説明

N個のロボットを同時に制御するロボット制御装置

【課題】ロボットを容易に追加および削除できると共に低コストで小型にする。
【解決手段】N個(N≧2)のロボット(R1〜Rn)を同時に制御するロボット制御装置は、メイン制御ユニット(MCU)を具備し、メイン制御ユニットは、N個のロボットのそれぞれの動作指令を作成するメインプロセッサ(MP)と、メインプロセッサにより作成された動作指令に基づいてロボットのそれぞれを駆動するサーボモータの動作量を算出するサーボプロセッサ(SP)と、を含んでおり、さらに、メイン制御ユニットに接続された、N個のアンプユニット(AU1〜AUn)を具備し、サーボプロセッサにより算出されたサーボモータの動作量に基づいてN個のロボットのうちの1個のロボットのサーボモータを駆動するサーボアンプ(SA1〜SAn)、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、N個のロボット、特にN個の産業用ロボットを同時に制御するロボット制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、産業用ロボットはケーブルなどで接続されたロボット制御装置によって制御されている。図5は、特許文献1に開示されるような従来技術における制御システムの機能ブロック図である。図5に示されるロボット制御装置RC1は、ロボットR1の動作指令を作成するメインプロセッサMP1と、作成された動作指令に基づいてサーボモータの動作量を算出するサーボプロセッサSP1と、算出された動作量に基づいてロボットR1内のサーボモータ(図示しない)を駆動するサーボアンプSA1とを含んでいる。
【0003】
また、ロボット制御装置RC1のメインプロセッサMP1には教示制御盤110aが接続されていて、サーボアンプSA1にはロボットR1が接続されている。他のロボット制御装置RC2〜RCnも同様の構成である。すなわち、図5においては、複数のロボットR1〜Rnのそれぞれは、別個のロボット制御装置RC1〜RCnによって制御されている。
【0004】
メインプロセッサMP1〜MPnおよびサーボプロセッサSP1〜SPnの処理能力の向上に伴い、近年では、一つのロボット制御装置RC0によって、複数のロボットR1〜Rnを制御することも行われている。
【0005】
図6は、従来技術におけるそのような制御システムの機能ブロック図であり、特許文献2に開示されている。図6においては、教示制御盤110が接続されたロボット制御装置RC0が、単一のメインプロセッサMPおよびサーボプロセッサSPに加えて、複数のサーボアンプSA1〜SAnを含んでいる。図6においては、単一のメインプロセッサMPおよびサーボプロセッサSPが複数のロボットR1〜Rnのための動作量などを作成し、サーボアンプSA1〜SAnを通じて複数のロボットR1〜Rnのそれぞれを制御する。
【0006】
それゆえ、図6に示される構成においては、複数のロボットR1〜Rnが協調して作業する協調制御が可能となる。また、ロボットR1〜Rnと周辺機器(非常停止スイッチ、ライトカーテン、センサ等)との間の通信ならびにロボットR1〜Rn間のインターロック制御が、単一のロボット制御装置RC0で行われるので、ロボットR1〜Rnと周辺機器との間の通信およびプログラム作成が容易になる。さらに、図6に示される構成においては、図5の場合と比較して、教示操作盤、およびロボット制御装置RC0に含まれる操作パネル、メインプロセッサMP、サーボプロセッサSPの数を減らせられるので、システム全体を低コスト化することもできる。
【0007】
さらに、図7は、特許文献3に開示されるような従来技術におけるさらに他の制御システムの機能ブロック図である。図7に示される構成においては、教示制御盤110’が接続されるロボット制御装置RC0’は、第一および第二の中央処理装置CPUa、CPUbを含んでいる。そして、ロボット制御装置RC0’とロボットR1〜Rnのそれぞれとの間には、逆演算処理部RP1〜RPnが配置されている。図示されるように、逆演算処理部RP1〜RPnのそれぞれは、第三の中央処理装置CPUc1〜CPUcnとサーボアンプSA1〜SAnとを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2001-150372号公報
【特許文献2】特開2005-262369号公報
【特許文献3】特開2006-187826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、図6に示される構成は、システム全体を低コスト化できるものの、ロボット制御装置RC0の筐体内に複数のサーボアンプSA1〜SAnを実装する必要がある。従って、多数のロボットを制御する場合には、多数のサーボアンプを収容可能な大型の筐体を準備する必要がある。
【0010】
さらに、図7に示される構成においては、新たなロボットを追加するたびに、逆演算処理部RPnを追加する必要があり、低コスト化およびロボット制御装置自体の小型化には不利である。
【0011】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ロボットを容易に追加および削除できると共に、低コストで小型のロボット制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前述した目的を達成するために1番目の発明によれば、N個(N≧2)のロボットを同時に制御するロボット制御装置であって、メイン制御ユニットを具備し、該メイン制御ユニットは、前記N個のロボットのそれぞれの動作指令を作成するメインプロセッサと、前記メインプロセッサにより作成された前記動作指令に基づいて前記ロボットのそれぞれを駆動するサーボモータの動作量を算出するサーボプロセッサと、を含んでおり、さらに、前記メイン制御ユニットに接続された、N個のアンプユニットを具備し、該アンプユニットのそれぞれは、前記サーボプロセッサにより算出された前記サーボモータの動作量に基づいて前記N個のロボットのうちの1個のロボットの前記サーボモータを駆動するサーボアンプ、を含む、ロボット制御装置が提供される。
【0013】
2番目の発明によれば、N個(N≧2)のロボットを同時に制御するロボット制御装置であって、メイン制御ユニットを具備し、該メイン制御ユニットは、前記N個のロボットのそれぞれの動作指令を作成するメインプロセッサと、前記メインプロセッサにより作成された前記動作指令に基づいて前記ロボットのそれぞれを駆動するサーボモータの動作量を算出するサーボプロセッサと、前記N個のロボットのうちの1個のロボットの前記サーボモータを駆動するサーボアンプと、を含んでおり、さらに、前記メイン制御ユニットに接続された、N−1個のアンプユニットを具備し、該アンプユニットのそれぞれは、前記サーボプロセッサにより算出された前記サーボモータの動作量に基づいて、前記N個のロボットから前記1個のロボットを除いたN−1個のうちの1個のロボットの前記サーボモータを駆動するサーボアンプ、を含む、ロボット制御装置が提供される。
【0014】
すなわち1番目および2番目の発明においては、アンプユニットを追加することのみによって、ロボットを容易に追加して、複数のロボットを制御することが可能となる。また、アンプユニットを削除することによってロボットを容易に削除することも可能である。アンプユニットは、サーボアンプ以外の部材、例えば第三の中央処理装置を含んでいないので、逆演算処理部と比較して小型にでき、従って、ロボット制御装置全体を小型化することも可能である。
【0015】
3番目の発明によれば、1番目または2番目の発明において、前記アンプユニットはデイジーチェーンにより前記メイン制御ユニットに接続され、前記メイン制御ユニットおよび前記アンプユニットは互いに積み重ねられた状態で使用される。
4番目の発明によれば、1番目または2番目の発明において、前記アンプユニットのそれぞれは互いに同一の外形である。
すなわち3番目または4番目の発明においては、比較的簡単な構成で、ロボット制御装置自体の小型化および低コスト化を図ることができる。
【0016】
5番目の発明によれば、1番目または2番目の発明において、前記アンプユニットのそれぞれは、上位制御装置からの指令を受けて前記サーボアンプを停止させる非常停止回路を含む。
すなわち5番目の発明においては、アンプユニットのそれぞれに対応するロボットを個別に停止させられる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第一の実施形態に基づくロボット制御装置の機能ブロック図である。
【図2】図1に示されるロボット制御装置の部分斜視図である。
【図3】本発明の第二の実施形態に基づくロボット制御装置の機能ブロック図である。
【図4】図1に示されるロボット制御装置におけるメイン制御ユニットおよびアンプユニットの斜視図である。
【図5】従来技術における制御システムの機能ブロック図である。
【図6】従来技術における他の制御システムの機能ブロック図である。
【図7】従来技術におけるさらに他の制御システムの機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同様の部材には同様の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
図1は本発明の第一の実施形態に基づくロボット制御装置の機能ブロック図である。図1に示されるロボット制御装置RCaは、単一のメイン制御ユニットMCUと、少なくとも一つのアンプユニットAU1〜AU(n−1)とを主に含んでいる。ここで、本願明細書における文字「n」は2以上の整数を意味する。また、ロボット制御装置RCaには、教示操作盤11、上位制御装置12および電源13が接続されている。
【0019】
教示操作盤11は、画面および複数の入力キー(いずれも図示しない)を備えている。教示操作盤11の画面表示および入力キーに対する処理はメインプロセッサMPを通じて行われる。オペレータは、教示操作盤11によって、教示されるべきロボットを選択し、それにより、選択されたロボットの教示操作が可能となる。
【0020】
また、教示操作盤11または外部からの起動信号によって、ロボットプログラムが再生される。なお、ロボットプログラムの再生は、教示操作盤11によって選択されたロボットのみについて実施したり、複数のロボットR1〜Rn全てについて実施することもできる。
【0021】
さらに、上位制御装置12は例えばPLCであり、ロボットR1〜Rnのそれぞれを非常停止させる非常停止信号をロボット制御装置RCaに必要に応じて送信できる。電源13は、ロボット制御装置RCaに必要とされる電流、特にアンプユニットAUのサーボアンプSA(後述する)に必要とされる電流を供給する。
【0022】
本発明のロボット制御装置RCaにより制御されるロボットR1〜Rnは、例えば垂直多関節ロボット等の産業用ロボットである。図1に示されるように、ロボットR1は関節に応じた数のサーボモータSM1〜SMnを含んでいる。他のロボットR2〜Rnも同様の構成であるが、簡潔にする目的で、ロボットR1以外のサーボモータSM1〜SMnは図示していない。
【0023】
図1に示されるように、メイン制御ユニットMCUは、ロボットR1〜Rnの動作指令を作成するメインプロセッサMPと、作成された動作指令に基づいて関連するサーボモータの動作量(電流指令)を算出するサーボプロセッサSPとを含んでいる。さらにメイン制御ユニットMCUは、ロボット接続ケーブルD1によりロボットR1に接続されたサーボアンプSA1を含んでいる。サーボアンプSA1は、サーボプロセッサSPから受けた電流指令をPWM(パルス幅変調)変換し、ロボットR1のサーボモータSM1〜SMnの電流を制御する。
【0024】
さらに、メイン制御ユニットMCUは、上位制御装置12に接続された非常停止回路ESC1を含んでいる。非常停止回路ESC1は、上位制御装置12から非常停止信号が送信された場合には、ロボットR1の動力を遮断する。
【0025】
アンプユニットAU1〜AU(n−1)のそれぞれは、前述したのと同様な非常停止回路ESC2〜ESC(n−1)とサーボアンプSA2〜SA(n−1)とを含んでいる。図2は図1に示されるロボット制御装置の部分斜視図である。図1および図2から分かるように、非常停止回路ESC1を通じてサーボアンプまで電流を供給する電源ケーブルA1が、メイン制御ユニットMCUとアンプユニットAU1との間でデイジーチェーン接続されている。同様に、残りのアンプユニットAU2〜AU(n−1)のそれぞれも電源ケーブルA2〜A(n−1)によってデイジーチェーン接続されている。
【0026】
また、上位制御装置12から各ロボットR1〜Rnについて作成された非常停止信号は、メイン制御ユニットMCUとアンプユニットAU1との間でデイジーチェーン接続された非常停止信号ケーブルB1によって供給される。同様に、残りのアンプユニットAU2〜AU(n−1)のそれぞれも非常停止信号ケーブルB2〜B(n−1)によってデイジーチェーン接続されている。
【0027】
さらに、サーボモータSM1〜SMnのそれぞれの動作量は、メイン制御ユニットMCUとアンプユニットAU1との間でデイジーチェーン接続された制御指令ケーブルC1によってアンプユニットAU1のサーボアンプSA2に供給される。同様に、残りのアンプユニットAU2〜AU(n−1)のそれぞれも制御指令ケーブルC2〜C(n−1)によってデイジーチェーン接続されている。さらに、ロボットR2〜Rnのそれぞれはロボット接続ケーブルD2〜DnによってアンプユニットAU1〜AU(n−1)に接続されている。
【0028】
このように、本発明においては、電源ケーブルA1〜A(n−1)、非常停止信号ケーブルB1〜B(n−1)、および制御指令ケーブルC1〜C(n−1)がメイン制御ユニットMCUとアンプユニットAU1〜AU(n−1)との間でデイジーチェーン接続されている。
【0029】
このため、新たなロボットR(n+1)を追加する場合には、新たなアンプユニットAUnを準備して、電源ケーブルなどによってアンプユニットAU(n−1)にデイジーチェーン接続すれば足りる。従って、本発明においては、ロボットの追加を容易に行いつつ、複数のロボットを制御することが可能となる。
【0030】
また、本発明のアンプユニットAU1〜AUnは第三の中央処理装置(図7を参照されたい)などを含んでいないので、アンプユニットAU1〜AUn自体は比較的小型であり、その結果、ロボット制御装置RCa全体を小型化することもできる。なお、ロボットR1〜Rnを個別に停止させる必要が無い場合には、非常停止回路ESC1〜ESCnおよび非常停止信号ケーブルを排除してもよく、その場合にはアンプユニットAU1〜AUnをさらに小型化できる。
【0031】
さらに、ロボットRnを削除する場合には、デイジーチェーン接続された電源ケーブルA(n−1)、非常停止信号ケーブルB(n−1)、および制御指令ケーブルC(n−1)を排除して、アンプユニットAU(n−1)を取外せばよい。このように、本発明では、アンプユニットAU(n−1)を取外すことによりロボットRnを容易に削除することも可能である。
【0032】
また、メイン制御ユニットMCUおよび各アンプユニットAU1〜AU(n−1)のそれぞれは非常停止回路ESC2〜ESC(n−1)を含んでいるので、対応するロボットR1〜Rnを個別に停止させることが可能である。このことは、或る作業において使用が想定されない特定のロボットR1〜Rnの切離しや、教示する必要のないロボットR1〜Rnの動力遮断を行う必要がある場合に有利である。
【0033】
なお、図2に示されるように、メイン制御ユニットMCUはロボットR1を接続するためのインターフェースE1を備えている。同様に、各アンプユニットAU1〜AU(n−1)はロボットR2〜Rnのそれぞれを接続するためのインターフェースE2〜E(n−1)を備えている。これらインターフェースE1〜E(n−1)は互いに同一形状であるものとする。また、電源ケーブルA、非常停止信号ケーブルB、および制御指令ケーブルCのインターフェースもそれぞれ互いに同一形状である。
【0034】
図3は、本発明の第二の実施形態に基づくロボット制御装置の機能ブロック図である。図3に示されるロボット制御装置RCbは、単一のメイン制御ユニットMCUと、少なくとも二つのアンプユニットAU1〜AUnとを主に含んでいる。
【0035】
第二の実施形態においては、メイン制御ユニットMCUはメインプロセッサMPおよびサーボプロセッサSPを含んでいる。ただし、図3に示されるメイン制御ユニットMCUは、ロボットR1に接続されたサーボアンプSAを備えていない。その代わりに、メイン制御ユニットMCUは、アンプユニットAU1に接続された非常停止回路ESC0を含んでいる。
【0036】
また、非常停止回路ESCおよびサーボアンプSAの参照符号が異なることを除けば、第二の実施形態におけるアンプユニットAU1〜AUnは、前述したアンプユニットと概ね同様の構成であるので、説明を省略する。また、図3から分かるように、電源ケーブルA0、非常停止信号ケーブルB0および制御指令ケーブルC0がメイン制御ユニットMCUとアンプユニットAU1とを接続している。
【0037】
このような構成であるので、第二の実施形態においては、メイン制御ユニットMCUがロボットR1を直接的に制御しない。全てのロボットR1〜Rnは、対応するアンプユニットAU1〜AUnによってそれぞれ制御されている。このような場合には、ロボットR1とメイン制御ユニットMCUとが直接的に関連付けられていないので、ロボットR1をメイン制御ユニットMCUから極めて容易に切離すことができる。従って、ロボットR1を新型のロボットに取替える場合には、特に有利である。なお、第二の実施形態においても、第一の実施形態において説明したのと同様な効果が得られるのは明らかであろう。
【0038】
また、図4は図1に示されるロボット制御装置におけるメイン制御ユニットおよびアンプユニットの斜視図である。図2および図4に示されるように、メイン制御ユニットMCUとアンプユニットAU1、AU2…とは互いに積重ねられて使用される。そして、図4から分かるように、メイン制御ユニットMCUおよびアンプユニットAU1、AU2…のフットプリントは互いに等しい。従って、本発明においては、メイン制御ユニットMCUのフットプリントが確保できれば、複数の各アンプユニットAU1〜AUnの配置場所も確保でき、従って、ロボット制御装置自体の小型化を図ることができる。
【0039】
また、アンプユニットAUはメインプロセッサMPおよびサーボプロセッサSPを含んでいないので、アンプユニットAUはメイン制御ユニットMCUよりも小さく(薄型に)形成することができる。そして、アンプユニットAU1〜AUnの外形は互いに等しい。これらのことから、本発明においては、ロボット制御装置の低コスト化を図ることも可能であるのが分かるであろう。
【0040】
なお、図2では、メイン制御ユニットMCUをアンプユニットAU1〜AU(n−1)上に積重ねているが、アンプユニットAU1〜AU(n−1)がメイン制御ユニットMCU上に積重ねられていてもよく、そのような場合であっても本発明の範囲に含まれるのは明らかであろう。
【符号の説明】
【0041】
11 教示操作盤
12 上位制御装置
13 電源
A、A0、A1〜An 電源ケーブル
AU、AU1〜AUn アンプユニット
B、B0、B1〜Bn 非常停止信号ケーブル
C、C0、C1〜Cn 制御指令ケーブル
D1〜Dn ロボット接続ケーブル
ESC、ESC0、ESC1〜ESCn 非常停止回路
MCU メイン制御ユニット
MP メインプロセッサ
R1〜Rn ロボット
RCa、RCb ロボット制御装置
SA、SA1〜SAn サーボアンプ
SM1〜SMn サーボモータ
SP サーボプロセッサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
N個(N≧2)のロボットを同時に制御するロボット制御装置であって、
メイン制御ユニットを具備し、
該メイン制御ユニットは、前記N個のロボットのそれぞれの動作指令を作成するメインプロセッサと、前記メインプロセッサにより作成された前記動作指令に基づいて前記ロボットのそれぞれを駆動するサーボモータの動作量を算出するサーボプロセッサと、を含んでおり、
さらに、
前記メイン制御ユニットに接続された、N個のアンプユニットを具備し、
該アンプユニットのそれぞれは、前記サーボプロセッサにより算出された前記サーボモータの動作量に基づいて前記N個のロボットのうちの1個のロボットの前記サーボモータを駆動するサーボアンプ、を含む、ロボット制御装置。
【請求項2】
N個(N≧2)のロボットを同時に制御するロボット制御装置であって、
メイン制御ユニットを具備し、
該メイン制御ユニットは、前記N個のロボットのそれぞれの動作指令を作成するメインプロセッサと、前記メインプロセッサにより作成された前記動作指令に基づいて前記ロボットのそれぞれを駆動するサーボモータの動作量を算出するサーボプロセッサと、前記N個のロボットのうちの1個のロボットの前記サーボモータを駆動するサーボアンプと、を含んでおり、
さらに、
前記メイン制御ユニットに接続された、N−1個のアンプユニットを具備し、
該アンプユニットのそれぞれは、前記サーボプロセッサにより算出された前記サーボモータの動作量に基づいて、前記N個のロボットから前記1個のロボットを除いたN−1個のうちの1個のロボットの前記サーボモータを駆動するサーボアンプ、を含む、ロボット制御装置。
【請求項3】
前記アンプユニットはデイジーチェーンにより前記メイン制御ユニットに接続され、前記メイン制御ユニットおよび前記アンプユニットは互いに積み重ねられた状態で使用される、請求項1または2に記載のロボット制御装置。
【請求項4】
前記アンプユニットのそれぞれは互いに同一の外形である、請求項1または2に記載のロボット制御装置。
【請求項5】
前記アンプユニットのそれぞれは、上位制御装置からの指令を受けて前記サーボアンプを停止させる非常停止回路を含む請求項1または2に記載のロボット制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−108044(P2011−108044A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−263299(P2009−263299)
【出願日】平成21年11月18日(2009.11.18)
【出願人】(390008235)ファナック株式会社 (1,110)
【Fターム(参考)】