に、当該センサSの設置位置を示す情報を端末T2に送信するものである。
このシステムでは、端末T2は、屋外設備の秘密管理された保守記録を探すために、保守作業員Mが使用するものであり、例えば屋外設備が鉄塔である場合、この鉄塔保守記録は、盗難防止の観点から、地中に埋没させた状態で隠されている。
【0062】
[端末T2]
携帯用端末T2(以下、単に端末T2という)は、端末T2の近傍に位置するセンサSの位置を、確認するものである。
図12に示すように、端末T2は、送受信部1001と、制御部1002と、記憶部1003と、表示部1004と、入力部1005とを含んで構成される。
【0063】
送受信部1001は、後記する制御部1002の検索信号生成手段1002aから入力された検索信号の送信、センサSから送信された位置情報の受信、受信した位置情報の制御部1002の表示データ生成部1002bへの出力を主として行うものである。
【0064】
制御部1002は、記憶部1003に記憶されているプログラムに従って、この端末T2における所定の処理を行うものであり、検索信号生成手段1002aと、表示用データ生成手段1002bとを含んで構成される。
【0065】
検索信号生成手段1002aは、端末T2の近傍に存在するセンサSを検索するものである。
具体的に説明をすると、検索信号生成手段1002aは、センサSの検索を要求する入力が、入力部1005を介して入力されると、センサSに対し当該センサSの位置を示す情報(位置情報)の送信を要求する信号(検索信号)を生成し、送受信部1001に出力する。
【0066】
表示用データ生成手段1002bは、検索信号を受信したセンサSから送信された位置情報が入力されると、当該位置情報に含まれるIPアドレスを取得し、位置情報を送信したセンサの位置を示すデータ(位置データ)を生成する。
そして、表示用データ生成手段1002bは、生成した位置データに基づいて記憶部1003を参照し、端末T2の現在位置を基準として、所定の範囲の領域の地図データを取得する。
【0067】
次いで、表示用データ生成手段1002bは、取得した地図データにより現される地図上にセンサの位置を重畳表示させるためのデータ(表示用データ)を生成し、これを表示部1004に出力する。これにより、表示部において表示された端末T2の近傍を示す地図上に、センサSが重畳表示され、センサSの位置が地図上で特定されることになる。
【0068】
記憶部1003は、制御部1002が行う処理のプログラム、端末T2に固有の識別番号(端末ID)などを記憶するものである。
【0069】
表示部1004は、端末T2の操作に必要なインターフェースや、端末T2の近傍領域の地図を表示するものである。
【0070】
入力部605は、表示部604に表示された情報項目の選択や、所定の処理の命令を入力するものである。
【0071】
[センサS2]
センサS2は、端末T2から送信された検索信号を受信した場合に、当該検索信号を送信した端末T2に向けて、センサS2の設置位置を示す情報(位置情報)を送信するものである。
【0072】
図12(b)に示すように、センサS2は、送受信部1101と、制御部1102と、記憶部1103と、起動制御部1104とを少なくとも含んで構成される。
【0073】
送受信部1101は、端末T2から送信された検索信号を受信して、起動制御部1104に出力すると共に、起動制御部1104への出力の後、所定時間をおいて、検索信号を制御部1102に出力するものである。
また、送受信部1101は、制御部1102から入力された位置情報を端末T2に送信するものである。
【0074】
制御部1102は、記憶部に記憶されているプログラムに従って、このセンサS2における所定の処理を行うものである。
本実施の形態の場合、端末T2から送信された検索信号が送受信部1101を介して入力されると、制御部1102は記憶部1103を参照して、センサS2の設置位置を示す情報(位置情報)を生成し、これを送受信部1101に出力する。
ここで、本実施の形態の場合、センサS2にはセンサS2の設置位置に密接に関連するIPアドレスが割り当てられているので、制御部1102は、記憶部1103を参照してセンサS2に割り当てられたIPアドレスを確認し、このIPアドレスを含む位置情報を生成することになる。
なお、位置情報生成したセンサS2を端末T2側で識別可能にするために、位置情報には、センサS2を特定するための識別子(センサ識別子)が含まれていても良い。
【0075】
記憶部1103は、制御部1102が行う処理のプログラム、この記憶部1103が設けられたセンサS2に割り当てられた固有の識別子であるIPアドレスや、このセンサS2を識別するためのセンサ識別子などを記憶するものである。また、記憶部1103は、必要に応じて、センサS2の保守記録などを記憶するものである。
【0076】
起動制御部1104は、送受信部1101から起動信号が入力されると、制御部1102と、記憶部1103とを、それぞれ待機状態から起動状態にすることを命令する信号(起動命令)を生成し、これを制御部1102と、記憶部1103とに、それぞれ出力する。
また、起動制御部1104は、送受信部1101を介した情報の送受信や、制御部における所定の処理が、所定時間以上行われない場合に、制御部1102と、記憶部1103とを、それぞれ起動状態から待機状態にすることを命令する信号(待機命令)を生成し、これを制御部1102と、記憶部1103とに、それぞれ出力する。
これにより、少なくとも制御部1102と記憶部1103とが、使用されない場合に起動状態から待機状態にされるので、センサS2における電力消費を抑えることができる。
【0077】
<第5態様>
図13は、本発明に係るシステムを、事故や危険情報などの通報システムに応用した場合の例を示す図である。
この態様のシステムは、端末T3と、複数のセンサSと、管理センタCとを含んで構成され、端末T3が設置された場所における事故の発生や、事故の危険性を知らせる情報を管理センタCに送信するものである。
【0078】
[端末T3]
異常検知用端末T3(以下、単に端末T3という)は、端末T3が設置された場所における事故の危険性や事故の発生を検査し、事故の危険性や事故の発生が認められた場合に、そのことを示す情報を生成し、センサSを介して管理センタCに送信するものである。
図14に示すように、端末T3は、送受信部1201と、制御部1202と、記憶部1203と、検知部1204と、警告部1205とを含んで構成される。
【0079】
送受信部1201は、後記する制御部1202の異常検知手段1202aから入力される事故情報の送信、端末T3の近傍に位置するセンサSとの間で情報のやりとりを行うものである。
【0080】
制御部1202は、記憶部1203に記憶されているプログラムに従って、この端末T3における所定の処理を行うものであり、異常検知手段1202aを含んで構成される。
【0081】
異常検知手段1202aは、端末T3が設置された場所における事故の危険性や事故の発生を検査し、事故の危険性や事故の発生が確認された場合に、そのことを示す情報(事故情報)を生成し、事故情報を送受信部1201に送信するものである。
具体的に説明をすると、異常検知手段1202aは、検知部1204から測定データが入力されると、測定データにより示される各種パラメータの値が、あらかじめ決められた許容範囲内にあるか否かを検査する。
【0082】
そして、許容範囲内にある場合、異常検知手段1202aは、各種パラメータの値を記憶部1203の測定記録テーブル(図示せず)に記憶させる。これにより端末T3が設置される場所における各種パラメータの値の履歴が生成される。
【0083】
一方、許容範囲外である場合、異常検知手段1202aは、許容範囲外にあるパラメータの値と、記憶部1203に記憶された端末T3に割り当てられた固有の識別子とを含む事故情報を生成し、これに事故情報の送信先である管理センタCを特定するアドレス情報を付加して、送受信部1201に出力する。これにより、事項情報は管理センタCに送信されて、事故の危険性や事故の発生が通知されると共に、必要に応じて、関係機関に連絡情報が管理センタCから送信されることになる。
【0084】
さらに異常検知手段1202aは、後記する警報部1205から警報音などを発信させることを要求する信号(警報要求命令)を生成し、生成した警報要求命令を警報部1205に出力する。
なお、測定データにより示される各種パラメータの値が、あらかじめ決められた許容範囲外である場合もまた、異常検知手段1202aは、各種パラメータの値を、記憶部1203の測定記録テーブル(図示せず)に記憶する。
【0085】
ここで、端末T3が家庭内に設置されており、室内の一酸化炭素濃度がパラメータの一項目である場合を例に挙げて説明をすると、室内の一酸化炭素濃度を示すデータが、検知部1204から異常検知手段1202aに入力されることになる。
この場合、異常検知手段1202aでは、一酸化炭素濃度を示すデータにより示される一酸化炭素濃度と、あらかじめ設定された閾値(閾値により規定される一酸化炭素濃度)とを比較し、一酸化炭素濃度が閾値よりも高い場合、事故の危険性があると判断し、事故情報が生成されることになる。この場合、この事故情報には、測定された一酸化炭素の濃度を示すデータが付加されていることが好ましい。
【0086】
記憶部1203は、制御部1202が行う処理のプログラム、端末T3に固有の識別番号(端末ID、IPアドレス)、そして、検知部1204から入力された各種パラメータの値などを記憶するものである。
ここで、検知部1204から入力さる各種パラメータは、記憶部1202内に設けられた測定記録テーブル(図示せず)に記録されている。
【0087】
検知部1204、端末T3が設置された住宅内における各種パラメータの値を測定するためのセンサであり、例えば、パラメータの項目が「一酸化炭素」である場合は、この一酸化炭素の濃度を測定するセンサが、ここでいう検知部1204に相当する。
検知部1204は、住宅内環境の測定を、あらかじめ決められたパラメータの項目に応じて、所定時間間隔ごとに行い、測定結果を制御部1202に出力する。
【0088】
[警報部]
警報部1205は、異常検知手段1202aから警報要求命令が入力されると、図示しないスピーカからの警報音の発信や、図示しない警告灯の点灯により、端末T3が設置された領域の近傍にいる人に、警告を発するものである。
【0089】
この態様では、本発明に係るシステムを、住宅内における事故や危険性を示す情報の通報システムに応用した場合の例を挙げて説明をしたが、本発明はこれに限定されるものではない。
たとえば、図15に示すような硫化水素ガスなどの有毒ガスが発生する場所に、前記した端末T3と同様の構成を有する端末T4を設置した場合は、屋外における事故の発生や事故の危険性を通報することのできるシステムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明のIPアドレスの登録方法を適用するICセンサが配置された防犯システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るIPアドレスを登録する登録システムの構成を示すブロック図である。
【図3】図2の登録システムの動作のフローチャートを示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る位置情報取得システムの構成の概略を示すブロック図である。
【図5】本発明に係るシステムの第2態様の構成を説明する説明図である。
【図6】(a)は、本発明に係るシステムの第2態様における端末の構成を示すブロック図である。 (b)は、本発明に係るシステムの第2態様における端末を説明する説明図である。
【図7】本発明に係るシステムの第2態様におけるセンサの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明に係るシステムの第2態様における管理センタの構成を示すブロック図である。
【図9】本発明に係るシステムの第3態様の構成を説明する説明図である。
【図10】本発明に係るシステムの第3態様における端末の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明に係るシステムの第4態様の構成を説明する説明図である。
【図12】(a)は、本発明に係るシステムの第4態様における端末の構成を示すブロック図である。 (b)は、本発明に係るシステムの第4態様におけるセンサの構成を示すブロック図である。
【図13】本発明に係るシステムの第5態様の構成を説明する説明図である。
【図14】本発明に係るシステムの第5態様における端末の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明に係るシステムの応用例を示す図である。
【符号の説明】
【0091】
1 コンピュータ
3a〜3c、4a〜4d、5a〜5f ICセンサ
10 GPS
20 登録システム
30 入力部
40 表示部
201 GPS受信部
202 IPアドレス形成部
203 IPアドレス登録部
204 表示部
205、504 CPU
206、505 ROM
50 位置情報取得システム
501 IPアドレス取得部
502 位置情報取得部
503 送信部
601、801、901、1001、1201 送受信部
602、802、902、1002、1202 制御部
603、803、903、1003、1203 記憶部
T、T1、T2、T3 端末
S、S1 センサ
C 管理センタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
信号の送受信用のアンテナと異常を感知するセンサとを有し、それぞれ間隔をおいて配置される複数のICセンサに互いに異なるIPアドレスを登録するアドレスの登録システムであって、
ICセンサの位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段により取得した位置情報を所定の規則に基づいて、IPアドレスを形成するアドレス形成手段と、
前記アドレス形成手段により形成されたIPアドレスを前記ICセンサに登録するアドレス登録手段とを備えることを特徴とするアドレスの登録システム。
【請求項2】
前記位置情報取得手段は、全地球測位システムと地理情報システムのうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1記載のアドレスの登録システム。
【請求項3】
請求項1記載の登録システムにより形成されたIPアドレスを取得するIPアドレス取得手段と、
前記IPアドレス取得手段により取得されたIPアドレスから所定の規則に基づいて前記IPアドレスに対応するICセンサの位置情報を取出す位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段により得られた前記ICセンサの位置情報を外部機器に送信する送信手段とを備えることを特徴とする位置情報取得システム。
【請求項4】
信号の送受信用のアンテナと異常を感知するセンサとを有し、それぞれ間隔をおいて配
置される複数のICセンサに互いに異なるIPアドレスを登録するアドレスの登録システムをデータ処理装置に実行させるプログラムであって、
ICセンサの位置情報を取得する位置情報取得処理と、
前記位置情報取得処理により取得した位置情報を所定の規則に基づいて、IPアドレスを形成するアドレス形成処理と、
前記アドレス形成処理により形成されたIPアドレスを前記ICセンサに登録するアドレス登録処理と、
を前記データ処理装置に実行させることを特徴とするアドレスの登録プログラム。
【請求項5】
請求項4記載のアドレスの登録プログラムにより形成されたIPアドレスを取得するIPアドレス取得処理と、
前記IPアドレス取得処理により取得されたIPアドレスから所定の規則に基づいて前記IPアドレスに対応するICセンサの位置情報を取出す位置情報取得処理と、
前記位置情報取得処理により得られた前記ICセンサの位置情報を外部機器に送信する送信処理と、
をデータ処理装置に実行させることを特徴とする位置情報取得プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−325187(P2006−325187A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−64967(P2006−64967)
【出願日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【出願人】(505150361)国際システム開発株式会社 (1)
【Fターム(参考)】